JP2002274575A - 容 器 - Google Patents

容 器

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JP2002274575A
JP2002274575A JP2001075140A JP2001075140A JP2002274575A JP 2002274575 A JP2002274575 A JP 2002274575A JP 2001075140 A JP2001075140 A JP 2001075140A JP 2001075140 A JP2001075140 A JP 2001075140A JP 2002274575 A JP2002274575 A JP 2002274575A
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annular
container
container body
peripheral wall
lid
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JP2001075140A
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Koji Kishida
広史 岸田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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    • B65D81/00—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 水分を嫌う内容物を水分から保護することが
できる気密性に優れた容器を提供することである。 【解決手段】 有底円筒形状の容器本体２の有底側の内
面に設けた一条の有底側内面環状突起２１に、透湿性を
有する円形仕切体４の外周面に設けた仕切体環状溝４０
１を係合して容器本体内部を有底側の乾燥剤室Ａと開口
部側の内容物収容室Ｂとに２分すると共に蓋体３で開口
部を閉塞した水分を嫌う内容物を収容する容器におい
て、蓋体が環状外周壁３１を有する断面コの字状の外周
板３０と該外周板の環状外周壁の内側に環状空隙部３２
を介して設けられた環状外周壁と同心円の環状内周壁３
３とからなり、蓋体の環状空隙部で容器本体の開口部周
壁を保持させて容器本体の開口部を閉塞するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に封入された
空気中の水分や外部から侵入する空気中の水分を吸収す
る乾燥剤を収納して内部を常に乾燥状態に保持して内部
に収容された内容物を水分から保護する容器に関し、特
に血液や尿の分析に用いるテストピースを収容する容器
に関する。
【０００２】
【従来の技術】水分を嫌う内容物の一例として血液や尿
の分析に使用するテストピースがあり、このテストピー
スは、最近、簡便であり、直ぐに結果が判明するといっ
たこと、また、日々の自己管理ができるといったことな
どから、血液や尿の分析に多用されている。しかし、こ
のテストピースは水分（湿気）に対して極めて敏感であ
り、少なくとも２年程度はテストピースが水分（湿気）
により機能低下を起こすことがないように完全に保持さ
れなければならない。
【０００３】そのため、テストピースは、通常アルミニ
ウム箔層やアルミニウム蒸着層を有すると共に内面に熱
接着性樹脂層を有する包装材を用い、シリカゲル等の乾
燥剤を一緒に封入してワンピース単位に個包装され、完
全に密封された状態に保持されている。
【０００４】しかし、このように個包装されたテストピ
ースは、使用の都度に開封作業が必要となるが、コンパ
クトな包装形態のために開封作業が結構煩雑であると共
に包装コストが高く、さらにテストピース使用後はその
都度包装材が廃棄されるために環境への負荷が大きいな
どの問題がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
のような問題点に鑑みてなされたものであって、その目
的とするところは、テストピースのような水分を嫌う内
容物の個包装を排することにより、使用時の煩雑な開
封作業の排除、包装コストの低減、省資源・環境保
全等を達成することができると共に、使用期間中は内部
を常に乾燥状態に保持して内容物を水分から保護するこ
とができる気密性に優れた容器を提供することである。
さらには、このような容器を生産性よく安価に提供する
ことである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために、請求項１記載の発明は、水分を嫌う内
容物を収容する容器であって、有底円筒形状の容器本体
と透湿性を有する円形仕切体と蓋体とからなり、前記容
器本体の有底側の内面に一条の有底側内面環状突起を設
け、前記円形仕切体の外周面に前記容器本体に設けた前
記一条の有底側内面環状突起に対応する仕切体環状溝を
設け、前記容器本体に設けた前記一条の有底側内面環状
突起と前記円形仕切体に設けた前記一条の仕切体環状溝
が係合して前記容器本体内部を有底側の乾燥剤室と開口
部側の内容物収容室とに２分すると共に前記蓋体で開口
部を閉塞した容器において、前記蓋体が環状外周壁を有
する断面コの字状の外周板と該外周板の前記環状外周壁
の内側に環状空隙部を介して設けられた前記環状外周壁
と同心円の環状内周壁とからなり、前記蓋体の前記環状
空隙部で前記容器本体の開口部周壁を保持させて前記容
器本体の開口部を閉塞するようにしたことを特徴とする
ものである。
【０００７】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の容器において、前記円形仕切体に設けた前記一条の
仕切体環状溝が前記容器本体に設けた前記一条の有底側
内面環状突起を乗り越えて前記容器本体の有底側に前記
円形仕切体が移動することがないように前記容器本体内
面に設けた前記一条の有底側内面環状突起の有底側内面
にストッパーが設けられていることを特徴とするもので
ある。
【０００８】また、請求項３記載の発明は、請求項１、
２のいずれかに記載の容器において、前記円形仕切体が
放射状リブを有する円形枠材と透湿性を有する円形仕切
板とからなり、前記円形枠材に前記円形仕切板が装着さ
れたものであることを特徴とするものである。
【０００９】また、請求項４記載の発明は、請求項１記
載の容器において、前記容器本体の開口部側の内面に少
なくとも一条の容器本体内面環状突起ないし容器本体内
面環状溝を設け、前記蓋体の前記環状内周壁の前記環状
外周壁側の面に前記容器本体の開口部側の内面に設けた
少なくとも一条の容器本体内面環状突起ないし容器本体
内面環状溝に対応する少なくとも一条の内周壁外面環状
溝ないし内周壁外面環状突起を設け、前記容器本体に設
けた容器本体内面環状突起ないし容器本体内面環状溝と
前記蓋体の環状内周面に設けた内周壁外面環状溝ないし
内周壁外面環状突起が係合して前記容器本体の開口部を
前記蓋体で閉塞するようにしたことを特徴とするもので
ある。
【００１０】また、請求項５記載の発明は、請求項１記
載の容器において、前記容器本体の開口部側内面に一条
の容器本体内面環状突起を設け、前記蓋体の前記環状内
周壁の前記環状外周壁側の面に前記容器本体の開口部側
の内面に設けた一条の容器本体内面環状突起に対応する
一条の内周壁外面環状突起を設け、前記蓋体に設けた一
条の内周壁外面環状突起が前記容器本体に設けた一条の
容器本体内面環状突起を乗り越えて互いに係合して前記
容器本体の開口部を前記蓋体で閉塞するようにしたこと
を特徴とするものである。
【００１１】また、請求項６記載の発明は、請求項１、
４、５のいずれかに記載の容器において、前記容器本体
の開口部側の外面に容器本体螺旋状ねじ溝と該容器本体
螺旋状ねじ溝近傍の前記容器本体の有底側に容器本体外
面環状突起とを設け、前記蓋体の前記環状外周壁の前記
環状内周壁側の面に前記容器本体の開口部側の外面に設
けた前記容器本体螺旋状ねじ溝と螺合する外周壁内面螺
旋状ねじ溝と前記蓋体の前記環状外周壁の周端部に前記
容器本体の開口部側の外面に設けた前記容器本体外面環
状突起と係合する環状爪とを設け、前記蓋体に設けた前
記外周壁内面螺旋状ねじ溝と前記容器本体に設けた前記
容器本体螺旋状ねじ溝とが螺合すると共に前記蓋体に設
けた前記環状爪が前記容器本体に設けた前記容器本体外
面環状突起を乗り越えて互いに係合して前記容器本体の
開口部を前記蓋体で閉塞するようにしたことを特徴とす
るものである。
【００１２】また、請求項７記載の発明は、請求項１、
４、５、６のいずれかに記載の容器において、前記蓋体
の前記環状空隙部に前記容器本体の開口部の周壁の頂部
と当接して気密性を高める空隙部環状突起が設けられて
いることを特徴とするものである。
【００１３】上記請求項１〜７のいずれかに記載の構成
とすることにより、乾燥剤室にシリカゲル等の乾燥剤を
封入すると共に、内容物収容室に水分を嫌う内容物を収
容することができる気密性の高い容器を得ることができ
る。また、乾燥剤室に封入したシリカゲル等の乾燥剤が
透湿性を有する円形仕切体を通して内容物収容室内の水
分を吸収して常に内容物収容室内を乾燥状態に保持する
ために、内容物収容室に収容された水分を嫌う内容物
は、水分の影響を受けて機能低下を起こすことなく正常
な状態に完全に保持される。さらに、容器の生産性向上
に寄与する。
【００１４】
【発明の実施の形態】上記の本発明について、図面等を
用いて以下に詳述する。図１は本発明にかかる容器の第
１の実施形態を示す縦断面図、図２は本発明にかかる容
器に用いる他の円形仕切体の正面図、図３は図２のＸ−
Ｘ線の断面図、図４は本発明にかかる容器の第２の実施
形態を示す要部縦断面図、図５は本発明にかかる容器の
第３の実施形態を示す要部縦断面図、図６は本発明にか
かる容器の第４の実施形態を示す要部縦断面図、図７は
本発明にかかる容器の第５の実施形態を示す要部縦断面
図であり、図中の１，１’，１１，１１’，１１’’は
容器、２，２’，２’’，２’’’は容器本体、３，
３’，３’’は蓋体、４，４’は円形仕切体、２１は有
底側内面環状突起、２２はストッパー、２３は一条の容
器本体内面環状突起、２４は一条の容器本体内面環状
溝、２５は容器本体螺旋状ねじ溝、２６は容器本体外面
環状突起、３０は外周板、３１は環状外周壁、３２は環
状空隙部、３３は環状内周壁、４０は円形枠材、４５は
円形仕切板、３１１は環状外周壁内面螺旋状ねじ溝、３
１２は環状爪、３１３は空隙部環状突起、３３１，３３
２は一条の内周壁外面環状突起、４０１，４０１’は一
条の仕切体環状溝、４０２，４０２’は環状突出部、４
０３は環状係合溝、Ａは乾燥剤室、Ｂは内容物収容室、
αは乾燥剤をそれぞれ示す。
【００１５】図１は本発明にかかる容器の第１の実施形
態を示す縦断面図であって、容器１は横断面真円に構成
された合成樹脂製の有底円筒形状の容器本体２と蓋体３
と透湿性を有する円形仕切体４とからなり、前記容器本
体２の有底側の内面に一条の有底側内面環状突起２１を
設けると共に該有底側内面環状突起２１の有底側内面に
ストッパー２２を設け、前記円形仕切体４の外周面に前
記容器本体２に設けた前記一条の有底側内面環状突起２
１に対応する一条の仕切体環状溝４０１を設けると共に
前記円形仕切体４の前記仕切体環状溝４０１に連接して
前記容器本体２に設けたストッパー２２と当接する環状
突出部４０２を設け、前記容器本体２に設けた前記一条
の有底側内面環状突起２１と前記円形仕切体４に設けた
前記一条の仕切体環状溝４０１が係合して前記容器本体
２内部を２分し、前記容器本体２の開口部を前記蓋体３
で閉塞したものであって、前記円形仕切体４で２分され
た有底側の空間が乾燥剤室Ａ、開口部側の空間が内容物
収容室Ｂを形成する。なお、前記容器本体２に設けた前
記ストッパー２２とこれに当接する前記円形仕切体４に
設けた前記環状突出部４０２は、前記円形仕切体４が前
記乾燥剤室Ａに落ち込むことを完全に防止するために設
けられているものであり、敢えて設けなくともよいこと
は言うまでもない。
【００１６】上記のように構成された容器１の組立方法
としては、射出成形法で成形された前記容器本体２の開
口部からシリカゲル等の乾燥剤αが前記乾燥剤室Ａに充
填され、その後に、前記円形仕切体４が前記容器本体２
の開口部から挿入され、前記円形仕切板４に設けた前記
一条の仕切体環状溝４０１を前記容器本体２に設けた前
記一条の有底側内面環状突起２１に係合させて前記円形
仕切板４を前記容器本体に固定し、その後に前記円形仕
切板４で仕切られた開口部側の内容物収容室Ｂに内容物
が収容され、前記蓋体３で開口部を閉塞することで完了
する。
【００１７】次に、前記容器本体２の開口部を閉塞する
機構について説明する。この機構は、内容物収容室Ｂ内
部に封入された空気中の水分や外部から侵入する空気中
の水分を乾燥剤室Ａに封入された乾燥剤αが吸収して、
内部を常に乾燥状態に保持して内部に収容された内容物
を水分から保護するために、気密性が確実に確保される
閉塞機構である必要がある。そのため、図１に示した閉
塞機構は、前記蓋体３が環状外周壁３１を有する断面コ
の字形状の外周板３０と該外周板３０の前記環状外周壁
３１の内側に環状空隙部３２を介して前記環状外周壁３
１と同心円の環状内周壁３３を設けると共に、該環状内
周壁３３の前記環状外周壁３１側の面に前記容器本体２
の開口部の周壁内面と摺動的に当接する一条の内周壁外
面環状突起３３１を設けた構成からなり、前記蓋体３に
前記環状空隙部３２を介して設けられた前記環状外周壁
３１と前記環状内周壁３３を前記容器本体２の開口部側
周壁に摺動的に圧入して前記容器本体２の開口部を前記
蓋体３で閉塞するようにしたものであり、気密性の高い
閉塞機構となっている。
【００１８】このような気密性の高い閉塞機構は、前記
環状外周壁３１の内面と前記一条の内周壁外面環状突起
３３１の先端との同心円方向の距離が前記容器本体２の
開口部側の周壁厚さより小さく、例示するならば０．１
〜０．５ｍｍ程度小さく構成することにより達成され
る。さらに、前記一条の内周壁外面環状突起３３１は角
部のない（角部がアール状に面取りされた）断面略台形
状に形成され、スムーズな閉塞と開封を約束すると共に
前記一条の内周壁外面環状突起３３１の先端が前記容器
本体２の内面に面で当接することにより、容器内部の気
密性が確実に約束される。また、前記蓋体３の前記環状
外周壁３１の内面と前記容器本体２の開口部側周壁外面
とにおいても気密性が約束されるようになっている。こ
の気密性は、前記蓋体３に設けた前記環状外周壁３１と
前記環状内周壁３３の同心円方向の弾性により前記容器
本体２の周壁を前記蓋体３に設けた前記環状外周壁３１
と前記環状内周壁３３の前記一条の内周壁外面環状突起
３３１が圧接することによる得ることができる。
【００１９】ところで、前記円形仕切体４を構成する材
料としては、透湿性を有すると共に、射出成形法により
成形可能なものであればよく、たとえば、連続気泡の発
泡成形品ないし使用する樹脂によっては独立気泡の発泡
成形品などを挙げることができる。また、前記容器本体
２、前記蓋体３を形成するものとしては、水蒸気バリア
ー性に優れた合成樹脂であれば特に限定するものではな
いが、たとえば、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン
等がコスト、射出成形性等を考慮すると適当である。
【００２０】図２は本発明にかかる容器に用いる他の円
形仕切体の正面図、図３は図２のＸ−Ｘ線の断面図であ
って、円形仕切体４’は放射状リブを有する円形枠材４
０と透湿性を有する円形仕切板４５とからなり、前記円
形枠材４０に前記円形仕切板４５が装着されたものであ
る。具体的には、前記円形枠材４０はその外周面に図１
に示した容器本体２に設けた一条の有底側内面環状突起
２１に対応する一条の仕切体環状溝４０１’が設けら
れ、該一条の仕切体環状溝４０１’に連接して図１に示
した容器本体２に設けたストッパー２２と当接すると共
に内周側に前記円形仕切板４５を係止する環状係合溝４
０３を有する環状突起部４０２’が設けられた構成から
なるものであって、この円形枠材４０の前記環状係合溝
４０３に前記円形仕切板４５を前記環状突起部部４０
２’側から挿入して係止したものが前記円形仕切体４’
である。前記円形枠材４０を構成する材料としては、射
出成形法により成形可能なものであればよく、たとえ
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の
熱可塑性樹脂を挙げることができる。また、前記円形仕
切板４５を構成する材料としては、透湿性を有するもの
であれば特に限定するものではなく、たとえば、板紙、
微多孔質シート〔商品名：（株）トクヤマ製ＮＦシー
ト〕、あるいは、連続気泡の発泡シートないし使用する
樹脂によっては独立気泡の発泡シートなどを挙げること
ができる。
【００２１】図４は本発明にかかる容器の第２の実施形
態を示す要部縦断面図であって、図２の円形仕切体を用
いた要部縦断面図である。容器１’は、図１の容器１に
示した円形仕切体４に代えて円形枠材４０に円形仕切板
４５を装着した円形仕切体４’を用いたものであり、こ
れ以外は容器１と同じであって、前記円形仕切体４’の
前記一条の仕切体環状溝４０１’を前記容器本体２の前
記一条の有底側内面環状突起２１に係合したものであ
る。図１に示した容器１で説明したと同様に、前記円形
仕切体４’の前記環状突起部４０２’が前記容器本体２
に設けられた前記ストッパー２２に当接し、前記円形仕
切体４’が前記乾燥剤室Ａに落ち込むことを防止してい
る。
【００２２】図５は本発明にかかる容器の第３の実施形
態を示す要部縦断面図であって、容器本体の開口部を閉
塞する他の閉塞機構を示す要部縦断面図である。容器１
１は図１に示した第１の実施形態の前記蓋体３の前記環
状内周壁３３に設けた前記一条の内周壁外面環状突起３
３１に係合する一条の容器本体内面環状突起２３を設け
た構成の容器本体２’からなり、前記蓋体３に前記環状
空隙部３２を介して設けられた前記環状外周壁３１と前
記環状内周壁３３を前記容器本体２’の周壁に摺動的に
圧入させると共に、前記蓋体３に設けた前記一条の内周
壁外面環状突起３３１が前記容器本体２’に設けた前記
一条の容器本体内面環状突起２３を乗り越えて互いに係
合して前記容器本体２’の開口部を前記蓋体３で閉塞す
るようにしたものであって、これ以外は第１の実施形態
の容器１と同じである。
【００２３】前記容器１１は気密性の高い閉塞機構であ
って、第１の実施形態の容器１と同じように、前記環状
外周壁３１の内面と前記一条の内周壁外面環状突起３３
１の先端との同心円方向の距離が前記容器本体２’の開
口部側の周壁厚さより小さく、例示するならば０．１〜
０．５ｍｍ程度小さく構成することにより達成される。
また、前記容器本体２’に設けた前記一条の容器本体内
面環状突起２３の突出寸法は０．０５〜０．２０ｍｍ程
度、前記一条の内周壁外面環状突起３３１の突出寸法は
０．０５〜１．０ｍｍ程度に構成されると共に、前記一
条の内周壁外面環状突起３３１は角部のない（角部がア
ール状に面取りされた）断面略台形状に形成され、スム
ーズな閉塞と開封を約束すると共に前記一条の内周壁外
面環状突起３３１の先端が前記容器本体２’の内面に面
で当接することにより、容器内部の気密性が確実に約束
される。また、前記蓋体３の前記環状外周壁３１の内面
と前記容器本体２の開口部側周壁外面とにおいても気密
性が約束されるようになっている。この気密性は、前記
蓋体３に設けた前記環状外周壁３１と前記環状内周壁３
３の同心円方向の弾性により前記容器本体２’の周壁を
前記蓋体３に設けた前記環状外周壁３１と前記環状内周
壁３３の前記一条の内周壁外面環状突起３３１が圧接す
ることによる得ることができる。
【００２４】図６は本発明にかかる容器の第４の実施形
態を示す要部縦断面図であって、容器本体の開口部を閉
塞するさらに他の閉塞機構を示す要部縦断面図である。
容器１１’は第１の実施形態の前記容器本体２の開口部
側の周壁内面に一条の容器本体内面環状溝２４を設けた
容器本体２’’と、前記蓋体３の前記環状内周壁３３に
設けた前記一条の内周壁外面環状突起３３１に代えて前
記容器本体２’’に設けた前記一条の容器本体内面環状
溝２４に対応する一条の内周壁外面環状突起３３２を設
けた蓋体３’とからなり、前記容器本体２’’に設けた
前記容器本体内面環状溝２４と前記蓋体３’の環状内周
壁３３に設けた前記一条の内周壁外面環状突起３３２が
係合して前記容器本体２’’の開口部を前記蓋体３’で
閉塞するように構成したものであって、これ以外は容器
１と同じである。
【００２５】前記容器１１’は気密性の高い閉塞機構で
あって、第１の実施形態の容器１と同じように、前記蓋
体３’に前記環状空隙部３２を介して設けられた前記環
状外周壁３１と前記環状内周壁３３を前記容器本体
２’’の周壁に摺動的に圧入させると共に、前記容器本
体２’’の開口部側の内面に設けられた前記一条の容器
本体内面環状溝２４に前記蓋体３’の前記環状内周壁３
３に設けられた前記一条の内周壁外面環状突起３３２を
係合することにより、第１の実施形態と同様に前記蓋体
３’に設けた前記環状外周壁３１と前記環状内周壁３３
の同心円方向の弾性により気密性が約束されるようにな
っている。
【００２６】なお、図６に示した第４の実施形態におい
ては、前記蓋体３’の前記環状内周壁３３に前記一条の
内周壁外面環状突起３３２を設け、前記容器本体２’’
の開口部側の周壁内面に前記容器本体内面環状溝２４を
設けたものを例示したが、環状突起を前記容器本体
２’’の開口部側の周壁内面に設け、環状溝を前記蓋体
３’の前記環状内周壁３３に設けてもよいし、環状突起
ないし環状溝についても一条に限ることはなく複数条で
あってもよい。環状突起ないし環状溝を複数条設けるこ
とにより尚一層気密性を高めることができる。
【００２７】図７は本発明にかかる容器の第５の実施形
態を示す要部縦断面図であって、容器本体の開口部を閉
塞するもう一つさらに他の閉塞機構を示す要部縦断面図
である。容器１１’’は第１の実施形態の前記容器本体
２の開口部側の周壁外面に容器本体螺旋状ねじ溝２５と
該容器本体螺旋状ねじ溝２５近傍の前記容器本体２の有
底側の周壁外面に容器本体外面環状突起２６とを設けた
容器本体２’’’からなると共に、前記蓋体３の前記環
状外周壁３１の前記環状内周壁３３側の面に前記容器本
体２’’’に設けた前記容器本体螺旋状ねじ溝２５と螺
合する環状外周壁内面螺旋状ねじ溝３１１と前記蓋体３
の前記環状外周壁３１の周端部に前記容器本体２’’’
の開口部側の周壁外面に設けた前記容器本体外面環状突
起２６と係合する環状爪３１２と前記蓋体３の前記環状
空隙部３２に前記容器本体２’’’の開口部の周壁の頂
部と当接する空隙部環状突起３１３とを設けた蓋体
３’’とからなり、前記蓋体３’’に設けた前記外周壁
内面螺旋状ねじ溝３１１と前記容器本体２’’’に設け
た前記容器本体螺旋状ねじ溝２５とが螺合すると、前記
蓋体３’’の前記環状内周壁３３の前記環状外周壁側の
面に設けられた前記一条の内周壁外面環状突起３３１は
前記容器本体２’’’の開口部側の周壁内面に摺動的に
圧入され、前記蓋体３’’に設けた前記環状爪３１２が
前記容器本体２’’’に設けた前記容器本体外面環状突
起２６を乗り越えて互いに係合すると共に前記蓋体
３’’に設けた前記空隙部環状突起３１３が前記容器本
体２’’’の開口部の周壁の頂部と当接して閉塞するよ
うにしたものであって、これ以外は容器１と同じであ
る。
【００２８】前記容器１１’’は気密性の高い閉塞機構
であって、第１の実施形態の容器１と同じように、前記
蓋体３’’の前記一条の内周壁外面環状突起３３１の先
端が前記容器本体２’’’の内面に前記蓋体３’’の前
記環状空隙部３２を介して設けられた前記環状外周壁３
１と前記環状内周壁３３の同心円方向の弾性により密に
当接すると共に前記蓋体３’’の前記空隙部環状突起３
１３が前記容器本体２’’’の周壁の頂部と螺合時の締
める力（締圧）により密に当接することにより容器内部
の気密性が確実に約束される。なお、図７に示した第５
の実施形態の容器１１’’においては、前記蓋体３’’
の環状空隙部３２に空隙部環状突起３１３を設けたもの
を例示したが、第１の実施形態等で示したような前記環
状空隙部３２に空隙部環状突起３１３を設けない構成と
してもよい。また、図５〜７に示した第３〜５の実施形
態のものに、図４で示した円形仕切体４’を用いた構成
としても構わない。
【００２９】
【発明の効果】本発明は、今まで縷々説明してきたが、
テストピースのような水分を嫌う内容物を使用期間中は
内部を常に乾燥状態に保持して内容物を水分から保護す
ることができる容器を生産性良く安価に提供することが
できるという優れた効果を奏するものである。さらに、
本発明の容器はテストピースのような水分を嫌う内容物
を直接複数個収容することができるために、従来の個包
装したテストピースの場合に必要とした煩雑な開封作業
をなくすと共に、包装コストの低減や省資源に繋げるこ
とができ、また、環境保全にも役立つという優れた効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明にかかる容器の第１の実施形態を示す
縦断面図である。
【図２】 本発明にかかる容器に用いる他の円形仕切体
の正面図である。
【図３】 図２のＸ−Ｘ線の断面図である。
【図４】 本発明にかかる容器の第２の実施形態を示す
要部縦断面図である。
【図５】 本発明にかかる容器の第３の実施形態を示す
要部縦断面図である。
【図６】 本発明にかかる容器の第４の実施形態を示す
要部縦断面図である。
【図７】 本発明にかかる容器の第５の実施形態を示す
要部縦断面図である。
【符号の説明】
１，１’，１１，１１’，１１’’ 容器 ２，２’，２’’，２’’’ 容器本体 ３，３’，３’’ 蓋体 ４，４’ 円形仕切体 ２１ 有底側内面環状
突起 ２２ ストッパー ２３ 一条の容器本体
内面環状突起 ２４ 一条の容器本体
内面環状溝 ２５ 容器本体螺旋状
ねじ溝 ２６ 容器本体外面環
状突起 ３０ 外周板 ３１ 環状外周壁 ３２ 環状空隙部 ３３ 環状内周壁 ４０ 円形枠材 ４５ 円形仕切板 ３１１ 環状外周壁内面
螺旋状ねじ溝 ３１２ 環状爪 ３１３ 空隙部環状突起 ３３１，３３２ 一条の内周壁外
面環状突起 ４０１，４０１’ 一条の仕切体環
状溝 ４０２，４０２’ 環状突出部 ４０３ 環状係合溝 Ａ 乾燥剤室 Ｂ 内容物収容室 α 乾燥剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2G045 BA01 BB31 BB48 BB55 BB60 CA25 CB03 DB22 HA01 HA06 HA13 HA14 HA20 3E067 BA01A BC03A EA18 EE25 FA01 FC01 GB12 3E084 AA02 AA12 BA01 CA01 DA01 DB13 EA04 FA09 FC01 GA08 GB12 HA03 HB01 HD04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 水分を嫌う内容物を収容する容器であっ
    て、有底円筒形状の容器本体と透湿性を有する円形仕切
    体と蓋体とからなり、前記容器本体の有底側の内面に一
    条の有底側内面環状突起を設け、前記円形仕切体の外周
    面に前記容器本体に設けた前記一条の有底側内面環状突
    起に対応する仕切体環状溝を設け、前記容器本体に設け
    た前記一条の有底側内面環状突起と前記円形仕切体に設
    けた前記一条の仕切体環状溝が係合して前記容器本体内
    部を有底側の乾燥剤室と開口部側の内容物収容室とに２
    分すると共に前記蓋体で開口部を閉塞した容器におい
    て、前記蓋体が環状外周壁を有する断面コの字状の外周
    板と該外周板の前記環状外周壁の内側に環状空隙部を介
    して設けられた前記環状外周壁と同心円の環状内周壁と
    からなり、前記蓋体の前記環状空隙部で前記容器本体の
    開口部周壁を保持させて前記容器本体の開口部を閉塞す
    るようにしたことを特徴とする容器。
  2. 【請求項２】 前記円形仕切体に設けた前記一条の仕切
    体環状溝が前記容器本体に設けた前記一条の有底側内面
    環状突起を乗り越えて前記容器本体の有底側に前記円形
    仕切体が移動することがないように前記容器本体内面に
    設けた前記一条の有底側内面環状突起の有底側内面にス
    トッパーが設けられていることを特徴とする請求項１記
    載の容器。
  3. 【請求項３】 前記円形仕切体が放射状リブを有する円
    形枠材と透湿性を有する円形仕切板とからなり、前記円
    形枠材に前記円形仕切板が装着されたものであることを
    特徴とする請求項１、２のいずれかに記載の容器。
  4. 【請求項４】 前記容器本体の開口部側の内面に少なく
    とも一条の容器本体内面環状突起ないし容器本体内面環
    状溝を設け、前記蓋体の前記環状内周壁の前記環状外周
    壁側の面に前記容器本体の開口部側の内面に設けた少な
    くとも一条の容器本体内面環状突起ないし容器本体内面
    環状溝に対応する少なくとも一条の内周壁外面環状溝な
    いし内周壁外面環状突起を設け、前記容器本体に設けた
    容器本体内面環状突起ないし容器本体内面環状溝と前記
    蓋体の環状内周面に設けた内周壁外面環状溝ないし内周
    壁外面環状突起が係合して前記容器本体の開口部を前記
    蓋体で閉塞するようにしたことを特徴とする請求項１記
    載の容器。
  5. 【請求項５】 前記容器本体の開口部側内面に一条の容
    器本体内面環状突起を設け、前記蓋体の前記環状内周壁
    の前記環状外周壁側の面に前記容器本体の開口部側の内
    面に設けた一条の容器本体内面環状突起に対応する一条
    の内周壁外面環状突起を設け、前記蓋体に設けた一条の
    内周壁外面環状突起が前記容器本体に設けた一条の容器
    本体内面環状突起を乗り越えて互いに係合して前記容器
    本体の開口部を前記蓋体で閉塞するようにしたことを特
    徴とする請求項１記載の容器。
  6. 【請求項６】 前記容器本体の開口部側の外面に容器本
    体螺旋状ねじ溝と該容器本体螺旋状ねじ溝近傍の前記容
    器本体の有底側に容器本体外面環状突起とを設け、前記
    蓋体の前記環状外周壁の前記環状内周壁側の面に前記容
    器本体の開口部側の外面に設けた前記容器本体螺旋状ね
    じ溝と螺合する外周壁内面螺旋状ねじ溝と前記蓋体の前
    記環状外周壁の周端部に前記容器本体の開口部側の外面
    に設けた前記容器本体外面環状突起と係合する環状爪と
    を設け、前記蓋体に設けた前記外周壁内面螺旋状ねじ溝
    と前記容器本体に設けた前記容器本体螺旋状ねじ溝とが
    螺合すると共に前記蓋体に設けた前記環状爪が前記容器
    本体に設けた前記容器本体外面環状突起を乗り越えて互
    いに係合して前記容器本体の開口部を前記蓋体で閉塞す
    るようにしたことを特徴とする請求項１、４、５のいず
    れかに記載の容器。
  7. 【請求項７】 前記蓋体の前記環状空隙部に前記容器本
    体の開口部の周壁の頂部と当接して気密性を高める空隙
    部環状突起が設けられていることを特徴とする請求項
    １、４、５、６のいずれかに記載の容器。
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