JP2002273897A - インクジェットプリンタ用サービスステーション - Google Patents

インクジェットプリンタ用サービスステーション

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JP2002273897A JP2002059747A JP2002059747A JP2002273897A JP 2002273897 A JP2002273897 A JP 2002273897A JP 2002059747 A JP2002059747 A JP 2002059747A JP 2002059747 A JP2002059747 A JP 2002059747A JP 2002273897 A JP2002273897 A JP 2002273897A
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Mu Hua Huang
ム・フア・ハン
Yang Teh Lee
ヤン・テー・リー
Joo Beng Koh
ジョー・ベン・コー
Kan Min Liew
カン・ミン・リュー
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/16535Cleaning of print head nozzles using wiping constructions
    • B41J2/16544Constructions for the positioning of wipers
    • B41J2/16547Constructions for the positioning of wipers the wipers and caps or spittoons being on the same movable support

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  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイピングおよびキャッピングの動作によっ
て、ノズルが塞がらないようにし、それによってインク
ジェットカートリッジの寿命を確実に延ばすことが可能
なサービスステーションを提供することにある。 【解決手段】 インクジェットプリンタ用のサービスス
テーションにおいて、プリンタ10のインクジェットキ
ャリッジ14上に取付けられたインクジェットノズル2
0のキッピングを行う少なくとも1つのキャップ22
と、キャリッジ14のノズル20のワイピングを行うよ
うに配置されている少なくとも1つのワイパー36とを
含み、ワイパー36は、インクジェットキャリッジ14
の動きに応答して、インクジェットノズル20に近づ
き、かつインクジェットノズル20から離れるように配
置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタにおけるサービスステーション、およびそのよう
なサービスステーションを組み込んだインクジェットプ
リンタに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタのサービスステ
ーションは、インクジェットカートリッジのノズルのワ
イピング(拭き取り)およびキャッピングを行う器具を
含んでいる。ワイパーは、プリント完了後に、カートリ
ッジのノズルから残留インクをワイピングするように配
置されている。サービスステーションのワイピングおよ
びキャッピングの動作によって、ノズルが塞がらないよ
うにし、それによってインクジェットカートリッジの寿
命を延ばしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第5,62
7,574号は、インクジェットプリント装置における
メンテナンス装置を説明している。このメンテナンス装
置は、インクジェットノズルから残留インクをワイピン
グするのに用いる固定したワイパーを含んでいる。しか
し、ワイパーは、固定されているので、プリントキャリ
ッジがメンテナンス装置に出入りするとき、常にインク
ジェットカートリッジのノズルと接触している。したが
って、米国特許第5,627,574号の構成では、マ
ルチプルインクジェットノズルシステムにおいて、当該
ワイパーによってインクのクロスコンタミネーション
(交差汚染)が生じてしまう可能性がある。これは、こ
のワイパーがインクジェットカートリッジの両方のノズ
ルをワイピングし、したがって、一方のカートリッジの
ノズルからのいかなる残留インクも、他方のカートリッ
ジのノズル上に堆積(デポジット)されてしまうからで
ある。このことは、インクジェットプリンタの性能に非
常に影響を及ぼす。本発明は、この問題に取り組もうと
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様によ
れば、インクジェットプリンタ用のサービスステーショ
ンが提供される。このサービスステーション18は、イ
ンクジェットプリンタ10のインクジェットキャリッジ
14上に取付けられたインクジェットノズル20のキャ
ッピングを行う少なくとも1つのキャップ22と、イン
クジェットキャリッジ14のインクジェットノズル20
のワイピングを行うように配置されている少なくとも1
つのワイパー36とを含み、該ワイパー36は、インク
ジェットキャリッジ14の動きに応答して、インクジェ
ットノズル20に近づき、かつインクジェットノズル2
0から離れるように配置されている。
【0005】好ましくは、サービスステーションは、そ
れぞれ第1および第2のインクジェットノズルのキャッ
ピングを行う第1および第2のキャップを含んでいる。
サービスステーションは、それぞれ第1および第2のノ
ズルのワイピングを行うように配置されている第1およ
び第2のワイパーを含むことが好ましい。
【0006】本発明の好ましい形式において、サービス
ステーションは、インクジェットプリンタのシャシに取
付けられるように配置されているメインフレームと、そ
の上に第1および第2のキャップが取付けられるキャッ
プフレームと、その上に第1および第2のワイパーが取
付けられるワイパーフレームとを含んでいる。キャップ
フレームおよびワイパーフレームは、キャップフレーム
が動くことによって第1および第2のワイパーがそれぞ
れのインクジェットノズルのワイピングを行うことが可
能な使用中の位置にワイパーフレームが動く結果となる
ような方法で、メインフレームに接続されている。好ま
しくは、ワイパーフレームは、下方位置すなわち非使用
中の位置と、上方位置すなわち使用中の位置との間を動
くように配置されている。
【0007】好ましい形式において、キャップフレーム
は、メインフレームに対して水平および垂直に動いて、
第1および第2のインクジェットノズルのキャッピング
を行うことが可能となっている。また、キャップフレー
ムが垂直に動くことによって、ワイパーフレームが使用
中の位置へと垂直に動く結果となることが好ましい。ワ
イパーフレームが垂直に動くことによって、第1および
第2のワイパーは、それぞれのインクジェットノズルと
接触しない下方位置から、インクジェットノズルがそれ
ぞれのワイパーによってワイピングされる上方位置に動
くことになる。
【0008】サービスステーションは、ワイパーフレー
ムを上方位置にロックする手段を含むことが好ましい。
ロック手段は、ワイパーフレームにヒンジ結合されるよ
うに配置されている、ばねでバイアスされたワイパーフ
ックを含むことが好ましい。このワイパーフックのバイ
アスは、ワイパーフックの一部とワイパーフレームの一
部との間に接続されたばねによって得られることが好ま
しい。
【0009】好ましくは、ロック手段を開放する開放手
段が設けられており、ワイパーフレームが上方位置から
下方位置に動くことができるようになっている。開放手
段は、メインフレーム上に取付けられた開放部材に接触
するインクジェットキャリッジによって始動されること
が好ましい。開放部材は、メインフレーム上に枢着され
ている始動アームであることが好ましい。この始動アー
ムは、下向きに旋回するときにワイパーフックに接触す
るように配置された自由端を有していることが好まし
い。始動アームの自由端がワイパーフックと接触するこ
とによって、ばねでバイアスされたワイパーフックがメ
インフレーム上の係合部材から離れ、ばねによるバイア
スの作用を受けて下方位置に動くことになる。
【0010】メインフレームとワイパーフレームとの間
には、好ましくは板ばねの形であるバイアス手段が配置
されている。板ばねは、ワイパーフレームをメインフレ
ームから遠ざかる方向で、下方位置へとバイアスするの
に役立つものである。
【0011】好ましくは、キャップフレーム上には吸取
器が取付けられるように配置されており、ワイパーがノ
ズルからワイピングするいかなるインクも吸取器により
集められるようになっている。
【0012】キャップは、キャップフレームにスナップ
フィットするキャップマウント上に配置されていること
が好ましい。
【0013】ワイパーは、ワイパーフレームと一体的に
形成されたワイパーマウント上にそれぞれスナップフィ
ットすることが好ましい。
【0014】キャップフレームは、引張ばねによってシ
ャシまたはメインフレームに接続されていることが好ま
しい。この引張ばねは、キャップフレームを、キャップ
がそれぞれのノズルを覆う位置から、キャップがそれぞ
れのノズルを覆わない離れた位置に戻すのに役立つもの
である。
【0015】好ましくは、サービスステーションは、シ
ャフト上に取付けられたインクジェットキャリッジを有
するインクジェットプリンタにおいて用いるように配置
されている。サービスステーションは、プリンタのシャ
シ上に取付けられており、インクジェットキャリッジが
キャップフレームの一部に接触できるように、インクジ
ェットキャリッジがシャフトに沿ってサービスステーシ
ョンの上方で駆動されている。インクジェットキャリッ
ジとキャップフレームの一部とが接触することによっ
て、キャップフレームがインクジェットキャリッジと共
に原位置(ホームポジション)に動くことになる。キャ
ップフレームは、キャップフレームとインクジェットキ
ャリッジとの接触によってメインフレームに対するキャ
ップフレームの配置が略水平にも略垂直にも変化するよ
うな方法で、メインフレーム上に取付けられている。こ
の目的のために、キャップフレームは、そこから延びて
おり、メインフレーム内に形成された傾斜路内に位置す
るように配置されている少なくとも1つのピンを含むこ
とが好ましい。インクジェットキャリッジの接触による
キャップフレームの動きによって、キャップフレームは
傾斜路に沿って上り、それによって、シャシに対するキ
ャップフレームの垂直配置および水平配置が変化するこ
とになる。
【0016】好ましくは、キャップフレームは、そこか
ら延びる2対の対向するピンを有している。ピンは、キ
ャップフレームの側面から延び、かつメインフレーム内
に形成されたそれぞれの傾斜路を動くように配置されて
いる。
【0017】好ましくは、ワイパーフレームは、そこか
ら延びており、メインフレーム内に形成された溝内に位
置するように配置されている少なくとも1つのピンを含
んでいる。ワイパーフレームのピンは、ピンの端部がキ
ャップフレームに形成された開口部に係合する結果とし
て、メインフレーム内の溝を上向きに動くように配置さ
れていることが好ましい。したがって、インクジェット
キャリッジが原位置へと動く間にキャップフレームが略
垂直に動くことによって、ワイパーフレームのピンは、
メインフレーム内に形成した溝中を上向きに動くことに
なる。
【0018】好ましくは、ワイパーフレームは、該ワイ
パーフレームの側面上に取付けられ、それぞれがメイン
フレーム内に形成されたそれぞれの溝に収容されるよう
に配置されている2対の対向するピンを含んでいる。
【0019】
【発明の実施の形態】添付図面を参照しながら、例のみ
として、本発明の実施形態を説明する。
【0020】図1は、シャシ12、インクジェットキャ
リッジ14、シャフト16およびサービスステーション
18を有するインクジェットプリンタ10を示してい
る。インクジェットキャリッジ14は、モータでシャフ
ト16に沿って駆動されるように配置されている。イン
クジェットプリンタ10の構成要素であって、サービス
ステーション18の構成要素以外のものは、当該技術分
野において標準のものである。
【0021】インクジェットキャリッジ14は、1対の
インクジェットノズル20を保持している。インクジェ
ットプリンタ10が使用中でない場合、インクジェット
キャリッジ14は、サービスステーション18の上方に
配置されるまでシャフト16に沿って駆動されるもので
ある。キャリッジ14はサービスステーション18の上
方に配置されており、サービスステーション18内に配
置されたそれぞれのキャップ22によって、ノズル20
のキャッピングを行うことができるようになっている。
【0022】サービスステーション18の各構成要素
は、図2および図3において最良に示されている。図3
に示すように、サービスステーション18は、1対のね
じ(図示せず)によってシャシ12に取付けられるよう
に配置されたメインフレーム30を含んでいる。また、
サービスステーション18は、その上に1対のキャップ
22が取付けられるように配置されているキャップフレ
ーム32と、その上に1対のワイパー36が取付けられ
るように配置されているワイパーフレーム34を含んで
いる。以下でより詳細に説明するように、キャップフレ
ーム32およびワイパーフレーム34は、インクジェッ
トキャリッジ14が動いてサービスステーション18の
上方に位置し、それによってキャップフレーム32の一
部に接触すると、キャップフレーム32が、シャフト1
6の長さ方向の軸と略平行な方向に動くような方法で、
メインフレーム30上に取付けられている。この略水平
の動きに加えて、同じ動作時間中に、キャップフレーム
32は略垂直に動くことになる。言い換えれば、インク
ジェットキャリッジ14とキャップフレーム32とが接
触することによって、キャップフレーム32の水平配置
も垂直配置も変化する結果となる。インクジェットキャ
リッジ14およびキャップフレーム32は、インクジェ
ットキャリッジ14の前端14aが原位置に達してシャ
シ12の端壁(図示せず)に当たるまで、略水平に動き
続けることになる。
【0023】キャップフレーム32が動くことによっ
て、ワイパーフレーム34もまた略垂直に動くことにな
る。この結果、ワイパー36が、インクジェットキャリ
ッジ14のノズル20から十分に離れている下方位置か
ら、ノズル20に接触することができる上方位置に動く
ことになる。ワイパーフレーム34は、ばねを装填した
ワイパーフック38によって、上方位置に維持されてい
る。インクジェットキャリッジ14がメインフレーム3
0上に取付けられた始動アーム40と接触すると、ワイ
パー36および付着したワイパーフレーム34は、下方
位置に戻ることになる。この動作については、以下でよ
り詳細に説明する。
【0024】メインフレーム30は、取付けポイント4
2を通る、ねじを切った4つのコネクタ(図示せず)に
よって、インクジェットプリンタ10のシャシ12に接
続されるように配置されている。また、メインフレーム
30は、4つの傾斜路44を含んでいる。傾斜路44
は、メインフレーム30の側壁45に形成されており、
キャップフレーム32上に配置されたそれぞれのピン4
6を収容するように構成されている。傾斜路44は、イ
ンクジェットキャリッジ14の前端14aがキャップフ
レーム32のアーム32aと接触すると、キャップフレ
ーム32が傾斜路44に沿って駆動され、キャップフレ
ーム32が水平にも垂直にも動く結果となるように構成
されている。キャップフレーム32およびインクジェッ
トキャリッジ14は、該インクジェットキャリッジ14
が原位置に達するまでシャフト16に沿って動くことに
なる。
【0025】本発明の好ましい実施形態に従ってインク
ジェットキャリッジ14が原位置へと動く間、キャップ
フレーム32は水平に約8mm動き、かつ垂直に約3.
8mm動くことになる。
【0026】ピン46がそれぞれの傾斜路44内で係合
するように、キャップフレーム32がメインフレーム3
0上に位置するように配置されている。また、キャップ
フレーム32は、キャップフレーム32の本体32bか
ら下向きに延びる側面プレート48も含んでいる。各側
面プレート48は、ワイパーフレーム34の側壁34a
から外向きに延びるそれぞれのピン54を収容すること
ができるように配置されている1対の略矩形の開口部5
2を含んでいる。開口部52内でのピン54のこのよう
な配置によって、キャップフレーム32がインクジェッ
トキャリッジ14と接触した結果として垂直に動くと、
ワイパーフレーム34のピン54が開口部52内に捕ら
えられ、それによってワイパーフレーム34が垂直に動
くことになる。ピン54の本体がメインフレーム30の
側壁45に形成されたそれぞれの細長い溝56内に係合
しているため、ワイパーフレーム34の動きは略垂直で
ある。
【0027】キャップ22は、キャップフレーム32上
にスナップフィットするキャップマウント23上に位置
するように配置されている。また、ワイパー36から生
じるいかなるインクも吸い取る吸取器59も、キャップ
フレーム32上に取付けられている。
【0028】ワイパーフレーム34の上方には、1対の
ワイパーマウント69が略垂直に延びている。それぞれ
のワイパーマウント69は、ワイパー36を収容するよ
うに配置されている。各ワイパー36は、それぞれのワ
イパーマウント69上にスナップフィットされているこ
とが好ましい。ワイパーフレーム34は、これをメイン
フレーム30の本体内に位置することができるように、
かつ、ピン54がメインフレーム30内に形成されたそ
れぞれの垂直な溝56を通りキャップフレーム32の側
面プレート48に形成された開口部52を通って延びる
ように構成されている。
【0029】メインフレーム30とワイパーフレーム3
4との間には板ばね62が挟まれており、ワイパーフレ
ーム34を下方へ押圧してワイパー36を下方位置に配
置するようになっている。前述のように、ワイパーフレ
ーム34を上方位置にロックするワイパーフック38が
設けられている。このワイパーフック38は、当該ワイ
パーフック38上のヒンジピン64によって、ワイパー
フレーム34にヒンジによって取付けることができるよ
うに構成されている。ヒンジピン64は、ワイパーフレ
ーム34内に形成された1対の対向するシート66内に
位置するように配置されている。ワイパーフック38が
ワイパーフレーム34に接続されると、ばね67(図6
および図7に示す)は、ワイパーフック38上のばね連
結ポイント68とワイパーフレーム34上の接続ポイン
ト70との間に接続されることになる。ピン64、シー
ト66および接続ポイント68,70は、ワイパーフレ
ーム34が上方位置にあるとき、ばね67がワイパーフ
ック38を時計方向へ回転させるように配置されてい
る。このようにワイパーフック38が回転することによ
って、ワイパーフック38内に形成されたロック溝72
が、メインフレーム30上に形成された突出部73の回
りと係合することになる。これは図6において最もよく
示されている。このようにして、ワイパーフレーム34
および付着したワイパー36は、上方位置に維持される
ことになる。
【0030】メインフレーム30上には、ヒンジピン8
0によって始動アーム40が取付けられている。始動ア
ーム40は、メインフレーム30上に形成された止め具
82に対して始動アームの一部40aが接触するまで、
ヒンジピン80を中心にして旋回するように配置されて
いる。インクジェットキャリッジ14と接触することに
よって始動アーム40が旋回すると、始動アーム40の
自由端上に形成されたピン40bが、ワイパーフック3
8上に形成された斜面84に接触することになる。この
接触は、メインフレーム30上に形成された突出部73
をロック溝72から開放するのに十分である。したがっ
て、ワイパーフレーム34は、板ばね62の作用を受け
て、下方位置に戻ることができる。ワイパーフック38
のこの動きは、図7において最もよく示されている。図
7における下向きの矢印は、インクジェットキャリッジ
14の下面によって始動アーム40に印加される圧力を
示している。インクジェットキャリッジ14のうちで、
始動アームの一部40aに接触する部分100は、図8
に示されている。
【0031】本発明の好ましい実施形態によれば、イン
クジェットキャリッジ14は、始動アーム40に接触す
る前に、シャフト16に沿って原位置から遠ざかる方向
に22.5mm動くことが必要である。これは、インク
ジェットキャリッジ14が原位置から22.5mmより
も多く遠ざかって動いていなければ、ワイパーフレーム
34が上方位置にあるときに、インクジェットキャリッ
ジ14がシャフト16に沿って左右に動いて、ノズル2
0がそれぞれのワイパー36の上方でワイピングを行え
るようにする、ということを意味している。一旦、キャ
リッジ14が原位置から22.5mmよりも多い距離だ
け動くと、インクジェットキャリッジ14が始動アーム
40と接触することによって、ワイパー36が下方位置
に動くことになる。インクジェットキャリッジ14が左
右に動いてノズル20のワイピングが行われるところ
は、図8に概略的に示されている。
【0032】図4から容易に理解されるように、アーム
32aとインクジェットキャリッジ14とが接触するこ
とによってキャップフレーム32が垂直上向きに動く
と、キャップ22が上がってノズル20の下面と係合す
るように、キャップ22はキャップフレーム32上に取
付けられている。ワイパーフック38がワイパーフレー
ム34を上方位置に維持する一方で、キャリッジ14が
キャップフレーム32を押す動作によってキャップ22
に十分なキャッピング力が得られ、キャップ22とノズ
ル20の端部との間に適切なシールが保証されることに
なる。
【0033】上記説明から、ワイパー36は、ノズル2
0の端部のワイピングを行うよう要求されるまで下方位
置に維持される、ということが理解されよう。それぞれ
のワイパー36がそれぞれのノズル20のワイピングの
みを行うことができるようインクジェットキャリッジ1
4がサービスステーション18に関連して配置されると
きのみ、ノズルは、上方位置に上昇することになる。こ
れをさらに詳細に説明すると、通常、インクジェットキ
ャリッジ14は、ブラックインク用の第1のノズル20
とカラーインク用の第2のノズル20を保持する、とい
うことが理解されるべきである。同様に、ワイパーフレ
ーム34は、第1のノズル20のワイピングを行うよう
に配置されている第1のワイパー36と、第2のノズル
20のワイピングを行うように配置されている第2のワ
イパー36を保持している。一旦、第1のノズル(図8
の一番右側のノズル)がワイパーフレーム34上の一番
左側のワイパーの上方を通ると、ワイパーフレーム34
が適時に上がって上方位置に達し、キャップフレーム3
2の動きが制御されるように、傾斜路44がメインフレ
ーム30内に配置されることになる。これによって、ワ
イパー36とノズル20とが接触してしまう結果として
のインク同士のクロスコンタミネーションが起こらない
ことは、保証される。
【0034】当業者であれば、前述の配置は構造が簡単
であり、サービスステーション18を駆動する第2のモ
ータが不要である、ということも理解しよう。サービス
ステーション18の各構成要素のいかなる動きも、イン
クジェットキャリッジ14が第1のモータ(図示せず)
でシャフト16に沿って駆動されるときに、インクジェ
ットキャリッジ14と接触する結果である。
【0035】本明細書において説明した実施形態は好ま
しいものであるが、明細書から、当業者が特許請求の範
囲によって規定される本発明の範囲内で、様々な代替形
態、変更、変形、または改良も行ってもよい、というこ
とが理解されよう。
【0036】
【発明の効果】本発明に係るインクジェットプリンタ用
サービスステーションによれば、ワイピングおよびキャ
ッピングの動作によって、ノズルが塞がらないように
し、それによってインクジェットカートリッジの寿命を
確実に延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるサービスステーション
を示す、インクジェットプリンタの斜視図である。
【図2】図1に示すサービスステーションの斜視図であ
る。
【図3】図2に示すサービスステーションの各構成要素
の組立分解図である。
【図4】サービスステーションの上方にあるインクジェ
ットキャリッジと、インクジェットキャリッジのノズル
のキャッピングを行うキャップを示す正面図である。
【図5】サービスステーションから遠ざかる方向に動く
インクジェットキャリッジを示す正面図である。
【図6】上方位置にあるサービスステーションのワイパ
ーフックを示す正面図である。
【図7】図6に示すものと同様であるが、ワイパーフッ
クが下方位置にある状態の正面図である。
【図8】インクジェットカートリッジのノズルのワイピ
ングを行う、上方位置にあるワイパーを示す正面図であ
る。
【符号の説明】
10 インクジェットプリンタ 12 シャシ 14 インクジェットキャリッジ 16 シャフト 18 サービスステーション 20 インクジェットノズル 22 キャップ 30 メインフレーム 32 キャップフレーム 34 ワイパーフレーム 36 ワイパー 38 ワイパーフック 40 始動アーム 42 取付けポイント 44 傾斜路 45 側壁 46 ピン 48 側面プレート 52 開口部 54 ピン 56 細長い溝 59 吸取器 62 板ばね 64 ヒンジピン 66 シート 67 ばね 72 ロック溝 73 突出部 80 ヒンジピン 82 止め具 84 斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ム・フア・ハン 台湾,タイペイ,ソンダー・ロード,レー ン25,ナンバー 42,5フロアー (72)発明者 ヤン・テー・リー 台湾,タイペイ,ミン・チェン・イース ト・ロード,セクション6,ナンバー84, 17フロアー (72)発明者 ジョー・ベン・コー シンガポール国259117,ファーンヒル・ロ ード 60 (72)発明者 カン・ミン・リュー シンガポール国520251,#11−428,タン ピンズ・ストリート 21,ブロック251 Fターム(参考) 2C056 EA16 EA17 FA10 HA37 JA04 JB04 JB08 JB09

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットプリンタ用のサービスス
    テーションにおいて、前記プリンタのインクジェットキ
    ャリッジ上に取付けられたインクジェットノズルのキッ
    ピングを行う少なくとも1つのキャップと、前記キャリ
    ッジの前記ノズルのワイピングを行うように配置されて
    いる少なくとも1つのワイパーとを含み、該ワイパー
    は、前記インクジェットキャリッジの動きに応答して、
    前記インクジェットノズルに近づき、かつ前記インクジ
    ェットノズルから離れるように配置されている、サービ
    スステーション。
  2. 【請求項2】 それぞれ第1および第2のインクジェッ
    トノズルのキャッピングを行う少なくとも第1および第
    2のキャップと、前記それぞれの第1および第2のノズ
    ルのワイピングを行うように配置されている第1および
    第2のワイパーとを含む、請求項1に記載のサービスス
    テーション。
  3. 【請求項3】 前記インクジェットプリンタのシャシに
    取付けられるように配置されているメインフレームと、
    その上に前記第1および第2のキャップが取付けられる
    キャップフレームと、その上に前記第1および第2のワ
    イパーが取付けられるワイパーフレームとを含み、前記
    キャップフレームおよび前記ワイパーフレームは、前記
    キャップフレームが動くことによって、前記第1および
    第2のワイパーがそれぞれ前記第1および第2のインク
    ジェットノズルのワイピングを行うことが可能な使用中
    の位置に前記ワイパーフレームが動くことになるような
    方法で、前記メインフレームに接続されている、請求項
    2に記載のサービスステーション。
  4. 【請求項4】 前記キャップフレームは、前記メインフ
    レームに対して水平および垂直に動いて、前記第1およ
    び第2のインクジェットノズルのキャッピングを行うこ
    とが可能となっている、請求項2または3に記載のサー
    ビスステーション。
  5. 【請求項5】 前記キャップフレームが動くことによっ
    て、前記ワイパーフレームが前記使用中の位置へと垂直
    に動くことになる、請求項4に記載のサービスステーシ
    ョン。
  6. 【請求項6】 前記ワイパーフレームを前記使用中の位
    置にロックする手段を含む、請求項3に記載のサービス
    ステーション。
  7. 【請求項7】 前記ロック手段は、前記ワイパーフレー
    ムにヒンジ結合されるように配置されている、ばねでバ
    イアスされたワイパーフックを含む、請求項6に記載の
    サービスステーション。
  8. 【請求項8】 前記ワイパーフックの前記バイアスは、
    前記ワイパーフックの一部と前記ワイパーフレームの一
    部との間に接続されたばねによって得られる、請求項7
    に記載のサービスステーション。
  9. 【請求項9】 前記ロック手段を開放して、前記ワイパ
    ーフレームが前記使用中の位置から非使用中の位置に動
    くことができるようにする、開放手段をさらに含む、請
    求項6に記載のサービスステーション。
  10. 【請求項10】 前記開放手段は、前記メインフレーム
    上に取付けられた開放部材に接触する前記インクジェッ
    トキャリッジによって始動される、請求項9に記載のサ
    ービスステーション。
  11. 【請求項11】 前記開放部材は、前記メインフレーム
    上に枢着されている始動アームを含む、請求項10に記
    載のサービスステーション。
  12. 【請求項12】 前記始動アームは、下向きに旋回する
    ときに前記ワイパーフックに接触するように配置された
    自由端を有している、請求項11に記載のサービスステ
    ーション。
  13. 【請求項13】 前記ワイパーフレームを前記メインフ
    レームから遠ざかる方向で、前記非使用中の位置へとバ
    イアスするのに役立つバイアス手段をさらに含む、請求
    項3に記載のサービスステーション。
  14. 【請求項14】 前記キャップフレーム上に取付けられ
    るように配置されている吸取器をさらに含み、前記それ
    ぞれの第1および第2のワイパーが前記第1および第2
    のノズルからワイピングするいかなるインクも前記吸取
    器により集められるようになっている、請求項13に記
    載のサービスステーション。
  15. 【請求項15】 前記キャップフレームは、引張ばねに
    よって前記シャシまたは前記メインフレームに接続され
    ている、請求項3に記載のサービスステーション。
  16. 【請求項16】 前記キャップフレームは、そこから延
    びており、前記メインフレーム内に形成された傾斜路手
    段内に位置するように配置されている少なくとも1つの
    ピンを含む、請求項3に記載のサービスステーション。
  17. 【請求項17】 前記キャップフレームは、そこから延
    びる2対の対向するピンを有し、前記メインフレームは
    4つの傾斜路手段を含み、前記ピンは、前記キャップフ
    レームの側面から延び、かつ前記メインフレーム内に形
    成されたそれぞれの前記傾斜路手段を動くように配置さ
    れている、請求項16に記載のサービスステーション。
  18. 【請求項18】 前記ワイパーフレームは、そこから延
    びており、前記メインフレーム内に形成された溝手段内
    に位置するように配置されている少なくとも1つのピン
    を含む、請求項16に記載のサービスステーション。
  19. 【請求項19】 前記ワイパーフレームは、該ワイパー
    フレームの側面上に取付けられ、それぞれが前記メイン
    フレーム内に形成されたそれぞれの前記溝手段に収容さ
    れるように配置されている2対の対向するピンを含む、
    請求項18に記載のサービスステーション。
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