JP2002270085A - 電界電子放出素子とその製造方法 - Google Patents

電界電子放出素子とその製造方法

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JP2002270085A
JP2002270085A JP2001066552A JP2001066552A JP2002270085A JP 2002270085 A JP2002270085 A JP 2002270085A JP 2001066552 A JP2001066552 A JP 2001066552A JP 2001066552 A JP2001066552 A JP 2001066552A JP 2002270085 A JP2002270085 A JP 2002270085A
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JP
Japan
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layer
resist
forming
catalyst layer
grid
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Application number
JP2001066552A
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English (en)
Inventor
Yuichi Motoi
雄一 元井
Toshie Sato
利江 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低電圧でオン・オフを制御できる電界電子放出
素子を均一に作製するための方法を提供する。 【解決手段】基板上にカーボンナノチューブの触媒金属
層と絶縁層と金属層の積層膜とをこの順番に作製し、そ
の後フォトリソグラフィーとドライエッチングによりカ
ーボンナノチューブの触媒金属層を露出させる開口を設
け、カーボンナノチューブを成長し電界電子放出素子を
作製する。または、基板上に作製したカーボンナノチュ
ーブの触媒金属層の上に犠牲層となる柱状のレジスト構
造体を作製し、絶縁体を蒸着後、表面研磨をおこなうこ
とにより絶縁体障壁層中にエミッタを開口する孔を作製
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界電子放出素
子、それを用いた平面型ディスプレイ、及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】カーボンナノチューブは、チューブの長
さとチューブの径との比であるアスペクト比が大きく、
また炭素のsp2結合だけで構成されているため化学的
に安定であるなど、電界電子放出素子のエミッタ材料と
して適した性質を持つ。実際、Rinzlerら(A.
G. Rinzler et al., Scien
ce 269(1995)1550)やde Heer
ら(W. A.de Herr et al., Sc
ience 270(1995)1179) によって
カーボンナノチューブからの電界放出の実験がなされ、
大きな放出電流が観測された。
【0003】また、カーボンナノチューブをエミッタと
して利用した電界電子放出素子を平面型に配置したディ
スプレイが、三重大学の斎藤らと伊勢電子工業のグルー
プ(S. Uemura et al., Proc.
Euro Dispay`99(19th IDR
C),93)によって作られた。しかし、エミッタとグ
リッドの間の駆動電圧が100Vから800Vと高かっ
た。これはエミッタとグリッドの間の距離が200μm
と長いためである。
【0004】電界電子放出を利用した素子をディスプレ
イに応用するためには、エミッタ材料の薄膜から1mA
/cm2程度の電流を引き出す必要がある。たとえばN
i膜上に成長したカーボンナノチューブの場合、1mA
/cm2の電流を引き出すために印加しなければならな
い電界強度は約5V/μmである。この電界強度は、、
他のエミッタ材料に比較して低い値ではあるが、それで
も数十Vのエミッタ−グリッド間の駆動電圧を実現する
には、エミッタ−グリッド間を数μm以下にする必要が
ある。
【0005】一方、グリッドに電圧を印加することによ
りエミッタから電子を引き出すとき、エミッタとグリッ
ドの間の距離がグリッドの孔の大きさと比較して大きい
ことが、運動量が揃った電子線を取り出すために有利で
ある。
【0006】このことは、エミッタ−グリッド間が数μ
mの場合、グリッドの孔の大きさも数μm以下でなけれ
ばならないことを示す。このような電界電子放出素子の
アレイを工程数を少なくして大面積に安価に作製する微
細加工技術が必要とされていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エミ
ッタとグリッドとの間に印加する低い電圧で駆動し、放
出電子の運動量が均一な電界電子放出素子のアレイを工
程数少なく作製することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、エミッタと
グリッドの間に印加する電圧を低くできる電界電子放出
素子を提供する。また、この電界電子放出素子素子の製
造方法を提供する。
【0009】本発明は、基板と、前記基板上に設けられ
た下地層と、前記下地層上に設けられた触媒層と、前記
触媒層上に設けられ、前記触媒層に達する開口を有する
絶縁層と、前記絶縁層上に設けられたグリッド層と、前
記開口内で前記触媒層上に設けられ、長尺方向が前記開
口壁に沿うカーボンナノチューブを備えることを特徴と
する電界電子放出素子を提供する。
【0010】ここで、前記グリッド層が前記開口上で網
目構造とすることができる。
【0011】また、基板上に下地層を形成する工程と、
前記下地層上に触媒層を形成する工程と、前記触媒層上
に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層上にグリッド層
を形成する工程と、前記絶縁層及び前記グリッド層に開
口を設け、前記開口の底部に前記触媒層を露出させる工
程と、前記露出した触媒層上にカーボンナノチューブを
成長させる工程とを備えることを特徴とする電界電子放
出素子の製造方法を提供する。
【0012】基板上に下地層を形成する工程と、前記下
地層上に触媒層を形成する工程と、前記触媒層上に柱状
レジスト層を形成する工程と、前記触媒層及び前記柱状
レジスト層上に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層上
にグリッド層を形成する工程と、前記柱状レジスト上の
前記絶縁層及び前記グリッド層を除去する工程と、前記
柱状レジストを除去し、前記触媒層を露出する工程と、
前記露出した触媒層上にカーボンナノチューブを成長さ
せる工程とを備えることを特徴とする電界電子放出素子
の製造方法も提供する。
【0013】この他、基板上に下地層を形成する工程
と、前記下地層上に触媒層を形成する工程と、前記触媒
層上に第1レジストを形成する工程と、前記触媒層及び
前記第1レジスト上に絶縁層を形成する工程と、前記絶
縁層を前記第1レジストが露出するまで研磨する研磨工
程と、前記研磨工程の後、前記第1レジスト上に第2レ
ジストを形成する工程と、前記第1レジスト及び第2レ
ジスト上にグリッド層を形成する工程と、前記第2レジ
スト及び前記グリッド層を除去する工程と、前記第1レ
ジストを除去し、前記触媒層を露出する工程と、前記露
出した触媒層上にカーボンナノチューブを成長させる工
程とを備えることを特徴とする電界電子放出素子の製造
方法を提供する。
【0014】また、前記露出した触媒層上の前記グリッ
ド層が網目構造を成すことを特徴とする電界電子放出素
子の製造方法でもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について詳細に説
明する。 (実施形態1)図1から図5を用いて、本発明の第1の実
施形態を説明する。図1は本実施形態の電界電子放出素
子アレイ(エミッタアレイ)の平面図、図2〜図4は図
1中のABに沿う工程断面図、図5はアノードとなる蛍光
板を取り付けてディスプレイとしたものの断面図であ
る。
【0016】図4に示すように、本実施形態に係る電界
電子放出素子は、石英からなる基板1上に下地層2、触
媒層3、絶縁層8、グリッド層5が順次積層され、絶縁
層8に開口が設けられ、この開口内の触媒層3上にカー
ボンナノチューブ7を林立させたものである。
【0017】ここでは、基板1は厚さ約0.5mmの石
英基板を用いるが、その後、形状を維持できれば良く、
適宜その他の材質、厚さの基板を用いることもできる。
【0018】また、下地層2は、例えば厚さ約50nm
のCrを用い、基板1と触媒層3との密着性を高めると
共に、カソード配線としての機能も有するものである。
【0019】触媒層3は、例えば厚さ約100nmのN
i用い、この上にカーボンナノチューブ7を成長させ
る。ここで、Niはエミッタとして用いるカーボンナノ
チューブを成長させるための触媒として機能する金属で
ある。触媒層3は、この他、Ni、Fe、Coなどの鉄
族元素の単体やそれらの合金、Rh、Ru、Ptなどの
白金族元素の単体やそれらの合金、Y、La、Ceなど
の希土類元素の単体やそれらの合金、あるいはNi−Y
やNi−Laなどの鉄族元素と希土類元素の合金などを
用いることができる。
【0020】絶縁層8は、例えば厚さ4μm程度とし、
典型的にはSiOやSiO2を用いることができる。こ
の他、後の異方性エッチングに適した材料であれば適宜
選択することができる。
【0021】グリッド層5は、例えば厚さ250nm程
度とし、典型的にはCuを用いることができる。この
他、導電性のよい材質を用いることが可能である。ただ
し、カーボンナノチューブの成長の触媒となる金属を用
いる場合には、Cuなどの触媒とならない金属でさらに被
覆しておく必要がある。
【0022】本実施形態においては、下地層2がカソー
ド配線を兼ねており、画素ごとに一方向にストライプ状
に形成される。また、グリッド層5は下地層2に垂直方
向にやはりストライプ状に形成される。グリッド層5と
下地層2が交差する箇所には触媒層3が設けられてい
る。カソード配線とグリッド層5の交差部が1画素とな
る。
【0023】絶縁層8とグリッド層5には、例えば一辺
が1μm〜10μm程度の開口があり、画素内には、少
なくとも1つの開口が設けられている。この開口の形状
は、正方形、六角形、円形等適宜選択できる。
【0024】開口底部は触媒層3であり、この触媒層3
上に長さ約2μmのカーボンナノチューブ7が林立して
いる。各カーボンナノチューブ7は触媒層3および下地
層2と導通し、エミッタとなる。カーボンナノチューブ
7は極めて細長い安定形状をしており、その先端部は鋭
利である。このカーボンナノチューブ7を一定の方向に
揃えて林立させたことで、カーボンナノチューブ7先端
近傍にグリッド層5が配置されるので、カーボンナノチ
ューブ7先端部での非常に強い電界集中が起こり、電子
がよりよく引き出される。
【0025】このような構成により、電子源として優れ
た性質を有するカーボンナノチューブ7を開口内に設
け、カーボンナノチューブ7とグリッド層5間電圧を比
較的低くすることが可能である。また、アスペクト比の
大きな開口をもうけることができるので、均一で収束性
のよい電子流を形成することが可能となる。
【0026】以下に、本実施形態の製造方法の例を説明
する。
【0027】図2に示すように、石英の基板1上に、ス
パッタリング法により、摂氏約250度において下地層
2としてCrを約50nm形成し、引き続いて触媒層3
としてNiを約100nm形成する。本明細書におい
て、温度は摂氏表示を用いる。Crをスパッタリングす
る前に、基板1を過酸化水素水と濃硫酸の混合液に浸
し、表面洗浄をあらかじめおこなっておくと、基板1と
下地層2の密着性が向上して好ましい。
【0028】また、下地層2及び触媒層3は、ドットマ
トリックス型のディスプレイに用いられる場合には、電
界電子放出素子アレイのアドレス線の役割も担うよう
に、約200μ幅の線が約400μ間隔でストライプ・
パターン化しておく。
【0029】パターン化は、例えばウェットエッチング
によっておこなうことができる。ウエットエッチング
は、塩化第2鉄水溶液中に浸したのち、純水で洗浄す
る。引き続いて、硝酸第2セリウムアンモニウムと過塩
素酸との水溶液中に浸し、純水で洗浄する。
【0030】以下、ドットマトリックス型のディスプレ
イに用いる場合について説明する。
【0031】この後、絶縁層8とするためのSiOを、
Ta製のチムニーを用いて真空蒸着法により約4μmの
厚さとなるように蒸着する。絶縁層8としては、他にス
パッタ法等によって作製したSiO2膜などでも良い。
【0032】続いて、グリッド層5とするためにCuを
メタルマスクを用いて約250nmの厚さとなるように
蒸着する。Cuは、触媒層3と交差する方向にストライ
プ状のパターンとなるように蒸着する。あるいは、蒸着
後にエッチングによりパターン化してもよい。ウェット
エッチングによってパターン化する場合には、例えば塩
化第2鉄水溶液を用いることができる。
【0033】次に、触媒層3とグリッド層5が交差する
部分に、フォトリソグラフィーにより1辺の長さが1μ
mから10μm程度の正方形の開口を設けるため、レジス
ト膜6を形成する。
【0034】図3に示すように、Arを用いたイオンビ
ームエッチングにより開口を形成する。ここで、エッチ
ング中はSIMSプローブを使って触媒層3の検出を行
ないながらおこなう。開口は、触媒層3が十分露出する
まで行なうが、実際には触媒層3中間に到達するまでエ
ッチングしても良い。この後、レジスト膜6を除去す
る。本実施例においては、エッチングの手段としてイオ
ンビームエッチングを用いたが、他に反応性イオンエッ
チング(RIE)を用いたり、反応性イオンエッチング
と不活性ガスを用いたプラズマエッチングとを組み合わ
せてエッチングをおこなっても良い。
【0035】さらに、約3Torrの水素雰囲気中にお
いて約500Wのマイクロ波でプラズマ放電させると共
に、触媒層3に−140Vの直流バイアス電圧を印加し
て、約30分間の水素プラズマによるクリーニングをお
こなう。
【0036】次に、全圧が約3Torrであり、混合比
が約4:1となる水素とメタンの混合ガス雰囲気中にお
いて、約500Wのマイクロ波でプラズマ放電させると
共に、触媒層3に−185Vの直流バイアス電圧を印加
して、15分間カーボンナノチューブの成長をおこな
う。このようにして、水素ガスとメタンガスを原料とす
るプラズマ化学気相成長法(プラズマCVD法)によ
り、カーボンナノチューブ7を約2μmの長さに成長さ
せて、図4に示すようなエミッタアレイを完成する。最
後に、ガラス板のような透明な前面基板11上にアルミ
ニウム等のメタルバック13で被覆された蛍光体12が
付いたアノード電極を、先に述べたエミッタアレイを作
製した基板に対して、図5のように空隙を空けて対向し
て取り付ける。
【0037】なお、以上ではドットマトリックス型ディ
スプレイを例にとって説明したが、電子源の用途に応じ
て適宜触媒層やグリッド層のパターンを変更することが
可能である。 (実施形態2)図6〜図10を用いて本発明の第2の実
施形態を説明する。ここでは、第1の実施形態と同様の
構造を有する素子を第1の実施形態とは異なる方法によ
って製造するものである。本実施形態においてもドット
マトリックス型ディスプレイを例にとって説明するが、
電子源の用途に応じて変更可能である。図6は本実施形
態の電界電子放出素子アレイ(エミッタアレイ)の平面
図、図7〜図9は図1中のABに沿う工程断面図、図10
はアノードとなる蛍光板を取り付けてディスプレイとし
たものの断面図である。 図7に示すように、厚さ約
0.5mmの石英の基板1上に、スパッタリング法によ
り、約250度においてCrを約50nm形成し下地層
2を、引き続いてNiを約100nm形成し触媒層3を積
層する。この下地層2を形成する前に、基板1を過酸化
水素水と濃硫酸の混合液に浸し、表面洗浄をあらかじめ
おこなっておくのが好ましい。
【0038】また、触媒層3は、カソード配線の役割も
担うように、約200μm幅の配線が約400μm間隔
でパターン化されている。パターン化は、例えば実施形
態2に示したようなウエットエッチングによっておこな
うことができる。この後、2層レジスト法によるリフト
オフ工程で細孔を作製するためにレジストを塗布する。
まず最初に、スピンコート法を用いて、例えばクラリア
ント社製AZP4620を約6μmの厚さになるよう
に、約4000rpmの回転速度で塗布し、レジスト膜
61を形成する。レジスト膜61の密着性を向上させる
ために、レジスト膜61を塗布する前に、密着プロモー
タ剤をあらかじめ付けておいても構わない。続けて、ホ
ットプレート上で約100度、2分間のプリベークを行
う。この後、水銀ランプのg線で塗布した全面に露光を
おこなう。引き続き、スピンコート法を用いて、例えば
クラリアント社製AZP6124を約3μmの厚さにな
るように、約4000rpmの回転速度で塗布し、レジ
スト膜6を形成する。
【0039】触媒層3が形成されている部分に、一辺の
長さが約1μmから約10μmの正方形断面を有する柱
状のレジスト膜61およびレジスト膜6が残るようにフ
ォトマスクを用いて露光・現像をおこなう。また、現像
は水酸化カリウム−ホウ酸カリウム水溶液(クラリアン
ト社製AZ400K)の中に浸しておこなう。この工程
で、全面露光しておいたレジスト膜6は現像液によって
サイドエッチングされて、レジストステンシルを持つ柱
状レジスト(図7の6および61)が形成される。
【0040】次に、図8に示すように、レジスト膜6お
よびレジスト膜61の上に、真空蒸着法によりSiOを
約4μm堆積して絶縁層8を形成したのち、引き続きC
uを約250nm堆積してグリッド層5を形成する。レ
ジスト膜6およびレジスト膜61をレジスト剥離液で除
去する。これにより、底部に触媒層3が露出した開口が
絶縁層8中に形成される。グリッド層のパターンニング
のため、再びレジストを塗布し現像後、エッチングをお
こなう。エッチングは例えば塩化第2鉄水溶液を用いて
ウェットエッチングによっておこなうことができる。こ
のときに用いるレジストは,開口部にエッチング液が浸
透しないように、比較的厚く塗布するのが良い。 次
に、約3Torrの水素雰囲気中において、約500W
のマイクロ波でプラズマ放電させ、触媒層3に約−14
0Vの直流バイアス電圧を印加して、約30分間の水素
プラズマによるクリーニングをおこなう。
【0041】続いて、全圧が約3Torrの、混合比が
約4:1となるの水素とメタンの混合ガス雰囲気中にお
いて、約500Wのマイクロ波でプラズマ放電させると
共に、触媒層3に約−185Vの直流バイアス電圧を印
加して、約15分間カーボンナノチューブ7を成長させ
る。このようにして、図9に示すように、触媒層3上に
エミッタとなるカーボンナノチューブ7を約2μmの長
さに成長させたエミッタアレイを作製する。最後に、ガ
ラス板のような透明な前面基板11上にアルミニウム等
のメタルバック13で被覆された蛍光体12が付いたア
ノード電極を、先に述べたエミッタアレイを作製した基
板に対して、図10のように空隙を空けて対向して取り付
ける。
【0042】本実施形態によれば、ドライエッチングを
用いることなく、レジスト除去により絶縁層内に開口を
形成できるので、安価な装置で比較的短時間に素子を製
造することができる。また、実施形態1に記載した方法
では、触媒層3の途中でエッチングを終了するためにプ
ロセス・マージンのために触媒層3を比較的厚めにして
おく必要があるが、本実施形態では触媒層3の厚さを必
要最小限にできる利点もある。 (実施形態3)図11〜図16を用いて第3の実施形態
を説明する。第2の実施形態においてレジスト膜上にグ
リッド層を形成してからレジストを除去したが、本実施
形態においてはレジスト膜をいったん研磨してからグリ
ッド層を設け、リフトオフ法を用いてグリッド層をパタ
ーニングするものである。図11は本実施形態の電界電
子放出素子アレイ(エミッタアレイ)の平面図、図12
〜図15は図11中のABに沿う工程断面図、図16はア
ノードとなる蛍光板を取り付けてディスプレイとしたも
のの断面図である。
【0043】第2の実施形態と同様にして、基板1上に
パターン化された下地層2と触媒層3を形成する。次に
スピンコート法を用いて、例えばクラリアント社製AZ
P4620を約6μmの厚さになるように、約4000
rpmの回転速度で塗布し、レジスト膜61を形成す
る。レジスト膜61の密着性を向上させるために、レジ
スト膜61を塗布する前に、密着プロモータ剤をあらか
じめ付けておいても構わない。続けて、ホットプレート
上で約100度、2分間のプリベークを行う。引き続い
て触媒層3が形成されている部分に、一辺の長さが約1
μmから約10μmの正方形断面を有する柱状のレジス
ト膜61が残るようにフォトマスクを用いて露光・現像
をおこなう。また、現像は水酸化カリウム−ホウ酸カリ
ウム水溶液(クラリアント社製AZ400K)の中に浸
しておこなう。 この後、スパッタ法を用いて、図13
に示すようにSiO2を約4μmの厚さに堆積する。堆
積後、温風式オーブンの中で約140℃において約45
分間ハードベーキングをおこなう。このベーキングの目
的は、高温処理によって感光性を低下させることにあ
る。これは、後の工程でフォトレジストを重ね塗りして
現像をおこなったとき、現像液中に最初に塗ったフォト
レジストが溶出することを防ぐためである。
【0044】次に、図14に示すように、表面にレジス
ト膜61が現れるまで表面の研磨をおこなう。研磨剤と
しては、例えば約0.05μmの粒系の酸化アルミニウ
ム粒子を水に約0.1%分散させた分散させたスラリー
を用い、半導体素子作製で用いられる化学機械研磨(C
MP)装置(例えば東芝機械製CMS−200MX)を
用いることができる。
【0045】表面を研磨により平坦化したら、フォトレ
ジスト(クラリアント社製、AZ5200NJ)を塗布
し、第2のレジスト膜62を形成する。エミッタ開口を
設ける部分にレジスト膜62が残るように、露光・現像
をおこなう。
【0046】その後、図15に示すように、真空蒸着に
より約250nmの厚さになるようにCuを蒸着し、グ
リッド層5を第1のレジスト膜61及び第2のレジスト膜
62上に形成する。
【0047】次に、レジスト剥離液を用いてレジスト膜
61を除去するのと同時にレジスト膜62上のCuのリ
フトオフをおこなう。絶縁層8の上側部分でグリッド層
5を保持するようにCuを残して、Cuの蒸着膜からな
るグリッド5を形成する。
【0048】しかる後に、水素ガスとメタンガスを原料
とするプラズマCVD法により、Ni上にエミッタとな
るカーボンナノチューブ7を約2μmの長さに成長させ
たエミッタアレイを作製する。最後に、ガラス板のよう
な透明な前面基板11上にアルミニウム等のメタルバッ
ク13で被覆された蛍光体12が付いたアノード電極
を、先に述べたエミッタアレイを作製した基板に対し
て、図16のように空隙を空けて対向して取り付ける。
【0049】第2の実施形態の場合、レジストステンシ
ルが形成されることにより、しばしば細孔の底部の大き
さが開口部の大きさより小さくなってしまいがちである
が、本実施形態の場合、グリッド開口部の大きさを小さ
くでき、収束性の良い電子線を引き出すことが可能であ
る。 (実施形態4)図17〜図23を用いて第4の実施形態
を説明する。図17は本実施形態の平面図、図18〜図
22は製造工程断面図であり、図11中のABに沿う断面
図、図23はアノードとなる蛍光板を取り付けてディス
プレイとしたものの断面図である。本実施形態において
は、ドットマトリックス型ディスプレイへの応用を説明
するが、その他の電子放出素子への応用が可能である。
【0050】図18に示すように、下地層2がカソード
配線を兼ね、配線幅約40μm、間隔約50μmでパタ
ーン化されている。また、グリッド層5が、下地層2触
媒層3と交差するように設けられている。その交差部の
ひとつが画素に対応する場合、交差部のいくつかが同時
に駆動されて画素として機能する場合がある。グリッド
層5と下地層2が交差する箇所には触媒層3が設けられ
ている。
【0051】図17に示すように、基板1上に下地層
2、触媒層3、開口を有する絶縁層8、開口上で網状で
あるグリッド層5が設けられ、開口内にカーボンナノチ
ューブ7が林立している。
【0052】このような構成により、開口内に多数のカ
ーボンナノチューブ7が同じ方向で林立し、その上にグ
リッド層5があるので、縦方向に均一な電界をかけるこ
とができ、電子をカーボンナノチューブ7の先端からよ
りよく引き出し、開口外へ放出させることが可能にな
る。
【0053】以下に本実施形態における電子源の製造方
法を説明する。
【0054】図12に示すように、厚さ約0.5mmの
石英の基板1上に、スパッタリング法により、温度約2
50度においてCrを50nm堆積して下地層2を、引
き続いてNiを100nm堆積して触媒層3を形成す
る。ここで、下地層2を形成する前に、基板1を過酸化
水素水と濃硫酸の混合液に浸し、表面洗浄をあらかじめ
おこなっておくと良い。
【0055】また、下地層電極2は、カソード線の役割
も担うようにパターン化されている。このパターンニン
グは第2の実施形態と同様なウエットエッチング法を用
いることができる。
【0056】次に、例えばクラリアント社製AZP46
20を用いて、レジスト膜61を約3000rpmでス
ピンコートして、約7μmの厚さになるように塗布す
る。この後、触媒層3上に約30μm四方の四角柱状に
レジスト膜61が残るように露光・現像をおこなう。堆
積後、温風式オーブンの中で約140℃において約45
分間ハードベーキングする。このベーキングの目的は、
後の工程でおこなう表面研磨に際に、レジストの硬度を
増しておくことにより、硬度の高いSiO2で囲まれた
開口に埋め込まれたレジスト膜6の表面がくぼむディッ
シングと呼ばれる現象を緩和するためである。また後の
工程でフォトレジストを重ね塗りして現像をおこなう
が、感光性を低下させておくことにより、この工程で現
像液中に最初に塗ったフォトレジストが溶出することを
防ぐ目的もある。
【0057】続いて、図19に示すように、スパッタ法
により絶縁層8としてSiO2を約6μmの厚みになる
ように堆積する。
【0058】その後、図20に示すように、表面の研磨
をおこなう。研磨剤としては粒系約0.05μmの酸化
アルミニウム粒子を水に約0.1%分散させたスラリー
を用い、化学的機械的研磨装置(東芝機械製CMS−2
00MX)を用いて表面を研磨する。これにより、画素
端部の絶縁層8とその内部のレジスト層61が形成され
る。本実施形態においては絶縁層8の厚さは約4μmの
厚さとなるようにする。
【0059】そして、レジスト層62(例えばクラリア
ント社製AZ5200NJレジスト)を約3μmの厚み
になるように、スピンコート法を用いて約4000rp
mで塗布する。そののち、フォトマスクを用いて1辺が
約5μm四方の四角柱状のレジストが約6μm間隔で正
方格子状に5行×5列に整列したものがエミッタ開口部
となる部分の上にできるように露光・現像をおこなう。
【0060】次に、図21に示すように、真空蒸着法を
用いて約2μmの厚さのグリッド層5としてCuを蒸着
する。
【0061】その後、レジスト剥離液により、絶縁層8
に囲まれる内部のレジスト層61とグリッド層5の間の
レジスト62を除去する。これにより、絶縁層8に囲ま
れた部分の底部には触媒層3が露出する。
【0062】最後に、図22に示すように、水素ガスと
メタンガスを原料とするプラズマCVD法により、絶縁
層8に囲まれる領域に底部の触媒層3上にエミッタとな
るカーボンナノチューブ7を約2μmの長さに成長させ
たエミッタアレイを作製する。最後に、ガラス板のよう
な透明な前面基板11上にアルミニウム等のメタルバッ
ク13で被覆された蛍光体12が付いたアノード電極
を、先に述べたエミッタアレイを作製した基板に対し
て、図23のように空隙を空けて対向して取り付ける。
【0063】本実施形態における電界電子放出素子のグ
リッド層5は、開口部が約5μm×5μmで、約6μm
間隔で配列している正方格子である。従って、グリッド
層5の開口率は約70%である。グリッド層5の開口率
は、カーボンナノチューブ7から放出される電子のう
ち、アノードに到達するものとグリッド層5に捕獲され
るものとの比率に影響する。なるべくアノードに到達す
る電子量が大きい方が望ましいが、グリッド層5の網部
線幅があまり細いと機械的強度や動作中のグリッドの温
度上昇や加工精度上の問題が発生する。本実施形態に示
したグリッド層では、開口率は40%〜80%の間が適
当である。 (実施形態5)図24〜図30を用いて第5の実施形態
を説明する。図24は本実施形態の平面図、図25〜図
29は図24中のABに沿う工程断面図であり、図30は
アノードとなる蛍光板を取り付けてディスプレイとした
ものの断面図である。。ここでも、ドットマトリックス
型ディスプレイに応用する場合を例にとって説明する
が、この他の電子源としての応用も可能であることはい
うまでもない。
【0064】本実施形態における素子の構造は、第4の
実施形態と同様であるが、その製造方法が異なる。本実
施形態における製造方法を説明する。
【0065】厚さ約0.5mmの石英からなる基板1の
上に、スパッタリング法を用いて、約250度において
Crを厚さ約50nm堆積して下地層2とし、引き続い
て例えばNiを厚さ約100nm堆積し触媒層3とす
る。下地層2を堆積させる前に、基板1を過酸化水素水
と濃硫酸の混合液に浸し、表面洗浄をあらかじめおこな
うのが好ましい。下地層電極2は、基板1と触媒層3の
付着を良くすると共に、アドレス線も兼ねるように、約
40μm幅の配線が約50μm間隔でパターン化されて
いる。パターンニングは第2の実施形態に記載されてい
る方法で、ウェットエッチング法によりおこなうことが
できる。
【0066】次に、スクリーン印刷法により、感光性ガ
ラスペースト(デュポン社製J1345)を約18μm
の厚さに塗布する。ここで、例えば#200SUS30
4メッシュを用いる。塗布後、温風式オーブンを用いて
約80度において約15分間ガラスペーストの乾燥をお
こなう。
【0067】続いて、触媒層3上に約30μm四方の正
方形パターンを形成し、照度約25mW/cm2の水銀
ランプのg線で約2.5秒間露光する。この後、0.4
重量パーセントの炭酸ナトリウム水溶液中に浸して現像
する。次いで、約200度で約15分間乾燥した後、電
気炉の中に入れて空気中で最高温度約500度で約15
分間焼成する。昇温・降温は、例えば、約330℃/h
の速度でおこなう。焼結後のガラスペースト10の厚み
は、約7μmになり、ガラスペースト10には底部に触
媒層3が露出する略正方形の開口が設けられる。
【0068】次に、図25に示すように、略正方形の開
口が埋まるように樹脂9を全面に塗布する。この際に使
用する樹脂は、有機溶剤やレジスト剥離液による洗浄ま
たは酸素プラズマによるアッシングによって容易に除去
できる樹脂であれば必ずしも感光性でなくても良い。こ
こでは、例えば、厚膜フォトレジスト(クラリアント社
製AZP4620)を用い、スピンコート法を用いて、
約2000rpmの速度で回転させて約8μmの厚みに
塗布する。フォトレジストを用いたため、次のフォトレ
ジスト現像工程に備えて、約140度で約45分間ハー
ドベーキングすることにより、感光性を低下させておく
のが好ましい。
【0069】その後、図26に示すように、表面の研磨
をおこなう。例えば、研磨剤としては粒系約0.05μ
mの酸化アルミニウム粒子を水に約0.1%分散させた
スラリーを用いる。研磨は、ガラスペースト10と樹脂
9の表面が平坦となるように行なう。
【0070】平坦化した表面に、さらにレジスト62
(クラリアント社製AZ5200NJ)を約3μmの厚
みになるようにスピンコート法で塗布する。そののち、
フォトマスクを用いてレジスト62を露光し、約6μm
間隔で一辺が約5μm四方の四角柱状のレジスト6が5
行×5列の正方格子状に残るようにする(図21)。
【0071】次に、図22に示すように、スパッタ法を
用いて、約2μmの厚さのCuからなるグリッド層5を
堆積する。 その後、レジスト剥離液その他の溶剤によ
り、ガラスペースト10に囲まれる開口部の内部の樹脂
9とグリッド層5の網目に挟まっているレジスト62を
除去する。
【0072】次に、水素ガスとメタンガスを原料とする
プラズマ化学気相成長法(プラズマCVD法)により、
グリッド層5の網目を通して、ガラス−ペースト10内
部の開口部に原料ガスを導き、図29に示すように、触
媒層3上にエミッタとなるカーボンナノチューブ7を約
2μmの長さに成長させてエミッタアレイを作製する。
最後に、ガラス板のような透明な前面基板上にアルミニ
ウム等でメタルバックされた蛍光体が付いたアノード電
極を、先に述べたエミッタアレイ基板に対して、図30
のように空隙を空けて対向して取り付ける。
【0073】
【発明の効果】本発明により、電子放出効率が高く放出
電流が時間的に安定な、駆動電圧の低い電界電子放出素
子、および均一な特性を持つ電界電子放出素子のアレイ
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に示す電界電子放出素子の説明図
(平面図)
【図2】実施形態1に示す電界電子放出素子の製造方法
の説明図
【図3】実施形態1に示す電界電子放出素子の製造方法
の説明図
【図4】実施形態1に示す電界電子放出素子の製造方法
の説明図
【図5】実施形態1に示す電界電子放出素子の製造方法
の説明図
【図6】実施形態2に示す電界電子放出素子の説明図
(平面図)
【図7】実施形態2に示す電界電子放出素子の製造方法
の説明図
【図8】実施形態2に示す電界電子放出素子の製造方法
の説明図
【図9】実施形態2に示す電界電子放出素子の製造方法
の説明図
【図10】実施形態2に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図11】実施形態3に示す電界電子放出素子の説明図
(平面図)
【図12】実施形態3に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図13】実施形態3に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図14】実施形態3に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図15】実施形態3に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図16】実施形態3に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図17】実施形態4に示す電界電子放出素子の説明図
(平面図)
【図18】実施形態4に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図19】実施形態4に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図20】実施形態4に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図21】実施形態4に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図22】実施形態4に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図23】実施形態4に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図24】実施形態1に示す電界電子放出素子の説明図
(平面図)
【図25】実施形態5に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図26】実施形態5に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図27】実施形態5に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図28】実施形態5に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図29】実施形態5に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【図30】実施形態5に示す電界電子放出素子の製造方
法の説明図
【符号の説明】
1・・・基板 2・・・下地層 3・・・触媒層 4・・・絶縁層 5・・・グリッド層 6・・・レジスト膜 61・・・レジスト膜 62・・・レジスト膜 7・・・カーボンナノチューブ 8・・・絶縁層 9・・・樹脂 10・・・ガラスペースト 11・・・前面基板 12・・・蛍光体 13・・・メタルバック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G046 CA01 CA02 CB03 CB08 CC02 CC06 CC08 4K030 AA09 AA17 BA27 CA06 FA01 LA18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、前記基板上に設けられた下地層
    と、前記下地層上に設けられた触媒層と、前記触媒層上
    に設けられ、前記触媒層に達する開口を有する絶縁層
    と、前記絶縁層上に設けられたグリッド層と、前記開口
    内で前記触媒層上に設けられ、長尺方向が前記開口部の
    側壁に沿うカーボンナノチューブを備えることを特徴と
    する電界電子放出素子。
  2. 【請求項2】前記グリッド層が前記開口上で網目構造と
    なっていることを特徴とする請求項1記載の電界電子放
    出素子。
  3. 【請求項3】基板上に下地層を形成する工程と、前記下
    地層上に触媒層を形成する工程と、前記触媒層上に絶縁
    層を形成する工程と、前記絶縁層上にグリッド層を形成
    する工程と、前記絶縁層及び前記グリッド層に開口を設
    け、前記開口の底部に前記触媒層を露出させる工程と、
    前記露出した触媒層上にカーボンナノチューブを成長さ
    せる工程とを備えることを特徴とする電界電子放出素子
    の製造方法。
  4. 【請求項4】基板上に下地層を形成する工程と、前記下
    地層上に触媒層を形成する工程と、前記触媒層上に柱状
    レジスト層を形成する工程と、前記触媒層及び前記柱状
    レジスト層上に絶縁層とグリッド層を形成する工程と、
    前記柱状レジスト上の前記絶縁層及び前記グリッド層を
    除去する工程と、前記柱状レジストを除去し、前記触媒
    層を露出する工程と、前記露出した触媒層上にカーボン
    ナノチューブを成長させる工程とを備えることを特徴と
    する電界電子放出素子の製造方法。
  5. 【請求項5】基板上に下地層を形成する工程と、前記下
    地層上に触媒層を形成する工程と、前記触媒層上に第1
    レジストを形成する工程と、前記触媒層及び前記第1レ
    ジスト上に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層を前記
    第1レジストが露出するまで研磨する研磨工程と、前記
    研磨工程の後、前記第1レジスト上に第2レジストを形
    成する工程と、前記絶縁層上及び前記第1レジスト及び
    第2レジスト上にグリッド層を形成する工程と、前記第
    2レジスト及び前記第2レジスト上の前記グリッド層を
    除去し、前記第1レジストを除去し、前記触媒層を露出
    する工程と、前記露出した触媒層上にカーボンナノチュ
    ーブを成長させる工程とを備えることを特徴とする電界
    電子放出素子の製造方法。
  6. 【請求項6】前記露出した触媒層上の前記グリッド層が
    網目構造を成すことを特徴とする請求項5記載の電界電
    子放出素子の製造方法。
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