JP2002270140A - 非水電解液二次電池 - Google Patents
非水電解液二次電池Info
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- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
性に優れると共にそのバラツキを抑制することができる
非水電解液二次電池を提供する。 【解決手段】 安全弁12が上蓋キャップ11及び/又
は上蓋ケース13に当接する部分に、予め蒸着により金
メッキ、又は、黒鉛、アセチレンブラック及び結着剤を
組成とする導電性塗料を吹き付け、乾燥させることで導
電性塗膜を形成して導電剤層15とした。上蓋ケース1
3上の所定位置に弁押さえ14を載置し、その上に予め
導電剤層15を形成した安全弁12、更に上蓋キャップ
11を重ね合わせ、スポット溶接により上蓋ケース1
3、安全弁14及び上蓋キャップ11を接合・固定して
封口電池蓋群9を作製した。
Description
に係り、特に、正極と負極とをセパレータを介して配置
した電極群が電池容器内に収容され、所定圧力で開裂し
て電池内圧を開放する安全弁と、導電性を有し正極外部
端子となる上蓋キャップと、安全弁と上蓋キャップとを
一体化する上蓋ケースとを有する封口電池蓋群により封
口された非水電解液二次電池に関する。
は、鉛電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水
素電池等の水溶液系電池が主流であった。しかしなが
ら、地球温暖化や枯渇燃料の問題から電気自動車(E
V)や駆動の一部を電気モータで補助するハイブリッド
自動車(HEV)が着目され、その電源に用いられる電
池にはより高容量で高出力な電池が求められるようにな
ってきた。このような要求に合致する電源として、高電
圧を有する非電解液二次電池が注目されている。
遷移金属酸化物が用いられており、中でも容量やサイク
ル特性等のバランスからコバルト酸リチウムが用いられ
ているが、原料であるコバルトの資源量が少なくコスト
高となることから、EVやHEV用電池の材料としては
マンガン酸リチウムが有望視され開発が進められてい
る。
高容量で高出力な特性が求められている。このため、例
えば、正極、負極共に電極構造として合剤層内の電子伝
導性を向上させるために、導電剤を添加したり合剤密度
を大きくして、粒子間のネットワークを確保する等種々
の低抵抗化により入出力特性の向上が図られている。
は、金属薄膜等の非復帰型ガス抜き機構(安全弁)が配
置されている。非復帰型ガス抜き機構は、例えば電池温
度の上昇やそれに伴う電池内圧上昇が起こった場合に作
動して電池内の過剰なガスを電池外に逃がすことによ
り、電池の安全性を保証している。また、非水電解液二
次電池の上部には、過充電による熱暴走を防止するため
に、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子な
どの電流制限部材や圧力上昇により電流遮断する機構も
配設されている。これらの機構は上蓋に一体で組み込ま
れ、上蓋キャップ、安全弁及び上蓋ケースが重ね合わさ
れて接合されており、上蓋全体として封口電池蓋群が形
成されている。
特性を改善するためには、電極構造の低抵抗化のみなら
ず電極以外の電池構成部材の低抵抗化も例外ではなく、
封口電池蓋群やこれに接合される導電部材の低抵抗化に
ついての検討も必要である。しかし、従来多用されてい
る封口電池蓋群は、電流制限部材や電流遮断機構を一体
化することで電池の安全性を確保しているが、これら自
体が抵抗体であったり、電流遮断等の機能の精度を向上
させるがために複雑化して封口電池蓋群の抵抗、つまり
電池の抵抗を増大させ、また抵抗のバラツキも大きくな
り、その結果、電池の入出力特性の低下及びバラツキの
増大を招いていた。
複数個の電池が直列に接続され電池モジュールとして使
用されることから、個々の電池の特性バラツキは、電池
モジュール全体の効率を悪化させると共に、寿命を短く
する、という問題点がある。
接触抵抗が小さく、入出力特性に優れると共にそのバラ
ツキを抑制することができる非水電解液二次電池を提供
することを課題とする。
に、本発明は、正極と負極とをセパレータを介して配置
した電極群が電池容器内に収容され、所定圧力で開裂し
て電池内圧を開放する安全弁と、導電性を有し正極外部
端子となる上蓋キャップと、前記安全弁と前記上蓋キャ
ップとを一体化する上蓋ケースとを有する封口電池蓋群
により封口された非水電解液二次電池において、前記上
蓋キャップと前記安全弁との当接部分及び/又は前記安
全弁と前記上蓋ケースとの当接部分に導電剤層が介在す
ることを特徴とする。本発明では、上蓋キャップと安全
弁との当接部分及び/又は安全弁と上蓋ケースとの当接
部分に導電剤層を介在させることで、上蓋キャップ、安
全弁間及び/又は安全弁、上蓋ケース間の接触抵抗が低
下すると共に接触抵抗のバラツキが小さくなるので、非
水電解液二次電池の入出力特性を改善することができ、
入出力特性のバラツキを抑制することができる。導電剤
層は、導電性塗膜及び/又は金属メッキにより形成する
ことができる。
ン酸リチウムに、導電剤として正極活物質100質量部
に対して10質量部の鱗片状黒鉛と、結着剤として正極
活物質100質量部に対して5質量部のポリフッ化ビニ
リデン(PVDF)とを添加し、これに分散溶媒として
N−メチルピロリドンを添加、混練したスラリを、厚さ
20μmのアルミニウム箔の両面に塗布・乾燥させた。
その後、ロールプレス機を用いてプレスを行い、幅80
mmに裁断して帯状の正極を得た。
20μmの非晶質炭素粉末に、導電剤として負極活物質
100質量部に対して5質量部のアセチレンブラック
と、結着剤として負極活物質100質量部に対して10
質量部のポリフッ化ビニリデンとを添加し、これに分散
溶媒としてN−メチルピロリドンを添加、混練したスラ
リを、厚さ10μmの圧延銅箔の両面に塗布・乾燥させ
た。その後、ロールプレス機を用いてプレスを行い、幅
85mmに裁断して帯状の負極を得た。
ニウム箔からアルミニウム合金製の正極導電部材7が導
出された正極と、銅箔からニッケル製の負極導電部材8
が導出された負極とを、厚さ40μmのポリエチレン製
セパレータとともに捲回した後、セパレータを接着テー
プで固定して捲回群4を作製し、有底の円筒状電池缶5
に挿入した。負極導電部材8と電池缶5とを導通し、正
極導電部材7と後述する封口電池蓋群9とを導通させた
後、非水電解液を所定量注入し、電池缶5と封口電池群
9とを、PFA樹脂等の絶縁部材6を介してカシメ封口
して非水電解液二次電池10を作製した。非水電解液に
は、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート及び
ジエチルカーボネートの混合溶液(体積比1:1:1)
中に6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を1モル/
リットル溶解したものを用いた。
池蓋群9は、皿状でアルミニウム合金製の上蓋ケース1
3、電池内圧が上昇すると薄肉部が開裂してガスを電池
外に逃がすアルミニウム合金製の円盤状安全弁12、安
全弁12を挟んで周縁部を上蓋ケース13の周縁部でカ
シメられ正極外部端子として外部へ露出する導電性の上
蓋キャップ11及び上蓋ケース13の皿底部外面周縁に
配置され安全弁12を押さえるリング状でEPDM製の
弁押さえ14で一体に構成されている。
は、捲回群4が上蓋ケース13に接触して短絡すること
を防止するために、正極導電部材7が接合・導通された
箇所以外は絶縁処理が施されている。また、安全弁12
が上蓋キャップ11及び/又は上蓋ケース13に当接す
る部分、すなわち、安全弁12の片面又は両面に、予め
蒸着により金メッキ、あるいは、黒鉛、アセチレンブラ
ック及び結着剤を組成とする導電性塗料を吹き付け、乾
燥させることで導電性塗膜を形成して導電剤層15とし
た。
定位置に弁押さえ14を載置し、その上に予め導電剤層
15を形成した安全弁12、更に上蓋キャップ11を重
ね合わせ、スポット溶接により上蓋ケース13、安全弁
12及び上蓋キャップ11を接合・固定して作製した。
々変更して作製した実施例の電池について説明する。な
お、比較のために作製した比較例の電池についても併記
する。
施例1では、安全弁12の上蓋キャップ11当接側の片
面に金メッキを蒸着した。実施例2では、安全弁12の
上蓋キャップ11当接側片面に導電性塗膜を施した。実
施例3では、安全弁12の上蓋ケース13当接側片面に
金メッキを蒸着した。実施例4では、安全弁12の両面
にそれぞれ導電性塗膜を施した。実施例5では、安全弁
12の上蓋キャップ11当接側片面に金メッキを蒸着
し、更にその上に導電性塗膜を施した。
1では、従来行われているように、安全弁12の両面に
導電剤層15が形成されていない封口電池蓋群9を用い
て電池を作製した。
て、25°Cの雰囲気にて3時間率(0.33C)で定
電流定電圧充電(設定電圧4.1V)を5時間行った
後、1時間率(1C)で放電終止電圧2.7Vに至るま
で放電し、再度同充電条件で充電した。次に、日本蓄電
池工業会規格SBA8503に準じ、放電電流1、3、
6Aの各電流値で放電し、5秒目の電圧を測定し、この
電流−電圧特性から初期の出力を求めた。また、上記作
製した封口電池蓋群9(上蓋キャップ11、上蓋ケース
13間)の抵抗を、交流抵抗計を用いて測定した。
各電池の初期出力の測定結果を示す。なお、表2には、
バラツキも明らかにするために、測定抵抗値及び初期出
力の標準偏差についても表記する。
11と安全弁12との当接部分に金メッキ層及び/又は
導電性塗膜が存在する封口電池蓋群9は、比較例1に対
して、交流抵抗値が約1/3で、バラツキも1/10以
下である。従って、導電剤層15を形成した実施例の電
池では、入出力特性が改善される共に入出力特性のバラ
ツキが非常に小さい結果となっている。
接部分に金メッキ層又は導電性塗膜が存在する封口電池
蓋群9でも、上蓋キャップ11と安全弁12との間に導
電剤層が存在する場合と同様の結果が得られた。
子となる上蓋キャップ11と、所定圧力で開裂して電池
内圧を開放する安全弁12との当接部分及び/又は安全
弁12と上蓋ケース13との当接部分に導電性塗膜又は
金属メッキにより形成した導電剤層15を介在させ、上
蓋キャップ11と安全弁12と上蓋ケース13を重ね合
わせ、溶接にて接合・固定した封口電池蓋群9を用いる
ことで、入出力特性が改善され、そのバラツキも非常に
小さい非水電解液二次電池を得ることができることが判
明した。
又は両面の全面に導電剤層15を形成した例を示した
が、少なくとも上蓋ケース13、安全弁12及び上蓋キ
ャップ11の当接部分のみに導電剤層15が存在してい
ればよく、上蓋キャップ11又は上蓋ケース13に導電
剤層を予め形成するようにしてもよい。また、導電剤層
15として金、銀、銅、白金、スズ、チタンなどの金属
薄膜層が存在すればよく、薄膜の形成方法も蒸着に限定
されるものではない。導電性塗料も同様に、炭素材や金
属粉末が分散したものでよく、形成方法もロールコーテ
ィング・浸漬など本実施形態に例示したものに限らな
い。更に、導電剤層15は、単独で形成しても複数を組
み合わせてもよい。
池用の正極にマンガン酸リチウム、負極に非晶質炭素、
電解液にエチレンカーボネートとジメチルカーボネート
とジエチルカーボネートの混合溶液中へ6フッ化リン酸
リチウムを1モル/リットル溶解したものを用いた例を
示したが、これらには特に制限はなく、また結着剤、負
極活物質、非水電解液も通常用いられているいずれのも
のも使用可能である。なお、高容量、高出力で、かつ安
全性を確実に確保するためには、正極活物質としてリチ
ウム・コバルト複合酸化物、リチウム・ニッケル複合酸
化物より、リチウムマンガン複酸化物であるマンガン酸
リチウムを用いることが好ましい。
ムイオン電池用極板活物質結着剤としては、テフロン
(登録商標)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタ
ジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレン/ブタジ
エンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチ
ルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フ
ッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フ
ッ化クロロブレン等の重合体及びこれらの混合体などが
ある。
ムイオン電池用正極活物質としては、リチウムを挿入・
脱離可能な材料であり、予め十分な量のリチウムを挿入
したリチウムマンガン複酸化物が好ましく、スピネル構
造を有したマンガン酸リチウムや、結晶中のマンガンや
リチウムの一部をそれら以外の元素で置換あるいはドー
プした材料でよい。更に、本実施形態以外で用いること
のできるリチウムイオン電池用負極活物質も特に制限は
ない。例えば、天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コーク
スなどの炭素質材料等でよく、その粒子形状において
も、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるも
のではない。
塩を電解質とし、これを有機溶媒に溶解した電解液が用
いられる。しかし、用いられるリチウム塩や有機溶媒は
特に制限されない。例えば、電解質としては、LiCl
O4、LiAsF6、LiBF4、LiB(C6H5)
4、CH3SO3Li、CF3SO3Li等やこれらの
混合物が用いられる。
ては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネー
ト、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエ
タン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、1,
3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラ
ン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラ
ン、アセトニトリル、プロピオニトニル等またはこれら
2種類以上の混合溶媒が用いられる。混合配合比につい
ても限定されるものではない。
キャップと安全弁との当接部分及び/又は安全弁と上蓋
ケースとの当接部分に導電剤層を介在させることで、上
蓋キャップ、安全弁間及び/又は安全弁、上蓋ケース間
の接触抵抗が低下すると共に接触抵抗のバラツキが小さ
くなるので、非水電解液二次電池の入出力特性を改善す
ることができ、入出力特性のバラツキを抑制することが
できる、という効果を得ることができる。
電池の断面図である。
の断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 正極と負極とをセパレータを介して配置
した電極群が電池容器内に収容され、所定圧力で開裂し
て電池内圧を開放する安全弁と、導電性を有し正極外部
端子となる上蓋キャップと、前記安全弁と前記上蓋キャ
ップとを一体化する上蓋ケースとを有する封口電池蓋群
により封口された非水電解液二次電池において、前記上
蓋キャップと前記安全弁との当接部分及び/又は前記安
全弁と前記上蓋ケースとの当接部分に導電剤層が介在す
ることを特徴とする非水電解液二次電池。 - 【請求項2】 前記導電剤層は、導電性塗膜及び/又は
金属メッキであることを特徴とする請求項1に記載の非
水電解液二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001070266A JP4956860B2 (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | 非水電解液二次電池 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002270140A true JP2002270140A (ja) | 2002-09-20 |
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Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009530767A (ja) * | 2006-03-13 | 2009-08-27 | エルジー・ケム・リミテッド | 高い充放電率の円筒型二次電池 |
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KR101850182B1 (ko) | 2015-04-10 | 2018-04-18 | 주식회사 엘지화학 | 원통형 이차전지의 캡 어셈블리 및 이의 제조 방법 |
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-
2001
- 2001-03-13 JP JP2001070266A patent/JP4956860B2/ja not_active Expired - Fee Related
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