JP2002272421A - 食品用ホタテ貝殻微粉末カルシウムの製造方法 - Google Patents

食品用ホタテ貝殻微粉末カルシウムの製造方法

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JP2002272421A
JP2002272421A JP2001080261A JP2001080261A JP2002272421A JP 2002272421 A JP2002272421 A JP 2002272421A JP 2001080261 A JP2001080261 A JP 2001080261A JP 2001080261 A JP2001080261 A JP 2001080261A JP 2002272421 A JP2002272421 A JP 2002272421A
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scallop
food
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calcium
scallop shell
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Toubee Yamaguchi
藤兵衛 山口
Seiichi Yamamoto
誠一 山本
Masaharu Mori
正治 森
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KAWAI KK
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KAWAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品用のホタテ貝殻微粉末カルシウムの製造
方法であって、低コストで大量に製造する方法の提供。 【解決手段】 ホタテ貝殻を酵素処理し、ドラムスクラ
バー2にて水洗いして選別すると共に300℃前後で乾
燥殺菌すると同時にハンマークラッシャー3にて一次粉
砕し、そしてローラーミル7で微粉砕すると同時に気流
分級機8で分級することで最大粒径20ミクロン以下と
し、さらに該微粉体を蒸気アルコールにて再度殺菌す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来廃棄されてい
たホタテ貝殻を前処理、選別、殺菌、微粉砕すること
で、あらゆる飲食品に添加してもザラ付いた食感を感じ
ることなく、栄養補給が可能である為の食品用ホタテ貝
殻微粉末カルシウムを製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】食品用に供する為のホタテ貝殻カルシウ
ムの製造方法は、従来において複数例が報告されてい
る。しかし、それは何れも各工程(前処理、殺菌、粉砕
等)において工夫を凝らしているものの、全てがバッチ
処理であり、かなりの作業手間がかかる製法となってい
る。粉砕、分級については、粉砕機の特性(例えば高速
ジェットミル)により同時に行なうケースもあるが、ロ
ーラーミルと気流分級機を同時に稼動するケースは見当
たらない。
【0003】これらのことにより、廃棄処分されるホタ
テ貝殻を有効に利用する為の製法についてはその意義は
大きいが、結果としてかなり高コストのカルシウム微粉
末商品に成ってしまう。有効資源のリサイクルという観
点は市場で評価されることが少なく、その為もあってコ
スト高により食品一般の中で広く採用されていない。
又、本来、ホタテ貝殻はかなり硬いものである為に、そ
のまま粉砕するにはかなりの時間とコストが必要であ
り、それに粉砕機の粉砕能力に限界がある為に大量生産
が不可能である。
【0004】ホタテ貝殻は焼成した後で粉砕することが
一般的と言われて来ている。しかし、一旦焼成するとC
aCO3がCaOに変化し、CaOは強アルカリ物資の
為、食品に添加した時、該食品に与えるダメージが大き
く、栄養強化目的に多量に添加出来ないという問題もあ
った。さらに、大量に焼成するにはかなりのコストと時
間がかかり、この点もコスト高を招く原因になってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のホタ
テ貝殻微粉末カルシウムの製造方法には上記のごとき問
題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点
であり、栄養強化目的に食品用ホタテ貝殻微粉末カルシ
ウムを低コストで大量に製造する方法を提供する。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明に係るホタテ貝殻微
粉末カルシウムの製造に当って、先ずホタテ貝殻の洗浄
を行なうが、該洗浄はタンパク分解酵素によって酵素処
理する。酵素処理によってホタテ貝殻自身が持つタンパ
ク以外のタンパクを完全に除去し、食品衛生上安全な素
材として準備する。又、ホタテ貝殻の表面にフジツボ等
が付着しているものは除去する。次にホタテ貝殻を30
0℃前後で乾燥殺菌すると同時に、ハンマークラッシャ
ーにて一次粉砕を行なう。従来では加熱殺菌と粉砕は別
々のバッチ処理にて行なわれたが、本発明では乾燥殺菌
と粉砕を同時に行なうことが出来る方法としている。
【0007】一次粉砕されたホタテ貝殻はローラーミル
にて微粉砕が行なわれる。本来、ローラーミルは工業的
用途向けの粉砕であるが、本発明では食品用に改造して
いる。食品に添加する場合にはカルシウム粉体の粒度が
安定していることが必須の条件となる。化学的に合成さ
れる炭酸カルシウムは、製造時に粒径のコントロールが
出来るが、粉砕法による場合は粉砕された粉体を分級す
る必要がある。
【0008】分級方法については色々あるが、本発明で
は乾式粉砕であることと、ローラーミルでの連続粉砕分
級を行うことを考慮して、気流分級を粉砕と同時に行な
うことが最も効率的であると考える。微粉砕分級された
粉体は一旦タンクに貯蔵される。この段階で食品衛生上
全く問題のない製品として回収できるが、食品添加物カ
ルシウムの場合、利用される対象商品が多岐にわたる
為、耐熱性菌への考慮も含め、蒸気アルコールにて再度
粉体を殺菌する。
【0009】又、製造ラインの性質上、粉砕機以降は全
く水洗いすることは不可能である為に、蒸気アルコール
を噴霧することでライン全体の殺菌も同時に行なうこと
が出来る。従来、未焼成品は焼成品に比べて食品衛生上
不安感を指摘するケースもあるが、蒸気アルコールによ
る殺菌工程を設けることで全く安全な、そして大量連続
生産が可能で低コストの食品用ホタテ貝殻微粉末を提供
することが出来る。以下、本発明に係る実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係る食品用ホタテ貝殻粉末カ
ルシウムの製造工程を示している実施例である。先ず原
料となるホタテ貝殻は表裏面にフジツボ等の付着物が無
いものだけを選別して使用することとし、これは付着物
によっては衛生上問題を起こす可能性が高く、又異物混
入の原因ともなる為である。
【0011】そして、付着物の無いホタテ貝殻が選別さ
れて洗浄される。この洗浄方法には従来いくつか知られ
ているが、未焼成品のホタテ貝殻を粉砕する製造方法に
おいては、タンパク除去が洗浄の最大目的となる。ホタ
テ貝殻自身が動物性タンパクとして含有するもの以外、
表裏面に残存するその他のタンパクについては完全に除
去する必要がある。
【0012】上記洗浄は水を満たしたボイル槽1にホタ
テ貝殻を入れてタンパク分解酵素を添加するが、ここで
使用するタンパク分解酵素の種類は特に限定せず、市販
されているものであれば別段構わない。しかしその使用
に当っては、水の温度とpHは充分維持することが必要
であり、処理時間はホタテ貝殻の量によって左右される
為に、必要時間行なうことになる。そして酵素処理が完
了したホタテ貝殻はドラムスクラバー2にて大量の水で
洗浄され、さらにホタテ貝殻の表裏面を確認して問題が
あると思われる貝殻は除去される。
【0013】その後引き続いて、ハンマークラッシャー
3にて一次粉砕が行なわれ、同時に熱風発生装置4より
強制ファンにて300℃前後の熱風を送って乾燥殺菌を
行なう。ここでハンマークラッシャー3、バケットコン
ベヤ5には熱風が十分回るように俳風経路を確保してい
る。そして一次粉砕されたホタテ貝殻は、一旦ミルフィ
ールドビン6に貯蔵されるが、この際の一次粉砕品の水
分は2%以下としている。
【0014】微粉砕及び分級についてはローラーミル7
と気流分級機8(セパレーター)により行なわれ、必要と
する粉体の粒径サイズに合わせて、ローラーミル7のテ
ーブル回転数・風量・差圧・セパレーターの回転数等を
設定し、管理するものとする。勿論、ローラーミル7の
テーブル回転数・風量・差圧・セパレーターの回転数を
限定することはしないが、例えば、上記ローラーミル7
のテーブル回転数が約50rpmとし、上記気流分級機
8の回転数が約1850rpm以上とし、上記気流分級
機8の分級風量が80〜100m3/minで、粉砕機
内の差圧が400〜480mAgとすることが出来る。
【0015】微粉砕、分級が終わった粉体は、一旦タン
ク9に貯蔵される。この粉体を蒸気アルコールにて再度
殺菌してカルシウム微粉末として回収するが、蒸気アル
コールとしての使用目的は、耐熱性菌の殺菌と製造ライ
ン殺菌の相方を意味するものとする。この工程を経て、
ほぼ無菌状態のカルシウム微粉末製品として回収するこ
とが出来る。
【0016】以上述べたように、本発明に係る食品用ホ
タテ貝殻粉末カルシウムの製造方法はホタテ貝殻を酵素
処理した後、水洗いし、乾燥殺菌すると同時にハンマー
クラッシャーにて一次粉砕を行ない、さらに一次粉砕し
た貝殻をローラーミルで微粉砕すると同時に気流分級機
で分級して微粒子体を得、そしてこの微粒子体を蒸気ア
ルコールにて再度殺菌する方法であり、次のような効果
を得ることが出来る。
【0017】
【発明の効果】本発明の食品用ホタテ貝殻微粉末カルシ
ウムの製造方法は、従来廃棄されていたホタテ貝殻を有
効に利用して食品用の微粉末カルシウムとすることが出
来る。そして本発明では高温乾燥と同時に一次粉砕を行
ない、又微粉砕と同時に気流分級している為に、短時間
で大量の微粉末カルシウムを製造することが出来、その
結果コストは安くなる。
【0018】一方、本発明では高温下で乾燥・殺菌を行
なうが、これは一次粉砕前である為に、CaCO3がC
aOに変化することは殆どなく、添加する食品には何ら
影響はない。しかも、最終工程では蒸気アルコールにて
再度微粉体を殺菌している為に、食品衛生上何ら問題は
なく、蒸気アルコールを噴霧することで工程ライン全体
の殺菌も同時に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホタテ貝殻微粉末カルシウムの製造工
程。
【符号の説明】
1 ボイル槽 2 ドラムスクラバー 3 ハンマークラッシャー 4 熱風発生装置 5 バケットコンベヤ 6 ミルフィールドビン 7 ローラーミル 8 気流分級機 9 タンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホタテ貝殻を酵素処理した後、引き続き
    ドラムスクラバーにて水洗いし、次にホタテ貝殻の選別
    を行なって300℃前後で乾燥殺菌すると同時にハンマ
    ークラッシャーにて一次粉砕を行ない、さらに一次粉砕
    した貝殻をローラーミルで微粉砕すると同時に気流分級
    機で分級することで最大粒径20ミクロン以下の微粒子
    体を得、そしてこの微粒子体を蒸気アルコールにて再度
    殺菌する事を特徴とする食品用ホタテ貝殻粉末カルシウ
    ムの製造方法。
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