JP2002266918A - 緩衝材 - Google Patents

緩衝材

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JP2002266918A
JP2002266918A JP2001068804A JP2001068804A JP2002266918A JP 2002266918 A JP2002266918 A JP 2002266918A JP 2001068804 A JP2001068804 A JP 2001068804A JP 2001068804 A JP2001068804 A JP 2001068804A JP 2002266918 A JP2002266918 A JP 2002266918A
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和年 吉田
Osamu Oguro
修 小黒
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト上昇を抑えつつ、緩衝材4bを構成す
る素材がこの緩衝材4bの外周面部分からほつれる事を
防止して、耐久性確保を図る。 【解決手段】 上記緩衝材4bは、フィラメントを編組
した帯状の素材を巻回して成る円筒状の中間素材を、軸
方向に加圧成形する事により、円環状として成る。この
様な緩衝材4bの外周面に突条15を、全周に亙って設
ける。この突条15の密度を他の部分の密度よりも高く
する事により、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明に係る緩衝材は、エキ
ゾーストマニホールド、ターボチャージャー等、運転時
に高温となる部分を覆う状態で設置する遮熱板を支持す
る遮熱板用支持装置に組み込んで、運転時に伝わる振動
により、耳障りな異音が発生するのを防止する為のもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンの排気を導く為、この
エンジンのシリンダヘッドの側面にその上流端部を接続
したエキゾーストマニホールドの温度は、内部を流れる
排気の熱により、相当に上昇する。この様に温度上昇し
たエキゾーストマニホールドから放射される輻射熱か
ら、エンジンルーム内に設けた他の機器等を保護する為
に、上記エキゾーストマニホールドをヒートインシュレ
ータと呼ばれる遮熱板により覆い、このエキゾーストマ
ニホールドからの輻射熱が上記他の機器等に伝わるのを
防止している。エンジンに過給する為のターボタージャ
ーに関しても同様である。
【0003】図5は、この様な遮熱板1の1例を示して
いる。この遮熱板1は、鋼板の単板、或はアルミニウム
メッキを施した鋼板により吸音材をサンドイッチした複
合板をプレス加工する事により、上記エキゾーストマニ
ホールドを若干の隙間を介在させた状態で覆える様な形
状及び大きさに形成している。この様な遮熱板1は、複
数個所に設けた円形の取付孔2、2に挿通したボルト、
スタッド等の結合部材により、上記エキゾーストマニホ
ールドに設けた取付座等の取付部に支持固定している。
【0004】このエキゾーストマニホールドは、エンジ
ンの運転時にエンジン内から出て来る音を放射する為、
この放射音に基づいて上記遮熱板1が振動し、耳障りな
騒音を発生しない様に、この遮熱板1と上記結合部材と
の間には、緩衝材を設けている。図6は、この遮熱板1
を上記取付部に支持固定する為の遮熱板用支持装置の従
来構造の1例を示している。この従来構造では、上記遮
熱板1の複数個所に形成した、それぞれが円形である取
付孔2の内側に、円筒状のスリーブ3を挿通している。
又、この取付孔2の周囲部分には、緩衝ユニットを構成
する、本発明の対象となる1対の円環状の緩衝材4、4
を、上記遮熱板1を表裏両面側から挟持する状態で配設
している。これら各緩衝材4、4は、ステンレス鋼等
の、弾性を有する耐熱材製のフィラメントをメリヤス編
みで編組して成る素材を円筒状に巻回して中間素材と
し、この中間素材を更に軸方向に加圧成形する事によ
り、断面矩形で全体を円環状に形成している。又、上記
両緩衝材4、4の外端面(上記遮熱板1と反対側面)に
は、それぞれ断面L字形で全体を円輪状に構成したワッ
シャ5、5を重ね合わせている。図6に示した従来構造
の場合には、上記各緩衝材4、4の内径は、上記取付孔
2の内径よりも大きく、上記各ワッシャ5、5の内径
は、この取付孔2の内径よりも小さい。
【0005】上述の様な各部材を組み合わせて成る、従
来の遮熱板用支持装置により、上記遮熱板1を上記取付
部に支持固定するには、ボルト、スタッド等の、図示し
ない結合部材を上記スリーブ3に挿通し、この結合部材
と、上記取付部に形成したねじ孔(結合部材がボルトの
場合)或はナット(結合部材が、上記取付部にその基端
部を固定したスタッドである場合)とを螺合し、更に緊
締する。この状態で、上記スリーブ3が、上記取付部の
外端面とボルトの頭部或はナットとの間で強く挟持され
て、この取付部に固定される。同時に、上記各緩衝材
4、4が、上記遮熱板1の表裏両面と上記各ワッシャ
5、5との間で弾性的に圧縮されて、この遮熱板1が上
記取付部に、緩衝的に支持される。
【0006】上述した様な従来構造の場合には、取付孔
2の内周縁とスリーブ3の中間部外周面とが、緩衝材4
を介する事なく、直接対向している。この為、エンジン
の運転に伴って発生する振動により、遮熱板1が上記ス
リーブ3の直径方向にずれ動き、このスリーブ3の中間
部外周面と上記取付孔2の内周縁とが当接する可能性が
ある。それぞれが金属製の剛体である、スリーブ3の中
間部外周面と遮熱板1に形成した取付孔2の内周縁とが
当接した状態のまま振動が加わると、当接部でびびり音
が発生し、乗員や周囲にいる者に不快感を与える為、好
ましくない。
【0007】
【先発明の説明】この様な不都合を解消できる遮熱板用
支持装置として本発明者等は先に、図7に示す様な構造
を発明した(特願平11−295298号)。この先発
明に係る構造では、遮熱板1に形成した円形の取付孔2
の内側に、鋼、ステンレス鋼等の金属製で円筒状のスリ
ーブ3を、弾性を有する耐熱材製の緩衝ユニット6を介
して支持している。そして、このスリーブ3を挿通し
た、ボルト或はスタッド等の図示しない結合部材によ
り、上記遮熱板1を、エキゾーストマニホールド等、運
転時に高温になる部分に設けた取付部に緩衝的に支持す
る。又、上記緩衝ユニット6は、それぞれ断面L字形で
全体を円輪状に構成したワッシャ5、5により、軸方向
(図7の上下方向)両側から挟持している。これら両ワ
ッシャ5、5の内周縁部に形成した円筒部7の内径は、
上記スリーブ3にがたつきなく外嵌自在な大きさとし、
同じく外径は、上記取付孔2の内径よりも小さくしてい
る。
【0008】上記緩衝ユニット6は、それぞれが円環状
で同一形状を有する1対の緩衝材4a、4aを、軸方向
(図7の上下方向)に関し互いに対称に配置した状態で
組み合わせて成る。上記各緩衝材4a、4aはそれぞ
れ、断面形状が矩形の主部8の内周縁部のうち、互いに
対向する面に環状の凸部9を、反対側の面に環状の凹部
10を、それぞれ形成して成る。このうちの凸部9は上
記取付孔2内に入り込む大きさとし、上記凹部10は、
上記円筒部7を挿入自在な大きさとしている。
【0009】又、上述の様な各緩衝材4a、4aは、外
径が0.08〜0.20mm、好ましくは0.10〜0.
15mmのステンレス製フィラメントを編組して成る、図
8に示す様な袋帯状の素材11を巻回する事により、図
9に示す様な円筒状の中間素材12とし、更にこの中間
素材12を加圧成形する事により造る。加圧成形後に得
られる上記各緩衝材4a、4aは、見掛け嵩密度を0.
12〜0.20、好ましくは0.14〜0.18にす
る。尚、上記フィラメントの外径が0.08mm未満の場
合には、このフィラメントの剛性が低くなり過ぎて、上
記各緩衝材4a、4aに必要とする弾性を得る事が難し
くなり、長期間に亙り十分な制振効果を維持する事が難
しくなる。これに対して上記フィラメントの外径が0.
20mmを越える場合には、このフィラメントの剛性が高
くなり過ぎて、上記各緩衝材4a、4aの剛性が高くな
り過ぎ、制振効果が低くなる。上記外径を0.08〜
0.20mm、好ましくは0.10〜0.15mmに規制す
れば、初期から長期間経過後に至るまで、十分な制振効
果を得る事ができる。
【0010】又、見掛け嵩密度が0.12未満の場合に
は、空隙率が高過ぎて、極く軽い力で変形する様にな
り、上記各緩衝材4a、4aに必要とする弾性を持たせ
る事が難しくなって、長期間に亙り十分な制振効果を維
持する事が難しくなる。これに対して上記見掛け嵩密度
が0.20を越える場合には、空隙率が低過ぎて、変形
させる為に要する力が大きくなり、上記各緩衝材4a、
4aの剛性が高くなり過ぎ、制振効果が低くなる。上記
見掛け嵩密度を0.12〜0.20、好ましくは0.1
4〜0.18に規制すれば、初期から長期間経過後に至
るまで、十分な制振効果を得る事ができる。更に、上記
各緩衝材4a、4aのうち、前記凸部9、9を除く部分
の厚さT4aは、図7に示す様に組み立てた状態で2〜5
mm、好ましくは3〜4mmとする。この厚さT4aが小さ過
ぎた場合には剛性が高くなり過ぎ、大き過ぎた場合には
剛性が低くなり過ぎて、何れにしても長期間に亙り十分
な制振効果を得る事が難しくなる。
【0011】又、組み付け状態での厚さT4aが自由状態
での厚さに対する割合は、0.85〜0.95程度とす
る。この割合が小さ過ぎた場合(組み付けに伴う上記各
緩衝材4a、4aの圧縮量が大き過ぎた場合)には、こ
れら各緩衝材4a、4aの剛性が高くなり過ぎ、制振効
果が低くなる。反対に、上記割合が大き過ぎた場合(組
み付けに伴う上記各緩衝材4a、4aの圧縮量が小さ過
ぎた場合)には、前記遮熱板1の支持剛性が低くなり過
ぎるだけでなく、長期間に亙る使用によって上記各緩衝
材4a、4aがへたった場合に、上記遮熱板1ががたつ
く可能性がある。尚、上述した各数値は、何れも、本発
明を自動車用エンジンのエキゾーストマニホールドやタ
ーボチャージャーに付設する、軽量な遮熱板1の支持に
使用した場合に就いて示している。他の用途に使用す
る、重量が嵩む遮熱板1の支持に先発明を適用する場合
には、当該遮熱板1の重量等に応じて、上記数値を設計
的に定める。
【0012】上述の様な各緩衝材4a、4aは、前記各
凸部9を、前記取付孔2の内周縁と前記スリーブ3の中
間部外周面との間の環状隙間13に、この取付孔2の両
端開口から挿入し、上記各緩衝材4a、4aの凸部9、
9の先端縁同士を、上記環状隙間13の軸方向中央部
で、突き合わせ若しくは近接対向させて、前記緩衝ユニ
ット6を構成している。この様にして上記取付孔2の内
側に、上記緩衝ユニット6を介して支持された上記スリ
ーブ3には、ボルト、スタッド等の、図示しない結合部
材を挿通し、この結合部材と、上記エキゾーストマニホ
ールド或はターボチャージャーに設けた取付部に形成し
たねじ孔或はナットとを螺合し、更に緊締する。この状
態で上記スリーブ3が、上記取付部の外端面とボルトの
頭部或はナットとの間で強く挟持されて、この取付部に
固定される。同時に、上記緩衝ユニット6を構成する上
記各緩衝材4a、4aが、上記遮熱板1の表裏両面と前
記各ワッシャ5、5との間で弾性的に圧縮されて、この
遮熱板1が上記取付部に、緩衝的に支持される。尚、上
記スリーブ3が、上記取付部の外端面とボルトの頭部或
はナットとの間で突っ張る為、上記螺合・緊締作業に伴
って、上記各緩衝材4a、4aが過度に圧縮される事は
ない。
【0013】上述の様に構成する先発明の遮熱板用支持
装置によれば、上記遮熱板1に形成した取付孔2の内周
縁と上記スリーブ3の中間部外周面との間の環状隙間1
3内に、上記緩衝ユニット6を構成する1対の緩衝材4
a、4aにそれぞれ設けた凸部9、9が存在する。これ
ら各凸部9、9も、これら各緩衝材4a、4aの他の部
分と同様、内部に多くの微小隙間を有し弾性変形自在で
ある。この為、上記各凸部9、9が、上記取付孔2の内
周縁と上記スリーブ3の中間部外周面とが直接当接する
事を防止し、びびり音の発生防止を確実に図れる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した先発明に係る
遮熱板用支持装置を構成する緩衝材4a、4aによる緩
衝作用を十分に確保する為には、前述した様に、見掛け
嵩密度を0.20以下、好ましくは0.18以下に抑え
る必要がある。ところで、上記緩衝材4aは、前述した
様に、図8に示す様な袋帯状の素材11を巻回して図9
に示す様な円筒状中間素材12を造り、更にこの中間素
材12を、図10に示す様に上型16と下型17との間
で圧縮成形して成るものである。従って、上記緩衝材4
aの外周面には、上記素材11を巻回する際の終端縁1
4が存在する。そして、この終端縁14には、溶接等、
ほつれ防止の為の処置は施してはいない。この理由は、
工程を簡略化して上記緩衝材4aの製造コストを低く抑
える為である。
【0015】この様に、上記終端縁14にほつれ防止の
為の処置を施さず、しかも上記緩衝材4aの嵩密度を低
く抑えると、上記遮熱板用支持装置の使用時にこの緩衝
材4aに加わる振動によって、図11に示す様に、上記
終端縁14がほつれ易く、ほつれた場合には上記緩衝材
4aの耐久性が損なわれてしまう。この様な耐久性低下
に結び付くほつれを防止する為には、上記緩衝材4aの
嵩密度を高くするか、上記終端縁14に、溶接等のほつ
れ防止の為の処理を施す事が考えられる。但し、嵩密度
を高くする事は剛性の向上による制振効果の低下に結び
付く為、採用は難しい。又、ほつれ防止処理は上記緩衝
材4aの製造コストの増大に結び付く為、好ましくな
い。本発明は、この様な事情に鑑みて、製造コストの増
大を抑えつつ、使用時に加わる振動に拘らず、終端縁1
4がほつれにくい緩衝材を実現すべく発明したものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の緩衝材は、弾性
を有する耐熱材製のフィラメントを編組した素材を円環
状に巻回して成る中間素材を加圧成形する事により、弾
性変形自在な密度で全体を円環状に形成したものであ
る。特に、本発明の緩衝材の場合には、外周面に周方向
の突条を形成すると共に、この突条部分の密度を他の部
分の密度よりも高くしている。
【0017】
【作用】上述の様な本発明の緩衝材が、例えば遮熱板用
支持装置に組み込まれた状態で、運転時に伝わる振動に
より、耳障りな異音が発生するのを防止する際の作用
は、前述の図6に示した従来の、或は図7に示した先発
明に係る緩衝材の場合と同様である。特に、本発明の緩
衝材の場合には、外周面に周方向の突条を形成すると共
に、この突条部分の密度を他の部分の密度よりも高くし
ている為、製造コストの上昇を抑えつつ、上記緩衝材を
構成する素材がこの緩衝材の外周面部分からほつれる事
を防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜4は、本発明の実施の形態
の1例を示している。尚、本発明の特徴は、緩衝材4b
を構成する素材がこの緩衝材4bの外周面部分からほつ
れる事を防止する為、この緩衝材4bの形状及び密度を
工夫した点にある。この緩衝材4bは、前述した先発明
に係る遮熱板用支持装置に組み込む緩衝材4aと同様
に、図8に示す様な袋帯状の素材11を巻回して図9に
示す様な円筒状中間素材12を造り、更にこの中間素材
12を圧縮成形して成るものである。就いては、前述し
た先発明と同様部分に関する説明は、省略若しくは簡略
にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0019】本発明の緩衝材4bの場合には、外周面に
周方向の突条15を、全周に亙って形成している。この
突条15は、上記中間素材12を図10に示す様に圧縮
成形して上記緩衝材4bとする際に、この中間素材12
の外径寄り部分の軸方向に関する圧縮量を、他の部分の
圧縮量よりも多くする事により形成している。この為
に、上記中間素材12を圧縮成形する為の上型16の下
面外径寄り部分と下型17の上面外径寄り部分とに、図
10に示す様な突出部18、19を全周に亙って形成し
ている。そして、これら両突出部18、19同士の間で
上記中間素材12の外径寄り部分を、他の部分よりも余
分に圧縮して、上記突条15を形成する様にしている。
この様に、この突条15を形成するには、上記上型16
及び下型17に、上記両突出部18、19を形成するの
みで良く、上記突条15を設ける事に伴うコスト上昇は
僅少である。又、この突条15の密度により定まる、こ
の突条15の剛性は、上記各突出部18、19の高さを
変え、この突条15の厚さtを変える事により、任意に
調整できる。
【0020】本発明の緩衝材4bの場合には、この様に
して、上記突条15部分の密度をこの突条15以外の部
分の密度よりも高くしている。尚、この突条15以外の
部分の見かけ嵩密度は、前述した様に、制振効果を確保
する面から、0.12〜0.20、好ましくは0.14
〜0.18に規制する。これに対して、上記突条部分1
5の密度は、ほつれ防止の面から、これよりも十分に高
く、1に近い値(例えば0.5以上)とする。例えば、
上記緩衝材4bの外径Dが18〜30mm、内径Rが8〜
15mm、凸部9を除いた部分の厚さTが3〜8mmとした
場合、上記突条15の厚さtを0.3〜1.0mm、径方
向の幅wを0.5〜1.0mm程度とする事が適当であ
る。尚、この様な寸法の緩衝材4bを造る場合、上記上
型16と下型17との間で上記中間素材12を加圧成形
する際に、この中間素材12の外径寄り部分を構成する
フィラメントの一部が、上記両突出部18、19の間か
ら径方向内方に逃げる(フローする)。上記各寸法D、
R、T、t、wは、この様な逃げを考慮した上で、設計
的に決定する。
【0021】上述の様な本発明の緩衝材4bは、前述し
た先発明の場合と同様、図4に示す様に、スリーブ3、
1対のワッシャ5、5と共に緩衝ユニット6aを構成す
る。そして、この緩衝ユニット6aを利用する事によ
り、遮熱板1をエキゾーストマニホールド等の固定部分
20に、ボルト21により支持する。このボルト21を
緊締した状態では、上記スリーブ3が上記固定部分20
とワッシャ22との間で突っ張り、1対の緩衝材4b、
4bが上記ワッシャ5、5と上記遮熱板1との間で弾性
的に圧縮される。この為、この遮熱板1が上記固定部分
20に、緩衝的に支持される。
【0022】エンジンの運転時に上記各緩衝材4b、4
bには、図4に矢印α、βで示す方向の振動が加わる。
この為、何らの対策も施していない場合には、前述の図
11に示す様に、緩衝材を構成する素材がこの緩衝材の
外周面部分からほつれ易い。これに対して、本発明の緩
衝材4bの場合には、外周面に周方向の突条15を形成
すると共に、この突条15部分の見掛け嵩密度を他の部
分の見掛け嵩密度よりも高くしている為、製造コストの
上昇を抑えつつ、上記緩衝材4bを構成する素材がこの
緩衝材4bの外周面部分からほつれる事を防止できる。
この為、この緩衝材4bの耐久性向上を図れる。又、上
記遮熱板1と上記1対のワッシャ5、5との間部分の密
度は、先発明の場合と同様に、制振効果の面から最適な
値としている為、振動抑制作用が損なわれる事はない。
特に、本発明の場合には、上記突条15以外の部分の見
掛け嵩密度を、ほつれ防止を考慮する事なく、単に制振
効果を向上させる面から、最適値にできる(低くでき
る)為、先発明の場合に比べて、更に振動抑制作用の向
上を図る事も可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、製造コストの上昇を抑
えつつ、緩衝材の耐久性を向上させる事ができて、振動
音を発生する事なくしかも安定した性能を発揮できる遮
熱板用支持装置を、低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す斜視図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図2のB部拡大図。
【図4】本発明の緩衝材を組み込んだ遮熱板用支持装置
を、組立途中の状態で示す断面図。
【図5】遮熱板の1例を示す斜視図。
【図6】従来構造の1例を示す、図5の拡大C−C断面
図。
【図7】先発明の実施の形態の1例を示す、図6と同様
の図。
【図8】緩衝材を構成する為にフィラメントを編組して
成る素材の略斜視図。
【図9】この素材を巻回して成る中間素材の略斜視図。
【図10】この中間素材を軸方向に加圧成形して緩衝材
とする工程を示す略断面図。
【図11】この加圧成形により得られた緩衝材が、外周
側からほつれる状態を示す略斜視図。
【符号の説明】
1 遮熱板 2 取付孔 3 スリーブ 4、4a、4b 緩衝材 5 ワッシャ 6、6a 緩衝ユニット 7 円筒部 8 主部 9 凸部 10 凹部 11 素材 12 中間素材 13 環状隙間 14 終端縁 15 突条 16 上型 17 下型 18 突出部 19 突出部 20 固定部分 21 ボルト 22 ワッシャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小黒 修 神奈川県大和市深見西1丁目5番2号 日 本ラインツ株式会社内 Fターム(参考) 3G004 AA01 BA04 BA05 DA11 DA15 EA03 EA05 FA01 FA04 GA01 GA04 3G005 FA11 FA12 FA55 GB83 KA07 3J048 AA01 BF03 EA05 3J066 AA26 BA01 BB01 BB04 BC01 BD07 BE05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有する耐熱材製のフィラメントを
    編組した素材を円環状に巻回して成る中間素材を加圧成
    形する事により、弾性変形自在な密度で全体を円環状に
    形成した緩衝材であって、外周面に周方向の突条を形成
    すると共に、この突条部分の密度を他の部分の密度より
    も高くした緩衝材。
JP2001068804A 2001-03-12 2001-03-12 遮熱板用支持装置の緩衝材 Expired - Lifetime JP3669932B2 (ja)

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