JPH05275755A - クライオスタット - Google Patents

クライオスタット

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JPH05275755A
JPH05275755A JP4067462A JP6746292A JPH05275755A JP H05275755 A JPH05275755 A JP H05275755A JP 4067462 A JP4067462 A JP 4067462A JP 6746292 A JP6746292 A JP 6746292A JP H05275755 A JPH05275755 A JP H05275755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive layer
inner tank
good conductive
cryostat
superconducting coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP4067462A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yazawa
孝 矢澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4067462A priority Critical patent/JPH05275755A/ja
Publication of JPH05275755A publication Critical patent/JPH05275755A/ja
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  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】内槽の外面に設けられる良導電層に、それ本来
の機能を発揮させることができるとともに、この良導電
層の存在が超電導コイルの常電導転移時や励消磁時に不
具合を招くことのないクライオスタットを提供する。 【構成】超電導コイル5と液体ヘリウム6とを一緒に収
容するステンレス鋼製の内槽2の外面に良導電層9を設
けるととともに内槽2の内面に4弗化エチレンエポキシ
樹脂などの熱伝導率の低い熱バリア層10を設けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば磁気浮上列車
に搭載される超電導コイルを収容するのに適したクライ
オスタットに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気浮上式鉄道では、浮上力や推進力を
効率よく得るために超電導コイルを使用する傾向にあ
る。この場合、超電導コイルは車上に搭載される。
【0003】ところで、超電導コイルを使用するときに
は、この超電導コイルをクライオスタット内に収容して
極低温に保つ必要がある。このようなことから、用途に
応じた種々のクライオスタットが考えられている。
【0004】図1には磁気浮上式鉄道の車上用超電導コ
イルを収容するためのクライオスタットが示されてい
る。このクライオスタットは、大きく別けて、外槽1
と、この外槽1内に収容された内槽2と、この内槽2と
外槽1との間に形成された真空断熱層3と、この真空断
熱層3を厚み方向に仕切るように配置されて侵入しよう
とする輻射熱をカットする熱シールド板4とで構成され
ている。内槽2はレーストラック状に形成されている。
そして、内槽2内に超電導コイル5と液体ヘリウム6と
が一緒に収容されている。外槽1および内槽2は、機械
的強度の確保、製作の容易化、非磁性であることなどの
面から通常、ステンレス鋼で形成されている。なお、図
中7は荷重支持体を示している。
【0005】上記のように構成されたクライオスタット
には、走行時に荷重支持体7を介しての伝導や輻射等に
よる定常的な熱侵入以外に次のような熱負荷が加わる。
すなわち、車上用の超電導コイル5は、地上に置かれた
地上コイルあるいは推進コイル8との関連において浮上
力あるいは推進力の発生に寄与する。推進コイル8は通
常、高周波磁界を発生する。この高周波磁界によって内
槽2に渦電流が誘起され、この渦電流に起因するジュー
ル損失が熱負荷として加わる。また、走行時には内槽2
と熱シールド板4との間に相対振動が発生しやすい。こ
のように相対振動が起こると、熱シールド板4に渦電流
が流れ、この渦電流を打ち消すように内槽2に渦電流が
流れる。この渦電流に起因するジュール損失も熱負荷と
して加わる。そこで、このようなジュール損失を低減さ
せるために、車上用のクライオスタットでは、通常、内
槽2の外面に銅、アルミニウム等の低電気抵抗率を有す
る良導電層9をメッキや張り付けなどによって設けてい
る。
【0006】しかしながら、上記のように構成されたク
ライオスタットにあっても次のような問題があった。す
なわち、超電導コイル5に何等かの擾乱が印加され、こ
れが原因して超電導コイル6が常電導に転移すると、超
電導コイルに蓄積されていた膨大なエネルギが急激に放
出される。この放出は電流の変化となって現れるので、
良導電層9に誘導電流が流れる。この誘導電流は10万
アンペア以上にも及ぶ。このような大電流が良導電層9
に流れると、良導電層9と超電導コイル5との間に大き
な吸引力が作用する。この吸引力は10kg/cm 2 のオー
ダーにも達し、この力が内槽2に外圧として加わる。こ
の結果、内槽2が変形してしまう虞れがあった。
【0007】また、超電導コイル5の励磁時および消磁
時には良導電層9に誘導電流が流れ、そのジュール損失
によって励消磁時における液体ヘリウム6の消費量が増
加する問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、内槽の外
面に良導電層を設けたクライオスタットにあっては、特
に超電導コイルが常電導に転移したときや励消磁時にお
いて、良導電層の存在が逆に有害となる問題があった。
【0009】そこで本発明は、内槽の外面に設けられる
良導電層にそれ本来の機能を発揮させることができると
ともに、この良導電層の存在が超電導コイルの常電導転
移時や励消磁時に不具合を招くことのないクライオスタ
ットを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、超電導コイルと極低温冷媒とを収容する
金属製の内槽の外面に良導電層を設けてなるクライオス
タットにおいて、前記内槽の内面に熱伝導率の低い熱バ
リア層を設けてなることを特徴としている。
【0011】
【作用】このクライオスタットを磁気浮上列車に搭載し
た場合を例にとると、走行時には地上側コイルで発生し
た高周波磁界の影響や内槽と熱シールド板との間の相対
振動の影響で内槽の外面に設けられている良導電層にジ
ュール損失が発生する。しかし、内槽の内面に熱バリア
層が設けられているので、発生した熱は内槽内、つまり
極低温冷媒にはほとんど伝わらない。この熱は専ら輻射
によって低温シールド板に伝わる。これは、超電導コイ
ルを励消磁する時も同じである。したがって、走行時や
励消磁時における極低温冷媒の消費を抑制できることに
なる。
【0012】一方、超電導コイルが常電導に転移する
と、内槽の外面に設けられている良導電層に大きな誘導
電流が流れようとする。しかし、良導電層は熱バリア層
の存在によって極低温冷媒とは熱絶縁されているので、
上記誘導電流が立上がると良導電層が急速に温度上昇す
る。このため、良導電層を構成している金属の抵抗率が
上昇し、その結果として誘導電流のレベルそのものが小
さい値に抑えられる。したがって、誘導電流が流れたと
きに起こる良導電層と超電導コイルとの間の電磁吸引力
を小さな値に抑えることができ、超電導コイルが常電導
に転移したときに起こり易い内槽の変形も防止できるこ
とになる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。
【0014】図1には本発明の一実施例に係るクライオ
スタット、ここには磁気浮上列車搭載用のクライオスタ
ットが示されている。そして、この図では図2と同一部
分が同一符号で示されている。
【0015】このクライオスタットは、大きく別けて、
ステンレス鋼製の外槽1と、この外槽1内に収容された
ステンレス鋼製の内槽2と、この内槽2と外槽1との間
に形成された真空断熱層3と、この真空断熱層3を厚み
方向に仕切るように配置されて侵入しようとする輻射熱
をカットする熱シールド板4とで構成されている。内槽
2はレーストラック状に形成されており、この内槽2内
に超電導コイル5と液体ヘリウム6とが一緒に収容され
ている。
【0016】この実施例では、内槽2の外面に銅、アル
ミニウム等の低電気抵抗率を有する良導電層9がメッキ
や張り付けなどによって設けられている。また、内槽2
の内面には、4弗化エチレン、カプトン、エポキシ樹脂
の中から選ばれた少なくとも1種で形成された熱バリア
層10がコーティングなどによって設けられている。こ
のような構成であると、内槽2の内面には熱バリア層1
0が設けられているので、走行時に地上側の推進コイル
8で発生した高周波磁界の影響や内槽2と熱シールド板
4との間の相対振動の影響で内槽2の外面に設けられて
いる良導電層9にジュール損失が発生しても、この熱は
液体ヘリウム6にはほとんど伝わらない。この熱は専ら
輻射によって熱シールド板4に伝わる。これは、超電導
コイル5を励消磁する時も同じである。したがって、走
行時や超電導コイル5の励消磁時における液体ヘリウム
6の消費を抑制できる。
【0017】一方、超電導コイル5が何等かの原因で常
電導に転移すると、内槽2の外面に設けられている良導
電層9に大きな誘導電流が流れようとする。しかし、良
導電層9は熱バリア層10の存在によって液体ヘリウム
6とは熱絶縁されているので、上記誘導電流が立上がる
と良導電層9が急速に温度上昇する。このため、良導電
層9を構成している金属の抵抗率が上昇し、その結果と
して誘導電流のレベルそのものが小さい値に抑えられ
る。したがって、誘導電流が原因して起こる内槽2の変
形も防止できる。
【0018】なお、上述した実施例では極低温冷媒とし
て液体ヘリウム6を用いているが、超電導コイルを高温
超電導線で形成した場合には、液体ヘリウムより沸点の
高い冷媒を使用できることは勿論である。また、上述し
た実施例は本発明を磁気浮上列車へ搭載されるものに適
用しているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、類似した使われ方をするものにも適用できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内槽の外面に設けられる良導電層に、それ本来の機能を
発揮させることができるとともに、良導電層を設けたこ
とによって起こる不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るクライオスタットの縦
断面図、
【図2】従来のクライオスタットの縦断面図。
【符号の説明】
1…外槽 2…内槽 3…真空断熱層 4…熱シールド
板 5…超電導コイル 6…液体ヘリウ
ム 9…良導電層 10…熱バリア層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超電導コイルと極低温冷媒とを収容する金
    属製の内槽の外面に良導電層を設けてなるクライオスタ
    ットにおいて、前記内槽の内面に熱伝導率の低い熱バリ
    ア層を設けてなることを特徴とするクライオスタット。
  2. 【請求項2】前記熱バリア層は、4弗化エチレン、カプ
    トン(登録商標)、エポキシ樹脂の中から選ばれた少な
    くとも1種で形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のクライオスタット。
JP4067462A 1992-03-25 1992-03-25 クライオスタット Pending JPH05275755A (ja)

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JP4067462A JPH05275755A (ja) 1992-03-25 1992-03-25 クライオスタット

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JP4067462A JPH05275755A (ja) 1992-03-25 1992-03-25 クライオスタット

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