JP2002268184A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

Info

Publication number
JP2002268184A
JP2002268184A JP2001068401A JP2001068401A JP2002268184A JP 2002268184 A JP2002268184 A JP 2002268184A JP 2001068401 A JP2001068401 A JP 2001068401A JP 2001068401 A JP2001068401 A JP 2001068401A JP 2002268184 A JP2002268184 A JP 2002268184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver halide
group
halide photographic
sensitive material
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001068401A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Tsuji
宣昭 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001068401A priority Critical patent/JP2002268184A/ja
Publication of JP2002268184A publication Critical patent/JP2002268184A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ムラ、現像不良、定着不良が発生しにく
い安定した処理性および優れた帯電防止性をいずれも満
足するハロゲン化銀写真感光材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層、及び少なくとも1層の導電性層を有す
るハロゲン化銀写真感光材料において、該導電性層が導
電性金属化合物を含有しており、かつ該感光性ハロゲン
化銀乳剤層を有する側の最外層が下記一般式(1)で表
される含フッ素化合物を含有していることを特徴とする
ハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(1) Rf−(O−Rf′)n−L−Xm

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料(以後感光材料ともいう)に関し、更に詳しく
は現像ムラ、現像不良、定着不良が発生しにくい安定し
た処理性および優れた帯電防止性をいずれも満足するハ
ロゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療分野における感光材料の現像
処理は、自動現像機の迅速化、低補充化が進み、特に日
本国内ではDry to Dry30秒〜60秒処理、
補充量が1m2当たり300ml以下であることが一般
的になってきた。
【0003】このような低補充処理では、処理槽内の液
回転率が低下するため感光材料から溶出した素材が槽内
に溜まりやすくなる。従って感光材料としては、なるべ
く溶出しにくい素材を使用するか、溶出したとしても感
光材料の性能に悪影響を及ぼさない素材を使用すること
が求められる。
【0004】例えば、処理液中で疎水性または水に難溶
性の素材が析出した場合、その素材が感光材料に付着す
ることにより、付着した箇所が濃度低下したり乳剤残り
する等の現像不良、定着不良を起こす場合がある。した
がって、感光材料としては現像不良や定着不良が発生す
ることなく良好な画像が得られるための安定性が求めら
れる。
【0005】一方感光材料の帯電防止については、ポリ
オキシアルキレン基を有する化合物を表面層に含有させ
たり、導電性の金属酸化物、導電性ポリマーを含む帯電
防止層を支持体上に設けることが知られている。
【0006】ポリオキシアルキレン基を有する化合物を
帯電防止剤として使用することは、安価であると共に支
持体と写真構成層との膜付きを劣化させないメリットが
ある。しかし、23℃、20%RHでの表面抵抗率(以
下、表面抵抗率は23℃、20%RHでの値を表す)が
1013Ω以下となるような使用形態をとった場合は、迅
速低補充処理において現像ムラが発生しやすいものが多
く、また、処理液中に溶出し析出すれば、感材に付着し
現像不良や定着不良を引き起こす可能性があり、素材の
選定には細心の注意が必要であった。
【0007】導電性の金属酸化物や導電性ポリマーによ
る帯電防止技術は、例えば特開平10−213880号
で知られている。導電性の金属酸化物を用いた帯電防止
技術は、例えばSnO2を支持体上に片側当たり100
〜1000g/m2含有させ、23℃、20%RHにお
ける表面抵抗率を1012Ω以下に低下させる導電性層に
より達成される。しかし、一般的に金属酸化物は高価で
あるため、できる限り付量を低減することが1つの課題
であった。
【0008】これまで本発明者等は、このような金属酸
化物を用いた導電性層を支持体の片側だけに設け、その
面の表面抵抗率を23℃、20%RHで1011Ω以下、
好ましくは1010Ω以下に下げることを試みてきた。し
かし、医療用感光材料、特に直接撮影用感材については
他の感材と比較して高感度の乳剤を、175μmという
厚めのPET支持体両側に有しており、かつ様々な搬送
系(医療用周辺機器)で使用されるため、金属酸化物を
用いた導電性層を片側だけに設ける場合でも裏面の表面
抵抗率は他の手段で1013Ω以下に下げておくことが好
ましいと考えられる。
【0009】医療分野では、診断における周辺機器の自
動化が進み、オートフィーダ、レシーブサプライヤ、フ
イルムチェンジャなどの自動搬送機器が多く用いられて
いる。このような、搬送機器は静電気防止の観点から相
対湿度40%RH以上で使用することが好ましい。
【0010】しかし、日本国内では冬場の乾燥期に相対
湿度30%RH以下の日が多くなり、使用する室内の湿
度を40%RH以上に保つことは容易ではない。したが
って、感光材料としてはスタチックマークの発生を防止
するために、表面抵抗率をできる限り下げておくことが
好ましい。現在、一般的に使用されている医療用感光材
料の表面抵抗率は、23℃、20%RHにおいて1011
〜1014Ωのものが多く市販されている。これらの感光
材料の大半は含フッ素化合物の使用により帯電防止加工
が施されているため、比較的高抵抗であっても充分な帯
電防止性能が付与されている。しかし、1m2当たり1
50ml以下というような超低補充化を進めようとした
場合、従来の含フッ素化合物の多くは、処理液中に溶出
蓄積し、現像定着不良の要因となる可能性があり、好ま
しくなかった。また従来の含フッ素化合物は、感光材料
塗布液の表面張力を低下させる能力が優れている反面、
使用する素材の種類や量によっては表面抵抗率を上昇さ
せることがあった。したがって、処理安定性に優れ、か
つ表面抵抗率を上昇させないものを使用する必要があっ
た。
【0011】本発明者等は導電性ポリマーを用いた帯電
防止層を検討するに当たり、感光材料の表面抵抗率を1
9Ω以下、或いは107Ω以下まで下げることで帯電防
止性能がより向上するのではないかと考えた。しかし、
医療分野では世界的に様々な搬送機器が存在しているた
め、実用上別の問題が生じないか充分な調査が必要であ
り、そのためには膨大な時間を要してしまう。よって、
現時点では109〜1013Ωの表面抵抗率にすることが
好ましいと考えた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、現像
ムラ、現像不良、定着不良が発生しにくい安定した処理
性および優れた帯電防止性をいずれも満足するハロゲン
化銀写真感光材料を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成によって達成された。
【0014】1.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層、及び少なくとも1層の導電性層を有
するハロゲン化銀写真感光材料において、該導電性層が
導電性金属化合物を含有しており、かつ該感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層を有する側の最外層が上記一般式(1)で
表される含フッ素化合物を含有していることを特徴とす
るハロゲン化銀写真感光材料。
【0015】2.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層、及び少なくとも1層の導電性層を有
するハロゲン化銀写真感光材料において、該導電性層が
導電性金属化合物を含有しており、かつ該感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層を有する側の最外層が上記一般式(2)で
表される含フッ素化合物を含有していることを特徴とす
るハロゲン化銀写真感光材料。
【0016】3.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
おいて、該感光性ハロゲン化銀乳剤層を有する側の最外
層は、上記一般式(1)で表される含フッ素化合物を含
有しており、23℃、50%RHにおける表面のマット
度が12〜40kPaであることを特徴とするハロゲン
化銀写真感光材料。
【0017】4.支持体上に少なくとも1層の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
おいて、該感光性ハロゲン化銀乳剤層を有する側の最外
層は、上記一般式(2)で表される含フッ素化合物を含
有しており、23℃、50%RHにおける表面のマット
度が12〜40kPaであることを特徴とするハロゲン
化銀写真感光材料。
【0018】5.前記ハロゲン化銀写真感光材料の、2
3℃、20%RHにおける表面抵抗率が1×109〜1
×1013Ωであることを特徴とする前記3または4記載
のハロゲン化銀写真感光材料。
【0019】本発明を更に詳しく説明する。本発明の導
電性金属化合物としては、Zn、Ti、Sn、Al、I
n、Si、Mg、Ba、Mo、WおよびVから選ばれる
少なくとも一つの金属の酸化物を主成分とする導電性金
属酸化物微粒子(以下、金属酸化物コロイドともいう)
を挙げることができる。
【0020】これらのうちでZnO、TiO2及びSn
2が好ましく、特にSnO2が好ましいコロイドとして
挙げられる。また、異種原子をドープされた例としては
ZnOに対してはAl、In等、TiO2に対してはN
b、Ta等、SnO2に対してはNb、Sb、ハロゲン
元素等が挙げられる。無機コロイド粒子の平均粒径は好
ましくは0.001〜1μmが分散安定性の面から好ま
しい。
【0021】金属酸化物コロイド、特に酸化第二錫から
なるコロイド状SnO2ゾルの製造方法に関しては、S
nO2超微粒子を適当な溶媒に分散して製造する方法、
又は溶媒に可溶なSn化合物の溶媒中における分解反応
から製造する方法など、何れの方法でも良い。
【0022】SnO2超微粒子の製造方法に関しては、
特に温度条件が重要で、高温度の熱処理を伴う方法は、
一次粒子の成長や、結晶性が高くなる現象を生じるので
好ましくなく、やむをえず熱処理を行う必要があるとき
には、300℃以下、好ましくは200℃以下、更に好
ましくは150℃以下で行なうべきである。しかし、2
5℃から150℃までの加温は、バインダー中への分散
を考えたときには、好適に選ばれる手段である。
【0023】また、最近粉体製造技術の進歩により、超
微粒子を製造するにあたり、湿式法により製造された化
合物を電気炉中に噴霧する方法や、有機金属化合物の高
温度熱分解法などが開発されているが、かかる方法によ
り製造された超微粒子を溶媒中に再分散するには、かな
りの困難を伴い経済的に好ましくなく、また凝集粒子の
発生など写真用感光材料として重大な欠陥を引き起こす
可能性がある。このような理由から金属酸化物だけ単離
する製造プロセスの後、溶媒中へ再分散する方法は、写
真用帯電防止剤として使用する本発明においては採用し
ない。ただし、バインダーとSnO2ゾルの溶媒との相
溶性が悪い時には、溶媒置換の必要が生じるが、そのよ
うなときには、SnO2ゾルの溶媒との相溶性又は分散
安定性の良好な他の化合物を適量添加し、SnO2ゾル
からSnO2超微粒子と適量添加された化合物とを30
0℃以下、好ましくは200℃以下、更に好ましくは1
50℃以下の加温により乾燥分離後、他の溶媒中へ再分
散する。
【0024】本発明の導電性金属化合物を、溶媒に可溶
なSn化合物の溶媒中における分解反応から製造する方
法に関して以下に述べる。
【0025】ここで溶媒に可溶なSn化合物とは、K2
SnO3・3H2Oのようなオキソ陰イオンを含む化合
物、SnCl4のような水溶性ハロゲン化物、R′2Sn
2、R3SnX、R2SnX2の構造を有する化合物で
(ここでR及びR′はアルキル基、Xはハロゲンを表
す)例えば(CH33SnCl・(ピリジン)、(C4
92Sn(CO2252など有機金属化合物、Sn
(SO42・2H2Oなどのオキソ塩を挙げることがで
きる。これらの溶媒に可溶なSn化合物を用いてSnO
2ゾルを製造する方法としては溶媒に溶解後、加熱、加
圧などの物理的方法、酸化、還元、加水分解などの化学
的方法、又は中間体を経由後、SnO2ゾルを製造する
方法などがある。
【0026】製造例として例えば特公昭35−6616
号に記載されたSnO2ゾルの製造方法では、SnCl4
を100倍容量の蒸留水に溶解して、中間体として水酸
化第二錫の沈澱を作る。この水酸化第二錫にアンモニア
水を加え微アルカリ性とし溶解する。次いでアンモニア
臭の無くなるまで加温するとコロイド状SnO2ゾルが
得られる。なお、この例では、溶媒として水を用いた
が、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどの
アルコール溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
エチルエーテルなどのエーテル溶媒、ヘキサン、ヘプタ
ンなどの脂肪族有機溶媒、ベンゼン、ピリジンなどの芳
香族有機溶媒などSn化合物に応じて様々な溶媒を用い
ることが可能であり、本発明は溶媒に関して特に制限は
ない。好ましくは水、アルコール類の溶媒が選ばれる。
【0027】溶媒に可溶なSn化合物の溶媒中における
分解反応から製造する方法においてはプロセスの途中で
溶媒に可溶なSn以外の元素を含む化合物の添加も可能
である。例えば溶媒に可溶な弗素含有化合物の添加や、
溶媒に可溶な3価又は5価の配位数をとりうる金属の化
合物の添加である。
【0028】溶媒に可溶な弗素含有化合物としては、イ
オン性弗化物又は共有性弗化物の何れでもよい。例えば
HF、もしくはKHF2、SbF3、MoF6などの金属
弗化物、NH4MnF3、NH4BiF4などのフルオロ錯
陰イオンを生成する化合物、BrF3、SF4、SF6
どの無機分子性弗化物、CF3I、CF3COOH、P
(CF33などの有機弗素化合物を挙げることができる
が、溶媒が水の場合にはCaF2と硫酸との組み合わせ
のように、弗素含有化合物と不揮発性酸との組み合わせ
も用いることができる。
【0029】溶媒に可溶な3価もしくは5価の配位数を
とりうる金属の化合物としては、Al、Ga、In、T
lなどの族元素もしくはP、As、Sb、BiなどのV
族元素、3価もしくは5価の配位数をとりうるNb、
V、Ti、Cr、Mo、Fe、Co、Niなどの遷移金
属を含む化合物群である。
【0030】導電性金属化合物を含有させる層は特に制
限しないが、乳剤層よりも支持体に近い層が好ましく、
特に下引層が好ましい。導電性金属化合物を含有する層
は、ポリマーラテックス、ゼラチンなどのバインダーと
導電性金属化合物を混合して、支持体上に均一に塗布す
ることができる。バインダーと導電性金属化合物の混合
比は、体積比で50:50〜90:10の範囲が好まし
い。導電性金属化合物の塗布量は、ハロゲン化銀写真感
光材料の片面1m2当たり10mg〜10gが好まし
く、100mg〜1gの範囲が特に好ましい。
【0031】前記一般式(1)において、Rfは少なく
とも1つのフッ素原子を含有するアルキル基、アリール
基又はアルケニル基を表すが、その炭素数が1〜18で
あることが好ましく、さらに2〜12であることが好ま
しく、特に3〜7であることが好ましい。
【0032】Rf′は、少なくとも1つのフッ素原子を
含有するアルキレン基を表すが、その炭素数が1〜8で
あることが好ましく、さらに2〜5であることが好まし
く、特に2または3であることが好ましい。
【0033】また、(O−Rf′)nとしては、例えば
(O−Rf1′)k−(O−Rf2′)l(ただし、k+
l=n)のように、異なる(O−Rf′)の集合体であ
ってもよい。n、mはそれぞれ1以上の整数であるが、
nは1以上10以下、mは1以上3以下であることが好
ましい。
【0034】Lは単なる結合かまたは連結基を表すが、
アルキレン基、アリーレン基、あるいは、ヘテロ原子を
含有した2価の連結基が好ましい。
【0035】Xはヒドロキシ基、アニオン性基又はカチ
オン性基を表すが、アニオン性基としては、例えばカル
ボキシル基、スルホン酸基、リン酸基が好ましく、カウ
ンターカチオンとして、例えば、ナトリウムイオン、カ
リウムイオンなどのアルカリ金属イオン、アンモニウム
イオンなどが好ましい。カチオン性基としては、4級ア
ルキルアンモニウム基が好ましく、カウンターアニオン
として、例えば、ハロゲン化物イオン、p−トルエンス
ルホン酸イオンなどが好ましい。
【0036】〔一般式(1)で表される例示化合物〕 1−1:C511−(O−CF2)−O−PO(ONa)
2 1−2:HC612−(O−CF2)−O−PO(ON
a)2 1−3:C817−(O−CF2)−O−PO(ONa)
2 1−4:C1021−(O−CF2)−O−PO(ON
a)2 1−5:C1225−(O−CF2)−O−PO(ON
a)2 1−6:C37−(O−C24)−O−PO(ONa)
2 1−7:C49−(O−C24)−O−PO(ONa)
2 1−8:C511−(O−C24)−O−PO(ON
a)2 1−9:C612−(O−C24)−O−PO(ON
a)2 1−10:C715−(O−C24)−O−PO(ON
a)2 1−11:C919−(O−C24)−O−PO(ON
a)2 1−12:C1123−(O−C24)−O−PO(ON
a)2 1−13:C37−(O−CF26−O−PO(ON
a)2 1−14:C49−(O−CF26−O−PO(ON
a)2 1−15:C511−(O−CF25−O−PO(ON
a)2 1−16:HC612−(O−CF23−O−PO(O
Na)2 1−17:C37−〔O−(CF23〕−COONa 1−18:C49−〔O−(CF23〕−COONa 1−19:C511−〔O−(CF23〕−COONa 1−20:HC714−〔O−(CF23〕−O−CH
(COONa)2 1−21:C817−〔O−(CF23〕−O−CH
(COONa)2 1−22:C37−〔O−(CF25〕−COONa 1−23:C49−〔O−(CF25〕−COONa 1−24:C511−〔O−(CF25〕−COONa 1−25:C715−〔O−(CF25〕−COONa 1−26:C37−(O−C245−COONa 1−27:C49−(O−C242−COONa 1−28:C511−(O−C242−COONa 1−29:HC714−(O−C242−COONa 1−30:C919−(O−C242−COONa 1−31:C25−(O−C243−COONa 1−32:C25−(O−C245−COONa 1−33:C37−(O−C244−COONa 1−34:C49−(O−C243−COONa 1−35:C511−(O−C243−NHCOCH
(COONa)2 1−36:HC612−(O−C243−NHCOCH
(COONa)2 1−37:C49−(O−C242−OCF2COON
a 1−38:C511−(O−C242−OCF2COO
Na 1−39:C715−(O−C242−OCF2COO
Na 1−40:C49−OCF2−〔O−(CF25〕−C
OOK 1−41:C511−OCF2−〔O−(CF25〕−C
OOK 1−42:HC612−OCF2−〔O−(CF25〕−
COOK 1−43:C49−(O−C245−〔O−(CF2
3〕−COOK 1−44:C511−(O−C242−〔O−(C
23〕−COOK 1−45:C613−(O−C242−〔O−(C
23〕−COOK 1−46:C1225−(O−CF2)−O−SO3Na 1−47:C715−(O−C24)−OC36−SO3
Na 1−48:C49−(O−CF26−O−SO3Na 1−49:HC510−(O−CF25−OC36−S
3Na 1−50:HC612−(O−CF23−O−SO3Na 1−51:C511−(O−C242−OC36−SO
3Na 1−52:C715−(O−C242−O−SO3Na 1−53:C37−(O−C244−OC36−SO3
Na 1−54:C49−(O−C243−O−SO3Na 1−55:HC510−(O−C243−OC36−S
3Na 1−56:C511−OCF2−〔O−(CF25〕−O
−SO3Na 1−57:C49−(O−C242−〔O−(CF2
3〕−O−SO3Na 1−58:(HCF23C−(O−C243−O−S
3Na 1−59:(CF32CFCF2CF2−(O−CF25
−OC36−SO3Na 1−60:C1123−(O−C24)−O−SO3Na 1−61:C49−(O−C243−NHCO−(C
23−N+(CH33、Br- 1−62:C511−(O−C242−NHCO−(C
23−N+(CH33、Br- 1−63:HC612−(O−C242−NHCO−
(CH23−N+(CH33、Br- 1−64:C49−(O−C243−O−CH2−N+
(CH32(C24OH)、Br- 1−65:C511−(O−C242−O−CH2−N+
(CH32(C24OH)、Br- 1−66:HC612−(O−C242−O−CH2
+(CH32(C24OH)、Br- 1−67:C511−OCF2−(O−C24)−NHC
O−(CH23−N+(CH33、Br- 1−68:(CF33C−(O−C243−O−CH2
−N+(CH32(C24OH)、Br- 1−69:C1225−(O−CF2)−OH 1−70:C715−(O−C24)−OH 1−71:C49−(O−CF26−OC36−OH 1−72:C511−(O−CF25−OC36−OH 1−73:HC612−(O−CF23−OH 1−74:C511−(O−C242−OC36−OH 1−75:C715−(O−C242−OC36−OH 1−76:C37−(O−C244−OC36−OH 1−77:HC48−(O−C243−O−C(C2
4OH)3 1−78:C511−(O−C243−OC36−OH 1−79:C511−OCF2−〔O−(CF25〕−O
H 1−80:C49−(O−C242−〔O−(CF2
3〕−OH 1−81:(CF33C−(O−C243−OH 1−82:(HCF22CFCF2CF2−(O−C
25−OH 1−83:C1123−(O−C244OH 上記一般式(1)で表される各フッ素系界面活性剤の合
成方法については、特表平10−500950号、同1
1−504360号を参考にすることができる。
【0037】〔一般式(2)で表される例示化合物〕 2−1:(CF3O)3(PFC′)−CONHC36
+(CH3224COO- 2−2:(CF3O)3(PFC′)−CONHC36
+(CH3224SO3 - 2−3:(CF3O)(PFC′)−CONHC36+
(CH3224SO3 - 2−4:(CF3O)3(PFC′)−CON(C36
3 -)C36+(CH32H 2−5:(CF3O)(PFC′)−CON(C36
3 -)C36+(CH32H 2−6:〔(CF3O)3(PFC′)−COOCH22
CH−CONHC36+(CH3224SO3 - 2−7:〔(CF3O)2(PFC′)−COOCH22
CH−CONHC36+(CH3224SO3 - 2−8:〔(CF3O)(PFC′)−COOCH22
CH−CONHC36+(CH3224SO3 - 2−9:(CF3O)3(PFC′)−CONHC36
+(CH3224OH、Cl- 2−10:(CF3O)2(PFC′)−CONHC36
+(CH3224OH、Cl- 2−11:(CF3O)(PFC′)−CONHC36
+(CH3224OH、Cl- 2−12:(CF3O)3(PFC′)−CONHC36
+(CH32H、Cl- 2−13:(CF3O)2(PFC′)−CONHC36
+(CH32H、Cl- 2−14:(CF3O)(PFC′)−CONHC36
+(CH32H、Cl- 2−15:〔(CF3O)3(PFC′)−COOC
22C(CH3)N+(CH32H、Cl- 2−16:〔(CF3O)2(PFC′)−COOC
22C(CH3)N+(CH32H、Cl- 2−17:〔(CF3O)(PFC′)−COOCH2
2C(CH3)N+(CH32H、Cl- 2−18:〔(CF3O)3(PFC′)−COOC
22CHC36+(CH32H、Cl- 2−19:〔(CF3O)2(PFC′)−COOC
22CHC36+(CH32H、Cl- 2−20:〔(CF3O)(PFC′)−COOCH2
2CHC36+(CH32H、Cl- 2−21:(CF3O)3(PFC′)−COO(C24
O)12H 2−22:(CF3O)2(PFC′)−COO(C24
O)12H 2−23:(CF3O)(PFC′)−COO(C24
O)12H 2−24:(CF3O)3(PFC′)−COO(C24
O)15CH3 2−25:(CF3O)2(PFC′)−COO(C24
O)15CH3 2−26:(CF3O)(PFC′)−COO(C24
O)15CH3 2−27:〔(CF3O)3(PFC′)−COOC
22CHC36OH 2−28:〔(CF3O)2(PFC′)−COOC
22CHC36OH 2−29:〔(CF3O)(PFC′)−COOCH2
2CHC36OH 2−30:(CF3O)3(PFC′)−CONHC36
COONa 2−31:(CF3O)2(PFC′)−CONHC36
COONa 2−32:(CF3O)(PFC′)−CONHC36
COOK 2−33:(CF3O)3(PFC′)−CONHC36
SO3Na 2−34:(CF3O)2(PFC′)−CONHC36
SO3Na 2−35:(CF3O)(PFC′)−CONHC36
SO3K 2−36:(CF3O)3(PFC′)−CON(C36
SO3Na)C37 2−37:(CF3O)2(PFC′)−CON(C36
SO3Na)C37 2−38:(CF3O)(PFC′)−CON(C36
SO3Na)C37 2−39:〔(CF3O)3(PFC′)−COOC
22C(CH3)COONa 2−40:〔(CF3O)2(PFC′)−COOC
22C(CH3)COONa 2−41:〔(CF3O)(PFC′)−COOCH2
2C(CH3)COONa 2−42:〔(CF3O)3(PFC′)−COOC
22C(COONa)2 2−43:〔(CF3O)2(PFC′)−COOC
22C(COONa)2 2−44:〔(CF3O)(PFC′)−COOCH2
2C(COONa)2 2−45:〔(CF3O)3(PFC′)−COOC
22C(CH3)SO3Na 2−46:〔(CF3O)2(PFC′)−COOC
22C(CH3)SO3Na 2−47:〔(CF3O)(PFC′)−COOCH2
2C(CH3)SO3Na2−48:〔(CF3O)3(P
FC′)−COOCH22CHC36SO3Na 2−49:〔(CF3O)2(PFC′)−COOC
22CHC36SO3Na 2−50:〔(CF3O)(PFC′)−COOCH2
2CHC36SO3Na なお、上記一般式(2)で表される各界面活性剤におい
て、(PFC′)はパーフルオロシクロへキシレン基を
表し、(CF3O)の置換位置は、カルボニル基を1位
として、(CF3O)3の場合は3、4及び5位であり、
(CF3O)2の場合は3及び4位であり、(CF3O)
の場合は4位である。
【0038】上記一般式(2)で表される各フッ素系界
面活性剤の合成方法については、特開平10−1582
18号、特表2000−505803号を参考にするこ
とができる。
【0039】本発明の感光材料はマット剤を用いること
が好ましい。マット剤の主要特性値に、後述のスムース
ターで感光材料を吸引した時の吸引圧力、マット度があ
る。このマット度とは感光材料の平滑度を表す1つの手
段ともいえる。本発明においてはマット度は12〜40
kPaの範囲が好ましく、更に13〜27kPaが好ま
しい。マット度を好ましい範囲にするためには、マット
剤の平均粒径は3〜15μmであることが好ましく、感
光材料構成層のドライ膜厚に対して1.3〜3倍である
ことが好ましい。また、20μm以上の粗大粒子の個数
は全個数の5%以下であることが好ましく、2%以下、
さらには1%以下であることが特に好ましい。添加量
は、1〜1000mg/m2が好ましく、3〜100m
g/m2がさらに好ましい。形状は球形又は球形に近い
のポリマーマット剤が好ましい。ガラス転移温度(T
g)は60〜150℃が好ましく、80〜120℃であ
ることがさらに好ましい。マット剤の具体例を表1に示
す。
【0040】
【表1】
【0041】本発明で用いることのできる親水性基を含
有するマット剤のモノマーについて説明する。モノマー
中の親水性基としては、カルボキシル基、リン酸基、ス
ルホン酸基、硫酸基が好ましい。具体的には、アクリル
酸、メタクリル酸、スチレンスルホン酸等が好ましく用
いられる。親水性基を含有するモノマー比は、5〜40
モル%、好ましくは10〜30モル%である。重合に用
いられる親水性基を含有しないモノマーとしては特に制
限はないが、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エス
テル類、スチレン類、ビニルエステル類等が好ましく用
いられる。例えばメチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、
スチレン等が特に好ましい。
【0042】また、感光材料を塗布乾燥するときの乾燥
条件はマット度に影響する。本発明では乾燥時間が1〜
5分、ゼラチンに対するウエブの含水率1000%以下
では乾燥風の湿球温度は15〜30℃が好ましい。
【0043】本発明では感光材料の動摩擦係数は0.2
〜0.5が好ましい。動摩擦係数を好ましい範囲にする
ためには、例えば不定形で平均粒径1〜10μmのSi
2粒子を最外層に含有させて摩擦係数を上昇させる方
法がある。また、感光材料の膜厚よりも大粒径のマット
剤を含有させることで上昇させることもできる。動摩擦
係数を低下させる手段としては、含フッ素界面活性剤を
0.2〜30mg/m 2添加することが好ましく、1〜
10mg/m2用いることがさらに好ましい。
【0044】マット度は、試料を23℃、50%RHの
条件下で2時間なじませた後、スムースター(東英電子
工業(株)製)を用い、平滑度(吸引圧)を測定する。
この装置で測定した平滑度を本発明ではマット度と表現
する。測定したマット度(mmHg)をkPaに換算し
た。値が大きいほどマット度が高いことを示す。
【0045】本発明で用いることの出来るアニオン界面
活性剤は、25℃の水に対する表面張力が、CMCに達
した時40mN/m以下となることが好ましく、30m
N/m以下となることがより好ましい。
【0046】アニオン界面活性剤の好ましい構造とし
て、下記一般式(3)が挙げられる。
【0047】
【化1】
【0048】式中、R1、R2は置換又は無置換のアルキ
ル基、又はアルケニル基を表し、両者は同じでも異なっ
ていても良い。R1+R2の炭素原子数の和は8〜14で
ある。lは0又は1を表す。又、Mはカチオンを表す。
【0049】一般式(3)において、好ましくはl=
0、R1、R2の炭素原子数が10〜13の直鎖状のアル
キルがよい。
【0050】一般式(3)で表される好ましい具体的化
合物例を下記に示す。
【0051】
【化2】
【0052】又別のアニオン界面活性剤の好ましい構造
として、下記一般式(4)が挙げられる。
【0053】
【化3】
【0054】式中、R21は炭素数1〜18のアルキル
基、R22は水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、
21はカチオンを表し、nは1〜10を表す。xは0又
は1、Bは炭素数1又は2の連結基で、yは0〜2を表
す。
【0055】好ましくはR21とR22の合計の炭素原子数
が15以下であり、nは好ましくは3〜5である。又、
HLB(浸水性新油性バランス)が12以上のものが好
ましい。
【0056】一般式(4)で表されるアニオン界面活性
剤の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0057】
【化4】
【0058】一般式(3)又は(4)で表されるアニオ
ン界面活性剤の好ましい添加量は、感光材料1m2当た
り1〜1000mg、更に好ましくは10〜100mg
である。
【0059】添加する際の溶媒は、水やアルコール等の
有機溶媒があるが、特に水が好ましい。添加する層は特
に限定しないが、支持体から見てハロゲン化銀乳剤層よ
り外側の層が好ましく、最外層がより好ましい。
【0060】本発明で用いることの出来るノニオン界面
活性剤の好ましい構造として、下記一般式(5)が挙げ
られる。
【0061】
【化5】
【0062】式中、R51は炭素数1〜30の置換、無置
換のアルキル基、アルケニル基を表し、m51、n51
は同じでも異なってもよく、それぞれ1〜50である。
m52、n52はそれぞれ0〜50である。好ましくは
m51+n51が5〜40である。又、R51の炭素数は
8〜18が好ましい。m52、n52は好ましくはm5
2+n52が0〜40である。更に好ましくはm52+
n52が共に0である。
【0063】一般式(5)で表されるノニオン界面活性
剤の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0064】
【化6】
【0065】
【化7】
【0066】又ポリオキシアルキレンノニオン界面活性
剤の別の好ましい構造を下記に挙げる。
【0067】N−1 C1633O(CH2CH2O)10H N−2 C1123CONH(CH2CH2O)nH n=
5、10、15 N−3 C919−(C64)−O(CH2CH2nH n=10、20、30、40
【0068】
【化8】
【0069】本発明で使用する好ましいノニオン界面活
性剤は、25℃の水に対する表面張力が、CMCに達し
た時40mN/m以下となることが好ましく、35mN
/m以下となることが更に好ましい。これらノニオン界
面活性剤は容易に市販品が入手できる。ノニオン界面活
性剤を添加する層は、特に限定されるものではないが、
支持体から遠い層が好ましく、最外層に加えるのが最も
好ましい。添加量としては、感光材料1m2当たり1〜
1000mgが好ましいが、更に好ましくは感光材料1
2当たり10〜100mgである。
【0070】支持体に感光材料塗布液を塗布する際、表
面保護層(支持体から最も遠い層)塗布液は、35℃で
測定した表面張力を17〜30mN/mとすることが好
ましい。又、表面保護層より支持体に近い層は、表面保
護層よりも5mN/m以上高めにすることが好ましく、
10mN/m以上高めにすることがより好ましい。
【0071】本発明では、フッ素原子を含まないアニオ
ン界面活性剤及びノニオン界面活性剤も使用する事が好
ましい。
【0072】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0073】実施例1 <ハロゲン化銀粒子の物理熟成>特開平10−2138
80号と同様の方法で平板状臭化銀乳剤を調製した。但
し、臭化カリウム水溶液[B2]、硝酸銀水溶液[C
2]の添加速度と粒子形成時のpAgについては調整
し、平均直径(円直径換算)1.1μm、平均厚さ0.
09μm、平均アスペクト比12.2、粒径分布の広さ
22%とした。また物理熟成終了時のゼラチン量はハロ
ゲン化銀1モル当たり15gであった。
【0074】上記で調製した乳剤を55℃にした後、ハ
ロゲン化銀1モル当たり、アデニン11.3mg、下記
分光増感色素(A)450mg、分光増感色素(B)4
5mgを添加し、更に4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデン100mgを添加
した。その後10分して、塩化金酸、チオ硫酸ナトリウ
ム、チオシアン酸アンモニウムを適量添加した。更に4
0分後に平均粒径が0.1μm未満の沃化銀微粒子を
0.3モル%相当添加し、更に10分後にトリフェニル
ホスフィンセレナイド5mgを添加し、更に40分後に
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テト
ラザインデン500mgを添加し、5分後にトリメチロ
ールプロパン13g、ゼラチン20gを添加してから、
急速冷却し、乳剤をゲル化して化学増感を終了した。 (分光増感色素) 増感色素(A):5,5′−ジ−クロロ−9−エチル−
3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)オキサカルボシ
アニンナトリウム塩の無水物 増感色素(B):5,5′−ジ−(ブトキシカルボニ
ル)−1,1′−ジエチル−3,3′−ジ−(4−スル
ホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシアニンナトリウム
塩の無水物 <下引済み支持体〜の作製>厚さが175μmで、
濃度0.20に青色着色したポリエチレンテレフタレー
ト(PET)ベースの両面に8Wmin/m2のコロナ
放電処理をした後、下記の下引き下層を塗布し、110
℃で1分間乾燥した。その後、同様なコロナ放電処理を
再び行った後、下記の下引き上層を塗布し、100℃で
1分間乾燥して両面下引済み支持体を得た。なお、下記
の組成は片面1m2当たりの付量である。
【0075】 (下引き下層) ラテックスL: スチレン(27質量%)n−ブチルアクリレート (10質量%)t−ブチルアクリレート(35質量%) ヒドロキシエチルメタクリレート(28質量%) 0.3g 化合物K 1mg ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 5mg 導電性金属化合物 種類と添加量(付量)を表2記載 硬膜剤H 30mg (下引き上層) ラテックスL 16mg 化合物L−1 33mg 化合物K 2.2mg 平均粒径3μmのSiO2粒子 3.3mg 硬膜剤H 30mg
【0076】
【化9】
【0077】
【表2】
【0078】<感光材料の作製>上記で得られた下引済
み支持体の両面に、支持体に近い方から第1層とし、下
記の第1層〜第2層を2層同時塗布した。
【0079】 (第1層:乳剤層) 化学増感後の乳剤を加温・再溶解し、以下の添加剤を加え、乳剤層塗布液とし た。(添加量片面当たり) 石灰処理イナートゼラチン(乳剤層の合計) 1.5g/m2 デキストラン(平均分子量:4万) 0.3g/m2 (以下の添加量はハロゲン化銀1モル当たりの量で表す) 1,1−ジメチロール−1−ブロム−1−ニトロメタン 70mg ニトロフェニル−トリフェニルホスホニウムクロリド 2.8mg C49OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 1.0g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 8.5mg コロイダルシリカ(デュポン社製ルドックスAM) 13g t−ブチルカテコール 150mg 1,3−ジヒドロキシベンゼン−4−スルホン酸アンモニウム 1.7g 硝酸タリウム 55mg トリメチロールプロパン 6.5g ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量50万) 2.6g *片面当たりの銀量は、1.35g/m2となるように塗布した。
【0080】(第2層:保護層)次に中間層塗布液とし
て下記を調製した。添加量は片面1m2当たりの付き量
で表した。
【0081】 石灰処理イナートゼラチン 0.7g アニオン界面活性剤(例示3−2) 5mg アニオン界面活性剤(例示4−1) 18mg ノニオン界面活性剤(例示5−2) 50mg ノニオン界面活性剤(例示N−1) 15mg マット剤:使用したマット剤の詳細と添加量及びマット度は、表1及び表3に 記載 防腐剤 1mg 硬膜剤:1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン60mg 含フッ素化合物 種類と添加量を表3記載
【0082】
【化10】
【0083】<感光材料の表面抵抗率評価>作製した未
現像試料を、23℃、20%RHで2時間調湿し、表面
抵抗率(Ω)を測定した。表面抵抗率は、表3にlog
(Ω)で示した。
【0084】<スタチックマークの評価>評価用試料を
16cm×30cmのサイズにした。次いで、23℃、
20%RHの雰囲気で2時間調湿し、以下の評価装置を
用いて搬送速度20m/minにて1つの試料につき1
0回搬送した。その後、試料に露光を与えずに下記現像
処理機にて現像処理し、目視にてスタチックマークを評
価した。
【0085】<スタチックマークの評価装置>圧着され
ている、ウレタンゴムを主成分とするローラーaとステ
ンレス製のローラーbの間を試料が通過し、その後ステ
ンレス製の金属板が試料の受け皿になっている装置であ
る。
【0086】<評価基準> 5.スタチックマークがない 4.スタチックマークが僅かにあるが、目視では判別困
難 3.スタチックマークが僅かにあるが、実用許容レベル 2.スタチックマークがあり、実用不可能 1.スタチックマークが非常に多い。
【0087】<スタチックマーク評価試料の現像処理>
自動現像機TCX−201(コニカ(株)製)の60秒
処理モードで各試料を現像処理した。なお、現像・定着
剤はTCDF−1を使用し、現像温度36℃、定着温度
約35℃、乾燥温度50℃、補充量は四切(25.4c
m×30.5cm)1枚当たり現像・定着共に17ml
となるように設定し、直接撮影用感材SR−G(コニカ
(株)製)の大角で100枚ランニング後、評価試料を
処理した。結果を表3に示す。
【0088】<処理安定性の評価>現像液(含むスター
ター液)と定着液は、下記D−1及びF−1を用いた。
現像液には後記のスターター液を現像液1l当たり20
ml添加した。
【0089】 現像液処方(D−1) Part−A(15l仕上げ用) 水酸化カリウム 431g 亜硫酸カリウム(50%溶液) 3130g ジエチレントリアミン四酢酸 144g ホウ酸 180g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.87g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.50g ハイドロキノン 486g 水を加えて 5000mlに仕上げる Part−B(15l仕上げ用) 酢酸(80%液) 235g トリエチレングリコール 212g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 21.6g 5−ニトロインダゾール 0.54g Part−C(15l仕上げ用) グルタルアルデヒド 155g 定着液処方(F−1) Part−A(19l仕上げ用) チオ硫酸アンモニウム(70質量/vol%) 4800g 亜硫酸ナトリウム 210g 酢酸ナトリウム・三水塩 480g クエン酸ナトリウム 60g グルコン酸 45.6g ホウ酸 36g 氷酢酸 168g Part−B(19l仕上げ用) 硫酸アルミニウム 78g 硫酸(50質量%) 126g Part−A及びB液を混ぜて水で19lに仕上げる。 スターター処方(1l仕上げ用) 氷酢酸 138g 臭化カリウム 325g 5−メチルベンゾトリアゾール 1.5g 純水で1lに仕上げる。
【0090】現像処理は自動現像機SRX−701(コ
ニカ(株)製)の30秒モードで処理した。但し、過酷
な条件下での処理安定性を評価するため、現像・定着液
の補充は無補充に設定し、現像・定着槽の液面を正常位
置から5mm低下させた。
【0091】処理温度は、現像35℃、定着33℃と
し、乾燥やその他の設定はSRX−701の30秒処理
・標準設定とした。
【0092】処理条件が整った後、クリーニング用フィ
ルム(現像済の大角フィルム)(コニカ(株)製SR−
G)を5枚処理し、次いで評価用試料を16cm×30
cmのサイズで20枚処理し、現像・定着におけるスポ
ット故障(異物付着による現像不良や定着不良)、処理
ムラを評価した。結果を表3に示す。
【0093】<評価基準> 5.スポット故障、処理ムラがない 4.スポット故障、処理ムラが僅かにあるが、目視では
判別困難 3.スポット故障、処理ムラが僅かにあるが、実用許容
レベル 2.スポット故障、処理ムラがあり、実用不可能 1.スポット故障、処理ムラが非常に多い。
【0094】
【表3】
【0095】本発明の試料は、スタチックマークが発生
しにくい安定した処理性に優れたハロゲン化銀写真感光
材料であることが判る。
【0096】
【発明の効果】本発明により、現像ムラ、現像不良、定
着不良が発生しにくい安定した処理性および優れた帯電
防止性をいずれも満足するハロゲン化銀写真感光材料を
得た。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層、及び少なくとも1層の導電性層を有す
    るハロゲン化銀写真感光材料において、該導電性層が導
    電性金属化合物を含有しており、かつ該感光性ハロゲン
    化銀乳剤層を有する側の最外層が下記一般式(1)で表
    される含フッ素化合物を含有していることを特徴とする
    ハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(1) Rf−(O−Rf′)n−L−Xm 〔式中、Rfは少なくとも1つのフッ素原子を含有する
    アルキル基、アリール基又はアルケニル基を表し、R
    f′は少なくとも1つのフッ素原子を含有するアルキレ
    ン基を表し、Lは単なる結合手または連結基を表し、X
    はヒドロキシ基、アニオン性基又はカチオン性基を表
    す。n、mはそれぞれ1以上の整数を表す。〕
  2. 【請求項2】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層、及び少なくとも1層の導電性層を有す
    るハロゲン化銀写真感光材料において、該導電性層が導
    電性金属化合物を含有しており、かつ該感光性ハロゲン
    化銀乳剤層を有する側の最外層が下記一般式(2)で表
    される含フッ素化合物を含有していることを特徴とする
    ハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(2) 〔(Rf3O)n2−(PFC)−CO−Y2k−L2
    (X2m2 〔式中、Rf3は炭素原子を1〜4個有するパーフルオ
    ロアルキル基を表し、(PFC)はパーフルオロシクロ
    アルキレン基を表し、Y2は酸素原子または窒素原子を
    含有する連結基を表し、L2は単なる結合手または連結
    基を示し、X2はアニオン性基、カチオン性基、ノニオ
    ン性基または両性基を含む水可溶化極性基を表し、n2
    は1〜5の整数を表し、kは1〜3の整数を表し、m2
    は1〜5の整数を表す。〕
  3. 【請求項3】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料にお
    いて、該感光性ハロゲン化銀乳剤層を有する側の最外層
    は、上記一般式(1)で表される含フッ素化合物を含有
    しており、23℃、50%RHにおける表面のマット度
    が12〜40kPaであることを特徴とするハロゲン化
    銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料にお
    いて、該感光性ハロゲン化銀乳剤層を有する側の最外層
    は、上記一般式(2)で表される含フッ素化合物を含有
    しており、23℃、50%RHにおける表面のマット度
    が12〜40kPaであることを特徴とするハロゲン化
    銀写真感光材料。
  5. 【請求項5】 前記ハロゲン化銀写真感光材料の、23
    ℃、20%RHにおける表面抵抗率が1×109〜1×
    1013Ωであることを特徴とする請求項3または4記載
    のハロゲン化銀写真感光材料。
JP2001068401A 2001-03-12 2001-03-12 ハロゲン化銀写真感光材料 Pending JP2002268184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001068401A JP2002268184A (ja) 2001-03-12 2001-03-12 ハロゲン化銀写真感光材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001068401A JP2002268184A (ja) 2001-03-12 2001-03-12 ハロゲン化銀写真感光材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002268184A true JP2002268184A (ja) 2002-09-18

Family

ID=18926600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001068401A Pending JP2002268184A (ja) 2001-03-12 2001-03-12 ハロゲン化銀写真感光材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002268184A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012004042A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Fujifilm Corp 透明導電性フイルム及び透明導電性フイルムの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012004042A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Fujifilm Corp 透明導電性フイルム及び透明導電性フイルムの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3208693B2 (ja) 帯電防止されたハロゲン化銀写真感光材料
JP2002268184A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2002351012A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH04230744A (ja) 帯電防止性を有する記録材料
JP2003098633A (ja) 医療用ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JP2663043B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2002221771A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH11140107A (ja) ラテックス組成物及び親水性コロイド層並びにシート状材料
JPH07199412A (ja) 静電気防止特性を改良したラジオグラフエレメント
JP2000029161A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2005172895A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2003337394A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JPH0534866A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH04291341A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH03264952A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2588749B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH1069029A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0534868A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH04238343A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH09311400A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2001067938A (ja) 導電性薄膜及び導電性記録材料
JPH10133316A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料、画像形成ユニット、x線画像形成方法及びハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH09211786A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその製造方法
JPH0720610A (ja) スタチックマーク発生を防止されたハロゲン化銀写真感光材料
JPH04333045A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料