JP2002263730A - 連続鋼管製造装置の運転方法 - Google Patents
連続鋼管製造装置の運転方法Info
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- JP2002263730A JP2002263730A JP2001071338A JP2001071338A JP2002263730A JP 2002263730 A JP2002263730 A JP 2002263730A JP 2001071338 A JP2001071338 A JP 2001071338A JP 2001071338 A JP2001071338 A JP 2001071338A JP 2002263730 A JP2002263730 A JP 2002263730A
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Abstract
常や故障が生じても、素材歩留まり及び生産性の低下、
並びにロールの損傷を従来より抑制可能な連続鋼管製造
装置の運転方法を提供することを目的としている。 【解決手段】鋼帯のアン・コイラ、鋼帯を所定温度に高
める加熱炉、鋼帯を管状体に成形加工する成形ロール
群、その突き合わせ部分を予熱するエッジ加熱装置、該
突き合わせ部を衝合接合し、管体とするスクイズ・ロー
ル、接合後の管体を再度所定温度にする均熱炉、加熱さ
れた管体を製品の内径及び外径にする絞り圧延機及び圧
延後の管体を切断するホットソーの各装置を備えた連続
鋼管製造装置で鋼管を製造するに際して、スクイズ・ロ
ールと均熱炉との間に走間切断機を設け、その位置を基
準に、運転中に生じる各装置の異常又は故障を検出し、
異常又は故障が生じた位置に応じて各装置の運転停止又
は運転減速を行う。
Description
(ラインともいう)の運転方法に係わり、特に、素材で
ある鋼帯を連続的に長尺の管状体に成形し、まだ接合さ
れてない該管状体の突き合わせ部分を加熱後に圧接して
から絞り圧延し、所定サイズの管体とする連続鋼管製造
装置を運転するに際して、素材歩留まり及び生産性を従
来より高める技術に関する。
る。これは、例えば図3に示すような装置を用い、鋼帯
1を素材にして連続的に製造される。すなわち、その装
置は、基本的な部分を素材の進行方向に沿って順次述べ
ると、鋼帯1を払い出すアン・コイラ2、払い出された
鋼帯1を所定温度に高める加熱炉3、鋼帯1を管状体丸
めてはいるが、突き合わせた部分はまだ接合されていな
い状態に成形加工する成形ロール群からなる成形加工装
置4、その突き合わせ部分を予熱するための誘導加熱コ
イルを有するエッジ加熱装置5、該突き合わせ部を衝合
接合し、管体6とするスクイズ・ロール7、接合後の管
体6を再度所定温度にする均熱炉8、加熱された管体6
を圧延して製品の内径及び外径にする絞り圧延機9(例
えば、ストレッチ・レデューサ、サイザー等)、絞り圧
延後の連続した長尺の管体6を製品長さに切断するホッ
トソー10、切断された製品11の冷却床12及び各装
置間の搬送手段13(例えばローラ、蹴り出し手段)等
を備えている。かかる連続鋼管製造装置を用いれば、シ
ーム品質及び表面肌に優れた圧接鋼管を、高生産性のも
とで製造できる。
は、配置されている上記の各装置が正常な場合には、非
常に効率良く運転できるが、いずれかの装置に異常が発
見されたり、あるいは故障が起きると、ライン全体を一
時停止して点検又は修理を行う必要がある。そのため、
下記のような問題が発生しているのが現状である。 1)成形加工装置4から絞り圧延機9までの停止してし
まった素材1や管体6は製品11にできず、素材1の歩
留まりが低下する(ちなみに、ルーパ14からホットソ
ー10までは、素材1から管体6の状態まで連続してつ
ながっているので、通常、その長さは300m程度もあ
り、それら素材等は、通常、70〜100m/minの
速度で進行している。) 2)運転再開には、成形加工装置4から絞り圧延機9ま
での素材1や管体6を取り除く必要があるので、除去作
業に多大な時間がかり、ライン全体の稼動率が低下し、
生産性を落とす。 3)素材や管体は高温であるので、成形加工装置4や絞
り圧延機9に設けた各種ロールが損傷したり、寿命が低
下する。
に鑑み、製造ラインに配置された各装置に異常や故障が
生じても、素材歩留まり及び生産性の低下、並びにロー
ルの損傷を従来より抑制可能な連続鋼管製造装置の運転
方法を提供することを目的としている。
成するため、連続鋼管製造装置の運転方法について鋭意
研究し、その成果を本発明に具現化した。
・コイラ、払い出された鋼帯を所定温度に高める加熱
炉、鋼帯を管状体に成形加工する成形ロール群からなる
成形加工装置、その突き合わせ部分を予熱するための誘
導加熱コイルを有するエッジ加熱装置、該突き合わせ部
を衝合接合し、管体とするスクイズ・ロール、接合後の
管体を再度所定温度にする均熱炉、加熱された管体を圧
延して製品の内径及び外径にする絞り圧延機及び絞り圧
延後の連続した長尺の管体を製品長さに切断するホット
ソーの各装置を直列に順次備えた連続鋼管製造装置を用
いて、鋼管を製造するに際して、前記スクイズ・ロール
と均熱炉との間に走間切断機を設け、該走間切断機の位
置を基準にして、運転中に生じる前記各装置の異常又は
故障を検出すると共に、異常又は故障が生じた装置の位
置に応じて各装置の運転停止又は運転減速を行うことを
特徴とする連続鋼管製造装置の運転方法である。
で異常又は故障が生じた場合には、前記走間切断機で管
体を前後2つに切断してから上流側の各装置の運転を停
止し、走間切断機より下流側の管体はそのまま各装置を
通過させた後に下流側装置を停止し、異常又は故障が復
旧したら再度上流側及び下流側の各装置の運転を再開し
たり、あるいは前記走間切断機の下流側の装置で異常又
は故障が生じた場合にも、前記走間切断機で管体を前後
2つに切断してから上流側の各装置の運転を停止し、走
間切断機より下流側の管体はそのまま各装置を通過させ
た後に下流側装置を停止し、異常又は故障が復旧したら
再度上流側及び下流側の各装置の運転を再開する。さら
に、前記走間切断機の下流側の装置で、復旧が数分と見
込める異常又は故障が生じた場合には、前記走間切断機
で管体を前後2つに切断してから、上流側の各装置の運
転を管体の先端が数分間で均熱炉に到達する速度に減速
し、走間切断機より下流側の管体はそのまま各装置を通
過させた後に下流側装置を停止し、異常又は故障が復旧
したら再度上流側の各装置の運転速度を元に戻すと同時
に下流側の各装置の運転を再開する。
停止により生じる素材や管体のスクラップ化が最小限度
に抑えることができ、また運転再開時までの除去作業が
不要になるばかりでなく、停止時間も最小限に低減でき
る。その結果、素材歩留まり及び生産性の低下、並びに
ロールの損傷を従来より抑制できるようになる。
の形態について説明する。
を実施するための装置例を図1に示す。それは、スクイ
ズ・ロール7で圧接された管体6を移動させながら切断
する所謂「走間切断機15」を新規に配設した以外は、
図3に示した従来の連続鋼管製造装置と同じである。
ず前記走間切断機15の上流側で、鋼帯1の加熱、管状
体への成形、成形された管状体の突き合わせ部分の圧接
が行われ、一応の管体が製造される。そして、通常、該
走間切断機15の下流側で管体6は、所定温度(例え
ば、800℃程度)に加熱されてから、絞り圧延機9で
外径及び肉厚を製品サイズに絞られ、ホットソー10で
製品長さに切断される。このホットソー11で切断され
るまでは、鋼帯1から管体6までがつなっがった状態に
ある。所定長さに切断された管体6は、その後冷却床1
2に搬送され、常温に冷却されて製品11となる。
12時間の程度で各装置に異常又は故障が生じる。従来
は、異常又は故障の検知時に全ての装置を一時停止し、
復旧してから運転を再開していた。そのため、加熱炉3
からホットソー10までの鋼帯1あるいは管体6は、製
品とすることができずにスクラップとしていた。また、
運転再開のためには、このスクラップとなる部分を除去
するのに時間がかかり、稼動時間を短くしていた。
ズ・ロール7と均熱炉8との間に走間切断機15を設
け、それを利用することで運転停止時の問題点を解消し
たのである。
置を基準にして、運転中に生じる前記各装置の異常又は
故障を検出するようにした。そして、異常又は故障が生
じた装置の位置に応じて、各装置の運転停止又は運転減
速を行う。
に、3つの基本的な運転方法を採用するのである。
流側の装置で異常又は故障が生じた場合であり、該走間
切断機15で管体6を前後2つに切断してから上流側の
各装置の運転を停止し、走間切断機15より下流側の管
体6はそのまま各装置を通過させた後に下流側装置を停
止する。その後、異常又は故障が復旧したら再度上流側
及び下流側の各装置の運転を再開する。このようにして
運転すると、スクラップとして損失になる鋼帯1あるい
は管体6は、加熱炉3の入側から走間切断機15までの
長さに低減できるからである。また、運転再開時には、
下流側に管体6が存在しないので、スクラップの除去作
業が省略でき、迅速な再開が可能となる。また、異常又
は故障の検出は、従来通りに作業者の目視観察で判断し
ても良いが、各装置にTVカメラやセンサ(図示せず)
を設け、自動的に行っても良い。
前後2つに切断してから行うのは、上流側と下流側で管
体はある張力を持ってつながっており、各装置にTVカ
メラやセンサを設け、異常を切断前に一方だけを停止す
ると、装置全体が故障する恐れがあるからである。
の装置で異常又は故障が生じた場合であるが、この場合
の処置は、上記した上流側で異常あるいは故障が検知さ
れた場合と同じである。ただし、このようにして運転す
ると、スクラップとして損失になる鋼帯1あるいは管体
6は、加熱炉3の入側から走間切断機15までの長さに
加え、走間切断機15から下流側の異常又は故障の発生
位置までの長さになる点が異なる。これでも従来より損
失は低減する。
の下流側の装置で検出された異常又は故障の復旧が数分
と見込める場合である。この場合には、走間切断機15
で管体6を前後2つに切断してから、上流側の各装置の
運転を管体6の先端が数分間で均熱炉8に到達する速度
に減速し、走間切断機15より下流側の管体6はそのま
ま各装置を通過させた後に下流側装置を停止し、異常又
は故障が復旧したら再度上流側の各装置の運転速度を元
に戻すと同時に下流側の各装置の運転を再開するもので
ある。このようにすると、上流側の鋼帯1又は管体6に
損失はなく、走間切断機15から下流側の異常又は故障
の発生位置までの長さだけとなり、かなりの低減が見込
めるからである
で、鋼帯に幅272mm×厚み3.2mmの普通鋼帯を
素材にして、外径34mm×厚み3.2mm×長さ55
00mmの圧接鋼管を製造した。なお、使用した装置の
全体は図1に示した通りであり、加熱炉からホットソー
までの距離は、300mである。その結果、本発明の実
施期間の2日間に、4回の異常又は故障が生じた。
表1より、本発明に係る方法が非常に優れたものである
ことが明らかである。なお、表1の比較例は、同一鋼
種、サイズの鋼管を従来の方法で製造した場合に2日間
に4回の異常又は故障が発生したものとして計算した値
である。また、表1では、走間切断機15の上流側の装
置で異常又は故障が生じた場合を記号A,走間切断機1
5の下流側の装置で異常又は故障が生じた場合を記号
B,走間切断機15の下流側の装置で検出された異常又
は故障の復旧が数分と見込める場合を記号C、及び異常
又は故障で全体を停止させる場合を記号Dで表してい
る。
鋼管製造装置の運転停止により生じる素材や管体のクロ
ップ化が従来より低減でき、また運転再開時までの除去
作業が不要になるばかりでなく、停止時間も低減でき
る。その結果、素材歩留まり及び生産性の低下を従来よ
り抑制できるようになる。また、ロールの損傷も従来よ
り低減するという副次効果もあった。
施に利用する連続鋼管製造装置全体を示すフロー図であ
る。
である。
すフロー図である。
Claims (4)
- 【請求項1】鋼帯を払い出すアン・コイラ、払い出され
た鋼帯を所定温度に高める加熱炉、鋼帯を管状体に成形
加工する成形ロール群からなる成形加工装置、その突き
合わせ部分を予熱するための誘導加熱コイルを有するエ
ッジ加熱装置、該突き合わせ部を衝合接合し、管体とす
るスクイズ・ロール、接合後の管体を再度所定温度にす
る均熱炉、加熱された管体を圧延して製品の内径及び外
径にする絞り圧延機及び絞り圧延後の連続した長尺の管
体を製品長さに切断するホットソーの各装置を直列に順
次備えた連続鋼管製造装置を用いて、鋼管を製造するに
際して、 前記スクイズ・ロールと均熱炉との間に走間切断機を設
け、該走間切断機の位置を基準にして、運転中に生じる
前記各装置の異常又は故障を検出すると共に、異常又は
故障が生じた装置の位置に応じて各装置の運転停止又は
運転減速を行うことを特徴とする連続鋼管製造装置の運
転方法。 - 【請求項2】前記走間切断機の上流側の装置で異常又は
故障が生じた場合には、前記走間切断機で管体を前後2
つに切断してから上流側の各装置の運転を停止し、走間
切断機より下流側の管体はそのまま各装置を通過させた
後に下流側装置を停止し、異常又は故障が復旧したら再
度上流側及び下流側の各装置の運転を再開することを特
徴とする請求項1記載の連続鋼管製造装置の運転方法。 - 【請求項3】前記走間切断機の下流側の装置で異常又は
故障が生じた場合にも、前記走間切断機で管体を前後2
つに切断してから上流側の各装置の運転を停止し、走間
切断機より下流側の管体はそのまま各装置を通過させた
後に下流側装置を停止し、異常又は故障が復旧したら再
度上流側及び下流側の各装置の運転を再開することを特
徴とする請求項1記載の連続鋼管製造装置の運転方法。 - 【請求項4】前記走間切断機の下流側の装置で、復旧が
数分と見込める異常又は故障が生じた場合には、前記走
間切断機で管体を前後2つに切断してから、上流側の各
装置の運転を管体の先端が数分間で均熱炉に到達する速
度に減速し、走間切断機より下流側の管体はそのまま各
装置を通過させた後に下流側装置を停止し、異常又は故
障が復旧したら再度上流側の各装置の運転速度を元に戻
すと同時に下流側の各装置の運転を再開することを特徴
とする請求項1記載の連続鋼管製造装置の運転方法。
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JP2001071338A JP3649138B2 (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | 連続鋼管製造装置の運転方法 |
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JP2016083693A (ja) * | 2014-10-29 | 2016-05-19 | Jfeスチール株式会社 | 熱間圧延異常時の連動設備停止方法 |
CN106001161A (zh) * | 2016-08-09 | 2016-10-12 | 攀钢集团成都钢钒有限公司 | 钢管的加工方法 |
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- 2001-03-14 JP JP2001071338A patent/JP3649138B2/ja not_active Expired - Fee Related
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