JP2609901B2 - 油性ゲル状メークアップ化粧料 - Google Patents

油性ゲル状メークアップ化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は油性ゲル状メークアップ化粧料に関し、更に
詳細にはシリコーンゲル組成物並びに高粘性シリコーン
および低粘度シリコーン油とからなるシリコーン基材に
化粧用粉体を分散させてなる、使用感および化粧効果に
優れた油性ゲル状メークアップ化粧料に関する。
[従来の技術] 油性メークアップ化粧料は皮膚に対する付着力、被覆
力、化粧膜の耐水性などの点で優れた特性を有すること
から、低く使用されている。そして従来の油性メークア
ップ化粧料は、一般に半固体油もしくは液体油及び固体
油からなる油性基材、あるいはさらに油性ゲル化剤を配
合してゲル化させた油性基材を用い、これに化粧用粉体
を混合、分散させ、固化、成型することにより製造され
てきた。ところが従来の油性メークアップ化粧料は油分
含有量が多いことから、油性タイプ製品特有のべとつき
感や油っぽさを感じる、延び・拡がりが悪い等、使用感
において好ましくないところがあった。
そこで、これらの点を改善するため、水や水性成分
を配合し、W/O型の乳化タイプとする、油分量を下げ
る、油っぽさの少ない油剤、例えば低粘度シリコーン
油を配合する等が行われてきた。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来の油性メークアップ化粧料に於い
ては、前述したように通常化粧料に使用される固体油を
多く配合すると、密着感は得られるものの、塗布時の延
び拡がりが悪く、重たさを感じる、また半固体油を多く
配合すると、肌への延び拡がりは良好となるものの、べ
たつきを感じるなどといった問題点があった。
さらに、水や水性成分を配合したW/O型乳化タイプの
メークアップ化粧料にあっては、さっぱり感を付与する
ことはできるものの、経時的に水分が揮散するという欠
点を有する。この欠点を解消するため種々の検討がなさ
れているが、水分の揮散の完全な防止は困難であった。
また油分量を下げたり、油っぽさの少ない油剤を配合し
ても油性基材の有する油っぽさは充分に解消されない。
特に低粘度シリコーン油は、それ自身ではべたつきが少
なくさっぱりした感触を有するにもかかわらず、通常の
油性基材に配合した場合、さっぱり感を付与することが
できず、また油性基材との相溶性が悪いため化粧料を安
定に維持することが困難であった。
従って、油性メークアップ化粧料の優れた特性を保持
しつつ、その欠点であるべとつき感や油っぽさを感じさ
せず、さっぱりした使用感を有し、化粧効果の高い油性
メークアップ化粧料の開発が望まれていた。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、前記問題点を克服すべく種々検討を重
ねた結果、ベンゼンに不溶であるが、同重量以上のベン
ゼンを含みうる三次元架橋構造を有する部分架橋型オル
ガノポリシロキサン重合物の構造中に低粘度シリコーン
を内包せしめたシリコーンゲル組成物並びに高粘度シリ
コーンおよび低粘度シリコーン油とからなるシリコーン
基材に化粧用粉体を分散せしめれば、さっぱりした感触
および延びがよく、なめらかなすべり感を有する優れた
油性ゲル状メークアップ化粧料が得られることを見い出
し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、ベンゼンに不溶であるが、自重
と同重量以上のベンゼンを含みうる、R2SiO単位とRSiO
1.5単位の比率が1〜30:1である三次元架橋構造を有す
る部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物と、100os
以下の低粘度シリコーン油とからなり、かつ、部分架橋
型オルガノポリシロキサン重合物と低粘度シリコーン油
との重量比率が5:95〜30:70であるシリコーンゲル組成
物並びに高粘度シリコーンおよび100cs以下の低粘度シ
リコーン油とからなるシリコーン基材に、化粧用粉体を
分散させてなることを特徴とする油性ゲル状メークアッ
プ化粧料に関する。
以下、本発明の構成について説明する。
まず、本発明のシリコーゲルを構成する、ベンゼンに
付溶であるが、自重と同重量以上のベンゼンを含みうる
部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物としては、架
橋三次元構造を有し、低粘度シリコーン油を内包し、ゲ
ルを形成し得るものである。
斯かるベンゼンに不溶で、自重と同重量以上のベンゼ
ンを含みうる三次元架橋構造を有する部分架橋型オルガ
ノポリシロキサンは、オルガノポリシロキサンを架橋結
合させて得られる重合体であり、一部に三次元架橋構造
を有し、R2SiO単位及びRSiO1.5単位よりなるものであ
り、R3SiO0.5単位及び/又はSiO2単位を含んでいても良
い。
前記した各構成単位のRは水素原子、メチル基、エチ
ル基、プロピル基等のアルキル基、フエニル基、トリル
基素のアリール基、およびビニル基等の脂肪族不飽和基
などが例示され、同種又は異なった種類であっても良
い。
オルガノポリシロキサンが、ベンゼンに不溶である
が、自重と同重量以上のベンゼンを含みうる三次元架橋
構造を有するオルガノポリシロキサン重合構造を取るた
めには、RSiO1.5単位及び/又はRSiO2単位と、R2SiO単
位及び/又はR3SiO0.5単位との比が適当な範囲にあるこ
とが必要で、RSiO1.5単位及び/又はSiO2単位の比率が
充分に大きくないとオルガノポリシロキサンは十分な三
次元架橋構造とならず、ベンゼンに可溶となり、たとえ
見掛上架橋構造をとっても使用できない。また、R2SiO
単位及び/又はR3SiO0.5単位に比して、RSiO1.5単位及
び/又はSiO2単位を多すぎるとオルガノポリシロキサン
は強固な架橋構造をとり、ベンゼンに不溶であるが、重
合物の自重量以下しかベンゼンを含まず、これは、低粘
度シリコーン油と混和すると分離、排出を生じてしまっ
て使用できなくなる。
ここに用いられるベンゼンに不溶な、自重と同重量以
上のベンゼンを含みうるオルガノポリシロキサン重合物
におけるR2SiO単位とRSiO1.5単位の比率は、オルガノポ
リシロキサン重合物全体の分子量による影響も大きく厳
密には規定し難いが、1:1から30:1の割合であるものが
望ましい結果を与えた。
RSiO1.5単位がこの比よりも多くなると硬いオルガノ
ポリシロキサン重合物となり、自重と同重量以下のベン
ゼンしか含み得ず、このものは後述する低粘度シリコー
ン油での混和の際オルガノポリシロキサン重合物が充分
に膨潤せず、シリコーン油の分離、排出がおこり、安定
繊維ができなくなるようになる。逆にR2SiO単位が上記
範囲を超えると構造粘性が乏しくなってしまう。このた
め、ソフトで安定性の良好なシリコーン組成物を得るに
は、前記した構造単位の割合にあることが必要である。
ベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以上のベンゼ
ンを含みうる三次元架橋構造を有するオルガノポリシロ
キサン上記重合物は例えば次に示すような種々の方法で
合成することができる。
1分子中に少なくと2個のケイ素原子に結合した水
素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
に触媒量のアルカル金属水酸化物のアルコール性水溶液
を加え加熱して脱水素反応及び縮合反応を行う。
一方の分子に少なくとも2個のケイ素原子に結合し
た水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキ
サンに他方の分子に少なくとも2個のケイ素原子に結合
した水酸基を有するオルガノポリシロキサンを触媒量の
アルカリ金属水酸化物や白金化合物の存在下に加熱し、
脱水素縮合反応を行う。
1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に直結した
水酸器を有するオルガノポリシロキサンを触媒量のアル
カリ金属水酸化物や有機化合物の存在下に加熱し脱水縮
合反応を行う。
1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に直結した
水酸基を有すオルガノポリシロキサンと、他方の分子に
少なくとも2個のケイ素原子に結合したアルコキシ基を
有するオルガノポリシロキサンを触媒量のアルカリ金属
水酸化物や有機金属錫化合物の存在下に加熱して脱アル
コール反応を行う。
これらのいずれの方法にてもベンゼンに不溶である
が、自重と同重量以上とベンゼンを含み得る三次元架橋
構造を有するオルガノポリシロキサン重合物を容易に得
ることができる。
また、他の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物
としては、シリコーン油に不溶ではあるが、十分に膨潤
するオルガノポリシロキサン重合物で、(イ)オルガノ
ハイドロジェンポリシロキサンと、(ロ)脂肪族不飽和
基含有オルガノポリシロイサンを付加重合させて得られ
る重合体であり、一部に三次元架橋構造を有するものが
挙げられる。
ここに用いられる(イ)のオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンは、HSiO1.5単位、RSiO1.5単位、RHSiO単
位、R2SiO単位、R2HSiO0.5単位、R3SiO0.5単位等からな
り、このものの分子構造は直鎖状でも、分岐状、環状の
いずれであってもよく、1分子中にケイ素原子に結合し
た水素原子を少なくとも2個含有するものである。ま
た、オルガノハイドロジェンポリシロキサンはオルガノ
ポリシロキサン重合物合成反応をコントロールするため
には直鎖状であることがより好ましい。また、このオル
ガノハイドロジェンポリシロキサンに於けるケイ素原子
に結合した水素原子(≡SIH結合)は一般的には分子鎖
中に含まれたものとされるが、分子鎖末端とされてもよ
く、この≡SiH結合の量はその分子構造が直鎖状、分岐
状のものの場合、通常1〜20モル%、環状のものの場合
1〜50モル%であることが望ましく、またこの≡SiH結
合以外の有機基はその5モル%以上がメチル基とされた
ものが好ましい。
また、同時に用いられる(ロ)の脂肪族不飽和基含有
オルガノポリシロキサンは、1分子中にケイ素原子に結
合した脂肪族不飽和基を少なくとも2個含有するもので
ある。このオルガノポリシロキサンとしては、ビニル基
やアリール基が挙げられるが、ビニル基含有のオルガノ
ビニルポリシロキサンが一般的には例示され、オルガノ
ビニルポリシロキサンとしては、(CH1=CH)SiO1.5
単位、RSiO1.5単位、R(CH=CH2)SiO単位、R2SiO単
位、R2(CH1=CH2)SiO0.5単位、R3SiO0.5単位等からな
り、このものの分子構造は直鎖状でも、分岐状、環状の
いずれであってもよく、1分子中にケイ素原子に結合し
た脂肪族不飽和基、例えばビニル基を少なくとも2個含
有するものである。ここに用いられる脂肪族不飽和含有
オルガノポリシロキサンはオルガノポリシロキサン重合
物合成反応をコントロールするためには直鎖状であるこ
とがより好ましい。またこのオルガノポリシロキサンは
通常は分子鎖端末がジメチルビニルシリル基で封鎖され
た直鎖状のものとされるが、このビニル基は鎖中に含ま
れていてもよく、このビニル基量はその分子構造が直鎖
状、分岐状のものの場合1〜20モル%、環状のものの場
合1〜50モル%であることが望ましく、また、このビニ
ル基以外の有機基はその50モル%以上がメチル基とされ
たものが好ましい。
そして、(イ)のオルガノハイドロジェンポリシロキ
サンおよび(ロ)の脂肪族不飽和基含有オルガノポリシ
ロキサン、例えばオルガノビニルポリシロキサンの各々
の分子中に反応性基であるケイ素原子に結合した水素原
子あるいはビニル基が、1分子中に少なくとも2個含有
することは、両者の付加重合物が一部に三次元構造を形
成する上で必須とされる。また、これらの反応性基の各
々のオルガノポリシロキサン中に占める含有量がその分
子構造が直鎖状、分岐状のものの場合20モル%より、ま
た環状のものの場合50モル%より大きくなると硬い重合
物となってしまうと共に後述する低粘度シリコーン油が
三次元架橋構造中に内包し難くなる傾向となり分離排出
が起こり安定保持できなくなることが認められるように
なる。逆に、含有量が1モル%より小さくなると構造粘
性が乏しくなる傾向となってしまう。このため、ソフト
で安定性の良好なシリコーン組成物を得るには限定的で
はないが、反応性基の含有量はその分子構造が直鎖状、
分岐状のものの場合1〜20モル%、また環状のものの場
合1〜50モル%とされる。
また、(イ)のオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンの前記有機基Rとしては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基などのアルキル基、フェニル基、トリ
ル基などのアリール基、シクロヘキシル基またはこれら
の基の炭素原子に結合した水素原子の一部または全部を
ハロゲン原子、シアノ基などで置換した基などから選択
されるビニル基などの脂肪族不飽和基を除く非置換また
は置換一価炭化水素基とされるものが例示される。
こうした例の代表的なものとしては、 (CH33SiO−、(CH32SiO、 CH3HSiO、Si(CH3(但し、p=10〜500、q
=2〜50)の単位を含んでなるメチルハイドロジェンポ
リシロキサンが挙げられ、好適な材料となる。
また、(ロ)の脂肪族不飽和基含有オルガノポリシロ
キサンであるオルガノビニルポリシロキサンの前記有機
基Rは、オルガノハイドロジェンポリシロキサンのRと
同意である。こうした例の代表的なものとしては、(CH
2=CS)(CH32SiO−、(CH32SiO、−Si(C
H3(CH=CH2)、(但し、r=10〜100)の単位、あ
るいは(CH33SiO−、(CH32SiO、(CH=CH
2)CH3SiO、−Si(CH3、(但し、m=10〜50
0、n=2〜50)の単位を含んでなるメチルビニルポリ
シロキサンが挙げられ、これらは混合物であってもよ
く、好適な材料となる。
このような(イ)のオルガノハイドロジェンポリシロ
キサンと(ロ)の脂肪族不飽和基含有オルガノポリシロ
キサンの付加反応は、従来公知の一般的な方法で行えば
よい。例えば、然るべきオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとオルガノポリシロキサンを各々の反応性基で
あるケイ素原子に結合した水素基と、ビニル基のモル比
を1/3〜3/1の範囲で配合したのち、白金あるいはパラジ
ウムなどの付加重合触媒を添加し、加温撹拌することに
より容易に目的とするシリコーン油に不溶なオルガノポ
リシロキサン重合物が得られる。特に本付加重合触媒と
しては、特公昭33−9969に記載されている塩化白金酸を
用いることが好ましい。
シリコーンゲル組成物は、前記した部分架橋型オルガ
ノポリシロキサン重合物と後述する低粘度シリコーン油
とを充分混練等し、膨潤させることでゲルを作成させる
ことにより、容易に調製される。この場合、部分架橋型
オルガノポリシロキサン重合物と低粘度シリコーン油と
の混合割合は重量比で5対95〜30対70、好ましくは10対
90〜25対75である。部分架橋型オルガノポリシロキサン
重合物の量が少なくなると低粘度シリコーン油が過剰と
なって、流動粘性を帯び良好なゲル構造を維持できなく
なり、逆に多くなると柔らかいゲル組成物が得難くなる
からである。
高粘度シリコーンとしては、粘度が100万csを上まわ
るような重合度を有するものであり、例えば重合度が30
00以上のジメチルポリシロキサンが挙げられる。
高粘度シリコーンを配合するにあたっては、低粘度シ
リコーン油などと混合、溶解し、均一となすことにより
調製して用いることが好ましい。この場合、高粘度シリ
コーンと低粘度シリコーン油との混合割合(重量)は1/
1以下で任意に設定すればよい。この割合を超えて高粘
度シリコーンが多くなると最終製品を調製するに際し、
適度な粘性物として容易に配合し難くなるためである。
また、低粘度シリコーン油は、特に限定されるもので
はないが、粘度50cs程度以下のものであれば好適に使用
し得る。但し、前記した高粘性シリコーンの溶解のため
であって使用量が比較的少ない場合(例えば最終製品濃
度あたり、5.0重量%以内)には、100cs程度以下のもの
であっても何ら差支えない。これは高粘度になるにつ
れ、それを多量に用いた結果として感触的に油っぽさが
生じ、使用感上好ましくない方向となるからである。そ
して低粘度シリコーン油としては低重合度連鎖状のジメ
チルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
環状のオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチ
ルシクロペンタシロキサン等が例示され、必要に応じて
これらの1種または2種以上を適宜選択して用いられ
る。
次に化粧用粉体としては、特に限定されないが体質顔
料、無機白色顔料、無機有色顔料、有機顔料、有機粉
末、パール剤等が使用可能であり、具体的には、タル
ク、カオリン、マイカ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネ
シウム、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ、黄
酸化鉄、黒酸化鉄、グンジョウ、コンジョウ、タール色
素、雲母チタン、酸化鉄雲母チタン、オキサ塩化ビスマ
ス、ナイロン粉末、ポリエチレン末、メチルメタアクリ
レート粉末、スチレンパウダー、ポリテトラフルオロエ
チレンパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、デ
ンブン等が挙げられる。これら化粧用粉体は、化粧目的
などに応じてそれらの中から一種また二種以上を選択し
て用いられ、また公知の表面被覆処理を施すなどで配合
してもよい。
本発明の油性ゲル状メークアップ化粧料は、シリコー
ンゲル組成物と高粘度シリコーンと低粘度シリコーン油
とからなるシリコーン基材に化粧用粉体を分散してなる
ものであり、各配合量は、最終製品濃度あたり、シリコ
ーンゲル組成物が50.0〜90.0重量%、高粘度シリコーン
が0.1〜5.0重量%、残量が低粘度シリコーン油であるシ
リコーン基剤で、この基剤に対して化粧用粉体が1〜40
重量%で構成されることが好ましく、この範囲であれば
本発明の効果が充分に達成し得る。
本発明の油性ゲル状メークアップ化粧料には、前記必
須成分の他に、本発明の効果を妨げない範囲で香料、防
腐剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、酸化防止剤、高分子
化合物、油剤、アルコール、美肌用成分等を添加するこ
とができる。
本発明の油性ゲル状メークアップ化粧料を製造するに
は、予め調製したシリコーンゲル組成物、低粘度シリコ
ーン油と混合溶解した光粘度シリコーン、必要に応じて
残量低粘度シリコーン油、および化粧用粉体を常法に従
い均一混合することにより実施される。添加順序は特に
限定されないが、混合することによりシリコーンゲル組
成物と高粘度シリコーンおよび低粘度シリコーン油とか
らなるシリコーン基材に化粧用粉体が均一分散した状態
となるようにするのが好ましい。
本発明の油性ゲル状メークアップ化粧料としては、フ
ァンデーション、ホホ紅、アイシャドウ、口紅等として
供せられる。
[実施例] 以下、本発明について実施例を挙げて説明する。尚、
これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例[1]〜[2] 比較例[1]〜[3] 表1に示す組成の油性ゲル状ファンデーションを製造
した。但し、表中の数値は重量部を示す。
(注1) トリメチルシリル末端封鎖ジメチルメチルハイドロジ
ェンポリシロキサン<分子量2300、CH3HSiO対(CH32S
iO=1対4>に1%水酸化カリウム溶液(エタノール対
水=2体1)を適量加え、加熱、還流して重合反応を行
ない、反応生成物を得た。次いでこの反応生成物を水洗
浄してアルカリ剤を除去後、自然乾燥させることにより
部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を製造した。
この部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物23重量
部とジメチルポリシロキサン(粘度6cs)77重量部とを
分散混合後、充分混練し、膨潤させてシリコーンゲル組
成物を作成した。
(注2) メチルハイドロジェンポリシロキサン、1%焼付処理 (製法) 成分(2)〜(5)を混合、溶解した後、これに成分
(1)、(6)〜(13)を添加、混合し、次いで三本ロ
ールを用いて充分混練し、均質にし、その後容器に充填
して製品を得た。
以上の如くした得た実施例[1]〜[2]および比較
例[1]〜[3]の製品を用い、その使用感及び化粧効
果についての官能評価並びに経時安定性について評価、
検討した。その結果を表2に示す。
表2の結果により、本発明の油性ゲル状ファンデーシ
ョンは、皮膚への塗布時にべたつきやあぶらっぽさがな
く、さっぱり感がありながらコクのある感触を有し、な
めらかで、延び拡がりがよいとの使用感に優れ、また肌
への密着感があり、仕上り膜状態が良好であり、化粧も
ちがよいとの優れた化粧効果を有するものであり、経時
安定性も良好であった。これに対して比較例[1]の製
品はべたつきがなく、皮膚への延び拡がりはよいもの
の、肌への密着感、化粧もちが悪く、しかも経時によっ
て粉体の分離・沈降などが発生し、経時安定性も悪いも
のであった。また比較例[2]、[3]の製品は、塗布
時のコクがあまり感じられず、肌への延び拡がりが劣
り、しかも肌への密着感が少なく、化粧もちにも劣り、
充分満足するものではなかった。
実施例[3]油性ゲル状ホホ紅 (成分) (重量部) (1) シリコーンゲル組成物(注3) 60.0 (2) 高粘性度シリコーン(重合度7000〜 9500) 1.0 (3) オクタメチルシクロテトラシロキ サン 13.9 (4) 香料 0.1 (5) マイカ 15.0 (6) 赤色226号 0.5 (7) 黄色4号アルミレーキ 0.3 (8) ベンガラ 1.5 (9) 黄酸化鉄 0.2 (10) タルク 7.5 (注3) 実施例[1]の注1に於いて、部分架橋型オルガノポ
リシロキサン重合物26重量部とジメチルポリシロキサン
(粘度6cs)とを混合して作成した以外は、同様にして
得た。
(製法) 成分(2)〜(3)を混合、溶解し、これに成分
(1)、(4)〜(10)を添加、添加した後、三本ロー
ルにて充分混練して均質にし、次いで容器に充填して製
品を得た。
実施例[4]油性ゲル状アイシャドウ (成分) (重量部) (1) シリコーンゲル組成物(実施例[ 3]と同じ) 50.0 (2) 高粘度シリコーン(重合度3000〜 7000) 4.0 (3) ジメチルポリシロキサン(粘度6 cs) 5.9 (4) デカメチルシクロペンタシロキサ ン 5.0 (5) 香料 0.1 (6) 赤色226号 0.4 (7) 青色404号 0.4 (8) コンジョウ 3.0 (9) 雲母チタン 20.0 (10) マイカ 11.2 (製法) 実施例[3]と同様に操作して製品を得た。
以上の如くして得た実施例[3]、[4]の製品は、
使用塗布時にべたつき感がなく、さっぱりしており、し
かもコクがあって肌への延び拡がりなめらかで非常によ
いと共に化粧後、肌への密着感があり、良好な仕上り状
態で、化粧もちがよく、使用感、化粧効果に優れ、メー
クアップ化粧料として極めて有用なものであった。
[発明の効果] 本発明の油性ゲル状メークアップ化粧料は、シリコー
ンゲル組成物並びに高粘度シリコーンおよび低粘度シリ
コーン油からなるシリコーン基材中に化粧用粉体が分散
してなることを特徴とする。そしてこのシリコーンゲル
組成物中に配合されている低粘度シリコーン油は、シリ
コーンゲルの三次元架橋構造中にとり込まれて存在し、
このシリコーンゲルのゲル構造は、僅かな外力で速やか
に破壊されるため、本発明の化粧料使用時の塗布体での
擦取、肌上での塗布展延により、内包されていた低粘度
シリコーン油が速やかに、にじみ出てくる。またシリコ
ーン基材の構成に高粘度シリコーンが低粘度シリコーン
油と共に配合されているため、本発明の化粧料使用時の
延び拡がりが非常に良好となり、また肌への密着感が高
まり、しかもべたつきが感じられない。
従って本発明の化粧料は、シリコーンを基材とする油
性ゲル状タイプのメークアップ化粧料であって、優れた
付着力、被覆力、化粧膜の耐水性などの特性を有し、か
つべたつきや油っぽさがなく、非常になめらかで延び拡
がりのある、さっぱりとした感触を有し、使用感のよい
ものである。また本発明の化粧料は、化粧膜の肌への密
着感があり、仕上りの化粧膜の状態が良好であり、化粧
もちがよい等、化粧効果にも優れている。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以
    上のベンゼンを含みうる、R2SiO単位とRSiO1.5単位の比
    率が1〜30:1である三次元架橋構造を有する部分架橋型
    オルガノポリシロキサン重合物と、100os以下の低粘度
    シリコーン油とからなり、かつ、部分架橋型オルガノポ
    リシロキサン重合物と低粘度シリコーン油との重量比率
    が5:95〜30:70であるシリコーンゲル組成物並びに高粘
    度シリコーンおよび100cs以下の低粘度シリコーン油と
    からなるシリコーン基材に、化粧用粉体を分散させてな
    ることを特徴とする油性ゲル状メークアップ化粧料。
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