JP3582167B2 - インクジェット型プリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット型プリンタに関し、特に、複数色を噴射して記録するインクジェット型プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数色にて記録可能なインクジェット型プリンタは、図7に示すごとくの構成とされていた。すなわち、インクジェット型プリンタのフレーム202内には、プラテン204が回転可能に取り付けられ、このプラテン204の軸に平行に移動するキャリッジ206上に配列された複数のインク噴射ヘッド208a,208b,208c,208dから、プラテン204上に移動して来ている記録用紙210上に、各色のインクを噴射することにより、複数色の画像を形成していた。
【0003】
このインク噴射ヘッド208の噴射ノズル212の噴射孔は、極めて微細なものであり詰まり易い。したがって、記録の休止中にはその噴射ノズル212を保護するための、キャップ装置218が非記録領域に設けられ、記録休止時にキャリッジ206をキャップ装置218の位置まで移動させて、この移動に伴い、キャップ装置218の保護キャップ214を噴射ノズル212側に突出させて噴射ノズル212を保護キャップ214にて覆って噴射孔を密閉し、インクが乾燥したり、外部の塵やホコリが付着して、噴射孔が詰まらないようにしていた。
【0004】
また、噴射孔が詰まったり詰まる恐れが有る場合に、強制的に噴射孔内に激しいインクの流れを生じさせて、詰まりを解消させるために、インク吸引用キャップ216が用いられていた。このインク吸引用キャップ216は、保護キャップ214と同様に噴射ノズル212を覆い、吸引ポンプ219にて内部を負圧にして、噴射孔内部のインクを吸い出して、詰まりを解消していた。
【0005】
ただし、インク吸引用キャップ216は保護キャップ214を兼用することができるので、図示するごとく、複数色備えられたインク噴射ヘッド(ここでは例えば、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの4色)208a,208b,208c,208dに対して、1つの保護キャップ兼用のインク吸引用キャップ216および3つの保護キャップ214が一つのキャップ装置218に備えられていた。
【0006】
また、詰まりを解消するために吸引した後や、あるいはしばらく記録が継続した場合には、噴射孔が開口する噴射面213にインクが付着する場合があり、この付着インクにより噴射がうまく行かなくなる場合があった。このため、前記キャップ装置218に隣接して、噴射面213を拭って付着したインクを取り去るワイパー装置220が設けられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数色を用いている場合、保護キャップ214とともに配列されるインク吸引用キャップ216は、図示したごとく、すべての保護キャップ214に対して記録領域側に設定する必要が有る。これ以外の位置にインク吸引用キャップ216を配置すると、吸引時にキャリッジ206がキャップ装置218よりも、更に外側に跳び出してしまうので、フレーム202が大型化する欠点があったからである。
【0008】
更に、このようにインク吸引用キャップ216がすべての保護キャップ214に対して記録領域寄りに配置されているため、キャリッジ206上におけるインク噴射ヘッド208の配列については、記録休止時に、保護キャップ兼用のインク吸引用キャップ216にて保護される噴射ノズル212aには黒色のインク噴射ヘッド208aが対応し、その他の噴射ノズル212b,212c,212dには、黒色以外の色のインク噴射ヘッド208b,208c,208dが対応する配列にする必要があった。
【0009】
これは、記録領域に居たキャリッジ206が休止するために、キャップ装置218が存在する非記録領域に入って来た場合、インク吸引用キャップ216は一つであるため、最初に、進行方向先頭の噴射ノズル212dがインク吸引用キャップ216にて吸引される。続いて、噴射ノズル212cが吸引され、次に噴射ノズル212bが吸引され、最後に噴射ノズル212aが吸引され、その状態ですべての噴射ノズル212はキャップ装置218にて保護がなされているので、休止状態に入ることになる。
【0010】
すなわち、最後に黒色のインクがインク吸引用キャップ216にて吸引されて、そのままの状態が維持されることになる。したがって、インク吸引用キャップ216には前に吸引されたインクが残存しているので、最後の黒色に他の色が混色する恐れが有る。しかし、黒色インクは、他の色のインクに比較して他の色のインクが混合しても色彩的に影響されにくい色である。したがって、前に吸引されたインクが残留していても、ほとんど記録に影響はない。逆に他の色が最後に吸引されると、特に黒色のインクが残存していると、混色により非常に汚い色になり問題を生じてしまう。
【0011】
このようにインク吸引用キャップと保護キャップとを兼用することを考えると、必然的にインク噴射ヘッド208の色配列は、キャップ装置218の位置において記録領域側の端が黒色となる配列を採用せざるを得ない。
ところで、この配列状態で、キャップ装置218とプラテン204との間に存在するワイパー装置220にて、キャップ装置218による吸引後に記録領域に戻ろうとする噴射ノズル212の噴射面213を拭おうとすると、まず、黒色の噴射ノズル212aの噴射面213から拭うことになる。そのため、ワイパー装置220は、黒色のインクを付着したまま、続けて他の色の噴射ノズル212b,212c,212dの噴射面213を拭って行くことになる。したがって、せっかく、黒色以外の色の噴射ノズル212b,212c,212dを黒色インクで汚さないように、キャップ装置218およびインク噴射ヘッド208の配列を考慮したにもかかわらず、ワイパー装置220のために黒色インクで他の色の噴射ノズル212b,212c,212dが汚されてしまうことになる。
【0012】
ワイパー装置220にて汚されるのを防止するためには、キャップ装置218にて一旦、吸引が終了した後、ワイパー装置220を噴射ノズル212の噴射面213に接触しない状態のままで、キャリッジ206にワイパー装置220の前を記録領域に向けて通過させる。その後、キャリッジ206を反転させてワイパー装置220の前に戻させる際に、ワイパー装置220を噴射ノズル212に接触させ、噴射ノズル212の噴射面213を拭えば、黒色でない噴射ノズル212b,212c,212d側から黒色の噴射ノズル212a側に拭うことができるので、黒色でない噴射ノズル212b,212c,212dが黒色で汚されることはない。
【0013】
しかし、このような動作をさせるには、キャリッジ206を、記録領域から非記録領域のキャップ装置218ヘ移動させる際に、一旦、ワイパー装置220の前を素通りさせ、インク吸引用キャップ216にてすべての噴射ノズル212の吸引が終了した後に、進行方向を記録領域側へ切り変えて、再度、ワイパー装置220の前を素通りした後、更に進行方向を非記録領域側へ切り変え、ワイパー装置220をキャリッジ206側に突出させて噴射ノズル212の噴射面213を黒色以外の噴射ノズル212d,212c,212bから拭い、その後、また進行方向を記録領域側へ切り変えて、ワイパー装置220の前を素通りして記録領域に戻ることになる。
【0014】
このように、キャリッジ206は非常に複雑な動きをし、ワイパー装置220も2度の素通りの後に、噴射ノズル212の噴射面を拭い、再度、ワイパー装置220を素通りする処理を行う必要があった。このため、キャリッジ206の移動に連動してメカニカルにワイパー装置220を噴射ノズル212側に突出させる機構を採用している場合には、必要なタイミングで噴射ノズル212側にワイパー装置220を突出させることが、非常に複雑な機構となり、製造コストが過大となり、その機構の耐久性も問題となる恐れがあった。
【0015】
これを、キャリッジ206に対してメカニカルに連動させるのではなく、キャリッジ206の位置を検出して電子制御する方法もあるが、この場合も、キャリッジ206の位置検出センサが必要となり、また、制御自体も前述した動作をさせるために複雑化し、やはり、製造コストの増大を招いた。
【0016】
ワイパー装置220を保護キャップ214よりも更に外側に配置する場合には、前述したキャリッジ206の複雑な移動は無くなるが、キャップ装置218よりも更に外側にキャリッジ206の移動空間が必要となり、インクジェット型プリンタの大型化は避けられなくなる。
【0017】
本発明は、前述した複雑なキャリッジの動作をさせることなく、大型化も抑制でき、かつ他の色のインクが混合しても色彩的に影響されにくい特定色以外の色の噴射ノズルが特定色にて汚れさないインクジェット型プリンタを提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
請求項1記載の発明は、
他の色のインクが混合しても色彩的に影響されにくい特定色のインク噴射ヘッドを端にして複数色分のインク噴射ヘッドが配列されたキャリッジを、記録領域にて往復動させつつ、前記各インク噴射ヘッドからインクを噴射して前記記録領域に記録を行うインクジェット型プリンタであって、
前記記録領域の両側に存在する非記録領域の内、前記特定色のインク噴射ヘッド側の非記録領域に設けられ、前記各インク噴射ヘッドの噴射面に順次接触してインクを拭うワイパーブレードを有し、そのワイパーブレードを前記各インク噴射ヘッドの噴射面に接触可能な位置と非接触位置とに移動させるワイパー装置と、
前記ワイパー装置とは反対側の非記録領域に設けられ、前記各インク噴射ヘッドの噴射面に順次接触して各インク噴射ヘッドからインクを吸引するインク吸引用キャップを有するキャップ装置と、
を備え、
吸引モードにおいては、前記キャリッジを前記キャップ装置が存在する非記録領域に移動させて、前記インク噴射ヘッドの内、前記特定色のインク噴射ヘッドとは反対側の端から順にすべてのインク噴射ヘッドに対して前記インク吸引用キャップを順次接触させてインクを吸引した後、前記キャリッジを前記記録領域を通過させて前記と反対側の非記録領域に移動させ、前記非接触位置のワイパーブレードの前を通過させた後、前記ワイパーブレードを前記接触可能な位置に移動させ、前記インク噴射ヘッドの内、前記特定色のインク噴射ヘッドとは反対側の端から順にすべてのインク噴射ヘッドについて、前記ワイパー装置にて順次拭う処理が行われ、その後前記キャリッジを前記記録領域に移動させることを特徴とするインクジェット型プリンタである。
【0019】
請求項2記載の発明は、
前記キャリッジが前記ワイパー装置が存在する非記録領域に移動し前記ワイパーブレードの前を通過した後、前記キャリッジの記録領域側の一部が、前記ワイパー装置の一部に接触することにより、前記キャリッジの移動に応じて、前記ワイパーブレードを前記噴射面への接触状態に切り替えて前記記録領域側へ戻る前記キャリッジ上のインク噴射ヘッドの噴射面を前記ワイパーブレードが拭い、その後、前記キャリッジの記録領域とは反対側の一部が、前記ワイパー装置の一部に接触することにより、前記ワイパーブレードを前記噴射面への非接触状態に戻し、その後前記キャリッジを前記記録領域に移動させることを特徴とする請求項1記載のインクジェット型プリンタである。
【0020】
請求項3記載の発明は、
前記キャップ装置は、前記特定色のインク噴射ヘッド用の保護キャップを兼ねる前記イ ンク吸引用キャップと、他の色のインク噴射ヘッド用の保護キャップとを有し、前記インク吸引用キャップを最も前記記録領域側に配置したことを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット型プリンタである。
【0021】
請求項4記載の発明は、
前記特定色が、黒色であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のインクジェット型プリンタである。
【0022】
ここで、請求項1のインクジェット型プリンタは、ワイパー装置とキャップ装置とが記録領域を挟んで、それぞれ反対側の非記録領域に存在している。
このため、吸引モードでは、キャリッジは、一旦、キャップ装置が存在する非記録領域に移動して、そのインク吸引用キャップにより、進行方向先頭のインク噴射ヘッドから順次吸引する。特定色はこのときは進行方向の最後尾に位置しているので、吸引は最後であり、他の色のインク噴射ヘッドが特定色に汚染されることはない。
【0023】
すべてのインク噴射ヘッドの吸引が終了すれば、次に、進行方向を反転して、記録領域を素通りし、反対側の非記録領域に移動する。この非記録領域には、ワイパー装置が存在するが、最初はそのままワイパー装置の前(詳しくは、各インク噴射ヘッドの噴射面に接触しない非接触位置にあるワイパーブレードの前)をほぼ素通りする。次に進行方向を反転してワイパー装置の前にインク噴射ヘッドが来た際に、ワイパー装置のワイパーブレードを突出させておくことにより、そのワイパーブレードは、特定色以外の色のインク噴射ヘッドの噴射面から拭い、最後に特定色のインク噴射ヘッドの噴射面を拭うことになる。つまり、キャリッジを、非接触位置のワイパーブレードの前を通過させた後、ワイパーブレードを、各インク噴射ヘッドの噴射面に接触可能な位置に移動させ、複数色分のインク噴射ヘッドの内、特定色のインク噴射ヘッドとは反対側の端から順にすべてのインク噴射ヘッドについて、ワイパー装置にて順次拭う処理が行われる。したがって、特定色以外のインク噴射ヘッドの噴射面がワイパー装置の処理により汚染されることはない。キャリッジはこのまま進んで記録領域に戻り、記録を開始することができる。
【0024】
この吸引モードの際に、キャリッジが進行方向を反転したのは、キャップ装置の前で1回、ワイパー装置(詳しくは、そのワイパーブレード)を素通りして1回の計2回である。しかもワイパー装置の前を一旦通り過ぎた後、戻って来る際にワイパー装置がインク噴射ヘッドの噴射面を拭う状態になっていれば良いので、このような動作は機構的にも容易に構成することができ、製造コストも低くて済み、耐久性も高いものとなる。このワイパー装置の動作を電気的に実施しても、従来技術のごとく、キャリッジに、ワイパー装置の前を4回も通過させてその内の1回だけ、ワイパー装置により噴射面を拭わせるという複雑な処理をする必要が無く、そのためのセンサも複雑な制御も必要とせず、製造コストが増大しない。
【0025】
更に、キャップ装置側での吸引処理においては、請求項3に記載の構成(即ち、キャップ装置は、インク吸引用キャップとして、特定色のインク噴射ヘッド用の保護キャップを兼ねるものを有すると共に、他の色のインク噴射ヘッド用の保護キャップも有し、更に、前記インク吸引用キャップを最も記録領域側に配置した構成)を採れば、キャリッジはキャップ装置以上に外部に突出することはない。また、ワイパー装置側での払拭処理においては、キャリッジはワイパー装置よりも外側に突出することになる。しかし、元来、非記録領域には、必然的にある程度のスペースは存在しており、そのスペースにて、キャリッジの突出スペースのすべてあるいは一部を吸収できることから「発明が解決しようとする課題」の欄にて最後に述べた、キャップ装置218よりも外側にキャリッジの突出スペースを確保する場合と異なり、その突出スペースの100%がインクジェット型プリンタの大きさに影響してくる訳ではない。したがって、インクジェット型プリンタの大型化も抑制できる。
【0026】
また、メカニカルな機構により、ワイパー装置のワイパーブレードをインク噴射ヘッドの噴射面に接触したり非接触にしたりするには、例えば、請求項2記載の発明のように構成すれば良い。
【0027】
即ち、前記キャリッジが前記ワイパー装置が存在する非記録領域に移動し前記ワイパーブレードの前を通過した後、前記キャリッジの記録領域側の一部が、前記ワイパー装置の一部に接触することにより、前記キャリッジの移動に応じて、前記ワイパーブレードを前記噴射面への接触状態に切り替えて前記記録領域側へ戻る前記キャリッジ上のインク噴射ヘッドの噴射面を前記ワイパーブレードが拭い、その後、前記キャリッジの記録領域とは反対側の一部が、前記ワイパー装置の一部に接触することにより、前記ワイパーブレードを前記噴射面への非接触状態に戻し、その後前記キャリッジを前記記録領域に移動させるように構成すれば良い。
【0028】
一方、前記特定色は、請求項4記載の発明のように、通常、黒色(以下、記号「K」で表す場合がある)であり、また他の色としては、通常、イエロー(以下、記号「Y」で表す場合がある)、マゼンタ(以下、記号「M」で表す場合がある)およびシアン(以下、記号「C」で表す場合がある)である。この4色の組合せである場合、4つのインク噴射ヘッドの内、ワイパー装置が存在する非記録領域側の端には、黒色インクを噴射するインク噴射ヘッドが存在し、それよりキャップ装置が存在する非記録領域側の他の3つのインク噴射ヘッドは、YMCが任意の順に配列される。黒色インクさえ、他の色のインク噴射ヘッドを汚染しなければ、YMC同士あるいはYMCのインクが黒色のインク噴射ヘッドに付着しても、記録状態にはほとんど問題はない。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用されたインクジェット型プリンタ2の要部を示している。プラテン4は軸方向に伸びた円筒状をなし、図示しない軸を介してフレーム6に矢印H方向に回転可能に取り付けられている。このプラテン4に対向してインク噴射ヘッド8が設けられている。
【0030】
インク噴射ヘッド8はキャリッジ10上に載置されている。キャリッジ10はプラテン4の軸に平行に設けられたガイドロッド12およびガイドレール13に摺動可能に支持されると共に、一対のプーリ14,16に巻き付けられたタイミングベルト18に係合されている。一方のプーリ14がキャリッジ駆動モータ20により回転され、タイミングベルト18が送られることにより、キャリッジ10はプラテン4に沿って矢印K方向へ移動される。
【0031】
インク噴射ヘッド8は、記録時には、予め定められた記録領域内において往復動される。尚、ここでは、プラテン4が存在する領域を記録領域とし、その左右の領域を非記録領域とする。
インク噴射ヘッド8は、図示しない多数個のインク流路と、それらインク流路に対応して設けられた多数個のノズル9を含むものである。インク流路には、フレーム6に固定され、あるいはキャリッジ10に載置された図示しないインク供給装置からインクが供給される。インク流路の壁は振動板(圧電素子)によって形成され、その振動板が図示しない制御装置の指令に基づいて図示しない駆動回路により変形されると、その変形に起因する圧力変化によりインクがノズル9から噴射される。インクは、プラテン4とインク噴射ヘッド8との間に供給される記録用紙22に、キャリッジ10の移動に伴って噴射され、それにより1行分の画像が記録される。1行分の画像記録が終了したならば、プラテン4の回転により記録用紙22が1行分送られ、再び1行分の画像の記録が行われる。この繰り返しにより、記録用紙22全体の画像記録が行われる。
【0032】
記録用紙22は、フレーム6の後方の図示しない用紙供給口より矢印L方向から供給され、プラテン4の回転によって矢印M方向に送られ、図示しない用紙排出口から排出される。
プラテン4の左右にそれぞれ存在する非記録領域の一方(図では右側の非記録領域)にはキャップ装置24が設けられ、その表面に2つのキャップゴム26,27を備えている。一方のキャップゴム26には、3つの矩形の凹部28が形成され、保護キャップとして形成されている。また他方のキャップゴム27には、1つの矩形の凹部29が形成され、インク吸引用キャップおよび保護キャップを兼ねたキャップとして形成されている。
【0033】
印刷動作停止モード時に、キャリッジ10がキャップ装置24の位置まで移動して来た場合に、キャップ装置24の突出係合部30にキャリッジ10の一部(ここでは後述する第1接触アーム10a)が係合してキャップ装置24を共に移動させる。この移動に応じて図示しない機構によりキャップゴム26,27がインク噴射ヘッド8のノズル9側に突出して、その凹部28,29がインク噴射ヘッド8の4つのノズル9a,9b,9c,9dにそれぞれ液密状態に嵌合する。
【0034】
また、吸引モード時には、インク噴射ヘッド8の内の最も右のインク噴射ヘッド8dが、インク吸引用キャップおよび保護キャップを兼ねたキャップゴム27の位置まで移動してくると、図示しない駆動機構により、キャップ装置24からキャップゴム27が突出して、インク噴射ヘッド8dのノズル9dに液密状態に嵌合する。この状態で、キャップゴム27の凹部29から、吸引ポンプ32が吸引チューブ34を介して、ノズル9dのインクを吸引する。吸引されたインクは後方の廃液ホーム36に排出される。右端のノズル9dの吸引が終了すると、順次、左側のノズル9c,9bの吸引がなされ、最後に左端のノズル9aの吸引がなされる。左端のノズル9aは、黒色インク用のインク噴射ヘッド8aであり、最後に吸引されるので、連続して4つのノズル9を吸引しても、黒色インクで他のノズル9b,9c,9dの噴射面が汚れることはない。尚、ここでは、ノズル9bはイエロー(Y)用、ノズル9cはマゼンタ(M)用、ノズル9dはシアン(C)用であるが、ノズル9b,9c,9dの色配列の順序はこれ以外でも良い。
【0035】
黒色インクのノズル9aは、他のインクが付着することはあるが、黒色は他の色のインクが混合しても色彩的には最も影響されにくい色であることから、記録状態に影響することはない。また、他の色同士については、混色することはあるが、黒色が混色することはないので、これも問題ない。
【0036】
また、非記録領域の他方(図では左側の非記録領域)にはワイパー装置40が設けられている。このワイパー装置40の詳細を図2に示す。
ワイパー装置40は、基台42、ワイパー支持軸44、クリーニング部材保持部46、ワイパー48、コイルスプリング50およびクリーニング部材52から構成されている。基台42は、2つの脚部42aの上端に天板部42bを架け渡した形状を成し、天板部42bの縁の内で、脚部42aに支えられていない方の一つの縁の中央からワイパー支持軸44が垂直に突出して形成されている。このワイパー支持軸44にはワイパー48がその軸受54の軸孔55にて揺動可能に嵌合される。
【0037】
ワイパー48の上部には、ゴム製のワイパーブレード56の一端を挿入して支持するブレード支持板58が垂直状態で設けられている。
ワイパー48の下部には軸受54の軸に対して直角に突出した平板部60が設けられ、この平板部60から更に突出してスプリング係合部62が設けられている。ワイパー48がワイパー支持軸44に支持された状態で、このスプリング係合部62と天板部42bの脚部42aに接続していない他の縁に設けられたもう一つのスプリング係合部42cの間に、天板部42bの下側を通って、コイルスプリング50が伸張状態で架け渡される。
【0038】
更に、ワイパー48の下部には、前記平板部60から下方に突出した第1接触突起64、ワイパー48の側面から軸受54の軸に対して直角に突出した第2接触突起66およびこの第2接触突起66の補助突起68が設けられている。
クリーニング部材保持部46は、一方の脚部42aに接続している天板部42bの縁に垂直状態に設けられ、その先端にワイパー支持軸44側の側面が切り欠かれた円筒部46aが形成されている。この円筒部46a内にクリーニング部材52(本形態では実質的にストッパ部材として機能する)が挿入される。
【0039】
このように構成されたワイパー装置40は、ワイパー48の回転位置において、図3(a)、(b)の平面図に示す2つの安定状態が存在する。すなわち、コイルスプリング50がワイパー48のスプリング係合部62を、基台42のスプリング係合部42c方向へ付勢しているので、一つの安定状態は、図3(a)に示すごとく、ワイパー48のスプリング係合部62がクリーニング部材52側に回されて、ワイパー48の軸受54に軸に平行に設けられた当接面54bが天板部42bのワイパー支持軸44が設けられている縁側の端面43a,43bの内、ワイパー支持軸44の右側の端面43bに当接した状態である。この状態では、ワイパーブレード56はクリーニング部材52に接触している。
【0040】
もう一つの安定状態は、図3(b)に示すごとく、ワイパー48のスプリング係合部62がクリーニング部材52とは反対側に回されて、ワイパー48の軸受54に軸に平行に設けられた当接面54aが天板部42bのワイパー支持軸44が設けられている縁側の端面43a,43bの内、ワイパー支持軸44の左側の端面43aに当接した状態である。この状態では、ワイパーブレード56はクリーニング部材52から離れている。
【0041】
この2つの状態間の切り替えは、キャリッジ10の第1接触アーム10aおよび第2接触アーム10bによりなされる。次に、図4に基づいて、その切替動作を説明する。
通常の記録の際は、図4(a)に示すごとく、キャリッジ10の第1接触アーム10aは、ワイパー装置40の直前まで移動しているが第1接触突起64には接触しないで折り返すので、ワイパー装置40は図3(a)の状態のままである。
【0042】
前述した吸引モードにてキャップ装置24で吸引された後に、あるいは記録が所定量なされてノズル9の噴射面11にインクが付着している可能性が高まった場合に、図4(a)と同じく、インク噴射ヘッド8がワイパー装置40を素通りした後、図4(b)に示すごとく、キャリッジ10は更にワイパーリセット距離ds分、非記録領域に入る。このことによりキャリッジ10の第1接触アーム10aが、ワイパー48の第1接触突起64に接触して、第1接触突起64を非記録領域側に押圧する。このことにより、最初はコイルスプリング50の付勢力に抗してワイパー48は時計回転し、途中で、コイルスプリング50の付勢力は時計回転を促進する方向に変り、図3(b)の安定状態でワイパー48の回転は停止する。このとき、ワイパー48のワイパーブレード56はキャリッジ10側に突出し、キャリッジ10が通ればノズル9の噴射面11に接触する状態となる。
【0043】
次に、キャリッジ10の進行方向を反転して、記録領域側に移動させると、図4(c)に示すごとく、ワイパーブレード56は、インク噴射ヘッド8のノズル9の噴射面11を、黒色以外のノズル9dの噴射面11から順に黒色のノズル9aの噴射面11に向けて順に拭い始める。
【0044】
最後に、黒色のノズル9aの噴射面11を拭い終わると、図4(d)に示すごとく、既に、第1接触アーム10aと第1接触突起64との接触の際にワイパーブレード56とともに突出状態となった第2接触突起66に、キャリッジ10の第2接触アーム10bが接触して、ワイパー48を反時計回転させる。このことにより、ワイパー48は再度、図4(a)の状態に戻る。
【0045】
このように、インク噴射ヘッド8がワイパー装置40の前を素通りした後に、第1接触アーム10aにて、ワイパー48を、そのワイパーブレード56にてノズル9の噴射面11を拭うことができる状態にしているので、ワイパーブレード56が、噴射面11を拭う順番は、黒色以外の色のノズル9d,9c,9bの噴射面11を拭ってから、黒色のノズル9aの噴射面11を拭うことになる。したがって、黒色以外の色のノズル9b,9c,9dの噴射面11が、黒色インクにて汚されることが無く、記録に影響しない。
【0046】
尚、補助突起68は、破損防止のために単独では柔軟である第2接触突起66を右側から支えて、第2接触アーム10bが左側から接触した場合に、第2接触突起66が折れ曲がること無く、ワイパー48を確実に反時計回転させるためである。これによって以下の効果がある。すなわち、記録領域から左の非記録領域に進行して来たキャリッジ10の第2接触アーム10bがワイパー装置40の前を素通りすべきときに、もし、何等かの原因により、ワイパー48が図3(b)の状態にあった場合、第2接触アーム10bが第2接触突起66に右から接触しすることになり、ワイパー装置40の破壊の恐れを生じる。しかし、補助突起68は第2接触突起66の右側に存在して第2接触突起66の左側への折れ曲りは阻止しないので、第2接触突起66の左への折れ曲りを許すことになり、ワイパー装置40が破壊されるのを防止することができる。
【0047】
前述したごとく、吸引モードでは、キャリッジ10は、一旦、キャップ装置24が存在する方の非記録領域に移動して、そのインク吸引用キャップとしてのキャップゴム27により、進行方向先頭のインク噴射ヘッドである黒色以外の色のノズル9d,9c,9bから順次吸引する。黒色のノズル9aはこのときは進行方向の最後尾に位置しているので、吸引は最後となり、他の色のインク噴射ヘッド8b,8c,8dが黒色にて汚染されることはない。
【0048】
すべてのインク噴射ヘッド8の吸引が終了すれば、次に、進行方向を反転して、記録領域を素通りし、反対側の非記録領域に移動し、前述のごとく、ノズル9の噴射面11を順次拭うことから、やはり黒色以外のインク噴射ヘッド8b,8c,8dの噴射面11がワイパー装置40の処理により汚染されることはない。キャリッジ10はこのまま進んで記録領域に戻れば、記録を開始することができる。
【0049】
この吸引モードの際に、キャリッジ10が進行方向を反転したのは、キャップ装置24の前で1回、ワイパー装置40を素通りして1回の計2回である。しかもワイパー装置40の前を一旦通り過ぎた後、戻って来る際にワイパー装置40がインク噴射ヘッド8の噴射面11を拭う状態となっていれば良いので、図2〜4に示したごとく、ワイパー装置40は機構的に簡単で容易に構成することができ、製造コストも低くて済み、耐久性も高いものとなる。
【0050】
また、図2〜4に示したメカニカルな構成でなく、ワイパー装置40の動作を電気的に実施しても、従来技術のごとく、キャリッジ10に、ワイパー装置40の前を4回も通過させてその内の1回だけ、ワイパー装置40によりインク噴射ヘッド8の噴射面11を拭わせるという複雑な処理をする必要が無く、そのためのセンサも複雑な制御も必要とせず、製造コストが増大しない。
【0051】
更に、キャップ装置24側での吸引処理においては、キャリッジ10はキャップ装置24以上に外部に突出することはない。また、ワイパー装置40側での払拭処理においては、キャリッジ10はワイパー装置40よりも外側に突出することになる。しかし、元来、非記録領域には、必然的にある程度のスペースは存在しており、そのスペースにて、キャリッジ10の突出スペースのすべてあるいは一部を吸収できることから「発明が解決しようとする課題」の欄にて最後に述べた、キャップ装置218よりも外側にキャリッジの突出スペースを確保する場合と異なり、その突出スペースの100%がインクジェット型プリンタ2の大きさに影響してくる訳ではない。(上記形態例ではワイパーリセット距離ds分のみ大きくなるだけである。)したがって、インクジェット型プリンタ2の大型化も抑制できる。
【0052】
[その他]
前記実施の形態で用いたワイパー装置40とは異なるワイパー装置として、図5の平面説明図に示すワイパー装置70を用いることができる。本ワイパー装置70は、歯車により噛み合わされている接触部72とワイパー部74とから構成されている。これら接触部72およびワイパー部74は、それぞれ中心軸にて回転可能に構成されている。接触部72は、その軸部72aの上部に、前記実施の形態と同じ形状のクリーニング部材保持部76を備え、その内部にクリーニング部材78が収納されている。接触部72の歯車80にはその下部に平板部82が一体に設けられ、前記実施の形態と同様に、第1接触突起84、第2接触突起86および補助突起88が設けられている。
【0053】
また、ワイパー部74は歯車90と一体にブレード支持板92が設けられ、このブレード支持板92にゴム製のワイパーブレード94が取り付けられている。 図示しないが、前記実施の形態のごとく回転を規制するための当接面を設けているので、コイルスプリング96にて、ブレード支持板92のスプリング係合部98を引っ張ることにより、図5(a)および図5(b)に示す2つの安定状態が可能となる。
【0054】
したがって、図5(a)の状態のワイパー装置70に対して、非記録領域に進行して来たキャリッジ10の右端の第1接触アーム10aが第1接触突起84に接触すると、接触部72は時計回転し、接触部72に歯車80,90を介して連動状態とされているワイパー部74を反時計回転させて、ワイパーブレード94をキャリッジ10側に突出させる。この後に、キャリッジ10が反転して記録領域へ戻ろうとすると、ノズル9の噴射面11を黒色以外の色のノズル9d,9c,9bの噴射面11から黒色のノズル9aの噴射面11に向かって拭うことができる。
【0055】
また、黒色のノズル9aの噴射面11を拭った最後に、キャリッジ10の第2接触アーム10bが接触部72の第2接触突起86に接触して、図5(a)の状態に戻すことができる。
図5の形態例では、ワイパーブレード94の表面の内、噴射面11を拭ったことによりインクが多く付着している面94aが、クリーニング部材78に直接接触するので、付着したインクを速く確実に除去できる。
【0056】
更に前記実施の形態で用いたワイパー装置40とは異なるワイパー装置として、図6の平面説明図に示すワイパー装置100を用いることができる。本ワイパー装置100は、そのワイパー102が、軸104を中心に、コイルスプリング106にて反時計回転方向に付勢されている。また、ワイパー102の基板108には切欠108aが設けられている。基板108の下方には一体に平板部110が設けられ、そこには第1接触突起112が設けられている。
【0057】
また、ワイパー102に隣接して、くの字状の第2接触突起114が軸116にて揺動可能に支持されて、バネ118にて時計回転方向に付勢されている。この付勢により、第2接触突起114の一方のアーム114aは基板108の外周縁に接触している。
【0058】
図示しないが、図6(a)の状態で安定するために、ワイパー102の反時計回転方向の回転を規制するための前記実施の形態と類似の当接面を設けている。
図6(a)の状態で、キャリッジ10が非記録領域側に進行して、キャリッジ10の第1接触アーム10aがワイパー102の第1接触突起112に接触すると、ワイパー102はコイルスプリング106の付勢力に抗して時計回転し、切欠108aがアーム114aの先端に位置すると、図6(b)に示すごとく、アーム114aの先端がバネ118の付勢力により切欠108aに落ち込む。この状態で、キャリッジ10が反転しても、アーム114aの先端が切欠108aに係合するので、ワイパー102は、ワイパーブレード120をキャリッジ10側に突出した状態で安定化する。
【0059】
このことにより、キャリッジ10の記録領域側への進行に伴い、ワイパー102は、ノズル9の噴射面11を黒色以外の色のノズル9d,9c,9bの噴射面11から黒色のノズル9aの噴射面11に向かって拭うことができる。
また、黒色のノズル9aの噴射面11を拭った後に、キャリッジ10の第2接触アーム10bが第2接触突起114のもう一つのアーム114bに接触して、第2接触突起114をバネ118の付勢力に抗して反時計回転方向に揺動させるので、アーム114aと切欠108aとの係合が外れて、ワイパー102はコイルスプリング106の付勢力により、図6(a)の状態に戻ることができる。
【0060】
前記実施の形態では、ノズル9の噴射面11に対して、一層強く拭うために、ワイパーブレード56を強い力で噴射面11に押し付けるようにした場合、コイルスプリング50に抗して、ワイパー48が図4(c)の状態から図4(d)の状態に、噴射面11を拭っている途中で戻ってしまう恐れが有ったが、図6の形態例では、第2接触突起114のアーム114aの先端が切欠108aに係合しているので、ワイパー102は、ワイパーブレード120を強く噴射面11に押し付けても、噴射面11を拭っている途中で戻ってしまう恐れは無くなる。したがって、強い力で、より確実に噴射面11のインクを取り去ることができる。
また、前記実施の形態および前記変形例においては、インクジェット型プリンタ2の正面から見て左側の非記録領域にワイパー装置40,70,100、右側の非記録領域にキャップ装置24が設けられ、そのキャップ装置24の左端が吸引キャップであり、黒色のインク噴射ヘッド8aは、キャリッジ10上のインク噴射ヘッド8の中で最も左端に設けられていたが、これとはまったく逆の配置でも良い。すなわち、インクジェット型プリンタ2の正面から見て右側の非記録領域にワイパー装置40,70,100、左側の非記録領域にキャップ装置24が設けられ、そのキャップ装置24の右端が吸引キャップであり、黒色のインク噴射ヘッド8aは、キャリッジ10上のインク噴射ヘッド8の中で最も右端に設けられる構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット型プリンタの要部構成図である。
【図2】ワイパー装置とその周辺の詳細斜視図である。
【図3】ワイパー装置の2つの安定状態を示す平面説明図である。
【図4】ワイパー装置の作動説明図である。
【図5】ワイパー装置の他の形態の説明図である。
【図6】ワイパー装置の他の形態の説明図である。
【図7】従来のインクジェット型プリンタの構成説明図である。
【符号の説明】
2…インクジェット型プリンタ 4…プラテン 6…フレーム
8(8a,8b,8c,8d)…インク噴射ヘッド
9(9a,9b,9c,9d)…ノズル
10…キャリッジ 10a…第1接触アーム 10b…第2接触アーム
11…噴射面 22…記録用紙 24…キャップ装置
26,27…キャップゴム 28,29…凹部 32…吸引ポンプ
36…廃液ホーム 40,70,100…ワイパー装置
42…基台 42c…スプリング係合部 43a,43b…端面
44…ワイパー支持軸 46…クリーニング部材保持部
46a…円筒部 48…ワイパー 50…コイルスプリング
52…クリーニング部材 54…軸受 54a,54b…当接面
55…軸孔 56…ワイパーブレード 58…ブレード支持板
60…平板部 62…スプリング係合部 64…第1接触突起
66…第2接触突起 68…補助突起 72…接触部
72a…軸部 74…ワイパー部 76…クリーニング部材保持部
78…クリーニング部材 80,90…歯車 82…平板部
84…第1接触突起 86…第2接触突起 88…補助突起
92…ブレード支持板 94…ワイパーブレード
96…コイルスプリング 98…スプリング係合部 102…ワイパー
104…軸 106…コイルスプリング 108…基板 108a…切欠
110…平板部 112…第1接触突起 114…第2接触突起
114a,114b…アーム 116…軸 118…バネ
120…ワイパーブレード

Claims (4)

  1. 他の色のインクが混合しても色彩的に影響されにくい特定色のインク噴射ヘッドを端にして複数色分のインク噴射ヘッドが配列されたキャリッジを、記録領域にて往復動させつつ、前記各インク噴射ヘッドからインクを噴射して前記記録領域に記録を行うインクジェット型プリンタであって、
    前記記録領域の両側に存在する非記録領域の内、前記特定色のインク噴射ヘッド側の非記録領域に設けられ、前記各インク噴射ヘッドの噴射面に順次接触してインクを拭うワイパーブレードを有し、そのワイパーブレードを前記各インク噴射ヘッドの噴射面に接触可能な位置と非接触位置とに移動させるワイパー装置と、
    前記ワイパー装置とは反対側の非記録領域に設けられ、前記各インク噴射ヘッドの噴射面に順次接触して各インク噴射ヘッドからインクを吸引するインク吸引用キャップを有するキャップ装置と、
    を備え、
    吸引モードにおいては、前記キャリッジを前記キャップ装置が存在する非記録領域に移動させて、前記インク噴射ヘッドの内、前記特定色のインク噴射ヘッドとは反対側の端から順にすべてのインク噴射ヘッドに対して前記インク吸引用キャップを順次接触させてインクを吸引した後、前記キャリッジを前記記録領域を通過させて前記と反対側の非記録領域に移動させ、前記非接触位置のワイパーブレードの前を通過させた後、前記ワイパーブレードを前記接触可能な位置に移動させ、前記インク噴射ヘッドの内、前記特定色のインク噴射ヘッドとは反対側の端から順にすべてのインク噴射ヘッドについて、前記ワイパー装置にて順次拭う処理が行われ、その後前記キャリッジを前記記録領域に移動させることを特徴とするインクジェット型プリンタ。
  2. 前記キャリッジが前記ワイパー装置が存在する非記録領域に移動し前記ワイパーブレードの前を通過した後、前記キャリッジの記録領域側の一部が、前記ワイパー装置の一部に接触することにより、前記キャリッジの移動に応じて、前記ワイパーブレードを前記噴射面への接触状態に切り替えて前記記録領域側へ戻る前記キャリッジ上のインク噴射ヘッドの噴射面を前記ワイパーブレードが拭い、その後、前記キャリッジの記録領域とは反対側の一部が、前記ワイパー装置の一部に接触することにより、前記ワイパーブレードを前記噴射面への非接触状態に戻し、その後前記キャリッジを前記記録領域に移動させることを特徴とする請求項1記載のインクジェット型プリンタ。
  3. 前記キャップ装置は、前記特定色のインク噴射ヘッド用の保護キャップを兼ねる前記インク吸引用キャップと、他の色のインク噴射ヘッド用の保護キャップとを有し、前記インク吸引用キャップを最も前記記録領域側に配置したことを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット型プリンタ
  4. 前記特定色が、黒色であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のインクジェット型プリンタ。
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