JP2002268280A - 電子写真用トナー及び画像形成装置 - Google Patents

電子写真用トナー及び画像形成装置

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JP2002268280A
JP2002268280A JP2001065365A JP2001065365A JP2002268280A JP 2002268280 A JP2002268280 A JP 2002268280A JP 2001065365 A JP2001065365 A JP 2001065365A JP 2001065365 A JP2001065365 A JP 2001065365A JP 2002268280 A JP2002268280 A JP 2002268280A
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Japan
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toner
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color
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Application number
JP2001065365A
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English (en)
Inventor
Kazuto Watanabe
和人 渡辺
Masami Tomita
正実 冨田
Shigeru Emoto
茂 江本
Koshin Sugiyama
恒心 杉山
Yuji Yamashita
裕士 山下
Chiaki Tanaka
千秋 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写方式を用いた画像形成において、虫
喰い等の転写時に発生する局所的な転写不良による画像
の再現性不良を防止することにある。 【解決手段】 荷電制御剤がトナー表面に外添・処理さ
れている電子写真用トナーにおいて、表面荷電制御剤濃
度のトナー粒子間の標準偏差が0.2以下、且つ、荷電
制御剤の使用量が0.5%以下であることを特徴とする
電子写真用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリなどの電子写真方式を用いた画像形成
方法及び画像形成装置に関し、詳しくは、中間転写ベル
ト等の中間転写体を介在させて、像担持体から中間転写
体へトナー像を転写する一次転写、中間転写体上の一次
転写画像を転写材へ転写する二次転写の各転写工程を経
て画像形成を行なう画像形成方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真、静電記録、静電印刷等におい
て使用される現像剤は、その現像工程において、例え
ば、静電荷像が形成されている感光体等の像担持体に一
旦付着され、次に転写工程において感光体から転写紙等
の転写媒体に転写された後、定着工程において紙面に定
着される。その際、潜像保持面上に形成される静電荷像
を現像するための現像剤として、キャリアとトナーから
成る二成分系現像剤、及びキャリアを必要としない一成
分系現像剤(磁性トナー、非磁性トナー)が知られてい
る。
【0003】二成分系現像剤の場合はキャリアとの接触
によって、一成分系現像剤の場合は現像スリーブへトナ
ーを供給するための供給ローラとの接触や、現像スリー
ブ上でトナー層を均一化するための層厚規制ブレードな
どとの接触によって摩擦帯電が行なわれる。感光体等の
像担持体上の静電荷像を忠実に再現するためにはトナー
の帯電特性は重要であり、そのための荷電制御剤の種類
やトナーに組み込む方法が種々検討されている。
【0004】特に荷電制御剤は高価な場合が多く、トナ
ー粒子表面で機能することからトナー粒子表面に少量配
置する試みがなされている。例えば、特開昭63−10
4064号公報、特開平05−119513号公報、特
開平09−127720号公報、特開平11−3271
99号公報等には、トナー粒子表面に荷電制御剤を付着
させてトナーに帯電性を付与する提案がなされている
が、その帯電性は充分でなく、表面から脱離しやすいも
のであり、その製造法も目的とする帯電性を提供できる
ものではなかった。特にトナーの初期の帯電速度につい
ては何ら考慮されているものではなかった。
【0005】また、いわゆるローターと呼ばれる高速で
回転する羽根と、ステーターと呼ばれる容器の器壁に固
定された突起片の間隙に発生する衝撃力を利用してトナ
ー粒子表面に荷電制御剤を付着、固定化する製造方法が
特開昭63−244056号公報に記載されている。内
壁に突起があり、滑らかでないと高速気流に乱流が生じ
易く、粒子の余分な粉砕や、粒子表面の局所的融解、荷
電制御剤の表面への埋没、粉体への処理が不均一になり
易い。これは、粒子間に与えられるエネルギーのばらつ
きによるものと考えられる。すなわち、このような狭い
ギャップを介して処理を行なうと、気流中での衝撃力に
よる熱が多量に発生し、トナー粒子が変形したり、トナ
ー粒子の粉砕が進行して、平均粒径や粒度分布が所望の
ものから外れてしまったりする弊害があった。また、粒
子表面より内部に荷電制御剤が埋没することにより、そ
の性能が充分に発揮できないこともあった。さらに実際
の製造性に関して、紛体の処理量はその発熱や過粉砕の
せいで処理空間に比べて極端に少なく、効率的な製造に
は適していなかった。
【0006】近年、像担持体、例えば感光体上に順次形
成される複数の可視の色現像画像を無端状に走行する中
間転写体、例えば中間転写ベルト上に順次重ね合わせて
一次転写し、この中間転写体上の一次転写画像を転写材
に一括して二次転写する中間転写方式の画像形成方法及
び装置が知られているが、とりわけ、中間転写方式は、
色分解された原稿画像をブラック、シアン、マゼンタ、
イエローなどのトナーによる減色混合を用いて再現す
る、いわゆるフルカラー画像形成装置において各色トナ
ー像の重ね転写方式として採用されている。
【0007】このような画像形成方法及び装置におい
て、色現像画像を構成するトナーの一次転写時及び二次
転写時における局部的な転写抜けに起因して、最終的な
画像媒体である転写紙等による転写材上の画像中に、局
部的に全くトナーが転写されず、所謂虫喰い状の部分を
生じたり、トナーが本来転写されるべき位置に転写され
ず、その周辺部に拡散して転写してしまう現象、転写チ
リが発生することが知られている。
【0008】転写チリについては、転写材上に重ね転写
を行なう場合、トナーと感光体などの像担持体との摩擦
により、トナー帯電量が上昇しやすいトナーほど徐々に
トナーの帯電量が上昇し、相互のクーロン反発力によ
り、トナーが拡散しやすく、転写チリが発生しやすいと
考えられる。
【0009】さらに、中間転写体上に異なる色のトナー
が重なった後、転写材上に一度に転写(二次転写)する
工程を経て、像担持体から中間転写体上へは各色トナー
が順次転写(一次転写)される際、最初に一次転写され
たトナーは中間転写体上でのチャージ履歴を多く受ける
ため帯電量が上昇しやすくなり、二次転写時のトナーの
転写特性が一次転写の順により異なり、カラー画像の色
調がオリジナル原稿と異なってしまうという不具合が生
じやすい。
【0010】従来、転写性を向上させるための技術とし
て、以下に述べるような技術が提案されている。 (I)転写性を向上させるための既存の技術は、次の5
つに分類できる。 (1)中間転写体の表面粗度低減に関する技術 (a)中間転写体にエラストマーを使用し、かつ、中間
転写体の表面粗度を規定することで、中間転写体と転写
材との密着性を向上させて、転写性向上、虫喰い状画像
発生防止をはかるもの(特開平3−242667号公
報)。 (b)中間転写体の表面粗度を規定し、転写性向上、虫
喰い状画像発生防止をはかるもの(特開昭63−194
272号公報、特開平4−303869号公報、特開平
4−303872号公報、特開平5−193020号公
報等)。 (2)転写媒体間での線速度差の設定に関する技術 転写媒体間の線速度を規定し、転写性向上、虫喰い状の
異常画像発生防止をはかるもの(特開平2−21388
2号公報)。 (3)転写ニップ圧の低減に関する技術 転写ニップ圧を特定化し、転写性向上、虫喰い状画像発
生防止をはかるもの(特開平1−177063号公報、
特開平4−284479号公報等)。 (4)中間転写体の表面エネルギーの低減に関する技術 (a)中間転写体材料の濡れ性を小に特定化し、転写性
向上、虫喰い状画像発生防止をはかるもの(特開平2−
198476号公報、特開平2−212867号公報
等)。 (b)さらに、中間転写体を多層構成とし、離型性に優
れた材料を最表層とすることで転写性向上、虫喰い状画
像発生防止をはかるもの(特開昭62−293270号
公報、特開平5−204255号公報、特開平5−20
4257号公報、特開平5−303293号公報等)。 (c)中間転写体表面に離型性に優れた物質を供給し、
転写性向上、虫喰い状画像発生防止をはかるもの(特開
昭58−187968号公報)。(前記(4)の技術に
分類できる。) (5)中間転写体表面のトナーフィルミング層の除去に
関する技術 中間転写体表面をフィルミング研磨などによりリフレッ
シュして転写性を維持し、経時による虫喰い状画像発生
の防止をはかるもの(特開平5−273893号公報、
特開平5−307344号公報、特開平5−31352
6号公報、特開平5−323802号公報等)。
【0011】(II)一方、二次転写工程における虫喰い
画像は、二次転写の手段として、ローラを媒介とするロ
ーラ転写を行なう場合に発生しやすい。それは、次の
(a)、(b)の2つの理由による。 (a)フルカラー画像の場合、トナー層厚が厚くなるこ
とに加え、ローラによる接触圧力により、中間転写体の
表面とトナー間の非クーロン力である機械的な付着力が
強力に発生すること、つまり、ローラの圧接によるロー
ラ圧の増大により中間転写体への機械的付着力が増大
し、トナーの実効密度が増大し、トナー近接によりファ
ン・デル・ワールス力が増大し、その結果、中間転写体
へのトナー間付着力が増大する。 (b)画像形成プロセスを繰り返し実行する過程におい
て、中間転写体表面にトナーがフィルム状に付着するト
ナーのフィルミング現象を起こし、中間転写体表面とト
ナーとの間に付着力が発生する。つまり、一般的に、中
間転写体にはトナーフィルミングが発生しないように表
面張力又は表面エネルギーの小さい材料が選択使用され
るが、その場合においても、(i)「中間転写体とトナー
間の表面張力に見合う付着力」は発生してしまう。そし
て、ひとたび、トナーフィルミングが発生すると、「中
間転写体とトナー」との間の付着力は、(ii)「トナー同
士の表面張力で決定される付着力」となるが、ここで、
(i)の付着力よりも(ii)の付着力の方が大きいことは明
白である。以上により、トナー間付着力が増大すること
から、転写が部分的になされない中抜け現象が発生し、
虫喰い画像を生ずるといえる。
【0012】二次転写工程における虫喰い画像の発生に
関し、かかる中抜け現象を回避する手段として、米国特
許第5,053,827号明細書(METHOD AND APPARAT
US FOR INTERMITTENT CONDITIONING OF A TRANSFER BEL
T)に開示された技術がある。この米国特許には、中間
転写体としての中間転写ベルトの表面エネルギーよりも
小さい表面エネルギーを有するフッ素系の材料からなる
部材で構成されているローラ(conditioning mean)を
中間転写ベルト表面に当て、中間転写ベルト表面の表面
エネルギーを減じるコンディショニングプロセスを有す
る、との開示がある。
【0013】さらに、ポリカーボネートを用いた中間転
写ベルトを具体例として、その初期の表面エネルギーは
37〜38dyn−cmであり、コンディショニングプ
ロセスを用いないと40〜45dyn−cmに上昇し、
40dyn−cmを越えると転写の不具合が発生すると
しており、この不具合を回避するために、上述したよう
に、例えば、30dyn−cm以下のフッ素をベースと
した材料で形成されたローラをベルトに当て、表面にフ
ッ素材料の薄いコート層を形成し、ベルト表面の表面エ
ネルギー上昇を抑制することが述べられている。さら
に、この米国特許には、ベルトの表面エネルギーを下げ
すぎると、逆に感光体から中間転写ベルトへの転写に不
具合が発生する旨の開示がある。
【0014】また、特開平10−69147号公報によ
れば、中間転写ベルトを用いた画像形成装置において、
ポリカーボネートを材料とした中間転写ベルトを用いた
ところ、経時の二次転写において、虫喰い状の画像が発
生し、中間転写ベルトに潤滑剤としてステアリン酸亜鉛
を適量塗布した実験を行なったところ、二次転写の不具
合は解消されたが、トナーの付着量が減少し、”かす
れ”状の画像が発生し、その発生場所を確認したとこ
ろ、一次転写工程にて起こっていることが開示されてい
る。
【0015】フッ素系の材料であるETFE(エチレン
−テトラフロロエチレン共重合体)を用いた中間転写ベ
ルトでは、初期から上記”かすれ”現象が発生した。こ
れを従来例と照らし合わせてみると、中間転写ベルトの
表面エネルギーが前記コンディショニングプロセスによ
りあるレベルに抑制されるのに対して、トナー像担持体
である感光体は、クリーニングブラシローラなどにより
表面を研磨しているものの、経時的に中間転写ベルトと
同様に表面にトナーがフィルム状に付着したり、オゾ
ン、NOxなど、コロナチャージャの放電生成ガスによ
り汚染されて徐々に表面エネルギーが上昇し、トナーは
感光体側へ機械的に付着し易くなり、転写性が損なわれ
ることによるものと考えられる。
【0016】かかる転写性能の劣化は、トナー像の一部
が転写されない不具合の他に、ブラック、シアン、マゼ
ンタ、イエローの順に中間転写体へ像を重ねる作像順を
有する装置において、黒文字部などブラックトナー単色
で再現される像部として転写されたブラックトナー像
が、以降の工程にて感光体へ逆に転写されてしまう不具
合としても顕在化する。ちなみに、ETFEの中間転写
ベルトにて初期から不具合が発生したのは、初期状態に
て感光体表面と中間転写ベルト表面の表面エネルギー差
が大きく異なっているためであると考えられる。
【0017】これらの不具合を回避するために、前記米
国特許にかかる技術では、中間転写ベルトの表面エネル
ギーが高くなりすぎたときに、コンディショニングプロ
セスを動作させることにしている。具体的には、予め決
められたコピー枚数を超えた時点にて、コンディショニ
ングプロセスを作動させる。しかしながら、複写作業を
中断させコンディショニングプロセスを動作させる不都
合は明らかであり、また、中間転写ベルト表面は、常に
予め決められたコピー枚数後には一定の状態になる訳で
もないことは明らかである。
【0018】また、用いられるトナーについて注目する
と、虫喰い画像を防止するために、トナーの流動性を向
上させて転写時の移動性をアップさせる方法や、トナー
に樹脂粒子等を添加して転写時の押圧によるトナー同士
の圧密を防止する方法が知られている。しかしながら、
トナーの流動性を向上しすぎた場合には、転写時にトナ
ーが散る現象が発生しやすくなり、文字等の忠実な再現
ができなくなる場合がある。
【0019】上記中間転写方式において、画質を改善す
る代表的な従来技術としては、高抵抗トナーを中間転写
媒体に非静電的に転写後、記録シートを介在させて加熱
ロールにて押圧転写定着するもの(特開昭63−345
70号公報)、導電性トナーを中間転写媒体に非静電的
に転写後、記録シートを介在させて加熱ロールにて押圧
転写定着するもの(特開昭63−34571号公報)、
トナー像を中間転写媒体に転写する毎に、用紙剥離チャ
ージャで転写されたトナー像の除電を行なうもの(特開
平1−282571号公報)、最終転写段階の転写電位
を直前の転写電位より大きくし、かつ各転写段階へ移る
間に中間転写媒体に所定電圧を印加するもの(特開平2
−183276号公報)、中間転写体から用紙に可視像
を転写する手段に至る前の中間転写体上の電荷を除電す
る手段を設けるもの(特開平4−147170号公報)
等が挙げられる。
【0020】しかしながら、これらの従来技術のうち、
特開昭63−34570号公報及び特開昭63−345
71号公報記載の技術では、加熱ロールにより押圧転写
定着し得る記録シートが必要となり、前記(b)の中間
転写体ダブル転写方式の利点であるところの、ペーパー
フリー性を活かすことができない。また、特開平1−2
82571号公報、特開平2−183276号公報及び
特開平4−147170号公報記載の技術では、いずれ
の場合でも、除電や電圧印加の手段及び/又はこの制御
手段を設ける必要が生じ、マシン制御機構が煩雑になる
ばかりでなく、マシンの小型化の妨げともなる。
【0021】また、特開平7−181732号公報や特
開平7−181733号公報に中間転写方式の画像形成
装置に使用されるトナーとして、形状を球形化すること
により転写時の中抜けや飛び散りが改善されることが記
載されているが、中抜けに関しては若干の改良効果はあ
るものの、まだ効果は不十分であるし、転写チリに関し
てはほとんど効果がなかった。特に、一成分現像におい
ては形状を球形化することにより、ブレードとの間の摩
擦帯電が不十分となりトナーの帯電が不安定になるとい
う問題を有している。
【0022】虫喰い状画像の発生要因として、前述
(I)の項で説明した内容を整理すると5つの要因に分
けることができた。しかし、これらの要因はそれぞれ独
立して転写性を向上させる技術として提案されているも
のである。ちなみに、これらの要因を組み合わせて虫喰
い状画像の発生防止効果の確認をしたところ、効果のあ
るもの、ないもの、と結果はまちまちであった。
【0023】一方、前述(II)の項で述べた内容に即し
て、本発明の発明者も同様の実験を行なったが、中間転
写ベルトの表面エネルギーが高くなり過ぎることを、予
め決められたコピー枚数で検知代用することは、あらゆ
る場合を想定すると非常に困難であることが判明した。
その理由は、コンディショニングプロセスにて中間転写
ベルト表面に供給される表面エネルギーを下げる剤の量
とコンディショニングプロセス間にて上昇する表面エネ
ルギーの量、具体的には転写工程で削られる剤の量およ
び中間転写ベルト表面に付着するトナーの量は常に一定
ではないからである。
【0024】このため、中間転写ベルトに供給される表
面エネルギー下降剤の量が多い(あるいは二次転写工程
で中間転写ベルトから削られる表面エネルギー下降剤の
量が少ないとき、または一次転写工程で中間転写ベルト
の表面に付着するトナーの量が少ない)場合は、感光体
から中間転写ベルトへ転写する工程にて転写の不具合が
発生し、中間転写ベルトに供給される表面エネルギー下
降剤の量が少ない(あるいは二次転写工程で中間転写ベ
ルトから削られる表面エネルギー下降剤の量が多いと
き、または一次転写工程で中間転写ベルトの表面に付着
するトナーの量が多い)場合は、中間転写ベルトから転
写紙へ転写する工程での二次転写の不具合が発生してし
まう。
【0025】かかる転写不良は、荷電制御剤をトナー表
面に外添・処理して作成されたトナーにおいては特に問
題となっており、外添処理した荷電制御剤がトナー間で
不均一に存在しているとトナー粒子間の凝集力が強く、
転写中抜けを生じやすく、逆に均一となるように強い衝
撃で処理するとトナー表面に荷電制御剤が埋没するた
め、トナー表面に荷電制御剤の存在しない部分が生じ、
発生した電荷が保持できず、トナー間の凝集力が低下し
て転写チリを生じやすくなる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、中間
転写方式を用いた画像形成において、虫喰い等の転写時
に発生する局所的な転写不良による画像の再現性不良を
防止することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討の
結果、像担持体上のトナー像を無端状の中間転写体に一
次転写する工程を複数回繰り返して重ね転写画像を形成
し、この中間転写体上の重ね転写画像を一括して転写材
上に二次転写するようにした中間転写方式を用いた画像
形成装置において、トナー粒子間の表面荷電制御剤濃度
の標準偏差を0.2以下、かつ荷電制御剤の使用量を
0.5%以下とすることにより、転写抜けが改良される
ことを見いだした。
【0028】したがって、上記課題は、本発明の(1)
「荷電制御剤がトナー表面に外添・処理されている電子
写真用トナーにおいて、表面荷電制御剤濃度のトナー粒
子間の標準偏差が0.2以下、且つ、荷電制御剤の使用
量が0.5%以下であることを特徴とする電子写真用ト
ナー」、(2)「前記第(1)項に記載の電子写真用ト
ナーを用いたことを特徴とする一成分電子写真用現像
剤」、(3)「キャリアと前記第(1)項に記載の電子
写真用トナーを用いたことを特徴とする二成分電子写真
用現像剤」、(4)「前記第(2)項又は第(3)項に
記載の電子写真用現像剤が充填されたことを特徴とする
容器」、(5)「像担持体上に形成される可視の色現像
画像を無端状に移動する中間転写体上に一次転写し、こ
の中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する
中間転写方式を用いた画像形成装置であって、前記第
(1)項に記載のトナーを用いることを特徴とする画像
形成装置」、(6)「前記第(4)項に記載の電子写真
用現像剤が充填された容器を搭載することを特徴とする
画像形成装置」によって達成される。
【0029】以下、本発明について詳述するが、本発明
はこれらに制限されるものではない。本発明における着
色剤と樹脂を含む粒子とは、例えば以下に示す構成材料
からなるものである。バインダー樹脂としては、ポリス
チレン、ポリ−p−クロロスチレン、ポリビニルトルエ
ンなどのスチレン及びその置換体の重合体;スチレン−
p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共
重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン
−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メ
チル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、
スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アク
リル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、
スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α
−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン
共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−
イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イ
ンデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチ
レン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共
重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタク
リレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、
エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、
ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、
変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素
樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィ
ンワックスなどが挙げられ、単独あるいは混合して使用
できる。
【0030】着色剤としては公知の染料及び顔料が使用
でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄
黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、
5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄
土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロ
ー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメン
トイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パー
マネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロ
ー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエロ
ーレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリ
ノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレ
ッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、
パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッ
ド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソール
ファストスカーレットG、ブリリアントファストスカー
レット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレ
ッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4R
H)、ファストスカーレトVD、ベルカンファストルビ
ンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンG
X、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン
6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、ト
ルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリ
オボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライ
ト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミ
ンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、
チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイル
レッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリ
アゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレン
ジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブル
ー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコ
ックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フ
タロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファスト
スカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、
インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファス
トバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバル
ト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラ
キノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリー
ン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピ
グメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーン
ゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリー
ンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノング
リーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混
合物が使用できる。使用量は一般にバインダー樹脂10
0重量部に対し0.1〜50重量部である。
【0031】この他、トナー自身に離型性を持たせるた
めに、製造される現像剤の中にワックスを含有させるこ
とが好ましい。前記ワックスは、その融点が40〜12
0℃のものであり、特に50〜110℃のものであるこ
とが好ましい。ワックスの融点が過大のときには低温で
の定着性が不足する場合があり、一方融点が過小のとき
には耐オフセツト性、耐久性が低下する場合がある。
【0032】なお、ワックスの融点は、示差走査熱量測
定法(DSC)によって求めることができる。すなわ
ち、数mgの試料を一定の昇温速度、例えば、10℃/
minで加熟したときの融解ピーク値を融点とする。
【0033】本発明に用いることができるワックスとし
ては、例えば固形のパラフィンワックス、マイクロワッ
クス、ライスワックス、脂肪酸アミド系ワックス、脂肪
酸系ワックス、脂肪族モノケトン類、脂肪酸金属塩系ワ
ックス、脂肪酸エステル系ワックス、部分ケン化脂肪酸
エステル系ワックス、シリコーンワニス、高級アルコー
ル、カルナウバワックスなどを挙げることができる。ま
た、低分子量ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィンなども用いることができる。特に、環球法によ
る軟化点が70〜150℃のポリオレフィンが好まし
く、さらには当該軟化点が120〜150℃のポリオレ
フィンが好ましい。
【0034】着色剤と樹脂を含む粒子は、たとえば以下
に示す製造方法により製造することができる。本発明の
製造方法は、少なくとも結着剤樹脂、主荷電制御剤およ
び顔料を含む現像剤成分を機械的に混合する工程と、溶
融混練する工程と、粉砕する工程と、分級する工程とを
有するトナーの製造方法が適用できる。また機械的に混
合する工程や溶融混練する工程において、粉砕または分
級する工程で得られる製品となる粒子以外の粉末を戻し
て再利用する製造方法も含まれる。
【0035】ここで言う製品となる粒子以外の粉末(副
製品)とは、溶融混練する工程後、粉砕工程で得られる
所望の粒径の製品となる成分以外の微粒子や粗粒子や引
き続いて行なわれる分級工程で発生する所望の粒径の製
品となる成分以外の微粒子や粗粒子を意味する。このよ
うな副製品を混合工程や溶融混練する工程で、原料と好
ましくは副製品1に対しその他原材料99から副製品5
0に対し、その他原材料50の重量比率で混合するのが
好ましい。
【0036】少なくとも結着剤樹脂、顔料等の着色剤、
副製品を含む現像剤成分を機械的に混合する混合工程
は、回転させる羽による通常の混合機などを用いて通常
の条件で行なえばよく、特に制限はない。
【0037】以上の混合工程が終了したら、次いで、混
合物を混練機に仕込んで溶融混練する。溶融混練機とし
ては、一軸、二軸の連続混練機や、ロールミルによるバ
ッチ式混練機を用いることができる。例えば、神戸製鋼
所社製KTK型2軸押出機、東芝機械社製TEM型押出
機、ケイ・シー・ケイ社製2軸押出機、池貝鉄工所社製
PCM型2軸押出機、ブス社製コニーダー等が好適に用
いられる。
【0038】この溶融混練は、バインダー樹脂の分子鎖
の切断を招来しないような適正な条件で行なうことが重
要である。具体的には、溶融混練温度は、結着剤樹脂の
軟化点を参考に行なうべきであり、軟化点より低温過ぎ
ると切断が激しく、高温過ぎると分散が進まない。
【0039】以上の溶融混練工程が終了したら、次いで
混練物を粉砕する。この粉砕工程においては、まず粗粉
砕し、次いで微粉砕することが好ましい。この際 ジェ
ット気流中で衝突板に衝突させて粉砕したり、機械的に
回転するローターとステーターの狭いギャップで粉砕す
る方式が好ましく用いられる。
【0040】この粉砕工程が終了した後に、粉砕物を遠
心力などで気流中で分級し、もって所定の粒径例えば平
均粒径が3〜20μmの現像剤を製造する。
【0041】この他、樹脂中に着色剤等が分散されたも
のを加熱、または溶剤等を利用して、気流中や水系媒体
中でトナー粒子サイズに分散して製造する方法、重合性
モノマー中に着色剤等が分散されたものを水系媒体中で
分散して重合するいわゆる懸濁重合法、水系媒体中で乳
化重合してできた微小な重合体粒子を着色剤等とともに
集合、凝集させてトナー粒子サイズに成長させる乳化重
合凝集法、モノマー溶液中から不溶な粒子を析出させる
分散重合法等の粒子化技術によっても着色剤が含まれる
樹脂粒子を製造することができる。
【0042】本発明における荷電制御剤粒子としては公
知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフ
ェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブ
デン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系
アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニ
ウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合
物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性
剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩
等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン0
3、第四級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金
属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系
金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−8
4、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント
化学工業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体
のTP−302、TP−415やジルコニウム化合物の
TN−105(以上、保土谷化学工業社製)、第四級ア
ンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、
トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第四級
アンモニウム塩のコピーチャージNEG VP203
6、コピーチャージNX VP434(以上、ヘキスト
社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−14
7(日本カカーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリ
レン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸
基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基を
有する高分子系の化合物が挙げられる。好ましくは結晶
性化合物で、応力等により1μmの微細な粒子に解砕さ
れやすいものがより好ましい。これら荷電制御剤粒子は
帯電性の補強のために着色剤が含まれる樹脂粒子内部に
あらかじめ入れておくこともできる。
【0043】着色剤が含まれる樹脂粒子とともに攪拌処
理する荷電制御剤粒子の量は、着色剤が含まれる樹脂粒
子100重量部に対し、好ましくは0.01〜2重量
部、さらに好ましくは0.05〜1重量部、最も好まし
くは0.1〜0.5重量部用いることができる。
【0044】外添剤粒子としては、無機微粒子を好まし
く用いることができる。この無機微粒子の一次粒子径
は、5mμ〜2μmであることが好ましく、特に5mμ
〜500mμであることが好ましい。また、BET法に
よる比表面積は、20〜500m2/gであることが好
ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.0
1〜5重量%であることが好ましく、特に0.01〜
2.0重量%であることが好ましい。
【0045】無機微粒子の具体例としては、例えばシリ
カ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン
酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロ
ンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲
母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウ
ム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、
酸化ジルコニウム、硫酸パリウム、炭酸バリウム、炭酸
カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げること
ができる。
【0046】この他、高分子系微粒子たとえばソープフ
リー乳化重合や懸濁重合、分散重合によって得られるポ
リスチレン、メタクリル酸エステルやアクリル酸エステ
ル共重合体やシリコーン、ベンゾグアナミン、ナイロン
などの重縮合系、熱硬化性樹脂による重合体粒子が挙げ
られる。
【0047】このような外添剤は表面処理を行なって、
疎水性を上げ、高湿度下においても流動特性や帯電特性
の悪化を防止することができる。例えばシリコーンオイ
ル、シランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキ
ル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系
カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤など
が好ましい表面処理剤として挙げられる。
【0048】また、本発明における外添剤粒子には感光
体や一次転写媒体に残存する転写後の現像剤を除去する
ためのクリーニング性向上剤も含まれる。例えばステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸な
ど脂肪酸金属塩、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
ポリマー微粒子などの滑剤粒子を挙げることができる。
ポリマー微粒子は比較的粒度分布が狭く、体積平均粒径
が0.01〜1μmのものが好ましい。
【0049】荷電制御剤がトナー表面に外添・処理され
ているトナーにおいて、トナー粒子間の表面荷電制御剤
濃度の標準偏差を0.2以下とするためには、攪拌処理
装置として、容器内壁より突出した固定部材が存在しな
い容器であり、回転体の周囲に配置された容器内壁より
突出したり、凹凸が内壁に存在せず、回転体と突出部材
とのギャップを形成していない容器からなる攪拌処理装
置を用いることができる。突出部材の容器内壁面からの
突出高さは好ましくは1mm以下、より好ましくは0.
5mm以下である。この滑らかな内壁を高速で粉体が流
動することにより、粒子のさらなる粉砕も進行せずに均
一に着色粒子の表面を処理することができる。内壁に突
起があり滑らかでないと高速気流に乱流が生じ易く、粒
子の余分な粉砕や、粒子表面の局所的融解、荷電制御剤
の表面への埋没、粉体への処理の均一性の欠如(粒子間
へ与えられるエネルギーのばらつき)が生じやすい。本
発明で言う容器内壁面からの突出部材には、例えば内部
温度を測定するためのセンサーや、粉体が内壁に付着し
たりすることを防止する回転体の軸の方向に突出した部
材は含まれない。
【0050】さらに好ましい処理容器の形態は、その容
器が円筒形や平面の内壁を有しない略球体であり、連続
した曲面を形成したものが好ましい。この連続した曲面
に、粉体排出装置や、気体排出口などは含まれない。こ
のような連続した曲面は安定した乱れのない高速気流を
生み出し、処理する着色剤と樹脂を含む粒子間に与える
エネルギーの均一性を生み出す。例えばQ型ミキサー
(三井鉱山社製)が適当な例として挙げられる。
【0051】本発明の電子写真用トナーの表面処理方法
は、着色剤と樹脂を含む粒子と荷電制御剤粒子を前記処
理装置に入れ、回転体の周速が好ましくは40〜150
m/sec、より好ましくは60〜120m/secで
数秒から数十分の間、処理すれば良い。また、この処理
を数回から数十回繰り返してもよい。粒子同士の凝集性
が強い場合にはあらかじめ着色剤と樹脂を含む粒子のみ
を数十m/secの周速で処理して流動性を高めてから
処理することもできる。
【0052】また、流動性を高める意味で先に挙げた外
添剤を加えて混合することもできる。外添剤を加えるタ
イミングは着色剤と樹脂を含む粒子へ荷電制御剤粒子を
加える前に外添剤を加える方法、同時にすべてを加える
方法、荷電制御剤粒子により処理した後に加える方法、
例えば一部の流動性向上に効果のある外添剤を着色剤と
樹脂を含む粒子と荷電制御剤粒子の処理時に用い、残り
の現像性、転写性に効果のある外添剤粒子をその後混合
する方法等適宜目的に沿って用いることができる。
【0053】また、本発明における外添剤粒子には、感
光体や一次転写媒体に残存する転写後の現像剤を除去す
るためのクリーニング性向上剤も含まれる。例えばステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
など脂肪酸金属塩、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
のポリマー微粒子などの滑剤粒子を挙げることかでき
る。ポリマー微粒子は比較的粒度分布が狭く、体積平均
粒径が0.01〜1μmのものが好ましい。
【0054】本発明のトナーを2成分系現像剤に用いる
場合には、磁性キャリアと混合して用いれば良く、現像
剤中のキャリアとトナーの含有比は、キャリア100重
量部に対してトナー1〜10重量部が好ましい。磁性キ
ャリアとしては、粒子径20〜200μm程度の鉄粉、
フェライト粉、マグネタイト粉、磁性樹脂キャリアなど
従来から公知のものが使用できる。
【0055】また、キャリア被覆材料としては、アミノ
系樹脂、例えば尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド
樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。またポリビニルお
よびポリビニリデン系樹脂、例えばアクリル樹脂、ポリ
メチルメタクリレート樹脂、ポリアクリロニトリル樹
脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、
ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂およびス
チレンアクリル共重合樹脂等のポリスチレン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル等のハロゲン化オレフィン樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂およびポリブチレンテレフタレ
ート樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ弗化ビニル樹脂、ポリ弗
化ビニリデン樹脂、ポリトリフルオロエチレン樹脂、ポ
リヘキサフルオロプロピレン樹脂、弗化ビニリデンとア
クリル単量体との共重合体、弗化ビニリデンと弗化ビニ
ルとの共重合体、テトラフルオロエチレンと弗化ビニリ
デンと非弗化単量体とのターポリマー等のフルオロター
ポリマー、およびシリコーン樹脂等が使用できる。ま
た、必要に応じて、導電粉等を被覆樹脂中に含有させて
もよい。
【0056】導電粉としては、金属粉、カーボンブラッ
ク、酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛等が使用できる。こ
れらの導電粉は、平均粒子径1μm以下のものが好まし
い。平均粒子径が1μmよりも大きくなると、電気抵抗
の制御が困難になる。
【0057】また、本発明のトナーはキャリアを使用し
ない1成分系の磁性トナー、或いは非磁性トナーとして
も用いることができる。
【0058】
【発明の実施の形態】本発明にかかる画像形成の一例と
して、カラー複写機の例を図1〜図4により説明する。
なお、図1はカラー複写機の全体構成を示し、図2はこ
のカラー複写機のうちのカラー画像記録装置を拡大して
示したものである。図3は、図2に示したカラー画像記
録装置と一部構成を異にするもので、後述するように、
図2に示す構成では、感光体クリーニングユニット(1
0)に潤滑剤(39)を塗布する手段及び、中間転写ベ
ルト(19)に潤滑剤(37)を塗布する手段をそれぞ
れ備えているのに対し、図3に示す構成ではこれらの手
段を備えていない点が異なるだけで、その他の構成は同
じである。中間転写体としては、中間転写ベルトの他
に、中間転写ドラムとして構成することも考えられる
が、以下の説明では、ベルトとして構成した例で説明す
る。
【0059】図1において、カラー画像読み取り装置
(以下、カラースキャナという。)(1)は、カラー画
像の読み取りに際し、原稿(3)の画像を照明ランプ
(4)で照明し、その反射光を、ミラー(5−1)、
(5−2)、(5−3)などのミラー群およびレンズ
(6)を介してカラーセンサ(7)に結像する。カラー
センサ(7)に結像された原稿のカラー画像情報は、ブ
ルー、グリーン、レッド(以下、B、G、Rと略記す
る。)の各色分解光毎に読み取られ、電気的な信号に変
換される。カラーセンサ(7)は、この例では、B、
G、Rの色分解手段と、CCDのような光電変換素子で
構成されており、3色同時読み取りを行なう。このよう
にしてカラースキャナ(1)で得られたB、G、Rの色
分解画像信号の強度レベルを基にして、画像処理部(図
示なし)で色変換処理を行い、ブラック(以下、Bkで
示す)、シアン(以下、Cで示す)、マゼンタ(以下、
Mで示す)、イエロー(以下、Yで示す)のカラー画像
データを得る。これらのカラー画像データを、カラー画
像記録装置(以下、カラープリンタという)(2)にお
いて、Bk、C、M、Yの各色にて顕像化を行ない、こ
れらの顕像化されたトナー像を重ね合わせて最終的に4
色のフルカラー画像を得る。
【0060】次に、カラープリンタ(2)の概要を図1
を参照しつつ説明する。書き込み光学ユニット(8)
は、カラースキャナ(1)からのカラー画像データを光
信号に変換して、原稿画像に対応した光書き込みを行な
い、像担持体としての、ドラム状をした感光体(9)に
静電潜像を形成する。書き込み光学ユニット(8)は、
レーザ光源(8−1)と、その発光駆動装置(図示な
し)、ポリゴンミラー(8−2)およびその回転用モー
タ(8−3)とfθレンズ(8−4)や反射ミラー(8
−5)などで構成されている。感光体(9)は矢印で示
す如く反時計回りの向きに回転するが、そのまわりに
は、感光体クリーニングユニット(クリーニング前除電
器を含む)(10)、除電ランプ(11)、帯電器(1
2)、電位センサ(13)、Bk現像器(14)、C現
像器(15)、M現像器(16)、Y現像器(17)、
現像濃度パターン検知器(18)、中間転写体としての
中間転写ベルト(19)等が配置されている。
【0061】各現像器は、図2に示すように、静電潜像
を現像するために現像剤の穂を感光体(9)の表面に接
触させて回転する現像スリーブ(14−1)、(15−
1)、(16−1)、(17−1)と、現像剤を汲み上
げ、撹拌するために回転する現像パドル(14−2)、
(15−2)、(16−2)、(17−2)及び現像剤
のトナー濃度検知センサ(14−3)、(15−3)、
(16−3)、(17−3)などで構成されている。待
機状態では4個の現像器の全てについて、現像スリーブ
上の現像剤が穂切り(現像不作動)状態になっている
が、現像動作の順序(カラー画像形成順序)が、Bk、
C、M、Yの例で以下、説明する。但し、画像形成順序
はこれに限定されるものではない。
【0062】コピー動作が開始されると、カラースキャ
ナ(1)で所定のタイミングからBk画像データの読み
取りが開始される。同時に、図2に示されていない感光
体の駆動機構により、感光体(9)は反時計回りの向き
に回転駆動されるとともに、感光体(9)は帯電器(1
2)により一様に帯電させられる。カラースキャナによ
り読み取られたBk画像データに基づき、レーザ光によ
る光書き込み・潜像形成が始まる。以下、Bk画像デー
タによる静電潜像をBk潜像と称する。C、M、Yの各
画像データに基づき形成された各静電潜像もこれに準じ
てC潜像、M潜像、Y潜像とそれぞれ称することとす
る。Bk潜像の先端部から現像可能とすべく、Bk現像
器(14)の現像位置に潜像先端部が到達する前に現像
スリーブ(14−1)を回転開始して現像剤の穂立てを
行ない、Bk潜像をBkトナーで現像する。以後、Bk
潜像領域の現像動作を続けるが、Bk潜像後端部がBk
現像位置を通過した時点で、速やかにBk現像スリーブ
(14−1)上の現像剤の穂切りを行ない、現像不動作
状態にする。これは、少なくとも、次のC潜像先端部が
到達する前に完了させる。なお、穂切りは現像スリーブ
(14−1)の回転方向を、現像動作中とは逆方向に切
り換えることで行なう。感光体(9)に形成したBkト
ナー像は、感光体と等速駆動されている中間転写ベルト
(19)の表面に転写される(以下、感光体から中間転
写ベルトへのトナー像の転写を「一次転写」と称す
る)。一次転写は、感光体(9)と中間転写ベルト(1
9)の接触状態において後述の転写バイアスローラ(2
0)に所定のバイアス電圧を印加することで行なう。中
間転写ベルト(19)に、感光体(9)に順次形成する
Bk、C、M、Yのトナー像を、同一面に順次位置合わ
せして、4色重ねのベルト転写画像を形成し、その後、
転写紙(24)に一括転写を行なう。感光体(9)に
は、順次、Bk、C、M、Yのトナー像が形成され、形
成された順に中間転写ベルトの同一面に順次位置合わせ
して4色重ねのベルト転写画像が形成される。こうし
て、フルカラーのトナー画像が形成された後、該フルカ
ラーのトナー画像は転写材としての転写紙(24)(図
1参照)に一括転写される。この、中間転写ベルト(1
9)から転写材としての転写紙(24)への転写を二次
転写と称する。
【0063】ところで、感光体(9)では、Bk工程の
次にC工程に進むが、所定のタイミングからカラースキ
ャナによるC画像データの読み取りが始まり、その画像
データによるレーザ光書き込みでC潜像形成を行なう。
C現像器(15)は、その現像位置に対して、先のBk
画像潜像後端部が通過した後でかつ、C潜像の先端が到
達する前に現像スリーブ(15−1)を回転開始して現
像剤の穂立てを行ない、C潜像をCトナーで現像する。
以後、C潜像領域の現像を続けるが、潜像後端部が通過
した時点で先のBk現像器の場合と同様にC現像スリー
ブ(15−1)上の現像剤の穂切りを行なう。これもや
はり、次のM潜像先端部が到達する前に完了させる。な
お、M及びYの工程については、それぞれの画像データ
読み取り・潜像形成・現像の動作が上述のBk、Cの工
程と同様であるので、説明を省略する。
【0064】図2において、中間転写ベルト(19)
は、転写バイアスローラ(20)、駆動ローラ(21)
及び従動ローラ(35)に掛け回されている。中間転写
ベルト(19)は転写バイアスローラ(20)を介して
感光体に圧接されていて、圧接部において、適度のニッ
プ圧力が加えられている。駆動ローラ(21)には、図
示しない駆動モータが連結されており、この駆動モータ
により、駆動制御される。ベルトクリーニングユニット
(22)は、ブラシローラ(22−1)、ゴムブレード
(22−2)及びベルトからの接離機構(22−3)等
で構成されている。1色目のBk画像をベルト転写した
後の、2、3、4色目をベルト転写している間は、接離
機構(22−3)によってベルト面から離間させてお
く。紙転写ユニット(23)は、紙転写バイアスローラ
(23−1)、ローラクリーニングブレード(23−
2)及びベルトからの接離機構(23−3)等で構成さ
れている。紙転写バイアスローラ(23−1)は、通常
は、中間転写ベルト(19)のベルト面から離間してい
るが、中間転写ベルト(19)の面に形成された4色の
重ね画像を、転写紙(24)に一括転写するときに、タ
イミングをとって接離機構(23−3)で押圧され、該
ローラ(23−1)に所定のバイアス電圧を印加して転
写紙への転写を行なう。
【0065】図2に示すように、転写紙(24)は、給
紙ローラ(25)及びレジストローラ(26)によって
中間転写ベルト(19)面の4色重ね画像の先端部が紙
転写位置に到達するタイミングに合わせて図2に示す駆
動ローラ(21)と紙転写バイアスローラ(23−1)
間に給紙され、二次転写される。転写後の転写紙(2
4)は、搬送ベルト(27)により、搬送されて定着器
に送られ、画像を定着された後、トレイに排出される。
【0066】中間転写ベルト(19)の動き方は、1色
目のBkトナー像のベルト転写が後端部まで終了した後
の動作方式として、次の3通りが考えられ、この中の1
方式か、又はコピーサイズ、コピー速度などに応じて効
率的な方式の組み合わせによって動作させる。
【0067】(i)一定速往動方式 Bkトナー像のベルト転写後も、そのまま一定速度で往
動を続ける。そして、中間転写ベルト(19)面上のB
k画像先端位置が、再び感光体(9)との接触部のベル
ト転写位置に到達したとき、感光体(9)側には次のC
トナー像の先端部が丁度、その位置にくるように、タイ
ミングをとって、画像形成されている。その結果、C画
像は、Bk画像に正確に位置合わせして中間転写ベルト
(19)上に重ねてベルト転写される。その後も、同様
の動作によって、M、Y画像形成工程に進み、4色重ね
のベルト転写画像を得る。4色目のYトナー像ベルト転
写工程に引き続き、そのまま往動しながら、ベルト面上
の4色重ねトナー像を、上記したように転写紙(24)
に一括転写する。
【0068】(ii)スキップ往動方式 Bkトナー像のベルト転写が終了したら、感光体(9)
面から中間転写ベルト(19)を離間させ、そのままの
往動方向に高速スキップさせて、所定量を移動したら当
初の往動速度に戻す。また、その後再び感光体(9)に
中間転写ベルト(19)を接触させる。そして、中間転
写ベルト(19)面上のBk画像先端位置が、再びベル
ト転写位置に到達したとき、感光体(9)側には次のC
トナー像の先端部が丁度その位置にくるように、タイミ
ングをとって画像が形成されている。その結果、C画像
はBk画像に正確に位置合わせして重ねてベルト転写さ
れる。その後も、同様動作によって、M、Y画像に進
み、4色重ねのベルト転写画像を得る。4色目のYトナ
ー像ベルト転写工程に引き続き、そのままの往動速度
で、中間転写ベルト(19)面上の4色重ねトナー像を
転写紙(24)に一括転写する。
【0069】(iii)往復動(クイックリターン)方
式 Bk像のベルト転写が終了したら、感光体(9)面から
中間転写ベルト(19)を離間させ、往動停止させると
同時に逆方向に高速リターンさせる。このリターン動作
により、中間転写ベルト(19)面上のBk画像先端位
置が、ベルト転写相当位置を逆方向に通過し、さらに、
予め設定された距離分を移動した後に停止させて、待機
状態にする。次に、感光体(9)側のCトナー像の先端
部が、ベルト転写位置より手前の所定位置に到達した時
点で、中間転写ベルト(19)を再び往動方法にスター
トさせる。また、中間転写ベルト(19)を感光体
(9)面に再び接触させる。この場合も、C画像が中間
転写ベルト(19)面上でBk画像に正確に重なるよう
な条件に制御されてベルト転写される。その後も、同様
の動作によって、M、Y画像工程に進み、4色重ねのベ
ルト転写画像を得る。4色目のYトナー像のベルト転写
工程に引き続き、リターンせずにそのままの速度で往動
して、中間転写ベルト(19)面上の4色重ねトナー像
を転写紙(24)に一括転写する。
【0070】これらの何れかの方式により、中間転写ベ
ルト(19)面から4色重ねトナー像を一括転写された
転写紙(24)は、搬送ベルト(27)により、定着器
(28)に搬送され、所定温度にコントロールされた定
着ローラ(28−1)と加圧ローラ(28−2)によ
り、トナー像を溶融定着してコピートレイ(29)に搬
出され、フルカラーコピーを得る。
【0071】一方、ベルト転写後の感光体(9)は、図
2に示すように、クリーニング前除電器(10−1)、
ブラシローラ(10−2)、ゴムブレード(10−3)
などからなる感光体クリーニングユニット(10)で表
面をクリーニングされ、除電ランプ(11)で均一除電
される。また、転写紙(24)にトナー像を転写した後
の中間転写ベルト(19)は表面をクリーニングされ
る。このクリーニングは、ベルトクリーニングユニット
(22)を再び接離機構(22−3)で押圧することに
より行なわれる。リピートコピーの場合は、カラースキ
ャナ(1)の動作及び感光体(9)への画像形成は、1
枚目のY(4色目)画像工程に引き続き、所定のタイミ
ングで2枚目のBk(1色目)画像工程に進む。また、
中間転写ベルト(19)の方は、1枚目の4色重ね画像
の転写紙への一括転写工程に引き続き、表面をベルトク
リーニングユニット(22)でクリーニングされた領域
に、2枚目のBkトナー像がベルト転写されるようにす
る。その後は、1枚目と同様の動作となる。
【0072】図1において、転写紙カセット(30)、
(31)、(32)、(33)は、各種サイズの転写紙
が収納されており、操作パネル(図示なし)で指定され
たサイズの紙が収納カセットからタイミングをとってレ
ジストローラ(26)方向に給紙、搬送される。(3
4)は、オーバーヘッドプロジェクター用の用紙や、厚
紙による転写紙を手差しするための給紙トレイを示す。
【0073】以上までは、4色のフルカラーを得るコピ
ーモードの説明であったが、3色コピーモード、2色コ
ピーモードの場合は、指定された色と回数の分につい
て、上記同様の動作を行なうことになる。
【0074】また、単色コピーモードの場合は、所定枚
数が終了するまでの間、その色の現像器のみを現像作動
(剤穂立て)状態にして、中間転写ベルト(19)は、
感光体(9)面に接触したまま往動方向に一定速度で駆
動し、さらに、ベルトクリーニングユニット(22)も
中間転写ベルト(19)に接触したままの状態でコピー
動作を行なう。
【0075】図4は、本発明の電子写真用現像剤を充填
した容器を搭載する画像形成装置についての1例を示し
たものであって、画像形成装置本体内に装着された現像
部(41)と、この現像部(41)に補給される本発明
の電子写真用現像剤を充填した現像剤収納容器(42)
と、この両者を接続する現像剤送流手段(43)を示す
部分断面図である。
【0076】図4において、現像部(41)は、トナー
とキャリアを混合して成る液体状のニ成分系の現像剤
(D)を収容した本発明の電子写真用現像剤を充填した
現像ハウジング(44)と、現像剤(D)を攪拌混合す
る第1及び第2の攪拌スクリュー(45)、(46)
と、現像ローラ(47)とを有していて、当該現像ロー
ラ(47)が、潜像担持体の感光体(48)に対向して
配置されている。感光体(48)は、矢印で示す方向に
回転駆動され、その表面に静電潜像が形成される。図中
符号(56)は、現像剤受入口(53)に固定された接
続部材(54)の上にフィルター(55)を介して又は
介さず嵌合されたキャップである。感光体(48)の周
囲には、図示していない帯電手段、露光手段、転写手
段、除電手段、クリーニング手段等、その他の公知のユ
ニットが配置されている。
【0077】第1及び第2の攪拌スクリュー(45)、
(46)が回転することにより、現像ハウジング(4
4)内の現像剤(D)が攪拌され、そのトナーをキャリ
アが互いに逆極性に摩擦帯電される。かかる現像剤
(D)が、矢印方向に回転駆動される現像ローラ(4
7)の周面に供給され、その供給された現像剤は現像ロ
ーラ(47)の周面に担持され、当該現像ローラ(4
7)の回転によって、その回転方向に搬送される。次い
で、この搬送された現像剤は、ドクターブレード(4
9)によって量を規制され、規制後の現像剤が感光体
(48)と現像ローラ(47)との間の現像領域に運ば
れ、ここで現像剤中のトナーが、感光体表面の静電潜像
に静電的に移行し、その静電潜像がトナー像として可視
像化される。
【0078】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例を挙げて
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限
定されるものではない。また、以下の例おいて、部およ
び%は、特に断りのない限り重量基準である。 (トナー製造例1) 黒トナー用マスターバッチ 水 1200部 フタロシアニングリーン含水ケーキ(固形分30%) 200部 カーボンブラック(Printex35、デクサ製) 540部 以上をフラッシャーでよく撹拌する。ここに ポリエス
テル樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;4500
0、Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を
加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を
加え、さらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延
冷却しパルペライザーで粉砕、黒トナー用マスターバッ
チ顔料を得た。
【0079】 イエロートナー用マスターバッチ 水 600部 Pigment Yellow 17含水ケーキ(固形分50%) 1200部 以上をフラッシャーでよく撹拌する。ここにポリエステ
ル樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;4500
0、Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を
加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を
加え、さらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延
冷却しパルペライザーで粉砕、さらに3本ロールで2パ
スし、イエロートナー用マスターバッチ顔料を得た。
【0080】 マゼンタトナー用マスターバッチ 水 600部 Pigment Red 57含水ケーキ(固形分50%) 1200部 以上をフラッシャーでよく撹拌する。ここにポリエステ
ル樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;4500
0、Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を
加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を
加え、さらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延
冷却しパルペライザーで粉砕、さらに3本ロールで2パ
スし、マゼンタトナー用マスターバッチ顔料を得た。
【0081】 シアントナー用マスターバッチ 水 600部 Pigment Blue 15:3含水ケーキ(固形分50%) 1200部 以上をフラッシャーでよく撹拌する。ここにポリエステ
ル樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;4500
0、Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を
加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を
加え、さらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延
冷却しパルペライザーで粉砕、さらに3本ロールで2パ
スし、シアントナー用マスターバッチ顔料を得た。
【0082】実施例1 次に、以下の結着樹脂、離型剤と、上記マスターバッチ
各色を用いて、次の構成比でトナーを調製する。 ポエステル樹脂A(酸価35KOHmg/g) 90部 ブラックトナー用マスターバッチ 5部 上記材料をミキサーで混合後、2本ロールミルで溶融混
練し、混練物を圧延冷却した。その後ジェットミルによ
る衝突板方式の粉砕機(I−2式ミル;日本ニューマチ
ック工業社製)と旋回流による風力分級(DS分級機;
日本ニューマチック工業社製)を行ない、重量平均径
6.5μmの黒色着色粒子を得た。同様に、イエロー、
マゼンタ、シアンの各色マスターバッチを用いて、各色
の着色粒子を得た。
【0083】 (荷電制御剤の外添・固定化) 得られた着色粒子 98.8部 荷電制御剤(オリエント化学社製、ボントロンE−84) 0.2部 をQ型ミキサー(三井鉱山社製)を改造し、容器内部
に、該攪拌羽根の駆動軸の延長線上に筒状の部材を配置
し、攪拌羽根によって放出された処理物を、筒状の部材
の外壁面で受け止めて処理物の運動エネルギーを低下さ
せ、処理物を槽底の攪拌羽根に再供給する機構を有する
混合機(図5参照)を用いて、攪拌羽根の周速を100
m/secに設定し、2分間運転、1分間休止を5サイ
クル行ない、合計の処理時間を10分間とした。さら
に、疎水性シリカ(H2000、クラリアントジャパン
社製)を1.0wt%添加し、周速100m/secを
15m/secとして混合してトナーを得た。
【0084】(表面荷電制御剤濃度)得られた黒色トナ
ーをPt−Pdをコーティング後、X線マイクロ分析法
(EPMA)のWDX法にて、観察倍率5000でZn
のマッピングを行ない、荷電制御剤の分布状態を可視化
した(同時にSEM撮影を行ない、トナー粒子の輪郭を
確認した)。X線マイクロ分析法(EPMA)で得られ
た画像を、画像解析ソフトを用いて、バックグラウンド
を差し引き、SEM画像によるトナー粒子の輪郭を重ね
合わせ、さらに、各トナー粒子の投影面積当たりに荷電
制御剤が存在する面積を算出する。トナー粒子100個
に対してこの処理を行ない、各トナー粒子の投影面積単
位面積当たりの荷電制御剤が存在する面積の比率につい
て、標準偏差を算出した結果、0.18であった。
【0085】同様に他の3色について、算出した結果
は、イエロー:0.17、マゼンタ:0.18、シア
ン:0.18であった。得られたトナーは、4色の現像
部が非磁性一成分系現像剤を1つのベルト感光体に各色
順次現像し、中間転写体に順次転写し、紙等に4色を一
括転写する方式のフルカラーレーザープリンター、イプ
シオ5000(リコー社製)にセットし、実験を行なっ
た。ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順に現像
を行ない、4色重ね時及び単色時の文字部における転写
性(転写チリ及び転写中抜け)について、次のように評
価した。評価結果を表1に示す。
【0086】転写時の転写チリのランク ランク5: 全く未発生 ランク4:目視では確認できないが、ルーペで僅かのチ
リが確認できる ランク3:目視ではほとんど確認できないが、ルーペで
チリが数箇所確認できる ランク2:チリが目視で確認できる ランク1:チリによる文字のボヤケが目視で確認できる
【0087】転写時の虫喰いのランク ランク5:全く未発生 ランク4:目視では確認できないが、ルーペで虫喰いが
1〜2箇所確認できる ランク3:目視ではほとんど確認できないが、ルーペで
虫喰いが数箇所確認できる ランク2:目視で虫喰いが確認できる ランク1:文字の大半が抜けているのが目視で確認でき
る (なお、ルーペの倍率は10倍である。)
【0088】
【表1】
【0089】 比較例1 得られた着色粒子 98.4部 荷電制御剤(オリエント化学社製、ボントロンE−84) 0.6部 に変更する以外は、実施例1と同様にしてトナーを得
た。
【0090】比較例2 攪拌羽根の周速を30m/secとする以外は実施例1
と同様にしてトナーを得た。
【0091】比較例3 攪拌羽根の周速を160m/secとする以外は実施例
1と同様にしてトナーを得た。
【0092】比較例4 表面処理工程を、円筒形の処理容器の内部表面(ステー
タ)に楔型の凹凸の存在するターボミル(ターボ工業社
製)を閉回路で処理後戻せるようにして、10分間、実
施例1と同様に行ないトナーを得た。
【0093】比較例5 表面処理工程を、横形の円筒形の処理容器であるハイブ
リダイザー(奈良機械製作所社製)により2分間運転、
1分間休止を5サイクル行ない、合計の処理時間を10
分間とし、トナーを得た。
【0094】以下に、処理条件と表面荷電制御剤濃度の
トナー粒子間の標準偏差、実機での評価結果をまとめ
る。
【0095】
【表2】
【0096】
【表3】
【0097】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明より明らか
なように、本発明の、(1)像担持体上のトナー像を無
端状の中間転写体に一次転写する工程を複数回繰り返し
て重ね転写画像を形成し、この中間転写体上の重ね転写
画像を一括して転写材上に二次転写するようにした中間
転写方式を用いた画像形成方法、および、(2)像担持
体の一部が、転写ローラまたは、2本の金属ローラを介
した弾性転写搬送ベルトと接し、該転写ローラまたは弾
性転写搬送ベルト上にトナーと逆極性の電荷を印加し
て、像担持体上のトナー像を転写ローラまたは弾性転写
搬送ベルト上の転写紙に転写するシステムを設けた画像
形成方式において、トナー粒子間の表面荷電制御剤濃度
の標準偏差を0.2以下、かつ、荷電制御剤の使用量を
0.5%以下とすることにより、転写抜けが改良される
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に適する画像形成装置の全体構成
例の説明図である。
【図2】本発明の実施に適する潤滑材塗布装置を付帯し
た画像形成装置の要部構成例の説明図である。
【図3】本発明の実施に適する他の画像形成装置の要部
構成例の説明図である。
【図4】本発明の電子写真用現像剤を充填した容器及び
その容器を搭載した画像形成装置の一例を示した図であ
る。
【図5】本発明の実施例で使用する混合機を示した図で
ある。
【符号の説明】
1 カラー画像読み取り装置(カラースキャナ) 2 カラー画像記録装置(カラープリンタ) 3 原稿 4 照明ランプ 5−1 ミラー 5−2 ミラー 5−3 ミラー 6 レンズ 7 カラーセンサ 8 書き込み光学ユニット 8−1 レーザ光源 8−2 ポリゴンミラー 8−3 ポリゴンミラー回転用モータ 8−4 fθレンズ 8−5 反射ミラー 9 感光体(像担持体) 10 感光体クリーニングユニット 10−1 クリーニング前除電器 10−2 ブラシローラ 10−3 ゴムブレード 10−4 調節ローラ 11 除電ランプ 12 帯電器 13 電位センサ 14 Bk現像器 14−1 現像スリーブ 14−2 現像パドル 14−3 トナー濃度検知センサ 15 C現像器 15−1 現像スリーブ 15−2 現像パドル 15−3 トナー濃度検知センサ 16 M現像器 16−1 現像スリーブ 16−2 現像パドル 16−3 トナー濃度検知センサ 17 Y現像器 17−1 現像スリーブ 17−2 現像パドル 17−3 トナー濃度検知センサ 18 現像濃度パターン検知器 19 中間転写ベルト 20 転写バイアスローラ 21 駆動ローラ 22 ベルトクリーニングユニット 22−1 ブラシローラ 22−2 ゴムブレード 22−3 接離機構 23 紙転写ユニット 23−1 紙転写バイアスローラ 23−2 ローラクリーニングブレード 23−3 接離機構 24 転写紙 25 給紙ローラ 26 レジストローラ 27 搬送ベルト 28 定着器 28−1 定着ローラ 28−2 加圧ローラ 29 コピートレイ 30 転写紙カセット 31 転写紙カセット 32 転写紙カセット 33 転写紙カセット 34 給紙トレイ 35 従動ローラ 36 トナー担持体 37 潤滑剤 38 トナー層厚規制部材 39 潤滑剤 41 現像部 42 現像剤収納容器 43 現像剤送流手段 44 現像ハウジング 45 攪拌スクリュー 46 攪拌スクリュー 47 現像ローラ 48 感光体 49 ドクターブレード 53 現像剤受入口 54 接続部材 55 フィルター 56 キャップ D 現像剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江本 茂 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 杉山 恒心 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山下 裕士 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田中 千秋 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA08 DA01 EA07 EA10 2H200 GA45 GA46 HA02 HB12 JA02 JB06 JB10 JC03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電制御剤がトナー表面に外添・処理さ
    れている電子写真用トナーにおいて、表面荷電制御剤濃
    度のトナー粒子間の標準偏差が0.2以下、且つ、荷電
    制御剤の使用量が0.5%以下であることを特徴とする
    電子写真用トナー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子写真用トナーを用
    いたことを特徴とする一成分電子写真用現像剤。
  3. 【請求項3】 キャリアと請求項1に記載の電子写真用
    トナーを用いたことを特徴とする二成分電子写真用現像
    剤。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の電子写真用現像
    剤が充填されたことを特徴とする容器。
  5. 【請求項5】 像担持体上に形成される可視の色現像画
    像を無端状に移動する中間転写体上に一次転写し、この
    中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する中
    間転写方式を用いた画像形成装置であって、請求項1に
    記載のトナーを用いることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の電子写真用現像剤が充
    填された容器を搭載することを特徴とする画像形成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005338776A (ja) * 2004-04-28 2005-12-08 Ricoh Printing Systems Ltd 電子写真装置用トナーおよびそれを用いた電子写真装置
JP2006251416A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Ricoh Co Ltd 電子写真用キャリア、現像剤、画像形成方法および現像剤収納容器

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