JP2002275022A - 化粧料 - Google Patents
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Abstract
油性感がなく、軽いのびを有し、化粧持続性に優れた化
粧料を提供する。 【解決手段】(A)一単糖単位あたりの脂肪酸エステル
化度が2.2以上のイヌリン及び/又は加水分解イヌリ
ン脂肪酸エステルであり、該エステルのアシル基におい
て、総アシル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル
基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基、ドコサノ
イル基から選ばれる一種又は二種以上のアシル基である
イヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステル
と、(B)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を
含有する化粧料である。上記の成分(A)は、脂肪酸エ
ステル化度2.2以上であり、そのエステルの総アシル
基の60モル%以上がヘキサデカノイル基、オクタデカ
ノイル基、エイコサノイル基、ドコサノイル基から選ば
れる一種又は二種以上のアシル基であり、かつ残りのア
シル基の中に分岐炭化水素骨格を有するアシル基を含有
しているものが好ましい。
Description
は加水分解イヌリン脂肪酸エステルと部分架橋型オルガ
ノポリシロキサン重合物を含有する化粧料に関する。
べたつきがなく、また経時での化粧持ちを向上させるた
めに、油剤としてシリコーン油が多く使用されている。
しかしながら、シリコーン油は他の炭化水素やエステル
油などの一般な化粧品油剤との相溶性が悪く、また流動
特性として降伏値を持たないため、顔料などの比重差の
ある物質を配合することが困難であるという問題があっ
た。そこで、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物
とシリコーン油を混和することにより、ソフトで安定性
に優れたゲル組成物が得られことに注目し、これを配合
することにより安定性及び使用性が向上する事が提案さ
れている(特開平1−190757号、特開平1−25
0306号公報等)。
を向上する目的や、さっぱり感や化粧持続性を向上させ
るために部分架橋型オルガノポリシロキサンを多く配合
すると、しっとり感が失われ、またシリコーン以外の油
剤との相溶性が悪くなり、使用感や安定性の点から未だ
満足のいくものではなかった。本発明は、この問題点を
解消し、部分架橋型オルガノポリシロキサンの特性を失
うことなく、さっぱり感、しっとり感や化粧持続性があ
り、使用感や安定性に優れた化粧料を提供することを目
的とする。
を解決するため鋭意研究を行った結果、化粧料におい
て、イヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステ
ルと部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を含有す
ることにより、イヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂
肪酸エステルの特徴であるしっとり感や安全性、安定性
が良好で、しかも、油性感がなく、軽いのびを有し、化
粧持続性に優れることを見出し、本発明を完成するに至
った。
(B); (A)一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2
以上の、イヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エ
ステルであり、該エステルのアシル基において、総アシ
ル基の60モル%以上が、ヘキサデカノイル基、オクタ
デカノイル基、エイコサノイル基、ドコサノイル基から
選ばれる一種又は二種以上のアシル基であるイヌリン及
び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステル (B)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を含有
することを特徴とする化粧料である。
のイヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステル
は、脂肪酸エステル化度2.2以上であり、そのエステ
ルの総アシル基の60モル%以上がヘキサデカノイル
基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基、ドコサノ
イル基から選ばれる一種又は二種以上のアシル基であ
り、かつ残りのアシル基の中に分岐炭化水素骨格を有す
るアシル基を含有しているイヌリン及び/又は加水分解
イヌリン脂肪酸エステルが好ましい。
の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、(1)
ベンゼンに不溶で、自重と同重量以上のベンゼンを含み
うる三次元架橋構造を有するオルガノポリシロキサン重
合物、及び/又は(2)(イ)Si−H基含有シロキサ
ン化合物と、(ロ)分子中に少なくとも2個のアルケニ
ル基を含有する化合物とを必須とし付加反応させた重合
物から選ばれる少なくとも一種以上の重合物であること
が好ましい。そして、上記の(イ)Si−H基含有シロ
キサン化合物としては、オルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンが好ましい。また、上記の(ロ)分子中に少な
くとも2個のアルケニル基含有する化合物としては、ア
ルケニル基含有オルガノポリシロキサンが好ましい。
び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステルに用いられる
イヌリン及び/又は加水分解イヌリンは、多糖類の一種
であり、D−フルクトースを主要構成糖とするオリゴ糖
及びその加水分解物である。イヌリンは、β−1、2結
合したフラノイドフルクトース単位の鎖から成り、還元
末端において蔗糖結合したα−D−グルコースを有する
構造のものである。イヌリンは、キク科植物、例えばチ
コリ、ダリヤ等の植物から得られる。本発明に使用する
イヌリン及び加水分解イヌリンはフラノイドフルクトー
ス単位が2〜60程度のものが使用できる。
加水分解イヌリン脂肪酸エステルは、イヌリン及び/又
は加水分解イヌリンのフルクトース単位当りの脂肪酸エ
ステル化度が2.2以上である。エステル化に用いる脂
肪酸は、炭素数16、18、20、22の直鎖脂肪酸が
好ましく、イヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸
エステルのアシル基において、総アシル基の60モル%
以上がヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイ
コサノイル基、ドコサノイル基から選ばれる一種又は二
種以上のアシル基であることが必要である。これらのア
シル基総量が60モル%未満であると、化粧料の安定性
確保が困難である。アシル基の炭素鎖長においては、ヘ
キサデカノイル基より炭素数の少ないアシル基では、ゲ
ル構造性の付与が充分でなく、反対にドコサノイル基よ
り炭素数の多いアシル基では、使用時に重い感触を伴っ
たり、経時でゲル化剤の析出が発生する。
おいては、総アシル基の60モル%以上が、ヘキサデカ
ノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル基、ド
コサノイル基から選ばれる一種又は二種以上のアシル基
であり、一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.
2以上であれば、他のアシル基で置換されていても構わ
ない。他のアシル基を例示するならば、アセチル基、プ
ロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル
基、イソバレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、
オクタノイル基、デカノイル基、ドデカノイル基、テト
ラデカノイル基、テトラコサノイル基、ヘキサコサノイ
ル基、オクタコサノイル基、トリアコンタノイル基、オ
レオイル基、ベンゾイル基、ナフトイル基等が挙げられ
る。
置換度2.2以上のイヌリン及び/又は加水分解イヌリ
ンの脂肪酸エステルは、当該するイヌリン及び/又は加
水分解イヌリンと脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体を反応さ
せることにより製造される。脂肪酸誘導体は、酸ハライ
ド、酸無水物等が例示できる。イヌリン及び加水分解イ
ヌリンと脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体との反応は、従来
公知の方法により容易に行なうことができる。例えば、
イヌリン及び加水分解イヌリンをジメチルホルムアミド
及びピリジン中に分散させ、これに脂肪酸ハライド又は
脂肪酸無水物を加え、60℃前後で反応させることによ
り得ることができる。この際、脂肪酸ハライドまたは脂
肪酸無水物の添加量、反応時間、反応温度を適宜調整す
ることにより、脂肪酸の平均置換度を容易にコントロー
ルできる。また本発明の化合物は、その反応条件等より
白色から褐色の色相を有する固形状〜ペースト状、液状
のものが得られるが、必要ならば従来公知の脱色方法、
例えば活性炭、ゼオライト等で処理することにより容易
に白色に精製することができる。
は、安定性の確保と同時に、化粧料の流動性を確保した
い場合、該エステルのアシル基において、分岐炭化水素
骨格を有するアシル基を含有することが望ましい。分岐
炭化水素骨格を有するアシル基は、炭素数22以下であ
ることが望ましく、更に望ましくは炭素数18以下であ
る。好適に使用される分岐炭化水素骨格を有するアシル
基を例示すると、イソステアロイル基、イソヘキサデカ
ノイル基、イソデカノイル基、イソオクタノイル基等が
挙げられる。分岐炭化水素骨格を有するアシル基で置換
した成分(A)の場合でも、その総アシル基の60モル
%以上は炭素数16〜22のアシル基であり、一単位糖
あたりのアシル基置換度は2.2以上である必要があ
る。
及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステルの配合量は
化粧料の形態になって異なり、通常の化粧料中に0.0
1〜40質量%(以下、単に「%」と記す)、好ましく
は0、1%〜30%である。本発明のイヌリン及び/又
は加水分解イヌリン脂肪酸エステルの配合量が上記の範
囲より少なすぎると効果が得られず、多すぎると硬さや
のびの滑らかさにかけたりして、使用性において許容し
がたくなる。また、これらのイヌリン及び/又は加水分
解イヌリン脂肪酸エステルは必要に応じて一種または二
種以上用いることができる。
型オルガノポリシロキサン重合物は、(1)ベンゼンに
不溶で、自重と同重量以上のベンゼンを含みうる三次元
架橋構造を有するオルガノポリシロキサン重合物、及び
/又は、(2)(イ)Si−H基含有シロキサン化合物
と、(ロ)分子中に少なくとも2個のアルケニル基を含
有する化合物とを必須とし付加反応させた重合物から選
ばれる少なくとも一種以上の重合物である。
物としては、例えば特公平8−6035号公報等に記載
されている、R2SiO単位とRSiO1.5単位(各R
は、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基などの
アルキル基;フェニル基、トリル基などのアリール基;
ビニル基などの脂肪族不飽和基などで、同種又は異種で
もよい)の比率が1〜30:1であるベンゼンに不溶
で、自重と同質量以上のベンゼンを含みうる三次元架橋
構造を有するオルガノポリシロキサン重合物である。こ
のオルガノポリシロキサン重合物は、1分子中に少なく
とも2個のケイ素原子に結合した水素原子を有するオル
ガノハイドロジェンポリシロキサンを脱水素反応及び縮
合反応させたり、上記オルガノハイドロジェンポリシロ
キサンと分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合し
た水酸基を有するオルガノポリシロキサンを脱水素縮合
反応させて製造することができる。
許第2582275号公報等に記載されているオルガノ
ポリシロキサン重合物が挙げられる。この(イ)、
(ロ)の化合物は特に限定されるものではないが、シリ
コーン油との親和性をよくし、使用感、使用性の点から
(イ)のSi−H基含有シロキサン化合物がオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンであり、(ロ)の分子中に
少なくとも2個のアルケニル基を含有する化合物がアル
ケニル基含有オルガノポリシロキサンであることが好ま
しい。(2)の重合物は、例えば、トリメチルシリル末
端封鎖ジメチルメチルハイドロジェンポリシロキサンと
ジメチルビニルシリル末端封鎖ジメチルポリシロキサン
とを反応させて得られる重合体、ジメチルハイドロジェ
ンシリル末端封鎖ジメチルポリシロキサンとトリメチル
シリル末端封鎖ジメチルメチルビニルポリシロキサンと
を反応させて得られる重合物などである。
合物は、シリコーン油を配合したものとして、例えば、
KSG15、KSG16、KSG17、KSG18(い
ずれも信越化学工業(株)製)等の商標名で市販されて
いる。本発明で用いられる成分(B)の部分架橋型オル
ガノポリシロポキサンの配合量は、効果の発現及び使用
性において、0.01〜15%が好ましく、更に好まし
くは0.1〜10%である。又、この部分架橋型オルガ
ノポリシロキサンは必要に応じて一種または二種以上用
いることができる。
ない範囲で通常の化粧料に使用される成分、油剤、保湿
剤、界面活性剤、粉体、色素、低級アルコール、紫外線
吸収剤、防腐剤、抗菌剤、香料、酸化防止剤、pH調整
剤、キレート剤、清涼剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦
活剤、抗炎症剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤
等)、ビタミン類、核酸、ホルモン、包接化合物等を添
加することができる。本発明の化粧料としては、乳液、
クリーム、美容液、化粧油、リップクリーム、ハンドク
リーム、洗顔料などのスキンケア化粧料、ファンデーシ
ョン、メイクアップ下地、ほほ紅、アイシャドウ、マス
カラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、
口紅等のメイクアップ化粧料、ヘアクリーム、シャンプ
ー、リンス、コンデショナー、整髪料等の毛髪用化粧料
などが挙げられ、その剤型は、液状、乳液状、固形状、
ペースト状、ゲル状等の形態を適宜選択することができ
る。本発明の化粧料は、通常の化粧料を製造する方法に
て製造されるものであり、その製法は限定されない。
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。 合成例1 イヌリンステアリン酸エステルの合成 イヌリン10.8gにジメチルホルムアミド500gを
加え、60℃で攪拌して溶解した。これにピリジン16
gを加えて攪拌しながら塩化ステアロイル60.5g滴
下し、2時間反応後ピリジン塩を濾別し、ジメチルホル
ムアミドを留去した。残渣にトルエンを加えて抽出し、
ボウ硝にて乾燥後溶媒を留去した。残渣をメタノールで
洗浄し、バクモンドウ由来フラクトオリゴ糖ステアリン
酸エステル55gを得た。この生成物の脂肪酸平均置換
度(一単糖単位あたりに付加した脂肪酸の分子数を示
す)は、そのケン化価より算出して2.7であった。
ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら溶解し
た。これに、攪拌しながら塩化ステアロイル91gを滴
下し、5時間反応後、精製水1L中に投入して固形分を
析出させた。これを濾別し、残渣をメタノールで洗浄
し、イヌリンステアリン酸エステル57gを得た。この
生成物の脂肪酸平均置換度は2.8であった。
酸)エステルの合成 加水分解イヌリン16.2gにジメチルホルムアミド2
00g、ピリジン30gを加え、60℃で攪拌しながら
溶解した。これ塩化パルミトイル30.5gと塩化2−
エチルヘキサノイル32.5gを滴下し、5時間反応
後、n−ヘキサンで抽出しボウ硝にて乾燥後溶媒を留去
した。残渣をメタノールで洗浄し、加水分解イヌリン
(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)エステル42
gを得た。この生成物の脂肪酸平均置換度は2.5であ
った。
様の操作を行い、イヌリンステアリン酸エステル45g
を得た。この生成物の脂肪酸平均置換度は1.3であっ
た。
て、塗布時ののび広がり、べたつきのなさ、しっとり
感、仕上がりの美しさ(唇のたてじわが目立たない)、
化粧持続性、および経時安定性につい下記の方法より評
価を行った。その結果も併せて表1に示す。
の専門パネルにより使用テストを行ない、使用感、使用
性の項目に関して以下の基準で評価を行ない、その平均
点で判定した。 [評価基準] 5点:非常に良好 4点:良好 3点:普通 2点:やや不良 1点:不良 [判定] ◎:平均点4.5以上 ○:平均点3.5以上4.5未満 △:平均点2.5以上3.5未満 ×:平均点2.5未満
ヶ月保管し、外観の変化について以下の基準で評価を行
ない、判定した。 [判定] ○:外観いずれも全く変化なし。 △:外観わずかに変化あり。 ×:外観に大きな変化あり。
イヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステルと
部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を含有する口
紅は、塗布時ののび広がり、べたつきのなさ、しっとり
感、仕上がりの美しさ(唇のたてじわが目立たない)、
化粧持続性などの使用感、使用性及び経時安定性に優れ
たものであった。
ドファンデーション 表2に示す組成でプレスドファンデーションを調製し、
塗布時ののび広がり、べたつきのなさ、しっとり感、仕
上がりの美しさ(毛穴が目立たない、きめが細かい)、
化粧持続性、ケーキングやブツの有無などの使用感、使
用性について前述の方法に従い評価を行なった。その結
果も併せて表2に示す。
を得た。 表2の結果から明らかなように、本発明のイヌリン及び
/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステルと部分架橋型オ
ルガノポリシロキサン重合物を含有するプレスドファン
デーションは、塗布時ののび広がり、べたつきのなさ、
しっとり感、仕上がりの美しさ(毛穴が目立たない、き
めが細かい)、化粧持続性及びケーキングやブツが無い
などの使用感、使用性に優れたものであった。
リーム 表3に示す組成でフェイスクリームを調製し、塗布時の
のび広がり、べたつきのなさ、しっとり感などの使用
感、使用性及び経時安定性について前述の方法に従い、
評価を行なった。その結果も併せて表3に示す。
得た。 表3の結果から明らかなように、本発明のイヌリン脂肪
酸エステルと部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物
を含有するフェイスクリームは、塗布時ののび広がり、
べたつきのなさ、しっとり感などの使用感、使用性及び
経時安定性に優れたものであった。
化粧下地クリームを得た。
リン脂肪酸エステルと部分架橋型オルガノポリシロキサ
ン重合物を含有する化粧下地クリームは、塗布時になめ
らかで、べた付かず、後肌のさらさら感に優れ、しっと
り感があり、その上にファンデーションを塗布した後
も、毛穴が目立たない美しい仕上がりで、テカリや油光
りをおさえ、経時での化粧持ちなどの使用感、使用性及
び経時安定性にも優れたものであった。
する。 D:Cに成分12を加えて均一に混合し、ヘアリンスを
得た。 以上のようにして得られた、本発明の加水分解イヌリン
脂肪酸エステルと部分架橋型オルガノポリシロキサン重
合物を含有するヘアリンスは、塗布時ののび、指通りが
軽く、また乾燥後のさらさら感、しっとり感、毛髪の風
合い(しなやかさ、まとまりの良さ)などの使用感、使
用性及び経時安定性に優れたものであった。
で、成分12を添加し均一に混合後、冷却し洗顔料を得
た。 以上のようにして得られた、本発明のイヌリン脂肪酸エ
ステルと部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を含
有する洗顔クリームは、塗布時になめらかで、べた付か
ず、洗顔後の肌はしっとりしてべたつかず、エモリエン
ト効果に優れたものであった。
均一に分散する。 B:成分12〜13及び15を混合した後、Aに加えて
乳化する。 C:Bを冷却し、成分14を加えてリキッドファンデー
ションを得る。
リン脂肪酸エステルと部分架橋型オルガノポリシロキサ
ン重合物を含有するリキッドファンデーションは、塗布
時になめらかで、べた付かず、後肌のさらさら感に優
れ、しっとり感があり、毛穴が目立たない美しい仕上が
りで、テカリや油光りをおさえ、経時での化粧持ちなど
の使用感、使用性及び経時安定性にも優れたものであっ
た。
肪酸エステルと部分架橋型オルガノポリシロキサン重合
物を含有する本発明の化粧料は、イヌリン及び/又は加
水分解イヌリン脂肪酸エステルの特徴であるしっとり感
や安全性、安定性が良好で、しかも油性感がなく、軽い
のびを有し、化粧持続性に優れている。
Claims (5)
- 【請求項1】次の成分(A)及び(B); (A)一単糖単位あたりの脂肪酸エステル化度が2.2
以上の、イヌリン及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エ
ステルであり、該エステルのアシル基において、総アシ
ル基の60モル%以上がヘキサデカノイル基、オクタデ
カノイル基、エイコサノイル基、ドコサノイル基から選
ばれる一種又は二種以上のアシル基であるイヌリン及び
/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステル (B)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を含有
することを特徴とする化粧料。 - 【請求項2】成分(A)のイヌリン及び/又は加水分解
イヌリン脂肪酸エステルが、脂肪酸エステル化度2.2
以上であり、そのエステルの総アシル基の60モル%以
上がヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコ
サノイル基、ドコサノイル基から選ばれる一種又は二種
以上のアシル基であり、かつ残りのアシル基の中に分岐
炭化水素骨格を有するアシル基を含有しているイヌリン
及び/又は加水分解イヌリン脂肪酸エステルであること
を特徴とする請求項1記載の化粧料。 - 【請求項3】成分(B)の部分架橋型オルガノポリシロ
キサン重合物が、 (1)ベンゼンに不溶で、自重と同重量以上のベンゼン
を含みうる三次元架橋構造を有するオルガノポリシロキ
サン重合物、及び/又は、 (2)(イ)Si−H基含有シロキサン化合物と、
(ロ)分子中に少なくとも2個のアルケニル基を含有す
る化合物とを必須とし付加反応させた重合物から選ばれ
る少なくとも一種以上の重合物であることを特徴とする
請求項1又は2記載の化粧料。 - 【請求項4】(イ)Si−H基含有シロキサン化合物
が、オルガノハイドロジェンポリシロキサンであること
を特徴とする請求項3記載の化粧料。 - 【請求項5】(ロ)分子中に少なくとも2個のアルケニ
ル基含有する化合物が、アルケニル基含有オルガノポリ
シロキサンであることを特徴とする請求項3又は4記載
の化粧料。
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