JP2002264349A - ヘッドクリーニング装置及びインクジェットヘッド並びにインクジェットプリンタ - Google Patents

ヘッドクリーニング装置及びインクジェットヘッド並びにインクジェットプリンタ

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JP2002264349A
JP2002264349A JP2001073144A JP2001073144A JP2002264349A JP 2002264349 A JP2002264349 A JP 2002264349A JP 2001073144 A JP2001073144 A JP 2001073144A JP 2001073144 A JP2001073144 A JP 2001073144A JP 2002264349 A JP2002264349 A JP 2002264349A
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ink
head
print head
cleaning
ink ejection
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JP2001073144A
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Shota Nishi
正太 西
Masato Ando
真人 安藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリントヘッドのインク吐出面を損傷するこ
とがないと共にインクの混色を防止し、且つクリーニン
グ部材の交換を容易とする。 【解決手段】 インクカートリッジ3から供給されるイ
ンクを吐出させるインク吐出孔が設けられたインク吐出
面6を有するプリントヘッド4の長さに合わせて形成さ
れたヘッドキャップ5と、このヘッドキャップ5の上記
プリントヘッド4側にその長手方向に沿って設けられる
と共に着脱可能とされ、上記プリントヘッド4のインク
吐出面6をクリーニングするクリーニングシート7と、
このクリーニングシート7を上記プリントヘッド4のイ
ンク吐出面6に押し付ける押圧板体8と、この押圧板体
8を上記プリントヘッド4のインク吐出面6側に押し上
げる押上げ移動機構(12)とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドクリーニン
グ装置及びインクジェットヘッド並びにインクジェット
プリンタに関し、詳しくは、保持部材の内側にプリント
ヘッドのインク吐出面を押圧してクリーニングするクリ
ーニング部材を着脱可能に設けることによって、プリン
トヘッドのインク吐出面を損傷することがないと共にイ
ンクの混色を防止し、且つクリーニング部材の交換を容
易とするヘッドクリーニング装置及びインクジェットヘ
ッド並びにインクジェットプリンタに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットプリンタにおい
て、クリーニング部材を用いてインクジェットヘッドの
インク吐出面をクリーニングする技術としては、特開昭
57−61574号公報、特開平6−255117号公
報等に記載されたものがある。
【0003】特開昭57−61574号公報に記載され
たものは、シリアルタイプのインクジェットヘッドを有
するもので、該インクジェットヘッドはガイド機構によ
り記録紙の幅方向に案内されて往復移動し、上記記録紙
の幅方向の一側外方に設けられたヘッドの収容位置と該
記録紙に印字、印画を開始する位置との間に、周面にイ
ンク吸収層を有して回転可能に保持されたクリーニング
ローラが設けられていた。そして、上記インクジェット
ヘッドのインク吐出面を、印字開始時と終了時の往復移
動時に上記クリーニングローラに接触させてクリーニン
グするようになっていた。
【0004】また、特開平6−255117号公報に記
載されたものは、インクジェットヘッドが記録紙の全幅
をカバーする長さに形成されて該記録紙の搬送経路上に
固定され、上記インクジェットヘッドには記録紙の全幅
に対応してインク吐出孔が設けられており、このインク
ジェットヘッドのインク吐出面の全長にわたって接触し
つつ回転するクリーニングローラが設けられていた。そ
して、円柱状の弾性部材で形成され且つ外周面には軸方
向に伸びる複数の凹溝を有するクリーニングローラを、
上記インクジェットヘッドのインク吐出面に接触させて
平行に移動させつつその移動方向に向かう方向に回転さ
せて、上記複数の凹溝にインクを収納してクリーニング
するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭57−
61574号公報に記載されたものにおいては、上記ク
リーニングローラがプリンタ本体内に固定されているの
で、該クリーニングローラの交換が容易に行えなかっ
た。また、インクジェットヘッドのクリーニングの際
に、クリーニングローラが高速で回転する場合には、イ
ンクが飛び散ることがあり、プリンタ本体内を汚す虞が
あった。さらに、記録紙の幅方向の一側外方にインクジ
ェットヘッドの収納位置とクリーニングローラを設ける
必要があるので、プリンタ本体の幅方向のサイズが大型
化するものであった。
【0006】次に、特開平6−255117号公報に記
載されたものにおいては、外周面に複数の凹溝を有する
クリーニングローラをインクジェットヘッドのインク吐
出面に接触させて平行に移動させつつその移動方向に向
かう方向に回転させるので、上記インク吐出面に付着し
たインクを掬い取るクリーニング性能は高いが、該イン
ク吐出面に対する摩擦が大きく、インク吐出面に設けら
れた電極の樹脂保護層が磨耗してインクジェットヘッド
の性能に影響を与えることがあった。また、上記クリー
ニングローラの凹溝にはエッジが形成されているが、そ
の移動方向に向かっての回転により上記エッジが早く磨
耗してクリーニング性能が劣化し、クリーニングローラ
の初期状態のクリーニング性能を長く維持するのは困難
であった。
【0007】また、上記複数の凹溝に収納されたインク
はその先の行き場が無いので、該凹溝にインクが満杯に
収納された状態でクリーニング性能は尽きてしまい、そ
の後はクリーニングができないこととなる。さらに、上
記クリーニングローラがプリンタ本体内に固定されてい
るので、該クリーニングローラの交換が容易でないと共
に、インクジェットヘッドのクリーニングの際に飛び散
るインクでプリンタ本体内を汚す虞があった。
【0008】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、保持部材の内側にプリントヘッドのインク吐出面
を押圧してクリーニングするクリーニング部材を着脱可
能に設けることによって、プリントヘッドのインク吐出
面を損傷することがないと共にインクの混色を防止し、
且つクリーニング部材の交換を容易とするヘッドクリー
ニング装置及びインクジェットヘッド並びにインクジェ
ットプリンタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるヘッドクリーニング装置は、インクカ
ートリッジから供給されるインクを吐出させるインク吐
出孔が設けられたインク吐出面を有するプリントヘッド
の長さに合わせて形成された保持部材と、上記保持部材
の上記プリントヘッド側にその長手方向に沿って設けら
れると共に着脱可能とされ、上記プリントヘッドのイン
ク吐出面をクリーニングするクリーニング部材と、上記
クリーニング部材を上記プリントヘッドのインク吐出面
に押し付ける押圧部材と、上記押圧部材を上記プリント
ヘッドのインク吐出面側に押し上げる押上げ移動機構
と、を備えたものである。
【0010】このような構成により、プリントヘッドの
長さに合わせて形成された保持部材に設けられた押上げ
移動機構で押圧部材を上記プリントヘッドのインク吐出
面側に押し上げ、上記保持部材の内側に設けられた押圧
部材によりクリーニング部材を上記プリントヘッドのイ
ンク吐出面に押し付け、同じく保持部材の上記プリント
ヘッド側にその長手方向に沿って設けられると共に着脱
可能とされたクリーニング部材で上記プリントヘッドの
インク吐出面をクリーニングする。
【0011】また、本発明によるインクジェットヘッド
は、プリントヘッドに対し相対的に移動し且つ着脱可能
に装着され、該プリントヘッドのインク吐出面を保護す
るヘッドキャップと、上記ヘッドキャップの上記プリン
トヘッド側にその長手方向に沿って設けられると共に着
脱可能とされ、上記プリントヘッドのインク吐出面をク
リーニングするクリーニング部材と、同じくヘッドキャ
ップの内側に設けられ、上記クリーニング部材を上記プ
リントヘッドのインク吐出面に押し付ける押圧部材と、
上記ヘッドキャップに設けられ、上記押圧部材を上記プ
リントヘッドのインク吐出面側に押し上げる押上げ移動
機構と、を備えたものである。
【0012】このような構成により、プリントヘッドに
対し相対的に移動し且つ着脱可能に装着されたヘッドキ
ャップで該プリントヘッドのインク吐出面を覆って保護
し、上記ヘッドキャップに設けられた押上げ移動機構に
より押圧部材を上記プリントヘッドのインク吐出面側に
押し上げ、上記ヘッドキャップの内側に設けられた押圧
部材でクリーニング部材を上記プリントヘッドのインク
吐出面に押し付け、同じくヘッドキャップの上記プリン
トヘッド側にその長手方向に沿って設けられると共に着
脱可能とされたクリーニング部材により上記プリントヘ
ッドのインク吐出面をクリーニングする。
【0013】さらに、本発明によるインクジェットプリ
ンタは、内部に1色又は複数色のインクを収容するイン
クカートリッジと、このインクカートリッジから供給さ
れるインクを吐出させるインク吐出孔が設けられたイン
ク吐出面を有するプリントヘッドと、このプリントヘッ
ドに対し相対的に移動し且つ着脱可能に装着され該プリ
ントヘッドのインク吐出面を保護するヘッドキャップ
と、このヘッドキャップの上記プリントヘッド側にその
長手方向に沿って設けられると共に着脱可能とされ上記
プリントヘッドのインク吐出面をクリーニングするクリ
ーニング部材と、同じくヘッドキャップの内側に設けら
れ上記クリーニング部材を上記プリントヘッドのインク
吐出面に押し付ける押圧部材と、上記ヘッドキャップに
設けられ上記押圧部材をプリントヘッドのインク吐出面
側に押し上げる押上げ移動機構とを具備するインクジェ
ットヘッドと、上記インクジェットヘッドをプリンタ本
体の所定箇所に装着して固定すると共に、その固定を解
除するヘッド着脱機構と、上記インクジェットヘッドが
プリンタ本体の所定箇所に固定される状態でヘッドキャ
ップをプリントヘッドに対して相対的に移動してインク
吐出面を解放すると共に、印刷終了後に上記ヘッドキャ
ップを閉じるヘッドキャップ開閉機構と、を備えたもの
である。
【0014】このような構成により、ヘッド着脱機構で
インクジェットヘッドをプリンタ本体の所定箇所に装着
して固定すると共にその固定を解除し、ヘッドキャップ
開閉機構により上記インクジェットヘッドがプリンタ本
体の所定箇所に固定される状態でヘッドキャップをプリ
ントヘッドに対して相対的に移動してインク吐出面を解
放すると共に印刷終了後に上記ヘッドキャップを閉じ、
インクカートリッジとプリントヘッドとヘッドキャップ
とクリーニング部材と押圧部材と押上げ移動機構とを具
備したインクジェットヘッドによりインクを微細に粒子
化して吐出し、記録紙上にインクドットを吹付けて印刷
する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明によるイ
ンクジェットヘッド1及びこのインクジェットヘッド1
を装着するプリンタ本体2の実施の形態を示す斜視図で
ある。図1は、インクジェットヘッド1が独立した形態
を有してプリンタ本体2に直接装着される形式のものを
示している。そして、上記インクジェットヘッド1を矢
印Hのように収納してプリンタ本体2に固定状態でセッ
トしてインクジェットプリンタを構成する。
【0016】上記インクジェットヘッド1は、液体イン
クを例えば電気熱変換式又は電気機械変換式などで微細
に粒子化して吐出し、記録紙上にインクドットを吹付け
るもので、図1〜図3に示すように、インクカートリッ
ジ3と、プリントヘッド4と、ヘッドキャップ5とを備
えて成る。
【0017】上記インクカートリッジ3は、内部に1色
又は複数色のインクを収容するもので、その筐体が図1
に示すプリンタ本体2の幅方向、すなわち記録紙の幅方
向に全幅にわたって細長く伸びている。上記筐体の内部
には、図示省略したが、例えば四つに分かれたインク室
があり、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラック
Kの4色のインクが充填されている。なお、上記インク
カートリッジ3は、硬質樹脂等で形成されている。
【0018】上記インクカートリッジ3の底面部には、
図3(図2に示すインクジェットヘッド1の横断面図)
に示すように、プリントヘッド4が設けられている。こ
のプリントヘッド4は、上記インクカートリッジ3から
供給されるインクを微細に粒子化して吐出させるもの
で、微小な孔から成るインク吐出孔が該インクカートリ
ッジ3の長手方向に沿って記録紙の全幅に対応して設け
られたインク吐出面6を有している。そして、このイン
ク吐出面6は、上記インクカートリッジ3の長手方向に
伸び、例えばイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラ
ックKの4色のインクに対応してそれぞれ設けられてい
る。なお、図示は省略したが、上記インク吐出面6の
Y,M,C,Kの各色のインク吐出孔のある部分と、該
インク吐出孔を挟む両側にてヘッド電極を樹脂で覆った
凸部が形成された部分とは、波打ち面状に形成されてい
る。
【0019】上記インクカートリッジ3の底面側には、
ヘッドキャップ5が取り付けられている。このヘッドキ
ャップ5は、上記プリントヘッド4のインク吐出面6を
覆い、インク吐出孔の乾燥と目詰まりを防ぐために保護
するもので、上記インクカートリッジ3の筐体と同じ長
さで細長く伸び、下部に底面を有し全周囲に側壁が立ち
上部が開口した浅い箱状に形成されており、該プリント
ヘッド4に対し相対的に移動し且つ着脱可能に装着され
ている。そして、上記ヘッドキャップ5は、プリントヘ
ッド4のインク吐出面6の長手方向に直交する方向に矢
印A,Bのように移動されて開閉し、矢印A方向に移動
した状態で上記インクカートリッジ3から外され、矢印
B方向に戻った状態で再びインクカートリッジ3に装着
されるようになっている。なお、上記ヘッドキャップ5
は、硬質樹脂等で形成されている。
【0020】上記ヘッドキャップ5の上記プリントヘッ
ド側には、図3に示すように、クリーニングシート7が
設けられている。このクリーニングシート7は、上記プ
リントヘッド4のインク吐出面6をクリーニングするク
リーニング部材となるもので、上記ヘッドキャップ5の
上記プリントヘッド側にその長手方向に沿って設けられ
ると共に、後述の押圧板体8に着脱可能とされている。
なお、上記クリーニングシート7は、所定の厚さと幅で
細長く伸びたシート状に形成されており、弾性を有する
と共にインク吸収性を有する多孔質部材で形成されてい
る。
【0021】また、同じく上記ヘッドキャップ5の内側
には、押圧板体8が設けられている。この押圧板体8
は、上記クリーニングシート7を上記プリントヘッド4
のインク吐出面6に押し付ける押圧部材となるもので、
上記ヘッドキャップ5の内側にその長手方向に沿って設
けられており、その上面には上記クリーニングシート7
を保持している。そして、上記押圧板体8は、上記クリ
ーニングシート7を上記プリントヘッド4のインク吐出
面6の長手方向に直交する方向にて一側方から他側方に
向けて順次インク吐出面6に押し付けるように構成され
ている。
【0022】すなわち、図3に示すように、上記押圧板
体8の上記プリントヘッド4のインク吐出面6に対向す
る上面が所定の曲率で凸形の円弧状面に形成されてお
り、この円弧状面に上記クリーニングシート7が着脱可
能に装着されている。したがって、この装着されたクリ
ーニングシート7の表面は、上記押圧板体8の上面と同
様の凸形の円弧状面となる。また、上記押圧板体8の上
記インク吐出面6と反対側の下面には、上記クリーニン
グシート7を上記プリントヘッド4のインク吐出面6の
長手方向に直交する方向にて一側方から他側方に向けて
順次インク吐出面6に押し付けるようにするための言わ
ばカム面P,Q,Rが形成されている。中央部分の曲面
Qは、該押圧板体8の上面の円弧状面と同一形状の曲面
に形成されて略平行とされており、その両側の曲面P及
びRは、上記曲面Qと反対側に突出した曲面に形成され
て、全体として中央部に対して左右対象の曲面に形成さ
れている。
【0023】また、図3に示すように、上記押圧板体8
の両側辺部の長手方向の一箇所又は複数箇所には係止片
9a,9bが延長されており、図2に示すようにヘッド
キャップ5の長辺側側面の対向する一箇所又は複数箇所
に設けられた開口部10に係止されている。さらに、図
3において、ヘッドキャップ5の両側辺部の長手方向の
略中央部には、該ヘッドキャップ5の上部鉤状部を基準
点として上記押圧板体8の係止片9a,9bを下向きに
押す圧縮バネ11,11が装着されている。したがっ
て、上記押圧板体8は、上記圧縮バネ11,11の付勢
力によって常に下方に押されている。このとき、押圧板
体8の上面に装着されたクリーニングシート7は、前記
プリントヘッド4のインク吐出面6に接触しない状態で
所定距離だけ離れた位置に保たれている。
【0024】さらに、上記ヘッドキャップ5には、押上
げ移動機構が設けられている。この押上げ移動機構は、
上記押圧板体8を上記プリントヘッド4のインク吐出面
6側に押し上げるもので、図3に示す移動軸12と、図
2に示すガイド孔13とから成る。移動軸12は、図3
において例えば矢印Dのように左側から右側へ移動する
ことにより、上記押圧板体8の下面のカム面P,Q,R
を順次摺動して該押圧板体8を後述のようにスイングさ
せるもので、ヘッドキャップ5の長手方向に沿って一端
面から他端面まで突出して張架された丸棒材から成る。
また、ガイド孔13は、図2において上記移動軸12の
矢印D方向への移動を案内するもので、ヘッドキャップ
5の対向する両端面にて横方向に伸びる直線状のスリッ
トに形成されている。この状態で、上記押上げ移動機構
の移動軸12と、ガイド孔13と、前記押圧板体8の下
面のカム面P,Q,Rとで、該押圧板体8をカム機構に
よりプリントヘッド4のインク吐出面6側に押し上げる
ようになっている。
【0025】そして、図2及び図3に示すように構成さ
れたヘッドキャップ5と、クリーニングシート7と、押
圧板体8と、移動軸12と、ガイド孔13とで、インク
ジェットヘッド1をクリーニングするヘッドクリーニン
グ装置を構成している。
【0026】次に、上記のような構成のヘッドクリーニ
ング装置の作動機構について、図4及び図5を参照して
説明する。図4において、プリンタ本体2内に装着され
るインクジェットヘッド1の下方位置には、該インクジ
ェットヘッド1の長手方向に沿ってその前側と後側に固
定ブロック14a,14bが直立されている。これらの
固定ブロック14a,14bの間には、下部にて長手方
向の中央部(図5参照)に雄ネジから成る送りネジ15
が回転可能に設けられ、上部にて長手方向の両側部(図
5参照)に一対のガイド軸16a,16bが設けられて
いる。そして、上記送りネジ15の一端部は固定ブロッ
ク14bにベアリング17を介して回転可能に支持さ
れ、他端部はユニバーサルジョイント18を介して固定
ブロック14aに取り付けられたモータ19の回転軸に
連結されている。
【0027】上記固定ブロック14aと14bの間に
は、可動ブロック20が移動可能に設けられている。こ
の可動ブロック20は、上記ヘッドクリーニング装置の
移動軸12をガイド孔13に沿って矢印D,Eのように
移動させるもので、図5に示すように、長手方向の断面
形状が細長い略コ字状に形成されており、中央下部に穿
設された雌ネジで上記送りネジ15に螺合し、両側部に
開けられた孔で一対のガイド軸16a,16bとスライ
ド可能に結合している。そして、この可動ブロック20
の両側端部の立上がり片21a,21bには略U字状の
係止溝22が形成されており、図4及び図5に示すよう
に、上記係止溝22に移動軸12の両端部が係合される
ようになっている。
【0028】次に、上記のように構成されたヘッドクリ
ーニング装置の動作について、図4〜図8を参照して説
明する。まず、図1において、プリンタ本体2の上方か
ら矢印Hのようにインクジェットヘッド1が挿入される
と、図4に示すように、ヘッドキャップ5の長手方向の
両端面から突出している移動軸12の両端部が、可動ブ
ロック20の両側端部の立上がり片21a,21bに形
成された係止溝22に係合する。このとき、図示省略の
適宜のスイッチにより、インクジェットヘッド1がプリ
ンタ本体2に正常な状態で装着されたことを検出する。
【0029】次に、図4に示すモータ19を駆動して送
りネジ15を所定方向に回転させ、上記送りネジ15に
螺合された可動ブロック20をガイド軸16a,16b
の案内で矢印D方向にスライドさせる。すると、上記可
動ブロック20の両側端部の立上がり片21a,21b
の係止溝22に係合されたヘッドクリーニング装置の移
動軸12が、ヘッドキャップ5のガイド孔13の案内に
より同じく矢印D方向に移動する。このとき、図3にお
いて、始点位置にある移動軸12は矢印D方向の移動に
伴い、押圧板体8の下面に当接してその下面のカム面
P,Q,Rの形状に従って摺動して行く。
【0030】そして、図6に示すように、上記移動軸1
2が矢印D方向に移動して曲面Pの頂点に至るまでの間
は、押圧板体8は、図上で右側に位置し圧縮バネ11で
押し付けられた係止片9aを中心として矢印G方向にス
イングして行く。上記移動軸12が曲面Pの頂点に至る
と、上記押圧板体8の上面に設けられたクリーニングシ
ート7がプリントヘッド4の図上で左側に位置するイン
ク吐出面6(Y)に適度な押圧力で当接し、上記インク
吐出面6のクリーニングが開始される。
【0031】次に、上記移動軸12がさらに矢印D方向
に移動して曲面Pの頂点を過ぎると、押圧板体8の左側
の係止片9bがやや下がりながら、移動軸12は曲面P
から曲面Qに遷移して摺動して行く。これにより、図7
に示すように、上記移動軸12が中央部の曲面Qに至る
と、該移動軸12で押圧板体8を押し上げた状態で、左
右の係止片9a,9bが圧縮バネ11の弾性力でバラン
スがとれた状態となり、上記押圧板体8の上面のクリー
ニングシート7がプリントヘッド4の中央部分のインク
吐出面6に適度な押圧力で当接する(これが押圧板体8
のスイングの分岐点となる。)。このように、移動軸1
2が曲面Pから曲面Qに遷移して摺動して行く間に、図
6及び図7に示すように、プリントヘッド4のインク吐
出面6の左側半分(Y,M)がクリーニングシート7の
適度な押圧力の当接でクリーニングされる。
【0032】次に、上記移動軸12がさらに矢印D方向
に移動して曲面Qを過ぎると、押圧板体8の右側の係止
片9aがやや上がりながら、移動軸12は曲面Qから曲
面Rに遷移して摺動して行く。そして、図8に示すよう
に、上記移動軸12が曲面Rの頂点に至るまでの間は、
押圧板体8は、図上で左側に位置し圧縮バネ11で押し
付けられた係止片9bを中心として矢印J方向にスイン
グして行く。上記移動軸12が曲面Rの頂点に至ると、
上記押圧板体8の上面のクリーニングシート7がプリン
トヘッド4の図上で右側に位置するインク吐出面6
(K)に適度な押圧力で当接する。このように、移動軸
12が曲面Qから曲面Rに遷移して摺動して行く間に、
図7及び図8に示すように、プリントヘッド4のインク
吐出面6の右側半分(C,K)がクリーニングシート7
の適度な押圧力の当接でクリーニングされ、クリーニン
グが終了する。
【0033】その後、上記移動軸12がさらに矢印D方
向に移動して曲面Rを過ぎると、押圧板体8の右側の係
止片9aは圧縮バネ11の弾性力によって下がり、移動
軸12は、図3に示すように終点位置に収まる。この状
態では、上記押圧板体8は、その両側端部の係止片9
a,9bが圧縮バネ11で下方に押されて下がり、上面
のクリーニングシート7は、プリントヘッド4のインク
吐出面6に接触しない状態で所定距離だけ離れた位置に
保たれている。したがって、その後のインクカートリッ
ジ3の動作を邪魔することはない。
【0034】このようなヘッドクリーニング装置による
クリーニング動作によれば、プリントヘッド4の各色の
インク吐出面6にはいつもクリーニングシート7の同じ
部分が当接してインクを拭き取ることとなり、混色の虞
がない。また、使用期間の経過と共に汚れたクリーニン
グシート7は、上記押圧板体8から取り外して新品と交
換し、或いは、クリーニングシート7が装着された押圧
板体8ごとヘッドキャップ5から取り外して新品と交換
すればよい。
【0035】図9は、上記押圧板体8の変形例を示す断
面説明図である。この変形例は、押圧板体8の上面を平
面状に形成すると共にこの平面にクリーニングシート7
を保持して、プリントヘッド4のインク吐出面6の全体
(Y,M,C,K)にクリーニングシート7を同時に当
接してクリーニングするようにしたものである。この場
合は、上記押圧板体8の下面のカム面23は曲面状とは
されず、上面と反対側に突出する段部に形成されてい
る。この変形例によれば、上記インク吐出面6の全体を
素早くクリーニングすることができる。
【0036】なお、以上の図2〜図9の実施形態におい
ては、上記押圧板体8の下面のカム面の形状を曲面状又
は段部に形成し、ヘッドキャップ5の対向する両端面に
形成されたガイド孔13は横方向に伸びる直線状のスリ
ットに形成したが、本発明はこれに限られず、押圧板体
8の下面のカム面の形状とガイド孔13の形状の関係を
反対にしてもよい。すなわち、押圧板体8の下面のカム
面の全体を平面状とし、ヘッドキャップ5の端面に形成
されるガイド孔13を押圧板体8の下面の曲面状又は段
部と正反対の形で凸凹するスリットに形成してもよい。
【0037】図10〜図12は、ヘッドクリーニング装
置の他の実施形態を示す説明図である。この実施形態
は、クリーニングシート7をヘッドキャップ5の上部開
口部に、該開口部の内周に沿う長方形の枠体に形成され
た押え枠24で着脱可能に張り渡し、上記クリーニング
シート7を前記プリントヘッド4のインク吐出面6に押
し付ける押圧部材として回転可能な押圧ローラ25を移
動軸12で支持し、この移動軸12の移動をヘッドキャ
ップ5の端面に形成されたガイド孔13で案内するよう
にしたものである。
【0038】図10において、上記クリーニングシート
7は、ヘッドキャップ5の上部開口部において上記押圧
ローラ25によりプリントヘッド4のインク吐出面6に
押し付けられるように、多少弛み気味、又は多少張り気
味に張り渡されている。また、押圧ローラ25の移動は
上記移動軸12とガイド孔13で案内されるが、ガイド
孔13は、図11に示すように、上昇部13aと横方向
部13bと下降部13cとを備えた略等脚台形の経路を
有し、両端部には横方向部13bに平行な延長部分が形
成されている。
【0039】このような状態で、例えば図4に示す作動
機構により上記押圧ローラ25を矢印D方向に移動させ
る。すなわち、押圧ローラ25を支持する移動軸12
を、図4に示す作動機構における可動ブロック20の立
上がり片21a,21bの係止溝22に係合してモータ
19を駆動する。すると、図11において、上記移動軸
12がガイド孔13の案内で矢印D方向に移動し、上昇
部13aの案内で押圧ローラ25が上昇してクリーニン
グシート7を、図12に示すように図上で左側に位置す
るインク吐出面6(Y)に適度な押圧力で当接し、上記
インク吐出面6のクリーニングが開始される。
【0040】その後、引き続いて上記移動軸12がガイ
ド孔13の横方向部13bの案内で矢印D方向に移動す
ることにより、押圧ローラ25がクリーニングシート7
を適度な押圧力でインク吐出面6に押し付けながら順次
M,C,Kとクリーニングして行く。そして、図12に
おいて右側に位置するインク吐出面6(K)をクリーニ
ングし終わったところで、ガイド孔13の下降部13c
の案内で押圧ローラ25が下降し、クリーニングシート
7のインク吐出面6に対する押し付けを解除して、上記
インク吐出面6のクリーニングが終了する。このとき、
クリーニングシート7は、図10に示すようにインク吐
出面6の全体から所定距離だけ離れた状態となる。した
がって、その後のインクカートリッジ3の動作を邪魔す
ることはない。
【0041】このようなヘッドクリーニング装置による
クリーニング動作によれば、プリントヘッド4の各色の
インク吐出面6にはいつもクリーニングシート7の同じ
部分が当接してインクを拭き取ることとなり、混色の虞
がない。また、使用期間の経過と共に汚れたクリーニン
グシート7は、前記ヘッドキャップ5から取り外して新
品と交換すればよい。
【0042】なお、以上の図2〜図12の説明では、イ
ンクジェットヘッド1のヘッドキャップ5内にヘッドク
リーニング装置の構成要素を組み込んだものとしたが、
本発明はこれに限らず、ヘッドキャップ5の代わりに該
ヘッドキャップ5とは別個に構成され、上記インクカー
トリッジ3の筐体と同じ長さで細長く伸びて上部が開口
した浅い箱状に形成された保持部材の中に上記各構成要
素を組み込んでヘッドクリーニング装置を構成してもよ
い。この場合は、上記ヘッドキャップ5とヘッドクリー
ニング装置とは別体とされているので、インクジェット
ヘッド1をプリンタ本体2内に装着した状態で、ヘッド
キャップ5を開いた後にヘッドクリーニング装置をイン
クジェットヘッド1の下面側に位置させて、例えば図4
に示す作動機構により動作させてクリーニングすればよ
い。
【0043】次に、関連発明としてのインクジェットプ
リンタについて、図1及び図13〜図14を参照して説
明する。このインクジェットプリンタは、インクジェッ
トヘッドからインクを微細に粒子化して吐出し、記録紙
上にインクドットを吹付けて印刷するもので、図1に示
すように、インクジェットヘッド1と、プリンタ本体2
と、ヘッド着脱機構26と、ヘッドキャップ開閉機構2
7とを備えて成る。なお、このインクジェットプリンタ
は、インクジェットヘッド1をプリンタ本体2に直接装
着する形式のものを示している。
【0044】上記インクジェットヘッド1は、液体イン
クを例えば電気熱変換式又は電気機械変換式などで微細
に粒子化して吐出し、記録紙上にインクドットを吹付け
るもので、前述の図1〜図12において説明したものと
同様に構成されている。
【0045】プリンタ本体2は、上記インクジェットヘ
ッド1を所定箇所に装着してインクジェットプリンタと
しての機能を発揮するためのもので、記録紙トレイ、記
録紙の搬送系、動作駆動系、全体の制御回路部等を備え
ている。なお、図1において、符号28は印刷後に排紙
される記録紙を受ける排紙受けを示している。
【0046】ヘッド着脱機構26は、上記インクジェッ
トヘッド1をプリンタ本体2の所定箇所に装着して固定
すると共にその固定を解除するもので、例えばプリンタ
本体2の中央部に設けられた凹所から成る所定箇所にイ
ンクジェットヘッド1を挿入してその上面部を押さえる
ように構成された横長のバー部材から成る。すなわち、
上記プリンタ本体2の全幅方向に伸び、例えば垂直方向
と水平方向とに起倒するようになっている。そして、図
1に示すようにバー部材が垂直方向に起立した状態でイ
ンクジェットヘッド1を矢印H方向に収納して装着し、
図13に示すようにバー部材が水平方向に倒された状態
でインクジェットヘッド1を上記所定箇所に固定するよ
うになっている。
【0047】ヘッドキャップ開閉機構27は、上記イン
クジェットヘッド1がプリンタ本体2の所定箇所に固定
される状態でヘッドキャップ5をプリントヘッド4(図
3参照)に対して相対的に移動しインク吐出面6(図3
参照)を解放すると共に、印刷終了後に上記ヘッドキャ
ップ5を閉じるもので、例えばプリンタ本体2の側面に
設けられたラック29と、ピニオン30との噛み合わせ
から成る。なお、上記ラック29の内側の側面にはピン
状の突起があり、これが上記ヘッドキャップ5の対応す
る外側面に形成された凹部に嵌合している。
【0048】そして、図13に示すように、インクジェ
ットヘッド1をヘッド着脱機構26でプリンタ本体2の
所定箇所に固定した状態で、上記ピニオン30を図示省
略のモータで所定方向に回転することによりラック29
が矢印L方向に移動し、これと共に図1に示すヘッドキ
ャップ5を図14に示すように矢印L方向に移動して開
き、退避位置に収めるようになっている。
【0049】なお、上記ヘッドキャップ開閉機構27
は、上述のラック29とピニオン30との噛み合わせに
限られず、例えばゴムローラをヘッドキャップ5の両側
面に押し当て、このゴムローラの回転軸にモータを結合
し、該モータを回転して上記ゴムローラの摩擦により上
記ヘッドキャップ5を矢印L方向に移動して開くように
してもよい。
【0050】以上の図1及び図13〜図14で説明した
インクジェットプリンタは、インクジェットヘッド1を
プリンタ本体2に直接装着する形式のものを示したが、
本発明はこれに限らず、インクジェットヘッド1をトレ
イを介してプリンタ本体2に装着する他の形式のものに
も同様に適用できる。以下、他の形式のインクジェット
プリンタの概要について、図15を参照して説明する。
【0051】まず、図15(a)に示すように、インク
カートリッジ3にヘッドキャップ5が一体的に装着され
たインクジェットヘッド1を、プリンタ本体2に対し進
退可能に設けられたトレイ31の内側の所定位置に矢印
Sのように装着する。その後、上記トレイ31を矢印T
方向に移動させてプリンタ本体2内にセットする。この
とき、図15(b)に示すように、ヘッドキャップ5は
上記トレイ31の矢印T方向の移動の途中で、プリンタ
本体2内に設けられた適宜の掛止手段に掛止されて停止
する。なお、上記トレイ31は、インクジェットヘッド
1をプリンタ本体2内にセットしたり、交換したりする
ためのものである。
【0052】その後、上記トレイ31は矢印T方向にそ
のまま移動することにより、インクカートリッジ3がヘ
ッドキャップ5に対して相対的に矢印T方向に移動し、
その結果、ヘッドキャップ5が開く。それと同時に、上
記インクカートリッジ3に対してヘッドキャップ5が相
対的に矢印Tと反対方向に移動する際に、後述の動作に
よりプリントヘッド4のインク吐出面6をクリーニング
する。その後、記録紙に対し印字、印画が行われる。な
お、図15において、符号32は記録紙トレイを示し、
符号33は記録紙を示し、符号34は送りローラを示
し、符号35は送りベルトを示し、符号36は排紙トレ
イを示し、符号Uは記録紙33の排紙方向を示してい
る。
【0053】図16は、図15に示す他の形式のインク
ジェットプリンタにおけるヘッドクリーニング装置の作
動機構を示す説明図である。まず、図15(a)に示す
インクジェットヘッド1をトレイ31の内側の所定位置
に矢印Sのように装着した状態でそのトレイ31を矢印
T方向に移動させるプリンタ本体2内の所定の位置に、
図16に示すように、ストッパ37が設けられている。
このストッパ37に対し図16及び図3に示す移動軸1
2が当接することにより、インクカートリッジ3と共に
矢印T方向に移動するヘッドキャップ5に対し、上記移
動軸12は相対的に矢印D方向に移動する。この移動軸
12の矢印D方向の移動は、上記ヘッドキャップ5の端
面に形成されたガイド孔13に案内される。その後の動
作は、前述の図6〜図8に示すと同様に進み、押圧板体
8とクリーニングシート7の押し付けによりインク吐出
面6がクリーニングされる。
【0054】上記のようにしてインク吐出面6の全体が
クリーニングされた状態では、図16において上記移動
軸12は、ガイド孔13の右側の終端に突き当たって停
止する。その後、さらに図15(a)に示すトレイ31
が矢印T方向に移動することにより、図15(b)に示
すように、ヘッドキャップ5が残されてインク吐出面6
が解放される。その後、記録紙に対し印字、印画が行わ
れる。
【0055】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
請求項1に係るヘッドクリーニング装置によれば、プリ
ントヘッドの長さに合わせて形成された保持部材に設け
られた押上げ移動機構で押圧部材を上記プリントヘッド
のインク吐出面側に押し上げ、上記保持部材の内側に設
けられた押圧部材によりクリーニング部材を上記プリン
トヘッドのインク吐出面に押し付け、同じく保持部材の
上記プリントヘッド側にその長手方向に沿って設けられ
ると共に着脱可能とされたクリーニング部材で上記プリ
ントヘッドのインク吐出面をクリーニングできる。これ
により、プリントヘッドのインク吐出面を損傷すること
がないと共にインクの混色を防止し、且つクリーニング
部材の交換を容易とすることができる。
【0056】また、請求項2に係る発明によれば、上記
クリーニング部材は、弾性を有すると共にインクを吸収
する材質で形成されたことにより、このクリーニング部
材で上記プリントヘッドのインク吐出面に弾性的に接触
して、インク吐出面を損傷することがないと共にインク
をよく吸収することができる。
【0057】さらに、請求項3に係る発明によれば、上
記押圧部材は、上記クリーニング部材を上記プリントヘ
ッドのインク吐出面の長手方向に直交する方向にて一側
方から他側方に向けて順次インク吐出面に押し付けるよ
うに構成されたことにより、上記インク吐出面をクリー
ニング部材で混色の虞なくクリーニングすることができ
る。
【0058】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、上記押上げ移動機構は、上記押圧部材をカム機構に
よりプリントヘッドのインク吐出面側に押し上げるもの
としたことにより、簡単な構成によりクリーニング部材
を上記インク吐出面に押し付けてクリーニングすること
ができる。
【0059】次に、請求項5に係るインクジェットヘッ
ドによれば、プリントヘッドに対し相対的に移動し且つ
着脱可能に装着されたヘッドキャップで該プリントヘッ
ドのインク吐出面を覆って保護し、上記ヘッドキャップ
に設けられた押上げ移動機構により押圧部材を上記プリ
ントヘッドのインク吐出面側に押し上げ、上記ヘッドキ
ャップの内側に設けられた押圧部材でクリーニング部材
を上記プリントヘッドのインク吐出面に押し付け、同じ
くヘッドキャップの上記プリントヘッド側にその長手方
向に沿って設けられると共に着脱可能とされたクリーニ
ング部材により上記プリントヘッドのインク吐出面をク
リーニングできる。これにより、プリントヘッドのイン
ク吐出面を損傷することがないと共にインクの混色を防
止し、且つクリーニング部材の交換を容易とすることが
できる。
【0060】また、請求項6に係る発明によれば、上記
ヘッドキャップは、上記プリントヘッドのインク吐出面
の長手方向に直交する方向に相対的に移動されて開閉す
るものとしたことにより、ヘッドキャップをプリントヘ
ッドの長手方向のサイズの範囲内で開閉することができ
る。
【0061】さらに、請求項7に係る発明によれば、上
記クリーニング部材は、弾性を有すると共にインクを吸
収する材質で形成されたことにより、このクリーニング
部材で上記プリントヘッドのインク吐出面に弾性的に接
触して、インク吐出面を損傷することがないと共にイン
クをよく吸収することができる。
【0062】さらにまた、請求項8に係る発明によれ
ば、上記押圧部材は、上記クリーニング部材を上記プリ
ントヘッドのインク吐出面の長手方向に直交する方向に
て一側方から他側方に向けて順次インク吐出面に押し付
けるように構成されたことにより、上記インク吐出面を
クリーニング部材で混色の虞なくクリーニングすること
ができる。
【0063】また、請求項9に係る発明によれば、上記
押上げ移動機構は、上記押圧部材をカム機構によりプリ
ントヘッドのインク吐出面側に押し上げるものとしたこ
とにより、簡単な構成によりクリーニング部材を上記イ
ンク吐出面に押し付けてクリーニングすることができ
る。
【0064】そして、請求項10に係るインクジェエト
プリンタによれば、ヘッド着脱機構でインクジェットヘ
ッドをプリンタ本体の所定箇所に装着して固定すると共
にその固定を解除し、ヘッドキャップ開閉機構により上
記インクジェットヘッドがプリンタ本体の所定箇所に固
定される状態でヘッドキャップをプリントヘッドに対し
て相対的に移動してインク吐出面を解放すると共に印刷
終了後に上記ヘッドキャップを閉じ、インクカートリッ
ジとプリントヘッドとヘッドキャップとクリーニング部
材と押圧部材と押上げ移動機構とを具備したインクジェ
ットヘッドによりインクを微細に粒子化して吐出し、記
録紙上にインクドットを吹付けて印刷することができ
る。これにより、プリントヘッドのインク吐出面を損傷
することがないと共にインクの混色を防止し、且つクリ
ーニング部材の交換を容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるインクジェットヘッド及びこの
インクジェットヘッドを装着するプリンタ本体の実施の
形態を示す斜視図である。
【図2】 上記インクジェットヘッドの要部を示す拡大
斜視図である。
【図3】 図2に示すインクジェットヘッド及びヘッド
クリーニング装置を示す横断面図である。
【図4】 ヘッドクリーニング装置の作動機構を示す一
部断面説明図である。
【図5】 図4のF−F線断面図である。
【図6】 上記ヘッドクリーニング装置の動作を示す断
面説明図である。
【図7】 同じくヘッドクリーニング装置の動作を示す
断面説明図である。
【図8】 同じくヘッドクリーニング装置の動作を示す
断面説明図である。
【図9】 ヘッドクリーニング装置における押圧板体の
変形例を示す断面説明図である。
【図10】 ヘッドクリーニング装置の他の実施形態を
示す説明図である。
【図11】 同じくヘッドクリーニング装置の他の実施
形態を示す説明図である。
【図12】 同じくヘッドクリーニング装置の他の実施
形態を示す説明図である。
【図13】 本発明によるインクジェットプリンタの実
施の形態を示す斜視図であり、インクジェットヘッドを
装着した状態を示す図である。
【図14】 同じくインクジェットプリンタの実施の形
態を示す斜視図であり、ヘッドキャップを開いた状態を
示す図である。
【図15】 インクジェットヘッドをトレイを介してプ
リンタ本体に装着する他の形式のインクジェットプリン
タを示す概略説明図である。
【図16】 図15に示す他の形式のインクジェットプ
リンタにおけるヘッドクリーニング装置の作動機構を示
す説明図である。
【符号の説明】
1…インクジェットヘッド 2…プリンタ本体 3…インクカートリッジ 4…プリントヘッド 5…ヘッドキャップ 6…インク吐出面 7…クリーニングシート 8…押圧板体 12…移動軸 13…ガイド孔 24…押え枠 25…押圧ローラ 26…ヘッド着脱機構 27…ヘッドキャップ開閉機構

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクカートリッジから供給されるインク
    を吐出させるインク吐出孔が設けられたインク吐出面を
    有するプリントヘッドの長さに合わせて形成された保持
    部材と、 上記保持部材の上記プリントヘッド側にその長手方向に
    沿って設けられると共に着脱可能とされ、上記プリント
    ヘッドのインク吐出面をクリーニングするクリーニング
    部材と、 上記クリーニング部材を上記プリントヘッドのインク吐
    出面に押し付ける押圧部材と、 上記押圧部材を上記プリントヘッドのインク吐出面側に
    押し上げる押上げ移動機構と、を備えたことを特徴とす
    るヘッドクリーニング装置。
  2. 【請求項2】上記クリーニング部材は、弾性を有すると
    共にインクを吸収する材質で形成されたことを特徴とす
    る請求項1記載のヘッドクリーニング装置。
  3. 【請求項3】上記押圧部材は、上記クリーニング部材を
    上記プリントヘッドのインク吐出面の長手方向に直交す
    る方向にて一側方から他側方に向けて順次インク吐出面
    に押し付けるように構成されたことを特徴とする請求項
    1記載のヘッドクリーニング装置。
  4. 【請求項4】上記押上げ移動機構は、上記押圧部材をカ
    ム機構によりプリントヘッドのインク吐出面側に押し上
    げるものであることを特徴とする請求項1記載のヘッド
    クリーニング装置。
  5. 【請求項5】内部に1色又は複数色のインクを収容する
    インクカートリッジと、 このインクカートリッジから供給されるインクを吐出さ
    せるインク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するプ
    リントヘッドと、を具備するインクジェットヘッドにお
    いて、 上記プリントヘッドに対し相対的に移動し且つ着脱可能
    に装着され、該プリントヘッドのインク吐出面を保護す
    るヘッドキャップと、 上記ヘッドキャップの上記プリントヘッド側にその長手
    方向に沿って設けられると共に着脱可能とされ、上記プ
    リントヘッドのインク吐出面をクリーニングするクリー
    ニング部材と、 同じくヘッドキャップの内側に設けられ、上記クリーニ
    ング部材を上記プリントヘッドのインク吐出面に押し付
    ける押圧部材と、 上記ヘッドキャップに設けられ、上記押圧部材を上記プ
    リントヘッドのインク吐出面側に押し上げる押上げ移動
    機構と、を備えたことを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】上記ヘッドキャップは、上記プリントヘッ
    ドのインク吐出面の長手方向に直交する方向に相対的に
    移動されて開閉することを特徴とする請求項5記載のイ
    ンクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】上記クリーニング部材は、弾性を有すると
    共にインクを吸収する材質で形成されたことを特徴とす
    る請求項5記載のインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】上記押圧部材は、上記クリーニング部材を
    上記プリントヘッドのインク吐出面の長手方向に直交す
    る方向にて一側方から他側方に向けて順次インク吐出面
    に押し付けるように構成されたことを特徴とする請求項
    5記載のインクジェットヘッド。
  9. 【請求項9】上記押上げ移動機構は、上記押圧部材をカ
    ム機構によりプリントヘッドのインク吐出面側に押し上
    げるものであることを特徴とする請求項5記載のインク
    ジェットヘッド。
  10. 【請求項10】インクジェットヘッドからインクを微細
    に粒子化して吐出し、記録紙上にインクドットを吹付け
    て印刷するインクジェットプリンタにおいて、 内部に1色又は複数色のインクを収容するインクカート
    リッジと、このインクカートリッジから供給されるイン
    クを吐出させるインク吐出孔が設けられたインク吐出面
    を有するプリントヘッドと、このプリントヘッドに対し
    相対的に移動し且つ着脱可能に装着され該プリントヘッ
    ドのインク吐出面を保護するヘッドキャップと、このヘ
    ッドキャップの上記プリントヘッド側にその長手方向に
    沿って設けられると共に着脱可能とされ上記プリントヘ
    ッドのインク吐出面をクリーニングするクリーニング部
    材と、同じくヘッドキャップの内側に設けられ上記クリ
    ーニング部材を上記プリントヘッドのインク吐出面に押
    し付ける押圧部材と、上記ヘッドキャップに設けられ上
    記押圧部材をプリントヘッドのインク吐出面側に押し上
    げる押上げ移動機構とを具備するインクジェットヘッド
    と、 上記インクジェットヘッドをプリンタ本体の所定箇所に
    装着して固定すると共に、その固定を解除するヘッド着
    脱機構と、 上記インクジェットヘッドがプリンタ本体の所定箇所に
    固定される状態でヘッドキャップをプリントヘッドに対
    して相対的に移動してインク吐出面を解放すると共に、
    印刷終了後に上記ヘッドキャップを閉じるヘッドキャッ
    プ開閉機構と、を備えたことを特徴とするインクジェッ
    トプリンタ。
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