JP2002266949A - サイレントチェーン - Google Patents

サイレントチェーン

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイレントチェーンを構成するリンク組立体
の内リンクプレートの軽量化、それに伴うチェーンの軽
量化を図り、内リンクプレートのブシュ用孔に圧入され
たブシュ内径の真円精度の低下を防止することにより、
連結ピン及びブシュの摩耗を抑制でき、チェーンの摩耗
伸びを抑制できるサイレントチェーンを提供すること。 【解決手段】 内リンクプレート14の歯14aの略々
中央部に、ブシュ圧入によるブシュ内径の歪みを均一化
するための透孔14gを設ける。この場合、透孔14
g、外側面部14c、内側面部14d等とブシュ孔14
bとの最短距離j、k、lを略々等しくすると共に、板
厚t以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車やモーター
サイクルのタイミングドライブ、あるいは汎用エンジン
やディーゼル機関や産業機械のチェーンドライブ等、動
力伝達に使用されるサイレントチェーン、特に、エンジ
ン用のタイミングチェーンとして好適なサイレントチェ
ーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサイレントチェーンの一例とし
て、ブシュタイプのサイレントチェーン1を図3に示
す。このサイレントチェーン1は、図3の(A)、
(B)に示すように、ガイドプレート2とリンク組立体
3と中間リンクプレート6とが、チェーン幅方向に配置
されると共に、長手方向にそれぞれ相互に位置をずらせ
て組み合わされて、すなわち指組状に組み合わされて、
連結ピン7により屈曲自在に連結されたものである。
【0003】ガイドプレート2は、図4に示すように、
噛合い歯を備えてなく、一対のピン孔2aを有してい
る。リンク組立体3は、図5(A)、(B)に示すよう
に、スプロケットの歯に噛み合う一対の歯4a及びブシ
ュ用孔4bを有する内リンクプレート4の2枚が、ブシ
ュ用孔4bに圧入した2個の(すなわち一対の)ブシュ
5で連結固定されて一体化されたものである。また、中
間リンクプレート6は、図6に示すように、スプロケッ
トの歯に噛み合う一対の歯6a及び一対のピン孔6bを
有している。
【0004】内リンクプレート4には、図5(A)、図
7に示すように、外側面部4cと内側面部4dとを有す
る一対の歯4a、ブシュ5が圧入固定される一対のブシ
ュ用孔4b、一対の歯4aが設けられた側の反対側に形
成された背面部4e、外側面部4cと背面部4eとの間
をつなぐ肩部4f等が形成されている。なお、図7中の
Pは、ブシュ用孔の中心を結ぶピッチラインである。
【0005】サイレントチェーン1は、図3(A)に示
すように、チェーンの幅方向中央に2枚の中間リンクプ
レート6が配置され、その両外側にリンク組立体3が配
置され、両最外側にガイドプレート2が配置されてな
り、これらが相互に位置をずらせて指組状に組み合わさ
れて、連結ピン7により屈曲自在に連結されたものであ
る。この場合、両最外側のガイドプレート2は、ピン孔
2aに連結ピン7が圧入固定され、中間リンクプレート
6は、ピン孔6aに連結ピン7が遊嵌又は圧入固定され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】サイレントチェーン
は、リンク組立体3を構成する内リンクプレート4が多
数有するため、内リンクプレートが軽量でないとサイレ
ントチェーンの重量が大きくなるという問題がある。ま
た、内リンクプレートの歯の剛性が高いため、チェーン
が走行中にスプロケット歯に噛み合う際、内リンクプレ
ートの歯面がスプロケット歯面に衝突するとその衝撃が
内リンクプレート全体に分散されて、大きな噛合い音が
発生するという問題がある。
【0007】さらに、内リンクプレート4には、ブシュ
用孔4bにブシュ5が圧入固定されるため、中間リンク
プレート6のピン孔6bに比べて一回り大きいブシュ用
孔4bが形成されているので、中間リンクプレートなど
に比べて、ブシュ用孔4bと内リンクプレート4外郭部
との距離が全体的に小さくなっている。この場合、図7
に示すように、ブシュ用孔4bと外側面部4cとの最短
距離k’、ブシュ用孔4bと内側面部4dとの最短距離
l’が比較的に小さく、ブシュ用孔4bと歯先W’との
最短距離w’が大きく、これらがアンバランスになって
いる。
【0008】通常、リンク組立体を形成するために、内
リンクプレート4のブシュ用孔4bにブシュ5を圧入す
ると、ブシュ用孔4bと外郭部との距離が小さい部分で
内リンクプレート4が変形し、それに伴って、圧入され
たブシュ5の内径に歪みが発生する。この場合、内リン
クプレート4の背面部4e、肩部4fは、スプロケット
歯との噛み合いに直接関与しないので、これらとブシュ
用孔4bとの最短距離m’、n’を比較的大きくして、
圧入されたブシュ内径に発生する歪みを抑制することも
可能であるが、歯4aは、スプロケット歯との噛合いと
の兼ね合いで、ブシュ用孔4bと外側面部4c、内側面
部4dとの最短距離k’、l’が小さくなる。このよう
に、最短距離k’、l’が小さく、歯先との距離w’が
大きいと、圧入されたブシュ5の内径は、k’、l’に
対応する部分とw’に対応する部分とで変形度合いが異
なり、不均一な歪みが発生し、ブシュ内径の真円精度が
低下するという問題がある。この問題は、従来、内リン
クプレートについて、最短距離と板厚との関係に着目し
ていなかったため、最短距離k’、l’が板厚に比べて
小さすぎたりすることもあり、このような場合には板厚
を厚くしたときにおいても生じる。
【0009】以上のように、ブシュ用孔に圧入されたブ
シュの内径の真円精度が低下すると、リンク組立体がチ
ェーンに組み込まれて使用された場合、連結ピンとブシ
ュ内周面との面圧が不均一になったり、連結ピンとブシ
ュ内周面とが片当たりしたりするので、連結ピン及びブ
シュの摩耗が促進され、それに伴って、チェーンの摩耗
伸びが促進されるという問題がある。
【0010】そこで、本発明は、前述したような問題点
を解消し、内リンクプレートの軽量化、それに伴うサイ
レントチェーンの軽量化を図り、リンク組立体を構成す
る内リンクプレートのブシュ用孔にブシュが圧入された
場合、ブシュ内径の真円精度の低下を防止することによ
り、連結ピン及びブシュの摩耗を抑制でき、チェーンの
摩耗伸びを抑制できるサイレントチェーンを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に係る本発明は、一対のブシュ孔を有する
内リンクプレートの少なくとも2枚が、それぞれのブシ
ュ孔に圧入した一対のブシュで連結固定されたリンク組
立体を備えてなるサイレントチェーンにおいて、内リン
クプレートに形成された歯の略々中央部には、ブシュ圧
入によるブシュ内径の歪みを均一化するための透孔が設
けられている、という構成とし、請求項2に係る本発明
は、上記請求項1のサイレントチェーンにおいて、一対
の歯は、それぞれ外側面部及び内側面部を備え、内リン
クプレートは、透孔、外側面部、内側面部等とブシュ孔
との各最短距離を略々等しくすると共に、各最短距離が
内リンクプレートの板厚以上となるように形成されてい
る、という構成とする。
【0012】
【作用】本発明のサイレントチェーンは、リンク組立体
を構成する内リンクプレートに形成された歯の略々中央
部には、ブシュ圧入によるブシュ内径の歪みを均一化す
るための透孔が設けられているため、圧入されたブシュ
内径の変形度合いが均一化され、ブシュ内径の真円精度
の低下が防止され、連結ピンとブシュ内周面との片当た
りが防止され、その結果、連結ピン及びブシュの摩耗が
抑制され、チェーンの摩耗伸びが抑制される。また、内
リンクプレートに設けられた透孔により、内リンクプレ
ート、ひいてはサイレントチェーンが軽量となり、ま
た、スプロケット歯との衝突による衝撃音も軽減化され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施例1を図1に基づい
て説明する。本発明のサイレントチェーンは、図3〜図
7に示す従来のサイレントチェーンとリンク組立体が異
なる以外は相違するところがないので、サイレントチェ
ーン全体像の図示を省略し、具体的構造の説明を簡略に
し、前記従来のサイレントチェーンと同一態様部材につ
いては、同一符号を付して以下説明する。
【0014】サイレントチェーンは、前記従来例のサイ
レントチェーン1と同様に、チェーンの幅方向中央に2
枚の中間リンクプレート6が配置され、その両外側にリ
ンク組立体(3)が配置され、両最外側にガイドプレー
ト2が配置されてなり、これらが指組状に組み合わされ
て、連結ピンにより屈曲自在に連結された構成であり、
ガイドプレート2は、スプロケットの歯に噛み合う歯を
備えてなく、一対のピン孔2aを有し、中間リンクプレ
ート6は、スプロケットの歯に噛み合う一対の歯6aと
一対のピン孔6bを有している。
【0015】また、リンク組立体は、前記従来のリンク
組立体と同じように、スプロケットの歯に噛み合う一対
の歯及びブシュ用孔を有する内リンクプレートの2枚
が、それぞれのブシュ用孔に圧入した2個の(すなわち
一対の)ブシュで連結固定されて一体化されたものであ
る。
【0016】図1には、リンク組立体を構成する内リン
クプレート14が示され、内リンクプレート14は、外
側面部14cと内側面部14dとからなる一対の歯14
a、ブシュ5が圧入固定される一対のブシュ用孔14
b、一対の歯14aが設けられた側の反対側に形成され
た背面部14e、外側面部14cと背面部14eとの間
をつなぐ肩部14f等で形成され、この肩部14fは、
ブシュ用孔14bと略々同心円状の円弧で形成されてい
る。
【0017】さらに、内リンクプレート14の歯14a
の略々中央部には、内リンクプレートの軽量化を図るた
めに、透孔14gが形成されている。図1において、j
はブシュ用孔14bと透孔14gとの最短距離、kはブ
シュ用孔14bと外側面部14cとの最短距離、lはブ
シュ用孔14bと内側面部14dとの最短距離である。
この透孔14gは、歯14aに対応した略々三角形状で
あり、圧入されたブシュの内径の変形度合いの均一化を
図るために、最短距離j、k、lが略々等しく、且つ板
厚tなるように、すなわち、j≒k≒l≧tになるよう
に形成されている。
【0018】上記のように、内リンクプレート14を形
成すると、ブシュ用孔14bに圧入されたブシュ5は、
透孔が設けられていない場合に比べて歪みが分散される
ので、最短距離j、k、lとなる部分に対応するブシュ
5の内径は、その変形度合いが殆ど均一となり、ブシュ
内径の真円精度が低下しない。そのため、連結ピンとブ
シュ内周面との片当たりが防止されると共に、連結ピン
とブシュ内周面との面圧が均一になり、連結ピン及びブ
シュの摩耗を抑制することができる。その結果、内リン
クプレート14で構成されたリンク組立体を備えたサイ
レントチェーンは、摩耗伸びが抑制される。また、最短
距離j、k、lが板厚t以上であるため、内リンクプレ
ートのプレス打ち抜き時に、プレートの変形が防止さ
れ、ブシュ用孔のプレートに対する垂直精度の低下も防
止される。
【0019】実施例2を図2に基づいて説明する。サイ
レントチェーンは、前記実施例1のサイレントチェーン
と同様に、2枚の中間リンクプレート、リンク組立体、
ガイドプレート等が指組状に組み合わされて、連結ピン
により屈曲自在に連結された構成である。また、リンク
組立体は、スプロケットの歯に噛み合う一対の歯及びブ
シュ用孔を有する内リンクプレートの2枚が、それぞれ
のブシュ用孔に圧入した2個のブシュで連結固定されて
一体化されたものである。
【0020】図2には、リンク組立体を構成する内リン
クプレート24が示され、前記実施例1同様、内リンク
プレート24の歯24aの略々中央部には、円形の透孔
24gが形成されている。前記実施例1同様、この透孔
24gは、圧入されたブシュの内径の変形度合いの均一
化を図るために、最短距離j、k、lが略々等しく、且
つ板厚tなるように、すなわち、j≒k≒l≧tになる
ように形成されている。なお、jはブシュ用孔24bと
透孔24gとの最短距離、kはブシュ用孔24bと外側
面部24cとの最短距離、lはブシュ用孔24bと内側
面部24dとの最短距離である。
【0021】上記のように、内リンクプレート24を形
成すると、ブシュ用孔24bに圧入されたブシュ5は、
透孔が設けられていない場合に比べて歪みが分散される
ので、最短距離j、k、lとなる部分に対応するブシュ
5の内径は、その変形度合いが殆ど均一となり、ブシュ
内径の真円精度が低下しない。そのため、連結ピンとブ
シュ内周面との片当たりが防止されると共に、連結ピン
とブシュ内周面との面圧が均一になり、連結ピン及びブ
シュの摩耗を抑制することができる。その結果、内リン
クプレート24で構成されたリンク組立体を備えたサイ
レントチェーンは、摩耗伸びが抑制される。
【0022】以上、実施例1、2について説明したが、
他の態様として、リンク組立体を2枚のリンクプレート
で形成する代わりに、3枚以上で形成してもよく、少な
くとも2枚以上のリンクプレートで形成されていればよ
い。また、チェーン幅方向にリンク組立体を2個配置す
る代わりに、2個以上配置してもよく、中間リンクプレ
ート6は1枚、複数枚でもよく、複数個所に配置しても
よい。
【0023】また、サイレントチェーンのタイプとして
は、チェーンの幅方向内側(例えば、中央)にガイドプ
レート2が配置され、その両外側にリンク組立体3が配
置され、両最外側に外リンクプレート6、6が配置さ
れ、これらが指組状に組み合わされて連結ピン7で連結
されたタイプのものでもよい。なお、このサイレントチ
ェーンがスプロケットに捲回されて伝動装置として使用
される場合、外周面にガイドプレートが挿入可能な環状
の凹溝を中央寄りに有するスプロケットが使用される。
【0024】次に、本発明のサイレントチェーン(本発
明品1;略々三角形状透孔の実施例1、本発明品2;円
形透孔の実施例2)と従来のサイレントチェーン(従来
品)との比較試験の結果を図8に示す。試験したサイレ
ントチェーンは、図7に示すタイプのサイレントチェー
ンで、本発明のサイレントチェーンと従来のサイレント
チェーンとは、リンク組立体を構成する内リンクプレー
トが異なるだけである。
【0025】各サイレントチェーン(本発明品1、2及
び従来品)は、内リンクプレート、中間リンクプレート
及びガイドプレートが、ピン孔及びブシュ用孔のピッ
チ;9.525mm、連結ピン径;4.5mm弱であ
り、ブシュは、長さ;約4.5mm、管板厚;約0.7
mm、管径(内径);4.5mm強、クリアランスC;
約0.1mmである。ここで、クリアランスCとは、ブ
シュ端部とガイドプレート、あるいは中間リンクプレー
トとの間の距離である。
【0026】リンク組立体を構成する内リンクプレート
は、本発明品1、2が、k;約1.35mm、 l;
約1.4mm、m;約1.6mm、 n;約1.6
mm、板厚t;約1.3mm、 j;約1.35mmで
あり、従来品が、k’;約1.35mm、 l’;約
1.4mm、m’;約1.6mm、 n’;約1.6
mm、板厚t;約1.3mmである。なお、jはブシュ
用孔と透孔との最短距離、k、k’はブシュ用孔と外側
面部との最短距離、l、l’はブシュ用孔と内側面部と
の最短距離、m、m’はブシュ用孔と背面部との最短距
離、n,n’はブシュ用孔と肩部との最短距離である。
【0027】また、試験条件は、スプロケット;21N
T×42NT、チェーン速度;約19m/s、チェーン
張力;約1.8kNで、チェーンに給油しながら走行さ
せ、経時的にチェーンの長さを測定したものである。チ
ェーン伸び率は、走行試験前のチェーン長さに対する試
験後のチェーンの伸長分の割合であり、図8から分かる
ように、本発明のサイレントチェーン(本発明品1、
2)は、従来のサイレントチェーンに比較して伸び率が
大幅に改善されている。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサイレン
トチェーンは、リンク組立体を構成する内リンクプレー
トの歯の略々中央部に、ブシュ圧入によるブシュ内径の
歪みを均一化するための透孔が設けられているので、ブ
シュ用孔と外側面部及び内側面部とが最短距離となる部
分の間に、透孔が形成されることとなり、従来のように
透孔が設けられていないものに比べて、圧入されたブシ
ュの内径の変形度合いを均一にすることができ、ブシュ
内径の真円精度の低下を防止することができる。
【0029】内リンクプレートに透孔が設けられている
ことにより、内リンクプレートの軽量化、ひいてはサイ
レントチェーンの軽量化を図ることができる。この軽量
化の結果、サイレントチェーンが走行中にスプロケット
歯に噛み合う際、内リンクプレートの歯面とスプロケッ
ト歯面と衝突による衝撃エネルギーが緩和され、大きな
噛合い音が発生するのを防止することができると共に、
各歯面の摩耗を抑制することができる。
【0030】また、内リンクプレートに形成された一対
の歯は、それぞれ外側面部及び内側面部を備え、内リン
クプレートは、透孔、外側面部、内側面部等とブシュ孔
との間の各最短距離j、k、lを略々等しくすると共
に、各最短距離が内リンクプレートの板厚以上となるよ
うに、すなわち、j≒k≒l≧tとなるように形成され
ているので、最短距離j、k、lが板厚t以上であるこ
とにより、内リンクプレートのプレス打ち抜き時に、内
リンクプレートの変形を防止することができ、ブシュ用
孔の内リンクプレートに対する垂直精度、ひいては圧入
されたブシュの垂直精度の低下を防止することができ
る。また、圧入されたブシュは、最短距離j、k、lと
なる部分に対応するブシュの内径の変形度合いが殆ど均
一となり、ブシュ内径の真円精度の低下を防止すること
ができる。その結果、連結ピンとブシュ内周面との片当
たりが防止されると共に、連結ピンとブシュ内周面との
面圧が均一になるので、連結ピン及びブシュの摩耗を抑
制することができ、サイレントチェーンの摩耗伸びを抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の内リンクプレートを示
し、(A)は断面図、(B)は側面図である。
【図2】 本発明の実施例2の内リンクプレートの側面
図である。
【図3】 従来のサイレントチェーンを示し、(A)は
一部断面とした平面図であり、(B)は側面図である。
【図4】 ガイドプレートの側面図である。
【図5】 リンク組立体を示し、(A)は側面図、
(B)は断面図である。
【図6】 中間リンクプレートの側面図である。
【図7】 従来の内リンクプレートの側面図である。
【図8】 サイレントチェーンの伸び比較試験結果を示
す図である。
【符号の説明】
1 サイレントチェーン 2 ガイドプレート 3 リンク組立体 4 内リンクプレート 5 ブシュ 6 中間リンクプレート 7 連結ピン 14、24 内リンクプレート 14a、24a 歯 14b、24b ブシュ用孔 14c、24c 外側面部 14d、24d 内側面部 14e、24e 背面部 14f、24f 肩部 14g、24g 透孔 j、k、l 最短距離 t 板厚

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の歯及びブシュ孔が形成された内リ
    ンクプレートの少なくとも2枚が、それぞれのブシュ孔
    に圧入した一対のブシュで連結固定されたリンク組立体
    を備えてなるサイレントチェーンにおいて、 前記内リンクプレートに形成された歯の略々中央部に
    は、ブシュ圧入によるブシュ内径の歪みを均一化するた
    めの透孔が設けられていることを特徴とするサイレント
    チェーン。
  2. 【請求項2】 前記一対の歯は、それぞれ外側面部及び
    内側面部を備え、内リンクプレートは、透孔、外側面
    部、内側面部等とブシュ孔との間の各最短距離を略々等
    しくすると共に、各最短距離が内リンクプレートの板厚
    以上となるように形成されていることを特徴とする請求
    項1記載のサイレントチェーン。
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