JPH0971013A - 印刷制御装置及びメモリ制御方法及び印刷制御方法及び制御プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

印刷制御装置及びメモリ制御方法及び印刷制御方法及び制御プログラムを記憶した記憶媒体

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JPH0971013A
JPH0971013A JP8102496A JP10249696A JPH0971013A JP H0971013 A JPH0971013 A JP H0971013A JP 8102496 A JP8102496 A JP 8102496A JP 10249696 A JP10249696 A JP 10249696A JP H0971013 A JPH0971013 A JP H0971013A
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Keisuke Mitani
圭介 三谷
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間バッファの容量が不足すると印刷処理を
保障できないという問題点があった。 【解決手段】 中間デ−タからイメ−ジデ−タを生成し
て印刷部で印刷させる印刷制御装置であって、中間バッ
ファに記憶された中間デ−タからイメ−ジデ−タを生成
する生成手段と、前記生成手段で生成されたイメ−ジデ
−タを記憶するバンドラスタバッファと、前記生成手段
で生成されるイメ−ジデ−タをキャッシュするキャッシ
ュバッファと、前記中間バッファの容量が不足した場合
に前記バンドラスタバッファを1ペ−ジ分のフルラスタ
バッファに拡大するか或は前記キャッシュバッファを削
除することにより、前記中間デ−タを記憶する中間バッ
ファを確保する制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中間データからイ
メージデータを生成して印刷部で印刷させる印刷制御装
置及びメモリ制御方法及び印刷制御方法及び記憶媒体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より入力データ(例えば、ページ記
述言語)の受信順序によりそのデータのページ内での印
刷イメージ作成位置を決定することができないタイプの
印刷装置では、1ページ分の入力データを受信し終わっ
てから可視画像を作成(ラスタライズ)して印刷出力し
てきた。
【0003】それらのタイプの印刷装置には、実際に印
刷する印刷イメージを直接受信して処理すると受信する
データが非常に大きくなってしまうために、“文字デー
タ”や“円”などのオブジェクト毎の入力データを受信
して処理するものが多くある。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】そのような印刷装
置のうち、入力データを受信すると同時にその入力デー
タを印刷イメージに形成(ラスタライズ)するタイプの
ものは、印刷装置の解像度が高くなるにつれ入力データ
より印刷イメージデータの方がはるかに大きくなるとと
もに、常に最大出力サイズのメモリ容量が必要となって
しまうため、大容量の出力用印刷イメージ専用の記憶装
置(ラスタバッファ)が必要となり、印刷装置のコスト
が高いものとなってしまうという問題点があった。
【0005】ここで、印刷装置内の記憶装置(RAM)
は、受信した入力データを一時的に記憶する受信バッフ
ァ以外に、印刷保障メモリ領域として後述する中間デー
タを記憶する中間バッファや中間データからラスタライ
ズされた印刷イメージデータを記憶するラスタバッファ
や後述するキャッシュバッファ等に割り当てられてい
る。
【0006】そのため受信した入力データを印刷イメー
ジ形成前の形(中間データ)で内部メモリ(RAM)の
中間バッファに保管し、1ページ分保管し終わった後ま
とめてラスタライズして印刷イメージ形成するタイプの
印刷装置もあったが、それらは1ページ分の中間データ
がその印刷装置の持つ中間バッファの記憶容量を越える
サイズの場合(メモリオーバフローの場合)、そのペー
ジ中間データを処理できない場合があるという問題点が
あった。
【0007】また、例えば、文字データなどのように印
刷イメージの形成に時間のかかるデータについては、一
度印刷イメージに形成したデータを内部メモリ(RA
M)のキャッシュバッファに保管しておき、その後同じ
印刷データについてはそのキャッシュバッファ内の印刷
イメージを使い、総処理時間を短くする方法の印刷装置
については、その効率は記憶装置(RAM)の記憶容量
によって決まるため、ある程度大きな容量の記憶装置
(RAM)を用意しなくては処理時間の短縮ができない
という問題点があった。
【0008】また、記録媒体としての記録紙の両面に印
刷を行う印刷装置では、受信した入力データのページ順
序と印刷される印刷イメージのページ順序とが記録紙の
印刷後の保管方法により一致しない場合であっても、必
要なページ分の入力データの受信が完了してから可視画
像形成(ラスタライズ)して出力処理が行なわれてい
る。
【0009】これらの上記印刷装置のうち、入力データ
の受信と同時に該入力データから印刷イメージを形成す
る印刷装置においては、印刷装置の解像度が高くなるの
に伴い、入力データのデータ量よりも印刷イメージのイ
メージデータ量の方がはるかに大きくなるため、大容量
のラスタバッファを有する記憶装置(RAM)が必要と
なる。このため、特に両面印刷機能を有する印刷装置に
おいては装置のコストアップを招来するという問題点が
あった。
【0010】そこで、受信した入力データを印刷イメー
ジ形成前の状態(中間データ)で記憶装置に保管し1ペ
ージ分の中間データの保管完了後に印刷イメージを形成
するものが提案されている。すなわち、入力データを中
間データに変換して中間バッファに記憶する為限られた
メモリ容量内で多くの入力データを受信して印刷でき
る。
【0011】また、入力データの一部が各ページで同一
である場合には斯かる同一内容の入力データ(フォーム
データ)を予めメモリに中間データ形式で登録してお
き、各ページで同一内容の部分については前記登録され
たフォームデータを受信した入力データに付加して印刷
するフォームオーバーレイ処理機能を有する印刷装置も
既に知られている。ここで、フォームデータとは、外字
やロゴや罫線枠等のデータである。
【0012】また、上記フォームオーバーレイ処理機能
を有する印刷装置においては、例えば同一位置に可視画
像を形成(ラスタライズ)する入力データについてその
画像形成順序が問題となる場合、前記フォームオーバー
レイ処理機能が枠やロゴ等に比較的良く使用されること
からも判るように、前記フォームオーバーレイ処理を行
う為の印刷データ(フォームデータ)は受信した入力デ
ータよりも通常先に可視画像形成(ラスタライズ)され
ることが多い。
【0013】しかしながら、印刷するページに前記フォ
ームオーバーレイ処理を施すか否かを示すデータがペー
ジの先頭にない場合は、例えば記憶装置が容量不足にな
ったときはフォームデータを印刷しない、或いはフォー
ムデータを後から印刷する等期待される印刷出力結果が
全く異なったものになるという問題点があった。
【0014】上記問題点を解決する為に本発明の目的
は、中間デ−タを記憶する中間バッファの容量が不足し
た場合にバンドラスタバッファを1ペ−ジ分のフルラス
タバッファに拡大するか或はキャッシュバッファを削除
することにより、中間デ−タを記憶する中間バッファを
確保して印刷処理を保障する印刷制御装置及びメモリ制
御方法及び上記動作を実行する為の制御プログラムを記
憶した記憶媒体を提供することである。
【0015】また、上記問題点を解決する為に本発明の
目的は、表頁用中間デ−タと裏頁用中間デ−タの少なく
とも一方の中間デ−タを記憶する中間バッファの容量が
不足した場合に、前記表頁用イメ−ジデ−タと裏頁用イ
メ−ジデ−タの少なくとも一方のイメ−ジデ−タを記憶
するバンドラスタバッファを1ペ−ジ分のフルラスタバ
ッファに拡大することにより、容量不足となった中間デ
−タを記憶する中間バッファを確保して両面印刷処理を
保障する印刷制御装置及びメモリ制御方法及び上記動作
を実行する為の制御プログラムを記憶した記憶媒体を提
供することである。
【0016】また、上記問題点を解決する為に本発明の
目的は、中間バッファに記憶する中間デ−タの容量が所
定量を越えた場合に、記憶手段に記憶されているフォ−
ムデ−タを処理してフォ−ムオ−バレイ印刷処理を保障
する印刷制御装置及び印刷制御方法及び上記動作を実行
する為の制御プログラムを記憶した記憶媒体を提供する
ことである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る印刷制御装
置は、中間デ−タからイメ−ジデ−タを生成して印刷部
で印刷させる印刷制御装置であって、中間バッファに記
憶された中間デ−タからイメ−ジデ−タを生成する生成
手段と、前記生成手段で生成されたイメ−ジデ−タを記
憶するバンドラスタバッファと、前記生成手段で生成さ
れるイメ−ジデ−タをキャッシュするキャッシュバッフ
ァと、前記中間バッファの容量が不足した場合に前記バ
ンドラスタバッファを1ペ−ジ分のフルラスタバッファ
に拡大するか或は前記キャッシュバッファを削除するこ
とにより、前記中間デ−タを記憶する中間バッファを確
保する制御手段とを備える。
【0018】また、本発明に係るメモリ制御方法は、中
間デ−タから生成されるイメ−ジデ−タを記憶するバン
ドラスタバッファとイメ−ジデ−タをキャッシュするキ
ャッシュバッファを有する印刷制御装置におけるメモリ
制御方法であって、中間バッファに記憶された中間デ−
タからイメ−ジデ−タを生成する生成工程と、前記中間
バッファの容量が不足した場合に前記バンドラスタバッ
ファを1ペ−ジ分のフルラスタバッファに拡大するか或
は前記キャッシュバッファを削除することにより、前記
中間デ−タを記憶する中間バッファを確保する制御工程
とを備える。
【0019】また、本発明に係る印刷制御装置は、中間
デ−タからイメ−ジデ−タを生成して印刷部で両面印刷
させる印刷制御装置であって、中間バッファに記憶され
た表頁用中間デ−タと裏頁用中間デ−タからそれぞれ表
頁用イメ−ジデ−タと裏頁用イメ−ジデ−タを生成する
生成手段と、前記生成手段で生成された表頁用イメ−ジ
デ−タと裏頁用イメ−ジデ−タをそれぞれ記憶するバン
ドラスタバッファと、前記表頁用中間デ−タと裏頁用中
間デ−タの少なくとも一方の中間デ−タを記憶する中間
バッファの容量が不足した場合に、前記表頁用イメ−ジ
デ−タと裏頁用イメ−ジデ−タの少なくとも一方のイメ
−ジデ−タを記憶するバンドラスタバッファを1ペ−ジ
分のフルラスタバッファに拡大することにより、前記容
量不足となった中間デ−タを記憶する中間バッファを確
保する制御手段とを備える。
【0020】また、本発明に係るメモリ制御方法は、中
間デ−タを記憶する中間バッファと当該中間デ−タから
生成されるイメ−ジデ−タを記憶するバンドラスタバッ
ファとを有する印刷制御装置におけるメモリ制御方法で
あって、前記中間バッファに記憶された表頁用中間デ−
タと裏頁用中間デ−タからそれぞれ表頁用イメ−ジデ−
タと裏頁用イメ−ジデ−タを生成する生成工程と、前記
生成工程で生成された表頁用イメ−ジデ−タと裏頁用イ
メ−ジデ−タをそれぞれ前記バンドラスタバッファに記
憶させる記憶工程と、前記表頁用中間デ−タと裏頁用中
間デ−タの少なくとも一方の中間デ−タを記憶する中間
バッファの容量が不足した場合に、前記表頁用イメ−ジ
デ−タと裏頁用イメ−ジデ−タの少なくとも一方のイメ
−ジデ−タを記憶するバンドラスタバッファを1ペ−ジ
分のフルラスタバッファに拡大することにより、前記容
量不足となった中間デ−タを記憶する中間バッファを確
保する制御工程とを備える。
【0021】また、本発明に係る印刷制御装置は、中間
デ−タから生成したイメ−ジデ−タとフォ−ムデ−タを
重ねて印刷部で印刷させる印刷制御装置であって、中間
バッファに記憶された中間デ−タからイメ−ジデ−タを
生成する生成手段と、前記フォ−ムデ−タを記憶する記
憶手段と、前記中間バッファに記憶する中間デ−タの容
量が所定量を越えた場合に、前記記憶手段に記憶されて
いるフォ−ムデ−タを処理する制御手段とを備える。
【0022】また、本発明に係る印刷制御方法は、中間
デ−タから生成したイメ−ジデ−タと記憶手段に記憶さ
れているフォ−ムデ−タを重ねて印刷部で印刷させる印
刷制御方法であって、中間バッファに記憶された中間デ
−タからイメ−ジデ−タを生成する生成工程と、前記中
間バッファに記憶する中間デ−タの容量が所定量を越え
た場合に、前記記憶手段に記憶されているフォ−ムデ−
タを処理する制御工程とを備える。
【0023】また、本発明に係る記憶媒体は、中間デ−
タから生成されるイメ−ジデ−タを記憶するバンドラス
タバッファとイメ−ジデ−タをキャッシュするキャッシ
ュバッファを有する印刷制御装置で使用される制御プロ
グラムを記憶した記憶媒体であって、中間バッファに記
憶された中間デ−タからイメ−ジデ−タを生成する生成
工程の生成モジュ−ルと、前記中間バッファの容量が不
足した場合に前記バンドラスタバッファを1ペ−ジ分の
フルラスタバッファに拡大するか或は前記キャッシュバ
ッファを削除することにより、前記中間デ−タを記憶す
る中間バッファを確保する制御工程の制御モジュ−ルと
を備える制御プログラムを記憶している。
【0024】また、本発明に係る記憶媒体は、中間デ−
タを記憶する中間バッファと当該中間デ−タから生成さ
れるイメ−ジデ−タを記憶するバンドラスタバッファと
を有する印刷制御装置で使用される制御プログラムを記
憶した記憶媒体であって、前記中間バッファに記憶され
た表頁用中間デ−タと裏頁用中間デ−タからそれぞれ表
頁用イメ−ジデ−タと裏頁用イメ−ジデ−タを生成する
生成工程の生成モジュ−ルと、前記生成モジュ−ルで生
成された表頁用イメ−ジデ−タと裏頁用イメ−ジデ−タ
をそれぞれ前記バンドラスタバッファに記憶させる記憶
工程の記憶モジュ−ルと、前記表頁用中間デ−タと裏頁
用中間デ−タの少なくとも一方の中間デ−タを記憶する
中間バッファの容量が不足した場合に、前記前記表頁用
イメ−ジデ−タと裏頁用イメ−ジデ−タの少なくとも一
方のイメ−ジデ−タを記憶するバンドラスタバッファを
1ペ−ジ分のフルラスタバッファに拡大することによ
り、前記容量不足となった中間デ−タを記憶する中間バ
ッファを確保する制御工程の制御モジュ−ルとを備える
制御プログラムを記憶している。
【0025】また、本発明に係る記憶媒体は、中間デ−
タから生成したイメ−ジデ−タと記憶手段に記憶されて
いるフォ−ムデ−タを重ねて印刷部で印刷させる印刷制
御装置で使用される制御プログラムを記憶した記憶媒体
であって、中間バッファに記憶された中間デ−タからイ
メ−ジデ−タを生成する生成工程の生成モジュ−ルと、
前記中間バッファに記憶する中間デ−タの容量が所定量
を越えた場合に、前記記憶手段に記憶されているフォ−
ムデ−タを処理する制御工程の制御モジュ−ルとを備え
る制御プログラムを記憶している。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す各実施形態に基
づいて本発明の詳細を説明する。
【0027】(実施形態1)以下は本発明の一実施形態
を説明するもので、図1には本実施形態に係る印刷シス
テムの概略図が示されている。
【0028】1は入力データ(例えば、文字コードや制
御コードから構成されるページ記述言語)を作成して、
本実施形態の印刷制御装置100へ出力するホストコン
ピュータである。
【0029】2はホストコンピュータ1から本実施形態
の印刷制御装置100に入力データを転送するインター
フェースケーブル(例えばパラレルインターフェース或
いはシリアルインターフェース)である。
【0030】なお、このインターフェースケーブルは双
方向インターフェースであるバイセントロニクスインタ
ーフェースでも良い。
【0031】3はインターフェースケーブル2を介して
入力データを受信する受信部(受信バッファ(RAM)
を含む)である。そして、受信した入力データは後述す
るCPUによって中間データに変換されて後述する中間
バッファに記憶される。
【0032】4はROMで、中間データに基づいて実際
に出力する印刷イメージを生成(ラスタライズ)する印
刷イメージ形成プログラム(ラスタライザ)を格納する
印刷イメージ形成部4−1と後述するフローチャートに
示す各種制御プログラムを格納する制御プログラム格納
部4−2とフォントデータ格納部4−3から構成され
る。なお、印刷イメージ形成部はプログラム以外にハー
ドウエアで構成されても良く、また、プログラムとハー
ドウエアを切り換えてラスタライズしても良い。
【0033】5は各種データを保管するための記憶装置
(例えば、RAM)で、受信バッファで受信した入力デ
ータから生成された中間データを保管する中間データ記
憶部5−1(例えば、RAMで構成される中間バッフ
ァ)と再利用される印刷イメージデータを保管する印刷
イメージ記憶部5−2(例えば、RAMで構成されるキ
ャッシュバッファ)と、中間データの画像形成後の出力
用印刷イメージデータを保管する出力用印刷イメージ記
憶部5−3(例えばRAMで構成されるラスターバッフ
ァ)と後述するワークエリア5−4から成り立ってい
る。
【0034】なお、印刷保障メモリ領域を構成する上記
中間バッファやキャッシュバッファやラスターバッファ
の各領域はダイナミックに変わる。
【0035】6は印刷装置全体を制御する制御部(CP
U)を示している。
【0036】7は記憶装置5の中間データ記憶部(中間
バッファ)5−1と印刷イメージ記憶部(キャッシュバ
ッファ)5−2と出力用印刷イメージ記憶部(ラスター
バッファ)5−3の容量の比率を随時管理、変更するプ
ログラムを格納している記憶装置管理部である。
【0037】なお、このプログラムは図4を用いて後述
する。
【0038】8は生成された印刷イメージをプリンタエ
ンジン9へ出力する出力部(出力インターフェース)で
ある。
【0039】10はシステム全体でデータをやり取りす
るのに使われるバスである。
【0040】基本的な印刷制御装置100のデータ処理
の流れを図1で説明する。
【0041】まず、基本的に記憶装置(RAM)5は、
中間データ記憶部5−1(中間バッファ)と印刷イメー
ジ記憶部5−2(キャッシュバッファ)とバンドサイズ
或いは1ページ分の出力用印刷イメージを記憶する出力
用印刷イメージ記憶部5−3(ラスターバッファ)から
構成される。
【0042】ホストコンピュータ1で作成された入力デ
ータはインターフェース2を介して印刷制御装置100
に送られる。印刷制御装置100では制御部(CPU)
6の制御により受信部3内の受信バッファ(RAM)で
受信した入力データから生成される中間データを中間デ
ータ記憶部5−1(中間バッファ)に保管する。
【0043】中間データ記憶部5−1に中間データが例
えば1ページ分保管された後は、それらの中間データを
随時印刷イメージ形成部4(プログラムやハードウエア
で構成されるラスタライザ)で実際の印刷イメージに変
換し、バンドサイズのラスターバッファ5−3に格納す
る。そしてラスターバッファ5−3から受け取った印刷
イメージデータをプリンタエンジン9で可視画像形成出
力する。
【0044】なお、上述した中間データとは、ホストコ
ンピュータ1から入力したPDL等の入力データから印
刷イメージデータ(ビットマップデータ)を生成しやす
い様に入力データを加工したデータである。
【0045】印刷イメージ形成段階において、制御部
(CPU)6では印刷データのうち何度も同じ印刷イメ
ージ形成が行われる可能性が高い(頻度が高い)オブジ
ェクト(例えば文字コード)については、印刷イメージ
形成後の印刷イメージを印刷イメージ記憶部(キャッシ
ュバッファ)5−2に保管しておく。
【0046】そして再度同じ印刷イメージ形成を行う必
要のある印刷データを処理する場合は、その印刷イメー
ジ形成は行わず、印刷イメージ記憶部(キャッシュバッ
ファ)5−2に保管してあった印刷イメージを再利用す
ることによって、印刷イメージ形成にかかる総時間の短
縮を行う。
【0047】中間データ記憶部(中間バッファ)5−1
と印刷イメージ記憶部(キャッシュバッファ)5−2及
び出力用印刷イメージ記憶部(ラスターバッファ)5−
3の容量は、記憶装置管理部7によってダイナミックに
増減される。
【0048】図2は、通常状態における図1の記憶装置
(RAM)5に保管される内容を示した例である。通常
状態での記憶装置5は、その記憶位置によって中間デー
タ記憶部(中間バッファ)5−1と印刷イメージ記憶部
(キャッシュバッファ)5−2とバンドサイズの出力用
印刷イメージ記憶部(ラスターバッファ)5−3に分か
れている。
【0049】中間データ記憶部(中間バッファ)5−1
には、受信部3で受信した入力データから生成された中
間データを中間データ記憶部5−1の先頭より受信順に
保管してある。
【0050】中間データには、例えば円描画命令20、
文字描画命令のうち文字コード“あ”21、文字コード
“い”22、直線描画命令23などがあり、このように
実際の印刷イメージよりはるかに小さいサイズの情報で
オブジェクト毎に保管されている。
【0051】文字コード21や文字コード22のような
データは、その文字コードを実際の印刷イメージ(文字
パターン)に変換するのに非常に時間がかかってしま
う。そのように印刷イメージ変換に時間がかかる印刷イ
メージは、印刷イメージ変換された時点で再利用する為
に印刷イメージ記憶部5−2(キャッシュバッファ)に
格納する。
【0052】図2の印刷イメージ記憶部(キャッシュバ
ッファ)5−2には、中間データから印刷イメージに変
換された後の印刷イメージそのものが、領域の末尾より
保管されている。
【0053】印刷イメージには、例えば文字“う”の印
刷イメージ24、文字“あ”の印刷イメージ25などが
ある。
【0054】中間データ記憶部(中間バッファ)5−1
と印刷イメージ記憶部(キャッシュバッファ)5−2は
連続した記憶領域であり、その区切りは境界26によっ
て分けられている。
【0055】中間データ記憶部(中間バッファ)5−1
に保管される中間データは、最低1ページ分格納される
まで消去することはできないが、印刷イメージ記憶部
(キャッシュバッファ)5−2に保管される印刷イメー
ジは、もし領域に空きが無い場合は自由にそのデータの
未使用部を消去することができる。
【0056】図3は、記憶装置5の空き容量が足りなく
なった時の、記憶装置管理部7に格納されたプログラム
の各記憶部の容量変更、及び1ページ分の出力用印刷イ
メージ記憶部5−3(ラスターバッファ)の確保処理を
示した図である。
【0057】30は通常の、記憶装置5の空き容量が十
分ある時の状態を示している。この時は中間データ記憶
部(中間バッファ)5−1と印刷イメージ記憶部(キャ
ッシュバッファ)5−2と1ページ分より少ないバンド
サイズの出力用印刷イメージ記憶部(バンドラスターバ
ッファ)5−3が存在する。
【0058】31は中間データ記憶部(中間バッファ)
5−1が大きくなり、必要な空き記憶部が足りなくな
り、印刷イメージ記憶部5−3(キャッシュバッファ)
の一部を消去して得た空き記憶部の領域を中間データ記
憶部5−1に割り当てた状態である。
【0059】可能な限り印刷イメージ記憶部(キャッシ
ュバッファ)5−2の内容を消しても必要な空き領域が
確保できない場合、これ以上中間データ記憶部(中間バ
ッファ)5−1を広げることが出来なくなってしまう。
【0060】その場合、1ページ分の出力印刷イメージ
記憶部(フルラスターバッファ)5−3を出力サイズに
合わせて作成し、本来1ページ分の中間データを格納し
終ってから行う画像形成(ラスタライズ)を、途中の中
間データまで行う。
【0061】ただし本来の出力解像度或いは階調で画像
形成を行うと出力用印刷イメージ記憶部5−3のサイズ
が非常に大きくなる為、記憶装置の総容量より出力用印
刷イメージ記憶部5−3のサイズが小さくなるように解
像度或いは階調を落してデグレードイメージを生成して
格納する。
【0062】全ての中間データ記憶部(中間バッファ)
5−1に保管された全ての中間データを画像形成(ラス
タライズ)し、1ページ分の出力用印刷イメージ記憶部
(フルラスターバッファ)5−3に展開することによ
り、中間データ記憶部(中間バッファ)5−1は全て消
去でき空き記憶部を確保できる。そして中間データを消
去後、続きの中間データを記憶装置の空き記憶部に記憶
し処理を続ける。
【0063】図4は、入力データを受信してから可視画
像形成出力するまでのデータ制御プログラムを示したフ
ローチャートであり、制御プログラム格納部4−2に格
納されている。そして、制御部(CPU)6がこの制御
プログラムを以下の様に実行する。
【0064】まずステップ41で受信部3により、ホス
トコンピュータ1よりインターフェース2を介して入力
データを受け取る。CPU6は、受け取った入力データ
を中間データに変換してステップ42で中間データ記憶
部(中間バッファ)5−1に保管する。この時必要なら
ば記憶装置管理部7のプログラムを実行して中間データ
記憶部5−1のサイズを変更する。
【0065】そして、ステップ43において、CPU6
は例えば排紙命令などを調べることにより1ページ分の
中間データを保管したかどうかを判断し、1ページ分の
中間データを保管していない場合はステップ41へ戻
る。
【0066】1ページ分の中間データを保管した場合、
ステップ44において記憶装置の容量不足により既に1
ページ分の出力用印刷イメージ記憶部(フルラスターバ
ッファ)5−3が作成されているかを調べ、作成されて
いる場合はステップ45で1ページ分の出力用印刷イメ
ージ記憶部5−3に格納されている印刷イメージを指定
の解像度(例えば300dpi)で可視画像出力し(デ
グレード印刷し)、完了後再度バンドラスターバッファ
を確保する。
【0067】ステップ44の時点でまだ印刷データが画
像形成されていない場合、ステップ46以降でそれらの
中間データ(オブジェクト)を1つ1つ順番に実際の印
刷イメージへ変換する処理(ラスタライズ)を行なう。
【0068】ステップ46では、着目した中間データが
既に印刷イメージ記憶部5−2(キャッシュバッファ)
に印刷イメージとして形成済みで保存されているかを調
べ、既に印刷イメージ形成済みであった場合はそれを再
利用してステップ50で印刷イメージの可視画像形成出
力処理を行なってバンドラスターバッファ5−3に格納
する。
【0069】着目した中間データがまだ印刷イメージ形
成なされていなかった場合は、ステップ47において中
間データをラスタライズして印刷イメージを形成する。
その中間データが、印刷イメージ形成処理(ラスタライ
ズ)に時間がかかるものであるとステップ48で判断さ
れた場合、ステップ49において形成後の印刷イメージ
を印刷イメージ記憶部(キャッシュバッファ)5−2に
保管する。なお、印刷イメージ形成(ラスタライズ)処
理時間は、例えば各オブジェクト毎の処理時間を示すテ
ーブルを参照して導出される。
【0070】そしてステップ50で形成された印刷イメ
ージを実際に可視画像形成出力し、ステップ51におい
て1ページ分の中間データ全てに着目したかどうかを判
断し、まだ1ページ分の中間データを可視画像形成出力
していなかった場合は次の中間データに着目してステッ
プ46へと戻る。
【0071】このように印刷イメージ形成(ラスタライ
ズ)に時間のかかる中間データについて、一度印刷イメ
ージ形成を行なったデータを印刷イメージ記憶部(キャ
ッシュバッファ)5−2に保管し、それを再利用するこ
とにより無駄な印刷イメージ形成処理時間を省くことが
でき、印刷イメージ形成処理全体にかかる時間を短縮す
ることができる。
【0072】図5は、図4のステップ42の印刷データ
保管処理における記憶装置管理部7に格納されたプログ
ラムを示したフローチャートである。
【0073】そして、CPU6がこのプログラムを以下
の様に実行する。
【0074】受信部3で受信した入力データから生成さ
れた中間データを中間データ記憶部(中間バッファ)5
−1に保管する場合、CPU6はまずステップ52にお
いて中間データを保管するのに必要なサイズの中間デー
タ記憶部5−1(中間バッファ)の空きがあるかどうか
を判断し、必要な空き領域があった場合はステップ55
において実際に中間データを保管する。
【0075】保管すべき中間データが中間データ記憶部
5−1の空き容量より大きなサイズであった場合、CP
U6はステップ53において、印刷イメージ記憶部(キ
ャッシュバッファ)5−2にその中間データ以上の空き
領域があるかどうかを判断する。空き領域があった場
合、ステップ54で、中間データ記憶部(中間バッフ
ァ)5−1と印刷イメージ記憶部(キャッシュバッフ
ァ)5−2の境界26を、保管したい中間データのサイ
ズだけ印刷イメージ記憶部(キャッシュバッファ)5−
2の方向へ移動し、ステップ55で中間データを保管す
る。
【0076】中間データ記憶部(中間バッファ)5−
1、印刷イメージ記憶部(キャッシュバッファ)5−2
の両方に必要な空き領域が無かった場合、ステップ56
で足りない記憶領域分の印刷イメージが消去することが
出来るかを調べ、可能ならばステップ57で消去可能な
印刷イメージをキャッシュバッファ5−2から消去し、
ステップ52より処理を繰りかえす。
【0077】全ての消去可能な印刷イメージを消去して
も1ページ分の中間データの保管に必要な空き記憶部の
領域が得られなかった場合は、ステップ58において1
ページ分の出力用印刷イメージ部(フルラスターバッフ
ァ)5−3を作成し、ステップ59において、解像度を
変更(例えば、600dpiから300dpiに変更)
することによって画像形成後のイメージサイズが小さく
なるように既に保管した中間データに基づいて画像形成
(ラスタライズ)して、出力用印刷イメージ記憶部(フ
ルラスターバッファ)5−3に納め、さらに不必要とな
った中間データ/印刷イメージを消去していく。
【0078】これにより全ての中間データ、印刷イメー
ジが消去することが可能となり、その結果記憶装置の空
き容量が増えるので、ステップ52へと戻り、元々保管
させようとしていた中間データの保管処理を再度行う。
なお、1ページ分の出力用印刷イメージがプリンタエン
ジン9へ出力されると、1ページ分のフレームバッファ
はバンドラスターバッファになる。
【0079】図6は図4のステップ49の印刷イメージ
保管(キャッシュ)処理における記憶装置管理部7に格
納されたプログラムを示したフローチャートである。
【0080】そして、CPU6がこのプログラムを以下
の様に実行する。
【0081】まずステップ61でCPU6は印刷イメー
ジ記憶部(キャッシュバッファ)5−2の空きサイズが
保管したい印刷イメージのサイズ以上あるかどうかを調
べ、保管できる空き領域があった場合はステップ64で
印刷イメージを保管する。
【0082】印刷イメージ記憶部(キャッシュバッフ
ァ)5−2に必要な空き領域がなかった場合、ステップ
62において中間データ記憶部(中間バッファ)5−1
に必要な空き領域があるかどうかを調べる。そして中間
データ記憶部(中間バッファ)5−1にも空き領域がな
かった場合は、ステップ65で必要のない印刷イメージ
を消すことが出来るかを調べる。
【0083】そしてもし印刷イメージを消去できる場合
は、ステップ66において印刷イメージを消去し、再度
ステップ61より保管処理を行う。
【0084】また、消去可能な印刷イメージを全て消去
しても、保管したい印刷イメージのサイズを確保出来な
い場合は、その印刷イメージを保管することを諦め、処
理を終了する。なお、上記実施形態では中間データ記憶
部(中間バッファ)5−1の空き領域を確保する技術を
説明したが受信バッファの空き領域を確保する場合にも
応用できる。
【0085】以上説明した様に本実施形態によれば中間
データ、再利用印刷イメージ、及び出力用印刷イメージ
の記憶領域を管理でき、印刷イメージの再利用により印
刷イメージ形成(ラスタライズ)時間の短縮が可能であ
るという効果がある。
【0086】また、多値カラー印刷装置においては、出
力イメージサイズの低下処理として解像度は低下させ
ず、階調を下げることで実現することが出来る。
【0087】(実施態様2)以下は本発明の実施態様2
を説明するもので、図1には本実施態様2の印刷システ
ムの概念図が示されている。
【0088】なお、本実施態様2において、プリンタエ
ンジン9内に図7に示す記録媒体制御部11があり、記
憶装置5の容量は両面印刷可能な容量に設定されてい
る。
【0089】図7の記録媒体制御部11は、記録媒体と
しての記録紙の表面側又は裏面側のいずれの側に可視画
像を形成すべきか否かを制御する。
【0090】まず、中間データが中間データ記憶部5−
1に出力可能ページ数(例えば、表裏の2ページ)分保
管された後、CPU6はこれら中間データを随時印刷イ
メージ形成部4−1を用いて印刷イメージに変換(ラス
タライズ)し、出力部8に該印刷イメージを送出する。
記録媒体制御部9は画像形成された印刷イメージと記録
紙の表裏とが合致するように記録紙を制御し、プリンタ
エンジン8に記録紙をセットした後、プリンタエンジン
8は可視画像を記録紙上に形成して出力する。
【0091】尚、印刷イメージを形成する場合、制御部
(CPU)6では中間データのうち同一の印刷イメージ
形成が複数回行なわれる可能性のある中間データについ
ては、印刷イメージ形成後の印刷イメージは印刷イメー
ジ記憶部(キャッシュバッファ)5−2に保管される。
【0092】そして、再度同一の印刷イメージを形成す
る必要のある中間データを処理する場合は印刷イメージ
の形成を行わず印刷イメージ記憶部(キャッシュバッフ
ァ)5−2に保管されている印刷イメージを再利用する
ことにより印刷イメージ変換に要する総時間の短縮を行
う。
【0093】図7はプリンタエンジン9内の記録媒体制
御部11の詳細を示す構成図であって、該記録媒体制御
部11は、記録紙15が収納された給紙トレイ16と、
記録紙15の表裏両面に所望画像を印刷する印刷ドラム
17と、記録紙15を表裏反転させる反転機18と、表
裏両面に所望画像が印刷された記録紙15を収納する排
紙トレイ19と、適数個のガイドローラ20a〜20f
とを有している。
【0094】上記記録媒体制御部11においては、給紙
トレイ16に収納された未使用の記録紙15がガイドロ
ーラ20a、20bを経て印刷ドラム17に搬送され、
該印刷ドラム17によって記録紙15の片面が印刷され
る。次いで記録紙15はガイドローラ20cを経て反転
機18に搬送され、該反転機18によって記録紙15が
反転された後、再び印刷ドラム17に搬送され、該印刷
ドラム17により記録紙15の裏面に所望画像が印刷さ
れる。このようにして表裏両面に所望の可視画像が印刷
された記録紙15は、ガイドローラ20d〜20fを経
て排紙トレイ19に排出される。
【0095】図8は図7のA部拡大図である。記録媒体
制御部11は、記録紙15において、15aが第1ペー
ジ、15bが第2ページ、15cが第3ページ、15d
が第4ページとなる第1のモードと、15aが第2ペー
ジ、15bが第1ページ、15cが第4ページ、15d
が第3ページとなる第2のモードとを有し、所望の可視
画像が第1のモード又は第2のモードのいずれかのモー
ドで記録紙上に両面印刷される。
【0096】また、上記第1のモード又は第2のモード
のいずれのモードにおいても2回実行される印刷工程の
うち最初に印刷された面が上面側となるように排紙トレ
イ19に収納される。
【0097】しかして、第1のモードで印刷する場合
は、記録紙15は排紙トレイ19上で上面側が偶数ペー
ジとなるため、印刷ドラム17での印刷順序はページ順
序とは異なり、第2ページ→第1ページ→第4ページ→
第3ページの順番で印刷される。
【0098】また、第2のモードで印刷する場合は、記
録紙15は排紙トレイ19上で上面側が奇数ページとな
るため、印刷ドラム17での印刷順序はページ順序と一
致し、第1ページ→第2ページ→第3ページ→第4ペー
ジの順番で印刷される。この場合制御部(CPU)6
は、中間データ記憶部(中間バッファ)5−1に2ペー
ジ分の中間データが保管されたときに、記録媒体制御部
11を含むプリンタエンジン9が可視画像を形成して出
力するように制御する。
【0099】図9は通常状態における記憶装置5に保管
される記憶内容を示したマップ図であって、該記憶装置
(RAM)5は実施形態1で説明した様に連続した記憶
領域からなり、通常は境界線34を介して中間データ記
憶部(中間バッファ)5−1の第1の記憶領域と印刷イ
メージ記憶部(キャッシュバッファ)5−2の第2の記
憶領域とに区分されて形成され、出力用印刷イメージ記
憶部(ラスターバッファ)5−3は形成されていない。
【0100】中間データ記憶部(中間バッファ)5−1
は、受信部3で受信した入力データを管理しやすい形式
に変換された中間データを、中間データ記憶部(中間バ
ッファ)5−1の先頭部分から受信順に順次記憶して保
管する。例えば、この図9に示すように、第1ページ中
間データaには円描画命令26、文字描画命令としての
文字コード「あ」27、文字コード「い」28、直線描
画命令29等が順次記憶され、第2ページ中間データb
には多角形描画命令30、文字コード「う」31、文字
コード「え」32、矩形描画命令33等が順次記憶さ
れ、保管される。尚、かかる中間データは、印刷イメー
ジよりはるかに小さい容量でもって保管される。
【0101】文字コード「あ」27や文字コード「い」
28等の文字描画命令は、その文字コードを印刷イメー
ジに変換(ラスタライズ)するのに長時間を要するた
め、過去に印刷イメージに変換された時点で印刷イメー
ジ記憶部(キャッシュバッファ)5−2に保管される。
すなわち、印刷イメージ記憶部(キャッシュバッファ)
5−2には中間データから印刷イメージに変換された後
の当該印刷イメージが第2の記憶領域の末尾より、例え
ば、文字印刷イメージとしての文字「あ」印刷イメージ
35、文字「う」印刷イメージ36等の如く記憶され、
保管される。
【0102】尚、中間データ記憶部(中間バッファ)5
−1に保管される中間データは、当該ページの印刷イメ
ージが出力されるまでは消去することができないのに対
し、印刷イメージ記憶部(キャッシュバッファ)5−2
に保管される印刷イメージは、中間データの記憶領域に
空き領域が無いときは自由にそのデータの未使用部分を
消去して中間データの記憶領域を拡張することができ
る。
【0103】しかして、記憶装置管理部7は、実施形態
1で説明した様に前記中間データ記憶部(中間バッフ
ァ)5−1及び印刷イメージ記憶部(キャッシュバッフ
ァ)5−2の容量比率(領域比率)を管理して随時変更
すると共に、必要に応じて出力用印刷イメージ記憶部
(ラスターバッファ)5−3を記憶装置5内部に形成す
る為のプログラムを格納する。
【0104】図10〜図12は記憶装置管理部7により
各記憶部5−1,5−2,5−3の容量が変更又は確保
される状態を示すマップ図である。
【0105】図10は片面印刷、又は両面印刷時におけ
る第1ページを作成する場合において、記憶装置5内部
での空き領域が不足してきた状態のときの各記憶部の容
量変更等を示している。
【0106】図10(a)は記憶装置5の空き容量が十
分にあるときの状態を示しており、通常はこの図10
(a)に示すように、中間データ記憶部(中間バッフ
ァ)5−1及び印刷イメージ記憶部(キャッシュバッフ
ァ)5−2のみ存在し、出力用印刷イメージ記憶部(ラ
スターバッファ)5−3は存在していない。そして、第
1ページ中間データaが記憶された中間データ記憶部5
−1及び印刷イメージ記憶部5−2は、夫々中間データ
及び印刷イメージが未だ保管されていない空き領域20
0を有している。
【0107】次いで、中間データ記憶部5−1に保管さ
れる第1ページ中間データaの容量が大きくなり、空き
容量が不足してきたときは、図10(b)に示すよう
に、消去可能ならば印刷イメージ記憶部5−2の未使用
部分の領域の一部を消去して図9に示す境界線34を印
刷イメージ記憶部5−2側に拡張する。
【0108】また、前記第1ページ中間データ12aを
保管する記憶容量が不足し、印刷イメージ記憶部5−2
の一部を消去しても作成した第1ページ中間データaが
中間データ記憶部5−1の容量の1/2以上となったと
きは、図10(c)に示すように、出力用印刷イメージ
記憶部5−3を出力サイズに合わせて1ページ分作成す
る。
【0109】すなわち、本来は全ページの分の中間デー
タを生成し終わってから行う画像形成(ラスタライズ)
を、第1ページ中間データの途中まで行うことで、記憶
容量の不足に起因した異常終了を回避する。
【0110】但し、この場合、本来の出力解像度(例え
ば、600dpi)で画像形成を行うと、出力用印刷イ
メージ記憶部5−3の記憶容量が非常に大きくなるた
め、記憶装置5の総容量に比し、出力用印刷イメージ記
憶部5−3の記憶容量が小さくなるように解像度を低下
させて(例えば、600dpiから300dpiにし
て)画像形成を行う。
【0111】すなわち、デグレード印刷イメージを作成
する。
【0112】このようにして中間データ記憶部5−1に
保管された第1ページ中間データaの途中までの画像形
成(レンダリング)を行い出力用印刷イメージ記憶部5
−3に展開することにより、この時点までに中間データ
記憶部5−1に記憶された中間データは全て消去され
る。そしてこの後、残りの第1ページ中間データaを中
間データ記憶部5−1に記憶する。
【0113】次いで、更に中間データのデータ量が大き
くなり、中間データ記憶部5−1の空き容量が不足して
きた場合は、図10(d)に示すように、中間データ記
憶部5−1に記憶されている第1ページ中間データaに
対して画像形成(ラスタライズ)し、矢印Bに示すよう
に、前記中間データを出力用印刷イメージ記憶部5−3
に展開することにより、中間データ記憶部5−1を消去
し、図10(e)に示すように、空き領域200を形成
し、記憶領域を拡張する。
【0114】また、中間データ記憶部5−1に第1ペー
ジ分の中間データの保管が完了したときも同様にして1
ページ分の全中間データを印刷イメージに変換して出力
用印刷イメージ記憶部5−3に格納することにより、中
間データ記憶部5−1の前記全中間データを消去し、出
力用印刷イメージ記憶部5−3に記憶された記憶内容を
第1ページ出力用印刷イメージa′とする。
【0115】尚、片面印刷のときは、この状態で出力用
印刷イメージ記憶部5−3の内容を可視画像として出力
することにより、記憶装置5からその記憶領域を消去す
ることができ、通常の状態で処理を続行することができ
る。
【0116】従って、限られた記憶装置の容量で片面印
刷を保障することができる。
【0117】図11は前記第1のモードで両面印刷を行
う場合における第2ページの印刷処理を行うときの各記
憶部の記憶容量の容量変化を示している。
【0118】尚、第2のモードにおける両面印刷は中間
データの作成順序と印刷順序が同一であるので、記憶装
置5の空き領域200が不足したときは中間データの作
成を中断して既に作成済のページに対して可視画像を形
成出力することにより空き領域を増大させることができ
る。
【0119】図11(a)は記憶装置5の空き容量が十
分にあるときの状態を示しており、通常はこの図11
(a)に示すように、中間データ記憶部5−1及び印刷
イメージ記憶部5−2のみ存在し、出力用印刷イメージ
記憶部5−3は存在していない。そして、第1ページ
(表頁用)中間データa及び第2ページ(裏頁用)中間
データbが記憶された中間データ記憶部5−1及び印刷
イメージ記憶部5−2は、夫々中間データ及び印刷イメ
ージが未だ保管されていない空き領域200を有してい
る。
【0120】次いで、例えば中間データ記憶部5−1に
保管される第2ページ中間データbのデータ容量が大き
くなり、空き容量が不足してきたときは、図11(b)
に示すように、消去可能ならば印刷イメージ記憶部5−
2の未使用部分の領域の一部を消去して図9に示す境界
線34を印刷イメージ記憶部5−2側に拡張する。
【0121】また、前記中間データを保管する記憶容量
が不足し、印刷イメージ記憶部5−2の一部を消去して
も受信した第2ページ中間データbを記憶させるだけの
十分な空き容量200が確保できなかった場合は、図1
1(c)に示すように、第2ページb用の出力用印刷イ
メージ記憶部5−3を出力サイズに合わせて作成する。
【0122】すなわち、本来は全ページの分の中間デー
タを作成し終わってから行う画像形成を、第2ページ中
間データの途中まで行うことで、記憶容量の不足に起因
した異常終了を回避する。
【0123】但し、この場合、本来の出力解像度(例え
ば、600dpi)で画像形成を行うと、出力用印刷イ
メージ記憶部5−3の記憶容量が非常に大きくなるた
め、上述した図10と同様、記憶装置5の総容量に比
し、出力用印刷イメージ記憶部5−3の記憶容量が小さ
くなるように解像度を低下させて(例えば600dpi
を300dpiにして)画像形成を行う。
【0124】すなわち、デグレード印刷イメージを作成
する。
【0125】このようにして中間データ記憶部5−1に
保管された第2ページ中間データbの途中までの画像を
形成し出力用印刷イメージ記憶部5−3に格納すること
により、中間データ記憶部5−1に記憶された第2ペー
ジ中間データは全て消去される。そしてこの後、残りの
第2ページ中間データbを中間データ記憶部5−1に記
憶する。
【0126】次いで、さらに中間データのデータ量が大
きくなり、中間データ記憶部5−1の空き容量が不足し
てきた場合は、図11(d)に示すように、中間データ
記憶部5−1に記憶されている第2ページ中間データb
に対して画像形成(ラスタライズ)し、矢印Cに示すよ
うに、出力用印刷イメージ記憶部5−3に展開すること
により、中間データ記憶部5−1の第2ページ中間デー
タbを消去し、図11(e)に示すように、空き領域2
00を形成する。
【0127】また、中間データ記憶部5−1に第2ペー
ジb分の中間データの保管が完了したときも同様にして
全中間データを画像形成して出力用印刷イメージ記憶部
5−3に格納することにより、中間データ記憶部5−1
の全中間データを消去し、出力用印刷イメージ記憶部5
−3に記憶された記憶内容を第2ページ出力用印刷イメ
ージb′とする。
【0128】そして、この状態で第1ページ中間データ
a及び第2ページ出力用印刷イメージb′を可視画像と
して出力することにより、記憶装置5からその記憶領域
を消去することができ、通常の状態で処理を続行するこ
とができる。
【0129】従って、限られた記憶装置の容量で両面印
刷を保障できる。
【0130】上記説明では、第2ページの中間データを
格納する中間データ記憶部の容量不足を判断したが、第
1ページの中間データ記憶部の容量を判断しても良い。
【0131】図12は前記第1のモードで両面印刷を行
う場合において、第1ページaが中間データではなく出
力用印刷イメージa′として作成された場合における第
2ページの印刷処理を行うときの各記憶部の記憶容量の
容量変化を示している。
【0132】図12(a)は記憶装置5の空き容量が十
分にあるときの状態を示しており、最初はこの図12
(a)に示すように、第1ページの出力用印刷イメージ
a′が保管された出力用印刷イメージ記憶部5−3と第
2ページ中間データbを格納する中間データ記憶部5−
1と印刷イメージ記憶部5−2とが形成され、第2ペー
ジ中間データbが記憶された中間データ記憶部5−1及
び印刷イメージ記憶部5−2は、夫々中間データ及び印
刷イメージが未だ保管されていない空き領域200を有
している。
【0133】次いで、中間データ記憶部5−1に保管さ
れる第2ページ中間データbの容量が大きくなり、空き
容量が不足してきたときは、図12(b)に示すよう
に、消去可能ならば印刷イメージ記憶部5−2の未使用
部分の領域の一部を消去して図9に示す境界線34を印
刷イメージ記憶部5−2側に拡張する。
【0134】また、前記中間データを保管する記憶容量
が不足し、印刷イメージ記憶部5−2の一部を消去して
も作成した第2ページ中間データbを記憶させるだけの
十分な空き容量200が確保できなかった場合は、図1
2(c)に示すように、第2ページb′用の出力用印刷
イメージ記憶部5−3を出力サイズに合わせて作成す
る。
【0135】すなわち、本来は全ページの分の中間デー
タを格納し終わってから行う画像形成(ラスタライズ)
を、第2ページ中間データの途中まで行うことで、記憶
容量の不足に起因した異常終了を回避する。
【0136】但し、この場合、本来の出力解像度(例え
ば、600dpi)で画像形成を行うと、出力用印刷イ
メージ記憶部5−3の記憶容量が非常に大きくなるた
め、上述した図10及び図11と同様、第1及び第2の
出力用印刷イメージa′、b′の総和が記憶装置5の総
容量に比し、出力用印刷イメージ記憶部5−3の記憶容
量が小さくなるように解像度を低下させて(例えば、6
00dpiを300dpiにして)画像形成を行う。
【0137】すなわち、デグレード印刷イメージを作成
する。
【0138】このようにして中間データ記憶部5−1に
保管された第2ページ中間データbの途中まで画像を形
成し出力用印刷イメージ記憶部5−3に格納することに
より、中間データ記憶部5−1に記憶された中間データ
は全て消去される。そしてこの後、残りの第2ページ中
間データaを中間データ記憶部5−1に記憶する。
【0139】次いで、中間データのデータ量が大きくな
り、中間データ記憶部5−1の空き容量が不足してきた
場合は、図12(d)に示すように、中間データ記憶部
5−1に記憶されている第2ページ中間データbに対し
て画像形成(ラスタライズ)し、矢印Dに示すように、
印刷イメージを出力用印刷イメージ記憶部5−3に展開
することにより、中間データ記憶部5−1を消去し、図
11(e)に示すように、空き領域200を形成する。
【0140】また、中間データ記憶部5−1に第2ペー
ジ分の中間データの保管が完了したときも同様にして全
中間データを印刷イメージに変換して出力用印刷イメー
ジ記憶部5−3に格納することにより、中間データ記憶
部5−1の全中間データを消去し、出力用印刷イメージ
記憶部5−3に記憶された記憶内容を第2ページ出力用
印刷イメージb′とする。
【0141】そして、この状態で第1ページ出力用印刷
イメージデータa′及び第2ページ出力用印刷イメージ
b′を可視画像として出力することにより、記憶装置5
からその記憶領域を消去することができ、通常の状態で
処理を続行することができる。従って、限られた記憶装
置の容量で両面印刷を保障できる。
【0142】このように上記実施形態2によれば、両面
印刷装置に対し、上述した中間データ、再利用するため
の印刷イメージ、出力用印刷イメージの記憶領域を使用
することにより、印刷イメージの再利用により印刷イメ
ージの形成時間の短縮化を図ることができると共に、大
きなデータ量を有するページに対しても記憶装置の容量
不足等による印刷処理の中断が生じることがなく所望の
印刷を行うことができる。
【0143】尚、本発明は上記実施形態2に限定される
ものではない。例えば、上記実施形態2では出力用印刷
イメージ記憶部5−3に保管される印刷イメージの容量
が低下するのを回避すべく解像度を低下させて記憶させ
ているが、カラー印刷機能を有する場合は前記解像度の
低下に代えて、階調を低下させることによっても印刷イ
メージの容量低下を回避することができる。すなわち、
解像度或いは/かつ階調を低下させたデグレード印刷イ
メージを作成することで、限られた記憶装置の容量で印
刷処理を保障できる。
【0144】また、上記実施形態2では両面印刷される
記録紙15の片面に対する中間データのデータ量に対し
て記憶容量が不足しているか否かを判断しているが、記
録紙15の両面に対する中間データのデータ量に対して
記憶容量が不足しているか否かを判断するようにした場
合においても装置の設計段階で記憶装置5の容量を適宜
設定することにより、装置稼働中に記憶容量の不足を招
くのを回避することができ、本発明を適用することがで
きる。
【0145】その具体例として、図13のフローチャー
トを用いて簡単に説明する。
【0146】図13は図11と図12で説明したデグレ
ード処理を示した概略的な制御プログラムであり、図1
の制御プログラム格納部4−2に格納されている。
【0147】そして、CPU6によって実行され以下の
動作をする。まず、ステップ70でCPU6は、第1ペ
ージ用中間バッファ5−1が不足するか否か判断し、不
足しないと判断するとステップ71で第2ページ用中間
バッファ5−1が不足しているか否か判断する。
【0148】ステップ71で第2ページ用中間バッファ
5−1が不足すると判断すると、CPU6は第2ページ
用中間バッファ5−1に格納されている中間データから
解像度或いは/かつ階調を低下させたデグレード印刷イ
メージを作成(ラスタライズ)する。
【0149】そして、第2ページ用フルラスタバッファ
5−3を確保して作成したデグレード印刷イメージを格
納し、印刷処理させる。
【0150】従って、第1ページ中間データは解像度或
いは/かつ階調を低下させることなく高品位のままラス
タライズし、確保したバンドラスタバッファ5−3に格
納した後印刷処理させ、第2ページ中間データは、解像
度或いは/かつ階調を低下させてデグレード印刷イメー
ジを作成(ラスタライズ)し、確保したフルラスタバッ
ファ5−3に格納した後印刷処理させるので、限られた
記憶容量で両面印刷を保障する。
【0151】一方、CPU6がステップ70で第1ペー
ジ用中間バッファ5−1が不足すると、第1ページ用中
間バッファ5−1に格納されている中間データから解像
度或いは/かつ階調を低下させたデグレード印刷イメー
ジを作成(ラスタライズ)する。
【0152】そして、ステップ75で第1ページ用フル
ラスタバッファ5−3を確保して作成したデグレード印
刷イメージを格納し、ステップ76で第2ページ用中間
バッファ5−1が不足するか否かを判断する。
【0153】ステップ76で第2ページ用中間バッファ
5−1が不足すると判断すると、上述したステップ72
とステップ73を実行する。
【0154】従って、第1ページ及び第2ページ中間デ
ータは、解像度或いは/かつ階調を低下させてデグレー
ド印刷イメージを作成(ラスタライズ)し、確保した各
々第1ページ用フルラスタバッファ5−3と第2ページ
用フルラスタバッファ5−3に格納した後印刷処理させ
るので、限られた記憶容量で両面印刷を保障する。
【0155】また、ステップ76で第2ページ中間バッ
ファ5−1が不足しないと判断すると、第2ページ中間
データは、解像度或いは/かつ階調を低下させることな
く高品位のままラスタライズし、確保したバンドラスタ
バッファ5−3に格納した後印刷処理させる。
【0156】従って、第1ページ中間データは、解像度
或いは/かつ階調を低下させてデグレード印刷イメージ
を作成(ラスタライズ)し、確保したフルラスタバッフ
ァ5−3に格納した後印刷処理させるので、限られた記
憶容量で両面印刷を保障する。
【0157】(実施形態3)以下は本発明の実施形態3
を説明するもので、図1には本実施形態3の印刷システ
ムの概念図が示されている。
【0158】なお、本実施形態3において、図1のワー
クエリア5−4の詳細を示す図14を用いて以下で説明
する。
【0159】図14に示すワークエリア5−4内のオー
バーレイ処理部は、オーバーレイ印刷用データ(フォー
ムデータ)を記憶するフォームデータ記憶部21と、前
ページがオーバーレイ処理されたか否かを示すオーバー
レイフラグ22と、当該ページにおいて既にオーバーレ
イ処理がなされたか否かを示すオーバーレイ処理済フラ
グ23とを有している。
【0160】すなわち、オーバーレイフラグ22は、オ
ーバーレイ処理要求をホストコンピュータ1から受信し
たとき又は前ページがオーバーレイ処理を行ったときは
「1」に設定され、これら以外のときは「0」に設定さ
れ、該オーバーレイフラグ22により中間データの記憶
領域(中間バッファ)5−1の容量不足が生じたときに
オーバーレイ処理を実行するか否かが判断される。
【0161】また、オーバーレイ処理済フラグ23は、
ページの先頭時に「0」に設定され、オーバーレイ処理
の終了時に「1」に設定され、該オーバーレイ処理済フ
ラグ23により1ページ内で2回以上のオーバーレイ処
理が行わないように制御される。
【0162】ここで、上記フォームデータは、ホストコ
ンピュータ1からダウンロードされフォームデータ記憶
部2に中間データの形で記憶されている。
【0163】このように構成された印刷制御装置100
においては、ホストコンピュータ1で作成された入力デ
ータは、所定通信網2を介して印刷制御装置100に送
られる。該印刷制御装置100では制御部(CPU)6
の制御により受信部3で受信した入力データを中間デー
タに変換して中間データ記憶部5−1に保管する。
【0164】この場合、CPU6は、オーバーレイ処理
を行う必要のあるときは、フォームデータをフォームデ
ータ記憶部21から中間データ記憶部5−1に送出する
と同時にオーバーレイ処理済フラグ14を「1」に設定
する。これにより、同一ページ内で再度オーバーレイ処
理の要求があった場合でも重複したオーバーレイ処理の
実行を防ぐことができる。
【0165】次に、中間データが中間データ記憶部5−
1に1ページ分保管された後、CPU6は、これら中間
データを随時印刷イメージ形成部4を用いて印刷イメー
ジに変換(ラスタライズ)し、該印刷イメージを出力部
8に送出する。そして、出力部8は受け取った印刷イメ
ージをプリンタエンジン9で可視画像として出力させ
る。
【0166】尚、印刷イメージを形成する場合、制御部
6では中間データのうち同一の印刷イメージ形成が複数
回行われる可能性のある中間データについては、印刷イ
メージ形成後の印刷イメージは印刷イメージ記憶部(キ
ャッシュバッファ)5−2に保管される。
【0167】そして、再度同一の印刷イメージを形成
(ラスタライズ)する必要のある中間データを処理する
場合は印刷イメージの形成を行わず印刷イメージ記憶部
(キャッシュバッファ)5−2に保管されている印刷イ
メージを再利用することにより印刷イメージ変換に要す
る総時間の短縮が行なわれる。
【0168】図15は通常状態における記憶装置5に保
管される記憶内容を示したマップ図である。すなわち、
該記憶装置5は連続した記憶領域からなり、通常は境界
線84を介して中間データ記憶部5−1の第1の記憶領
域と印刷イメージ記憶部5−2の第2の記憶領域とに区
分されて形成され、出力用印刷イメージ記憶部5−3の
記憶領域は形成されていない。
【0169】中間データ記憶部5−1は、受信部3で受
信した入力データを管理しやすい形式の中間データに変
換(ラスタライズ)し、中間データ記憶部5−1の先頭
部分から受信順に順次記憶して中間データを保管する。
例えば、この図15に示すように、円描画命令80、文
字描画命令としての文字コード「あ」81、文字コード
「い」82、直線描画命令83等が順次中間データ記憶
部5−1に記憶され、保管される。尚、かかる中間デー
タは、印刷イメージよりはるかに小さい容量でもってオ
ブジェクト毎に保管される。
【0170】文字コード「あ」81や文字コード「い」
82等の文字描画命令は、その文字コードを印刷イメー
ジに変換するのに長時間を要するため、過去に印刷イメ
ージに変換されたときに得られた印刷イメージを印刷イ
メージ記憶部(キャッシュバッファ)5−2に格納す
る。
【0171】すなわち、印刷イメージ記憶部5−2には
中間データから印刷イメージに変換された後の当該印刷
イメージがその記憶領域の末尾より、例えば、文字印刷
イメージとしての文字「あ」印刷イメージ85、文字
「う」印刷イメージ86等の如く記憶され、保管され
る。
【0172】尚、中間データ記憶部5−1に保管される
中間データは、最低1ページ分格納されるまで消去する
ことができないのに対し、印刷イメージ記憶部5−2に
保管される印刷イメージは、中間データの記憶領域5−
1に空き領域が無いときは自由にそのデータの未使用部
分を消去して中間データの記憶領域5−1を拡張させる
ことができる。
【0173】しかして、前記記憶装置管理部7内のプロ
グラムは、前記中間データ記憶部5−1及び印刷イメー
ジ記憶部5−2の容量比率(領域比率)を管理して随時
変更すると共に、必要に応じて出力用印刷イメージ記憶
部5−3を記憶装置5内部に形成するプログラムであ
り、CPU6によって実行される。
【0174】図16は記憶装置管理部7により記憶装置
5の各領域が変更又は確保される状態を示すマップ図で
ある。
【0175】図16(a)は記憶装置5に空き容量が十
分にあるときの状態を示しており、通常はこの図16
(a)に示すように、中間データ記憶部5−1と印刷イ
メージ記憶部5−2とのみ存在し、出力用印刷イメージ
記憶部5−3は存在しない。
【0176】そして、記憶装置5の中間データ記憶部5
−1及び印刷イメージ記憶部5−2は、夫々中間データ
及び印刷イメージが未だ保管されていない空き領域20
0を有している。図中、Aはオーバーレイ閾点であっ
て、中間データがオーバーレイ閾点Aを越えるときはオ
ーバーレイ処理を行なうに必要な記憶容量が不足する虞
のあることを示す。
【0177】次いで、中間データ記憶部5−1に保管さ
れる中間データaの容量が大きくなり、中間データの空
き領域が不足してきたときは、可能ならば印刷イメージ
記憶部5−2の未使用部分の空き領域を消去して中間デ
ータ保管用の空き領域200が拡張されるが、図16
(b)に示すように、中間データaがオーバーレイ閾点
Aを越えるとフォームデータを保管する記憶領域が不足
する虞があるため、オーバーレイフラグ22の状態を調
べる。
【0178】そして、オーバーレイフラグ22が「1」
に設定されているときはオーバーレイ処理要求を受信し
たか、又は前ページでオーバーレイ処理を行っている場
合であり、オーバーレイ処理要求を受信しているとき
は、以後の中間データ作成を中断し、フォームデータ記
憶部21に記憶されたフォームデータを読み出し、該フ
ォームデータを中間データ記憶部5−1に保管する(図
中、フォームデータが記憶された領域を符号Bで示
す)。
【0179】また、それまでに作成した中間データにオ
ーバーレイ処理要求がなかった場合でも最終ページまで
にオーバーレイ処理要求を受信する可能性があるため、
前ページがオーバーレイ処理を行っている場合はオーバ
ーレイ処理要求を受信していなくともオーバーレイフラ
グ22を「1」に設定する。
【0180】オーバーレイ処理を行った後、中間データ
記憶部5−1の記憶容量に余裕があるときは、図16
(c)に示すように、中間データaを再度作成して保管
する。
【0181】中間データaを保管する記憶容量が不足
し、消去可能な印刷イメージ記憶部5−2の一部を消去
しても必要な空き領域200が得られなくなったとき
は、図16(d)に示すように、出力用印刷イメージ記
憶部5−3を出力サイズに合わせて作成し、本来は1ペ
ージ分の中間データaを作成し終わってから行う画像形
成(ラスタライズ)を、途中の中間データaまで行うこ
とで、記憶容量の不足に起因した異常終了を回避する。
【0182】但し、この場合、本来の出力解像度(例え
ば、600dpi)で画像形成を行うと、出力用印刷イ
メージ記憶部5−3の記憶容量が非常に大きくなるた
め、記憶装置5の総容量に比し、出力用印刷イメージ記
憶部(フルラスタバッファ)5−3の記憶容量が小さく
なるように解像度を低下させて(例えば、600dpi
を300dpiにして)画像形成を行う。
【0183】すなわち、デグレード印刷イメージを作成
する。
【0184】画像形成(ラスタライズ)は、ページの上
部に画像形成される中間データaから順番に行われ、図
16(e)に示すように、中間データ記憶部5−1を下
方側に圧縮しながら徐々に出力用印刷イメージ記憶部5
−3の形成がなされる。
【0185】そして、全ての中間データについて画像形
成し(ラスタライズ)これらを出力用印刷イメージ記憶
部5−3に展開することにより、中間データaが消去さ
れ、空き領域200の一部を中間データ記憶部5−1と
してその後に作成した中間データaを該中間データ記憶
部5−1に記憶し、保管する。
【0186】そして、1ページの処理が終了すると、残
りの中間データを出力用印刷イメージ記憶部5−3に画
像形成しプリンタエンジン9から記録紙等の記録媒体に
可視画像を形成して出力する。
【0187】図17は入力データを受信してから可視画
像を形成して出力するまでの印刷処理手順を示すフロー
チャートであって、本制御プログラムは制御プログラム
格納部4−2に格納され制御部6で実行される。
【0188】ステップS101では受信部3がホストコ
ンピュータ1からの入力データを所定通信網2を介して
受信し、CPU6は次いでステップS102では受信し
た入力データを中間データに変換して中間データ記憶部
5−1に保管する。このとき必要に応じて記憶装置管理
部7のプログラムを用いて中間データ記憶部5−1の容
量を変更し、或いは作成した中間データを出力用印刷イ
メージに変換して出力用印刷イメージ記憶部5−3に格
納する。
【0189】続くステップS103では1ページ分の中
間データを作成したか否かを例えば排紙命令がなされた
か否かにより判断する。そして、CPU6は1ページ分
の中間データを作成していない場合はステップS101
に戻って、入力データの受信を続行する一方、1ページ
分の中間データを作成した場合はステップS104に進
み、出力用印刷イメージ記憶部5−3に印刷イメージが
作成されて記憶されているか否かを判断する。
【0190】そして、その答が肯定(Yes)の場合は
記憶装置5の容量不足により出力用印刷イメージ記憶部
(フルラスタバッファ)5−3に印刷イメージが作成さ
れて記憶されていると判断し、ステップS105に進ん
で指定された解像度(例えば、300dpi)でもって
デグレード印刷イメージを可視画像出力し処理を終了す
る。
【0191】一方、ステップS104の答が否定(N
o)のときはステップS106以降の処理を実行して中
間データを順次印刷イメージに変換処理(ラスタライ
ズ)する。
【0192】すなわち、CPU6はステップS106で
は当該中間データが印刷イメージとして既に形成済みで
あって印刷イメージ記憶部(キャッシュバッファ)5−
2に保管されているか否かを判断する。そして、印刷イ
メージが印刷イメージ記憶部5−2に保管されていると
きはステップS110に進む一方、当該中間データに対
して未だ印刷イメージの形成がなされていないときは印
刷イメージ形成部4を用いて中間データに対する印刷イ
メージの形成を行った後(ステップS107)、前記中
間データが印刷イメージの形成に比較的時間を要する中
間データか否かを判断する(ステップS108)。
【0193】そして、印刷イメージの形成に時間を要さ
ない場合はステップS110に進む一方、印刷イメージ
の形成に比較的時間を要する場合は印刷イメージを印刷
イメージ記憶部5−2に保管した後ステップS110に
進む。
【0194】次いで、ステップS110では印刷イメー
ジをプリンタエンジン9に出力し、可視画像を形成して
出力し、続くステップS111では1ページ分の印刷イ
メージを出力したか否かを判断し、1ページ分の印刷イ
メージを未だ出力していないときはステップS106に
戻って次の中間データについて上述の処理を繰返し、1
ページ分の印刷イメージを出力したときは処理を終了す
る。
【0195】このように印刷イメージの形成に比較的長
時間を要する中間データについては形成された印刷イメ
ージを印刷イメージ記憶部5−2に保管(キャッシュ)
し、次回に前記中間データを処理するときは前記印刷イ
メージ記憶部5−2に保管されている印刷イメージを再
利用することにより、印刷イメージを形成する時間を省
略することができ、印刷処理に要する時間の短縮化を図
ることができる。
【0196】図18は上記ステップS102(図17)
で実行される中間データ保管制御プログラムのフローチ
ャートである。この制御プログラムは、制御プログラム
格納部4−2に格納されており、CPU6によって実行
される。
【0197】ステップS201では中間データ記憶部5
−1に保管される中間データのデータ量がオーバーレイ
閾点A(図16参照)を越えているか否かを判断する。
そして、オーバーレイ閾点Aを越えていない場合はステ
ップS205に進む一方、オーバーレイ閾点Aを越えて
いる場合はオーバーレイ処理要求を受信したか否か、あ
るいは受信していない場合は前ページはオーバーレイ処
理を実行したか否かをオーバーレイフラグ22を参照し
て判断する(ステップS202)。
【0198】そして、オーバーレイフラグ22が「0」
に設定されているときは、ステップS205に進む一
方、オーバーレイフラグ22が「1」に設定されている
とき、すなわち、オーバーレイ処理の要求を受信した
か、又は前ページはオーバーレイ処理を実行したかかの
いずれかであるときはステップS203に進み、既にオ
ーバーレイ処理が行われたか否かをオーバーレイ処理済
フラグ23を参照して判断する。
【0199】そしてオーバーレイ処理済フラグ23が
「1」に設定されて既にオーバーレイ処理が行われてい
る場合は2回以上のオーバーレイ処理を行う必要はない
ためステップS205に進む一方、オーバーレイ処理済
フラグ23が「0」に設定されているときはオーバーレ
イ処理を行う(ステップS204)。
【0200】すなわち、フォームデータをフォームデー
タ記憶部21から中間データ記憶部5−1に送出して該
中間データ記憶部5−1に登録する(図16(b)参
照)。このようにしてオーバーレイ処理が終了した後ス
テップS205に進む。
【0201】ステップS205では中間データを保管す
るのに十分な空き領域が中間データ記憶部5−1にある
か否かを判断する。そして空き領域が十分にある場合は
ステップS208に進んで、中間データを中間データ記
憶部5−1に保管しメインルーチン(図17)に戻る。
【0202】一方、ステップS205で空き領域が不足
していると判断された場合は印刷イメージ記憶部5−2
内部に中間データを保管するのに十分な空き領域がある
か否かを判断する(ステップS206)。そして、その
答が肯定(Yes)のときは前述した図15の境界線8
4を印刷イメージ記憶部5−2側に移動させることによ
り中間データ記憶部5−1を拡張し(ステップS20
7)、該中間データ記憶部5−1に中間データを保管し
(ステップS208)メインルーチン(図17)に戻
る。
【0203】一方、ステップS206で中間データを保
管するだけの十分な空き領域が印刷イメージ記憶部5−
2にないと判断された場合は中間データを格納すること
ができる容量だけ印刷イメージ記憶部5−2の記憶領域
を消去することが可能か否かを判断する(ステップS2
09)。そして、その答が肯定(Yes)のときは消去
可能な印刷イメージを消去して中間データ記憶部5−1
の記憶領域を拡張し(ステップS300)、ステップS
205に戻って上述の処理を繰り返す。
【0204】また、ステップS209の答が否定(N
o)、すなわち全ての消去可能な印刷イメージを消去し
ても中間データを保管するのに必要な記憶領域が得られ
ないときはステップS301に進み、既に作成した中間
データから出力用印刷イメージ記憶部(フルラスタバッ
ファ)5−3を作成する。
【0205】そして、続くステップS302では出力用
印刷イメージの解像度を低下させて(例えば、600d
piを300dpiにして)画像形成後のイメージ容量
が小さくなるようにして画像形成(ラスタライズ)し、
確保した出力用印刷イメージ記憶部(フルラスタバッフ
ァ)5−3に格納すると共に、不必要になった中間デー
タ及び印刷イメージを消去し、ステップS205に戻
る。そしてこれにより、不必要となった中間データ及び
印刷イメージを順次消去することが可能となり、記憶装
置5の空き領域を増加させることができ、所望の中間デ
ータ保管を行うことができる。
【0206】図19は上記ステップS109(図17)
で実行される印刷イメージ保管制御プログラムのフロー
チャートである。この制御プログラムは、制御プログラ
ム格納部4−2に格納されており、CPUによって実行
される。
【0207】ステップS401では印刷イメージ記憶部
5−2の空き領域は十分か否か、すなわち印刷イメージ
記憶部5−2の記憶領域が保管したい印刷イメージの記
憶容量以上か否かを判断する。そしてその答が肯定(Y
es)のときはステップS404に進み、中間データか
ら変換された所望の印刷イメージを保管し、メインルー
チン(図17)に戻る。
【0208】一方、ステップS401の答が否定(N
o)のときは中間データ記憶部5−1に必要な空き領域
があるか否かを判断する。そして、その答が肯定(Ye
s)のときは境界線84を中間データ記憶部5−1側に
移動させて印刷イメージ記憶部5−2の記憶容量を増大
させ、かかる増大された印刷イメージ記憶部5−2に印
刷イメージを保管し(ステップS404)メインルーチ
ン(図17)に戻る。
【0209】また、中間データ記憶部5−1に空き領域
がないときは印刷イメージ記憶部5−2に記憶されてい
る印刷イメージを消去できるか否かを判断し(ステップ
S405)、その答が肯定(Yes)のときは消去可能
な印刷イメージを消去して(ステップS406)ステッ
プS401に戻り、上記処理を繰り返す。
【0210】一方、ステップS405の答が否定(N
o)、すなわち、消去可能な印刷イメージを全て消去し
ても保管したい印刷イメージの容量を確保することがで
きない場合は、その印刷イメージを保管することを諦
め、メインルーチン(図17)に戻る。
【0211】このように上記実施形態3によれば、中間
データ、再利用するための印刷イメージ、出力用印刷イ
メージの記憶処理及びオーバーレイ処理を適用すること
により、印刷イメージの再利用により印刷イメージの形
成時間の短縮化を図ることができると共に、多量の入力
データからなるページ印刷が可能となり、またオーバー
レイ処理による印刷順序を保持することができる。
【0212】尚、本発明は上記実施形態3に限定される
ものではない。例えば、上記実施形態3では出力印刷用
イメージ記憶部5−3に保管される印刷イメージの容量
が低下するのを回避すべく解像度を低下させて記憶させ
ているが、カラー印刷機能を有する場合は解像度の低下
に代えて、階調を低下させることによっても印刷イメー
ジの容量低下を回避することができる。
【0213】以上詳述したように本実施形態3の印刷装
置及び印刷処理方法によれば、印刷内容を効率的に処理
することができ、印刷データ保管用の記憶領域の容量不
足を招来するのを回避することができ、且つ印刷処理時
間の短縮化を図ることができる。
【0214】また、受信する印刷データが所定量を越え
たときは印刷データの受信を中断して前記オーバーレイ
処理の実行を可能としているので、オーバーレイの印刷
順序を保持することができ、該オーバーレイ処理が施さ
れた場合でも所望の可視画像を得ることができる。
【0215】次に、前述した各実施形態の印刷制御装置
で使用される制御プログラムを格納する例えば制御プロ
グラム格納部4−2の様な記憶媒体について、図20か
ら図22のメモリマップを用いて説明する。
【0216】中間デ−タを記憶する中間バッファの容量
が不足した場合にバンドラスタバッファを1ペ−ジ分の
フルラスタバッファに拡大するか或はキャッシュバッフ
ァを削除することにより、中間デ−タを記憶する中間バ
ッファを確保して印刷処理を保障する制御プログラムを
格納する記憶媒体には、図20に示す様に、少なくとも
「生成モジュ−ル」と「制御モジュ−ル」の各モジュ−
ルのプログラムコ−ドを記憶媒体に格納すれば良い。
【0217】ここで、「生成モジュ−ル」は、中間バッ
ファに記憶された中間デ−タからイメ−ジデ−タを生成
する為のプログラムコ−ドである。「制御モジュ−ル」
は、中間バッファの容量が不足した場合にバンドラスタ
バッファを1ペ−ジ分のフルラスタバッファに拡大する
か或はキャッシュバッファを削除することにより、中間
デ−タを記憶する中間バッファを確保する為のプログラ
ムコ−ドである。
【0218】また、表頁用中間デ−タと裏頁用中間デ−
タの少なくとも一方の中間デ−タを記憶する中間バッフ
ァの容量が不足した場合に、表頁用イメ−ジデ−タと裏
頁用イメ−ジデ−タの少なくとも一方のイメ−ジデ−タ
を記憶するバンドラスタバッファを1ペ−ジ分のフルラ
スタバッファに拡大することにより、容量不足となった
中間デ−タを記憶する中間バッファを確保して両面印刷
処理を保障する制御プログラムを格納する記憶媒体に
は、図21に示す様に、少なくとも「生成モジュ−
ル」、「記憶モジュ−ル」、「制御モジュ−ル」の各モ
ジュ−ルのプログラムコ−ドを記憶媒体に格納すれば良
い。
【0219】ここで、「生成モジュ−ル」は、中間バッ
ファに記憶された表頁用中間デ−タと裏頁用中間デ−タ
からそれぞれ表頁用イメ−ジデ−タと裏頁用イメ−ジデ
−タを生成する為のプログラムコ−ドである。「記憶モ
ジュ−ル」は、生成モジュ−ルで生成された表頁用イメ
−ジデ−タと裏頁用イメ−ジデ−タをそれぞれバンドラ
スタバッファに記憶させる為のプログラムコ−ドであ
る。「制御モジュ−ル」は、表頁用中間デ−タと裏頁用
中間デ−タの少なくとも一方の中間デ−タを記憶する中
間バッファの容量が不足した場合に、表頁用イメ−ジデ
−タと裏頁用イメ−ジデ−タの少なくとも一方のイメ−
ジデ−タを記憶するバンドラスタバッファを1ペ−ジ分
のフルラスタバッファに拡大することにより、容量不足
となった中間デ−タを記憶する中間バッファを確保する
為のプログラムコ−ドである。
【0220】また、中間バッファに記憶する中間デ−タ
の容量が所定量を越えた場合に、記憶手段に記憶されて
いるフォ−ムデ−タを処理してフォ−ムオ−バレイ印刷
処理を保障する制御プログラムを格納する記憶媒体に
は、図22に示す様に、少なくとも「生成モジュ−ル」
と「制御モジュ−ル」の各モジュ−ルのプログラムコ−
ドを記憶媒体に格納すれば良い。
【0221】ここで、「生成モジュ−ル」は、中間バッ
ファに記憶された中間デ−タからイメ−ジデ−タを生成
する為のプログラムコ−ドである。「制御モジュ−ル」
は、中間バッファに記憶する中間デ−タの容量が所定量
を越えた場合に、記憶手段に記憶されているフォ−ムデ
−タを処理する為のプログラムコ−ドである。
【0222】なお、記憶媒体としては本実施形態の制御
プログラム格納部4−2(ROM)の他、印刷制御装置
に着脱可能なフロッピ−ディスク、光ディスク、光磁気
ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テ−プ、不揮
発性のメモリカ−ドなどを用いることができる。
【0223】更に、ホストコンピュ−タ1から上記各種
制御プログラムを印刷制御装置内の記憶装置5内の登録
エリアにダウンロ−ドした場合にも本発明は適用され
る。
【0224】また、ネットワ−クを介して他のホストコ
ンピュ−タから上記各種制御プログラムを印刷制御装置
内の記憶装置5内の登録エリアにダウンロ−ドした場合
にも本発明は適用される。
【0225】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、中
間デ−タを記憶する中間バッファの容量が不足した場合
にバンドラスタバッファを1ペ−ジ分のフルラスタバッ
ファに拡大するか或はキャッシュバッファを削除するこ
とにより、中間デ−タを記憶する中間バッファを確保し
て印刷処理を保障できる。
【0226】また、上記動作を実行する為の制御プログ
ラムを記憶した記憶媒体を提供することで印刷制御装置
の汎用性を高めることができる。
【0227】また、以上説明したように本発明によれ
ば、表頁用中間デ−タと裏頁用中間デ−タの少なくとも
一方の中間デ−タを記憶する中間バッファの容量が不足
した場合に、前記表頁用イメ−ジデ−タと裏頁用イメ−
ジデ−タの少なくとも一方のイメ−ジデ−タを記憶する
バンドラスタバッファを1ペ−ジ分のフルラスタバッフ
ァに拡大することにより、容量不足となった中間デ−タ
を記憶する中間バッファを確保して両面印刷処理を保障
できる。
【0228】また、上記動作を実行する為の制御プログ
ラムを記憶した記憶媒体を提供することで印刷制御装置
の汎用性を高めることができる。
【0229】また、以上説明したように本発明によれ
ば、中間バッファに記憶する中間デ−タの容量が所定量
を越えた場合に、記憶手段に記憶されているフォ−ムデ
−タを処理してフォ−ムオ−バレイ印刷処理を保障でき
る。
【0230】また、上記動作を実行する為の制御プログ
ラムを記憶した記憶媒体を提供することで印刷制御装置
の汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく各実施形態の印刷制御装置の構
成を示す図面である。
【図2】実施形態1における記憶装置5の内部の構造の
一例を示した図面である。
【図3】実施形態1におけるメモリ領域の推移図であ
る。
【図4】印刷データ生成処理から可視画像形成出力する
までの制御プログラムを示したフローチャートである。
【図5】図4の印刷データ保管処理ステップ42におけ
る記憶装置管理部の制御プログラムを示したフローチャ
ートである。
【図6】図4の印刷イメージ保管処理ステップ49にお
ける記憶装置管理部7の制御プログラムを示したフロー
チャートである。
【図7】記録媒体制御部の詳細を示す図である。
【図8】図7のA部の詳細を示す図である。
【図9】本実施形態2の記憶装置5の内部の構造の一例
を示した図である。
【図10】本実施形態2におけるメモリ領域の推移図で
ある。
【図11】本実施形態1におけるメモリ領域の他の推移
図である。
【図12】本実施形態1におけるメモリ領域の他の推移
図である。
【図13】本実施形態2におけるデグレード処理の制御
プログラムを示すフローチャートである。
【図14】本実施形態3におけるワークエリア5−4の
具体的な構造を示す図である。
【図15】本実施形態3の記憶装置5の内部の構造の一
例を示した図である。
【図16】本実施形態3におけるメモリ領域の推移図で
ある。
【図17】本実施形態3における制御プログラムを示す
フローチャートである。
【図18】本実施形態3における中間データ保管の為の
制御プログラムを示すフローチャートである。
【図19】本実施形態3における印刷イメージ保管の為
の制御プログラムを示したフローチャートである。
【図20】本実施形態1における制御プログラムを記憶
した記憶媒体のメモリマップの一例を示す図である。
【図21】本実施形態2における制御プログラムを記憶
した記憶媒体のメモリマップの一例を示す図である。
【図22】本実施形態3における制御プログラムを記憶
した記憶媒体のメモリマップの一例を示す図である。

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間デ−タからイメ−ジデ−タを生成し
    て印刷部で印刷させる印刷制御装置であって、 中間バッファに記憶された中間デ−タからイメ−ジデ−
    タを生成する生成手段と、 前記生成手段で生成されたイメ−ジデ−タを記憶するバ
    ンドラスタバッファと、 前記生成手段で生成されるイメ−ジデ−タをキャッシュ
    するキャッシュバッファと、 前記中間バッファの容量が不足した場合に前記バンドラ
    スタバッファを1ペ−ジ分のフルラスタバッファに拡大
    するか或は前記キャッシュバッファを削除することによ
    り、前記中間デ−タを記憶する中間バッファを確保する
    制御手段とを備えることを特徴とする印刷制御装置。
  2. 【請求項2】 前記中間デ−タは、ホストコンピュ−タ
    から入力される入力デ−タから前記イメ−ジデ−タを生
    成し易い様に、前記入力デ−タを加工したデ−タである
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 前記バンドラスタバッファ或は前記フル
    ラスタバッファに記憶されているイメ−ジデ−タがプリ
    ンタエンジンで印刷されることを特徴とする請求項1記
    載の印刷制御装置。
  4. 【請求項4】 前記キャッシュバッファは、前記中間バ
    ッファに記憶されている中間デ−タの内、イメ−ジデ−
    タに生成される頻度の高いオブジェクトのイメ−ジデ−
    タをキャッシュすることを特徴とする請求項1記載の印
    刷制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記バンドラスタバッ
    ファの拡大よりも前記キャッシュバッファの削除を優先
    することを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は前記中間バッファの容量
    が不足した場合に前記バンドラスタバッファを1ペ−ジ
    分のフルラスタバッファに拡大し、前記生成手段は前記
    中間バッファに記憶されている中間デ−タからデグレ−
    ドイメ−ジデ−タを生成して当該フルラスタバッファに
    格納することを特徴とする請求項1記載の印刷制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記デグレ−ドイメ−ジデ−タは、解像
    度が低下したイメ−ジデ−タであることを特徴とする請
    求項6記載の印刷制御装置。
  8. 【請求項8】 前記デグレ−ドイメ−ジデ−タは、階調
    が低下したイメ−ジデ−タであることを特徴とする請求
    項6記載の印刷制御装置。
  9. 【請求項9】 中間デ−タから生成されるイメ−ジデ−
    タを記憶するバンドラスタバッファとイメ−ジデ−タを
    キャッシュするキャッシュバッファを有する印刷制御装
    置におけるメモリ制御方法であって、 中間バッファに記憶された中間デ−タからイメ−ジデ−
    タを生成する生成工程と、 前記中間バッファの容量が不足した場合に前記バンドラ
    スタバッファを1ペ−ジ分のフルラスタバッファに拡大
    するか或は前記キャッシュバッファを削除することによ
    り、前記中間デ−タを記憶する中間バッファを確保する
    制御工程とを備えることを特徴とするメモリ制御方法。
  10. 【請求項10】 前記中間デ−タは、ホストコンピュ−
    タから入力される入力デ−タから前記イメ−ジデ−タを
    生成し易い様に、前記入力デ−タを加工したデ−タであ
    ることを特徴とする請求項9に記載のメモリ制御方法。
  11. 【請求項11】 前記バンドラスタバッファ或は前記フ
    ルラスタバッファに記憶されているイメ−ジデ−タがプ
    リンタエンジンで印刷されることを特徴とする請求項9
    記載のメモリ制御方法。
  12. 【請求項12】 前記キャッシュバッファは、前記中間
    バッファに記憶されている中間デ−タの内、イメ−ジデ
    −タに生成される頻度の高いオブジェクトのイメ−ジデ
    −タをキャッシュすることを特徴とする請求項9記載の
    メモリ制御方法。
  13. 【請求項13】 前記制御工程は、前記バンドラスタバ
    ッファの拡大よりも前記キャッシュバッファの削除を優
    先することを特徴とする請求項9記載のメモリ制御方
    法。
  14. 【請求項14】 前記制御工程は前記中間バッファの容
    量が不足した場合に前記バンドラスタバッファを1ペ−
    ジ分のフルラスタバッファに拡大し、前記生成工程は前
    記中間バッファに記憶されている中間デ−タからデグレ
    −ドイメ−ジデ−タを生成して当該フルラスタバッファ
    に格納することを特徴とする請求項9記載のメモリ制御
    方法。
  15. 【請求項15】 前記デグレ−ドイメ−ジデ−タは、解
    像度が低下したイメ−ジデ−タであることを特徴とする
    請求項14記載のメモリ制御方法。
  16. 【請求項16】 前記デグレ−ドイメ−ジデ−タは、階
    調が低下したイメ−ジデ−タであることを特徴とする請
    求項14記載のメモリ制御方法。
  17. 【請求項17】 中間デ−タからイメ−ジデ−タを生成
    して印刷部で両面印刷させる印刷制御装置であって、 中間バッファに記憶された表頁用中間デ−タと裏頁用中
    間デ−タからそれぞれ表頁用イメ−ジデ−タと裏頁用イ
    メ−ジデ−タを生成する生成手段と、 前記生成手段で生成された表頁用イメ−ジデ−タと裏頁
    用イメ−ジデ−タイメ−ジデ−タをそれぞれ記憶するバ
    ンドラスタバッファと、 前記表頁用中間デ−タと裏頁用中間デ−タの少なくとも
    一方の中間デ−タを記憶する中間バッファの容量が不足
    した場合に、前記前記表頁用イメ−ジデ−タと裏頁用イ
    メ−ジデ−タの少なくとも一方のイメ−ジデ−タを記憶
    するバンドラスタバッファを1ペ−ジ分のフルラスタバ
    ッファに拡大することにより、前記容量不足となった中
    間デ−タを記憶する中間バッファを確保する制御手段と
    を備えることを特徴とする印刷制御装置。
  18. 【請求項18】 前記中間デ−タは、ホストコンピュ−
    タから入力される入力デ−タから前記イメ−ジデ−タを
    生成し易い様に、前記入力デ−タを加工したデ−タであ
    ることを特徴とする請求項17記載の印刷制御装置。
  19. 【請求項19】 前記バンドラスタバッファ或は前記フ
    ルラスタバッファに記憶されているイメ−ジデ−タがプ
    リンタエンジンで印刷されることを特徴とする請求項1
    7記載の印刷制御装置。
  20. 【請求項20】 前記制御手段は前記表頁用中間デ−タ
    と裏頁用中間デ−タの少なくとも一方の中間デ−タを記
    憶する中間バッファの容量が不足した場合に、前記前記
    表頁用イメ−ジデ−タと裏頁用イメ−ジデ−タの少なく
    とも一方のイメ−ジデ−タを記憶するバンドラスタバッ
    ファを1ペ−ジ分のフルラスタバッファに拡大し、前記
    生成手段は前記中間バッファに記憶されている容量不足
    となった中間デ−タからデグレ−ドイメ−ジデ−タを生
    成して当該フルラスタバッファに格納することを特徴と
    する請求項17記載の印刷制御装置。
  21. 【請求項21】 前記デグレ−ドイメ−ジデ−タは、解
    像度が低下したイメ−ジデ−タであることを特徴とする
    請求項20記載の印刷制御装置。
  22. 【請求項22】 前記デグレ−ドイメ−ジデ−タは、階
    調が低下したイメ−ジデ−タであることを特徴とする請
    求項20記載の印刷制御装置。
  23. 【請求項23】 中間デ−タを記憶する中間バッファと
    当該中間デ−タから生成されるイメ−ジデ−タを記憶す
    るバンドラスタバッファとを有する印刷制御装置におけ
    るメモリ制御方法であって、 前記中間バッファに記憶された表頁用中間デ−タと裏頁
    用中間デ−タからそれぞれ表頁用イメ−ジデ−タと裏頁
    用イメ−ジデ−タを生成する生成工程と、 前記生成工程で生成された表頁用イメ−ジデ−タと裏頁
    用イメ−ジデ−タをそれぞれ前記バンドラスタバッファ
    に記憶させる記憶工程と、 前記表頁用中間デ−タと裏頁用中間デ−タの少なくとも
    一方の中間デ−タを記憶する中間バッファの容量が不足
    した場合に、前記表頁用イメ−ジデ−タと裏頁用イメ−
    ジデ−タの少なくとも一方のイメ−ジデ−タを記憶する
    バンドラスタバッファを1ペ−ジ分のフルラスタバッフ
    ァに拡大することにより、前記容量不足となった中間デ
    −タを記憶する中間バッファを確保する制御工程とを備
    えることを特徴とするメモリ制御方法。
  24. 【請求項24】 前記中間デ−タは、ホストコンピュ−
    タから入力される入力デ−タから前記イメ−ジデ−タを
    生成し易い様に、前記入力デ−タを加工したデ−タであ
    ることを特徴とする請求項23に記載のメモリ制御方
    法。
  25. 【請求項25】 前記バンドラスタバッファ或は前記フ
    ルラスタバッファに記憶されているイメ−ジデ−タがプ
    リンタエンジンで印刷されることを特徴とする請求項2
    3記載のメモリ制御方法。
  26. 【請求項26】 前記制御工程は前記表頁用中間デ−タ
    と裏頁用中間デ−タの少なくとも一方の中間デ−タを記
    憶する中間バッファの容量が不足した場合に、前記表頁
    用イメ−ジデ−タと裏頁用イメ−ジデ−タの少なくとも
    一方のイメ−ジデ−タを記憶するバンドラスタバッファ
    を1ペ−ジ分のフルラスタバッファに拡大し、前記生成
    工程は前記中間バッファに記憶されている容量不足とな
    った中間デ−タからデグレ−ドイメ−ジデ−タを生成し
    て当該フルラスタバッファに格納することを特徴とする
    請求項23記載のメモリ制御方法。
  27. 【請求項27】 前記デグレ−ドイメ−ジデ−タは、解
    像度が低下したイメ−ジデ−タであることを特徴とする
    請求項26記載のメモリ制御方法。
  28. 【請求項28】 前記デグレ−ドイメ−ジデ−タは、階
    調が低下したイメ−ジデ−タであることを特徴とする請
    求項26記載のメモリ制御方法。
  29. 【請求項29】 中間デ−タから生成したイメ−ジデ−
    タとフォ−ムデ−タを重ねて印刷部で印刷させる印刷制
    御装置であって、 中間バッファに記憶された中間デ−タからイメ−ジデ−
    タを生成する生成手段と、 前記フォ−ムデ−タを記憶する記憶手段と、 前記中間バッファに記憶する中間デ−タの容量が所定量
    を越えた場合に、前記記憶手段に記憶されているフォ−
    ムデ−タを処理する制御手段とを備えることを特徴とす
    る印刷制御装置。
  30. 【請求項30】 前記中間デ−タは、ホストコンピュ−
    タから入力される入力デ−タから前記イメ−ジデ−タを
    生成し易い様に、前記入力デ−タを加工したデ−タであ
    ることを特徴とする請求項29に記載の印刷制御装置。
  31. 【請求項31】 前記記憶手段は、ホストコンピュ−タ
    からダウンロ−ドされたフォ−ムデ−タを中間デ−タの
    形式で記憶していることを特徴とする請求項29記載の
    印刷制御装置。
  32. 【請求項32】 前記制御手段は、前記中間バッファに
    記憶する中間デ−タの容量が所定量を越えた場合に、前
    記記憶手段に記憶されているフォ−ムデ−タを前記中間
    バッファに記憶することを特徴とする請求項29記載の
    印刷制御装置。
  33. 【請求項33】 中間デ−タから生成したイメ−ジデ−
    タと記憶手段に記憶されているフォ−ムデ−タを重ねて
    印刷部で印刷させる印刷制御方法であって、 中間バッファに記憶された中間デ−タからイメ−ジデ−
    タを生成する生成工程と、 前記中間バッファに記憶する中間デ−タの容量が所定量
    を越えた場合に、前記記憶手段に記憶されているフォ−
    ムデ−タを処理する制御工程とを備えることを特徴とす
    る印刷制御方法。
  34. 【請求項34】 前記中間デ−タは、ホストコンピュ−
    タから入力される入力デ−タから前記イメ−ジデ−タを
    生成し易い様に、前記入力デ−タを加工したデ−タであ
    ることを特徴とする請求項33に記載の印刷制御方法。
  35. 【請求項35】 前記記憶手段は、ホストコンピュ−タ
    からダウンロ−ドされたフォ−ムデ−タを中間デ−タの
    形式で記憶していることを特徴とする請求項33記載の
    印刷制御方法。
  36. 【請求項36】 前記制御工程は、前記中間バッファに
    記憶する中間デ−タの容量が所定量を越えた場合に、前
    記記憶手段に記憶されているフォ−ムデ−タを前記中間
    バッファに記憶することを特徴とする請求項33記載の
    印刷制御方法。
  37. 【請求項37】 中間デ−タから生成されるイメ−ジデ
    −タを記憶するバンドラスタバッファとイメ−ジデ−タ
    をキャッシュするキャッシュバッファを有する印刷制御
    装置で使用される制御プログラムを記憶した記憶媒体で
    あって、 中間バッファに記憶された中間デ−タからイメ−ジデ−
    タを生成する生成工程の生成モジュ−ルと、 前記中間バッファの容量が不足した場合に前記バンドラ
    スタバッファを1ペ−ジ分のフルラスタバッファに拡大
    するか或は前記キャッシュバッファを削除することによ
    り、前記中間デ−タを記憶する中間バッファを確保する
    制御工程の制御モジュ−ルとを備える制御プログラムを
    記憶したことを特徴とする記憶媒体。
  38. 【請求項38】 中間デ−タを記憶する中間バッファと
    当該中間デ−タから生成されるイメ−ジデ−タを記憶す
    るバンドラスタバッファとを有する印刷制御装置で使用
    される制御プログラムを記憶した記憶媒体であって、 前記中間バッファに記憶された表頁用中間デ−タと裏頁
    用中間デ−タからそれぞれ表頁用イメ−ジデ−タと裏頁
    用イメ−ジデ−タを生成する生成工程の生成モジュ−ル
    と、 前記生成モジュ−ルで生成された表頁用イメ−ジデ−タ
    と裏頁用イメ−ジデ−タをそれぞれ前記バンドラスタバ
    ッファに記憶させる記憶工程の記憶モジュ−ルと、 前記表頁用中間デ−タと裏頁用中間デ−タの少なくとも
    一方の中間デ−タを記憶する中間バッファの容量が不足
    した場合に、前記表頁用イメ−ジデ−タと裏頁用イメ−
    ジデ−タの少なくとも一方のイメ−ジデ−タを記憶する
    バンドラスタバッファを1ペ−ジ分のフルラスタバッフ
    ァに拡大することにより、前記容量不足となった中間デ
    −タを記憶する中間バッファを確保する制御工程の制御
    モジュ−ルとを備える制御プログラムを記憶したことを
    特徴とする記憶媒体。
  39. 【請求項39】 中間デ−タから生成したイメ−ジデ−
    タと記憶手段に記憶されているフォ−ムデ−タを重ねて
    印刷部で印刷させる印刷制御装置で使用される制御プロ
    グラムを記憶した記憶媒体であって、 中間バッファに記憶された中間デ−タからイメ−ジデ−
    タを生成する生成工程の生成モジュ−ルと、 前記中間バッファに記憶する中間デ−タの容量が所定量
    を越えた場合に、前記記憶手段に記憶されているフォ−
    ムデ−タを処理する制御工程の制御モジュ−ルとを備え
    る制御プログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒
    体。
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