JP2002272087A - 電機子ユニット、モータ、ステージ装置、露光装置、および、デバイスの製造方法 - Google Patents

電機子ユニット、モータ、ステージ装置、露光装置、および、デバイスの製造方法

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JP2002272087A
JP2002272087A JP2001074336A JP2001074336A JP2002272087A JP 2002272087 A JP2002272087 A JP 2002272087A JP 2001074336 A JP2001074336 A JP 2001074336A JP 2001074336 A JP2001074336 A JP 2001074336A JP 2002272087 A JP2002272087 A JP 2002272087A
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unit
armature unit
housing
laminated portion
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Toshihisa Tanaka
稔久 田中
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70758Drive means, e.g. actuators, motors for long- or short-stroke modules or fine or coarse driving
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/20Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof with channels or ducts for flow of cooling medium
    • H02K5/203Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof with channels or ducts for flow of cooling medium specially adapted for liquids, e.g. cooling jackets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
    • H02K41/03Synchronous motors; Motors moving step by step; Reluctance motors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルを覆う筐体(冷却ジャケット)における
渦電流の発生量を低減できると共に、高エネルギーの光
線に晒されても劣化し難い安価な電機子ユニット、モー
タ、ステージ装置、露光装置、および、デバイスの製造
方法を提供する。 【解決手段】 コイル31と、該コイルを内部に収容す
る筐体32とを備える。コイルと筐体との間には、冷却
媒体用の流路33が形成される。さらに、筐体のうち、
外部の発磁体から磁場を受ける部分は、耐光性を有する
非導電材32aである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルを冷却する
機構を備えた電機子ユニット、モータ、ステージ装置、
露光装置、および、デバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、モータの電機子ユニットとし
て、冷却機構を備えたものが知られている。この冷却機
構は、モータの作動時に、電機子ユニットのコイルを強
制冷却するために用いられる機構である。冷却機構を用
いてコイルを強制冷却することで、より多くの電流を供
給しても、モータ動作時の温度上昇を抑制でき、モータ
の推進力を高めることができる。
【0003】ここで、従来の冷却機構を備えた電機子ユ
ニットについて、リニアモータを例に説明する。図20
(断面図)に示すリニアモータ100は、ムービングマグ
ネット型であり、ステージ装置のベース(何れも不図示)
に固定された電機子ユニット101に沿って、磁石ユニ
ット102が直線移動する構成となっている。なお、磁
石ユニット102には、ヨーク103の内側に、複数の
磁石(発磁体)104が固定されている。磁石ユニット1
02は、磁石104の配列方向に沿って周期的な磁束密
度分布の磁場を形成する。また、電機子ユニット101
には、冷却ジャケット105の内部に、複数のコイル1
06が固定されている。そして、冷却ジャケット105
とコイル106との間には、冷却媒体用の流路107が
形成されている。
【0004】このリニアモータ100では、電機子ユニ
ット101のコイル106に電流を供給すると、コイル
106を流れる電流と磁石ユニット102による磁場と
が作用し合う結果、推進力が発生し、磁石ユニット10
2が直線移動する。また、この作動時、電機子ユニット
101の流路107には、冷却媒体が一定の流量および
圧力で流される。したがって、電流が供給されているコ
イル106は、冷却媒体によって強制冷却される。その
結果、より多くの電流を供給しても、リニアモータ10
0の動作時の温度上昇を抑制でき、モータの推進力を高
めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リニアモータ100では、冷却ジャケット105が金属
材料のみで構成されているため、作動中に磁石ユニット
102が直線移動して、冷却ジャケット105を貫く磁
束Φが時間的に変化すると、冷却ジャケット105に大
きな渦電流Ia(図21)が発生してしまう。図21
は、図20のA−A断面図である。
【0006】そして、冷却ジャケット105に上記の渦
電流Iaが発生すると、リニアモータ100の可動子
(磁石ユニット102)には、移動方向とは逆方向の大き
な制動力(粘性抵抗力F1)が加わってしまい、可動子(磁
石ユニット102)の移動速度が変動(低下)する。この
ため、冷却ジャケット105に発生する渦電流Iaは、
できるだけ小さいことが望まれる。ちなみに、渦電流I
aは、冷却ジャケット105の電気伝導率σと磁石ユニ
ット102の移動速度Vと磁束密度Bに比例する。ま
た、磁石ユニット102に加わる粘性抵抗力F1は、渦
電流Iaと磁束密度Bとその磁束を受ける面積に比例す
る。
【0007】なお、上記した可動子(磁石ユニット10
2)の移動速度の低下は、電機子ユニット101のコイ
ル106に供給する電流を増加させて推進力を補うこと
により、ある程度は回避可能である。しかし、コイル1
06に供給する電流を増加させた分だけ、推進力のリッ
プル成分(推進力が可動子の位置によって変動する成
分)が大きくなる、つまり、リニアモータ100の振動
が大きくなるという別の問題が発生してしまう。
【0008】ところで、近年、冷却ジャケット105を
絶縁材料のみで構成することが提案された(例えば特開
平10−127035号公報)。この構成によれば、作
動時、冷却ジャケット105に渦電流Iaが発生するこ
とはない。しかし、このリニアモータが高エネルギーの
光線(例えば紫外線)を利用した装置(例えば露光装置)に
組み込まれた場合、冷却ジャケット105が高エネルギ
ーの光線に晒され、劣化し易いという問題があった。ま
た、冷却ジャケット105の全体をセラミック等の絶縁
材料のみで構成するため、高価になるという問題もあっ
た。
【0009】上記した問題は、ムービングコイル型のリ
ニアモータにも同様に発生する。また、リニアモータに
限らず、コイルの冷却機構を電機子ユニットに備えたモ
ータであれば、全てに共通の問題である。本発明の目的
は、コイルを覆う筐体(冷却ジャケット)における渦電流
の発生量を低減できると共に、高エネルギーの光線に晒
されても劣化し難い安価な電機子ユニット、モータ、ス
テージ装置、露光装置、および、デバイスの製造方法を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電機子ユニット
は、コイルと、該コイルを内部に収容する筐体とを備え
ている。さらに、上記の筐体のうち、外部の発磁体から
磁場を受ける部分は、耐光性を有する非導電材である。
この電機子ユニットでは、筐体のうち磁場を受ける部分
の少なくとも一部が非導電性を有するため、外部の発磁
体から受ける磁場が時間的に変化しても、筐体における
全体的な渦電流の発生量を非常に小さく抑えることがで
きる。さらに、筐体のうち磁場を受ける部分の少なくと
も一部が耐光性を有するため、当該電機子ユニットが高
エネルギーの光線に晒されても、筐体が劣化することは
ない。
【0011】また、本発明の電機子ユニットは、好まし
くは、筐体のうち磁場を受ける部分が、磁場の方向に複
数種類の異なる材料が積層された積層部である。また、
上記の積層部は、外部に露出している耐光材料と、該耐
光材料の内側に隣接している非磁性の非導電材料であ
る。この電機子ユニットでは、外部の発磁体から受ける
磁場が時間的に変化しても、筐体の非導電材料に渦電流
が発生することはない。また、非導電材料の分だけ耐光
材料を薄くできるため、仮に、耐光材料に渦電流が発生
しても、筐体における全体的な渦電流の発生量を非常に
小さく抑えることができる。さらに、非導電材料の外側
に耐光材料を配置したため、当該電機子ユニットが高エ
ネルギーの光線に晒されても、筐体が劣化することはな
い。
【0012】本発明のモータは、上記した電機子ユニッ
トと、発磁体を有すると共に電機子ユニットとの間で相
対移動可能な発磁体ユニットとを備えている。そして、
上記の電機子ユニットによって固定子または可動子が構
成され、上記の発磁体ユニットによって可動子または固
定子が構成されている。このモータでは、電機子ユニッ
トの筐体における渦電流の発生量を非常に小さく抑える
ことができるため、可動子に加わる粘性抵抗力を非常に
小さくできる。また、可動子に加わる粘性抵抗力が非常
に小さいため、電機子ユニットのコイルに供給する電流
を小さくできる。その結果、可動子の振動が小さくな
る。
【0013】本発明のステージ装置は、上記したモータ
がステージ部の駆動手段として用いられているものであ
る。このステージ装置では、モータを構成する可動子の
振動が小さいため、ステージ部に対する精密な位置決め
制御が可能となり、ステージ装置全体として高機能化が
図られる。本発明の露光装置は、基板上に所定のパター
ンを形成する露光装置であって、上記したステージ装置
を備えている。この露光装置では、ステージ部に対する
精密な位置決め制御が可能なため、露光装置全体として
高機能化が図られる。
【0014】本発明の製造方法は、所定のパターンが形
成されたデバイスを製造するに当たり、上記した露光装
置を用いて、感光剤が塗布されたウエハに、レチクルの
回路パターンを転写する工程を有するものである。この
製造方法によれば、高精度なデバイスを効率良く製造で
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を詳細に説明する。
【0016】(第1実施形態)本発明の第1実施形態は、
請求項1〜請求項12に対応する。第1実施形態のリニ
アモータ10は、ムービングマグネット型であり、図1
に示すように、固定子の電機子ユニット11と、可動子
の磁石ユニット12(発磁体ユニット)とで構成されてい
る。
【0017】電機子ユニット11は、外形が細長い薄板
状であり、両端11a,11b側においてステージ装置
のベース(何れも不図示)に固定されている。以下、電機
子ユニット11の長手方向をx方向、幅方向をy方向と
し、xy方向に垂直な方向をz方向とする。磁石ユニッ
ト12は、外形が筒状で、電機子ユニット11を挿入す
る矩形状の中空部を有する。この磁石ユニット12は、
電機子ユニット11に沿ってx方向に移動可能である。
なお、磁石ユニット12には、ステージ装置のベースに
対して移動する可動ステージ(不図示)が固定されてい
る。
【0018】次に、リニアモータ10を構成する磁石ユ
ニット12の内部構成と、電機子ユニット11の内部構
成とについて、図2,図3を用いて順に説明する。図2
は、図1のA−A断面図である。図3はB−B断面図で
ある。磁石ユニット12は、図2,図3に示すように、
複数の永久磁石21(発磁体)と、ヨーク22とで構成さ
れている。各々の永久磁石21は、外形が細長く、長手
方向がy方向に揃えられている。複数の永久磁石21
は、2列に分けられ、異極どうしが対向する向きでx方
向に沿って配列され、ヨーク22の内側に固定されてい
る。
【0019】磁石ユニット12は、x方向(永久磁石2
1の配列方向)に沿って周期的な磁束密度分布の磁場を
形成する。また、磁石ユニット12が形成する磁場は、
図4の磁場曲線に示すように、y方向(永久磁石21の
長手方向)に関して略一定である。図4の縦軸は磁場の
相対強度を表し、横軸はy方向の位置を表している。
【0020】一方、電機子ユニット11は、複数のコイ
ル31と、冷却ジャケット32とで構成されている。複
数のコイル31は、x方向に沿って配列されている。ま
た、複数のコイル31は、一定の関係で電気的に接続さ
れ、2以上のグループに分けられる。各グループのコイ
ル31は直列に接続されている。そして、各グループに
は、所定の位相を持つ交流電流が供給される。
【0021】冷却ジャケット32は、複数のコイル31
を内部に収容する筐体である(構造および材料の詳細に
ついては後述する)。そして、冷却ジャケット32とコ
イル31との間には、冷却媒体(例えばフロリナート
(商品名))用の流路33が形成されている。また、冷却
ジャケット32には、図1に示す両端(11a,11b)
側に、冷却媒体を内部に取り入れるための流入口34
と、冷却媒体を外部に排出するための流出口35とが設
けられている。図示省略したが、流入口34と流出口3
5との間には、冷却媒体の温度と流量と圧力とを調整す
るための機構が管路を介して接続されている。
【0022】このように構成されたリニアモータ10で
は、電機子ユニット11のコイル31に交流電流を供給
すると、コイル31を流れる電流と磁石ユニット12に
よる磁場とが作用し合い、推進力が発生する。その結
果、可動子である磁石ユニット12が固定子である電機
子ユニット11に沿ってx方向に移動する。また、この
作動時、電機子ユニット11の流路33には、冷却ジャ
ケット32の流入口34から取り入れられた冷却媒体
が、一定の流量および圧力で流される。流路33を流れ
る冷却媒体は、通電によってコイル31から放出される
熱を吸収して昇温され、冷却ジャケット32の流出口3
5から排出される。
【0023】このように、リニアモータ10の作動時、
交流電流が供給されているコイル31は、冷却媒体によ
って強制冷却される。その結果、より多くの電流を供給
しても、リニアモータ10の動作時の温度上昇を抑制で
き、モータの推進力を高めることができる。
【0024】なお、充分な冷却能力を得るため、流路3
3に流される冷却媒体の圧力は、50kPa〜60kP
aの範囲内に設定される。このため、冷却ジャケット3
2は、図5の変形曲線に示すように、外方へ膨らんだ状
態となる。図5の縦軸は変形量を表し、横軸はy方向の
位置を表している。冷却ジャケット32の外壁が磁石ユ
ニット12の永久磁石21と接触すると、リニアモータ
10が不作動になったり、リニアモータ10に損傷や変
形が生じるため、冷却ジャケット32と永久磁石21と
の間隔t1は、冷却ジャケット32の最大変形量Δz1
り大きく設定されている。
【0025】さて次に、冷却ジャケット32の構造およ
び材料について具体的に説明する。冷却ジャケット32
は、図1,図3,図5に示すように、2種類の異なる材料
41,42が厚さ方向に積層された積層部32aと、1
種類の材料からなる外枠部32bとで構成されている。
冷却ジャケット32の厚さ方向は、磁石ユニット12が
形成する磁場の方向に略平行である。
【0026】積層部32aの大きさは、リニアモータ1
0の作動時に磁石ユニット12の永久磁石21が移動可
能な範囲とほぼ等しい。すなわち、積層部32aは、リ
ニアモータ10の作動時、冷却ジャケット32が磁石ユ
ニット12の永久磁石21から磁場を受ける範囲に設け
られていることになる。積層部32aは、x方向に細長
い矩形状である。なお、「磁場を受ける範囲」とは、磁
場を受ける全ての部分、もしくは一部分のことをいう。
【0027】ここで、積層部32aの大きさについて詳
細に説明する。積層部32aのy方向の幅D1(図5)
は、磁石ユニット12の永久磁石21が形成するy方向
の磁場(図4)に応じて、磁場の強さがピーク値の7割程
度となる位置y1,y2の間隔D2と等しくなるように決定
されている。積層部32aのx方向の幅を同様に決定し
ても良い。この場合、積層部32aは、磁石ユニット1
2の動作範囲のうち、磁石ユニット12の永久磁石21
から所定値(ピーク値の7割)以上の磁場を受ける範囲に
設けられていることになる。
【0028】次に、冷却ジャケット32の材料について
説明する。積層部32aのうち、外部に露出している材
料41(第1材料)は、オーステナイト系ステンレス鋼で
ある。オーステナイト系ステンレス鋼(以下ではSUS
材と称す)は、非磁性の金属材料であり、耐光性に優
れ、電気伝導率と熱伝導率が小さく、ヤング率(縦弾性
係数)と剛性率が高く、錆び難いという特徴を備えてい
る。
【0029】また、積層部32aのうち、上記の材料4
1の内側に隣接して配置された材料42(第2材料)は、
カーボン繊維強化プラスチック(carbon fiber reinforc
ed plastic:CFRP)である。CFRPは、非磁性の
非導電材料であり、金属材料と同程度の高いヤング率,
剛性率を有すると共に、軽量であるという特徴を備えて
いる。CFRPには、その厚さを微細な間隔(0.1m
m〜0.15mm程度)で自在に設定可能という特徴も
ある。
【0030】外枠部32bの材料は、上記した積層部3
2aの材料41と同様、SUS材である。すなわち、冷
却ジャケット32は、外側が全てSUS材で覆われ、永
久磁石21から所定値(ピーク値の7割)以上の磁場を受
ける部分のみ、SUS材の内側にCFRPが配置されて
いることになる。
【0031】次に、冷却ジャケット32を構成する積層
部32aの厚さt2(図5)について説明する。上記した
ように、冷却ジャケット32とコイル31との間の流路
33には、50kPa〜60kPa程度の圧力で冷却媒
体が流されるため、冷却ジャケット32は、外方へ膨ら
んだ状態となる(最大変形量Δz1)。
【0032】ここで、冷却媒体の圧力pおよび積層部3
2aのバネ定数kが一定と仮定した場合、冷却ジャケッ
ト32の積層部32aを薄くすると、最大変形量Δz1
は大きくなる。逆に、積層部32aを厚くすると、最大
変形量Δz1は小さくなる。すなわち、積層部32aの
厚さt2と最大変形量Δz1との和tBには、極小値が存
在する(圧力p,バネ定数kは一定)。
【0033】上記の和tBと、最大変形量Δz1と、積層
部32aの厚さt2と、積層部32aのバネ定数kと、
冷却媒体の圧力pとの関係は、次の式(1),式(2)で表
される。式(2)の“n”は、積層部32aの厚さt2
最大変形量Δz1に対して、どの程度寄与するかを示す
パラメータである。 tB =t2+Δz1 …(1) Δz1=k×p×(1.5/t2)n …(2) また、リニアモータ10の特性を高めるには、積層部3
2aの厚さt2と最大変形量Δz1との和tBをできるだ
け小さくすることが望まれる。電機子ユニット11のコ
イル31と磁石ユニット12の永久磁石21との間のギ
ャップ損失を小さくできるからである。
【0034】このため、本実施形態では、冷却媒体の圧
力pと積層部32aのバネ定数kがある値に決められた
ときに、積層部32aの厚さt2と最大変形量Δz1との
和t Bが極小値となるような厚さt2を最適厚として求
め、この最適厚に基づいて積層部32aを形成する。図
6は、積層部32aのバネ定数kが例えば0.011m
m/kPaのときに、上記の和tBが極小値となるような
最適厚t2と、冷却媒体の圧力pとの関係を示す図であ
る(n=2.5)。この場合、冷却媒体の圧力pを60
kPaに設定しようとすると、積層部32aの最適厚t
2は1.6mm程度となる。
【0035】つまり、積層部32aのバネ定数がk=
0.011mm/kPa、冷却媒体の圧力がp=60kP
aのとき、積層部32aの厚さt2が1.6mm程度であ
れば、上記の和tBが極小値となり、リニアモータ10
の特性を高めることができる。
【0036】また、積層部32aを構成する2種類の材
料41,42の厚さ配分については、次のようにして決
められる。外側の材料41(SUS材)の厚さは、リニア
モータ10の作動時に、材料41(SUS材)の内部に発
生する渦電流の量を考慮して決定される。積層部32a
の厚さt2の1/3〜1/6程度に薄くすることが望まし
い。本実施形態では、例えば、積層部32aの厚さt2
が1.6mmのとき、外側の材料41(SUS材)を0.3
mmとする。
【0037】内側の材料42(CFRP)の厚さは、微細
な間隔(0.1mm〜0.15mm程度)で自在に設定で
きるため、積層部32aの厚さt2(例えば1.6mm)か
ら外側の材料41(SUS材)の厚さ(例えば0.3mm)
を差し引いた分に設定される。また、本実施形態におい
て、外枠部32b(SUS材)の厚さは、上記した積層部
32aの厚さt2(例えば1.6mm)と同程度に設定され
る。
【0038】最後に、上記した冷却ジャケット32を実
際に組み立てる際の具体的な部材について、図7を用い
て説明する。図7は、図1のB−B断面図のうち、冷却
ジャケット32のみを示した斜視図である。冷却ジャケ
ット32は、上記した積層部32aと同じ形状および大
きさ(図1参照)の矩形開口51を有する外枠部材52
と、矩形開口51に合致する形状および大きさの積層部
材53と、外枠部材52と積層部材53との接合を補強
するために設けられたx方向に細長い補強部材54とで
構成される。
【0039】また、積層部材53は、矩形開口51と同
じ形状および大きさのCFRP板55と、矩形開口51
より僅かに大きいSUS板56とで構成される。このう
ち、CFRP板55は、CFRPの薄板であり、板厚が
上記した積層部32aの材料42と同じである(例えば
1.3mm)。SUS板56は、SUS316等の薄板で
あり、板厚が上記した積層部32aの材料41と同じで
ある(例えば0.3mm)。
【0040】この積層部材53では、SUS板56が外
部に露出しており、CFRP板55はSUS板56の内
側に隣接して配置されている。SUS板56とCFRP
板55とは、接着剤によって接合されて(接着部6
1)、積層部材53として一体化される。冷却ジャケッ
ト32を構成する他の部材(外枠部材52,補強部材5
4)は、何れも、SUS316等の薄板である。外枠部
材52の板厚は、上記した外枠部32bと同じである
(例えば1.6mm)。補強部材54の板厚は、上記した
積層部材53のSUS板56と同じである(例えば0.3
mm)。
【0041】上記した外枠部材52と積層部材53と補
強部材54とを互いに接合し、冷却ジャケット32とし
て一体化するため、レーザ溶接と接着剤とが用いられ
る。つまり、外枠部材52と積層部材53(SUS板5
6)とは、レーザ溶接を用いて接合される(溶接部6
2)。また、積層部材53(CFRP板55)と補強部材
54とは、接着剤によって接合される(接着部63)。
さらに、補強部材54と外枠部材52とは、レーザ溶接
を用いて接合される(溶接部64)。
【0042】なお、積層部材53のCFRP板55から
溶接部62,64までの距離D3は、2mm程度に設定さ
れ、レーザ溶接時の熱がCFRP板55に伝達しないよ
うになっている。上記したように、第1実施形態のリニ
アモータ10では、冷却ジャケット32の外側を全てS
US材で覆うと共に、永久磁石21から所定値(ピーク
値の7割)以上の磁場を受ける部分のみ、SUS材の内
側にCFRPを配置したため、次の効果を奏する。
【0043】まず、リニアモータ10の作動中に、可動
子である磁石ユニット12が固定子である電機子ユニッ
ト11に沿ってx方向に移動し、冷却ジャケット32を
貫く磁束Φ(図8(a))が時間的に変化しても、非導電
材料である内側の材料42(CFRP板55)に渦電流が
発生することはない。なお、冷却ジャケット32を貫く
磁束Φ(図8(a))が時間的に変化すると、冷却ジャケ
ット32の外側の材料41(SUS板56)には、図8
(b)に示すように、渦電流Ibが発生する。
【0044】しかし、第1実施形態のリニアモータ10
では、冷却ジャケット32の内側の材料42(CFRP
板55)分だけ、外側の材料41(SUS板56)を薄く
できるため、冷却ジャケット32における全体的な渦電
流Ibの発生量を非常に小さく抑えることができる。ち
なみに、外側の材料41(SUS板56)を積層部32a
(積層部材53)の1/mの厚さにした場合、渦電流Ib
の発生量は、従来のように積層部32a(積層部材53)
全体を金属材料のみで構成したとき(図18の渦電流I
a)の1/mに低減できる。
【0045】したがって、リニアモータ10の作動時、
可動子の磁石ユニット12に加わる粘性抵抗力F2も非
常に小さくなる。冷却ジャケット32に発生する渦電流
Ibの量が従来の1/mであれば、粘性抵抗力F2も従来
(図17,図18の粘性抵抗力F1)の1/mに低減でき
る。さらに、可動子(磁石ユニット12)に加わる粘性抵
抗力F2が非常に小さいため、可動子の移動速度がほぼ
一定に保たれ(等速度運動の維持)、リニアモータ10
の良好な作動状態が得られる。
【0046】また、作動中に推進力を補う必要がないた
め、電機子ユニット11のコイル31に供給する電流を
小さくすることができる。その結果、推進力のリップル
成分が小さくなり、リニアモータ10の振動を小さく抑
えることができる。なお、冷却ジャケット32に発生す
る渦電流Ibの量が従来の1/mであれば、コイル31
に供給する電流は従来の1/mで済み、推進力のリップ
ル成分は従来の1/mに低減できる。
【0047】さらに、電機子ユニット11のコイル31
に供給する電流を小さくできるため、リニアモータ10
の省電力化や、発熱量自体の低減も図られる。また、第
1実施形態のリニアモータ10では、冷却ジャケット3
2のうち、永久磁石21から所定値(ピーク値の7割)以
上の磁場を受ける部分を2重構造とし、非導電材料であ
る材料42(CFRP板55)を耐光性に優れた材料41
(SUS板56)で覆っているため、高エネルギーの光線
(例えば紫外線)に晒されても劣化することはない。
【0048】さらに、第1実施形態のリニアモータ10
では、永久磁石21によって形成される磁場のピーク値
の7割(図4)を基準に、冷却ジャケット32の積層部3
2aの大きさD1(図5)を決定したため(D1=D2)、冷
却ジャケット32における渦電流Ibの発生量を確実に
低減できるだけでなく、冷却ジャケット32の全体的な
耐久性を確保することもできる。
【0049】なお、冷却ジャケット32の積層部32a
の幅D1(図5)は、永久磁石21自体の幅D4(図4)より
狭い。このため、永久磁石21の両端21a,21b付
近は、冷却ジャケット32の外枠部32b、つまり、厚
いSUS材(例えば1.6mm)の部分に対向している。
しかし、永久磁石21の両端21a,21b付近におい
て、磁場はピーク値の7割以下であり、磁場の二乗と磁
場の面積に比例する粘性抵抗力F2は、作用する面積の
小ささと、中心位置y0の半分以下になることで、総合
的な粘性抵抗力の増大は無視できる。
【0050】また、第1実施形態のリニアモータ10で
は、x方向(磁石ユニット12の移動方向)に関して、冷
却ジャケット32の積層部32aは可動子の永久磁石2
1が移動可能な範囲に設けられ、積層部32aと隣接す
る部分(外枠部32b)はSUS材にて構成されている
(図1)。したがって、リニアモータ10の通常の作動
時、可動子の永久磁石21は、常に冷却ジャケット32
の積層部32aと対向し、非常に小さな粘性抵抗力F2
しか受けることはない。しかし、リニアモータ10の誤
動作などにより、可動子の永久磁石21が正常な移動範
囲(積層部32a)を越えてx方向に移動してしまうこと
が有り得る。
【0051】第1実施形態のリニアモータ10では、x
方向(可動子の移動方向)に関して、積層部32aと隣接
する部分(外枠部32b)が導電材料のSUS材で構成さ
れているため、上記の誤動作時に、正常な移動範囲(積
層部32a)を越えてしまった可動子には、非常に大き
な粘性抵抗力が加わる(ブレーキが掛かる)ことになる。
つまり、x方向(可動子の移動方向)に関して積層部32
aと隣接する導電材料の部分(外枠部32b)は、可動子
に対する制動部として機能することになる。その結果、
可動子の移動速度は急激に低下し、停止する。したがっ
て、誤動作などによるリニアモータ10の破損を低減す
ることができる。
【0052】なお、上記した第1実施形態のリニアモー
タ10では、x方向(可動子の移動方向)に関する積層部
32aの大きさを、正常動作時の可動子(磁石ユニット
12の永久磁石21)の移動範囲とほぼ等しくする例を
説明したが、図9(a)に示すように、正常動作時の可動
子(永久磁石21)の移動範囲Δx1より狭い範囲Δx2
限定して、積層部32aを設けても良い。
【0053】積層部32aの範囲Δx2は、例えば、正
常動作時に可動子(永久磁石21)が一定の速度(図9
(b)の最高速度Vmax)で移動する範囲に設定すること
ができる。図9(b)の縦軸は可動子の移動速度を表し、
横軸はx方向の位置を表している。この場合、外枠部3
2bは、可動子(永久磁石21)が減速または加速する範
囲Δx3,Δx4まで延在して設けられる。
【0054】このため、正常動作時の可動子(永久磁石
21)は、一定の速度(Vmax)で移動するときに積層部3
2aと対向し、減速または加速するときに外枠部32b
と対向することになる。積層部32aと対向している
間、可動子(永久磁石21)には、非常に小さな粘性抵抗
力(F2)しか加わらない。これに対し、外枠部32bと
対向している間、可動子(永久磁石21)には、粘性抵抗
力(F2)より大きい粘性抵抗力が加わってしまうが、こ
のときの可動子の速度は遅いため、粘性抵抗力がそれほ
ど増大することはない。
【0055】また、図9(a)の構成において、正常動作
時の可動子(永久磁石21)が移動可能な範囲Δx1の外
側に位置する範囲Δx5,Δx6において、外枠部32b
に挟まれた空間に、高導電材料36を設けても良い。こ
れにより、上記した制動部としての機能を高めることが
でき、誤動作時の可動子を確実に停止させることができ
る。
【0056】さらに、上記した第1実施形態のリニアモ
ータ10では、冷却ジャケット32の外枠部32bの厚
さを積層部32aの厚さt2(例えば1.6mm)と同程度
に設定する例を説明したが、図10に示すように、y方
向に関して積層部32aと隣接する外枠部32bの部分
32cを積層部32aより厚くしても良い。y方向に関
して積層部32aと隣接する部分32cの厚さt3と積
層部32aの厚さt2との差Δt(=t3−t2)は、冷却
ジャケット32の変形曲線(図5)に基づいて、最大変形
量Δz1と位置y1,y2(部分32cと積層部32aとの
境界位置)における変形量Δz2との差(Δz1−Δz2)以
下の値に設定することができる。
【0057】このように、y方向に関して積層部32a
と隣接する部分32cを積層部32aより厚くすること
で、冷却ジャケット32の全体的な剛性を上げることが
できる。その結果、冷却ジャケット32の最大変形量Δ
1(図5)が小さくなるため、電機子ユニット11のコ
イル31と磁石ユニット12の永久磁石21との間のギ
ャップ損失を小さくすることができ、リニアモータ10
の特性が向上する。
【0058】同様に、x方向に関して積層部32aと隣
接する外枠部32bの部分を積層部32aより厚くして
も良い。この場合には、冷却ジャケット32の全体的な
剛性を上げることができるだけでなく、上記した制動部
としての機能を高め、リニアモータ10の誤動作時に、
可動子の磁石ユニット12を確実に停止させることがで
きる。
【0059】また、上記した第1実施形態のリニアモー
タ10では、冷却ジャケット32を実際に組み立てる際
の部材構成として補強部材54(図7)を用いる例を説明
したが、この補強部材54は省略することもできる。こ
の場合、図11に示すように、外枠部材52の矩形開口
51と積層部材53のCFRP板55には30度の傾斜
が付けられ、積層部材53のSUS板56はCFRP板
55の傾斜部分に沿って折り曲げられる。そして、外枠
部材52と積層部材53(SUS板56)とをレーザ溶接
を用いて接合する(溶接部65)ことで、冷却ジャケッ
ト32として一体化される。
【0060】また、図12に示すように、外枠部材52
の矩形開口51と積層部材53のCFRP板55に傾斜
を付けなくても良い。この場合、積層部材53のSUS
板56は、CFRP板55に沿ってコ字型に内側まで折
り曲げられる。そして、外枠部材52と積層部材53
(SUS板56)とをレーザ溶接を用いて接合する(溶接
部66)ことで、冷却ジャケット32として一体化され
る。
【0061】上記した図11,図12の部材構成によれ
ば、1回のレーザ溶接で外枠部材52と積層部材53
(SUS板56)とを接合できる利点がある。また、図1
1の部材構成の方が図12の部材構成より引っ張りに強
いという利点がある。さらに、上記した第1実施形態の
リニアモータ10では、冷却ジャケット32の積層部材
53を構成するに当たり、CFRP板55の外側の表面
にSUS板56を接着する例を説明したが、本発明はこ
の構成に限定されない。
【0062】例えば、図13に示すように、CFRP板
55の外側の表面に数10μm程度の薄い金属めっき膜
57を施しても良い。この場合の積層部材53と外枠部
材52との接合は、接着剤を用いて行われる(接着部5
9)。この接着部59に、ねじ止めを併用しても良い。
さらに、金属めっき膜57を施す代わりに、紫外線を反
射する金属以外の材料(例えば誘電体の多層膜)をコー
ティングしても良い。誘電体の多層膜の具体例として
は、ZrO2,HfO2,Y23などの高屈折率誘電体膜
と、SiO2,MgF 2などの低屈折率誘電体膜とが、交
互に複数積層された公知の紫外線反射膜を用いることが
考えられる。
【0063】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施形
態を詳細に説明する。本発明の第2実施形態は、請求項
1〜請求項9に対応する。第2実施形態のリニアモータ
70は、ムービングコイル型であり、図14に示すよう
に、支持部116によってステージ装置600のベース
部602(図16)に固定された磁石ユニット110と、
可動ステージ607に固定される電機子ユニット120
とで構成されている。
【0064】このリニアモータ70では、断面がコ字型
の磁石ユニット110の凹部110Aに、断面がT字型
の電機子ユニット120が滑動自在に嵌合されている。
ここで、磁石ユニット110の凹部110Aには、その
壁面に多数の永久磁石(発磁体)112が配置されてい
る。また、電機子ユニット120は、不図示のコイル
と、該コイルを覆う冷却ジャケット71とで構成されて
いる。コイルは、ステージ装置600(図16)の駆動回
路(図示省略)に、図示省略の配線を介して電気的に接続
されている。
【0065】電機子ユニット120の冷却ジャケット7
1とコイルとの間には、冷却媒体用の流路が形成されて
いる。そして、温度調節装置200(図17)からの冷却
媒体によって、冷却ジャケット71の内部に収容された
コイルが冷却される。ここで、冷却ジャケット71は、
2種類の異なる材料が厚さ方向(磁場の方向)に積層され
た積層部71aと、1種類の材料からなる外枠部71b
とで構成されている。
【0066】積層部71aは、リニアモータ70の作動
時、冷却ジャケット71が磁石ユニット110の永久磁
石112から磁場を受ける範囲に設けられている。積層
部71aは、x方向(電機子ユニット120の移動方向)
に細長い矩形状であり、冷却ジャケット71の一端71
cから他端71dまで延在して設けられる。
【0067】なお、積層部71aの詳細な大きさと、積
層部71a,外枠部71bの材料および厚さについて
は、上記した積層部32a,外枠部71bと同じである
ため、ここでの説明を省略する。このように構成された
ムービングコイル型のリニアモータ70では、可動子の
電機子ユニット120が固定子の磁石ユニット110に
対してx方向に移動したとき、可動子(電機子ユニット
120)の冷却ジャケット71に発生する渦電流の量が
非常に小さいため、可動子(電機子ユニット120)に加
わる粘性抵抗力も非常に小さくなる。
【0068】また、冷却ジャケット71を構成する積層
部71aの非導電材料(CFRP)の外側には、耐光性に
優れた材料(SUS材)が配置されているため、高エネル
ギーの光線(例えば紫外線)に晒されても劣化することは
ない。上記した実施形態では、磁束の発生手段(発磁体)
として永久磁石を用いたが、これに代えて電磁石などを
用いても良い。
【0069】上記した実施形態では、冷却ジャケット3
2,71の積層部32a,71aを2重構造(外側がSU
S材,内側がCFRP)とする例を説明したが、積層部3
2a,71aは3重構造にしても良い。この場合、積層
部32a,71aのCFRP(非導電材料)の内側にもS
US材を貼り付けることが好ましい。上記した実施形態
では、積層部32a,71aの外側の材料41としてS
US材を用いたが、その他に、非磁性の導電材料(金属
材料など)を用いることができる。
【0070】上記した実施形態では、積層部32a,7
1aの内側の材料42としてCFRPを用いたが、その
他に、非導電材料(セラミックなどの焼結材料)を用いる
ことができる。上記した実施形態では、リニアモータ1
0,70の作動時に冷却ジャケット32,71が磁石ユニ
ット12,110の永久磁石21,112から磁場を受け
る範囲に積層部32a,71aを設けたが、本発明は、
この構成に限定されない。
【0071】例えば、図15に示すように、積層部32
a,71aに代えて、1枚のセラミック板72を設けて
も良い。この場合のセラミック板72と外枠部材52と
の接合は、接着剤を用いて行われる(接着部73)。セ
ラミック材料は、耐光性に優れた非導電材料であるた
め、上記の積層部32a,71aを設けた構成と同様の
効果が得られる。
【0072】さらに、セラミック材料は高価であるが、
セラミック板72を設ける箇所が冷却ジャケット(32,
71)の一部分(磁場を受ける範囲)に限定されるため、
従来に比べて冷却ジャケット(32,71)を安価に構成
できるという効果もある。なお、セラミック板72に代
えて、ガラス板を用いることもできる。上記した実施形
態では、冷却ジャケット32,71が磁場を受ける部分
のみに積層部32a,71aを設けたが、冷却ジャケッ
ト32,71を全体的に積層部32a,71aで構成して
も良い。
【0073】上記した実施形態では、直線方向の駆動力
(推進力)を発生するリニアモータ10,70の例を説明
したが、回転方向の駆動力(トルク)を発生する回転モー
タや、ボイスコイルモータ、あるいは、いわゆる「E
型」の電磁石ユニットなど、電機子ユニットのコイルに
対する冷却機構を備えた各種モータにも、本発明を適用
できる。
【0074】(第3実施形態)以下、本発明の第3実施形
態を詳細に説明する。本発明の第3実施形態は、請求項
13に対応する。この第3実施形態は、上記した第1実
施形態のリニアモータ10を駆動手段として用いたステ
ージ装置600に関する。ステージ装置600は、その
用途は限定されないが、例えば、半導体素子や液晶表示
素子などの製造に用いられる露光装置に組み込まれ、マ
スク(不図示)に形成されたパターンが転写されるウェハ
(基板)Wの移動手段として用いられる。
【0075】ステージ装置600は、図16に示すよう
に、X軸およびY軸の2軸のX−Yステージ装置であ
り、ベース部602上をX方向(図中矢印Xで示す方
向)に駆動されるXステージ600Xと、Y方向(矢印
Yで示す方向)に駆動されるYステージ600Yとを主
たる構成要素としている。ここで、Yステージ600Y
の上には試料台(不図示)が配置され、この試料台にウェ
ハホルダ(図示省略)を介してウェハ(基板)Wが搭載され
る。ウェハWの上方には、図示省略の照射部が配置され
ており、照射部からマスク(共に図示省略)を介して照射
された露光光によって、ウェハW上に予め塗布されたレ
ジスト(図示省略)に対し、マスク上の回路パターンが転
写されるようになっている。
【0076】ステージ装置600におけるXステージ6
00XおよびYステージ600Yの移動量は、各々、試
料台のX方向の端部、Y方向の端部に固定された移動鏡
605X,605Yと、これに対向するように、ベース
部602に各々固定されたレーザ干渉計(不図示)とによ
って計測される。そして、この計測結果を基に、主制御
装置(不図示)が、試料台(不図示)上のウェハ(基板)Wを
ベース部602上の所望の位置に移動制御するようにな
っている。
【0077】ステージ装置600のXステージ600X
は、2つのリニアモータ10X,10Xによって、ベー
ス部602上をX方向に駆動される。2つのリニアモー
タ10X,10Xは、上記した第1実施形態のリニアモ
ータ10(図1)と構成が同じであり、その詳細な説明は
省略する。2つのリニアモータ10X,10Xの固定子
である電機子ユニット11,11は、共に、ベース60
2上に取付部116,116にて固定され、可動子であ
る磁石ユニット12,12は、各々、固定板607,60
7を介してXステージ600Xに固定されている。
【0078】2つのリニアモータ10X,10Xは、可
動子(磁石ユニット12,12)の移動時に、冷却ジャケ
ット32,32に発生する渦電流の量が非常に小さいた
め、可動子(磁石ユニット12)に加わる粘性抵抗力も振
動も非常に小さい。
【0079】また、ステージ装置600のYステージ6
00Yは、1つのリニアモータ10Yによって、ベース
部602上をY方向に駆動される。リニアモータ10Y
は、上記した第1実施形態のリニアモータ10(図1)と
構成が同じであり、その詳細な説明は省略する。リニア
モータ10Yの固定子である電機子ユニット11は、X
ステージ600Xに固定され、可動子である磁石ユニッ
ト12は、Yステージ600Yに固定されている。
【0080】リニアモータ10Yは、可動子(磁石ユニ
ット12)の移動時に、冷却ジャケット32に発生する
渦電流の量が非常に小さいため、可動子(磁石ユニット
12)に加わる粘性抵抗力も振動も非常に小さい。な
お、3つのリニアモータ10X,10X,10Yの固定子
である電機子ユニット11,11,11では、その内部の
流路に流される温度調整用の冷却媒体によってコイル
(不図示)が冷却される。この冷却媒体は、温度調節装置
200(図17)にて温度調節される。なお、固定子であ
る電機子ユニット11,11,11と温度調節装置200
(図17)とは、供給管221や排出管222など(図1
7)によって接続されている。
【0081】第3実施形態のステージ装置600では、
リニアモータ10X,10X,10Yを構成する可動子
(磁石ユニット12)の振動が非常に小さいため、Xステ
ージ600XおよびYステージ600Yに対する精密な
位置決め制御が可能となり、試料台(不図示)上のウェハ
(基板)Wをベース部602上の所望のXY位置に精度良
く移動制御できる。
【0082】上記した第3実施形態では、Xステージ6
00XをX方向に駆動する2つのリニアモータ10X,
10X、および、Yステージ600YをY方向に駆動す
る1つのリニアモータ10Yとして、第1実施形態のリ
ニアモータ10(図1)を用いたが、第2実施形態のリニ
アモータ70を用いても同様の効果が得られる。
【0083】(第4実施形態)以下、本発明の第4実施形
態を詳細に説明する。本発明の第4実施形態は、請求項
14に対応する。この第4実施形態では、図17に示す
露光装置700のレチクル(マスク)ステージ750の駆
動手段として、上記した第1実施形態のリニアモータ1
0(図1)を用いた形態について説明する。第4実施形態
では、第1実施形態のリニアモータ10がレチクルステ
ージ750に組み込まれている。
【0084】ここで、露光装置700は、いわゆるステ
ップ・アンド・スキャン露光方式の走査型露光装置であ
る。この露光装置700は、図17に示すように、照明
系710と、レチクル(フォトマスク)Rを保持するステ
ージ可動部751と、投影光学系PLと、ウェハ(基板)
WをX−Y平面内でX方向−Y方向の2次元方向に駆動
するステージ装置800と、これらを制御する主制御装
置720などを備えている。
【0085】照明系710は、光源ユニットから照射さ
れた露光光を、レチクルR上の矩形(あるいは円弧状)
の照明領域IARに均一な照度で照射するものである。
また、レチクルステージ750では、ステージ可動部7
51がレチクルベース(図示省略)上を所定の走査速度
でガイドレール(図示省略)に沿って移動される。また、
ステージ可動部751の上面にはレチクルRが、例えば
真空吸着により固定される。また、ステージ可動部75
1のレチクルRの下方には、露光光通過穴(図示省略)
が形成されている。
【0086】このステージ可動部751の移動位置は、
反射鏡715、レチクルレーザ干渉計716によって検
出され、ステージ制御系719は、この検出されたステ
ージ可動部751の移動位置に基づく主制御装置720
からの指示に応じて、ステージ可動部751を駆動す
る。
【0087】また、投影光学系PLは縮小光学系であ
り、レチクルステージ750の下方に配置され、その光
軸AX(照明光学系の光軸IXに一致)の方向がZ軸方
向とされる。ここではテレセントリックな光学配置とな
るように光軸AX方向に沿って所定間隔で配置された複
数枚のレンズエレメントから成る屈折光学系が使用され
ている。
【0088】したがって、照明系710によりレチクル
Rの照明領域IARが照明されると、レチクルRの照明
領域IAR内の回路パターンの縮小像(部分倒立像)
が、ウェハW上の照明領域IARに共役な露光領域IA
に形成される。なお、ステージ装置800は、平面モー
タ870を駆動手段として、テーブル818をX−Y面
内で2次元方向に駆動するものである。
【0089】すなわち、ステージ装置800は、ベース
部821と、このベース部821の上面の上方に数μm
程度のクリアランスを介して浮上されるテーブル818
と、このテーブル818を移動させる平面モータ870
とを具えている。ここでテーブル818には、露光処理
時、その上面にウェハ(基板)Wが、例えば真空吸着に
よって固定される。
【0090】また、テーブル818には移動鏡827が
固定され、ウェハ干渉計831からレーザビームが照射
されて、当該テーブル818のX−Y面内での移動位置
が検出されるようになっている。このとき得られた移動
位置の情報は、ステージ制御系719を介して主制御装
置720に送られる。そして、ステージ制御系719
は、この情報に基づく主制御装置720からの指示に従
って、平面モータ870を作動させ、テーブル818を
X−Y面内の所望の位置に移動させる。
【0091】テーブル818は、平面モータ870を構
成する可動子(図示省略)の上面に、支持機構(図示省
略)によって異なる3点で支持されており、平面モータ
870によって、X方向,Y方向に駆動するのみならず
X−Y面に対して傾斜させたり、Z軸方向(上方)に駆
動させることができるようになっている。なお、平面モ
ータ870は、公知の構成であり、平面モータ870の
その他の説明は省略する。
【0092】なお、図中、符号821はベース部であ
り、その内部から生じる熱による温度上昇を防ぐための
冷却媒体が、供給管221,排出管222,温度調節装置
200の作用によって、循環されるようになっている。
斯かる構成のレチクルステージ750を含む露光装置7
00においては、概ね、以下の手順で露光処理が行われ
る。
【0093】先ず、レチクルR、ウェハWがロードさ
れ、次いで、レチクルアラインメント、ベースライン計
測、アラインメント計測などが実行される。アライメン
ト計測の終了後には、ステップ・アンド・スキャン方式
の露光動作が行われる。露光動作にあたっては、レチク
ル干渉計716によるレチクルRの位置情報、ウェハ干
渉計831によるウェハWの位置情報に基づき、主制御
装置720がステージ制御系719に指令を出し、レチ
クルステージ750のリニアモータ10および平面モー
タ870によって、レチクルRとウェハWとが同期して
移動し、所望の走査露光が行われる。
【0094】このようにして、1つのショット領域に対
するレチクルパターンの転写が終了すると、テーブル8
18が1ショット領域分だけステッピングされて、次の
ショット領域に対する走査露光が行われる。このステッ
ピングと走査露光とが順次繰り返され、ウェハW上に必
要なショット数のパターンが転写される。ここで、上記
のレチクルステージ750においては、リニアモータ1
0の固定子(電機子ユニット11)を構成するコイルに電
流が適宜供給され、その移動量が制御される。この露光
装置700のレチクルステージ750は、リニアモータ
10の冷却効率が高く、その移動量制御を精細に行うこ
とができる。
【0095】なお、上記した第3実施形態のステージ装
置600および第4実施形態の露光装置700を用いた
半導体デバイスの製造は、概ね、図18,図19に示す
手順で行われる。すなわち、半導体デバイスは、デバイ
スの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップ
に基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料
からウェハを製作するステップ、前述した第4実施形態
の露光装置700によりレチクルのパターンをウェハに
転写するステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシ
ング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含
む)、検査ステップなどを経て製造される。
【0096】以下、デバイス製造方法について、更に詳
細に説明する(請求項15)。図18には、デバイス
(ICやLSIなどの半導体チップ、液晶パネル、CC
D、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシンなど)の製造例の
フローチャートが示されている。この図に示されるよう
に、まず、ステップ1001(設計ステップ)におい
て、デバイスの機能・性能設計(例えば、半導体テバイ
スの回路設計など)を行い、その機能を実現するための
パターン設計を行う。引き続き、ステップ1002(マ
スク製作ステップ)において、設計した回路パターンを
形成したマスク(レチクル)を製作する。一方、ステッ
プ1003(ウェハ製造ステップ)において、シリコン
などの材料を用いてウェハを製造する。
【0097】次に、ステップ1004(ウェハ処理ステ
ップ)において、ステップ1001〜ステップ1003
で用意したマスク(レチクル)とウェハを使用して、後
述するように、リソグラフィ技術などによってウェハ上
に実際の回路などを形成する。次いで、ステップ100
5(テバイス組立ステップ)において、ステップ100
4で処理されたウェハを用いてテバイス組立を行う。こ
のステップ1005には、ダイシング工程、ボンディン
グ工程、およびパッケージング工程(チップ封入)など
の工程が必要に応じて含まれる。
【0098】最後に、ステップ1006(検査ステッ
プ)において、ステップ1005で作製されたテバイス
の動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こ
うした工程を経た後にデバイスが完成し、これが出荷さ
れる。図19には、半導体テバイスの場合における、上
記ステップ1004の詳細なフロー例が示されている。
図19において、ステップ1011(酸化ステップ)に
おいてはウェハの表面を酸化させる。ステップ1012
(CVDステップ)においてはウェハ表面に酸化絶縁膜
を形成する。ステップ1013(電極形成ステップ)に
おいてはウェハ上に電極を蒸着によって形成する。ステ
ップ1014(イオン打込みステップ)においてはウェ
ハにイオンを打ち込む。
【0099】以上のステップ1011〜ステップ101
4それぞれは、ウェハ処理の各段階の前処理工程を構成
しており、各段階において必要な処理に応じて選択され
て実行される。ウェハプロセスの各段階において、上述
の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工
程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ
1015(レジスト形成ステップ)において、ウェハに
感光剤を塗布する。引き続き、ステップ1016(露光
ステップ)において、上で説明した露光装置を用いてマ
スクの回路パターンをウェハに転写する。次に、ステッ
プ1017(現像ステップ)においては露光されたウェ
ハを現像し、ステップ1018(エッチングステップ)
において、レジストが残存している部分以外の部分の露
出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップ
1019(レジスト除去ステップ)においてエッチング
が済んで不要となったレジストを取り除く。
【0100】これらの前処理工程と後処理工程とを繰り
返し行うことによって、ウェハ上に多重に回路パターン
が形成される。なお、本発明のリニアモータ10は、実
施の形態で示した露光装置以外の、マスクと基板とを同
期移動してマスクのパターンを露光する走査型の露光装
置(例えば、米国特許第5,473,410号)の駆動
手段としても適用することができる。
【0101】また、本発明のリニアモータ10が用いら
れたステージ装置は、マスクと基板とを静止した状態で
マスクのパターンを露光し、基板を順次ステップ移動さ
せるステップ・アンド・リピート型の露光装置のステー
ジ装置としても適用することができる。また、本発明の
リニアモータ10は、投影光学系を用いることなくマス
クと基板とを密接させてマスクのパターンを露光するプ
ロキシミティ露光装置の駆動手段としても適用すること
ができる。
【0102】また、本発明のリニアモータ10が用いら
れた露光装置は、半導体製造用の露光装置に限定される
ことはない。例えば、角型のガラスプレートに液晶表示
素子パターンを露光する液晶用の露光装置や、薄膜磁気
ヘッドを製造するための露光装置にも、本発明のリニア
モータ10を適用できる。また、第4実施形態の露光装
置の光源は、g線(436nm)、i線(365n
m)、KrFエキシマレーザ(248nm)、ArFエ
キシマレーザ(193nm)、F2レーザ(157n
m)のみならず、X線や電子線などの荷電粒子線を用い
ることができる。例えば、電子線を用いる場合には電子
銃として、熱電子放射型のランタンヘキサボライド(L
aB6)、タンタル(Ta)を用いることができる。さ
らに、電子線を用いる場合は、マスクを用いる構成とし
てもよいし、マスクを用いずに直接基板上にパターンを
形成する構成としてもよい。
【0103】この場合には、投影光学系として、エキシ
マレーザなどの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英
や蛍石などの遠紫外線を透過する材料を用い、F2レー
ザやX線を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光学
系にし(レチクルも反射型タイプのものを用いる)、ま
た、電子線を用いる場合には光学系として電子レンズお
よび偏向器からなる電子光学系を用いればよい。なお、
電子線が通過する光路は真空状態にすることはいうまで
もない。
【0104】また、本発明のリニアモータが駆動手段と
して適用される露光装置の投影光学系の倍率は、縮小系
のみならず等倍および拡大系であってもよい。また、ウ
ェハステージやレチクルステージに、本発明のリニアモ
ータ10を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア
浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用い
た磁気浮上型のどちらを用いてもよい。
【0105】また、本発明のリニアモータが適用される
ステージとしては、ガイドに沿って移動するタイプに限
らず、ガイドを必要としないガイドレスタイプであって
もよい。なお、ウェハステージの移動により発生する反
力に関しては、特開平8−166475号公報にて提案
されている発明を利用して、フレーム部材を用いて、機
械的に床側(大地)に逃がすようにしてもよい。
【0106】また、レチクルステージの移動により発生
する反力に関しては、特開平8−330224号公報に
て提案されている発明を利用して、フレーム部材を用い
て、機械的に床側(大地)に逃がすようにしてもよい。
以上に説明した本発明のリニアモータが適用される露光
装置は、特許請求の範囲に挙げた各構成要素を含む各種
サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学
的精度を保つように、組み立てることで製造される。
【0107】これら各種精度を確保するために、この組
み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を
達成するための調整、各種機械系については機械的精度
を達成するための調整、各種電気系については電気的精
度を達成するための調整が行われる。また、各種サブシ
ステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシス
テム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回
路の配管接続などが含まれる。
【0108】この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。また、各種サブシステム
の露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が
行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。
なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度などが管
理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電機子ユニットのコイルを収容する冷却用の筐体におい
て、外部から磁場を受ける部分に、耐光性を有する非導
電材を設ける(例えば、耐光材料を外部に露出させ、そ
の内側に非磁性の非導電材料を隣接して配置させる)た
め、渦電流の発生量を非常に小さく抑えることができ、
かつ、高エネルギーの光線に対する耐久性も高められ
る。
【0110】したがって、モータの可動子に加わる粘性
抵抗力(制動力)を非常に小さくすることでき、電機子ユ
ニットのコイルに供給する電流を小さくできる分だけ、
可動子の振動を低減することもできる。さらに、上記の
モータをステージ部の駆動手段として用いたステージ装
置では、ステージ部に対する精密な位置決め制御が可能
となり、ステージ装置全体として高機能化が図られる。
【0111】また、上記のステージ装置をレチクルステ
ージまたはウエハステージとして用いた露光装置では、
ステージ部に対する精密な位置決め制御が可能となるた
め、露光装置全体として高機能化が図られる。また、上
記の露光装置を用いることにより、高精度なデバイスを
効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のリニアモータ10(ムービング
マグネット型)の外観斜視図である。
【図2】リニアモータ10のA−A断面図である。
【図3】リニアモータ10のB−B断面図である。
【図4】磁石ユニット12によるy方向の磁場曲線を示
す図である。
【図5】電機子ユニット11の冷却ジャケット32の変
形曲線を示す図である。
【図6】冷却ジャケット32の積層部32aの厚さ(最
適厚)と冷却媒体の圧力との関係を示す図である。
【図7】冷却ジャケット32を実際に組み立てる際の部
材構成を示す断面図である。
【図8】リニアモータ10の作動時に発生する渦電流お
よび粘性抵抗力を説明する図である。
【図9】冷却ジャケット32の別の構成を示す断面図で
ある。
【図10】冷却ジャケット32の外枠部32bの変形例
を説明する図である。
【図11】冷却ジャケット32を実際に組み立てる際の
別の部材構成を示す断面図である。
【図12】冷却ジャケット32を実際に組み立てる際の
別の部材構成を示す断面図である。
【図13】冷却ジャケット32を実際に組み立てる際の
別の部材構成を示す断面図である。
【図14】第2実施形態のリニアモータ70(ムービン
グコイル型)の外観斜視図(a)および正面図(b)であ
る。
【図15】冷却ジャケット32,71の磁場を受ける部
分にセラミック板72を設けた構成を示す断面図であ
る。
【図16】リニアモータ10が適用されたステージ装置
600を示す斜視図である。
【図17】レチクルステージ750にリニアモータ10
が用いられた露光装置700の全体構成を示す図であ
る。
【図18】本発明にかかる露光装置を用いた半導体デバ
イスの製造プロセスを示す図である。
【図19】本発明にかかる露光装置を用いた半導体デバ
イスのより具体的な製造プロセスを示す図である。
【図20】従来のリニアモータ100の構成を示す断面
図である。
【図21】従来のリニアモータ100の作動時に発生す
る渦電流および粘性抵抗力を説明する図である。
【符号の説明】
10,70,100 リニアモータ 11,120 電機子ユニット 12,110 磁石ユニット 21 永久磁石 31 コイル 32 冷却ジャケット 32a 積層部 32b 外枠部 33 流路 41,42 材料 51 矩形開口 52 外枠部材 53 積層部材 54 補強部材 55 CFRP板 56 SUS板 61,63 接着部 62,64,65,66 溶接部 200 温度調整装置 600 ステージ装置 700 露光装置 750 レチクルステージ
フロントページの続き Fターム(参考) 5F046 BA05 CC01 CC02 CC03 CC18 5H609 BB08 PP02 PP09 QQ05 QQ10 RR26 RR33 RR73 RR74 5H641 BB06 BB18 BB19 GG02 GG03 GG05 GG07 GG12 HH02 HH03 HH05 HH06 JA12 JB04 JB05 JB09 JB10

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルと、該コイルを内部に収容する筐
    体とを備えた電機子ユニットにおいて、 前記筐体のうち、外部の発磁体から磁場を受ける部分
    は、耐光性を有する非導電材であることを特徴とする電
    機子ユニット。
  2. 【請求項2】 コイルと、該コイルを内部に収容する筐
    体とを備えた電機子ユニットにおいて、 前記筐体のうち、外部の発磁体から磁場を受ける部分
    は、前記磁場の方向に複数種類の異なる材料が積層され
    た積層部であり、 前記積層部は、外部に露出している耐光材料と、前記耐
    光材料の内側に隣接している非磁性の非導電材料とを有
    することを特徴とする電機子ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電機子
    ユニットにおいて、 前記耐光性を有する非導電材または前記耐光材料は、非
    磁性の導電材料であることを特徴とする電機子ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3の何れか1項に記
    載の電機子ユニットにおいて、 前記耐光性を有する非導電材または前記積層部は、前記
    筐体のうち、前記発磁体から所定値以上の磁場を受ける
    部分に設けられていることを特徴とする電機子ユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4の何れか1項に記
    載の電機子ユニットにおいて、 前記コイルと前記筐体との間に冷却媒体用の流路が形成
    され、 前記耐光性を有する非導電材または前記積層部の厚さ
    は、該耐光性を有する非導電材または前記積層部の厚さ
    と、前記冷却媒体による前記耐光性を有する非導電材ま
    たは前記積層部の最大変形量と、の和が最小となるよう
    に決定されることを特徴とする電機子ユニット。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4の何れか1項に記
    載の電機子ユニットにおいて、 前記コイルと前記筐体との間に冷却媒体用の流路が形成
    され、 前記耐光性を有する非導電材または前記積層部の厚さ、
    および前記筐体のうち前記耐光性を有する非導電材また
    は前記積層部に隣接する部分の厚さは、前記冷却媒体に
    よる各々の部位での変形量の差に応じて決定されること
    を特徴とする電機子ユニット。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の電機子ユニットにおい
    て、 前記耐光材料は、オーステナイト系ステンレス鋼であ
    り、 前記非磁性の非導電材料は、カーボン繊維強化プラスチ
    ックであることを特徴とする電機子ユニット。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7の何れか1項に記
    載した電機子ユニットと、 前記発磁体を有すると共に、前記電機子ユニットとの間
    で相対移動可能な発磁体ユニットとを備え、 前記電機子ユニットによって固定子または可動子が構成
    され、前記発磁体ユニットによって可動子または固定子
    が構成されることを特徴とするモータ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のモータにおいて、 前記相対移動の方向に交差する方向に関して、前記電機
    子ユニットの前記筐体の前記耐光性を有する非導電材ま
    たは前記積層部は、前記発磁体より小さく、 前記筐体のうち、前記交差する方向に前記耐光性を有す
    る非導電材または前記積層部と隣接する部分は、前記耐
    光性を有する非導電材または前記積層部より厚い非磁性
    の導電材料にて構成されていることを特徴とするモー
    タ。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載のモー
    タにおいて、 前記電機子ユニットによって固定子が構成されると共
    に、前記発磁体ユニットによって可動子が構成され、 前記相対移動の方向に関して、前記電機子ユニットの前
    記筐体の前記耐光性を有する非導電材または前記積層部
    は、前記発磁体ユニットの前記発磁体が相対移動する範
    囲、または、該相対移動する範囲より狭い範囲に設けら
    れ、 前記筐体のうち、前記相対移動する範囲の外側に位置す
    る部分には、前記発磁体ユニットに対して粘性抵抗力を
    発生する制動部が設けられることを特徴とするモータ。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のモータにおいて、 前記筐体のうち、前記相対移動の方向に前記耐光性を有
    する非導電材または前記積層部と隣接する部分は、非磁
    性の導電材料にて構成されていることを特徴とするモー
    タ。
  12. 【請求項12】 請求項8から請求項11の何れか1項
    に記載のモータにおいて、 前記電機子ユニットによって固定子が構成されると共
    に、前記発磁体ユニットによって可動子が構成され、 前記可動子が最高速度で動作する領域に対応する前記筐
    体の部分には、前記耐光性を有する非導電材または前記
    積層部を用いることを特徴とするモータ。
  13. 【請求項13】 請求項8から請求項12の何れか1項
    に記載のモータがステージ部の駆動手段として用いられ
    ていることを特徴とするステージ装置。
  14. 【請求項14】 基板上に所定のパターンを形成する露
    光装置であって、請求項13に記載のステージ装置を備
    えていることを特徴とする露光装置。
  15. 【請求項15】 所定のパターンが形成されたデバイス
    を製造するに当たり、請求項14に記載の露光装置を用
    いて、感光剤が塗布されたウエハに、レチクルの回路パ
    ターンを転写する工程を有することを特徴とするデバイ
    スの製造方法。
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