JP5388853B2 - リニアステッピングモータ - Google Patents

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    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
    • H02K41/03Synchronous motors; Motors moving step by step; Reluctance motors

Description

本発明は、コイルの励磁電流を切り替えることで、移動子を所定のステップ量ずつ直線運動させるリニアステッピングモータに関する。
リニアステッピングモータは、回転型のステッピングモータと異なり、移動子をダイレクトに直線運動させる。リニアステッピングモータとしては、VR型(Variable Reductance)や、永久磁石と電磁石とを組み合わせたHB型(Hybrid type)が知られている。一般的には、HB型のリニアステッピングモータが広く用いられている(例えば特許文献1参照)。
図16は、従来のHB型のリニアステッピングモータの移動原理(ソーヤの原理)を示す。移動子21は、永久磁石22と電磁石23とから構成される。電磁石23の2個の磁極には、お互いの極性が逆に磁化されるようにコイル24が巻かれている。(1),(2),(3),(4)の順序で電磁石23の電流を切り替えると、永久磁石22の磁束と同じ方向にコイル磁束ができる磁極((1)の磁極1、(2)の磁極4、(3)の磁極2、(4)の磁極3)と逆方向にコイル磁束ができる磁極((1)の磁極2、(2)の磁極3、(3)の磁極1、(4)の磁極4)が生ずる。この逆方向の磁束が永久磁石22の磁束と同程度となるように電流を設定すれば、永久磁石22の磁束を遮断する磁気弁の働きをさせることができる。この働きにより、永久磁石22の磁束は同方向の励磁磁極を通過し、固定子25のヨークを通り移動子21の非励磁の2個の磁極を通り永久磁石22に戻る。このような磁気回路は、(1),(2),(3),(4)それぞれで形成される。(1),(2),(3),(4)の度に、移動子21は固定子25の歯ピッチの1/4ずつ歩進する。
特開昭61−173660号公報
HB型のリニアステッピングモータにおいては、固定子及び移動子に多数の櫛歯を加工することで推力を大きくすることができ、また櫛歯のピッチを細かくすることでステップ量を小さくできる、という利点がある。しかしその反面、複雑な櫛歯の形状の加工が必要になったり、固定子と移動子の櫛歯の間隔を一定に保つ組立が必要になったりするので、製造コストが高くなるという問題がある。
そこで本発明は、構造を単純にすることができ、安価なリニアステッピングモータを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の永久磁石によって、N極及びS極の磁極が所定のピッチで軸線方向に交互に着磁される固定子又は移動子の一方と、前記固定子又は前記移動子の一方の周囲にすきまを開けて巻かれる少なくとも二相のコイルを含む固定子又は移動子の他方と、前記固定子に対する前記移動子の直線運動を案内する案内手段と、を備え、各コイルの軸線方向の長さが前記固定子又は前記移動子の前記一方のN−S間の磁極ピッチよりも長く、前記少なくとも二相のコイルのうちの励磁コイルの軸線方向の両端部に磁極を発生させ、前記励磁コイルの軸線方向の両端部の磁極と前記永久磁石の磁極との吸引力及び/又は反発力を利用して、前記移動子を前記固定子に対して直線運動させるリニアステッピングモータである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリニアステッピングモータにおいて、前記リニアステッピングモータはさらに、前記少なくとも二相のコイルのうちの各コイルの軸線方向の両端部に設けられ、磁性材料からなると共に磁気回路を形成するためのポールを備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のリニアステッピングモータにおいて、前記リニアステッピングモータはさらに、前記少なくとも二相のコイル及び前記ポールが収容され、磁性材料からなると共に磁気回路を形成するための筒状のヨークを備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のリニアステッピングモータにおいて、前記リニアステッピングモータはさらに、前記ヨークに対する前記ポールの軸線方向の位置を位置決めする位置決め手段を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のリニアステッピングモータにおいて、前記少なくとも二相のコイルのうちの各コイル間には、位相をずらすための非磁性材料からなるスペーサが設けられ、前記スペーサと前記固定子又は前記移動子の一方との間のすきまは、前記少なくとも二相のコイルと前記固定子又は前記移動子の一方との間のすきまよりも小さいことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のリニアステッピングモータにおいて、前記少なくとも二相のコイルのうちの各コイルの軸線方向の両端部の磁極ピッチは、前記永久磁石のN−S間の磁極ピッチの実質的に2N+1倍(N:正の整数)であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載のリニアステッピングモータにおいて、前記少なくとも二相のコイルは、二相のコイルであり、前記二相のコイルは、前記永久磁石のN−N間の磁極ピッチの1/4倍軸線方向に位相がずれていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、シンプルな構造で、組立も簡単な安価なリニアステッピングモータが得られる。
請求項2に記載の発明によれば、コイルの軸線方向の両端部に磁気回路を形成するためのポールを備えるので、シンプルな構造でありながら高推力を発生させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、コイル及びポールが磁気回路を形成するための筒状のヨークに収容されているので、より高推力を発生させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ヨークに対するポールの軸線方向の位置を位置決めできるので、磁気回路を形成するためのポールのピッチを一定にすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、各相のコイルの位相をずらすためのスペーサが固定子又は移動子の一方を支持するので、コイルと固定子又は移動子の一方との間のすきまを小さく設計したとしても、コイルと固定子又は移動子の一方が接触することを防止でき、これらの間にすきまを確実に確保できる。すきまを小さく設計できるので、リニアステッピングモータの推力を向上させることができる。また、固定子又は移動子の一方の曲がりもある程度許容することができる。
請求項6に記載の発明によれば、各コイルの軸線方向の長さを永久磁石のN−S間の磁極ピッチよりも長く、巻数を多くすることができる。このため、リニアステッピングモータの推力を向上させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、二相のコイルにすることで、シンプルな構造にすることができる。
本発明の一実施形態におけるリニアステッピングモータの斜視図 リニアステッピングモータのスケルトン リニアステッピングモータの軸線に沿った断面図 ロッドの軸線に沿った断面図 ロッドの正面図 ヨークの平面図 ヨークの側面図 フォーサの断面図 コイルの断面図 コイルの結線図 ポールを示す図(図中(A)はポールの正面図を示し、(B)は側面図を示す) スペーサを示す図(図中(A)はスペーサの正面図を示し、(B)は側面図を示す) ブッシュを示す図(図中(A)はブッシュの正面図を示し、(B)は側面図を示す) コイルの励磁方式の一例を示す図 リニアステッピングモータの移動原理を示す図 従来のHB型のリニアステッピングモータの移動原理を示す図
符号の説明
1…ロッド(移動子)
2…フォーサ(固定子)
3…永久磁石
5…二相のコイル
5a,5b…コイル
8…ヨーク
10…ポール
11…ブッシュ(案内手段)
14…スペーサ
L1…コイルの軸線方向の両端部の磁極ピッチ
L2…永久磁石のN−S間の磁極ピッチ
L3…スペーサの軸線方向の厚み
L4…永久磁石のN−N間の磁極ピッチ
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1ないし図3は本発明の一実施形態におけるリニアステッピングモータの外観図を示す。図1はリニアステッピングモータの外観斜視図を示し、図2はスケルトンを示し、図3は軸線に沿った断面図を示す。図1に示されるように、移動子であるロッド1は、固定子である円筒状のフォーサ2に覆われる。図2に示されるように、ロッド1は、円筒状のパイプ4に複数の永久磁石3を挿入してなる。永久磁石3によって、ロッド1にはN極及びS極の磁極が所定のピッチで軸線方向に交互に着磁される。フォーサ2には、ロッド1の周囲にすきまを開けて巻かれる二相のコイル5が設けられる。各コイル5a,5b間には、位相をずらすためのスペーサ14が介在される。二相のコイル5の励磁電流を切り替えると、ロッド1が所定のステップ量ずつ軸線方向に直線運動する。
図4はロッド1の軸線に沿った断面図を示し、図5は正面図を示す。永久磁石3は、保磁力の高いネオジウム磁石などの希土類磁石である。円筒状のパイプ4は、ステンレスなどの金属製であるか、又は樹脂製である。パイプ4内には、複数の円柱形の永久磁石3がN極同士及びS極同士が向かい合うように挿入される。永久磁石3の境目にN極又はS極の磁極が形成される。永久磁石3の軸線方向の厚みは一定であるので、軸線方向に一定のピッチでN極及びS極が交互に形成される。パイプ4に永久磁石3を挿入した後、パイプの両端はエンドプラグ7で塞がれる。エンドプラグ7は例えば接着、ねじ結合などによってパイプ4に固定される。エンドプラグ7には、直線運動させる対象を取り付けるためのねじが加工される。ロッド1の断面形状は、円形でなくても、扁平な楕円形であってもよく、四角形などの多角形であってもよい。
もし永久磁石3の間に磁性材料からなるポールシューを挿入するならば、ロッド1の周囲の磁束密度をきれいな正弦波にすることができる。しかし、リニアステッピングモータの場合、コイル5a,5bの励磁電流がステップ状なので、ロッド1の周囲の磁束密度をきれいな正弦波にする必要がない。構造を簡素化し、コストを低減する方を優先させたい場合には、ポールシューを挿入しなくてもよい。
図2及び図3に示されるように、フォーサ2は、筒状のヨーク8に二相のコイル5を挿入してなる。各コイル5a,5bの軸線方向の両端には、磁気回路を形成するためのリング状のポール10が配置される。ヨーク8の両端部には、ロッド1を支持し、ロッド1とコイル5a,5bが接触するのを防止する一対のブッシュ11が設けられる。ブッシュ11は、フォーサ2に対するロッド1の直線運動を案内する案内手段として機能する。ヨーク8の内部のコイル5a,5bなどの挿入物がブッシュ11によってシールされる。
二相のコイル5は、二つのコイル5a,5bで一組となる。この実施形態では、二相のコイル5が一組のコイル5a,5bから構成されているが、二組、三組などの複数組のコイル5a,5bから構成されてもよい。
図6はヨーク8の平面図を示し、図7はヨーク8の側面図を示す。円筒状ヨーク8は、薄肉で珪素鋼などの磁性材料からなる。ヨーク8には、コイル5a,5b及びポール10を固定するための接着剤を注入する孔8aが開けられる。ヨーク8の両端部には、各コイル5a,5bのリード線を引き出すための切欠き8bが加工される。ヨーク8には、ヨーク8に対するポール10の軸線方向の位置を位置決めするための位置決め手段として、ねじ孔8cが加工される。なお、コイル5a,5b、ポール10をヨーク8に固定するために、接着剤を用いる替わりにヨーク8の両端部をかしめてもよい。
図8はフォーサ2の断面図を示し、図9はコイル5a,5bの断面図を示す。コイル5a,5bは銅線を円筒状に巻いたものである。二相のコイル5は、2個のコイル5a,5bで1セットである。各コイル5a,5bからは、銅線の巻き始めと巻き終わりのリード線13が引き出される。図10のコイルの結線図に示されるように、二相のコイル5はA相のコイル5aとB相のコイル5bから構成される。A相のコイル5aに流れる電流を反転させると−A相になり、B相のコイル5bに流れる電流を反転させると−B相になる。
図11は、リング状のポール10を示す。図中(A)はポール10の正面図を示し、(B)は側面図を示す。ポール10は、珪素鋼などの磁性材料からなる。ポール10には、ロッド1が貫通する孔が開けられる。リング状のポール10の外周面には、ヨーク8に対するポール10の軸線方向の位置を位置決めするための位置決め手段として、位置決め凹部10aが設けられる。図8に示されるように、ヨーク8のねじ孔8cに位置決めボルト12をねじ込むと、位置決めボルト12の頭部がヨーク8の位置決め凹部10aに嵌まる。これにより、ヨーク8に対してポール10を位置決めすることができる。ポール10には、ブッシュ11を取り付けるための取付けねじ10bが加工される。
図3に示されるように、両端にポール10が配置された状態で各コイル5a,5bの磁極ピッチL1(コイル5a,5bの両端部のポール10の中心間の距離L1)は、ロッド1のN−S間の磁極ピッチL2の実質的に2N+1倍(N:正の整数)に設定される。すなわち、コイル5a,5bの両端部の一対のポール10のうち、一方のポール10がロッド1のN極上にあるときは、他方のポール10がロッド1のS極上にあるという関係を保つ。ただし、一対のコイル5a,5bの磁極ピッチがロッド1のN−S間の磁極ピッチに等しい場合、コイル5a,5bの両端部の磁束密度を大きくすることができない。このため、この実施形態では、ロッド1のN−S間の磁極ピッチの2N+1倍(N:正の整数)とする。
コイル5a,5bの磁極ピッチL1をロッド1のN−S間の磁極ピッチL2の2N+1倍に正確に設定すると、コギングが発生するおそれがある。コギングを低減するために、コイル5a,5bの磁極ピッチL1をロッド1の磁極ピッチL2の2N+1倍から僅かにずらしてもよい。
図12は、スペーサ14を示す。図中(A)はスペーサ14の正面図を示し、(B)は側面図を示す。スペーサ14は樹脂製であり、円筒形状に形成される。スペーサ14は、二相のコイル5間の間隔を一定に保つために設けられる。図3に示されるように、スペーサ14の軸線方向の厚みL3は、二相のコイル5の位相を電気角で90度、すなわちロッド1のN−N間の磁極ピッチL4の実質的に1/4倍ずらすように設定される。ロッド1のS−S間の磁極ピッチL4の1/4倍は、N−S間の磁極ピッチL2の1/2倍に等しい。単独の永久磁石3の軸線方向の厚みは、ロッド1のN−S間の磁極ピッチL2に等しいから、結局、各コイル5a,5bの位相は、単独の永久磁石3の軸線方向の厚みの1/2倍だけずれていることになる。この実施形態では、ポール10の厚みが単独の永久磁石3の厚みの1/2に設定されている。図3を参照すると、B相のコイル5bの左側のポール10の左端の位置P2が、A相のコイル5aに対して位相がずれていない位置P1から、永久磁石3の厚みの1/2倍だけ左側にずれていることがわかる。
スペーサ14とロッド1との間のすきまは、コイル5a,5bとロッド1との間のすきまよりも小さく設定される。スペーサ14の内径は、ロッド1を支持できるようにフォーサ2の両端部のブッシュ11の内径と等しい。コイル5a,5bの内径とロッド1の外径はあるすきまを持っている。モータの推力を向上させるためには、このすきまはなるべく小さくする必要がある。スペーサ14の内径をコイル5a,5bの内径よりも小さくし、ブッシュ11と共にロッド1を支持することにより、すきまを確実に確保することができる。このため、コイル5a,5bとロッド1とのすきまを小さく設計し、モータの推力を向上させることが可能になる。また、ロッド1の曲がりもある程度は許容できるようになる。
図13は、ブッシュ11を示す。図中(A)はブッシュ11の正面図を示し、(B)は側面図を示す。ブッシュ11は、スライド抵抗の小さい樹脂からなり、リング状に形成される。ブッシュ11の内周面をロッド1がスライドする。ブッシュ11は、ロッド1に付着した鉄粉がフォーサ2の内部に入らないようにシールする役割も持つ。ブッシュ11には、ポール10に取り付けるための取付け孔11aが加工される。ブッシュ11をポール10にねじで取り付ける替わりに、ヨーク8の両端部をかしめてブッシュ11をヨーク8に固定してもよい。
フォーサ2の組立て方法を説明する。まず、銅線を巻いてコイル5a,5b単体を組み立てる。各コイル5a,5bの両端にポール10を取り付けた後、A相コイル5aとB相コイル5bとの間にスペーサ14を介在させ、コイル5a,5bをヨーク8内に挿入する。ヨーク8とポール10とを位置決めした後、接着剤によって、ヨーク8とコイル5a,5bを固定する。その後、ブッシュ11をヨーク8に取り付けると、フォーサ2が完成する。
図14は、二相のコイル5の励磁方式の一例を示す。ここでは、一相だけに電流を流していく一相励磁方式を説明する。最初のステップでA相のコイル5aを励磁し、次のステップでB相のコイル5bを励磁する。次のステップでA相のコイル5aに反対方向の電流を流し(−A相)、次のステップでB相のコイル5bに反対方向に電流を流す(−B相)。1〜4までのステップが1周期となり、この間にロッド1はN−N間の磁極ピッチを直線運動する。一相励磁方式の他に、A相とB相の二つの相に渡り電流を流して駆動する二相励磁方式を採用してもよい。二相のコイル5はユニポーラ方式によって励磁されてもよいし、バイポーラ方式によって励磁されてもよい。
図15を用いてリニアステッピングモータの移動原理を説明する。フォーサ2のポール10間のピッチは、ロッド1のN−S間の磁極ピッチの2N+1倍(N:正の整数)になっていて、一対のポール10は必ずロッド1のN極及びS極に対向できるようになっている。まず、(1)においては、A相のコイル5aが励磁されているために、ロッド1はA相のコイル5aのポール10に異極同士で対向する。この状態で外力が加わり、ロッド1を移動させようとすると、ロッド1を(1)の位置に戻そうとする力が働くので、位置決めが可能になる。このとき、B相のコイル5bのポール10の中心は、ロッド1の磁極NSの境目に位置している。A相のコイル5aとB相のコイル5bとは、電気角で90度位相がずれているからである。
次に(2)に移り、A相のコイル5aの電流がオフになり、B相のコイル5bの電流がオンになると、ロッド1はN−N間の磁極ピッチの1/4(すなわち1ステップ分)右方向に移動して、B相のコイル5bに吸引されて停止する。
次に(3)に移り、今度はA相のコイル5aに(1)とは逆向きの電流を流す。ロッド1はさらに、1ステップ分右方向に移動して、A相のコイル5aに吸引されて停止する。
次に(4)に移り、同様にB相のコイル5bに(2)とは逆向きの電流を流す。B相のポール10の極性も(2)とは逆になり、ロッド1はさらに1ステップ分右方向に移動して静止する。
次に(1)に戻り、(2)〜(4)を繰り返す。(1)〜(4)の次のステップに移る度に、ロッド1は1ステップずつ歩進する。以上が、リニアステッピングモータの移動原理である。
なお、本発明は上記実施形態に限られることなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々な実施形態に具現化できる。例えば、コイルは三相のコイルでも五相のコイルでもよい。また、コイル単体でその両端部に磁束密度の高いN極及びS極の磁極を形成できる場合には、コイルの両端部にポールを設けなくてもよい。さらにコイルの励磁方式には、フルステップ量をn分割できるマイクロステップ駆動を用いてもよい。ロッドが移動する替わりにフォーサが移動してもよい。
本明細書は、2007年8月31日出願の特願2007-226576に基づく。この内容はすべてここに含めておく。

Claims (7)

  1. 複数の永久磁石によって、N極及びS極の磁極が所定のピッチで軸線方向に交互に着磁される固定子又は移動子の一方と、
    前記固定子又は前記移動子の一方の周囲にすきまを空けて巻かれる少なくとも二相のコイルを含む固定子又は移動子の他方と、
    前記固定子に対する前記移動子の直線運動を案内する案内手段と、を備え、
    各コイルの軸線方向の長さが前記固定子又は前記移動子の前記一方のN−S間の磁極ピッチよりも長く、
    前記少なくとも二相のコイルのうちの励磁コイルの軸線方向の両端部に磁極を発生させ、前記励磁コイルの軸線方向の両端部の磁極と前記永久磁石の磁極との吸引力及び/又は反発力を利用して、前記移動子を前記固定子に対して直線運動させるリニアステッピングモータ。
  2. 前記リニアステッピングモータはさらに、
    前記少なくとも二相のコイルのうちの各コイルの軸線方向の両端部に設けられ、磁性材料からなると共に磁気回路を形成するためのポールを備えることを特徴とする請求項1に記載のリニアステッピングモータ。
  3. 前記リニアステッピングモータはさらに、
    前記少なくとも二相のコイル及び前記ポールが収容され、磁性材料からなると共に磁気回路を形成するための筒状のヨークを備えることを特徴とする請求項2に記載のリニアステッピングモータ。
  4. 前記リニアステッピングモータはさらに、
    前記ヨークに対する前記ポールの軸線方向の位置を位置決めする位置決め手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のリニアステッピングモータ。
  5. 前記少なくとも二相のコイルのうちの各コイル間には、位相をずらすための非磁性材料からなるスペーサが設けられ、
    前記スペーサと前記固定子又は前記移動子の一方との間のすきまは、前記少なくとも二相のコイルと前記固定子又は前記移動子の一方との間のすきまよりも小さいことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のリニアステッピングモータ。
  6. 前記少なくとも二相のコイルのうちの各コイルの軸線方向の両端部の磁極ピッチは、前記永久磁石のN−S間の磁極ピッチの実質的に2N+1倍(N:正の整数)であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のリニアステッピングモータ。
  7. 前記少なくとも二相のコイルは、二相のコイルであり、
    前記二相のコイルは、前記永久磁石のN−N間の磁極ピッチの1/4倍軸線方向に位相がずれていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のリニアステッピングモータ。
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