JP2000211198A - イメ―ジデ―タの管理方法 - Google Patents

イメ―ジデ―タの管理方法

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JP2000211198A
JP2000211198A JP11019386A JP1938699A JP2000211198A JP 2000211198 A JP2000211198 A JP 2000211198A JP 11019386 A JP11019386 A JP 11019386A JP 1938699 A JP1938699 A JP 1938699A JP 2000211198 A JP2000211198 A JP 2000211198A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 上位装置から受信したイメージデータ
は、予め第1のサイズFの2以上のラインから成るブロ
ックに分割する。各ブロックには印刷されるページ中の
印刷位置情報を含む管理情報を用意する。このサイズの
ブロック毎にメモリ4への格納を繰り返し、記憶領域が
見当たらないときは、ブロックのサイズを2分の1にし
て記憶領域を取得し、格納動作を繰り返す。こうして1
ページ分のイメージデータをメモリ4に記憶し、印刷動
作を実行する。 【効果】 1ラスタライン毎でなく、所定のサイズの2
以上のラインから成るブロックに分割してイメージデー
タをメモリ4に記憶するので、全体として管理領域のデ
ータ量を減少させ、メモリの使用効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ページプリンタに
おけるイメージデータの管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ページプリンタは、上位装置、例えばパ
ーソナルコンピュータ等から印刷データを受信して印刷
をする。通常、ページプリンタでは、装置内部のメモリ
に1ページ分のデータを上位装置から受信した後、イメ
ージデータへの変換処理を行う。1ページ分の印刷デー
タを編集し、その変換処理が完了すると、印刷動作を開
始する。印刷動作の開始と共にメモリ上に保持したイメ
ージデータを順番に読み出し、ラスタバッファに展開す
る。ラスタバッファには、2値化されたイメージデータ
が一時格納され、プリントエンジンに転送される。
【0003】こうしたページプリンタの印刷データ記述
言語としては、HP−PCL言語が挙げられる。この記
述言語によれば、印刷データをラスタライン単位で上位
装置からページプリンタに転送する。ラスタラインとい
うのは、主走査方向即ち水平方向の長さが任意の長さで
あって、副走査方向即ち垂直方向の高さが1ドットの、
ビットストリーム状データのことをいう。メモリには、
このラスタライン単位でイメージデータが書き込まれて
記憶される。印刷データがL本のラスタラインから成
り、水平方向の長さKが全て同一の場合には、長さがK
で高さがLの矩形データとして、一括してメモリに書き
込まれる場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には次のような解決すべき課題があった。
メモリ上に1ラスタラインのイメージデータを記憶する
ためには、その印刷位置、長さ、高さ、解像度等の情報
を含む管理情報をメモリに共に記憶する必要がある。解
像度が600dpi(ドット/インチ)の印刷装置でA
4判の用紙全体にイメージデータを印刷する場合、60
00ラスタライン以上のイメージデータがメモリに格納
される。これらのデータを個別に管理する場合、1ライ
ンで20バイト程度の管理情報が必要になるから、全体
で約120キロバイトの管理情報記憶領域が必要にな
る。
【0005】標準的なページプリンタでは、2メガバイ
トのRAM(ランダム・アクセス・メモリ)が実装され
ている。この2メガバイトのメモリ空間のうち0.5メ
ガバイト分は、ラスタバッファや受信バッファ、システ
ムワーク等のために使用される。従って、運用状態で使
用可能なメモリ空間は1.5メガバイト程度になる。こ
のことを考慮すると、上記のような管理情報を記憶する
ために無視できない程度の記憶領域を消費するという問
題があった。記憶領域の消費量を低減するためにデータ
を圧縮することも考えられる。データの圧縮は、メモリ
に1ラスタラインのデータを書き込む直前に、そのつど
行われる。しかしながら、ラスタライン単位での圧縮で
は、圧縮効率が低いという問題がある。
【0006】水平方向の長さがKで高さがLの矩形デー
タとして、一括してメモリに書き込まれる場合には、管
理情報も少なくなり、圧縮効率も高まる。しかしなが
ら、このようなイメージデータの生成は上位装置のプリ
ンタドライバに依存する。プリンタドライバの生成する
データは、上位装置上で動作するアプリケーション自体
のデータ管理方法や、プリンタドライバとのデータ受け
渡し方法に依存する。従って、プリンタ側では、印刷デ
ータの形式指定をすることができないから、プリンタ側
でメモリを節約するための制御を自発的に行うことかで
きない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉メモリ上に1ページ分のイメージデータを記
憶して印刷動作を実行する場合に、上記イメージデータ
を一定の第1のサイズの2以上のラインから成るブロッ
クに分割し、上記各ブロックに対して、上記ページ中の
印刷位置情報を含む管理情報を用意して、この管理情報
を上記メモリに格納するとともに、上記第1のサイズの
ブロック毎に、上記イメージデータを上記メモリ上の連
続した記憶領域を取得して格納し、上記1ページ分のイ
メージデータ全体を記憶するまで、その動作を繰り返
し、上記第1のサイズのブロックのイメージデータを格
納するための、上記メモリ上の連続した記憶領域を取得
できなくなったときは、上記ブロックのサイズを縮小し
て第2のサイズとし、上記第2のサイズのブロック毎
に、上記イメージデータを上記メモリ上の連続した記憶
領域を取得して格納し、上記1ページ分のイメージデー
タ全体を記憶するまで、その動作を繰り返すことを特徴
とするイメージデータの管理方法。
【0008】〈構成2〉構成1に記載のイメージデータ
の管理方法において、上記第2のサイズのブロックのイ
メージデータを格納するための、上記メモリ上の連続し
た記憶領域を取得できなくなったときは、さらに、上記
ブロックのサイズを縮小して第3のサイズとし、上記第
3のサイズのブロック毎に、上記イメージデータを上記
メモリ上の連続した記憶領域を取得して格納し、上記1
ページ分のイメージデータ全体を記憶するまで、その動
作を繰り返すことを特徴とするイメージデータの管理方
法。
【0009】〈構成3〉構成1に記載のイメージデータ
の管理方法において、上記各ブロックのイメージデータ
をメモリに格納する処理を一時中断して、上記メモリか
ら各ブロックのイメージデータをブロック毎に読み出し
て圧縮し、メモリに再格納することを特徴とするイメー
ジデータの管理方法。
【0010】〈構成4〉構成1に記載のイメージデータ
の管理方法において、上記各ブロックのイメージデータ
をメモリに格納する処理を一時中断して、上記メモリか
ら各ブロックのイメージデータを読み出し、複数のブロ
ックのイメージデータを結合してから圧縮して、メモリ
に再格納することを特徴とするイメージデータの管理方
法。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉図1は、本発明のイメージデータ管理方法
の説明図である。この図を用いて、まず本発明の概略を
説明する。図の(a)には、印刷する用紙のアウトライ
ンと、ここに印刷されるイメージデータ(ハッチングを
付した部分)の関係を示した。印刷される用紙は、用紙
幅がW、用紙長がHである。編集座標系の原点はAであ
る。印刷されるイメージデータは、ここでは図の破線で
囲んだブロック単位で取り扱う。
【0012】図の左上端にあるブロックは、用紙幅Wの
方向のサイズがFバイト、用紙長Hの方向のサイズがL
ドット、即ち長さFでL本のラインにより構成される。
この左上端にあるブロックのイメージデータは、その左
上隅の点Bの座標を印刷位置情報とする。図示しない管
理情報には、このような印刷位置情報が含められる。図
の(b)に、メモリ4のイメージデータを格納するため
の記憶領域を示した。管理情報は同じメモリ4の別の領
域に記憶されているものとする。メモリ4には、イメー
ジデータがブロック毎に記憶される。
【0013】このメモリ4は、図(b)の左上から右下
に向かって、順にアドレスが設定されているものとす
る。(b)に示すV1は、(a)の左上端にあるブロッ
クのイメージデータを格納した記憶領域である。その後
も同一サイズの記憶領域に、順に対応するブロックのイ
メージデータが記憶されていく。一方、メモリ4上に
は、イメージデータ以外に、例えばダウンロードフォン
トといった参照データも記憶される。イメージデータを
記憶した領域には、1ページの印刷が終わると次のペー
ジのイメージデータが上書きされる。しかし、ダウンロ
ードフォントのような参照データは、例えば全てのペー
ジの印刷が終了するまで、保持しておかなければならな
い。これらの参照データがメモリ中に散在すると、必ず
しも連続した領域に上記のサイズのブロックのイメージ
データを格納することができなくなる。
【0014】そこで、この場合には、ブロックのサイズ
を、最初のFから2分のFにして、記憶領域を探す。図
の(c)には、このように、ブロックのサイズを縮小す
る例を示した。ライン数Lはそのままである。こうし
て、メモリ4上にサイズが2分のFのブロックのイメー
ジデータを格納できるような連続した記憶領域を取得で
きれば、そのブロックを格納する。サイズが2分のFの
イメージデータを格納した最初の記憶領域を、図中V2
とした。メモリ4上には、印刷開始前に、少なくとも1
ページ分のイメージデータが記憶される必要がある。従
って、1ページ分のイメージデータを格納するまで、こ
のような処理を繰り返す。もし、2分のFに縮小したブ
ロックでも連続した記憶領域を取得できない場合には、
4分のFのサイズのブロックとし、同様の処理を繰り返
す。
【0015】(c)には、例えば、図に示すように、ブ
ロックの第1のサイズFを64バイト、ライン数を32
ラインとしたものを示した。このブロックを縮小する場
合、第2のサイズを32バイト、第3のサイズを16バ
イトというように選定した。2分の1ずつ縮小したの
は、コンピュータの処理単位を考慮したためである。管
理データは、このようなブロック単位で生成され、メモ
リの所定の場所に記憶される。
【0016】いずれの場合においても、1ブロックのデ
ータ量が1ラスタラインのデータ量よりも十分に大きけ
れば、従来のように1ラスタライン分ずつ管理データを
生成してメモリ4に記憶していく場合に比べて、管理デ
ータを減少させることが可能になる。従って、全体とし
て、管理データを記憶するべき記憶領域の節約が可能に
なる。以上が本発明の方法の概略である。
【0017】図2には、用紙とイメージデータの関係説
明図を示す。(a)は、図1に示した通りの用紙で、こ
こには既に説明した用紙幅W方向のサイズがF、用紙長
H方向のサイズがLの、1つのブロックを示した。
(b)には、従来の管理情報と、本発明の管理情報との
関係を示す。
【0018】図に示すように、従来は1本のラスタライ
ンRに対し、それぞれ管理情報Dを生成してメモリに記
憶するようにしていた。本発明では、2本以上のライン
から構成されたブロックVVに対し、管理情報DDを付
加する。
【0019】例えば、長さ600バイトのラスタライン
には20バイト程度の管理情報が付加される。一方、上
記ブロックのサイズFを62バイトとし、32ライン分
について、管理情報DDを付加するとすれば、その管理
情報の記憶領域を次のように節約することができる。例
えば1ページ6000ラスタラインのイメージデータとすれ
ば、従来、6000個の管理情報の記憶領域として120キ
ロバイトを使用していたが、この発明では例えば1800個
の管理情報の記憶領域として36キロバイトを用意すれ
ばよい。
【0020】図3には、管理情報の構造説明図を示す。
上記のような管理情報は、例えばこの図に示すように、
2バイトのチェインポインタ(Chain pointer)と、1バ
イトのフォーマットインフォメーション(Formatinforma
tion)と、1バイトのプリントポジション(Print positi
on)Xと、1バイトのプリントポジション(Print positi
on)Yと、1バイトの高さ(Height)、1バイトの幅(Widt
h)、合わせて1バイトの解像度(re)、2バイトのイメー
ジデータアドレス(Image data Address)により構成され
る。
【0021】この例では、これらの管理情報のすぐ後ろ
に64×32バイトのイメージデータが配置されている
例を示す。チェインポインタは、メモリ開放のための管
理ポインタで、他の管理情報との続き具合を示す例えば
次の管理情報のアドレスが格納される。フォーマットイ
ンフォメーションは、データ種別、データバウンダリ、
アドレスバウンダリ等の情報を含む部分である。プリン
トポジションX,Yは、それぞれ印刷位置のX座標とY
座標を示す。例えばブロックの左上隅の座標を示す。
【0022】座標やサイズは、例えば600dpiの解
像度の場合、600分の1インチ単位で表示される。そ
の後にイメージデータの高さと幅が表示される。また、
解像度は、水平方向即ちX方向の解像度と垂直方向即ち
Y方向のものを示す。これらは、それぞれ300dpi
あるいは600dpiといった形式で表示される。イメ
ージデータアドレスは、この管理情報で管理されるイメ
ージデータの先頭アドレスを表示する部分である。
【0023】このように、管理情報は、ラスタライン1
本分のものも、ブロック1個分のものも、表示する内容
はほとんど変わらない。ラスタラインの場合には高さ情
報が不要な程度である。故に、こうした管理情報の量を
ブロック単位で取り扱うことによって、メモリ消費量を
減少させることができるのである。
【0024】図4には、プリンタの主要部ブロック図を
示す。図において、受信処理部1は、プリンタと他の上
位装置等とのインタフェースである。この受信処理部1
の受信したデータを格納するために、受信バッファ2が
設けられる。また、これまで説明した要領でメモリ4上
にイメージデータを記憶するために、編集処理部3が設
けられている。メモリ4に格納されたイメージデータは
編集処理部3を通じて展開処理部5に読み出され、展開
されてラスタバッファ6に転送されるよう構成されてい
る。なお、このラスタバッファ6に格納されたイメージ
データは、図示しないプリントエンジンに転送されて印
刷される。
【0025】編集処理部3には、受信データ解析部1
1、編集環境設定処理部12、イメージデータ処理部1
3、図形データ処理部14、文字データ処理部15、他
データ処理部16、ディスプレイリスト生成処理部1
7、メモリ管理部18、イメージデータディスプレイリ
スト生成処理部19及びデータ圧縮処理部20が設けら
れている。なお、データ圧縮処理部20は、具体例2を
実施する場合に利用される部分である。
【0026】図5には、イメージデータ管理動作フロー
チャートを示す。上記のプリンタは、このフローチャー
トに従って動作する。まず、上位装置から転送される印
刷データは受信処理部1が受信する。受信した印刷デー
タの1ビットがイメージデータの1ドットに相当する場
合と、印刷データの2ビットまたは4ビットあるいは8
ビットの複数ビットが、イメージデータ1ドットの階調
値を指定する場合とがある。この例では、印刷データ1
ビットがイメージデータ1ドットに相当する場合を説明
する。印刷データが階調値を指定する場合には、例えば
ディザ法等により2値のマトリクスに展開処理を行い、
全体が2値化された後のイメージデータを使用する。
【0027】また、印刷データは一定の規則に従って圧
縮されている場合もある。受信処理部1は、こうした印
刷データを一旦受信バッファ2に記憶する。次に、編集
処理部3の受信データ解析部11が、受信バッファ2か
ら印刷データを取り出し、その内容を解析する。印刷デ
ータは、従来どおりラスタライン単位で受信されるもの
とする。
【0028】ここで、受信データ解析部11は、各取り
出した印刷データの印刷位置を算出する。印刷データの
属性データには、印刷位置がX座標とY座標とで表示さ
れている。印刷位置はそのラスタラインの先頭のビット
を表示する位置である。水平方向の印刷位置は、例えば
(X座標/16)の商の整数部分とする。その端数は実
印刷位置との差として保持し、展開時に補正する。垂直
方向の印刷位置は(Y座標/32)の商の整数部分とす
る。端数はメモリへの格納位置補正に使用する。
【0029】即ち、ここでは、水平方向のイメージデー
タの位置管理を16ドット単位で行う。また、垂直方向
のイメージデータの位置管理を32ライン単位で行う。
(X座標/16)の商の整数部分をとると、実際に指定
されている印刷位置よりも、“1”から“15”ドット
の範囲で水平方向に位置ずれを生じる。これは、記憶領
域を取得するきっかけとなったブロックの最初のライン
の印刷位置(X座標)を基準に補正すればよい。垂直方
向も同様である。これらの計算結果を利用して、処理対
象となったラスタラインを分割して得たイメージデータ
を、対応するブロックのために取得した記憶領域に順に
位置補正をしながら格納していく。
【0030】次に、ステップS2において、印刷データ
が圧縮されているかどうかを判断する。圧縮されていれ
ばステップS3に進み、圧縮アルゴリズムを使用して、
印刷データを伸長する。この段階で全ての印刷データは
2値の加工されていないイメージデータに変換された。
ステップS4では、図4に示すイメージデータ処理部1
3が、入力するイメージデータを既に説明した一定のサ
イズに分割する。即ち、1ラスタライン分のイメージデ
ータの先頭から64バイト分を分割して取り出す。
【0031】次に、ステップS5において、記憶領域取
得の要否を決定する。ここで記憶領域取得の要否を決定
するのは、次のような理由による。受信データは、ラス
タライン毎に受信される。そして、例えば最初のラスタ
ラインを受信したとき、その先頭から64バイト分を格
納するために、メモリ上に所定の連続した記憶領域を取
得する。このとき取得する記憶領域は、64バイト×3
2ライン分である。そのラスタラインのサイズ即ち図1
のイメージデータ幅と表示した部分のサイズが64バイ
ト以上あれば、残りの部分についても64バイトずつに
分割し、それぞれ別々の記憶領域を64バイト×32ラ
イン分ずつ取得する。
【0032】次に新たなラスタラインを受信すると、そ
の先頭の64バイト分を、直前のラスタラインの先頭の
64バイト分のイメージデータに続けて格納する。この
場合には、既に記憶領域が取得されているから、新たに
記憶領域を取得する必要はない。この処理を32ライン
分続ければ、サイズが64バイトで32ライン分の例え
ば3個のブロックが、1ブロック分ずつメモリ上の連続
した記憶領域に格納される。次のラスタラインが受信さ
れたときは、新たに3個のブロックのための記憶領域を
取得する。即ち、32ラスタラインごとに新たな記憶領
域の取得を行うので、ステップS5を設けたのである。
【0033】図6には、こうした記憶領域取得動作のフ
ローチャートを示す。まず、ステップS51において、
記憶領域が取得済みかどうかを判断する。ブロックの最
初のラインを記憶する場合には、記憶領域の取得が必要
であるからステップS52に進み、「取得要」という判
断結果をフラグ等で表示して、図5のステップS6に進
む。ブロックの第2番目以下のラインを記憶する場合に
は、記憶領域が取得済みであるからステップS51から
ステップS53に進む。
【0034】そして、ここで、これから格納しようとす
るイメージデータが、既に格納済みのイメージデータと
水平方向の位置が重複するかどうかを判断する。イメー
ジデータの先頭の位置が一致すれば、両方とも64バイ
トのサイズであって、そのまま確保した記憶領域に格納
できるから、ステップS57で「取得不要」というフラ
グを立てて、ステップS56に進む。もし、イメージデ
ータの先頭位置が一致しないと、64バイトのイメージ
データであっても、先頭位置のシフト分だけ、サイズが
実質的に大きくなる。即ち、確保しておいた64バイト
分の記憶領域に格納できない。
【0035】そこで、その場合には、イメージでのサイ
ズをシフト分だけ短くするように変更する。ステップS
55はそのための処理である。ステップS54はステッ
プS57と同一の処理である。その後ステップS56
で、水平方向と垂直方向のデータシフト量を算出して、
そのイメージデータを格納すべき位置を求め、次の処理
に進む。
【0036】再び図5に戻って、ステップS6では、上
記の記憶領域取得要否の決定に基づいて、処理を分岐す
る。記憶領域の取得が必要でなければステップS10に
進み、図6のステップS56の処理結果に従ってメモリ
の所定位置にイメージデータを格納する。次にステップ
S11において、1ラスタライン分のイメージデータの
うち分割した残りのイメージデータがあれば、そのサイ
ズをもとのサイズから64バイト分差し引いたサイズに
更新する。次のステップS12において、全てのイメー
ジデータの格納が完了したかどうかを判断する。1ペー
ジ分のイメージデータの処理を連続して行うためであ
る。
【0037】全てのイメージデータの格納が完了してい
なければステップS4に進み、残りのイメージデータに
ついて、先頭から64バイト分を分割し、これまで説明
した処理を行う。残りのイメージデータが64バイトに
満たない場合にも、1ブロックのサイズは64バイトと
する。後から1ブロックのサイズが変更された場合に
は、それに従う。また、ステップS5において記憶領域
の取得が必要と判断されたときは、ステップS6からス
テップS7に進み、メモリ4上に1ブロック分の記憶領
域を取得する。この処理は、図4に示すメモリ管理部1
8が行う。この場合、メモリ4上に1ブロック分のイメ
ージデータを格納できる連続した記憶領域を探して、そ
の先頭アドレスを得る。その後ステップS7からステッ
プS8に進み、記憶領域を取得できたかどうかを判断
し、取得できた場合にはステップS10に進み、メモリ
にそのブロックの先頭のラインのイメージデータを格納
する。
【0038】ここで、連続した記憶領域が取得できない
場合には、ステップS8からステップS9に進み、ブロ
ックサイズを2分の1にする。即ち、64バイト32ラ
イン分のブロックサイズを32バイト32ライン分にし
て、改めてメモリ4をサーチし、連続した記憶領域を取
得する。以上のような処理を、ステップS12で、1ラ
スタライン分のイメージデータの格納が完了するまで繰
り返す。改ページ等のコマンドが検出されるまで、各ラ
スタラインのイメージデータを以上のような処理を繰り
返すことにより、メモリに格納する。
【0039】改ページコマンドを検出すると、メモリ4
へのイメージデータの格納が終了する。その後、メモリ
4中のイメージデータは、イメージデータディスプレイ
リスト生成処理部19を通じて展開処理部5に読み出さ
れる。展開処理部5は、イメージデータを順次読み出し
てラスタバッファ6を通じて、図示しないプリントエン
ジンに転送する。上記のように、上位装置から1ラスタ
ラインずつイメージデータを受信して、64バイトのサ
イズに分割し、それをメモリに格納する作業を32回繰
り返して1ブロック分のイメージデータの格納を終える
が、そのデータは切れ目なく連続しており、その後は先
頭アドレスとブロックの大きさを管理情報により表示し
ておけば、一括してメモリから読み出すことができる。
【0040】上記のように一定のサイズ(第1のサイ
ズ)の複数のラインから成るブロックを設定し、イメー
ジデータをブロック毎にメモリ上の連続した記憶領域に
格納し、それで格納できない場合にはブロックのサイズ
を縮小して、第2のサイズのブロック毎にイメージデー
タを格納するという処理を繰り返せば、メモリ中のデー
タの再配置処理を行うことなく、記憶領域を有効に利用
することができる。即ち、既に説明したように、メモリ
上には様々な保持しておかなければならないデータが散
在することがあり、これらの存在によって、1ブロック
分のイメージデータを連続して格納することができなく
なることがある。この場合、これらを再配置させる処理
を行えばよいが、印刷中にこのような処理を行えば、印
刷速度が低下する。
【0041】従って、図1(a)に示したように、例え
ば上記のように64バイトで32ライン、即ち約2キロ
バイトを1単位として記憶領域を確保する処理を繰り返
し、これが不可能ならば途中から32バイト×32ライ
ン即ち1キロバイトのメモリ取得を行うようにする。こ
れでも連続した記憶領域の取得が不可能ならば、後半は
16バイト×32ライン即ち0.5キロバイトの記憶領
域取得を行うようにして1ページ分のイメージデータ格
納処理を終える。こうすれば、可能な限りイメージデー
タをまとめてメモリに格納し、管理データ量を最小限に
することができる。
【0042】ところで、上記のようなメモリに格納され
たイメージデータは、印刷開始と同時にラスタバッファ
6を通じてプリントエンジンに転送される。この場合の
ラスタバッファ6上へのイメージデータ展開速度は、用
紙走行速度を考慮して定められる。即ち、一定時間内に
ラスタバッファ6への展開が完了しない場合には、いわ
ゆるプリントオーバーランという現象が発生する。プリ
ントエンジンは印刷用紙を搬送するが、必要なイメージ
データの転送が間に合わず、白紙のまま印刷をしてしま
う現象である。データの管理単位を1ラスタライン毎に
設定しておくと、メモリ4から1ラスタライン毎にイメ
ージデータが読み出されてラスタバッファ6へのデータ
転送が行われる。
【0043】これに対して、本発明のように、ブロック
毎のイメージデータ管理を行うと、ラスタラインよりも
データ量が大きくなるように設定したブロック毎にイメ
ージデータが読み出されて、ラスタバッファ6へのデー
タ転送が行われる。故に、イメージデータを展開し、ラ
スタバッファに転送する際の処理時間が短縮され、プリ
ントオーバーランを防止する効果がある。
【0044】例えば、いずれもRISC−CPUを使用
した2台のプリンタA,Bであって、一方は8ppm
(ページ/分)、他方は16ppmの印刷速度のものを
シミュレーションにより比較して見る。プリンタAは、
制御クロック周波数25メガヘルツ、Iキャッシュ(制
御データ用キャッシュ)が4キロバイト、Dキャッシュ
(データ用キャッシュ)が1キロバイトとする。プリン
タBは、制御クロック周波数32メガヘルツ、Iキャッ
シュ3キロバイト、Dキャッシュ1キロバイトする。
【0045】文字データを含むビットマップデータのラ
スタバッファへの展開に要する前処理時間は、プリンタ
A,B共に1016サイクルであった。いずれのプリンタも
ラスタバッファは192ラインの容量を持ち、用紙の走
行速度はプリンタAが2インチ/秒、プリンタBは4イ
ンチ/秒であった。タスクの切り換え、割り込み、ビデ
オDMAのバス占有等、展開処理以外の処理に要する時
間を全体の処理の20%とすると、プリンタの解像度が
600dpiの場合、192ラインの展開に許される時
間は次のようになる。 プリンタA:(192÷(2×600))×0.8=
0.128 プリンタB:(192÷(4×600))×0.8=
0.064
【0046】即ち、プリンタAは128ミリ秒、プリン
タBは64ミリ秒の展開可能時間となる。この時間内に
展開処理を終了すれば、オーバーランにならない。イメ
ージデータ展開の前処理が1ラスタライン当たり1016サ
イクルであって、192ラスタラインの前処理には1957
02サイクルが必要となる。従って、それぞれのクロック
周波数を考慮した展開可能時間に占める前処理時間の割
合は次のようになる。プリンタA:(195702サイクル÷
25メガヘルツ)÷128ミリ秒=0.0611プリンタB:
(195702サイクル÷32メガヘルツ)÷64ミリ秒=0.
0955
【0047】即ち、プリンタAは6.11%、プリンタ
Bは9.55%となる。即ち、CPUの搭載周波数と用
紙の走行速度との関係によってある程度変化するが、こ
の前処理に要する時間の割合が小さいほど、イメージデ
ータと他のデータの展開に許される時間が増加する。従
って、本発明のように、ブロック単位の処理を行い、ブ
ロック毎に管理情報を用意することによって、展開に時
間のかかるようなイメージデータを処理したとしても、
プリントオーバーラン発生率の低下を図ることができ
る。
【0048】〈具体例1の効果〉以上のように、ブロッ
ク単位でメモリ上に連続した記憶領域を取得し、その動
作を繰り返し、第1のサイズのブロックを格納するため
のメモリ上の連続した記憶領域を取得できなくなったと
き、ブロックのサイズを縮小して第2のサイズとし、再
び第2のサイズのブロック毎にメモリ上の連続した記憶
領域を取得するといった方法で2以上のラインから成る
一定のサイズのブロックでメモリを管理すると、管理情
報の減少によってメモリ領域を有効に利用できる。更
に、ラスタラインよりもデータ量が大きくなるように設
定したブロックを用いるので、ラスタバッファへの転送
処理のための時間を減少させ、プリントオーバーランの
発生を低減できる。
【0049】〈具体例2〉上記の例では、一定の容量の
メモリに格納する管理データの量を減少させて、メモリ
を有効に活用する方法を示した。しかしながら、有限の
メモリにいかに大量のイメージデータを記憶することが
できるかが、プリンタ等の製品の性能を評価する指標に
なっている。従って、イメージデータをメモリに効率よ
く格納するだけでなく、よく知られたデータ圧縮を併用
することにより、上記の本発明を一層効果的に利用する
ことができる。
【0050】例えば、上記のように3段階のサイズを設
定し、最初64バイト、次は32バイト、その次は16
バイトのサイズでブロックを設定して連続する領域を探
しても、連続してイメージデータを記憶する領域が見当
たらないような場合には、メモリフルという状態が発生
する。1ブロックのデータ量を1ラスタラインより小さ
くしてしまっては、イメージデータをブロックにまとめ
た効果がない。そこで、この具体例では、メモリに格納
されている全てのデータをブロック単位で順番に読み出
し、それぞれよく知られたアルゴリズムを用いて圧縮す
る。これによって、メモリの記憶領域を増大させる。
【0051】図7には、ファイル圧縮率の説明図を示
す。ここでは、例えば様々なデータ形式のファイルを1
20種類ほど用意し、それぞれ2種類の圧縮方式を採用
し、元のデータに対し圧縮後のデータ数(単位はバイ
ト)がどの程度になったか、その圧縮率はどの程度かと
いう結果を示している。圧縮元のデータ数は、全ファイ
ル、幅600バイト、高さ6000ラスタライン固定の3,84
0,000バイトである。例えば、ファイル番号が1番のフ
ァイルは、図に示すように、圧縮方式Aでは、圧縮後の
ファイルサイズは252,221バイトであって、6.56%
の圧縮率となる。データの形式やファイルの形式や圧縮
方式によって、圧縮率が様々な範囲に変化することがわ
かる。
【0052】図8には、このようなファイル圧縮率に着
目して、2種の圧縮方式を用いた場合の頻度表を図示し
た。例えば、図に示す圧縮方式Aでは、圧縮率が5%未
満のものが最も頻度が高く、圧縮率が10〜15%未満
のものが27ファイルある。また、圧縮率が45〜50
%未満のものも1%存在する。圧縮方式Bでも類似した
傾向が見られる。こうした結果から、平均的には圧縮前
のメモリ消費量の30%程度まで、ファイルサイズを圧
縮することができるということが考えられる。
【0053】従って、メモリに格納されたデータをメモ
リフルを検出した段階あるいはそれ以前の適当なタイミ
ングで圧縮すれば、その時点で、残りのイメージを格納
することができる記憶領域を確保できる。図4に示すデ
ータ圧縮処理部20は、このような圧縮処理を行うため
に用意された部分である。圧縮アルゴリズムについて
は、従来よく知られた任意の方法で良い。既に説明した
ように、2MバイトのRAMを実装したページプリンタ
では、運用時に使用可能な記憶領域は1.5Mバイト程
度である。一方、A4判の用紙全体に600dpiで印
刷をする場合、6000ラスタライン以上のイメージデ
ータが必要で、そのデータ量は4Mバイト程度となる。
上記の圧縮処理を実行すれば、実装メモリの増設が不要
になる。
【0054】図9は、具体例2の処理動作フローチャー
トである。このフローチャートは、具体例1のような処
理を実行中に、メモリフル状態が発生したとき、実行さ
れる処理を示す。まず、ステップS1において、メモリ
がイメージデータを保持しているかどうかを判断する。
メモリ中にイメージデータが存在していればステップS
2に進み、メモリ中の全てのイメージデータをブロック
毎に取り出し、順番に圧縮する。次に、ステップS3に
おいて、要求のあった記憶領域を取得できるかどうかの
判断を行う。
【0055】即ち、圧縮処理を終了した後にメモリの記
憶領域に十分な空きが発生すると、具体例1の記憶領域
取得処理を続けることができる。記憶領域が取得できれ
ばステップS5に進み、その記憶領域を取得して、具体
例1のイメージデータ格納処理に進む。記憶領域を取得
できなければ圧縮をしても効果がなかったと判断し、ス
テップS4において、メモリフルという表示等を行い、
ページ編集を終了すればよい。
【0056】〈具体例2の効果〉以上のように、任意の
タイミングであるいはメモリフルが発生した場合に、メ
モリ中のデータ圧縮を行うことによって、メモリをより
有効に使用することが可能になる。特に、メモリフルを
検出した場合のみデータ圧縮を行うことによって、不必
要なデータ圧縮処理による処理速度の低下を回避するこ
とができる。例えば従来のようにラスタライン単位で上
位装置からデータの転送を受ける場合、データを圧縮す
るモードか圧縮しないモードかをデータの受信開始時に
決定して、圧縮が必要ならば全てのデータについて圧縮
をする。従って、処理速度の低下を招いていた。一方、
本発明では、メモリフルになった時点でメモリ中のデー
タ圧縮をするから、メモリフルにならなければ、無駄な
圧縮はしない。また、ブロック単位でデータを読み出し
て圧縮をするので、ラスタライン単位で読み出すよりも
高速に処理できるという効果がある。
【0057】〈具体例3〉上記の例では、メモリに格納
されたイメージデータをブロック単位で管理しているこ
とに着目し、メモリからブロック単位でイメージデータ
を取り出し、これを順次圧縮し、メモリに再格納すると
いう方法を採用した。しかしながら、各ブロックは最大
2キロバイト程度であって、従来の1ラスタライン単位
で管理されていたデータを圧縮するより圧縮率は改善で
きるが、それ以上の圧縮率は望めない。ところが、圧縮
対象となるイメージデータのデータ数と圧縮効率の関係
をシミュレーションすると、データ数が増加するほど圧
縮率が向上し、圧縮対象データ数が8キロバイトを超え
る範囲でほぼ飽和することが判明した。
【0058】図10には、このデータサイズ別圧縮率比
較説明図を示す。図に示すように、高さが128ライ
ン、64ライン、32ラインのものであって、幅16バ
イトのブロック、幅32バイトのブロック、幅64バイ
トのブロック、幅128バイトのブロック、幅256バ
イトのブロック、幅512バイトのブロックについて、
それぞれデータ圧縮を行うと、その圧縮後のデータ数と
圧縮率が様々な結果を示す。(a)は比較的圧縮率が低
い場合の例で、(b)は比較的圧縮率が高い場合の例で
ある。
【0059】この結果からみると、幅128バイト〜幅
512バイトのブロックサイズのものは、圧縮データの
個々のサイズが8キロバイトを超えている。このような
点を考慮すると、1ブロックのデータ数は大きい方が良
いといえる。しかしながら、上記のようなメモリへのデ
ータ格納のために連続した記憶領域を確保する処理を伴
う場合には、ブロックを適切なサイズに選定することが
好ましい。そこで、この具体例3では、データ圧縮の
際、いくつかのブロックを読み出し、複数のブロックを
まとめて圧縮し、メモリに再格納するという処理を行
う。これによって、圧縮率を向上させている。
【0060】図11は、具体例3の動作説明図である。
また、図12は、この結合圧縮動作の説明図である。更
に、図13は、具体例3の動作フローチャートである。
これらを用いて具体例3の動作を順に説明する。
【0061】図11(a)に示すように、これまで説明
した通りの用紙のレイアウト中に、(1)−1〜(8)
−3及びA1〜C5のブロックが存在し、これらが既に
説明した要領でメモリ中に格納されているものとする。
図の(1)−1のブロックの最初のラスタラインのイメ
ージデータを受信すると、(1)−2、(1)−3のブ
ロックのイメージデータについて、同時にブロック毎の
記憶領域を取得し、既に説明した要領で、1ラスタライ
ン受信する度に、順番に該当する記憶領域にイメージデ
ータを格納する。このような処理が図の右側に示した
(1)〜(11)まで繰り返される。
【0062】なお、(9)では、ブロックのサイズが2
分の1にされ、これまでと同様の要領でメモリへの格納
処理を続ける。ここで、圧縮処理を行う場合には、
(1)に示す3つのブロック即ち(1)−1のブロッ
ク、(1)−2のブロック、(1)−3のブロックをま
とめてから圧縮を行う。また、図11(b)には、各ブ
ロックのイメージデータのデータ構造を図示した。それ
ぞれ、64バイト×32ライン分のデータが連続した構
造をしている。上記の状態でメモリフルが発生したとす
る。ここで、つぎのようにしてデータの圧縮を行う。
【0063】図12には、この具体例3における結合圧
縮動作を示す。図12(a)に示すように、例えば図1
1の(1)−1から(1)−3の3つのブロックのイメ
ージデータを結合させ、連続する1つのデータとして圧
縮処理をする。(1)−1と(1)−2は64バイトの
サイズのブロックで、(1)−3は32バイトのサイズ
のブロックである。これらを結合し、図12に示すよう
に、64×2+32バイトのサイズで32ラインのイメ
ージデータから成るブロックを得る。即ち、サイズ16
0バイト32ラインのブロックを一括して圧縮対象とす
る。図12(b)では、例えば、A1〜A5のブロック
を5個まとめる。それぞれ32バイトのサイズのブロッ
クであるため、これらを5つ結合し、サイズ160バイ
トで32ラインのブロックとして圧縮を施す。こうすれ
ば、既に説明をしたように、圧縮率がより高まる。
【0064】図13は、上記の処理を説明するための動
作フローチャートである。この処理は、具体例2と同様
に、メモリフルの状態が発生してから開始する。図に示
すように、ステップS1において、未圧縮のイメージデ
ータがあるかどうかをメモリ中で検索し、存在すればス
テップS2に進み、水平方向に隣接するデータがあるか
どうかを判断する。即ち、図12を用いて説明したよう
に、水平方向に隣接するデータがある場合には、これら
を全てまとめて結合し、1つのブロックとして圧縮を行
うようにする。隣接データが存在する場合にはステップ
S3において、隣接するデータを結合させて圧縮する。
存在しない場合はステップS4に進み、単独のメモリの
圧縮を行う。以上の処理によって、圧縮率のより高いデ
ータサイズにした上で圧縮を行う。
【0065】以上のような処理は、印刷する用紙がラン
ドスケープ形式の場合でも可能である。ランドスケープ
形式とは、用紙を横に使用する形式で、これまで説明し
たのは、用紙を縦に使用するポートレイト形式である。
図14には、ランドスケープの場合の動作説明図を示
す。ランドスケープの場合、例えばこの図に示すよう
に、ブロックを用紙長Hの方向にとる。即ち、用紙長H
の方向にブロックの第1のサイズ即ち64バイトの長さ
をとり、用紙幅Wの方向にラインを設定してイメージデ
ータを処理する。その他の処理手順についてはこれまで
の例と全く同様である。
【0066】図15には、ランドスケープの場合の圧縮
処理説明図を示す。図の(a)に示すように、(1)−
1〜(8)−3までの第1のサイズのブロックと、A1
〜C5までの第2のサイズのブロックのイメージデータ
をメモリ中に格納している。これが1ページ分のデータ
とする。ここで、ランドスケープのデータは、メモリか
ら読み出されてラスタバッファ6に転送される場合、9
0°回転させて、ポートレイト形式のデータに変換され
る。プリントエンジンはポートレイト形式のデータのみ
を受け付ける構造にされているからである。図15
(b)には、例えば(1)−1〜(8)−1のデータを
回転させた後の、データを示す。この例では、(1)−
1〜(8)−1のデータを回転させてから結合し、これ
らをまとめて圧縮する。
【0067】図16には、回転後の結合圧縮動作説明図
を示す。図16(a)に示すように、例えば(1)−1
の64バイト32ラインのブロックが回転されて、サイ
ズ4バイトの512ラインのブロックに変換される。他
の(2)−1〜(8)−1のブロックも同様に回転され
る。そして、回転後の(1)−1〜(8)−1の8個の
ブロックが結合される。こうして16キロバイトの圧縮
対象ブロックを生成する。
【0068】(b)は、A1〜C5のメモリ空間につい
て、その回転後の結合圧縮を示す動作説明図である。こ
の場合、A1,B1,C1の32ライン32バイトのブ
ロックを回転して4バイト256ラインのブロックに変
換する。そして、これら3つのブロックを結合して、4
バイト×3のサイズで256ラインのブロックを生成
し、圧縮対象を3キロバイトとして圧縮する。このよう
に、回転後、結合するという処理によって、ランドスケ
ープタイプについても同様のデータ圧縮が可能になる。
【0069】図17には、具体例3の回転圧縮の場合の
動作フローチャートを示す。この処理も、メモリフルの
状態が発生した後で開始する。まず、ステップS1にお
いて、未圧縮イメージデータがあるかどうかを判断し、
あればステップS2に進み、垂直方向に隣接データがあ
るかどうかを判断する。そして、垂直方向に隣接するデ
ータがあればステップS3に進み、隣接する個々のメモ
リの回転を行う。更に、ステップS4に進み、図15、
16で説明した要領で、回転後の複数のメモリを結合さ
せて圧縮する。また、垂直方向に隣接するデータがなけ
ればステップS5に進み、メモリの回転を行って、回転
後のメモリの圧縮を単独で行えばよい。
【0070】図18には、圧縮対象データの分割例説明
図を示す。図には、512バイト128ラインのブロッ
クと、これを16バイトサイズで分割した場合、32バ
イトサイズで分割した場合、64バイトサイズで分割し
た場合、128バイトサイズで分割した場合、256バ
イトサイズで分割した場合を図解した。具体例1では6
4バイトサイズ32ラインのブロックを1単位として処
理した。ところが、データの圧縮をする場合には、図1
0を用いて説明したように、データ数の大きいものほど
圧縮率が高い。そのデータ数を図示比較したものがこの
図18である。
【0071】例えば64バイト、高さ32ラインのブロ
ックで分割してイメージデータを管理し、その各ブロッ
クをそのブロック単位で圧縮した場合には、低圧縮率の
データを圧縮する場合、80.0%、高圧縮率のデータ
を圧縮する場合、29.75%程度までデータ圧縮がで
きる。
【0072】一方、具体例3のように、また、隣接する
ブロックを結合させて一括して圧縮処理をすると、低圧
縮率のデータを圧縮する場合には、74.18%、平均
的なデータを圧縮する場合、21.31%まで圧縮する
ことができる。圧縮後にメモリに約80%の空きが生じ
るわけである。このような結果からブロックをどの程度
結合するかを選定してその最適化を図ることができる。
【0073】〈具体例3の効果〉以上のように、ブロッ
ク毎にイメージデータを管理し、メモリに格納した場合
においても、隣接するブロックを結合して、一括して圧
縮をすることにより、圧縮効率が向上し、メモリの使用
効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイメージデータ管理方法説明図であ
る。
【図2】用紙とイメージデータの関係説明図である。
【図3】管理情報の構造説明図である。
【図4】プリンタの主要部ブロック図である。
【図5】イメージデータ管理動作フローチャートであ
る。
【図6】記憶領域取得動作フローチャートである。
【図7】ファイル圧縮率の説明図(その1)である。
【図8】ファイル圧縮率の説明図(その2)である。
【図9】具体例2の動作フローチャートである。
【図10】データサイズ別圧縮率比較説明図である。
【図11】具体例3の動作説明図である。
【図12】結合圧縮動作の説明図である。
【図13】具体例3の動作フローチャートである。
【図14】ランドスケープの場合の動作説明図である。
【図15】ランドスケープの場合の圧縮処理説明図であ
る。
【図16】回転後の結合圧縮動作説明図である。
【図17】具体例3の動作フローチャートである。
【図18】圧縮対象データの分割例説明図である。
【符号の説明】
4 メモリ F 第1のサイズ F/2 第2のサイズ V1,V2 記憶領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AB05 BC02 BC05 BC06 BD06 BD40 CA03 5B021 AA01 AA02 BB02 CC08 DD08 9A001 DD08 EE04 HH24 HH27 JJ35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリ上に1ページ分のイメージデータ
    を記憶して印刷動作を実行する場合に、 前記イメージデータを一定の第1のサイズの2以上のラ
    インから成るブロックに分割し、 前記各ブロックに対して、前記ページ中の印刷位置情報
    を含む管理情報を用意して、 この管理情報を前記メモリに格納するとともに、 前記第1のサイズのブロック毎に、前記イメージデータ
    を前記メモリ上の連続した記憶領域を取得して格納し、
    前記1ページ分のイメージデータ全体を記憶するまで、
    その動作を繰り返し、 前記第1のサイズのブロックのイメージデータを格納す
    るための、前記メモリ上の連続した記憶領域を取得でき
    なくなったときは、前記ブロックのサイズを縮小して第
    2のサイズとし、 前記第2のサイズのブロック毎に、前記イメージデータ
    を前記メモリ上の連続した記憶領域を取得して格納し、
    前記1ページ分のイメージデータ全体を記憶するまで、
    その動作を繰り返すことを特徴とするイメージデータの
    管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のイメージデータの管理
    方法において、 前記第2のサイズのブロックのイメージデータを格納す
    るための、前記メモリ上の連続した記憶領域を取得でき
    なくなったときは、さらに、前記ブロックのサイズを縮
    小して第3のサイズとし、 前記第3のサイズのブロック毎に、前記イメージデータ
    を前記メモリ上の連続した記憶領域を取得して格納し、
    前記1ページ分のイメージデータ全体を記憶するまで、
    その動作を繰り返すことを特徴とするイメージデータの
    管理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のイメージデータの管理
    方法において、 前記各ブロックのイメージデータをメモリに格納する処
    理を一時中断して、 前記メモリから各ブロックのイメージデータをブロック
    毎に読み出して圧縮し、メモリに再格納することを特徴
    とするイメージデータの管理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のイメージデータの管理
    方法において、 前記各ブロックのイメージデータをメモリに格納する処
    理を一時中断して、 前記メモリから各ブロックのイメージデータを読み出
    し、複数のブロックのイメージデータを結合してから圧
    縮して、メモリに再格納することを特徴とするイメージ
    データの管理方法。
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