JP2002269994A - アナログ半導体メモリの冗長メモリ回路 - Google Patents

アナログ半導体メモリの冗長メモリ回路

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JP2002269994A
JP2002269994A JP2001066277A JP2001066277A JP2002269994A JP 2002269994 A JP2002269994 A JP 2002269994A JP 2001066277 A JP2001066277 A JP 2001066277A JP 2001066277 A JP2001066277 A JP 2001066277A JP 2002269994 A JP2002269994 A JP 2002269994A
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memory
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Kenichiro Sugio
賢一郎 杉尾
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Oki Micro Design Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Co Ltd
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  • Read Only Memory (AREA)
  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冗長置換による再生信号の劣化を低減し、冗
長置換能力を上げる。 【解決手段】 それぞれ複数のメモリセルからなる複数
のセクタ(SC)、および不良セクタを冗長置換するた
めの冗長セクタ(RSC)を配置したセルアレイ(AC
LA)と、上記セルアレイの第1の端に配置され、上記
セルアレイのワードラインを選択するワードライン選択
手段(WLDEC)とを備え、上記セクタを第1の端か
ら第2の端にまたは第2の端から第1の端に順にアクセ
スするとともに、不良セクタのアクセス順のときに上記
冗長セクタをアクセスし、アナログ値をそのままメモリ
セルに書き込むアナログ半導体メモリの冗長メモリ回路
において、上記セルアレイの第1の端および第2の端に
それぞれ上記冗長セクタを配置し、不良セクタから近い
ほうの冗長セクタでこの不良セクタを冗長置換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ音声フラ
ッシュメモリなどのアナログ半導体メモリにおいて不良
セクタを冗長セクタで冗長置換する冗長メモリ回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】図1のように、アナログ音声フラッシュ
メモリは、入力パッド1と、入力アンプ2と、入力ロー
パスフィルタ(LPF)3と、書き込みゲート電圧発生
回路(VPP回路)4と、メモリ回路13(アドレスデ
コーダ5およびメモリセル部6)と、シフト電圧発生回
路(VSFT回路)7と、センスアンプ回路(SA−A
MP回路)8と、読み出しゲート電圧発生回路(VVF
Y回路)9と、アナログ出力回路(SHPLYO回路)
10と、出力ローパスフィルタ(LPF)11と、出力
パッド12とを備える。なお、図1(a)は録音時(音
声信号の書き込み時)の構成、図1(b)は再生時(音
声信号の読み出し時)の構成である。
【0003】図1(a)の録音時において、入力パッド
1に入力されたアナログ音声信号電圧(音声信号電圧)
AIN1は入力アンプ2の非反転端子に入力される。ま
た、内部で生成されたアナログ信号基準電位SGは入力
アンプ2の非反転端子に入力される。入力アンプ2は、
入力音声信号電圧AIN1からアナログ信号基準電位S
Gを減算して入力音声信号電圧AINを生成し、LPF
3に出力する。LPF3は、入力音声信号電圧AINに
含まれるノイズ成分や高周波成分を除去し、VPP回路
4に出力する。
【0004】VSFT回路7は、アナログ入力シフト電
圧VSFT1を生成し、VPP回路4に出力する。この
アナログ入力シフト電圧VSFT1は、入力音声信号電
圧AINを、メモリセルのゲートに印加するのに適した
値にシフトアップさせるための電圧である。VPP回路
4は、入力音声信号電圧AINをアナログ入力シフト電
圧VSFT1によってシフトアップし、入力音声信号電
圧AINに応じた書き込みゲート電圧VPPを生成し、
アドレスデコーダ5に出力する。上記の書き込みゲート
電圧VPPは、メモリセルのゲートに印加される。アド
レスデコーダ5は、メモリセル部6のメモリセルを順次
選択し、選択したメモリセルのゲートに書き込みゲート
電圧VPPを印加することによって、メモリセル部6に
音声信号を書き込む。
【0005】図1(b)の再生時において、アドレスデ
コーダ5は、メモリ部6のメモリセルを順次選択し、選
択したメモリセルのゲートにVVFY回路9から入力さ
れた読み出しゲート電圧VVFYを印加し、このメモリ
セルから読み出した信号(メモリセル信号)ICELL
をSA−AMP回路8に出力する。SA−AMP回路8
は、メモリセル信号ICELLをディジタル信号(セン
スアンプ出力信号)SAOUTに変換し、VVFY回路
9に出力する。VVFY回路9は、センスアンプ出力信
号SAOUTの値をモニターしながら読み出しゲート電
圧VVFYを調整し、センスアンプ出力信号SAOUT
の値が切り替わるときの読み出しゲート電圧VVFYを
サンプリングする。つまり、上記選択されたメモリセル
のしきい値電圧を読み出しゲート電圧VVFYとしてサ
ンプリングする。VSFT回路7は、上記アナログ入力
シフト電圧VSFT1と同じようにして、アナログ出力
シフト電圧VSFT2を生成し、このアナログ出力シフ
ト電圧VSFT2をVVFY回路9に出力する。このア
ナログ入力シフト電圧VSFT2は、読み出しゲート電
圧VVFYを、もとの入力音声信号電圧AINに相当す
る値にシフトダウンさせるための電圧である。SHPL
YO回路10は、読み出しゲート電圧VVFYをアナロ
グ出力シフト電圧VSFT2によってシフトダウンし、
もとの入力音声信号電圧AINに相とする出力アナログ
信号SHPLYOを生成し、LPF11に出力する。L
PF11は、出力アナログ信号SHPLYOに含まれる
ノイズ成分や高周波成分を除去し、出力パッド12に出
力する。
【0006】このように、アナログ音声フラッシュメモ
リ(多値音声フラッシュメモリ)は、音声信号のアナロ
グ電圧値を所定の周期でサンプリングし、サンプリング
したアナログ値をそのままメモリセルに書き込むことに
よって音声信号を録音し(メモリセルのしきい値電圧と
して書き込まれる)、書き込んだアナログ値(メモリセ
ルのしきい値電圧)を読み出すことによって音声信号を
再生する。アナログ値をそのまま(ただし、レベルシフ
トさせている)メモリセルに書き込むので、アナログ音
声フラッシュメモリは、ディジタル音声フラッシュメモ
リ(2値音声フラッシュメモリ)とは異なり、AD変換
回路およびDA変換回路を備えていない。
【0007】[従来の冗長メモリ回路]ところで、音声
フラッシュメモリにおいても録音再生時間を1チップで
増大させる目的で、メモリの大容量化、およびそれに伴
うプロセスの微細化が進み、メモリセル不良による歩留
まりの低下が問題となってきた。そのため、メモリ回路
13を冗長置換機能を有するメモリ回路(冗長メモリ回
路)として、歩留まりの低下を抑えるようになった。
【0008】図46は従来の冗長メモリ回路の構成図
(レイアウト図)である。図46の従来の冗長メモリ回
路は、プリデコーダPDECと、4つのメモリユニット
UMEU(UMEU0,UMEU2,UMEU3,UM
EU4とを備える。
【0009】図47は図46のメモリユニットUMEU
の構成図(レイアウト図)である。メモリユニットUM
EUには、4つのセルアレイUCLA(UCLA−L
U,UCLA−RU,UCLA−LD,UCLA−R
D)と、4つのワードラインデコーダWLDEC(WL
DEC−LU,WLDEC−RU,WLDEC−LD,
WLDEC−RD)と、4つのビットラインデコーダU
BLDEC(UBLDEC−LU,UBLDEC−R
U,UBLDEC−LD,UBLDEC−RD)と、4
つのソースラインデコーダUSLDEC(USLDEC
−LU,USLDEC−RU,USLDEC−LD,U
SLDEC−RD)とが設けられている。ワードライン
デコーダWLDEC、ビットラインデコーダUBLDE
C、およびソースラインデコーダUSLDECは、それ
ぞれセルアレイUCLAごとに設けられている。合計1
6個のセルアレイUCLAは、図1のメモリセル部6を
構成している。また、プリデコーダPDECと、合計1
6個のワードラインデコーダWLDECと、合計16個
のビットラインデコーダUBLDECと、合計16個の
ソースラインデコーダUSLDECとは、図1のアドレ
スデコーダ5を構成している。
【0010】[セルアレイUCLA(従来の冗長メモリ
回路のセルアレイ)]セルアレイUCLAは、64個の
セクタSC(SC0,SC1,…SC63)と、1個の
冗長セクタRSCから構成されている。また、セルアレ
イUCLAには、256本のワードラインWL(WL
0,WL1,…WL255)と、512本のビットライ
ンBL(BL0,BL1,…BL511)と、64本の
ソースラインSL(SL0,SL1,…SL63)と、
8本の冗長ビットラインRBL(RBL0,RBL1,
…RBL7)と、1本の冗長ソースラインRSLとが設
けられている。このセルアレイUCLAは、図3のセル
アレイCLA(非冗長メモリ回路のセルアレイ)におい
て、冗長セクタRSCと、冗長ビットラインRBL0〜
RBL7と、冗長ソースラインRSLとを設けたもので
ある。
【0011】ワードラインWL0〜WL255は、ワー
ドラインデコーダWLDECによって制御され、ビット
ラインBL0〜BL511,RBL0〜RBL7は、ビ
ットラインデコーダUBLDECによって制御され、ソ
ースラインSL0〜SL63,RSLは、ソースライン
デコーダUSLDECによって制御される。
【0012】セクタSCおよび冗長セクタRSCは、そ
れぞれ2[kビット]の冗長メモリセルからなる。従っ
て、セルアレイUCLAは、128[kビット]のメモ
リセルおよび2[kビット]の冗長メモリセルをアレイ
配列したものであり、1つのメモリユニットUMEUに
は、512+8[kビット]のメモリセルが設けられて
いる。
【0013】[セクタSC、メモリセルMCL]図4の
ように、セクタSC<k>(kは0から63までの任意
の整数)は、2048(=256×8)[ビット]のメ
モリセルMCLから構成されており、256本のワード
ラインWL0〜WL255と、8本のビットラインBL
<8k>,BL<8k+1>,…BL<8k+7>と、
1本のソースラインSL<k>に接続している。
【0014】[冗長セクタRSC、冗長メモリセルRM
CL]図48は図47の冗長セクタRSCの回路構成図
(レイアウト図)である。図48において、冗長セクタ
RSCは、2048(=256×8)[ビット]の冗長
メモリセルRMCLから構成されており、256本のワ
ードラインWL0〜WL255と、8本の冗長ビットラ
インRBL0〜RBL7と、1本の冗長ソースラインR
SLに接続している。冗長メモリセルRMCLは、図4
のメモリセルMCLと同じように、不揮発性のメモリト
ランジスタMTrと、NMOSトランジスタNTrから
なる。
【0015】[プリデコーダPDEC]プリデコーダP
DECは、ワードラインデコーダWLDEC、ビットラ
インデコーダUBLDEC、およびソースラインデコー
ダUSLDECを制御し、音声信号を録音する(データ
消去およびデータ書き込みをする)セルアレイUCL
A、または録音した音声信号を再生するセルアレイUC
LAを順次選択する。
【0016】[ワードラインデコーダWLDEC]ワー
ドラインデコーダWLDECは、図5(ワードラインデ
コーダWLDEC−LU,WLDEC−LD)または図
6(ワードラインデコーダWLDEC−RU,WLDE
C−RD)のような構成になっており、ROWアドレス
ADD0,ADD1,…ADD31、およびワードライ
ン選択信号SXH0,SXH1,…SXH7,SXHB
0,SXHB1,…SXHB7に従って、ワードライン
WL0〜WL255を1本ずつ順次選択し、録音時に
は、選択したワードラインWLに書き込みゲート電圧V
PPを供給し、再生時には、選択したワードラインWL
に読み出しゲート電圧VVFYを供給する。
【0017】[ビットラインデコーダUBLDEC(従
来の冗長メモリ回路のビットラインデコーダ)]図49
はビットラインデコーダUBLDECの構成例(レイア
ウト例)の回路図である。図49において、ビットライ
ンデコーダUBLDECは、NMOSトランジスタNY
B0,NYB1,…NYB7,NYB8,…NYB51
1,RNYB0,RNYB1,…RNYB7と、NMO
SトランジスタNYA0,NYA1,…NYA63,R
NYAと、NMOSトランジスタNYC0,NYC1,
…NYC63とを備える。このビットラインデコーダU
BLDECは、図7のビットラインデコーダBLDEC
(非冗長メモリ回路のビットラインデコーダ)におい
て、冗長ビットラインRBL0〜RBL7を選択するた
めのNMOSトランジスタRNYB0〜RNYB7,R
NYAを設けたものである。
【0018】ビットラインデコーダUBLDECは、デ
ータ書き込み時または再生時において、ビットライン選
択信号YB0,YB1,…YB7、セクタ選択信号YA
0,YA1,…YA7,YC0,YC2,…YC7、お
よび冗長セクタ選択信号RYAに従って、ビットライン
BL0〜BL511、および冗長ビットラインRBL0
〜RBL7(冗長置換されている場合)を1本ずつ順次
選択し、データ書き込み時には、選択したビットライン
BLまたは冗長ビットラインRBLにメモリセル書き込
み電圧VWを供給し、再生時には、選択したビットライ
ンBLまたは冗長ビットラインRBLのメモリセル信号
ICELLを出力する。
【0019】[ソースラインデコーダUSLDEC(従
来の冗長メモリ回路のソースラインデコーダ)]図50
はソースラインデコーダUSLDECの構成例(レイア
ウト例)の回路図である。図50において、ソースライ
ンデコーダUSLDECは、NMOSトランジスタNY
AB0,NYAB1,…NYAB63,RNYABと、
NMOSトランジスタNYCB0,NYCB1,…NY
CB63とを備える。このソースラインデコーダUSL
DECは、図8のソースラインデコーダUSLDEC
(メモリ回路のソースラインデコーダ)において、冗長
ソースラインRSLを選択するためのNMOSトランジ
スタRNYABを設けたものである。
【0020】ソースラインデコーダUSLDECは、デ
ータ消去時において、セクタ選択信号YAB0,YAB
1,…YAB7,YCB0,YCB1,…YCB7、お
よび冗長セクタ選択信号RYABに従って、ソースライ
ンSL0〜SL63、および冗長ソースラインRSL
(冗長置換されている場合)を1本ずつ順次選択し、選
択したソースラインSLまたは冗長ソースラインRSL
にメモリセル消去電圧VERASEを供給する。
【0021】[従来の冗長メモリ回路のレイアウト]図
46のように、従来の冗長メモリ回路においては、プリ
デコーダPDECは、メモリユニットUMEUの端(図
46では上下に4つ配置されたメモリユニットUMEU
の上端)に配置されている。2[Mビット]のメモリセ
ル部6は、合計1[Mビット]の8個のレフト側セルア
レイUCLA−L(UCLA−LUまたはUCLA−L
D)と、合計1[Mビット]の8個のライト側セルアレ
イUCLA−R(UCLA−RUまたはUCLA−R
D)に分割されて配置されている。1つのセルアレイU
CLAは、130[kビット](128[kビット]の
メモリセルMCLおよび2[kビット]の冗長メモリセ
ルRMCL)である。
【0022】それぞれのメモリユニットUMEUにおい
て、レフト側セルアレイUCLA−Lとライト側セルア
レイUCLA−Rの間に、ワードラインデコーダWLD
ECが配置されている。また、上下に配置されたセルア
レイUCLA−LUとUCLA−LDの間、および上下
に配置されたセルアレイUCLA−RUとUCLA−R
Dの間に、ビットラインデコーダBLDECおよびソー
スラインデコーダSLDECが配置されている。
【0023】従来の冗長メモリ回路のセルアレイUCL
Aにおいては、冗長セクタRSCは、図47のように、
ワードラインデコーダWLDEC側の端に1つ配置され
ている。つまり、レフト側セルアレイUCLA−Lで
は、冗長セクタRSCは右端に1つ配置されており、ラ
イト側セルアレイUCLA−Rでは、冗長セクタRSC
は左端に1つ配置されている。
【0024】図47のセルアレイUCLA−LU,UC
LA−LD,UCLA−RU,UCLA−RDのそれぞ
れにおいて、セクタSCの番号(0〜63)は、アクセ
スされる順に付してある。また、ワードラインWLの番
号(0〜255)、ビットラインBLの番号(0〜51
1)、およびソースラインSLの番号(0〜63)は、
それぞれ選択される順に付してある。また、冗長ビット
ラインRBLの番号(0〜7)も、冗長置換したときの
冗長セクタRSCにおいて、選択される順に付してあ
る。
【0025】図47のように、メモリユニットUMEU
の上側のセルアレイUCLA−LUおよびUCLA−R
Uにおいては、セクタSC0〜SC63は、ワードライ
ンWLDECと反対側の端から順に配置されている。つ
まり、セルアレイUCLA−LUにおいては、セクタS
C0〜SC63は、左端から右側に順に配置され、右端
に冗長セクタRSCが配置されており、セルアレイUC
LA−RUにおいては、セクタSC0〜SC63は、逆
に右端から左側に順に配置され、左端に冗長セクタRS
Cが配置されている。また、メモリユニットUMEUの
下側のセルアレイUCLA−LDおよびUCLA−RD
においては、セクタSC0〜SC63は、ワードライン
WLDEC側から順に配置されている。つまり、セルア
レイUCLA−LDにおいては、右端に冗長セクタRS
Cが配置され、セクタSC0〜SC63は、右側から左
端に順に配置されており、セルアレイUCLA−RDに
おいては、左端に冗長セクタRSCが配置され、セクタ
SC0〜SC63は逆に左側から右端に順に配置されて
いる。
【0026】メモリユニットUMEUの上側のセルアレ
イUCLA−LUおよびUCLA−RUにおいては、セ
クタSC0〜SC63,RSCの配置に応じて、ビット
ラインBL0〜BL511,RBL0〜RBL7、およ
びソースラインSL0〜SL63,RSLは、それぞれ
ワードラインWLDECと反対側の端から順に配置され
ている。つまり、セルアレイUCLA−LUにおいて
は、ビットラインBL0〜BL511,RBL0〜RB
L7、およびソースラインSL0〜SL63,RSL
は、それぞれ左端から右端に順に配置されており、セル
アレイUCLA−RUにおいては、ビットラインBL0
〜BL511,RBL0〜RBL7、およびソースライ
ンSL0〜SL63,RSLは、逆にそれぞれ右端から
左端に順に配置されている。
【0027】また、メモリユニットUMEUの下側のセ
ルアレイUCLA−LDおよびUCLA−RDにおいて
は、セクタRSC,SC0〜SC63の配置に応じて、
ビットラインRBL0〜RBL7,BL0〜BL51
1,およびソースラインRSL,SL0〜SL63は、
それぞれワードラインWLDEC側の端から順に配置さ
れている。つまり、セルアレイUCLA−LDにおいて
は、ビットラインRBL0〜RBL7,BL0〜BL5
11、およびソースラインRSL,SL0〜SL63
は、それぞれ右端から左端に順に配置されており、セル
アレイUCLA−RDにおいては、ビットラインRBL
0〜RBL7,BL0〜BL511、およびソースライ
ンRSL,SL0〜SL63は、逆にそれぞれ左端から
右端に順に配置されている。
【0028】セルアレイUCLAにおいては、ワードラ
インWL0〜WL255は、ビットラインデコーダBL
DEC側の端から順に配列されている。つまり、メモリ
ユニットUMEUの上側のセルアレイUCLA−LUお
よびUCLA−RUにおいては、ワードラインWL0〜
WL255は、下側から上側に配置されており、メモリ
ユニットUMEUの下側のセルアレイUCLA−LDお
よびUCLA−RDにおいては、ワードラインWL0〜
WL255は、逆に上側から下側に配置されている。
【0029】[メモリセルMCLおよび冗長メモリセル
RMCLの書き込み、読み出し、消去の手順]まず、図
9(A)のように、メモリセルMCLにデータを書き込
むときには、ワードラインWL(メモリトランジスタM
Trのゲート)には、ワードラインデコーダWLDEC
から書き込みゲート電圧VPPが印加され、ビットライ
ンBL(メモリトランジスタMTrのドレイン電極)に
は、ビットラインデコーダBLDECからメモリセル書
き込み電圧VWが印加される。また、NMOSトランジ
スタNTrはONし、メモリトランジスタMTrのソー
ス電極は接地される。この書き込みによって、メモリト
ランジスタMTrのフローティングゲートには、書き込
みゲート電圧VPPに応じた量の電荷が注入され、メモ
リトランジスタMTrのしきい値電圧は、書き込みゲー
ト電圧VPPに応じた値になる。
【0030】次に、図9(B)のように、メモリセルM
CLからデータを読み出すときには、ワードラインWL
には、ワードラインデコーダWLDECから読み出しゲ
ート電圧VVFY(ほぼメモリトランジスタMTrのし
きい値電圧)が印加される。また、NMOSトランジス
タNTrはONし、メモリトランジスタMTrのソース
電極は接地される。また、ビットラインBLは、ビット
ラインデコーダBLDECおよびプリデコーダPDEC
によってSA−AMP回路8に接続される。上記の読み
出しゲート電圧VVFYは、VVFY回路9においてS
A−AMP回路8の出力電圧SAOUTをモニタしなが
ら、メモリトランジスタMTrのしきい値電圧になるよ
うに調整される。
【0031】次に、図9(C)のように、メモリセルM
CLのデータを消去するときには、ワードラインWL
は、ワードラインデコーダWLDECによって接地さ
れ、ビットラインBLは、ビットラインデコーダBLD
ECによって開放される。また、NMOSトランジスタ
NTrはOFFし、ソースラインSL(メモリトランジ
スタMTrのソース電極)には、ソースラインデコーダ
SLDECからメモリセル消去電圧VERASEが供給
される。このデータ消去によって、メモリトランジスタ
MTrのフローティングゲートから電荷が引き抜かれ、
メモリトランジスタMTrのしきい値電圧は、ほぼ初期
の値に戻る。なお、冗長メモリセルRMCLにアクセス
する(データを書き込む、データを読み出し、またはデ
ータを消去する)手順は、メモリセルMCLにアクセス
する手順と同じである。
【0032】[従来の冗長メモリ回路の動作]図51は
アナログ音声フラッシュメモリの連続録音再生動作にお
いてのセクタSCのアクセス順を説明する図である。連
続録音では、例えばメモリユニットUMEU0,UME
U1,UMEU2,UMEU3の順にアクセスし、音声
信号を書き込む。従って、連続再生でも、メモリユニッ
トUMEU0,UMEU1,UMEU2,UMEU3の
セクタSCの順にアクセスし、音声信号を読み出す。ま
た、それぞれのメモリユニットUMEUにおいては、ま
ず上側のセルアレイUCLA−LUおよびUCLA−R
UのセクタSCを、図51の,のように交互にアク
セスし、そのあと下側のセルアレイUCLA−LDおよ
びUCLA−RDのセクタSCを、図51の,のよ
うに交互にアクセスする。
【0033】図51において、録音時には、まず左上の
セルアレイUCLA−LUのセクタSC0のデータを一
括消去し、この消去したセクタSC0に音声信号を順次
書き込むとともに、この書き込みの間に右上のセルアレ
イUCLA−RUのセクタSC0のデータを一括消去
し、次にセルアレイUCLA−RUのセクタSC0に音
声信号を順次書き込むとともに、この書き込みの間にセ
ルアレイUCLA−LUのセクタSC1のデータを一括
消去し、次にセルアレイUCLA−LUのセクタSL1
に音声信号を順次書き込むとともに、この書き込みの間
にセルアレイUCLA−RUのセクタSC1のデータを
一括消去する。また、再生時には、上記録音時と同じよ
うに、まず左上のセルアレイUCLA−LUのセクタS
C0に書き込まれた音声信号を読み出し、次に右上のセ
ルアレイUCLA−RUのセクタSC0に書き込まれた
音声信号を読み出し、次にセルアレイUCLA−LUの
セクタSC1に書き込まれた音声信号を読み出す。
【0034】このように、まず上側のセルアレイUCL
A−LDおよびUCLA−RDにおいて、左側のセルア
レイUCLA−LUのセクタSL0,右側のセルアレイ
UCLA−RUのセクタSC0,UCLA−LUのSC
1,UCLA−RUのSC1,UCLA−LUのSC
2,…UCLA−LUのSC63,UCLA−RUのS
C63の順にアクセスし、右上のセルアレイUCLA−
RUのセクタSC63のアクセスを終了したら、次に下
側のセルアレイUCLA−LDおよびUCLA−RDに
おいて、上記上側のアクセス順と同じように、左側のセ
ルアレイUCLA−LDのセクタSC0,右側のセルア
レイUCLA−RDのセクタSC0,UCLA−LDの
SC1,UCLA−RDのSC1,UCLA−LDのS
C2,…UCLA−LDのSC63,UCLA−RDの
SC63の順にアクセスし、右下のセルアレイUCLA
−RDのセクタSC63のアクセスを終了したら、次段
のメモリユニットUMEUを、上記と同じようにアクセ
スする。
【0035】上記セルアレイUCLA−LUのセクタS
C0の一括消去のときには、ワードデコーダWLDEC
−LUのトランジスタNMD0〜NMD31(全て同時
にONする)、およびスイッチSW0〜SW255(全
て同時にまたは順次ONする)によって、全てのワード
ラインWL0〜WL255は接地される(図5参照)。
また、ビットデコーダBLDEC−LUのトランジスタ
NYB0〜NYB7(全てOFFする)によって、セク
タSL0のビットラインBL0〜BL7は全て開放され
る(図49参照)。また、ソースラインデコーダSLD
EC−LUのトランジスタNYAB0およびNYCB0
がともにONすることによって、セクタSC0のソース
ラインSL0にメモリセル消去電圧VERASEが供給
される(図50参照)。これにより、セルアレイUCL
A−LUのセクタSL0の全てのメモリセルMCLのデ
ータが一括消去される。
【0036】上記セルアレイUCLA−LUのセクタS
C0の音声信号の書き込みのときには、ワードラインデ
コーダWLDEC−LUのトランジスタPMB0〜PM
B31(全てONする)、トランジスタPMA0〜PM
A31(順次ONする)、およびスイッチSW0〜SW
255(順次ONする)によって、ワードラインWL0
〜WL255が1本ずつ順次選択され、選択されたワー
ドラインWLに書き込みゲート電圧VPPが順次供給さ
れる(図5参照)。また、ビットラインデコーダBLD
EC−LUのトランジスタNYA0,NYC0(同時に
ONする)、およびトランジスタNYB0〜NYB7
(順次ONする)によって、ビットラインBL0〜BL
7が1本ずつ順次選択され、選択されたビットラインB
Lにメモリセル書き込み電圧VWが順次供給される(図
49参照)。ビットラインBL0〜BL7は、ワードラ
インWLが選択されるごとに、繰り返し選択される。ま
た、セクタSC0のメモリセルMCLのメモリトランジ
スタMTrのソース電極は、トランジスタNTrがON
することによって接地される(図48参照)。これによ
り、セルアレイUCLA−LUのセクタSL0のメモリ
セルMCLが1つずつ順次選択され、選択されたメモリ
セルMCLのゲートに音声信号電圧に応じた書き込みゲ
ート電圧VPPが順次印加され、選択されたメモリセル
MCLに順次データが書き込まれ、データが書き込まれ
たメモリセルMCLのしきい値電圧は、印加された書き
込みゲート電圧VPPに応じた値(従って音声信号電圧
に応じた値)になる。
【0037】上記セルアレイUCLA−LUのセクタS
C0の音声信号の読み出しのときには、ワードラインデ
コーダWLDEC−LUのトランジスタNMB0〜NM
B31(全てONする)、トランジスタNMA0〜NM
A31(順次ONする)、およびスイッチSW0〜SW
255(順次ONする)によって、ワードラインWL0
〜WL255が1本ずつ順次選択され、選択されたワー
ドラインWLに読み出しゲート電圧VVFYが順次供給
される(図5参照)。また、ビットラインデコーダBL
DECLUのトランジスタNYA0,NYC0(同時に
ONする)、およびトランジスタNYB0〜NYB7
(順次ONする)によって、ビットラインBL0〜BL
7が1本ずつ順次選択され、選択されたビットラインB
Lからのメモリセル読み出し信号ICELLが順次出力
される(図49参照)。ビットラインBL0〜BL7
は、ワードラインWLが選択されるごとに、繰り返し選
択される。また、セクタSC0のメモリセルMCLのメ
モリトランジスタMTrのソース電極は、トランジスタ
NTrがONすることによって接地される(図48参
照)。これにより、セルアレイUCLA−LUのセクタ
SL0のメモリセルMCLが1つずつ順次選択され、選
択されたメモリセルMCLのメモリセル読み出し信号I
CELLがSA−AMP回路8に順次出力され、選択さ
れたメモリセルMCLのしきい値電圧に応じた値(従っ
て選択されたメモリセルMCLに書き込んだ音声信号電
圧に応じた値)の読み出しゲート電圧VVFYがVVF
Y回路9によって順次生成される。
【0038】また、セルアレイUCLA−RUのセクタ
SC0の消去、書き込み、または読み出しにおいては、
セルアレイUCLA−LUのセクタSC0の消去、書き
込み、または読み出しと同じように、ワードラインデコ
ーダWLDEC−RU、ビットラインデコーダBLDE
C−RU、およびソースラインデコーダSLDEC−R
Uによって、セルアレイUCLA−RUのワードライン
WL0〜WL255、ビットラインBL0〜BL7、お
よびソースラインSL0をそれぞれ制御する。
【0039】また、セルアレイUCLA−LUのセクタ
SC1の消去、書き込み、または読み出しにおいては、
セルアレイUCLA−LUのセクタSC0の消去、書き
込み、または読み出しと同じように、ワードラインデコ
ーダWLDEC−LU、ビットラインデコーダBLDE
C−LU、およびソースラインデコーダSLDEC−L
Uによって、セルアレイUCLA−LUのワードライン
WL0〜WL255、ビットラインBL8〜BL15、
およびソースラインSL1をそれぞれ制御する。
【0040】[従来の冗長置換]図52は従来の冗長メ
モリ回路において不良セクタBSCを冗長置換したとき
のセクタSCおよび冗長セクタRSCのアクセス順を説
明する図である。図52のように、セルアレイUCLA
内のセクタSC0〜SC63のいずれかが不良セクタB
SCであったときには、この不良セクタBSC(図52
ではセクタSC<k>)のアドレスをアドレスデコーダ
5に設けてある不揮発性のメモリに書き込む。これによ
って、イニシャル動作時に、上記不良セクタBSCのア
ドレスが、プリデコーダPDEC、またはビットライン
デコーダUBLDECおよびソースラインデコーダUS
LDECに読み出され、不良セクタBSCをアクセスす
るときに、同じセルアレイUCLA内に設けられている
冗長セクタRSCをアクセスするようになり、上記の不
良セクタBSCが同じセルアレイCLA内の冗長セクタ
RSCで置換される。
【0041】図52では、左側のセルアレイUCLA−
LUにおいて、セクタSC0〜SC<k−1>が順次ア
クセスされ、セルアレイUCLA−LUの不良セクタB
SCがアクセスされるタイミングで、冗長セクタRSC
がアクセスされ、そのあとセクタSC<k+1>〜SC
63が順次アクセスされる。ただし、先に説明したよう
に、左側のセルアレイUCLA−LUのセクタSCと右
側のセルアレイUCLA−RUのセクタSCとが交互に
アクセスされるので、セルアレイUCLA−LUのセク
タSC<k−1>と不良セクタBSCの間に、セルアレ
イUCLA−LUのセクタSC<k−1>がアクセスさ
れ、セルアレイUCLA−LUの不良セクタBSCとセ
クタSC<k+1>の間に、セルアレイUCLA−LU
のセクタSC<k>がアクセスされる。
【0042】図49のビットラインデコーダUBLDE
Cにおいては、不良セクタBSCを選択するためのトラ
ンジスタNYAおよびNYCがONするタイミングで、
これらのトランジスタに代えて、冗長セクタRSCを選
択するためのトランジスタRNYAおよびRNYCがO
Nする。また、図50のソースラインデコーダUSLD
ECにおいては、不良セクタBSCを選択するためのト
ランジスタNYABおよびNYCBがONするタイミン
グで、これらのトランジスタに代えて、冗長セクタRS
Cを選択するためのトランジスタRNYABおよびRN
YCBがONする。
【0043】以上のように、アナログ音声フラッシュメ
モリ(多値音声フラッシュメモリ)は、音声信号のアナ
ログ電圧値を所定の周期でサンプリングし、サンプリン
グしたアナログ値をそのままメモリセルに書き込むこと
によって音声信号を録音し(メモリセルMCLのしきい
値電圧として書き込まれる)、書き込んだアナログ値
(メモリセルMCLのしきい値電圧)を読み出すことに
よって音声信号を再生する。アナログ値をそのまま(た
だし、レベルシフトさせている)メモリセルMCLに書
き込むので、アナログ音声フラッシュメモリは、ディジ
タル音声フラッシュメモリ(2値音声フラッシュメモ
リ)とは異なり、AD変換回路およびDA変換回路を備
えていない。アナログ音声フラッシュメモリの音声信号
録音の分解能は、例えば20[mV]である。
【0044】このようなアナログ音声フラッシュメモリ
では、録音時に、音声信号のアナログ値に応じた書き込
みゲート電圧VPPをワードラインWLを介してメモリ
セルMCLのゲートに印加することによって、そのメモ
リセルMCLのしきい値電圧を音声信号のアナログ値に
応じた値とし、再生時に、読み出しゲート電圧VVFY
をワードラインWLを介してメモリセルMCLのゲート
に印加することによって、上記のしきい値電圧を読み出
すので、ワードラインデコーダWLDECからメモリセ
ルMCLのゲートまでのワードラインWLの寄生容量お
よび寄生抵抗の変化が再生音声信号の音質を劣化させ
る。
【0045】図53はワードラインWLの寄生容量およ
び寄生抵抗を説明する図である。図53において、MC
L0,MCL1,…MCL511はメモリセル、RMC
L0,RMCL1,…RMCL7は冗長メモリセル、c
はメモリセル間および冗長メモリセル間のワードライン
WLの寄生容量、rはメモリセル間および冗長メモリセ
ル間のワードラインWLの寄生抵抗であり、メモリセル
間および冗長メモリセル間のワードラインWLの長さは
等しいものとしている。
【0046】ワードラインデコーダWLDECとメモリ
MCLのゲートの間のワードラインWLの寄生容量およ
び寄生抵抗は、その間のワードラインWLが長いほど大
きくなると言えるので、メモリセルMCL511,MC
L510,…MCL0の順で、ワードラインWLの寄生
容量および寄生抵抗は徐々に大きくなり、ワードライン
WLが最も長くなるメモリセルMCL511において、
ワードラインWLの寄生容量および寄生抵抗は最も大き
くなる。
【0047】図54はワードラインWLの寄生容量およ
び寄生抵抗によるメモリセルMCLのゲート電圧の図で
ある。図54において、VG1はワードラインデコーダ
WLDECの近端に配置されたメモリセルMCL(例え
ばMCL511)のゲート電圧(書き込みゲート電圧V
PPまたは読み出しゲート電圧VVFY)、VG2はワ
ードラインデコーダWLDECの遠端に配置されたメモ
リセルMCL(例えばMCL0)のゲート電圧(書き込
みゲート電圧VPPまたは読み出しゲート電圧VVF
Y)、TはそのメモリセルMCLにおいての書き込み時
間または読み出し時間、TDはゲート電圧VG2のゲー
ト電圧VG1からの遅延時間である。
【0048】ワードラインデコーダWLDECから遠端
のメモリセルMCLまでのワードラインWLの寄生抵抗
容量は、ワードラインデコーダWLDECから近端のメ
モリセルMCLまでのワードラインWLの寄生抵抗容量
よりも大きいので、遠端のメモリセルMCLのゲート電
圧VG1の立上がりは、近端のメモリセルMCLのゲー
ト電圧VG2の立上がりよりも遅延する(図54の遅延
時間TD参照)。
【0049】図55はワードラインWLの寄生容量およ
び寄生抵抗によるメモリセルMCLの書き込みしきい値
ヒストグラムの図であり、(a)はワードラインデコー
ダWLDECの近端に配置されたメモリセルMCL(例
えばMCL511)の書き込みしきい値Vtのヒストグ
ラム、(b)はワードラインデコーダWLDECの遠端
に配置されたメモリセルMCL(例えばMCL0)の書
き込みしきい値Vtのヒストグラムである。図30で
は、書き込みしきい値Vtが6.12[V]になるよう
にメモリセルに書き込みをしたときの書き込みしきい値
Vtのヒストグラムである。
【0050】図55のように、ワードラインデコーダW
LDECの近端のメモリセルMCLでは、書き込みしき
い値Vtのずれは±20[mV]以内になっているが
(図55(a)参照)、ワードラインデコーダWLDE
Cの遠端のメモリセルMCLでは、書き込みしきい値V
tのずれの最大値は80[mV](6.12−6.04
[V])になっている(図55(b)参照)。
【0051】なお、図54および図55で説明したワー
ドラインWLの寄生容量および寄生抵抗による書き込み
しきい値の変動は、書き込み時間を短くしたとき(動作
周波数を高くしたとき)や、プロセスのばらつきなどに
よりワードラインWLの寄生抵抗容量が増大したとき
に、生じることがある。また、上記ワードラインWLの
寄生容量および寄生抵抗によって、読み出ししきい値
(読み出しゲート電圧VVFY)が変動することもあ
る。
【0052】また、書き込みゲート電圧VPPの立上が
りが急峻で、ワードラインデコーダWLDECの遠端の
メモリセルMCLの書き込みしきい値が、ゲートディス
ターブによって変動することもある。上記のゲートディ
スターブは、すでにアクセスされたメモリセルMCLの
書き込みしきい値が、同じワードラインWLの他のメモ
リセルMCLのアクセスのときにそのワードラインWL
に印加される書き込みゲート電圧VPPの立上がりによ
って高くなる現象である。
【0053】従って、上記ワードラインWLの寄生容量
および寄生抵抗による書き込みしきい値の変動では、ワ
ードラインデコーダWLDECの遠端のメモリセルMC
Lの書き込みしきい値が降下し、上記ゲートディスター
ブによる書き込みしきい値の変動では、ワードラインデ
コーダWLDECの近端のメモリセルMCLの書き込み
しきい値が上昇する。
【0054】例えば、1つのメモリセルMCLのしきい
値のみが単独で20[mV]以上ずれていたり、連続し
てアクセスされる2つのセクタに跨る2つのメモリセル
MCLのしきい値が互いに逆にずれており、2つのずれ
量の絶対値の合計が20[mV]以上であるときには、
再生音声信号の傾聴者は違和感を感じる。
【0055】このように、ワードラインデコーダWLD
ECからのメモリセルMCLの配置によって(ワードラ
インデコーダWLDECからメモリセルMCLまでのワ
ードラインWLの長さによって)、書き込みしきい値が
変動し、再生音声信号の音質を劣化させることがあるた
め、アナログ音声フラッシュメモリでは、連続してアク
セスされるセクタSC間で書き込みしきい値の変動プロ
ファイルが極端に不連続にならないように、図51で説
明した順序でセクタSCをアクセスしている。
【0056】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアナログ音声フラッシュメモリにおいては、冗長セ
クタRSCはワードデコーダWLDECの最近端に配置
されており、不良セクタBSCをアクセスするときに、
不良セクタBSCに代えて冗長セクタRSCをアクセス
するので、不良セクタBSCがワードデコーダWLDE
Cの遠端に配置されたセクタSC<k>であるときに
は、遠端のセクタSC<k−1>をアクセスしたあと
に、最近端の冗長セクタRSCをアクセスし、そのあと
再び遠端のセクタSC<k+1>をアクセスすることに
なる。このため、冗長セクタRSCと上記のセクタSC
<k−1>およびSC<k+1>との間で、書き込みし
きい値の変動プロファイルが極端に不連続になり、再生
音声信号の音質の劣化(再生アナログ信号の劣化)を招
くことがあった。
【0057】また、特にセルアレイを大容量化したとき
に、同じセルアレイに複数の不良セクタを生じ、冗長置
換ができないことにより、アナログ半導体メモリの製造
歩留まりが低下することがあった。
【0058】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、冗長置換による再生アナログ信
号の劣化を低減し、冗長置換能力を上げることを目的と
する。
【0059】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の請求項1記載のアナログ半導体メモリの冗
長メモリ回路は、それぞれ複数のメモリセルからなる複
数のセクタ、および不良セクタを冗長置換するための冗
長セクタを配置したセルアレイと、上記セルアレイの第
1の端に配置され、上記セルアレイのワードラインを選
択するワードライン選択手段とを備え、上記セクタを第
1の端から第2の端にまたは第2の端から第1の端に順
にアクセスするとともに、不良セクタのアクセス順のと
きに上記冗長セクタをアクセスし、アナログ値をそのま
まメモリセルに書き込むアナログ半導体メモリの冗長メ
モリ回路において、上記セルアレイの第1の端および第
2の端にそれぞれ上記冗長セクタを配置し、不良セクタ
から近いほうの冗長セクタでこの不良セクタを冗長置換
することを特徴とする。
【0060】請求項2記載のアナログ半導体メモリの冗
長メモリ回路は、それぞれ複数のメモリセルからなる複
数のセクタ、および不良セクタを冗長置換するための冗
長セクタを配置したセルアレイと、上記セルアレイの第
1の端に配置され、上記セルアレイのワードラインを選
択するワードライン選択手段とを備え、上記セクタを第
1の端から第2の端にまたは第2の端から第1の端に順
にアクセスするとともに、不良セクタのアクセス順のと
きに上記冗長セクタをアクセスし、アナログ値をそのま
まメモリセルに書き込むアナログ半導体メモリの冗長メ
モリ回路において、上記セルアレイの中央に上記冗長セ
クタを配置したことを特徴とする。
【0061】請求項3記載のアナログ半導体メモリの冗
長メモリ回路は、それぞれ複数のメモリセルからなる複
数のセクタ、および不良セクタを冗長置換するための冗
長セクタを配置したセルアレイを備え、上記セルアレイ
の第1の端に配置され、上記セルアレイのワードライン
を選択するワードライン選択手段とを備え、アナログ値
をそのままメモリセルに書き込むアナログ半導体メモリ
の冗長メモリ回路において、不良セクタを除いて上記セ
クタおよび上記冗長セクタを上記セルアレイの第1の端
から第2の端にまたは第2の端から第1の端に順にアク
セスさせるセクタセレクト手段を設けたことを特徴とす
る。
【0062】請求項4記載のアナログ半導体メモリの冗
長メモリ回路は、それぞれ複数のメモリセルからなる複
数のセクタ、および不良セクタを冗長置換するための冗
長セクタを配置したセルアレイと、上記セルアレイのワ
ードラインを選択するワードライン選択手段とを備え、
上記セクタを第1の端から第2の端にまたは第2の端か
ら第1の端に順にアクセスするとともに、不良セクタの
アクセス順のときに上記冗長セクタをアクセスし、アナ
ログ値をそのままメモリセルに書き込むアナログ半導体
メモリの冗長メモリ回路において、上記ワードライン選
択手段を上記セルアレイの中央に配置したことを特徴と
する。
【0063】請求項5記載のアナログ半導体メモリの冗
長メモリ回路は、それぞれ複数のメモリセルからなる複
数のセクタ、および不良セクタを冗長置換するための冗
長セクタを配置したセルアレイと、上記セルアレイのワ
ードラインを選択するワードライン選択手段とを備え、
アナログ値をそのままメモリセルに書き込むアナログ半
導体メモリの冗長メモリ回路において、不良セクタを除
いて上記セクタおよび上記冗長セクタを上記セルアレイ
の第1の端から第2の端にまたは第2の端から第1の端
に順にアクセスさせるセクタセレクト手段を設け、上記
ワードライン選択手段を上記セルアレイの中央に配置し
たことを特徴とする。
【0064】請求項6記載のアナログ半導体メモリの冗
長メモリ回路は、それぞれ複数のメモリセルからなる複
数のセクタ、および不良セクタを冗長置換するための冗
長セクタを配置した第1のセルアレイと、上記複数のセ
クタおよび上記冗長セクタを配置した第2のセルアレイ
と、第1のセルアレイのワードラインを選択する第1の
ワードライン選択手段と、第2のセルアレイのワードラ
インを選択する第2のワードライン選択手段とを備え、
アナログ値をそのままメモリセルに書き込むアナログ半
導体メモリの冗長メモリ回路において、第1のセルアレ
イの不良セクタを冗長置換する冗長セクタのアクセス順
のときに、第2のセルアレイに配置された冗長セクタを
アクセスする冗長セレクト手段を設け、第1のセルアレ
イの不良セクタを第2のセルアレイに配置された冗長セ
クタで置換することを特徴とする。
【0065】請求項7記載のアナログ半導体メモリの冗
長メモリ回路は、上記請求項6において、第1および第
2のワードライン選択手段をそれぞれ第1および第2の
セルアレイの中央に配置したことを特徴とする。
【0066】請求項8記載のアナログ半導体メモリの冗
長メモリ回路は、上記請求項6において、第2のセルア
レイの冗長セクタで冗長置換する上記不良セクタおよび
第1のセルアレイの冗長セクタで冗長置換する第1のセ
ルアレイの不良セクタを除いて、第1のセルアレイの上
記セクタおよび第1のセルアレイの上記冗長セクタを、
第1のセルアレイの第1の端から第2の端にまたは第2
の端から第1の端に順にアクセスさせるセクタセレクト
手段をさらに設けたことを特徴とする。
【0067】
【発明の実施の形態】図1は本発明の冗長メモリ回路を
適用するアナログ音声フラッシュメモリのブロック構成
図であり、(a)は録音時(音声信号の書き込み時)の
もの、(b)は再生時(音声信号の読み出し時)のもの
である。図1のアナログ音声フラッシュメモリは、入力
パッド1と、入力アンプ2と、入力ローパスフィルタ
(LPF)3と、書き込みゲート電圧発生回路(VPP
回路)4と、アドレスデコーダ5と、メモリセル部6
と、シフト電圧発生回路(VSFT回路)7と、センス
アンプ回路(SA−AMP回路)8と、読み出しゲート
電圧発生回路(VVFY回路)9と、アナログ出力回路
(SHPLYO回路)10と、出力ローパスフィルタ
(LPF)11と、出力パッド12とを備える。アドレ
スデコーダ5およびメモリセル部6は、メモリ回路13
を構成している。
【0068】図1(a)の録音時において、入力パッド
1に入力されたアナログ音声信号電圧AIN1は、入力
アンプ2の非反転端子に入力される。また、内部で生成
されたアナログ信号基準電位SGが、入力アンプ2の反
転端子に入力される。このアナログ信号基準電位SG
は、例えば、1.35[V]であり、トリミングが可能
である。なお、アナログ信号基準電位SGは、VPP回
路4、VSFT回路7、VVFY回路9、およびSHP
LYO回路10にも入力される。
【0069】入力アンプ2は、入力音声信号電圧AIN
1からアナログ信号基準電位SGを減算して入力音声信
号電圧AINを生成し、LPF3に出力する。LPF3
は、入力音声信号電圧AINに含まれるノイズ成分や高
周波成分を除去し、VPP回路4に出力する。
【0070】VSFT回路7は、アナログ入力シフト電
圧VSFT1を生成し、VPP回路4に出力する。この
アナログ入力シフト電圧VSFT1は、入力音声信号電
圧AINを、メモリセルのゲートに印加するのに適した
値にシフトアップさせるための電圧であって、例えば
9.15〜9.35[V]であり、トリミングが可能で
ある。
【0071】VPP回路4は、入力音声信号電圧AIN
をアナログ入力シフト電圧VSFT1によってシフトア
ップし、入力音声信号電圧AINに応じた書き込みゲー
ト電圧VPPを生成し、アドレスデコーダ5に出力す
る。上記の書き込みゲート電圧VPPは、メモリセルの
ゲートに印加される電圧であり、例えば8.5〜10.
5[V]であり、トリミングが可能である。
【0072】アドレスデコーダ5は、メモリセル部6の
メモリセルを順次選択し、選択したメモリセルのゲート
に書き込みゲート電圧VPPを印加することによって、
そのメモリセルに音声信号のアナログ値をそのまま書き
込む。このアドレスデコーダ5は、特に設定がされてい
なければ、電源投入時は、メモリセル部6の先頭アドレ
スから音声信号を書き込む。
【0073】図1(b)の再生時において、アドレスデ
コーダ5は、メモリ部6のメモリセルを順次選択し、選
択したメモリセルのゲートにVVFY回路9から入力さ
れた読み出しゲート電圧VVFYを印加し、このメモリ
セルから読み出した信号(メモリセル信号)ICELL
をSA−AMP回路8に出力する。SA−AMP回路8
は、メモリセル信号ICELLを2値のディジタル信号
(センスアンプ出力信号)SAOUTに変換し、VVF
Y回路9に出力する。
【0074】VVFY回路9は、センスアンプ出力信号
SAOUTの値(”H”レベルまたは”L”レベル)を
モニターしながら読み出しゲート電圧VVFYを調整
し、センスアンプ出力信号SAOUTの値が切り替わる
ときの読み出しゲート電圧VVFYをサンプリングす
る。この読み出しゲート電圧VVFYは、メモリ回路1
3に出力され、上記選択されたメモリセルのコントロー
ルゲートにされるので、VVFY回路9は、上記選択さ
れたメモリセルのしきい値電圧を読み出しゲート電圧V
VFYとしてサンプリングする回路である。
【0075】VSFT回路7は、上記アナログ入力シフ
ト電圧VSFT1と同じようにして、アナログ出力シフ
ト電圧VSFT2を生成し、このアナログ出力シフト電
圧VSFT2をVVFY回路9に出力する。このアナロ
グ入力シフト電圧VSFT2は、読み出しゲート電圧V
VFYを、もとの入力アナログ音声信号電圧AINの値
にシフトダウンさせるための電圧であって、例えば4.
05〜4.35[V]であり、トリミングが可能であ
る。
【0076】SHPLYO回路10は、読み出しゲート
電圧VVFYをアナログ出力シフト電圧VSFT2によ
ってシフトダウンし、もとの入力アナログ信号電圧AI
Nの値の出力アナログ音声信号電圧SHPLYOを生成
し、LPF11に出力する。LPF11は、出力音声信
号電圧SHPLYOに含まれるノイズ成分や高周波成分
を除去し、出力パッド12に出力する。
【0077】図2は非冗長構成のメモリ回路13(非冗
長メモリ回路)の構成図(レイアウト図)である。図2
において、メモリ回路13は、プリデコーダPDEC
と、4つのメモリユニットMEU(MEU0,MEU
2,MEU3,MEU4)とを備える。
【0078】それぞれのメモリユニットMEUには、4
つのセルアレイCLA(CLA−LU,CLA−RU,
CLA−LD,CLA−RD)が設けられている。それ
ぞれのセルアレイCLAには、128[kビット]のメ
モリセルがアレイ配列されている。従って、1つのメモ
リユニットMEUには、512[kビット]のメモリセ
ルが設けられている。図2の合計16個のセルアレイC
LAは、図1のメモリセル部6を構成している。
【0079】図3は図2のメモリユニットMEUの構成
図(レイアウト図)である。図3において、メモリユニ
ットMEUには、4つのワードラインデコーダWLDE
C(WLDEC−LU,WLDEC−RU,WLDEC
−LD,WLDEC−RD)と、4つのビットラインデ
コーダBLDEC(BLDEC−LU,BLDEC−R
U,BLDEC−LD,BLDEC−RD)と、4つの
ソースラインデコーダSLDEC(SLDEC−LU,
SLDEC−RU,SLDEC−LD,SLDEC−R
D)とが設けられている。
【0080】ワードラインデコーダWLDEC、ビット
ラインデコーダBLDEC、およびソースラインデコー
ダSLDECは、それぞれセルアレイCLAごとに設け
られている。図2および図3の非冗長メモリ回路におい
て、プリデコーダPDECと、合計16個のワードライ
ンデコーダWLDECと、合計16個のビットラインデ
コーダBLDECと、合計16個のソースラインデコー
ダSLDECとは、図1のアドレスデコーダ5を構成し
ている。
【0081】なお、以下の説明において、図2のよう
に、レフト側に配置されたセルアレイCLA−LUまた
はCLA−LDをCLA−Lと表記し、ライト側に配置
されたセルアレイCLA−RUまたはCLA−RDをC
LA−Rと表記する。同じように、レフト側セルアレイ
CLA−LのワードラインWL、ビットラインBL、ソ
ースラインSLをそれぞれ制御するワードラインデコー
ダWLDEC−LUまたはWLDEC−LD、ビットラ
インデコーダBLDEC−LUまたはBLDEC−L
D、ソースラインデコーダSLDEC−LUまたはSL
DEC−LDを、それぞれWLDEC−L、BLDEC
−L、SLDEC−Lと表記し、ライト側セルアレイC
LA−RのワードラインWL、ビットラインBL、ソー
スラインSLをそれぞれ制御するワードラインデコーダ
WLDEC−RUまたはWLDEC−RD、ビットライ
ンデコーダBLDEC−RUまたはBLDEC−RD、
ソースラインデコーダSLDEC−RUまたはSLDE
C−RDを、それぞれWLDEC−R、BLDEC−
R、SLDEC−Rと表記する。
【0082】セルアレイCLAは、64個のセクタSC
(SC0,SC1,…SC63)から構成されている。
また、セルアレイCLAには、256本のワードライン
WL(WL0,WL1,…WL255)と、512本の
ビットラインBL(BL0,BL1,…BL511)
と、64本のソースラインSL(SL0,SL1,…S
L63)とが設けられている。ワードラインWL0〜W
L255は、ワードラインデコーダWLDECによって
制御され、ビットラインBL0〜BL511は、ビット
ラインデコーダBLDECによって制御され、ソースラ
インSL0〜SL63は、ソースラインデコーダSLD
ECによって制御される。
【0083】[セクタSCおよびメモリセルMCL]図
4はセクタSCの回路構成図(レイアウト図)である。
図4において、セクタSC<k>(kは0から63まで
の任意の整数)は、2048(=256×8)[ビッ
ト]のメモリセルMCLから構成されており、256本
のワードラインWL0〜WL255と、8本のビットラ
インBL<8k>,BL<8k+1>,…BL<8k+
7>と、1本のソースラインSL<k>に接続してい
る。メモリセルMCLは、不揮発性のメモリトランジス
タMTrと、NMOSトランジスタNTrからなる。不
揮発性のメモリトランジスタMTrは、コントロールゲ
ート(以下、単にゲートと称する)およびフローティン
グゲートを有する2重ゲート構造のMOSトランジスタ
である。メモリトランジスタMTrのゲートは対応する
ワードラインWLに接続され、ドレイン電極は対応する
ビットラインBLに接続され、ソース電極はNMOSト
ランジスタNTrのドレイン電極に接続されている。ビ
ットラインBL<8k>,BL<8k+1>,…BL<
8k+7>に接続するメモリセルMCLのNMOSトラ
ンジスタNTrのゲートには、それぞれビット選択信号
YB0,YB1,…YB7が入力される。NMOSトラ
ンジスタNTrのソース電極は、接地されている。
【0084】[プリデコーダPDEC]プリデコーダP
DECは、ワードラインデコーダWLDEC、ビットラ
インデコーダBLDEC、およびソースラインデコーダ
SLDECを制御し、音声信号を録音する(データ消去
およびデータ書き込みをする)セルアレイCLA、また
は録音した音声信号を再生する(データ読み出しをす
る)セルアレイCLAを順次選択する。
【0085】[ワードラインデコーダWLDEC]図5
はレフト側ワードラインデコーダWLDEC−L(WL
DEC−LU,WLDEC−LD)の構成例の回路図で
あり、図6はライト側ワードラインデコーダWLDEC
−R(WLDEC−RU,WLDEC−RD)の構成例
の回路図である。図5または図6において、ワードライ
ンデコーダWLDECは、NAND回路NA0,NA
1,…NA31と、インバータ回路IVA0,IVA
1,…IVA31,IVB0,IVB1,…IVB31
と、PMOSトランジスタPMA0,PMA1,…PM
A31,PMB0,PMB1,…PMB31と、NMO
SトランジスタNMA0,NMA1,…NMA31,N
MB0,NMB1,…NMB31,NMC0,NMC
1,…NMC31,NMD0,NMD1,…NMD31
と、MOSスイッチSW0,SW1,…SW255とを
備える。MOSスイッチSW0,SW1,…SW255
は、それぞれワードラインWL0,WL1,…SW25
5に接続している。
【0086】レフト側のワードラインデコーダWLDE
C−LU,WLDEC−LDと、ライト側のワードライ
ンデコーダWLDEC−RU,WLDEC−RDとは、
レフト側のワードラインデコーダWLDECのNAND
回路NA0〜NA31にはレフト側イネーブル信号EL
が入力されるのに対し、ライト側のワードラインデコー
ダWLDECのNAND回路NA0〜NA31にはライ
ト側イネーブル信号ERが入力されることを除き、同じ
構成である。
【0087】NAND回路NA0,NA1,…NA31
には、それぞれ7[ビット]のROWアドレスADD
0,ADD1,…ADD31が入力される。また、NA
ND回路NA0〜NA31には、リセット信号PCHB
が入力される。また、レフト側のAND回路NA0〜N
A31には、レフト側イネーブル信号ELが入力され、
ライト側のAND回路NA0〜NA31には、ライト側
イネーブル信号ERが入力される。
【0088】NAND回路NA<i>(iは0から31
までの任意の整数)の出力端子は、インバータ回路IV
A<i>の入力端子およびトランジスタNMD<i>の
ゲートに接続されており、インバータ回路IVA<i>
の出力端子は、インバータ回路IVB<i>の入力端子
およびトランジスタNMA<i>のゲートに接続されて
おり、インバータ回路IVB<i>の出力端子は、トラ
ンジスタPMA<i>のゲートに接続されている。上記
のNAND回路NA<i>およびインバータ回路IVA
<i>,IVB<i>の電源には、昇圧電源(例えば1
2[V])が供給される。
【0089】トランジスタPMB<i>のゲートには、
書き込みイネーブル信号PGMHBが供給され、トラン
ジスタNMC<i>のゲートには、上記の昇圧電源が供
給され、トランジスタNMB<i>のゲートには、読み
出しイネーブル信号VFYENHが供給される。トラン
ジスタPMA<i>のソース電極には、図1のVPP回
路4で生成された書き込みゲート電圧VPPが供給さ
れ、トランジスタPMA<i>のドレイン電極は、トラ
ンジスタPMB<i>のソース電極に接続され、トラン
ジスタPMB<i>のドレイン電極は、ノードND<i
>に接続されている。
【0090】トランジスタNMA<i>のドレイン電極
には、図1のVVFY回路9で生成された読み出しゲー
ト電圧VVFYが供給され、トランジスタNMA<i>
のソース電極は、トランジスタNMB<i>のドレイン
電極に接続され、トランジスタNMB<i>のソース電
極は、ノードND<i>に接続されている。トランジス
タNMC<i>のドレイン電極には、ノードND<i>
に接続され、トランジスタNMC<i>のソース電極
は、トランジスタNMD<i>のドレイン電極に接続さ
れ、トランジスタNMD<i>のソース電極は、接地さ
れている。
【0091】スイッチSW<8i>,SW<8i+1
>,…SW<8i+7>は、それぞれワードラインWL
<8i>,<8i+1>,…WL<8i+7>と、ノー
ドND<i>の間に設けられている。スイッチSW<8
i>,SW<8i+1>,…SW<8i+7>のNMO
Sゲートには、ワードライン選択信号SXH0,SXH
1,…SXH7が供給され、スイッチSW<8i>,S
W<8i+1>,…SW<8i+7>のPMOSゲート
には、それぞれワードライン選択信号SXHB0,SX
HB1,…SXHB7が供給される。
【0092】AND回路AN<i>の出力信号は、8
[ビット]のROWアドレスADD<i>のビット値が
全て”1”(”H”レベル)であり、かつリセット信号
PCHBが”H”レベルであり、かつレフト側イネーブ
ル信号EL(またはライト側イネーブル信号ER)が”
H”レベルのときにのみ、”L”レベルになる。
【0093】上記のROWアドレスADD<i>は、ワ
ードラインWL<8i>,WL<8i+1>,…WL<
8i+7>を選択するときにのみ、全てのビット値が”
1”になる。リセット信号PCHBは、データ書き込み
時およびデータ読み出し時には”H”レベルとなり、デ
ータ消去時には”L”レベルになる。書き込みイネーブ
ル信号PGMHBは、データ書き込み時には”L”レベ
ルとなり、データ読み出し時およびデータ消去時には”
H”レベルになる。読み出しイネーブル信号VFYEN
Hは、データ読み出し時には、”H”レベルとなり、デ
ータ書き込み時およびデータ消去時には”L”レベルに
なる。レフト側イネーブル信号ELは、レフト側のセル
アレイブロックにアクセスするときには、”H”レベル
になり、レフト側のセルアレイブロックにアクセスしな
いときには、”L”レベルになる。また、ライト側イネ
ーブル信号ERは、ライト側のセルアレイブロックにア
クセスするときには、”H”レベルになり、ライト側の
セルアレイブロックにアクセスしないときには、”L”
レベルになる。
【0094】NAND回路NA<i>の出力信号が”
H”レベルのときには、トランジスタNMD<i>はO
Nする。また、インバータ回路IVA<i>の出力信号
は”L”レベル、インバータ回路IVB<i>の出力信
号は”H”レベルになるので、トランジスタNMA<i
>およびPMA<i>はともにOFFする。このため、
ノードND<i>は、トランジスタNMC<i>および
NMD<i>を介して接地される。NAND回路NA<
i>の出力信号が”L”レベルのときには、トランジス
タNMD<i>はOFFする。また、インバータ回路I
VA<i>の出力信号は”H”レベル、インバータ回路
IVB<i>の出力信号は”L”レベルになるので、ト
ランジスタNMA<i>およびPMA<i>はともにO
Nする。
【0095】また、データ書き込み時においては、書き
込みイネーブル信号PGMHBおよび読み出しイネーブ
ル信号VFYENHはともに”L”レベルなので、トラ
ンジスタPMB<i>はONし、トランジスタNMB<
i>はOFFする。データ読み出し時においては、書き
込みイネーブル信号PGMHBおよび読み出しイネーブ
ル信号VFYENHはともに”H”レベルなので、トラ
ンジスタPMB<i>はOFFし、トランジスタNMB
<i>はONする。データ消去時においては、書き込み
イネーブル信号PGMHBは”H”レベル、読み出しイ
ネーブル信号VFYENHは”L”レベルなので、トラ
ンジスタPMB<i>およびNMB<i>はともにOF
Fする。
【0096】以上により、データ書き込み時において、
NAND回路NA<i>の出力信号が”L”レベルであ
るときには、トランジスタPMA<i>およびPMB<
i>を介して、書き込みゲート電圧VPPがノードND
<i>に供給される。このとき、スイッチSW<8i>
〜SW<8i+7>は、ワードライン選択信号SXH0
〜SXH7およびSXHB0〜SXHB7によって、1
つずつ順次ONする。つまり、アナログ信号電圧のそれ
ぞれのサンプル値についての書き込みゲート電圧VPP
を、時間順にVPP<t>,VPP<t+1>,VPP
<t+2>…とすると、例えば、書き込みゲート電圧V
PP<t>が生成されたときに、スイッチSW<8i>
がONして、ワードラインWL<8i>に上記のVPP
<t>が印加され、書き込みゲート電圧VPP<t+1
>が生成されたときに、スイッチSW<8i+1>がO
Nして、ワードラインWL<8i+1>に上記のVPP
<t+1>が印加され、書き込みゲート電圧VPP<t
+2>が生成されたときに、スイッチSW<8i+2>
がONして、ワードラインWL<8i+2>に上記のV
PP<t+2>が印加される。
【0097】データ読み出し時において、NAND回路
NA<i>の出力信号が”L”レベルであるときには、
トランジスタNMA<i>およびNMB<i>を介し
て、読み出しゲート電圧VVFYがノードND<i>に
供給される。このとき、スイッチSW<8i>〜SW<
8i+7>は、ワードライン選択信号SXH0〜SXH
7およびSXHB0〜SXHB7によって、1つずつ順
次ONする。つまり、読み出されたメモリセル信号IC
ELLのそれぞれについての読み出しゲート電圧VVF
Yを、時間順にVVFY<t>,VVFY<t+1>,
VVFY<t+2>…とすると、例えば、読み出しゲー
ト電圧VVFY<t>が生成されたときに、スイッチS
W<8i>がONして、ワードラインWL<8i>に上
記のVVFY<t>が印加され、読み出しゲート電圧V
VFY<t+1>が生成されたときに、スイッチSW<
8i+1>がONして、ワードラインWL<8i+1>
に上記のVVFY<t+1>が印加され、読み出しゲー
ト電圧VVFY<t+2>が生成されたときに、スイッ
チSW<8i+2>がONして、ワードラインWL<8
i+2>に上記のVVFY<t+2>が印加される。
【0098】データ消去時には、NAND回路NA0〜
NA31の出力信号は全て”H”レベルとなり、ノード
ND0〜ND31は、それぞれトランジスタNMC0〜
NBC31およびNMD0〜NMD31を介して接地さ
れる。このとき、スイッチSW<8i>〜SW<8i+
7>は、ワードライン選択信号SXH0〜SXH7およ
びSXHB0〜SXHB7によって、1つずつ順次ある
いは同時にONする。これによって、ワードラインWL
0〜WL255は、接地される。
【0099】なお、上記のROWアドレスADD0〜A
DD31、リセット信号PCHB、書き込みイネーブル
信号PGMHB、読み出しイネーブル信号VFYEN
H、レフト側イネーブル信号EL、ライト側イネーブル
信号ER、ワードライン選択信号SXH0〜SXH7,
SXHB0〜SXHB7は、プリデコーダPDECから
供給されるか、あるいはプリデコーダPDECからの制
御信号に従って、レフト側ワードラインデコーダWLD
EC−Lおよびライト側ワードラインデコーダWLDE
C−Rにおいてそれぞれ生成される。
【0100】[ビットラインデコーダBLDEC(非冗
長メモリ回路のビットラインデコーダ)]図7はビット
ラインデコーダBLDECの構成例の回路図(回路レイ
アウト図)である。図7において、ビットラインデコー
ダBLDECは、NMOSトランジスタNYB0,NY
B1,…NYB7,NYB8,…NYB511と、NM
OSトランジスタNYA0,NYA1,…NYA63
と、NMOSトランジスタNYC0,NYC1,…NY
C63とを備える。
【0101】トランジスタNYB<8k>,NYB<8
k+1>,…NYB<8k+7>のソース電極は、ビッ
トラインBL<8k>,BL<8k+1>,…BL<8
k+7>に接続されている。トランジスタNYB<8k
>,NYB<8k+1>,…NYB<8k+7>のゲー
トには、それぞれビットライン選択信号YB0,YB
1,…YB7が印加される。トランジスタNYB<8k
>,NYB<8k+1>,…NYB<8k+7>のドレ
イン電極は、トランジスタNYC<k>のソース電極に
接続されている。トランジスタNYC0,NYC0,…
NYC7のゲートには、それぞれセクタ選択信号YC
0,YC1,…YC7が供給される。同じように、トラ
ンジスタNYC8,NYC9,…NYC63のゲートに
も、それぞれセクタ選択信号YC0,YC1,…YC7
が供給される。トランジスタNYC<k>のドレイン電
極は、トランジスタNYA<k>のソース電極に接続さ
れている。トランジスタNYA0〜NYA7のゲートに
は、セクタ選択信号YA0が供給される。同じようにト
ランジスタNYA8〜NYA15,NYA16〜NYA
23,…NYA56〜NYA63のゲートには、それぞ
れセクタ選択信号YA1,YA2,…YA7が供給され
る。トランジスタNYA0〜NYA63のドレイン電極
は、ノードNDAに接続されている。
【0102】セルアレイアレイCLAが選択されたデー
タ書き込み時またはデータ読み出し時には、セクタ選択
信号YA0〜YA7は、いずれか1つが順次”H”レベ
ルとなり、セクタ選択信号YC1〜YC7も、いずれか
1つが順次”H”レベルとなり、ビットライン選択信号
YB0〜YB7も、いずれか1つが順次”H”レベルと
なる。また、セルアレイCLAが選択されたデータ書き
込み時には、ノードNDAには、書き込みドレイン電圧
VWが供給され、セルアレイCLAが選択されたデータ
読み出し時には、ノードNDAは、SA−AMP回路8
に接続され、SA−AMP回路8にメモリセル信号IC
ELLを供給する。
【0103】これにより、セルアレイCLAが選択され
たデータ書き込み時においては、ビットラインBL0〜
BL511にメモリセル書き込み電圧VWが順次印加さ
れる。また、セルアレイCLAが選択されたデータ読み
出し時においては、ビットラインBL0〜BL511の
メモリセル信号ICELLがSA−AMP回路8に順次
出力される。
【0104】なお、上記のセクタ選択信号YA0〜YA
7,YC0〜YC7、およびビットライン選択信号YB
0〜YB7は、プリデコーダPDECから供給される
か、あるいはプリデコーダPDECからの制御信号に従
って、それぞれのビットラインデコーダBLDECにお
いて生成される。
【0105】[ソースラインデコーダSLDEC(非冗
長メモリ回路のソースラインデコーダ)]図8はソース
ラインデコーダSLDECの構成例の回路図(回路レイ
アウト図)である。図8において、ソースラインデコー
ダSLDECは、NMOSトランジスタNYAB0,N
YAB1,…NYAB63と、NMOSトランジスタN
YCB0,NYCB1,…NYCB63とを備える。
【0106】トランジスタNYCB<k>のソース電極
は、ソースラインSL<k>に接続されている。トラン
ジスタNYCB0,NYCB1,…NYCB7のゲート
には、それぞれセクタ選択信号YCB0,YCB1,…
YCB7が供給される。同じように、トランジスタNY
CB8,NYCB9,…NYCB63のゲートにも、そ
れぞれセクタ選択信号YCB0,YCB1,…YCB7
が供給される。トランジスタNYCB<k>のドレイン
電極は、トランジスタNYAB<k>のソース電極に接
続されている。トランジスタNYAB0〜NYAB7の
ゲートには、セクタ選択信号YAB0が供給される。同
じように、トランジスタNYAB8〜NYAB15,N
YAB16〜NYAB23,…NYAB56〜NYAB
63のゲートには、それぞれセクタ選択信号YAB1,
YAB2,…YAB7が供給される。トランジスタNY
AB0〜NYAB63のドレイン電極には、メモリセル
消去電圧VERASEが供給される。
【0107】データ書き込み時、およびデータ読み出し
時、ならびにセルアレイCLAが選択されていないデー
タ消去時においては、セクタ選択信号YAB1〜YAB
7およびYCB1〜YCB7によって、トランジスタN
YAB0〜NYAB63およびNYCB0〜NYCB6
3は、全てOFFしている。また、セルアレイCLAが
選択されたデータ消去時においては、セクタ選択信号Y
AB1〜YAB7は、いずれか1つが順次”H”レベル
となり、セクタ選択信号YCB1〜YCB7もいずれか
1つが順次”H”レベルとなる。これにより、ソースラ
インSL0〜SL63にメモリセル消去電圧VERAS
Eが順次印加される。
【0108】なお、上記のセクタ選択信号YAB0〜Y
AB7,YCB0〜YCB7は、プリデコーダPDEC
から供給されるか、あるいはプリデコーダPDECから
の制御信号に従って、それぞれのソースラインデコーダ
SLDECにおいて生成される。
【0109】[メモリセルMCLの書き込み、読み出
し、消去の手順]図9はメモリセルMCLのデータ書き
込みおよび読み出しならびに消去の手順を説明する図で
ある。図9において、図1と同じものには同じ符号を付
してある。また、図9において、(A)はデータ書き込
み時のメモリセル、(B)はデータ読み出し時のメモリ
セル、(C)はデータ消去時のメモリセルである。
【0110】まず、図9(A)のデータ書き込み時にお
いては、ワードラインWL(メモリトランジスタMTr
のゲート)には、入力音声信号電圧AINをアナログ入
力シフト電圧VSFT1によってシフトアップした書き
込みゲート電圧VPPが、ワードラインデコーダWLD
ECから印加され、ビットラインBL(メモリトランジ
スタMTrのドレイン電極)には、ビットラインデコー
ダBLDECからメモリセル書き込み電圧VWが印加さ
れる。また、NMOSトランジスタNTrは、ビットラ
インデコーダBLDECからのビット選択信号YBによ
ってONし、メモリトランジスタMTrのソース電極
は、接地される。上記のメモリセル書き込み電圧VW
は、例えば6[V]である。この書き込みによって、メ
モリトランジスタMTrのフローティングゲートには、
書き込みゲート電圧VPPに応じた量の電荷が注入さ
れ、メモリトランジスタMTrのしきい値電圧は、書き
込みゲート電圧VPPに応じた値になる。
【0111】次に、図9(B)のデータ読み出し時にお
いては、ワードラインWL(メモリトランジスタMTr
のゲート)には、ワードラインデコーダWLDECから
読み出しゲート電圧VVFY(ほぼメモリトランジスタ
MTrのしきい値電圧)が印加される。また、NMOS
トランジスタNTrはONし、メモリトランジスタMT
rのソース電極は接地される。また、ビットラインBL
(メモリトランジスタMTrのドレイン電極)は、ビッ
トラインデコーダBLDECおよびプリデコーダPDE
CによってSA−AMP回路8に接続される。上記の読
み出しゲート電圧VVFYは、VVFY回路9において
SA−AMP回路8の出力電圧SAOUTをモニターし
ながらメモリトランジスタMTrのしきい値電圧になる
ように調整される。このときの読み出しゲート電圧VV
FYをアナログ出力シフト電圧VSFT2によってシフ
トダウンした信号が出力音声信号電圧SHPRYOとな
る。
【0112】次に、図9(C)のデータ消去時において
は、ワードラインWL(メモリトランジスタMTrのゲ
ート)は、ワードラインデコーダWLDECによって接
地され、ビットラインBL(メモリトランジスタMTr
のドレイン電極)は、ビットラインデコーダBLDEC
によって開放される(オープンになる)。また、NMO
SトランジスタNTrはOFFし、ソースラインSL
(メモリトランジスタMTrのソース電極)には、ソー
スラインデコーダSLDECからメモリセル消去電圧V
ERASEが供給される。上記のメモリセル消去電圧V
ERASEは、例えば11[V]である。このデータ消
去によって、メモリトランジスタMTrのフローティン
グゲートから電荷が引き抜かれ、メモリトランジスタM
Trのしきい値電圧は、ほぼ初期の値に戻る。
【0113】[SA−AMP回路8]図10はSA−A
MP回路8の構成例の回路図である。図10において、
SA−AMP回路8は、PMOSトランジスタP80,
P81,P82,P83と、NMOSトランジスタN8
0,N81,N82と、インバータ回路IV80,IV
81とを備える。
【0114】トランジスタP82,P83,N80,N
81はコンパレータ回路を構成している。トランジスタ
P82,P83のソース電極は電源に接続され、トラン
ジスタP82のドレイン電極は、トランジスタN80の
ドレイン電極およびゲートならびにトランジスタN81
のゲートに接続され、トランジスタN80,N81のソ
ース電極は接地されている。トランジスタP83のゲー
トには、メモリセル読み出されたメモリセル信号ICE
LLが入力され、トランジスタP82のゲートには、リ
ファレンス信号IREFが入力される。
【0115】上記コンパレータ回路の入力端子のプルア
ップのためのトランジスタP80のゲートおよびドレイ
ン電極は、メモリセル信号ICELLの入力端子(トラ
ンジスタP83のゲート)に接続され、ソース電極は電
源に接続されている。同じように、上記コンパレータ回
路の入力端子のプルアップのためのトランジスタP81
のゲートおよびドレイン電極は、リファレンス信号IR
EFの入力端子(トランジスタP82のゲート)に接続
され、ソース電極は電源に接続されている。
【0116】上記コンパレータ回路の出力端子(トラン
ジスタP82のドレイン電極)の信号は、インバータ回
路IV80およびIV81を介し、センスアンプ出力信
号SAOUT(2値のディジタル信号)として出力され
る。センスアンプ出力信号SAOUTは、メモリセル信
号ICELLがリファレンス信号IREFよりも高いか
否かによって、”H”レベルまたは”L”レベルとな
る。メモリセルは、そのメモリセルのゲートに印加され
る読み出しでゲート電圧VVFYがそのメモリセルのし
きい値電圧以上のときにONする。メモリセルがONの
とき、メモリセル信号ICELLは、リファレンス信号
IREFよりも高くなり、センスアンプ出力信号SAO
UTは、”L”レベルになる。
【0117】上記コンパレータ回路の出力端子をリセッ
トするためのトランジスタN83のドレイン電極は、上
記の出力端子(トランジスタP82のドレイン電極)に
接続され、ソース電極は接地され、ゲートにはアンプリ
セット信号RSTが入力される。アンプリセット信号R
STによって、トランジスタN83がONし、上記の出
力端子(トランジスタP82のドレイン電極)が接地さ
れると、センスアンプ出力信号SAOUTは、”L”レ
ベルにリセットされる。
【0118】[VSFT回路7]図11はVSFT回路
7の構成例の回路図である。図11において、VSFT
回路7は、オペアンプOP70と、分割抵抗回路DVR
70と、セレクタ回路SEL70,SEL71,SEL
72とを備える。
【0119】分割抵抗回路DVR70は、オペアンプO
P70の出力端子とグランドの間に設けられている。こ
の分割抵抗回路DVR70は、内部に設けられているオ
ペアンプOP70の出力電圧を所定のステップで分圧す
るための複数の抵抗体と、分圧電圧を出力するための複
数の出力端子とを備える。
【0120】セレクタ回路SEL70は、分割抵抗回路
DVR70から出力される分圧電圧のいずれかを選択
し、選択した分圧電圧をオペアンプOP70の反転端子
に供給する。オペアンプOP70の非反転端子には、ア
ナログ信号基準電位SG(例えば1.35[V])が入
力される。オペアンプOP70の電源には昇圧電源VS
H(例えば12[V])が供給されており、オペアンプ
OP70の出力電圧は、アナログ信号基準電位SGおよ
びセレクタ回路SEL70の出力電圧に応じて、0
[V]と昇圧電源VSHの電圧の間の値になる。
【0121】セレクタ回路SEL71は、分割抵抗回路
DVR70から出力される分圧電圧のいずれかを選択
し、選択した分圧電圧をアナログ入力シフト電圧VSF
T1として出力する。また、セレクタ回路SEL72
は、分割抵抗回路DVR70から出力される分圧電圧の
いずれかを選択し、選択した分圧電圧をアナログ出力シ
フト電圧VSFT2として出力する。アナログ入力シフ
ト電圧VSFT1は、例えば9.15〜9.35
[V]、アナログ出力シフト電圧VSFT2は、例えば
4.05〜4.35[V]である。これらのシフト電圧
VSFT1,VSFT2は、それぞれセレクタ回路SE
L71,SEL72によってトリミングが可能である。
【0122】[VPP回路4]図12(a)はVPP回
路4の構成例の回路図、図12(b)は図12(a)の
VPP回路4のタイミングチャートである。図12
(a)において、VPP回路4は、MOSスイッチSW
120,SW121,SW122,SW123と、コン
デンサC120,C121と、オペアンプOP120と
を備える。
【0123】ノードND120には、入力アナログ音声
信号電圧AINが入力され、ノードND121(オペア
ンプ120の非反転入力端子)には、アナログ入力シフ
ト電圧VSFT1(例えば9.15〜9.35[V])
が入力され、ノードND122には、アナログ信号基準
電位SG(例えば1.35[V])が入力される。ま
た、ノードND126(オペアンプ120の出力端子)
からは、書き込みゲート電圧VPPが出力される。オペ
アンプ120の反転入力端子は、ノードND125に接
続されている。オペアンプOP120の電源には、昇圧
電源VSH(例えば12[V])が供給される。
【0124】スイッチSW120はノードND120と
ND123の間に、スイッチSW121はノードND1
20とND121の間に、スイッチSW122はノード
ND122とND124の間に、スイッチSW123は
ノードND124とND125の間に、スイッチSW1
24はノードND125とND126の間に、それぞれ
設けられている。また、コンデンサC120はノードN
D123とND124の間に、コンデンサC121はノ
ードND125とND126の間に、それぞれ設けられ
ている。スイッチSW120,SW122,SW124
のPMOSには、スイッチ切り替えクロックXPが入力
され、スイッチSW120,SW122,SW124の
NMOSには、スイッチ切り替えクロックXNが入力さ
れる。スイッチSW121,SW123のPMOSに
は、スイッチ切り替えクロックYPが入力され、スイッ
チSW121,SW123のNMOSには、スイッチ切
り替えクロックYNが入力される。
【0125】スイッチ切り替えクロックXP,XN,Y
P,YNは、図12(b)のようなタイミングになって
いるので、スイッチSW120,SW122,SW12
4がONすると、スイッチSW121,SW123がO
FFし、スイッチSW120,SW122,SW124
がOFFすると、スイッチSW121,SW123がO
Nするようになっている。これらのスイッチSW120
〜SW124のスイッチング動作によって、VPP回路
4は、入力アナログ音声信号電圧AINをアナログ入力
シフト電圧VSFT1によってシフトアップした書き込
みゲート電圧VPPをオペアンプOP120の出力端子
(ノードND126)に生成する。コンデンサC12
0,C121の容量値をそれぞれc120,C121と
すると、生成された書き込みゲート電圧VPPは、 VPP=(c120/c121)(AIN−SG)+V
SFT1 である。
【0126】[VVFY回路9]図13(a)はVVF
Y回路9の構成例の回路図、図13(b)は図13
(a)のVVFY発生回路9のタイミングチャートであ
る。図13(a)において、VVFY回路9は、PMO
S電流源PI90,PI91,PI92,PI93と、
NMOS電流源NI90,NI91,NI92,NI9
3と、PMOSスイッチPS91,PS92,PS93
と、NMOSスイッチNS91,NS92,NS93
と、スイッチSW90,SW91と、コンデンサC9
0,C91と、オペアンプOP90と、スイッチ制御回
路SCT90とを備える。
【0127】スイッチ制御回路SCT90は、入力され
たセンスアンプ出力信号SAOUT、サンプリング信号
SAMPLE、およびプリチャージ信号PCHBに従っ
て、出力電圧アップクロックUP、出力電圧ダウンクロ
ックDOWN、PMOSスイッチクロックP1,P2,
P3、およびNMOSスイッチクロックN1,N2,N
3を生成する。
【0128】ノードND90と電源の間には、電流源P
I90と、電流源PI91およびスイッチPS91の直
列回路と、電流源PI92およびスイッチPS92の直
列回路と、電流源PI93およびスイッチPS93の直
列回路とが設けられている。ノードND91とグランド
の間には、電流源NI90と、電流源NI91およびス
イッチNS91の直列回路と、電流源NI92とスイッ
チNS92の直列回路と、電流源NI93とスイッチN
S93の直列回路とが設けられている。スイッチPS9
1,PS92,PS93は、それぞれスイッチクロック
P1,P2,P3に従ってON/OFFし、スイッチN
S91,NS92,NS93は、それぞれスイッチクロ
ックN1,N2,N3に従ってON/OFFする。
【0129】3端子のスイッチSW90は、ノードND
90,ND91とノードND92(オペアンプOP90
の反転入力端子)の間に設けられており、出力電圧アッ
プクロックUPおよび出力電圧ダウンクロックDOWN
に従って、ノードND92をノードND90またはND
91に接続する。コンデンサC90は、ノードND92
とグランドの間に設けられている。オペアンプOP90
の非反転入力端子には、アナログ信号基準電位SGが入
力される。ノードND92とノードND93(オペアン
プOP90の出力端子であって読み出しゲート電圧VV
FYの出力端子)の間には、コンデンサC91およびス
イッチSW91が並列に設けられている。スイッチSW
91は、VVFY回路9が動作しているとき、OFFし
てコンデンサC91の端子間を開放し、VVFY回路9
が動作していないとき、ONしてコンデンサC91の端
子間を短絡する。
【0130】図13(b)において、まず時間t0で、
センスアンプ出力信号SAOUTが”H”レベルになる
と、スイッチ制御回路SCT90は、出力電圧アップク
ロックUPを”H”レベル、出力電圧ダウンクロックD
OWNを”L”レベルにそれぞれ変化させ、スイッチS
W90によってノードND92をノードND91に接続
する。このとき、スイッチクロックP1〜P3は全て”
L”レベル、スイッチクロックN1〜N3は全て”H”
レベルなので、スイッチNS91〜NS93,PS91
〜PS93は全てONしている。このため、電流源NI
90〜NI93によってノードND92の電位が降下
し、読み出しゲート電圧VVFYは上昇する。
【0131】次に時間t1で、読み出しゲート電圧VV
FYがメモリセルのしきい値電圧以上に上昇し、センス
アンプ出力信号SAOUTが”L”レベルになると、ス
イッチ制御回路SCT90は、出力電圧アップクロック
UPを”L”レベル、出力電圧ダウンクロックDOWN
を”H”レベルにそれぞれ変化させ、スイッチSW90
によってノードND92をノードND90に接続すると
ともに、スイッチクロックP1を”H”レベルに、スイ
ッチクロックN1を”L”レベルにそれぞれ変化させ、
スイッチPS91およびNS91をOFFする。このた
め、電流源PI90,PI92,PI93によってノー
ドND92の電位が上昇し、読み出しゲート電圧VVF
Yは降下する。
【0132】次に時間t2で、読み出しゲート電圧VV
FYがメモリセルのしきい値電圧以下に降下し、センス
アンプ出力信号SAOUTが”H”レベルになると、ス
イッチ制御回路SCT90は、出力電圧アップクロック
UPおよび出力電圧ダウンクロックDOWNによってノ
ードND92をノードND91に接続するとともに、ス
イッチPS92およびNS92をOFFする。このた
め、電流源NI90およびNI93によってノードND
92の電位が降下し、読み出しゲート電圧VVFYは上
昇する。時間t2〜t3での読み出しゲート電圧VVF
Yの上昇は、スイッチNS91およびNS92がOFF
しているため、時間t0〜t1での読み出しゲート電圧
VVFYの上昇よりも緩やかなものとなる。
【0133】次に時間t3で、読み出しゲート電圧VV
FYがメモリセルのしきい値電圧以上に上昇し、センス
アンプ出力信号SAOUTが”L”レベルになると、ス
イッチ制御回路SCT90は、出力電圧アップクロック
UPおよび出力電圧ダウンクロックDOWNによってノ
ードND92をノードND90に接続するとともに、ス
イッチPS93およびNS93をOFFする。このた
め、電流源PI90によってノードND92の電位が上
昇し、読み出しゲート電圧VVFYは降下する。このと
きの読み出しゲート電圧VVFYの降下は、スイッチN
S92およびNS93がOFFしているため、時間t1
〜t2での読み出しゲート電圧VVFYの降下よりも緩
やかなものとなる。
【0134】時間t3以降、スイッチ制御回路SCT9
0は、出力電圧アップクロックUPおよび出力電圧ダウ
ンクロックDOWNによってスイッチSW90をスイッ
チングさせ、電流源NI90またはPI90によって読
み出しゲート電圧VVFYを上昇または降下させ、読み
出しゲート電圧VVFYがメモリセルのしきい値になる
ように制御する。
【0135】そして、サンプリング信号SAMPLE
が”H”レベルになると、スイッチ制御回路SCT90
は、出力電圧アップクロックUPおよび出力電圧ダウン
クロックDOWNをともに”H”レベルとして、ノード
ND92がノードND90およびND91のいずれにも
接続しないようにスイッチSW90を制御し、読み出し
ゲート電圧VVFYをホールドする。このあと時間t5
で、プリチャージ信号PCHBが”H”レベルになる
と、スイッチ制御回路SCT90は、出力電圧アップク
ロックUPを”L”レベルに、スイッチクロックP1〜
P1を”L”レベルに、スイッチクロックN1〜N3
を”H”レベルにそれぞれ変化させ、次のメモリセルの
読み出しゲート電圧VVFYを生成する準備をする。
【0136】[SHPLYO回路10]図14はSHP
LYO回路10の構成例の回路図である。図14におい
て、SHPLYO回路10は、MOSスイッチSW10
0,SW101,SW102,SW103と、コンデン
サC100,C101と、オペアンプOP100とを備
える。
【0137】ノードND100には、入力アナログ音声
信号電圧AINが入力され、ノードND101(オペア
ンプ100の非反転入力端子)には、アナログ信号基準
電位SG(例えば1.35[V])が入力され、ノード
ND101には、アナログ出力シフト電圧VSFT2
(例えば4.05〜4.35[V])が入力される。ま
た、ノードND106(オペアンプ100の出力端子)
からは、出力アナログ音声信号電圧SHPLYOが出力
される。オペアンプ100の反転入力端子は、ノードN
D105に接続されている。
【0138】スイッチSW100はノードND100と
ND103の間に、スイッチSW101はノードND1
00とND101の間に、スイッチSW102はノード
ND102とND104の間に、スイッチSW103は
ノードND104とND105の間に、スイッチSW1
04はノードND105とND106の間に、それぞれ
設けられている。また、コンデンサC100はノードN
D103とND104の間に、コンデンサC101はノ
ードND105とND106の間に、それぞれ設けられ
ている。
【0139】スイッチSW100,SW102,SW1
04のPMOSには、スイッチ切り替えクロックXPが
入力され、スイッチSW100,SW102,SW10
4のNMOSには、スイッチ切り替えクロックXNが入
力される。スイッチSW101,SW103のPMOS
には、スイッチ切り替えクロックYPが入力され、スイ
ッチSW101,SW103のNMOSには、スイッチ
切り替えクロックYNが入力される(スイッチ切り替え
クロックXP,XN,YP,YNについては図12
(b)参照)。
【0140】このSHPLYO回路10のスイッチSW
100〜104は、VPP回路4のスイッチSW120
〜124と同じように、スイッチSW100,SW10
2,SW104がONすると、スイッチSW101,S
W103がOFFし、スイッチSW100,SW10
2,SW104がOFFすると、スイッチSW101,
SW103がONするようになっている。これらのスイ
ッチSW100〜SW104のスイッチング動作によっ
て、SHPLYO回路10は、読み出しゲート電圧VV
FYをアナログ出力シフト電圧VSFT2によってシフ
ダウンした出力アナログ音声信号電圧SHPLYO(入
力アナログ音声信号電圧AINに相当する電圧)をオペ
アンプOP100の出力端子(ノードND106)に生
成する。コンデンサC100,C101の容量値をそれ
ぞれc100,C101とすると、生成された出力アナ
ログ音声信号電圧SHPLYOは、 SHPLYO=(c100/c101)(VVFY−V
SFT2)+SG である。
【0141】実施の形態1 図15は本発明の実施の形態1のアナログ音声フラッシ
ュメモリの冗長メモリ回路の構成図(レイアウト図)で
ある。図15において、図2と同じものには同じ符号を
付してある。図15の実施の形態1の冗長メモリ回路
は、プリデコーダPDECと、4つのメモリユニットA
MEU(AMEU0,AMEU1,AMEU2,AME
U3)とを備える。
【0142】図16は図15のメモリユニットAMEU
の構成図(レイアウト図)であり、図3と同じものには
同じ符号を付してある。図16において、メモリユニッ
トAMEUには、4つのセルアレイACLA(ACLA
−LU,ACLA−RU,ACLA−LD,ACLA−
RD)と、4つのワードラインデコーダWLDEC(W
LDEC−LU,WLDEC−RU,WLDEC−L
D,WLDEC−RD)と、4つのビットラインデコー
ダABLDEC(ABLDEC−LU,ABLDEC−
RU,ABLDEC−LD,ABLDEC−RD)と、
4つのソースラインデコーダASLDEC(ASLDE
C−LU,ASLDEC−RU,ASLDEC−LD,
ASLDEC−RD)とが設けられている。
【0143】ワードラインデコーダWLDEC、ビット
ラインデコーダABLDEC、およびソースラインデコ
ーダASLDECは、それぞれセルアレイACLAごと
に設けられている。合計16個のセルアレイACLA
は、メモリセル部6(図1のメモリセル部6の相当す
る)を構成している。また、プリデコーダPDECと、
合計16個のワードラインデコーダWLDECと、合計
16個のビットラインデコーダABLDECと、合計1
6個のソースラインデコーダASLDECとは、アドレ
スデコーダ(図1のアドレスデコーダ5に相当する)を
構成している。
【0144】実施の形態1の冗長メモリ回路のメモリセ
ル部(図1のメモリセル部6に相当する)は、2[Mビ
ット]のメモリセルMCLを有し、合計1[Mビット]
のメモリセルMCLを有するMCL8個のレフト側セル
アレイACLA−L(ACLA−LUまたはACLA−
LD)と、合計1[Mビット]のメモリセルMCLを有
する8個のライト側セルアレイACLA−R(ACLA
−LUまたはACLA−LD)に分割されて配置されて
いる。1つのセルアレイACLAは、132[kビッ
ト](128[kビット]のメモリセルMCLおよび4
[kビット]の冗長メモリセルRMCL)である。ワー
ドラインデコーダWLDECは、レフト側セルアレイA
CLA−Lとライト側セルアレイACLA−Rの間に配
置されている。つまり、ワードラインデコーダWLDE
Cは、レフト側セルアレイACLA−Lの右端およびラ
イト側セルアレイACLA−Rの左端にそれぞれ配置さ
れている。
【0145】[実施の形態1のセルアレイACLA]セ
ルアレイACLAは、図16のように、64個のセクタ
SC(SC0,SC1,…SC63)と、2個の冗長セ
クタRSC0,RSC1から構成されている。また、セ
ルアレイACLAには、256本のワードラインWL
(WL0,WL1,…WL255)と、512本のビッ
トラインBL(BL0,BL1,…BL511)と、6
4本のソースラインSL(SL0,SL1,…SL6
3)と、16本の冗長ビットラインRBL(RBL0,
RBL1,…RBL7,RBL8,…RBL15)と、
2本の冗長ソースラインRSL(RSL0,RSL1)
とが設けられている。
【0146】この実施の形態1のセルアレイACLA
は、2つの冗長セクタRSC0,RSC1を、セルアレ
イの両端(ワードラインデコーダWLDECから近い側
の端であるセルアレイACLAの第1の端、およびワー
ドラインデコーダWLDECから遠い側の端であるセル
アレイACLAの第2の端)にそれぞれ配置したもので
ある。従って、セルアレイACLAは、図47のセルア
レイUCLA(従来の冗長メモリ回路のセルアレイ)に
おいて、ワードラインデコーダWLDECの近端に加
え、遠端にも冗長セクタRSCを設けたものである。つ
まり、レフト側セルアレイACLA−L(ACLA−L
UまたはACLA−LD)では、上記第1の端である右
端に加え、上記第2の端である左端にも冗長セクタRS
Cを配置し、ライト側セルアレイACLA−R(ACL
A−RUまたはACLA−RD)では、上記第1の端で
ある左端に加え、上記第2の端である右端にも冗長セク
タRSCを配置している。
【0147】上側のセルアレイACLA−LUおよびA
CLA−RUでは、冗長セクタRSC0はワードライン
デコーダWLDECから遠い側の端に配置され、冗長セ
クタRSC1はワードラインデコーダWLDECから近
い側の端に配置されており、下側のセルアレイACLA
−LDおよびACLA−RDでは、逆に、冗長セクタR
SC0はワードラインデコーダWLDECから近い側の
端に配置され、冗長セクタRSC1はワードラインデコ
ーダWLDECから遠い側の端に配置されている。ま
た、上側のセルアレイACLA−LUおよびACLA−
RUでは、セクタSC0〜SC63はワードラインWL
DECから遠い側から順に配置されており、下側のセル
アレイACLA−LDおよびACLA−RDでは、セク
タSC0〜SC63はワードラインWLDECから近い
側から順に配置されている。つまり、セルアレイACL
A−LUでは、左端に冗長セクタRSC0が配置され、
セクタSC0〜SC63は左側から右側に順に配置さ
れ、右端に冗長セクタRSC1が配置されており、セル
アレイACLA−RUでは、右端に冗長セクタRSC0
が配置され、セクタSC0〜SC63は逆に右側から左
側に順に配置され、左端に冗長セクタRSC1が配置さ
れている。また、セルアレイUCLA−LDでは、右端
に冗長セクタRSC0が配置され、セクタSC0〜SC
63は右側から左側に順に配置され、左端に冗長セクタ
RSC1が配置されており、セルアレイUCLA−RD
では、左端に冗長セクタRSC0が配置され、セクタS
C0〜SC63は逆に左側から右側に順に配置され、右
端に冗長セクタRSC1が配置されている。
【0148】図16の冗長セクタRSC0,RSC1の
回路構成は、図48のものと同じであり、それぞれ2
[kビット]の冗長メモリセルからなる。従って、セル
アレイACLAは、128[kビット]のメモリセルお
よび4[kビット]の冗長メモリセルをアレイ配列した
ものであり、1つのメモリユニットAMEUには、51
2+16[kビット]のメモリセルが設けられている。
冗長セクタRSC0は、256本のワードラインWL0
〜WL255と、8本の冗長ビットラインRBL0〜R
BL7と、1本の冗長ソースラインRSL0に接続して
おり、冗長セクタRSC1は、256本のワードライン
WL0〜WL255と、8本の冗長ビットラインRBL
8〜RBL15と、1本の冗長ソースラインRSL1に
接続している。ビットラインRBL0〜RBL7,BL
0〜BL511,RBL8〜RBL15は、ビットライ
ンデコーダABLDECによって制御され、ソースライ
ンRSL0,SL0〜SL63,RSL1は、ソースラ
インデコーダASLDECによって制御される。
【0149】上側のセルアレイACLA−LUおよびA
CLA−RUでは、セクタRSC0,SC0〜SC6
3,RSC1の配置に応じて、ビットラインRBL0〜
RBL7,BL0〜BL511,RBL8〜RBL1
5、およびソースラインRSL0,SL0〜SL63,
RSL1は、それぞれワードラインWLDECに遠い側
から順に配置されており、下側のセルアレイACLA−
LDおよびACLA−RDでは、セクタRSC0,SC
0〜SC63,RSC1の配置に応じて、ビットライン
RBL0〜RBL7,BL0〜BL511,RBL8〜
RBL15、およびソースラインRSL0,SL0〜S
L63,RSL1は、それぞれワードラインWLDEC
に近い側から順に配置されている。つまり、セルアレイ
ACLA−LUでは、ビットラインRBL0〜RBL
7,BL0〜BL511,RBL8〜RBL15、およ
びソースラインRSL0,SL0〜SL63,RSL1
は、それぞれ左端から右端に順に配置されており、セル
アレイUCLA−RUでは、ビットラインRBL0〜R
BL7,BL0〜BL511,RBL8〜RBL15、
およびソースラインRSL0,SL0〜SL63,RS
L1は、逆にそれぞれ右端から左端に順に配置されてい
る。また、セルアレイACLA−LDでは、ビットライ
ンRBL0〜RBL7,BL0〜BL511,RBL8
〜RBL15、およびソースラインRSL0,SL0〜
SL63,RSL1は、それぞれ右端から左端に順に配
置されており、セルアレイUCLA−RDでは、ビット
ラインRBL0〜RBL7,BL0〜BL511,RB
L8〜RBL15、およびソースラインRSL0,SL
0〜SL63,RSL1は、逆にそれぞれ左端から右端
に順に配置されている。
【0150】[実施の形態1のビットラインデコーダA
BLDEC]図17はビットラインデコーダABLDE
Cの構成例(レイアウト例)の回路図であり、図7また
は図49と同じものには同じ符号を付してある。図17
において、ビットラインデコーダABLDECは、NM
OSトランジスタNYB0,NYB1,…NYB7,N
YB8,…NYB511,RNYB0,RNYB1,…
RNYB15と、NMOSトランジスタNYA0,NY
A1,…NYA63,RNYA0,RNYA1と、NM
OSトランジスタNYC0,NYC1,…NYC63と
を備える。このビットラインデコーダABLDECは、
図7のビットラインデコーダBLDEC(非冗長メモリ
回路のビットラインデコーダ)において、冗長ビットラ
インRBL0〜RBL7を選択するためのNMOSトラ
ンジスタRNYB0〜RNYB7,RNYA0と、冗長
ビットラインRBL8〜RBL15を選択するためのN
MOSトランジスタRNYB8〜RNYB15,RNY
A1とを設けたものである。
【0151】ビットラインデコーダABLDECは、デ
ータ書き込み時または再生時において、ビットライン選
択信号YB0,YB1,…YB7、セクタ選択信号YA
0,YA1,…YA7,YC0,YC2,…YC7、お
よび冗長セクタ選択信号RYA0,RYA1に従って、
ビットラインBL0〜BL511、および冗長ビットラ
インRBL0〜RBL15(冗長置換されている場合)
を1本ずつ順次選択し、データ書き込み時には、選択し
たビットラインBLまたは冗長ビットラインRBLにメ
モリセル書き込み電圧VWを供給し、再生時には、選択
したビットラインBLまたは冗長ビットラインRBLの
読み出し信号ICELLを出力する。
【0152】セルアレイACLAにおいて、冗長セクタ
RSL0,RSL1がセルアレイの両端に配置されてい
ることに応じて、ビットラインデコーダABLDECで
も、冗長ビットラインRBL0〜RBL7を選択するた
めのNMOSトランジスタRNYB0〜RNYB7,R
NYA0と、冗長ビットラインRBL8〜RBL15を
選択するためのNMOSトランジスタRNYB8〜RN
YB15,RNYA1とを、それぞれ両端に配置してあ
る。
【0153】なお、セルアレイACLAでのビットライ
ンRBL0〜RBL7,BL0〜BL511,RBL8
〜RBL15の配置に応じて、ビットラインデコーダA
BLDEC−LUおよびABLDEC−RDと、ビット
ラインデコーダABLDEC−LDおよびABLDEC
−RUでは、トランジスタRNYB0〜RNYB7,N
YB0〜NYB511,RNYB8〜RNYB15の配
置、トランジスタRNYA0,NYA0〜NYA63,
RNYA1の配置、およびトランジスタNYC0〜NY
C63の配置は、左右が互いに逆になる。また、上記の
セクタ選択信号YA0〜YA7,RYA0,RYA1,
YC0〜YC7、およびビットライン選択信号YB0〜
YB7は、プリデコーダPDECから供給されるか、あ
るいはプリデコーダPDECからの制御信号に従って、
それぞれのビットラインデコーダABLDECにおいて
生成される。
【0154】[実施の形態1のソースラインデコーダA
SLDEC]図18はソースラインデコーダASLDE
Cの構成例(レイアウト例)の回路図であり、図8また
は図50と同じものには同じ符号を付してある。図18
において、ソースラインデコーダASLDECは、NM
OSトランジスタNYAB0,NYAB1,…NYAB
63,RNYAB0,RNYAB1と、NMOSトラン
ジスタNYCB0,NYCB1,…NYCB63とを備
える。このソースラインデコーダASLDECは、図8
のソースラインデコーダSLDEC(非冗長メモリ回路
のソースラインデコーダ)において、冗長ソースライン
RSL0を選択するためのNMOSトランジスタRNY
AB0と、冗長ソースラインRSL1を選択するための
NMOSトランジスタRNYAB1とを設けたものであ
る。
【0155】ソースラインデコーダASLDECは、デ
ータ消去時において、セクタ選択信号YAB0,YAB
1,…YAB7,YCB0,YCB1,…YCB7、お
よび冗長セクタ選択信号RYAB0,RYAB1に従っ
て、ソースラインSL0〜SL63、および冗長ソース
ラインRSL0,RSL1(冗長置換されている場合)
を1本ずつ順次選択し、選択したソースラインSLまた
は冗長ソースラインRSLにメモリセル消去電圧VER
ASEを供給する。
【0156】セルアレイACLAにおいて、冗長セクタ
RSL0,RSL1がセルアレイの両端に配置されてい
ることに応じて、ソースラインデコーダASLDECで
も、冗長ソースラインRSL0を選択するためのNMO
SトランジスタRNYAB0と、冗長ソースラインRS
L1を選択するためのNMOSトランジスタRNYAB
1とを、それぞれ両端に配置している。
【0157】なお、セルアレイACLAでのソースライ
ンRSL0,SL0〜SL63,RSL1の配置に応じ
て、ソースラインデコーダASLDEC−LUおよびA
SLDEC−RDと、ソースラインデコーダASLDE
C−LDおよびASLDEC−RUでは、トランジスタ
RNYAB0,NYAB0〜NYAB63,RNYAB
1の配置およびトランジスタNYAB0〜NYAB63
の配置は、左右が互いに逆になる。また、上記のセクタ
選択信号YAB0〜YAB7,RYAB0,RYAB
1,YCB0〜YCB7は、プリデコーダPDECから
供給されるか、あるいはプリデコーダPDECからの制
御信号に従って、それぞれのソースラインデコーダAS
LDECにおいて生成される。
【0158】[実施の形態1の冗長置換]図19は本発
明の実施の形態1においての冗長置換を説明する図であ
る。図19においてBSC(BSC0,BSC1)は不
良セクタである。また、BSC0はセクタSC0〜SC
31のいずれかであり、BSC1はセクタSC32〜S
C64のいずれかである。
【0159】この実施の形態1では、両端に配置した冗
長セクタRSC0およびRSC1の内のいずれか不良セ
クタBSCから近いほうの冗長セクタRSCで不良セク
タBSCを冗長置換する。また、この実施の形態1で
は、2つの冗長セクタRSCを配置しているため、セル
アレイACLA内に生じた不良セクタBSCを2つまで
冗長置換することが可能である。
【0160】図19において、セルアレイ中央よりも冗
長セクタRSC0に近い側のセクタSC0〜SC31に
のみ1つの不良セクタBSC0を生じた場合、あるいは
セルアレイ中央よりも冗長セクタRSC1に近い側のセ
クタSC32〜SC63にのみ1つの不良セクタBSC
1を生じた場合、あるいは2つの不良セクタBSC0お
よびBSC1を生じた場合(セクタSC0〜SC31に
1つの不良セクタBSC0を生じ、セクタSC32〜S
C63に1つの不良セクタBSC1を生じた場合)に
は、不良セクタBSC0は冗長セクタRSC0で置換さ
れ、不良セクタBSC1は冗長セクタRSC1で置換さ
れる。なお、セクタSC0〜SC31にのみ2つの不良
セクタBSCを生じた場合、あるいはセクタSC32〜
SC63にのみ2つの不良セクタBSCを生じた場合に
は、冗長セクタRSC0により近いほうの不良セクタB
SCを冗長セクタRSC0で置換し、冗長セクタRSC
1により近いほうの不良セクタBSCを冗長セクタRS
C1で置換する。
【0161】また、図19において、不良セクタBSC
0のアクセス順のときに、不良セクタBSC0を冗長置
換した冗長セクタRSC0がアクセスされ、不良セクタ
BSC1のアクセス順のときに、不良セクタBSC1を
冗長置換した冗長セクタRSC1がアクセスされる。な
お、図19は上側のセルアレイACLA−LUまたはA
CLA−RUでの冗長置換についての説明図であり、下
側のセルアレイACLA−LDまたはACLA−RDで
は、図19においてワードコデコーダWLDECは冗長
セクタRSC0の側に配置されている。
【0162】このように実施の形態1では、セルアレイ
ACLAの両端に冗長セクタRSCを配置し、不良セク
タBSCに近いほうの冗長セクタRSCでこの不良セク
タBSCを置換するようにしたので、ワードラインデコ
ーダWLDECから不良セクタBSCまでの距離(不良
セクタBSCと冗長セクタRSCの間のワードラインの
長さ)と、ワードラインデコーダWLDECから冗長セ
クタRSC(上記の不良セクタBSCを冗長置換する冗
長セクタ)までの距離との変動量の最大値を従来の半分
にすることができる(ただし、セクタSC0〜SC31
に2つの不良セクタを生じた場合およびセクタSC32
〜SC63に2つの不良セクタを生じた場合を除く)。
つまり、図19において、ワードラインデコーダWLD
ECから不良セクタBSC0(セクタSC0〜SC31
のいずれか)までの距離と、ワードラインデコーダWL
DECから冗長セクタRSC0(不良セクタBSC0を
置換する冗長セクタ)までの距離との変動量の最大値が
従来の半分になる。
【0163】従って、不良セクタBSCの代えて冗長セ
クタRSCをアクセスするときに、ワードラインWLの
寄生容量および寄生抵抗の変動あるいはゲートディスタ
ーブに起因して生じるメモリセルの書き込みしきい値
(または読み出ししきい値)の正しい値からのずれ量の
変動を低減することができる。これにより、冗長置換を
したセルアレイACLAにおいての書き込みしきい値
(または読み出ししきい値)のずれ量のプロファイルの
冗長セクタRSCでの変動を従来よりも低減できるの
で、再生音声信号の音質の劣化を低減することができ
る。
【0164】なお、実施の形態1のセルアレイACLA
においての不良セクタBSC1(セクタSC32〜SC
63)についての上記距離の変動量の最大値は、従来の
セルアレイUCLA(図52参照)においてのセクタS
C32〜SC63についての上記距離の変動量の最大値
と同じである。従来のセルアレイUCLAにおいて、セ
クタSC32〜SC63についての上記距離の変動量の
最大値は、セクタSC0〜SC31についての上記距離
の変動量の最大値の半分である。
【0165】また、実施の形態1では、1つのセルアレ
イACLAに2つの冗長セクタRSCを配置しているの
で、それぞれセルアレイACLAにおいて不良セクタB
SCを2つまで冗長置換することができる。これによ
り、冗長メモリ回路の冗長置換能力を従来よりも上げる
ことができるので、アナログ音声フラッシュメモリの製
造歩留まりを従来よりも上げることができる。
【0166】以上のように実施の形態1によれば、セル
アレイACLAのワードラインデコーダWLDECに近
い側の端およびワードラインデコーダWLDECから遠
い側の端にそれぞれ冗長セクタRSCを配置し、不良セ
クタBSCから近いほうの冗長セクタRSCでこの不良
セクタBSCを冗長置換する構成としたことにより、再
生音声信号の音質の劣化を低減することができるととも
に、冗長メモリ回路の冗長置換能力(アナログ音声フラ
ッシュメモリの製造歩留まり)を上げることができる。
【0167】実施の形態2 図20は本発明の実施の形態2のアナログ音声フラッシ
ュメモリの冗長メモリ回路の構成図(レイアウト図)で
ある。図20において、図2と同じものには同じ符号を
付してある。図20の実施の形態2の冗長メモリ回路
は、プリデコーダPDECと、4つのメモリユニットB
MEU(BMEU0,BMEU1,BMEU2,BME
U3)とを備える。
【0168】図21は図20のメモリユニットBMEU
の構成図(レイアウト図)であり、図3と同じものには
同じ符号を付してある。図21において、メモリユニッ
トBMEUには、4つのセルアレイBCLA(BCLA
−LU,BCLA−RU,BCLA−LD,BCLA−
RD)と、4つのワードラインデコーダWLDEC(W
LDEC−LU,WLDEC−RU,WLDEC−L
D,WLDEC−RD)と、4つのビットラインデコー
ダBBLDEC(BBLDEC−LU,BBLDEC−
RU,BBLDEC−LD,BBLDEC−RD)と、
4つのソースラインデコーダBSLDEC(BSLDE
C−LU,BSLDEC−RU,BSLDEC−LD,
BSLDEC−RD)とが設けられている。
【0169】ワードラインデコーダWLDEC、ビット
ラインデコーダBBLDEC、およびソースラインデコ
ーダBSLDECは、それぞれセルアレイBCLAごと
に設けられている。合計16個のセルアレイBCLA
は、メモリセル部(図1のメモリセル部6に相当する)
を構成している。また、プリデコーダPDECと、合計
16個のワードラインデコーダWLDECと、合計16
個のビットラインデコーダBBLDECと、合計16個
のソースラインデコーダBSLDECとは、アドレスデ
コーダ(図1のアドレスデコーダ5に相当する)を構成
している。
【0170】[実施の形態2のセルアレイBCLA]実
施の形態2の冗長メモリ回路のセルアレイBCLAは、
図47のセルアレイUCLA(従来の冗長メモリ回路の
セルアレイ)において、冗長セクタRSCをセルアレイ
の中央に配置したものである。図21では、冗長セクタ
RSCは、セクタSC31とSC32の間に配置されて
いる。また、セルアレイBCLAでは、セクタSC0〜
SC31,RSC,SC32〜SC63の配置に応じ
て、冗長ビットラインRBL0〜RBL7は、ビットラ
インBL255とBL256の間に配置されており、冗
長ソースラインRSLは、ソースラインSL31とSL
32の間に配置されている。
【0171】[実施の形態2のビットラインデコーダB
BLDEC]図22はビットラインデコーダBBLDE
Cの構成例(レイアウト例)の回路図であり、図7また
は図49と同じものには同じ符号を付してある。ビット
ラインデコーダBBLDECは、冗長セクタRSCがセ
ルアレイBCLAの中央に配置されていることに応じ
て、図49のビットラインデコーダUBLDEC(従来
の冗長メモリ回路のビットラインデコーダ)において、
冗長ビットラインRBL0〜RBL7を選択するための
NMOSトランジスタRNYB0〜RNYB7,RNY
A0と、冗長ビットラインRBL8〜RBL15を選択
するためのNMOSトランジスタRNYB8〜RNYB
15,RNYA1とを、中央に配置したものである。図
22では、上記のトランジスタRNYB0〜RNYB7
は、ビットラインBL255を選択するためのトランジ
スタNYB255と、ビットラインBL256を選択す
るためのトランジスタNYB256の間に配置されてお
り、上記のトランジスタRNYAは、セクタSC31を
選択するためのトランジスタNYA31,NYC31
と、セクタSC32を選択するためのトランジスタNY
A32,NYC32の間に配置されている。
【0172】なお、セルアレイBCLAでのビットライ
ンBL0〜BL255,RBL0〜RBL7,BL25
6〜RBL511の配置に応じて、ビットラインデコー
ダBBLDEC−LUおよびBBLDEC−RDと、ビ
ットラインデコーダBBLDEC−LDおよびBBLD
EC−RUでは、トランジスタNYB0〜NYB25
5,RNYB0〜RNYB7,NYB256〜NYB5
11の配置、トランジスタNYA0〜NYA31,RN
YA,NYA32〜NYA63の配置、およびトランジ
スタNYC0〜NYC63の配置は、左右が互いに逆に
なる。また、上記のセクタ選択信号YA0〜YA7,R
YA,YC0〜YC7、およびビットライン選択信号Y
B0〜YB7は、プリデコーダPDECから供給される
か、あるいはプリデコーダPDECからの制御信号に従
って、それぞれのビットラインデコーダBBLDECに
おいて生成される。
【0173】[実施の形態2のソースラインデコーダB
SLDEC]図23はソースラインデコーダBSLDE
Cの構成例(レイアウト例)の回路図であり、図8また
は図50と同じものには同じ符号を付してある。ソース
ラインデコーダBSLDECは、冗長セクタRSCがセ
ルアレイBCLAの中央に配置されていることに応じ
て、図50のソースラインデコーダUSLDEC(従来
の冗長メモリ回路のソースラインデコーダ)において、
冗長ソースラインRSLを選択するためのNMOSトラ
ンジスタRNYABを中央に配置したものである。図2
3では、上記のトランジスタRNYABは、ソースライ
ンSL31を選択するためのトランジスタNYAB3
1,NYCB31と、ソースラインSL32を選択する
ためのトランジスタNYAB32,NYCB32の間に
配置されている。
【0174】なお、セルアレイBCLAでのソースライ
ンSL0〜SL31,RSL,SL32〜SL63の配
置に応じて、ソースラインデコーダBSLDEC−LU
およびBSLDEC−RDと、ソースラインデコーダB
SLDEC−LDおよびBSLDEC−RUでは、トラ
ンジスタNYAB0〜NYAB31,RNYAB,NY
AB32〜NYAB63の配置およびトランジスタNY
AB0〜NYAB63の配置は、左右が互いに逆にな
る。また、上記のセクタ選択信号YAB0〜YAB7,
RYAB,YCB0〜YCB7は、プリデコーダPDE
Cから供給されるか、あるいはプリデコーダPDECか
らの制御信号に従って、それぞれのソースラインデコー
ダBSLDECにおいて生成される。
【0175】[実施の形態2の冗長置換]図24は本発
明の実施の形態2においての冗長置換を説明する図であ
る。この実施の形態2では、セクタSC0〜SC63の
いずれかの生じた1つの不良セクタBSC(図24では
セクタSC0〜SC31のいずれかに生じた不良セクタ
である)を、セルアレイBCLAの中央に配置された冗
長セクタRSCで冗長置換する。
【0176】また、図24において、不良セクタBSC
のアクセス順のときに、不良セクタBSCを冗長置換し
た冗長セクタRSCがアクセスされる。なお、図24は
上側のセルアレイBCLA−LUまたはBCLA−RU
での冗長置換についての説明図であり、下側のセルアレ
イBCLA−LDまたはBCLA−RDでは、図24に
おいてワードラインデコーダWLDECはセクタSC0
の側に配置されている。
【0177】このように実施の形態2では、セルアレイ
BCLAの中央に冗長セクタRSCを配置したので、ワ
ードラインデコーダWLDECから不良セクタBSCま
での距離(不良セクタBSCと冗長セクタRSCの間の
ワードラインの長さ)と、ワードラインデコーダWLD
ECから冗長セクタRSC(上記の不良セクタBSCを
冗長置換する冗長セクタ)までの距離との変動量の最大
値を従来の半分にすることができる。つまり、図24の
ように、セクタSC0〜SC31のいずれかに不良セク
タBSCを生じたときに、ワードラインデコーダWLD
ECから不良セクタBSCまでの距離と、ワードライン
デコーダWLDECから冗長セクタRSCまでの距離と
の変動量の最大値が従来の半分になる。なお、実施の形
態2においてセクタSC32〜SC63のいずれかに不
良セクタBSCを生じたときの上記距離の変動量の最大
値は、従来のセルアレイUCLA(図52参照)におい
て不良セクタBSCを生じたときの上記距離の変動量の
最大値の半分である。
【0178】従って、不良セクタBSCに代えて冗長セ
クタRSCをアクセスするときに、ワードラインWLの
寄生容量および寄生抵抗の変動あるいはゲートディスタ
ーブに起因して生じるメモリセルの書き込みしきい値
(または読み出ししきい値)の正しい値からのずれ量の
変動を低減することができる。これにより、冗長置換を
したセルアレイBCLAにおいての書き込みしきい値
(または読み出ししきい値)のずれ量のプロファイルの
冗長セクタRSCでの変動を従来よりも低減できるの
で、再生音声信号の音質の劣化を低減することができ
る。
【0179】このように実施の形態2によれば、セルア
レイBCLAの中央に冗長セクタRSCを配置したこと
により、再生音声信号の音質の劣化を低減することがで
きる。また、それぞれのセルアレイBCLAに冗長セク
タRSCを1つ配置する構成なので、アナログ音声フラ
ッシュメモリのチップ面積を従来と同等にすることがで
きる。
【0180】図25は本発明の実施の形態2の他のメモ
リユニットの構成図(レイアウト図)である。図25で
は、セルアレイBCLAの中央に2つの冗長セクタRS
C0,RSC1を配置している。このように、セルアレ
イBCLAの中央に複数の冗長セクタを配置することに
より、再生音声信号の音質の劣化を低減することができ
るとともに、冗長メモリ回路の冗長置換能力(アナログ
音声フラッシュメモリの製造歩留まり)を上げることが
できる。
【0181】実施の形態3 図26は本発明の実施の形態3のアナログ音声フラッシ
ュメモリの冗長メモリ回路の構成図(レイアウト図)で
ある。図26において、図46と同じものには同じ符号
を付してある。図26の実施の形態3の冗長メモリ回路
は、プリデコーダPDECと、4つのメモリユニットC
MEU(CMEU0,CMEU1,CMEU2,CME
U3)とを備える。この実施の形態3の冗長メモリ回路
は、図46の従来の冗長メモリ回路において、セクタセ
レクト回路SSLを設けたものである。
【0182】図27は図26のメモリユニットCMEU
の構成図(レイアウト図)であり、図47と同じものに
は同じ符号を付してある。図27において、メモリユニ
ットCMEUには、4つのセルアレイUCLA(UCL
A−LU,UCLA−RU,UCLA−LD,UCLA
−RD)と、4つのワードラインデコーダWLDEC
(WLDEC−LU,WLDEC−RU,WLDEC−
LD,WLDEC−RD)と、4つのビットラインデコ
ーダUBLDEC(UBLDEC−LU,UBLDEC
−RU,UBLDEC−LD,UBLDEC−RD)
と、4つのソースラインデコーダUSLDEC(USL
DEC−LU,USLDEC−RU,USLDEC−L
D,USLDEC−RD)と、4つのセクタセレクト回
路SSL(SSL−LU,SSL−RU,SSL−L
D,SSL−RD)とが設けられている。
【0183】[実施の形態3のメモリユニットCME
U]この実施の形態3のメモリユニットCMEUは、図
47のメモリユニットUMEUにおいて、セクタセレク
ト回路SSL(SSL−LU,SSL−RU,SSL−
LD,SSL−RD)を設けたものである。ワードライ
ンデコーダWLDEC、ビットラインデコーダUBLD
EC、ソースラインデコーダUSLDEC、およびセク
タセレクト回路SSLは、それぞれセルアレイUCLA
ごとに設けられている。
【0184】[セクタセレクト回路SSL]セクタセレ
クト回路SSLは、プリデコーダPDECからのセクタ
選択制御信号に従って、冗長論理を含んだセクタ選択信
号YA0〜YA7および冗長セクタ選択信号RYA(ビ
ットラインデコーダUBLDECに供給されるセクタ選
択信号)、またはソースラインデコーダUSLDECに
供給する冗長論理を含んだセクタ選択信号YAB0〜Y
AB7および冗長セクタ選択信号RYAB(ソースライ
ンデコーダUSLDECに供給されるセクタ選択信号)
を生成し、不良セクタを除いて(不良セクタをスキップ
して)、セクタSC0〜SC63および冗長セクタRS
Cを、セルアレイUCLAの第1の端(ワードラインデ
コーダWLDECに近い側の端)から第2の端(ワード
ラインデコーダWLDECから遠い側の端)に、または
上記第2の端から上記第1の端に、順にアクセスさせ
る。
【0185】[実施の形態3のアクセス手順]図28は
本発明の実施の形態3において冗長置換したときのセク
タSCおよび冗長セクタRSCのアクセス順を説明する
図である。図28のように、セルアレイUCLA−LU
においてセクタSC<m>(mは0から63までの任意
の整数)が不良セクタBSCであり、セルアレイUCL
A−LDにおいてセクタSC<n>(nは0から63ま
での任意の整数)が不良セクタBSCであるときには、
音声フラッシュメモリのイニシャル動作時に、不良セク
タBSCである上記のセクタSC<m>および上記のセ
クタSC<n>のアドレスがアドレスデコーダ内の不揮
発性のメモリからプリデコーダPDECに読み出され
る。プリデコーダPDECは、セルアレイUCLA−L
Uをアクセスするときには、上記セクタSC<m>のア
ドレスに従って生成したセクタ選択制御信号を、セクタ
セレクト回路SSL−LUに供給し、セルアレイUCL
A−LDをアクセスするときには、上記セクタSC<n
>のアドレスに従って生成したセクタ選択制御信号を、
セクタセレクト回路SSL−LDに供給する。
【0186】セクタセレクト回路SSL−LUは、上記
のセクタ選択制御信号に従って、冗長論理を含んだセク
タ選択信号をビットラインデコーダUBLDEC−LU
またはソースラインデコーダUSLDEC−LUに供給
し、セクタセレクト回路SSL−LDは、上記のセクタ
選択制御信号に従って、冗長論理を含んだセクタ選択信
号をビットラインデコーダUBLDEC−LDまたはソ
ースラインデコーダUSLDEC−LDに供給する。こ
れによって、図28のように、セルアレイUCLA−L
Uにおいて、セクタSC0〜SC<m−1>,SC<m
+1>〜SC63、冗長セクタRSCの順でアクセスが
なされ、セルアレイUCLA−LDにおいて、冗長セク
タRSC、セクタSC0〜SC<n−1>,SC<n+
1>〜SC63の順でアクセスがなされる。
【0187】図28において、まずセルアレイUCLA
−LUのセクタSC0をアクセスし、次にセルアレイU
CLA−RUのセクタSC0がアクセスする。これ以
降、セルアレイUCLA−LUのセクタSC2〜SC<
m−1>およびセルアレイUCLA−RUのセクタSC
2〜SC<m−1>を1つずつ交互にアクセスする。セ
ルアレイUCLA−RUのセクタSC<m−1>をアク
セスしたあと、セルアレイUCLA−LUにおいて不良
セクタBSCであるセクタSC<m>をスキップしてセ
クタSC<m+1>にシフトしてこのセクタSC<m+
1>をアクセスし、次にセルアレイUCLA−RUのセ
クタSC<m>をアクセスする。これ以降、セルアレイ
UCLA−LUのセクタSC<m+2>〜SC63およ
びセルアレイUCLA−RUのセクタSC<m+1>〜
SC62を1つずつ交互にアクセスする。そして、セル
アレイUCLA−RUのセクタSC62をアクセスした
あと、セルアレイUCLA−LUの冗長セクタRSCを
アクセスし、次にセルアレイUCLA−RUのセクタS
C63をアクセスして、セルアレイUCLA−LUおよ
びUCLA−RUのアクセスを終了する。
【0188】セルアレイUCLA−LUおよびUCLA
−RUのアクセスを終了すると、次にセルアレイUCL
A−LDにおいて冗長セクタRSCをアクセスし、次に
セルアレイUCLA−RDのセクタSC0をアクセスす
る。これ以降、セルアレイUCLA−LDのセクタSC
0〜SC<n−1>およびセルアレイUCLA−RDの
セクタSC1〜SC6<n>を1つずつ交互にアクセス
する。セルアレイUCLA−RDのセクタSC<n>を
アクセスしたあと、セルアレイUCLA−LUにおいて
不良セクタBSCであるセクタSC<n>をスキップし
てセクタSC<n+1>にシフトしてこのセクタSC<
n+1>をアクセスし、次にセルアレイUCLA−RU
のセクタSC<n+1>をアクセスする。これ以降、セ
ルアレイUCLA−LUのセクタSC<n+2>〜SC
63およびセルアレイUCLA−RUのセクタSC<n
+2>〜SC63を1つずつ交互にアクセスして、セル
アレイUCLA−LDおよびUCLA−RDのアクセス
を終了する。
【0189】このように実施の形態3では、上側のセル
アレイUCLA−LUまたはUCLA−RUにおいて
は、不良セクタBSCを除いてセクタSC0から冗長セ
クタRSCまでを、セルアレイUCLAの第2の端(ワ
ードラインデコーダWLDECから遠い側の端)から第
1の端(ワードラインデコーダWLDECに近い側の
端)に順にアクセスする。また、下側のセルアレイUC
LA−LDまたはUCLA−RDにおいては、不良セク
タBSCを除いて冗長セクタRSCからセクタSC63
までを、セルアレイUCLAの上記第1の端から上記第
2の端に順にアクセスする。
【0190】従来の冗長メモリ回路では、不良セクタB
SCに代えて冗長セクタRSCがアクセスされるので、
冗長セクタRSCは不良セクタBSCの代替セクタであ
るが、この実施の形態3では、不良セクタBSCを冗長
セクタRSCで置換したときに、上記のようにアクセス
するため、冗長セクタRSCは不良セクタBSCの代替
セクタにはならない。上側のセルアレイUCLA−LU
またはUCLA−RUにおいては、不良セクタBSCの
1あとのセクタSC<m+1>が不良セクタBSCの代
替セクタになり、セクタSC<m+1>〜SC62につ
いては、それぞれ1つあとのセクタSC<m+2>〜S
C63が代替セクタになり、冗長セクタRSCはセクタ
SC63の代替セクタになる。また、下側のセルアレイ
UCLA−LDまたはUCLA−RDにおいては、不良
セクタBSCの1つ前のセクタSC<n−1>が不良セ
クタBSCの代替セクタになり、セクタSC1〜SC<
n−1>については、それぞれ1つ前のセクタ0〜SC
<n−2>が代替セクタになり、冗長セクタRSCはセ
クタSC0の代替セクタになる。
【0191】このように実施の形態3では、不良セクタ
BSCの1つあとまたは1つ前のセクタSCが不良セク
タBSCの代替セクタになるので、冗長置換をしたとき
のセルアレイUCLAにおいての書き込みしきい値(ま
たは読み出ししきい値)のずれ量のプロファイルを、冗
長置換をしていないときとほぼ同じにすることができ
る。これにより、冗長置換に起因する再生音声信号の音
質の劣化をほとんどなくすことができる(冗長置換した
ときの再生音声信号の音質を冗長置換していないときと
ほぼ同等にすることができる)。
【0192】[セクタセレクト回路SSLの構成例]図
29は上側のセクタセレクト回路SSL−U(SSL−
LUまたはSSL−RU)の構成例の回路図である。図
29において、セクタセレクト回路SSL−Uは、NA
ND回路NAH0,NAH1,…NAH63と、PMO
SトランジスタPtrと、NMOSトランジスタNtr
と、抵抗Rと、NMOSトランジスタNta0,Nta
1,…Nta63と、NMOSトランジスタNtb0,
Ntb1,…Ntb63と、NMOSトランジスタNt
c0,Ntc1,…Ntc63と、NMOSトランジス
タNtd0,Ntd1,…Ntd63と、NMOSトラ
ンジスタNte0,Nte1,…Nte63と、インバ
ータ回路IVH0,IVH1,…IVH63とを備え
る。NAND回路NAH0〜NAH63およびインバー
タ回路IVH0〜IVH63の電源には、昇圧電源(例
えば12[V])が供給される。
【0193】NAND回路NAH0〜NAH7の第1の
入力端子には、セクタ選択制御信号RYB0が供給され
る。同じように、NAND回路NAH8〜NAH15,
NAH16〜NAH24,…NAH56〜NAH63の
第1の入力端子には、それぞれセクタ選択制御信号RY
C1,RYC2,…RYC7が供給される。NAND回
路NAH0,NAH1,…NAH7の第2の入力端子に
は、それぞれセクタ選択制御信号RYC0,RYC1,
…RYC7が供給される。同じように、NAND回路N
AH8,NAH9,…NAH63の第2の入力端子に
も、それぞれセクタ選択制御信号RYC0,RYC1,
…RYC7が供給される。
【0194】トランジスタPtrのソース電極には上記
の昇圧電源が供給され、トランジスタPtrのゲートは
接地されている。トランジスタNtrのソース電極は抵
抗Rを介して接地され、トランジスタNtrのゲートに
は、プリデコーダPDECからの制御信号REDが供給
される。トランジスタNta0〜Nta63は、トラン
ジスタPtrのドレイン電極およびトランジスタNtr
のドレイン電極の間に、直列に設けられている。トラン
ジスタNta<k>(kは0から63までの任意の整
数)のゲートには、NAND回路NAH<k>の出力信
号が入力され、トランジスタNta<k>のソース電極
は、ノードn<k>に接続されている。
【0195】トランジスタNtb<k>,Ntc<k
>,Ntd<k>,Nte<k>およびインバータ回路
IVH<k>は、1つのトランスファゲートを構成して
いる。トランジスタNtb<k>のゲート、トランジス
タNtd<k>のゲート、およびインバータ回路IVH
<k>の入力端子は、ノードn<k>に接続されてい
る。トランジスタNtc<k>のゲートおよびトランジ
スタNte<k>のゲートは、インバータ回路IVH<
k>の出力端子に接続されている。トランジスタNtb
<k>のドレイン電極およびトランジスタNtc<k>
のドレイン電極には、プリデコーダPDECからの冗長
論理を含まないセクタ選択信号YAC<k>が供給され
る。トランジスタNtb<k>のソース電極、トランジ
スタNtc<k>のソース電極、トランジスタNtd<
k>のドレイン電極、およびトランジスタNte<k>
のソース電極は、互いに接続されている。
【0196】トランジスタNtd0のソース電極は、ビ
ットラインデコーダUBLDECおよびソースラインデ
コーダUSLDECのセクタ選択信号SAC0の入力端
子に接続されている。トランジスタNtd1,Ntd
2,…Ntd63のソース電極およびトランジスタNt
e0,Nte1,…Nte62のソース電極は、それぞ
れビットラインデコーダUBLDECおよびソースライ
ンデコーダUSLDECのセクタ選択信号SAC1,S
AC2,…SAC63の入力端子に接続されている。ト
ランジスタNte63のソース電極は、ビットラインデ
コーダUBLDECおよびソースラインデコーダUSL
DECの冗長セクタ選択信号RSACの入力端子に接続
されている。
【0197】図29の上側セクタセレクト回路SSL−
Uの動作を以下に説明する。動作時には、制御信号RE
Dは”H(High)”レベルになり、トランジスタN
trはONする。また、トランジスタPtrはONして
いる。抵抗Rの値は、トランジスタPtr,Nta0〜
Nta,Ntrの直列ON抵抗よりも十分に大きいもの
とする。
【0198】まず、冗長置換がされていないときには、
セクタ選択制御信号RYB0〜RYB7,RYC0〜R
YC7は全て”L(Low)”レベルになる。このた
め、NAND回路NAH0〜NAH63の出力信号は全
て”H”レベルになり、トランジスタNta0〜Nta
63は全てONし、ノードn0〜n63は全て”H”レ
ベルになり、トランジスタNtb0〜Ntb63および
トランジスタNtd0〜Ntd63は全てONし、トラ
ンジスタNtc0〜Ntc63およびトランジスタNt
e0〜Nte63は全てOFFする。
【0199】これにより、セクタ選択信号YAC<k>
が、トランジスタNtb<k>およびNtd<k>を介
し、セクタ選択信号SAC<k>として、ビットライン
デコーダUBLDECおよびソースラインデコーダUS
LDECに供給される。また、セクタ選択信号YAC
0,YAC1,…YAC63は、1つずつ順に”H”レ
ベルになる信号である。このため、セクタ選択信号SA
C0,SAC1,…SAC63は、1つずつ順に”H”
レベルになる。しかし、冗長セクタ選択信号RSAC
は、トランジスタNte63がOFFなので、”H”レ
ベルにはならない。これにより、ビットラインデコーダ
UBLDECまたはソースラインデコーダUSLDEC
によって、セクタSC0,SC1,…SC63は順に選
択されるが、冗長セクタRSCは選択されない。
【0200】ここで、ビットラインデコーダUBLDE
Cは、データ書き込みまたはデータ読み出しのときに、
セクタ選択信号SAC0〜SAC63に従ってセクタ選
択信号YA0〜YA7,YC0〜YC7(図49参照)
を生成し、冗長セクタ選択信号RSACに従って冗長セ
クタ選択信号RYAを生成する。例えば、セクタ選択信
号SAC0が”H”レベルのとき、セクタ選択信号YA
0およびYC0を”H”レベルにして、ビットラインB
L0〜BL7を選択し、セクタ選択信号SAC1が”
H”レベルのとき、セクタ選択信号YA0およびYC1
を”H”レベルにして、ビットラインBL8〜BL15
を選択し、冗長セクタ選択信号RSACが”H”レベル
のとき、冗長セクタ選択信号RYAを”H”レベルにし
て、冗長ビットラインRBL0〜BL7を選択する。
【0201】また、ソースラインデコーダUSLDEC
は、データ書き込みまたはデータ読み出しのときに、セ
クタ選択信号SAC0〜SAC63に従ってセクタ選択
信号YAB0〜YAB7,YCB0〜YCB7(図50
参照)を生成し、冗長セクタ選択信号RSACに従って
冗長セクタ選択信号RYAを生成する。例えば、セクタ
選択信号SAC0が”H”レベルのとき、セクタ選択信
号YAB0およびYCB0を”H”レベルにして、ソー
スラインSL0を選択し、セクタ選択信号SAC1が”
H”レベルのとき、セクタ選択信号YAB0およびYC
B1を”H”レベルにして、ソースラインSL2を選択
し、冗長セクタ選択信号RSACが”H”レベルのと
き、冗長セクタ選択信号RYABを”H”レベルにし
て、冗長ソースラインRSLを選択する。
【0202】次に、図29のようにセクタSC1が不良
セクタであるときには、セクタ選択制御信号RYB0〜
RYB7,RYC0〜RYC7の内、RYB0およびR
YC1のみが”H”レベルになる。このため、NAND
回路NAH0〜NAH63の出力信号の内、NAH1の
出力信号のみが”L”レベルになり、トランジスタNt
a0〜Nta63の内、Nta1のみがOFFする。従
って、ノードn0は”H”レベル、ノードn1〜n63
は”L”レベルになり、トランジスタNtb0およびN
td0はONし、トランジスタNtb1〜Ntb63お
よびNtd1〜Ntd63はOFFし、トランジスタN
tc0およびNte0はOFFし、トランジスタNtc
1〜Ntc63およびNte1〜Nte63はONす
る。
【0203】これにより、セクタ選択信号YAC0はセ
クタ選択信号SAC0としてビットラインデコーダUB
LDECおよびソースラインデコーダUSLDECに供
給され、セクタ選択信号YAC1,YAC2,…YAC
62はそれぞれセクタ選択信号SAC2,YAC3,…
YAC63としてビットラインデコーダUBLDECお
よびソースラインデコーダUSLDECに供給され、セ
クタ選択信号YAC63は冗長セクタ選択信号RSAC
としてビットラインデコーダUBLDECおよびソース
ラインデコーダUSLDECに供給される。このため、
セクタ選択信号SAC0,SAC2〜SAC63および
冗長セクタ選択信号RSACは、1つずつ順に”H”レ
ベルになるが、セクタ選択信号SAC1は、トランジス
タNte0およびNtd1がともにOFFなので、”
H”レベルにはならない。これにより、ビットラインデ
コーダUBLDECまたはソースラインデコーダUSL
DECによって、不良セクタであるセクタSC1を除い
て、セクタSC0,SC2,…SC63および冗長セク
タRSCがこの順に選択され、セクタSC0,SC2,
…SC63および冗長セクタRSCは、それぞれセクタ
SC1(不良セクタ),SC2,…SC63の代替セク
タになる。
【0204】図30は下側のセクタセレクト回路SSL
−D(SSL−LDまたはSSL−RD)の構成例の回
路図である。図30の下側セクタセレクト回路SSL−
Dは、図30のセクタセレクト回路SSL−Dは、図2
9のセクタセレクト回路SSL−Uを僅かに回路修正す
ることによって実現できる。図30において、セクタセ
レクト回路SSL−Dは、NAND回路NAH0,NA
H1,…NAH63と、NMOSトランジスタNtr
と、PMOSトランジスタPtrと、抵抗Rと、NMO
SトランジスタNta0,Nta1,…Nta63と、
NMOSトランジスタNtb0,Ntb1,…Ntb6
3と、NMOSトランジスタNtc0,Ntc1,…N
tc63と、NMOSトランジスタNtd0,Ntd
1,…Ntd63と、NMOSトランジスタNte0,
Nte1,…Nte63と、インバータ回路IVH0,
IVH1,…IVH63とを備える。NAND回路NA
H0〜NAH63およびインバータ回路IVH0〜IV
H63の電源には、昇圧電源(例えば12[V])が供
給される。
【0205】NAND回路NAH0〜NAH7の第1の
入力端子には、セクタ選択制御信号RYB0が供給され
る。同じように、NAND回路NAH8〜NAH15,
NAH16〜NAH24,…NAH56〜NAH63の
第1の入力端子には、それぞれセクタ選択制御信号RY
C1,RYC2,…RYC7が供給される。NAND回
路NAH0,NAH1,…NAH7の第2の入力端子に
は、それぞれセクタ選択制御信号RYC0,RYC1,
…RYC7が供給される。同じように、NAND回路N
AH8,NAH9,…NAH63の第2の入力端子に
も、それぞれセクタ選択制御信号RYC0,RYC1,
…RYC7が供給される。
【0206】図30の下側セクタセレクト回路SSL−
Dにおいて、図29の上側セクタセレクト回路SSL−
Uと異なる構成のみについて以下に説明する。トランジ
スタNtrのソース電極は接地されており、トランジス
タNtrのゲートには上記の昇圧電源が供給される。ト
ランジスタPtrのソース電極には抵抗Rを介して上記
の昇圧電源が供給され、トランジスタPtrのゲートに
は、プリデコーダPDECからの制御信号REDが供給
される。トランジスタNtd0のソース電極は、ビット
ラインデコーダUBLDECおよびソースラインデコー
ダUSLDECの冗長セクタ選択信号RSACの入力端
子に接続されている。トランジスタNtd1,Ntd
2,…Ntd63のソース電極およびトランジスタNt
e0,Nte1,…Nte62のソース電極は、それぞ
れビットラインデコーダUBLDECおよびソースライ
ンデコーダUSLDECのセクタ選択信号SAC0,S
AC1,…SAC62の入力端子に接続されている。ト
ランジスタNte63のソース電極は、ビットラインデ
コーダUBLDECおよびソースラインデコーダUSL
DECのセクタ選択信号SAC63の入力端子に接続さ
れている。
【0207】図30の下側セクタセレクト回路SSL−
Dの動作を以下に説明する。動作時には、制御信号RE
Dは”L”レベルになり、トランジスタOtrはONす
る。また、トランジスタNtrはONしている。抵抗R
の値は、トランジスタPtr,Nta0〜Nta,Nt
rの直列ON抵抗よりも十分に大きいものとする。
【0208】まず、冗長置換がされていないときには、
セクタ選択制御信号RYB0〜RYB7,RYC0〜R
YC7は全て”L”レベルになる。このため、NAND
回路NAH0〜NAH63の出力信号は全て”H”レベ
ルになり、トランジスタNta0〜Nta63は全てO
Nし、ノードn0〜n63は全て”L”レベルになり、
トランジスタNtb0〜Ntb63およびトランジスタ
Ntd0〜Ntd63は全てOFFし、トランジスタN
tc0〜Ntc63およびトランジスタNte0〜Nt
e63は全てONする。
【0209】これにより、セクタ選択信号YAC<k>
が、トランジスタNtb<k>およびNtd<k>を介
し、セクタ選択信号SAC<k>として、ビットライン
デコーダUBLDECおよびソースラインデコーダUS
LDECに供給される。また、セクタ選択信号YAC
0,YAC1,…YAC63は、1つずつ順に”H”レ
ベルになる信号である。このため、セクタ選択信号SA
C0,SAC1,…SAC63は、1つずつ順に”H”
レベルになる。しかし、冗長セクタ選択信号RSAC
は、トランジスタNte63がOFFなので、”H”レ
ベルにはならない。これにより、ビットラインデコーダ
UBLDECまたはソースラインデコーダUSLDEC
によって、セクタSC0,SC1,…SC63は順に選
択されるが、冗長セクタRSCは選択されない。
【0210】次に、図30のようにセクタSC0が不良
セクタであるときには、セクタ選択制御信号RYB0〜
RYB7,RYC0〜RYC7の内、RYB0およびR
YC1のみが”H”レベルになる。このため、NAND
回路NAH0〜NAH63の出力信号の内、NAH1の
出力信号のみが”L”レベルになり、トランジスタNt
a0〜Nta63の内、Nta1のみがOFFする。従
って、ノードn0は”H”レベル、ノードn1〜n63
は”L”レベルになり、トランジスタNtb0およびN
td0はONし、トランジスタNtb1〜Ntb63お
よびNtd1〜Ntd63はOFFし、トランジスタN
tc0およびNte0はOFFし、トランジスタNtc
1〜Ntc63およびNte1〜Nte63はONす
る。
【0211】これにより、セクタ選択信号YAC0は冗
長セクタ選択信号RSACとしてビットラインデコーダ
UBLDECおよびソースラインデコーダUSLDEC
に供給され、セクタ選択信号YAC1,YAC2,…Y
AC63はそれぞれセクタ選択信号SAC1,YAC
1,…YAC63としてビットラインデコーダUBLD
ECおよびソースラインデコーダUSLDECに供給さ
れる。このため、冗長セクタ選択信号RSACおよびセ
クタ選択信号SAC1〜SAC63は、1つずつ順に”
H”レベルになるが、セクタ選択信号SAC0は、トラ
ンジスタNte0およびNtd1がともにOFFなの
で、”H”レベルにはならない。これにより、ビットラ
インデコーダUBLDECまたはソースラインデコーダ
USLDECによって、不良セクタであるセクタSC0
を除いて、冗長セクタRSCおよびセクタSC0,SC
2,…SC63がこの順に選択され、冗長セクタRSC
はセクタSC0(不良セクタ)の代替セクタになる。
【0212】以上のように実施の形態3によれば、セク
タセレクト回路SSLを設け、不良セクタを除いてセク
タSC0〜SC63および冗長セクタRSCをセルアレ
イUCLAの第1の端(ワードラインデコーダWLDE
Cに近い側の端)から第2の端(ワードラインデコーダ
WLDECから遠い側の端)にまたは上記第2の端から
上記第1の端に順にアクセスするようにしたことによ
り、冗長置換に起因する再生音声信号の音質の劣化をほ
とんどなくすことができる。
【0213】図31は本発明の実施の形態3の他のメモ
リユニットの構成図(レイアウト図)である。図31
(a)では、セルアレイを上記実施の形態1のセルアレ
イACLAとし、セルアレイの両端に冗長セクタRSC
(RSC0,RSC1)を配置している。また、図31
(b)では、セルアレイを上記実施の形態2のセルアレ
イBCLA(図21および図24参照)とし、1つの冗
長セクタRSCをセルアレイの中央に配置している。ま
た、図31(c)では、セルアレイを上記実施の形態2
の他のセルアレイBCLA(図25参照)とし、2つの
冗長セクタRSC0,RSC1をセルアレイの中央に配
置している。図31(a)および(c)では、冗長置換
に起因する再生音声信号の音質の劣化をほとんどなくす
ことができるとともに、冗長メモリ回路の冗長置換能力
(アナログ音声フラッシュメモリの製造歩留まり)を上
げることができる。
【0214】実施の形態4 図32は本発明の実施の形態4のアナログ音声フラッシ
ュメモリの冗長メモリ回路の構成図(レイアウト図)で
ある。図32において、図2または図46と同じものに
は同じ符号を付してある。図32の実施の形態4の冗長
メモリ回路は、プリデコーダPDECと、4つのメモリ
ユニットDMEU(DMEU0,DMEU1,DMEU
2,DMEU3)とを備える。
【0215】図33は図32のメモリユニットDMEU
の構成図(レイアウト図)であり、図3または図47と
同じものには同じ符号を付してある。図33において、
メモリユニットDMEUには、4つのセルアレイUCL
A(UCLA−LU,UCLA−RU,UCLA−L
D,UCLA−RD)と、4つのワードラインデコーダ
WLDEC(WLDEC−LU,WLDEC−RU,W
LDEC−LD,WLDEC−RD)と、4つのビット
ラインデコーダUBLDEC(UBLDEC−LU,U
BLDEC−RU,UBLDEC−LD,UBLDEC
−RD)と、4つのソースラインデコーダUSLDEC
(USLDEC−LU,USLDEC−RU,USLD
EC−LD,USLDEC−RD)とが設けられてい
る。
【0216】[実施の形態4のメモリユニットDME
U]この実施の形態4のメモリユニットDMEUは、図
47のメモリユニットUMEU(従来の冗長メモリ回路
のメモリユニット)において、ワードラインデコーダW
LDECをセルアレイUCLAの中央に配置したもので
ある。つまり、従来のメモリユニットUMEU(図47
参照)では、ワードラインデコーダWLDECは、セル
アレイUCLAの端に配置されていたが、実施の形態4
のメモリユニットDMEUでは、ワードラインデコーダ
WLDECは、セルアレイUCLAのセクタSC31と
SC32の間に配置されている。従って、従来のメモリ
ユニットUMEUでは、ワードラインデコーダWLDE
Cは、左右に延びるワードラインWL0〜WL255の
端に接続していたが、実施の形態4のメモリユニットD
MEUでは、ワードラインデコーダWLDECは、左右
に延びるワードラインWL0〜WL255の中央に接続
している。
【0217】このように実施の形態4では、セルアレイ
UCLAの中央にワードラインデコーダWLDECを配
置したので、ワードラインデコーダWLDECから不良
セクタまでの距離と、ワードラインデコーダWLDEC
から冗長セクタRSCまでの距離との変動量の最大値を
従来の半分にすることができる。
【0218】従って、不良セクタBSCに代えて冗長セ
クタRSCをアクセスするときに、ワードラインWLの
寄生容量および寄生抵抗の変動あるいはゲートディスタ
ーブに起因して生じるメモリセルの書き込みしきい値
(または読み出ししきい値)の正しい値からのずれ量の
変動を低減することができる。これにより、冗長置換を
したセルアレイUCLAにおいての書き込みしきい値
(または読み出ししきい値)のずれ量のプロファイルの
冗長セクタRSCでの変動を従来よりも低減できるの
で、再生音声信号の音質の劣化を低減することができ
る。また、実施の形態4では、ワードラインデコーダW
LDECをセルアレイUCLAの中央に配置しているの
で、実施の形態4のセルアレイUCLAにおいての冗長
置換をしてないときの上記ずれ量のプロファイルは、従
来のセルアレイUCLAにおいての冗長置換をしてない
ときの上記ずれ量のプロファイルよりも改善されたもの
になっている。
【0219】以上のように実施の形態4によれば、セル
アレイUCLAの中央にワードラインデコーダWLDE
Cを配置したことにより、再生音声信号の音質の劣化を
低減することができる。また、それぞれのセルアレイU
CLAに冗長セクタRSCを1つ配置する構成なので、
アナログ音声フラッシュメモリのチップ面積を従来と同
等にすることができる。
【0220】図34は本発明の実施の形態4の他のメモ
リユニットの構成図(レイアウト図)である。なお、図
34においては、ビットラインデコーダおよびソースラ
インデコーダを省略している。図34(a)では、セル
アレイを上記実施の形態1のセルアレイACLAとし、
セルアレイの両端に冗長セクタRSC(RSC0,RS
C1)を配置している。また、図34(b)では、セル
アレイを上記実施の形態2のセルアレイBCLA(図2
1および図24参照)とし、1つの冗長セクタRSCを
セルアレイの中央に配置し、この冗長セクタRSCの内
側にワードラインデコーダWLDECを配置している。
また、図34(c)では、セルアレイを上記実施の形態
2のセルアレイBCLA(図21および図24参照)と
し、1つの冗長セクタRSCをセルアレイの中央に配置
し、この冗長セクタRSCの外側にワードラインデコー
ダWLDECを配置している。図34(d)では、セル
アレイを上記実施の形態2の他のセルアレイBCLA
(図25参照)とし、2つの冗長セクタRSC0,RS
C1をセルアレイの中央に配置し、これらの冗長セクタ
RSC0とRSC1の間にワードラインデコーダWLD
ECを配置している。図34(a)および(d)では、
再生音声信号の音質の劣化を低減することができるとと
もに、冗長メモリ回路の冗長置換能力(アナログ音声フ
ラッシュメモリの製造歩留まり)を上げることができ
る。
【0221】実施の形態5 図35は本発明の実施の形態5のアナログ音声フラッシ
ュメモリの冗長メモリ回路の構成図(レイアウト図)で
ある。図35において、図26または図32と同じもの
には同じ符号を付してある。図35の実施の形態5の冗
長メモリ回路は、プリデコーダPDECと、4つのメモ
リユニットEMEU(EMEU0,EMEU1,EME
U2,EMEU3)とを備える。
【0222】図36は図35のメモリユニットEMEU
の構成図(レイアウト図)であり、図27または図33
と同じものには同じ符号を付してある。図36におい
て、メモリユニットEMEUには、4つのセルアレイU
CLA(UCLA−LU,UCLA−RU,UCLA−
LD,UCLA−RD)と、4つのワードラインデコー
ダWLDEC(WLDEC−LU,WLDEC−RU,
WLDEC−LD,WLDEC−RD)と、4つのビッ
トラインデコーダUBLDEC(UBLDEC−LU,
UBLDEC−RU,UBLDEC−LD,UBLDE
C−RD)と、4つのソースラインデコーダUSLDE
C(USLDEC−LU,USLDEC−RU,USL
DEC−LD,USLDEC−RD)と、4つのセクタ
セレクト回路SSL(SSL−LU,SSL−RU,S
SL−LD,SSL−RD)とが設けられている。
【0223】[実施の形態5のメモリユニットEME
U]この実施の形態5のメモリユニットEMEUは、上
記実施の形態4のメモリユニットDMEU(図32およ
び図33参照)において、上記実施の形態3のセクタセ
レクト回路SSL(図28〜図30参照)を設けたもの
である。つまり、ワードラインデコーダWLDECをセ
ルアレイUCLAの中央に配置するとともに、不良セク
タBSCを除いてセクタSC0〜SC63および冗長セ
クタRSCを配置順にアクセスできるようにしたもので
ある。
【0224】この実施の形態5では、上記実施の形態3
と同じように、不良セクタの1つあとまたは1つ前のセ
クタSCが不良セクタの代替セクタになるので、冗長置
換をしたときのセルアレイUCLAにおいての書き込み
しきい値(または読み出ししきい値)のずれ量のプロフ
ァイルを、冗長置換をしていないときとほぼ同じにする
ことができる。これにより、冗長置換に起因する再生音
声信号の音質の劣化をほとんどなくすことができる(冗
長置換したときの再生音声信号の音質を冗長置換してい
ないときとほぼ同等にすることができる)。さらに、実
施の形態5では、ワードラインデコーダWLDECをセ
ルアレイUCLAの中央に配置しているので、実施の形
態5のセルアレイUCLAにおいての冗長置換をしたと
きおよび冗長置換をしていないときの上記ずれ量のプロ
ファイルは、上記実施の形態3のセルアレイUCLAに
おいての冗長置換をしたときおよび冗長置換をしていな
いときの上記ずれ量のプロファイルよりもそれぞれ改善
されたものになっている。
【0225】以上のように実施の形態5によれば、セル
アレイUCLAの中央にワードラインデコーダWLDE
Cを配置するとともに、セクタセレクト回路SSLを設
け、不良セクタを除いてセクタSC0〜SC63および
冗長セクタRSCをセルアレイUCLAの第1の端(ワ
ードラインデコーダWLDECに近い側の端)から第2
の端(ワードラインデコーダWLDECから遠い側の
端)にまたは上記第2の端から上記第1の端に順にアク
セスするようにしたことにより、冗長置換に起因する再
生音声信号の音質の劣化をほとんどなくすことができ
る。
【0226】図37は本発明の実施の形態5の他のメモ
リユニットの構成図(レイアウト図)である。なお、図
37においては、ビットラインデコーダおよびソースラ
インデコーダを省略している。図37(a)は、図34
(a)のメモリユニット(上記実施の形態4の他のメモ
リユニット)において、セクタセレクト回路SSLを設
けたものである。また、図37(b)は、図34(b)
のメモリユニット(上記実施の形態4の他のメモリユニ
ット)において、セクタセレクト回路SSLを設けたも
のである。図37(a)では、冗長置換に起因する再生
音声信号の音質の劣化をほとんどなくすことができると
ともに、冗長メモリ回路の冗長置換能力(アナログ音声
フラッシュメモリの製造歩留まり)を上げることができ
る。
【0227】実施の形態6 図38は本発明の実施の形態6のアナログ音声フラッシ
ュメモリの冗長メモリ回路の構成図(レイアウト図)で
ある。図38において、図46と同じものには同じ符号
を付してある。図38の実施の形態6の冗長メモリ回路
は、プリデコーダPDECと、4つのメモリユニットF
MEU(FMEU0,FMEU1,FMEU2,FME
U3)とを備える。
【0228】図39は図38のメモリユニットFMEU
の構成図(レイアウト図)であり、図47と同じものに
は同じ符号を付してある。図39において、メモリユニ
ットFMEUには、4つのセルアレイUCLA(UCL
A−LU,UCLA−RU,UCLA−LD,UCLA
−RD)と、4つのワードラインデコーダWLDEC
(WLDEC−LU,WLDEC−RU,WLDEC−
LD,WLDEC−RD)と、4つのビットラインデコ
ーダUBLDEC(UBLDEC−LU,UBLDEC
−RU,UBLDEC−LD,UBLDEC−RD)
と、4つのソースラインデコーダUSLDEC(USL
DEC−LU,USLDEC−RU,USLDEC−L
D,USLDEC−RD)と、4つのワードラインセレ
クト回路WSL(WSL−LU,WSL−RU,WSL
−LD,WSL−RD)と、4つの冗長セクタセレクト
回路RSSL(RSSL−LU,RSSL−RU,RS
SL−LD,RSSL−RD)とが設けられている。
【0229】[実施の形態6のメモリユニットFME
U]この実施の形態6のメモリユニットFMEUは、ワ
ードラインセレクト回路WSLおよび冗長セクタセレク
ト回路RSSLを設け、レフト側セルアレイUCLA−
Lの不良セクタを冗長セクタRSC−R(ライト側セル
アレイUCLA−Rの冗長セクタRSC)で置換するこ
と、およびライト側の不良セクタを冗長セクタRSC−
L(レフト側セルアレイUCLA−Lの冗長セクタRS
C)で置換することを可能にしたものである。ワードラ
インデコーダWLDECは、冗長セクタRSCとセクタ
SC(SC63またはSC0)の間に配置されており、
ワードラインセレクト回路WSLは、冗長セクタRSC
ワードラインデコーダWLDECの間に配置されてい
る。ワードラインデコーダWLDEC、ビットラインデ
コーダUBLDEC、ソースラインデコーダUSLDE
C、ワードラインセレクト回路WSL、および冗長セク
タセレクト回路RSSLは、それぞれセルアレイUCL
Aごとに設けられている。
【0230】[ワードラインセレクト回路WSL]レフ
ト側ワードラインセレクト回路WSL−L(WSL−L
UまたはWSL−LD)は、レフト側セルアレイUCL
A−Lの不良セクタを冗長置換する冗長セクタのアクセ
ス順のときに、プリデコーダPDECからのワードライ
ン選択制御信号に従って、冗長ワードラインRWL−L
(レフト側の冗長セクタRSC−Rに接続するワードラ
イン(冗長ワードラインRWL))、または冗長ワード
ラインRWL−R(ライト側の冗長セクタRSC−Rに
接続するワードライン)のいずれかを選択し、選択した
冗長ワードラインRWLを、ワードラインWL−L(レ
フト側ワードラインデコーダWLDEC−Lに接続する
ワードラインWL)に接続する。また、ライト側ワード
ラインセレクト回路WSL−R(WSL−RUまたはW
SL−RD)は、ライト側セルアレイUCLA−Rの不
良セクタを冗長置換する冗長セクタのアクセス順のとき
に、プリデコーダPDECからのワードライン選択制御
信号に従って、冗長ワードラインWL−Rまたはワード
ラインWL−Lのいずれかを選択し、選択した冗長ワー
ドラインRWLを、ワードラインWL−R(ライト側ワ
ードラインデコーダWLDEC−Rに接続するワードラ
インWL)に接続する。
【0231】[冗長セクタセレクト回路RSSL]レフ
ト側冗長セクタセレクト回路RSSL−L(RSSL−
LUまたはRSSL−LD)は、レフト側セルアレイU
CLA−Lの不良セクタを冗長置換する冗長セクタのア
クセス順のときに、プリデコーダPDECからの冗長セ
クタ選択制御信号に従って、冗長ビットラインRBL−
L(レフト側セルアレイUCLA−Lの冗長ビットライ
ンRBL)および冗長ソースラインRSL−L(レフト
側セルアレイUCLA−Lの冗長ソースラインRS
L)、または冗長ビットラインRBL−R(レフト側セ
ルアレイUCLA−Rの冗長ビットラインRBL)およ
び冗長ソースラインRSL−R(レフト側セルアレイU
CLA−Rの冗長ソースラインRSL)のいずれかを選
択する。また、ライト側冗長セクタセレクト回路RSS
L−R(RSSL−RUまたはRSSL−RD)は、ラ
イト側セルアレイUCLA−Rの不良セクタを冗長置換
する冗長セクタのアクセス順のときに、プリデコーダP
DECからの冗長セクタ選択制御信号に従って、冗長ビ
ットラインRBL−Rおよび冗長ソースラインRSL−
R、または冗長ビットラインRBL−Rおよび冗長ソー
スラインRSL−Rのいずれかを選択する。
【0232】これらワードラインセレクト回路WSLお
よび冗長セクタセレクト回路RSSLは、レフト側セル
アレイUCLA−Lの不良セクタを冗長置換する冗長セ
クタのアクセス順のときにライト側セルアレイUCLA
−Rの冗長セクタRSCをアクセスする、あるいは逆に
ライト側セルアレイUCLA−Rの不良セクタを冗長置
換する冗長セクタのアクセス順のときにレフト側セルア
レイUCLA−Lの冗長セクタRSCをアクセスする冗
長セレクト手段を構成している。
【0233】[実施の形態6の冗長置換]図40は実施
の形態6の冗長置換を説明する図である。図40のよう
に、レフト側セルアレイUCLA−Lに2つの不良セク
タBSC−L0,BSC−L1を生じたときには(ライ
ト側セルアレイUCLA−Rには不良セクタを生じてい
ないものとする)、これらの不良セクタBSC−L0,
BSC−L1を、レフト側の冗長セクタRSC−Lおよ
びライト側の冗長セクタRSC−Rでそれぞれ置換す
る。同じように、ライト側セルアレイUCLA−Rに2
つの不良セクタBSCを生じたときには(レフト側セル
アレイUCLA−Lには不良セクタを生じていないもの
とする)、これらの不良セクタを、ライト側の冗長セク
タRSC−Rおよびレフト側の冗長セクタRSC−Lで
それぞれ置換する。なお、レフト側セルアレイUCLA
−Lに1つの不良セクタを生じたときには、レフト側の
冗長セクタRSC−Lで置換し、ライト側セルアレイU
CLA−Rに1つの不良セクタを生じたときには、ライ
ト側の冗長セクタRSC−Rで置換する。
【0234】図40のように、レフト側の不良セクタB
SC0をレフト側の冗長セクタRSC−Lで置換し、レ
フト側の不良セクタBSC1をライト側の冗長セクタR
SC−Rで置換したときには、不良セクタBSC0のア
クセス順のときに冗長セクタRSC−Lをアクセスし、
不良セクタBSC1のアクセス順のときに冗長セクタR
SC−Rをアクセスする。
【0235】冗長セクタRSC−Lをアクセスすると
き、レフト側ワードラインセレクト回路WSL−Lは、
冗長セクタRSC−Lに接続している冗長ワードライン
RWL−Lを選択し、この冗長ワードラインRWL−L
をワードラインWL−L(レフト側ワードラインデコー
ダWLDEC−L)に接続する。レフト側冗長セクタセ
レクト回路RSSL−Lは、冗長セクタRSC−Lに接
続している冗長ビットラインRBL−Lおよび冗長ソー
スラインSL−Lを選択し、これらの冗長ビットライン
RBL−Lおよび冗長ソースラインRSL−Lを、レフ
ト側ワードラインデコーダUWLDEC−L、レフト側
ビットラインデコーダUBLDEC−L、およびレフト
側ソースラインデコーダUSLDEC−Lにそれぞれ接
続する。
【0236】また、冗長セクタRSC−Rをアクセスす
るとき、レフト側ワードラインセレクト回路WSL−L
は、冗長セクタRSC−Rに接続している冗長ワードラ
インRWL−Rを選択し、この冗長ワードラインRWL
−Rを、ワードラインWL−L(レフト側ワードライン
デコーダWLDEC−L)に接続し、冗長ワードライン
RWL−LをワードWL−Lから切り離す。レフト側冗
長セクタセレクト回路RSSL−Lは、冗長セクタRS
C−Rに接続しているライト側の冗長ビットラインRB
L−Bおよびライト側の冗長ソースラインSL−Rを選
択し、これらの冗長ビットラインBL−Rおよび冗長ソ
ースラインSL−Rをレフト側ビットラインデコーダU
BLDEC−Lおよびレフト側ソースラインデコーダU
SLDEC−Lにそれぞれ接続し、レフト側の冗長ビッ
トラインBL−Lおよびレフト側の冗長ソースラインS
L−Lをレフト側ビットラインデコーダUBLDEC−
Lおよびレフト側ソースラインデコーダUSLDEC−
Lからそれぞれ切り離す。このとき、ライト側ワードラ
インセレクト回路WSL−Rは、冗長ワードラインRW
L−RをワードラインWL−R(ライト側ワードライン
デコーダWLDEC−R)から切り離す。ライト側冗長
セクタセレクト回路RSSL−Rは、ライト側の冗長ビ
ットラインRBL−Bおよびライト側の冗長ソースライ
ンSL−Rをライト側ビットラインデコーダUBLDE
C−Rおよびライト側ソースラインデコーダUSLDE
C−Rからそれぞれ切り離す。
【0237】このように実施の形態6では、ワードライ
ンセレクト回路WSLおよび冗長セクタセレクト回路R
SSLを設け、レフト側の不良セクタをレフト側の冗長
セクタRSC−Rまたはライト側の冗長セクタRSC−
Rのいずれでも置換できる構成にするとともに、ライト
側の不良セクタを冗長セクタRSC−RまたはRSC−
Lのいずれでも置換できるようにしたので、1つのセル
アレイUCLAについて2つの不良セクタまで冗長救済
が可能である(ただし、レフト側セルアレイUCLA−
Lおよびライト側UCLA−Rにおいて冗長救済できる
不良セクタは合計2つまで)。これにより、冗長メモリ
回路の冗長置換能力を従来よりも上げることができるの
で、アナログ音声フラッシュメモリの製造歩留まりを従
来よりも上げることができる。また、メモリセル部に配
置された冗長セクタRSCの個数は従来と同じなので、
アナログ音声フラッシュメモリのチップ面積を従来と同
等にすることが可能である。
【0238】[ワードラインセレクト回路WSLの構成
例]図41はワードラインセレクト回路WSLの構成例
の回路図である。図41において、RWL−L0,RW
L−L1,…RWL−L255は、レフト側の冗長セク
タRSC−Lに接続している冗長ワードライン、RWL
−R0,RWL−R1,…RWL−R255は、ライト
側の冗長セクタRSC−Rに接続している冗長ワードラ
イン、WL−L0,WL−L1,…WL−L255はレ
フト側ワードデコーダWLDEC−Lに接続しているワ
ードライン、WL−R0,WL−R1,…WL−R25
5はライト側ワードラインデコーダWLDEC−Rに接
続しているワードライン、WSL−Lはレフト側ワード
ラインセレクト回路(WSL−LUまたはWSL−L
D)、WSL−Rはライト側ワードラインセレクト回路
(WSL−RUまたはWSL−RD)である。
【0239】図41において、レフト側ワードラインセ
レクト回路WSL−Lは、NMOSトランジスタNLA
0,NLA1,…NLA255と、NMOSトランジス
タNLB0,NLB1,…NLB255と、インバータ
回路IVLとを備える。トランジスタNLA0〜NLA
255のゲートには、ワードライン選択制御信号WCL
が入力され、トランジスタNLB0〜NLB255のゲ
ートには、ワードライン選択制御信号WCLをインバー
タ回路IVLで反転した信号が入力される。トランジス
タNLA0,NLA1,…NLA255のドレイン電極
およびトランジスタNLB0,NLB1,…NLB25
5のドレイン電極は、それぞれワードラインWL−L
0,WL−L1,…WL−L255に接続している。ト
ランジスタNLA0,NLA1,…NLA255のソー
ス電極は、それぞれ冗長ワードラインRWL−L0,R
WL−L1,…RWL−L255に接続しており、トラ
ンジスタNLB0,NLB1,…NLB255のソース
電極は、それぞれ冗長ワードラインRWL−R0,RW
L−R1,…RWL−R255に接続している。
【0240】このレフト側ワードラインセレクト回路W
SL−Lは、ワードライン選択制御信号WCLが”H”
レベルのときには、トランジスタNLA0〜NLA25
5がONするとともに、トランジスタNLB0〜NLB
255がOFFし、冗長ワードラインRWL−L0,R
WL−L1,…RWL−L255をそれぞれワードライ
ンWL−L0,WL−L1,…WL−L255に接続す
る。また、ワードライン選択制御信号WCLが”L”レ
ベルのときには、トランジスタNLA0〜NLA255
がOFFするとともに、トランジスタNLB0〜NLB
255がONし、冗長ワードラインRWL−R0,RW
L−R1,…RWL−R255をそれぞれワードライン
WL−L0,WL−L1,…WL−L255に接続する
とともに、冗長ワードラインRWL−L0〜RWL−L
255をワードラインWL−L0〜WL−L255から
切り離す。
【0241】また、図41において、ワードラインセレ
クト回路WSL−Rは、NMOSトランジスタNRA
0,NRA1,…NRA255と、NMOSトランジス
タNRB0,NRB1,…NRB255と、インバータ
回路IVRとを備える。トランジスタNRA0〜NRA
255のゲートには、ワードライン選択制御信号WCR
が入力され、トランジスタNRB0〜NRB255のゲ
ートには、ワードライン選択制御信号WCRをインバー
タ回路IVRで反転した信号が入力される。トランジス
タNRA0,NRA1,…NRA255のドレイン電極
およびトランジスタNRB0,NRB1,…NRB25
5のドレイン電極は、それぞれワードラインWL−R
0,WL−R1,…WL−R255に接続している。ト
ランジスタNRA0,NRA1,…NRA255のソー
ス電極は、それぞれ冗長ワードラインRWL−R0,R
WL−R1,…RWL−R255に接続しており、トラ
ンジスタNRB0,NRB1,…NRB255のソース
電極は、それぞれ冗長ワードラインRWL−L0,RW
L−L1,…RWL−L255に接続している。
【0242】このライト側ワードラインセレクト回路W
SL−Rは、ワードライン選択制御信号WCRが”H”
レベルのときには、トランジスタNRA0〜NRA25
5がONするとともに、トランジスタNRB0〜NRB
255がOFFし、冗長ワードラインRWL−R0,R
WL−R1,…RWL−R255をそれぞれワードライ
ンWL−R0,WL−R1,…WL−R255に接続す
る。また、ワードライン選択制御信号WCRが”L”レ
ベルのときには、トランジスタNRA0〜NRA255
がOFFするとともに、トランジスタNRB0〜NRB
255がONし、冗長ワードラインRWL−L0,RW
L−L1,…RWL−L255をそれぞれワードライン
WL−R0,WL−R1,…WL−R255に接続する
とともに、冗長ワードラインRWL−R0〜RWL−R
255をワードラインWL−R0〜WL−R255から
切り離す。
【0243】[冗長セクタセレクト回路RSSLの構成
例]図42は冗長セクタセレクト回路RSSLの構成例
の回路図である。図42において、RBL−L0,RB
L−L1,…RBL−L7はレフト側の冗長セクタRS
C−Lに接続している冗長ビットライン、RBL−R
0,RBL−R1,…RBL−R7はライト側の冗長セ
クタRSC−Rに接続している冗長ビットライン、RS
L−Lは冗長セクタRSC−Lに接続している冗長ソー
スライン、RSL−Rは冗長セクタRSC−Rに接続し
ている冗長ソースライン、UBLDEC−Lはレフト側
ビットラインデコーダ(UBLDEC−LUまたはUB
LDEC−LD)、UBLDEC−Rはライト側ビット
ラインデコーダ(UBLDEC−RUまたはUBLDE
C−RD)、USLDEC−Lはレフト側ソースライン
デコーダ(USLDEC−LUまたはUSLDEC−L
D)、USLDEC−Rはライト側ソースラインデコー
ダ(USLDEC−RUまたはUSLDEC−RD)、
RSSL−Lはレフト側冗長セクタセレクト回路(RS
SL−LUまたはRSSL−LD)、RSSL−Rはラ
イト側冗長セクタセレクト回路(RSSL−RUまたは
RSSL−RD)である。
【0244】図42において、冗長セクタセレクト回路
RSSL−Lは、NMOSトランジスタNLBA0,N
LBA1,…NLBA7と、NMOSトランジスタNL
BB0,NLBB1,…NLBB7と、NMOSトラン
ジスタNLSA,NLSBと、NMOSトランジスタN
LSBと、インバータ回路IVLSとを備える。また、
冗長セクタセレクト回路RSSL−Rは、NMOSトラ
ンジスタNRBA0,NRBA1,…NRBA7と、N
MOSトランジスタNRBB0,NRBB1,…NRB
B7と、NMOSトランジスタNRSA,NRSBと、
インバータ回路IVRSとを備える。
【0245】トランジスタNLBA0〜NLBA7,N
LSAのゲートには、冗長セクタ選択制御信号RCLが
入力され、トランジスタNLBB0〜NLBB255,
NLSBのゲートには、冗長セクタ選択制御信号RCL
をインバータ回路IVRSで反転した信号が入力され
る。また、トランジスタNRBA0〜NRBA255,
NRSAのゲートには、冗長セクタ選択制御信号RCR
が入力され、トランジスタNRBB0〜NRBB25
5,NRSBのゲートには、冗長セクタ選択制御信号R
CRをインバータ回路IVLSで反転した信号が入力さ
れる。
【0246】トランジスタNLBA0,NLBA1,…
NLBA7のドレイン電極およびトランジスタNLBB
0,NLBB1,…NLBB7のドレイン電極は、それ
ぞれレフト側ビットラインデコーダUBLDEC−L
(図49参照)のトランジスタRNYB0,RNYB
1,…RNYB7のドレイン電極に接続している。トラ
ンジスタNLSAのドレイン電極およびトランジスタN
LSBのドレイン電極は、レフト側ソースラインデコー
ダUSLDEC−L(図50参照)のトランジスタRN
YABのドレイン電極に接続している。また、トランジ
スタNRBA0,NRBA1,…NRBA7のドレイン
電極およびトランジスタNRBB0,NRBB1,…N
RBB7のドレイン電極は、それぞれライト側ビットラ
インデコーダUBLDEC−R(図49参照)のトラン
ジスタRNYB0,RNYB1,…RNYB7のドレイ
ン電極に接続している。トランジスタNRSAのドレイ
ン電極およびトランジスタNRSBのドレイン電極は、
ライト側ソースラインデコーダUSLDEC−L(図5
0参照)のトランジスタRNYABのドレイン電極に接
続している。
【0247】トランジスタNLBA0,NLBA1,…
NLBA7のソース電極は、それぞれ冗長ビットライン
RBL−L0,RBL−L1,…RBL−L7、および
トランジスタNRBB0,NRBB1,…NRBB7の
ソース電極に接続している。トランジスタNLSAのソ
ース電極は、冗長ソースラインRSL−Lおよびトラン
ジスタNRSBのソース電極に接続している。また、ト
ランジスタNRBA0,NRBA1,…NRBA7のソ
ース電極は、それぞれ冗長ビットラインRBL−R0,
RBL−R1,…RBL−R7、およびトランジスタN
LBB0,NLBB1,…NLBB7のソース電極に接
続している。トランジスタNRSAのソース電極は、冗
長ソースラインRSL−RおよびトランジスタNLSB
のソース電極に接続している。
【0248】レフト側冗長セクタセレクト回路RSSL
−Lは、冗長セクタ選択制御信号RCLが”H”レベル
のときには、トランジスタNLBA0〜NLBA7,N
LSAがONするとともに、トランジスタNLBB0〜
NLBB7,NLSBがOFFし、冗長ビットラインR
BL−L0〜RBL−L7をレフト側ビットラインデコ
ーダUBLDEC−Lに接続するとともに、冗長ソース
ラインRSL−Lをレフト側ソースラインデコーダUS
LDEC−Lに接続する。また、冗長セクタ選択制御信
号RCLが”L”レベルのときには、トランジスタNL
BA0〜NLBA7,NLSAがOFFするとともに、
トランジスタNLBB0〜NLBB7,NLSBがON
し、冗長ビットラインRBL−R0〜RBL−R7およ
び冗長ソースラインRSL−Rをそれぞれレフト側ビッ
トラインデコーダUBLDEC−Lおよびレフト側ソー
スラインデコーダUSLDEC−Lに接続するととも
に、冗長ビットラインRBL−L0〜RBL−L7およ
び冗長ソースラインRSL−Lをそれぞれレフト側ビッ
トラインデコーダUBLDEC−Lおよびレフト側ソー
スラインデコーダUSLDEC−Lから切り離す。
【0249】ライト側冗長セクタセレクト回路RSSL
−Rは、冗長セクタ選択制御信号RCRが”H”レベル
のときには、トランジスタNRBA0〜NRBA7,N
RSAがONするとともに、トランジスタNRBB0〜
NRBB7,NLSBがOFFし、冗長ビットラインR
BL−R0〜RBL−R7をライト側ビットラインデコ
ーダUBLDEC−Rに接続するとともに、冗長ソース
ラインRSL−Rをライト側ソースラインデコーダUS
LDEC−Rに接続する。また、冗長セクタ選択制御信
号RCRが”L”レベルのときには、トランジスタNR
BA0〜NRBA7,NRSAがOFFするとともに、
トランジスタNRBB0〜NRBB7,NRSBがON
し、冗長ビットラインRBL−L0〜RBL−L7およ
び冗長ソースラインRSL−Lをそれぞれライト側ビッ
トラインデコーダUBLDEC−Rおよびライト側ソー
スラインデコーダUSLDEC−Rに接続するととも
に、冗長ビットラインRBL−R0〜RBL−R7およ
び冗長ソースラインRSL−Rをそれぞれライト側ビッ
トラインデコーダUBLDEC−Rおよびライト側ソー
スラインデコーダUSLDEC−Rから切り離す。
【0250】このように実施の形態6によれば、ワード
ラインセレクト回路WSLおよび冗長セクタセレクト回
路RSSLを設け、レフト側の不良セクタをライト側の
冗長セクタRSC−Rで置換でき、ライト側の不良セク
タをレフト側の冗長セクタRSC−Lで置換できるよう
にしたことにより、冗長メモリ回路の冗長置換能力(ア
ナログ音声フラッシュメモリの製造歩留まり)を上げる
ことができ、かつチップ面積を従来と同等にできる。
【0251】実施の形態7 図43は本発明の実施の形態7のアナログ音声フラッシ
ュメモリの冗長メモリ回路の構成図(レイアウト図)で
ある。図43において、図38と同じものには同じ符号
を付してある。図43の実施の形態7の冗長メモリ回路
は、プリデコーダPDECと、4つのメモリユニットG
MEU(GMEU0,GMEU1,GMEU2,GME
U3)とを備える。
【0252】図44は図43のメモリユニットGMEU
の構成図(レイアウト図)であり、図39と同じものに
は同じ符号を付してある。図44において、メモリユニ
ットGMEUには、4つのセルアレイUCLA(UCL
A−LU,UCLA−RU,UCLA−LD,UCLA
−RD)と、4つのワードラインデコーダWLDEC
(WLDEC−LU,WLDEC−RU,WLDEC−
LD,WLDEC−RD)と、4つのビットラインデコ
ーダUBLDEC(UBLDEC−LU,UBLDEC
−RU,UBLDEC−LD,UBLDEC−RD)
と、4つのソースラインデコーダUSLDEC(USL
DEC−LU,USLDEC−RU,USLDEC−L
D,USLDEC−RD)と、4つのセクタセレクト回
路SSL(SSL−LU,SSL−RU,SSL−L
D,WSL−RD)と、4つのワードラインセレクト回
路WSL(WSL−LU,WSL−RU,WSL−L
D,WSL−RD)と、4つの冗長セクタセレクト回路
RSSL(RSSL−LU,RSSL−RU,RSSL
−LD,RSSL−RD)と、4つのセクタセレクト回
路SSL(SSL−LU,SSL−RU,SSL−L
D,SSL−RD)とが設けられている。
【0253】[実施の形態7のメモリユニットGME
U]この実施の形態7のメモリユニットGMEUは、上
記実施の形態6のメモリユニットFMEU(図38およ
び図39参照)において、上記実施の形態4(図32お
よび図33参照)のようにワードラインデコーダWLD
ECをセルアレイUCLAの中央に配置するとともに、
上記実施の形態3のセクタセレクト回路SSL(図28
および図29参照)を設けたものである。つまり、ワー
ドラインセレクト回路WSLおよび冗長セクタセレクト
回路RSSLによって、2つのセルアレイUCLA−L
およびUCLA−Rの内の一方のセルアレイの不良セク
タBSCを他方のセルアレイの冗長セクタRSCで冗長
置換できるようにするとともに、ワードラインデコーダ
WLDECをセルアレイUCLAの中央に配置し、かつ
セクタセレクト回路SSLによって不良セクタBSCを
除いてセクタSCおよび冗長セクタRSCを配置順にア
クセスできるようにしたものである。
【0254】[実施の形態7のアクセス手順]実施の形
態7において、図19のようにレフト側セルアレイUC
LA−Lの不良セクタBSC0,BSC1をそれぞれレ
フト側の冗長セクタRSC−Lおよびライト側の冗長セ
クタRSC−Rで冗長置換するときには、セルアレイU
CLA−L,UCLA−Rは以下のようにアクセスされ
る。
【0255】上側のセルアレイUCLA−LU,UCL
A−RUのときは、不良セクタBSC0,BSC1を除
いて、セルアレイUCLA−LUのセクタSC0〜SC
63と、セルアレイUCLA−RUのセクタSC0〜S
C61とが、交互にかつ配列順に順次アクセスされる。
そのあと、レフト側の冗長セクタRSC−Lがアクセス
され、次にセルアレイUCLA−RUのセクタSC62
がアクセスされ、次にライト側の冗長セクタRSC−R
がアクセスされ、次にセルアレイUCLA−RUのセク
タSC63がアクセスされて、セルアレイUCLA−L
U,UCLA−RUのアクセスを終了する。
【0256】また、下側のセルアレイUCLA−LD,
UCLA−RDのときは、まずライト側の冗長セクタR
SC−Rがアクセスされ、次にセルアレイUCLA−R
UのセクタSC0がアクセスされ、次にレフト側の冗長
セクタRSC−Lがアクセスされ、次にセルアレイUC
LA−RUのセクタSC1がアクセスされる。そのあ
と、不良セクタBSC0,BSC1を除いて、セルアレ
イUCLA−LUのセクタSC0〜SC63と、セルア
レイUCLA−RUのセクタSC2〜SC63とが、交
互にかつ配列順に順次アクセスされる。
【0257】この実施の形態7では、上記実施の形態3
と同じように、不良セクタの1つあとまたは1つ前のセ
クタSCが不良セクタの代替セクタになるので、冗長置
換をしたときのセルアレイUCLAにおいての書き込み
しきい値(または読み出ししきい値)のずれ量のプロフ
ァイルを、冗長置換をしていないときとほぼ同じにする
ことができる。これにより、冗長置換に起因する再生音
声信号の音質の劣化をほとんどなくすことができる(冗
長置換したときの再生音声信号の音質を冗長置換してい
ないときとほぼ同等にすることができる)。
【0258】また、実施の形態7では、上記実施の形態
4と同じように、ワードラインデコーダWLDECをセ
ルアレイUCLAの中央に配置しているので、実施の形
態7のセルアレイUCLAにおいての冗長置換をしたと
きおよび冗長置換をしていないときの上記ずれ量のプロ
ファイルは、上記実施の形態3のセルアレイUCLAに
おいての冗長置換をしたときおよび冗長置換をしていな
いときの上記ずれ量のプロファイルよりもそれぞれ改善
されたものになっている。
【0259】さらに、実施の形態7では、ワードライン
セレクト回路WSLおよび冗長セクタセレクト回路RS
SLを設け、レフト側の不良セクタをレフト側の冗長セ
クタRSC−Rまたはライト側の冗長セクタRSC−R
のいずれでも置換できる構成にするとともに、ライト側
の不良セクタを冗長セクタRSC−RまたはRSC−L
のいずれでも置換できるようにしたので、1つのセルア
レイUCLAについて2つの不良セクタまで冗長救済が
可能である(ただし、レフト側セルアレイUCLA−L
およびライト側UCLA−Rにおいて冗長救済できる不
良セクタは合計2つまで)。これにより、冗長メモリ回
路の冗長置換能力を従来よりも上げることができるの
で、アナログ音声フラッシュメモリの製造歩留まりを従
来よりも上げることができる。また、メモリセル部に配
置された冗長セクタRSCの個数は従来と同じなので、
アナログ音声フラッシュメモリのチップ面積を従来と同
等にすることが可能である。
【0260】以上のように実施の形態7によれば、セル
アレイUCLAの中央にワードラインデコーダWLDE
Cを配置し、セクタセレクト回路SSLを設け、不良セ
クタを除いてセクタSC0〜SC63および冗長セクタ
RSCを配置順にアクセスするとともに、ワードライン
セレクト回路WSLおよび冗長セクタセレクト回路RS
SLを設け、レフト側の不良セクタをライト側の冗長セ
クタRSC−Rで置換でき、ライト側の不良セクタをレ
フト側の冗長セクタRSC−Lで置換できるようにした
ことにより、冗長置換に起因する再生音声信号の音質の
劣化をほとんどなくすことができるとともに、冗長メモ
リ回路の冗長置換能力(アナログ音声フラッシュメモリ
の製造歩留まり)を上げることができる。また、チップ
面積を従来と同等にできる。
【0261】図45は本発明の実施の形態7の他のメモ
リユニットの構成図(レイアウト図)である。なお、図
45においては、ビットラインデコーダおよびソースラ
インデコーダを省略している。図45(a)は、上記実
施の形態6のメモリユニットFMEU(図38および図
39参照)において、ワードラインデコーダWLDEC
をセルアレイUCLAの中央に配置したものである。図
45(a)では、冗長メモリ回路の冗長置換能力(アナ
ログ音声フラッシュメモリの製造歩留まり)を上げるこ
とができるとともに、再生音声信号の音質の劣化を低減
することができる。また、図45(b)は、上記実施の
形態6のメモリユニットFMEUにおいて、セクタセレ
クト回路SSLを設けたものである。図45(b)で
は、冗長メモリ回路の冗長置換能力(アナログ音声フラ
ッシュメモリの製造歩留まり)を上げることができると
ともに、冗長置換に起因する再生音声信号の音質の劣化
をほとんどなくすことができる。
【0262】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の冗長メモリ回路によれば、セルアレイの第1の端お
よび第2の端にそれぞれ冗長セクタを配置し、不良セク
タから近いほうの冗長セクタでこの不良セクタBSCを
冗長置換する構成としたことにより、再生音声信号の音
質の劣化を低減することができるとともに、冗長メモリ
回路の冗長置換能力(アナログ半導体メモリの製造歩留
まり)を上げることができるという効果がある。
【0263】請求項2記載の冗長メモリ回路によれば、
セルアレイの中央に冗長セクタを配置したことにより、
再生信号の劣化を低減することができるという効果があ
る。また、チップ面積を従来と同等にすることができる
という効果がある。
【0264】請求項3記載の冗長メモリ回路によれば、
セクタセレクト手段を設け、不良セクタを除いてセルア
レイのセクタおよび冗長セクタを第1の端から第2の端
にまたは第2の端から第1の端に順にアクセスすること
により、冗長置換に起因する再生音声信号の音質の劣化
をほとんどなくすことができるという効果がある。
【0265】請求項4記載の冗長メモリ回路によれば、
セルアレイの中央にワードライン選択手段を配置したこ
とにより、再生信号の劣化を低減することができるとい
う効果がある。また、チップ面積を従来と同等にするこ
とができるという効果がある。
【0266】請求項5記載の冗長メモリ回路によれば、
セルアレイの中央にワードライン選択手段を配置すると
ともに、セクタセレクト手段を設け、不良セクタを除い
てセルアレイのセクタおよび冗長セクタを第1の端から
第2の端にまたは第2の端から第1の端に順にアクセス
することにより、冗長置換に起因する再生信号の劣化を
ほとんどなくすことができる。
【0267】請求項6記載の冗長メモリ回路によれば、
冗長セレクト手段を設け、第1のセルアレイの不良セク
タを第2のセルアレイの冗長セクタで置換することによ
り、冗長メモリ回路の冗長置換能力(アナログ半導体メ
モリの製造歩留まり)を上げることができ、かつチップ
面積を従来と同等にできるという効果がある。
【0268】請求項7記載の冗長メモリ回路によれば、
セルアレイの中央に第1および第2のワードライン選択
手段を配置するとともに、冗長セレクト手段を設け、第
1のセルアレイの不良セクタを第2のセルアレイの冗長
セクタで置換することにより、再生信号の劣化を低減す
ることができるとともに、冗長メモリ回路の冗長置換能
力(アナログ半導体メモリの製造歩留まり)を上げるこ
とができるという効果がある。また、チップ面積を従来
と同等にできるという効果がある。
【0269】請求項8記載の冗長メモリ回路によれば、
セクタセレクト手段を設け、不良セクタを除いてセルア
レイのセクタおよび冗長セクタを第1の端から第2の端
にまたは第2の端から第1の端に順にアクセスするとと
もに、冗長セレクト手段を設け、第1のセルアレイの不
良セクタを第2のセルアレイの冗長セクタで置換するこ
とにより、冗長置換に起因する再生信号の劣化をほとん
どなくすことができるとともに、冗長メモリ回路の冗長
置換能力(アナログ半導体メモリの製造歩留まり)を上
げることができるという効果がある。また、チップ面積
を従来と同等にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冗長メモリ回路を適用するアナログ音
声フラッシュメモリのブロック構成図である。
【図2】非冗長メモリ回路の構成図である。
【図3】図2のメモリユニットの構成図である。
【図4】図3のセクタの回路構成図である。
【図5】図3のレフト側ワードラインデコーダの構成例
の回路図である。
【図6】図3のライト側ワードラインデコーダの構成例
の回路図である。
【図7】図3のビットラインデコーダの構成例の回路図
である。
【図8】図3のソースラインデコーダの構成例の回路図
である。
【図9】メモリセルのデータ書き込みおよび読み出しな
らびに消去の手順を説明する図である。
【図10】図1のSA−AMP回路の構成例の回路図で
ある。
【図11】図1のVSFT回路の構成例の回路図であ
る。
【図12】図1のVPP回路の構成例の回路図およびタ
イミングチャートである。
【図13】図1のVVFY回路の構成例の回路図および
タイミングチャートである。
【図14】図1のSHPLYO発生回路の構成例の回路
図である。
【図15】本発明の実施の形態1のアナログ音声フラッ
シュメモリの冗長メモリ回路の構成図である。
【図16】図15のメモリユニットAMEUの構成図で
ある。
【図17】図16のビットラインデコーダABLDEC
の構成例の回路図である。
【図18】図16のソースラインデコーダASLDEC
の構成例の回路図である。
【図19】本発明の実施の形態1においての冗長置換を
説明する図である。
【図20】本発明の実施の形態2のアナログ音声フラッ
シュメモリの冗長メモリ回路の構成図である。
【図21】図20のメモリユニットBMEUの構成図で
ある。
【図22】図21のビットラインデコーダBBLDEC
の構成例の回路図である。
【図23】図21のソースラインデコーダBSLDEC
の構成例の回路図である。
【図24】本発明の実施の形態2においての冗長置換を
説明する図である。
【図25】本発明の実施の形態2の他のメモリユニット
の構成図である。
【図26】本発明の実施の形態3のアナログ音声フラッ
シュメモリの冗長メモリ回路の構成図である。
【図27】図26のメモリユニットCMEUの構成図で
ある。
【図28】本発明の実施の形態3において冗長置換した
ときのセクタSCおよび冗長セクタRSCのアクセス順
を説明する図である。
【図29】図27のセクタセレクト回路SSL(SSL
−LUまたはSSL−RU)の構成例の回路図である。
【図30】図27のセクタセレクト回路SSL(SSL
−LDまたはSSL−RD)の構成例の回路図である。
【図31】本発明の実施の形態3の他のメモリユニット
の構成図である。
【図32】本発明の実施の形態4のアナログ音声フラッ
シュメモリの冗長メモリ回路の構成図である。
【図33】図32のメモリユニットDMEUの構成図で
ある。
【図34】本発明の実施の形態4の他のメモリユニット
の構成図である。
【図35】本発明の実施の形態5のアナログ音声フラッ
シュメモリの冗長メモリ回路の構成図である。
【図36】図35のメモリユニットEMEUの構成図で
ある。
【図37】本発明の実施の形態5の他のメモリユニット
の構成図である。
【図38】本発明の実施の形態6のアナログ音声フラッ
シュメモリの冗長メモリ回路の構成図である。
【図39】図38のメモリユニットFMEUの構成図で
ある。
【図40】本発明の実施の形態6においての冗長置換を
説明する図である。
【図41】図39のワードラインセレクト回路WSLの
構成例の回路図である。
【図42】図39の冗長セクタセレクト回路RSSLの
構成例の回路図である。
【図43】本発明の実施の形態7のアナログ音声フラッ
シュメモリの冗長メモリ回路の構成図である。
【図44】図43のメモリユニットGMEUの構成図で
ある。
【図45】本発明の実施の形態7の他のメモリユニット
の構成図である。
【図46】従来の冗長メモリ回路の構成図である。
【図47】図46のメモリユニットの構成図である。
【図48】図47の冗長セクタの回路構成図である。
【図49】図47のビットラインデコーダの構成例の回
路図である。
【図50】図47のソースラインデコーダの構成例の回
路図である。
【図51】アナログ音声フラッシュメモリの連続録音再
生動作においてのセクタのアクセス順を説明する図であ
る。
【図52】図46の冗長メモリ回路において不良セクタ
を冗長置換したときのセクタおよび冗長セクタのアクセ
ス順を説明する図である。
【図53】ワードラインの寄生容量および寄生抵抗を説
明する図である。
【図54】ワードラインの寄生容量および寄生抵抗によ
るメモリセルのゲート電圧の図である。
【図55】ワードラインの寄生容量および寄生抵抗によ
るメモリセルの書き込みしきい値ヒストグラムの図であ
る。
【符号の説明】
1 入力パッド、 2 入力アンプ、 3 入力ローパ
スフィルタ(LPF)、 4 書き込みゲート電圧発生
回路(VPP回路)、 5 アドレスデコーダ、 6
メモリセル部、 7 シフト電圧発生回路(VSFT回
路)、 8 センスアンプ回路(SA−AMP回路)、
9 読み出しゲート電圧発生回路(VVFY回路)、
10 アナログ出力回路(SHPLYO回路)、 1
1 出力ローパスフィルタ(LPF)、 12 出力パ
ッド12、 13 メモリ回路(非冗長メモリ回路また
は冗長メモリ回路)、 AMEU,BMEU,CME
U,DMEU,EMEU,FMEU,GMEU メモリ
ユニット、 ACLA,BCLA,UCLA セルアレ
イ、 WLDEC ワードラインデコーダ、 ABLD
EC,BBLDEC,UBLDEC ビットラインデコ
ーダ、 ASLDEC,BSLDEC,USLDEC
ソースラインデコーダ、 SSL セクタセレクト回
路、 WSL ワードラインセレクト回路、 RSSL
冗長セクタセレクト回路、 PDEC プリデコー
ダ、 WL ワードライン、 BL ビットライン、
SL ソースライン、 RWL 冗長ワードライン、
RBL 冗長ビットライン、 RSL 冗長ソースライ
ン、 SC セクタ、 RSC 冗長セクタ、 MCL
メモリセル、 RMCL 冗長メモリセル。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11C 27/00 101 G11C 17/00 641 Fターム(参考) 5B018 GA06 KA16 MA06 NA10 5B025 AA03 AB01 AC01 AD01 AD02 AD13 AE08 5D045 DB01 5L106 AA10 CC01 CC17 GG06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ複数のメモリセルからなる複数
    のセクタ、および不良セクタを冗長置換するための冗長
    セクタを配置したセルアレイと、 上記セルアレイの第1の端に配置され、上記セルアレイ
    のワードラインを選択するワードライン選択手段とを備
    え、 上記セクタを第1の端から第2の端にまたは第2の端か
    ら第1の端に順にアクセスするとともに、不良セクタの
    アクセス順のときに上記冗長セクタをアクセスし、 アナログ値をそのままメモリセルに書き込むアナログ半
    導体メモリの冗長メモリ回路において、 上記セルアレイの第1の端および第2の端にそれぞれ上
    記冗長セクタを配置し、 不良セクタから近いほうの冗長セクタでこの不良セクタ
    を冗長置換することを特徴とするアナログ半導体メモリ
    の冗長メモリ回路。
  2. 【請求項2】 それぞれ複数のメモリセルからなる複数
    のセクタ、および不良セクタを冗長置換するための冗長
    セクタを配置したセルアレイと、 上記セルアレイの第1の端に配置され、上記セルアレイ
    のワードラインを選択するワードライン選択手段とを備
    え、 上記セクタを第1の端から第2の端にまたは第2の端か
    ら第1の端に順にアクセスするとともに、不良セクタの
    アクセス順のときに上記冗長セクタをアクセスし、 アナログ値をそのままメモリセルに書き込むアナログ半
    導体メモリの冗長メモリ回路において、 上記セルアレイの中央に上記冗長セクタを配置したこと
    を特徴とするアナログ半導体メモリの冗長メモリ回路。
  3. 【請求項3】 それぞれ複数のメモリセルからなる複数
    のセクタ、および不良セクタを冗長置換するための冗長
    セクタを配置したセルアレイを備え、 上記セルアレイの第1の端に配置され、上記セルアレイ
    のワードラインを選択するワードライン選択手段とを備
    え、 アナログ値をそのままメモリセルに書き込むアナログ半
    導体メモリの冗長メモリ回路において、 不良セクタを除いて上記セクタおよび上記冗長セクタを
    上記セルアレイの第1の端から第2の端にまたは第2の
    端から第1の端に順にアクセスさせるセクタセレクト手
    段を設けたことを特徴とするアナログ半導体メモリの冗
    長メモリ回路。
  4. 【請求項4】 それぞれ複数のメモリセルからなる複数
    のセクタ、および不良セクタを冗長置換するための冗長
    セクタを配置したセルアレイと、 上記セルアレイのワードラインを選択するワードライン
    選択手段とを備え、 上記セクタを第1の端から第2の端にまたは第2の端か
    ら第1の端に順にアクセスするとともに、不良セクタの
    アクセス順のときに上記冗長セクタをアクセスし、 アナログ値をそのままメモリセルに書き込むアナログ半
    導体メモリの冗長メモリ回路において、 上記ワードライン選択手段を上記セルアレイの中央に配
    置したことを特徴とするアナログ半導体メモリの冗長メ
    モリ回路。
  5. 【請求項5】 それぞれ複数のメモリセルからなる複数
    のセクタ、および不良セクタを冗長置換するための冗長
    セクタを配置したセルアレイと、 上記セルアレイのワードラインを選択するワードライン
    選択手段とを備え、 アナログ値をそのままメモリセルに書き込むアナログ半
    導体メモリの冗長メモリ回路において、 不良セクタを除いて上記セクタおよび上記冗長セクタを
    上記セルアレイの第1の端から第2の端にまたは第2の
    端から第1の端に順にアクセスさせるセクタセレクト手
    段を設け、 上記ワードライン選択手段を上記セルアレイの中央に配
    置したことを特徴とするアナログ半導体メモリの冗長メ
    モリ回路。
  6. 【請求項6】 それぞれ複数のメモリセルからなる複数
    のセクタ、および不良セクタを冗長置換するための冗長
    セクタを配置した第1のセルアレイと、 上記複数のセクタおよび上記冗長セクタを配置した第2
    のセルアレイと、 第1のセルアレイのワードラインを選択する第1のワー
    ドライン選択手段と、 第2のセルアレイのワードラインを選択する第2のワー
    ドライン選択手段とを備え、 アナログ値をそのままメモリセルに書き込むアナログ半
    導体メモリの冗長メモリ回路において、 第1のセルアレイの不良セクタを冗長置換する冗長セク
    タのアクセス順のときに、第2のセルアレイに配置され
    た冗長セクタをアクセスする冗長セレクト手段を設け、 第1のセルアレイの不良セクタを第2のセルアレイに配
    置された冗長セクタで置換することを特徴とするアナロ
    グ半導体メモリの冗長メモリ回路。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のアナログ半導体メモリの
    冗長メモリ回路において、 第1および第2のワードライン選択手段をそれぞれ第1
    および第2のセルアレイの中央に配置したことを特徴と
    するアナログ半導体メモリの冗長メモリ回路。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のアナログ半導体メモリの
    冗長メモリ回路において、 第2のセルアレイの冗長セクタで冗長置換する上記不良
    セクタおよび第1のセルアレイの冗長セクタで冗長置換
    する第1のセルアレイの不良セクタを除いて、第1のセ
    ルアレイの上記セクタおよび第1のセルアレイの上記冗
    長セクタを、第1のセルアレイの第1の端から第2の端
    にまたは第2の端から第1の端に順にアクセスさせるセ
    クタセレクト手段をさらに設けたことを特徴とするアナ
    ログ半導体メモリの冗長メモリ回路。
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