JPH10277605A - 連続熱間圧延設備における被圧延材の接合方法および装置 - Google Patents

連続熱間圧延設備における被圧延材の接合方法および装置

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JPH10277605A
JPH10277605A JP9059197A JP9059197A JPH10277605A JP H10277605 A JPH10277605 A JP H10277605A JP 9059197 A JP9059197 A JP 9059197A JP 9059197 A JP9059197 A JP 9059197A JP H10277605 A JPH10277605 A JP H10277605A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼材等の連続熱間圧延設備にて走行中の被圧
延材同士を突合せ接合する方法および装置であり、容易
に両端面を平行にして突合せ、先行被圧延材の圧延速度
変動にも対応可能とし、さらに後行被圧延材先端部クラ
ンプの際のトラブルを解消し、目標位置で確実にクラン
プさせる。 【解決手段】 走行接合装置5通過時に、該装置5と干
渉する搬送ローラー3を退避位置まで順次降下させ、該
装置5の通過後も退避位置に維持して該装置5入側の後
行被圧延材2にループを形成するに際し、少なくとも後
行被圧延材2先端部をクランプするまでの間は、走行接
合装置5入側の後行被圧延材2を補助ローラー11でパ
スラインLに支持する。 【効果】 操業の安定性向上、生産性および製品歩留ま
りの安定向上。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼材などの連続熱
間圧延設備において、走行中の被圧延材同士を互いに突
合せ接合するための接合方法および接合装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】鋼材などの熱間圧延設備は、加熱したス
ラブを粗圧延機により中間板厚のシートバーとし、つい
で仕上圧延機列により製品板厚まで圧延し、ランナウト
テーブルを走行させ、コイラーで巻き取る連続工程から
なっている。しかし、粗圧延から巻取りまで1本のスラ
ブ毎に行っており、個々の材料先端部の通板性によるト
ラブルや、先端部および後端部の形状不良、板厚精度不
良等による歩留まり低下等の各種問題があった。
【0003】近年、粗圧延後のシートバー(以下、被圧
延材と記す)同士を突合せ接合することにより、仕上圧
延機列を連続的に通板し、コイラーの前で分割する連続
熱間圧延法が採用され始め、上記従来の問題点の解決が
期待されている。被圧延材同士の接合は、先行被圧延材
の後端部および後行被圧延材の先端部のクロップを切断
除去することで両端面の形状を整えた後、被圧延材と同
速度で走行する走行接合装置に載置されたクランプ装置
で両端部をクランプして突合せ、溶接接合して行われ
る。
【0004】このとき被圧延材は、搬送テーブルを形成
する多数のローラーに支持されて搬送されるので、走行
接合装置を走行させる手段として、特公昭62−532
42号公報に、走行接合装置通過時には各ローラーを被
圧延材搬送位置から該装置に干渉することのない位置に
退避させ、該装置通過後に、被圧延材搬送位置に復帰さ
せる方法が開示されている。
【0005】ところで、クロップを切断除去した先行被
圧延材および後行被圧延材は、走行接合装置のクランプ
装置でクランプするまでの間に、蛇行が発生することが
多い。また、クロップ切断後の先行被圧延材および後行
被圧延材の端面が平行にならない場合も生じる。そのた
め、クランプした後のクランプ装置を回動させて切断端
面の位置を修正し、両被圧延材の端面を平行にして突合
せる必要がある。
【0006】上記公報に開示されている方法によると、
走行接合装置の通過時に干渉する各ローラーを被圧延材
のパスラインから順次下降退避させ、通過後はパスライ
ンに順次上昇復帰させながら走行接合装置を走行させる
ので、該接合装置の入側にある後行被圧延材は常にパス
ラインに維持される。このため、上記のように切断端面
の位置を修正するとき、修正移動量を吸収する部分が後
行被圧延材の先端部周辺に存在しないので、クランプ装
置を回動させるのに大きな駆動力が必要となり、端面位
置を修正し難いという問題がある。また、先行被圧延材
の圧延速度変動に対応する緩衝機能もないという問題が
ある。
【0007】そこで本発明者らは、走行接合装置通過時
に各ローラーを順次下降退避させ、通過後も退避位置に
維持させて後行被圧延材に垂れループを形成させながら
走行させつつ、後行被圧延材の先端部をクランプして先
行被圧延材と突合せ接合する方法を特願平7−1424
53号により提案している。この方法によると、垂れル
ープの存在により、後行被圧延材先端の切断面位置を修
正するに際し、クランプ装置の回動が自在となり、かつ
先行被圧延材の圧延速度変動にも十分対応可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らが提案した
上記出願の方法において、走行接合装置で後行被圧延材
先端部をクランプする際に問題が生じた。その状況を図
5に示す。まず図5(a)のように、走行接合装置5を
待機位置に待機させた状態で、先行被圧延材1を通し、
端部検出器10によるその後端検出に基づいて、走行接
合装置の走行を開始し、干渉する搬送テーブルの可動搬
送ローラー3を順次降下させていく。
【0009】そして、図5(b)のように後行被圧延材
2の先端部を走行接合装置5に導入する。このとき、走
行接合装置5の支持ローラー12入側で、後行被圧延材
2にループが生じる。そして図5(c)のように、走行
接合装置5の走行に伴いループが大きくなると、後行被
圧延材2の先端が入側クランプ装置6に入らなくなった
り、クランプできても所定の目標位置から外れて、突合
せ接合で接合不良のおそれが生じる。また、ひどい場合
は走行接合装置5から抜け落ちるおそれも生じる。
【0010】これらループの大きさおよび形状は、後行
被圧延材2の板厚、温度等により変動する。上記出願の
方法においては、走行接合装置5の支持ローラー12の
上方に押えローラーを設けているが、後行被圧延材2の
先端がその押えローラー上方に乗り上げるおそれも生じ
る。これら問題の対策としては、走行接合装置5を長く
して、入側クランプ装置6より入側における支持ローラ
ー12の範囲を広げればよい。しかし、走行接合装置5
を長尺化するには、可動搬送ローラー3の設置範囲を拡
大することが必要で、設備的に高価なものとなり、さら
には既設の熱間圧延設備には適用できなくなる。
【0011】本発明は、鋼材などの連続熱間圧延設備に
おいて、走行中の被圧延材同士を互いに突合せ接合する
ための接合方法および装置であって、走行接合装置で後
行被圧延材の先端を先行被圧延材の後端と平行にして突
合せる際に大きな力を必要とせず、しかも先行被圧延材
の圧延速度変動にも対応可能とし、さらに走行接合装置
を大型化することなく、後行被圧延材の先端部を所定の
目標位置で確実にクランプさせることで、通板上のトラ
ブル発生のおそれ、および突合せ接合不良発生のおそれ
を解消することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明法は、連続熱間圧延設備における仕上圧延機の
入側搬送テーブルに設けられた走行接合装置を走行させ
つつ、該走行接合装置にて先行被圧延材の後端部と後行
被圧延材の先端部をクランプし、両被圧延材同士を突合
せ接合する方法において、走行接合装置の通過時に、該
走行接合装置と干渉する各搬送ローラーを退避位置まで
順次降下させ、該走行接合装置の通過後も退避位置に維
持して該走行接合装置入側の後行被圧延材にループを形
成するに際して、該走行接合装置にて少なくとも後行被
圧延材の先端部をクランプするまでの間は、該走行接合
装置入側近傍部の後行被圧延材を補助ローラーによりパ
スラインに支持することを特徴とする連続熱間圧延設備
における被圧延材の接合方法である。
【0013】そして、走行接合装置にて後行被圧延材の
先端部をクランプした後、補助ローラーを退避させるこ
とが好ましく、さらに、走行接合装置に設けられ、該走
行接合装置の入側に出し入れされるスイングローラーを
補助ローラーとして、後行被圧延材を支持することが好
ましい。
【0014】また上記目的を達成するための本発明装置
は、連続熱間圧延設備における仕上圧延機の入側搬送テ
ーブルに設けられた走行接合装置を走行させつつ、該走
行接合装置にて先行被圧延材の後端部と後行被圧延材の
先端部をクランプし、両被圧延材同士を突合せ接合する
装置において、前記搬送テーブルには、走行接合装置の
通過時に該走行接合装置と干渉する各搬送ローラーを退
避位置まで順次降下させ、該走行接合装置の通過後も退
避位置に維持するローラー昇降機構を設け、走行接合装
置には、先行被圧延材の後端部および後行被圧延材の先
端部をそれぞれクランプするクランプ装置、被圧延材同
士を突合せ接合するための接合トーチを設け、かつ、少
なくとも後行被圧延材の先端部を前記クランプ装置でク
ランプするまでの間は走行接合装置入側近傍部の後行被
圧延材をパスラインに支持するための補助ローラーを設
けたことを特徴とする連続熱間圧延設備における被圧延
材の接合装置である。
【0015】そして、走行接合装置にて後行被圧延材の
先端部をクランプした後、補助ローラーを退避させる機
構を有することが好ましく、さらに、補助ローラーが、
走行接合装置に設けられ、該走行接合装置の入側に出し
入れされるスイングローラーであることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明法を図1に示す具体例によ
り説明する。加熱されたスラブ等の素材(図示せず)
を、1本ずつ粗圧延機14で中間板厚まで粗圧延して被
圧延材とし、一点鎖線で示すパスラインL上を左から右
に向かって走行させつつ、先端部および後端部のクロッ
プを切断機15で切断除去する。そして、走行接合装置
5を被圧延材と同速度で走行させつつ、先行被圧延材1
後端の切断面と後行被圧延材2先端の切断面とを突合せ
接合し、仕上圧延機列16にて製品板厚まで連続圧延す
る。
【0017】粗圧延後の先頭の被圧延材(先行被圧延材
1)は、先端部については、クロップを切断機15で切
断除去した後、走行接合装置5に導入し、該装置5を通
過させて仕上圧延機列16に導入し、後端部について
は、クロップを切断機15で切断除去した後、走行接合
装置5の出側クランプ装置7で挟圧保持する。このと
き、走行接合装置5は,端部検出器10による先行被圧
延材1の後端検出に基づいて走行開始させ、先行被圧延
材1と同速度で仕上圧延機列16に向けて走行させてい
る。
【0018】つぎの被圧延材(後行被圧延材2)は、先
端部のクロップを切断機15で切断除去し、先端部を走
行接合装置5に導入して入側クランプ装置6で挟圧保持
する。そして、突合せシリンダー8により入側クランプ
装置6を出側クランプ装置7に接近させることで、後行
被圧延材2の先端面を先行被圧延材1の後端面に突合
せ、接合トーチ9で溶接接合する。この間、走行接合装
置5は、両被圧延材1、2と同速度で仕上圧延機列16
に向けて走行させ、接合完了後、両クランプ装置6およ
び7の挟圧を解除し、粗圧延機14側の退避位置に戻
す。
【0019】その後、上記後行被圧延材2はつぎの先行
被圧延材1となり、その後端部のクロップを切断機15
で切断除去し、走行接合装置5を該先行被圧延材1と同
速度で走行させつつ出側クランプ装置7で挟圧保持す
る。そして、つぎの後行被圧延材2の先端部について、
上記と同様クロップを切断除去し、先端面を先行被圧延
材1の後端面と突合せ接合する。このようにしてつぎつ
ぎに送られてくる被圧延材同士を突合せ接合する。仕上
圧延機列16で連続圧延した材料は、ランナウトテーブ
ル(図示せず)を経てコイラー(図示せず)で巻き取
る。このとき、コイラー前の切断機により、スラブ等の
素材単位毎に分割して製品コイルとする。
【0020】本発明法は、連続熱間圧延設備における被
圧延材同士のこのような接合方法において、仕上圧延機
列16の入側搬送テーブルに設けられた走行接合装置5
の通過時に、走行接合装置5と干渉する搬送ローラー3
を退避位置まで順次降下させ、走行接合装置5の通過後
も退避位置に維持して走行接合装置5入側の後行被圧延
材2にループを形成するに際して、走行接合装置5にて
少なくとも後行被圧延材2の先端部をクランプするまで
の間は、走行接合装置5入側近傍部の後行被圧延材2を
補助ローラー11でパスラインLに支持することを特徴
とする。
【0021】図1の例では、仕上圧延機列16の入側搬
送テーブルは可動搬送ローラー3および固定搬送ローラ
ー4で構成され、走行接合装置5の通過時に可動搬送ロ
ーラー3が、図示のように退避位置に順次降下するよう
になっている。補助ローラー11は、走行接合装置5に
設けられたスイングローラーとしている。図1は、走行
接合装置5入側の後行被圧延材2を、補助ローラー11
でパスラインLに支持している状態を示している。
【0022】本発明法による被圧延材1、2および走行
接合装置5の動きを図5により説明する。走行接合装置
5は、当初は図5(a)のように、可動搬送ローラー3
の入側端部に待機しており、端部検出器10で先行被圧
延材1の後端検出に基づいて走行を開始し、図2(a)
のように後行被圧延材2の先端部を支持ローラー12上
に導入させる。そして、図2(b)のように補助ローラ
ー11をスイングさせて後行被圧延材2をパスラインL
に支持する。補助ローラー11をスイングさせる時期
は、固定搬送ローラー4の端部に当たらない範囲で早い
方がよい。
【0023】ついで、後行被圧延材2の先端が入側クラ
ンプ装置6内の適正位置に達したとき、図2(c)のよ
うに入側クランプ装置6および出側クランプ装置7を作
動させ、先行被圧延材1および後行被圧延材2をクラン
プし、図2(d)のように入側クランプ装置6を移動さ
せて被圧延材同士を突合せ、接合トーチ9により溶接接
合する。
【0024】このようにして被圧延材1および2を突合
せ接合した後は、入側クランプ装置6および出側クラン
プ装置7のクランプを開放し、走行接合装置5を可動搬
送ローラー3の入側端部の待機位置に戻す。このとき、
可動搬送ローラー3は退避位置に降下させているので、
走行接合装置5はそのまま通過させることができ、該装
置5の通過後は、仕上圧延機列16側の可動搬送ローラ
ー3を順次パスラインLまで上昇させる。
【0025】本発明法により、少なくとも後行被圧延材
2が入側クランプ装置6によりクランプされるまでの
間、後行被圧延材2は補助ローラー11により、パスラ
インLに支持されるので、後行被圧延材2の先端部が入
側クランプ装置6により確実にクランプされ、先端部が
走行接合装置5から抜け落ちるような問題は生じない。
また所定の目標位置でクランプされるので、クランプ位
置の不適正に基づく被圧延材同士の突合せ不良および溶
接接合不良の問題が解消される。
【0026】そしてクランプした後は、補助ローラー1
1を退避させなくても、補助ローラー11の入側の後行
被圧延材2にループが形成されるので、図3に示すよう
に先行被圧延材1の後端に後行被圧延材2の先端を突合
せる際、ループ部の後行被圧延材2を矢印のように幅方
向に移動させることが容易であり、大きな力を要さずに
入側クランプ装置6を自在に回動させることで、両端面
を平行にして突合せることができる。また、このループ
により先行被圧延材1の速度変動にも十分対応可能であ
る。
【0027】本発明法において、少なくとも後行被圧延
材2の先端部を入側クランプ装置6でクランプするまで
の間は補助ローラー11で後行被圧延材2をパスライン
Lに支持することが必要で、クランプした後は、補助ロ
ーラー11を図1の実線の位置から破線の位置に退避さ
せるのが好ましい。このように退避させることで、補助
ローラー11に接する後行被圧延材2の温度低下が防止
されるからである。したがって、補助ローラー11に加
熱手段を設けること等により後行被圧延材2の温度低下
のおそれがなければ、退避させなくてもよい。
【0028】また、本発明法において、補助ローラー1
1としては、上記のようなスイングローラーとするのが
好ましいが、このほか、走行接合装置5側から固定搬送
ローラー4側に、あるいは固定搬送ローラー4側から走
行接合装置5側に向けて出入れ可能な、押し出し方式の
ローラー等を採用することもできる。
【0029】つぎに本発明装置は、図1に示すような連
続熱間圧延設備における被圧延材同士の接合装置におい
て、仕上圧延機列16の入側搬送テーブルに設けられた
走行接合装置5の通過時に、走行接合装置5と干渉する
搬送ローラー3を退避位置まで順次降下させ、走行接合
装置5の通過後も退避位置に維持するローラー昇降機構
を設け、走行接合装置5には、先行被圧延材1の後端部
および後行被圧延材2の先端部をそれぞれクランプする
入側クランプ装置6および出側クランプ装置7、被圧延
材同士の突合せ部を接合するための接合トーチ9を設
け、かつ、少なくとも後行被圧延材2の先端部をクラン
プするまでの間は走行接合装置5入側近傍部の後行被圧
延材2をパスラインLに支持するための補助ローラー1
1を設けたことを特徴とする。
【0030】本発明装置において、可動搬送ローラー3
の昇降機構は図示しないが、被圧延材同士の接合に際し
て、上記端部検出器10の検出結果あるいは走行接合装
置5の位置検出結果等に基づき、各可動搬送ローラー3
を順次降下させ、また接合後、待機位置に戻す際には、
走行接合装置5の通過後、順次パスラインLに上昇させ
る機構とすることができる。
【0031】入側クランプ装置6および出側クランプ装
置7は、図示しない制御機構により、あらかじめ設定し
た適正位置にて先行被圧延材1の後端部および後行被圧
延材2の先端部をそれぞれクランプするシリンダー等の
機構とすることができる。また、少なくとも入側クラン
プ装置6は、図3に示すように後行被圧延材2の板面内
で回動自在とする。接合トーチ9としては、レーザー溶
接、アーク溶接等を採用することができる。
【0032】本発明装置において、少なくとも後行被圧
延材2の先端部を入側クランプ装置6でクランプするま
での間は、補助ローラー11で後行被圧延材2をパスラ
インLに支持し、クランプした後は、補助ローラー11
を図1の実線の位置から破線の位置に退避させる機構を
有するのが好ましい。退避させる機構としては、入側ク
ランプ装置6の作動に基づいて補助ローラー11を動か
す制御機構等を採用することができる。退避させる理由
は上記本発明法で述べたとおりである。
【0033】補助ローラー11としては、例えば図4に
示すようなスイングローラーとするのが好ましい。図4
において、補助ローラー11は実線で示す退避位置と破
線で示す作動位置の間を、スイングローラー回動軸17
を軸としてシリンダー19によりスイングさせる機構と
している。作動位置は後行被圧延材2をパスライン12
に支持する位置とする。
【0034】スイングローラー回動軸17およびシリン
ダー19は、固定部が走行接合装置5の架台18に、架
台側固定軸で回動可能に支持され、稼働部がスイングロ
ーラーの腕に、スイングローラー側固定軸21で回動可
能に支持されている。そして、シリンダー19の稼働部
を最大に伸ばしたとき補助ローラー11が破線で示す作
動位置にくるように設定し、該稼働部を縮めたときスト
ッパー22に当接して実線で示す退避位置にくるように
設定する。
【0035】また、補助ローラー11としては、上記の
ようなスイングローラーのほか、走行接合装置5側から
固定搬送ローラー4側に、あるいは固定搬送ローラー4
側から走行接合装置5側に向けて出入れ可能な、押し出
し方式のローラー等を採用することもできる。走行接合
装置5側からの押し出し式ローラーとする場合は、図4
にて架台18の下部にシリンダーを設置し、該シリンダ
ーによりパスライン12に沿って補助ローラー11を出
入れする機構とすることができる。
【0036】
【実施例】
(本発明例):図1に示すような連続熱間圧延設備にお
いて、本発明法および本発明装置により、粗圧延後のシ
ートバー(被圧延材)同士を突合せ接合した。対象材料
は低炭素鋼であり、粗圧延後の被圧延材の板幅は120
0mm、板厚は35mm、長さは約80mである。被圧延材
の先端および後端のクロップを切断機15により切断除
去し、走行接合装置5で先行被圧延材1と後行被圧延材
2を突合せ接合した。
【0037】補助ローラー11で後行被圧延材2をパス
ラインLに支持するとき、入側クランプ装置6の中心と
補助ローラー11との間の後行被圧延材2の長さは4m
とし、上記図2に示す手順で被圧延材同士を突合せ、レ
ーザ−溶接により突合せ部を接合した。その結果、通板
上のトラブル発生はなく、接合結果は良好であり接合不
良によるトラブル発生もなかった。
【0038】(比較例):図1に示すような連続熱間圧
延設備において、走行接合装置5の補助ローラー11を
破線で示す退避位置に固定したままの状態で、上記本発
明例におけると同様の被圧延材同士を突合せ接合した。
すなわち、図2(b)においても、補助ローラー11を
図2(a)と同様の状態とした。
【0039】その結果、走行接合装置5の入側部の支持
ローラー12上で後行被圧延材2に撓みが生じた。その
ため図2(c)において、入側クランプ装置6による後
行被圧延材2先端部のクランプ位置が所定の目標位置か
らはずれ、図2(d)のように突合せる際、突合せ不良
が生じ、溶接接合において不良が発生した。
【0040】
【発明の効果】本発明は、鋼材などの連続熱間圧延設備
において、走行中の被圧延材同士を互いに突合せ接合す
るための接合方法および装置であって、少なくとも後行
被圧延材の先端部をクランプするまでの間は、走行接合
装置の入側に設けた補助ローラーにより、後行被圧延材
をパスラインに支持するので、後行被圧延材が走行接合
装置に確実に導入され、かつ確実にクランプされ、しか
も所定の目標範囲の位置でクランプされるので被圧延材
同士の突合せ接合における接合不良のおそれが解消され
る。突合せに際しては、走行接合装置入側のループによ
り、容易に両端面を平行にでき、かつ先行被圧延材の圧
延速度変動にも十分対応可能である。
【0041】したがって、被圧延材同士の突合せ接合に
おいて、通板上のトラブル発生のおそれが解消されると
ともに、突合せ不良に基づく溶接接合の不良が発生せ
ず、仕上圧延機列における接合部の破断のおそれが解消
され、操業の安定性が向上し、生産性および製品歩留ま
りが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法および装置例の正面図である。
【図2】本発明法の例を示す説明図であり、(a)、
(b)、(c)、(d)はそれぞれ本発明法における被
圧延材および走行接合装置の状態を示す。
【図3】本発明法および装置における一作用を示す斜視
図である。
【図4】本発明装置の例を示す正面図である。
【図5】従来法の例を示す説明図であり、(a)、
(b)、(c)はそれぞれ従来法における被圧延材およ
び走行接合装置の状態を示す。
【符号の説明】
1…先行被圧延材 2…後行被圧延材 3…可動搬送ローラー 4…固定搬送ロー
ラー 5…走行接合装置 6…入側クランプ
装置 7…出側クランプ装置 8…突合せシリン
ダー 9…接合トーチ 10…端部検出器 11…補助ローラー 12…支持ローラ
ー 13…退避位置 14…粗圧延機 15…切断機 16…仕上圧延機
列 17…スイングローラー回動軸 18…架台 19…シリンダー 20…架台側固定
軸 21…スイングローラー側固定軸 22…ストッパー L…パスライン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続熱間圧延設備における仕上圧延機の
    入側搬送テーブルに設けられた走行接合装置を走行させ
    つつ、該走行接合装置にて先行被圧延材の後端部と後行
    被圧延材の先端部をクランプし、両被圧延材同士を突合
    せ接合する方法において、走行接合装置の通過時に、該
    走行接合装置と干渉する各搬送ローラーを退避位置まで
    順次降下させ、該走行接合装置の通過後も退避位置に維
    持して該走行接合装置入側の後行被圧延材にループを形
    成するに際して、該走行接合装置にて少なくとも後行被
    圧延材の先端部をクランプするまでの間は、該走行接合
    装置入側近傍部の後行被圧延材を補助ローラーによりパ
    スラインに支持することを特徴とする連続熱間圧延設備
    における被圧延材の接合方法。
  2. 【請求項2】 走行接合装置にて後行被圧延材の先端部
    をクランプした後、補助ローラーを退避させることを特
    徴とする請求項1記載の連続熱間圧延設備における被圧
    延材の接合方法。
  3. 【請求項3】 走行接合装置に設けられ、該走行接合装
    置の入側に出し入れされるスイングローラーを補助ロー
    ラーとして、後行被圧延材を支持することを特徴とする
    請求項1または2記載の連続熱間圧延設備における被圧
    延材の接合方法。
  4. 【請求項4】 連続熱間圧延設備における仕上圧延機の
    入側搬送テーブルに設けられた走行接合装置を走行させ
    つつ、該走行接合装置にて先行被圧延材の後端部と後行
    被圧延材の先端部をクランプし、両被圧延材同士を突合
    せ接合する装置において、前記搬送テーブルには、走行
    接合装置の通過時に該走行接合装置と干渉する各搬送ロ
    ーラーを退避位置まで順次降下させ、該走行接合装置の
    通過後も退避位置に維持するローラー昇降機構を設け、
    走行接合装置には、先行被圧延材の後端部および後行被
    圧延材の先端部をそれぞれクランプするクランプ装置、
    被圧延材同士を突合せ接合するための接合トーチを設
    け、かつ、少なくとも後行被圧延材の先端部を前記クラ
    ンプ装置でクランプするまでの間は走行接合装置入側近
    傍部の後行被圧延材をパスラインに支持するための補助
    ローラーを設けたことを特徴とする連続熱間圧延設備に
    おける被圧延材の接合装置。
  5. 【請求項5】 走行接合装置にて後行被圧延材の先端部
    をクランプした後、補助ローラーを退避させる機構を有
    することを特徴とする請求項4記載の連続熱間圧延設備
    における被圧延材の接合装置。
  6. 【請求項6】 補助ローラーが、走行接合装置に設けら
    れ、該走行接合装置の入側に出し入れされるスイングロ
    ーラーであることを特徴とする請求項4または5記載の
    連続熱間圧延設備における被圧延材の接合装置。
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