JP2002274237A - シートバックの取付構造および取付方法 - Google Patents
シートバックの取付構造および取付方法Info
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Abstract
ら見えず、かつ簡易な構造でシートバックの取付および
取外し作業を行うことができ、作業性および外観品質の
向上を図ることにある。 【解決手段】 本発明は、ワイヤフレーム9と、ワイヤ
フレーム9の前面を覆うバックパッド10と、バックパ
ッド10およびワイヤフレーム9を合わせた状態でその
全体を覆う表皮11とを備え、かつ荷台3と乗員室4と
を仕切るキャブバックパネル2に固定されるシートバッ
ク7の取付構造において、ワイヤフレーム9にキャブバ
ックパネル2への取付ブラケット14を設け、取付ブラ
ケット14をワイヤフレーム9の外周より内側の領域に
配置する一方、バックパッド10に取付ブラケット14
を前面側に露出させる貫通孔18を設けると共に、表皮
11にバックパッド10の貫通孔18を露出させる開閉
可能な開口部19を設けている。
Description
に設けられるシートバックの取付構造および取付方法に
関するものである。
トラックなどのシートバック51は、ワイヤフレーム
(バックフレーム)52と、このワイヤフレーム52の
前面を覆うバックパッド53と、これらワイヤフレーム
52およびバックパッド53を合わせた状態でその全体
を覆う表皮(シートバックトリム)54とを備えてお
り、荷台または荷室と乗員室とを仕切り、乗員室後壁を
構成するキャブバックパネル55に取付けられている。
このため、従来のシートバック51の取付構造では、そ
の上部裏面側にボルト56を挿入するボルト穴57aを
有する左右一対の取付ブラケット57が外部へ突出した
状態で固着され、左右両側のワイヤフレーム52の下端
部52aはバックパッド53および表皮54より下方へ
向かって延出されている。また、キャブバックパネル5
5の上下部には、取付ブラケット57のボルト穴57a
およびワイヤフレーム52の下端部52aと対応して、
取付穴58および差込穴59がそれぞれ設けられてい
る。
11に示すように、ワイヤフレーム52の下端部52a
を下方へ押し下げてキャブバックパネル55の差込穴5
9に差し込んで固定すると共に、ボルト56をボルト穴
57aおよび取付穴58に螺入させ、取付ブラケット5
7とキャブバックパネル55とを締付ければ、キャブバ
ックパネル55に固定されることになる(図12参
照)。
た従来の取付構造では、シートバック51が上部裏面に
突設した取付ブラケット57を介してキャブバックパネ
ル55に取付けられているので、シートバック51の位
置を高くする場合、新たな取付穴58をキャブバックパ
ネル55に設けなくてはならず、面倒であった。また、
従来の取付構造では、シートバック51の取付部分であ
る取付ブラケット57やボルト56などが室内に露出し
ており、乗員から容易に見えるので、外観上好ましくな
かった。
ものであって、その目的は、シートバックの取付部分が
外部から見えず、かつ簡易な構造でシートバックの取付
および取外し作業を行うことができ、作業性および外観
品質の向上を図ることが可能なシートバックの取付構造
および取付方法を提供することにある。
題を解決するために、本発明においては、バックフレー
ムと、該バックフレームの前面を覆うバックパッドと、
該バックパッドおよび前記バックフレームを合わせた状
態でその全体を覆う表皮とを備え、かつ荷台または荷室
と乗員室とを仕切るキャブバックパネルに固定されるシ
ートバックの取付構造において、前記バックフレームに
前記キャブバックパネルへの取付ブラケットを設け、該
取付ブラケットを前記バックフレームの外周より内側の
領域に配置する一方、前記バックパッドに前記取付ブラ
ケットを前面側に露出させる貫通孔を設けると共に、前
記表皮に前記バックパッドの貫通孔を露出させる開閉可
能な開口部を設けている。
は、これに縫着したファスナーにより開閉するように構
成されている。さらに、本発明において、前記表皮は、
乗員の背中に接する座面部と、前記バックパッドの厚み
方向を覆うマチ部とを備えており、前記開口部が前記座
面部と前記マチ部との間に設けられている。そして、本
発明において、前記表皮は、前記キャブバックパネルに
対向する裏面部と、前記バックパッドの厚み方向を覆う
マチ部とを備えており、前記開口部が前記裏面部と前記
マチ部との間に設けられている。しかも、本発明におい
て、前記表皮には、その一部を延長して折返すことによ
り形成した折返し部が設けられ、閉じた状態にある前記
開口部が、前記折返し部によって覆われるように構成さ
れている。
ームと、該バックフレームの前面を覆うバックパッド
と、該バックパッドおよび前記バックフレームを合わせ
た状態でその全体を覆う表皮とを備え、かつ荷台または
荷室と乗員室とを仕切るキャブバックパネルに固定され
るシートバックの取付方法において、前記バックフレー
ムには、外周より内側の領域に配置する取付ブラケット
が設けられ、前記バックパッドには、前記取付ブラケッ
トを前面側に露出させる貫通孔が設けられ、前記表皮に
は、前記バックパッドの貫通孔を露出させる開閉可能な
開口部が設けられており、前記シートバックの取付時、
前記表皮の開口部を開けて前記バックパッドの貫通孔を
露出させ、該貫通孔より締付具を挿入して前記取付ブラ
ケットを前記キャブバックパネルに締付け、その後、前
記表皮の開口部を閉じることにより前記バックパッドの
貫通孔を覆って、前記シートバックを前記キャブバック
パネルに固定している。
に基づいて詳細に説明する。
取付構造の実施形態を示している。図において、1はキ
ャブオーバタイプのトラック、2は荷台(または荷室)
3と乗員室4とを仕切るキャブバックパネル、5は乗員
室4内に配設される車両用シートである。この車両用シ
ート5は、図1および図2に示す如く、乗員が着座する
シートクッション6と、乗員の背部を受けるシートバッ
ク7とを備えており、その上方には、乗員の頭部を受け
るヘッドレスト8が設けられている。
如く、当該シートバック7の外形状を形成するワイヤフ
レーム(バックフレーム)9と、このワイヤフレーム9
の外形状と略同形状に形成され、かつワイヤフレーム9
の前面側を覆うバックパッド10と、これらワイヤフレ
ーム9およびバックパッド10を合わせた状態でその全
体を覆う表皮(シートバックトリム)11とを備えてお
り、シートクッション6の後部位置でキャブバックパネ
ル2に取付けられている。
る外周フレーム部12と、該外周フレーム部12の左右
両側間に架設されるクロスフレーム部13とを有して成
り、外周フレーム部12の車幅方向中央の下端部12a
は、バックパッド10および表皮11より外部に位置す
べく、下方へ向かって延出した屈曲形状に形成されてい
る。しかも、クロスフレーム部13の左右両側には、キ
ャブバックパネル2への取付ブラケット14が溶接によ
り接合されて設けられ、これら取付ブラケット14に
は、ボルト15を挿入するボルト穴14aが穿設されて
いる。したがって、取付ブラケット14は、ワイヤフレ
ーム9の外周より内側の領域に配置され、シートバック
7の外部には突出しない構造となっている。一方、キャ
ブバックパネル2の上部には、左右一対の取付穴16が
穿設されており、これら取付穴16と取付ブラケット1
4のボルト穴14aとは、シートバック7の取付位置に
対応して設けられている。そして、キャブバックパネル
2の下部には、乗員室4側へ屈曲させることにより平面
視でコ字状に形成した差込部17が設けられており、こ
の差込部17とワイヤフレーム9の外周フレーム部12
の下端部12aとは、シートバック7の取付位置に対応
して設けられている。
5および図6に示す如く、発泡樹脂材を用いた一体成形
品であって、所定の厚みを有しており、キャブバックパ
ネル2への取付位置には、左右一対の貫通孔18が取付
穴16に対応して設けられている。これら貫通孔18
は、取付ブラケット14を前面側に露出させ、かつボル
ト15を挿入することが可能な大きさで、例えば、四角
形状に形成されている。
す如く、布材を主とし、乗員の背中に接する前面側の座
面部11aと、上部位置でバックパッド10の厚み方向
を覆うマチ部11bと、キャブバックパネル2に対向す
る裏面部11cとを備えており、これら複数のパーツを
縫合することによって形成されている。しかも、本実施
形態に係る表皮11の上部側には、バックパッド10の
貫通孔18を露出させる開閉可能な開口部19が設けら
れている。この開口部19は、相対的に噛み合い自在な
ファスナー20により、一側部から他側部にかけて開閉
できるように構成されており、表皮11の座面部11a
とマチ部11bとの間に設けられている。すなわち、フ
ァスナー20は、これを取付けるために縫合の増加を招
かないようにすべく、座面部11aとマチ部11bとの
縫合部に沿って配置されており、これら縫合時におい
て、一緒に表皮11に縫着して付けられている。
て、シートバック7をキャブバックパネル2に取付ける
方法は、次の通りである。まず、図3に示す状態のワイ
ヤフレーム9とバックパッド10を重ねた状態で表皮1
1をかぶせて車両用シート5を完成し、外周フレーム部
12の下端部12aをキャブバックパネル2の差込部1
7に上方から下方へ向けながら差し込んで設置する。次
いで、図4に示す状態からファスナー20を動かして、
表皮11の開口部19を図5に示すように開け、バック
パッド10の貫通孔18を露出させる。この状態で、当
該貫通孔18、取付ブラケット14のボルト穴14aお
よびキャブバックパネル2の取付穴16にボルト15を
挿入して締付け、取付ブラケット14を介してシートバ
ック7をキャブバックパネル2に固定する。しかる後、
ファスナー20を動かして表皮11の開口部19を閉
じ、この表皮11によりバックパッド10の貫通孔18
を被覆すれば、シートバック7の取付作業は終了するこ
とになる(図2および図6参照)。
ワイヤフレーム9の外周より内側の領域に配置される取
付ブラケット14をワイヤフレーム9のクロスフレーム
部13に設け、バックパッド10に取付ブラケット14
を露出させる貫通孔18を設けると共に、表皮11にバ
ックパッド10の貫通孔18を露出させる開口部19を
ファスナー20により開閉可能に設けているため、表皮
11の構成仕様が簡易となり、表皮11の開口部19を
簡単な操作で開閉することができ、その結果、シートバ
ック7の取付および取外し作業が容易となる。また、本
実施の形態の取付構造では、キャブバックパネル2に固
定する取付ブラケット14やボルト15が表皮11に覆
われ、シートバック7の背面に隠れることになるため、
乗員室4の外観品質を向上させることができる。しか
も、ファスナー20は、表皮11の座面部11aとマチ
部11bとの縫合部に配置されているため、縫合工程を
増やすことなく、表皮11に縫着することができる。
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変
更が可能である。
実施形態の位置に限られず、図7に示す如く、マチ部1
1bと裏面部11cとの間に設けても良い。この場合、
ファスナー20は、マチ部11bと裏面部11cとの縫
合部に配置されており、シートバック7の後側に位置す
ることにより、継ぎ目が隠されている。また、座面部1
1aとマチ部11bとの縫合部に配置するファスナーと
しては、図8に示す如く、嵌合する歯の寸法が短いタイ
プであって、継ぎ目が隠れるコンシールファスナー30
を用いても良い。さらに、図9および図10に示す如
く、ファスナー20を表皮11の座面部11aとマチ部
11bとの縫合部に配置する場合、表皮11の一部を延
長して折返すことにより形成した折返し部21を設け、
この折返し部21によって閉じた状態にある開口部19
を覆い、ファスナー20の継ぎ目を隠すように構成して
も良い。これら変形例の構成によれば、外観品質をさら
に向上させることができる。
の取付構造は、バックフレームと、該バックフレームの
前面を覆うバックパッドと、該バックパッドおよび前記
バックフレームを合わせた状態でその全体を覆う表皮と
を備え、かつ荷台または荷室と乗員室とを仕切るキャブ
バックパネルに固定されるものであって、前記バックフ
レームに前記キャブバックパネルへの取付ブラケットを
設け、該取付ブラケットを前記バックフレームの外周よ
り内側の領域に配置する一方、前記バックパッドに前記
取付ブラケットを前面側に露出させる貫通孔を設けると
共に、前記表皮に前記バックパッドの貫通孔を露出させ
る開閉可能な開口部を設けているので、シートバックの
取付部分が外部から見えない上、簡易な構造でシートバ
ックの取付および取外し作業を迅速かつ確実に行うこと
が可能となり、作業能率を高めることができると共に、
室内の外観品質の向上を図ることができる。
の開口部をファスナーによって開閉するように構成すれ
ば、表皮の取付および取外しと、開口部の開閉操作が容
易となり、開閉に対する十分な強度を得ることができ
る。それに加え、表皮の開口部を座面部とマチ部との間
に設ければ、開口部を形成するための縫合工程を減らす
ことができる。あるいは、表皮の開口部を裏面部とマチ
部との間に設ければ、乗員から見え難くなり、良好な外
観が得ることができる。さらに、表皮の一部を延長して
折返すことにより折返し部を設け、該折返し部によって
閉じた状態の開口部を覆うように構成すれば、開口部を
確実に隠すことが可能となり、より一層外観を向上させ
ることができる。
法は、バックフレームと、該バックフレームの前面を覆
うバックパッドと、該バックパッドおよび前記バックフ
レームを合わせた状態でその全体を覆う表皮とを備え、
かつ荷台または荷室と乗員室とを仕切るキャブバックパ
ネルに固定されるものであって、前記バックフレームに
は、外周より内側の領域に配置する取付ブラケットが設
けられ、前記バックパッドには、前記取付ブラケットを
前面側に露出させる貫通孔が設けられ、前記表皮には、
前記バックパッドの貫通孔を露出させる開閉可能な開口
部が設けられており、前記シートバックの取付時、前記
表皮の開口部を開けて前記バックパッドの貫通孔を露出
させ、該貫通孔より締付具を挿入して前記取付ブラケッ
トを前記キャブバックパネルに締付け、その後、前記表
皮の開口部を閉じることにより前記バックパッドの貫通
孔を覆って、前記シートバックを前記キャブバックパネ
ルに固定しているので、簡易な方法でシートバックを取
付けることができ、上記発明と同様の効果が得られる。
構造が適用されたトラック全体を示す斜視図である。
ャブバックパネルに取付けられたシートバックを示す斜
視図である。
ートバックをキャブバックパネルに取付ける前の状態を
示す斜視図である。
り、表皮の開口部を閉じた状態を示す斜視図である。
り、表皮の開口部を開けた状態を示す断面図である。
バックの上部を示す斜視図である。
バックの上部を示す斜視図である。
バックの上部を示す斜視図である。
に取付けられるシートバックを示す斜視図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 バックフレームと、該バックフレームの
前面を覆うバックパッドと、該バックパッドおよび前記
バックフレームを合わせた状態でその全体を覆う表皮と
を備え、かつ荷台または荷室と乗員室とを仕切るキャブ
バックパネルに固定されるシートバックの取付構造にお
いて、前記バックフレームに前記キャブバックパネルへ
の取付ブラケットを設け、該取付ブラケットを前記バッ
クフレームの外周より内側の領域に配置する一方、前記
バックパッドに前記取付ブラケットを前面側に露出させ
る貫通孔を設けると共に、前記表皮に前記バックパッド
の貫通孔を露出させる開閉可能な開口部を設けたことを
特徴とするシートバックの取付構造。 - 【請求項2】 前記表皮の開口部は、これに縫着したフ
ァスナーにより開閉するように構成されていることを特
徴とする請求項1に記載のシートバックの取付構造。 - 【請求項3】 前記表皮は、乗員の背中に接する座面部
と、前記バックパッドの厚み方向を覆うマチ部とを備え
ており、前記開口部が前記座面部と前記マチ部との間に
設けられていることを特徴とする請求項1または2に記
載のシートバックの取付構造。 - 【請求項4】 前記表皮は、前記キャブバックパネルに
対向する裏面部と、前記バックパッドの厚み方向を覆う
マチ部とを備えており、前記開口部が前記裏面部と前記
マチ部との間に設けられていることを特徴とする請求項
1または2に記載のシートバックの取付構造。 - 【請求項5】 前記表皮には、その一部を延長して折返
すことにより形成した折返し部が設けられ、閉じた状態
にある前記開口部が、前記折返し部によって覆われるよ
うに構成されていることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれかに記載のシートバックの取付構造。 - 【請求項6】 バックフレームと、該バックフレームの
前面を覆うバックパッドと、該バックパッドおよび前記
バックフレームを合わせた状態でその全体を覆う表皮と
を備え、かつ荷台または荷室と乗員室とを仕切るキャブ
バックパネルに固定されるシートバックの取付方法にお
いて、前記バックフレームには、外周より内側の領域に
配置する取付ブラケットが設けられ、前記バックパッド
には、前記取付ブラケットを前面側に露出させる貫通孔
が設けられ、前記表皮には、前記バックパッドの貫通孔
を露出させる開閉可能な開口部が設けられており、前記
シートバックの取付時、前記表皮の開口部を開けて前記
バックパッドの貫通孔を露出させ、該貫通孔より締付具
を挿入して前記取付ブラケットを前記キャブバックパネ
ルに締付け、その後、前記表皮の開口部を閉じることに
より前記バックパッドの貫通孔を覆って、前記シートバ
ックを前記キャブバックパネルに固定することを特徴と
するシートバックの取付方法。
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