JPH09196119A - 防振インシュレータ - Google Patents

防振インシュレータ

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Publication number
JPH09196119A
JPH09196119A JP2484396A JP2484396A JPH09196119A JP H09196119 A JPH09196119 A JP H09196119A JP 2484396 A JP2484396 A JP 2484396A JP 2484396 A JP2484396 A JP 2484396A JP H09196119 A JPH09196119 A JP H09196119A
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JP
Japan
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vibration
outer peripheral
pipe
support portion
annular
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2484396A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinya Okajima
欣哉 岡島
Takayuki Todaka
貴幸 戸高
Norikazu Sasaki
紀和 佐々木
Fumimasa Masaki
文理 正木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
Nok Megulastik Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP2484396A priority Critical patent/JPH09196119A/ja
Publication of JPH09196119A publication Critical patent/JPH09196119A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプのジョイント部またはパイプとフラン
ジとのジョイント部に用いられる円筒形弾性体の防振イ
ンシュレータについて、防振支持部1が外周方向に過度
に変形しにくく、もってパイプが軸方向にずれることが
なく、十分な振動対策をすることが可能な防振インシュ
レータを提供する。 【解決手段】 パイプの間またはパイプとフランジとの
間に挾まれる環状の防振支持部1の外周側、内部または
内周側に、防振支持部1が外周側に過度に弾性変形する
のを防止する変形防止用リング5を設けることにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプのジョイン
ト部またはパイプとフランジとのジョイント部に用いら
れる円筒形弾性体の防振インシュレータに係り、更に詳
しくは、自動車エンジン等の内熱機関の吸気または排気
マニホールドのジョイント部に用いられるのに適した円
筒形弾性体の防振インシュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図8に示すように、パイプ5
1,52の間に挟まれる環状の防振支持部53と、パイ
プ51,52の外周側に嵌着される環状の取付部54と
を一体成形した円筒形弾性体の防振インシュレータが知
られている。
【0003】この種の防振インシュレータにおいて十分
な防振効果を得るためには、ゴムの硬度を下げたり肉厚
を薄くしたりしてインシュレータを柔らかくする必要が
あるが、そうすると図9に示すように、吸気圧Aまたは
排気圧Bの変動で防振支持部53が膨らんで、パイプ5
1,52が軸方向にずれてしまうため、十分な振動対策
をすることができない問題がある。また、軸方向に比
べ、こじり方向のばね定数が非常に柔らかいために、各
方向についてのばね定数を最適に設定することが困難で
あり、これを原因として、十分な防振効果を得ることが
できない問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、防振支持部が外周方向に過度に変形しにくく、もっ
てパイプが軸方向にずれることがなく、十分な振動対策
をすることが可能な防振インシュレータを提供すること
を目的とする。またこれに加えて、こじり方向のばね定
数が比較的高く、もって各方向についてのばね定数を最
適に設定することが可能であって、十分な防振効果を得
ることが可能な防振インシュレータを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による防振インシュレータは、パ
イプのジョイント部またはパイプとフランジとのジョイ
ント部に用いられる円筒形弾性体の防振インシュレータ
において、前記パイプの間または前記パイプと前記フラ
ンジとの間に挾まれる環状の防振支持部の外周側、内部
または内周側に、前記防振支持部が外周側に過度に弾性
変形するのを防止する変形防止用リングを設けることに
した。
【0006】また本発明の請求項2による防振インシュ
レータは、パイプのジョイント部またはパイプとフラン
ジとのジョイント部に用いられる円筒形弾性体の防振イ
ンシュレータにおいて、前記パイプの間または前記パイ
プと前記フランジとの間に挾まれる環状の防振支持部
と、前記防振支持部に一体成形され、前記パイプの外周
側に嵌着される環状の取付部との内部に、コイルばねを
設けることにした。
【0007】また本発明の請求項3による防振インシュ
レータは、パイプのジョイント部に用いられる円筒形弾
性体の防振インシュレータにおいて、一方のパイプの先
端部を先細のテーパ状にするとともに、他方のパイプの
先端部を先太のテーパ状にし、前記両先端部の間に、環
状の防振支持部を設けることにした。
【0008】
【作用】上記構成を備えた本発明の請求項1による防振
インシュレータのように、防振支持部の外周側、内部ま
たは内周側に、防振支持部が外周側に過度に弾性変形す
るのを防止する変形防止用リングが設けられていると、
このリングが備えている変形防止作用によって、防振支
持部が外周方向に過度に変形するのを抑えることが可能
となる。
【0009】また上記構成を備えた本発明の請求項2に
よる防振インシュレータのように、防振支持部と、この
防振支持部に一体成形され、パイプの外周側に嵌着され
る取付部との内部に、コイルばねが設けられていると、
このコイルばねが、防振支持部が外周側に過度に弾性変
形するのを防止する変形防止作用を奏することにより、
防振支持部が外周方向に過度に変形するのを抑えること
が可能となる。
【0010】また上記構成を備えた本発明の請求項3に
よる防振インシュレータのように、一方のパイプの先端
部が先細のテーパ状にされるとともに他方のパイプの先
端部が先太のテーパ状にされ、両先端部の間に環状の防
振支持部が設けられていると、先太テーパ状の先端部
が、防振支持部が外周側に過度に弾性変形するのを防止
する変形防止作用を奏することにより、防振支持部が外
周方向に過度に変形するのを抑えることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】上記したように、本発明の請求項
2による防振インシュレータにおいては、環状の防振支
持部と、この防振支持部に一体成形され、パイプの外周
側に嵌着される環状の取付部との内部に、コイルばねが
設けられているために、このコイルばねの径方向緊迫力
によって、取付部をパイプの外周側に固定することが可
能である。したがってパイプに対するインシュレータの
取付構造から、従来のような金属ベルト(図8または図
9における符号55参照)を省略することが可能とな
る。
【0012】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0013】第一実施例・・・図1に示すように、当該
実施例に係る防振インシュレータは、互いに接続される
二本の金属製のパイプ(図8または図9における符号5
1,52参照)の間に挟まれる環状を呈するゴム状弾性
材製の防振支持部1を備えており、この防振支持部1の
軸方向両側にそれぞれ、パイプの外周側に嵌着される環
状の取付部2が一体成形され、各取付部2の外周面に、
金属ベルト(図8または図9における符号55参照)を
嵌着する環状の嵌着溝3が設けられ、防振支持部1の外
周面に環状の装着溝4が設けられ、この装着溝4に、防
振支持部1が外周側に過度に弾性変形するのを防止する
円筒形の変形防止用リング5が装着されている。装着溝
4を設けたのは、ここに変形防止用リング5を嵌着する
ことによって、変形防止用リング5が組立前に脱落した
り、ずれたりしないようにするためである。
【0014】十分な防振効果を得ることができるように
(微振動入力時に変形防止用リング5が、防振支持部1
および取付部2よりなる弾性体の変形を拘束しないよう
に)、変形防止用リング5と弾性体との間に以下のよう
な間隙が設定されている。 変形防止用リング5の軸方向長さをL1 、装着溝4
の軸方向長さをL2 として、 L1 =L2 −1〜2mm程度 装着溝4の底壁部における弾性体の外径寸法をD
1 、変形防止用リング5の内径寸法をD2 として、 D1 =D2 −0〜0.5mm程度
【0015】また変形防止用リング5の材質は、弾性体
との摩擦が小さい点を考慮して、これを樹脂系にするが
好適である。
【0016】上記構成を備えた防振インシュレータにお
いては、防振支持部1の外周側に、この防振支持部1が
外周側に過度に弾性変形するのを防止する変形防止用リ
ング5が設けられているために、この変形防止用リング
5が備えている変形防止作用によって、防振支持部1が
外周方向に過度に変形するのを抑えることが可能であ
る。したがって防振支持部1が外周方向に過度に変形し
にくく、もってパイプが軸方向にずれることがなく、十
分な振動対策をすることが可能な防振インシュレータを
提供することができる。また防振支持部1が外周方向に
過度に変形することを考慮することなく、柔らかいゴム
を使用することができるため、これによっても防振効果
を向上させることができる。
【0017】第二実施例・・・図2に示すように、当該
実施例に係る防振インシュレータは、互いに接続される
金属製のパイプ(図8または図9における符号51参
照)とフランジ(図示せず)との間に挟まれる環状を呈
するゴム状弾性材製の防振支持部1を備えており、この
防振支持部1の軸方向一方(図上上側)に、パイプの外
周側に嵌着される環状の取付部2が一体成形され、防振
支持部1の軸方向他方(図上下側)に環状を呈する金属
製の取付フランジ6が加硫接着され、取付部2の外周面
に、金属ベルト(図8または図9における符号55参
照)を嵌着する環状の嵌着溝3が設けられ、防振支持部
1の外周面に環状の装着溝4が設けられ、この装着溝4
に、防振支持部1が外周側に過度に弾性変形するのを防
止する円筒形の変形防止用リング5が装着されている。
装着溝4を設けたのは、ここに変形防止用リング5を嵌
着することによって、変形防止用リング5が組立前に脱
落したり、ずれたりしないようにするためである。
【0018】十分な防振効果を得ることができるように
(微振動入力時に変形防止用リング5が、防振支持部1
および取付部2よりなる弾性体の変形を拘束しないよう
に)、変形防止用リング5と弾性体との間に以下のよう
な間隙が設定されている。 変形防止用リング5の軸方向長さをL1 、装着溝4
の軸方向長さをL2 として、 L1 =L2 −1〜2mm程度 装着溝4の底壁部における弾性体の外径寸法をD
1 、変形防止用リング5の内径寸法をD2 として、 D1 =D2 −0〜0.5mm程度
【0019】また変形防止用リング5の材質は、弾性体
との摩擦が小さい点を考慮して、これを樹脂系にするが
好適である。
【0020】上記構成を備えた防振インシュレータにお
いては、防振支持部1の外周側に、この防振支持部1が
外周側に過度に弾性変形するのを防止する変形防止用リ
ング5が設けられているために、この変形防止用リング
5が備えている変形防止作用によって、防振支持部1が
外周方向に過度に変形するのを抑えることが可能であ
る。したがって防振支持部1が外周方向に過度に変形し
にくく、もってパイプが軸方向にずれることがなく、十
分な振動対策をすることが可能な防振インシュレータを
提供することができる。また防振支持部1が外周方向に
過度に変形することを考慮することなく、柔らかいゴム
を使用することができるため、これによっても防振効果
を向上させることができる。
【0021】第三実施例・・・図3に示すように、当該
実施例に係る防振インシュレータは、互いに接続される
二本の金属製のパイプ51,52の間に挟まれる環状を
呈するゴム状弾性材製の防振支持部1を備えており、こ
の防振支持部1の軸方向両側にそれぞれ、パイプ51,
52の外周側に嵌着される環状の取付部2が一体成形さ
れ、各取付部2の外周面に、金属ベルト7を嵌着する環
状の嵌着溝3が設けられ、防振支持部1の内部に、防振
支持部1が外周側に過度に弾性変形するのを防止する平
板状の変形防止用リング5が複数(図では三つ)、軸方
向に一列に、かつそれぞれの間に所定の間隔を開けて、
埋設(加硫接着)されている。変形防止用リング5を複
数、軸方向に一列に、かつそれぞれの間に所定の間隔を
開けて並べたのは、リング5を積層にすることで、剪断
方向(図上矢示)のばね定数を、リング単体の場合と比
較して、柔らかくするためである。また変形防止用リン
グ5の材質は、強度が高いことから、これを金属系にす
るが好適である。
【0022】上記構成を備えた防振インシュレータにお
いては、防振支持部1の内部に、この防振支持部1が外
周側に過度に弾性変形するのを防止する変形防止用リン
グ5が設けられているために、この変形防止用リング5
が備えている変形防止作用によって、防振支持部1が外
周方向に過度に変形するのを抑えることが可能である。
したがって防振支持部1が外周方向に過度に変形しにく
く、もってパイプ51,52が軸方向にずれることがな
く、十分な振動対策をすることが可能な防振インシュレ
ータを提供することができる。また防振支持部1が外周
方向に過度に変形することを考慮することなく、柔らか
いゴムを使用することができるため、これによっても防
振効果を向上させることができる。また更に変形防止用
リング5が複数、軸方向に一列に、かつそれぞれの間に
所定の間隔を開けて並べられているために、剪断方向
(図上矢示)のばね定数を低く抑えることができ、これ
によっても防振効果を向上させることができる。
【0023】第四実施例・・・図4に示すように、当該
実施例に係る防振インシュレータは、互いに接続される
二本の金属製のパイプ51,52の間に挟まれる環状を
呈するゴム状弾性材製の防振支持部1を備えており、こ
の防振支持部1の軸方向両側にそれぞれ、パイプ51,
52の外周側に嵌着される環状の取付部2が一体成形さ
れ、各取付部2の外周面に、金属ベルト7を嵌着する環
状の嵌着溝3が設けられ、防振支持部1の内周面に環状
の装着溝4が設けられ、この装着溝4に、防振支持部1
が外周側に過度に弾性変形するのを防止する円筒形の変
形防止用リング5が装着されている。装着溝4を設けた
のは、ここに変形防止用リング5を嵌着することによっ
て、変形防止用リング5が組立前に脱落したり、ずれた
りしないようにするためである。
【0024】十分な防振効果を得ることができるように
(図4の右半分に示すように、微振動入力時に変形防止
用リング5が、防振支持部1および取付部2よりなる弾
性体の変形を拘束しないように)、変形防止用リング5
と弾性体との間に以下のような間隙が設定されている。 変形防止用リング5の軸方向長さをL1 、装着溝4
の軸方向長さをL2 として、 L1 =L2 −1〜2mm程度 装着溝4の底壁部における弾性体の内径寸法をD
1 、変形防止用リング5の外径寸法をD2 として、 D2 =D1 −0〜0.5mm程度
【0025】また変形防止用リング5の材質は、弾性体
との摩擦が小さい点を考慮して、これを樹脂系にするが
好適である。
【0026】上記構成を備えた防振インシュレータにお
いては、防振支持部1の内周側に、この防振支持部1が
外周側に過度に弾性変形するのを防止する変形防止用リ
ング5が設けられているために、この変形防止用リング
5が備えている変形防止作用によって、防振支持部1が
外周方向に過度に変形するのを抑えることが可能であ
る。したがって防振支持部1が外周方向に過度に変形し
にくく、もってパイプ51,52が軸方向にずれること
がなく、十分な振動対策をすることが可能な防振インシ
ュレータを提供することができる。また防振支持部1が
外周方向に過度に変形することを考慮することなく、柔
らかいゴムを使用することができるため、これによって
も防振効果を向上させることができる。
【0027】第五実施例・・・図5に示すように、当該
実施例に係る防振インシュレータは、互いに接続される
二本の金属製のパイプ51,52の間に挟まれる環状を
呈するゴム状弾性材製の防振支持部1を備えており、こ
の防振支持部1の軸方向両側にそれぞれ、パイプの外周
側に嵌着される環状の取付部2が一体成形され、防振支
持部1および取付部2の内部にコイルばね8が埋設(加
硫接着)されている。上記した従来技術または第一ない
し第四実施例に係るインシュレータのように、取付部2
の外周面に嵌着溝は設けられておらず、この嵌着溝に金
属ベルトは嵌着されず、その代わり当該第五実施例に係
るインシュレータは、コイルばね8の径方向緊迫力によ
って、取付部2をパイプ51,52の外周側に固定す
る。
【0028】上記構成を備えた防振インシュレータにお
いては、防振支持部1と、この防振支持部1に一体成形
され、パイプ51,52の外周側に嵌着される取付部2
との内部に、コイルばね8が設けられているために、こ
のコイルばね8が、防振支持部1が外周側に過度に弾性
変形するのを防止する変形防止作用を奏することによ
り、防振支持部1が外周方向に過度に変形するのを抑え
ることが可能である。したがって防振支持部1が外周方
向に過度に変形しにくく、もってパイプ51,52が軸
方向にずれることがなく、十分な振動対策をすることが
可能な防振インシュレータを提供することができる。ま
た防振支持部1が外周方向に過度に変形することを考慮
することなく、柔らかいゴムを使用することができるた
め、これによっても防振効果を向上させることができ
る。また更にパイプ51,52に対するインシュレータ
の取付構造から金属ベルトが省略されるために、組立工
数および部品点数を削減することができ、コストを低減
させることができる。
【0029】第六実施例・・・図6に示すように、当該
実施例に係る防振インシュレータにおいては、互いに接
続される二本の金属製のパイプ51,52のうちの一方
のパイプ(例えば吸気側マニホールドパイプ)51の先
端部51aが先細のテーパ状に成形されるとともに、他
方のパイプ(例えば機関側マニホールドパイプ)52の
先端部52aが先太のテーパ状に成形され、両先端部5
1a,52aの間(径方向の間)に環状を呈するゴム状
弾性材製の防振支持部1が配置され、この防振支持部1
が先太テーパ状の先端部52aの内周面に加硫接着さ
れ、防振支持部1の軸方向一方に、一方のパイプ51の
外周側に嵌着される環状の取付部2が一体成形され、こ
の取付部2の外周面に、金属ベルト7を嵌着する環状の
嵌着溝3が設けられている。両先端部51a,52aの
テーパの角度は、先太テーパの角度をα、先細テーパの
角度をβとして、約30°≦β≦α≦90°とするのが
好適である。
【0030】上記構成を備えた防振インシュレータにお
いては、一方のパイプ51の先端部51aが先細のテー
パ状にされるとともに他方のパイプ52の先端部52a
が先太のテーパ状にされ、両先端部51a,52aの間
に環状の防振支持部1が設けられているために、先太テ
ーパ状の先端部52aが、防振支持部1が外周側に過度
に弾性変形するのを防止する変形防止作用を奏すること
により、防振支持部1が外周方向に過度に変形するのを
抑えることが可能である。したがって防振支持部1が外
周方向に過度に変形しにくく、もってパイプ51,52
が軸方向にずれることがなく、十分な振動対策をするこ
とが可能な防振インシュレータを提供することができ
る。また防振支持部1が外周方向に過度に変形すること
を考慮することなく、柔らかいゴムを使用することがで
きるため、これによっても防振効果を向上させることが
できる。また更に図7のグラフ図に示すように、こじり
方向のばね定数が比較的高く、もって各方向についての
ばね定数を最適に設定することが可能であるために、こ
れによっても防振効果を向上させることができる。尚、
図7は荷重とたわみの関係を示しており、線Cが当該実
施例の軸方向(α≒β≒45°)、線Dが当該実施例の
こじり方向(α≒β≒45°)、線Eが従来例の軸方
向、線Fが従来例のこじり方向である。
【0031】また上記第三ないし第五実施例に係る防振
インシュレータはそれぞれ、第一実施例に係る防振イン
シュレータを第二実施例でそうしたように、防振支持部
の片側に取付フランジを設けること等によって、パイプ
とフランジとのジョイント部に用いられるものとするこ
とが可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0033】すなわち、先ず、上記構成を備えた本発明
の請求項1による防振インシュレータにおいては、防振
支持部の外周側、内部または内周側に、防振支持部が外
周側に過度に弾性変形するのを防止する変形防止用リン
グが設けられているために、この変形防止用リングが備
えている変形防止作用によって、防振支持部が外周方向
に過度に変形するのを抑えることが可能である。したが
って防振支持部が外周方向に過度に変形しにくく、もっ
てパイプが軸方向にずれることがなく、十分な振動対策
をすることが可能な防振インシュレータを提供すること
ができる。また防振支持部が外周方向に過度に変形する
ことを考慮することなく、柔らかいゴムを使用すること
ができるため、これによっても防振効果を向上させるこ
とができる。
【0034】また上記構成を備えた本発明の請求項2に
よる防振インシュレータにおいては、防振支持部と、こ
の防振支持部に一体成形され、パイプの外周側に嵌着さ
れる取付部との内部に、コイルばねが設けられているた
めに、このコイルばねが、防振支持部が外周側に過度に
弾性変形するのを防止する変形防止作用を奏することに
より、防振支持部が外周方向に過度に変形するのを抑え
ることが可能である。したがって防振支持部が外周方向
に過度に変形しにくく、もってパイプが軸方向にずれる
ことがなく、十分な振動対策をすることが可能な防振イ
ンシュレータを提供することができる。また防振支持部
が外周方向に過度に変形することを考慮することなく、
柔らかいゴムを使用することができるため、これによっ
ても防振効果を向上させることができる。またパイプに
対するインシュレータの取付構造から金属ベルトが省略
されるために、組立工数および部品点数を削減すること
ができ、コストを低減させることができる。
【0035】また上記構成を備えた本発明の請求項3に
よる防振インシュレータにおいては、一方のパイプの先
端部が先細のテーパ状にされるとともに他方のパイプの
先端部が先太のテーパ状にされ、両先端部の間に環状の
防振支持部が設けられているために、先太テーパ状の先
端部が、防振支持部が外周側に過度に弾性変形するのを
防止する変形防止作用を奏することにより、防振支持部
が外周方向に過度に変形するのを抑えることが可能であ
る。したがって防振支持部が外周方向に過度に変形しに
くく、もってパイプが軸方向にずれることがなく、十分
な振動対策をすることが可能な防振インシュレータを提
供することができる。また防振支持部が外周方向に過度
に変形することを考慮することなく、柔らかいゴムを使
用することができるため、これによっても防振効果を向
上させることができる。また、こじり方向のばね定数が
比較的高く、もって各方向についてのばね定数を最適に
設定することが可能であるために、これによっても防振
効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る防振インシュレータ
の断面図
【図2】本発明の第二実施例に係る防振インシュレータ
の断面図
【図3】本発明の第三実施例に係る防振インシュレータ
の断面図
【図4】本発明の第四実施例に係る防振インシュレータ
の断面図
【図5】本発明の第五実施例に係る防振インシュレータ
の断面図
【図6】本発明の第六実施例に係る防振インシュレータ
の断面図
【図7】荷重とたわみの関係を示すグラフ図
【図8】従来例に係る防振インシュレータの断面図
【図9】従来例に係る防振インシュレータで発生する不
都合を示す説明図
【符号の説明】
1 防振支持部 2 取付部 3 嵌着溝 4 装着溝 5 変形防止用リング 6 取付フランジ 7 金属バンド 8 コイルばね 51,52 パイプ 51a,52a 先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 紀和 神奈川県藤沢市辻堂新町4−3−1 エ ヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会 社内 (72)発明者 正木 文理 神奈川県藤沢市辻堂新町4−3−1 エ ヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会 社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプのジョイント部またはパイプとフ
    ランジとのジョイント部に用いられる円筒形弾性体の防
    振インシュレータにおいて、 前記パイプの間または前記パイプと前記フランジとの間
    に挾まれる環状の防振支持部(1)の外周側、内部また
    は内周側に、前記防振支持部(1)が外周側に過度に弾
    性変形するのを防止する変形防止用リング(5)を設け
    たことを特徴とする防振インシュレータ。
  2. 【請求項2】 パイプのジョイント部またはパイプとフ
    ランジとのジョイント部に用いられる円筒形弾性体の防
    振インシュレータにおいて、 前記パイプの間または前記パイプと前記フランジとの間
    に挾まれる環状の防振支持部(1)と、前記防振支持部
    (1)に一体成形され、前記パイプの外周側に嵌着され
    る環状の取付部(2)との内部に、コイルばね(8)を
    設けたことを特徴とする防振インシュレータ。
  3. 【請求項3】 パイプ(51)(52)のジョイント部
    に用いられる円筒形弾性体の防振インシュレータにおい
    て、 一方のパイプ(51)の先端部(51a)を先細のテー
    パ状にするとともに、他方のパイプ(52)の先端部
    (52a)を先太のテーパ状にし、 前記両先端部(51a)(52a)の間に、環状の防振
    支持部(1)を設けたことを特徴とする防振インシュレ
    ータ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012085932A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Asama Seisakusho:Kk 弾球発射装置の支持構造
CN104329152A (zh) * 2014-11-19 2015-02-04 柳州市莫尔斯汽配制造有限公司 汽车排气管支架
WO2021232457A1 (zh) * 2020-05-20 2021-11-25 于宁宁 一种新型三向管路吸振器
WO2023000821A1 (zh) * 2021-07-22 2023-01-26 中车株洲电力机车有限公司 一种绝缘子及其安装结构

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