JP2976155B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2976155B2
JP2976155B2 JP4060500A JP6050092A JP2976155B2 JP 2976155 B2 JP2976155 B2 JP 2976155B2 JP 4060500 A JP4060500 A JP 4060500A JP 6050092 A JP6050092 A JP 6050092A JP 2976155 B2 JP2976155 B2 JP 2976155B2
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昭 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止能の優れたハ
ロゲン化銀写真感光材料の画像形成方法に関し、特に静
電吸着型カメラに適し、目伸ばし、目縮めの再現性のよ
い画像形成方法に関する。
【0002】
【発明の背景】一般にプラスチックフィルムは帯電性が
強く、これが使用上多くの制約を与えている例は多い。
例えばハロゲン化銀写真感光材料においてはポリエチレ
ンテレフタレートのような支持体が一般に使用される
が、特に冬季の如き低湿度において帯電し易い。最近の
ように高感度写真乳剤を高速度で塗布したり、高感度の
感光材料を自動プリンターを通して露光処理をする場
合、特に帯電防止対策が重要である。
【0003】感光材料が帯電すると、その放電によりス
タチックマークがでたり、またはゴミ等の異物を付着
し、これによりピンホールを発生させたりして著しく品
質を劣化し、その修正のため非常に作業性をおとしてし
まう。このため、一般に感光材料では帯電防止剤が使用
され、最近では、含フッ素界面活性剤、カチオン界面活
性剤、両性界面活性剤、ポリエチレンオキサイド基を含
有する界面活性剤ないし高分子化合物、スルホン酸又は
リン酸基を分子内に有するポリマー等が用いられてい
る。
【0004】しかもこの帯電防止層はバッキング層側
に設けられるのが一般的である。
【0005】また一方、カタログや大型ポスターの製版
には網写真の拡大(目伸し)あるいは縮小(目縮め)が
広く行われ、網階調の再現性向上のためには一層ラチチ
ュードの広い画像形成方法が必要となっている。
【0006】このため従来のいわゆるリス現像法に対し
て、ヒドラジン化合物あるいはテトラゾリウム化合物等
の硬調化剤を用いることにより、保恒性の良い安定でし
かも超硬調が得られる現像処理法が実用化されてきてい
る。
【0007】しかしながら目伸し、あるいは目縮めの点
からは尚充分とはいえない。
【0008】これに対して例えば大日本スクリーン株式
会社製ファインズームC−880のようなカメラは有効で
あり、このタイプのカメラは、フィルムのバッキング層
を静電吸着してドラムに巻き付け、露光するタイプのも
のであって、バッキング側に帯電防止層が施されている
と露光の際、フィルムがドラムに巻き付かずジャムって
しまうという問題が起こってくる。
【0009】
【発明の目的】上記のような問題に対し、本発明の目的
は、目伸ばし及び目縮めの再現性に優れ、静電吸着タイ
プのカメラでも搬送不良が起きることなく露光処理がで
き、しかも帯電防止能に優れたハロゲン化銀写真感光材
料の画像形成方法を提供することである。
【0010】
【発明の構成】本発明の上記目的は、支持体上に少なく
とも1層のハロゲン化銀乳剤層を有し、該乳剤層に45
0〜580nmに吸収極大を有する増感色素を少なくとも1
種類含有し、該乳剤層またはその他の親水性コロイド層
中にヒドラジン誘導体またはテトラゾリウム塩を含有
し、かつ該感光材料のバッキングコート側の表面比抵抗
が25℃、20%RHにおいて1×109〜1×1012Ωであり、
さらに該感光材料がバッキングコート側にカールしてい
るハロゲン化銀写真感光材料を実質的に360nm以下の光
を含まない460〜600nmの光で画像露光を行うことを特徴
とする画像形成方法により達成される。
【0011】前記したように本発明の目的達成のために
は、帯電防止層を有し、かつ硬調化剤含有の感光材料を
紫外線をカットするフィルターを通して露光することが
有効であるが、静電吸着タイプのカメラの場合、バッキ
ング側に帯電防止層を設けた場合に露光時にフィルムが
ドラムに巻き付かずジャムってしまう問題が発生する
が、この対策としてはフィルムのカーリングをバッキン
グコート側にもたせ、かつ帯電防止層の表面比抵抗の値
を実用的に有効な本発明の範囲に限定することにより解
決できることをみいだした。
【0012】以下、本発明について詳細に説明する。
【0013】本発明において、感光材料がバッキングコ
ート側にカールしているとは、バッキングコート面を凹
面にしてカールしていることであり、巻きぐせによりつ
いたカールも含む。バッキングコート側にカールさせる
ためにはいくつかの方法がある。第1の方法としては支
持体を挟んで各々の面に塗布されているゼラチン量を変
えることにより調整でき、バッキングコート側のゼラチ
ン付量を支持体に対し反対側(本発明ではハロゲン化銀
乳剤層側)のゼラチンよりも相対的に増加していくとバ
ッキングコート側にカールさせることができる。ゼラチ
ン量比としては (乳剤層側の全ゼラチン量)/(バッキングコート側の
全ゼラチン量) が1.0未満であることが好ましく、さらにバッキングコ
ート側のゼラチン付量が2.5〜3.5g/m2であることが好ま
しい。
【0014】第2の方法としては、フィルム中に添加さ
れるポリマーラテックスあるいはマット剤も添加量を変
えることによってバッキングコート側にカールさせるこ
とができる。
【0015】第3の方法としてはフィルムをバッキング
コート面に内側にしてロール状に巻き取った状態で保管
することにより巻癖が付きバッキングコート側にカール
させることもできる。
【0016】さらにバッキングコート面を内側にしてロ
ール状に巻き取った状態で30℃以上の熱処理を行うこと
によりバッキングコート側にカールさせることが好まし
い。第1〜第3の方法のうち2つ以上を組み合わせるこ
ともできる。
【0017】又本発明における実質的に360nm以下の光
を含まないで460〜600nmの光で画像露光を行なうとは、
紫外線を吸収する光学フィルターを用いる方法あるいは
感光材料に紫外線吸収剤を含有させる方法があり、より
好ましくは、光学フィルターを用いる方法でコニカ(株)
製リーフィルターの如き360nm以下の光を殆んど透過し
ないフィルターを用いるのが好ましく、より具体的に
は、透過率にして30%以下が好ましく、10%以下がより
好ましい。一方、460〜600nmは50%以上透過することが
好ましく、より好ましくは、80%以上透過することが好
ましい。
【0018】本発明の画像形成方法に用いられる光源と
してはハロゲンランプ、キセノン光源、蛍光灯などがあ
るが、特にキセノン光源を用いる場合に本発明の効果は
著しい。
【0019】本発明に用いられるヒドラジン誘導体の構
造としては、下記一般式〔H〕であることが好ましい。
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】
【0022】式中、Aはアリール基、又は、硫黄原子又
は酸素原子を少なくとも一つ含む複素環基を表し、nは
1又は2の整数を表す。n=1の時、R1及びR2はそれ
ぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、アルコキシ
基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリー
ルオキシ基、又はヘテロ環オキシ基を表し、R1とR2
窒素原子と共に環を形成してもよい。n=2の時、R1
及びR2はそれぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基、飽和又は不飽和複素環
基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルケニルオキシ
基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、又はヘテ
ロ環オキシ基を表す。ただしn=2の時、R1及びR2
うち少なくとも一方はアルケニル基、アルキニル基、飽
和複素環基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルケニル
オキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、又
はヘテロ環オキシ基を表すものとする。R3はアルキニ
ル基又は飽和複素環基を表す。
【0023】一般式〔A〕又は〔B〕で表される化合物
には、式中の−NHNH−の少なくともいずれかのHが置換
基で置換されたものを含む。
【0024】A,R1,R2についてはさらに詳しくは特
願平2-222638号記載のものと同義である。
【0025】一般式〔A〕及び〔B〕中の−NHNH−の
H、即ちヒドラジンの水素原子は、スルホニル基(例え
ばメタンスルホニル、トルエンスルホニル等)、アシル
基(例えば、アセチル、トリフルオロアセチル、エトキ
シカルボニル等)、オキザリル基(例えば、エトキザリ
ル、ピルボイル等)等の置換基で置換されていてもよ
く、一般式〔A〕及び〔B〕で表される化合物はこのよ
うなものをも含む。
【0026】本発明においてより好ましい化合物は、一
般式〔A〕のn=2の場合の化合物、及び一般式〔B〕
の化合物である。
【0027】一般式〔A〕のn=2の化合物において、
1及びR2が水素原子、アルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アリール基、飽和又は不飽和複素環基、ヒ
ドロキシ基、又はアルコキシ基であり、かつR1及びR2
のうち少なくとも一方はアルケニル基、アルキニル基、
飽和複素環基、ヒドロキシ基、又はアルコキシ基を表す
化合物が更に好ましい。
【0028】上記一般式〔A〕,〔B〕で表される代表
的な化合物としては、例えば特開平2-327402号第20頁〜
第58頁記載のH−1〜H−187、特開平2-17054号第23頁
〜第32頁記載のI−1〜I−45または以下の化合物が好
ましく用いられる。
【0029】具体的化合物例
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】
【化5】
【0033】
【化6】
【0034】また硬調化剤としてヒドラジン化合物を含
有する場合は、特願平2-234203号68頁1行〜144頁12行
に記載されている造核促進化合物の少なくとも1種を、
ハロゲン化銀乳剤層及び/又は支持体上のハロゲン化銀
乳剤層側にある非感光性層に含むことが好ましい。
【0035】造核促進化合物の代表的具体例として以下
に示す。
【0036】
【化7】
【0037】
【化8】
【0038】
【化9】
【0039】更に他の具体例としては、特願平2-234203
号69頁〜72頁に記載されている化合物I−1〜I−26、73
頁〜78頁に記載されている化合物II−1〜II−29、80頁
〜83頁に記載されている化合物III−1〜III−25、84頁
〜90頁に記載されている化合物IV−1〜IV−41、92頁〜
96頁に記載されている化合物V-I-1〜V-I-27、98頁〜10
3頁に記載されている化合物V-II−1〜V-II-30、105頁
〜111頁に記載されている化合物V-III-1〜V-III-35、1
13頁〜121頁に記載されている化合物V-I-1〜VI-I-44、
123頁〜135頁に記載されている化合物VI-II-1〜VI-II-
68及び137頁〜143頁に記載されている化合物VI-III-1
〜VI-III-35の中の上述の代表的具体例以外のものがあ
る。
【0040】次に本発明に用いられるテトラゾリウム化
合物について説明する。
【0041】テトラゾリウム化合物は下記一般式で示す
ことができる。
【0042】
【化10】
【0043】本発明において、上記一般式〔T〕で示さ
れるトリフェニルテトラゾリウム化合物のフェニル基の
置換基R1、R2、R3は水素原子もしくは電子吸引性度
を示すハメットのシグマ値(σP)が負又は正のものが好
ましい。特に負のものが好ましい。フェニル置換におけ
るハメットのシグマ値は多くの文献、例えばジャーナル
・オブ・メディカルケミストリー(Journal of Medical
Chemistry)第20巻、304頁、1977年、記載のC.ハンシ
ュ(C.Hansch)等の報文等に見ることが出来、とくに好
ましい負のシグマ値を有する基としては、例えばメチル
基(σP=-0.17以下いずれもσP値)エチル基(-0.1
5)、シクロプロピル基(-0.21)、n-プロピル基(-0.1
3)、isoプロピル基(-0.15)、シクロブチル基(-0.1
5)、n-ブチル基(-0.16)、iso-ブチル基(-0.20)、n-ペ
ンチル基(-0.15)、シクロヘキシル基(-0.22)、アミノ
基(-0.66)、アセチルアミノ基(-0.15)、ヒドロキシル
基(-0.37)、メトキシ基(-0.27)、エトキシ基(-0.2
4)、プロポキシ基(-0.25)、ブトキシ基(-0.32)、ペン
トキシ基(-0.34)等が挙げられ、これらはいずれも本
発明の一般式〔T〕の化合物の置換基として有用であ
る。
【0044】表1に本発明に用いられる一般式〔T〕の
化合物の具体例を挙げる。
【0045】
【表1】
【0046】本発明に用いられるテトラゾリウム化合物
は、例えばケミカル・レビュー (Chemical Reviews) 第
55巻、第335頁〜483頁に記載の方法に従って容易に合成
することができる。
【0047】本発明のテトラゾリウム化合物は、本発明
のハロゲン化銀写真感光材料中に含有されるハロゲン化
銀1モル当り約1mg以上10gまで、好ましくは約10mg以
上約2gまでの範囲で用いられるのが好ましい。
【0048】本発明に使用するテトラゾリウム化合物
は、単独でもちいることにより好ましい特性を得ること
ができるが、複数をいかなる比率で組み合わせても好ま
しい特性を劣化させることはない。
【0049】本発明の好ましい一つの実施態様として、
本発明に係わるテトラゾリウム化合物をハロゲン化銀乳
剤層中に添加することが挙げられる。又本発明の別の好
ましい実施態様においては、ハロゲン化銀乳剤層に直接
隣接する親水性コロイド層、又は中間層を介して隣接す
る親水性コロイド層に添加される。
【0050】又別の態様としては、本発明に係わるテト
ラゾリウム化合物を適当な有機溶媒、例えばメタノー
ル、エタノール等のアルコール類やエーテル類、エステ
ル類等に溶解してオーバーコート法等によりハロゲン化
銀写真感光材料のハロゲン化銀乳剤層側の最外層になる
部分に直接塗布してハロゲン化銀写真感光材料に含有せ
しめてもよい。
【0051】450〜580nmに吸収極大をもつ増感色素とし
ては、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン
色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色
素、ヘミンアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソ
ノール色素が包含される。特に有用な色素は、シアニン
色素、メロシアニン色素、および複合メロシアニン色素
に属する色素である。これらの色素類には、塩基性異節
環核としてシアニン色素類に通常利用される核のいずれ
をも適用できる。すなわち、ピロリン核、オキサゾリン
核、チアゾリン核、ピロール核、オキサゾール核、チア
ゾール核、セレナゾール核、イミダゾール核、テトラゾ
ール核、ピリジン核など;これらの核に脂環式炭化水素
環が融合した核;及びこれらの核に芳香族炭化水素環が
融合した核、即ち、インドレニン核、ベンズインドレニ
ン核、インドール核、ベンズオキサゾール核、ナフトオ
キサゾール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾール
核、ベンゾセレナゾール核、ベンズイミダゾール核、キ
ノリン核などが適用できる。これらの核は炭素原子上に
置換されていてもよい。
【0052】メロシアニン色素または複合メロシアニン
色素にはケトメチレン構造を有する核として、ピラゾリ
ン-5-オン核、チオヒダントイン核、2-チオオキサゾリ
ジン-2,4-ジオン核、チアゾリジン-2,4-ジオン核、ロー
ダニン核、チオバルピツール酸核などの5〜6員異節環
核を適用することができる。
【0053】具体的には、リサーチディスクロージャー
第176巻RD−17643(1978年12月号)第23頁、米国特許
4,425,425号、同4,425,426号に記載されたものを用いる
ことができる。
【0054】580nmを越えて吸収極大を有するとオルソ
に対するセーフライト性が大巾に劣化し、また450nm以
下に吸収極大をもつと目的感度が得られない。
【0055】本発明の感光材料では下記一般式〔1〕,
〔2〕,〔3〕〔4〕で表される増感色素を用いる事が
好ましい。
【0056】
【化11】
【0057】式中、R1およびR2は各々置換又は非置換の
アルキル基を表し、R1およびR2の少なくとも一方はスル
ホアルキル基またはカルボキシアルキル基である。Zは
アルキル基またはアラルキル基を表す。U,V,Wおよび
Yは各々水素原子、ハロゲン原子、置換又は非置換のア
ルキル基、置換又は非置換のアルコキシ基、置換又は非
置換のアルコキシカルボニル基、カルボキシル基または
ヒドロキシル基を表す。X-は酸アニオンを表す。mは1
または2を表し、分子内塩が形成されるとき、mは1で
ある。
【0058】一般式〔1〕の詳細な説明は、特願平2-31
6778号第58頁〜第61頁記載のものと同じである。
【0059】本発明に用いる一般式〔1〕で示される化
合物の具体例を下記表2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】次に一般式〔2〕について説明する。
【0062】
【化12】
【0063】式中、R1,R2およびR3は各々置換又は非置
換のアルキル基を表す。U,V,WおよびYは各々水素
原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、カルボキシル基、アルコキシ基、アルコキシカルボ
ニル基、ヒドロキシル基、アシルオキシ基、ヒドロキシ
アルキル基、ヒドロキシアルコキシ基またはフェニル基
を表す。X-は酸アニオンを表す。mは1または2を表
し、分子内塩が形成されるとき、mは1である。
【0064】一般式〔2〕で表される化合物の詳細な説
明は特願平2-316778号第63頁〜第64頁記載のものと同じ
である。
【0065】本発明に用いる一般式〔2〕で示される化
合物の具体例を下記表3に示す。
【0066】
【表3】
【0067】次に一般式〔3〕について説明する。
【0068】
【化13】
【0069】式中、R1,R2,R3およびR4は各々置換又は
非置換アルキル基第2表を表す。U,V,WおよびYは
各々水素原子、ハロゲン原子、置換又は非置換アルキル
基、置換又は非置換アルコキシ基、置換又は非置換アル
コキシカルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシル
基、シアノ基、または置換又は非置換のアシルオキシ基
を表す。
【0070】X-で表される酸アニオンは一般式〔1〕
のX-におけるものと同義である。
【0071】一般式〔3〕で表される化合物の詳細な説
明は特願平2-316778号第66頁〜第67頁記載のものと同じ
である。
【0072】本発明に用いる一般式〔3〕で示される化
合物の具体例を下記表4に示す。
【0073】
【表4】
【0074】本発明の一般式〔1〕〜〔3〕で表される
増感色素は公知のものであり、また公知の方法によって
容易に合成することができ、例えば、F.M.Homes著“The
Cyanine Dyes and Related Compounds”Interscience
Publishers, New York (1964)に引用された文献に記載
された方法によって合成することができる。
【0075】次に一般式〔4〕について説明する。
【0076】
【化14】
【0077】Zはオキサゾール核、ベンゾオキサゾール
核またはナフトオキサゾール核を完成するに必要な原子
群を表す。
【0078】R1は非置換もしくは置換アルキル基を表
す。
【0079】R2はアルコキシカルボニルアルキル基、ヒ
ドロキシアルキル基、ヒドロキシアルコキシアルキル
基、カルバモイルアルキル基、ヒドロキシフェニル基、
ヒドロキシアルキルフェニル基、フェニル基、アルコキ
シアルキル基、または置換基(CH2)n−Aもしくは(CH2)n
−O−(CH2)n−Aを表す。ここではAはニトリル基、アル
キルスルホニル基、スルホンアミド基、アルキルスルホ
ニルアミノ基、または低級アルコキシ基を表し、nは1
〜4の整数値を表す。
【0080】R3及びR4は同一でも異なっていてもよく、
各々水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルキルス
ルホニル基、スルホ基、塩素原子、フッ素原子またはカ
ルボキシル基を表す。
【0081】上記一般式〔4〕で示した化合物において
特に好ましいものは、R1がスルホ基またはカルボキシル
基及び/またはヒドロキシル基で置換された直鎖あるい
は分岐の炭素数1〜4個のアルキル基を表す場合であ
り、具体的にはスルホエチル基、スルホプロピル基、3
‐スルホブチル基、4‐スルホブチル基、カルボキシメ
チル基、カルボキシエチル基、ヒドロキシエチル基、3
‐スルホ‐2‐ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。
【0082】一般式〔4〕で表される化合物についての
詳しい説明は特願平1-151504号第7頁〜第14頁記載のも
のと同じである。
【0083】次に本発明に用いられる上記一般式〔4〕
で示される化合物の代表的具体例としては例えば特開平
1-151504号第14頁〜第26頁記載のI−1〜I−37のうち
下記化合物以外のものが挙げられる。代表的具体例を下
記に挙げる。
【0084】
【化15】
【0085】
【化16】
【0086】
【化17】
【0087】本発明において使用される上記一般式
〔4〕で示される化合物は、特公昭46‐549号、同46‐18
105号、同46‐18106号、同46‐18108号、同47‐4085号、同5
8‐52574号、米国特許2,839,403号、同3,384,486
号、同3,625,698号、同3,480,439号、同3,567,458号等に記
載されているジメチンメロシアニンの合成方法に準じて
合成することができる。 本発明において使用される上記一般式〔1〕〜〔4〕で
示されるメロシアニン色素をハロゲン化銀乳剤中に添加
分散せしめることは、従来公知の方法によって行うこと
ができる。例えば特公昭49-44895号、特開昭50-11419号
の明細書に記載の界面活性剤と共に分散させて添加する
方法、特開昭53-16624号、同53-102732号、同53-102733
号、米国特許第3,469,987号、同3,676,147号の明細書に
記載の親水性基質との分散物として添加する方法、東独
特許第143,324号の明細書に記載の固溶体として添加す
る方法等が挙げられる。その他メロシアニン色素を水溶
性溶媒、例えば水、エタノール、メチノール、アセト
ン、n-ブロパノール、フッソ化アルコール、ピリジン等
の単独またはそれらの混合溶媒に溶解して乳剤中に添加
してもよい。添加の時期は乳剤製造工程中のどの時期で
も良いが、化学熟成中あるいは化学熟成後が好ましい。
本発明に用いられるメロシアニン色素の添加量は、ハロ
ゲン化銀乳剤の分光増感を行う量、例えばハロゲン化銀
1モル当り1mg〜2g、好ましくは10mg〜1gである。
【0088】また、本発明に使用するメロシアニン色素
は、例えば、特公昭43-4933号、同43-4936号、同46-181
07号、同46-1999号、同47-11114号、同48-1762号、同48
-1762号、同48-38408号、同56-38937号、同58-52574号、
米国特許2,519,001号、同3,745,014号等の明細書中に開
示された他の色素と任意の量比で組み合わせて使用する
ことにより強色増感することができる。
【0089】本発明において感光材料の表面比抵抗は、
環境温湿度25℃、20%RHの条件下で2時間調湿した後川
口電機〔株〕製のテラオームメーター(R-503型)を用
いて測定した値である。
【0090】感光材料の表面比抵抗値が1×10-12Ωを
超える値であると感光材料が帯電し易くなり、前記のよ
うなスタチックマークがでたり又はゴミ等の付着により
ピンホールを発生したりして著しく品質を劣化させる。
また1×10-12Ωより低くなると前記スタチックマーク
あるいはピンホール発生による故障は大幅に減少し、改
良される。
【0091】しかし印刷製版用露光カメラの大日本スク
リーン〔株〕製ファインズームC-880のようなフィルム
を静電吸着してドラムに巻き付け露光搬送するタイプの
カメラにおいて著しく搬送性が劣化する。
【0092】本発明においてバッキングコート側の表面
比抵抗値を1×109〜1×1012Ωにする方法としては、
実質的にゼラチンからなる親水性コロイド層に水溶性導
電性ポリマーやイオン性無機化合物を添加する方法や支
持体と実質的にゼラチンからなる親水性コロイド層との
間に導電性層を新たに設けることが挙げられる。
【0093】イオン性無機化合物としてはアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩が好ましい。具体例としてはLi
Cl、NaCl、KNO3、KBr、CaClなどが挙げられる。好ましい添加
量としては10〜1000mg/m2である。
【0094】導電性層としては、水溶性導電性ポリマ
ー、疎水性ラテックス及びエポキシ系硬化剤の反応生成
物あるいは金属酸化物からなることが望ましい。
【0095】水溶性導電性ポリマーについては、スルホ
ン酸基、硫酸エステル基、4級アンモニウム塩、3級ア
ンモニウム塩、カルボキシル基、から選ばれる少なくと
も1つの導電性基を有するポリマーが挙げられる。導電
性基はポリマー1分子当たり5重量%以上を必要とす
る。水溶性の導電性ポリマー中には、ヒドロキシ基、ア
ミノ基、エポキシ基、アジリジン基、活性メチレン基、
スルフィン酸基、アルデヒド基、ビニルスルホン基を含
んでいてもよい。
【0096】ポリマーの数平均分子量は、3000〜100000
であり、好ましくは3500〜50000である。
【0097】以下、本発明に用いられる水溶性導電性ポ
リマーの化合物例を挙げる。
【0098】
【化18】
【0099】
【化19】
【0100】
【化20】
【0101】水溶性導電性ポリマー層中に含有させる疎
水性ポリマー粒子は、実質的に水に溶解しない所謂ラテ
ックスで構成されている。この疎水性ポリマーは、スチ
レン、スチレン誘導体、アルキルアクリレート、アルキ
ルメタクリレート、オレフィン誘導体、ハロゲン化エチ
レン誘導体、ビニルエステル誘導体、アクリルニトリル
等の中から任意の組み合わせで選ばれるモノマーを重合
して得られる。特にスチレン誘導体、アルキルアクリレ
ート、アルキルメタクリレートが少なくとも30モル%含
有されているのが好ましい。特に50モル%以上が好まし
い。
【0102】
【化21】
【0103】
【化22】
【0104】
【化23】
【0105】次にエポキシ系硬化剤はエポキシ基があれ
ば特に制限はなく、複数の硬化剤例えばアルデヒド系、
ビニルスルホン系等の硬化剤と併用することができる。
【0106】好ましいエポキシ化合物としては、ヒドロ
キシ基又はエーテル縮合を含有するものである。本発明
においてエポキシ当量は下記一般式により示される値で
ある。
【0107】エポキシ当量=分子量/1分子内のエポキ
シ基数 この値は例えば新実験化学講座13(1)有機構造P58
(丸善発行)の方法によって比色定量も可能である。
【0108】エポキシ当量は50〜300が好ましく、更に
好ましくは80〜210である。300以上では硬化が弱く、量
を増やすと塗布性が劣化する。硬化が弱いとスリ傷が発
生し易い。エポキシ当量が50以下では硬化が強いがヘー
ズ及び残色が劣化し、量を減らしても良化しない。
【0109】本発明のエポキシ化合物の具体例を挙げ
る。
【0110】尚( )内の数字はエポキシ当量を表す。
【0111】
【化24】
【0112】
【化25】
【0113】エポキシ硬化剤の添加量は5mg/m2〜1g/m
2が好ましい。
【0114】添加位置は帯電防止層、下引層、乳剤層、
バッキング層及び保護層のいずれにも使用できるが、好
ましくは帯電防止層あるいは帯電防止層を有する側の親
水性コロイド層である。
【0115】上記水溶性導電性ポリマー、疎水性ラテッ
クス及びエポキシ系硬化剤の反応性生物からなる導電性
層については上記の他例えば特願平2-316778号第4頁〜
第30頁記載の説明及び化合物例を用いることができる。
【0116】次に帯電防止層が金属酸化物より成る場合
における金属酸化物は、酸化インジウム、酸化スズ或は
アンチモン原子をドープした金属酸化物のいづれか又は
これらの組み合わせを用いることができる。
【0117】酸化インジウムとしては、酸化第1インジ
ウム、(In2O)と酸化第2インジウム(In2O3)とが知
られているが、本発明では、酸化第2インジウムを用い
るのが好ましい。
【0118】又、酸化スズとしては、酸化第1スズ(Sn
O)と酸化第2スズ(SnO2)が知られているが、本発明
で好ましく用いられるのは酸化第2スズである。
【0119】アンチモン原子をドープした金属酸化物と
しては具体的には、酸化スズ及び酸化イリジウムを挙げ
ることができる。前記金属酸化物にアンチモンをドーピ
ングするには、スズやインジウムのハロゲン化物、アル
コキシ化物あるいは硝酸塩化合物とアンチモンのハロゲ
ン化物あるいは硝酸塩化合物とアンチモンのハロゲン化
物、アルコキシ化物あるいは硝酸塩化物と混合して酸化
焼成して得ることができる。これらの金属化合物は、例
えば、日本イットリウム株式会社など金属化合物のメー
カーから容易に入手することができる。またアンチモン
をドープする際の好ましい含有率は、スズやインジウム
に対して0.5〜10%の重量%が好ましい。これらの無機
化合物の添加方法は、ゼラチンなどの親水性コロイドに
分散、あるいはアクリル酸やマレイン酸などの高分子化
合物に分散して添加することが好ましい。バインダー当
たりの担持の割合は1〜100重量%が好ましい。
【0120】本発明の導電性層の膜面pHとしては、8.0
以下が好ましいが、低すぎても膜の安定性から好ましく
ない。特に好ましくは3.0〜7.5である。
【0121】本発明の導電性層は感光性層より支持体側
にあってもよいし、感光層に対し支持体の反対側の面、
あるいは両面でもよいが、反対側の面がより好ましい。
【0122】本発明では導電性層が透明支持体上に塗設
される。透明支持体は写真用のもの全てが使えるが好ま
しくは、可視光を90%以上透過するように作られたポリ
エチレンテレフタレート又セルローストリアセテートで
ある。
【0123】本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤は、
ハロゲン化銀として例えば臭化銀、沃臭化銀、沃塩化
銀、塩臭化銀、及び塩化銀等の通常のハロゲン化銀乳剤
に使用される任意のものを用いる事ができる。
【0124】本発明のハロゲン化銀乳剤には当業界公知
の増感法その他の各種技術、添加剤等を用いることがで
きる。
【0125】例えば、本発明で用いるハロゲン化銀写真
乳剤およびバッキング層には、各種の化学増感剤、色調
剤、硬膜剤、界面活性剤、増粘剤、可塑剤、スベリ剤、
現像抑制剤、紫外線吸収剤、イラジェーション防止剤染
料、重金属、マット剤等を各種の方法で含有させること
ができる。また、本発明ハロゲン化銀写真乳剤およびバ
ッキング層中にはポリマーラテックスを含有させること
ができる。
【0126】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
ることができる支持体としては、酢酸セルロース、硝酸
セルロース、ポリエチレンテレフタレートのようなポリ
エステル、ポリエチレンのようなポリオレフィン、ポリ
スチレン、バライタ紙、ポリオレフィンを塗布した紙、
ガラス、金属等を挙げることができる。これらの支持体
は必要に応じて下地加工が施される。
【0127】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料は
露光後公知の種々の方法、例えば通常用いられる方法に
より現像処理することができる。
【0128】黒白現像液は、ヒドロキシベンゼン類、ア
ミノフェノール類、アミノベンゼン類等の現像主薬を含
むアルカリ溶液であり、その他のアルカリ金属塩の亜硫
酸塩、炭酸塩、重亜硫酸塩、臭化物および沃化物を含む
ことができる。
【0129】
【実施例】以下実施例によって本発明を具体的に説明す
る。なお、当然のことではあるが、本発明は以下述べる
実施例に限定されるものではない。
【0130】実施例1 (導電層を有する支持体1の調製)10W/(m2・min)のエネ
ルギーでコロナ放電した後、スチレン含有疎水性ライッ
クスであらかじめ下引処理したポリエチレンテレフタレ
ートに、再び10W/(m2・min)のエネルギーでコロナ放電し
た後、下記組成の帯電防止液にエポキシ系硬化剤(E)
を添加し、硫酸でpHを5.0に調整したのち、該液10cc/m
2になるように50m/minの速さでエアーナイフコーターに
より塗布した。
【0131】 上記組成で1lとする。
【0132】尚、Eは塗布しながら添加した。
【0133】乾燥風温90℃、総括伝熱係数25Kcal/(m2・h
r・℃)の平行流乾燥条件で、30秒間乾燥し、更にその
後、140℃、90秒間熱処理した。
【0134】(導電性層を有する支持体2の調製)10W/
(m2・min)のエネルギーでコロナ放電した後、スチレン
含有疎水性ラテックスであらかじめ下引き処理したポリ
エチレンテレフタレート支持体上に再び10W/(m2・min)の
エネルギーでコロナ放電した後、下記構成の導電性層を
塗布した。
【0135】
【化26】
【0136】これを90℃、2分間乾燥し、140℃90秒間
熱処理した。この導電層を支持体の片側のみ塗布したも
のを調製した。
【0137】(支持体3の調製)ポリエチレンテレフタ
レートフィルムベース上に特開昭59-19941号実施例(1)
記載の下引層を施した。 (ハロゲン化銀写真感光材料の調製) 〔乳剤(A)の調製方法〕次に示すA液、B液、C液の溶
液を用いて塩臭化銀乳剤を調製した。 <溶液A> オセインゼラチン 17g ポリイソプロピレン-ポリエチレンオキシ ジコハク酸エステルナトリウム塩 10%エタノール水溶液 5ml 蒸留水 1280ml <溶液B> 硝酸銀 170g 蒸留水 410ml <溶液C> 塩化ナトリウム 45.0g 臭化カリウム 27.4g 三塩化ロジウム3水塩 28μg ポリイソプロピレンオキシジコハク酸 エステルナトリウム塩10%エタノール溶液 3ml オセインゼラチン 11g 蒸留水 407ml 溶液Aを40℃に保温した後EAg値が160mVになる様に塩
化ナトリウムを添加した。 次に特開昭57-92523号と同57-92524号記載の混合撹拌機
を用いて、ダブルジェット法にて溶液B及び溶液Cを添
加した。
【0138】添加流量は下記に示した様に、全添加時間
80分の間に亘って、徐々に添加流量を増加させEAg値を
一定に保ちながら添加を行った。 EAg値は160mVより添加開始5分後に3ml/lの塩化ナト
リウム水溶液を用いてEAg値120mVに変化させ、以後混
合の完了迄この値を維持した。 EAg値を一定に保つため、3モル/lの塩化ナトリウム水
溶液を用いてEAg値を制御した。 EAg値の測定には、金属銀電極と、ダブルジャンクショ
ン型飽和 Ag/AgCl 比較電極を用いた(電極の構成は、
特開昭57-197534号に開示されるダブルジャンクション
を使用した。)。 又、溶液B液、C液の添加には、流量可変型のローラー
チューブ定量ポンプを用いた。 又、添加中、乳剤のサンプリングにより、系内に新たな
粒子の発生が認められないことを電子顕微鏡により観察
し、確認している。 又、添加中、系のpH値を3.0に一定に保つように3%硝
酸水溶液で制御した。 B液、C液を添加終了後、乳剤は10分間オストワルド熟
成した後、常法により脱塩、水洗を行い、その後下記化
合物(成分A)、(成分B)、(成分C)の混合物を1
g、オセインゼラチンの水溶液600ml(オセインゼラチ
ン30g含有)を加えて、55℃、30分間撹拌により分散した
後、750mlに調整した。 乳剤(A)に対して金硫黄増感を施した後、臭化カリウム
をハロゲン化銀1モル当たり500mg添加し、次に前記増
感色素4−5を乳剤中に含まれるハロゲン化銀1モルあ
たり300mg、10分間停滞した後、安定剤として4‐ヒドロ
キシ‐6-メチル-1,3,3a,7-テトラザインデンを加え、増
感色素Bを乳剤中に含まれるハロゲン銀1モルあたり10
0mg添加した。
【0139】
【化27】
【0140】次いで表5に示すようにハロゲン化銀1モ
ル当り一般式〔T〕のテトラゾリウム化合物を700mg加
え、更にp-ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ300mg、
スチレン-マレイン酸共重合体がポリマー2g、スチレン-
ブチルアクリレート-アクリル酸共重合体ラテックス
(平均粒径約0.25μm)1.25g/m2を加えて、Ag量4.0g/
m2、ゼラチン量2.0g/m2になるように支持体1と支持体
2の導電層のない側に塗布した。その際ゼラチン量0.75
g/m2になるように延展剤として、ビスー(2ーエチルヘキ
シル)スルホコハク酸エステルを10mg/m2、更に下記C及
びDに示す化合物とグリオキザール20mgを加えた保護層
を同時重層塗布した。 化合物C 1ーフェニルー3ーピラゾリドン 80mg/Ag1mol 化合物D 5ニトロインダゾール 80mg/Ag1mo
l (バッキング層の調製方法)
【0141】
【化28】
【0142】
【0143】
【化29】
【0144】 硬膜剤:グリオキザール 25mg/m になるようにバッキング層および、バッキング保護層の
塗布を行った。
【0145】
【表5】
【0146】このときのBC面側の表面比抵抗は支持体1
を使用の場合1×10-11Ω、支持体2を使用の場合は4×
10-11Ω、支持体3を使用した場合は4×10-12Ωであっ
た。
【0147】なお、各実施例における評価は以下のテス
ト方法になった。
【0148】テスト方法 1.目伸ばし画質の評価 (1)原稿の作成 大日本スクリーン(株)社製スキャナーSG808(II)及びコ
ニカ(株)製専用感材RSDIIを使って網点よりなる人物の
透過画像及び網パーセントを段階的に変えたステップウ
ェッジを作成した。
【0149】この時のスクリーン線数は150線/インチ
で行った。
【0150】(2)撮影 大日本スクリーン(株)社製ファインズームC-880Fに上記
原稿を目伸ばし倍率が120%になるようにセットし、露
光をした。この時原稿のステップウェッジの95%の部分
が5%となる様にして露光を行った。なお本発明のフィ
ルターは原稿と光源の間に設置した。使用したフィルタ
ーF1〜F4を図1に示す。
【0151】(3)(2)の様に露光量を調節して小点
側(ハイライト部)の網点%を合せたサンプルのシャー
ドゥ部の階調再現性(網点のつぶれ難さ)の良いものか
ら順に5段階評価を行った。1、2は実用上不可のレベ
ルであり、3が市場で使用できる最下限のレベルであ
り、5が最良のレベルである。
【0152】2.感度の評価(目伸ばし感度) 目伸ばし原稿のステップウェッジの95%の部分がサンプ
ル上で5%となる時の露光時間を求め、テストNo.1の
感度を100とした時の相対値で表わす。
【0153】3.カールの測定 カールは508mm×61mのロール品からフィルムを10mm×50
cmのサイズで切り出し、25℃、20%RHの環境下に4時間
放置した後、試料の長辺が鉛直方向を指すように先端を
保持して吊り下げた時、試料の下端と鉛直線の距離を測
定した。この距離が0の時は試料はカールしておらず、
乳剤側にずれている時は、乳剤側カールを、バッキング
側にずれている時は、BC側カールを示す。ここでは便
宜上乳剤側カールを+、BC側カールを−とする。
【0154】4.搬送性の評価 搬送性は、大日本スクリーン〔株〕製ファインズームC8
80Fに508mm巾×61mのロール品を挿填し、30cmサイズで
の搬送性を評価した。
【0155】100回行って、搬送不良が生じないときに
○、それ以外は×と評価した。
【0156】5.ピンホールの評価 得られた試料を環境温度25℃、環境相対湿度20%RHの条
件下に2時間調湿した後、ゴムローラーにて強制的に帯
電させ、タバコの灰を強制帯電させた乳剤面側に接触さ
せた。その後付着したタバコの灰をハケで軽く払った
後、大日本スクリーン〔株〕製ファインズームC-880Fに
て10%の網点原稿を用い、90%の網点に返る条件で露光
を行った。現像処理後、10倍のルーペで目視し、ピンホ
ールの発生がない時を5、市場にて問題にならないレベ
ルを3、最も発生が多く悪いレベルを1として5段階評
価した。
【0157】6.現像処理 露光された試料は下記処方による現像液及び定着液を用
いて自動現像機にて処理した。
【0158】結果を表6に示す。
【0159】 〈現像液処方1〉 (組成A) 純水(イオン交換水) 150ml エチレンジアミン四酢酸2トナリウム塩 2g ジエチレングリコール 50g 亜硫酸カリウム(55% W/V水溶液) 100ml 炭酸カリウム 50g ハイドロキノン 15g 5-メチルベンゾトリアゾール 200mg 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 30mg 水酸化カリウム 使用液のpHを10.4にする量 臭化カリウム 4.5g (組成B) 純水(イオン交換水) 3ml ジエチレングリコール 50g エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩 25mg 酢酸(90%水溶液) 0.3ml 5-ニトロインダゾール 110mg 1-フェニル-3-ピラゾリドン 700mg 現像液の使用時に水500ml中に上記組成A、組成Bの順
に溶かし、1lに仕上げて用いた。
【0160】 〈定着液処方1〉 (組成A) チオ硫酸アンモニウム(72.5% W/V水溶液) 240ml 亜硫酸ナトリウム 17g 酢酸ナトリウム・3水塩 6.5g 硼酸 6g クエン酸ナトリウム・2水塩 2g 酢酸(90%W/W 水溶液) 13.6ml (組成B) 純水(イオン交換水) 17ml 硫酸(50% W/W水溶液) 4.7g 硫酸アルミニウム (Al2O3換算含量が8.1% W/W水溶液) 26.5g 定着液の使用時に水500ml中に上記組成A、組成Bの順
に溶かし、1lに仕上げて用いた。この定着液のpHは約
4.3であった。
【0161】
【表6】
【0162】表6の結果から本発明の試料は搬送性、ピ
ンホールならびに帯電防止能が良好でしかも目伸ばし特
性に優れていることがわかる。
【0163】実施例2 乳剤を次の処方に変更し、処理を下記現像液処方2、定
着液処方2及び処理条件2に変更する以外は実施例1と
同様に試料を調製し実施例1と同様の評価を行った。
【0164】(乳剤処方)硝酸銀水溶液と臭化カリウ
ム、沃化カリウム水溶液を、アンモニアの存在下でpAg
を7.9に保ちつつダブルジェット法により混合し、平均
粒子サイズ0.2μmの単分散立方体の沃臭化銀乳剤B(沃
化銀1モル%、臭化銀99モル%)を作成した。別に硝酸
銀水溶液と臭化カリウム水溶液をアンモニアの存在下で
pAgを7.9に保ちつつダブルジェット法により混合し、平
均粒子サイズ0.35μmの単分散立方体の臭化銀乳剤Cを
得た。
【0165】乳剤Bはさらにチオ硫酸ナトリウムで硫黄
増感を行った。
【0166】また各乳剤B、C共に増感色素として前記
1−4を、乳剤A及びBに対して銀1モル当たりそれぞ
れ6×10~4モル、4.5×10~4モルを銀1モル当たり0.4モ
ル%の沃度カリウムと共に添加して分光増感した。
【0167】さらに安定剤として、4-ヒドロキシ-6-メ
チル-1,3,3a,7-テトラザインデンを添加した。
【0168】この乳剤B、Cをハロゲン化銀重量比で
6:4の比率になるように混合した。この混合乳剤に表
7に示すヒドラジン化合物Hを銀1モル当たり1200g、
造核促進剤としてN−10を銀1モル当たり200mg添加し
た。
【0169】さらに界面活性剤としてアルキルベンゼン
スルホン酸塩、硬膜剤としてビニルスルホン系硬膜剤を
添加し、乳剤のpHを5.8になるように調整した後、添加
銀量3.6g/m2、ゼラチン2g/m2になるように塗布し、さ
らにその上層の保護層は、ゼラチン量0.75g/m2となるよ
うに塗布した。
【0170】 (現像液処方2) エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩 1g 亜硫酸ナトリウム 60g ホウ酸 40g ハイドロキノン 35g 水酸化ナトリウム 8g 臭化ナトリウム 3g 5‐メチルベンゾトリアゾール 0.2g 2‐メルカブトベンゾチアゾール 0.1g 2-メルカブトベンゾチアゾール-5-スルホン酸 0.2g 1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラゾリドン 0.2g 水を加えて 1l 水酸化ナトリウムにてpH調整 10.8 (定着液処方2) (組成A) チオ硫酸アンモニウム(72.5%W/V水溶液) 240ml 亜硫酸ナトリウム 17g 酢酸ナトリウム・3水塩 6.5g 硼酸 6.0g クエン酸ナトリウム・2水塩 2.0g (組成B) 純水(イオン交換水) 17ml 硫酸(50%W/Vの水溶液) 4.7g 硫酸アルミニウム(AI2O3換算含量が8.1%W/Vの水溶液) 26.5g 定着液の使用時に水500ml中に上記組成A、組成Bの順
に溶かし、1lに仕上げて用いた。この定着液のpHは酢
酸で4.8に調整した。
【0171】 この試料を実施例1と同様に評価した。
【0172】結果を表8に示す。
【0173】
【表7】
【0174】
【表8】
【0175】表8の結果も実施例1と同様の結果が得ら
れた。
【0176】
【発明の効果】本発明により、静電吸着方式のカメラで
も搬送性が良好で、かつ帯電防止能の良好なハロゲン化
銀写真感光材料を提供することができ、かつ目伸ばし特
性にすぐれた画像を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルターの吸収を示すグラフである。
【符号の説明】
F−1、F−2、F−3、F−4 フィルター名
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−251839(JP,A) 特開 平2−18542(JP,A) 特開 平3−7928(JP,A) 特開 平4−307538(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/76 G03C 1/76 502 G03C 1/06 501 G03C 1/85 G03C 5/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
    銀乳剤層を有し、該乳剤層に450〜580nmに吸収極大を有
    する増感色素を少なくとも1種類含有し、該乳剤層また
    はその他の親水性コロイド層中にヒドラジン誘導体また
    はテトラゾリウム塩を含有し、かつ該感光材料のバッキ
    ングコート側の表面比抵抗が25℃、20%RHにおいて1×
    109〜1×1012Ωであり、さらに該感光材料がバッキン
    グコート側にカールしているハロゲン化銀写真感光材料
    を実質的に360nm以下の光を含まない460〜600nmの光で
    画像露光を行うことを特徴とする画像形成方法。
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