JPH04238343A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH04238343A
JPH04238343A JP589191A JP589191A JPH04238343A JP H04238343 A JPH04238343 A JP H04238343A JP 589191 A JP589191 A JP 589191A JP 589191 A JP589191 A JP 589191A JP H04238343 A JPH04238343 A JP H04238343A
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JP
Japan
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silver halide
layer
methacrylate
acrylate
emulsion
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JP589191A
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Hideaki Sakata
英昭 坂田
Takeshi Sanpei
武司 三瓶
Hirohide Ito
博英 伊藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料の帯電防止法に関し、詳しくは静電気障害をなくし、
かつフィルムの現像処理前後の取り扱い性及び特性を改
良したハロゲン化銀写真感光材料に関する。 【0002】 【発明の背景】一般にプラスチィツクフィルムは帯電性
が強く、これが使用上多くの制約を与えている例は多い
。例えばハロゲン化銀写真感光材料においてはポリエチ
レンテレフタレートのような支持体が一般に使用される
が、特に冬季の如き低湿度において帯電し易い。最近の
ように高感度写真乳剤を高速度で塗布したり、高感度の
感光材料を自動プリンターを通して露光処理をする場合
、特に帯電防止対策が重要である。 【0003】感光材料が帯電すると、その放電によりス
タチックマークがでたり、またはゴミ等の異物を付着し
、これによりピンホールを発生させたりして著しく品質
を劣化し、その修正のため非常に作業性を落としてしま
う。又、低湿時には、フィルムの取扱い時に電気ショッ
クを受ける危険を伴う。そのため、感光材料では帯電防
止剤が使用され、最近では、含フッ素界面活性剤、カチ
オン界面活性剤、両性界面活性剤、ポリエチレンオキサ
イド基を含有する界面活性剤ないし高分子化合物、スル
ホン酸又はリン酸基を分子内に有するポリマー等が用い
られている。 【0004】特にフッ素系界面活性剤による帯電列調整
、あるいは導電性ポリマーによる導電性向上が多く使用
されてきており、例えば特開昭49−91165号およ
び同49−121523号にはポリマー主鎖中に解離基
を有するイオン型ポリマーを適用する例が開示されてい
る。 【0005】一方、感光材料の処理時における搬送性、
滑り性の向上或は露光焼き付け時の密着性を向上するな
どの目的から、マット剤を感光材料に用いることが知ら
れており、例えば特開昭57−104133号、特開平
1−255853号などが開示されている。 【0006】かかる目的のためのマット剤としてのポリ
マービーズを、性能向上のために粒径を大きくしたり、
増量したりすると現像処理後のフィルムが失透性となり
、又ピンホールを発生したりすることである。 【0007】又、前述の帯電防止剤の多くは感光材料の
現像処理前には有効であるが、処理後は大巾に劣化して
しまうことである。 【0008】これはアルカリを用いる現像工程、酸性の
定着工程、水洗等の工程を経ることにより帯電防止能が
失われるものと思われる。したがって印刷感光材料等の
ように、処理済みフィルムをさらに用いてプリントする
ような場合に、ゴミの付着によるピンホール発生等の問
題を生ずる。 【0009】そのため感光材料の現像処理の前後にわた
って帯電防止性能が持続され、かつマット剤を用いても
ピンホールの発生や、フィルムの失透性がない新たな技
術が強く要請されていた。 【0010】 【発明の目的】従って本発明の第1の目的は、静電気に
基づく電気ショックを軽減し帯電防止性のすぐれたハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供することである。本発明の
第2の目的は、露光時のフィルムが真空密着性が優れ、
かつ搬送性、滑り性を改良したハロゲン化銀写真感光材
料を提供することである。本発明の第3の目的は、現像
処理後のフィルムに失透性やピンホールの発生がないマ
ット剤を含有したハロゲン化銀写真感光材料を提供する
ことである。その他の目的は以下の明細から明らかとな
る。 【0011】 【発明の構成】本発明の目的は、(1)支持体上の少な
くとも一方の側に、少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤
層と保護層とを有するハロゲン化銀写真感光材料におい
て、該支持体の少なくとも一方の側に少なくとも1層の
導電層が設層され、かつ上記保護層中にマット剤として
アルカリ可溶化基を有した重合体の少なくとも一つを含
有するハロゲン化銀写真感光材料。(2)上記の導電層
が、水溶性導電性ポリマーと疎水性ポリマー及び硬化剤
の少なくとも一つを含有する(1)項記載のハロゲン化
銀写真感光材料。(3)上記の導電層が、金属酸化物の
少なくとも一つを含有する(1)項記載のハロゲン化銀
写真感光材料によって達成される。 【0012】以下、本発明を詳述する。 【0013】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の
支持体の少なくとも一方の側に設層される導電層とは、
(1)水溶性導電性ポリマー、(2)疎水性ポリマー及
び(3)エポキシ系硬化剤と親水性コロイドとの反応生
成物からなる帯電防止層を指す。 【0014】本発明の水溶性導電性ポリマーについては
、スルホン酸基、硫酸エステル基、4級アンモニウム塩
、3級アンモニウム塩、カルボキシル基、から選ばれる
少なくとも1つの導電性基を有するポリマーが挙げられ
る。導電性基はポリマー1分子当たり5重量%以上を必
要とする。水溶性の導電性ポリマー中には、ヒドロキシ
基、アミノ基、エポキシ基、アジリジン基、活性メチレ
ン基、スルフィン酸基、アルデヒド基、ビニルスルホン
基を含んでいてもよい。 【0015】ポリマーの分子量は、3000〜1000
00であり、好ましくは3500〜50000である。 【0016】以下、本発明に用いられる水溶性導電性ポ
リマーの化合物例を挙げるが、本発明はこれに限定され
るものではない。 【0017】 【化1】 【0018】 【化2】 【0019】 【化3】 【0020】尚、上記A−1〜A−11において、Mn
は平均分子量(本明細書中、平均分子量とは数平均分子
量を示す。)を表し、ポリエチレングリコール換算で表
したGPCによる測定値によるものである。 【0021】本発明の水溶性導電性ポリマー層中に含有
させる疎水性ポリマー粒子は、実質的に水に溶解しない
所謂ラテックスで構成されている。この疎水性ポリマー
は、スチレン、スチレン誘導体、アルキルアクリレート
、アルキルメタクリレート、オレフィン誘導体、ハロゲ
ン化エチレン誘導体、ビニルエステル誘導体、アクリル
ニトリル等の中から任意の組み合わせで選ばれるモノマ
ーを重合して得られる。特にスチレン誘導体、アルキル
アクリレート、アルキルメタクリレートが少なくとも3
0モル%含有されているのが好ましい。特に50モル%
以上が好ましい。 【0022】本発明のラテックスには、下記一般式〔I
〕で表されるアミド基を有するモノマーを含有させるこ
とが好ましい。 【0023】 【化4】 【0024】式中、Rは水素原子又は、炭素数1〜4の
低級アルキル基を表す。Lは2価の基、aは0又は1を
表す。R1,R2は水素原子又は、炭素数1〜6の低級
アルキル基を表す。 【0025】次に本発明のモノマーの具体例を挙げる。 【0026】 【化5】 【0027】疎水性ポリマーをラテックス状にするには
乳化重合をする、固体状のポリマーを低沸点溶媒に溶か
して微分散後、溶媒を溜去するという2つの方法がある
が、粒径が細かくしかもそろったものができるという点
で乳化重合することが好ましい。 【0028】疎水性ポリマーの分子量は3000以上で
あれば良く、分子量による透明性の差はほとんどない。 【0029】本発明の疎水性ポリマーラテックスにポリ
アルキレンオキシド鎖を導入する方法としては、ポリア
ルキレンオキシド鎖を有するモノマーを共重合させるこ
とによる方法が好ましい。 【0030】具体例としては、特願平2−173308
号に記載のモノマーを用いることができる。以下に本発
明の疎水性ポリマーラテックスの具体例を挙げる。 【0031】 【化6】 【0032】 【化7】 【0033】 【化8】 【0034】次に本発明に係る導電層を架橋するために
用いる硬化剤としては、従来公知のゼラチン用硬膜剤が
挙げられる。 【0035】本発明に用いられる具体的硬化剤としては
、特願平1−296446号に記載の化合物が挙げられ
るが、好ましくはヒドロキシ基又はエーテル縮合を含む
エポキシ化合物を用いることである。 【0036】以下にその具体例を示す。 【0037】 【化9】 【0038】帯電防止層に含まれる疎水性ポリマーラテ
ックスの添加量は、好ましくは10mg/m2〜100
0mg/m2、特に好ましくは100mg/m2〜50
0mg/m2、水溶性導電性ポリマーの添加量は、好ま
しくは50mg/m2〜2000mg/m2、特に好ま
しくは100mg/m2〜1000mg/m2、エポキ
シ系化合物の添加量は、好ましくは10mg/m2〜5
00mg/m2、特に好ましくは50mg/m2〜30
0mg/m2である。 【0039】帯電防止層には分散剤を用いることができ
、かかる分散剤としてはノニオン活性剤が用いられ、ポ
リアルキレンオキサイド化合物が好ましくは用いられる
。 【0040】本発明において用いられるポリアルキレン
オキサイド化合物としては、分子中に少なくとも2以上
、多くとも500以下のポリアルキレンオキサイド鎖を
含む化合物で、例えばポリアルキレンオキサイドと脂肪
族アルコール、フェノール類、脂肪酸、脂肪族メルカプ
タン、有機アミンなどの活性水素原子を有する化合物と
の縮合反応により、又はポリプロピレングリコール、ポ
リオキシテトラメチレン重合体などのポリオールに脂肪
族メルカプタン、有機アミン、エチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイドなどを縮合させて合成することがで
きる。 【0041】上記ポリアルキレンオキサイド化合物は、
分子中のポリアルキレンオキサイド鎖は1個ではなく2
ケ所以上に分割されたブロック共重合体であってもよい
。 【0042】この際、ポリアルキレンオキサイドの合計
重合度は3以上で100以下が好ましい。 【0043】次に金属酸化物を用いて導電性層を形成す
る方法を説明する。 【0044】金属酸化物として好ましいのは、結晶性の
金属酸化物粒子であるが、酸素欠陥を含むもの及び用い
られる金属酸化物に対してドナーを形成する異種原子を
少量含むもの等は一般的に言って導電性が高いので特に
好ましく、特に後者の用いられる金属酸化物に対してド
ナーを形成する異種原子を少量含むものは、ハロゲン化
銀乳剤にカブリを与えないので特に好ましい。 【0045】金属酸化物の例としては、ZnO2、Ti
O2、SnO2、Al2O3、In2O3、SiO2、
MgO、BaO、MoO3、V2O5等或はこれらの複
合酸化物が好ましく、特にZnO2、TiO2、SnO
2が好ましい。 【0046】異種原子を含む例としては例えばSnO2
に対してSb等の添加あるいはTiO2に対してNb、
Ta等の添加が効果的である。これら異種原子の添加量
は0.01〜30モル%の範囲が好ましいが、0.1〜
10モル%の範囲であれば特に好ましい。 【0047】本発明に用いられる金属酸化物の粒子は、
導電性を有するものであり、その体積抵抗率は107Ω
cm以下、特に105Ωcm以下であることが好ましい
。 【0048】この酸化物については特開昭56−143
431号、同56−120519号、同58−6264
7号に記載されている。 【0049】金属酸化物の粒子はバインダー中に分散又
は溶解させて用いられる。使用できるバインダーはフィ
ルム形成能を有するものであれば特に限定されないが、
例えば、ゼラチン、カゼイン等の蛋白質、カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アセチ
ルセルロース、ジアセチルセルロース、トリアセチルセ
ルロース等のセルロース化合物、デキストラン、寒天、
アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体等の糖類、ポリビニルア
ルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、
ポリメタクリル酸エステル、ポリスチレン、ポリアクリ
ルアミド、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリエステル
、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸等の合成ポリマー等
を挙げることができる。 【0050】特にゼラチン(石灰処理ゼラチン、酸処理
ゼラチン、酸素分解ゼラチン、フタル化ゼラチン、アセ
チル化ゼラチン等)、アセチルセルロース、ジアセチル
セルロース、トリアセチルセルロース、ポリビニルアル
コール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸ブチル、ポリ
アクリルアミド、デキストランが好ましい。 【0051】金属酸化物をより効果的に使用して導電性
層の抵抗を下げるために、導電性層中における金属酸化
物の体積含有率は高い方が好ましいが、層としての強度
を十分に持たせるために最低5%程度のバインダーが必
要であるので、金属酸化物の体積百分率は5〜95%の
範囲が好ましい。 【0052】金属酸化物の使用量は0.05〜10g/
m2が好ましく、より好ましくは0.01〜5g/m2
である。これにより帯電防止性が得られる。 【0053】本発明において、導電性層は支持体の少な
くとも一方の側に設けられる。好ましくは、乳剤層と支
持体の間、或はバッキング層と支持体の間が好ましい。 【0054】かかる導電性層は、透明支持体上に塗布す
ることによって形成される。透明支持体は写真用のもの
全てが使えるが、好ましくは可視光を90%以上透過す
るように作られたポリエチレンテレフタレート又はセル
ローストリアセテートフィルムである。これらの透明支
持体は、当業者に良く知られた方法で作成されるもので
あるが、場合によっては光透過を実質的に阻害しないよ
うに染料を若干添加して青味付けしたりしても良い。 【0055】支持体は、コロナ放電処理をした後ラテッ
クスポリマーを含有する下引層が塗設されていてもよい
。コロナ放電処理は、エネルギー値として1mW〜1k
w/m2minが特に好ましく適用される。又特に好ま
しくは、ラテックス下引層塗布後導電性層を塗設する前
にコロナ放電処理を再度行うとよい。 【0056】前記の導電性層を有する支持体の上には少
なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層が設けられる
。 【0057】前述した本発明に用いられる導電層の(1
)水溶性導電性ポリマー、(2)疎水性ポリマー及び(
3)エポキシ系硬化剤に関しては、特開平2−1733
08号にて詳細に述べられており、上記の(1)(2)
及び(3)のそれぞれについても具体的化合物が記載さ
れている。本発明ではこれらの化合物を適宜に選択して
支持体の表面に導電層として設層することができる。 【0058】次に本発明に係るマット剤について述べる
。 【0059】本発明におけるアルカリ可溶化基とは、重
合体に導入することによりその重合体をアルカリに溶解
し易くする基であり、カルボキシル基、リン酸基、スル
ホン酸基、硫酸基であり、好ましくはカルボキシル基で
ある。カルボキシル基を有するモノマーとしては、具体
的にはアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸モノアルキル、マレイン酸
モノアルキル、シトラコン酸、スチレンカルボン酸、な
どが挙げられる。リン酸基を有するモノマーとしてはヒ
ドロキシエチルアクリレートのリン酸エステルなどが挙
げられる。スルホン酸基を有するモノマーとしては、ス
チレンスルホン酸、メタクリロイルオキシプロピルスル
ホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸、などが挙げられる。硫酸基を有するモノマーと
しては、ヒドロキシエチルアクリレートの硫酸エステル
などが挙げられる。 【0060】上記モノマーと組み合わせて、共重合体を
生成させるための他のモノマーとしては、例えば少なく
とも1個のエチレン性二重結合を有するモノマーが挙げ
られ、これらは複数組合わせて用いてもよく、具体的に
は以下のものが挙げられる。アクリル酸エステル類とし
ては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−
プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n
−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、se
c−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレー
ト、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、
tert−オクチルアクリレート、2−クロロエチルア
クリレート、2−ブロモエチルアクリレート、4−クロ
ロブチルアクリレート、シアノエチルアクリレート、2
−アセトキシエチルアクリレート、ジメチルアミノエチ
ルアクリレート、ベンジルアクリレート、メトキシベン
ジルアクリレート、2−クロロシクロヘキシルアクリレ
ート、シクロヘキシルアクリレート、フルフリルアクリ
レート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェニ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、
5−ヒドロキシペンチルアクリレート、2,2−ジメチ
ル−3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−メトキ
シエチルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレー
ト、2−エトキシエチルアクリレート、2−iso−プ
ロポキシアクリレート、2−ブトキシエチルアクリレー
ト、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリレート
、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアクリレート、
ω−メトキシポリエチレングリコールアクリレート(付
加モル数n=9)、1−ブロモ−2−メトキシエチルア
クリレート、1,1−ジクロロ−2−エトキシエチルア
クリレート等が挙げられる。 【0061】メタクリル酸エステル類の例としては、メ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロ
ピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n
−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、
sec−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタ
クリレート、アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリ
レート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタ
クリレート、クロロベンジルメタクリレート、オクチル
メタクリレート、スルホプロピルメタクリレート、N−
エチル−N−フェニルアミノエチルメタクリレート、2
−(3−フェニルプロピルオキシ)エチルメタクリレー
ト、ジメチルアミノフェノキシエチルメタクリレート、
フルフリルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメ
タクリレート、フェニルメタクリレート、クレジルメタ
クリレート、ナフチルメタクリレート、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリ
レート、トリエチレングリコールモノメタクリレート、
ジプロピレングリコールモノメタクリレート、2−メト
キシエチルメタクリレート、3−メトキシブチルメタク
リレート、2−アセトキシエチルメタクリレート、2−
アセトアセトキシエチルメタクリレート、2−エトキシ
エチルメタクリレート、2−iso−プロポキシエチル
メタクリレート、2−ブトキシエチルメタクリレート、
2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリレート、
2−(2−エトキシエトキシ)エチルメタクリレート、
2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリレート、
ω−メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(
付加モル数n=6)、アリルメタクリレート、メタクリ
ル酸ジメチルアミノエチルメチルクロライド塩などを挙
げることができる。 【0062】他のモノマーとしては、例えば、ビニルエ
ステル類、オレフィン類、スチレン類、クロトン酸エス
テル類、イタコン酸ジエステル類、マレイン酸ジエステ
ル類、フマル酸ジエステル類、アクリルアミド類、メタ
クリルアミド類、アリル化合物、ビニルエーテル類、ビ
ニルケトン類、ビニル異節環化合物類、グリシジルエス
テル類、不飽和ニトリル類、多官能性モノマーなどを挙
げることができる。 【0063】このようなアルカリ可溶性基を有した重合
体は、例えば米国特許第2,992,102号、同第3
,767,448号などに記載されているメタクリル酸
メチル/メタクリル酸のモル比が1/1の共重合体、特
開昭53−7231号に記載されているメタクリル酸メ
チル/メタクリル酸のモル比が6/4〜9/1の共重合
体、特開昭58−66937号に記載されているメタク
リル酸エチル/メタクリル酸の共重合体、さらに特開昭
60−126644号に記載されているメタクリル酸エ
チル/メタクリル酸メチル/メタクリル酸の共重合体が
挙げられる。また特開昭62−14647号、同62−
15543号ではフッ素原子及びアルカリ可溶化基から
成る共重合体が記載されている。これらの重合体より成
る粒子は本発明のマット剤として好ましく用いることが
できるが、これらに限定されるものではない。 【0064】本発明において、マット剤を形成する重合
体は、アルカリ可溶化基を有するモノマーのモル%が2
〜70モル%であるものが好しく、3〜50モル%であ
ればより好ましく、特に好ましいのは5〜40モル%で
ある。 【0065】保護層に含有せられるマット剤の塗布量と
しては0.001〜0.3g/m2、特に0.01〜0
.15g/m2が好ましく、マット剤の平均粒子サイズ
としては0.5〜15μm,特に1〜8μmであること
が好ましい。この場合、全塗布量のうち30重量%以上
、好ましくは50重量%以上がアルカリ可溶性マット剤
であれば本効果を発揮できる。又、この場合に併用する
アルカリ不溶性マット剤は特に限定されず、例えばポリ
メチルメタクリレート、ポリスチレンのような有機化合
物でもよく、二酸化ケイ素のような無機化合物でもよい
。さらに本発明ではアルカリ可溶性マット剤どうしを2
種以上混合して用いてもその効果は十分に発揮される。 【0066】本発明において感光材料中に用いられる全
マット剤の70重量%以上、好ましくは80重量%、特
に好ましくは90重量%以上が保護層に存在することが
好ましい。本発明で言う保護層とは、画像を形成するた
めのハロゲン化銀粒子を実質的に含まない層であり、ハ
ロゲン化銀乳剤層よりも支持体から遠い側(外側)に位
置する層であり、その最外層は表面保護層である。また
、支持体をはさんだ反対側の層、いわゆるバック層の場
合にはその全層又はその最上層を指す。 【0067】保護層は、1層で構成されてもよく、2層
以上で構成されてもよい。2層以上の場合には、マット
剤を含有させる保護層は、最外層でもよく、最外層以外
の保護層でもよい。 【0068】保護層の膜厚は、1層につき0.05〜5
μm、特に0.1〜3μmであることが好ましい。 【0069】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、沃臭化銀、沃塩化銀、沃塩臭化銀などい
ずれのハロゲン化銀であってもよい。 【0070】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方体
、8面体、14面体のような全て等方的に成長したもの
、あるいは球形のよう多面的な結晶型のもの、面欠陥を
有した双晶から成るものあるいはそれらの混合型または
複合型であってもよい。これらハロゲン化銀粒子の粒径
は、0.1μm以下の微粒子から20μmに至る大粒子
であってもよい。 【0071】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、公知の方法で製造できる。例えば、リサ
ーチ・ディスクロージャー(RD)No.17643(
1978年12月)・22〜23頁の1・乳剤製造法(
Emulsion Preparation and 
types)及び同(RD)No.18716(197
9年11月)・648頁に記載の方法で調製することが
できる。 【0072】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の
乳剤は、例えば、T.H.James著“Thethe
ory of the photographic p
rocess”第4版、Macmillan社刊(19
77年)38〜104頁に記載の方法、G.F.Dau
ffin著「写真乳剤化学」“Photographi
c Emulsion Chemistry”、Foc
al press社刊(1966年)、P.Glafk
ides著「写真の物理と化学」“Chimie et
 physique photographique”
Paul Montel社刊(1967年)、V.L.
Zelikman他著「写真乳剤の製造と塗布」“Ma
king and Coating photogra
phicEmulsion”Focal press社
刊(1964年)などに記載の方法により調製される。 【0073】即ち、中性法、酸性法、アンモニア法など
の溶液条件、順混合法、逆混合法、ダブルジエツト法、
コントロールド・ダブルジエツト法などの混合条件、コ
ンバージヨン法、コア/シェル法などの粒子調製条件及
びこれらの組合わせ法を用いて製造することができる。 【0074】上述した乳剤は、粒子表面に潜像を形成す
る表面潜像型あるいは粒子内部に潜像を形成する内部潜
像型、表面と内部に潜像を形成する型のいずれの乳剤で
有ってもよい。これらの乳剤は、物理熟成あるいは粒子
調製の段階でカドミウム塩、鉛塩、亜鉛塩、タリウム塩
、イリジウム塩又はその錯塩、ロジウム塩またはその錯
塩、鉄塩又はその錯塩などを用いてもよい。 【0075】本発明に係る乳剤は、物理熟成または化学
熟成前後の工程において、各種の写真用添加剤を用いる
ことができる。公知の添加剤としては、例えばリサーチ
・ディスクロージャーNo−17643(1978年1
2月)及び同No−18716(1979年11月)に
記載された化合物が挙げられる。これら二つのリサーチ
・ディスクロージャーに示されている化合物種類と記載
箇所を次表に掲載した。 【0076】 【0077】 【実施例】次に実施例によって、本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。 【0078】実施例1 〔導電層〕  下引き済みの厚さ100μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムに15w/(m2・min
)のコロナ放電処理を施した後、下記処方の導電層を施
した。 【0079】       【0080】 【化10】 【0081】 (処方B)    ゼラチン            
                35mg/m2  
            SnO2/Sb  (8/2
)(粒径0.3μm)  250mg/m2     
         P−ノニールフェノール     
         (エチレンオキサイド8モル縮合物
)   5mg/m2 〔乳剤〕  常法のダブルジェット法にて臭化銀含有率
が32モル%の立方晶塩臭化銀乳剤を得た。(平均粒径
0.3μm、単分散度8)この乳剤を2600ml採り
、それにクエン酸1%の水溶液40mlと、臭化カリウ
ム5%の水溶液を100ml加えて、pH、pAgを調
整した。このようにして得た乳剤にチオ硫酸ナトリウム
0.1%の水溶液を20ml及び0.1%の塩化金酸水
溶液30mlを加えて60℃でおよそ3時間の間熟成し
て、最高感度にする。 【0082】上記乳剤に、カブリ防止剤として、1−フ
ェニル−5−メルカプトテトラゾールの0.5%溶液を
25ml、安定剤として4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデンの1%溶液を60
0ml、ゼラチンの10%水溶液を960ml加え、熟
成を停止させた後、下記化合物〔C〕の適量を加えてか
ら下記の増感色素〔A〕の1%メタノール溶液を150
mlと、カブリ抑制剤としてハイドロキノンの20%溶
液を70ml、延展剤として20%のサポニン水溶液を
60ml、増粘剤として、スチレン−マレイン酸重合体
の4%水溶液を130ml、アクリル酸エチルの高分子
ポリマーラテックスを84g、それぞれ添加撹拌し、更
にクエン酸1%の水溶液35mlと、臭化カリウム5%
の水溶液を60ml加えて、pH、pAgを調整した。 【0083】 【化11】 【0084】保護層用の塗布液は、次のように調製した
。すなわち、ゼラチン60gを含む水溶液に臭化カリウ
ム10%水溶液10.5mlを添加し、延展剤として1
−デシル−2−(3−イソペンチル)サクシネート−2
−スルホン酸ソーダ1%水溶液を37.5ml添加し、
さらに下記のマット剤を表1に示す付き量になるように
添加分散した。次いで下記の化合物(B)の5%溶液(
メタノール)を15ml添加した。さらにデキストラン
(MW=2万)とポリアクリルアミド(MW=1万)を
それぞれ2gづつ添加した。 【0085】マット剤(1):ポリ(メチルメタクリレ
ート/メタクリル酸〔8/2〕) マット剤(2):ポリ(メチルメタクリレート/メタク
リル酸〔5/5〕) マット剤(3):ポリ(メチルメタクリレート/エチル
メタクリレート/メタクリル酸〔4/1/5〕)マット
剤(4):ポリ(メチルメタクリレート/メタクリル酸
〔98/2〕) マット剤(5):ポリメチルメタクリレート  (比較
)【0086】 【化12】 【0087】(裏面層、及び、裏面層上部の保護層塗布
液の調製)ゼラチンを700g含む水溶液中に、下記水
溶液染料(1)の2%水溶液2960ml、(2)の2
%水溶液620ml、(3)の5%水溶液499mlを
添加した。さらに抑制剤として5−ニトロインダゾール
の0.75%のメタノール溶液を825ml、延展剤と
して20%のサポニン水溶液を210ml、増粘剤とし
てスチレン−マレイン酸重合体の4%水溶液を200m
l、アクリル酸ブチルの高分子ポリマーラテックスを1
05g添加し、さらにクエン酸の7%水溶液50mlを
添加し撹拌した。このようにして裏面層を形成するため
の塗布液を調製した。 【0088】さらに裏面層上部の保護層を形成する塗布
液として、ゼラチン600gを含む水溶液にマット剤と
して平均粒径約4μmのポリメチルメタアクリレートを
4.48g、塩化ナトリウムの10%水溶液を360m
l添加し、延展剤として1−デシル−2−(3−イソペ
ンチル)サクシネート−2−スルホン酸ソーダ1%水溶
液を500ml添加し撹拌した。 【0089】 【化13】 【0090】(試料の作成)以上のようにして調製した
乳剤層、乳剤層上部の保護層、裏面層、裏面層上部の保
護層用の塗布液のうち、乳剤層上部の保護層用の塗布液
に、硬膜剤としてホルマリンと2,4−ジクロロ−6−
ヒドロキシトリアジンのナトリウム塩の水溶液を添加し
、裏面層用の塗布液に硬膜剤としてグリオキザールを添
加し、裏面層上部の保護層用の塗布液に硬膜剤としてグ
リオキザールを添加したのち、下引き加工済みのポリエ
チレンテレフタレート支持体上の片側に、乳剤層を銀量
が4.25g/m2になるように、さらにその上層に、
保護層をゼラチン量が1.36g/m2になるように同
時塗布した。そして乳剤層と反対側に、裏面層を、ゼラ
チン量が2.26g/m2になるように、さらにその上
層に保護層をゼラチン量が1.34g/m2になるよう
に、同時塗布した。 【0091】得られたフィルムをそれぞれヘリウム−ネ
オンレーザーで露光し自動現像機GR−27(コニカ〔
株〕製)で下記の現像液と定着液を用いて28℃で20
秒間現像した。 <現像液処方>   純水(イオン交換水)             
            約800ml  亜硫酸カリ
ウム                       
            60g  エチレンジアミン
四酢酸ナトリウム                 
 2g  水酸化カリウム             
                    10.5g
  5−メチルベンゾトリアゾール         
            300mg  ジエチレング
リコール                     
        25g  1−フェニル−4,4−ジ
メチル−3−ピラゾリドン         300m
g  1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール  
           60mg  臭化カリウム  
                         
         3.5g  ハイドロキノン   
                         
       20g  炭酸カリウム       
                         
     15g  5−ニトロインダゾール    
                       11
0mg  純水(イオン交換水)を加えて1,000m
lに仕上げる。 【0092】この現像液のpHは約10.4であった。 【0093】 <定着液処方>   (組成A)   チオ硫酸アンモニウム(72.5%W/V水溶液)
    240ml  亜硫酸ナトリウム      
                         
   17g  酢酸ナトリウム・3水塩      
                   6.5g  
硼酸                       
                      6g 
 クエン酸ナトリウム・2水塩           
            2g  酢酸(90%W/W
水溶液)                     
13.6ml  (組成B)   純水(イオン交換水)             
              17ml  硫酸(50
%W/W水溶液)                 
      4.7g  硫酸アルミニウム(Al2O
3換算含量が8.1%W/Wの水溶液)       
                         
               26.5g定着液の使
用時に水500ml中に上記組成A、組成Bの順に溶か
し、1lに仕上げて用いた。 【0094】この定着液のpHは約4.3であった。 【0095】試料の評価方法 失透性:未露光のフィルムを現像処理してから透明性を
次の5段階で評価した。 【0096】5(良)〜1(劣) ピンホール:現像後の試料を用いて目視によりピンホー
ルを次の5段階で評価した。 【0097】5(良)〜1(劣) 表面比抵抗;テラオームメータモデルVE30(川口電
気〔株〕製)を用いて温度23℃、相対湿度20%下で
生フィルムの比抵抗を測定した。測定に用いた電極間隔
は1cm、電極巾は5cmであった。値が小さいほど帯
電防止性能が優れていることを表す。 【0098】搬送性;ダイレクトスキャナグラフSG−
747 RU及びフィルム自動搬送装置AT−400(
いづれも大日本スクリーン〔株〕製)を用い、フィルム
自動搬送を100回くり返したときの搬送不良発生率を
100分率で表示した。 【0099】得られた結果を表1に示す。 【0100】 【表1】 【0101】実施例2 (乳剤の調製)下記のようにして臭化銀含有率2モル%
の塩臭化銀乳剤を調製した。 【0102】硝酸銀60g当り23.9mgペンタブロ
モロジウムカリウム塩、塩化ナトリウム及び臭化カリウ
ムを含有する水溶液と硝酸銀水溶液とをゼラチン水溶液
中に撹拌しつつ、40℃で25分間で同時混合して液中
に撹拌しつつ、40℃で25分間で同時混合してそれぞ
れ平均粒径0.20μmの立方晶で単分散度9の塩臭化
銀乳剤をそれぞれ作成した。 【0103】これらの乳剤に安定剤として6−メチル−
4−ヒドロキシ−1,3,3a,7−テトラザインデン
を200mg加えた後、水洗、脱塩した。 【0104】これに20mgの6−メチル−4−ヒドロ
キシ−1,3,3a,7−テトラザインデンを加えた後
、硫黄増感した。硫黄増感後、それぞれ必要な分のゼラ
チンを加え、安定剤として6−メチル−4−ヒドロキシ
−1,3,3a,7−テトラザインデンを加え、次いで
水にて260mlに仕上げて乳剤を調製した。 【0105】(乳剤添加用ラテックス(L)の作成)水
40lに名糖産業製KMDS(デキストラン硫酸エステ
ルナトリウム塩)を0.25Kg及び過硫酸アンモニウ
ム0.05Kg加えた液に液温81℃で撹拌しつつ窒素
雰囲気下でn−ブチルアクリレート4.51Kg、スチ
レン5.49Kg及びアクリル酸0.1kgの混合液を
1時間かけて添加、その後過硫酸アンモニウムを0.0
05Kg加え、更に1.5時間撹拌後、冷却、更にアン
モニア水にてpHを6に合せた。 【0106】得られたラテックス液をWhotman社
製GF/Dフィルターで濾別し、水で50.5Kgに仕
上げる事で平均粒径0.25μmの単分散のラテックス
(L)を作成した。 【0107】前記乳剤に以下の添加剤を加えて、ハロゲ
ン化銀乳剤塗布液を下記の様に調製した。 【0108】(乳剤塗布液の調製)前記乳剤液に殺菌剤
としてフェノールを9mg加えた後、0.5規定水酸化
ナトリウム液を用いてpHを6.5に調整、次いで下記
の化合物(T)を360mg加え、更に、ハロゲン化銀
1モル当りサポニン20%水溶液を5ml、ドデシルベ
ンゼンスルフォン酸ナトリウムを180mg、5−メチ
ルベンズトリアゾールを80mg、前記乳剤液添加用ラ
テックス液(L)を43ml加え、下記の化合物(M)
を60mg、及び増粘剤としてスチレン−マレイン酸共
重合体水性ポリマーを280mgを順次加えて、水にて
475mlに仕上げて乳剤塗布液を調製した。 【0109】(乳剤保護層塗布液の調製)ゼラチンに純
水を加え、膨潤後40℃で溶解、次いで塗布助剤として
、下記化合物(Z)の1%水溶液、フィルター染料とし
て下記の化合物(N)、及び下記化合物の(A)、(B
)を順次加え、更にクエン酸液でpH6.0にした後、
この液に表2に示すようにマット剤を加え、乳剤保護層
塗布液P−1を調製した。 【0110】 【化14】 【0111】 【化15】 【0112】次でバッキング下層を塗布するのに用いる
バッキング塗布液を下記の様にして調製した。 【0113】(バッキング塗布液B−1の調製)ゼラチ
ン36gを水に膨潤し、加温して溶解後、染料として下
記化合物(C−1)を1.6g、(C−2)を310m
g、(C−3)を1.9g、前記化合物(N)を2.9
g、水溶液にして加え、次にサポニンの20%水溶液を
11ml、物性調整剤として下記化合物(C−4)を5
g加え更に、メタノール溶液として、下記化合物(C−
5)を63mg加えた。この液に増粘剤として、スチレ
ン−マレイン酸共重合体水溶性ポリマーを800g加え
粘度調製し、更にクエン酸水溶液を用いてpH5.4に
調製し、例示エポキシ硬化剤のE−2を0.9g加え、
最後にグリオキザールを144mg加え、水にて960
mlに仕上げてバッキング塗布液B−1を調製した。 【0114】 【化16】 【0115】 【化17】 【0116】次いでバッキング層の保護層塗布用として
保護層塗布液B−2を下記の様にして調製した。 【0117】(保護層塗布液B−2の調製)ゼラチン5
0gを水に膨潤し、加温溶解後、2−スルホネート−コ
ハク酸ビス(2−エチルヘキシル)エステルナトリウム
塩を340mg加え、マット剤としてポリメチルメタア
クリレート(平均粒径約0.4μm)を1.7g、塩化
ナトリウムを3.4g加え、更にグリオキザールを1.
1g、ムコクロル酸を540mg加え、水にて1000
mlに仕上げて保護層塗布液B−2を調製した。 【0118】〔評価試料の作成〕前記の帯電防止層の上
にバッキング下層B−1及びバッキング保護層B−2の
各塗布液を重層塗布し、乾燥した。塗布ゼラチン量とし
ては、バッキング層が2.0g/m2、バッキング保護
層は1.5g/m2とした。 【0119】次に支持体の反対側の面に下引きし、その
上に乳剤層及び乳剤保護層を同時重層塗布乾燥した。ゼ
ラチン量としては、乳剤層2.0g/m2、保護層1.
0g/m2、塗布銀量が3.5g/m2となる様に塗布
した。 【0120】試料の評価方法 真空密着性;明室プリンターP−627FM(大日本ス
クリーン〔株〕製)を用い、テッシュペーパーを細く切
って浮きムラを作り、バキューム時間10カウント、露
光時間30カウントで露光後実施例1と同様に現像処理
し、浮きムラ(真空密着性)を目視で5段階評価した。 【0121】5(良)〜1(劣) ピンホール、失透性及び表面比抵抗に関しては実施例1
と同様の方法で試験した。得られた結果を次の表2に示
す。 【0122】表2の結果に明らかなように、本発明に係
る試料は、真空密着性がよく、かつピンホール及び失透
性の発生がないことが分かる。さらに表面比抵抗は劣化
することなく、帯電防止性能を有していた。 【0123】なお、乳剤層中に用いた硬調化剤をヒドラ
ジン化合物の下記の(H)及び造核促進剤下記の〔I〕
に代えて同様の試験を行ったところ、実施例2と同様の
結果が得られた。 【0124】 【化18】 【0125】 【表2】 【0126】 【発明の効果】本発明によりフィルムの帯電防止性と搬
送性及び露光時の真空密着性を改良できた。又、現像後
のフィルムに失透性やピンホールの発生を起こすことな
く、上記の性能を改良したハロゲン化銀写真感光材料を
提供できた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体上の少なくとも一方の側に、少
    なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層と保護層とを有する
    ハロゲン化銀写真感光材料において、該支持体の少なく
    とも一方の側に少なくとも1層の導電層が設層され、か
    つ上記保護層中にマット剤としてアルカリ可溶化基を有
    した重合体の少なくとも一つを含有することを特徴とす
    るハロゲン化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】  上記の導電層が、水溶性導電性ポリマ
    ーと疎水性ポリマー及び硬化剤の少なくとも一つを含有
    することを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真
    感光材料。
  3. 【請求項3】  上記の導電層が、金属酸化物の少なく
    とも一つを含有することを特徴とする請求項1記載のハ
    ロゲン化銀写真感光材料。
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