JP2002275458A - フォトクロミックアモルファス材料及び高密度光記録媒体 - Google Patents
フォトクロミックアモルファス材料及び高密度光記録媒体Info
- Publication number
- JP2002275458A JP2002275458A JP2001080604A JP2001080604A JP2002275458A JP 2002275458 A JP2002275458 A JP 2002275458A JP 2001080604 A JP2001080604 A JP 2001080604A JP 2001080604 A JP2001080604 A JP 2001080604A JP 2002275458 A JP2002275458 A JP 2002275458A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- photochromic
- amorphous material
- ring
- optionally substituted
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 固形化されてもフォトクロミック反応の感度
が優れたフォトクロミックアモルファス材料及びこれを
利用した高密度高感度の光記録媒体を提供する。 【解決手段】 トリフェニルアミン1を中心部として3
つのジヘテロアリールエテン系化合物2を結合し、その
ヘテロ5員環をチオフェン環とするトリス−(4−{4
−[3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロ−2−
(2−メチル−ベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)−
シクロペンテン−1−エンイル]−3,5−ジメチル−
チオフェン−2−イル}−フェニル)−アミンであるフ
ォトクロミックアモルファス材料を回転基板の上に薄膜
状に固相化した高密度光記録媒体。
が優れたフォトクロミックアモルファス材料及びこれを
利用した高密度高感度の光記録媒体を提供する。 【解決手段】 トリフェニルアミン1を中心部として3
つのジヘテロアリールエテン系化合物2を結合し、その
ヘテロ5員環をチオフェン環とするトリス−(4−{4
−[3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロ−2−
(2−メチル−ベンゾ〔b〕チオフェン−3−イル)−
シクロペンテン−1−エンイル]−3,5−ジメチル−
チオフェン−2−イル}−フェニル)−アミンであるフ
ォトクロミックアモルファス材料を回転基板の上に薄膜
状に固相化した高密度光記録媒体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光に対する反応性
の良好な結晶性を持たないフォトクロミックアモルファ
ス材料及びこれを利用した高密度光記録媒体に関する。
の良好な結晶性を持たないフォトクロミックアモルファ
ス材料及びこれを利用した高密度光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトクロミック材料とは、光の作用に
より色の異なる2つの異性体を可逆的に生成する分子ま
たは分子集合体を含む材料を言う。これまでのフォトク
ロミック分子、分子集合体は、いずれも媒体に溶解した
状態(分子分散された状態)でしか機能を発現できない
ため、固相状態で使用する場合は、高分子に分散する必
要があった。高分子に分散した場合、媒体の剛直性のた
めフォトクロミック反応性が減少する、溶解性が制限さ
れるため分散濃度を上げ大きな物性変化を光誘起するこ
とが困難である、副反応が起こりやすいなどの欠点があ
った。これらの欠点を克服するには、バルクアモルファ
ス状態においてもフォトクロミック反応する分子を開発
することが必須である。しかし、これまで開発されてき
たフォトクロミック分子はいずれもアモルファス状態が
不安定で長期保存すると結晶化する欠点があり、光記
録、光スイッチなどのオプトエレクトロニクス材料とし
て用いるのは困難であった。
より色の異なる2つの異性体を可逆的に生成する分子ま
たは分子集合体を含む材料を言う。これまでのフォトク
ロミック分子、分子集合体は、いずれも媒体に溶解した
状態(分子分散された状態)でしか機能を発現できない
ため、固相状態で使用する場合は、高分子に分散する必
要があった。高分子に分散した場合、媒体の剛直性のた
めフォトクロミック反応性が減少する、溶解性が制限さ
れるため分散濃度を上げ大きな物性変化を光誘起するこ
とが困難である、副反応が起こりやすいなどの欠点があ
った。これらの欠点を克服するには、バルクアモルファ
ス状態においてもフォトクロミック反応する分子を開発
することが必須である。しかし、これまで開発されてき
たフォトクロミック分子はいずれもアモルファス状態が
不安定で長期保存すると結晶化する欠点があり、光記
録、光スイッチなどのオプトエレクトロニクス材料とし
て用いるのは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、その課題は従来のこ
れらの問題点を解消し、フォトクロミック反応の感度が
優れ、固相状態でもその感度を低下させずに使用できる
フォトクロミックアモルファス材料を提供することにあ
る。及びこれを使用することで従来の光ディスクの大略
100倍程の高密度の光記録媒体を提供することにあ
る。
事情に鑑みなされたものであって、その課題は従来のこ
れらの問題点を解消し、フォトクロミック反応の感度が
優れ、固相状態でもその感度を低下させずに使用できる
フォトクロミックアモルファス材料を提供することにあ
る。及びこれを使用することで従来の光ディスクの大略
100倍程の高密度の光記録媒体を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) トリフェニルアミンにジヘテロアリールエテン系
化合物を結合させたフォトクロミックアモルファス材料 2) トリフェニルアミンを中心部としてこれに3つの
ジヘテロアリールエテン系化合物を結合させた前記1)
記載のフォトクロミックアモルファス材料 3) ジヘテロアリールエテン系化合物のヘテロ5員環
がピロール環、チオフェン環、チアゾール環、オキサゾ
ール環、セレノフェン環のいずれかである前記1)又は
2)記載のフォトクロミックアモルファス材料 4) ジヘテロアリールエテン系化合物が下記化2の一
般式[1]で表される前記1)〜3)何れかに記載のフ
ォトクロミックアモルファス材料
発明の構成は、 1) トリフェニルアミンにジヘテロアリールエテン系
化合物を結合させたフォトクロミックアモルファス材料 2) トリフェニルアミンを中心部としてこれに3つの
ジヘテロアリールエテン系化合物を結合させた前記1)
記載のフォトクロミックアモルファス材料 3) ジヘテロアリールエテン系化合物のヘテロ5員環
がピロール環、チオフェン環、チアゾール環、オキサゾ
ール環、セレノフェン環のいずれかである前記1)又は
2)記載のフォトクロミックアモルファス材料 4) ジヘテロアリールエテン系化合物が下記化2の一
般式[1]で表される前記1)〜3)何れかに記載のフ
ォトクロミックアモルファス材料
【化2】 一般式[1]において、Aは置換基[i]または[i
i](置換基[i]および[ii]においてR1 はアル
キル基、アルコキシル基、ハロゲン原子、トリフルオロ
メチル基、シアノ基または置換されていてもよいアリー
ル基を表わしR2およびR3 はそれぞれ独立して水素原
子、アルキル基、アルコキシル基、ハロゲン原子、トリ
フルオロメチル基、シアノ基または置換されていてもよ
いアリール基を表わすか、またはR2とR3とは互いに連
結して置換されていてもよい炭素環もしくは置換されて
もよい複素環を形成してもよい。Yは、-O-、-S-また
は-NR4-(R4は水素原子、置換されてもよいアルキル
基、置換されてもよいアリール基または置換されてもよ
いシクロアルキル基を表わす))を表し、Bは置換基
[iii]または[iv](置換基[iii]および
[iv]においてR5 はアルキル基、アルコキシル基、
ハロゲン原子、トリフルオロメチル基を表し、R 6およ
びR7 はそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、アル
コキシル基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シ
アノ基または置換されていてもよいアリール基を表わす
か、またはR6とR7とが互いに連結して置換されてもよ
い炭素環もしくは置換されてもよい複素環を形成しても
よい。Zは-O-、-S-または-NR4-(R4 は水素原
子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいア
リール基または置換されてもよいシクロアルキル基を表
わす))を表わす。 5) 前記1)〜4)何れか記載のフォトクロミックア
モルファス材料を固相化させたものを記録基板とする高
密度光記録媒体 6) フォトクロミックアモルファス材料がトリス−
(4−{4−[3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオ
ロ−2−(2−メチル−ベンゾ〔b〕チオフェン−3−
イル)−シクロペンテン−1−エンイル]−3,5−ジ
メチル−チオフェン−2−イル}−フェニル)−アミン
である前記5)記載の高密度光記録媒体である。
i](置換基[i]および[ii]においてR1 はアル
キル基、アルコキシル基、ハロゲン原子、トリフルオロ
メチル基、シアノ基または置換されていてもよいアリー
ル基を表わしR2およびR3 はそれぞれ独立して水素原
子、アルキル基、アルコキシル基、ハロゲン原子、トリ
フルオロメチル基、シアノ基または置換されていてもよ
いアリール基を表わすか、またはR2とR3とは互いに連
結して置換されていてもよい炭素環もしくは置換されて
もよい複素環を形成してもよい。Yは、-O-、-S-また
は-NR4-(R4は水素原子、置換されてもよいアルキル
基、置換されてもよいアリール基または置換されてもよ
いシクロアルキル基を表わす))を表し、Bは置換基
[iii]または[iv](置換基[iii]および
[iv]においてR5 はアルキル基、アルコキシル基、
ハロゲン原子、トリフルオロメチル基を表し、R 6およ
びR7 はそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、アル
コキシル基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シ
アノ基または置換されていてもよいアリール基を表わす
か、またはR6とR7とが互いに連結して置換されてもよ
い炭素環もしくは置換されてもよい複素環を形成しても
よい。Zは-O-、-S-または-NR4-(R4 は水素原
子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいア
リール基または置換されてもよいシクロアルキル基を表
わす))を表わす。 5) 前記1)〜4)何れか記載のフォトクロミックア
モルファス材料を固相化させたものを記録基板とする高
密度光記録媒体 6) フォトクロミックアモルファス材料がトリス−
(4−{4−[3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオ
ロ−2−(2−メチル−ベンゾ〔b〕チオフェン−3−
イル)−シクロペンテン−1−エンイル]−3,5−ジ
メチル−チオフェン−2−イル}−フェニル)−アミン
である前記5)記載の高密度光記録媒体である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明者は、ジヘテロアリールエ
テンのフォトクロミック反応を維持したままアモルファ
ス材料を得るために、数々の置換位置、置換基を検討し
た結果、トリフェニルアミンを中心部に持つジヘテロア
リールエテン系化合物が有効であることを見いだし本発
明に達した。すなわち本発明要部は、分子構造の中心に
トリフェニルアミンをもち、その連結部位にジヘテロア
リールエテン系化合物をもつフォトクロミックアモルフ
ァス材料にある。ジヘテロアリールエテン化合物はトリ
フェニルアミンに対し1〜3個結合できる。より好まし
くはジヘテロアリールエテン化合物が3つもち、該ヘテ
ロ5員環がピロール環、チオフェン環、チアゾール環、
オキサゾール環、セレノフェン環のいずれかであり、さ
らに好ましくは、該ジヘテロアリールエテン系化合物が
前記一般式[1]で表される前述のフォトクロミックア
モルファス材料にある。以下に本発明を詳しく説明す
る。本発明は、トリフェニルアミンを中心部に持つジヘ
テロアリールエテン系化合物のフォトクロミックアモル
ファス材料が、光応答により効率の良いフォトクロミッ
ク反応することを見出したものである。このような効果
を与えるフォトクロミックアモルファス材料として好ま
しいものは、ヘテロ5員環がピロール環、チオフェン
環、チアゾール環、オキサゾール環、セレノフェン環の
いずれかであるものであり、トリフェニルアミンを中心
部に持つジヘテロアリールエテン系化合物が少なくとも
3つ含む分子構造が挙げられる。以上の分子は、アモル
ファスガラスを形成し、また光応答の高効率を示す。次
に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明
は、その要旨を越えない限りこれら実施例に限定される
ものではない。
テンのフォトクロミック反応を維持したままアモルファ
ス材料を得るために、数々の置換位置、置換基を検討し
た結果、トリフェニルアミンを中心部に持つジヘテロア
リールエテン系化合物が有効であることを見いだし本発
明に達した。すなわち本発明要部は、分子構造の中心に
トリフェニルアミンをもち、その連結部位にジヘテロア
リールエテン系化合物をもつフォトクロミックアモルフ
ァス材料にある。ジヘテロアリールエテン化合物はトリ
フェニルアミンに対し1〜3個結合できる。より好まし
くはジヘテロアリールエテン化合物が3つもち、該ヘテ
ロ5員環がピロール環、チオフェン環、チアゾール環、
オキサゾール環、セレノフェン環のいずれかであり、さ
らに好ましくは、該ジヘテロアリールエテン系化合物が
前記一般式[1]で表される前述のフォトクロミックア
モルファス材料にある。以下に本発明を詳しく説明す
る。本発明は、トリフェニルアミンを中心部に持つジヘ
テロアリールエテン系化合物のフォトクロミックアモル
ファス材料が、光応答により効率の良いフォトクロミッ
ク反応することを見出したものである。このような効果
を与えるフォトクロミックアモルファス材料として好ま
しいものは、ヘテロ5員環がピロール環、チオフェン
環、チアゾール環、オキサゾール環、セレノフェン環の
いずれかであるものであり、トリフェニルアミンを中心
部に持つジヘテロアリールエテン系化合物が少なくとも
3つ含む分子構造が挙げられる。以上の分子は、アモル
ファスガラスを形成し、また光応答の高効率を示す。次
に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明
は、その要旨を越えない限りこれら実施例に限定される
ものではない。
【0006】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を説明する。
本実施例のフォトクロミックアモルファス材料は、トリ
フェニルアミンを中心部としてこれに3つのジヘテロア
リールエテン系化合物を結合し、ヘテロ5員環がチオフ
ェン環である例である。その化学式を図中1,2に示し
ている。
本実施例のフォトクロミックアモルファス材料は、トリ
フェニルアミンを中心部としてこれに3つのジヘテロア
リールエテン系化合物を結合し、ヘテロ5員環がチオフ
ェン環である例である。その化学式を図中1,2に示し
ている。
【0007】図1は、実施例の特定波長の光を照射して
開環した状態の化学式を示す説明図である。図2は、実
施例の可視光照射で閉環した状態の化学式を示す説明図
である。図中、Pは実施例のフォトクロミックアモルフ
ァス材料である。1はそのトリフェニルアミン、2はジ
ヘテロアリールエテン系化合物、3はチオフェン環であ
るヘテロ5員環である。
開環した状態の化学式を示す説明図である。図2は、実
施例の可視光照射で閉環した状態の化学式を示す説明図
である。図中、Pは実施例のフォトクロミックアモルフ
ァス材料である。1はそのトリフェニルアミン、2はジ
ヘテロアリールエテン系化合物、3はチオフェン環であ
るヘテロ5員環である。
【0008】A:製造方法 以下(1),〜(13)の行程で実施例のフォトクロミ
ックアモルファス材料Pを製造する。 (1)アルゴン置換したフラスコに、1−ベンゾチオフ
ェン20g(149mmol)、エーテル100mlを
入れ、−60℃まで冷却する。n−ブチルリチウム10
0ml(160mmol)を滴下後、室温で3時間撹拌
する。−60℃まで冷却後、ヨウ化メチルを滴下し、徐
々に温度を上げながら終夜撹拌する。水を加えた後、エ
ーテルで抽出する。エーテル層を水で洗浄した後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィに
より精製する。 (2)MMR(核磁気共鳴以下同様)により2−メチル
−1ベンゾチオフェンの生成を確認する。収量 21.
5g(145mmol)、収率 97%程となる。
ックアモルファス材料Pを製造する。 (1)アルゴン置換したフラスコに、1−ベンゾチオフ
ェン20g(149mmol)、エーテル100mlを
入れ、−60℃まで冷却する。n−ブチルリチウム10
0ml(160mmol)を滴下後、室温で3時間撹拌
する。−60℃まで冷却後、ヨウ化メチルを滴下し、徐
々に温度を上げながら終夜撹拌する。水を加えた後、エ
ーテルで抽出する。エーテル層を水で洗浄した後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、カラムクロマトグラフィに
より精製する。 (2)MMR(核磁気共鳴以下同様)により2−メチル
−1ベンゾチオフェンの生成を確認する。収量 21.
5g(145mmol)、収率 97%程となる。
【0009】(3)氷酢酸150ml、水60ml、濃
硫酸15mlからなる混合液に2−メチル−1−ベンゾ
チオフェン9.0g(61mmol)、オルト過ヨウ素
酸2.3g(10mmol)、ヨウ素7.6g(30m
mol)を加え、70℃で終夜撹拌する。水を加えた
後、クロロホルムで抽出する。クロロホルム層を水で洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、カラムクロ
マトグラフィにより精製する。 (4)NMRにより2−メチル−3−ヨードベンゾ
[b]チオフェンの生成を確認する。収量 14.0g
(51mmol)、収率 83%程である。
硫酸15mlからなる混合液に2−メチル−1−ベンゾ
チオフェン9.0g(61mmol)、オルト過ヨウ素
酸2.3g(10mmol)、ヨウ素7.6g(30m
mol)を加え、70℃で終夜撹拌する。水を加えた
後、クロロホルムで抽出する。クロロホルム層を水で洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、カラムクロ
マトグラフィにより精製する。 (4)NMRにより2−メチル−3−ヨードベンゾ
[b]チオフェンの生成を確認する。収量 14.0g
(51mmol)、収率 83%程である。
【0010】(5)フラスコに2−メチル−3ヨードベ
ンゾ[b]チオフェン784mg(2.51mmol)
を入れてアルゴン置換する。テトラヒドロフラン(TH
F)100mlを加えて−60℃まで冷却し、n−ブチ
ルリチウム2.5ml(4.0mmol)を滴下する。
−60℃で保持して1時間撹拌後、1,2,3,3,
4,4,5,5−オクタフルオロシクロ−1−ペンテン
1.7ml(12.6mol)を加える。徐々に温度を
上げながら終夜撹拌した後、エーテルで抽出し、水で洗
浄する。エーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
カラムクロマトグラフィにより精製する。 (6)NMRにより2−メチル−3−(ペルフルオロク
ロペンテン−1−イル)ベンゾ[b]チオフェンの生成
を確認する。収量 663mg(1.95mmol)、
収率 78%程である。
ンゾ[b]チオフェン784mg(2.51mmol)
を入れてアルゴン置換する。テトラヒドロフラン(TH
F)100mlを加えて−60℃まで冷却し、n−ブチ
ルリチウム2.5ml(4.0mmol)を滴下する。
−60℃で保持して1時間撹拌後、1,2,3,3,
4,4,5,5−オクタフルオロシクロ−1−ペンテン
1.7ml(12.6mol)を加える。徐々に温度を
上げながら終夜撹拌した後、エーテルで抽出し、水で洗
浄する。エーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
カラムクロマトグラフィにより精製する。 (6)NMRにより2−メチル−3−(ペルフルオロク
ロペンテン−1−イル)ベンゾ[b]チオフェンの生成
を確認する。収量 663mg(1.95mmol)、
収率 78%程である。
【0011】(7)アルゴン置換したフラスコに3−メ
チルチオフェン25g(260mmol),エーテル2
00ml、テトラメチルエチレンジアミン(TEME
D)を入れ、−60℃まで冷却する。これにn−ブチル
リチウム175ml(290mmol)を滴下し、室温
で3時間撹拌後、再度−60℃まで冷却する。ヨウ化メ
チル18ml(290mmol)を滴下し、ゆっくり温
度を上げながら終夜撹拌する。冷水を加えた後エーテル
抽出する。希塩酸、水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後に減圧蒸留(58mmHg、58〜63
℃)により精製する。(8)NMRにより2,3−ジメ
チルチオフェンと2,4−ジメチルチオフェンの生成が
1:4であることを確認する。収率は約77%程であ
る。
チルチオフェン25g(260mmol),エーテル2
00ml、テトラメチルエチレンジアミン(TEME
D)を入れ、−60℃まで冷却する。これにn−ブチル
リチウム175ml(290mmol)を滴下し、室温
で3時間撹拌後、再度−60℃まで冷却する。ヨウ化メ
チル18ml(290mmol)を滴下し、ゆっくり温
度を上げながら終夜撹拌する。冷水を加えた後エーテル
抽出する。希塩酸、水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後に減圧蒸留(58mmHg、58〜63
℃)により精製する。(8)NMRにより2,3−ジメ
チルチオフェンと2,4−ジメチルチオフェンの生成が
1:4であることを確認する。収率は約77%程であ
る。
【0012】(9)2,5−ジメチルチオフェン37.
4gを酢酸1450mlに溶かし、アルゴン雰囲気で水
冷しながら、臭素106.8g(688mmol)を滴
下する。室温で終夜撹拌後、エーテルで抽出し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去した後にヘ
キサンを展開溶媒とするシリカゲルクロマトグラフィー
により2,4−ジブロモ−3,5−ジメチルチオフェン
60.9gを得る。収率は67%程である。 (10)2,4−ジブロモ−3,5−ジメチルチオフェ
ン20g(74.8mmol)を無水THFに溶解さ
せ、−60℃で15%n−ブチルリチウムヘキサン溶液
を滴下する。30分間撹拌した後、トリブチルボロン酸
エステル30mlを滴下し、終夜撹拌する。反応終了
後、エーテルにより抽出後再結晶により2−ジヒドロキ
シホウ素化−4プロモ−3,5−ジメチルチオフェン1
2.49g(50.8mmol)を得る。収率は68.
6%程である。
4gを酢酸1450mlに溶かし、アルゴン雰囲気で水
冷しながら、臭素106.8g(688mmol)を滴
下する。室温で終夜撹拌後、エーテルで抽出し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去した後にヘ
キサンを展開溶媒とするシリカゲルクロマトグラフィー
により2,4−ジブロモ−3,5−ジメチルチオフェン
60.9gを得る。収率は67%程である。 (10)2,4−ジブロモ−3,5−ジメチルチオフェ
ン20g(74.8mmol)を無水THFに溶解さ
せ、−60℃で15%n−ブチルリチウムヘキサン溶液
を滴下する。30分間撹拌した後、トリブチルボロン酸
エステル30mlを滴下し、終夜撹拌する。反応終了
後、エーテルにより抽出後再結晶により2−ジヒドロキ
シホウ素化−4プロモ−3,5−ジメチルチオフェン1
2.49g(50.8mmol)を得る。収率は68.
6%程である。
【0013】(11)2−ジヒドロキシホウ素化−4ブ
ロモ−3,5−ジメチルチオフェン27.6g(118
mmol)を100mlのTHFに溶かし、テトラキス
(トリフェニルホスフィノ)パラジウム1.23g、
(1.07mmol)、トリス(4−プロモフェニル)
アミン2.89g、(6mmol)を加える。さらに2
0wt%重炭酸ナトリウム水溶液を100ml加えて5
時間加熱環流する。室温に戻し、クロロホルムで抽出
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去後、
ヘキサンを移動層としてシリカゲルクロマトグラフィー
によりトリス−[4−(4−ブロモ−3,5−ジメチル
−チオフェン−2−イル)−フェニル]アミン2.1g
(2.58mmol)を得る。 (12)トリス−[4−(4−ブロモ−3,5−ジメチ
ル−チオフェン−2−イル)−フェニル]アミンのNM
Rを重クロロホルムを溶媒として測定すると、メチル
基、フェニル基に帰属されるピークが検出される。
ロモ−3,5−ジメチルチオフェン27.6g(118
mmol)を100mlのTHFに溶かし、テトラキス
(トリフェニルホスフィノ)パラジウム1.23g、
(1.07mmol)、トリス(4−プロモフェニル)
アミン2.89g、(6mmol)を加える。さらに2
0wt%重炭酸ナトリウム水溶液を100ml加えて5
時間加熱環流する。室温に戻し、クロロホルムで抽出
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去後、
ヘキサンを移動層としてシリカゲルクロマトグラフィー
によりトリス−[4−(4−ブロモ−3,5−ジメチル
−チオフェン−2−イル)−フェニル]アミン2.1g
(2.58mmol)を得る。 (12)トリス−[4−(4−ブロモ−3,5−ジメチ
ル−チオフェン−2−イル)−フェニル]アミンのNM
Rを重クロロホルムを溶媒として測定すると、メチル
基、フェニル基に帰属されるピークが検出される。
【0014】(13)トリス−[4−(4−ブロモ−
3,5−ジメチル−チオフェン−2−イル)−フェニ
ル]アミン400mg(0.49mmol)を30ml
のTHF(テトラヒドロフラン)に溶かし、アルゴン雰
囲気で−78℃に冷却した後に、1.1mlのn−ブチ
ルリチウムのヘキサン溶液(1.56mM、1.77m
mol)を滴下する。1.5時間撹拌後、実施例1
(5)で得られた2−メチル−3−(ペルフルオロシク
ロペンテン−1−イル)ベンゾ[b]チオフェン4・7
5g(13.6mol)のTHF溶液を滴下する。徐々
に温度を上げながら終夜撹拌する。エーテルで抽出後、
水で洗浄し、エーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
する。溶媒を留去後ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製する。さらにヘ
キサンを移動層として、シリカゲルカラムHPLC(高
速流体クロマトグラフィー)により精製する。これによ
って本実施例のフォトクロミックアモルファス材料であ
るトリス−(4−{4−[3,3,4,4,5,5−ヘ
キサフルオロ−2−(2−メチル−ベンゾ〔b〕チオフ
ェン−3−イル)−シクロペンテン−1−エンイル]−
3,5−ジメチル−チオフェン−2−イル}−フェニ
ル)−アミン(図1化学式参照)を得る。収率は、20
%程である。
3,5−ジメチル−チオフェン−2−イル)−フェニ
ル]アミン400mg(0.49mmol)を30ml
のTHF(テトラヒドロフラン)に溶かし、アルゴン雰
囲気で−78℃に冷却した後に、1.1mlのn−ブチ
ルリチウムのヘキサン溶液(1.56mM、1.77m
mol)を滴下する。1.5時間撹拌後、実施例1
(5)で得られた2−メチル−3−(ペルフルオロシク
ロペンテン−1−イル)ベンゾ[b]チオフェン4・7
5g(13.6mol)のTHF溶液を滴下する。徐々
に温度を上げながら終夜撹拌する。エーテルで抽出後、
水で洗浄し、エーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
する。溶媒を留去後ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製する。さらにヘ
キサンを移動層として、シリカゲルカラムHPLC(高
速流体クロマトグラフィー)により精製する。これによ
って本実施例のフォトクロミックアモルファス材料であ
るトリス−(4−{4−[3,3,4,4,5,5−ヘ
キサフルオロ−2−(2−メチル−ベンゾ〔b〕チオフ
ェン−3−イル)−シクロペンテン−1−エンイル]−
3,5−ジメチル−チオフェン−2−イル}−フェニ
ル)−アミン(図1化学式参照)を得る。収率は、20
%程である。
【0015】B:実施例のフォトクロミックアモルファ
ス材料Pの物性 実施例のフォトクロミックアモルファス材料Pであるト
リス−(4−{4−[3,3,4,4,5,5−ヘキサ
フルオロ−2−(2−メチル−ベンゾ〔b〕チオフェン
−3−イル)−シクロペンテン−1−エンイル]−3,
5−ジメチル−チオフェン−2−イル}−フェニル)−
アミンのNMRを重クロロホルムを溶媒として測定した
ところ、1.89ppm〜2.45ppmにメチル基、
7.05〜7.73ppmにフェニル基に帰属されるピ
ークが検出された。また元素分析の結果、計算値C:6
0.96%N:3.35%に対して実測値C:59.5
6%N:0.89%H:3.53%であった。
ス材料Pの物性 実施例のフォトクロミックアモルファス材料Pであるト
リス−(4−{4−[3,3,4,4,5,5−ヘキサ
フルオロ−2−(2−メチル−ベンゾ〔b〕チオフェン
−3−イル)−シクロペンテン−1−エンイル]−3,
5−ジメチル−チオフェン−2−イル}−フェニル)−
アミンのNMRを重クロロホルムを溶媒として測定した
ところ、1.89ppm〜2.45ppmにメチル基、
7.05〜7.73ppmにフェニル基に帰属されるピ
ークが検出された。また元素分析の結果、計算値C:6
0.96%N:3.35%に対して実測値C:59.5
6%N:0.89%H:3.53%であった。
【0016】実施例のフォトクロミック反応を調べる
と、溶液中での入maxは559nm、アモルファス薄
膜での入maxは572nmであった。そして実施例の
フォトクロミックアモルファス材料Pでは、354nm
程の波長の紫外照射によって図1の開環状態から図2の
閉環状態(青色)となり、又450nm以上の波長(可
視光の波長)の光照射によって図2の閉環状態から図1
の開環状態(無色透明)に可逆的に戻る。この光反応
は、本実施例のフォトクロミックアモルファス材料Pが
ジヘテロアリールエテン化合物が3つ持っていることで
確実に且つ感度よくなされた。
と、溶液中での入maxは559nm、アモルファス薄
膜での入maxは572nmであった。そして実施例の
フォトクロミックアモルファス材料Pでは、354nm
程の波長の紫外照射によって図1の開環状態から図2の
閉環状態(青色)となり、又450nm以上の波長(可
視光の波長)の光照射によって図2の閉環状態から図1
の開環状態(無色透明)に可逆的に戻る。この光反応
は、本実施例のフォトクロミックアモルファス材料Pが
ジヘテロアリールエテン化合物が3つ持っていることで
確実に且つ感度よくなされた。
【0017】(1)実施例の閉環体の単離 実施例のフォトクロミックアモルファスPのヘキサン溶
液(0.3g/1)を撹拌しながら超高圧水銀ランプを
光源としてnmの光を照射したところ、青色に着色し
た。この溶液を濃縮後、ヘキサンを移動層とするシリカ
ゲルカラムHPLCで分画分取することにより実施例の
閉環体である化合物(図2参照)を単離する。
液(0.3g/1)を撹拌しながら超高圧水銀ランプを
光源としてnmの光を照射したところ、青色に着色し
た。この溶液を濃縮後、ヘキサンを移動層とするシリカ
ゲルカラムHPLCで分画分取することにより実施例の
閉環体である化合物(図2参照)を単離する。
【0018】(2)実施例の固相化 実施例のフォトクロミックアモルファス材料Pをヘキサ
ンに溶解し、スピンコーターにて塗布することにより膜
厚100nmから2000nmの任意の厚さの無色透明
なアモルファス薄膜を調製することができる。このアモ
ルファス薄膜に可視光を照射した後、その吸収スペクト
ルを測定したところ、液相の実施例のフォトクロミック
アモルファス材料Pと同じ入max、559nmに特徴
的な吸収ピークが観測された。実施例のフォトクロミッ
クアモルファス材料Pは以下のようなクエンチング法に
よってもアモルファス薄膜を調製することができる。石
英基盤状で実施例の閉環状態のフォトクロミックアモル
ファス材料を約300℃で融解し、それを氷で急冷した
ところ、任意の厚さの無色透明なアモルファス薄膜を調
製することができた。このフォトクロミックアモルファ
ス材料Pの熱分析測定を行ったところ、およそ120℃
付近にガラス転移に相当すると考えられる比熱の変化を
観測した。すなわち実施例のフォトクロミックアモルフ
ァス材料Pは室温で安定なガラス状態を示すことが熱分
析より明らかになった。融点は、292℃である。
ンに溶解し、スピンコーターにて塗布することにより膜
厚100nmから2000nmの任意の厚さの無色透明
なアモルファス薄膜を調製することができる。このアモ
ルファス薄膜に可視光を照射した後、その吸収スペクト
ルを測定したところ、液相の実施例のフォトクロミック
アモルファス材料Pと同じ入max、559nmに特徴
的な吸収ピークが観測された。実施例のフォトクロミッ
クアモルファス材料Pは以下のようなクエンチング法に
よってもアモルファス薄膜を調製することができる。石
英基盤状で実施例の閉環状態のフォトクロミックアモル
ファス材料を約300℃で融解し、それを氷で急冷した
ところ、任意の厚さの無色透明なアモルファス薄膜を調
製することができた。このフォトクロミックアモルファ
ス材料Pの熱分析測定を行ったところ、およそ120℃
付近にガラス転移に相当すると考えられる比熱の変化を
観測した。すなわち実施例のフォトクロミックアモルフ
ァス材料Pは室温で安定なガラス状態を示すことが熱分
析より明らかになった。融点は、292℃である。
【0019】(3)高密度光記録媒体としての応用 回転基板の上に上記(2)の如く薄膜状に実施例の無色
透明のフォトクロミックアモルファス材料を形成し、そ
れを光記録層とすることで、高密度光記録媒体とするこ
とができる。この高密度光記録媒体は光を遮断した空間
で使用される。書き込み(記録)光源としては354n
m程の波長の紫外光の光源を、消去光源としては450
nm以上の可視光の光源を、再生の為の光源としては6
32.8nm程のHe−Neレーザー光の光源を使用す
る。これら光源を選択使用することで、デジタル2値情
報の記録・消去及び読み込みが可能となり、高密度の光
記録媒体として使用できる。この光記録媒体は固形化す
るのに高分子に分散させず、トリフェニルアミンのみの
アモルファス化によっているため、分子レベルの大きさ
での記録を可能として、従来の光ディスクの記録密度の
大略100倍の数TB/inch2 (テラバイト/平方
インチ)を可能にできる。
透明のフォトクロミックアモルファス材料を形成し、そ
れを光記録層とすることで、高密度光記録媒体とするこ
とができる。この高密度光記録媒体は光を遮断した空間
で使用される。書き込み(記録)光源としては354n
m程の波長の紫外光の光源を、消去光源としては450
nm以上の可視光の光源を、再生の為の光源としては6
32.8nm程のHe−Neレーザー光の光源を使用す
る。これら光源を選択使用することで、デジタル2値情
報の記録・消去及び読み込みが可能となり、高密度の光
記録媒体として使用できる。この光記録媒体は固形化す
るのに高分子に分散させず、トリフェニルアミンのみの
アモルファス化によっているため、分子レベルの大きさ
での記録を可能として、従来の光ディスクの記録密度の
大略100倍の数TB/inch2 (テラバイト/平方
インチ)を可能にできる。
【0020】
【発明の効果】以上の様に、本発明によればトリフェニ
ルアミンにジヘテロアリールエテン化合物を結合させる
ことで、高分子に分散させることなくトリフェニルアミ
ンのアモルファス化によって固形化でき、よって固形化
の為の高分子でフォトクロミック反応を低下させずに済
み、高感度で高密度のフォトクロミック素材とすること
ができる。これを光記録媒体として使用するときは従来
の光デバイスに比べ大略100倍程の高密度の記録媒体
とすることができる。特にジヘテロアリールエテン化合
物を3つもつ本発明のフォトクロミックアモルファス材
料は確実且つ迅速にフォトクロミック反応を生起でき
る。
ルアミンにジヘテロアリールエテン化合物を結合させる
ことで、高分子に分散させることなくトリフェニルアミ
ンのアモルファス化によって固形化でき、よって固形化
の為の高分子でフォトクロミック反応を低下させずに済
み、高感度で高密度のフォトクロミック素材とすること
ができる。これを光記録媒体として使用するときは従来
の光デバイスに比べ大略100倍程の高密度の記録媒体
とすることができる。特にジヘテロアリールエテン化合
物を3つもつ本発明のフォトクロミックアモルファス材
料は確実且つ迅速にフォトクロミック反応を生起でき
る。
【図1】実施例の特定波長の光を照射して開環した状態
の化学式を示す説明図である。
の化学式を示す説明図である。
【図2】実施例の可視光照射で閉環した状態の化学式を
示す説明図である。
示す説明図である。
P フォトクロミックアモルファス材料 1 トリフェニルアミン 2 ジヘテロアリールエテン系化合物 3 ヘテロ5員環
フロントページの続き (72)発明者 入江 正浩 福岡県福岡市早良区室見4丁目24番地25− 706号 Fターム(参考) 2H123 AA01 CA22 5D029 JA04 JC17 VA03
Claims (6)
- 【請求項1】 トリフェニルアミンにジヘテロアリール
エテン系化合物を結合させたフォトクロミックアモルフ
ァス材料。 - 【請求項2】 トリフェニルアミンを中心部としてこれ
に3つのジヘテロアリールエテン系化合物を結合させた
請求項1記載のフォトクロミックアモルファス材料。 - 【請求項3】 ジヘテロアリールエテン系化合物のヘテ
ロ5員環がピロール環、チオフェン環、チアゾール環、
オキサゾール環、セレノフェン環のいずれかである請求
項1又は2記載のフォトクロミックアモルファス材料。 - 【請求項4】 ジヘテロアリールエテン系化合物が下記
化1の一般式[1]で表される請求項1〜3何れかに記
載のフォトクロミックアモルファス材料。 【化1】 一般式[1]において、Aは置換基[i]または[i
i](置換基[i]および[ii]においてR1 はアル
キル基、アルコキシル基、ハロゲン原子、トリフルオロ
メチル基、シアノ基または置換されていてもよいアリー
ル基を表わしR2 およびR3 はそれぞれ独立して水素原
子、アルキル基、アルコキシル基、ハロゲン原子、トリ
フルオロメチル基、シアノ基または置換されていてもよ
いアリール基を表わすか、またはR2とR3とは互いに連
結して置換されていてもよい炭素環もしくは置換されて
もよい複素環を形成してもよい。Yは、-O-、-S-また
は-NR4-(R4は水素原子、置換されてもよいアルキル
基、置換されてもよいアリール基または置換されてもよ
いシクロアルキル基を表わす))を表し、Bは置換基
[iii]または[iv](置換基[iii]および
[iv]においてR5 はアルキル基、アルコキシル基、
ハロゲン原子、トリフルオロメチル基を表し、R6およ
びR7 はそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、アル
コキシル基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シ
アノ基または置換されていてもよいアリール基を表わす
か、またはR6とR7とが互いに連結して置換されてもよ
い炭素環もしくは置換されてもよい複素環を形成しても
よい。Zは-O-、-S-または-NR4 -(R4 は水素原
子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいア
リール基または置換されてもよいシクロアルキル基を表
わす))を表わす。 - 【請求項5】 請求項1〜4何れか記載のフォトクロミ
ックアモルファス材料を固相化させたものを記録基板と
する高密度光記録媒体。 - 【請求項6】 フォトクロミックアモルファス材料がト
リス−(4−{4−[3,3,4,4,5,5−ヘキサ
フルオロ−2−(2−メチル−ベンゾ〔b〕チオフェン
−3−イル)−シクロペンテン−1−エンイル]−3,
5−ジメチル−チオフェン−2−イル}−フェニル)−
アミンである請求項5記載の高密度光記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001080604A JP2002275458A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | フォトクロミックアモルファス材料及び高密度光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001080604A JP2002275458A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | フォトクロミックアモルファス材料及び高密度光記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002275458A true JP2002275458A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18936854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001080604A Pending JP2002275458A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | フォトクロミックアモルファス材料及び高密度光記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002275458A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7884120B2 (en) | 2002-08-19 | 2011-02-08 | Lorus Therapeutics Inc. | 2,4,5-trisubstituted imidazoles and their use as anti-microbial agents |
US8148392B2 (en) | 2005-05-25 | 2012-04-03 | Lorus Therapeutics Inc. | 2-indolyl imidazo [4,5-d] phenanthroline derivatives and their use in the treatment of cancer |
US8969372B2 (en) | 2003-11-14 | 2015-03-03 | Aptose Boisciences Inc. | Aryl imidazoles and their use as anti-cancer agents |
US9309247B2 (en) | 2013-03-20 | 2016-04-12 | Lorus Therapeutics Inc. | 2-substituted imidazo[4,5-D]phenanthroline derivatives and their use in the treatment of cancer |
US11104957B2 (en) | 2013-10-04 | 2021-08-31 | Aptose Biosciences, Inc. | Compositions and methods for treating cancers |
US11149047B2 (en) | 2017-10-30 | 2021-10-19 | Aptose Biosciences, Inc. | Aryl imidazoles for treatment of cancer |
-
2001
- 2001-03-21 JP JP2001080604A patent/JP2002275458A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7884120B2 (en) | 2002-08-19 | 2011-02-08 | Lorus Therapeutics Inc. | 2,4,5-trisubstituted imidazoles and their use as anti-microbial agents |
US8394815B2 (en) | 2002-08-19 | 2013-03-12 | Lorus Therapeutics Inc. | 2,4,5-trisubstituted imidazoles and their use as anti-microbial agents |
US8987305B2 (en) | 2002-08-19 | 2015-03-24 | Aptose Biosciences Inc. | 2,4,5-trisubstituted imidazoles and their use as anti-microbial agents |
US8969372B2 (en) | 2003-11-14 | 2015-03-03 | Aptose Boisciences Inc. | Aryl imidazoles and their use as anti-cancer agents |
US10080739B2 (en) | 2003-11-14 | 2018-09-25 | Aptose Biosciences Inc. | Aryl imidazoles and their use as anti-cancer agents |
US8148392B2 (en) | 2005-05-25 | 2012-04-03 | Lorus Therapeutics Inc. | 2-indolyl imidazo [4,5-d] phenanthroline derivatives and their use in the treatment of cancer |
US9309247B2 (en) | 2013-03-20 | 2016-04-12 | Lorus Therapeutics Inc. | 2-substituted imidazo[4,5-D]phenanthroline derivatives and their use in the treatment of cancer |
US11104957B2 (en) | 2013-10-04 | 2021-08-31 | Aptose Biosciences, Inc. | Compositions and methods for treating cancers |
US11149047B2 (en) | 2017-10-30 | 2021-10-19 | Aptose Biosciences, Inc. | Aryl imidazoles for treatment of cancer |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5130058A (en) | Photochromic compound, process for production thereof, use thereof and composition containing said photochromic compound | |
JP2001011067A (ja) | クロメン化合物 | |
JP2000327676A (ja) | クロメン化合物 | |
CN1978444B (zh) | 光致变色噻吩吡咯混联型全氟环戊烯化合物及合成方法和应用 | |
JPH08245579A (ja) | ジアリールエテン系フォトクロミック化合物および該化合物を用いた光学記録材料 | |
JPH0629947B2 (ja) | 光学記録材料 | |
JP3921675B2 (ja) | エチニル基を有するジアリールエテン系化合物 | |
JP2002275458A (ja) | フォトクロミックアモルファス材料及び高密度光記録媒体 | |
JP3390921B2 (ja) | 新規化合物及び該化合物を用いた光学的素子 | |
JP2711212B2 (ja) | 共役二重結合鎖を有するジアリールエテン系化合物及びこのジアリールエテン系化合物を用いた光記録媒体の光記録・再生法 | |
JP2676698B2 (ja) | ジアリールエテン系化合物及びこのジアリールエテン系化合物を用いた光記録媒体の光記録・再生法 | |
CN100391949C (zh) | 短波长二芳基乙烯类化合物及其制备方法与应用 | |
CN1205206C (zh) | 不对称型二芳基乙烯类光致变色化合物及其制备方法与应用 | |
WO2000053693A1 (fr) | Materiau organique subissant une transition de phase induite par la lumiere | |
JP3538019B2 (ja) | フォトクロミック結晶材料 | |
JP2844704B2 (ja) | 光学記録媒体 | |
TWI614253B (zh) | 具有類四面體構形的有機化合物 | |
JP2003321467A (ja) | フォトクロミック材料 | |
JP2000089268A (ja) | 非線形光学材料 | |
JPH06199846A (ja) | ジアリールエテン系化合物 | |
JP4742181B2 (ja) | 新規フォトクロミック化合物 | |
JPH06220048A (ja) | 共役二重結合鎖を有するスルホン化ジアリールエテン系化合物 | |
JP2000256664A (ja) | 屈折率を光制御できるフォトクロミックアモルファス材料 | |
JP3384086B2 (ja) | フォトクロミック光記録材料 | |
JPH07330762A (ja) | キノリル基を有するジアリールエテン系化合物 |