JP2002273734A - タイヤ加硫ステーションおよびタイヤ加硫システム - Google Patents

タイヤ加硫ステーションおよびタイヤ加硫システム

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JP2002273734A
JP2002273734A JP2001074333A JP2001074333A JP2002273734A JP 2002273734 A JP2002273734 A JP 2002273734A JP 2001074333 A JP2001074333 A JP 2001074333A JP 2001074333 A JP2001074333 A JP 2001074333A JP 2002273734 A JP2002273734 A JP 2002273734A
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vulcanizing
mold
station
vulcanization
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Taizo Ito
泰三 伊藤
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置スペースを縮小し、設置コストの低い加
硫機ならびに加硫システムを提供する。 【解決手段】 金型、タイヤ、中子よりなる金型組立体
を加硫する加硫プレスを複数段上下に重ねて配置すると
ともに、昇降変位する金型開閉装置を1台これに隣接し
て配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設置スペースが小
さく、設置コストの低いタイヤ用加硫用の多段加硫ステ
ーションおよび加硫前後のタイヤのハンドリング手段を
含む加硫システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤを加硫するに際しては、図15に
正面図で例示するような加硫機90が従来から広く使わ
れている。この加硫機90のそれぞれの加硫金型92
は、実際は図の左右で同じ動きをするが、簡便のため、
左半分は、加硫金型92内に未加硫のタイヤ93を入れ
込む状態で示し、右半分は加硫金型92から加硫済のタ
イヤ94を取り出している状態を示している。この加硫
機90では、加硫金型92は、タイヤの中心軸が垂直な
姿勢で平面的に二個配置されており、一度に二本のタイ
ヤを加硫することができる。また、この加硫機90は、
加硫を行う機能だけではなく、下部プラテン96に対
し、上部プラテン97および上金型92Aを昇降変位さ
せて、金型92を開閉する手段98や、タイヤを供給し
たり取り出したりする図示しない手段が付属されてい
て、種々の生産状況に対応できるよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、タイヤを大
量に生産する場合、従来はこのような加硫機90を多数
台設置しているが、これによれば、加硫金型92の全て
が平面的に配置されることに加え、加硫金型92の稼働
時間に比して、稼働時間のきわめて短い金型開閉手段9
8やタイヤのハンドリングのための手段も加硫機90と
同じ台数だけ付属することになるため、スペース効率お
よび設備コスト効率が悪いという問題があった。
【0004】これに対して、特開平9−48026号公
報には、タイヤの中心軸が水平に向く姿勢で複数個の金
型を配置して加硫機を構成するとともに、金型の四個に
対応して一台の金型開閉装置を設置して、設置スペース
の縮小化および設備コストの低減を図ったタイヤ加硫装
置が提案されている。しかしながら、この提案も、金型
を平面的に配置していること、および、それに伴って金
型開閉装置も各金型に対応する位置の間を水平に移動す
る必要があるため、スペースの十分な縮小化を達成し得
ていない。本発明は、このような問題点に鑑みてなされ
たものであり、設置スペースを大幅に縮小でき、また、
設備コストを有効に低減できる加硫ステーションおよび
加硫システムを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はなされたものであり、その要旨構成ならび
に作用を以下に示す。
【0006】請求項1に記載の多段加硫ステーション
は、タイヤに製品外面形状を付与する、タイヤの中心軸
線に平行な方向の外力の作用によって分割可能な加硫金
型に、タイヤと、タイヤの内面形状を特定する中子とを
収納してなる金型組立体を、前記中心軸が垂直となる姿
勢で出し入れ可能に収容するスペースと、収容した金型
組立体に上下から当接して加熱する上部プラテンおよび
下部プラテンとを具えてなり、それぞれが独立して作動
する加硫プレスを、上下に二段以上に配設してなるもの
である。
【0007】ここにおいて、中子は、ゴム製の袋の中に
流体を通してタイヤの内面形状を特定する、いわゆる、
ブラダーであってもよいし、また、複数の剛性ピースを
組み合わせてなるハードコアでもかまわない。
【0008】これによれば、複数の加硫プレスのそれぞ
れが上下の相対位置関係をもって配置されているので、
金型一個分の平面スペースで何個もの金型を設置でき、
設置スペースを縮小化することができる。また、上下に
多段に積層されたそれぞれの加硫プレスは相互に独立し
て作動するので、それぞれの加硫プレスのそれぞれの金
型組立体を所要の順序およびタイミングで出し入れする
ことが可能となり、それゆえに、金型組立体を出し入れ
する装置は小規模のもので足り、省スペース化に寄与で
きる。
【0009】請求項2に記載の多段加硫ステーション
は、請求項1に記載したところにおいて加硫プレスに、
上部プラテンならびに下部プラテンを介して加硫金型を
締め付ける金型締付手段を設けてなるものである。
【0010】これによれば、加硫プレスに金型締付手段
を設けているので、加硫金型自身に上型下型を締め付け
るセルフロック手段を設けることが不要となり、加硫金
型の製作が簡易なものとなる。
【0011】請求項3に記載の多段加硫ステーション
は、請求項1〜2のいずれかに記載したところにおい
て、加硫プレスに、中子の空洞内に熱媒を供給する熱媒
供給口を設けるとともに、中子に設けられて、その熱媒
供給口と対をなす熱媒受入口と、熱媒供給口との断接を
司るジョイント手段を設けてなるものである。
【0012】これによれば、ブラダーのような中子に設
けた空洞内に熱媒を通して、タイヤを内側から加熱して
加硫する場合に、加硫プレスにこのようなジョイント手
段を設けることにより、金型組立体を加硫プレスに対し
て簡易に短時間で出し入れすることができる。
【0013】請求項4に記載の多段加硫ステーション
は、請求項1〜3のいずれかに記載したところにおい
て、加硫プレスに、加硫金型の熱媒ジャケットに対する
熱媒を加硫金型に供給する熱媒供給口と、加硫金型に設
けられて、その熱媒供給口と対をなす熱媒受入口と、熱
媒供給口との断接を司るジョイント手段を設けてなるも
のである。
【0014】これによれば、加硫金型を、その中に設け
た熱媒ジャケットに熱媒を通して、タイヤを外周面から
加熱するものとした場合に、加硫プレスがこのようなジ
ョイント手段を具えることにより、金型組立体を加硫プ
レスに対して簡易に短時間で出し入れすることができ
る。
【0015】請求項5に記載の加硫システムは、請求項
1〜4のいずれかに記載の、少なくとも1台の多段加硫
ステーション、この多段加硫ステーションに隣接させて
配設した一台の金型開閉ステーション、および、金型開
閉ステーションに対してタイヤを出し入れする少なくと
も1台のタイヤ移載装置を具える加硫システムであっ
て、金型開閉ステーションを、おのおのの加硫プレスに
対応する高さの間を昇降変位するベース部に、おのおの
の加硫プレスに対して金型組立体を出し入れする金型組
立体移載手段と、金型組立体の加硫金型を開閉してタイ
ヤの出し入れを可能にする金型開閉手段とを設けること
により構成してなるものである。
【0016】これによれば、既に述べたように、多段加
硫ステーションをもって、加硫プレスの平面的な設置ス
ペースを大幅に縮小できることに加えて、複数の加硫プ
レスに対して共用の一台の金型開閉ステーションを、多
段加硫ステーションに隣接させて配置しているので、ス
ペース効率を上げることができる。さらに、それぞれの
加硫プレスに対して、金型組立体を出し入れするに際し
て、金型開閉ステーションのベース部が、平面移動では
なく、昇降変位するので、最小スペースの金型開閉ステ
ーションの設置が可能となり、省スペースの加硫システ
ムを構成することができる。
【0017】請求項6に記載の加硫システムは、請求項
5に記載したところにおいて、加硫済のタイヤをタイヤ
移載装置から受け取り、そのタイヤを一定の時間、一定
の形状に保持して、後加硫処理を行う後加硫処理ステー
ションと、後加硫処理を施したタイヤを後加硫処理ステ
ーションから取り出す処理済タイヤ移載装置とを設けて
なるものである。
【0018】タイヤがナイロン等の熱収縮率の大きい繊
維コードをカーカスプライコードとして使用している場
合は、タイヤの形状安定化のため、ポストキュアインフ
レーション(以下「PCI」という)と呼ばれる、後加硫
処理を加硫終了直後に行う必要がある。この加硫システ
ムによると、金型開閉ステーションから取り出した加硫
済のタイヤを、タイヤ移載装置によって後加硫処理ステ
ーション(以下「PCIステーション」という)にすぐに
移載することにより、確実にPCI処理をすることがで
きる。この一方で、PCI処理を済ませたタイヤを移載
する処理済タイヤ移載装置(以下「PCI移載装置」とい
う)を設けているので、PCIステーションからPCI
処理済のタイヤを簡易に迅速に取り出することができ
る。
【0019】請求項7に記載の加硫システムは、請求項
5〜6のいずれかに記載したところにおいて、未加硫の
タイヤを一時保管して、タイヤ移載装置に受け渡す未加
硫タイヤ置台と、加硫済のタイヤを、タイヤ移載装置、
または、処理済タイヤ移載装置から受け取るとともに、
一時保管する加硫済タイヤ置台とを有する入出庫ステー
ションを設けてなるものである。
【0020】これによると、未加硫タイヤ置台と、加硫
済タイヤ置台とを有する入出庫ステーションの作用下
で、タイヤを、加硫システム内外の前後の手段に滞りな
く、円滑に流通させることができる。
【0021】請求項8に記載の加硫システムは、請求項
5〜7のいずれかに記載したところにおいて、金型開閉
ステーションの金型組立体移載手段を、加硫プレスに対
して伸縮する伸縮アームにより構成するとともに、加硫
プレスの下部プラテンに、伸縮アームの先端部の挿入を
許容する切欠部を設けてなるものである。
【0022】これによると、金型組立体移載手段が伸縮
アームよりなるため、優れたスペース効率の下で、金型
組立体を移載することができる。
【0023】請求項9に記載の加硫システムは、請求項
5〜8のいずれかに記載したところにおいて、タイヤ移
載装置は支柱と、支柱を中心として旋回する旋回アーム
と、旋回アームの先端に取り付けられて、タイヤを把持
および解放する把持手段とで構成してなるものである。
【0024】これによると、タイヤ移載装置は支柱を旋
回中心とする旋回アームを具えているので、必要な設置
スペースは支柱だけにすることができ、スペースを最小
化できる。すなわち、周囲の他のステーションや装置と
の機械的干渉は、夫々異なる高さの作動領域を設定する
ことにより回避できるので、稠密なレイアウトが可能と
なり、省スペース化に有効である。
【0025】請求項10に記載の加硫システムは、請求
項6〜9のいずれかに記載したところにおいて、PCI
移載装置は支柱と、支柱を中心として旋回する旋回アー
ムと、旋回アームの先端に取り付けられて、タイヤを把
持および解放する把持手段とで構成してなるものであ
る。
【0026】これによると、PCI移載装置は、先のタ
イヤ移載装置と同様に、支柱を旋回中心とする旋回アー
ムを具えているので、必要な設置スペースは支柱だけに
することができ、スペースを最小化できる。すなわち、
周囲の他のステーションや装置との機械的干渉は、夫々
異なる高さの作動領域を設定することにより回避できる
ので、稠密なレイアウトが可能となり、省スペース化に
有効である。
【0027】請求項11に記載の加硫システムは、請求
項7〜10のいずれかに記載したところにおいて、一台
の金型開閉ステーションと一台の入出庫ステーションと
を結ぶ直線を基準線とし、この基準線に対して、ほぼ対
称に配置された多段加硫ステーションとタイヤ移載装置
とを二台ずつ具え、金型開閉ステーションと二台の多段
加硫ステーションとをおおむね同一直線上に配列してな
る加硫システムであって、入出庫ステーションを、未加
硫タイヤ置台と加硫済タイヤ置台とを上下二段に配設し
て構成するとともに、一方のタイヤ移載装置を未加硫の
タイヤを未加硫タイヤ置台から取り出して金型開閉ステ
ーションに移載するタイヤ搬入装置とし、また、他方の
タイヤ移載装置を、加硫済のタイヤを金型開閉ステーシ
ョンから取り出して加硫済タイヤ置台に移載するタイヤ
搬出装置としてなるものである。
【0028】これによると、一台の金型開閉ステーショ
ンに対して二台の多段加硫ステーションを配置している
ので、一台の金型開閉ステーションあたりの加硫能力を
高めることができ、その結果、加硫能力あたりの省スペ
ース化とあわせて、金型開閉ステーションの稼働率を高
めることができる。また、二台の多段加硫ステーション
を結ぶ直線に関し、入出庫ステーションと反対側には、
設置されている装置が何もないので、加硫金型を交換す
る際、加硫プレスに容易にアプローチすることができ、
金型の交換のための作業時間を大幅に短縮することがで
きる。しかも、入出庫ステーションは未加硫タイヤ置台
と加硫済タイヤ置台とを上下二段に配置しているため、
これもスペースの点で有効である。さらに、二台のタイ
ヤ移載装置はそれぞれを、タイヤ搬入装置およびタイヤ
搬出装置として機能を分けて専用化しているので、タイ
ヤ移載装置の機構を簡易にすることができる。
【0029】請求項12に記載の加硫システムは、請求
項7〜11のいずれかに記載したところにおいて、一台
の金型開閉ステーションと一台の入出庫ステーションと
を結ぶ直線を基準線として、この基準線に対して、ほぼ
対称に配置された多段加硫ステーション、タイヤ移載装
置、後加硫処理ステーションおよびPCI移載装置をそ
れぞれ二台ずつ設け、金型開閉ステーションと二台の多
段加硫ステーションとの三台、ならびに、入出庫ステー
ションと二台の後加硫処理ステーションとの三台のそれ
ぞれをともに、ほぼ同一直線上に配列させ、入出庫ステ
ーションを、未加硫タイヤ置台を上段に、加硫済タイヤ
置台を下段に配設して構成してなるものである。
【0030】これによると、一台の金型開閉ステーショ
ンに対して二台の多段加硫ステーションを配置すること
で、前述したと同様の作用をもたらすことができ、ま
た、二台の多段加硫ステーションを結ぶ直線に関し、入
出庫ステーションと反対側には、設置されている装置が
ない点で、これも前述した通りの作用効果をもたらすこ
とができる。そのうえ、ここでは、金型開閉ステーショ
ンと二台の多段加硫ステーションとの三台、ならびに、
入出庫ステーションと二台のPCIステーションとの三
台のそれぞれを、ほぼ同一直線上に配列することによ
り、無駄なスペースを省いて、スペース効率をより高め
ることができる。
【0031】請求項13に記載の加硫システムは、請求
項11〜12のいずれかに記載したところにおいて、二
台の多段加硫ステーションの相互の対向面に、加硫プレ
スを支持する共通の支柱をそれぞれ設け、これらの支柱
に金型開閉ステーションのベース部の昇降変位を案内す
るとともに、金型開閉ステーションの金型組立体移載装
置を左右両方向に伸縮する両方向伸縮アームより構成し
てなるものである。
【0032】ここでは、多段加硫ステーションの支柱
と、金型開閉ステーションの昇降ガイドとを兼用するこ
とで、スペース効率をさらに高めることができ、加え
て、伸縮アームを左右両方向に伸縮できる両方向伸縮ア
ームとすることにより、極めてコンパクトに金型組立体
移載手段を構成することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1ないし図14に基づいて説明する。
【0034】図1は本発明に適用できる金型組立体1を
断面図で示す。下型2Aと上型2Bとよりなる加硫金型
2のキャビティ内に、タイヤ4、および、タイヤ4の内
面に接して、タイヤの内面形状を特定する中子としての
ブラダー3が収納されている。なお、ここにおける加硫
金型2は、上下二つ割モールドであっても、周方向に分
割する割りモールドあっても良いが、上型2Bを引き上
げる方向の外力の作用によって加硫金型が解放できるこ
とが必要である。また、ブラダー3には、その空洞部中
にタイヤを加熱するための熱媒を受容する熱媒受入口5
を設けている。
【0035】図2は、本発明の装置によって製造され
る、加硫済みのタイヤ9を断面図および正面図で示す。
図2ではブラダー3が加硫済みタイヤ4に内接して、タ
イヤの内面形状を特定している。この図は加硫済みのタ
イヤ9を示しているが、未加硫のタイヤも、図2に示す
ところにおいて、タイヤ4を未加硫のいわゆる、生タイ
ヤに置き換えたものに相当する。本発明は、このよう
に、タイヤ4を常にブラダー3を内装した状態でハンド
リングする、多段加硫ステーションおよび加硫システム
に関するものである。
【0036】図3(a)は多段加硫ステーションの平面
図、図3(b)はその正面図である。ここでは、加硫プ
レス100を上下4段に配置して、1台の多段加硫ステー
ション10を構成しており、図3(b)は、どの加硫プ
レス100も加硫中の状態を示している。また、ここで
は、おのおのの加硫プレス100に対して、図の右方よ
り金型組立体1を出し入れすることができる。
【0037】おのおのの加硫プレス100に配設した下
部プラテン113および上部プラテン114のそれぞれ
には、それらの内部に熱媒を流す流路が設けられてお
り、これらのプラテン113、114は金型組立体1に
上下から当接して、金型組立体1を挟持して加熱するべ
く機能する。また、加硫プレス100には、上部プラテ
ン114を下方に押圧して金型組立体1を締め付ける、
金型締付手段の一例としての締め付けシリンダー115
を設け、これによりタイヤの加硫中はブラダー3の内圧
に抗して加硫金型2を締め付ける。
【0038】さらに、加硫プレス100には、ブラダー
3に熱媒を供給するための熱媒供給口116と、この熱
媒供給口116とブラダー3の熱媒受入口5を接続して
熱媒を流動させるとともに、加硫が完了した時点で、そ
れらの接続を切断してそれぞれの口を閉止するジョイン
ト手段、例えば、ジョイントシリンダー117を設けて
いる。なお、図示はしないが、加硫金型2がその内部の
空洞に熱媒を流して、金型を加熱する熱媒ジャケットを
有する、いわゆる、ジャケットモールドの場合も、同様
の構成のジョイント手段を用いて加硫金型2に対する熱
媒の接続および遮断を行うことができる。
【0039】図4は、一つの加硫プレスの一連の作動を
示す作動説明図である。図4(a)は加硫中の状態を示
す。ここでは、締め付けシリンダー115が上部プラテ
ン114を介して金型組立体1を上方から押圧し、これ
により、下部プラテン113との協働下で、その金型組
立体1を上下から締め付けている。このとき、ジョイン
トシリンダー117は熱媒供給口116をブラダー3の
熱媒受入口5に押し上げて、ブラダー3の空洞部への熱
媒の流入およびそこでの流動を可能にしている。
【0040】図4(b)は加硫が完了した直後の作動を
示しており、この工程では、締め付けシリンダー115
は、上部プラテン114を引き上げ、また、ジョイント
シリンダー117は、熱媒供給口116を引き下げて、
ブラダー3の熱媒受入口5との接続を断ち、これと併せ
て、両方の口5、116の閉止をもたらす。
【0041】金型組立体1が加硫プレス100から取り
出された後は、その加硫プレス100は、図4(c)に
示すように、未加硫のタイヤがセットされた、次の金型
組立体1が加硫プレス100に挿入されるのを待機する
状態となる。その後に、加硫プレス100に金型組立体
1が再び挿入されると、図4(a)に示すところと同様
に、締め付けシリンダー115により上部プラテン11
4を下降させ、ジョイントシリンダー117で熱媒供給
口116を引き上げて、それをブラダー3の熱媒受入口
5と接続することで、次の加硫が開始される。
【0042】以下に、図5〜図11に基づいて、本発明
に係る加硫システムの第1の実施形態について説明す
る。図5は加硫システムの平面図、図6は正面図、そし
て図7は側面図である。ここにおいては、図5に示す通
り、金型開閉ステーション20と入出庫ステーション6
0を結ぶ基準線Lに対して、線対称に二台ずつの多段加
硫ステーション10およびタイヤ移載装置30を配設す
る。おのおのの多段加硫ステーション10の構成および
一連の作動は前述した通りである。
【0043】金型開閉ステーション20は図5および6
に示すように、開閉ステーション20の昇降ガイド21
0に沿って昇降変位するベース部211、ベース部21
1に伸縮自在に取り付けられ金型組立体1を加硫プレス
100に対して出し入れする伸縮アーム220、ベース
部211に昇降自在に取り付けられて加硫金型2の上型
2Bを上下させて加硫金型2を開閉する上型リフト部2
12、および、上型リフト部212に取り付けられ、上
型リフト部212に対して上型2Bを締結および解放す
る上型締結手段213を具えている。
【0044】図6に示した、金型開閉ステーション20
の伸縮アームは220は、左右両方向に伸縮できる両方
向伸縮アームとする。この両方向伸縮アームは、倍速機
構とすることができ、これによれば、一台の伸縮アーム
で、左右対称に配置された多段加硫ステーション10の
すべての加硫プレス100に対して金型組立体1を出し
入れすることができる。
【0045】また、ここでは、二台の多段加硫ステーシ
ョン10の互いに対向面側に、それぞれの加硫プレス1
00を支持する、それらに共通の支柱に、ベース部21
1のための昇降ガイド210を取り付け、二台の多段ス
テーションと一台の金型開閉ステーションを一体化した
構造とすることができるので、さらに装置の占有スペー
スを縮小化することができる。
【0046】図5に示すところから明らかなように、本
実施形態によれば、多段加硫ステーションの紙面上方側
のスペースSには、何の機器も設置していないので、加
硫金型の交換などの際に、加硫プレスに容易にアプロー
チすることができ、加硫金型の交換作業の時間を大幅に
短縮することができる。
【0047】一方、二台のタイヤ移載装置30はそれぞ
れ、支柱310にそれを旋回中心とする旋回アーム31
2を取り付けるとともに、その先端に上下変位可能な把
持手段314を取り付けてなる。
【0048】また、入出庫ステーション60は上下に二
段に構成し、上段側には未加硫のタイヤ8を一時保管す
るための未加硫タイヤ置台610を、そして、下段側に
は加硫済タイヤ9を一時保管するための加硫済タイヤ置
台611をそれぞれ配設する。ここで、未加硫のタイヤ
8は、加硫の前工程から、上段の入庫コンベア612に
よって未加硫タイヤ置台610へ搬送され、逆に、加硫
済のタイヤ9は、加硫済タイヤ置台611から、出庫コ
ンベ613によって加硫の後工程に搬送される。
【0049】以上のように構成してなる加硫システムの
金型開閉ステーション20の作動を図8〜図11に示す
ところに基づいて説明する。図8(a)は、金型開閉ス
テーション20のベース部211が、加硫の終了直前の
一つの加硫プレス100に対し、それに対応する高さ位
置に待機している状態を示す。
【0050】加硫が終了して、加硫プレス100の上部
プラテン114が上昇し、ブラダー3の熱媒受入口5
と、加硫プレスの熱媒供給口116が離隔されると、図
8(b)に示すように、金型開閉ステーション20の伸
縮アーム220を伸張させて、そのアーム220を下部
プラテン113の図示しない切欠部に挿入させる。
【0051】次いで、図8(c)に示すように、ベース
部211を下部プラテンに対して幾分上昇させて、伸縮
アーム220の先端に金型組立体1を受け取り、金型組
立体1を下部プラテン113との干渉なしに、加硫プレ
ス100から引き出せる状態にする。
【0052】その後は、金型開閉ステーション20の伸
縮アーム220を金型組立体1の載置下で、縮退させ
て、その金型組立体1を、図9(a)に示すように、金
型開閉ステーション20内に引き込む。
【0053】続いて、金型開閉ステーション20の上型
リフト部212を下降させて、図9(b)に示すよう
に、上型締結手段213を加硫金型2の上型2Bに締結
させ、ベース部211を加硫済のタイヤの取り出し高さ
H1まで下降もしくは上昇させる。(本図では下降)
【0054】さらに、上型2Bを締結した上型リフト部
212を上昇変位させて、図9(c)に示すように、加
硫金型2を解放して、加硫済のタイヤ9を取り出せる状
態にする。
【0055】以後、加硫済みのタイヤ9は、タイヤ搬出
装置30Yにより、後述する作動によって、加硫済タイ
ヤ置台611に移載される。ところで、図10(a)
は、加硫済のタイヤ9が金型開閉ステーション20から
取り出された後、ベース部211を、未加硫のタイヤ8
を受け取る高さH2まで上昇させた状態を示す。
【0056】金型開閉ステーション20の伸縮アーム2
20に載置された下型2Aにはその後、図10(b)に
示すように、未加硫のタイヤ8を搬入し、次いで上型2
Bの下降によって、加硫金型2を閉止した後、図10
(c)に示すように、ベース部211を加硫プレス10
0に対応する高さ位置に上昇変位させた後、上型締結手
段213から上型2Bを解放するとともに、上型リフト
部212を上昇させて、金型組立体1を加硫プレス10
0に移載できる状態にする。
【0057】そしてさらには、図11(a)に示すよう
に、金型組立体1を載せた伸縮アーム220を伸張させ
て、その金型組立体1を加硫プレス100に対して進入
させる。
【0058】そこで、ベース部211を幾分下降変位す
ることで、図11(b)に示すように、伸縮アーム22
0の上面を下部プラテン113の上面より下降させて、
金型組立体1は下部プラテン113の上に載置する。こ
のとき、下部プラテン113には図示しない切欠部が設
けてあるので、伸縮アーム220は下部プラテン113
と干渉せずに下降することができる。
【0059】次いで、伸縮アーム220を、図11
(c)に示すように縮退させるとともに、加硫プレス1
10の上部プラテン114を下降させ、併せて、ジョイ
ントシリンダー117でブラダー3への熱媒の供給を可
能とすることで再び加硫を開始する。
【0060】なお、図9(c)、図10(a)および図
10(b)に示すところと関連したタイヤ移載装置の作
動は以下の通りである。図9(c)のように金型開閉ス
テーション20において加硫金型2が開いた状態の下で
は、図5に示すタイヤ搬出装置30Yの旋回アーム31
2を旋回させてその把持手段314を図5に示すポジシ
ョンP1に移動させる。また、ポジションP1で、把持
手段314を下降させた後、詳細を図示してない機構に
てタイヤを把持し持ち上げる。次いで、旋回アーム31
2を加硫済タイヤ置台611の直上のポジションP2ま
で旋回させ、そこで、加硫済のタイヤ9を解放して、そ
れを加硫済タイヤ置台611に移載する。
【0061】一方、タイヤ搬入装置30Xは、図5に示
すポジションP2で、入出庫ステーション60の未加硫
タイヤ置台610より未加硫のタイヤ8を把持手段31
4にて把持するとともに、その旋回アーム312を旋回
させて、未加硫のタイヤ8をポジションP1まで移動さ
せる。この時、金型開閉ステーション10は、図10
(a)に示すように、既に、そのベース部211が未加
硫のタイヤ8を受け取る高さ位置H2にあり、また、加
硫金型2は開いた状態になっているので、旋回アーム3
12は、下型2Aの直上の位置、すなわち、ポジションP
1に移動することができる。したがって、タイヤ搬入装
置30Xによって搬送された未加硫のタイヤ8は、把持
装置314から解放することで、図10(b)に示すよ
うに、下型2Aにセットされる。
【0062】なおここで、未加硫のタイヤ8および加硫
済のタイヤ9のそれぞれは、図5および図7に示すよう
に、前工程から入庫コンベア612によって未加硫タイ
ヤ置台610に搬入され、そして、加硫済タイヤ置台6
11から出庫コンベア613により次工程へ搬出され
る。
【0063】本発明に係る加硫システムの第二の実施形
態を、図12〜図14に示すところに基づいて以下に説
明する。図12はこの加硫システムの平面図、図13は
正面図、そして、図14は側面図である。一台の金型開
閉ステーション20と一台の入出庫ステーション60を
結ぶ直線を基準線Lとして、これに対してほぼ対称に配
置された多段加硫ステーション10、タイヤ移載装置3
0、PCIステーション40およびPCI移載装置50
をそれぞれ二台ずつ設けて、金型開閉ステーション20
と二台の多段加硫ステーション10との三台、ならび
に、入出庫ステーション60と二台のPCIステーショ
ン40との三台のそれぞれを、ほぼ同一直線上に配列さ
せるともに、入出庫ステーション60は、未加硫タイヤ
置台610を上段に、そして加硫済タイヤ置台611を
下段にそれぞれ位置させて構成する。
【0064】ここで、多段加硫ステーション10、金型
開閉ステーション20、タイヤ移載装置30および入出
庫ステーション60の夫々の構成は第一の実施形態で説
明したものと同様である。ここにおけるPCIステーシ
ョンは、90度刻みで回転し、四本の加硫済のタイヤ9
をその中心軸を垂直にした姿勢で搭載できるPCIター
ンテーブル410と、PCIターンテーブルの上のタイ
ヤを冷却する冷却装置とを設けてなる。また、PCI移
載装置は、その支柱510の周りに旋回可能な旋回アー
ム511および、旋回アーム511の先端に取り付けら
れて昇降可能な把持手段512を設けてなり、この把持
手段512は加硫済のタイヤ9を把持および解放するこ
とができる。
【0065】この第二の実施形態でも、図12の、多段
加硫ステーション10の紙面上方のスペースSには、何
の機器も設置されていないため、加硫金型を交換する
際、加硫プレスに容易にアプローチすることができ、加
硫金型の交換のための作業時間を大幅に短縮することが
できる。
【0066】次に、それぞれのステーション、装置の作
動について説明するが、多段加硫ステーション10およ
び金型開閉ステーション20の作動に関しては第一の実
施形態と同様であるので説明を省略する。また、この加
硫システムは、基準線Lに関して対称に構成されている
ので、理解を容易にするために、基準線Lの右側の装置
の作動だけを説明する。
【0067】図9(c)に示す、加硫済のタイヤ9は、
図12に示すポジションP1で、タイヤ移載装置30の
把持手段314によって加硫金型2から取り出された
後、旋回アーム312によりPCIステーション40の
PCIターンテーブル410の上のポジションP3に移
載される。次に、このタイヤ移載装置30は、入出庫ス
テーション60の未加硫タイヤ置台610のポジション
P2に把持手段314を移動させ、そこで、把持手段3
14を下降させて待機中の中子付未加硫タイヤ8を把持
して持ち上げた後、その把持手段314を旋回アーム3
12を旋回してポジションP1に移動させる。そして、
未加硫のタイヤ8を前述のしたように下型2Aにセット
する。
【0068】一方、PCIステーション40のPCIタ
ーンテーブル410は、新しいタイヤが移載されると9
0度ずつ時計回りに回転する。(基準線Lに対して左側
に配置されたPCIステーション40のPCIターンテ
ーブル410は、新しいタイヤが移載されると、90度
ずつ反時計回りに回転する。)そして、タイヤ移載装置
30でターンテーブル410のポジションP3に移載さ
れた加硫済タイヤ9はその取り上げポジションP4に到
達して取り上げられるまでの間、PCIターンテーブル
410の上で放置冷却、もしくは、ブラダー3に冷却水
を流して冷却される。
【0069】加硫済のタイヤ9のこのような冷却の終了
後は、PCI移載装置50が、PCIターンテーブル4
10のポジションP4で、その把持手段512により加
硫済タイヤ9を把持し、次いで、旋回アーム511によ
りその加硫済タイヤ9をポジションP2に移動させ、そ
こで把持手段512が処理済の加硫済のタイヤ9を解放
し、これを加硫済タイヤ置台611に移載する。
【0070】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば、多段の加硫プレスを上下に重ねて配置
し、かつ、複数台の加硫プレスに対して、昇降変位する
金型開閉装置を1台、加硫プレスに隣接して配置し、立
体化による省スペース化に加えて、機能ごとに最小の台
数のステーションを割り当てることにより、更なるスペ
ースの節約と設備コストの低減を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 金型組立体を示す断面図である。
【図2】 加硫済のタイヤを示す断面図および正面図で
ある。
【図3】 本発明に係る多段加硫ステーションを示す平
面図および正面図である。
【図4】 多段加硫ステーションの作動説明図である。
【図5】 本発明に係る加硫システムの第1の実施形態
を示す平面図である。
【図6】 加硫システムの第1の実施形態の正面図であ
る。
【図7】 加硫システムの第1の実施形態の側面図であ
る。
【図8】 金型開閉ステーションの作動説明図である。
【図9】 図8に続く金型開閉ステーションの作動説明
図である。
【図10】 図9に続く金型開閉ステーションの作動説
明図である。
【図11】 図10に続く金型開閉ステーションの作動
説明図である。
【図12】 本発明に係る加硫システムの第2の実施形
態を示す平面図である。
【図13】 加硫システムの第2の実施形態の正面図で
ある。
【図14】 加硫システムの第2の実施形態の側面図で
ある。
【図15】 従来の加硫システムの正面図である。
【符号の説明】
1 金型組立体 2 加硫金型 2A 下型 2B 上型 3 ブラダー 4 タイヤ 5 熱媒受入口 8 未加硫のタイヤ 9 加硫済のタイヤ 10 多段加硫ステーション 20 金型開閉ステーション 30 タイヤ移載装置 30X タイヤ搬入装置 30Y タイヤ搬出装置 40 PCIステーション 50 PCI移載装置 60 入出庫ステーション 90 加硫機 92 加硫金型 92A 下型 92B 上型 93 未加硫のタイヤ 94 加硫済のタイヤ 96 下部プラテン 97 上部プラテン 98 金型開閉手段 100 加硫プレス 111 加硫プレス下部ベース 112 加硫プレス上部ベース 113 下部プラテン 114 上部プラテン 115 締め付けシリンダー 116 熱媒供給口 117 ジョイントシリンダー 120 共通支柱 210 ガイド 211 ベース部 212 上型リフト部 213 上型締結手段 220 伸縮アーム 310 タイヤ移載装置の支柱 312 タイヤ移載装置の旋回アーム 314 タイヤ移載装置の把持手段 410 PCIターンテーブル 510 PCI移載装置の支柱 511 PCI移載装置の旋回アーム 512 PCI移載装置の把持手段 610 未加硫タイヤ置台 611 加硫済タイヤ置台 612 入庫コンベア 613 出庫コンベア S フリースペース L 基準線 P1、P2、P3、P4 ポジション H1、H2 高さ位置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤに製品外面形状を付与する、タイ
    ヤの中心軸線に平行な方向の外力の作用によって分割可
    能な加硫金型に、タイヤと、タイヤの内面形状を特定す
    る中子とを収納してなる金型組立体を、前記中心軸が垂
    直となる姿勢で出し入れ可能に収容するスペースと、収
    容した金型組立体に上下から当接して加熱する上部プラ
    テンおよび下部プラテンとを具えてなり、それぞれが独
    立して作動する加硫プレスを、上下に二段以上に配設し
    てなる多段加硫ステーション。
  2. 【請求項2】 加硫プレスに、上部プラテンならびに下
    部プラテンを介して加硫金型を締め付ける金型締付手段
    を設けてなる請求項1に記載の多段加硫ステーション。
  3. 【請求項3】 加硫プレスに、中子の空洞内に熱媒を供
    給する熱媒供給口を設けるとともに、中子に設けられ
    て、その熱媒供給口と対をなす熱媒受入口と、熱媒供給
    口との断接を司るジョイント手段を設けてなる請求項1
    〜2のいずれかに記載の多段加硫ステーション。
  4. 【請求項4】 加硫プレスに、加硫金型の熱媒ジャケッ
    トに対する熱媒を加硫金型に供給する熱媒供給口と、加
    硫金型に設けられて、その熱媒供給口と対をなす熱媒受
    入口と、熱媒供給口との断接を司るジョイント手段を設
    けてなる請求項1〜3のいずれかに記載の多段加硫ステ
    ーション。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の、少な
    くとも1台の多段加硫ステーション、この多段加硫ステ
    ーションに隣接させて配設した一台の金型開閉ステーシ
    ョン、および、金型開閉ステーションに対してタイヤを
    出し入れする少なくとも1台のタイヤ移載装置を具える
    加硫システムであって、金型開閉ステーションを、おの
    おのの加硫プレスに対応する高さの間を昇降変位するベ
    ース部に、おのおのの加硫プレスに対して金型組立体を
    出し入れする金型組立体移載手段と、金型組立体の加硫
    金型を開閉してタイヤの出し入れを可能にする金型開閉
    手段とを設けることにより構成してなる加硫システム。
  6. 【請求項6】 加硫済のタイヤをタイヤ移載装置から受
    け取り、そのタイヤを一定の時間、一定の形状に保持し
    て、後加硫処理を行う後加硫処理ステーションと、後加
    硫処理を施したタイヤを後加硫処理ステーションから取
    り出す処理済タイヤ移載装置とを設けてなる請求項5に
    記載の加硫システム。
  7. 【請求項7】 未加硫のタイヤを一時保管して、タイヤ
    移載装置に受け渡す未加硫タイヤ置台と、加硫済のタイ
    ヤを、タイヤ移載装置、または、処理済タイヤ移載装置
    から受け取るとともに、一時保管する加硫済タイヤ置台
    とを有する入出庫ステーションを設けてなる請求項5〜
    6のいずれかに記載の加硫システム。
  8. 【請求項8】 金型開閉ステーションの金型組立体移載
    手段を、加硫プレスに対して伸縮する伸縮アームにより
    構成するとともに、加硫プレスの下部プラテンに、伸縮
    アームの先端部の挿入を許容する切欠部を設けてなる請
    求項5〜7のいずれかに記載の加硫システム。
  9. 【請求項9】 タイヤ移載装置は支柱と、支柱を中心と
    して旋回する旋回アームと、旋回アームの先端に取り付
    けられて、タイヤを把持および解放する把持手段とで構
    成してなる請求項5〜8のいずれかに記載の加硫システ
    ム。
  10. 【請求項10】 処理済タイヤ移載装置は支柱と、支柱
    を中心として旋回する旋回アームと、旋回アームの先端
    に取り付けられて、タイヤを把持および解放する把持手
    段とで構成してなる請求項6〜9のいずれかに記載の加
    硫システム。
  11. 【請求項11】 一台の金型開閉ステーションと一台の
    入出庫ステーションとを結ぶ直線を基準線とし、この基
    準線に対して、ほぼ対称に配置された多段加硫ステーシ
    ョンとタイヤ移載装置とを二台ずつ具え、金型開閉ステ
    ーションと二台の多段加硫ステーションとをおおむね同
    一直線上に配列してなる加硫システムであって、入出庫
    ステーションを、未加硫タイヤ置台と加硫済タイヤ置台
    とを上下二段に配設して構成するとともに、一方のタイ
    ヤ移載装置を未加硫のタイヤを未加硫タイヤ置台から取
    り出して金型開閉ステーションに移載するタイヤ搬入装
    置とし、また、他方のタイヤ移載装置を、加硫済のタイ
    ヤを金型開閉ステーションから取り出して加硫済タイヤ
    置台に移載するタイヤ搬出装置としてなる請求項7〜1
    0のいずれかに記載の加硫システム。
  12. 【請求項12】 一台の金型開閉ステーションと一台の
    入出庫ステーションとを結ぶ直線を基準線として、この
    基準線に対して、ほぼ対称に配置された多段加硫ステー
    ション、タイヤ移載装置、後加硫処理ステーションおよ
    び処理済タイヤ移載装置をそれぞれ二台ずつ設け、金型
    開閉ステーションと二台の多段加硫ステーションとの三
    台、ならびに、入出庫ステーションと二台の後加硫処理
    ステーションとの三台のそれぞれをともに、ほぼ同一直
    線上に配列し、入出庫ステーションを、未加硫タイヤ置
    台を上段に、加硫済タイヤ置台を下段に配設して構成し
    てなる請求項7〜11のいずれかに記載の加硫システ
    ム。
  13. 【請求項13】 二台の多段加硫ステーションの相互の
    対向面に、加硫プレスを支持する共通の支柱をそれぞれ
    設け、これらの支柱に金型開閉ステーションのベース部
    の昇降変位を案内するとともに、金型開閉ステーション
    の金型組立体移載装置を左右両方向に伸縮する両方向伸
    縮アームにより構成してなる請求項11〜12のいずれ
    かに記載の加硫システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009149080A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Goodyear Tire & Rubber Co:The タイヤ製作・硬化ステーション結合装置およびその方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009149080A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Goodyear Tire & Rubber Co:The タイヤ製作・硬化ステーション結合装置およびその方法

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