JP2002266724A - 燃料噴射式エンジンの燃料配管構造 - Google Patents
燃料噴射式エンジンの燃料配管構造Info
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Abstract
をインジェクタ固定用ホルダーに兼用したものがあった
が、このホルダー兼用部分をインジェクタへ取付けると
き、ボルトやクリップ等の結合部材でエンジン側へ固定
しなければならなかったので、このために必要な部品点
数や取付工数を削減する。 【構成】インジェクタ17を吸気通路の璧部へ直接取付
固定する。一方、燃料管16の一端部にクイックコネク
タ30を一体に設け、このクイックコネクタ30をイン
ジェクタ17へ被せるとクイックコネクタ30がインジ
ェクタ17へ係合一体化するので、燃料管16をワンタ
ッチ式に直接インジェクタ17へ取付けできる。
Description
ンへ燃料を供給するための燃料配管構造に係り、特に、
燃料管とインジェクタとの接続を簡単にしたものに関す
る。
タは、噴射口側を吸気通路へ通じる接続孔へ差し込んで
別体のホルダーによりエンジン側へ固定され、このホル
ダーへ接続された燃料管を介して燃料ポンプから燃料を
供給されるようになっている。また、燃料管のうちイン
ジェクタ接続部分を剛性のある金属製とし、この部分を
エンジン側へ固定することにより燃料管の一部にホルダ
ー機能を兼用させたものもある(例えば実開昭61−3
6176号、特開平3−149313号参照)。
インジェクタはホルダーによってエンジン側へ固定する
必要があるため、インジェクタへホルダーを取付けてか
ら、さらにホルダーをクリップやボルト等の適宜固定手
段でエンジン側へ固定しなければならず、組み付け工数
並びに部品点数が多くなるので、これらを削減してその
うえ燃料管の接続を簡単にすることが求められていた。
なおこの点は上記燃料管の一部にホルダー機能を兼用さ
せた場合でも同様であった。そこで本願発明はこれらの
要請の実現を目的とする。
請求項1に係る燃料噴射式エンジンの燃料配管構造は、
エンジンの吸気通路へ取付けられたインジェクタへ燃料
管を介して燃料ポンプから燃料を供給するものにおい
て、前記インジェクタを前記吸気通路側へ直接固定する
とともに、前記燃料管の少なくともインジェクタ接続側
端部にコネクタを設け、このコネクタを前記インジェク
タへ被せて直接抜け止め固定したことを特徴とする。
コネクタが、インジェクタ側及びコネクタ側の双方へ係
合する抜け止め手段を備え、ワンタッチ式でインジェク
タへ接続することを特徴とする。
インジェクタのジョイント部に前記コネクタの抜け止め
手段と係合するための突起部を形成したことを特徴とす
る。
クタを直接吸気通路側へ固定することにより従来必要と
されていたホルダーを省略できるとともに、燃料管の少
なくとも一端に設けたコネクタをインジェクタへ被せる
と抜け止め固定されて直接インジェクタと結合できる。
このため、燃料管とインジェクタの接続が簡単になると
ともに、ホルダーをエンジン側へ固定するための組み付
け工数並びにボルトやクリップ等の固定部材が不要にな
るので、組み付け工数及び部品点数を削減でき、その結
果、コストを削減できる。
ンジェクタ側及びコネクタ側の双方へ係合する抜け止め
手段を備えるため、ワンタッチ式でインジェクタへ接続
できる。
クタのジョイント部にコネクタの抜け止め手段と係合す
るための突起部を形成したので、上記ワンタッチ式の接
続を可能にできる。
に適用された一実施例を説明する。なお、以下の説明に
おいて使用する上下・左右等の各方向は説明に対応する
図示状態を基準とし、前後方向は使用状態における車両
の進行方向を基準とする。図1は本願発明の適用された
自動2輪車の要部側面を示す図であり、車体フレームは
前後方向へ配設されるメインフレーム1とその後端に上
下方向へ配設されるピボットプレート2と、メインフレ
ーム1の中間部から斜め上がりに後方へ延びるシートレ
ール3と、ピボットプレート2の上端から後方へ斜め上
がりに延びてシートレール3へ接続するリヤフレーム4
を備える。
5が一体に設けられ、ここで図示しないステアリング軸
を回動自在に支持する。メインフレーム1の前部でヘッ
ドパイプ5の近傍にはエアクリーナ6が吊り下げ支持さ
れ、さらにその後方には空冷4サイクル式のエンジン7
がハンガ8を介して吊り下げ支持されている。なお、エ
ンジン7は後端部においてもピボットプレート2のマウ
ント部9にて支持されている。
けられ、ここにリヤスイングアーム11の前端が軸支さ
れ、その後端には図示しない後輪が支持されている。シ
ートレール3上には燃料タンク12が支持されている。
燃料タンク12は左右両側面下部に形成された段部12
aより下側部分が左右のシートレール3の間へ入り込ん
む下方突出部になっている。燃料タンク12の上面には
キャップ13が設けられている。燃料タンク12の上方
にはシート14が開閉自在設けられ、シート14を閉じ
ることによりキャップ13の上を覆うようになってい
る。
けられ、この燃料ポンプ15から延出する燃料管16が
車体前方へ延びてインジェクタ17へ接続している。燃
料管16は耐ガソリン性に優れた適当な樹脂製チューブ
よりなり、フロントカバー18a、リヤカバー18b及
びタンクカバー18cからなる車体カバーの内側を通っ
て配管される。
ークマニホールド23の吸気通路21に臨むようにスト
ッロルボディ20へ取付けられている。ストッロルボデ
ィ20は吸気通路21の上流側をエアクリーナ6のクリ
ーンサイド内へ延出し、通路内にスロットルバルブ22
を設けるとともに、吸気通路21の吸気下流側はインテ
ークマニホールド23を介してエンジン7の吸気口へ接
続している。
プ15の上部から上方へ突出してさらに後方へ略水平に
屈曲して延びるジョイントパイプ24には、その略水平
部周囲にリング状の突起部25が設けられ、この突起部
25を利用して燃料管16の一端に設けられたクイック
コネクタ26がワンタッチ式に取付けられている。
れている。なお、その構造は後述するインジェクタ側の
クイックコネクタとほぼ同様のため、インジェクタ側の
クイックコネクタにおいて詳細に説明する。図中の符号
27はストレーナ、28は液面センサである。燃料管1
6は、燃料ポンプ15の後方を上から下へ向かい、燃料
ポンプ15の下方を斜め前下がりに前方へ延び、中間部
で斜め前上がりに向きを変えてさらに前方へ延びてクイ
ックコネクタ30によってインジェクタ17へ接続す
る。すなわち、燃料管16の両端には2つのクイックコ
ネクタ26及び30が一体化されて設けられている。
クタ17を拡大して示す図であり、クイックコネクタ3
0は略V字状をなすハウジング31を備え、その一部は
燃料管16の一端部内側へ嵌合するチューブ側接続部3
2になっている。チューブ側接続部32の外周側は先細
り状をなしその周囲には断面略鋸歯状の凹凸が形成さ
れ、燃料管16の嵌合部を抜けにくくしている。
は金属等の適宜材料で形成され、図の下方へ向かって細
径部33、中径部34、太径部35と次第に太くなり、
太径部35には周方向適当間隔で開口部36が形成され
ている。中径部34の内周側には、Oーリング37及び
リテーナ38の上部39が嵌合される。
手段に相当する部材であり、上部39が中径部34の内
側へ嵌合する細径部をなし、下部40は太径部35の内
側へ嵌合する太径部をなす。下部40の内周面は下方へ
向かって次第に外方へ広がるテーパー面41をなし、こ
のテーパー面41と上部39のストレート状の内周面と
の接続部にはリング状の係合溝42が形成されている。
へ突出する突起43をなし、太径部35の下端部をなす
肉厚部44の内側へ嵌合する。また、下部40の外周部
は開口部36内へ嵌合する側方突起部45をなす。
の細径部33部分内周とほぼ同径でハウジング31の内
側へ嵌合するジョイント部50を備え、その中間部外周
にはリング状突起51が外方へ突出して一体に形成され
ている。このリング状突起51は下部40の係合溝42
へ係合する位置にある。
ジェクタ17のジョイント部50へ被せると、まずジョ
イント部50の上端がクイックコネクタ30の下端であ
る突起43の内周側からハウジング31内へ入り、太径
部35の内周側及びOーリング37の内周側を通って細
径部33の内周へ嵌合する。このとき、リング状突起5
1はまずテーパー面41に案内されて図の上方へ進み、
下部40を外方へ押し広げながら上方へ移動して係合溝
42へ係合する。
8と係合して抜け止めされ、かつリテーナ38は側方突
起部45が開口部36内へ嵌合することによりハウジン
グ31と係合するため、クイックコネクタ30はリテー
ナ38を介してインジェクタ17のジョイント部50へ
抜け止めされて結合するから、クイックコネクタ30を
ジョイント部50へ被せるだけでワンタッチ式に接続で
きる。
のフランジ52が外方へ突出して一体に形成され、シー
ル53を介してロック部56へ嵌合して直接取付けられ
る。ロック部56は、インテークマニホールド23の一
部をなすスロットルボデイ20の吸気通路璧部54に形
成された貫通孔55の開口部を囲むように形成される。
インジェクタ17の下端57は噴射口をなし、貫通孔5
5から吸気通路21内へ臨んでいる。
クマニホールド23の湾曲部上に連通するため、インジ
ェクタ17の下端57から噴射される燃料の噴射中心方
向が図示しない燃焼室の吸気口へ指向してほぼ垂直にな
るるように下向きに取付けられている(図1参照)。
ック部56を、インジェクタ17の軸線方向上方から示
す図であり、ロック部56は半径方向内方へ張り出す部
分として180°間隔で対称位置に形成され、その下方
にフランジ52を嵌合するための嵌合溝56aが形成さ
れている。一方フランジ52は外周側がロック部56の
内周よりも内側になる細径部58と、嵌合溝56aへ嵌
合してロック部56の下へ重なる太径部59を180°
間隔で形成してある(図3参照)。
6と一致させて下端57を貫通孔55へ差し込み、その
後インジェクタ17を軸線回りに略90°時計回り方向
(図のA矢示方向)へ回動させると、フランジ52の太
径部59がロック部56の下側に形成されている嵌合溝
56aへ嵌合して抜け止めされることにより、従来のホ
ルダーを必要とせずにインテークマニホールド側へ直接
固定される。なお、嵌合溝56aの一端部は閉塞されて
回り止め部56bをなし、インジェクタ17を時計回り
方向へ回し過ぎること又は反時計回り方向(A矢示と反
対方向)へ回動して取付けることを防止できる。
び図4に示すように、インジェクタ17はそれ自体でイ
ンテークマニホールド23の一部をなすロック部56へ
直接取付けられて固定される。したがって、従来のよう
に別体又は燃料管16の一部として一体に構成されたホ
ルダーを必要とせず、このホルダーをボルトやクリップ
等でエンジン側へ固定することが不要になる。したがっ
て、部品点数及び組み付け工数を削減できる。
タ30を一体に設けたので、クイックコネクタ30をイ
ンジェクタ17へ被せると、クイックコネクタ30がワ
ンタッチ式にインジェクタ17へ係合して抜け止め保持
されるから、燃料管16のインジェクタ17に対する接
続作業が簡単かつ迅速になる。
グ状突起51を設けたので、リテーナ36のジョイント
部50に対する係合が可能になる。また、クイックコネ
クタ30が燃料管16と一体であるから取扱も簡単であ
る。そのうえ、燃料ポンプ15側にもクイックコネクタ
26を設けたので、燃料ポンプ15との接続も簡単かつ
迅速になる。
れるものではなく、発明の原理内において種々に変形や
応用が可能である。例えば、クイックコネクタ26、3
0は実施例構造に限定されず、リテーナ36のような抜
け止め手段を備えたワンタッチ式に接続可能なものであ
れば公知の類似構造を適宜利用できる。
す図
15:燃料ポンプ、16:燃料管、17:インジェク
タ、20:ストッロルボディ、21:吸気通路、23:
インテークマニホールド、30:クイックコネクタ、3
6:リテーナ(抜け止め手段)、50:ジョイント部、
51:リング状突起(インジェクタに設けた突起部)、
55:貫通孔、56:ロック部(取付座)
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジンの吸気通路へ取付けられたイン
ジェクタへ燃料管を介して燃料ポンプから燃料を供給す
る燃料噴射式エンジンの燃料配管構造において、前記イ
ンジェクタを前記吸気通路側へ直接固定するとともに、
前記燃料管の少なくともインジェクタ接続側端部にコネ
クタを設け、このコネクタを前記インジェクタへ被せて
直接抜け止め固定したことを特徴とする燃料噴射式エン
ジンの燃料配管構造。 - 【請求項2】 前記コネクタは、インジェクタ側及びコ
ネクタ側の双方へ係合する抜け止め手段を備え、ワンタ
ッチ式でインジェクタへ接続することを特徴とする請求
項1に記載した燃料噴射式エンジンの燃料配管構造。 - 【請求項3】 前記インジェクタのジョイント部に前記
コネクタの抜け止め手段と係合するための突起部を形成
したことを特徴とする請求項2に記載した燃料噴射式エ
ンジンの燃料配管構造。
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