JP2002271010A - 電子部品及び基板の製造方法 - Google Patents

電子部品及び基板の製造方法

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JP2002271010A
JP2002271010A JP2001072319A JP2001072319A JP2002271010A JP 2002271010 A JP2002271010 A JP 2002271010A JP 2001072319 A JP2001072319 A JP 2001072319A JP 2001072319 A JP2001072319 A JP 2001072319A JP 2002271010 A JP2002271010 A JP 2002271010A
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pressing
bump
electronic component
solder
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JP2001072319A
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Takahiko Yamazaki
孝彦 山崎
Shingo Arimi
真午 有見
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンプを押圧する際の押圧力を小さくし、し
かも平坦な頂面を有するバンプを確実に形成することが
できる電子部品の製造方法、及び基板の製造方法を提供
すること。 【解決手段】 本発明の基板10の製造方法は、基板1
0の主面11に形成されたハンダバンプ13の頂部を、
ヘッド231の平坦な234押圧面で押圧しつつ、押圧
面234をハンダバンプ13の高さ方向と平行な方向V
Bに振動させて、ハンダバンプ13の頂部を平坦な頂面
13とする平坦化工程を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップ、チッ
プコンデンサ、基板等の電子部品の製造方法、及びこれ
らの電子部品を搭載する基板の製造方法に関し、特に、
バンプの頂部を平坦な頂面とした電子部品の製造方法及
び基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ICチップなどの半導体素子や、チップ
コンデンサ、チップ抵抗などのチップ部品、これらを搭
載する基板などの電子部品には、電気的接続のための端
子として、接続面から盛り上がったバンプをハンダや金
などによって形成することがある。このようなハンダバ
ンプや金バンプ等のバンプについては、接続相手の電子
部品(例えば、ICチップに対する基板、あるいは基板
に対するICチップなど)との接続を確実にするため、
それぞれの頂部を平坦な頂面とすることがある。
【0003】その手法としては、例えば、予め基板やI
Cチップなどの電子部品に半球状などの形状に盛り上が
ったバンプを形成しておき、平坦化装置のヘッドに形成
した平坦な押圧面でバンプを押圧し、その頂部を押し潰
して頂面を平坦にするものが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
技術の進歩に伴う高集積化により、電子部品に形成され
るバンプの数が増加しており、特に、ICチップ、ある
いはICチップを搭載するためのIC搭載用基板につい
ては、形成されるバンプの数が数1000〜20000
ヶ以上となるものもある。このため、上述のようにヘッ
ドの押圧面で各バンプを押圧しようとすると、バンプ1
ヶ当たりの押圧力はさほど大きくなくとも、全体として
みるとかなり大きな押圧力が必要となり、例えば、数1
00〜数1000N(数10〜数100kgf)という
大きさになることもある。このような大きな押圧力を得
るため、大型のプレス機を用いる必要が生じ設備費用や
ランニングコストが大きくなる。さらに、電子部品に大
きな押圧力が掛かるため、電子部品自身が破壊したり、
その特性や信頼性を損ねる危険性もある。
【0005】また、電子部品のうちICチップ等を搭載
する基板においては、バンプを形成する面の裏面(反対
面)に、チップコンデンサやチップ抵抗などの電子部品
を搭載し、その後にバンプを平坦化したい場合もある。
また、バンプを形成する面の裏面(反対面)に、ピンや
ボールなどの接続端子を別途接続し、その後にバンプを
平坦化したい場合もある。このような場合には、バンプ
の押圧の際、基板を載置するベースに開口を設けて搭載
された電子部品やピン等の端子を収容し、その周囲で基
板全体を支えることとなるが、上記のように押圧力が高
くなると、押圧力による基板の変形が大きくなり、基板
が破壊しやすくなる。あるいは、平坦化が済んで押圧力
を取り去った後に基板の変形が戻るため、バンプ間のコ
ポラナリティが悪化することもある。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであって、バンプを押圧する際の押圧力を小さく
し、しかも平坦な頂面を有するバンプを確実に形成する
ことができる電子部品の製造方法、及び基板の製造方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、電子部品に形成されたバンプの頂部を、平坦な
押圧面で押圧しつつ、上記押圧面または上記電子部品を
上記バンプの高さ方向と平行な方向に振動させて、上記
バンプの頂部を平坦な頂面とする平坦化工程を備える電
子部品の製造方法である。
【0008】本発明の電子部品の製造方法では、押圧面
でバンプの頂部を押圧しつつ、押圧面または電子部品
を、バンプの高さ方向と平行な方向に振動(以下、この
方向の振動を縦振動ともいう)させてその頂面を平坦に
するので、振動を伴わない静的な押圧だけあるいはこの
ような押圧と加熱とによってバンプの頂部を平坦な頂面
とするのに比して、少ない押圧力で平坦化ができる。振
動によって、バンプ頂部が繰り返し速い速度で押圧面に
叩かれるため、静的な押圧(あるいは押圧と加熱)とは
異なり、外部から加える押圧力が小さくても容易に変形
して平坦化されると考えられる。
【0009】従って、バンプが少数の場合はもとより、
多数(例えば数1000〜2万個など)のバンプを一度
に平坦化するにあたっても、少ない押圧力で押圧できる
など、押圧のための装置が比較的小型で済み、設備費用
やランニングコストを小さくできる。さらに、電子部品
に掛かる押圧力が小さくなるため、電子部品に対するダ
メージが少なく、電子部品の破壊や特性や信頼性の低下
を防止できる。
【0010】さらに、バンプの高さ方向に直交する方向
の振動(以下、単に横振動ともいう)を用いる場合に
は、平坦化は可能であるが、バンプをなすハンダや金な
どの金属が削られて削りカス(金属粒子)が発生するこ
とが判った。このため、電子部品自身やあるいは搭載す
るICチップ等他の電子部品におけるショート等の不具
合の原因となる可能性がある。これに対し、本発明で
は、縦振動を用いるので削りカスが発生することが無
く、電子部品の信頼性を高くすることができる。
【0011】なお、本明細書における電子部品には、I
Cチップ、トランジスタ、ローノイズアンプ、FET等
の半導体部品、チップコンデンサ、チップ抵抗、チップ
インダクタなどのチップ部品、SAWフィルタ、LCフ
ィルタ、アンテナスイッチモジュール、カプラ、ダイプ
レクサ等や、これらの電子部品(ICチップ等の半導体
部品やチップ部品)や他の基板を搭載するためのセラミ
ックや樹脂等からなる基板などが含まれるが、これらに
限られない。本発明は特に、多数のバンプが形成される
ICチップや、搭載するICチップとの接続のためのバ
ンプが多数形成されるIC搭載用基板に適用するのが好
ましい。静的な押圧に比して、押圧力を著しく減少する
ことができるからである。また、この電子部品に形成さ
れるバンプとしては、電子部品やこれと接続する基板等
の材質等に応じて適宜選択すればよいが、90Pb−1
0Sn、95Pb−5Sn、40Pb−60Snなどの
Pb−Sn系ハンダ、Sn−Sb系ハンダ、Sn−Ag
系ハンダ、Sn−Ag−Cu系ハンダ、Au−Ge系ハ
ンダ,Au−Sn系ハンダなどのハンダや、金(Au)
などの金属を用いるものが挙げられる。
【0012】なお、押圧面や電子部品を縦振動させる手
法としては、モータなど各種のアクチュエータを用いる
ことができる。その中には、例えば、圧電素子、電歪素
子などを用いた振動子も挙げられる。中でも、ボルト締
めランジュバン型の振動子を用い、振動方向を押圧面で
縦振動となるように調整したものは、耐久性が高く、振
動の振幅の変化幅が比較的大きく取れて調整が容易であ
るなど特に好ましい。
【0013】また、振動の周波数は、バンプを含めた電
子部品の材質、振動させるアクチュエータの特性等を勘
案して適宜選択すればよいが、例えば、10kHz以上
の高周波振動、特に20kHz以上の高周波振動を用い
るのが好ましい。即ち、前記振動は高周波振動である前
記電子部品の製造方法とするのが好ましい。高周波振動
を用いる場合には、極めて速い速度でかつ極めて多数の
回数(例えば10kHzでは1秒間に1万回、20kH
zでは1秒間に2万回)バンプ頂部が押圧面によって叩
かれるため、振動毎の変形は小さくして電子部品に対す
る影響を小さくしながら、しかもごく短時間(例えば数
秒間)でバンプ頂部を変形させ平坦化することができる
からである。
【0014】さらに、上記電子部品の製造方法であっ
て、前記押圧面は、セラミックから構成されている電子
部品の製造方法とするのが好ましい。このように押圧面
がセラミックから構成されている場合には、押圧面を鋼
材などの金属で構成した場合に比して、バンプをなすハ
ンダや金など金属が押圧面に付着しにくく、押圧面への
金属の付着によるバンプ頂面の平坦性低下などの不具合
を防止できる。
【0015】ここで、押圧面はセラミックから構成され
ていればよい。つまり、押圧面を含む部材(例えば押圧
用のヘッド)のうち、少なくとも押圧面がセラミックに
よって構成されていれば良く、例えば、ヘッドなどの部
材全体をセラミック材で構成するほか、セラミック材を
貼り付けるなどしてヘッドなどの部材のうち押圧面を含
む一部のみをセラミック材で構成することもできる。ま
た、ヘッドなどの部材の押圧面にコーティングによって
セラミック層を形成することもできる。また、押圧面を
構成するセラミックとしては、押圧するバンプの材質等
を考慮して適宜選択すればよいが、例えば、アルミナ、
ジルコニア、窒化アルミニウム、窒化珪素、炭化珪素な
どが挙げられる。さらには、導電性を有する導電性ジル
コニア、サイアロン(商標名)など導電性を有するセラ
ミックを用いることもできる。ヘッドなどの部材全体あ
るいは押圧面を含むその一部をセラミック材で構成した
場合に、導電性セラミックを用いると、放電加工により
容易に押圧面を所望の形状にできる点で都合がよい。
【0016】さらに、上記電子部品の製造方法であっ
て、前記平坦化工程は、前記バンプの頂部を加熱した押
圧面で押圧する電子部品の製造方法とするのが好まし
い。加熱した押圧面でバンプを押圧すると、縦振動及び
押圧に加えて熱の作用によりバンプの平坦化が容易にな
り、あるいは平坦化された頂面が滑らかとなるからであ
る。なお、加熱された押圧面の温度は、電子部品の材
質、バンプをなす金属の材質などを勘案して選択すれば
良い。
【0017】さらに他の解決手段は、基板に形成された
ハンダバンプの頂部を、平坦な押圧面で押圧しつつ、上
記押圧面または上記基板を上記ハンダバンプの高さ方向
と平行な方向に振動させて、上記ハンダバンプの頂部を
平坦な頂面とする平坦化工程を備える基板の製造方法で
ある。
【0018】本発明の基板の製造方法では、押圧面でハ
ンダバンプの頂部を押圧しつつ、押圧面または基板を、
ハンダバンプの高さ方向と平行な方向に振動(縦振動)
させてその頂面を平坦にするので、振動を伴わない静的
な押圧だけあるいはこのような押圧と加熱とによってハ
ンダバンプの頂部を平坦な頂面とするのに比して、少な
い押圧力で平坦化ができる。振動によって、ハンダバン
プ頂部が繰り返し速い速度で押圧面に叩かれるため、静
的な押圧(あるいは押圧と加熱)とは異なり、外部から
加える押圧力が小さくても容易に変形して平坦化される
と考えられる。
【0019】従って、ハンダバンプが少数の場合はもと
より、多数(例えば数1000〜2万個など)のハンダ
バンプを一度に平坦化するにあたっても、少ない押圧力
で押圧できるなど、押圧のための装置が比較的小型で済
み、設備費用やランニングコストを小さくできる。さら
に、基板に掛かる押圧力が小さくなるため、基板に対す
るダメージが少なく、基板の破壊や特性や信頼性の低下
を防止できる。
【0020】さらに、ハンダバンプの高さ方向に直交す
る方向の振動(横振動)を用いる場合には、平坦化は可
能であるが、ハンダバンプのハンダが削られて削りカス
(ハンダ粒子)が発生することが判った。このため、基
板自身やあるいはこの基板に搭載するICチップ等他の
電子部品におけるショート等の不具合の原因となる可能
性がある。これに対し、本発明では、縦振動を用いるの
で削りカスが発生することが無く、基板の信頼性を高く
することができる。
【0021】なお前述したように、本明細書において基
板には、ICチップ、トランジスタ、ローノイズアン
プ、FET等の半導体部品、チップコンデンサ、チップ
抵抗、チップインダクタなどのチップ部品、SAWフィ
ルタ、LCフィルタ、アンテナスイッチモジュール、カ
プラ、ダイプレクサなどの電子部品や他の基板を搭載す
るためのセラミックや樹脂等からなる基板などが含まれ
るが、これらの限定されない。この中で、本発明は特
に、多数の接続端子を有するICチップを搭載し、これ
らの接続端子と接続するためのハンダバンプが多数形成
されるIC搭載用基板に適用するのが好ましい。静的な
押圧を行う場合に比して、押圧力を著しく減少すること
ができるからである。
【0022】また、この基板に形成されるハンダバンプ
としては、基板やこれと接続するICチップなどの材質
等に応じて適宜選択すればよいが、例えば、90Pb−
10Sn、95Pb−5Sn、40Pb−60Snなど
のPb−Sn系ハンダ、Sn−Sb系ハンダ、Sn−A
g系ハンダ、Sn−Ag−Cu系ハンダ、Au−Ge系
ハンダ,Au−Sn系ハンダなどのハンダを用いるもの
が挙げられる。
【0023】なお、押圧面や基板を縦振動させる手法と
しては、前記したように、モータなど各種のアクチュエ
ータを用いることができる。例えば、圧電素子、電歪素
子などを用いた振動子、中でも、ボルト締めランジュバ
ン型の振動子を用い、振動方向を押圧面で縦振動となる
ように調整したものは、耐久性が高く、振動の振幅の変
化幅が比較的大きく取れて調整が容易であるなど特に好
ましい。
【0024】また、振動の周波数は、バンプを含めた基
板の材質、振動させるアクチュエータの特性等を勘案し
て適宜選択すればよいが、例えば、10kHz以上の高
周波振動、特に20kHz以上の高周波振動を用いるの
が好ましい。即ち、前記振動は高周波振動である前記基
板の製造方法とするのが好ましい。前記したように、高
周波振動を用いる場合には、極めて速い速度でかつ極め
て多数の回数(例えば10kHzでは1秒間に1万回、
20kHzでは1秒間に2万回)バンプ頂部が押圧面に
よって叩かれるため、振動毎の変形は小さくて電子部品
に対する影響を小さくしながら、しかもごく短時間(例
えば数秒間)でバンプ頂部を変形させ平坦化することが
できるからである。
【0025】さらに、上記基板の製造方法であって、前
記基板は、前記ハンダバンプが形成された面の反対面側
に電子部品が搭載され、前記ハンダバンプのうち少なく
ともいずれかは、前記ハンダバンプが形成された面のう
ち、上記反対面内の電子部品が搭載された領域に対応す
る領域内に形成されており、前記平坦化工程は、上記基
板を載置する載置面上に開口する収容孔内に上記電子部
品を収容すると共に、上記基板の反対面のうち上記電子
部品の周囲に位置する部分を上記載置面と当接させて行
う基板の製造方法とすると良い。
【0026】本発明において、基板のうち、一方にはハ
ンダバンプが形成され、他方その反対面には電子部品が
搭載されている。しかも、ハンダバンプのうち少なくと
もいずれかは、ハンダバンプを形成した面(以下、バン
プ形成面ともいう)のうち、反対面内の電子部品の搭載
された領域に対応する領域、つまり反対面のうち電子部
品が搭載された領域を基板の厚さ方向に投影した領域内
に形成されている。このため、平坦な載置面上に反対面
側を載置面に向けて基板を載置し、押圧面でハンダバン
プを押圧すると、応力が反対面に搭載されている電子部
品に集中して掛かるので、電子部品自身が破壊したり、
電子部品と基板との接続部分が破壊する危険性がある。
【0027】そこで、載置面に設けた開口内に電子部品
を収容し、基板の反対面のうち電子部品の周囲に位置す
る部分を載置面に当接させた上で、ハンダバンプに押圧
面を静的に押圧して平坦化を行うことが考えられる。
【0028】しかしながら、ハンダバンプに静的な押圧
力を掛けると、載置面に開口が設けられているため基板
が開口内に向かって凸となるような撓み変形が生じ、こ
の状態で平坦化が行われる。従って、基板にクラック等
が生じるなど破壊あるいは特性の低下が生じやすくな
る、また、その後に押圧力を取り去ると基板の変形が戻
るため、各ハンダバンプ頂面の高さが区々になってばら
つき、ハンダバンプのコポラナリティ(共平面性)が悪
化する。このため、このような基板においては、静的な
押圧力を用いたハンダバンプの平坦化は極めて困難であ
った。
【0029】これに対し、本発明の基板の製造方法で
は、押圧のみならず縦振動を加えてハンダバンプの頂部
を平坦な頂面とするので、静的に押圧する場合に比し
て、押圧力を十分小さくすることができる。このため、
このようにバンプ形成面の反対面に電子部品が搭載され
ている基板についても、ハンダバンプの平坦化ができる
上、破壊や特性の低下を防止できる。しかも、ハンダバ
ンプの平坦化工程を行う際の押圧力による基板の歪み
(撓み変形)を小さく抑制することができるから、各ハ
ンダバンプ頂面の高さが揃い、コポラナリティを良好に
することができる。
【0030】特に、基板がエポキシ樹脂などの樹脂や樹
脂とガラス繊維やセラミックなどとの複合材料からなる
樹脂製基板である場合には、セラミックからなるセラミ
ック基板に比して剛性が小さく撓みやすいので、本発明
の製造方法を適用することで、各ハンダバンプ頂面の高
さを揃え、コポラナリティを良好にすることができる。
即ち、前記基板は樹脂製基板である基板の製造方法とす
るのが好ましい。
【0031】さらに上記いずれかに記載の基板の製造方
法であって、前記押圧面は、セラミックから構成されて
いる基板の製造方法とするのが好ましい。
【0032】このように押圧面がセラミックから構成さ
れている場合には、押圧面が鋼材などの金属で構成した
場合に比して、ハンダバンプをなすハンダが押圧面に付
着しにくく、押圧面へのハンダ付着によるバンプ頂面の
平坦性低下などの不具合を防止できる。
【0033】ここで、押圧面はセラミックから構成され
ていればよい。つまり、前記したように、押圧面を含む
部材(例えば押圧用のヘッド)のうち、少なくとも押圧
面がセラミックによって構成されていれば良く、例え
ば、ヘッドなどの部材全体をセラミック材で構成するほ
か、セラミック材を貼り付けるなどしてヘッドなどの部
材のうち押圧面を含む一部のみをセラミック材で構成す
ることもできる。また、ヘッドなどの部材の押圧面にコ
ーティングによってセラミック層を形成することもでき
る。また、押圧面を構成するセラミックとしては、押圧
するハンダバンプの材質等を考慮して適宜選択すればよ
いが、例えば、アルミナ、ジルコニア、窒化アルミニウ
ム、窒化珪素、炭化珪素などが挙げられる。さらには、
導電性を有する導電性ジルコニア、サイアロン(商標
名)など導電性を有するセラミックを用いることもでき
る。ヘッドなどの部材全体あるいは押圧面を含むその一
部をセラミック材で構成した場合に、導電性セラミック
を用いると、放電加工により容易に押圧面を所望の形状
にできる点で都合がよい。
【0034】さらに、上記基板の製造方法であって、前
記平坦化工程は、前記ハンダバンプの頂部を加熱した押
圧面で押圧する基板の製造方法とするのが好ましい。加
熱した押圧面でバンプを押圧すると、縦振動及び押圧に
加え熱の作用によりハンダバンプの平坦化が容易にな
り、あるいは平坦化された頂面が滑らかとなるからであ
る。なお、加熱された押圧面の温度は、電子部品の材
質、バンプをなす金属の材質などを勘案して選択すれば
良い。
【0035】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の実施形態
について、図1〜図7を参照して説明する。図1に示す
基板10は、後にICチップをフリップチップ接続によ
って搭載するIC搭載用基板であり、図示しないエポキ
シ樹脂からなる樹脂絶縁層及びCuからなる内部配線を
有し、厚さ約1mm、縦横約30mmの平面視略正方形
板状の樹脂製基板である。その主面11のうち、図1
(a)に示す平面図の中央において、一点鎖線で囲む正
方形状のバンプエリアARには、主面11から突出する
多数(本実施形態では1893ヶ)のハンダバンプ13
が密集し、ほぼ格子状に整列して形成されている。この
ハンダバンプ13は、公知の手法で、具体的には、図示
しないパッドにハンダペーストを塗布しリフローして形
成されたものであり、40Pb−60Snからなり、直
径90μm、バンプ形成面である主面11からの突出高
さは約40μmの略半球状である。
【0036】さらに、主面11の一部(図1(a)中、
左下部分)には、インクスウォッチ15が主面11から
高さ20μm程度突出して形成されている。このインク
スウォッチ15は、基板10に図示しないICチップを
搭載した後に、品番などをレーザで刻印するためのもの
で、白色インク層上に黒色インク層を重ねて形成し、レ
ーザによって黒色インク層を部分的に除去することで、
黒地に白色の記号等を描くことができるようにされてい
るものである。
【0037】次いで、平坦化工程において、基板10の
ハンダバンプ13の頂部を平坦化する。その前に、ま
ず、本実施形態の平坦化工程において使用する平坦化装
置200及びそのヘッド231の概要を説明する。図2
及び図3に示す平坦化装置200は、空気圧を利用して
駆動されるエアプレス210を利用して押圧するもので
ある。このエアプレス210は、柱状の支柱部211、
ベース部212のほか、支柱部211に沿って上下方向
に移動可能であると共に、昇降ハンドル218で適宜の
高さ方向位置に位置決めし、支柱部211にクランプし
て固定可能なプレスヘッド部213を有する。このプレ
スヘッド部213の上部には、エアシリンダ214が空
気圧によって駆動可能に装着されている。このエアシリ
ンダ214を駆動する空圧系220は、エアシリンダ部
214に圧縮空気を供給し、あるいはエアシリンダ部2
14から排出するもので、詳細な構造は図示しないが、
レギュレータ、エアフィルタ、圧力計、スピードコント
ローラ等を備え、圧縮空気をエアシリンダ部214に供
給して、そのピストン215を所望のスピードで昇降さ
せ、所望の荷重を加えることができるようにされてい
る。
【0038】このエアシリンダ214のピストン215
には、下方に位置する超音波振動子225及びコーン2
26の上部を覆うように筒状の連結部材216が連結さ
れ、更に、角形フランジ217が締結されている。一
方、図4に示すように、角形フランジ217は、コーン
226をその略中央部でクランプしており、コーン22
6の上方にはボルト締めランジュバン型の超音波振動子
225が締結されている。超音波振動子225が発生す
る矢印VBで示される縦方向(超音波振動子の軸方向、
上下方向)の高周波振動(本実施形態では28kHz)
により、コーン226も縦方向(矢印VB方向)に振動
するため、角形フランジ217はコーン226をその振
動の節部でクランプしている。
【0039】さらに、コーン226の先端(図4(a)
中下端)226Sには、ヘッド231が締結されてい
る。従って、ヘッド231は、エアシリンダ214のピ
ストン215に連動して、図2、図3中に矢印で示すよ
うに上下動し、しかも、超音波振動子225によって、
上下方向(縦方向)に高周波振動する。
【0040】ここで、ヘッド231は、図5に示すよう
に、略円柱状の基部232Lと直径が先端に向かって徐
々に小さくなるホーン部232Hとを含み、チタン合金
からなる本体部材232と、ホーン部232Hの先端
(図中下端)にロウ付け固着されたジルコニアセラミッ
クからなる先端部材233とを有する。この先端部材2
33は、底面視正方形状の押圧面234と、この押圧面
234より一段分上方に段差d2=200μm分だけ引
き下がった引き下がり部235とを有する凸形状とされ
ている。なお、角形クランプ217の4つの傾き調整ネ
ジ217Vを調整することにより、コーン226の傾
き、さらにはヘッド231の押圧面234の傾きを調整
することができる(図4参照)。
【0041】さらに図2、図3に示すように、ヘッド2
31の周囲には、この先端部材233やホーン部232
Hを取り囲むようにリング状のヒータ241が配置され
ており、リード244を通じて直流安定化電源245か
ら電力が供給され、ヒータ241の輻射熱によってヘッ
ド231(先端部材233)が加熱される。本実施形態
では、ヘッド231の押圧面234で80℃となるよう
に調整した。このヘッド231の先端部材233の押圧
面234で、ベース部212の上面219に配置された
台240上に載置した基板20を押圧する。なお、ホー
ン231(先端部材233)の高周波振動を妨げない
め、また、ヒータ241やリード244の高周波振動に
よる断線等を防止するため、ヒータ241は先端部材2
33と接触しないように、角形クランプ217から吊り
下げて配置されている。
【0042】さて、このような平坦化装置200を用い
て、基板10の平坦化工程を行う。まず、図5に示すよ
うに台240の上面241上に基板10を載置する。本
実施形態では上面241が基板10の載置面となる。そ
の後、図5,図6に示すように、矢印VBで示す縦方向
(図5,図6中上下方向、押圧面234に直交する方
向)に高周波振動するヘッド231を下降させ、その押
圧面234を基板10のハンダバンプ13に押し当て
る。すると、高周波振動によって、極めて小さな押圧力
によって短時間にハンダバンプ13の頂部が平坦化さ
れ、図7に示すように、ハンダバンプ13の頂部に押圧
面234に倣う平坦で滑らかな頂面16(主面11から
の高さ25μm)を形成することができた。具体的に
は、押圧力49N(=5kgf)により約0.05秒で
平坦化ができた。ハンダバンプ13の頂部は、ヘッド2
31の押圧面234による押圧や加熱によるほか、縦方
向に高周波振動(本実施形態では28kHz)する押圧
面234で、繰り返し速い速度で叩かれるため、静的な
押圧(あるいは押圧と加熱)とは異なり、押圧力が小さ
くても容易に変形して平坦化できたものと考えられる。
【0043】なお、本実施形態1に使用する基板10の
平坦化を従来と同様に静的な押圧で行う場合には、押圧
力を784N(=80kgf)とする必要があったこと
から、押圧力を1/16程度に極めて小さくできたこと
になる。また、図5,図6に示すように、押圧面234
の周縁は、段差d2だけ上方(押圧方向とは逆方向)に
一段引き下がった引き下がり部235が形成されている
ので、インクスウォッチ15は、押圧面234に押圧さ
れることが無く、押圧面234によってインクスウォッ
チ15が傷つくことはなかった。
【0044】但し、上記バンプ平坦化工程に際して、基
板10の寸法、材質や高周波振動(超音波振動)の周波
数によっては、高周波振動に共振して基板10の各部
(特に周縁部分)にバタつき振動が生じることがある。
本実施形態では、このバタつき振動によって、場所によ
りハンダバンプ13の平坦化の程度にバラツキが生じる
のを防ぐため、基板10の周縁角部を手指で上面241
側に押圧した。
【0045】さらに、図8に示すように、中央にヘッド
231の先端部材233及びホーン部232Hの一部を
挿入可能な大きさの貫通孔256が形成されたゴム(硬
度40〜70)からなるリング状押さえ部材255を、
基板10の上方に載置し、基板10の主面11の周縁を
その下面257で押圧しつつ、同様にハンダバンプの平
坦化を行った。すると、基板10に生じるバタつき振動
を容易にかつ十分抑制することができ、場所によらずい
ずれのハンダバンプ13も確実かつ均一に平坦化するこ
とができた。このような平坦化工程を経て形成された基
板10は、ハンダバンプ13の頂部が平坦な頂面16と
され、しかも、各ハンダバンプのコポラナリティは、ヘ
ッド231の平坦な押圧面234に倣って、極めて良好
なものとなる。
【0046】また、本実施形態では、押圧面234を約
80℃に加熱して、ハンダバンプ13に押圧と縦振動と
共に熱を加えたが、押圧面234を加熱したかった場合
に比して、平坦化後のハンダバンプ13の頂面16が滑
らかになっていた。従って、加熱した押圧面234で押
圧するのが好ましいことが判る。
【0047】なお、別途、超音波ウェルダ等で使用され
る横方向の高周波振動が生じる超音波振動子を用いて、
横方向(押圧面に平行な方向)の振動をバンプに加えた
ところ、押圧面234とハンダバンプ13との摩擦によ
ってハンダの微粉末が生じたり、ハンダバンプの頂面が
押圧面との摩擦によって荒れる場合があった。これに対
して上述した本実施形態では縦方向(上下方向、つまり
押圧面に垂直な方向)の振動を用いているため、微粉末
が生じることもなく、小さな押圧力で頂面16を滑らか
に平坦化できる。
【0048】さらに、本実施形態ではヘッド231にお
いて、押圧面234を含む先端部材233をジルコニア
セラミックで構成したので、繰り返しハンダバンプ13
の平坦化を行っても、押圧面234にハンダが付着し難
く、平坦な頂面16を有するバンプ13を繰り返し確実
に形成することができる。
【0049】(実施形態2)次いで、本発明の第2の実
施形態について、図1、図9〜図11と共に説明する。
上記の実施形態1では、基板10の裏面12を台240
の上面241に当接させ、主面11に形成されたハンダ
バンプ13を押圧面134で縦振動とともに押圧して、
ハンダバンプ13の頂面16を平坦にした。これに対
し、本実施形態2では、基板20の主面21には実施形
態1と同様にハンダバンプ23を多数備えるが、その裏
面22にチップコンデンサ24が既に搭載されている基
板20について、ハンダバンプ23を押圧する点で異な
るので、異なる部分を中心に説明する。
【0050】即ち、本実施形態2で製造する基板20
は、実施形態1と同様、後にICチップをフリップチッ
プ接続によって搭載するIC搭載用基板であり、図示し
ないエポキシ樹脂からなる樹脂絶縁層及びCuからなる
内部配線を有し、厚さ約1mm、縦横約30mmの平面
視略正方形板状の樹脂製基板である(図1参照)。その
主面21のうち、図1(a)に示す平面図の中央の一点
鎖線で囲む正方形状のバンプエリアARに、主面21か
ら突出する多数(本実施形態では1893ヶ)のハンダ
バンプ23がほぼ格子状に整列して形成されている。こ
のハンダバンプ23の製造手法は、実施形態1と同様で
あり、Sn−Ag−Cuからなり、直径90μm、バン
プ形成面である主面21からの突出高さは約40μmの
略半球状である。なお、主面21の一部(図1(a)
中、左下部分)には、インクスウォッチ25が主面21
から高さ20μm程度突出して形成されている。
【0051】さらに、基板20の裏面22には、図1
(b)に破線で示すように、チップコンデンサ24が搭
載されている。このチップコンデンサ24は、バンプエ
リアARのちょうど裏面側内に搭載されている。つま
り、主面(バンプ形成面)11のうち、裏面(反対面)
22内のチップコンデンサ24が搭載された領域に対応
する領域内にハンダバンプ23が形成されている。別言
すると、主面11のうち、裏面(反対面)22内のチッ
プコンデンサ24が搭載された領域を基板20の厚さ方
向に投影した領域内に、ハンダバンプ23が形成されて
いる。
【0052】この基板20のハンダバンプ23を、実施
形態1で使用したのと同様の平坦化装置200及びヘッ
ド231の押圧面234で押圧する(図2、図3、図4
参照)。但し、基板20の平坦化工程を行うにあたっ
て、まず、図9に示すように台240の上面241に下
治具251を載置し、この上に基板20を載置する。具
体的には、下治具251に形成された貫通孔252内に
チップコンデンサ24を収容し、基板20の裏面22の
うちチップコンデンサ24の周囲が上面253に当接す
るようにして、基板20を載置する。従って、本実施形
態2では下治具251の上面253が基板20の載置面
となる。
【0053】その後、図9,図10に示すように、矢印
VBで示す縦方向(図9,図10中上下方向、押圧面2
34に直交する方向)に高周波振動するヘッド231を
下降させ、その押圧面234を基板20のハンダバンプ
23に押し当てる。すると、実施形態1と同様、高周波
振動によって、極めて小さな押圧力により短時間でハン
ダバンプ23の頂部が平坦化され、図7に示すように、
ハンダバンプ23の頂部に押圧面234に倣う平坦で滑
らかな頂面26(主面21からの高さ25μm)を形成
することができた。具体的には、押圧力を49N(=5
kg)によって約0.05秒間で平坦化ができた。ハン
ダバンプ23の頂部は、ヘッド231の押圧面234に
よる押圧や加熱によるほか、縦方向に高周波振動(本実
施形態では28kHz)する押圧面234で、繰り返し
速い速度で叩かれるため、静的な押圧(あるいは押圧と
加熱)とは異なり、押圧力が小さくても容易に変形して
平坦化できたものと考えられる。
【0054】なお、本実施形態1に使用する基板10の
平坦化を静的な押圧で行う場合(従来例)には、押圧力
を784N(=80kgf)とする必要があったことか
ら、押圧力を1/16程度に極めて小さくできたことに
なる。また、図9,図10に示すように、押圧面234
の周縁は、段差d2だけ上方(押圧方向とは逆方向)に
一段引き下がった引き下がり部235が形成されている
ので、実施形態1と同様、インクスウォッチ25は、押
圧面234に押圧されることが無く、押圧面234によ
ってインクスウォッチ25が傷つくことはなかった。
【0055】本実施形態2では、基板20の裏面22に
チップコンデンサ24が搭載されているので、このチッ
プコンデンサ24を貫通孔252内に収容しつつ、その
ちょうど逆の面(主面11)に形成されたハンダバンプ
23を押圧して平坦化する。このため、基板20は、図
10に破線20BNで示すように、貫通孔252内に向
かって凸(図中下方に凸)となるように撓み変形する。
特に、この基板20は、絶縁層が樹脂(エポキシ樹脂)
からなるため、セラミック基板である場合に比して基板
20自身の剛性が低く変形しやすい。
【0056】しかし、縦振動を加えてわずか49N=
(5kgf)で押圧した本実施形態2の撓み変形の大き
さは、縦方向の振動を加えることなく静的に784N
(=80kgf)の押圧力で押圧した場合の撓み変形に
比して、十分小さくなる。従って、このように裏面22
にチップコンデンサ(電子部品)24が搭載されている
基板20についても、基板20を破壊したり特性を損な
うことなく、基板20の主面21のハンダバンプ23を
容易に平坦化することができ、しかも、ヘッド231の
平坦な押圧面234に倣って、各ハンダバンプ23間の
コポラナリティも静的な押圧によるものに比して極めて
良好にすることができる。
【0057】なお、上記実施形態1と同様、図11に示
すように、中央にヘッド231の先端部材233及びホ
ーン部232Hの一部を挿入可能な大きさの貫通孔25
6が形成されたゴム(硬度40〜70)からなるリング
状押さえ部材255を、基板20の上方に載置し、基板
20の主面21の周縁をその下面257で押圧しつつ、
同様にハンダバンプの平坦化を行った。すると、同様に
基板20に生じるバタつき振動を容易にかつ十分抑制す
ることができ、場所によらずいずれのハンダバンプ23
も確実かつ均一に平坦化することができた。
【0058】さらに本実施形態2でも、ヘッド231に
おいて、押圧面234を含む先端部材233をジルコニ
アセラミックで構成したので、繰り返しハンダバンプ2
3の平坦化を行っても、押圧面234にハンダが付着し
難く、平坦な頂面26を有するハンダバンプ23を繰り
返し確実に形成することができる。
【0059】以上において、本発明を2つの実施形態に
即して説明したが、本発明は上記2つの実施形態に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適
宜変更して適用できることはいうまでもない。例えば、
上記実施形態1,2では、いずれもICチップを搭載す
るためのIC搭載用基板10,20を用い、これに形成
したハンダバンプ13,23を平坦化したが、IC搭載
用基板に限定されず、ICチップなどの半導体部品、チ
ップコンデンサ、チップ抵抗等のチップ部品、これらの
電子部品を搭載するためのセラミックや樹脂等からなる
基板などに適用することができる。
【0060】特に、図12に示す主面31にハンダバン
プ33が多数形成されたICチップについて、図13に
示すように、ヘッド231の押圧面234によって、ハ
ンダバンプ33を押圧するとともにこのバンプに縦振動
を加えて、その頂面を平坦にすることもできる。この場
合にも、静的な押圧のみならず高周波の縦振動を加える
ため、ごく小さな押圧力でハンダバンプ33を容易に平
坦化できる。また、ICチップ30に過大な押圧力を加
えてこれを破壊したり、その特性を低下させることも無
い。なお、このように、ICチップに本発明を適用する
場合、バンプをなす金属はハンダに限定されず、金など
他の金属からなるバンプを平坦化する場合にも、押圧と
ともに縦振動をバンプに加える本発明を使用することが
できる。
【0061】また、上記実施形態1、2では、ヘッドの
231のうち、押圧面234のほか引き下がり部235
を含む先端部材233をジルコニアセラミックで構成し
た。しかし、少なくとも押圧面がセラミックにより構成
されていればよく、例えば、ヘッド全体をセラミックか
らなる構成としても良い。あるいは、ヘッド本体に溶射
等によってセラミック層を形成して、セラミックで構成
された押圧面を形成することもできる。また、実施形態
1,2では、ジルコニアセラミックからなる先端部材2
33をホーン部232にロウ付けしているが、ヘッドの
うち押圧面を構成するセラミック部材を焼き填めによっ
てヘッド本体(例えば本体部材)に固着したり、ボルト
などを用いて締結することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンダバンプ及びインクスウォッチを有する基
板を示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図2】縦振動型の超音波振動子を用いた平坦化装置の
正面図である。
【図3】縦振動型の超音波振動子を用いた平坦化装置の
側面図である。
【図4】平坦化装置に装着される縦振動型の超音波振動
子及びホーンを示し、(a)は正面図、(b)は底面図
である。
【図5】平坦化装置に装着されるヘッドを示すととも
に、実施形態1にかかる基板のハンダバンプを平坦化す
る様子を示す説明図である。
【図6】基板のハンダバンプを平坦化装置のヘッドの押
圧面で押圧する様子を示す説明図である。
【図7】ヘッドの押圧面で押圧され、頂部に平坦な頂面
が形成されたハンダバンプの様子を拡大して示す説明図
である。
【図8】実施形態1にかかり、基板の周縁をリング状押
さえ部材て押さえてハンダバンプを平坦化する様子を示
す説明図である。
【図9】実施形態2にかかる基板のハンダバンプを平坦
化装置のヘッドの押圧面で押圧する様子を示す説明図で
ある。
【図10】実施形態2に係る基板のハンダバンプを平坦
化する様子を示す説明図である。
【図11】実施形態1にかかり、基板の周縁をリング状
押さえ部材て押さえてハンダバンプを平坦化する様子を
示す説明図である。
【図12】他の適用形態にかかるバンプを有するICチ
ップを示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図13】他の適用形態にかかるICチップを平坦化装
置のヘッドの押圧面で押圧する様子を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10,20 基板(電子部品) 30 ICチップ(電子部品) 11,21,31 主面(バンプ形成面:バンプが形成
された面) 12,22,32 裏面(反対面) 13,23,33 ハンダバンプ(バンプ) 24 チップコンデンサ(電子部品) 15,25 インクスウォッチ(突出部材) 16,26 (ハンダバンプの)頂面 200 平坦化装置 210 エアプレス 214 エアシリンダ 225 超音波振動子 231 ヘッド 233 先端部材 234 押圧面 235 引き下がり部 240 台 241 上面(載置面) 251 下治具 252 貫通孔(収容孔) 253 上面(載置面)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子部品に形成されたバンプの頂部を、平
    坦な押圧面で押圧しつつ、上記押圧面または上記電子部
    品を上記バンプの高さ方向と平行な方向に振動させて、
    上記バンプの頂部を平坦な頂面とする平坦化工程を備え
    る電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】基板に形成されたハンダバンプの頂部を、
    平坦な押圧面で押圧しつつ、上記押圧面または上記基板
    を上記ハンダバンプの高さ方向と平行な方向に振動させ
    て、上記ハンダバンプの頂部を平坦な頂面とする平坦化
    工程を備える基板の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の基板の製造方法であっ
    て、 前記基板は、 前記ハンダバンプが形成された面の反対面側に電子部品
    が搭載され、 前記ハンダバンプのうち少なくともいずれかは、前記ハ
    ンダバンプが形成された面のうち、上記反対面内の電子
    部品が搭載された領域に対応する領域内に形成されてお
    り、 前記平坦化工程は、上記基板を載置する載置面上に開口
    する収容孔内に上記電子部品を収容すると共に、上記基
    板の反対面のうち上記電子部品の周囲に位置する部分を
    上記載置面と当接させて行う基板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7523775B2 (en) 2004-07-01 2009-04-28 Fujitsu Limited Bonding apparatus and method of bonding for a semiconductor chip
JP2010238754A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Kyocera Corp マウントノズルおよびマウント装置
CN105430937A (zh) * 2015-11-20 2016-03-23 浪潮集团有限公司 一种贴片电阻焊接辅助放置装置

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