JP4950816B2 - 半導体メモリ - Google Patents

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この発明は、EEPROM等の電気的書き換え可能な半導体メモリに係り、特に不良メモリセルの置換を行う冗長回路を備えた半導体メモリに関する。
一般に大規模半導体メモリでは、製造歩留まり向上のために、一定範囲の不良メモリセルのあるデバイスを救済する冗長回路方式が採用される。冗長回路方式には、不良ビット線をスペアビット線により置換するカラム冗長回路、不良ワードをスペアワード線により置換するロウ冗長回路、及びこれらの併用の3つの態様がある。
冗長回路方式のメモリでは、不良アドレスを不揮発に記憶するフューズ回路等の不良アドレス記憶回路を備える。そして、入力されたアドレスと不良アドレスの一致検出を行い、その一致検出出力により不良アドレスのメモリセルを冗長回路のメモリセルで置換する制御を行う。
しかし、従来のEEPROMにおいては、冗長回路による救済効率は高いものではない。メモリセルアレイの端部に1カラム分或いは1ロウ分の冗長回路を配置しても、複数カラム或いは複数ロウの不良に対応できないためである。またメモリセルアレイ端部に1カラム分或いは1ロウ分の冗長回路を配置しても、これらのセルアレイ端部の冗長回路自身が不良になる確率が高いことも、救済効率を低下させている。
特開平5−182491号公報
この発明は、各バンクでの効率的なカラム救済を可能としたRWW仕様の半導体メモリを提供することを目的とする。
本発明のひとつの態様において、半導体メモリは、電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを配列して構成され、互いに独立してアクセス可能な少なくとも二つのバンクに分割されたメモリセルアレイと、このメモリセルアレイの不良ビット線を救済するために各バンク毎に設けられた冗長カラムセルアレイと、前記メモリセルアレイの各バンク毎に設けられたデコード回路と、前記少なくとも二つのバンクに共通に配設された、データ読み出し用の第1のアドレスバス線及びデータ書込み又は消去用の第2のアドレスバス線と、前記少なくとも二つのバンクに共通に配設された、データ読み出し用の第1のデータバス線及びデータ書込み又は消去用の第2のデータバス線と、前記第1のデータバス線に接続された前記メモリセルアレイの並列読出しデータを検知増幅する複数個の第1のセンスアンプ回路と、前記第2のデータバス線に接続された前記メモリセルアレイの並列ベリファイ読出しデータを検知増幅する複数個の第2のセンスアンプ回路と、各バンク毎に設けられて、あるバンクがデータ書込み又は消去モードとして選択されていることを示すと同時に前記第1及び第2のアドレスバス線の接続切り換え制御、及び前記第1及び第2のデータバス線の接続切り換え制御に用いられるビジー信号を出すビジー信号回路と、前記メモリセルアレイの不良アドレス及びこの不良アドレスに対応するデータの入出力がなされるべき入出力端子を記憶する不良アドレス記憶回路と、前記冗長カラムセルアレイの読出しデータを検知増幅するための前記第1のデータバス線に接続された第1の冗長センスアンプ回路と、前記冗長カラムセルアレイのベリファイ読出しデータを検知増幅するための前記第2のデータバス線に接続された第2の冗長センスアンプ回路と、データ読み出し時に前記第1のアドレスバス線に供給されるアドレスと前記不良アドレス記憶回路に保持された不良アドレスの一致を検出する第1のアドレス比較回路と、データ書込み又は消去時に前記第2のアドレスバス線に供給されるアドレスと前記不良アドレス記憶回路に保持された不良アドレスの一致を検出する第2のアドレス比較回路と、前記第1のアドレス比較回路の一致検出された不良アドレスに対応して前記不良アドレス記憶回路から読み出された前記入出力端子の情報に基づいて、前記複数の第1のセンスアンプ回路の出力の一部を前記第1の冗長センスアンプ回路の出力により置き換える第1のデータスイッチ回路と、前記第2のアドレス比較回路の一致検出された不良アドレスに対応して前記不良アドレス記憶回路から読み出された前記入出力端子の情報に基づいて、前記複数の第2のセンスアンプ回路の出力の一部を前記第2の冗長センスアンプ回路の出力により置き換える第2のデータスイッチ回路とを有することを特徴とする。
本発明の他の態様において、半導体メモリは、電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを配列して構成され、データ消去の最小単位であるブロックの複数個の集合からなるコアが複数個配列されて構成されたメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイの不良ブロックを救済するために前記コア毎に1個ずつ設けられるスペアブロックにより構成された冗長セルアレイブロックとを、それぞれが備え、互いに独立してアクセス可能な少なくとも2つのバンクと、前記各バンクのメモリセルアレイと冗長セルアレイブロックにそれぞれ設けられたデコード回路と、前記少なくとも二つのバンクに共通に配設された、データ読み出し用の第1のアドレスバス線及びデータ書込み又は消去用の第2のアドレスバス線と、各バンク毎に設けられて、対応するバンクがデータ書込み又は消去モードとして選択されていることを示すビジー信号を出すビジー信号回路と、各バンク毎に設けられて、このビジー信号回路から出力されるビジー信号に応じて前記第1及び第2のアドレスバス線の一方を選択して、対応する前記各バンクのメモリセルアレイと冗長セルアレイブロックにそれぞれ設けられた前記デコード回路に接続するアドレス線スイッチ回路と、前記メモリセルアレイの不良ブロックアドレスとその不良ブロックアドレスのブロックを置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスを記憶する不良アドレス記憶回路と、データ読み出し時に前記第1のアドレスバス線に供給されるアドレスと前記不良アドレス記憶回路に保持された不良ブロックアドレスとを比較して一致を検出した場合には、一致検出信号と前記不良アドレス記憶回路に記憶されている前記置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスとを第1出力信号線に出力する第1のアドレス比較回路と、データ書込み又は消去時に前記第2のアドレスバス線に供給されるアドレスと前記不良アドレス記憶回路に保持された不良ブロックアドレスとを比較して一致を検出した場合には、一致検出信号と前記不良アドレス記憶回路に記憶されている前記置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスとを第2出力信号線に出力する第2のアドレス比較回路と、各バンク毎に設けられ、前記第1及び第2のアドレスバス線と前記第1及び第2出力信号線にそれぞれ接続され、前記第1出力信号線から一致検出信号が出力されない場合に、前記第1のアドレスバス線に供給されるアドレスのうちコアアドレスをデコードしてデコード結果を出力し、前記第1出力信号線から一致検出信号が出力された場合に、前記第1出力信号線に供給される前記置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスをデコードしてデコード結果を出力するとともに、前記第2出力信号線から一致検出信号が出力されない場合に、前記第2のアドレスバス線に供給されるアドレスのうちコアアドレスをデコードしてデコード結果を出力し、前記第2出力信号線から一致検出信号が出力された場合に、前記第2出力信号線に供給される前記置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスをデコードしてデコード結果を出力するコアデコーダと各バンク毎に設けられて、前記ビジー信号回路から出力されるビジー信号により、前記コアデコーダの2つのデコード結果のいずれか一方を選択して、前記メモリセルアレイ及び前記冗長セルアレイブロックに供給するコアスイッチ回路と、各バンク毎に設けられて、前記第1及び第2出力信号線からの一致検出信号により各バンクにおいて、前記メモリセルアレイに設けられたデコード回路を非活性とし、前記冗長セルアレイブロックに設けられたデコード回路を活性にするヒットアドレススイッチ回路とを有することを特徴とする。

本発明の他の態様において、半導体メモリは、電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを配列して構成されデータ消去の最小単位であるブロックの複数個の集合からなるコアが複数個配列されて構成されたメモリセルアレイをそれぞれが備え、互いに独立してアクセス可能な少なくとも2つのバンクと、各バンクの前記メモリセルアレイの不良ブロックを救済するために各バンクとは独立に設けられ一個のスペアブロックを有する一乃至複数のコアからなる冗長セルアレイブロックと、前記各バンクのメモリセルアレイと前記冗長セルアレイブロックにそれぞれ設けられたデコード回路と、前記各バンクに共通に配設された、データ読み出し用の第1のアドレスバス線及びデータ書込み又は消去用の第2のアドレスバス線と、
各バンク毎に設けられて、対応するバンクがデータ書込み又は消去モードとして選択されていることを示すビジー信号を出すビジー信号回路と、
各バンク毎に設けられ前記ビジー信号回路から出力されるビジー信号に応じて前記第1及び第2のアドレスバス線の一方を選択して前記メモリセルアレイに接続する第1のアドレス線スイッチ回路と、前記冗長セルアレイブロックに設けられ前記第1及び第2のアドレスバス線を前記冗長セルアレイブロックに設けられた前記デコード回路に接続する第2のアドレス線スイッチ回路と、前記メモリセルアレイの不良ブロックアドレスとその不良ブロックアドレスのブロックを置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスを記憶する不良アドレス記憶回路と、データ読み出し時に前記第1のアドレスバス線に供給されるアドレスと前記不良アドレス記憶回路に保持された不良ブロックアドレスとを比較して一致を検出した場合には、一致検出信号と前記不良アドレス記憶回路に記憶されている前記置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスとを第1出力信号線に出力する第1のアドレス比較回路と、データ書込み又は消去時に前記第2のアドレスバス線に供給されるアドレスと前記不良アドレス記憶回路に保持された不良ブロックアドレスとを比較して一致を検出した場合には、一致検出信号と前記不良アドレス記憶回路に記憶されている前記置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスとを第2出力信号線に出力する第2のアドレス比較回路と、前記各バンク毎に設けられ前記第1及び第2出力信号線から一致検出出力を出さないときに活性化され、前記第1及び第2のアドレスバス線に供給されるアドレスのうちコアアドレスをデコードしてデコード結果を出力する第1のコアデコーダと、前記各バンク毎に設けられ、前記第1のコアデコーダの前記デコード結果を前記ビジー信号回路から出力されるビジー信号により選択して前記メモリセルアレイに設けられた前記デコード回路に供給するコアスイッチ回路と、前記冗長セルアレイブロックに設けられ前記第1及び第2出力信号線から前記置換すべきスペアブロックのコアアドレスをデコードしてデコード結果を前記冗長セルアレイブロックに設けられた前記デコード回路に供給する第2のコアデコーダとを有することを特徴とする。
本発明によれば、各バンクでの効率的なカラム救済が可能なRWW仕様の半導体メモリを提供することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、カラム冗長回路を備えた実施の形態1によるEEPROMの構成を示している。メモリセルアレイ101は、複数本ずつのヒット線BLとワード線WLが配設され、それらの各交差部に図2に示すようにメモリセルMCが配置されて構成される。メモリセルMCは、浮遊ゲートと制御ゲートを積層してなるMOSトランジスタ構造を有し、浮遊ゲートへの電荷の注入の有無によるしきい値の差を二値データとして不揮発に記憶する。図2では、NOR型EEPROMを例を示しているが、以下の各実施の形態においても同様のメモリセルアレイ構成を用いるものとする。
このタイプのメモリセルでは、データ書込みは選択されたビット線BLに正電圧、選択されたワード線WLにビット線より高い正電圧を印加し、ホットエレクトロン注入により浮遊ゲートに電子を注入する。浮遊ゲートに電子が注入されてしきい値が高くなった状態が例えばデータ“0”である。データ消去は、ワード線WLが連続する範囲を消去の最小単位であるブロックとして、ブロック単位で全ワード線に負電圧を印加し、浮遊ゲートの電子を基板に放出させる。このように浮遊ゲートの電子を放出してしきい値電圧が低くなった状態が例えばデータ“1”である。
アドレスバッファ106により取り込まれるアドレスはプリデコーダ107を介し、ロウデコーダ102とカラムデコーダ103によりそれぞれロウアドレスとカラムアドレスがデコードされる。これらのデコード出力によりメモリセルアレイ101のワード線選択及びビット線選択がなされる。カラムデコーダ103により選択されたビット線データは、センスアンプ回路104により検知増幅される。センスアンプ回路104は、データ書込み時には、入出力端子からデータバッファ113を介して取り込まれるデータをラッチする機能を持つ。図の例は、16ビット並列読出し/書込みを行うもので、16本の入出力端子に対して、16個のセンスアンプ回路104が設けられ、カラムデコーダ103により選択された16本のビット線BLとの間でデータ転送が行われることになる。
通常のメモリセルアレイ101に対して、その中の不良ビット線を置換するために、複数カラム分(図の例では3カラム分)のスペアビット線SBLを含む冗長カラムセルアレイ201(201a〜201c)が併設されている。各冗長カラムセルアレイ201に対応してそれぞれ冗長センスアンプ回路105が接続されている。センスアンプスイッチ回路114はこれらの冗長センスアンプ回路105の一つを選択するものである。また、選択された冗長センスアンプ回路105を16個のセンスアンプ回路104のなかの一つと切り換えてデータ入出力バッファ113に接続するために、データスイッチ回路112が設けられている。
即ちこの実施の形態では、冗長カラムセルアレイ201のデータはメモリセルアレイ101の選択されたデータと同時に読み出され、不良カラムが選択されたときには、その不良カラムに対応するセンスアンプ回路104に代わって、冗長カラムセルアレイ201に接続された冗長センスアンプ回路105を用いるという出力切り換えの制御が行われる。そしてこの置換制御のために、不良アドレス記憶回路108、アドレス比較回路109、不良I/Oデコーダ110及びブロックセット番号デコーダ111を備えている。
不良アドレス記憶回路108は例えばフューズ回路であり、テストにより検知された不良カラムアドレスと、この不良カラムアドレスに対応するデータの入出力がなされるべき入出力端子データ(この実施の形態では、4ビット)、及びこの入出力端子に対応して置換されるべき冗長カラムセルアレイ201のなかのセット番号(この実施の形態では、2ビット)を記憶する。アドレス比較回路109は、入力されたアドレスと不良アドレス記憶回路108に保持された不良アドレスの一致検出を行い、一致検出がなされると、その検出信号に基づいて不良I/Oデコーダ110は、記憶されている不良アドレスに対応するI/O端子をデコードして、ヒット信号HIT<0:15>を出す。
ブロックセット番号デコーダ110の論理は例えば、3つの冗長センスアンプ回路105をそれぞれ、S/A(RD0),S/A(RD1),S/A(RD2)として、00=S/A(RD0)、01=S/A(RD0)、10=S/A(RD1)、11=S/A(RD2)とする。この様な論理でセンスアンプスイッチ回路114を切り換えることにより、冗長センスアンプ回路105の一つを選択することができる。このとき、ブロックセット番号デコーダ110の論理を、00でHIT<0:15>が0固定となるようにすれば、これをイネーブルビットとして用いることができる。
具体的に、ブロックセット番号“01”の場合を例にとって説明する。不良アドレスと入力された内部アドレスはアドレス比較回路109で一致検出される。一致が検出されない場合、不良I/Oデコーダ110の出力HIT<0:15>は0固定である。このとき、データスイッチ回路112は、本来のセンスアンプ回路104の出力を取り出してデータバッファ113に転送する。アドレス比較回路109で一致検出されると、不良アドレス記憶回路108に記憶されている不良IO端子情報が例えば、“0101”(=IO5)であるとすると、ヒット信号HIT5が“1”となり、ヒット信号HIT<0:4>,HIT<6:15>は“0”となる。一方、ブロックセット番号“01”により、冗長センスアンプ回路105の中のセンスアンプ回路S/A(RD0)が選択される。このセンスアンプ回路S/A(RD0)の出力がデータスイッチ回路112に入り、ヒット信号HIT5により選択されてデータ入出力バッファ113に転送される。それ以外のIO=0〜4,IO=6〜15のデータスイッチ回路112は、ヒット信号HIT<0:4>,HIT<6:15>=“0”であり、本来のセンスアンプ回路104の出力が選択される。
以上のようにこの実施の形態によると、3カラム分の冗長カラムセルアレイ201に対してそれぞれ冗長センスアンプ回路105を設け、データ読み出し時には同時に16+3ビットデータが読み出されるようにしている。そして、センスアンプスイッチ回路114とデータスイッチ回路12により、不良アドレスに対応する不良データの置換を行うようにしている。これにより、複数カラム不良の救済が可能となる。またこの実施の形態では複数カラム分の冗長回路を用いるとにより、救済効率が高いものとなる。更にこの実施の形態の場合、冗長カラムセルアレイの出力は、不良アドレスを含む正規のメモリセルデータと同時に読み出されて、不良カラムアドレスの読出し出力を冗長セルアレイの出力により切り換えるという制御を行っている。これにより、冗長セルアレイの読出し出力が正規のセルアレイの読出し出力に対して遅れるということがない。なお、冗長カラムの数は3に限られず、更に多くすることもできる。その場合にも各冗長カラム毎に冗長センスアンプ回路を設けて、上記実施の形態の回路方式を用いればよい。
[第2の実施形態]
図3及び図4は、RWW(Read While Write)仕様のEERPOMについて、カラム冗長回路を備えた実施の形態である。RWW仕様のEEPROMは、メモリセルアレイが少なくとも二つのバンクに分けられ、一方のパンクでデータ書込み又は消去が行われている間に、他方のバンクでのデータ読み出しを並行して行うことを可能としたものである。図3の例では、メモリセルアレイ101が二つのバンクBANK0,BANK1により構成される場合を示している。
二つのバンクBANK0,BANK1に同時アクセスを可能とするために、それぞれに301,ロウデコーダ302、カラムデコーダ303が設けられている。また各バンクBANK0,BANK1にそれぞれ、一本のスペアビット線からなる冗長カラムセルアレイ304が設けられている。また二つのバンクBANK0,BANK1の一方でデータ書込み又は消去を行い、他方でデータ読出しを行うことを可能とするために、二つのバンクに共通にアドレスバス線とデータバス線が2系統設けられている。即ち、アドレスバス線305aがデータ読出し用であり、アドレスバス線305bがデータ書込み又は消去用である。データバス線306aはデータ読み出し用であり、データバス線306bはデータ書込み又は消去用である。
データ書込み又は消去のコマンドは、制御回路310に入力される。書込みアドレスは、書込みコマンド入力時にアドレスラッチ308に取り込まれる。データ消去は、メモリセルアレイの消去ブロック単位で行われるが、消去ブロックアドレスは、消去コマンド入力時に選択ブロックに対応するブロック選択レジスタ(図示せず)にセットされる。データ読出し時は、アドレスはアドレスバッファ307を介してアドレスバス線305aに供給される。アドレス切り換え回路311は、データ書込み時はアドレスラッチ308にラッチされたアドレスを、消去時はアドレスカウンタ309から順次インクリメントされるアドレスを選択して、アドレスバス線305bに供給する。
各バンクBANK0,BANK1にはそれぞれ、そのバンクがどの動作モードとして選択されているかを示すビジーレジスタ315が設けられている。書込み又は消去対象となるバンクについて、ビジーレジスタ315には、制御回路310からのコマンドにより“H”がセットされる。書込み又は消去対象でないバンクについては、ビジーレジスタ315は“L”を保持する。
各バンクBANK0,BANK1には、そのバンクを読出し用のデータバス線306aに接続するためのデータ線スイッチ回路(DLSW1)316aと、書込み又は消去用のデータバス線306bに接続するためのデータ線スイッチ回路(DLSW2)316bを有する。図の例では、16ビット並列読出しを行う場合を示しており、16個ずつのデータ線スイッチ回路316a,316bが設けられている。冗長カラムセルアレイ304についても同様に、2系統のデータ線スイッチ回路317a,317bが設けられている。
これらの2系統のデータ線スイッチ回路のオンオフは、ビジーレジスタ315のデータにより制御される。即ち、ビジーレジスタ315の出力が“H”であれば、データ線スイッチ回路316b,317bがオンとなり、バンクは書込み又は消去用のデータバス線306bに接続される。ビジーレジスタ315の出力が“L”であれば、データ線スイッチ回路316a,317aがオンとなり、バンクは書込み又は消去用のデータバス線306aに接続される。
2系統のアドレスバス線305a,305bに対しても同様に、各バンク毎に2系統のアドレス線スイッチ回路(AddSW1,AddSW2)318a,318bが設けられる。これらのアドレス線スイッチ回路318a,318bもビジーレジスタ315により制御される。即ち、ビジーレジスタ315の出力が“H”であれば、アドレス線スイッチ回路318bがオンになり、書込み又は消去用のアドレスバス線305bのアドレスがプリデコーダ301に供給される。ビジーレジスタ315の出力が“L”であれば、アドレス線スイッチ回路318aがオンになり、読出し用のアドレスバス線305aのアドレスがプリデコーダ301に供給される。
読出しデータをセンスするセンスアンプ回路319aは、読出し用のデータバス線306aに接続される。書込み又は消去時のベリファイ読出しに用いられるセンスアンプ回路319bは、書込み又は消去用のデータバス線306bに接続される。図の例では、16ビット並列動作を行うため、それぞれセンスアンプ回路319a,319bとして16個配置される。この他、冗長カラムセルアレイの出力を読み出すために、データバス線306a,306bには1個ずつの冗長センスアンプ回路320a,320bが設けられている。
データ読み出し時、不良カラムアドレスが選択された場合に、センスアンプ回路319aの出力の一つを冗長センスアンプ回路320aの出力により置き換えるために、データスイッチ回路321aが設けられている。このデータスイッチ回路321aは、不良アドレス検知により発生されるヒット信号HITa<0:15>により制御される。同様に、ベリファイ読み出し時に、不良カラムアドレスが選択されたときにセンスアンプ回路319bの出力の一つを冗長センスアンプ回路320bの出力により置き換えるために、データスイッチ回路321bが設けられている。このデータスイッチ回路321bは、不良アドレス検知により発生されるヒット信号HITb<0:15>により制御される。そして、通常のデータ読み出し時、読出しデータはデータバッファ323を介して外部に出力される。またベリファイ読み出し時の読出しデータは、判定回路322に送られ、ベリファイ判定がなされる。
データ読み出し時と、書込み又は消去ベリファイ読出し時の不良カラム置換のためのヒット信号HITa,HITbをそれぞれ出力するために、図4に示すように、2系統のアドレスバス線305a,305bに対応して、アドレス比較回路313a,313bと、不良I/Oデコーダ314a,314bを有する。アドレス記憶回路312には各バンクの不良カラムアドレスとこれに対応する入出力端子(I/O)のデータが記憶される。アドレス比較回路313a,313bはそれぞれ、データ読み出し時及びベリファイ読み出し時のアドレスバス線305a,305bのアドレスと記憶回路312の保持アドレスとの一致検出を行う。一致検出がなされると、先の実施の形態と同様に不良I/Oデコーダ314a,314bにより不良I/Oに応じてヒット信号HITa<0:15>,HITb<0:15>を出力する。
この実施の形態での不良カラム置換の動作を具体的に説明する。データ読み出し時、アドレスバッファ307から取り込まれたアドレスは、アドレス比較回路313aにおいて不良アドレス記憶回路213のアドレスと比較される。一致検出がない場合は、ヒット信号HITa<0:15>は全て“0”であり、このときセンスアンプ回路319aの出力がそのまま外部に取り出される。アドレス比較回路313aで一致検出がなされ、I/O=15が不良であったとすると、ヒット信号HITa<0:15>は、HITa0〜14が“0”、HITa15=“1”となる。これにより、I/O=15のセンスアンプ回路319aの出力が冗長センスアンプ回路320aの出力により置換され、他はそのまま出力される。
データ書込み又は消去時、アドレスラッチ308又はアドレスカウンタ309からのアドレスは、アドレス比較回路313bにおいて不良アドレス記憶回路312のアドレスと比較される。一致検出がない場合は、ヒット信号HITb<0:15>は全て“0”であり、このときベリファイ用のセンスアンプ回路319bの出力がそのまま判定回路322に送られる。アドレス比較回路313bで一致検出がなされ、I/O=15が不良であったとすると、ヒット信号HITb<0:15>は、HITb0〜14が“0”、HITb15=“1”となる。これにより、I/O=15のセンスアンプ回路319bの出力が冗長センスアンプ回路320bの出力により置換され、他はそのまま判定回路322に送られる。
以上のようにこの実施の形態のEEPROMにおいては、RWW仕様のために2系統のアドレスバス線とデータバス線を複数バンクに対して共通に配設し、ビジー信号によりこれらの2系統のアドレスバス線とデータバス線の接続切り換えを行って、一つのバンクでのデータ書込み又は消去と他のバンクでのデータ読出しを可能としている。冗長カラムセルアレイの出力は、実施の形態1におけると同様に、本来のメモリセルアレイの出力と同時に冗長センスアンプ回路に取り出す。そして、2系統の動作モードに対応して、不良アドレスの一致検出を行うアドレス比較回路を2系統用意して、各動作モードでそれぞれセンスアンプ回路出力の切り換えを行い、不良カラム置換を実現している。なおこの実施の形態2では、説明を簡単にするため、冗長カラムセルアレイ304が一つの場合を示したが、実施の形態1におけると同様に、複数の冗長カラムセルアレイを用意し、実施の形態1と同様の回路方式により複数カラム置換を可能とすることができる。
[第3の実施形態]
図5及び図6は、RWW仕様のEEPROMであって、メモリセルアレイのデータ消去の最小単位となる、複数のメモリセルの集合であるブロックを不良救済の置換単位とするブロック冗長回路方式の実施の形態である。メモリセルアレイ401は、基本的に先の実施の形態1,2と同じ構成のものであるが、実施の形態2と同様に少なくとも二つのバンクBANK0,BANK1に分けられている。各バンクのメモリセルアレイ401に対して、その中の不良ブロックを置換するために、冗長セルアレイブロック(以下、単に冗長ブロックという)403が設けられている。冗長ブロック403は一乃至複数個のスペアブロックにより構成される。
図では、メモリセルアレイ401及び冗長ブロック403は、その中にロウデコーダ、カラムデコーダ及びセンスアンプ回路を含むものとして示している。メモリセルアレイ401と冗長ブロック403には、これらに供給されるロウアドレス及びカラムアドレスをデコードするプリデコーダ402,404がそれぞれ設けられている。
先の実施の形態2と同様に、2系統のアドレスバス線305a,305bが設けられ、また各バンクBANK0,BANK1にはビジーレジスタ315が設けられて、このビジーレジスタ315によりオンオフ制御されるアドレス線スイッチ回路318a,318bが設けられている。即ち、書込み又は消去モードのときは、アドレスバス線305bのアドレスが、アドレス線スイッチ回路318bによりプリデコーダ402,404に同時に供給される。読出しモードでは、アドレスバス線305aのアドレスがアドレス線スイッチ回路318aによりプリデコーダ402,404に同時に供給される。
図6に示すアドレス供給部の構成は、先の実施の形態の図4の構成と基本的に同様である。そして2系統のアドレス比較回路313a,313bの出力信号線411a,411bは二つのバンクBANK0,BANK1に共通に配設され、不良アドレスとの一致が検出されると、これらにヒット信号HITa=“H”,HITb=“H”が出力される。
各バンクBANK0,BANK1には、2系統のヒットアドレススイッチ回路410a,410bが設けられている。ヒット信号がHITa=HITb=“L”のときは、ヒットアドレススイッチ回路410a,410bにより、メモリセルアレイ401側のプリデコーダ402が活性、冗長ブロック403側のプリデコーダ404が非活性とされる。そして、ヒット信号HITa=“H”になると、ヒットアドレススイッチ回路410aによりプリデコーダ402が非活性、プリデコーダ404が活性とされる。ヒットアドレススイッチ回路410bも同様に、ヒット信号HITbにより、メモリセルアレイ401側と冗長ブロック403側の活性、非活性を制御する。
この実施の形態においても、先の実施の形態2と同様に、読出し用のデータバス線306aと書込み又は消去用のデータバス線306bが各バンクBANK0,BANK1に対して共通に設けられる。そして、メモリセルアレイ401と冗長ブロック403には同時にアドレスが供給されているが、入力アドレスが不良アドレスに一致しない場合にはメモリセルアレイ401側が活性、不良アドレスにヒットした場合には、冗長ブロック403側が活性になり、それぞれからデータが読み出される。これらの読出しデータは、動作モードに応じて、読み出し用のデータバス線306aに或いはベリファイ読出し用のデータバス線306bに切り換えられて取り出される。
以上のようにこの実施の形態によれば、データ読出し中のバンクとデータ書込み又は消去中のバンクとでそれぞれ独立に、不良アドレスに対するブロック単位の置換制御が行われる。但し、この実施の形態での冗長ブロック403によるブロック置換は、その冗長ブロックが属するバンク内に限られる。
[第4の実施形態]
図7は、実施の形態3を変形した実施の形態である。この実施の形態が図5と異なる点は、各バンクBANK0,BANK1に、2系統のアドレスバス線305a,305bにそれぞれ対応して、バンク内のコア選択を行うコアデコーダ420a,420bを設けている点である。ここで、“コア”とは、データ消去の最小単位となるブロックの複数個の集合であり、例えば8個のブロックで一つのコアを構成する。バンクは、一乃至複数個のコアで構成されることになる。
コアデコーダ420a,420bは、ビジーレジスタ315により選択的にオンオフ制御されるコアスイッチ回路421a,421bを介して、メモリセルアレイ401側のプリデコーダ402及び冗長ブロック403側のプリデコーダ404に供給される。即ち、ビジーレジスタ315の出力が“H”の側のバンクでは、アドレスバス線305bのコアアドレスがコアデコーダ420bによりデコードされ、コアスイッチ回路421bを介してプリデコーダ402,404に供給される。プリデコーダ402,404がヒット信号HITbにより選択的に活性、非活性となることは、先の実施の形態3と同様である。ビジーレジスタ315の出力が“L”の側のバンクでは、アドレスバス線305aのコアアドレスがコアデコーダ420aによりデコードされ、コアスイッチ回路421aを介してプリデコーダ402,404に供給される。この場合も、不良アドレスとの一致検出の結果であるヒット信号HITaに応じて、プリデコーダ402,404が選択的に活性、非活性となる。
この実施の形態4によっても、実施の形態3と同様に、データ読出し中のバンクとデータ書込み又は消去中のバンクとでそれぞれ独立に、不良アドレスに対するブロック単位の置換制御が行われる。またこの実施の形態の場合、プリデコーダより前にコアアドレスのデコードを行うコアデコーダ420a,420bを設けることにより、先の実施の形態3に比べてアドレス線スイッチ回路318a,318bのスイッチ数を削減することができる。
図10は、実施の形態3及び4のRWW型EEPROMでの不良ブロック置換の様子を示す概念図である。上では電源関係の説明を省略したが、RWW仕様を満たすために、図示のように読み出し用電源431aと書込み又は消去用電源431bに接続される別々の電源線432a,432bがバンクBANK0,BANK1に対して共通に配設される。そして、各バンクの動作モードに応じてこれらの電源線432a,432bが電源線スイッチ回路433,434により選択されて各バンクBANK0,BANK1に接続されるようになっている。
また、図10では、一方のバンクBANK0は容量が大きく、複数のコア0〜nから構成され、他方のバンクBABK1は一つのコアで構成される場合を示している。各コアには8個のブロックBLK0〜BLK7が正規のブロックとして用意され、各コア毎にコアアドレスを共通にするスペアブロックRBLKが設けられている。このスペアブロックRBLKが上述の冗長ブロック403を構成している。
実施の形態3,4においては、図10に例示したように、例えばバンクBANK0内でコア1のブロックBLK7が×印で示したように不良である場合、同じコア1に付属するスペアブロックPBLKにより置換が行われる。即ち、実施の形態3,4でのブロック置換の制約は、同じバンク内に限られるだけでなく、同じコア内に限られる。即ち、あるコアに不良があった場合に、そのコアとコアアドレスを共通にするスペアブロックでしか置換できないという制約がある。
[第5の実施形態]
図8は、図7の実施の形態を変形して、プロック置換の自由度を増した実施の形態である。この実施の形態では、図7の実施の形態と異なり、コアデコーダ420a,420bに対して、ヒット信号HITa,HITbが入るようにしている。但し、この場合ヒット信号HITa,HITbは単なるアドレス一致検出信号のみではなく、置換すべきスペアブロックを含むコアのコアアドレスを含むものとする。
具体的には、図6に示した不良アドレス記憶回路312に、不良ブロックアドレスと同時に、その不良ブロックアドレスのブロックを置換すべきスペアブロックのコアアドレスを記憶しておく。アドレス比較回路313a,313bでは、不良アドレスの一致検出信号と同時に置換すべきスペアブロックが属するコアアドレスを含むヒット信号HITa,HITbを出力し、これをコアデコーダ420a,420bに送る。これにより、コアデコーダ420a,420bは、不良アドレスが検知されたときに指定されたコアアドレスをデコードしてスペアブロックを選択する。
図11は、この実施の形態でのブロック置換の様子を図10に対応させて示している。図示のように、例えばコア1のブロックBLK7が不良の場合に、そのコア1に属するスペアブロックRBLKに限らず、コア0のスペアブロックRBLKによってコア1内の不良ブロックBLK7を置換することが可能になる。従ってこの実施の形態によれば、不良ブロック置換の自由度が更に増し、高い救済効率を実現することができる。
[第6の実施形態]
図9は、バンク内でのブロック置換という制約をなくして、更にブロック置換の自由度を高めた実施の形態である。この実施の形態ではまず、先の実施の形態3〜5と異なり、バンクBANK0,BANK1のメモリセルアレイ401とは独立に冗長ブロック403を有する。具体的に、冗長ブロック403がバンクBANK0,BANK1と独立ということは、冗長ブロック403のデコード回路には、バンクBANK0,BANK1のメモリセルアレイ401のデコード回路とは独立に、不良アドレスが検知されたときのみアドレスが供給されるということである。
即ち、各バンクBANK0,BANK1のアドレス線スイッチ回路318a,318bとは別に、冗長ブロック403にも2系統のアドレス線305a,305bを切り換えるアドレス線スイッチ回路501a,501bが設けられている。また、各バンクBANK0,BANK1にそれぞれ、2系統のアドレスバス線305a,305bに対応してコアデコーダ420a,420bが設けられると共に、これらと別に冗長ブロック403側にも、アドレスバス線305a,305bにそれぞれ対応してコアデコーダ502a,502bが設けられる。
各バンクBANK0,BANK1のコアデコーダ420a,420bには、2系統のアドレス比較回路313a,313bの出力信号線411a,411bに得られるヒット信号HITa,HITbが反転して活性化信号として入る。冗長ブロック403側のコアデコーダ502a,502bには、出力信号線411a,411bに得られるヒット信号HITa,HITbがそのまま活性化信号として入る。
そして、コアデコーダ502aの出力により一方のアドレス線スイッチ回路501aをオンとし、コアデコーダ502bの出力により他方のアドレス線スイッチ回路502bをオンにする。また不良アドレス記憶回路312には不良ブロックアドレスと共に置換すべきスペアブロックのアドレスを記憶し、ヒット信号HITa,HITbに一致検出信号と同時にスペアブロックのアドレスを出力するようにする。コアデコーダ502a,502bの出力は、オアゲートGにより論理和がとられ、これをコア選択信号として、冗長ブロック403側のプリデコーダ404の活性,非活性を制御する。
この実施の形態の場合、不良ブロックアドレスが検知されなければ、各バンクBANK0,BANK1のコアデコーダ420a,420bが活性であり、ビジーレジスタ315の出力に応じて、各バンクBANK0,BABK1について動作モードに対応したアクセスがなされる。不良ブロックアドレスが検出されると、各バンクBANK0,BANK1のコアデコーダ420a,420bは非活性となり、代わって冗長ブロック403側のコアデコーダ502a,502bが活性となる。そして、動作モードに応じて、アドレス信号線305a,305bのアドレスにより、冗長プロック403がアクセスされ、特定のスペアブロックが選択される。
従ってこの実施の形態によると、冗長ブロック403は、バンクBANK0,BANK1のいずれの不良ブロックに対しても置換できることになる。この実施の形態でのブロック置換の様子を概念的に示すと、図12のようになる。図示の例では、冗長ブロック403の一つのスペアブロックRBLK1は、バンクBANK0のコアn内の不良ブロックBLK7を置換し、他のスペアブロックRBLK2,RBLK3はバンクBANK1内のブロックBLK6,BLK7をそれぞれ置換している。以上のようにこの実施の形態によると、バンクの制約を除いてブロック置換ができ、置換の自由度及び救済効率が高いものとなる。
但し、上述のようにバンクの制約を外してブロック置換を行う場合に、冗長ブロック403側では各スペアブロック毎に動作モードに応じた電源関係の切り換え制御が必要になる。そのため、図12に示すように、各スペアブロック毎に電源線スイッチ回路503が設けられる。具体的に、バンクBANK0がデータ読み出しモードにあり、そのバンク内のブロック置換を行う場合には、スペアブロックには読出し用の電源線432aを接続するという制御が必要である。
[第7の実施形態]
図10及び図11では、バンクBANK0,BANK1の容量が異なり、その容量に応じてスペアブロックを配置した場合を示している。この場合、容量の小さいバンクBANK1側ではスペアブロックの数が当然少ない。従って置換の範囲がバンク内に限定されていると、容量の小さい方のバンクでは多数のブロック置換ができなくなる。
図13は、この点を考慮した実施の形態を、図11に対応させて示している。バンクBANK0では、一つのコアに対して一つのスペアブロックRBLKを配置したのに対し、一つのコアで構成されるバンクBANK1には二つのスペアブロックを配置している。これにより、容量の小さいバンクBANK1内での置換効率を高いものとすることができる。より一般的にいえば、二つのバンクの容量が異なる場合に、容量の小さい方のバンクでのスペアブロックのメモリセルアレイに対する容量比を、容量の大きいバンクでのスペアブロックのメモリセルアレイに対する容量比に比べて大きく設定する。これにより、容量の小さいバンクでも効率的な不良ブロック置換が可能になる。
[第8の実施形態]
次に、メモリセルアレイに冗長ロウセルアレイを備えて、不良ロウ置換を行う実施の形態を説明する。この実施の形態において、メモリセルアレイのロウ方向には複数のブロックにまたがって連続するメインワード線が配設され、各ブロック毎に独立のワード線が配設される。そして、ロウメインデコーダでメインワード線選択を行い、この選択されたメインワード線に沿った複数ブロックのワード線がロウサブデコーダで選択される。この様なセルアレイ構成の場合、不良ロウの置換は、メインワード線単位で行うようにするのが通常である。これに対しこの実施の形態では、ブロック毎の不良ロウ置換を可能とする。同時に、ワード線に負電圧を印加するブロック単位のデータ消去モードにおいて、不良ロウのワード線及び非選択ブロックのワード線を0Vとして、無用な貫通電流が流れないようにすることを可能とする。
図14は、この実施の形態でのメモリセルアレイ601とそのロウ系の選択駆動回路部の構成を示している。図ではメモリセルアレイ601は、ロウ方向に8ブロックBLK0〜BLK7により構成された一つのコア部分を示している。通常同様のコアが複数個配置される。メモリセルアレイ601には、図16に示すように、ブロックBLK0〜BLK7に対して連続する、相補信号線であるメインワード線Mi,MBiが配置され、このメインワード線Mi,MBiにより選択される各ブロック毎のワード線WL0〜WL7が配置される。このメモリセルアレイ601に対して、冗長ロウセルアレイ602が配置されている。冗長ロウセルアレイ602は、一乃至複数本の冗長メインワード線を有する。
メモリセルアレイ601のメインワード線Mi,MBiを選択するのが、ロウメインデコーダ603であり、選択されたメインワード線Mi,MBiに基づいて各ブロック内のワード線WLの選択を行うのが、各ブロック毎に設けられたロウサブデコーダ604(604a,604b,…)である。ロウサブデコーダ604はこの実施の形態の場合、隣接する二つのブロックの間に二つずつ配置されている。ロウサブデコーダ604は具体的に、図16に示すように、メインワード線Mi,MBiにより駆動されるNMOSトランジスタQN1,QP1からなるトランスファゲートと、メインワード線MBiにより駆動されてワード線WLをVSSにリセットするためのNMOSトランジスタQN2を有する。
ロウサブデコーダ604は具体的に、ワード線選択駆動回路606により動作モードに応じて発生されるワード線駆動電圧BLKF1〜4を、各ブロックのワード線WLに転送するためのものである。この実施の形態の場合、ワード線選択駆動回路606は、図16に示すように、隣接する2個ずつのブロックに共通の4個のドライバF1〜F4から構成される。また、ロウサブデコーダ604とワード線選択駆動回路606の間には更に、転送ゲート608(608a,608b,…)が設けられている。これらの転送ゲート608は、ワード線選択駆動回路606の各ドライバF1〜F4の出力をロウサブデコーダ604に選択的に転送するものである。転送ゲート608は、ブロックアドレスをデコードするブロックデコーダ7607の相補出力BR,BRB(BRa,BRBa,BRb,BRBb,…)により制御されNMOSトランジスタQN3とPMOSトランジスタQP2と、ロウサブデコーダ604への入力信号線をVSSにリセットするためのNMOSトランジスタQN4により構成される。
図15に示すように、データ読み出し時の外部アドレスを取り込むアドレスバッファ610と、データ消去ベリファイ時に順次更新するアドレスを発生するアドレスカウンタ611の出力は、アドレス切り換え回路613により動作モードに応じて切り換えられて、プリデコーダ615、ワード線選択駆動回路606及びブロックデコーダ607に送られる。プリデコーダ615は、ロウアドレスとカラムアドレスを分離してそれぞれメインロウデコーダ603とカラムデコーダ(図示せず)に供給する。ワード線選択駆動回路606には、8ブロックを同時に選択するための信号(例えば、8ブロックでコアを構成する場合のコア選択信号)が与えられ、ワード線駆動電圧を発生する。図14では、カラム系の構成を省略したが、通常のEEPROMと同様にビット線選択を行うカラムデコーダ、このカラムデコーダで選択されたビット線の読出しデータを検出し、また書き込みデータをラッチするセンスアンプ回路を有する。
不良アドレス記憶回路612はこの実施の形態の場合、不良ロウアドレスと共に、不良ワード線を含むブロックアドレスを記憶するものとする。アドレス切り換え回路613により得られる内部アドレスと不良アドレス記憶回路612に記憶された不良アドレスの一致検出を行うアドレス比較回路614は、一致検出によりヒット信号HITを出力し、これによりプリデコーダ615が非活性化され、冗長ロウ選択回路605が活性化されて、冗長ロウセルアレイ602による不良ロウの置き換えが行われる。
データ消去の場合は、アドレス切り換え回路613は、制御回路616から得られる消去モード制御信号ERSにより制御されて、不良アドレス記憶回路612の不良のロウアドレス及びブロックアドレスを取り込む。これにより、プリデコーダ615は不良ロウを選択し、ロウメインデコーダ603では不良ロウだけを“非選択”、その他のロウを“選択”とする。またブロックデコーダ607は消去対象ブロックを選択し、転送ゲート608を制御する。これにより、後に詳細を説明するが、消去対象として選択されたブロックでは、不良ワード線には0V、それ以外の全ワード線には負電圧VBBが与えられる。また、非選択ブロックではメインワード線の選択、非選択に拘わらず、全ワード線が0Vとなるように制御される。
ロウメインデコーダ603は、図17のように構成される。NANDゲートG11は、メインワード線を選択するデコード用ゲートである。このNANDゲートG11の出力ノードN1の信号は、消去モード以外のとき(即ち、消去制御信号ERS=“L”のとき)は転送ゲートTG1によりそのままノードN2に転送される。また消去モードのとき(即ち、ERS=“H”のとき)は、クロックトインバータCI1により反転されて転送される。
ノードN1の信号はインバータI1により反転した信号とともに、レベルシフタLS1に入力されて、“H”レベルを正の昇圧回路出力VSW、“L”レベルをVSS(接地)とする信号に変換される。更にその出力は、レベルシフタLS2により、“H”レベルを電圧VSW、“L”レベルを負の昇圧回路出力VBBとする信号に変換される。そして、レベルシフタLS2の出力は、インバータI2,I3,I4を介して一方のメインワード線MBiに、インバータI2の出力はインバータI5で反転して他方のメインワード線Miにそれぞれ供給される。
これにより、データ読出しモードでは、選択されたメインワード線Mi,MBiは、Mi=VSW(例えば、4.8V)、MBi=VBB(例えば、0V)となる。一方、データ消去モードでは、不良ロウとして選択されたメインワード線Mi,MBiが、Mi=VBB(例えば、−7.5V)、MBi=VSW(例えば、2.5V)となる。つまり、データ読み出しとはロジック反転した“選択”状態となる。なお、冗長ロウセルアレイ602に対するロウメインデコーダ部分は、入力GAi,GBi,GCiに代わって、アドレス比較回路613での不良アドレスとの一致検出によるヒット信号HITとブロックアドレス及びVCCが入るだけであり、構成は同じである。
ワード線選択駆動回路606は、図18のように構成される。各ドライバF1〜F4のNANDゲートG21が8ブロックに対する4セットのロウサブデコーダ604のうち1セットを選択するデコード用ゲートであり、選択状態で出力が“L”となる。このNANDゲートG21の出力は更に2段のNANDゲートG22,G23を介し、2段のレベルシフタLS3,LS4、及びインバータI8〜I10を介して、ワード線駆動信号BLKが作られる。
NANDゲートG22,G23の制御入力には、動作モードに応じて異なる信号が入る。即ち、データ読み出し及び書き込みモードのときは、消去制御信号ERS=“L”であり、転送ゲートTG2がオン、クロックトインバータCI2がオフである。このとき、8ブロックを選択するコア選択信号Biが転送ゲートTG2を通り、NANDゲートG23に入力される。NANDゲートG22には、コア選択信号BiがインバータI6により反転されて入る。従って、NANDゲートG23の出力ノードN3は、読出し及び書込みの選択状態で“L”となる。
ノードN3の信号は、レベルシフタLS3により、“H”レベルがVSW、“L”レベルがVSSの信号にレベル変換され、更にレベルシフタLS4により、“H”レベルがVSW、“L”レベルがVBBの信号に変換される。そしてレベル変換された信号はインバータI8〜I10を介して取り出され、ワード線駆動信号BLKF1〜BLKF4のうち選択されたものが“H”(=VSW)になる。
消去モードでは、消去制御信号ERS=“H”であり、このとき転送ゲートTG2はオフ、クロックトインバータCI2がオンとなる。従って、NANDゲートG22には“L”が入り、NANDゲートG23には、コア選択信号BiがクロックトインバータCI2により反転されて入力される。この結果、NANDゲートG23の出力ノードN3は、データ読み出し及び書込みとは反転したロジックとなり、選択状態で“H”となる。これにより、ワード線駆動信号BLKF1〜BLKF4の選択されたものが“L”(=VBB)になる。
ワード線駆動信号BLKF1〜BLKF4は、ブロックデコーダ607により選択される転送ゲート608を介してロウサブデコーダ604に転送される。ロウサブデコー604においては、メインワード線Mi,MBiの電位に応じて、選択されたワード線WLに駆動電圧BLKFが与えられる。
具体的に消去モードにおいて、ワード線駆動は次のように行われる。前述のようにロウメインデコーダ603により、不良ロウが選択されて、そのメインワード線の対は、Mi=“L”(=VBB),MBi=“H”(=VSW)となり、それ以外のロウでは、Mi=“H”(=VSW),MBi=“L”(=VBB)となる。一方、例えばブロックBLK0が選択されたとすると、ワード線選択駆動回路606により、ワード線駆動信号は、BLKF1〜BLKF4=“L”(=VBB)となり、またブロックデコーダ607により、転送ゲート608aのみ、制御信号がBRa=“H”,BRBa=“L”となり、オン状態になる。
以上の結果、消去ブロックBLK0では、ロウサブデコーダ604aの転送ゲートがオフ、リセット用NMOSトランジスタQN2がオンとなり、不良ワード線がVSS(=0V)になる。それ以外のワード線は、ロウサブデコーダ604aの転送ゲートがオンであり、ワード駆動信号BLKF1が転送ゲート608aを介してワード線まで転送されて、ワード線が負電圧VBBとなる。これにより、不良ワード線に負電圧VBBを印加することなく、ブロック消去が行われる。従って、不良ワード線に負電圧VBBを印加することによる無用な貫通電流が流れなくなる。
またこのとき、非選択ブロックでは、転送ゲート608b,608c,…がオフであり、メインワード線Mi,MBiの如何に拘わらず、全ワード線がVSSに設定される。従ってこの実施の形態によると、ブロック毎に異なる番地に不良が存在しても、昇圧回路からの無用な貫通電流パスが形成されることはない。また、不良アドレス情報としてロウアドレスと共にブロックアドレスを記憶しておくことにより、各ブロック毎に異なる番地の不良ワード線を置換することができる。これにより、高い救済効率を得ることができる。
[第9の実施形態]
実施の形態8では、データ消去時、不良アドレス記憶回路に保持した不良アドレスを内部アドレスとしてメインロウデコーダでデコードして、不良ロウを“非選択”状態とするデコード方式を用いている。従って、冗長ロウセルアレイにより置換できるのは、1ブロック内では1セット(4ワード線)に限られるという制約がある。これに対して、実施の形態9では、各ブロック内で複数ロウの置換を可能とする。
そのためには、実施の形態8におけるメインロウデコーダ603を図19に示すように変更する。図示のように、各デコード用NANDゲートG11の出力ノードN1に、ロウ選択信号SELBにより制御されるNORゲートG31が設けられ、このNORゲートG31の出力により選択情報が取り込まれる、NORゲートG32,G33からなるラッチ回路(レジスタ)701を備える。このNORゲート701の出力がクロックトインバータCI1に入る。
EEPROMの自動消去シーケンスでは、データ消去に先立って、消去対象となるブロック内の未書き込みのメモリセルに対するデータ書込みを行い、そのブロック内の全メモリセルを“書込み”状態に設定する。これは、消去後のメモリセルのしきい値を一定範囲に追い込むためである。この実施の形態では、データ消去に先立ち全ロウアドレスを更新してデータ書込みとベリファイ読出しを行う動作において、選択されたロウのロウメインデコーダのラッチ回路701に“1”(=“H”)をセットする。即ち、選択信号SELB=“L”とNANDゲートG21の出力“L”によって、対応するレジスタ701には、“H”がセットされる。ロウメインデコーダが選択されたということは、そのロウが不良ではないことを意味する。不良ロウは、ベリファイ読出しにおいて冗長ロウセルアレイにより置換されるから、その不良ロウに対応するロウメインデコーダは選択されない。この選択されないロウメインデコーダのラッチ回路701のデータは、“0”(=“L”)を保持する。
このようにして、データ消去に先立つ書込みとベリファイ動作において、ロウメインデコーダ606のラッチ回路701に、不良でないロウについてロウ選択情報である“1”をセットする。これにより、データ消去時、不良アドレス記憶回路612の不良アドレスを読み出してデコードすることなく、先の実施の形態8と同様に、不良ロウのメインワード線Mi,MBiについて“非選択”状態、即ち、Mi=“L”,MBi=“H”とすることができる。従ってこの実施の形態9の場合、実施の形態8の図15における不良アドレス記憶回路612からアドレス切り換え回路613へのアドレスデータ転送経路は要らなくなる。なお、ロウメインデコーダ603のレジスタ701にデータをセットするタイミングは、データ消去前の書込み動作に限らず、データ消去前に全ロウアドレスを更新するシーケンスがあれば、そのシーケンスにおいて行うことができる。
図20及び図21は、実施の形態9のEEPROMでの自動データ消去シーケンスである。図20は、データ消去前のデータ書込みサイクルである。初期条件を設定し(S1)、書込みベリファイをセットアップして(S2)、書込みベリファイ読出しを行う(S3)。このベリファイ読出しで選択されたロウアドレスのロウメインレジスタのラッチ回路701にはロウ選択情報である“1”をセットする(S4)。そして書込み状態が所定のしきい値範囲に入っているか否かを判定するベリファイ判定を行う(S5)。
判定結果がNGであれば、サイクルリミット判定を行う(S6)。サイクルリミットに達していない場合には、書込みを行い(S7)、サイクルをステップアップして(S8)、再度ステップS2に戻り、ベリファイと書込みを繰り返す。所定サイクルの書込みを行っても判定がOKにならず、サイクルリミットに達した場合には、書込みエラーerror=“1”をセットして(S9)、図21のステップS30に行く。
ステップS5での判定がOKであれば、サイクルを初期化し(S10)、最終アドレスに達したか否かを判定して(S11)、達していなければアドレスを更新し(S12)、次のアドレスの書込みとベリファイを繰り返す。最終アドレスに達したら、次に図21のデータ消去のフローに移る。消去ベリファイをセットアップし(S21)、ベリファイ読出しを行い(S22)、消去状態が所定のはきい値範囲に入っているか否かを判定する(S23)。判定結果がNGであれば、サイクルリミット判定を行う(S24)。リミットに達していない場合には、消去を行い(S25)、サイクルをステップアップとして(S26)、再度ステップS21に戻り、ベリファイと消去を繰り返す。所定サイクルの消去を行っても判定がOKにならず、サイクルリミットに達した場合には、消去エラーerror=“1”をセットして、ステップS30に行く。
ステップS23での判定がOKであれば、サイクルを初期化し(S28)、最終アドレスに達したか否かを判定して(S29)、達していなければアドレスを更新し(S30)、次のアドレスの消去とベリファイを繰り返す。最終アドレスに達したら、読出し条件にセットアップして(S31)、終了する。実施の形態8での自動消去シーケンスは、図20におけるステップS4がないだけで、他は図20及び図21と同じである。
[第10の実施形態]
図22は、冗長ロウセルアレイを持つRWW仕様のEEPROMの実施の形態の全体構成を示す。図では、メモリセルアレイ701が二つのバンクBANK0,BANK1に分けられ、その一方でデータ書込み又は消去を行っている間、他方でデータ読み出しを可能とする場合を示している。各バンクBANK0,BANK1のメモリセルアレイ701に対して、冗長ロウセルアレイ703が設けられている。ここでは、実施の形態3等におけると同様に、メモリセルアレイ701と冗長ロウセルアレイ703にそれぞれ別々にプリデコーダ702,704が設けられている。
読出し用のアドレスバス線305aと書込み又は消去用のアドレスバス線305bが併設され、これに対応して2系統のアドレス比較回路313a,313bを持つこと、系統のアドレス線スイッチ回路318a,318b、ヒットアドレス線スイッチ回路410a,410bが設けられること、制御回路310からの制御信号により、バンクBANK0,BANK1の一方をデータ書込み又は消去モードに設定するためのビジーレジスタ315を持つこと等、例えば先の実施の形態3等と同じである。実施の形態3等と異なる点は、実施の形態8で説明したように、不良アドレス記憶回路312の不良アドレスがデータ消去時、アドレス切り換え回路311により内部アドレスとして取り出されてデコードされることである。この実施の形態によると、RWW仕様のEEPROMにおいて、書込み又は消去モードにあるバンクと読出しモードにあるバンクとでそれぞれ独立に、不良ロウに対する救済が可能になる。
[第11の実施形態]
ここまでの実施の形態において、不良アドレス記憶回路としては、フューズ回路が用いられる。フューズ回路には、機械的な切断により固定的にデータ記憶を行うメタルフューズ回路と、不揮発性メモリセルを用いた電気的書き換え可能なROMフューズがある。ROMフューズ回路は、読み出し時の消費電流が小さいが、回路が複雑であり、大きな面積を必要とする。これと比較して、メタルフューズ回路は面積を小さくできるが、消費電流は大きくなる。従ってメモリ容量の増大にともなってエリアペナルティが大きな問題になると、メタルフューズ回路が有効になる。
しかし周知のように、メタルフューズ回路は、プログラミングのためのフューズブロー工程が必要であり、これはダイソート装置からウェハ(或いはチップ)を取り出して実行しなければならない。例えばあるダイソートで不良アドレスが発見され、これを冗長セルアレイで置換するためには、ウェハをダイソート装置から取り出さねばならない。そして、フューズブローを行って再度そのウェハをダイソート装置に入れてダイソートを行うことが必要になる。従って、多くのウェハを検査する場合には、ダイソート毎にフューズブロー工程を設けることが必要となり、総ダイソート時間が長くなる。図23は、以上の点を考慮して、総ダイソート時間の短縮を可能とした実施の形態の半導体メモリの概略チップ構成を示している。なおこの実施の形態は、先に説明した各実施の形態のEEPROMに適用できることは勿論、DRAMやSRAM等の他の半導体メモリにも同様に適用が可能である。
図23では、メモリチップ内の本体セルアレイと冗長セルアレイの置換に必要な回路部のみ示している。不良アドレス記憶回路800と、この不良アドレス記憶回路800に記憶された不良アドレスと入力アドレスの一致検出を行うアドレス比較回路803を有し、更に一致検出出力によりアドレス置換制御を行う制御回路804を有する。
不良アドレス記憶回路800は、メタルフューズとしてアルミニウム・フューズを用いたアルミフューズ回路801の他に、ROMフューズ回路802を有する。アルミフューズ回路801は、周知のようにフューズブローにより機械的な切断を行うことで、不良アドレスを固定的に記憶するものである。これに対して、ROMフューズ回路802は、ダイソートで発見された不良アドレスを一時的に書き込んで保持するための一時記憶回路であり、適当な複数のアドレスを記憶できる容量を有するものとする。このROMフューズ回路802の書き込み・消去は、ウェハ(或いはチップ)をダイソート装置内に保持したまま、制御回路804により行うことが可能である。
ROMフューズ回路802は、図24に示すように、本体セルアレイのメモリセルと同様の電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルMCを用いて構成されるROMフューズアレイ811を有する。ROMフューズアレイ811の容量は本体セルアレイに比べると極めて小さいので、本体セルアレイと同様の加工条件が得られるように、パターンの規則性を確保するためのダミーセルが配列される。制御回路804からこのROMフューズアレイ811の書き込み・消去を制御するために、高電圧等を発生するバイアス回路813が設けられ、また選択ゲートや書き込み負荷を内蔵するスイッチ回路812が設けられている。スイッチ回路812で選択された不良アドレスは、バッファ回路814を介して出力される。
この実施の形態でのダイソートフローを、従来例と比較して、図25を用いて説明する。図25(b)は、アドレス記憶回路がフューズ回路のみで構成された従来の場合である。この場合、ダイソートAが終了すると、ここで発見された不良アドレスは、ウェハ(又はチップ)をダイソート装置から取り出し、フューズブローを行って記憶する。そして再びウェハ(或いはチップ)をダイソート装置に入れてダイソートBを行い、ダイソートBが終了すると、ここで発見された不良アドレスは、ウェハ(又はチップ)をダイソート装置から取り出し、フューズブローを行う。以下、同様の操作の繰り返しとなる。
これに対して、図25(a)は、ROMフューズ回路800を持つこの実施の形態の場合である。ダイソートAが終了し、ここで発見された不良アドレスは、ROMフューズ回路800に一時書き込んで保持する。この不良アドレス書き込みは、外部からの電気的信号入力により行うことができるから、ウェハ(或いはチップ)をダイソート装置に入れたまま可能である。そしてこのROMフューズ回路802とアドレス比較回路803によって、不良アドレスの置換制御が行われるようにして、次のダイソートBを行う。このダイソートBで発見された不良アドレスも、ROMフューズ回路800に一時書き込んで保持する。
図25(a)では、ダイソートCまで行った後、これまでのダイソートA〜Cで一時保持された不良アドレスを一括してアルミフューズ回路801に移し替えるフューズブローを行う例を示している。即ち、この段階でウェハ(或いはチップ)をダイソート装置から取り出し、これまでにROMフューズ回路802に保持された不良アドレスを読み出して、その不良アドレスのフューズブローを行う。以下、ROMフューズ回路802をリセットして、同様のシーケンスでダイソートを行う。ROMフューズ回路802の容量が十分であれば、総ダイソートが終了した後に、アルミフューズ回路801に対して一回のプログラミングを行えばよい。
以上のようにこの実施の形態によると、フューズブローを複数のダイソート後に一括して行うことができるから、フューズブローの工程数を削減することができる。フューズブローを行うには、ダイソート装置からウェハ(又はチップ)を取り出さなければならないから、フューズブロー工程数の削減は、総ダイソート時間の大幅な短縮を可能とする。
[第12の実施形態]
図26は、図23の実施の形態におけるROMフューズ回路802の部分に、ラッチ回路821を用いた実施の形態である。ラッチ回路821は、図27に示すような周知のラッチを、必要なアドレス情報を記憶するに足る個数分用いて構成される。ラッチ回路821に保持された不良アドレスとアルミフューズ回路801の保持された不良アドレスは、スイッチ822により切り換えてアドレス比較回路803に送られるようになっている。
この実施の形態でのダイソートのフローも、図25(a)と同様であり、ダイソートAで発見された不良アドレスはラッチ回路821に一時保存する。次のダイソートBでは、ラッチ回路821に保持された不良アドレスが比較回路803に入るように、スイッチ822を制御する。これにより、ダイソートAで発見された不良アドレスを置換してダイソートBが行われる。そして、複数の或いは全てのダイソートでラッチ回路821に保持された不良アドレスは、一括してフューズ回路801に書き込まれる。
この実施の形態によっても、フューズブロー工程数の削減による総ダイソート時間の短縮が図られる。ラッチ回路はデータが揮発性であるが、ROMフューズ回路のような書き込み・消去の制御に要する回路部が要らず、回路構成が簡単で、エリアペナルティも小さいという利点を有する。また、ラッチ回路は、不良アドレスの一時保持以外の他の用途にも利用することができる。
以上述べたようにこの発明によれば、複数カラム分の冗長カラムセルアレイに対してそれぞれ冗長センスアンプ回路を設け、データ読み出し時には同時に正規のセルアレイデータと冗長セルアレイデータが同時に読み出されるようにして、センスアンプスイッチ回路とデータスイッチ回路により、不良アドレスに対応する不良データの置換を行うようにしている。これにより、効率的な複数カラム不良の救済が可能となる。この方式は特に、アドレスバス線とデータバス線とを複数バンクに対して共通に配設するRWW仕様のEEPROMに適用して効果がある。またこの発明によると、各バンクに冗長セルアレイブロックを配置して、データ読出し中のバンクとデータ書込み又は消去中のバンクとでそれぞれ独立に、不良アドレスに対するブロック単位の置換制御を可能としたRWW仕様のEEPROMが得られる。更にこの発明によると、冗長ロウセルアレイを備えて、データ消去モードにおいて、不良ワード線には0Vを与え、他のワード線には負電圧を与えるようにして、無用な貫通電流パスを形成することなく、効率的なロウ不良救済を可能としたEEPROMが得られる。
この発明の実施の形態による冗長カラムセルアレイを持つEEPROMの構成を示す図である。 同実施の形態におけるメモリセルアレイの構成を示す図である。 冗長カラムセルアレイを持つ他の実施の形態によるRWW仕様EEPROMの構成を示す図である。 同実施の形態におけるアドレス供給部の構成を示す図である。 冗長カラムセルアレイを持つ他の実施の形態によるRWW仕様EEPROMの構成を示す図である。 同実施の形態におけるアドレス供給部の構成を示す図である。 冗長セルアレイブロックを持つ他の実施の形態によるRWW仕様EEPROMの構成を示す図である。 冗長セルアレイブロックを持つ他の実施の形態によるRWW仕様EEPROMの構成を示す図である。 冗長セルアレイブロックを持つ他の実施の形態によるRWW仕様EEPROMの構成を示す図である。 図5及び図7の実施の形態における冗長セルアレイブロックによるブロック置換の態様を示す図である。 図8の実施の形態における冗長セルアレイブロックによるブロック置換の態様を示す図である。 図9の実施の形態における冗長セルアレイブロックによるブロック置換の態様を示す図である。 図5及び図7の実施の形態を変形した実施の形態における冗長セルアレイブロックによるブロック置換の態様を示す図である。 冗長ロウセルアレイを持つ実施の形態によるEEPROMの構成を示す図である。 同実施の形態におけるアドレス供給部の構成を示す図である。 同実施の形態における要部の具体構成を示す図である。 同実施の形態におけるロウメインデコーダの構成を示す図である。 同実施の形態におけるワード線選択駆動回路の構成を示す図である。 冗長ロウセルアレイを持つ他の実施の形態によるEEPROMのロウメインデコーダの構成を示す図である。 図19のロウメインデコーダを持つ実施の形態での自動データ消去のシーケンスの前半を示す図である。 同シーケンスの後半を示す図である。 冗長ロウセルアレイを持つ他の実施の形態によるRWW仕様のEEPROMの構成を示す図である。 この発明の他の実施の形態による半導体メモリの概略構成を示す図である。 同実施の形態におけるROMフューズ回路の構成を示す図である。 同実施の形態のダイソートフローを従来例と比較して示す図である。 この発明の他の実施の形態による半導体メモリの概略構成を示す図である。 同実施の形態において用いられるラッチの構成を示す図である。
符号の説明
101…メモリセルアレイ、201…冗長カラムセルアレイ、102…ロウデコーダ、103…カラムデコーダ、104…センスアンプ回路、105…冗長センスアンプ回路、106…アドレスバッファ、107…プリデコーダ、108…不良アドレス記憶回路、109…アドレス切り換え回路、110…不良I/Oデコーダ、111…ブロックセット番号デコーダ、112…データスイッチ回路、113…データバッファ、304…冗長カラムセルアレイ、305a…読出し用アドレスバス線、305b…書込み又は消去用アドレスバス線、306a…読み出し用データバス線、306b…書込み又は消去用データバス線、315…ビジーレジスタ、316a,316b…データ線スイッチ回路、317a,317b…データ線スイッチ回路、319a,319b…センスアンプ回路、320a,320b…冗長センスアンプ回路、321a,321b…データバッファ、307…アドレスバッファ、308…アドレスラッチ、309…アドレスカウンタ、310…制御回路、311…アドレス切り換え回路、312…不良アドレス記憶回路、313a,313b…アドレス比較回路、314a,314b…不良I/Oデコーダ、401…メモリセルアレイ、402…プリデコーダ、403…冗長セルアレイブロック、404…プリデコーダ、410a,410b…ヒットアドレススイッチ回路、420a,420b…コアデコーダ、421a,421b…コアスイッチ回路、601…メモリセルアレイ、602…冗長ロウセルアレイ、503…ロウメインデコーダ、604…ロウサブデコーダ、605…冗長ロウ選択回路、615…プリデコーダ、606…ワード線選択駆動回路、608…転送ゲート、607…ブロックデコーダ、612…アドレスバッファ、611…アドレスカウンタ、612…不良アドレス記憶回路、513…アドレス切り換え回路、614…アドレス比較回路、616…制御回路、701…ラッチ回路、800…不良アドレス記憶回路、801…アルミフューズ回路、802…ROMフューズ回路、821…ラッチ回路。

Claims (5)

  1. 電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを配列して構成され、互いに独立してアクセス可能な少なくとも二つのバンクに分割されたメモリセルアレイと、
    このメモリセルアレイの不良ビット線を救済するために各バンク毎に設けられた冗長カラムセルアレイと、
    前記メモリセルアレイの各バンク毎に設けられたデコード回路と、
    前記少なくとも二つのバンクに共通に配設された、データ読み出し用の第1のアドレスバス線及びデータ書込み又は消去用の第2のアドレスバス線と、
    前記少なくとも二つのバンクに共通に配設された、データ読み出し用の第1のデータバス線及びデータ書込み又は消去用の第2のデータバス線と、
    前記第1のデータバス線に接続された前記メモリセルアレイの並列読出しデータを検知増幅する複数個の第1のセンスアンプ回路と、
    前記第2のデータバス線に接続された前記メモリセルアレイの並列ベリファイ読出しデータを検知増幅する複数個の第2のセンスアンプ回路と、
    各バンク毎に設けられて、あるバンクがデータ書込み又は消去モードとして選択されていることを示すと同時に前記第1及び第2のアドレスバス線の接続切り換え制御、及び前記第1及び第2のデータバス線の接続切り換え制御に用いられるビジー信号を出すビジー信号回路と、
    前記メモリセルアレイの不良アドレス及びこの不良アドレスに対応するデータの入出力がなされるべき入出力端子を記憶する不良アドレス記憶回路と、
    前記冗長カラムセルアレイの読出しデータを検知増幅するための前記第1のデータバス線に接続された第1の冗長センスアンプ回路と、
    前記冗長カラムセルアレイのベリファイ読出しデータを検知増幅するための前記第2のデータバス線に接続された第2の冗長センスアンプ回路と、
    データ読み出し時に前記第1のアドレスバス線に供給されるアドレスと前記不良アドレス記憶回路に保持された不良アドレスの一致を検出する第1のアドレス比較回路と、
    データ書込み又は消去時に前記第2のアドレスバス線に供給されるアドレスと前記不良アドレス記憶回路に保持された不良アドレスの一致を検出する第2のアドレス比較回路と、
    前記第1のアドレス比較回路の一致検出された不良アドレスに対応して前記不良アドレス記憶回路から読み出された前記入出力端子の情報に基づいて、前記複数の第1のセンスアンプ回路の出力の一部を前記第1の冗長センスアンプ回路の出力により置き換える第1のデータスイッチ回路と、
    前記第2のアドレス比較回路の一致検出された不良アドレスに対応して前記不良アドレス記憶回路から読み出された前記入出力端子の情報に基づいて、前記複数の第2のセンスアンプ回路の出力の一部を前記第2の冗長センスアンプ回路の出力により置き換える第2のデータスイッチ回路と
    を有することを特徴とする半導体メモリ。
  2. 電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを配列して構成され、データ消去の最小単位であるブロックの複数個の集合からなるコアが複数個配列されて構成されたメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイの不良ブロックを救済するために前記コア毎に1個ずつ設けられるスペアブロックにより構成された冗長セルアレイブロックとを、それぞれが備え、互いに独立してアクセス可能な少なくとも2つのバンクと
    前記各バンクのメモリセルアレイと冗長セルアレイブロックにそれぞれ設けられたデコード回路と、
    前記少なくとも二つのバンクに共通に配設された、データ読み出し用の第1のアドレスバス線及びデータ書込み又は消去用の第2のアドレスバス線と、
    各バンク毎に設けられて、対応するバンクがデータ書込み又は消去モードとして選択されていることを示すビジー信号を出すビジー信号回路と、
    各バンク毎に設けられて、このビジー信号回路から出力されるビジー信号に応じて前記第1及び第2のアドレスバス線の一方を選択して、対応する前記各バンクのメモリセルアレイと冗長セルアレイブロックにそれぞれ設けられた前記デコード回路に接続するアドレス線スイッチ回路と、
    前記メモリセルアレイの不良ブロックアドレスとその不良ブロックアドレスのブロックを置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスを記憶する不良アドレス記憶回路と、
    データ読み出し時に前記第1のアドレスバス線に供給されるアドレスと前記不良アドレス記憶回路に保持された不良ブロックアドレスとを比較して一致を検出した場合には、一致検出信号と前記不良アドレス記憶回路に記憶されている前記置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスとを第1出力信号線に出力する第1のアドレス比較回路と、
    データ書込み又は消去時に前記第2のアドレスバス線に供給されるアドレスと前記不良アドレス記憶回路に保持された不良ブロックアドレスとを比較して一致を検出した場合には、一致検出信号と前記不良アドレス記憶回路に記憶されている前記置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスとを第2出力信号線に出力する第2のアドレス比較回路と、
    各バンク毎に設けられ、前記第1及び第2のアドレスバス線と前記第1及び第2出力信号線にそれぞれ接続され、前記第1出力信号線から一致検出信号が出力されない場合に、前記第1のアドレスバス線に供給されるアドレスのうちコアアドレスをデコードしてデコード結果を出力し、前記第1出力信号線から一致検出信号が出力された場合に、前記第1出力信号線に供給される前記置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスをデコードしてデコード結果を出力するとともに、前記第2出力信号線から一致検出信号が出力されない場合に、前記第2のアドレスバス線に供給されるアドレスのうちコアアドレスをデコードしてデコード結果を出力し、前記第2出力信号線から一致検出信号が出力された場合に、前記第2出力信号線に供給される前記置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスをデコードしてデコード結果を出力するコアデコーダと
    各バンク毎に設けられて、前記ビジー信号回路から出力されるビジー信号により、前記コアデコーダの2つのデコード結果のいずれか一方を選択して、前記メモリセルアレイ及び前記冗長セルアレイブロックに供給するコアスイッチ回路と、
    各バンク毎に設けられて、前記第1及び第2出力信号線からの一致検出信号により各バンクにおいて、前記メモリセルアレイに設けられたデコード回路を非活性とし、前記冗長セルアレイブロックに設けられたデコード回路を活性にするヒットアドレススイッチ回路と
    を有することを特徴とする半導体メモリ。
  3. 前記コアデコーダは、不良アドレスが検出されたときに前記不良アドレス記憶回路に記憶された前記置換すべき前記スペアブロックコアアドレスをデコードするように構成され、各バンク内の前記メモリセルアレイにおけるある前記コアの不良ブロックを、同一バンク内の別のコアのスペアブロックにより置換できるようにしたことを特徴とする請求項2記載の半導体メモリ。
  4. 前記少なくとも二つのバンクの容量が異なり、容量の大きい方のバンクでの冗長セルアレイブロックのメモリセルアレイに対する容量比に比べて、容量の小さい方のバンクの冗長セルアレイブロックのメモリセルアレイに対する容量比を大きく設定したことを特徴とする請求項2記載の半導体メモリ。
  5. 電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを配列して構成されデータ消去の最小単位であるブロックの複数個の集合からなるコアが複数個配列されて構成されたメモリセルアレイをそれぞれが備え、互いに独立してアクセス可能な少なくとも2つのバンクと、
    各バンクの前記メモリセルアレイの不良ブロックを救済するために各バンクとは独立に設けられ一個のスペアブロックを有する一乃至複数のコアからなる冗長セルアレイブロックと、
    前記各バンクのメモリセルアレイと前記冗長セルアレイブロックにそれぞれ設けられたデコード回路と、
    前記各バンクに共通に配設された、データ読み出し用の第1のアドレスバス線及びデータ書込み又は消去用の第2のアドレスバス線と、
    各バンク毎に設けられて、対応するバンクがデータ書込み又は消去モードとして選択されていることを示すビジー信号を出すビジー信号回路と、
    各バンク毎に設けられ前記ビジー信号回路から出力されるビジー信号に応じて前記第1及び第2のアドレスバス線の一方を選択して前記メモリセルアレイに接続する第1のアドレス線スイッチ回路と、
    前記冗長セルアレイブロックに設けられ前記第1及び第2のアドレスバス線を前記冗長セルアレイブロックに設けられた前記デコード回路に接続する第2のアドレス線スイッチ回路と、
    前記メモリセルアレイの不良ブロックアドレスとその不良ブロックアドレスのブロックを置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスを記憶する不良アドレス記憶回路と、
    データ読み出し時に前記第1のアドレスバス線に供給されるアドレスと前記不良アドレス記憶回路に保持された不良ブロックアドレスとを比較して一致を検出した場合には、一致検出信号と前記不良アドレス記憶回路に記憶されている前記置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスとを第1出力信号線に出力する第1のアドレス比較回路と、
    データ書込み又は消去時に前記第2のアドレスバス線に供給されるアドレスと前記不良アドレス記憶回路に保持された不良ブロックアドレスとを比較して一致を検出した場合には、一致検出信号と前記不良アドレス記憶回路に記憶されている前記置換すべき前記スペアブロックのコアアドレスとを第2出力信号線に出力する第2のアドレス比較回路と、
    前記各バンク毎に設けられ前記第1及び第2出力信号線から一致検出出力を出さないときに活性化され、前記第1及び第2のアドレスバス線に供給されるアドレスのうちコアアドレスをデコードしてデコード結果を出力する第1のコアデコーダと、
    前記各バンク毎に設けられ、前記第1のコアデコーダの前記デコード結果を前記ビジー信号回路から出力されるビジー信号により選択して前記メモリセルアレイに設けられた前記デコード回路に供給するコアスイッチ回路と、
    前記冗長セルアレイブロックに設けられ前記第1及び第2出力信号線から前記置換すべきスペアブロックのコアアドレスをデコードしてデコード結果を前記冗長セルアレイブロックに設けられた前記デコード回路に供給する第2のコアデコーダと
    を有することを特徴とする半導体メモリ。
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