JP3963471B2 - 中間転写体を用いた画像形成方法に用いられるトナー - Google Patents

中間転写体を用いた画像形成方法に用いられるトナー Download PDF

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Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリなどの電子写真方式を用いた画像形成方法並びに装置及びそれに用いられるトナーに関し、詳しくは、中間転写ベルト等の中間転写体を介在させて、像担持体から中間転写体へトナー像を転写する一次転写、中間転写体上の一次転写画像を転写材へ転写する二次転写の各転写工程を経て画像形成を行う画像形成方法並びに装置及びそのためのトナーに関する。
I.像担持体、例えば感光体上に順次形成される複数の可視の色現像画像を無端状に走行する中間転写体、例えば中間転写ベルト上に順次重ね合わせて一次転写し、この中間転写体上の一次転写画像を転写材に一括して二次転写する中間転写方式の画像形成方法及び装置が知られている。
とりわけ、中間転写方式は、色分解された原稿画像をブラック、シアン、マゼンタ、イエローなどのトナーによる減色混合を用いて再現するいわゆる、フルカラー画像形成方法及び装置において各色トナー像の重ね転写方式として採用されている。
このような画像形成方法及び装置において、色現像画像を構成するトナーの一次転写時及び二次転写時における局部的な転写抜けに起因して、最終的な画像媒体である転写紙等による転写材上の画像中に、局部的に全くトナーが転写されず、所謂虫喰い状の部分を生ずることがある。
虫喰い状の画像は、面積画像の場合には、ある面積を以って転写抜けとなることにより生ずる他、ライン画像の場合には、ラインが途切れるように転写抜けを生ずることにより生ずる。かかる異常画像をなくするには、転写抜けが発生しないようにすることであり、つまり、転写性を向上させればよく、そのための技術として、以下に述べる技術が提案されている。
転写性を向上させるための既存の技術は、次の5つに分類できる。
〈1〉中間転写体の表面粗度低減に関する技術
a.中間転写体にエラストマーを使用し、かつ、中間転写体の表面粗度を規定することで、中間転写体と転写材との密着性を向上させて、転写性を向上、虫喰い状画像発生防止をはかる(特開平3−242667号公報)。
b.中間転写体の表面粗度を規定し、転写性向上、虫喰い状画像発生防止をはかる(特開昭63−194272号公報、特開平4−303869号公報、特開平4−303872号公報、特開平5−193020号公報)。
これら〈1〉の範疇に属する従来技術は、一次転写工程における像担持体と中間転写体間、二次転写工程における中間転写体と転写材間、でのトナー転写に関するもので、放電現像をともなうともいえる。ここで、中間転写体表面が極端な凹凸状の表面粗度であるとすると、凸部上と凹部上でのトナーに対する転写電界は、
凸部転写電界>凹部転写電界
となり、凸部転写電界が相対的に大きくなる。
そのわけは、次のように説明できる。平坦な表面を有する電極(I)と、この電極(I)に微小なエアギャップGpを介して対面する鋸歯状の表面を有する電極(II)を想定したとき、像担持体と中間転写体間、中間転写体と転写材間などの転写媒体間のトナー転写電界は、これら転写媒体間のエアギャップ電界として、
一次転写電界・・・像担持体/中間転写体間のエアギャップ電界
二次転写電界・・・中間転写体/転写材間のエアギャップ電界
で説明できる。
両電極相互の距離における短距離である凸部をII−1、長距離である凹部をII−2とすると、電極(I)、電極(II)に転写バイアス電圧が印加された場合、これら電極間の距離が離れている凹部II−2に比較し、距離が短い凸部II−1に放電が集中する。つまり、
凸部エアギャップ電界>凹部エアギャップ電界
となる。同様の理由により、中間転写体の表面粗度が大きい場合の凸部、凹部のエアギャップ電界は、
凸部転写電界>凹部転写電界
となる。
このようなことから、凸部、凹部両者のトナー形状を同一とみなした場合、凹部に比較して凸部でのトナーの方が大きい電界中に位置するので、大きな静電的力を受けて転写されやすくなる。よって、凸部に比較して、凹部は転写されにくいといえる。また、凹部のエッジなどに位置するトナーの中間転写体に対する付着力は、凸部のエッジなどに位置するトナーの中間転写体に対する付着力よりも大きいので、凹部は転写されにくいといえる。
つまり、1粒のトナーを色々な形の接触面に接触した場合を模視的に想定すると、トナーの実効付着面は、平面接触、及び、凸部接触に比べて、V型凹面でもU型凹面でも或いはより曲率半径の大きい開放凹面でも凹部接触の方が、接触面積が大きくなる。接触する互いの材料が同一系の場合、近接面(=付着面)に対してファン・デル・ワールス力が働くことから、実効付着面の大小は付着力の大小と同義となる。従って、トナーの付着力は
凹部付着力>凸部付着力
となる。
以上のことから、表面の凹凸による転写性の差異が実質上問題とならないレベルまで、中間転写体表面の粗度は粗さが少ない傾向にするのがよいといえる。このことは、感光体にもいえることであるが、感光体の表面粗度は、古くはSeドラムまで遡り、かかる感光体についてその表面粗度を転写性を考慮して一定値に抑制することは、周知の技術として知られている。
したがって、凹凸による転写性の差異が実質上問題とならないレベルまで、中間転写体表面の粗度を調整することは、虫喰い状画像の発生防止にとって、意味のあることである。
〈2〉転写媒体間での線速度差の設定に関する技術
転写媒体間の線速度を規定し、転写性向上、虫喰い状の異常画像発生防止をはかる(特開平2−213882号公報)。
この〈2〉の従来技術について、感光体と中間転写体との間の転写である一次転写を例にして説明する。感光体と中間転写体の線速度が等しい場合には、感光体とトナーとの間に働く付着力に対し転写電界のみでトナーを中間転写体側に移行するように電気的な力を作用させなければならない。しかるに、感光体と中間転写体との間に線速度差を設けたとき、つまり、両者間に一定の線速度差がある場合は、転写に際してトナーに対し、感光体・中間転写体の速度差に起因する機械的な力と転写電界による電気的な力の双方を作用させることができる。
したがって、機械的な力と転写電界による力の双方を作用させることのできる場合の方が転写電界による力のみを作用させる場合よりも転写性に優れていると云うことができ、虫喰い状画像を微視的な転写性欠如による現象と考えると、転写媒体間(感光体と中間転写体間)に線速度差を設けた方が虫喰い状の異常画像の解消に有利であるといえる。
〈3〉転写ニップ圧の低減に関する技術
転写ニップ圧を特定化し、転写性向上、虫喰い状画像発生防止をはかる(特開平1−177063号公報、特開平4−284479号公報)。
これらの〈3〉の従来技術について、感光体と中間転写体との間の転写である一次転写を例にして説明する。一次転写に際して感光体、中間転写体は機械的又は静電力により押圧されている(転写ニップ圧)。つまり、両者の間に介在するトナーは、押圧されていることとなる。この押圧による分子間距離の近接に伴い、ファン・デル・ワース力は増大し、また、トナーの凝集によるトナー分子間の引力も増大する。これらの理由から、転写性の観点から、虫喰い状画像の解消には、転写ニップ圧を低くするのが望ましいといえる。
〈4〉中間転写体の表面エネルギーの低減に関する技術
a.中間転写体材料の濡れ性を小に特定化し、転写性向上、虫喰い状画像発生防止をはかる(特開平2−198476号公報、特開平2−212867号公報)。ここで、濡れ性とは、液体と固体との間での付着力を意味する。付着力とは、異種の物質を引き離すのに要するエネルギーであり、したがって、液体の表面張力をγ、固体の上に液体を置くときの接触角をθとし、これら液体と固体間に作用する付着力をWで示すと、
W=γ(1+cosθ)・・・(1)
で表わすことができる。
Xなる材料の表面張力(=臨界表面張力)は以下の方法で求めることができる。
表面張力(γ)の異なる試薬を材料X上に滴下し、接触角(cosθ)を測定し、然る後、試薬の表面張力(γ)とそれぞれの接触角(coaθ)の関係を作図する。この作図にかかる、いわゆるジスマンプロットの各点を結びその延長線がcosθ=1の線と交わる点の表面張力(γe)を求める。この求められた表面量力を臨界表面張力(=表面張力)と称する。
ここで、任意の同一試薬、例えば水で、各種材料の濡れ性(W)を測定したとすると、
イ.試薬一定であるから、(1)式における表面張力(γ)は一定となる。
ロ.したがって、濡れ性(W)と接触角(cosθ)は比例関係になる。
上記a、bより、同一試薬で各種材料の濡れ性(W)を測定することは同一表面張力(γ)で接触角(cosθ)を求めているといえる。一方、ジスマンプロットは多くの場合、直線となり、その勾配は材料により極端に異なることはない。以上より、同一試薬、例えば水による材料の濡れ性比較は、材料の表面張力比較だともいえる。
前記特開平2−198476号公報、特開平2−212867号公報記載の技術では、濡れ性の小さい中間転写材料を用いて虫喰い状の画像の発生を防止しようとしているが、これは言い換えれば、表面エネルギーの小さい中間転写材料を用い、虫喰い状の画像の発生を防止しているものといえる。
b.中間転写体を多層構成とし、離型性に優れた材料を最表層とすることで転写性向上、虫喰い状画像発生防止をはかる(特開昭62−293270号公報、特開平5−204255号公報、特開平5−204257号公報、特開平5−303293号公報)。
c.中間転写体表面に離型性に優れた物質を供給し、転写性向上、虫喰い状画像発生防止をはかる(特開昭58−187968号公報)。
上記〈4〉の各技術では、中間転写体の表面張力を低く抑え、トナーに対する離型性を向上させ、転写材に対する転写性を改善している。異種物質間の付着力は、表面張力の関数として表わされ、表面張力の増加に伴い、中間転写体に対するトナーの付着力が増大することは周知の事実である。ここで、純物質の場合、表面張力は表面エネルギーと同義である。また、一般的に純物質でなくとも、濡れ性と同様に表面張力は表面エネルギーの代用特性として扱われている。
上記〈4〉の各技術について、トナーと像担持体、トナーと中間転写体、トナーと転写材の、各付着力は、各部材の静電気力、ファン・デル・ワールス力等、作用する全ての物理的な力を総合した力である。
〈5〉中間転写体表面のトナーフィルミング層の除去に関する技術
中間転写体表面をフィルミング研磨などによりリフレッシュして、転写性を維持し、経時による虫喰い状画像発生の防止をはかる(特開平5−273893号公報、特開平5−307344号公報、特開平5−313526号公報、特開平5−323802号公報)。
前記した〈1〉〜〈4〉の技術のうち、仮りに、〈4〉の技術課題が達成されて中間転写体の表面張力が理想どおりに低減されたとすると、中間転写体のフィルミングは発生しなくなり、〈5〉の技術は不要となる。つまり、〈5〉の技術は例えば〈4〉の技術を補う補完技術であるといえる。
II.一方、二次転写工程における虫喰い画像の発生防止に関する従来技術は次のように整理することができる。二次転写工程における虫喰い画像は、二次転写の手段として、ローラを媒介とするローラ転写を行う場合に発生しやすい。それは、次のa、bの2つの理由による。
a.フルカラー画像の場合、トナー層厚が厚くなることに加え、ローラによる接触圧力により、中間転写体の表面とトナー間の非クーロン力である機械的な付着力が強力に発生すること、つまり、ローラの圧接によるローラ圧の増大により機械的付着力が増大し、トナーの実効密度が増大し、トナー近接によりファン・デル・ワールス力が増大し、その結果、トナー間付着力が増大する。
b.画像形成プロセスを繰り返し実行する過程において、中間転写体表面にトナーがフィルム状に付着するトナーのフィルミング現象を起こし、中間転写体表面とトナーとの間に付着力が発生する。つまり、一般的に、中間転写体にはトナーフィルミングが発生しないように表面張力又は表面エネルギーの小さい材料が選択使用されるが、その場合においても、
(i)「中間転写体とトナー」間の表面張力に見合う付着力は発生してしまう。そして、ひとたび、トナーフィルミングが発生すると、「中間転写体とトナー」との間の付着力は、
(ii)トナー同士の表面張力で決定される付着力
となるが、ここで、(i)の付着力よりも(ii)の付着力の方が大きいことは明白である。
以上により、トナー間付着力が増大することから、転写が部分的になされない中抜け現象が発生し、虫喰い画像を生ずるといえる。
かかる中抜け現象を回避する手段として、米国特許 第5,053,827号(METHODO AND APPARATUS FOR INTERMITTENT CONDITIONING OF A TRANSFER BELT)に開示された技術がある。
この米国特許には、中間転写体としての中間転写ベルトの表面エネルギーよりも小さい表面エネルギーを有するフッ素系の材料からなる部材で構成されているローラ(conditioning mean)を中間転写ベルト表面に当て、中間転写ベルト表面の表面エネルギーを減じるコンディショニングプロセスを有する、との開示がある。
さらに、ポリカーボネートを用いた中間転写ベルトを具体例として、その初期の表面エネルギーは37〜38dyn−cmであり、コンディショニングプロセスを用いないと40〜45dyn−cmに上昇し、40dyn−cmを越えると転写の不具合が発生するとしている。
この不具合を回避するために、上記したように、例えば、30dyn−cm以下のフッ素をベースとした材料で形成されたローラをベルトに当て、表面にフッ素材料の薄いコート層を形成し、ベルト表面の表面エネルギー上昇を抑制することが述べられている。
さらに、この米国特許には、ベルトの表面エネルギーを下げすぎると、逆に感光体から中間転写ベルトへの転写に不具合が発生する旨の開示がある。
〈1〉我々は、後述する図1に示す中間転写ベルト(19)を用いた画像形成装置において、ポリカーボネートを材料とした中間転写ベルトを用いたところ、経時にて二次転写において、虫喰い状の画像が発生した。
〈2〉中間転写ベルトに潤滑剤として、ステアリン酸亜鉛を適量塗布した実験を行ったところ、二次転写の不具合は解消されたが、トナーの付着量が減少し、"かすれ"状の画像が発生し、その発生場所を確認したところ、一次転写工程にて起こっていることが判明した。
〈3〉フッ素系の材料であるETFE(エチレン−テトラフロロエチレ共重合体)を用いた中間転写ベルトでは、初期から上記"かすれ"現象が発生した。これを従来例と照らし合わせてみると、中間転写ベルトの表面エネルギーが前記コンディショニングプロセスによりあるレベルに抑制されるのに対して、トナー像担持体である感光体は、クリーニングブラシローラなどにより表面を研磨しているものの、経時的に中間転写ベルトと同様に表面にトナーがフィルム状に付着したり、オゾン、NOxなど、コロナチャージャの放電生成ガスにより汚染されて徐々に表面エネルギーが上昇し、トナーは感光体側へ機械的に付着し易くなり、転写性が損なわれることによるものと考えられる。
〈4〉かかる転写性能の劣化は、トナー像の一部が転写されない不具合の他に、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順に中間転写体へ像を重ねる作像順を有する装置において、黒文字部などブラックトナー単色で再現される像部として転写されたブラックトナー像が以降の工程にて、感光体へ逆に転写されてしまう不具合としても顕在化する。ちなみに、ETFEの中間転写ベルトにて初期から不具合が発生したのは、初期状態にて感光体表面と中間転写ベルト表面の表面エネルギー差が大きく異なっているためであると考えられる。
これらの不具合を回避するために、前記米国特許にかかる技術では、中間転写ベルトの表面エネルギーが高くなりすぎたときに、コンディショニングプロセスを動作させることにしている。具体的には、予め決められたコピー枚数を超えた時点にて、コンディショニングプロセスを作動させる。
また、この転写方式には「転写時トナー散り」(以下、転写チリ)が生じ易いという問題も内在している。
ここで、転写チリとは、転写時に、可視像が、本来転写されるべき位置に転写されず、その周辺部に拡散して転写されてしまい、結果として画像がぼやけてしまう現象であり、特に細線部分で画像のシャープさを損なわせるものである。
上記中間転写方式において、画質を改善する代表的な従来技術としては、
〈1〉高抵抗トナーを中間転写媒体に非静電的に転写後、記録シートを介在させて加熱ロールにて押圧転写定着する(特開昭63−34570号公報・・・特許文献1)、〈2〉導電性トナーを中間転写媒体に非静電的に転写後、記録シートを介在させて加熱ロールにて押圧転写定着する(特開昭63−34571号公報・・・特許文献2)、〈3〉トナー像を中間転写媒体に転写する毎に、用紙剥離チャージャで転写されたトナー像の除電を行う(特開平1−282571号公報・・・特許文献3)、〈4〉最終転写段階の転写電位を直前の転写電位より大きくし、かつ各転写段階へ移る間に中間転写媒体に所定電圧を印加する(特開平2−183276号公報・・・特許文献4)、〈5〉中間転写体から用紙に可視像を転写する手段に至る前の中間転写体上の電荷を除電する手段を設ける(特開平4−147170号公報・・・特許文献5)、等が挙げられる。
しかしながら、これらの従来技術のうち、〈1〉、〈2〉では、加熱ロールにより押圧転写定着し得る記録シートが必要となり、前記bの中間転写体ダブル転写方式の利点であるところの、ペーパーフリー性を活かすことができない。
また、〈3〉〜〈5〉では、いずれの場合でも、除電や電圧印加の手段及び/又はこの制御手段を設ける必要が生じマシン制御機構が煩雑になるばかりでなく、マシンの小型化の妨げともなる。
また、特開平7−181732号公報(特許文献6)や特開平7−181733号公報(特許文献7)に中間転写方式の画像形成装置に使用されるトナーとして、形状を球形化することにより転写時の中抜けや飛び散りが改善されることが記載されているが、中抜けに関しては若干の改良効果はあるものの、まだ効果は不十分であるし、転写チリに関してはほとんど効果がなかった。特に、一成分現像においては形状を球形化することにより、ブレードとの間の摩擦帯電が不十分となりトナーの帯電が不安定になるという問題を有している。
虫喰い状画像の発生要因として従来技術の項のIで述べた内容を整理すると、5つの要因に分けることができた。しかし、これらの要因はそれぞれ独立して転写性を向上させる技術として提案されているものである。ちなみに、これらの要因を組み合わせて虫喰い状画像の発生防止効果の確認をしたところ、効果のあるもの、ないもの、と結果はまちまちであった。
一方、従来技術の項のIIで述べた内容に即して、本発明の発明者も同様の実験を行ったが、中間転写ベルトの表面エネルギーが高くなり過ぎることを予め決められたコピー枚数で検知代用することは、あらゆる場合を想定すると非常に困難であることが判明した。その理由は、コンディショニングプロセスにて中間転写ベルト表面に供給される表面エネルギーを下げる剤の量とコンディショニングプロセス間にて上昇する表面エネルギーの量、具体的には転写工程で削られる剤の量および中間転写ベルト表面に付着するトナーの量は常に一定ではないからである。
このため、中間転写ベルトに供給される表面エネルギー下降剤の量が多い(あるいは、二次転写工程で中間転写ベルトから削られる表面エネルギー下降剤の量が少ないとき、又は一次転写工程で中間転写ベルトの表面に付着するトナーの量が少ない)場合は、感光体から中間転写ベルトへ転写する工程にて転写の不具合が発生し、中間転写ベルトに供給される表面エネルギー下降剤の量が少ない(あるいは、二次転写工程で中間転写ベルトから削られる表面エネルギー下降剤の量が多いとき、又は一次転写工程で中間転写ベルトの表面に付着するトナーの量が多い)場合は、中間転写ベルトから転写紙へ転写する工程での二次転写の不具合が発生してしまう。
特開昭63−34570号公報 特開昭63−34571号公報 特開平1−282571号公報 特開平2−183276号公報 特開平4−147170号公報 特開平7−181732号公報 特開平7−181733号公報
本発明は、これらの従来技術を踏まえ、所謂虫喰い状画像の発生と転写チリの発生を効果的に抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、中間転写体上に一次転写し、この中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する中間転写方式の画像形成装置において発生しやすい転写中抜けや転写チリの発生を防止し、転写品質の良好なトナーを提供することにある。
中間転写体上に一次転写し、この中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する中間転写方式の画像形成方法においては、転写時に画像の一部が局部的に全く転写しない転写中抜けや、転写時に可視像が本来転写されるべき位置に転写されず、その周辺部に拡散して転写されてしまう現象"転写チリ"がしばしば発生する。
本発明によれば、像担持体上に形成される可視の色現像画像を無端状に移動する中間転写体上に一次転写し、この中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する中間転写方式の画像形成方法に使用されるトナーであって、該トナーの薄層をコロナ放電させた時のトナー層電位の変化量の絶対値が100V以下であることを特徴とする静電荷現像用トナーが提供される。
一般に、中間転写体上に一次転写し、この中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する中間転写方式の画像形成方法においては、転写時に可視像が本来転写されるべき位置に転写されず、その周辺部に拡散して転写されてしまう現象"転写チリ"がしばしば発生する。
この現象について、発明者らが検討した結果、特に転写材上に重ね転写を行なう場合、電界に繰り返しさらされるため、トナー中に電荷が注入されやすいトナーほど、徐々にトナーの帯電量が上昇し、相互のクーロン力の反発によってトナーが散り易い、即ち"転写チリ"が発生し易いことがわかった。
そして、"転写チリ"の発生を防止するためには、トナー中に電荷が注入されにくいトナー、換言すれば、トナーの薄層をコロナ放電させた時のトナー層電位の変化量の少ないトナーを用いることにより達成でき、該変化量の絶対値が150V以下の場合、"転写チリ"の発生防止効果が優れており、100V以下である場合その効果がさらに大きいことを見い出し、本発明を完成するに至った。
本発明により、ベルト等の中間転写媒体を介在させて、一次・二次の転写工程を行う中間転写方式を用いた画像形成装置において、転写時に画像の一部が局部的に全く転写しない転写中抜けや、転写時に画像周囲にトナー粒子が飛び散る所謂転写チリのないトナーが提供されるという極めて優れた効果が奏される。
本発明においては、前記電荷注入の度合を評価する方法として、以下の方法によった。
〈1〉トナーをカスケード現像装置によりアルミ板上に0.8mg/cmとなるように現像させる。
〈2〉アルミ板上にアースをとり表面電位計でトナーの表面電位を測定する。
〈3〉コロトロン帯電器でトナー層を帯電させる。
〈4〉帯電後、再度トナー層電位を測定する。
〈5〉〈2〉の電位と〈4〉の電位の差を電荷注入の度合とする。
上記方法において、湿度が35〜75%RHにおいてチャージャーハイト20mm、印加電圧5kV時で、上記〈5〉の値が150Vを超えるトナーは転写チリの発生が多く、150V以下のトナーでは転写チリが少ない。湿度が75%RH以上の場合には表面電位に影響が出るので調湿された室内で帯電、測定する。100V以下のトナーを使用すれば、その効果がさらに大である。したがって、本発明に係わる上記の値が150V以下のトナーは、その好ましい実施の態様として、上記値が100V以下のトナーを包含する。
また、本発明によれば、像担持体上に形成される可視の色現像画像を無端状に移動する中間転写体上に一次転写し、この中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する中間転写方式の画像形成方法に使用されるトナーであって、該トナーと前記像担持体との間で生じる摩擦帯電量の絶対値が20V以下であることを特徴とする静電荷現像用トナーが提供される。
一般に、中間転写体上に一次転写し、この中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する中間転写方式の画像形成方法においては、転写時に可視像が本来転写されるべき位置に転写されず、その周辺部に拡散して転写されてしまう現象"転写チリ"がしばしば発生する。
この現象について、発明者らが検討した結果、特に転写材上に重ね転写を行なう場合、トナーと像担持体、即ち感光体と間の摩擦により、トナー中の帯電量が上昇しやすいトナーほど、徐々にトナーの帯電量が上昇し、相互のクーロン力の反発によってトナーが散り易い、即ち"転写チリ"が発生し易いことがわかった。
そして、"転写チリ"の発生を防止するためには、トナー中の電荷量が上昇しにくいトナー、換言すれば、トナーと感光体との間に生じる摩擦帯電量の少ないトナーを用いることにより達成でき、該摩擦帯電量の絶対値が20V以下の場合、"転写チリ"の発生防止効果が優れていることを見い出し、本発明を完成するに至った。
本発明においては、前記トナーと感光体との摩擦帯電量を評価する方法として、以下の方法によった。
〈1〉感光体の表層と同一な構成材料をアルミ板上に塗膜形成する。
〈2〉アルミ板上にアースをとり表面電位計で塗膜表面電位を測定する。
〈3〉トナーを両面テープに貼りクロックメーターで20回アルミ板を擦る。
〈4〉摺擦後、再度塗膜電位を測定する。
〈5〉〈2〉の電位と〈4〉の電位の差をトナーと感光体との間の摩擦帯電量とする。
ここで、摩擦帯電は上述したモデル化した板を使用しなくても暗所で実際の複写機に使用されている感光体をそのまま用い測定してもよい。
上記方法において、上記〈5〉の値が20Vを超えるトナーは転写チリの発生が多く、20V以下のトナーでは転写チリが少なく、その効果が大である。
静電荷像現像用トナーは、着色剤、バインダー樹脂、荷電制御剤等から構成されるが、本発明において、トナー中に電荷が注入されにくいトナー、即ちトナーの薄層をコロナ放電させた時のトナー層電位の変化量の絶対値が20V以下のトナーは、トナー構成成分である着色剤、バインダー樹脂、荷電制御剤等を選択、組み合わせ、或いは配合割合を調整することにより得ることができる。
また、発明者らが検討した結果、理由は不明確であるが、トナー中に疎水化されたシリカ微粒子と酸化チタン微粒子を含有することにより虫喰い状画像発生と転写チリの両問題点が改善されることを見いだした。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる疎水化されたシリカ微粒子としては、HDK H 2000、HDK H 2000/4、HDK H 2050EP、HVK21(以上ヘキスト)やR972、R974、RX200、RY200、R202、R805、R812(以上日本アエロジル)がある。また、酸化チタン微粒子としては、P−25(日本アエロジル)やSTT−30、STT−65C−S(以上チタン工業)、TAF−140(富士チタン工業)、MT−150W、MT−500B、MT−600B(以上テイカ)などがある。特に疎水化処理された酸化チタン微粒子としては、T−805(日本アエロジル)やSTT−30A、STT−65S−S(以上チタン工業)、TAF−500T、TAF−1500T(以上富士チタン工業)、MT−100S、MT−100T(以上テイカ)、IT−S(石原産業)などがある。疎水化処理されたシリカ微粒子及び酸化チタン微粒子を得るためには、親水性の微粒子をメチルトリメトキシシランやメチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤で処理して得ることができる。
以下に具体的なカップリング剤を示す。
CF(CH2SiCl
CH(CHSiCl
CH(CHSiCl
CH(CHSiCl
CH(CHSi(OCH
CH(CHSi(CH)Cl
CH(CHSi(OCH
CH(CHSi(CH)(OCH
CH(CHSi(OCH
CH(CHCONH(CHSi(OC
CH(CHCOO(CHSi(OCH
CH(CHSi(OCH
CH(CHSi(CH)(OCH
CH(CHSONH(CHSi(OC
CH(CH(CHSi(OCH
CF(CHSiCl
CF(CFSiCl
CF(CF(CHSiCl
CF(CF(CHSiCl
CF(CFCHCHSi(OCH
CF(CF(CHSi(CH)Cl
CF(CHSi(OCH
CF(CHSi(CH)(OCH
CF(CF(CHSi(OCH
CF(CFCONH(CHSi(OC
CF(CFCOO(CHSi(OCH
CF(CF(CHSi(OCH
CF(CF(CHSi(CH)(OCH
CF(CFSONH(CHSi(OC
CF(CF(CHSi(OCH 等。
ここで、疎水性の酸化チタンを用いることによりさらに転写中抜け、転写チリが両者とも良化することを見い出した。
トナーに対し疎水化されたシリカ微粒子は0.05から2重量部が適当でさらに好ましくは0.1から1.0重量%である。シリカ微粒子量が多いと転写チリが多く、また少ないと転写中抜けが多いことが観察された。また、シリカに対する酸化チタンの比率は10:1〜1:1が適当である。酸化チタンが多いと帯電が低下するし、また少ないと転写チリと転写中抜けの両立ができない。
また、これらはトナーを非相溶の樹脂から構成することによっても解決することができる。これは、以下に示す理由のどちらか、若しくは相乗効果により良化しているものと想定される。
(1)トナーが非相溶の樹脂構成をとることによりトナー粒子表面に帯電の比較的強い部分と比較的弱い部分ができ、それらが相互作用を持つことによりトナー粒子が画像周囲に散らばったり一部が欠落することがない。
(2)導電性が異なる層ができるため、転写電界によって形成される電気力線が歪ず、トナー粒子が画像周囲に散らばったり一部が欠落することがない。
トナーを構成する非相溶の樹脂は、特に限定されないが、具体的には一方がスチレン−アクリル共重合体から構成され、もう一方がポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂のうちの1種或いは混合物から構成することができる。
本発明に用いられるトナーはその他材料に関しては公知のものが全て可能である。
バインダー樹脂としては、ポリスチレン、ポリpークロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の重合体;スチレン−pークロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−αークロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられる。非相溶となる組合せとしては、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体とポリエステルやエポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂のように特性の大きく異なる樹脂を混ぜたり、同一樹脂系でも分子量分布が大きく異なるものや置換基の大きく異なる組合せでも得ることができる。
このようなエポキシポリオール樹脂としては、特願平5−119826号記載の、(i)エポキシ樹脂例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂と(ii)2価フェノールのアルキレンオキサイド付加物若しくはそのグリシジルエーテルと(iii)エポキシ基と反応する活性水素を分子中に1個有する化合物を反応してなるポリオール(A)、(i)エポキシ樹脂と(ii)2価フェノールと(iii)エポキシ基と反応する活性水素を分子中に1個有する化合物を反応してなるポリオール(B)を挙げることができる。
着色剤としては公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えばカーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー、(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。使用量は一般にバインダー樹脂100重量部に対し0.1〜50重量部である。
本発明のトナーは、必要に応じて帯電制御剤を含有してもよい。帯電制御剤としては公知のものが全て使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又は化合物、タングステンの単体又は化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。
本発明において荷電制御剤の使用量は、バインダー樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定されるもので、一義的に限定されるものではないが、好ましくはバインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の範囲で用いられる。より好ましくは、2〜5重量部の範囲がよい。0.1重量部未満では、トナーの負帯電が不足し実用的でない。10重量部を越える場合にはトナーの帯電性が大きすぎ、キャリアや帯電部材との静電的吸引力の増大のため、現像剤の流動性低下や、画像濃度の低下を招く。
またその他の添加剤として例えば脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウムなど)、その他の金属酸化物(酸化アルミニュウム、酸化錫、酸化アンチモンなど)、フルオロポリマー等を含有してもよい。
本発明においてはトナー単独で現像剤となし静電潜像を顕像化する、所謂一成分現像法で現像してもよいし、トナーとキャリアを混合してなる二成分現像剤を用いて静電潜像を顕像化する二成分現像法で現像してもよい。特に一成分現像においては、形状を球形化処理することにより帯電が不安定になることが知られており本発明が有効である。
二成分現像法で使用されるキャリアとしては鉄粉、フェライト、ガラスビーズ等、従来と同様である。なおこれらキャリアは樹脂を被覆したものでもよい。この場合使用される樹脂はポリ弗化炭素、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、フェノール樹脂、ポリビニルアセタール、シリコーン樹脂等である。いずれにしてもトナーとキャリアとの混合割合は、一般にキャリア100重量部に対しトナー0.5〜6.0重量部程度が適当である。
本発明にかかる画像形成の一例として、カラー複写機の例を図1〜図4により説明する。
なお、図1はカラー複写機の全体構成を示し、図2はこのカラー複写機のうちのカラー画像記録装置を拡大して示したものである。図3は、図2に示したカラー画像記録装置と一部構成を異にするもので、後述するように、図2に示す構成では、感光体クリーニングユニット(10)に潤滑剤(39)を塗布する手段及び、中間転写ベルト(19)に潤滑剤(37)を塗布する手段をそれぞれ備えているのに対し、図3に示す構成ではこれらの手段を備えていない点が異なるだけで、その他の構成は同じである。
中間転写体としては、中間転写ベルトの他に、中間転写ドラムとして構成することも考えられるが、以下の説明では、ベルトとして構成した例で説明する。
図1において、カラー画像読み取り装置(以下、カラースキャナという。)(1)は、カラー画像の読み取りに際し、原稿(3)の画像を照明ランプ(4)で照明し、その反射光を、ミラー(5−1)、(5−2)、(5−3)などのミラー群およびレンズ(6)を介してカラーセンサ(7)に結像する。
カラーセンサ(7)に結像された原稿のカラー画像情報は、ブルー、グリーン、レッド(以下、B、G、Rと略記する。)の各色分解光毎に読み取られ、電気的な信号に変換される。カラーセンサ(7)は、この例では、B、G、Rの色分解手段と、CCDのような光電変換素子で構成されており、3色同時読み取りを行う。
このようにしてカラースキャナ(1)で得られたB、G、Rの色分解画像信号の強度レベルを基にして、画像処理部(図示なし)で色変換処理を行い、ブラック(以下、Bkで示す)、シアン(以下、Cで示す)、マゼンタ(以下、Mで示す)、イエロー(以下、Yで示す)のカラー画像データを得る。
これらのカラー画像データを、カラー画像記録装置(以下、カラープリンタという)(2)において、Bk、C、M、Yの各色にて顕像化を行い、これらの顕像化されたトナー像を重ね合わせて最終的に4色のフルカラー画像を得る。
次に、カラープリンタ(2)の概要を図1を参照しつつ説明する。
書き込み光学ユニット(8)は、カラースキャナ(1)からのカラー画像データを光信号に変換して、原稿画像に対応した光書き込みを行い、像担持体としての、ドラム状をした感光体(9)に静電潜像を形成する。
書き込み光学ユニット(8)は、レーザ光源(8−1)と、その発光駆動装置(図示なし)、ポリゴンミラー(8−2)およびその回転用モータ(8−3)とfθレンズ(8−4)や反射ミラー(8−5)などで構成されている。
感光体(9)は矢印で示す如く反時計回りの向きに回転するが、そのまわりには、感光体クリーニングユニット(クリーニング前除電器を含む)(10)、除電ランプ(11)、帯電器(12)、電位センサ(13)、Bk現像器(14)、C現像器(15)、M現像器(16)、Y現像器(17)、現像濃度パターン検知器(18)、中間転写体としての中間転写ベルト(19)等が配置されている。
各現像器は、図2に示すように、静電潜像を現像するために現像剤の穂を感光体(9)の表面に接触させて回転する現像スリーブ(14−1)、(15−1)、(16−1)、(17−1)と、現像剤を汲み上げ、撹拌するために回転する現像パドル(14−2)、(15−2)、(16−2)、(17−2)及び現像剤のトナー濃度検知センサ(14−3)、(15−3)、(16−3)、(17−3)などで構成されている。
待機状態では4個の現像器の全てについて、現像スリーブ上の現像剤が穂切り(現像不作動)状態になっているが、現像動作の順序(カラー画像形成順序)が、Bk、C、M、Yの例で以下、説明する。但し、画像形成順序はこれに限定されるものではない。
コピー動作が開始されると、カラースキャナ(1)で所定のタイミングからBk画像データの読み取りが開始される。同時に、図2に示されていない感光体の駆動機構により、感光体(9)は反時計回りの向きに回転駆動されるとともに、感光体(9)は帯電器(12)により一様に帯電させられる。
カラースキャナにより読み取られたBk画像データに基づき、レーザ光による光書き込み・潜像形成が始まる。以下、Bk画像データによる静電潜像をBk潜像と称する。C、M、Yの各画像データに基づき形成された各静電潜像もこれに準じてC潜像、M潜像、Y潜像とそれぞれ称することとする。
Bk潜像の先端部から現像可能とすべく、Bk現像器(14)の現像位置に潜像先端部が到達する前に現像スリーブ(14−1)を回転開始して現像剤の穂立てを行い、Bk潜像をBkトナーで現像する。以後、Bk潜像領域の現像動作を続けるが、Bk潜像後端部がBk現像位置を通過した時点で、速やかにBk現像スリーブ(14−1)上の現像剤の穂切りを行い、現像不動作状態にする。これは、少なくとも、次のC潜像先端部が到達する前に完了させる。なお、穂切りは現像スリーブ(14−1)の回転方向を、現像動作中とは逆方向に切り換えることで行う。
感光体(9)に形成したBkトナー像は、感光体と等速駆動されている中間転写ベルト(19)の表面に転写される(以下、感光体から中間転写ベルトへのトナー像の転写を「一次転写」と称する)。一次転写は、感光体(9)と中間転写ベルト(19)の接触状態において後述の転写バイアスローラ(20)に所定のバイアス電圧を印加することで行う。
中間転写ベルト(19)に、感光体(9)に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像を、同一面に順次位置合わせして、4色重ねのベルト転写画像を形成し、その後、転写紙(24)に一括転写を行う。
感光体(9)には、順次、Bk、C、M、Yのトナー像が形成され、形成された順に中間転写ベルトの同一面に順次位置合わせして4色重ねのベルト転写画像が形成される。こうして、フルカラーのトナー画像が形成された後、該フルカラーのトナー画像は転写材としての転写紙(24)(図1参照)に一括転写される。この、中間転写ベルト(19)から転写材としての転写紙(24)への転写を二次転写と称する。
ところで、感光体(9)では、Bk工程の次にC工程に進むが、所定のタイミングからカラースキャナによるC画像データの読み取りが始まり、その画像データによるレーザ光書き込みでC潜像形成を行う。
C現像器(15)は、その現像位置に対して、先のBk画像潜像後端部が通過した後でかつ、C潜像の先端が到達する前に現像スリーブ(15−1)を回転開始して現像剤の穂立てを行い、C潜像をCトナーで現像する。
以後、C潜像領域の現像を続けるが、潜像後端部が通過した時点で先のBk現像器の場合と同様にC現像スリーブ(15−1)上の現像剤の穂切りを行う。これもやはり、次のM潜像先端部が到達する前に完了させる。なお、M及びYの工程については、それぞれの画像データ読み取り・潜像形成・現像の動作が上述のBk、Cの工程と同様であるので、説明を省略する。
図2において、中間転写ベルト(19)は、転写バイアスローラ(20)、駆動ローラ(21)及び従動ローラ(35)に掛け回されている。中間転写ベルト(19)は転写バイアスローラ(20)を介して感光体に圧接されていて、圧接部において、適度のニップ圧力が加えられている。駆動ローラ(21)には、図示しない駆動モータが連結されており、この駆動モータにより、駆動制御される。
ベルトクリーニングユニット(22)は、ブラシローラ(22−1)、ゴムブレード(22−2)及びベルトからの接離機構(22−3)等で構成されている。1色目のBk画像をベルト転写した後の、2、3、4色目をベルト転写している間は、接離機構(22−3)によってベルト面から離間させておく。
紙転写ユニット(23)は、紙転写バイアスローラ(23−1)、ローラクリーニングブレード(23−2)及びベルトからの接離機構(23−3)等で構成されている。紙転写バイアスローラ(23−1)は、通常は、中間転写ベルト(19)のベルト面から離間しているが、中間転写ベルト(19)の面に形成された4色の重ね画像を、転写紙(24)に一括転写するときに、タイミングをとって接離機構(23−3)で押圧され、該ローラ(23−1)に所定のバイアス電圧を印加して転写紙への転写を行う。
図2に示すように、転写紙(24)は、給紙ローラ(25)及びレジストローラ(26)によって中間転写ベルト(19)面の4色重ね画像の先端部が紙転写位置に到達するタイミングに合わせて図2に示す駆動ローラ(21)と紙転写バイアスローラ(23−1)間に給紙され、二次転写される。転写後の転写紙(24)は、搬送ベルト(27)により、搬送されて定着器に送られ、画像を定着された後、トレイに排出される。
中間転写ベルト(19)の動き方は、1色目のBkトナー像のベルト転写が後端部まで終了した後の動作方式として、次の3通りが考えられ、この中の1方式か、又はコピーサイズ、コピー速度などに応じて効率的な方式の組合せによって動作させる。
(i)一定速往動方式
〈1〉Bkトナー像のベルト転写後も、そのまま一定速度で往動を続ける。
〈2〉そして、中間転写ベルト(19)面上のBk画像先端位置が、再び感光体(9)との接触部のベルト転写位置に到達したとき、感光体(9)側には次のCトナー像の先端部が丁度、その位置にくるように、タイミングをとって、画像形成されている。
その結果、C画像は、Bk画像に正確に位置合わせして中間転写ベルト(19)上に重ねてベルト転写される。
〈3〉その後も、同様の動作によって、M、Y画像形成工程に進み、4色重ねのベルト転写画像を得る。
〈4〉4色目のYトナー像ベルト転写工程に引き続き、そのまま往動しながら、ベルト面上の4色重ねトナー像を、上記したように転写紙(24)に一括転写する。
(ii)スキップ往動方式
〈1〉Bkトナー像のベルト転写が終了したら、感光体(9)面から中間転写ベルト(19)を離間させ、そのままの往動方向に高速スキップさせて、所定量を移動したら当初の往動速度に戻す。また、その後再び感光体(9)に中間転写ベルト(19)を接触させる。
〈2〉そして、中間転写ベルト(19)面上のBk画像先端位置が、再びベルト転写位置に到達したとき、感光体(9)側には次のCトナー像の先端部が丁度その位置にくるように、タイミングをとって画像が形成されている。その結果、C画像はBk画像に正確に位置合わせして重ねてベルト転写される。
〈3〉その後も、同様動作によって、M、Y画像に進み、4色重ねのベルト転写画像を得る。
〈4〉4色目のYトナー像ベルト転写工程に引き続き、そのままの往動速度で、中間転写ベルト(19)面上の4色重ねトナー像を転写紙(24)に一括転写する。
(iii)往復動(クイックリターン)方式
〈1〉Bk像のベルト転写が終了したら、感光体(9)面から中間転写ベルト(19)を離間させ、往動停止させると同時に逆方向に高速リターンさせる。このリターン動作により、中間転写ベルト(19)面上のBk画像先端位置が、ベルト転写相当位置を逆方向に通過し、さらに、予め設定された距離分を移動した後に停止させて、待機状態にする。
〈2〉次に、感光体(9)側のCトナー像の先端部が、ベルト転写位置より手前の所定位置に到達した時点で、中間転写ベルト(19)を再び往動方法にスタートさせる。また、中間転写ベルト(19)を感光体(9)面に再び接触させる。この場合も、C画像が中間転写ベルト(19)面上でBk画像に正確に重なるような条件に制御されてベルト転写される。
〈3〉その後も、同様の動作によって、M、Y画像工程に進み、4色重ねのベルト転写画像を得る。
〈4〉4色目のYトナー像のベルト転写工程に引き続き、リターンせずにそのままの速度で往動して、中間転写ベルト(19)面上の4色重ねトナー像を転写紙(24)に一括転写する。
これらの何れかの方式により、中間転写ベルト(19)面から4色重ねトナー像を一括転写された転写紙(24)は、搬送ベルト(27)により、定着器(28)に搬送され、所定温度にコントロールされた定着ローラ(28−1)と加圧ローラ(28−2)により、トナー像を溶融定着してコピートレイ(29)に搬出され、フルカラーコピーを得る。
一方、ベルト転写後の感光体(9)は、図2に示すように、クリーニング前除電器(10−1)、ブラシローラ(10−2)、ゴムブレード(10−3)などからなる感光体クリーニングユニット(10)で表面をクリーニングされ、除電ランプ(11)で均一除電される。
また、転写紙(24)にトナー像を転写した後の中間転写ベルト(19)は表面をクリーニングされる。このクリーニングは、ベルトクリーニングユニット(22)を再び接離機構(22−3)で押圧することにより行われる。リピートコピーの場合は、カラースキャナ(1)の動作及び感光体(9)への画像形成は、1枚目のY(4色目)画像工程に引き続き、所定のタイミングで2枚目のBk(1色目)画像工程に進む。
また、中間転写ベルト(19)の方は、1枚目の4色重ね画像の転写紙への一括転写工程に引き続き、表面をベルトクリーニングユニット(22)でクリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー像がベルト転写されるようにする。その後は、1枚目と同様の動作となる。
図1において、転写紙カセット(30)、(31)、(32)、(33)は、各種サイズの転写紙が収納されており、操作パネル(図示なし)で指定されたサイズの紙が収納カセットからタイミングをとってレジストローラ(26)方向に給紙、搬送される。(34)は、オーバーヘッドプロジェクター用の用紙や、厚紙による転写紙を手差しするための給紙トレイを示す。
以上までは、4色のフルカラーを得るコピーモードの説明であったが、3色コピーモード、2色コピーモードの場合は、指定された色と回数の分について、上記同様の動作を行うことになる。
また、単色コピーモードの場合は、所定枚数が終了するまでの間、その色の現像器のみを現像作動(剤穂立て)状態にして、中間転写ベルト(19)は、感光体(9)面に接触したまま往動方向に一定速度で駆動し、さらに、ベルトクリーニングユニット(22)も中間転写ベルト(19)に接触したままの状態でコピー動作を行う。
図4に、本発明に使用される一成分現像装置の具体例を示す。トナータンク(70)中のトナー(60)が、撹拌羽根(50)及びトナー供給部材(40)により、トナー担持体(36)上に供給され、トナー層厚規制部材(37)により、トナーを、薄層化すると同時にトナーの帯電を行う。該トナー薄層は、現像間隔(80)に到達、トナーが潜像担持体(9)に現像されるものである。一成分現像方式においても、現像器以外は前述の説明内容と同様である。
以下に本発明を下記の実施例によって、さらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、部数はすべて重量部である。
まず、本発明に関わるキャリアの製造例を以下に示す。
[キャリア製造例1]
シリコン樹脂溶液(信越化学社製、KR50) 100部
トルエン 100部
上記処方をホモミキサーで30分間分散して被覆層形成液を調整した。この被覆層形成液を平均粒径50μmの球状フェライト1000部の表面に流動床型塗布装置を用いて被覆層を形成したキャリアAを得た。
[疎水性酸化チタン製造例]
テイカ社製MT−150を適当量とり乾燥機にて110℃4時間乾燥した。乾燥したチタン微粒子を10g三口フラスコにとり、脱水トルエン300mlとSS1120(東レダウコーニング;イソブチルトリメトキシシラン)3g、酢酸1gを追加、60℃で5時間加熱した。徐冷後濾過、トルエン及びエタノールで洗浄乾燥した。得られた白色粉末を乳鉢で解砕後ジェットミルで粉砕、疎水性酸化チタンを得た。
実施例1
[マゼンタトナー]
水 1000部
Pigment Red 57 含水ケーキ(固形分50%) 1600部
をフラッシャーでよく撹拌する。ここに、ポリエステル樹脂(酸価;5、水酸基価;28、Mn;4750、Mw/Mn;4.5、Tg;63℃)1000部を加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕し、マスターバッチ顔料を得た。
スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 70部
共重合比 7/3 軟化点 106℃
ポリエステル樹脂 24部
酸価 5 水酸基価 27
Mn 4450 Mw/Mn 4.2 Tg 61℃
上記マスターバッチ 10部
サリチル酸亜鉛誘導体 4部
(ボントロンE84、オリエント化学)
上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。その後粉砕分級を行い、体積平均粒径7.5μmのトナーを得た。さらに、疎水性シリカ(H2000、ヘキスト)を0.6wt%添加し、ミキサーで混合しマゼンタトナーを得た。トナーの電荷注入量を5kV印加して測定したところ80Vであった。トナーの摩擦帯電量を前記方法により測定したところ12Vであった。
ここで、摩擦帯電量の測定において、感光体を模したアルミ板には、下記構造式で表わされるヒドラゾン化合物とポリカーボネートとの1:1(重量比)の混合物をテトラヒドロフラン(THF)に溶解した塗液を塗布したものを用いた。
Figure 0003963471
[シアントナー]
水 1000部
Pigment Blue 15:3 含水ケーキ(固形分50%) 1600部
をフラッシャーでよく撹拌する。ここに、ポリエステル樹脂(酸価;5、水酸基価;28、Mn;4750、Mw/Mn;4.5、Tg;63℃)1000部を加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕し、マスターバッチ顔料を得た。
スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 70部
共重合比 7/3 軟化点 106℃
ポリエステル樹脂 24部
酸価 5 水酸基価 27
Mn 4450 Mw/Mn 4.2 Tg 61℃
上記マスターバッチ 10部
サリチル酸亜鉛誘導体 4部
(ボントロンE84、オリエント化学)
上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。その後粉砕分級を行い、体積平均粒径7.5μmのトナーを得た。さらに、疎水性シリカ(H2000、ヘキスト)を0.6wt%添加し、ミキサーで混合し、シアントナーを得た。マゼンタトナーと同様にして電荷注入量を測定したところ80Vであった。また、摩擦帯電量を測定したところ15Vであった。
キャリアA400gと各々のトナー20gをボールミルに入れ30分撹拌して現像剤を得た。得られた現像剤をリコー製PRETER550の各現像部に入れ、またトナーをホッパーに入れ、赤の文字画像の評価を行なったところ良好な文字品質が得られており特に転写チリは観察されなかった。
比較例1
[マゼンタトナー]
ポリエステル樹脂 94部
酸価 3 水酸基価 25
Mn 4500 Mw/Mn 4.0 Tg 60℃
実施例1のマスターバッチ 10部
サリチル酸亜鉛誘導体 2部
(ボントロンE84、オリエント化学)
上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。その後粉砕分級を行い、体積平均粒径7.5μmのトナーを得た。さらに、疎水性シリカ(R972、日本アエロジル)を0.5wt%添加し、ミキサーで混合しマゼンタトナーを得た。
実施例1と同様にトナーの電荷注入量を測定したところ120Vであった。また、摩擦帯電量を測定したところ23Vであった。
[シアントナー]
ポリエステル樹脂 97部
酸価 3 水酸基価 25
Mn 4500 Mw/Mn 4.0 Tg 60℃
実施例1のマスターバッチ 5部
サリチル酸亜鉛誘導体 2部
(ボントロンE84、オリエント化学)
上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。その後粉砕分級を行い、体積平均粒径7.5μmのトナーを得た。さらに、疎水性シリカ(R972、日本アエロジル)を0.5wt%添加し、ミキサーで混合し、シアントナーを得た。
実施例1と同様にトナーの電荷注入量を測定したところ120Vであった。また、摩擦帯電量を測定したところ25Vであった。
実施例1と同様にPRETER550で評価を行なったところ、わずかに転写チリと判断される文字周囲に散ったトナーが観察された。
比較例2
[ブラックトナー]
水 1200部
フタロシアニングリーン含水ケーキ(固形分30%) 200部
カーボンブラック(MA60 三菱化学社製) 540部
をフラッシャーでよく撹拌する。ここに、ポリエステル樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;4500、Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、マスターバッチ顔料を得た。
ポリエステル樹脂 100部
酸価 3 水酸基価 25
Mn 4500 Mw/Mn 4.0 Tg 60℃
上記マスターバッチ 8部
サリチル酸亜鉛誘導体 2部
(ボントロンE84、オリエント化学)
上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。ここで、顔料の最大径は0.4μmであった。その後粉砕分級を行い、体積平均粒径7.5μmのトナーを得た。さらに、疎水性シリカ(R972、日本アエロジル)を0.8wt%と酸化チタン(T−805、日本アエロジル)0.2wt%を添加し、ミキサーで混合ブラックトナーを得た。
[イエロートナー]
水 600部
Pigment Yellow 17 含水ケーキ(固形分50%) 1200部
をフラッシャーでよく撹拌する。ここに、ポリエステル樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;4500、Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、さらに3本ロールミルで2パスし、マスターバッチ顔料を得た。
ポリエステル樹脂 100部
酸価 3 水酸基価 25
Mn 4500 Mw/Mn 4.0 Tg 60℃
上記マスターバッチ 8部
サリチル酸亜鉛誘導体 2部
(ボントロンE84、オリエント化学)
上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。ここで、顔料の最大径は0.4μmであった。その後粉砕分級を行い、体積平均粒径7.5μmのトナーを得た。さらに、疎水性シリカ(R972、日本アエロジル)を0.8wt%と酸化チタン(T−805、日本アエロジル)0.2wt%を添加し、ミキサーで混合イエロートナーを得た。
[マゼンタトナー]
水 600部
Pigment Red 57 含水ケーキ(固形分50%) 1200部
をフラッシャーでよく撹拌する。ここに、ポリエステル樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;4500、Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、さらに3本ロールミルで2パスし、マスターバッチ顔料を得た。
ポリエステル樹脂 100部
酸価 3 水酸基価 25
Mn 4500 Mw/Mn 4.0 Tg 60℃
上記マスターバッチ 8部
サリチル酸亜鉛誘導体 2部
(ボントロンE84、オリエント化学)
上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。ここで、顔料の最大径は0.4μmであった。その後粉砕分級を行い、体積平均粒径7.5μmのトナーを得た。さらに、疎水性シリカ(R972、日本アエロジル)を0.8wt%と酸化チタン(T−805、日本アエロジル)0.2wt%を添加し、ミキサーで混合マゼンタトナーを得た。
[シアントナー]
水 600部
Pigment Blue 15:3 含水ケーキ(固形分50%) 1200部
をフラッシャーでよく撹拌する。ここに、ポリエステル樹脂(酸価;3、水酸基価;25、Mn;4500、Mw/Mn;4.0、Tg;60℃)1200部を加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕、さらに3本ロールミルで2パスし、マスターバッチ顔料を得た。
ポリエステル樹脂 100部
酸価 3 水酸基価 25
Mn 4500 Mw/Mn 4.0 Tg60℃
上記マスターバッチ 5部
サリチル酸亜鉛誘導体 2部
(ボントロンE84、オリエント化学)
上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。ここで、顔料の最大径は0.4μmであった。その後粉砕分級を行い、体積平均粒径7.5μmのトナーを得た。さらに、疎水性シリカ(R972、日本アエロジル)を0.8wt%と酸化チタン(T−805、日本アエロジル)0.2wt%を添加し、ミキサーで混合シアントナーを得た。
キャリアA400gと各々のトナー20gをボールミルに入れ30分撹拌して現像剤を得た。得られた現像剤をリコー製PRETER550の各現像部に入れ、またトナーをホッパーにいれ、画像を評価したところ画像上に転写中抜けも転写チリも観察されなかった。さらに、図4に示す一成分現像装置を用いた実験機で画像を評価したが、画像上に転写中抜けも転写チリ及び帯電が不安定になった時に生じる文字太りや地汚れも観察されなかった。また、電荷注入量を測定したところ115Vであった。
比較例3
添加剤として、疎水性シリカ(H2000、ヘキスト)を0.4wt%と酸化チタン(疎水性酸化チタン合成例)を0.3wt%添加した以外は実施例1と同様にして各色のトナーを作成した。実施例1と同様に評価を行ったところ、PRETER550を使用した評価においても、一成分現像装置を用いた実験機を用いた評価においても画像上に転写中抜けも転写チリ及び帯電が不安定になった時に生じる文字太りや地汚れも観察されなかった。また、電荷注入量を測定したところ115Vであった。
比較例4
添加剤として、疎水性シリカ(H2000、ヘキスト)を0.08wt%と酸化チタン(STT−30A、チタン工業)を0.4wt%添加した以外は実施例1と同様にして各色のトナーを作成した。実施例1と同様に評価を行ったところ、PRETER550を使用した評価においても、一成分現像装置を用いた実験機を用いた評価においても画像上に転写チリは観察されなかった。両評価において若干の転写中抜けが観察された。PRETER550においては帯電が不安定になった時に生じる文字太りや地汚れは観察されなかったが、一成分現像装置を用いた実験機を用いた評価において若干文字太りが観察された。また、電荷注入量を測定したところ115Vであった。
比較例5
添加剤として、疎水性シリカ(H2000/4、ヘキスト)を1.2wt%と酸化チタン(STT−30A、チタン工業)を0.1wt%添加した以外は実施例1と同様にして各色のトナーを作成した。実施例1と同様に評価を行ったところ、PRETER550を使用した評価においても、一成分現像装置を用いた実験機を用いた評価においても画像上に転写中抜け及び帯電が不安定になった時に生じる文字太りや地汚れは観察されなかったが、両評価において若干の転写チリが観察された。また、電荷注入量を測定したところ115Vであった。
比較例6
添加剤として、疎水性シリカ(H2000、ヘキスト)を0.8wt%と酸化チタン(MT−500B、テイカ)を0.2wt%添加した以外は実施例1と同様にして各色のトナーを作成した。実施例1と同様に評価を行ったところ、PRETER550を使用した評価においても、一成分現像装置を用いた実験機を用いた評価においても画像上に転写チリや文字太りや地汚れは観察されなかったが、両評価において若干の転写中抜けが観察された。また、電荷注入量を測定したところ115Vであった。
比較例7
添加剤として、疎水性シリカ(H2000、ヘキスト)を1.0wt%を添加した以外は実施例1と同様にして各色のトナーを作成した。実施例1と同様に評価を行ったところ、PRETER550を使用した評価においても、一成分現像装置を用いた実験機を用いた評価においても画像上に転写中抜けや文字太りや地汚れは観察されなかったが、両評価において少し転写チリが観察された。また、電荷注入量を測定したところ115Vであった。
比較例8
添加剤として、疎水性シリカ(H2000、ヘキスト)を0.3wt%を添加した以外は実施例1と同様にして各色のトナーを作成した。実施例1と同様に評価を行ったところ、PRETER550を使用した評価においても、一成分現像装置を用いた実験機を用いた評価においても画像上に転写チリや文字太りや地汚れは観察されなかったが、両評価において少し転写中抜けが観察された。また、電荷注入量を測定したところ115Vであった。
比較例9
実施例1と同様にトナー粒子を作成した後熱風によりトナー粒子を球形化処理し、さらに添加剤として疎水性シリカ(H2000、ヘキスト)を0.3wt%を添加し各色のトナーを作成した。実施例1と同様に評価を行ったところ、PRETER550を使用した評価においても、一成分現像装置を用いた実験機を用いた評価においても画像上に転写中抜けは観察されなかったが、両評価においてひどい転写チリが観察された。また、PRETER550においては帯電が不安定になった時に生じる文字太りや地汚れは観察されなかったが、一成分現像装置を用いた実験機を用いた評価においてわずかの文字太りと地汚れが観察された。また、電荷注入量を測定したところ115Vであった。
比較例10
添加剤として、酸化チタン(MT−500B、テイカ)を0.6wt%を添加した以外は実施例1と同様にして各色のトナーを作成した。実施例1と同様に評価を行ったところ、PRETER550を使用した評価においても、一成分現像装置を用いた実験機を用いた評価においても画像上に転写チリは観察されなかったが、両評価において若干の中抜けが観察された。PRETER550においては帯電が不安定になった時に生じる文字太りや地汚れは観察されなかったが、一成分現像装置を用いた実験機を用いた評価において文字太りが観察された。また、電荷注入量を測定したところ115Vであった。
実施例2(参考例)
[マゼンタトナー]
スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 35部
共重合比7/3、軟化点102℃
エポキシ樹脂(R304、三井石油化学) 61部
実施例1のマスターバッチ 10部
サリチル酸亜鉛誘導体 2部
(ボントロンE84、オリエント化学)
上記材料をミキサーで混合後、2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。その後粉砕分級を行ない、体積平均粒径7.5μmのトナーを得た。さらに、疎水性シリカ(R972、日本アエロジル)を0.5wt%添加し、ミキサーで混合マゼンタトナーを得た。また、電荷注入量を測定したところ90Vであった。
[シアントナー]
スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 35部
共重合比7/3、軟化点102℃
エポキシ樹脂(R304、三井石油化学) 63部
実施例1のマスターバッチ 5部
サリチル酸亜鉛誘導体 2部
(ボントロンE84、オリエント化学)
上記材料をミキサーで混合後、2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。その後粉砕分級を行ない、体積平均粒径7.5μmのトナーを得た。さらに、疎水性シリカ(R972、日本アエロジル)を0.5wt%添加し、ミキサーで混合シアントナーを得た。
キャリアA400gと各々のトナー20gをボールミルに入れ30分撹拌して現像剤を得た。得られた現像剤をリコー製PRETER550の各現像部に入れ、又トナーをホッパーに入れ、赤の文字画像の評価を行なったところ良好な文字品質が得られており、特に転写チリは観察されなかった。また、電荷注入量を測定したところ90Vであった。
比較例11
[マゼンタトナー]
水 1000部
Pigment Red 57 含水ケーキ(固形分50%) 1600部
をフラッシャーでよく撹拌する。ここに、ポリエステル樹脂(酸価;25、水酸基価;45、Mn;3800、Mw/Mn;6、Tg;62℃)1000部を加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕し、マスターバッチ顔料を得た。
ポリエステル樹脂 24部
酸価 25 水酸基価 45
Mn 3800 Mw/Mn 6 Tg 62℃
上記マスターバッチ 10部
サリチル酸亜鉛誘導体 4部
(ボントロンE84、オリエント化学)
上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。その後粉砕分級を行い、体積平均粒径7.5μmのトナーを得た。さらに、疎水性シリカ(H2000、ヘキスト)を0.8wt%添加し、ミキサーで混合しマゼンタトナーを得た。トナーの電荷注入量を測定したところ160Vであった。
[シアントナー]
水 1000部
Pigment Blue 15:3 含水ケーキ(固形分50%) 1600部
をフラッシャーでよく撹拌する。ここに、ポリエステル樹脂(酸価;25、水酸基価;45、Mn;3800、Mw/Mn;6、Tg;62℃)1000部を加え、150℃で30分混練後、キシレン1000部を加えさらに1時間混練、水とキシレンを除去後、圧延冷却しパルペライザーで粉砕し、マスターバッチ顔料を得た。
ポリエステル樹脂 24部
酸価 25 水酸基価 45
Mn 3800 Mw/Mn 6 Tg 62℃
上記マスターバッチ 10部
サリチル酸亜鉛誘導体 4部
(ボントロンE84、オリエント化学)
上記材料をミキサーで混合後2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。その後粉砕分級を行い、体積平均粒径7.5μmのトナーを得た。さらに、疎水性シリカ(H2000、ヘキスト)を0.8wt%添加し、ミキサーで混合し、シアントナーを得た。マゼンタトナーと同様にして電荷注入量を測定したところ160Vであった。
キャリアA400gと各々のトナー20gをボールミルに入れ30分撹拌して現像剤を得た。得られた現像剤をリコー製PRETER550の各現像部に入れ、またトナーをホッパーに入れ、赤の文字画像の評価を行なったところ、虫喰い画像は観察されなかったものの転写チリが発生しており、文字の細部が判読できなかった。
本発明の実施に適する画像形成装置の全体構成例の説明図である。 本発明の実施に適する潤滑材塗布装置を付帯した画像形成装置の要部構成例の説明図である。 本発明の実施に適する他の画像形成装置の要部構成例の説明図である。 本発明の実施に適する一成分現像装置の説明図である。
符号の説明
1 カラー画像読み取り装置(カラースキャナ)
2 カラー画像記録装置(カラープリンタ)
3 原稿
4 照明ランプ
5−1 ミラー
5−2 ミラー
5−3 ミラー
6 レンズ
7 カラーセンサ
8 書き込み光学ユニット
8−1 レーザ光源
8−2 ポリゴンミラー
8−3 ポリゴンミラー回転用モータ
8−4 fθレンズ
8−5 反射ミラー
9 感光体(像担持体)
10 感光体クリーニングユニット
10−1 クリーニング前除電器
10−2 ブラシローラ
10−3 ゴムブレード
10−4 調節ローラ
11 除電ランプ
12 帯電器
13 電位センサ
14 Bk現像器
14−1 現像スリーブ
14−2 現像パドル
14−3 トナー濃度検知センサ
15 C現像器
15−1 現像スリーブ
15−2 現像パドル
15−3 トナー濃度検知センサ
16 M現像器
16−1 現像スリーブ
16−2 現像パドル
16−3 トナー濃度検知センサ
17 Y現像器
17−1 現像スリーブ
17−2 現像パドル
17−3 トナー濃度検知センサ
18 現像濃度パターン検知器
19 中間転写ベルト
20 転写バイアスローラ
21 駆動ローラ
22 ベルトクリーニングユニット
22−1 ブラシローラ
22−2 ゴムブレード
22−3 接離機構
23 紙転写ユニット
23−1 紙転写バイアスローラ
23−2 ローラクリーニングブレード
23−3 接離機構
24 転写紙
25 給紙ローラ
26 レジストローラ
27 搬送ベルト
28 定着器
28−1 定着ローラ
28−2 加圧ローラ
29 コピートレイ
30 転写紙カセット
31 転写紙カセット
32 転写紙カセット
33 転写紙カセット
34 給紙トレイ
35 従動ローラ
36 トナー担持体
37 潤滑剤
38 トナー層厚規制部材
39 潤滑剤
40 トナー供給部材
50 撹拌羽根
60 トナー
70 トナータンク
80 現像間隔



Claims (3)

  1. 像担持体上に形成される可視の色現像画像を無端状に移動する中間転写体上に一次転写し、この中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する中間転写方式のフルカラー画像形成方法において、使用されるトナーを薄層形成して該薄層をコロナ放電させた時のトナー層電位の変化量の絶対値が100V以下であり、該トナーと前記像担持体との間で生じる摩擦帯電量の絶対値が20V以下であることを特徴とするフルカラー画像形成方法。
  2. 像担持体上に形成される可視の色現像画像を無端状に移動する中間転写体上に一次転写し、この中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する中間転写方式のフルカラー画像形成方法に使用されるトナーにおいて、該トナーを薄層形成して該薄層をコロナ放電させた時のトナー層電位の変化量の絶対値が100V以下であり、該トナーと前記像担持体との間で生じる摩擦帯電量の絶対値が20V以下であることを特徴とする静電荷現像用トナー。
  3. 像担持体上に形成される可視の色現像画像を無端状に移動する中間転写体上に一次転写し、この中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する中間転写方式のフルカラー画像形成装置において、装填されたトナーを薄層形成して該薄層をコロナ放電させた時のトナー層電位の変化量の絶対値が100V以下であり、該トナーと前記像担持体との間で生じる摩擦帯電量の絶対値が20V以下であることを特徴とするフルカラー画像形成装置。
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