JP2002023413A - 電子写真トナー用外添剤、電子写真用トナー及び電子写真現像装置 - Google Patents

電子写真トナー用外添剤、電子写真用トナー及び電子写真現像装置

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JP2002023413A
JP2002023413A JP2001059027A JP2001059027A JP2002023413A JP 2002023413 A JP2002023413 A JP 2002023413A JP 2001059027 A JP2001059027 A JP 2001059027A JP 2001059027 A JP2001059027 A JP 2001059027A JP 2002023413 A JP2002023413 A JP 2002023413A
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electrophotographic
toner
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JP2001059027A
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English (en)
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Hideki Sugiura
英樹 杉浦
Fumio Kondo
富美雄 近藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電装置、現像装置、感光体、中間転写体が
現像剤によって汚染されることなく高品位な画像、特に
長期間、多数枚繰り返し使用しても適正な画像濃度で地
肌汚れが極めて少ない現像剤及びそれに用いられる外添
剤を提供する。 【解決手段】 疎水化処理された一次粒子の平均粒径が
100nm以下の無機微粒子からなり、該溶媒処理残存
成分に少なくともオルガノポリシロキサン構造を含むこ
とを特徴とする電子写真トナー用外添剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録、静電印刷等における静電荷像を現像する為の現像剤
に使用される電子写真用トナー、それに用いられる外添
剤及び、該トナーを使用する電子写真現像装置に関す
る。更に詳しくは、本発明は、直接又は間接電子写真現
像方式を用いた複写機、レーザープリンター及び、普通
紙ファックス等に使用される電子写真トナー用外添剤、
電子写真用トナー、電子写真用現像剤、及び電子写真現
像装置に関する。また、本発明は、直接又は間接電子写
真多色画像現像方式を用いたフルカラー複写機、フルカ
ラーレーザープリンター及び、フルカラー普通紙ファッ
クス等に使用される電子写真トナー用外添剤、電子写真
用トナー、電子写真用現像剤、及び電子写真現像装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真、静電記録、静電印刷等におい
て使用される現像剤は、その現像工程において、例え
ば、静電荷像が形成されている感光体等の像担持体に一
旦付着され、次に転写工程において感光体から転写紙等
の転写媒体に転写された後、定着工程において紙面に定
着される。その際、潜像保持面上に形成される静電荷像
を現像する為の現像剤として、キャリアとトナーから成
る二成分系現像剤及び、キャリアを必要としない一成分
系現像剤(磁性トナー、非磁性トナー)が知られてい
る。
【0003】該現像剤に含有されるトナーとしては、静
電潜像やプロセスに応じて正帯電トナーと負帯電トナー
とが有り、正帯電性を付与するトナーへの添加剤とし
て、ニグロシン系染料、4級アンモニウム塩等の帯電制
御剤や、キャリアに所定の帯電能力を付与するためのア
クリル樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂などのコーテ
ィング剤等が知られている。一方、負帯電性を付与する
ものとしては、含金属アゾ染料等の帯電制御剤や無機粉
末、有機粉末及び、キャリアのコーティング剤等が知ら
れている。
【0004】そして、トナーの流動特性、帯電特性等を
改善する目的でトナー粒子と各種金属酸化物等の無機粉
末等を混合して使用する方法が提案されており、外添剤
と呼ばれている。また必要に応じて該無機粉末表面の疎
水性、帯電特性等を改質する目的で特定のシランカップ
リング剤、チタネートカップリング剤、シリコーンオイ
ル、有機酸等で処理する方法、特定の樹脂を被覆する方
法なども提案されている。前記無機粉末としては、例え
ば、二酸化珪素(シリカ)、二酸化チタン(チタニ
ア)、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、酸化セリウム、酸化鉄、酸化銅、酸化錫等が知られ
ている。
【0005】特にシリカや酸化チタン微粒子とジメチル
ジクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、シリコーン
オイル等の有機珪素化合物とを反応させシリカ微粒子表
面のシラノール基を有機基で置換し疎水化したシリカ微
粒子が用いられている。
【0006】これらのうち十分な疎水性を示し、且つ、
トナーに含有された時にその低表面エネルギーから該ト
ナーが優れた転写性を示す疎水化処理剤としては、シリ
コーンオイルが好ましい。特公平7−3600号公報や
特許第2568244号公報にはシリコーンオイルで処
理されたシリカの疎水化度が規定されている。また特開
平7−271087号公報や特開平8−29598号公
報にはシリコーンオイル添加量や添加剤中の炭素含有率
が規定されている。
【0007】外添剤の母剤である無機微粒子を疎水化処
理し、高湿度下における現像剤の帯電性の安定性を確保
するためには先に挙げた公報におけるシリコーンオイル
含有量や疎水化度で満足できた。
【0008】しかし、シリコーンオイルの重要な特異性
である低表面エネルギーを利用して現像剤と接触する部
材、例えば接触帯電装置、現像剤担持体(スリーブ)や
ドクターブレード、キャリア、静電潜像担持体(感光
体)、中間転写体などへの付着性を下げるための積極的
な試みは行われていなかった。特に、感光体への現像剤
の付着力が強いことによる地肌汚れや画像における文字
部やライン部、ドット部のエッジ部や中央部における転
写後のぬけ(現像剤の転写されない部分)はシリコーン
オイルの添加量や疎水化度を調節するだけでは改良でき
なかった。さらに凹凸の激しい転写部材への転写時にお
ける凹部へ転写できないことによる白抜けも同様に改良
できていなかった。
【0009】特開平11−212299号公報にはシリ
コーンオイルを液体成分として特定量含有させた無機微
粒子が開示されている。しかしこのような量の定義(後
述)では上述の特性を満足することはできず、また無機
微粒子にどのように処理されて付着されたシリコーンオ
イル又はシリコーンオイルと同等の機能を発揮する成分
又は構造が有効であるかは言及されていなかった。さら
にそれら機能性成分、構造の無機微粒子との混在状態に
ついての知見は得られていなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題点を解決し、帯電装置、現像装置、感光体、中
間転写体が現像剤によって汚染されることなく高品位な
画像、特に長期間、多数枚繰り返し使用しても適正な画
像濃度で地肌汚れが極めて少ない現像剤、及びそれに用
いられる外添剤を提供し、これを用いた電子写真現像装
置を提供することをその課題とする。
【0011】また、本発明は、どのような転写媒体に対
しても、再現性のある画像ぼけ、チリがなく転写抜けの
ない安定した画像を形成できる現像剤及びそれに用いら
れる外添剤を提供し、これを用いた電子写真現像装置を
提供することを別の課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる課題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定粒径以下の疎水化
処理された無機微粒子であって、該溶媒処理残存成分中
に少なくともオルガノポリシロキサン構造を含む無機微
粒子あるいは、該溶媒処理残存成分の熱分解成分中に、
少なくとも環状シロキサン構造を含む無機微粒子を電子
写真トナー用外添剤として電子写真用トナーに用いる
と、帯電装置、現像装置、感光体、中間転写体が現像剤
によって汚染されることなく高品位な画像、特に長期
間、多数枚繰り返し使用しても適正な画像濃度で地肌汚
れが極めて少ない現像剤及び電子写真現像装置を提供で
きることを見出した。
【0013】また、どのような転写媒体に対しても、画
像ぼけがなく、転写抜けのない安定した画像を形成でき
る現像剤及びそれに用いられる外添剤を提供し、これを
用いた電子写真現像装置を提供できることを見出した。
これらの効果は以下に述べる理由からであるものと推定
される。
【0014】無機微粒子の溶媒処理残存成分中にオルガ
ノポリシロキサン構造が存在するということは、溶媒処
理では容易に外添剤表面から遊離しない強固に物理吸着
したシリコーンオイルあるいは外添剤表面に化学結合し
たオルガノポリシロキサン構造等のオルガノポリシロキ
サン構造に由来する成分が無機微粒子中に存在すること
を示す。
【0015】容易に外添剤から遊離しない物理吸着した
シリコーンオイルあるいは化学結合したオルガノポリシ
ロキサン構造が存在すると、その低い表面エネルギーの
ため、接触する感光体表面の摩擦係数を下げ、感光体の
削れや摩耗を防止することができる。また画像における
地肌汚れの原因となる現像剤や紙などの転写媒体に含ま
れる汚染物質や逆帯電、低帯電物質の付着が抑制され、
地肌汚れのない高品位な画像が形成できる。
【0016】さらに、容易に外添剤表面から遊離しない
物理吸着したシリコーンオイルあるいは化学結合したオ
ルガノポリシロキサン構造等を含む外添剤は、同種処理
された外添剤で囲まれているトナー間の付着力を上げ、
逆に感光体や中間転写体との付着力を下げることができ
る。通常、文字部、ライン部やドットのエッジや中央な
どの現像剤が多く付着した部分が転写媒体により圧縮さ
れ、感光体や中間転写体との付着性が高まり転写電界で
は移動できなくなり転写抜けが起こる。
【0017】しかし、容易に外添剤表面から遊離しない
物理吸着したシリコーンオイルあるいは化学結合したオ
ルガノポリシロキサン構造等が存在すると、感光体や中
間転写体との付着力が下がり、たとえ現像剤が可とう性
の低い、固い転写媒体により強く圧縮されても転写時の
抜けが起こらないことを本発明者らは見出した。
【0018】こればかりでなく通常は、転写抜けを防ぐ
ために外添剤を多くしてトナー表面の被覆率を上げて感
光体等との付着力を下げるという手段がとられている
が、逆に、転写の際にトナー同士の静電的反発力に敏感
に反応することによって転写媒体上へ移動した画像のぼ
け、チリが生じる弊害がある。本発明では、トナー同士
の凝集力が高まっているために転写抜けと画像のぼけ、
チリの問題を同時に解決する卓越した効果があることも
見出された。
【0019】また、これらの現象は複数回中間転写媒体
や転写媒体に重ねられて、現像、転写が行われるフルカ
ラー画像形成システムにおいて、最も効果を発揮できる
ことも判明した。
【0020】このようにトナー同士の凝集性が高まって
いるためにトナー粒子は転写時に多数の粒子が一体とな
って移動することができ、凹凸の激しい転写媒体や、紙
繊維の間隔が広く開いている転写紙でさえも、均一に転
写できることも見出された。
【0021】さらに、少なくとも静電荷像担持体を転写
材の密着で駆動させる機構を含む画像形成方法において
は、転写材を駆動させるために必然的に静電荷像担持体
と転写材間に高い圧力がかかり、転写抜け等が発生しや
すい状況となるが、このようなシステムでも有効に効果
を発揮することが判明した。
【0022】通常シリコーンオイル等の疎水化処理剤は
クロロホルム等の溶媒に可溶で、無機微粒子は不溶であ
る。したがってシリコーンオイル等の疎水化処理剤は溶
媒処理することで容易に溶液中に溶出し、不溶成分中に
は残らない。したがって容易に外添剤表面から遊離しな
い強固に物理吸着したシリコーンオイルあるいは容易に
解離しない化学結合したオルガノポリシロキサン構造等
が無機微粒子中に存在することを示す基準として、前記
のような溶媒処理後の成分を確認する方法が適当であ
る。
【0023】また、外添剤の溶媒処理不溶成分の熱分解
成分中に少なくとも環状シロキサン構造を含むことで、
該溶媒処理不溶成分中にオルガノポリシロキサン構造が
含まれるのと同様な効果を示すことが見出された。また
この環状鎖に少なくとも4員環以上の長鎖環状構造を含
むことで、その低い表面エネルギーのため、より効果的
に本発明の効果が発揮されることが見いだされた。さら
にこれらの効果は、外添剤の疎水化処理による効果だけ
でなく、トナーの溶媒処理不溶成分中に少なくともオル
ガノポリシロキサン構造を含むか、該溶媒処理不溶成分
の熱分解成分中に少なくとも環状シロキサン構造を含む
ことでも達成可能であることが見出された。
【0024】かくして本発明によれば、 (1)疎水化処理された一次粒子の平均粒径が100n
m以下の無機微粒子からなり、該溶媒処理残存成分に少
なくともオルガノポリシロキサン構造を含むことを特徴
とする電子写真トナー用外添剤が提供される。
【0025】(2)また、該オルガノポリシロキサン構
造が下記一般式Aで表されることを特徴とする前記
(1)に記載の電子写真トナー用外添剤が提供される。
【化10】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
ル等のシリコーンオイル変性基、R″は炭素数1〜3の
アルキル基又はアルコキシ基である。ただし重合度n,
mは、1≦(n+m)である。)
【0026】(3)また、疎水化処理された一次粒子の
平均粒径が100nm以下の無機微粒子からなり、該溶
媒処理残存成分の熱分解成分中に、少なくとも環状シロ
キサン構造を含むことを特徴とする電子写真トナー用外
添剤が提供される。
【0027】(4)また、該環状シロキサン構造が下記
一般式Bで表される(ただし3≦n)ことを特徴とする
前記(3)に記載の電子写真トナー用外添剤が提供され
る。
【化11】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
ル等のシリコーンオイル変性基である。)
【0028】(5)また、該環状シロキサン構造が下記
一般式Bで表される(ただし4≦n)ことを特徴とする
前記(3)に記載の電子写真トナー用外添剤が提供され
る。
【化12】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
ル等のシリコーンオイル変性基である。)
【0029】(6)また、シリコーンオイルによって処
理された、一次粒子の平均粒径が100nm以下の無機
微粒子からなり、該溶媒処理残存成分に少なくともオル
ガノポリシロキサン構造を含むことを特徴とする電子写
真トナー用外添剤が提供される。
【0030】(7)また、該オルガノポリシロキサン構
造が下記一般式Aで表されることを特徴とする前記
(6)に記載の電子写真トナー用外添剤が提供される。
【化13】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
ル等のシリコーンオイル変性基、R″は炭素数1〜3の
アルキル基又はアルコキシ基である。ただし重合度n,
mは、1≦(n+m)である。)
【0031】(8)また、シリコーンオイルによって処
理された、一次粒子の平均粒径が100nm以下の無機
微粒子からなり、該溶媒処理残存成分の熱分解成分中
に、少なくとも環状シロキサン構造を含むことを特徴と
する電子写真トナー用外添剤が提供される。
【0032】(9)また、該環状シロキサン構造が下記
一般式Bで表される(ただし3≦n)ことを特徴とする
前記(8)に記載の電子写真トナー用外添剤が提供され
る。
【化14】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
ル等のシリコーンオイル変性基である。)
【0033】(10)また、該環状シロキサン構造が下
記一般式Bで表される(ただし4≦n)ことを特徴とす
る前記(8)に記載の電子写真トナー用外添剤が提供さ
れる。
【化15】 (式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はアルキ
ル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニル等
のシリコーンオイル変性基である。)
【0034】(11)また、シリコーンオイルとともに
加熱処理された、一次粒子の平均粒径が100nm以下
の無機微粒子からなり、該溶媒処理残存成分に少なくと
もオルガノポリシロキサン構造を含むことを特徴とする
電子写真トナー用外添剤が提供される。
【0035】(12)また、該オルガノポリシロキサン
構造が下記一般式Aで表されることを特徴とする前記
(11)に記載の電子写真トナー用外添剤が提供され
る。
【化16】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
ル等のシリコーンオイル変性基、R″は炭素数1〜3の
アルキル基又はアルコキシ基である。ただし重合度n,
mは、1≦(n+m)である。)
【0036】(13)また、シリコーンオイルとともに
加熱処理された、一次粒子の平均粒径が100nm以下
の無機微粒子からなり、該溶媒処理残存成分の熱分解成
分中に、少なくとも環状シロキサン構造を含むことを特
徴とする電子写真トナー用外添剤が提供される。
【0037】(14)また、該環状シロキサン構造が下
記一般式Bで表される(ただし3≦n)ことを特徴とす
る前記(13)に記載の電子写真トナー用外添剤が提供
される。
【化17】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
ル等のシリコーンオイル変性基である。)
【0038】(15)該環状シロキサン構造が下記一般
式Bで表される(ただし4≦n)ことを特徴とする前記
(13)に記載の電子写真トナー用外添剤。
【化18】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
ル等のシリコーンオイル変性基である。)
【0039】(16)また、無機微粒子がシリカ、酸化
チタン又はアルミナからなることを特徴とする前記
(1)〜(15)のいずれかに記載の電子写真トナー用
外添剤が提供される。
【0040】(17)また、前記(1)〜(16)のい
ずれかに記載の電子写真トナー用外添剤の製造方法であ
って、疎水化処理剤を無機微粒子に付着処理しながら又
は付着処理の後に、加熱処理を行うことを特徴とする電
子写真トナー用外添剤の製造方法が提供される。
【0041】(18)また、少なくとも結着樹脂と着色
剤とからなる体積平均粒径15μm以下の電子写真用ト
ナーにおいて、少なくとも前記(1)〜(16)のいず
れかに記載の電子写真トナー用外添剤が該トナーに混合
されていることを特徴とする電子写真用トナーが提供さ
れる。
【0042】(19)また、前記(1)〜(16)のい
ずれかに記載の電子写真トナー用外添剤と、1種以上の
これよりも一次粒子の平均粒径が小さい外添剤が該トナ
ーに混合されていることを特徴とする前記(18)に記
載の電子写真用トナーが提供される。
【0043】(20)また、前記(1)〜(16)のい
ずれかに記載の電子写真トナー用外添剤と、1種以上の
これよりも平均粒径の大きな樹脂微粒子とが該トナーに
混合されていることを特徴とする前記(18)に記載の
電子写真用トナーが提供される。
【0044】(21)また、前記(1)〜(16)のい
ずれかに記載の電子写真トナー用外添剤と、これよりも
一次粒子の平均粒径が小さい外添剤と、前記(1)〜
(15)のいずれかに記載の電子写真トナー用外添剤よ
りも平均粒径の大きな樹脂微粒子とが該トナーに混合さ
れていることを特徴とする前記(18)に記載の電子写
真用トナーが提供される。
【0045】(22)また、静電荷像担持体上の静電荷
像を静電荷像現像用現像剤により現像してトナー像を形
成し、静電荷像担持体表面に転写材を介し転写手段を当
接させ該トナー像を該転写材に静電転写する電子写真記
録装置に用いる電子写真現像装置において、用いる現像
剤が、磁性粒子からなるキャリアと前記(18)〜(2
1)のいずれかに記載の電子写真用トナーとからなる二
成分系の現像剤であることを特徴とする電子写真現像装
置が提供される。
【0046】(23)また、静電荷像担持体上の多色に
分割された静電荷像を複数の多色からなる静電荷像現像
用現像剤により現像してトナー像を形成し、静電荷像担
持体表面に転写材を介し転写手段を当接させ該トナー像
を該転写材に多数回もしくは一括して静電転写する電子
写真記録装置に用いる電子写真現像装置において、用い
る現像剤が、磁性粒子からなるキャリアと前記(18)
〜(21)のいずれかに記載の電子写真用トナーとから
なる二成分系の現像剤であることを特徴とする電子写真
現像装置が提供される。
【0047】(24)また、現像ロール及び該現像ロー
ル上に供給する現像剤の層厚を均一に規制する現像ブレ
ードを備えた複数の多色現像装置によって、静電荷像担
持体上に形成された多色に分割された静電潜像をそれぞ
れの色に対応する現像剤により現像し、静電荷像担持体
表面に転写材を介し転写手段を当接させ該トナー像を該
転写材に多数回もしくは一括して静電転写する電子写真
記録装置に用いる電子写真現像装置において、用いる現
像剤が、前記(18)〜(21)のいずれかに記載され
ている電子写真用トナーからなる一成分系の現像剤であ
ることを特徴とする電子写真現像装置が提供される。
【0048】(25)また、現像ロール及び該現像ロー
ル上に供給する現像剤の層厚を均一に規制する現像ブレ
ードを備えた複数の多色現像装置によって、静電荷像担
持体上に形成された多色に分割された静電潜像をそれぞ
れの色に対応する現像剤により、それぞれの色に対応し
た複数の静電荷像担持体上に現像し、静電荷像担持体表
面に転写材を介し転写手段を当接させ該トナー像を該転
写材に順次静電転写する電子写真記録装置に用いる電子
写真現像装置において、用いる現像剤が、前記(18)
〜(21)のいずれかに記載の電子写真用トナーからな
る一成分系の現像剤であることを特徴とする電子写真現
像装置が提供される。
【0049】(26)少なくとも静電荷像担持体を転写
材の定着で駆動させる機構を含む画像形成装置に用いる
電子写真現像装置において、用いる現像剤が、前記
(1)〜(16)のいずれかに記載の外添剤がトナーに
混合されている電子写真用トナー、又は、前記(18)
〜(21)のいずれかに記載されている電子写真用トナ
ーからなる一成分系または二成分系の現像剤であること
を特徴とする電子写真現像装置。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子写真トナー用
外添剤、電子写真用トナー及び電子写真現像装置につい
て詳述する。
【0051】(疎水化処理剤)本発明に用いる疎水化処
理剤としては例えば、シリコーンオイル、シランカップ
リング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシラ
ンカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、
アルミニウム系のカップリング剤等が使用できる。また
それらを組み合わせて用いても良い。具体的には、ジメ
チルジクロルシラン、トリメチルクロルシラン、メチル
トリクロルシラン、アリルジメチルクロルシラン、アリ
ルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシ
ラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロル
エチルトリクロルシラン、P−クロルエチルトリクロル
シラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、クロルメ
チルトリクロルシラン、P−クロルフェニルトリクロル
シラン、3−クロルプロピルトリクロルシラン、3−ク
ロルプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、ビニルメトキシシラン、ビニル−トリス(β−
メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラ
ン、ジビニルジクロルシラン、ジメチルビニルクロルシ
ラン、オクチル−トリクロルシラン、デシル−トリクロ
ルシラン、ノニル−トリクロルシラン、(4−t−プロ
ピルフェニル)−トリクロルシラン、(4−t−ブチル
フェニル)−トリクロルシラン、ジペンチル−ジクロル
シラン、ジヘキシル−ジクロルシラン、ジオクチル−ジ
クロルシラン、ジノニル−ジクロルシラン、ジデシル−
ジクロルシラン、ジドデシル−ジクロルシラン、ジヘキ
サデシル−ジクロルシラン、(4−t−ブチルフェニ
ル)−オクチル−ジクロルシラン、ジオクチル−ジクロ
ルシラン、ジデセニル−ジクロルシラン、ジノネニル−
ジクロルシラン、ジ−2−エチルヘキシル−ジクロルシ
ラン、ジ−3,3−ジメチルペンチル−ジクロルシラ
ン、トリヘキシル−クロルシラン、トリオクチル−クロ
ルシラン、トリデシル−クロルシラン、ジオクチル−メ
チル−クロルシラン、オクチル−ジメチル−クロルシラ
ン、(4−t−プロピルフェニル)−ジエチル−クロル
シラン、オクチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジ
シラザン、ヘキサエチルジシラザン、ジエチルテトラメ
チルジシラザン、ヘキサフェニルジシラザン、ヘキサト
リルジシラザン等が使用できるが、これらに限定されな
い。
【0052】(シリコーンオイル)本発明に用いるシリ
コーンオイルとしては、例えばジメチルシリコーンオイ
ル、メチルフェニルシリコーンオイル、クロルフェニル
シリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオ
イル、アルキル変性シリコーンオイル、フッ素変性シリ
コーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、ア
ルコール変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーン
オイル、エポキシ変性シリコーンオイル、エポキシ・ポ
リエーテル変性シリコーンオイル、フェノール変性シリ
コーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、メ
ルカプト変性シリコーンオイル、アクリル、メタクリル
変性シリコーンオイル、αメチルスチレン変性シリコー
ンオイル等が使用できる。
【0053】(無機微粒子)本発明の無機微粒子として
は、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バ
リウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、
チタン酸ストロンチウム、酸化鉄、酸化銅、酸化亜鉛、
酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ
土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アン
チモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バ
リウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、
窒化ケイ素などを挙げることができる。その中でも特に
シリカと二酸化チタンが好ましい。添加量はトナーに対
し0.1から5重量%、好ましくは0.3から3重量%
を用いることができる。
【0054】本発明に好ましく用いられるものとして
は、日本アエロジル社製、MOX80(平均粒子径、約
30nm)、OX50(平均粒子径、約40nm)及び
TT600(平均粒子径、約40nm)、出光興産社
製、IT−PB(平均粒子径、約40nm)及びIT−
PC(平均粒子径、約60nm)、富士チタン工業社
製、TAF110A(平均粒子径、約40〜50nm)
及びTAF510(平均粒子径、約40〜50nm)等
が都合よく使用できる。これらの無機微粒子は、電子写
真用トナーとして用いる際には、単独で用いても2種以
上混合して用いても良い。
【0055】(無機微粒子粒子径)疎水化処理剤で処理
された無機微粒子の一次粒子の平均粒径は、100nm
以下、好ましくは5nm以上70nm以下である。この
範囲より小さいと、無機微粒子がトナー中に埋没し、そ
の機能が有効に発揮されにくい。またこの範囲より大き
いと、無機微粒子の表面積が少なくなり、オルガノポリ
シロキサン構造あるいは強固に付着したシリコーンオイ
ル等が、感光体表面と接触する面積が減少し、当発明の
効果が発揮しにくい。またここでの平均粒径は、数平均
の粒子径である。本発明に使用される無機微粒子の粒子
径は、動的光散乱を利用する粒径分布測定装置、例えば
(株)大塚電子製のDLS−700やコールターエレク
トロニクス社製のコールターN4により測定可能であ
る、しかし疎水化処理後の粒子の二次凝集を解離するこ
とは困難であるため、走査型電子顕微鏡もしくは透過型
電子顕微鏡により得られる写真より直接粒径を求めるこ
とが好ましい。この場合少なくとも100個以上の無機
微粒子を観察しその長径の平均値を求める。
【0056】(疎水化処理方法)あらかじめ数百℃のオ
ーブンで充分脱水乾燥した無機微粒子と疎水化処理剤を
均一に接触させ、無機微粒子表面に付着させる。付着さ
せるには無機微粒子粉体と疎水化処理剤を回転羽根等の
混合機により充分粉体のまま混合させたり、疎水化処理
剤が希釈できる比較的低沸点の溶剤により疎水化処理剤
を溶解させ、無機微粒子粉体を液中に含浸させ溶剤を除
去乾燥させる方法により作成できる。疎水化処理剤の粘
度が高い場合には液中で処理するのが好ましい。
【0057】その後疎水化処理剤が付着した無機粉体を
100℃から数百℃のオーブン中で熱処理を施すことに
より、無機粉体表面の水酸基を用いて金属と疎水化処理
剤とのシロキサン結合を形成させたり、疎水化処理剤自
身をさらに高分子化、架橋することができる。あらかじ
め疎水化処理剤中に酸やアルカリ、金属塩、オクチル酸
亜鉛、オクチル酸錫、ジブチル錫ジラウレート等の触媒
を含ませて反応を促進させても良い。ここで疎水化処理
剤は、シリコーンオイルであればなお効果が発揮され
る。また無機微粒子はシランカップリング剤等の疎水化
剤による処理の後にシリコーンオイル処理を行っても良
い。あらかじめ疎水化されている無機粉体の方がシリコ
ーンオイルの吸着量は多くなる。この熱処理により生成
した無機微粒子の溶媒処理残存成分中にオルガノポリシ
ロキサン構造を持つ無機微粒子あるいは、該溶媒処理残
存成分の熱分解成分中に、少なくとも環状シロキサン構
造を含む無機微粒子が生成される。
【0058】本発明におけるオルガノポリシロキサン構
造あるいは環状シロキサン構造は、微粒子表面の細孔等
に強固に物理吸着しているシリコーンオイルあるいは、
無機微粒子表面と化学結合してオルガノポリシロキサン
構造等から由来すると考えられる。より詳しくは溶媒等
では容易に溶解しない不溶分成分中に含まれるもので、
後に述べる測定法により検出される。
【0059】(溶媒処理残存成分の測定)溶媒処理残存
成分の構造の測定は、以下の熱分解ガスクロマトグラフ
ィー&マススペクトロスコピー(Py−GCMS)法に
よって測定することができが、これらの装置、条件に限
定されない。
【0060】1.溶媒処理 試料をクロロホルムに浸漬、攪拌、放置する。遠心分離
により上澄み液を除去した後の固形分に、新たにクロロ
ホルムを加え、攪拌、放置する。この操作を繰り返し、
溶媒処理残存成分を得る。得られた溶媒処理残存成分を
以下のPyGCMSにより測定した。
【0061】2.Py−GCMS測定 Py−GCMS測定は、以下の装置、条件により測定し
た。 ・装置: 島津製作所QP5000 島津CRASS−5000 ・熱分解装置: 日本分析工業JHP−3S ・熱分解温度: 670℃×4秒 ・カラム: DB−5(J&W Co.) L=30m I.D=0.25mm Film=0.25μm ・カラム温度: 40℃(保持2分)〜 320℃(10℃/min昇温) ・Inj.温度: 320℃ ・キャリアガス圧力: 90kPa(保持2分)〜 150kPa(2kPa昇圧) ・イオン化方式: EI法 ・電子電圧: 70eV ・質量検出範囲: 25m/z 〜 650m/z ・分析ロッド: プリロッド付円筒形四重極 ・検出器電圧: 1.10V
【0062】得られたPy−GCパイログラム、マスス
ペクトルパターンよりオルガノポリシロキサン構造、あ
るいは、それに由来する環状シロキサンが測定できる。
【0063】(その他の無機微粒子)本発明において
は、本発明の流動化剤とともに、表面処理を施さない公
知の無機微粒子及び/又は、シリコーンオイル又は他の
疎水化処理剤により表面処理された公知の無機微粒子を
1種類以上合わせて使用しても良い。疎水化処理剤とし
ては例えばシランカップリング剤、シリル化剤、フッ化
アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネ
ート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング
剤などが好ましい表面処理剤として挙げられる。
【0064】併用する無機微粒子は本発明の流動化剤よ
りも平均粒子径が小さいものが用いられる。この小さな
無機微粒子によってトナー表面の被覆率があがり適切な
流動性を現像剤に与えることができ、現像時における潜
像に対する忠実再現性や現像量を確保することができ
る。また現像剤保存時のトナーの凝集、固化を防止する
ことができる。添加量はトナーに対し0.01から5重
量%、好ましくは0.1から2重量%を用いることがで
きる。
【0065】(樹脂微粒子)たとえばソープフリー乳化
重合や懸濁重合、分散重合によって得られるポリスチレ
ン、メタクリル酸エステルやアクリル酸エステル共重合
体やシリコーン、ベンゾグアナミン、ナイロンなどの重
縮合系、熱硬化性樹脂による重合体粒子が挙げられる。
このような樹脂微粒子と併用することによって現像剤の
帯電性が強化でき、逆帯電のトナー粒子を減少させ、地
肌汚れを低減することができる。添加量はトナーに対し
0.01から5重量%、好ましくは0.1から2重量%
を用いることができる。
【0066】(トナーの構成材料)本発明の電子写真用
トナーは、少なくとも結着樹脂と着色剤とからなる体積
平均粒径15μm以下の電子写真用トナーにおいて、上
記の外添剤が該トナーに混合されていることを特徴とす
るものである。ここで、本発明に用いられる現像剤は製
法や材料に関しては公知のものが全て可能である。
【0067】バインダー樹脂としては、ポリスチレン、
ポリp−クロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのス
チレン及びその置換体の重合体;スチレン−p−クロロ
スチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、ス
チレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナ
フタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−
アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オク
チル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロル
メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニト
リル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン
共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−
マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合
体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレ
ート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エ
ポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポ
リビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変
性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹
脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィン
ワックスなどが挙げられ、単独であるいは混合して使用
できる。
【0068】さらに、本発明の流動化剤との親和性を考
慮すると、a)エポキシ樹脂、b)2価フェノール、及
びc)2価フェノールのアルキレンオキサイド付加物あ
るいはそのグリシジルエーテルを反応して合成された、
主鎖にポリオキシアルキレン部をするポリオール樹脂を
結着樹脂として用いることがより好ましい。ここで、エ
ポキシ樹脂は好ましくはビスフェノールAやビスフェノ
ールF等のビスフェノールとエピクロロヒドリンを反応
させて得られたものであり、2価フェノールとしてはビ
スフェノールAやビスフェノールFが挙げられる。ま
た、2価フェノールのアルキレンオキサイド付加物ある
いはそのグリシジルエーテルはエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド及びこれらの
混合物とビスフェノールAやビスフェノールF等のビス
フェノールとの反応生成物が挙げられる。得られた生成
物をエピクロロヒドリンやβメチルエピクロロヒドリン
でグリシジルエーテルにしても良い。また、フェノー
ル、クレゾール、イソプロピルフェノール、アミノフェ
ノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデ
シルフェノール、pクミルフェノール等の一価フェノー
ルを反応させても良い。
【0069】着色剤としては公知の染料及び顔料が全て
使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染
料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(1
0G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化
鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイル
イエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピ
グメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、G
R)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファ
ストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノ
リンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イ
ソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カド
ミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アン
チモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファ
イセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッ
ド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントフ
ァストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パ
ーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRL
L、F4RH)、ファストスカーレトVD、ベルカンフ
ァストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソー
ルルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアン
トカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルド
ー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF
2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマル
ーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、
ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリン
レーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルー
ン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレ
ッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジ
ジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コ
バルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレー
キ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレー
キ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブル
ー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(R
S、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブ
ルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレ
ーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレッ
ト、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジ
ンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグ
リーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーン
B、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラ
カイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アン
トラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及
びそれらの混合物が使用できる。使用量は一般にバイン
ダー樹脂100重量部に対し0.1〜50重量部であ
る。
【0070】本発明の現像剤は、必要に応じて帯電制御
剤を含有してもよい。帯電制御剤としては公知のものが
全て使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニル
メタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸
キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミ
ン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム
塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又は化合物、タ
ングステンの単体又は化合物、フッ素系活性剤、サリチ
ル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。
具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、第四級
アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料
のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体の
E−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノー
ル系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社
製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−3
02、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、第
四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP20
38、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、
第四級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP
2036、コピーチャージ NX VP434(以上、
ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるL
R−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニ
ン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スル
ホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官
能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。
【0071】本発明において荷電制御剤の使用量は、バ
インダー樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の
有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定さ
れるもので、一義的に限定されるものではないが、好ま
しくはバインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜
10重量部の範囲で、好ましくは2〜5重量部の範囲で
用いられる。10重量部を超える場合にはトナーの帯電
性が大きすぎ、主帯電制御剤の効果を減退させ、現像ロ
ーラとの静電的吸引力が増大し、現像剤の流動性低下
や、画像濃度の低下を招く。
【0072】製造される現像剤に離型性を持たせる為
に、製造される現像剤の中にワックスを含有させること
が好ましい。前記ワックスは、その融点が40〜120
℃のものであり、特に50〜110℃のものであること
が好ましい。ワックスの融点が過大のときには低温での
定着性が不足する場合があり、一方融点が過小のときに
は耐オフセット性、耐久性が低下する場合があるなお、
ワックスの融点は、示差走査熱量測定法(DSC)によ
って求めることができる。すなわち、数mgの試料を一
定の昇温速度、例えば(10℃/min)で加熱したと
きの融解ピーク値を融点とする。
【0073】本発明に用いることができるワックスとし
ては、例えば固形のパラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、ライスワックス、脂肪酸アミド系ワ
ックス、脂肪酸系ワックス、脂肪族モノケトン類、脂肪
酸金属塩系ワックス、脂肪酸エステル系ワックス、部分
ケン化脂肪酸エステル系ワックス、シリコーンワニス、
高級アルコール、カルナウバワックスなどを挙げること
ができる。また低分子量ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィンなども用いることができる。特に、
環球法による軟化点が70〜150℃のポリオレフィン
が好ましく、さらには当該軟化点が120〜150℃の
ポリオレフィンが好ましい。
【0074】感光体や一次転写媒体に残存する転写後の
現像剤を除去するためのクリーニング性向上剤として
は、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸など脂肪酸金属塩、例えばポリメチル
メタクリレート微粒子、ポリスチレン微粒子などのソー
プフリー乳化重合などによって製造された、ポリマー微
粒子などを挙げることができる。ポリマー微粒子は比較
的粒度分布が狭く、体積平均粒径が0.01から1μm
のものが好ましい。
【0075】(トナーの製造方法)本発明のトナーの製
造方法としては、少なくとも結着剤樹脂、主帯電制御剤
及び顔料を含む現像剤成分を機械的に混合する工程と、
溶融混練する工程と、粉砕する工程と、分級する工程と
を有する方法が適用できる。また機械的に混合する工程
や溶融混練する工程において、粉砕又は分級する工程で
得られる製品となる粒子以外の粉末を戻して再利用する
製造方法も含まれる。
【0076】ここで言う製品となる粒子以外の粉末(副
製品)とは、溶融混練する工程後、粉砕工程で得られる
所望の粒径の製品となる成分以外の微粒子や粗粒子や引
き続いて行われる分級工程で発生する所望の粒径の製品
となる成分以外の微粒子や粗粒子を意味する。このよう
な副製品を混合工程や溶融混練する工程で原料と好まし
くは副製品1に対しその他原材料99から副製品50に
対し、その他原材料50の重量比率で混合するのが好ま
しい。
【0077】少なくとも結着剤樹脂、主帯電制御剤及び
顔料、副製品を含む現像剤成分を機械的に混合する混合
工程は、回転させる羽による通常の混合機などを用いて
通常の条件で行えばよく、特に制限はない。
【0078】以上の混合工程が終了したら、次いで混合
物を混練機に仕込んで溶融混練する。溶融混練機として
は、一軸、二軸の連続混練機や、ロールミルによるバッ
チ式混練機を用いることができる。例えば、神戸製鋼所
社製KTK型2軸押出機、東芝機械社製TEM型押出
機、ケイ・シー・ケイ社製2軸押出機、池貝鉄工所社製
PCM型2軸押出機、ブス社製コニーダー等が好適に用
いられる。
【0079】この溶融混練は、バインダー樹脂の分子鎖
の切断を招来しないような適正な条件で行うことが重要
である。具体的には、溶融混練温度は、結着剤樹脂の軟
化点を参考に行うべきであり、軟化点より低温過ぎると
切断が激しく、高温過ぎると分散が進まない。
【0080】以上の溶融混練工程が終了したら、次いで
混練物を粉砕する。この粉砕工程においては、まず粗粉
砕し、次いで微粉砕することが好ましい。この際、ジェ
ット気流中で衝突板に衝突させて粉砕したり、機械的に
回転するローターとステーターの狭いギャップで粉砕す
る方式が好ましく用いられる。
【0081】この粉砕工程が終了した後に、粉砕物を遠
心力などで気流中で分級し、もって所定の粒径例えば平
均粒径が5〜20μmの現像剤を製造する。
【0082】また、現像剤を調製する際には、現像剤の
流動性や保存性、現像性、転写性を高めるために、以上
のようにして製造された現像剤にさらに先に挙げた疎水
性シリカ微粉末等の無機微粒子を添加混合してもよい。
【0083】外添剤の混合は一般の粉体の混合機が用い
られるがジャケット等装備して、内部の温度を調節でき
ることが好ましい。外添剤に与える負荷の履歴を変える
には、途中又は漸次外添剤を加えていけばよい。もちろ
ん混合機の回転数、転動速度、時間、温度などを変化さ
せてもよい。はじめに強い負荷を、次に比較的弱い負荷
を与えても良いし、その逆でも良い。使用できる混合設
備の例としては、V型混合機、ロッキングミキサー、レ
ーディゲミキサー、ナウターミキサー、ヘンシェルミキ
サーなどが挙げられる。
【0084】また、本発明のトナーを二成分系現像剤に
用いる場合には、磁性キャリアと混合して用いれば良
く、現像剤中のキャリアとトナーの含有比は、キャリア
100重量部に対してトナー1〜10重量部が好まし
い。
【0085】磁性キャリアとしては、粒子径20〜20
0μm程度の鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉、磁
性樹脂キャリアなど従来から公知のものが使用できる。
また、被覆材料としては、アミノ系樹脂、例えば尿素−
ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミ
ン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等
が挙げられる。またポリビニル及びポリビニリデン系樹
脂、例えばアクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹
脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、
ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリスチレン樹脂及びスチレンアクリル共重合樹脂
等のポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル等のハロゲン
化オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂及
びポリブチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポ
リ弗化ビニル樹脂、ポリ弗化ビニリデン樹脂、ポリトリ
フルオロエチレン樹脂、ポリヘキサフルオロプロピレン
樹脂、弗化ビニリデンとアクリル単量体との共重合体、
弗化ビニリデンと弗化ビニルとの共重合体、テトラフル
オロエチレンと弗化ビニリデンと非弗化単量体とのター
ポリマー等のフルオロターポリマー、及びシリコーン樹
脂等が使用できる。また必要に応じて、導電粉等を被覆
樹脂中に含有させてもよい。導電粉としては、金属粉、
カーボンブラック、酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛等が
使用できる。これらの導電粉は、平均粒子径1μm以下
のものが好ましい。平均粒子径が1μmよりも大きくな
ると、電気抵抗の制御が困難になる。
【0086】また、本発明のトナーはキャリアを使用し
ない一成分系の磁性トナー或いは、非磁性トナーとして
も用いることができる。
【0087】(フルカラー画像現像方法)また、本発明
における導電性ブラシを用いた非磁性一成分現像方式に
おいて特定の円形度を持つフルカラー用トナーを用いて
多数回の現像を順次行い、転写媒体上に順次重ねて転写
していく非磁性一成分フルカラープロセスでは、特にハ
ーフトーンの均一再現性にその効果を有効に利用でき
る。
【0088】本発明のフルカラー非磁性一成分画像形成
方法とは、現像ローラ及び該現像ローラ上に供給する現
像剤の層厚を均一に規制する現像ブレードを備えた複数
の多色現像装置によって、導電性ブラシ帯電器及び露光
装置によって感光体上に形成された各色に分割された静
電潜像をそれぞれの色に対応する現像剤により順次現像
し、転写媒体に転写する方法である。
【0089】また、本発明のフルカラー非磁性一成分画
像形成方法とは、現像ローラ及び該現像ローラ上に供給
する現像剤の層厚を均一に規制する現像ブレードを備え
た複数の多色の現像装置によって、それぞれの色に対応
した複数の感光体上に、各色に分割された静電潜像を導
電性ブラシ帯電器及び露光装置によって形成し、対応す
る色の現像剤により順次現像し、転写媒体に転写する方
法である。この場合、感光体上の静電潜像の極性と非磁
性一成分現像剤の極性とが同一である反転現像方式によ
り現像することが好ましい。また、感光体上の静電潜像
と現像ローラを直接接触させて感光体よりも高速で現像
ローラを回転させて現像することが好ましい。
【0090】本発明のトナーは、従来より公知であるコ
ロトロン転写装置を備えた電子写真現像装置を用いても
その転写性は改善できるが、静電荷像担持体表面に転写
材を介し転写手段を当接させトナー像を転写材に静電転
写する電子写真現像装置に用いた場合、その効果はとり
わけ有効なものとなる。
【0091】さらに、少なくとも静電荷像担持体を転写
材の密着で駆動させる機構を含む電子写真装置の現像装
置においては、コロントロン転写方式を用いても、転写
材を駆動させるために必然的に静電荷像担持体と転写材
間に高い圧力がかかり、転写性が改善されないが、この
ようなシステムでも有効に効果を発揮する。
【0092】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明につ
いて具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例の
みに限定されるものではない。また、以下の例おいて、
部及び%は、特に断りのない限り重量基準である。評価
結果は表1に示した。
【0093】実施例1 (外添剤処理の製造例)粘度350csのポリジメチル
シロキサン(信越化学社製)を3.0部、トルエン10
0部に溶解し、シリカOX−50(日本アエロジル社
製;一次粒子の平均粒径40nm)30重量部をその中
に攪拌しながら超音波照射することによって分散した。
凝集物がないことを目視で確認した後に、ロータリーエ
バポレーターを用いてトルエンを溜去した。得られた固
形物を減圧乾燥機にて設定温度50℃で恒量になるまで
乾燥した。さらに電気炉にて窒素気流下、200℃で2
時間の加熱処理を行った。得られた粉体はジェットミル
により解砕し、バグフィルターで捕集した。またこのよ
うにして得られた外添剤は、該外添剤のクロロホルム処
理残存成分のPy−GCMS分析でオルガノポリシロキ
サン構造を含むように疎水化処理分散条件、熱処理条件
等を調整して製造した。
【0094】 (トナー用母剤着色粒子の製造) 水 1200部 フタロシアニングリーン含水ケーキ(固形分30%) 200部 カーボンブラック(MA60三菱化学社製) 540部 をフラッシャーでよく撹拌した。ここに、ポリエステル
樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;45000、
Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を加
え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加
えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却
しパルペライザーで粉砕、マスターバッチ顔料を得た。
【0095】 ポリエステル樹脂 100部 (酸価 3、水酸基価 25、Mn 45000、 Mw/Mn 4.0、Tg 60℃) 上記マスターバッチ 5部 帯電制御剤(オリエント化学社製 ボントロンE−84) 4部 上記材料をミキサーで混合後、2本ロールミルで溶融混
練し、混練物を圧延冷却した。その後ジェットミルによ
る衝突板方式の粉砕機(I式ミル;日本ニューマチック
工業社製)と旋回流による風力分級(DS分級機;日本
ニューマチック工業社製)を行い、体積平均径13.5
μmのブラック色の着色粒子を得た。
【0096】 水 600部 Pigment Yellow 17 含水ケーキ(固形分50%) 1200部 をフラッシャーでよく撹拌した。ここに、ポリエステル
樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;45000、
Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を加
え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加
えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却
しパルペライザーで粉砕、さらに3本ロールで2パス
し、マスターバッチ顔料を得た。
【0097】 ポリエステル樹脂 100部 (酸価 3、水酸基価 25、Mn 45000、 Mw/Mn 4.0、Tg 60℃) 上記マスターバッチ 5部 帯電制御剤(オリエント化学社製 ボントロン E−84) 4部 上記材料をミキサーで混合後、2本ロールミルで溶融混
練し、混練物を圧延冷却した。その後、ブラック色の着
色粒子製造例と同様に粉砕分級を行い、体積平均径1
3.2μmのイエロー色の着色粒子を得た。
【0098】 水 600部 Pigment Red 57 含水ケーキ(固形分50%) 1200部 をフラッシャーでよく撹拌した。ここに、ポリエステル
樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;45000、
Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を加
え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加
えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却
しパルペライザーで粉砕、さらに3本ロールミルで2パ
スし、マスターバッチ顔料を得た。
【0099】 ポリエステル樹脂 100部 (酸価 3、水酸基価 25、Mn 45000、 Mw/Mn 4.0、Tg 60℃) 上記マスターバッチ 5部 帯電制御剤(オリエント化学社製 ボントロン E−84) 4部 上記材料をミキサーで混合後、2本ロールミルで溶融混
練し、混練物を圧延冷却した。その後、ブラック色の着
色粒子製造例と同様に粉砕分級を行い、体積平均径1
3.5μmマゼンタ色の着色粒子を得た。
【0100】 水 600部 Pigment Blue 15:3 含水ケーキ(固形分50%) 1200部 をフラッシャーでよく撹拌した。ここに、ポリエステル
樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;45000、
Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を加
え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加
えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却
しパルペライザーで粉砕、さらに3本ロールミルで2パ
スし、マスターバッチ顔料を得た。
【0101】 ポリエステル樹脂 100部 (酸価 3、水酸基価 25、Mn 45000、 Mw/Mn 4.0、Tg 60℃) 上記マスターバッチ 3部 帯電制御剤(オリエント化学社製、ボントロン E−84) 4部 上記材料をミキサーで混合後、2本ロールミルで溶融混
練し、混練物を圧延冷却した。その後、ブラック色の着
色粒子製造例と同様に粉砕分級を行い、体積平均径1
3.4μmのシアン色の着色粒子を得た。
【0102】(外添剤との混合と得られたトナーの評
価)得られた4色の着色粒子100重量部と外添剤製造
例で得られた外添剤1.0重量部をヘンシェルミキサー
により混合し、目開き50μmの篩を通過させることに
より凝集物を取り除き、電子写真用トナーを得た。二成
分系現像剤で画像評価する場合は、シリコーン樹脂によ
り0.3μmの平均厚さでコーティングされた平均粒径
50μmのフェライトキャリアを用い、キャリア100
部に対し各色トナー5部を容器が転動して攪拌される型
式のターブラーミキサーを用いて均一混合し帯電させ
て、現像剤を作成した。
【0103】(カラートナー評価機)得られたトナー
は、4色の現像部が二成分系現像剤を1つのドラム状感
光体に各色現像し、中間転写体に順次転写し、転写紙紙
等に4色を一括転写する方式のフルカラーレーザー複写
機 イマジオカラー 2800を改造した装置(評価機
A)を用いて評価した。この評価機は感光体上の静電潜
像の極性と非磁性一成分現像剤の極性とが同一である反
転現像方式である。
【0104】実施例2 実施例1において、流動化剤のクロロホルム処理残存成
分に少なくともオルガノポリシロキサン構造(前記一般
式A)を含むように疎水化処理剤の混合条件、熱処理条
件等を調整した以外は実施例1と同様にして評価した。
【0105】実施例3 実施例1において、流動化剤のクロロホルム処理残存成
分の熱分解成分中に、少なくとも環状シロキサン構造
(前記一般式B;ただし3≦n)を含むように疎水化処
理剤の種類、混合条件、熱処理条件等を調整した以外は
実施例1と同様にして評価した。該流動化剤のクロロホ
ルム処理残存成分の熱分解成分のPy−GCMSクロマ
トグラムを図1に示した。
【0106】実施例4 実施例1において、流動化剤のクロロホルム処理残存成
分の熱分解成分中に、少なくとも環状シロキサン構造
(一般式B;ただし4≦n)を含むように疎水化処理剤
の種類、混合条件、熱処理条件等を調整した以外は実施
例1と同様にして評価した。該流動化剤のクロロホルム
処理残存成分の熱分解成分のPy−GCMSクロマトグ
ラムを図2に示した。
【0107】実施例5 実施例1において、無機微粒子に処理する疎水化処理剤
をヘキサエチルジシラザンとした以外は実施例1と同様
にして評価した。
【0108】実施例6 実施例1において、無機微粒子に処理するポリジメチル
シロキサンを1.0重量部として、処理後の加熱処理を
行わなかった以外は実施例1と同様にして評価した。
【0109】実施例7 実施例1において、母体外添剤である無機微粒子を酸化
チタンTAF110A(富士チタン工業社製;一次粒子
の平均粒径50nm)とした以外は実施例1と同様にし
て評価した。
【0110】実施例8 実施例1において、母体外添剤である無機微粒子をアル
ミナAl oxide−C(日本アエロジル社製;一次
粒子の平均粒径13nm)とした以外は実施例1と同様
にして評価した。
【0111】実施例9 実施例1において、外添剤としてヘキサメチルジシラザ
ンで疎水化処理したシリカOX−50(日本アエロジル
社製;一次粒子の平均粒径40nm)1.0部と着色粒
子100部、粘度100csのポリジメチルシロキサン
(信越化学社製)0.1部をヘンシェルミキサーで、該
トナーのクロロホルム処理残存成分の熱分解成分中に環
状シロキサンを含むような前処理を含む条件で混合して
トナーを製造した以外は実施例1と同様にして評価し
た。該トナーのクロロホルム処理残存成分の熱分解成分
のPy−GCMSクロマトグラムを図3に示した。
【0112】実施例10 実施例1において、外添剤として疎水性シリカH200
0(クラリアントジャパン;一次粒子の平均粒径10n
m)0.2部を併用してトナーに混合して現像剤として
用いた以外は実施例1と同様にして評価した。
【0113】実施例11 実施例1において、外添剤として疎水性シリカH200
0(クラリアントジャパン社製;一次粒子の平均粒径1
0nm)0.2部と酸化チタンMT−150AFM(テ
イカ社製;一次粒子の平均粒径15nm)0.3部を併
用してトナーに混合して用いた以外は実施例1と同様に
して評価した。
【0114】実施例12 実施例1において、外添剤としてアクリル樹脂微粒子M
P−1000(平均粒径400nm、総研化学社製)を
0.5部併用してトナーに混合して用いた以外は実施例
1と同様にして評価した。
【0115】実施例13 実施例1において、外添剤として疎水性シリカH200
0(クラリアントジャパン;一次粒子の平均粒径10n
m)0.5部とアクリル樹脂微粒子MP−1000(平
均粒径400nm、総研化学社製)を0.5部併用して
トナーに混合して用いた以外は実施例1と同様にして評
価した。
【0116】実施例14 実施例1において、用いた評価機が、4色の現像部が非
磁性一成分系現像剤を1つのベルト感光体に各色順次現
像し、中間転写体に順次転写し、紙等に4色を一括転写
する方式のフルカラーレーザープリンター イプシオ
5000(リコー社製、評価機Bと呼ぶ)により評価し
た以外は実施例1と同様にして評価した。評価機Bの現
像部は弾性体からなる現像ローラーと層厚規制のステン
レスブレードからなる非磁性一成分現像ユニットを搭載
している。また、感光体上の静電潜像の極性と非磁性一
成分現像剤の極性とが同一である反転現像方式である。
【0117】実施例15 実施例1において、用いた評価機が、4色用の非磁性一
成分系の現像部と4色用の感光体を有し、紙等に順次転
写するタンデム方式のフルカラーLEDプリンター G
L8300(富士通社製、評価機Cと呼ぶ)により評価
した以外は実施例1と同様にして評価した。評価機Cの
現像部は弾性体からなる現像ローラーと層厚規制のステ
ンレスブレードからなる非磁性一成分現像ユニットを搭
載している。また、感光体上の静電潜像の極性と非磁性
一成分現像剤の極性とが同一である反転現像方式であ
る。
【0118】実施例16 実施例1において、用いた評価機が、静電荷像担持体を
転写材の密着で駆動させる機構を含む非磁性二成分現像
ユニットを搭載した両面同時印刷可能なフルカラーオン
デマンド印刷機、DCP32D(XEIKON社製)に
て評価した以外は実施例1と同様にして評価した。オー
ブン定着温度は140℃に設定し、必要に応じて、印刷
速度を15ppm/A4、35ppm/A4とした。
【0119】比較例1 実施例1において、一次粒子の平均粒径が、150nm
である外添剤母体の無機微粒子を用いた以外は実施例1
と同様にして評価した。
【0120】比較例2 実施例1において、流動化剤のクロロホルム処理残存成
分にオルガノポリシロキサン構造を含まないような疎水
化処理剤、混合条件、熱処理条件を調整した以外は実施
例1と同様にして評価した。
【0121】比較例3 実施例1において、流動化剤のクロロホルム処理残存成
分の熱分解成分中に環状シロキサン構造(前記一般式
B)を含まないよう疎水化処理剤、混合条件、熱処理条
件を調整した以外は実施例1と同様にして評価した。得
られたPy−GCMSクロマトグラムを図4に示した。
【0122】比較例4 実施例1において、流動化剤のクロロホルム処理残存成
分の熱分解成分中に環状シロキサン構造(前記一般式
B)を含まないよう疎水化処理剤、混合条件、熱処理条
件を調整した以外は実施例1と同様にして評価した。得
られたPy−GCMSクロマトグラムを図5に示した。
【0123】比較例5 実施例1において、トナーのクロロホルム処理残存成分
の熱分解成分中に環状シロキサン構造(一般式B)を含
まないよう疎水化処理剤、混合条件、熱処理条件を調整
した以外は実施例1と同様にして評価した。得られたP
y−GCMSクロマトグラムを図6に示した。
【0124】(評価項目)いずれの項目も7%画像面積
の画像チャートを10000枚ランニング出力した後に
以下に述べる評価を行った。
【0125】1)画像濃度 ベタ画像をリコー社製6000ペーパーに画像出力後、
画像濃度をX−Rite(X−Rite社製)により測
定。これを4色単独に行い平均を求めた。この値が、
1.0以上1.4未満の場合は×、1.4以上1.8未
満の場合は○、1.8以上2.2未満の場合は◎とし
た。
【0126】2)細線再現性 600dpiの細線画像をリコー社製タイプ6000ペ
ーパーに出力させ、細線のにじみ度合いを段階見本と比
較した。×、△、○、◎の順にランクが良くなる。これ
を4色重ねて行った。
【0127】3)地肌汚れ 白紙画像を現像中に停止させ、現像後の感光体上の現像
剤をテープ転写し、未転写のテープの画像濃度との差を
938スペクトロデンシトメーター(X−Rite社
製)により測定。画像濃度の差が少ない方が地肌汚れは
良く、×、△、○、◎の順にランクが良くなる。
【0128】4)ハーフトーン再現性 1ドット(フルドット)書き込みと1ドットの空白から
なる連続したハーフトーン画像を非常にラフな普通紙
(JAwer社製Sabre−X80ペーパー)に4色
重ねて出力させ、ドットの再現度合いを段階見本と比較
した。×、△、○、◎の順にランクが良くなる。
【0129】5)文字画像内部の白抜け 文字部画像をリコー社製タイプDXのOHPシートに4
色重ねて出力させ、文字部の線画像内部が抜けるトナー
未転写頻度を段階見本と比較した。×、△、○、◎の順
にランクが良くなる。
【0130】
【表1】 *1)使用した外添剤あるいはトナーの溶媒処理残存成
分中にオルガノポリシロキサン構造あるいはオルガノポ
リシロキサン構造(一般式A)、または、該溶媒処理残
存成分の熱分解成分中に環状シロキサン構造を含むもの
を○、含まないものを×とした。
【0131】
【発明の効果】本発明によれば、流動化剤の溶媒処理残
存成分に少なくともオルガノポリシロキサン構造を含む
あるいは、該溶媒処理残存成分の熱分解成分中に、少な
くとも環状シロキサン構造を含む疎水化処理無機微粒子
を外添剤として用いることにより、帯電装置、現像装
置、感光体、中間転写体が現像剤によって汚染されるこ
となく高品位な画像を長期間、多数枚繰り返し使用して
も適正な画像濃度で地肌汚れが極めて少ない現像剤及び
それに用いられる外添剤が提供でき、これを用いた電子
写真現像装置を提供できる。また、どのような転写媒体
に対しても、再現性のある画像ぼけ、チリがなく転写抜
けのない安定した画像を形成できる現像剤及びそれに用
いられる外添剤を提供でき、これを用いた電子写真現像
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3のクロロホルム処理残存成分の熱分解
成分のPy−GCMSクロマトグラムである。
【図2】実施例4のクロロホルム処理残存成分の熱分解
成分のPy−GCMSクロマトグラムである。
【図3】実施例9のクロロホルム処理残存成分の熱分解
成分のPy−GCMSクロマトグラムである。
【図4】比較例3のクロロホルム処理残存成分の熱分解
成分のPy−GCMSクロマトグラムである。
【図5】比較例4のクロロホルム処理残存成分の熱分解
成分のPy−GCMSクロマトグラムである。
【図6】比較例5のクロロホルム処理残存成分の熱分解
成分のPy−GCMSクロマトグラムである。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水化処理された一次粒子の平均粒径が
    100nm以下の無機微粒子からなり、該溶媒処理残存
    成分に少なくともオルガノポリシロキサン構造を含むこ
    とを特徴とする電子写真トナー用外添剤。
  2. 【請求項2】 該オルガノポリシロキサン構造が下記一
    般式Aで表されることを特徴とする請求項1に記載の電
    子写真トナー用外添剤。 【化1】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
    ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
    ル等のシリコーンオイル変性基、R″は炭素数1〜3の
    アルキル基又はアルコキシ基である。ただし重合度n,
    mは、1≦(n+m)である。)
  3. 【請求項3】 疎水化処理された一次粒子の平均粒径が
    100nm以下の無機微粒子からなり、該溶媒処理残存
    成分の熱分解成分中に、少なくとも環状シロキサン構造
    を含むことを特徴とする電子写真トナー用外添剤。
  4. 【請求項4】 該環状シロキサン構造が下記一般式Bで
    表される(ただし3≦n)ことを特徴とする請求項3に
    記載の電子写真トナー用外添剤。 【化2】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
    ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
    ル等のシリコーンオイル変性基である。)
  5. 【請求項5】 該環状シロキサン構造が下記一般式Bで
    表される(ただし4≦n)ことを特徴とする請求項3に
    記載の電子写真トナー用外添剤。 【化3】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
    ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
    ル等のシリコーンオイル変性基である。)
  6. 【請求項6】 シリコーンオイルによって処理された、
    一次粒子の平均粒径が100nm以下の無機微粒子から
    なり、該溶媒処理残存成分に少なくともオルガノポリシ
    ロキサン構造を含むことを特徴とする電子写真トナー用
    外添剤。
  7. 【請求項7】 該オルガノポリシロキサン構造が下記一
    般式Aで表されることを特徴とする請求項6に記載の電
    子写真トナー用外添剤。 【化4】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
    ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
    ル等のシリコーンオイル変性基、R″は炭素数1〜3の
    アルキル基又はアルコキシ基である。ただし重合度n,
    mは、1≦(n+m)である。)
  8. 【請求項8】 シリコーンオイルによって処理された、
    一次粒子の平均粒径が100nm以下の無機微粒子から
    なり、該溶媒処理残存成分の熱分解成分中に、少なくと
    も環状シロキサン構造を含むことを特徴とする電子写真
    トナー用外添剤。
  9. 【請求項9】 該環状シロキサン構造が下記一般式Bで
    表される(ただし3≦n)ことを特徴とする請求項8に
    記載の電子写真トナー用外添剤。 【化5】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
    ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
    ル等のシリコーンオイル変性基である。)
  10. 【請求項10】 該環状シロキサン構造が下記一般式B
    で表される(ただし4≦n)ことを特徴とする請求項8
    に記載の電子写真トナー用外添剤。 【化6】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
    ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
    ル等のシリコーンオイル変性基である。)
  11. 【請求項11】 シリコーンオイルとともに加熱処理さ
    れた、一次粒子の平均粒径が100nm以下の無機微粒
    子からなり、該溶媒処理残存成分に少なくともオルガノ
    ポリシロキサン構造を含むことを特徴とする電子写真ト
    ナー用外添剤。
  12. 【請求項12】 該オルガノポリシロキサン構造が下記
    一般式Aで表されることを特徴とする請求項11に記載
    の電子写真トナー用外添剤。 【化7】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
    ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
    ル等のシリコーンオイル変性基、R″は炭素数1〜3の
    アルキル基又はアルコキシ基である。ただし重合度n,
    mは、1≦(n+m)である。)
  13. 【請求項13】 シリコーンオイルとともに加熱処理さ
    れた、一次粒子の平均粒径が100nm以下の無機微粒
    子からなり、該溶媒処理残存成分の熱分解成分中に、少
    なくとも環状シロキサン構造を含むことを特徴とする電
    子写真トナー用外添剤。
  14. 【請求項14】 該環状シロキサン構造が下記一般式B
    で表される(ただし3≦n)ことを特徴とする請求項1
    3に記載の電子写真トナー用外添剤。 【化8】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
    ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
    ル等のシリコーンオイル変性基である。)
  15. 【請求項15】 該環状シロキサン構造が下記一般式B
    で表される(ただし4≦n)ことを特徴とする請求項1
    3に記載の電子写真トナー用外添剤。 【化9】 (上記式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、R′はア
    ルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変成フェニ
    ル等のシリコーンオイル変性基である。)
  16. 【請求項16】 無機微粒子がシリカ、酸化チタン又は
    アルミナからなることを特徴とする請求項1〜15のい
    ずれか一項に記載の電子写真トナー用外添剤。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか一項に記載
    の電子写真トナー用外添剤の製造方法であって、疎水化
    処理剤を無機微粒子に付着処理しながら又は付着処理の
    後に、加熱処理を行うことを特徴とする電子写真トナー
    用外添剤の製造方法。
  18. 【請求項18】 少なくとも結着樹脂と着色剤とからな
    る体積平均粒径15μm以下の電子写真用トナーにおい
    て、少なくとも請求項1〜16のいずれか一項に記載の
    電子写真トナー用外添剤が該トナーに混合されているこ
    とを特徴とする電子写真用トナー。
  19. 【請求項19】 請求項1〜16のいずれか一項に記載
    の電子写真トナー用外添剤と、1種以上のこれよりも一
    次粒子の平均粒径が小さい外添剤とが該トナーに混合さ
    れていることを特徴とする請求項18に記載の電子写真
    用トナー。
  20. 【請求項20】 請求項1〜16のいずれか一項に記載
    の電子写真トナー用外添剤と、1種以上のこれよりも平
    均粒径の大きな樹脂微粒子とが該トナーに混合されてい
    ることを特徴とする請求項18に記載の電子写真用トナ
    ー。
  21. 【請求項21】 請求項1〜16のいずれか一項に記載
    の電子写真トナー用外添剤と、これよりも一次粒子の平
    均粒径が小さい外添剤と、請求項1〜15のいずれか一
    項に記載の電子写真トナー用外添剤よりも平均粒径の大
    きな樹脂微粒子とが該トナーに混合されていることを特
    徴とする請求項18に記載の電子写真用トナー。
  22. 【請求項22】 静電荷像担持体上の静電荷像を静電荷
    像現像用現像剤により現像してトナー像を形成し、静電
    荷像担持体表面に転写材を介し転写手段を当接させ該ト
    ナー像を該転写材に静電転写する電子写真記録装置に用
    いる電子写真現像装置において、用いる現像剤が、磁性
    粒子からなるキャリアと請求項18〜21のいずれか一
    項に記載の電子写真用トナーとからなる二成分系の現像
    剤であることを特徴とする電子写真現像装置。
  23. 【請求項23】 静電荷像担持体上の多色に分割された
    静電荷像を複数の多色からなる静電荷像現像用現像剤に
    より現像してトナー像を形成し、静電荷像担持体表面に
    転写材を介し転写手段を当接させ該トナー像を該転写材
    に多数回もしくは一括して静電転写する電子写真記録装
    置に用いる電子写真現像装置において、用いる現像剤
    が、磁性粒子からなるキャリアと請求項18〜21のい
    ずれか一項に記載の電子写真用トナーとからなる二成分
    系の現像剤であることを特徴とする電子写真現像装置。
  24. 【請求項24】 現像ロール及び該現像ロール上に供給
    する現像剤の層厚を均一に規制する現像ブレードを備え
    た複数の多色現像装置によって、静電荷像担持体上に形
    成された多色に分割された静電潜像をそれぞれの色に対
    応する現像剤により現像し、静電荷像担持体表面に転写
    材を介し転写手段を当接させ該トナー像を該転写材に多
    数回もしくは一括して静電転写する電子写真記録装置に
    用いる電子写真現像装置において、用いる現像剤が、請
    求項18〜21のいずれか一項に記載されている電子写
    真用トナーからなる一成分系の現像剤であることを特徴
    とする電子写真現像装置。
  25. 【請求項25】 現像ロール及び該現像ロール上に供給
    する現像剤の層厚を均一に規制する現像ブレードを備え
    た複数の多色現像装置によって、静電荷像担持体上に形
    成された多色に分割された静電潜像をそれぞれの色に対
    応する現像剤により、それぞれの色に対応した複数の静
    電荷像担持体上に現像し、静電荷像担持体表面に転写材
    を介し転写手段を当接させ該トナー像を該転写材に順次
    静電転写する電子写真記録装置に用いる電子写真現像装
    置において、用いる現像剤が、請求項18〜21のいず
    れか一項に記載の電子写真用トナーからなる一成分系の
    現像剤であることを特徴とする電子写真現像装置。
  26. 【請求項26】 少なくとも静電荷像担持体を転写材の
    定着で駆動させる機構を含む画像形成装置に用いる電子
    写真現像装置において、用いる現像剤が、請求項1〜1
    6のいずれか一項に記載の外添剤がトナーに混合されて
    いる電子写真用トナー、又は、請求項18〜21のいず
    れか一項に記載されている電子写真用トナーからなる一
    成分系または二成分系の現像剤であることを特徴とする
    電子写真現像装置。
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