JPH01190757A - シリコーンゲル組成物並びにこれを含有する化粧料 - Google Patents

シリコーンゲル組成物並びにこれを含有する化粧料

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JPH01190757A
JPH01190757A JP1544288A JP1544288A JPH01190757A JP H01190757 A JPH01190757 A JP H01190757A JP 1544288 A JP1544288 A JP 1544288A JP 1544288 A JP1544288 A JP 1544288A JP H01190757 A JPH01190757 A JP H01190757A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、特定のシリコーン重合物と低粘度シリコーン
油とからなるシリコーンケル、組成物並びにこれを含有
する化粧料に関するもので、更に詳しくはソフトで安定
性に優れた、特に化粧品用素材として有用なシリコーン
ゲル組成物並びにこれを含有せしめることにより、なめ
らかてさっばりした感触を有する使用感、使用性、そし
て経時安定性に優れた安全性の高い化粧料の提供を目的
とするものである。
[従来の技術] 従来、シリコーン油は、その優れた特性から様々な製品
に、応用されており、特に化粧料関係においても有用な
油剤成分として繁用されている。このことはシリコーン
油がへたつきが少なくなめらかで伸びがよく、さっばり
した感触を持ち、また潤滑性、撥水性に富むと共に無味
・無臭て皮膚安全性が高い等の好適な特徴乃至条件を具
備しているためである。従ってシリコーン油を配合、活
用することて良好な使用感を有し、皮膚・毛髪をトリー
トメントし保護する基礎化粧料や頭髪化粧料、或いは化
粧持続性の良好なメーキャップ化粧料の製品化検討がな
されてきた。
通常、係る化粧品用シリコーン油としては分子量、粘度
の相違する鎖状のジメチルポリシロキサンを代表に、環
状のオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサン、またメチルフェニルポリシロ
キサン、メチルハイドロジエンポリシロキサンが挙げら
れ、その他各種の重合・共重合体物、変性物か市販され
ている。
これら各種シリコーン油は化粧目的、期待すべき効果を
考慮して使いわけや併用が行なわれている。例えば低粘
度ジメチルポリシロキサンはへたつきが少なくさっばり
した感触が求められる製品に、また−層高粘度のものは
水を効果的にはじく撥水性を有する製品に適用され、さ
らに鎖状、環状の揮発性シリコーン油は塗布後揮散して
しまう性質かあるのて清涼感を必要とする製品等に用い
られることが多い。そしてまたジメチルハイドロジエン
ポリシロキサンは化粧用粉体の疎水化処理に利用するこ
とでメーキャップ化粧料の化粧もちの向上が図られてき
た。
一般にこうしたシリコーン油の特性を有効に活用した技
術が知られると共に化粧料への用途開発研究の努力も行
なわれてきた。
[発明か解決しようとする課題] 前記した如く、シリコーン油は化粧品用油剤として重要
であるものの、−層機能性を高めた期待する製品を得る
上で以下に述へるように不都合とする点がしばしば見受
けられ、指摘されるところてあった。
シリコーン油は、概して他の化粧品用油剤との相溶性か
悪く、均一溶解し安定したシリコーン油をベースとする
製品の調製が困難であった。シリコーン油を配合する場
合、乳化しエマルションにして、またワックスその他の
化粧品油剤と混合して行なっても安定に維持し難く、時
にシリコーン油の特性を効果的に発揮させるべく多量に
含有せしめると経時的に分離現象を招くことがあった。
このことは特にさっばりした感触を付与することやメー
キャップ化粧料の化粧もちな高めるために低粘度若しく
は揮発性シリコーン油を多用した時に顕著に認められる
ことであった。そして高粘度シリコーン油を使用する場
合には撥水性は向上するがべたつき感等も同時に感じら
れる結果になる。このようにシリコーン油の含有量を増
加させ、充分に効果を期待し、しかも安定した製品を得
る上で苦心を強いられた。
また従来のシリコーン油では流動特性として降伏値を持
たないため、化粧料の主骨格として使用する場合、例え
ば顔料などの比重差のある物質を経時的に安定分散させ
ることが難しい。
係る点から分子量の大きい高粘度のものを使用したとし
ても比重差の大きいものを保持てきす、沈降等が見られ
ると共に上述した如く、べたつき感が生じ感触上好まし
くない。一方ワックス類と併用した場合には、相溶性も
悪くワックスの析出が起こり易くなると共にワックス自
身の性質が現われ、化粧料ベースとしてシリコーン油の
特長であるなめらかでさっばりしだ感触を損う事となり
、シリコーン油の特性を充分に活かした安定性の良い製
品を得ることを困難とするものであった。すなわちシリ
コーン油は従来液体油剤としての利用が一般的であり、
構造維持性のある製品が強く要望されているにもかかわ
らす、これに応えた充分満足した製品が調製し難い面を
有していた。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は、前記した事情に鑑み、鋭意研究した結果
、ベンゼンに不溶であるが、同重量以上のベンゼンを含
みうる三次元架橋の構造を有するシリコーン重合物と低
粘度シリコーン油を混和することにより、ソフトで安定
性の優れたシリコーンゲル組成物が得られることを見い
出し、さらには前記シリコーンゲル組成物を含有せしめ
ることにより、安定性がよくなめらかでさっばりした感
触を有する使用感、使用性に優れた化粧料が得られるこ
とを見い出し、これら知見をもって本発明を完成させた
のである。
すなわち本発明は、ベンゼンに不溶であるが、自重と同
重量以上のベンゼンを含みうる三次元架橋構造を有する
シリコーン重合物と低粘度シリコーン油とからなるシリ
コーンゲル組成物並びに前記シリコーンゲル組成物を含
有する化粧料に関するものである。
以下本発明の構成について説明する。
本発明のシリコーンゲル組成物は、ベンゼンに不溶であ
るが、自重と同重量以上のベンゼンを含みうる三次元架
橋構造を有するシリコーン重合物と低粘度シリコーン油
とからなるもので、シリコーン重合構造体に低粘度シリ
コーン油が混和されている。
係るベンゼンに不溶で、自重と同重量以上のベンゼンを
含みうる三次元架橋構造を有するシリコーン重合物は、
オルガノポリシロキサンを架橋結合させて得られる重合
体てあり、一部に三次元架橋構造を有し、R25iO単
位及びR51O15単位よりなり、R3S i OO5
単位及び/又は5i02単位を含んでいても良い。
前記した各構成単位のRは水素原子、メチル基、エチル
基、プロピル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基
等なとのアリール基、およびビニル基等の脂肪族不飽和
基などが例示され、同種又は異なった種類であっても良
い。
オルガノポリシロキサンが、ベンゼンに不溶であるが、
自重と同重量以上のベンゼンを含みうる三次元架橋構造
を有するシリコーン重合構造を取るためには、R81O
15単位及び/又はSio2単位と、R25jO単位及
び/又はR3S s Oo、 s単位との比が適当な範
囲にあることか必要で、R310,5単位及び/又はS
iO2単位の比率が充分に犬きくないとオルガノポリシ
ロキサンは十分な三次元架橋構造とならす、ベンゼンに
可溶となり、たとえ見掛上架橋構造をとっても本発明に
は使用できない。
また、R25iO単位及び/又はR3S iOo55単
に比して、R31O15単位及び/又は5102単位が
多ずぎるとオルガノポリシロキサンは強固な架橋構造を
とり、ベンゼンに不溶ではあるが、重合物の自重量以下
しかベンゼンを含まず、これは、低粘度シリコーン油と
混和すると分離、排出を生じてしまい本発明には使用で
きなくなる。
本発明に使用されるベンゼンに不溶な、自重と同重量以
上のベンゼンを含みうるシリコーン重合物におけるR2
5iO単位とR310,5単位の比率は、シリコーン重
合物全体の分子量による影響も大きく厳密には規定し難
いが、1・1から30=1の割合であるものが本発明の
実施に望ましい結果を与えた。R51O+5単位がこの
比よりも多くなると硬いシリコーン重合物となり、自重
と同重量以下のベンゼンしか含み得す、このものは後述
する低粘度シリコーン油での混和の際シリコーン重合物
が充分に膨潤せず、シリコーン油の分離、排出がおこり
、安定維持ができなくなるようになる。逆にR25iO
単位が上記範囲を超えると構造粘性が乏しくなり、本発
明の特長を示さなくなってしまう。このため、ソフトで
安定性の良好なシリコーンゲル組成物を得る本発明の目
的にとって限定的ではないが、前記した構造単位の割合
にあることが好ましい。
ベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以上のベンゼン
を含みうる三次元架橋構造を有するシリコーン重合物は
種々の方法で合成することができる。
1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合した水素
原子を有するオルガノハイドロジエンポリシロキサンに
触媒量のアルカリ金属水酸化物のアルコール性水溶液を
加え加熱して脱水素反応及び縮合反応を行なうことも一
方法である。
一方の分子に少なくとも2個のケイ素原子に結合した水
素原子を有するオルガノハイドロジエンポリシロキサン
に他方の分子に少なくとも2個のケイ素原子に結合した
水酸基を有するオルガノポリシロキサンを触媒量のアル
カリ金属水酸化物や白金化合物等の存在下に加熱し、脱
水素縮合反応を行なうことも一方法である。
1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に直結した水酸
基を有するオルガノポリシロキサンを触媒量のアルカリ
金属水酸化物や有機錫化合物の存在下に加熱し脱水縮合
反応を行なうことも一方法である。
一分子中に少なくとも2個のケイ素原子に直結した水酸
基を有づ−るオルガノポリシロキサンと、他方の分子に
少なくとも2個のケイ素原子に結合したアルコキシ基を
有するオルガノポリシロキサンを触媒量のアルカリ金属
水酸化物や有機金属錫化合物の存在下に加熱して脱アル
コール反応を行なうことも一方法で、いずれの方法にて
も本発明のベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以上
のベンゼンを含み得る三次元架橋構造を有するシリコー
ン重合物を容易に得ることかてきる。
一方本発明に用いられる低粘度シリコーン油は、特に限
定されるものではないが、粘度50cs程度以下のもの
であれば好適に使用し得る。これは高粘度になるにつれ
、それを多量に用いた結果として感触的にあぶらっぽさ
が生じ、使用感上好ましくない方向となるからである。
そして低粘度シリコーン油としては低重合度鎖状のジメ
チルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
環状のオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチ
ルシクロペンタシロキサン等が例示され、必要に応じて
これらの1種または2種以上を適宜選択して用いられる
本発明のシリコーンゲル組成物は、前記の如くして得た
シリコーン重合物と低粘度シリコーン油とを充分混練等
し、膨潤させることで容易に作成することかてきる。こ
の場合、シリコーン重合物と低粘度シリコーン油との混
合割合は重量比で5対95〜30対70、好ましくは1
0対90〜25対75である。シリコーン重合物の量が
少なくなると低粘度シリコーン油が過剰となって、流動
粘性を帯び良好なゲル構造を維持できなくなり、逆に多
くなると軟らかいゲル組成物が得難くなるからである。
前述の本発明によって得られたシリコーン油ル組成物は
、安定性がよく、ソフトてさフばりとした感触を有する
使用感、使用性に優れたものである。このシリコーンゲ
ル組成物を従来シリコーン油と同様に化粧品用原料とし
て利用することでその特性が発揮された極めて有用な化
粧料が得られる。
本発明での化粧料としては、クリーム・乳液等の顔、手
足用の基礎化粧料、整髪料・シャンプー・リンス等の頭
髪化粧料、ファンチージョン・白粉・頬紅・アイシャド
ウ・口紅・美爪料等のメーキャップ化粧料であり、これ
は本発明のシリコーンゲル組成物が適用しうるも・ので
あわば何れを問うものでない。そしてシリコーンゲル組
成物の配合はエマルションにして、また他の油剤原料と
同様に混合して添加することで行なわれる。この際、配
合量は5〜100重量%の範囲であり、そのまま用いて
もよく使用目的に応じて決定すればよい。
尚、本発明に於ける化粧料は当然のことなから前記シリ
コーンゲル組成物と従来化粧料基材となる成分とから構
成される。化粧料基材成分をより具体的に例示すれば、
油脂類・ロウ類・炭化水素類・脂肪酸・高級アルコール
・エステル類・金属石ケン・シリコーン油等の油剤原料
、白色顔料・着色顔料・体質顔料等の粉体原料、界面活
性剤、多価アルコール類、高分子化合物、水、その他防
腐剤、アルカリ剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、タール
色素、美肌用成分等であり、これらは製品様や化粧目的
に応じて適宜選択される。
[実施例] 以下、本発明について実施例を挙げてさらに説明する。
尚、これらは本発明を何ら限定するものでない。
実施例[11 トリメチルシリル末端封鎖ジメチルメチルハイドロジエ
ンポリシロキサン(分子量2300、CH3H5iO対
(CH3)25iO=1対4)に1%水酸化カリウム溶
液(エタノール対水−2対1)を適量加え、加熱、還流
して重合反応を行ない、反応生成物を得た。次いでこの
反応生成物を水洗浄してアルカリ剤を除去後、自然乾燥
させることによりベンゼンに不溶であり、ベンゼンを自
重の180%含み得るシリコーン重合物を製造した。
このシリコーン重合物2重量部とジメチルポリシロキサ
ン(粘度5cs)8重量部とを分散混合後、三木ロール
により充分混練し、膨潤させてシリコーンゲル組成物を
作成した。
実施例[2] トリメチルシリル末端封鎖ジメチルメチル−ハイドロジ
エンポリシロキサン(分子量4800、CH3HSiO
対(CH3)25iO=3対9.6)を用いた以外は実
施例[1]と同様に操作して、シリコーン重合物を製造
した。
得られたシリコーン重合物は、ベンゼンに不溶であり、
ベンゼンを自重の130%含み得るものてあった。
このシリコーン重合物2重量部とジメチルポリシロキサ
ン(粘度5cs)8重量部とを分散混今後、三木ロール
により充分に混練し、膨潤させてシリコーンゲル組成物
を作成した。
実施例[3] メトキシ基含有メチルポリシロキサン(下記)2重量部
に 両末端水酸基含有ジメチルポリシロキサン(下記) CH3 HO(S i−〇)、6H CH3 100重量部およびジブチル錫ジラウレート10重量部
を添加し、100℃にて攪拌混合しながら窒素ガスを流
し発生するメタノールを留去し、シリコーン重合物を製
造した。
得られたシリコーン重合物はベンゼンに不溶であり、ベ
ンゼンを自重の220%含み得るものであった。
1に のシリコーン重合物2重量部とジメチルポリシロキサン
(粘度10cs)8重量部とを分散混合後、三本ロール
により充分に混練し、膨潤させてシリコーンゲル組成物
を作成した。
比較例[1] トリメチルシリル末端封鎖ジメチルメチルハイドロジエ
ンポリシロキサン(分子量2200、CH3H3iO対
(C’H3)2 S i O=3対2.6)を用いた以
外は実施例[1] と同様に操作して、シリコーン重合
物を製造した。
得られたシリコーン重合物は自重の60%のベンゼンし
か含み得ない比較的硬く、モロいシリコーン重合物であ
った。このシリコーン重合物を用いて実施例[1] と
同様にしてシリコーンケル組成物を作成した。
比較例[2] メチルメトキシポリシロキサン(下記)CH3 CH30(S i  0)CH3 CH3 10重量部に実施例[3]で用いた両末端水酸基含有メ
チルポリシロキサン95重量部およびジブチル錫ジラウ
レート5重量部を添加し、実施例[3] と同様にして
シリコーン重合物を製造した。
得られたシリコーン重合物は自重の70%のベンゼンし
か含み得ないものであった。このシリコーン重合物を用
いて実施例[3]と同様にしてシリコーンゲル組成物を
作成した。
以上の如くして作成した本発明の実施例[1]、[21
及び[3]のシリコーンゲル組成物は軟らかなゲルであ
り、伸びがよくさっばりした感触を有し、経時安定性に
も優れたものであった。
これに対して比較例 [1]及び[2] にあっては、
そこで得られたシリコーンゲルが硬く、しかもこのもの
と低粘度シリコーン油との混和性が悪く、廃液現象が起
こり、安定性の良好なゲル組成物を作成することができ
なかった。
次に本発明で得たシリコーンゲル組成物を用いた化粧料
の例を示す。
実施例[4] ファンデーション (処方)             (重量部)(1)
酸化チタン          14.0(2)マイカ
            3.0(3)着色顔料   
        3.0(4)実施例[1]のシリコー
ンゲル 80.0組成物 (製法) 成分(1)〜(3)を混合、粉砕して均一にし、これを
成分(4)に添加混合し、均質分散した後、容器に充填
して製品を得た。
比較例[3] ファンデーションを実施例[4]の成分である(4)の
代りとしてマイクロクリスタリンワックス16部、ジメ
チルポリシロキサン(粘度5cs)64部に置換した以
外は同様にして製品を得た。
以上の如くして得た実施例[4] と比較例[3]のフ
ァンデーションについて官能評価及び経時安定性評価を
行なった。その結果を表1に示す。
尚、官能評価は女性パネル20名を用い、表1に記載し
た評価項目につき非常によいを3点、良いまたはふつう
であるを2点、悪いを1点として行ない、それぞれの平
均点が2.5点以上を◎、1.5〜2.5点未満をOl
l、5点未満を×として表わした。また経時安定性評価
は室温放置下、1週間後の外観状態を視覚観察すること
で行ない、良好をO1不良を×として表わした。
表  1 表1の結果から明らかなように本発明のファンデーショ
ンは比較量に較へて使用感、使用性に優れたものであり
、また比較量で経時的に油性成分の分離が認められたの
に対して安定性も良好であった。すなわち本発明によっ
て構造粘性を付与するためにワックスを用いなくても品
質の高い、極めて有用な製品が得られたのであった。
実施例[5] ハンドクリーム (処方)             (重量部)(1)
実施例[1]のシリコーンゲル 88.0組成物 (2)  オクタメチルシクロテトラ   10.0シ
ロキサン (3)  ワセリン            2.0(
製法) 成分(1)〜(3)を混合後、充分混練して均質にした
後、容器に充填して製品を得た。
以上の如くして得た実施例[4]のハンドクリームはべ
たつきがなくざフばりした感触を有すると共に撥水効果
が高く極めて有用なものであった。
実施例[6] フェイスクリーム (処方)             (重量部)(1)
  ステアリン酸         2.5(2)セチ
ルアルコール       1・7(3)本発明のシリ
コーンゲル   20.0組成物* (4)  セスキオレイン酸ソルビタン  1,0(5
)  モノオレイン酸ポリオキシエ  2.0チレンソ
ルビタン (6)トリエタノールアミン      0.7(7)
  1.3−ブチレングリコール    5.0(8)
  ポリメタクリル酸       0.5(9)精製
水            残量*実施例[1]に於い
て低粘度シリコーン油としてオクタメチルシクロテトラ
シロキサンを用いた以外は同様にして作成した。
(製法) 成分(1)〜(5)を混合し、80℃に加熱溶解し油相
成分とする。また成分(6)〜(9)を混合し、80℃
に加熱し水相成分とする。この油相成分に水相成分を攪
拌しながら添加し、乳化を行い、冷却した後、容器に充
填して製品を得た。
以上の如くして得た実施例[6]のフェイスクリームは
、のびがよく、感触的にあぶらっぽさを感じす、さっば
りしており、良好な使用感、使用性を有する皮膚の保護
のために有用なものであり、また経時安定性も良好であ
った。
[発明の効果] 以上、詳述した如く、本発明によって得られたシリコー
ンゲル組成物は、経時安定性か良好で、しかも延びがよ
くてべたつきが少なくさっばりした感触を有し、ソフト
で軟らかな使用性に優れたものである。
また本発明のシリコーンゲル組成物は、適度な粘性物と
することができると共に構造粘性をもち、さらには潤滑
性、撥水性に優れ、皮膚安全性が高い等、極めて有用な
性質を具備したものである。
従って、かようなシリコーンケル組成物を化粧品用素材
として用いたならば従来シリコーン油と同様に各種の化
粧料に適用でき、その特有の性能が発揮された化粧料が
得られる。
このことは、たとえ多量に用いてもべたつきが感じられ
ず、伸びがよくてさっばりした使用感のある、そしてま
た撥水性があって、皮膚や毛髪に適度な潤いと保護効果
を与えることかでき、さらにメーキャップ化粧料の化粧
もちの向上をも図れることになる。
しかも従来ワックスを主要とする固型乃至ペースト状油
性化粧料に於いて、あぶらっぽさを減少せしめることが
でき、またこの種の製品系に低粘度シリコーン油を配合
した場合にあった油剤の分離が認められるようなことも
なく、安定性を向上させつると共に構造粘性のあるシリ
コーンをベースとした製品への応用、展開もてきる。
このように、本発明によって、化粧品用素材として利用
度の高いシリコーンケル組成物及び該シリコーンゲル組
成物を配合することで安定性がよく、使用感、使用性の
優れた、品質の高い化粧料の提供が可能となフたのであ
る。
以  上 出願人 株式会社 小林コーセー 1、事件の表示 昭和63年特許願第15442号 2、発明の名称 シリコーンゲル組成物並びにこれを含有する住所 東京
都中央区日本橋3丁目6番2号4、補正命令の日付 自     発 5、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 6、補正の内容 (1)  明細書中、第7ページ第16行「重合体」と
あるを、「重合物」と訂正する。
((イ) 明細書中、第8ページ第13行「充分に大き
くない」とあるを、「小さくなるjと訂正する。
(3)明細書中、第9ページ第1行「自重量以下」とあ
るを、「自重量未満」と訂正する。
(夷 明細書中、第9ページ813行「同重量以下」と
あるを、「同重量未満」と訂正する。
(5)  明細書中、第14ページ第18行[・・・・
・・=1対4)」とあるを、「・・・・・・=1対4(
モル比))」と訂正する。
(6)明細書中、第15ページ第14行「8.6)」と
あるを、rs、Bモル比))Jと訂正する。
(力 明細書中、第17ページ第9行r2.8>)」と
あるを、r2.8(モル比))」と訂正する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以上のベ
    ンゼンを含みうる三次元架橋構造を有するシリコーン重
    合物と低粘度シリコーン油とからなるシリコーンゲル組
    成物。
  2. (2)ベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以上のベ
    ンゼンを含みうる三次元架橋構造を 有するシリコーン重合物と低粘度シリコーン油とからな
    るシリコーンゲル組成物を含有する化粧料。
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