JP2002274999A - Lec法化合物半導体単結晶の製造方法 - Google Patents

Lec法化合物半導体単結晶の製造方法

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JP2002274999A
JP2002274999A JP2001074152A JP2001074152A JP2002274999A JP 2002274999 A JP2002274999 A JP 2002274999A JP 2001074152 A JP2001074152 A JP 2001074152A JP 2001074152 A JP2001074152 A JP 2001074152A JP 2002274999 A JP2002274999 A JP 2002274999A
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JP
Japan
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single crystal
compound semiconductor
semiconductor single
crystal
lec
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JP2001074152A
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English (en)
Inventor
Koji Taiho
幸司 大宝
Shinji Yabuki
伸司 矢吹
Yuichi Ikeda
裕一 池田
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定かつ効果的に内部歪みを除去して、加工
工程でのクラックの発生及びエピ工程でのスリップの発
生を防止できるLEC法化合物半導体単結晶の製造方法
を提供する。 【解決手段】 LEC法により化合物半導体単結晶を結
晶成長させた後、熱処理するLEC法化合物半導体単結
晶の製造方法において、上記熱処理を、200℃/h以
下の速度で750℃以上900℃以下の温度範囲内まで
加熱し、該温度範囲内で30分間以上保持した後、10
0℃/h以下の速度で常温まで冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LEC法化合物半
導体単結晶の製造方法に係り、特に化合物半導体単結晶
の結晶成長後に歪取アニールを行うLEC法化合物半導
体単結晶製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LEC法(液体封止チョクラルスキー
法)により結晶成長されたGaAs単結晶は、成長直後
の高温の状態から常温に冷却された後、円筒研削・スラ
イス等の加工を実施するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、結晶成
長後のGaAs単結晶は、急激に冷却されると結晶内に
内部歪みが残り、この内部歪みが加工工程でのクラック
の発生や、エピ工程でのスリップの発生の原因となる。
【0004】特に単結晶のサイズがφ4inch(直径約1
01.6mm)サイズ以上で結晶長200mm以上とな
ると、クラックの発生が顕著になる。
【0005】このため、GaAs単結晶を冷却した後
に、この内部歪みを除去するために熱処理(アニール)
を行うことが提案されている。
【0006】しかし、内部歪みは、熱処理温度や、加熱
速度、熱処理温度での保持時間、冷却速度等によって変
化するため、加工工程でのクラックやエピ工程でのスリ
ップが発生しないように、安定かつ効果的に内部歪みを
除去することが困難である。
【0007】そこで、本発明の目的は、従来技術の問題
点を解決し、安定かつ効果的に内部歪みを除去して、加
工工程でのクラックの発生及びエピ工程でのスリップの
発生を防止できるLEC法化合物半導体単結晶の製造方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、LEC法により化合物半導体単結
晶を結晶成長させた後、熱処理するLEC法化合物半導
体単結晶の製造方法において、上記熱処理を、200℃
/h以下の速度で750℃以上900℃以下の温度範囲
内まで加熱し、この温度範囲内で30分間以上保持した
後、100℃/h以下の速度で常温まで冷却する方法で
ある。
【0009】請求項2の発明は、上記熱処理を、0℃に
おける熱伝導度が1.67×10-4J・cm-1・s-1
deg-1以下の不燃性不活性ガスが封入された圧力容器
内で行う方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を詳述
する。
【0011】本発明にかかるLEC法化合物半導体単結
晶の製造方法は、通常のLEC法(液体封止チョクラル
スキー法)の高圧炉を用い、PBNルツボ内に原料と封
止剤を収納し、融点温度に加熱して化合物半導体融液を
形成した後、単結晶の引き上げ育成を行い、所定の大き
さの化合物半導体単結晶に成長させる。
【0012】そして、その化合物半導体単結晶を、成長
直後の高温の状態から常温に冷却した後、円筒研削・ス
ライス等の加工を実施する前に、熱処理(アニール)す
る。
【0013】この熱処理方法は、化合物半導体単結晶を
歪取アニール炉に入れ、0℃における熱伝導度が1.6
7×10-4J(4.00×10-5cal)・cm-1・s
-1・deg-1以下の不燃性不活性ガスを封入させて行
う。この不燃性不活性ガスとしては、例えばアルゴンガ
スが用いられる。
【0014】そして、歪取アニール炉内を200℃/h
以下の速度で750℃以上900℃以下の温度範囲内ま
で加熱し、この温度範囲内で30分間以上保持した後、
100℃/h以下の速度で常温まで冷却することによ
り、内部歪みが除去された化合物半導体が製造される。
【0015】このような熱処理温度条件は、表1に示す
理由により規定した。
【0016】
【表1】
【0017】このような熱処理温度条件で熱処理を行う
ことにより、結晶内の温度分布が均一になり、かつ保持
温度が安定するため、化合物半導体単結晶の内部歪みを
安定かつ効果的に除去できる。
【0018】これにより、加工工程でのクラックの発生
及びエピ工程でのスリップの発生を防止できる。
【0019】次に、本発明による内部歪み除去効果につ
いて述べる。
【0020】まず、本発明にかかる実施例1、実施例2
と、本発明の熱処理条件を以下に示すように変えた比較
例1から比較例6により、GaAs単結晶をそれぞれ1
0ロット作製した。 (実施例1)通常のLEC法の高圧炉を用い、ガリウム
10,000g、砒素10,500g及び封止剤である酸化砒素1,60
0gをPBNルツボ内に収納し、融点温度に加熱してG
aAs融液を形成した後、単結晶の引き上げ育成を行
い、直径約115mmで重量17,000gのGaAs単結晶
を作製した。
【0021】得られたGaAs単結晶を常温まで冷却し
た後、そのまま歪取アニール炉に入れ、0℃における熱
伝導度が1.62×10-4J(3.88×10-5ca
l)・cm-1・s-1・deg-1のアルゴンガスを封入
し、熱処理(アニール)を行った。
【0022】熱処理方法は、100℃/hの速度で昇温
し、800℃で1時間保持した後、−80℃/hの速度
で常温まで冷却した。 (実施例2)実施例1と同様にしてGaAs単結晶を作
製した後、歪取アニール炉内に、0℃における熱伝導度
が2.28×10-4J(5.45×10-5cal)・c
-1・s-1・deg-1の窒素ガスを封入して、実施例1
と同様の熱処理温度条件で熱処理した。 (比較例1)実施例1と同様にしてGaAs単結晶を作
製し、アニールを実施しなかった。 (比較例2)実施例1と同様にしてGaAs単結晶を作
製した後、100℃/hの速度で昇温し、650℃で1
時間保持し、−80℃/hの速度で常温まで冷却した。 (比較例3)実施例1と同様にしてGaAs単結晶を作
製した後、100℃/hの速度で昇温し、950℃で1
時間保持し、−80℃/hの速度で常温まで冷却した。 (比較例4)実施例1と同様にしてGaAs単結晶を作
製した後、100℃/hの速度で昇温し、800℃で1
0分間保持し、−80℃/hの速度で常温まで冷却し
た。 (比較例5)実施例1と同様にしてGaAs単結晶を作
製した後、300℃/hの速度で昇温し、800℃で1
時間保持し、−80℃/hの速度で常温まで冷却した。 (比較例6)実施例1と同様にしてGaAs単結晶を作
製した後、100℃/hの速度で昇温し、800℃で1
時間保持し、−200℃/hの速度で常温まで冷却し
た。
【0023】そして、これらのGaAs単結晶を円筒研
削・スライス加工した時のクラック発生本数を調べた。
さらに、このウェハをエピ成長させた時のスリップ発生
本数を調べた。その結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】表2に示すように、実施例1で製造したサ
ンプルの内、クラック・スリップの発生したものは1本
もなかった。
【0026】実施例2で製造したサンプルの内、クラッ
クが発生したものはなかったが、スリップが発生ものが
2本あった。
【0027】比較例1は、熱処理を行わなかった結果、
クラック3本、スリップ4本発生した。
【0028】比較例2は、結晶内の内部歪みを完全に除
去できず、クラック2本、スリップ2本発生した。
【0029】比較例3は、クラックの発生はなかった
が、GaAs単結晶中のAsが揮発し、スリップが5本
発生した。
【0030】比較例4は、結晶内の温度分布が均一に保
持される前に冷却され、歪みの除去が不完全となり、ク
ラック2本、スリップ2本発生した。
【0031】比較例5は、クラックの発生はなかった
が、結晶内の温度差による応力によりスリップが3本発
生した。
【0032】比較例6は、スリップの発生はなかった
が、結晶内の温度差による応力によりクラックが3本発
生した。
【0033】以上の結果から、本発明の熱処理条件によ
り、加工時の結晶のクラック発生を抑制できることが分
かる。さらに、熱処理を、0℃における熱伝導度が1.
67×10-4J(4.00×10-5cal)・cm-1
-1・deg-1以下の不燃性不活性ガス中で行うことに
より、エピタキシャル工程でのスリップの発生も防止で
きることが分かる。
【0034】尚、本実施の形態では、LEC法により製
造されたGaAs単結晶についてのみ述べたが、この方
法は例えばGaP、InP等の全ての化合物半導体に適
用可能である。
【0035】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、以下に示
すような優れた効果を発揮する。 (1)加工工程(円筒研削・スライス等)でのクラック
発生を抑制することが可能になる。 (2)エピタキシャル工程でのスリップ発生を防止でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 裕一 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 Fターム(参考) 4G077 AA02 BE46 CF10 EJ07 FE02 FE17 5F053 AA12 PP03 PP20 RR03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LEC法により化合物半導体単結晶を結
    晶成長させた後、熱処理するLEC法化合物半導体単結
    晶の製造方法において、上記熱処理を、200℃/h以
    下の速度で750℃以上900℃以下の温度範囲内まで
    加熱し、該温度範囲内で30分間以上保持した後、10
    0℃/h以下の速度で常温まで冷却することを特徴とす
    るLEC法化合物半導体単結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記熱処理を、0℃における熱伝導度が
    1.67×10-4J・cm-1・s-1・deg-1以下の不
    燃性不活性ガスが封入された圧力容器内で行う請求項1
    記載のLEC法GaAs単結晶製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8025729B2 (en) 2005-07-01 2011-09-27 Freiberger Compound Materials Gmbh Device and process for heating III-V wafers, and annealed III-V semiconductor single crystal wafer
JP2014212326A (ja) * 2005-07-01 2014-11-13 フライベルガー・コンパウンド・マテリアルズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングFreiberger Compound Materials Gmbh Iアニールiii−v族半導体単結晶ウェーハ
US9181633B2 (en) 2005-07-01 2015-11-10 Freiberger Compound Materials Gmbh Device and process for heating III-V wafers, and annealed III-V semiconductor single crystal wafer

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