JP2002268837A - 印刷制御プログラム、印刷制御プログラムを記録した媒体、印刷制御装置および印刷制御方法 - Google Patents

印刷制御プログラム、印刷制御プログラムを記録した媒体、印刷制御装置および印刷制御方法

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JP2002268837A JP2001070238A JP2001070238A JP2002268837A JP 2002268837 A JP2002268837 A JP 2002268837A JP 2001070238 A JP2001070238 A JP 2001070238A JP 2001070238 A JP2001070238 A JP 2001070238A JP 2002268837 A JP2002268837 A JP 2002268837A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間ファイルがギガバイト単位の巨大なファ
イルサイズとなり、印刷を行うことができないことがあ
った。 【解決手段】 印刷データを入手する印刷データ入手機
能P1と、同印刷データに基づいて基準のファイルサイ
ズを超えないように分割して複数の中間ファイルを作成
可能な中間ファイル作成機能P2と、同中間ファイルを
読み出して所定の変換処理を行って印刷用実データを作
成する印刷用実データ作成機能P3とをコンピュータに
実現させる構成とした。中間ファイルは印刷を行うこと
ができなくなる程に巨大なファイルサイズとならないの
で、巨大なデータサイズの印刷データが作成されても、
確実に印刷を行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷制御プログラ
ム、印刷制御プログラムを記録した媒体、印刷制御装置
および印刷制御方法に関し、特に、印刷データを入手し
て中間ファイルを作成し、この中間ファイルをメモリに
読み出して所定の変換処理を行うことにより印刷用実デ
ータを作成する印刷制御プログラム、印刷制御プログラ
ムを記録した媒体、印刷制御装置および印刷制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の印刷制御プログラムは、
アプリケーションプログラムにて作成された印刷データ
から描画命令を含む中間ファイルを1個のファイルとし
て作成し、ハードディスクに一時的に記憶させている。
そして、この1個とされた中間ファイルをRAMに読み
出し、読み出された描画命令に応じてRGBビットマッ
プデータを作成し、CMYKに基づく色データに変換す
る画像処理等を実行して印刷用実データを作成してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の印刷制
御プログラムでは、以下のような課題があった。すなわ
ち、大型プリンタを使用して印刷を行う場合、巨大なデ
ータサイズの印刷データが作成され、中間ファイルがギ
ガバイト単位の巨大なファイルサイズとなることがあっ
た。この場合、中間ファイルを読み出すためのRAMの
空き容量が不足していたり、オペレーティングシステム
が2ギガバイト以上のRAMを扱うことができなかった
りする等により、印刷を行うことができないことがあっ
た。本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、
巨大なデータサイズの印刷データが作成されても確実に
印刷を行うことが可能な印刷制御プログラム、印刷制御
プログラムを記録した媒体、印刷制御装置および印刷制
御方法の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、印刷データを入手して中
間ファイルを作成し、この中間ファイルをメモリに読み
出して所定の変換処理を行うことにより印刷用実データ
を作成する印刷制御プログラムであって、上記印刷デー
タを入手する印刷データ入手機能と、この印刷データ入
手機能にて入手された印刷データに基づいて、基準のフ
ァイルサイズを超えないように分割して複数の上記中間
ファイルを作成可能な中間ファイル作成機能と、この中
間ファイル作成機能にて作成された中間ファイルを読み
出して上記変換処理を行い、上記印刷用実データを作成
する印刷用実データ作成機能とをコンピュータに実現さ
せる構成としてある。
【0005】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、印刷データ入手機能が印刷データを入手
したとき、中間ファイル作成機能は同印刷データに基づ
いて、基準のファイルサイズを超えないように分割して
複数の中間ファイルを作成することが可能である。そし
て、印刷用実データ作成機能は、同中間ファイルをメモ
リに読み出して所定の変換処理を行うことにより印刷用
実データを作成する。すなわち、中間ファイルが読み出
されるメモリの空き容量やオペレーティングシステムの
仕様等を考慮して上記基準のファイルサイズを設定して
おくことにより、中間ファイルは印刷を行うことができ
なくなる程に巨大なファイルサイズとならない。したが
って、巨大なデータサイズの印刷データが作成されて
も、確実に印刷を行うことが可能となる。
【0006】ここで、中間ファイル作成機能の構成の一
例として、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記
載の印刷制御プログラムにおいて、上記中間ファイル作
成機能は、所定サイズとされた基準のファイルサイズを
超えないように分割して複数の上記中間ファイルを作成
する構成としてある。すなわち、簡易な構成で分割され
た複数の中間ファイルを作成することができる。
【0007】むろん、基準のファイルサイズを所定サイ
ズとする構成は一例に過ぎない。そこで、請求項3にか
かる発明は、上記請求項1に記載の印刷制御プログラム
において、上記基準のファイルサイズについての設定入
力を受け付け、同基準のファイルサイズを取得する基準
サイズ取得機能が設けられ、上記中間ファイル作成機能
は、上記基準サイズ取得機能にて取得された基準のファ
イルサイズを超えないように分割して複数の上記中間フ
ァイルを作成する構成としてある。すなわち、基準のフ
ァイルサイズを設定することができるので、利便性が向
上する。なお、基準サイズ取得機能は、利用者による操
作入力を受け付けて基準のファイルサイズを取得しても
よいし、オペレーティングシステム等から基準のファイ
ルサイズについての指示を入手することにより基準のフ
ァイルサイズを取得してもよい。また、基準のファイル
サイズを設定するかどうかの選択入力を受け付け、入力
内容が基準のファイルサイズを設定するものであるとき
に基準のファイルサイズを設定するようにしてもよい。
【0008】さらに、基準のファイルサイズを自動的に
変えるようにしてもよい。その構成の一例として、請求
項4にかかる発明は、上記請求項1に記載の印刷制御プ
ログラムにおいて、上記中間ファイル作成機能は、上記
メモリの空き容量に応じて上記基準のファイルサイズを
決定し、当該基準のファイルサイズを超えないように分
割して複数の上記中間ファイルを作成する構成としてあ
る。すなわち、基準のファイルサイズは中間ファイルが
読み出されるメモリの空き容量に応じて決定されるの
で、メモリを効率よく利用して印刷用実データを作成す
ることができる。
【0009】ところで、印刷用実データ作成機能が上記
中間ファイルを読み出す構成の一例として、請求項5に
かかる発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
載の印刷制御プログラムにおいて、上記印刷用実データ
作成機能は、上記中間ファイル作成機能にて作成された
中間ファイルを同時には複数読み出さない構成としてあ
る。すなわち、分割して作成された複数の中間ファイル
が同時にはメモリ上に展開されないため、確実に中間フ
ァイルから印刷用実データを作成することができる。む
ろん、印刷用実データ作成機能を中間ファイルを同時に
は複数読み出さない構成とするのは一例に過ぎない。例
えば、分割して作成された中間ファイルのうち、一部で
あれば複数の中間ファイルを選択して同時に読み出す構
成とすることができる。
【0010】また、印刷領域内で区分された複数の領域
毎に印刷を行う場合に、印刷用実データ作成機能が上記
中間ファイルを読み出す構成の一例として、請求項6に
かかる発明は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
載の印刷制御プログラムにおいて、上記印刷用実データ
作成機能は、印刷される印刷領域内で区分された複数の
区分領域と上記中間ファイルとを対応させるレコードリ
ストを作成し、同区分領域毎に同レコードリストを参照
して対応する上記中間ファイルを読み出し、同区分領域
毎の上記印刷用実データを作成する構成としてある。
【0011】上記のように構成した請求項6にかかる発
明においては、レコードリストは、印刷される印刷領域
内で区分された複数の区分領域と、分割して作成された
中間ファイルとが対応するように作成される。そして、
印刷用実データ作成機能は、この区分領域毎にレコード
リストを参照して対応する中間ファイルを読み出し、同
区分領域毎の印刷用実データを作成する。すなわち、印
刷領域内で区分された複数の領域毎に印刷用実データを
作成する際、レコードリストを参照することにより、必
要な中間ファイルのみメモリに読み出されて展開される
ことになる。したがって、ファイルをメモリに読み出し
て展開する処理の時間を短縮させることができる。むろ
ん、レコードリストを設ける構成は一例に過ぎず、例え
ば、コンピュータの環境に応じて上記区分領域に対応し
たファイルを作成する構成としてもよい。
【0012】また、レコードリストを利用した構成の一
例として、請求項7にかかる発明は、上記請求項6に記
載の印刷制御プログラムにおいて、上記印刷用実データ
作成機能は、上記中間ファイルに含まれる描画命令を格
納したアドレスを上記区分領域に対応させて上記レコー
ドリストに格納し、同区分領域毎に同レコードリストか
ら対応するアドレスを取得し、同アドレスに対応する上
記中間ファイルを読み出す構成としてある。
【0013】上記のように構成した請求項7にかかる発
明においては、レコードリストは、印刷される印刷領域
内で区分された複数の区分領域と、分割して作成された
中間ファイルに含まれる描画命令を格納したアドレスと
が対応して格納されている。そして、印刷用実データ作
成機能は、同区分領域毎にレコードリストから対応する
描画命令を格納したアドレスを取得し、同アドレスに対
応する中間ファイルを読み出す。すなわち、レコードリ
ストに中間ファイルのファイル名や中間ファイルを一時
記憶したアドレスが格納されていなくても、中間ファイ
ルを読み出し、上記区分領域に対応する描画命令を取得
することができる。むろん、レコードリストの構成は様
々可能であり、レコードリストに中間ファイルのファイ
ル名や中間ファイルを一時記憶したアドレスを格納して
もよい。
【0014】ところで、入手する印刷データの中には、
巨大なデータサイズのビットマップデータもある。そこ
で、請求項8にかかる発明は、上記請求項6または請求
項7のいずれかに記載の印刷制御プログラムにおいて、
上記中間ファイル作成機能は、上記印刷データがビット
マップデータであるとき、上記区分領域のそれぞれに対
応する領域の複数のビットマップデータを作成して上記
中間ファイルとする構成としてある。上記のように構成
した請求項8にかかる発明においては、分割して作成さ
れる中間ファイルは、印刷される印刷領域内で区分され
た複数の区分領域のそれぞれに対応する領域の複数のビ
ットマップデータから作成される。すなわち、中間ファ
イルはビットマップデータとして分割して作成される。
【0015】ところで、本発明の印刷制御プログラムを
実施する上で、プログラムのデータを記録媒体に記録
し、この記録媒体を流通させ、同記録媒体からデータを
適宜サーバやクライアントに読み込むことが考えられ
る。従って、請求項9にかかる発明においても、基本的
には同様の作用となる。すなわち、必ずしも印刷制御プ
ログラムに限らず、そのプログラムを記録した媒体とし
ても有効であり、請求項2〜請求項8に記載された構成
を当該プログラムを記録した媒体に対応させることも可
能であることは言うまでもない。なお、上記記録媒体
は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であ
ってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体におい
ても全く同様に考えることができる。また、一部がソフ
トウェアであって、一部がハードウェアで実現される場
合においても本発明の思想において全く異なるものはな
く、一部を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適
宜読み込む形態のものも含まれる。さらに、一次複製
品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地
なく同等である。
【0016】また、本発明の印刷制御プログラムはコン
ピュータにおいて実現され、このようなコンピュータを
含んだ実体のある装置としても適用可能であることは容
易に理解できる。従って、請求項10にかかる発明にお
いても、基本的には同様の作用となる。すなわち、必ず
しも印刷制御プログラムに限らず、その装置としても有
効であり、請求項2〜請求項8に記載された構成を当該
装置に対応させることも可能であることは言うまでもな
い。むろん、このような印刷制御装置は単独で実施され
る場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の方
法とともに実施されることもあるなど、発明の思想とし
てはこれに限らず、各種の態様を含むものであって、適
宜、変更可能である。
【0017】さらに、本発明の印刷制御プログラムが上
述の機能に対応した所定の制御手順に従って処理を進め
ていく上で、その根底にはその手順に発明が存在すると
いうことは当然である。従って、本発明は方法としても
適用可能であり、請求項11にかかる発明においても、
基本的には同様の作用となる。すなわち、必ずしもプロ
グラムに限らず、その方法としても有効であり、請求項
2〜請求項8に記載された構成を当該方法に対応させる
ことも可能であることは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、巨大な
データサイズの印刷データが作成されても確実に印刷を
行うことが可能な印刷制御プログラムを提供することが
できる。また、請求項2にかかる発明によれば、簡易な
構成で分割された複数の中間ファイルを作成することが
可能となる。さらに、請求項3にかかる発明によれば、
基準のファイルサイズを設定することができるので、利
便性を向上させることができる。
【0019】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
中間ファイルが読み出されるメモリを効率よく利用して
印刷用実データを作成することが可能となる。さらに、
請求項5にかかる発明によれば、分割して作成された複
数の中間ファイルが同時にはメモリ上に存在しないた
め、確実に中間ファイルから印刷用実データを作成する
ことが可能となる。さらに、請求項6にかかる発明によ
れば、印刷領域内で区分された複数の領域毎に印刷用実
データを作成する際、必要な中間ファイルのみメモリに
読み出されて展開されるので、処理時間を短縮させるこ
とができる。
【0020】さらに、請求項7にかかる発明によれば、
レコードリストに中間ファイルのファイル名や中間ファ
イルを一時記憶したアドレスが格納されていなくても、
中間ファイルを読み出し、上記区分領域に対応する描画
命令を取得することが可能となる。さらに、請求項8に
かかる発明によれば、印刷データがビットマップデータ
であるときに中間ファイルを作成する構成の一例を提供
することができる。さらに、請求項9〜請求項11にか
かる発明によれば、巨大なデータサイズの印刷データが
作成されても確実に印刷を行うことが可能な印刷制御プ
ログラムを記録した媒体、印刷制御装置および印刷制御
方法を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、下記の順序に従って本発明
の実施形態を説明する。 (1)印刷制御プログラムを実行可能なコンピュータの
構成: (2)印刷制御プログラムの概略構成: (3)印刷データから印刷用実データに変換するときの
データの変化: (4)プリンタドライバを構成する各モジュール: (5)本実施形態の動作:
【0022】(1)印刷制御プログラムを実行可能なコ
ンピュータの構成:以下、図面に基づいて本発明の実施
形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる
印刷制御プログラムを実行可能なコンピュータの概略構
成を示したブロック構成図である。図において、コンピ
ュータ10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えて
おり、このCPU11はシステムバス12を介してRO
M13やRAM14にアクセス可能である。また、シス
テムバス12には外部記憶装置であるハードディスクド
ライブ15とCD−ROMドライブ16とフロッピー
(登録商標)ディスクドライブ17とが接続されてい
る。ハードディスクドライブ15に接続されてデータを
格納するハードディスク15aには、ソフトウェアとし
てオペレーティングシステム(以下、OSと呼ぶ。)や
文書情報や画像情報を作成可能なアプリケーションプロ
グラム(以下、APLと呼ぶ。)等が格納されており、
これらのソフトウェアは、実行時にCPU11によって
適宜RAM14に転送される。本印刷制御プログラム
も、ハードディスク15aに記憶されている。そして、
CPU11は、当該RAM14に適宜アクセスしてソフ
トウェアを実行する。すなわち、RAM14を一時的な
ワークエリアとして利用しながら種々のプログラムを実
行することになる。
【0023】システムバス12には入力インターフェイ
ス18が接続されており、この入力インターフェイス1
8には、キーボード18aやマウス18bが操作用入力
機器として接続されている。また、システムバス12に
はCRTインターフェイス19が接続され、このCRT
インターフェイス19を介して表示用のディスプレイ1
9aが接続されている。さらに、システムバス12には
プリンタインターフェイス20が接続され、このプリン
タインターフェイス20を介して所定の印刷ジョブに基
づいて印刷用紙や印刷用布等に印刷するプリンタ20a
が接続されている。
【0024】ここで、コンピュータ10とプリンタ20
aとの接続インターフェイスはパラレルインターフェイ
スに限られる必要もなく、シリアルインターフェイスや
SCSI、USB接続など種々の接続態様を採用可能で
あるし、今後開発されるいかなる接続態様であっても同
様である。本実施形態のコンピュータ10はいわゆるデ
スクトップ型パーソナルコンピュータであり、構成を簡
略化して説明している。むろん、コンピュータ10には
コンピュータとして一般的な構成を有するものを採用す
ることができ、ノート型であるとか、モバイル対応のも
のであってもよい。また、コンピュータ10は、パーソ
ナルコンピュータに限定されるものではない。
【0025】上述したように各ソフトウェア類は、ハー
ドディスク15aに格納されているが、各ソフトウェア
を格納可能な記録媒体は、ハードディスク15aに限定
されるものではない。例えば、CD−ROM16aであ
るとか、フロッピーディスク17aであってもよい。こ
れらの記録媒体に記録されたソフトウェアは、CD−R
OMドライブ16やフロッピーディスクドライブ17を
介してコンピュータ10にて読み込まれ、ハードディス
ク15aにインストールされることになる。そして、上
述したようにCPU11によってハードディスク15a
を介してRAM14上に読み込まれて各種処理が実行さ
れることになる。また、記録媒体は、これらに限定され
ず、光磁気ディスクなどであってもよい。また、半導体
デバイスとしてフラッシュカードなどの不揮発性メモリ
などを利用することも可能である。また、システムバス
12に接続されたモデム等の通信インターフェイス21
によって所定の通信回線21aに接続し、この通信回線
21a上に設置されている各プログラム類を格納可能な
ファイルサーバ21bにアクセスして、各ソフトウェア
類をダウンロードすることも可能である。
【0026】本実施形態で使用するプリンタ20aは、
A0サイズの印刷用紙や横断幕等の布に印刷を行うこと
ができる大型タイプを採用している。ここで、プリンタ
20aは、図示しないCPU、ファームウェア等を備え
ており、このファームウェアに記載されたプログラムに
従って、コンピュータ10から送信されるCMYKのデ
ータやページ記述言語等からなる印刷ジョブである印刷
用実データをプリンタインターフェイス20を介して受
信する。本プリンタ20aは、印刷用実データに基づい
て所定の駆動装置にて印字ヘッドや印刷用紙搬送機構を
駆動しながら印刷を実行する。
【0027】以上のハードウェアを前提として、コンピ
ュータ10上では、図2に示す態様でハードディスク1
5aに格納されたソフトウェアが実行されている。すな
わち、上述したハードウェアを基礎としてバイオス15
a1が実行され、その上層にてOS15a2と、APL
15a3とが実行される。基本的には、OS15a2が
バイオス15a1を介するか直にハードウェアとアクセ
スし、APL15a3は、このOS15a2を介してハ
ードウェアとデータなどのやりとりを行う。
【0028】例えば、ハードディスク15aからデータ
を読み込む場合には、OS15a2を介してハードウェ
アにアクセスすることになる。この他、OS15a2に
はハードウェアを制御するための各種のドライバ類が組
み込まれ、OS15a2の一部となって各種の制御を実
行する。このドライバ類は、CRTインターフェイス1
9を制御するディスプレイドライバ15a4や、プリン
タドライバ15a5や、通信インターフェイス21を制
御する通信ドライバ15a6等である。
【0029】図3は、本発明の一実施形態にかかる印刷
制御プログラムが含まれるプリンタドライバ15a5の
実行環境をブロック図により示している。プリンタドラ
イバ15a5は、APL15a3からの印刷機能の実行
時に稼働される。プリンタドライバ15a5は、プリン
タインターフェイス20を介してプリンタ20aと双方
向の通信を行うことが可能であり、OS15a2を介し
てAPL15a3から印刷データを受け取って印刷用実
データを作成し、プリンタ20aに送出する。また、O
S15a2には、描画画像情報や文書情報等のグラフィ
ックスに関してグラフィックユーザーインターフェイス
機能を実現するGDI(Graphics Devic
e Interface)30や、ハードディスク15
aの所定の領域に格納された中間ファイルに対して所定
の処理を実施して印刷用実データを作成してプリンタ2
0aに送出するポートドライバー31が組み込まれてい
る。
【0030】プリンタドライバ15a5には、印刷デー
タ入手モジュールm1と、中間ファイル作成モジュール
m2と、印刷用実データ作成モジュールm3と、環境設
定取得モジュールm4と、印刷設定取得モジュールm5
とが組み込まれている。印刷データ入手モジュールm1
は、GDI30から、APL15a3にて作成された印
刷データを取得する。中間ファイル作成モジュールm2
は、印刷データ入手モジュールm1が取得した印刷デー
タから中間ファイルを作成し、ハードディスク15aに
一時記憶させる。その際、基準のファイルサイズを超え
ないように中間ファイルを作成する。環境設定取得モジ
ュールm4は、この基準のファイルサイズについての操
作入力を受け付けて基準のファイルサイズを取得し、中
間ファイル作成モジュールm2に対して出力することが
可能である。
【0031】また、ポートドライバー31は、印刷用実
データ作成モジュールm3が作成した印刷用実データを
プリンタ20aに対して出力し、プリンタ20aに印刷
させることが可能である。印刷用実データ作成モジュー
ルm3は、ハードディスク15aに一時記憶されている
中間ファイルを適宜取得し、RGBに基づく色データを
CMYKに基づく色データに変換する画像処理等を実行
し、プリンタ20aに出力するための印刷用実データを
作成する。その際、印刷設定取得モジュールm5にて取
得された各種印刷パラメータに基づいて印刷用実データ
を作成する。そして、ポートドライバー31を起動さ
せ、印刷用実データをプリンタ20aに出力させる。
【0032】(2)印刷制御プログラムの概略構成:図
4は、プリンタドライバ15a5に含まれる本印刷制御
プログラムPの概略構成を示したクレーム対応図であ
る。図において、本印刷制御プログラムPは、印刷デー
タ入手機能P1と、中間ファイル作成機能P2と、印刷
用実データ作成機能P3と、基準サイズ取得機能P4と
を備えている。この構成において、印刷制御プログラム
Pは、概略、印刷データ入手機能P1が印刷データを入
手すると、中間ファイル作成機能P2は印刷データ入手
機能P1にて入手された印刷データに基づいて、中間フ
ァイルを作成する。その際、基準のファイルサイズを超
えないように分割して複数の中間ファイルを作成するこ
とが可能である。なお、作成された中間ファイルはハー
ドディスク15aに一時記憶される。印刷用実データ作
成機能P3は、ハードディスク15aに一時記憶された
中間ファイルをRAM14に読み出し、中間ファイルに
含まれる描画命令に応じてRGBビットマップデータを
作成し、CMYKに基づく色データに変換する画像処理
等を実行して印刷用実データを作成する。すると、プリ
ンタ20aは印刷用実データを入手して印刷用紙等に印
刷を行うことができる。
【0033】(3)印刷データから印刷用実データに変
換するときのデータの変化:なお、APL15a3はA
PL用印刷機能を有しており、このAPL用印刷機能を
実行するとプリンタドライバ15a5がOS15a2に
含まれるGDI30をコールして印刷インターフェイス
画面を表示し、各種の印刷パラメータの選択が可能にな
るようにしてある。APL15a3にて表示される図5
に示すような操作画面100において、ウィンドウ枠1
01の上方枠部102の左端に表示される「ファイル」
103の文字をマウス18bにてクリックし、プルダウ
ンメニュー104を表示させて、その中の「印刷メニュ
ー」105をクリックすると、APL用印刷機能が選択
され、図示しない印刷インターフェイス画面が表示され
る。この印刷インターフェイス画面を表示するのが図3
におけるプリンタドライバ15a5である。印刷インタ
ーフェイス画面には、印刷ボタンが設けられており、こ
の印刷ボタンがクリックされると印刷用実データを作成
する処理が行われる。
【0034】図6は、APL15a3にて作成された印
刷データが印刷用実データに変換されるときのデータの
変化を模式的に示している。APL15a3が作成する
印刷データD1は、所定のルールに則って印刷用実デー
タを作成するための印刷コマンドの集合体である。印刷
データD1は、文字コードを中心とした文字データであ
るときもあれば、線等を描くときの始点・終点等の座標
値を中心としたデータであるときもあるし、ビットマッ
プデータを中心としたデータであるときもある。むろ
ん、文字データや線等のデータやビットマップデータが
混在したデータであることもある。また、印刷データD
1には、印刷用紙等の用紙サイズの情報、印刷用紙等を
縦置きにするか横置きにするかの配置方向の情報、余白
の大きさの情報、ヘッダの情報、等も含まれる。
【0035】図7は、印刷データD1が線を描くための
線データである場合の同印刷データD1の構造の一例を
示している。図において、印刷データD1全体としての
ヘッダとなる上記用紙サイズ、配置方向、余白、等の情
報が同印刷データD1の最初に配置され、その後に各印
刷コマンドのデータが順番に配置されている。印刷コマ
ンドは、1個のときもあれば、複数の場合もある。各印
刷コマンドのデータにはそれぞれヘッダが設けられ、同
ヘッダにはデータ形式が文字データであるか線等のデー
タであるかビットマップデータであるか等を区別するた
めの情報が含まれる。図に示すように、データ形式が
「線データ」であるとき、ヘッダにはさらに「線種
類」、「色データ」、「フォーマット」、等の情報が含
まれる。ここで、「線種類」には直線、連続した折れ
線、長方形、多角形等があり、「色データ」は直線等の
色を指定するデータである。また、「フォーマット」に
は実線、点線、一点鎖線等の他、線の太さ、線の端部の
形状(例えば、矢印形状)、閉じた平面の模様(例え
ば、塗りつぶす等)、等がある。データ形式が「線デー
タ」であるときには、各ヘッダの後に線の端部の座標値
が配置される。例えば、二点を結ぶ直線の始点の座標が
(X11,Y11)、終点の座標が(X12,Y12)
であるとき、ヘッダの後のデータは座標値X11,Y1
1,X12,Y12となる。
【0036】印刷データD1がビットマップデータを中
心としたデータである場合の同印刷データD1の構造
は、例えば、図8に示すようになる。図において、印刷
データD1全体としてのヘッダは線データの場合と同じ
である。その後に配置される印刷コマンドは、複数の場
合もあれば、1個の場合もあり、図は1個の場合を示し
ている。印刷コマンドのヘッダには、データ形式である
「ビットマップデータ」、横方向のビットサイズである
「x方向サイズ」、縦方向のビットサイズである「y方
向サイズ」、1ピクセル当たりのビット数を意味する
「bpp」等の情報が含まれる。ここで、「bpp」
は、1、4、8、16、24、32、等の数値が採用さ
れる。ヘッダの後には、ピクセル毎の色データが順番に
配置される。ビットマップデータを構成する一単位であ
るピクセル毎の色データが図9に示すようになっている
場合、色データの配列は、A11,A12,A13,・
・・,A21,A22,A23,・・・,A31,A3
2,A33,・・・のように、左上から右端に達するま
で右方向に並べ、右端に達すると1ピクセル分下の左端
から右端に達するまで右方向に並べることを繰り返した
ものである。
【0037】ここで、各色データA11,A12,・・
・は、「bpp」の数値と同じビット数とされている。
例えば、1ピクセル当たりRGBそれぞれ256階調と
されたビットマップデータである場合、RGBそれぞれ
について8ビット必要であるので、「bpp」は24で
あり、各色データは24ビットすなわち3バイトのデー
タとされる。また、色データの個数は、「x方向サイ
ズ」に「y方向サイズ」を乗じたものになる。なお、印
刷データD1には、ビットマップデータを圧縮した圧縮
データもある。この場合には、各色データA11,A1
2,・・・の後に色の種類等を参照するための参照テー
ブルが設けられる。
【0038】APL15a3にて作成された印刷データ
D1は、GDI30を介してプリンタドライバ15a5
に引き渡され、中間ファイルに格納する中間言語である
描画命令に置き換えられる。印刷データD1を入手する
処理をコンピュータ10に実現させるのがプリンタドラ
イバ15a5の印刷データ入手モジュールm1であり、
印刷データD1を描画命令に置き換える処理をコンピュ
ータ10に実現させるのがプリンタドライバ15a5の
中間ファイル作成モジュールm2である。描画命令は各
種描画単位から構成され、中間ファイル作成モジュール
m2は印刷コマンド毎に対応する描画単位に置き換えて
中間ファイルD2を作成する。この中間ファイルD2の
構造は印刷データD1の構造と似たものである。すなわ
ち、図8に例示したビットマップデータからなる印刷デ
ータD1では内部に含まれる印刷コマンドに対応する描
画単位に置き換えられ、描画単位にはビットマップデー
タの印刷命令を意味する「ビットマップデータ」を始め
として、印刷コマンドのヘッダを構成する「x方向サイ
ズ」、「y方向サイズ」、「bpp」等、そして、ピク
セル毎の色データが含まれる。また、図7に例示した線
データからなる印刷データD1では各印刷コマンドに対
応する複数の描画単位に置き換えられる。
【0039】また、中間ファイル作成モジュールm2
は、中間ファイルD2を作成する際、描画命令に置き換
えた印刷データを必要に応じて基準のファイルサイズを
超えないように分割して中間ファイルD2を作成する。
印刷データが複数の印刷ページ分ある場合は、印刷ペー
ジ毎ともなるように分割して中間ファイルD2を作成す
る。例えば、従来のように中間ファイルを分割しない場
合に1GB(ギガバイト)すなわち1024MB(メガ
バイト)の中間ファイルが作成される印刷データである
場合に、基準のファイルサイズが256MBであるとす
ると、1024/256=4であるから、少なくとも4
個の中間ファイルに分割されて作成されることになる。
この中間ファイルD2は、ハードディスク15aに一時
記憶される。中間ファイルD2が分割されているときに
は、ハードディスク15aには複数の中間ファイルD2
が一時記憶される。
【0040】一時記憶された中間ファイルD2は、プリ
ンタドライバ15a5にてRAM14に読み出され、R
GBビットマップデータD3に変換された後、印刷用実
データD4が作成される。中間ファイルD2から印刷用
実データD4を作成する処理をコンピュータ10に実現
させるのが、プリンタドライバ15a5の印刷用実デー
タ作成モジュールm3である。印刷用実データ作成モジ
ュールm3は、同時には複数読み出さないように中間フ
ァイルD2をRAM14に読み出す。そして、中間ファ
イルD2に含まれる描画命令に基づいてビットマップデ
ータに変換し、RGBビットマップデータD3を作成す
る。本実施形態で使用するプリンタ20aは大型タイプ
であるため、印刷される対象が印刷用紙とすると、図1
0に示すように、印刷用紙200に印刷される印刷領域
201を複数の区分領域であるバンド202に区分して
印刷を行うようにしている。そこで、印刷用実データ作
成モジュールm3は、バンド202それぞれに対応する
複数のRGBビットマップデータD3を作成している。
【0041】ここで、予めバンド202に対応する中間
ファイルD2を参照することができるように、印刷用実
データ作成モジュールm3は、複数のバンド202と上
記中間ファイルD2とを対応させたレコードリストを作
成する。例えば、印刷データD1が線データの集合体で
あり、図11に示す印刷領域201に直線を印刷させる
描画単位U1〜U6が3つに分割されて図12に示すよ
うに3個の中間ファイルF11〜F13が作成された場
合、図13に示すようなレコードリストR1を作成す
る。なお、図11に示した描画単位U1〜U6は、わか
りやすくするため、3つに分割した中間ファイルF11
〜F13に分けて示している。また、図12に示す中間
ファイルは、同中間ファイル全体としてのヘッダの記載
を省略している。ここで、図12に示すアドレス(16
進数で記載)は各描画単位U1〜U6の開始のアドレス
であり、描画単位のそれぞれが格納されたアドレス空間
は、例えば「00410000」〜「004100F
F」(描画単位U1の場合)となる。ここでいうアドレ
スとは、中間ファイル作成モジュールm2と印刷用実デ
ータ作成モジュールm3とが描画単位を取り扱うために
仮想的に割り振ったものであり、RAM14上のアドレ
スとは必ずしも同一ではない。しかし、本実施形態で
は、わかりやすく説明するため、描画単位が格納された
アドレスはRAM14上のアドレスと一致するものとし
て説明することにする。レコードリストR1には、描画
単位を格納したアドレスがバンドB1〜B5別に格納さ
れる。中間ファイルF11のアドレス「0041000
0」に格納された描画単位U1については、バンドB1
とバンドB2とに描かれる描画単位であるため、レコー
ドリストR1にはバンド「B1」と「B2」とにアドレ
ス「00410000」が格納される。アドレス「00
410100」に格納された描画単位U2については、
バンドB1〜B5すべてに描かれる描画単位であるた
め、レコードリストR1のすべてのバンドにアドレス
「00410100」が格納される。中間ファイルF1
2のアドレス「18524000」に格納された描画単
位U4については、バンドB3のみに描かれる描画単位
であるため、レコードリストR1にはバンド「B3」の
みにアドレス「18524000」が格納される。
【0042】また、印刷データD1が一つのビットマッ
プデータである場合、図14に例示すように分割されて
描画単位U1〜U5に置き換えられる。そして、図15
に示すように、描画単位U1〜U5を一つずつ含むよう
に5個の中間ファイルF11〜F15が作成される。こ
の場合、図16に示すようなレコードリストR1が作成
される。中間ファイルF11のアドレス「004100
00」に格納された描画単位U1については、バンドB
1のみに描かれる描画単位であるため、レコードリスト
R1にはバンド「B1」のみにアドレス「004100
00」が格納される。中間ファイルF12のアドレス
「0A410000」に格納された描画単位U2につい
ては、バンドB2にのみ描かれる描画単位であるため、
レコードリストR1にはバンド「B2」とにアドレス
「0A410000」が格納される。
【0043】RGBビットマップデータD3が作成され
た後、印刷用実データ作成モジュールm3は、RGBビ
ットマップデータD3からLUTと呼ばれる色変換テー
ブルを用いてCMYKビットマップデータに変換し、プ
リンタ20aに印刷させる印刷用実データD4を作成す
る。このとき、RGBビットマップデータD3のそれぞ
れに対応する複数の印刷用実データD4を作成する。す
ると、プリンタ20aは、複数の印刷用実データD4に
基づいてバンド202毎に印刷を行うことができる。な
お、印刷データD1がCMYKビットマップデータであ
る場合、図6で示したCMYK変換を行う必要はない。
また、印刷データD1がJPEG形式等のデータである
場合、RGBビットマップ変換とCMYK変換とを行わ
ずにデータをプリンタ20aに送信し、プリンタ20a
にCMYK変換させて印刷を実行させることも可能であ
る。
【0044】ところで、OS15a2は環境設定機能を
有しており、この環境設定機能を実行するとプリンタド
ライバ15a5がOS15a2に含まれるGDI30を
コールしてプロパティ設定画面を表示し、印刷処理に関
する各種のパラメータの選択が可能になるようにしてあ
る。OS15a2にて表示される図17に示すような操
作画面110において、プリンタの絵柄とされたプリン
タアイコン116をマウス18bにてクリックした後、
ウィンドウ枠111の上方枠部112の左端に表示され
る「ファイル」113の文字をマウス18bにてクリッ
クし、プルダウンメニュー114を表示させて、その中
の「プロパティメニュー」115をクリックすると、環
境設定機能が選択され、図18に示すようなプロパティ
設定画面120が表示される。このプロパティ設定画面
120を表示するのは図3におけるプリンタドライバ1
5a5である。
【0045】プロパティ設定画面120には、各種設定
入力を受け付けるために複数のタブ121が画面上部に
設けられている。図18は、「中間ファイル」の文字が
書かれたタブ121がマウス18bにて選択されたとき
の画面を示している。画面には、中間ファイルサイズ選
択領域122、OKボタン124、キャンセルボタン1
25が設けられている。なお、プロパティ設定画面12
0にて、印刷を行う際に中間ファイルを作成するか否か
の選択操作を受け付けることも可能である。中間ファイ
ルを作成しない選択が行われた場合、中間ファイルは作
成されないが、プリンタドライバ15a5が印刷処理を
実行している間、利用者はコンピュータ10に操作入力
を行うことができない。したがって、印刷データのデー
タサイズが巨大であるときには、長時間にわたってコン
ピュータ10を使用することができなくなる。
【0046】中間ファイルサイズ選択領域122には、
「初期値」、「設定する」、「自動」が表示されてお
り、いずれか一つのみラジオボタンを点灯させて選択す
ることが可能である。「初期値」が選択された場合、上
記基準のファイルサイズ、すなわち、中間ファイルの上
限のファイルサイズは所定サイズの256MBに設定さ
れる。「設定する」が選択された場合、同基準のファイ
ルサイズは中間ファイルサイズ指示領域123にマウス
18bやキーボード18aにて操作入力を行うことが可
能となる。そして、中間ファイルサイズ指示領域123
から取得されたファイルサイズが基準のファイルサイズ
に設定される。「自動」が選択された場合、中間ファイ
ルが読み出されるRAM14の空き容量に応じて基準の
ファイルサイズが決定される。
【0047】そして、OKボタン124やキャンセルボ
タン125がクリック操作されると、プロパティ設定画
面120は消え、操作画面100に戻る。ここで、OK
ボタン124がクリックされると中間ファイルサイズ選
択領域122に操作入力された設定が有効とされ、キャ
ンセルボタン125がクリックされると操作入力された
設定は無効とされる。
【0048】(4)プリンタドライバを構成する各モジ
ュール:以上のような処理を実行するプリンタドライバ
15a5をその機能に注目してブロック図として示した
のが図19である。プリンタドライバ15a5は、上述
した各モジュールm1〜m5の他に、同モジュールm1
〜m5の動作を制御する機能制御モジュールmを備えて
いる。そして、各モジュールm1〜m5は、機能制御モ
ジュールmの制御に基づいて所定の機能を実現しつつ連
携動作して印刷用実データを作成することが可能であ
る。
【0049】印刷データ入手モジュールm1は、APL
15a3が作成した印刷データをGDI30を介して入
手する。すなわち、印刷データ入手モジュールm1は、
印刷データ入手機能P1をコンピュータ10に実現させ
る。プリンタドライバ15a5はOS15a2にて適宜
コールされるほか、中間ファイルを作成する必要があ
り、このためのインターフェイスを担当するのが中間フ
ァイル作成モジュールm2である。すなわち、中間ファ
イル作成モジュールm2は、中間ファイル作成機能P2
をコンピュータ10に実現させる。
【0050】印刷用実データ作成モジュールm3は、上
記中間ファイルを読み込ながら印刷用実データをビット
マップデータで作成する。すなわち、印刷用実データ作
成モジュールm3は、印刷用実データ作成機能P3をコ
ンピュータ10に実現させる。印刷処理の環境設定に関
する各種のパラメータを取得するためのグラフィックユ
ーザーインターフェイスは、環境設定取得モジュールm
4が担当する。その際、上記基準のファイルサイズにつ
いての設定入力を受け付けて同基準のファイルサイズを
取得する。すなわち、環境設定取得モジュールm4は、
基準サイズ取得機能P4をコンピュータ10に実現させ
る。各種の表示およびこれに対応する操作を取得するた
めのグラフィックユーザーインターフェイスは、印刷設
定取得モジュールm5が担当する。本実施形態では、印
刷設定取得モジュールm5は印刷用実データ作成機能P
3の一部をコンピュータ10に実現させる。
【0051】(5)本実施形態の動作:以下、上記構成
からなる印刷制御プログラムPがコンピュータ10に実
現させる動作を説明する。図20は、プリンタドライバ
15a5がコンピュータ10に実現させる環境設定処理
の概略を示すフローチャートであり、実際の作業手順に
基づいて以下説明する。
【0052】OS15a2で「プロパティメニュー」1
15が実行されると、機能制御モジュールmは環境設定
取得モジュールm4を動作させて、図18で示したプロ
パティ設定画面120を表示する(ステップS10
0)。その際、中間ファイルサイズ選択領域122には
所定のデフォルト条件または前回設定時の設定条件を表
示する。なお、図示しないフローにより、タブ121が
クリック操作されたかどうかを判断し、選択されたタブ
121に対応する画面を表示する処理を行っている。
「中間ファイル」の文字が書かれたタブ121が選択さ
れている場合、次に、領域122、ボタン124,12
5がマウス18bやキーボード18aにて操作入力され
たかどうかを判断する(ステップS105)。条件不成
立の場合は、条件が成立するまでステップS105を繰
り返す。ステップS105で条件成立した場合、操作入
力された領域122、ボタン124,125別の処理を
行う。
【0053】ステップS105で、中間ファイルサイズ
選択領域122に操作入力が行われたと判断した場合、
選択入力に基づいて上記基準のファイルサイズに関する
「初期値」、「設定する」、「自動」の別を取得する
(ステップS115)。「設定する」が選択されている
場合は、中間ファイルサイズ指示領域123への設定入
力を受け付け、基準のファイルサイズについての指示を
取得する。そして、ステップS100に戻って選択され
た文字に対応するラジオボタンを点灯させる。
【0054】OKボタン124がクリック操作される
と、本フローを終了する。すると、プロパティ設定画面
120が消え、OS15a2にて表示される操作画面1
00に戻る。一方、キャンセルボタン125がクリック
操作されると、中間ファイルサイズ選択領域122から
取得した設定を破棄したうえで(ステップS120)、
本フローを終了する。すると、プロパティ設定画面12
0が消え、操作画面100に戻る。このように、基準の
ファイルサイズについての設定入力を受け付けて同基準
のファイルサイズを取得する基準サイズ取得機能P4
は、ステップS100〜S120の処理により実現され
る。
【0055】図21は、プリンタドライバ15a5がコ
ンピュータ10に実現させる印刷処理の概略を示すフロ
ーチャートである。APL15a3で「印刷メニュー」
105が実行されると、機能制御モジュールmは印刷設
定取得モジュールm5を動作させて、図示しない印刷イ
ンターフェイス画面を表示し、各種の印刷パラメータを
取得する(ステップS200)。取得する印刷パラメー
タは、印刷用紙の種類、印刷用紙の配置方向、印刷開始
ページ、印刷終了ページ、印刷部数、等がある。印刷イ
ンターフェイス画面に設けられた図示しない印刷ボタン
がクリック操作された場合、機能制御モジュールmは印
刷データ入手モジュールm1を動作させ、GDI30を
介してAPL15a3にて作成された印刷データを入手
する(ステップS205)。すなわち、本発明にいう印
刷データ入手機能P1は、ステップS205の処理によ
り実現される。
【0056】印刷データを入手すると、中間ファイル作
成モジュールm2を動作させ、図7や図8に示すような
印刷データ全体としてのヘッダ、すなわち、用紙サイ
ズ、配置方向、上余白、下余白、等を取得する(ステッ
プS210)。そして、後述する基準ファイルサイズ設
定処理を行って基準のファイルサイズを設定し(ステッ
プS215)、中間ファイル作成処理を行って中間ファ
イルを作成する(ステップS220)。その後、レコー
ドリスト作成処理を行ってレコードリストを作成し(ス
テップS225)、印刷用実データ作成処理を行って印
刷用実データを作成する(ステップS230)。
【0057】図22は、上述したステップS215で行
われる基準ファイルサイズ設定処理の概略をフローチャ
ートにより示している。本フローは、中間ファイル作成
モジュールm2がコンピュータ10に実現させる。図に
おいて、まず、プロパティ設定画面120の中間ファイ
ルサイズ選択領域122から取得された基準のファイル
サイズの選択に応じて処理を分岐させる(ステップS3
00)。中間ファイルサイズ選択領域122から「初期
値」が取得されている場合、基準のファイルサイズを所
定サイズの256MBに設定し(ステップS305)、
本フローを終了する。「設定する」が取得されている場
合、基準のファイルサイズを中間ファイルサイズ指示領
域123から取得されたファイルサイズに設定し(ステ
ップS310)、本フローを終了する。図18の例で
は、基準のファイルサイズは「384MB」に設定され
ることになる。
【0058】「自動」が取得されている場合、まず、O
S15a2にRAM14の空き容量を問い合わせて取得
する(ステップS315)。OS15a2にはRAM1
4の空き容量を調べて出力する関数が設けられており、
プリンタドライバ15a5はこの関数をコールすること
により作成した中間ファイルが読み出されることになる
RAM14の空き容量を入手することができる。その
後、取得した空き容量から一定容量を差し引いたものを
基準のファイルサイズに設定し(ステップS320)、
本フローを終了する。ここで、差し引く一定容量は、コ
ンピュータ10の環境に応じて中間ファイルを読み出し
たときの印刷処理用のワークエリアが十分に確保される
ように設定される。例えば、同一定容量が「32MB」
であってRAM14の空き容量が「416MB」である
とき、「416MB」から「32MB」を差し引いた
「384MB」が基準のファイルサイズに設定されるこ
とになる。このように、基準のファイルサイズは所定サ
イズとすることもできるし、基準サイズ取得機能P4に
て受け付けた設定入力から取得することもできるし、R
AM14の空き容量に応じて決定することもできる。
【0059】図23は、上述したステップS220で行
われる中間ファイル作成処理の概略をフローチャートに
より示している。本フローも、中間ファイル作成モジュ
ールm2がコンピュータ10に実現させる。なお、本フ
ローでは、印刷ページ毎に分けて中間ファイルを作成す
るとともに、上記基準のファイルサイズを超えないよう
に分割して中間ファイルを作成するようにしている。基
準のファイルサイズが設定されると、まず、入手された
印刷データから印刷コマンドを1個取得する(ステップ
S400)。そして、印刷コマンドのヘッダからデータ
形式を読み出し、データ形式に応じて処理を分岐させる
(ステップS405)。データ形式が図7に例示したよ
うな線データに代表される線等のデータである場合、ス
テップS410〜S420にて印刷コマンドを描画単位
に置き換える等の処理を行い、ステップS445に進
む。データ形式が図8に例示したようなビットマップデ
ータである場合、ステップS425〜S440にて印刷
コマンドを描画単位に置き換える等の処理を行い、ステ
ップS445に進む。データ形式が線等のデータやビッ
トマップデータ以外のデータである場合、図示しないフ
ローにて印刷コマンドを描画単位に置き換える等の処理
を行い、ステップS445に進む。
【0060】印刷コマンドのデータ形式が線等のデータ
である場合、まず、印刷コマンドを描画単位に置き換
え、図24に示すように、RAM14に一時的に蓄積す
る(ステップS410)。その際、既に置き換えられた
描画単位がある場合には、置き換えられた描画単位に付
加して一時蓄積する。描画単位の構造は印刷コマンドの
構造と似た構造としている。図7の印刷コマンドの例で
は、印刷コマンドのヘッダの「線データ」、「線種類
1」、「色データ1」、「フォーマット1」、等に対応
して描画単位のヘッダは「線描画」、「線種類1」、
「色データ1」、「フォーマット1」、等とされ、印刷
コマンドの座標値「X11,Y11,X12,Y12」
等に対応して描画単位の座標値「X11,Y11,X1
2,Y12」等とされる。
【0061】次に、データ全体としてのヘッダを含めた
一時蓄積された描画単位のデータが基準のファイルサイ
ズを超えるかどうかを判断する(ステップS415)。
図18の例では、基準のファイルサイズは「384M
B」に設定されることになるので、データ全体のヘッダ
を含めて描画単位のデータすべてのサイズが「384M
B」よりも大きいかどうかを判断することになる。条件
不成立の場合、ステップS420を行わず、ステップS
445に進む。条件成立の場合は、今回置き換えた描画
単位を除いて分割された中間ファイルを作成する(ステ
ップS420)。例えば、図24において、データ全体
のヘッダを含めて描画単位U1,U2のデータサイズの
和に対して描画単位U3のデータサイズを加えたデータ
サイズが基準のファイルサイズを超えた場合、描画単位
U3のデータを含めずに中間ファイルを作成する。する
と、図12で示したような中間ファイルF11が作成さ
れる。なお、描画単位U3のデータはRAM14に残る
ことになる。そして、作成した中間ファイルをハードデ
ィスク15aに一時記憶させ、ステップS445に進
む。
【0062】ステップS445では、入手された印刷デ
ータに次の印刷コマンドがあるかどうかを判断する(ス
テップS445)。次の印刷コマンドがある場合は、再
びステップS405〜S440の処理を行う。すなわ
ち、印刷データが線等のデータの集合体である場合、デ
ータ全体としてのヘッダを含めた一時蓄積された描画単
位のデータが基準のファイルサイズを超えないように分
割された中間ファイルが作成されることになる。次の印
刷コマンドがなければ、データ全体としてのヘッダを含
めた一時蓄積された描画単位のデータから中間ファイル
を作成し、作成した中間ファイルをハードディスク15
aに一時記憶させる(ステップS450)。ここで、ス
テップS420で分割された中間ファイルが作成されて
いれば、ステップS450でも分割された中間ファイル
が作成されることになる。その結果、図12で示したよ
うな中間ファイルF11〜F13が作成される。その
後、入手された印刷データに改ページのコードがあるか
どうかを判断する(ステップS455)。改ページのコ
ードがあれば、印刷データに印刷コマンドが残っている
ため、再びステップS400〜S455の処理を行う。
すなわち、本フローでは、印刷ページ毎に分けて中間フ
ァイルを作成する。入手された印刷データに改ページの
コードがなければ、印刷データに印刷コマンドは残って
いないため、本フローを終了する。
【0063】ステップS405で印刷コマンドのデータ
形式がビットマップデータであると判断された場合、ま
ず、一時蓄積された描画単位のデータがある場合には同
描画単位のデータに基づいて分割された中間ファイルを
作成し、作成した中間ファイルをハードディスク15a
に一時記憶させる(ステップS425)。ステップS4
25の処理を行うのは、種々のデータ形式が混在した印
刷データについてはビットマップデータと他のデータと
を分けて中間ファイルを作成するためである。
【0064】その後、入手されたビットマップデータ
を、バンド202に対応し、かつ、基準のファイルサイ
ズを超えないデータサイズに分割する(ステップS43
0)。ここで、ビットマップデータのデータサイズをバ
ンド202の数(本実施形態では、5)で除し、さらに
基準のファイルサイズで除した値を求め、小数点以下を
切り上げた後、バンド202の数を乗じた数のビットマ
ップデータに分割する。
【0065】例えば、図8に示したビットマップデータ
からなる印刷データにおいて、「bpp」、「x方向サ
イズ」、「y方向サイズ」がそれぞれ24ビット、13
000ピクセル、19200ピクセルであり、始点の座
標がピクセル単位として(0,0)とすると、ビットマ
ップデータのデータサイズはヘッダの部分を除いて13
000×19200×24/8/1024/1024=
714MBとなる。基準のファイルサイズが所定サイズ
の256MBである場合、説明をわかりやすくするため
ヘッダのデータサイズを無視した計算を行うと、「71
4MB」をバンド202の数「5」で除すと「143M
B」となり、基準のファイルサイズ「256MB」で除
すと「0.6」となるので、小数点以下を切り上げた
「1」にバンド202の数「5」を乗じた数「5」でビ
ットマップデータを分割することになる。すなわち、ビ
ットマップデータは714MB/5=143MBずつに
分割されることになる。このとき、図14で示したよう
に、ビットマップデータは縦方向において分割されるの
で、分割されたビットマップデータの「x方向サイズ」
はすべて「13000」ピクセルのままであり、「y方
向サイズ」は「19200」を5で割った「3840」
ピクセルとする。また、始点の座標は、図14に示すよ
うに、それぞれy成分のみを「3840」ピクセルずつ
ずらした(0,0)、(0,3840)、・・・、
(0,15360)とする。なお、各色データA11,
A12,・・・の後に色の種類等を参照するための参照
テーブルが設けられている場合は、分割に対応して同参
照テーブルを変換する。
【0066】次に、分割したビットマップデータを描画
単位に置き換える(ステップS435)。そして、描画
単位別に分割された中間ファイルを作成し、作成した中
間ファイルをハードディスク15aに一時記憶させる
(ステップS440)。すると、図15に示すように、
中間ファイルF11〜F15がハードディスク15aに
一時記憶されることになる。その後、ステップS445
に進み、入手された印刷データに次の印刷コマンドがあ
るかどうかを判断し(ステップS445)、次の印刷コ
マンドがある場合は再びステップS405〜S440の
処理を行う。なお、ステップS405で印刷コマンドの
データ形式が線等のデータやビットマップデータ以外で
あると判断された場合、図示しないフローにより印刷コ
マンドを描画単位に置き換える等の処理を行い、ステッ
プS445に進んで、上述したステップS445〜S4
55の処理を行う。
【0067】このように、印刷データ入手機能P1にて
入手された印刷データに基づいて基準のファイルサイズ
を超えないように分割して複数の中間ファイルを作成可
能な中間ファイル作成機能P2は、ステップS210〜
S220、S300〜S320、S400〜S455の
処理により実現される。また、中間ファイル作成機能P
2は、印刷データがビットマップデータであるとき、バ
ンドのそれぞれに対応する領域の複数のビットマップデ
ータを作成して中間ファイルとすることができる。
【0068】図25は、上述したステップS225で行
われるレコードリスト作成処理の概略をフローチャート
により示している。本フローは、印刷用実データ作成モ
ジュールm3がコンピュータ10に実現させる。中間フ
ァイルがハードディスク15aに一時記憶されると、ま
ず、RAM14に設けられるレコードリストを初期化す
る(ステップS500)。次に、中間ファイルを1個の
みRAM14に読み出す(ステップS505)。中間フ
ァイルを読み出した後、読み出した中間ファイルに含ま
れる描画単位を1個取得する(ステップS510)。図
12に示したような中間ファイルF11〜F13がハー
ドディスク15aに一時記憶されている場合、まず、描
画単位U1を取得することになる。次に、描画単位に含
まれる座標値から、この描画単位に基づいて描くバンド
B1〜B5を抽出する(ステップS515)。図11に
示す線を描く描画単位U1のように、始点の座標(X1
1,Y11)がバンドB1内にあり、終点の座標(X1
2,Y12)がバンドB2内にあると、描画単位U1に
基づいて描くバンドは「B1」、「B2」となる。図1
1に示す描画単位U2のように、始点の座標(X11,
Y11)がバンドB1内にあり、終点の座標(X12,
Y12)がバンドB5内にあると、描画単位U1に基づ
いて描くバンドは「B1」〜「B5」すべてとなる。
【0069】そして、レコードリストに対して、描画単
位を格納したアドレスを、ステップS515で抽出した
バンドに対応させて格納する(ステップS520)。例
えば、図12で示した中間ファイルF11〜F13が作
成されている場合、図13に示すように、中間ファイル
F11のアドレス「00410000」に格納された描
画単位U1についてはレコードリストR1のバンド「B
1」と「B2」とにアドレス「00410000」を格
納し、アドレス「00410100」に格納された描画
単位U2についてはレコードリストR1のすべてのバン
ドにアドレス「00410100」を格納する。図15
で示した中間ファイルF11〜F15が作成されている
場合、図16に示すように、中間ファイルF11のアド
レス「00410000」に格納された描画単位U1に
ついてはレコードリストR1のバンド「B1」のみにア
ドレス「00410000」を格納する。
【0070】その後、読み出した中間ファイルに次の描
画単位があるかどうかを判断する(ステップS52
5)。次の描画単位がある場合、再びステップS510
〜S525にて描画単位を1個取得し、レコードリスト
を更新する処理を行う。次の描画単位がない場合、次の
中間ファイルがあるかどうかを判断する(ステップS5
30)。次の中間ファイルがある場合、再びステップS
505〜S530にて中間ファイルを1個読み出し、レ
コードリストを更新する処理を行う。そして、読み出す
中間ファイルがなくなったら、本フローを終了する。す
ると、図13や図16に示したようなレコードリストR
1がRAM14上に作成される。
【0071】図26は、上述したステップS230で行
われる印刷用実データ作成処理の概略をフローチャート
により示している。本フローも、印刷用実データ作成モ
ジュールm3がコンピュータ10に実現させる。なお、
本フローは、バンドB1〜B5のそれぞれに分けて印刷
用実データを作成するものである。レコードリストが作
成されると、まず、レコードリストからバンド1領域分
のアドレスを取得する(ステップS600)。図13に
示したレコードリストR1では、バンドB1に対応する
アドレス「00410000」、「0041010
0」、「18410000」を取得することになる。次
に、取得したアドレスの一つに対応する中間ファイルを
ハードディスク15aから読み出し、RAM14上に展
開する(ステップS605)。取得したアドレスが「0
0410000」であり、図12に示した中間ファイル
F11がアドレス「00400000」〜「183FF
FFF」に一時記憶されているとき、アドレス「004
10000」はアドレス「00400000」〜「18
3FFFFF」内であるので、中間ファイルF11を読
み出すことになる。このようにして、中間ファイルに含
まれる描画命令の各描画単位を格納したアドレスに基づ
いて、印刷領域内を区分するバンドに対応する中間ファ
イルを読み出すことができる。なお、中間ファイルを読
み出す際、RAM14の使用量をなるべく少なくするた
め、同時には複数の中間ファイルを読み出さない。
【0072】そして、取得したアドレスに格納された描
画単位を取得する(ステップS610)。図12の例で
は、アドレス「00410000」に格納された描画単
位U1を取得することになる。描画単位を取得した後、
バンドに応じて内部の座標値を変換する(ステップS6
15)。図11に示す描画単位U1は、始点の座標(X
11,Y11)がバンドB1内にあり、終点の座標(X
12,Y12)がバンドB2内にある。バンドB1に対
応する印刷用実データを作成する場合、描画単位U1に
含まれる座標値X12,Y12を変換する必要がある。
【0073】バンドB1とバンドB2の境界線のy座標
をY0(Y11<Y0<Y12)とすると、この境界線
と描画単位U1に基づいて描く直線との交点(X1
2’,Y12’)は、Y12’=Y0であり、X12’
については以下のように比例計算を行うことにより求め
ることができる。
【数1】
【0074】別の例として、図11に示す描画単位U2
の始点の座標(X21,Y21)がバンドB1内にあ
り、終点の座標(X22,Y22)がバンドB5内にあ
り、バンドB2に対応する印刷用実データを作成する場
合、描画単位U2に含まれる座標値X21,Y21,X
22,Y22を変換する必要がある。この場合も同様の
考え方で座標値を変換することができる。すなわち、バ
ンドB1とバンドB2の境界線のy座標をY01、バン
ドB2とバンドB3の境界線のy座標をY02(Y11
<Y01<Y02<Y12)とすると、描画単位U2に
基づいて描く直線とのそれぞれの交点(X21’,Y2
1’)、(X22’,Y22’)は、Y21’=Y0
1、Y22’=Y02であり、X21’、X22’につ
いては以下の計算により求めることができる。
【数2】
【数3】 なお、図14で示したビットマップデータからなる描画
単位の場合、描画単位のそれぞれはバンドB1〜B5に
対応しているため、内部の座標値を変換する必要はな
い。
【0075】描画単位に含まれる座標値を変換した後、
この描画単位に基づいてRGBビットマップ変換を行
い、RAM14上にRGBビットマップデータを作成す
る(ステップS620)。そして、次のアドレスがある
かどうかを判断する(ステップS625)。次のアドレ
スがある場合、さらにステップS605〜S625を行
い、RGBビットマップデータを更新する。次のアドレ
スがない場合、バンド1領域分のRGBビットマップデ
ータが作成されたことになるので、作成されたRGBビ
ットマップデータに対してCMYKビットマップ変換を
行い、RAM14上にCMYKビットマップデータを作
成する(ステップS630)。さらに、作成したCMY
Kビットマップデータに印刷用の制御コード等を付加し
て、印刷用実データを作成する(ステップS635)。
すなわち、バンド202の一つに対応する印刷用実デー
タが作成されることになる。すると、図27に例示する
ように、プリンタ20aは、印刷用実データに基づいて
バンド202の一つに対して印刷を行う。なお、図27
は、描画単位U1〜U6が線データからなる場合に、印
刷用紙200に対して印刷領域201のバンドB1に印
刷された様子を示している。
【0076】その後、次のバンド202があるかどうか
を判断する(ステップS640)。次のバンド202が
ある場合、再びステップS600〜S640にて、レコ
ードリストからバンド1領域分のアドレスを取得し、こ
のバンドに対応する印刷用実データを作成する。次のバ
ンド202がない場合、すべてのバンドに対応する印刷
用実データを作成したことになるので、本フローを終了
する。
【0077】このように、中間ファイル作成機能P2に
て作成された中間ファイルを読み出して所定の変換処理
を行って印刷用実データを作成する印刷用実データ作成
機能P3は、ステップS225〜S230、S500〜
S530、S600〜S640の処理により実現され
る。その際、印刷される印刷領域内で区分された複数の
バンドと中間ファイルとを対応させるレコードリストを
作成し、同バンド毎にレコードリストを参照して対応す
る中間ファイルを読み出し、同バンド毎の印刷用実デー
タを作成する。
【0078】以上のフローにより、APLにて作成され
た印刷データに基づいて印刷用実データを作成すること
ができる。その際、基準のファイルサイズを超えないよ
うに分割して複数の中間ファイルを作成するので、中間
ファイルは印刷を行うことができなくなる程に巨大なフ
ァイルサイズとならない。
【0079】なお、上述したようにレコードリストを設
けて中間ファイルからバンド毎の印刷用実データを作成
する構成は一例に過ぎない。したがって、レコードリス
トを設けず、バンドに分けずに印刷用実データを作成し
てもよい。また、RGBビットマップデータからCMY
Kビットマップ変換を行い、印刷用実データを作成する
構成も一例に過ぎない。例えば、モノクロ印刷の場合に
は、RGBビットマップデータからモノクロ印刷用のビ
ットマップ変換を行い、印刷用実データを作成すればよ
い。
【0080】さらに、上述した実施形態では、印刷デー
タがビットマップデータからなる場合にバンドに対応し
て分割した中間ファイルを作成して印刷用実データを作
成したが、バンドに対応していなくても基準のファイル
サイズに分割した中間ファイルを作成して印刷用実デー
タを作成してもよい。例えば、図8に示したビットマッ
プデータからなる印刷データにおいて、ビットマップデ
ータのデータサイズが714MBであり、基準のファイ
ルサイズが所定サイズの256MBである場合、714
MB/256MB=2.8であるので、「2.8」の小
数点以下を切り上げた「3」で「714MB」を除した
「238MB」ずつ分割して中間ファイルを作成しても
よい。この場合、図28に示すように、3個に分割され
た中間ファイルF11〜F13に含まれる描画単位U1
〜U3のそれぞれが、バンドB1〜B5のすべてに対応
するわけではない。そこで、図29に示すようなレコー
ドリストR1を作成する。すなわち、中間ファイルF1
1のアドレス「00410000」に格納された描画単
位U1については、バンドB1とB2に描かれる描画単
位であるため、レコードリストR1にはバンド「B1」
と「B2」にアドレス「00410000」を格納す
る。
【0081】そして、中間ファイルF11〜F13から
印刷用実データを作成する際、上述したステップS60
0〜S640と同様の処理を行うと、バンドB1〜B5
に対応したRGBビットマップデータを作成して印刷用
実データを作成することができる。例えば、バンドB2
に対応するRGBビットマップデータを作成する際、レ
コードリストR1からバンドB2に対応するアドレス
「00410000」、「10410000」を取得
し、これらのアドレスの一つに対応する中間ファイルを
読み出し、中間ファイルに含まれるビットマップデータ
からバンドB2に対応する部分を切り抜いて座標値を変
換すればよい。
【0082】以上説明したように、本発明によると、巨
大なデータサイズの印刷データが作成されても確実に印
刷を行うことが可能な印刷制御プログラムを提供するこ
とができる。むろん、本発明は、このような印刷制御プ
ログラムを記録した媒体としても適用可能である。ま
た、本発明の印刷制御プログラムはコンピュータにおい
て実現されるので、本発明はこのようなコンピュータを
含んだ実体のある装置としても適用可能であるし、上述
の機能に対応した所定の制御手順に従って処理を進めて
いく上で、その根底にはその手順に発明が存在するの
で、本発明はその方法としても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる印刷制御プログラ
ムを実行可能なコンピュータの概略構成を示したブロッ
ク構成図である。
【図2】ハードディスクに格納されたソフトウェアの構
成を示した構成図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる印刷制御プログラ
ムが含まれるプリンタドライバの実行環境を示すブロッ
ク図である。
【図4】本印刷制御プログラムの概略構成を示したクレ
ーム対応図である。
【図5】APLにてAPL用印刷機能を選択する操作画
面を示す図である。
【図6】APLにて作成された印刷データが印刷用実デ
ータに変換されるときのデータの変化を模式的に示す図
である。
【図7】線データである場合の印刷データの構造の一例
を示す図である。
【図8】ビットマップデータである場合の印刷データの
構造の一例を示す図である。
【図9】ビットマップデータを構成するピクセル毎の色
データを示す図である。
【図10】印刷用紙に印刷される印刷領域を区分するバ
ンドを示す図である。
【図11】線データからなる描画単位に基づいて印刷領
域に印刷される各直線を中間ファイル別に示した模式図
である。
【図12】分割して作成された中間ファイルの構造を示
す図である。
【図13】レコードリストの構造を示す図である。
【図14】ビットマップデータからなる描画単位に基づ
いて印刷領域に印刷される各直線を中間ファイル別に示
した模式図である。
【図15】分割して作成された中間ファイルの構造を示
す図である。
【図16】レコードリストの構造を示す図である。
【図17】OSにて環境設定機能を選択する操作画面を
示す図である。
【図18】プロパティ設定画面の表示画面例を示す図で
ある。
【図19】プリンタドライバが有するモジュールについ
ての構成を示すブロック図である。
【図20】環境設定取得モジュールによる環境設定処理
の概略を示すフローチャートである。
【図21】プリンタドライバがコンピュータに実現させ
る印刷処理の概略を示すフローチャートである。
【図22】中間ファイル作成モジュールによる基準ファ
イルサイズ設定処理の概略を示すフローチャートであ
る。
【図23】中間ファイル作成モジュールによる中間ファ
イル作成処理の概略を示すフローチャートである。
【図24】印刷コマンドを描画単位に置き換えてRAM
に一時的に蓄積した様子を示す図である。
【図25】印刷用実データ作成モジュールによるレコー
ドリスト作成処理の概略を示すフローチャートである。
【図26】印刷用実データ作成モジュールによる印刷用
実データ作成処理の概略を示すフローチャートである。
【図27】印刷用紙に対して印刷領域のバンドB1に印
刷された様子を示す図である。
【図28】ビットマップデータからなる描画単位に基づ
いて印刷領域に印刷される各直線を中間ファイル別に示
した模式図である。
【図29】レコードリストの構造を示す図である。
【符号の説明】
10…コンピュータ 11…CPU 12…システムバス 13…ROM 14…RAM 15…ハードディスクドライブ 15a…ハードディスク 15a1…バイオス 15a2…オペレーティングシステム 15a3…アプリケーションプログラム 15a4…ディスプレイドライバ 15a5…プリンタドライバ 15a6…通信ドライバ 16…CD−ROMドライブ 16a…CD−ROM 17…フロッピーディスクドライブ 17a…フロッピーディスク 18…入力インターフェイス 18a…キーボード 18b…マウス 19…CRTインターフェイス 19a…ディスプレイ 20…プリンタインターフェイス 20a…プリンタ 21…通信インターフェイス 21a…通信回線 21b…ファイルサーバ 30…GDI 31…ポートドライバー P…印刷制御プログラム P1…印刷データ入手機能 P2…中間ファイル作成機能 P3…印刷用実データ作成機能 P4…基準サイズ取得機能 m…機能制御モジュール m1…印刷データ入手モジュール m2…中間ファイル作成モジュール m3…印刷用実データ作成モジュール m4…環境設定取得モジュール m5…印刷設定取得モジュール B1〜B5…バンド F11,F12,F13,F15…中間ファイル R1…レコードリスト U1〜U6…描画単位

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データを入手して中間ファイルを作
    成し、この中間ファイルをメモリに読み出して所定の変
    換処理を行うことにより印刷用実データを作成する印刷
    制御プログラムであって、 上記印刷データを入手する印刷データ入手機能と、 この印刷データ入手機能にて入手された印刷データに基
    づいて、基準のファイルサイズを超えないように分割し
    て複数の上記中間ファイルを作成可能な中間ファイル作
    成機能と、 この中間ファイル作成機能にて作成された中間ファイル
    を読み出して上記変換処理を行い、上記印刷用実データ
    を作成する印刷用実データ作成機能とをコンピュータに
    実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の印刷制御プログラ
    ムにおいて、 上記中間ファイル作成機能は、所定サイズとされた基準
    のファイルサイズを超えないように分割して複数の上記
    中間ファイルを作成することを特徴とする印刷制御プロ
    グラム。
  3. 【請求項3】 上記請求項1に記載の印刷制御プログラ
    ムにおいて、 上記基準のファイルサイズについての設定入力を受け付
    け、同基準のファイルサイズを取得する基準サイズ取得
    機能が設けられ、 上記中間ファイル作成機能は、上記基準サイズ取得機能
    にて取得された基準のファイルサイズを超えないように
    分割して複数の上記中間ファイルを作成することを特徴
    とする印刷制御プログラム。
  4. 【請求項4】 上記請求項1に記載の印刷制御プログラ
    ムにおいて、 上記中間ファイル作成機能は、上記メモリの空き容量に
    応じて上記基準のファイルサイズを決定し、当該基準の
    ファイルサイズを超えないように分割して複数の上記中
    間ファイルを作成することを特徴とする印刷制御プログ
    ラム。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の印刷制御プログラムにおいて、 上記印刷用実データ作成機能は、上記中間ファイル作成
    機能にて作成された中間ファイルを同時には複数読み出
    さないことを特徴とする印刷制御プログラム。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の印刷制御プログラムにおいて、 上記印刷用実データ作成機能は、印刷される印刷領域内
    で区分された複数の区分領域と上記中間ファイルとを対
    応させるレコードリストを作成し、同区分領域毎に同レ
    コードリストを参照して対応する上記中間ファイルを読
    み出し、同区分領域毎の上記印刷用実データを作成する
    ことを特徴とする印刷制御プログラム。
  7. 【請求項7】 上記請求項6に記載の印刷制御プログラ
    ムにおいて、 上記印刷用実データ作成機能は、上記中間ファイルに含
    まれる描画命令を格納したアドレスを上記区分領域に対
    応させて上記レコードリストに格納し、同区分領域毎に
    同レコードリストから対応するアドレスを取得し、同ア
    ドレスに対応する上記中間ファイルを読み出すことを特
    徴とする印刷制御プログラム。
  8. 【請求項8】 上記請求項6または請求項7のいずれか
    に記載の印刷制御プログラムにおいて、 上記中間ファイル作成機能は、上記印刷データがビット
    マップデータであるとき、上記区分領域のそれぞれに対
    応する領域の複数のビットマップデータを作成して上記
    中間ファイルとすることを特徴とする印刷制御プログラ
    ム。
  9. 【請求項9】 印刷データを入手して中間ファイルを作
    成し、この中間ファイルをメモリに読み出して所定の変
    換処理を行うことにより印刷用実データを作成する印刷
    制御プログラムを記録した媒体であって、 上記印刷データを入手する印刷データ入手機能と、 この印刷データ入手機能にて入手された印刷データに基
    づいて、基準のファイルサイズを超えないように分割し
    て複数の上記中間ファイルを作成可能な中間ファイル作
    成機能と、 この中間ファイル作成機能にて作成された中間ファイル
    を読み出して上記変換処理を行い、上記印刷用実データ
    を作成する印刷用実データ作成機能とをコンピュータに
    実現させることを特徴とする印刷制御プログラムを記録
    した媒体。
  10. 【請求項10】 印刷データを入手して中間ファイルを
    作成し、この中間ファイルをメモリに読み出して所定の
    変換処理を行うことにより印刷用実データを作成する印
    刷制御装置であって、 上記印刷データを入手する印刷データ入手手段と、 この印刷データ入手手段にて入手された印刷データに基
    づいて、基準のファイルサイズを超えないように分割し
    て複数の上記中間ファイルを作成可能な中間ファイル作
    成手段と、 この中間ファイル作成手段にて作成された中間ファイル
    を読み出して上記変換処理を行い、上記印刷用実データ
    を作成する印刷用実データ作成手段とを具備することを
    特徴とする印刷制御装置。
  11. 【請求項11】 印刷データを入手して中間ファイルを
    作成し、この中間ファイルをメモリに読み出して所定の
    変換処理を行うことにより印刷用実データを作成する印
    刷制御方法であって、 上記印刷データを入手する印刷データ入手工程と、 この印刷データ入手工程にて入手された印刷データに基
    づいて、基準のファイルサイズを超えないように分割し
    て複数の上記中間ファイルを作成可能な中間ファイル作
    成工程と、 この中間ファイル作成工程にて作成された中間ファイル
    を読み出して上記変換処理を行い、上記印刷用実データ
    を作成する印刷用実データ作成工程とを具備することを
    特徴とする印刷制御方法。
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