JP2002261056A - ウェーハの研磨装置 - Google Patents

ウェーハの研磨装置

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    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
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    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 保持プレートに保持されたウェーハを移動さ
せて研磨を施す際、ウェーハ重心と回転中心との一致状
態を保持でき、保持プレートの外枠部材の凹部に対する
出入方向の移動がスムーズに行えるウェーハ研磨装置を
提供する。 【解決手段】 ウェーハWを保持する保持プレート10
の保持面11が定盤の研磨面に対向するように保持プレ
ート10を収容する凹部26が形成された外枠部材24
と、凹部26内に収容する方向に保持プレート10を付
勢して吊持する布帛状の補強材で補強された弾性シート
38と、弾性シート38と凹部26の底面間に形成され
保持プレート10を弾性シート38の付勢力に抗して定
盤方向に押し出す圧縮空気を貯留する空間部50と、保
持プレート10の外周面10aと凹部26の内周面24
aとの間に外周面10aと内周面24aとの両面に同時
に点接触するように配設された複数個の球体9とを具備
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェーハの研磨装置
に関し、更に詳細には保持プレートに保持されたウェー
ハの被研磨面を、定盤の研磨面に所定の押圧力で押圧
し、前記ウェーハと定盤とを相対的に運動させてウェー
ハの被研磨面に研磨を施すウェーハの研磨装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置等に使用されるシリコンウェ
ーハを研磨する研磨装置としては、図9及び図10に示
す研磨装置が使用される。図9はウェーハの研磨装置の
一例を説明するための部分断面概略図であり、図10は
図1に示す研磨装置の部分拡大断面図である。図9及び
図10に示す研磨装置では、定盤20の上面に貼着され
た研磨布21によって研磨面22が形成されている。か
かる研磨面22に対向して設けられたトップリングT
は、駆動モータ64によってピニオンギア66及び従動
ギア68を介して回転する回転軸28の先端部に設けら
れており、回転軸28及びトップリングTはシリンダ装
置56によって上下方向に昇降可能に設けられている。
更に、回転軸28内には、貫通孔30が穿設されてお
り、この貫通孔30には、真空発生源と連通される連結
ポート74に連結された吸引管18が挿通され、吸引管
18と貫通孔30との間隙は、圧縮空気発生源と連通さ
れる連結ポート76に連結された高圧流体である圧縮空
気の連通路32となっている。
【0003】かかる回転軸28の先端部に設けられたト
ップリングTは、回転軸28に固着されたヘッド部材2
4と、このヘッド部材24に形成された凹部26内に、
一面側が定盤20の研磨面に対向するように収容された
保持プレート10とから成る。この保持プレート10の
下面11は、シリコンウェーハW(以下、単にウェーハ
Wと称する)に当接し、そのウェーハWを吸着して保持
する保持面でもある。かかる保持プレート10には、そ
の下面11(以下、保持面11と称することがある)に
開口する複数の連通孔12が設けられており、連通孔1
2の相互は、図10に示す様に、保持プレート10内部
の連通孔12の上端で水平方向に設けられた連通空間1
4によって連通されている。この連通空間14は、連結
部材16を介して吸引管18に連通されており、真空発
生源を駆動することによって、保持プレート10の保持
面11にウェーハWを真空吸着できる。
【0004】この保持プレート10は、硬質のゴム板材
をドーナツ状に成形した弾性シート38によって、保持
プレート10の保持面11が定盤20の研磨面に対向す
るようにヘッド部材24の凹部26内に吊持されて収容
されている。この際、保持プレート10の凹部26から
の突出高さはhである。この様に、凹部26内に収容さ
れた保持プレート10の外周面10aと凹部26の内周
面24aとの間には、ゴム等により成形されたO―リン
グ状の弾性部材34が、保持プレートの外周面10aと
凹部26の内周面24aとの双方に当接するように配設
されている。このため、保持プレート10の水平方向の
移動を微小範囲内で許容し、ウェーハWが研磨される際
に発生する水平方向の作用力を好適に吸収することがで
きる。更に、この間隙には、保持プレート10に損傷を
与えないようにアセタール樹脂等の樹脂材料によって形
成されたリング状の規制部材36が、凹部26に内嵌し
て挿入されている。この規制部材36によって、保持プ
レート10が凹部26内で所定の範囲内よりも水平方向
に移動しないように、保持プレート10の移動を規制す
る。かかる弾性部材34及び規制部材36によって、保
持プレート10は、水平方向の移動が規制されつつ上下
方向の移動を行うことができる。
【0005】保持プレート10を凹部26内に吊持する
弾性シート38は、その外周縁近傍が凹部26の底面の
内周縁全周に亘って設けられた段部24bの上面に当接
され、ネジ42に固定された固定プレート40によって
挟まれて気密に固定されていると共に、弾性シート38
の内縁全周も、同様にして保持プレート10の上面に気
密に固定されている。このため、弾性シート38と凹部
26の底面との間には、空間部50が形成され、この空
間部50には、圧縮空気の連通路32が接続されてい
る。従って、圧縮空気発生源を駆動して連通路32に圧
縮空気を供給すると、空間部50の圧力が、保持プレー
ト10を凹部26内に収容する方向に付勢する弾性シー
ト38の付勢力よりも高くなると、図11に示す様に、
保持プレート10の凹部26からの突出高さをh(図1
0)からh′(図11)と高くできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図9及び図10に示す
研磨装置を用いてウェーハWに研磨を施す際には、ウェ
ーハWの被研磨面が定盤20の研磨面22に対向するよ
うに、ウェーハWを保持プレート10の保持面11に真
空吸着した後、ウェーハWと定盤20とを相対的に回転
させてウェーハWの被研磨面に研磨を施す。その際に、
定盤20の研磨面22に、ウェーハWの被研磨面が所定
の押圧力で当接するように、シリンダ装置56による押
圧力及び空間部50の圧力を調整する。ところで、ヘッ
ド部材24の凹部26からの保持プレート10の押出量
を制御し易くすべく、弾性シート38を形成する硬質の
ゴム板材を軟質のゴム板材に変更したところ、空間部5
0の圧力が僅かに上昇しても、弾性シート38の伸長が
過大となった。このため、弾性シート38に力が加えら
れた際に、その伸長の程度を適正範囲に規制すべく、図
12(a)に示す様に、布帛状の補強材41によって補
強を施した。しかしながら、布帛状の補強材41は、図
12(b)に示す様に、その経糸41a又は緯糸41b
に対して平行な方向から加えられる力F1に対する変形
量は少ないが、経糸41a又は緯糸41bに対して斜め
方向から加えられる力F2に対する変形量が大きくな
る。かかる布帛状の補強材41によって補強された弾性
シート38の伸長の程度も、力が加えられる方向によっ
て異なる。この様に、力が加えられる方向によって伸長
の程度が異なる弾性シート38によって吊持された保持
プレート10も、回転中に加えられる力の方向によって
移動方向に相違が発生する。このため、かかる保持プレ
ート10に吸着され且つ所定の荷重が加えられたウェー
ハWを回転させて研磨を施す際に、研磨中にウェーハW
の重心と回転中心とが一致しなくなり、研磨後のウェー
ハWの端面がテーパ面に形成され易くなることが判明し
た。
【0007】一方、布帛状の補強材41の繊維密度を高
密度とする程、弾性シート38の伸長程度の方向性を小
さくできるものの、布帛状の補強材41を用いる限り弾
性シート38の伸長程度の方向性は依然として残る。ま
た、布帛状の補強材41の繊維密度を高密度とする程、
弾性シート38を形成するゴム材と布帛状の補強材41
とが剥離し易くなるおそれがある。また、図9及び図1
0に示すトップリングTでは、保持プレート10の水平
方向の移動を規制すべく、保持プレート10の外周面と
ヘッド部材の凹部26の内周面との間に形成された間隙
に、ゴム等により成形されたO―リング状の弾性部材3
4と、アセタール樹脂等の樹脂材料によって形成された
リング状の規制部材36とが配設されている。しかし、
弾性部材34及び規制部材36は、いずれも保持プレー
ト10の凹部26の径方向への移動を許容しているもの
である。このため、図9及び図10に示す研磨装置で
は、ウェーハWの研磨中にウェーハWの重心と回転中心
とが不一致状態となり易い。ウェーハWの重心と回転中
心とが不一致状態で研磨が施されると、研磨後のウェー
ハWの端面がテーパ面となり易い。更に、弾性部材34
及び規制部材36は、保持プレート10の外周面とヘッ
ド部材の凹部26の内周面との全周に亘って線状又は面
状に接触しているため、両者の摩擦によって保持プレー
ト10の凹部26に対する出入方向の移動をスムーズに
行うことができない。そこで、本発明の課題は、ヘッド
部材の凹部内に収容する方向に保持プレート等を付勢し
て吊持する弾性シートとして、外部からの力で容易に伸
長し得る程度に布帛状の補強材で補強された弾性シート
を使用し、保持プレートに保持されて所定の荷重が加え
られたウェーハに研磨を施す際に、ウェーハの重心と回
転中心との一致状態を保持して研磨を施すことができ、
保持プレート等のヘッド部材の凹部に対する出入方向の
移動をスムーズに行うことのできるウェーハの研磨装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく検討を重ねた結果、ヘッド部材の凹部内に
収容する方向に弾性シートによって付勢されて吊持され
た保持プレートの外周面と凹部の内周面との間に形成さ
れた間隙に、両周面に点接触する球体を配設することに
よって、保持プレートに保持されて所定の荷重が加えら
れたウェーハを移動させて研磨を施す際に、ウェーハの
重心と回転中心との一致状態を保持でき、且つ保持プレ
ートのヘッド部材の凹部に対する出入方向の移動をスム
ーズに行うことができることを見出し、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、保持プレートに保持されたウ
ェーハの被研磨面を、定盤の研磨面に所定の押圧力で押
圧し、前記ウェーハと定盤とを相対的に運動させてウェ
ーハの被研磨面に研磨を施すウェーハの研磨装置におい
て、該ウェーハを保持する保持面が定盤の研磨面に対向
するように、前記保持プレートが収容される凹部が形成
されたヘッド部材と、前記ヘッド部材の凹部内に収容す
る方向に前記保持プレートを付勢して吊持する、布帛状
の補強材で補強された弾性シートと、前記弾性シートと
凹部の底面との間に形成され、前記保持プレートを弾性
シートの付勢力に抗して定盤方向に押し出す圧力流体が
貯留される空間部と、前記保持プレートの外周面とヘッ
ド部材の凹部の内周面との間に、前記外周面と内周面と
の両面に同時に点接触するように配設された複数個の球
体とを具備することを特徴とするウェーハの研磨装置に
ある。
【0009】また、本発明は、保持プレートに保持され
たウェーハの被研磨面を、定盤の研磨面に所定の押圧力
で押圧し、前記ウェーハと定盤とを相対的に運動させて
ウェーハの被研磨面に研磨を施すウェーハの研磨装置に
おいて、該ウェーハを保持する保持面が定盤の研磨面に
対向するように前記保持プレートが収容されると共に、
前記定盤の研磨面を押圧して平坦化するドレスリング
が、前記保持プレートを取り囲むように収容される凹部
が形成されたヘッド部材と、前記ヘッド部材の凹部内に
保持プレートとドレスリングとを収容する方向に、前記
保持プレート及びドレスリングを付勢して吊下する、布
帛状の補強材で補強された弾性シートと、前記弾性シー
トとヘッド部材の凹部の底面との間に形成され、前記保
持プレートを弾性シートの付勢力に抗して定盤方向に押
し出す圧力流体が貯留される空間部と、 前記保持プレ
ートの外周面とドレスリングの内周面との間及び前記ド
レスリングの外周面とヘッド部材の凹部の内周面との間
の各々に、前記外周面と内周面との両面に同時に点接触
するように配設された複数個の球体とを具備することを
特徴とするウェーハの研磨装置でもある。
【0010】かかる本発明において、複数個の球体を、
保持プレートの外周面とヘッド部材の凹部の内周面との
間に、互いに隣接する球体と接触するように配設するこ
とによって、保持プレートの径方向の移動を確実に阻止
でき、保持プレートのヘッド部材の凹部に対する出入方
向の移動を更にスムーズとすることができる。更に、複
数個の球体を、弾性シートよりも定盤の研磨面側に配設
することによって、保持プレートとヘッド部材の凹部と
のガタを可及的に少なくでき、保持プレートのヘッド部
材の凹部に対する出入方向の移動を更に一層スムーズと
することができる。また、複数個の球体を、弾性シート
よりもヘッド部材の凹部の底面側に配設することによっ
て、定盤の研磨面に滴下される研磨液等に球体が汚され
ることを防止できる。
【0011】本発明に係るウェーハの研磨装置によれ
ば、ヘッド部材の凹部内に収容する方向に保持プレー
ト、又は保持プレートとドレスリングとを付勢して吊持
する弾性シートとして、布帛状の補強材で補強された弾
性シートを用いるため、所定の力によって伸長される伸
長量を適正範囲内とすることができる。しかも、かかる
弾性シートによってヘッド部材の凹部内に収容された保
持プレートの外周面とヘッド部材の凹部の内周面との
間、又は保持プレートの外周面とドレスリングの内周面
との間及びドレスリングの外周面とヘッド部材の凹部の
内周面との間に配設された、各部材の外周面と内周面と
の両面に同時に点接触する複数個の球体により、弾性シ
ートの伸長の方向性に起因して発生する保持プレート等
の移動、例えばヘッド部材の凹部の径方向への移動を防
止できる。その結果、ウェーハの研磨の際に、ウェーハ
の重心と回転中心との一致状態を保持できる。更に、間
隙を形成する各部材の外周面と内周面との接触を点接触
とする球体によって、保持プレートやドレスリングのヘ
ッド部材の凹部に対する出入方向の移動をスムーズに行
うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係るウェーハの研磨装置
に用いるトップリングを図1に示す。図1に示すトップ
リングTは、図9に示す研磨装置に用いられるものであ
り、図10に示すトップリングTと同一部材については
同一番号を付して詳細な説明を省略する。図1に示すト
ップリングTでは、ヘッド部材24の凹部26内に収容
する方向に保持プレート10を付勢して吊持する弾性シ
ート38として、図12(a)に示す様に、布帛状の補
強材41で補強された弾性シート38を用いている。か
かる布帛状の補強材41は、図12(b)に示す様に、
力の加えられる方向によって伸長する程度が異なる伸長
の方向性を有する。このため、布帛状の補強材41で補
強された弾性シート38は、所定の力が加えられると適
正範囲内で容易に伸長するものの、力の加えられる方向
によって伸長する程度が異なる伸長の方向性を有する。
この様に、伸長の方向性を有する弾性シート38によっ
てヘッド部材24の凹部26内に吊持された保持プレー
ト10に、弾性シート38が伸長し易い方向、例えば凹
部26の径方向から力が加えられたとき、図9及び図1
0に示すトップリングTの保持プレート10は、弾性シ
ート38が伸長した凹部26の径方向に移動する。
【0013】この点、図1に示すトップリングTでは、
保持プレート10の外周面10aとヘッド部材24の凹
部26の内周面24aとの間に、外周面10aと内周面
24aとの両面に同時に点接触するように、鋼材によっ
て形成された複数個の球体9,9・・が配設されてい
る。更に、球体9,9・・は、外周面10a及び内周面
24aに沿って、互いに隣接する球体9が接触する状態
で配設されている。この様に、保持プレート10は、ヘ
ッド部材24の凹部26の内周面24aとの間に配設さ
れた球体9,9・・によって、凹部26の径方向の位置
決めが為されている。このため、保持プレート10に凹
部26の径方向から力が加えられても、保持プレート1
0の凹部26の径方向への移動は球体9,9・・によっ
て阻止される。一方、球体9,9・・と保持プレート1
0の外周面10aとは点接触であるため、保持プレート
10は凹部26に対する出入方向には容易に移動でき
る。このため、空間部50の圧力を調整することによっ
てヘッド部材24から突出する保持プレート10の突出
高さを容易に調整できる。また、ウェーハWの研磨中に
発生する定盤20の上下方向の微小なうねり(ローリン
グ)に対しても、保持プレート10は容易に対応でき
る。更に、球体9,9・・が配設されている位置は、弾
性シート38よりも保持プレート10の保持面11側で
あるため、保持プレート10が凹部26に対して出入方
向に移動する際に、保持プレートは更にスムーズに移動
できる。但し、図1に示すトップリングTでは、球体
9,9・・が弾性シート38よりも保持プレート10の
保持面11側に配設されているため、定盤20の研磨面
22に滴下される研磨液等の影響を受けるおそれがあ
る。この場合、球体9をステンレスやチタン等の腐蝕さ
れ難い金属で形成してもよく、アクリル等の硬く且つ耐
薬品性を有する樹脂によって形成してもよい。
【0014】図1に示すトップリングTでは、球体9,
9・・を弾性シート38よりも保持プレート10の保持
面11側に配設しているが、図2に示す様に、球体9,
9・・を弾性シート38よりも凹部26の底面側に配設
してもよい。この球体9,9・・も、保持プレート10
の外周面10aとヘッド部材24の凹部26の内周面2
4aとの間に、外周面10aと内周面24aとの両面に
同時に点接触するように配設されている。更に、球体
9,9・・は、外周面10a及び内周面24aに沿っ
て、互いに隣接する球体9が接触する状態で配設されて
いる。この様に、球体9,9・・を弾性シート38より
も凹部26の底面側に配設することによって、定盤20
の研磨面22に滴下される研磨液等の影響を回避でき
る。この場合、弾性シート38を凹部26の開口端近傍
とすることによって、保持プレート10の移動をスムー
ズに行うことができる。
【0015】図2に示すトップリングTにおいても、図
9及び図10に示すトップリングTと同一部材について
は、同一番号を付して詳細な説明を省略した。但し、真
空発生源と連通される連結ポート74に連結された吸引
管18は、ヘッド部材24内に形成された管路23に接
続され、管路23は保持プレート10と凹部26の底面
との間に形成された空間部50内に設けられたフレキシ
ブル配管25を介して、保持プレート10内に形成され
た連通空間14に接続されて真空吸引手段を構成する。
かかる真空吸引手段によって、保持プレート10の保持
面11にウェーハWを真空吸着できる。また、圧縮空気
発生源と連通される高圧源連結ポート76に連結された
高圧流体である圧縮空気の連通路32は、吸引管18と
別配管に形成されて回転軸28内に挿通され、ヘッド部
材24の凹部26の底面に開口されて空間部50内に圧
縮空気の供給手段を構成する。この連通路32は、空間
部50に貯留された圧縮空気を外部に排出する排出路で
もある。かかる圧縮空気の供給手段によって、空間部5
0内の圧力を調整することにより、保持プレート10を
ヘッド部材24の凹部26に対して出入方向に移動する
ことができる。図2に示すトップリングTでは、球体
9,9・・が弾性シート38よりも凹部26の底面側に
配設されているため、空間部50に供給される圧縮空気
中の水分の影響を受けるおそれがある。この場合、球体
9をステンレスやチタン等の腐蝕され難い金属で形成し
てもよく、アクリル等の硬く且つ耐薬品性を有する樹脂
によって形成してもよい。
【0016】図1又は図2に示すトップリングTが装着
された図9に示す研磨装置では、ウェーハWの被研磨面
が定盤20の研磨面22に対向するように、真空吸着手
段を駆動してウェーハWを保持プレート10の保持面1
1に真空吸着した後、ウェーハWと定盤20とを相対的
に回転させてウェーハWの被研磨面に研磨を施す。その
際に、定盤20の研磨面22に、ウェーハWの被研磨面
が所定の押圧力で当接するように、シリンダ装置56に
よる押圧力又は空間部50の圧力を調整する。かかる研
磨装置による研磨の際に、トップリングTの保持プレー
ト10には、ヘッド部材24の凹部26の径方向から力
が加えられるが、球体9,9・・によって保持プレート
10の凹部26の径方向への移動を阻止でき、ウェーハ
Wの重心と回転中心との一致状態を保持して研磨でき
る。その結果、ウェーハWに均一研磨を施すことができ
る。
【0017】図1及び図2に示すトップリングTを構成
するヘッド部材24の凹部26内には、保持プレート1
0のみが弾性シート38によって吊持されて収容されて
いる。かかる図1及び図2に示すトップリングTを用
い、その保持プレート10に吸着されいるウェーハWを
定盤20の上面に貼着された研磨布21に押し付けて研
磨すると、図4(b)に示す様に、ウェーハWによって
押圧された部分の研磨布21が窪み、ウェーハWの端部
が研磨布21の窪みの縁で研磨されてテーパ面となるお
それがある。このため、図3に示す様に、保持プレート
10の外周面を取り囲むドレスリング27を、保持プレ
ート10を取り囲むように凹部26内に弾性シート38
によって吊持して収容することによって、研磨布21の
ウェーハWを研磨する研磨面を平坦面にできる。つま
り、ドレスリング27は、図4(a)に示す様に、ウェ
ーハWを研磨布21の研磨面に所定の力で押圧して研磨
する際に、ドレスリング27の平坦面27aによって保
持プレート10の周縁近傍の布帛布21を押圧して平坦
化し、ウェーハWの端部が研磨布21の窪みの縁で研磨
される事態を防止できる。
【0018】保持プレート10及びドレスリング27
は、一枚のドーナツ状の弾性シート38によって吊持さ
れて凹部26内に収容されている。つまり、布帛状の補
強材41で補強された弾性シート38の一端部は保持プ
レート10の背面に取付リング39aによって取り付け
られ、弾性シート38の他端部はヘッド部材24に取付
リング39bによって取り付けられている。かかる弾性
シート38の中途部は、取付リング39cによってドレ
スリング27の背面に取り付けられ、保持プレート10
及びドレスリング27は、弾性シート38によって凹部
26内に吊持されて収容されている。更に、取付リング
39a,39cの間及び取付リング39c,39bの間
の各弾性シート38の中途部が、取付リング39d,3
9eによって凹部26の底面に取り付けられ、弾性シー
ト38がV字状に折り曲げられて形成された通路状の空
間部43がドレスリング27の背面側に形成される。か
かる通路状の空間部43には、回転軸28に設けられた
連通路32bを経由して圧縮空気の給排がなされ、ドレ
スリング27をヘッド部材24の凹部26に対して出入
方向に移動し、ドレスリング27の平坦面27aの凹部
26からの突出高さを制御できる。また、保持プレート
10の背面側に形成された空間部50にも、圧縮空気の
給排を連通路32bから独立して形成された連通路32
aを介して為され、保持プレート10の保持面11の凹
部26からの突出高さを制御できる。
【0019】この様に、図3に示すトップリングTで
は、保持プレート10の保持面11の凹部26からの突
出高さ及びドレスリング27の平坦面27aの凹部26
からの突出高さを、互いに独立して制御できる。また、
保持プレート10の外周面10aとドレスリング27の
内周面27bとの間には、球体9a,9a・・が、外周
面10aと内周面27bとの両面に同時に点接触するよ
うに配設されていると共に、外周面10a及び内周面2
7bに沿って、互いに隣接する球体9aが接触する状態
で配設されている。更に、ドレスリング27の外周面2
7cとヘッド部材24の内周面24aとの間にも、球体
9b,9b・・が、外周面27cと内周面24aとの両
面に同時に点接触するように配設されていると共に、外
周面27c及び内周面24aに沿って、互いに隣接する
球体9bが接触する状態で配設されている。この様に、
球体9a,9a・・及び球体9b,9b・・を配設する
ことによって、保持プレート10及びドレスリング27
の凹部26の径方向への移動を阻止しつつ、保持プレー
ト10及びドレスリング27の凹部26に対して出入方
向の移動をスムーズに行うことができる。また、前述し
たと同様に、ウェーハWの研磨中に発生する定盤20の
上下方向の微小なうねり(ローリング)に対しても、保
持プレート10は容易に対応できる。尚、図3に示す保
持プレート10は、図1及び図2に示すトップリングT
の保持プレート10と同一構造であり、同一部材につい
ては同一番号を付けて詳細な説明は省略した。
【0020】図3に示すトップリングTでは、ドレスリ
ング27の背面側に弾性シート38がV字状に折り曲げ
て通路状の空間部43を形成しているが、図5に示す様
に、取付リング39b,39cの間の弾性シート38を
フラット状としてもよい。また、図3に示すトップリン
グTでは、ドレスリング27と保持プレート10との各
凹部26からの突出高さを別々に制御していたが、両者
の凹部26からの突出高さを同一高さとすべく、図6に
示す様に、ドレスリング27と保持プレート10との背
面が空間部50に臨むように、取付リング39a,39
cの間の弾性シート38をフラット状としてもよい。か
かる図6に示すトップリングTでは、回転軸28に設け
られた連通路32を経由して空間部50に圧縮空気の給
排を行うことによって、ドレスリング27の平坦面27
a及び保持プレート10の保持面11の凹部26からの
突出高さを制御できる。
【0021】図6に示すトップリングTの弾性シート3
8を、図7に示す様に、全面をフラット状にしてドレス
リング27及び保持プレート10を吊持し、ヘッド部材
24の凹部26内に収容してもよい。また、図3〜図7
に示すトップリングTでは、球体9a,9a・・及び球
体9b,9b・・を、ドレスリング27及び保持プレー
ト10を吊持する弾性シート38よりも凹部26の開口
近傍に配設していたが、図8に示す様に、空間部50内
に配設してもよい。この場合、弾性シート38をヘッド
部材24,ドレスリング27及び保持プレート10に取
り付ける取付リング39a,39cの間及び取付リング
39c,39bの間に配設する。図3〜図8に示す球体
9a,9a・・及び球体9b,9b・・としては、鋼材
から成る球体とすることが好ましく、特に水分の影響を
考慮するとステンレスやチタン等の腐蝕され難い金属で
形成された球体を用いることが好ましい。また、アクリ
ル等の硬く且つ耐薬品性を有する樹脂によって形成され
た球体も使用できる。尚、図1〜図8に示すトップリン
グTでは、保持プレート10の保持面11にウェーハW
を真空吸着によって吸着するようにしていたが、水や接
着剤によって保持面11に貼着してもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る研磨装置によれば、保持プ
レートにウェーハを保持して研磨する際に、保持プレー
トの径方向への移動を防止できる。このため、ウェーハ
の研磨の際に、ウェーハの重心と回転中心との一致状態
を保持して研磨でき、研磨後のウェーハの平坦度を向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウェーハの研磨装置に用いられる
トップリングの一例を説明する断面図である。
【図2】本発明に係るウェーハの研磨装置に用いられる
トップリングの他の例を説明する断面図である。
【図3】本発明に係るウェーハの研磨装置に用いられる
トップリングの他の例を説明する断面図である。
【図4】図3に示すドレッサリングの作用効果を説明す
る説明図である。
【図5】図3に示すトップリングの他の例を説明する部
分断面図である。
【図6】本発明に係るウェーハの研磨装置に用いられる
トップリングの他の例を説明する断面図である。
【図7】図6に示すトップリングの他の例を説明する部
分断面図である。
【図8】図6に示すトップリングの他の例を説明する部
分断面図である。
【図9】ウェーハの研磨に用いられる研磨装置の概略を
説明する部分断面図である。
【図10】従来の研磨装置に用いられているトップリン
グを説明する断面図である。
【図11】図10に示すトップリングで使用されている
弾性シートの作用効果を説明する断面図である。
【図12】弾性シートの構造及び布帛状の補強材の構造
を説明する説明図である。
【符号の説明】
9 球体 10 保持プレート 10a 保持プレート10の外周面 20 定盤 24 ヘッド部材 24a 凹部26の内周面 26 凹部 27 ドレッサリング 32 圧縮空気の連通路 38 弾性シート 41 布帛状の補強材 43,50 空間部 T トップリング W ウェーハ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月29日(2001.6.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく検討を重ねた結果、ヘッド部材の凹部内に
収容する方向に弾性シートによって付勢されて吊持され
た保持プレートの外周面と凹部の内周面との間に形成さ
れた間隙に、両周面に点接触する球体を配設することに
よって、保持プレートに保持されて所定の荷重が加えら
れたウェーハを移動させて研磨を施す際に、ウェーハの
重心と回転中心との一致状態を保持でき、且つ保持プレ
ートのヘッド部材の凹部に対する出入方向の移動をスム
ーズに行うことができることを見出し、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、保持プレートに保持されたウ
ェーハの被研磨面を、定盤の研磨面に所定の押圧力で押
圧し、前記ウェーハと定盤とを相対的に運動させてウェ
ーハの被研磨面に研磨を施すウェーハの研磨装置におい
て、該ウェーハを保持する保持面が定盤の研磨面に対向
するように、前記保持プレートが収容される凹部が形成
されたヘッド部材と、前記ヘッド部材の凹部内に収容す
る方向に前記保持プレートを付勢して吊持する、布帛状
の補強材で補強された弾性シートと、前記弾性シートと
凹部の底面との間に形成され、前記保持プレートを弾性
シートの付勢力に抗して定盤方向に押し出す圧力流体が
貯留される空間部と、前記保持プレートの外周面とヘッ
ド部材の凹部の内周面との間に、前記外周面と内周面と
の両面に同時に点接触すると共に、前記外周面及び内周
面に沿って互いに隣接 する球体と接触するように配設さ
れた複数個の球体とを具備することを特徴とするウェー
ハの研磨装置にある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、本発明は、保持プレートに保持され
たウェーハの被研磨面を、定盤の研磨面に所定の押圧力
で押圧し、前記ウェーハと定盤とを相対的に運動させて
ウェーハの被研磨面に研磨を施すウェーハの研磨装置に
おいて、該ウェーハを保持する保持面が定盤の研磨面に
対向するように前記保持プレートが収容されると共に、
前記定盤の研磨面を押圧して平坦化するドレスリング
が、前記保持プレートを取り囲むように収容される凹部
が形成されたヘッド部材と、前記ヘッド部材の凹部内に
保持プレートとドレスリングとを収容する方向に、前記
保持プレート及びドレスリングを付勢して吊下する、布
帛状の補強材で補強された弾性シートと、前記弾性シー
トとヘッド部材の凹部の底面との間に形成され、前記保
持プレートを弾性シートの付勢力に抗して定盤方向に押
し出す圧力流体が貯留される空間部と、前記保持プレー
トの外周面とドレスリングの内周面との間及び前記ドレ
スリングの外周面とヘッド部材の凹部の内周面との間の
各々に、前記外周面と内周面との両面に同時に点接触す
るように配設された複数個の球体とを具備することを特
徴とするウェーハの研磨装置でもある。この本発明にお
いて、複数個の球体を、保持プレートの外周面とドレス
リングの内周面との間及び前記ドレスリングの外周面と
ヘッド部材の凹部の内周面との間の各々に、前記外周面
及び内周面に沿って互いに隣接する球体と接触するよう
に配設することにより、保持プレートのヘッド部材の凹
部に対する出入方向の移動を更にスムーズとすることが
できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】更に、かかる本発明において、複数個の球
体を、弾性シートよりも定盤の研磨面側に配設すること
によって、保持プレートとヘッド部材の凹部とのガタを
可及的に少なくでき、保持プレートのヘッド部材の凹部
に対する出入方向の移動を更に一層スムーズとすること
ができる。また、複数個の球体を、弾性シートよりもヘ
ッド部材の凹部の底面側に配設することによって、定盤
の研磨面に滴下される研磨液等に球体が汚されることを
防止できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】本発明に係るウェーハの研磨装置によれ
ば、ヘッド部材の凹部内に収容する方向に保持プレー
ト、又は保持プレートとドレスリングとを付勢して吊持
する弾性シートとして、布帛状の補強材で補強された弾
性シートを用いるため、所定の力によって伸長される伸
長量を適正範囲内とすることができる。しかも、かかる
弾性シートによってヘッド部材の凹部内に収容された保
持プレートの外周面とヘッド部材の凹部の内周面との
間、又は保持プレートの外周面とドレスリングの内周面
との間及びドレスリングの外周面とヘッド部材の凹部の
内周面との間に、各部材の外周面と内周面との両面に同
時に点接触すると共に外周面及び内周面に沿って隣接
する球体と接触するように配設された複数個の球体によ
り、弾性シートの伸長の方向性に起因して発生する保持
プレート等の移動、例えばヘッド部材の凹部の径方向へ
の移動を防止できる。その結果、ウェーハの研磨の際
に、ウェーハの重心と回転中心との一致状態を保持でき
る。更に、間隙を形成する各部材の外周面と内周面との
接触を点接触とする球体によって、保持プレートやドレ
スリングのヘッド部材の凹部に対する出入方向の移動を
スムーズに行うことができる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月18日(2002.1.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ウェーハの研磨装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェーハの研磨装置
に関し、更に詳細には保持プレートに保持されたウェー
ハの被研磨面を、定盤の研磨面に所定の押圧力で押圧
し、前記ウェーハと定盤とを相対的に運動させてウェー
ハの被研磨面に研磨を施すウェーハの研磨装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置等に使用されるシリコンウェ
ーハを研磨する研磨装置としては、図及び図に示す
研磨装置が使用される。図はウェーハの研磨装置の一
例を説明するための部分断面概略図であり、図は図
に示す研磨装置の部分拡大断面図である。図及び図
に示す研磨装置では、定盤20の上面に貼着された研磨
布21によって研磨面22が形成されている。かかる研
磨面22に対向して設けられたトップリングTは、駆動
モータ64によってピニオンギア66及び従動ギア68
を介して回転する回転軸28の先端部に設けられてお
り、回転軸28及びトップリングTはシリンダ装置56
によって上下方向に昇降可能に設けられている。更に、
回転軸28内には、貫通孔30が穿設されており、この
貫通孔30には、真空発生源と連通される連結ポート7
4に連結された吸引管18が挿通され、吸引管18と貫
通孔30との間隙は、圧縮空気発生源と連通される連結
ポート76に連結された高圧流体である圧縮空気の連通
路32となっている。
【0003】かかる回転軸28の先端部に設けられたト
ップリングTは、回転軸28に固着されたヘッド部材2
4と、このヘッド部材24に形成された凹部26内に、
一面側が定盤20の研磨面に対向するように収容された
保持プレート10とから成る。この保持プレート10の
下面11は、シリコンウェーハW(以下、単にウェーハ
Wと称する)に当接し、そのウェーハWを吸着して保持
する保持面でもある。かかる保持プレート10には、そ
の下面11(以下、保持面11と称することがある)に
開口する複数の連通孔12が設けられており、連通孔1
2の相互は、図10に示す様に、保持プレート10内部
の連通孔12の上端で水平方向に設けられた連通空間1
4によって連通されている。この連通空間14は、連結
部材16を介して吸引管18に連通されており、真空発
生源を駆動することによって、保持プレート10の保持
面11にウェーハWを真空吸着できる。
【0004】この保持プレート10は、硬質のゴム板材
をドーナツ状に成形した弾性シート38によって、保持
プレート10の保持面11が定盤20の研磨面に対向す
るようにヘッド部材24の凹部26内に吊持されて収容
されている。この際、保持プレート10の凹部26から
の突出高さはhである。この様に、凹部26内に収容さ
れた保持プレート10の外周面10aと凹部26の内周
面24aとの間には、ゴム等により成形されたO―リン
グ状の弾性部材34が、保持プレートの外周面10aと
凹部26の内周面24aとの双方に当接するように配設
されている。このため、保持プレート10の水平方向の
移動を微小範囲内で許容し、ウェーハWが研磨される際
に発生する水平方向の作用力を好適に吸収することがで
きる。更に、この間隙には、保持プレート10に損傷を
与えないようにアセタール樹脂等の樹脂材料によって形
成されたリング状の規制部材36が、凹部26に内嵌し
て挿入されている。この規制部材36によって、保持プ
レート10が凹部26内で所定の範囲内よりも水平方向
に移動しないように、保持プレート10の移動を規制す
る。かかる弾性部材34及び規制部材36によって、保
持プレート10は、水平方向の移動が規制されつつ上下
方向の移動を行うことができる。
【0005】保持プレート10を凹部26内に吊持する
弾性シート38は、その外周縁近傍が凹部26の底面の
内周縁全周に亘って設けられた段部24bの上面に当接
され、ネジ42に固定された固定プレート40によって
挟まれて気密に固定されていると共に、弾性シート38
の内縁全周も、同様にして保持プレート10の上面に気
密に固定されている。このため、弾性シート38と凹部
26の底面との間には、空間部50が形成され、この空
間部50には、圧縮空気の連通路32が接続されてい
る。従って、圧縮空気発生源を駆動して連通路32に圧
縮空気を供給すると、空間部50の圧力が、保持プレー
ト10を凹部26内に収容する方向に付勢する弾性シー
ト38の付勢力よりも高くなると、図に示す様に、保
持プレート10の凹部26からの突出高さをh(図
からh′(図)と高くできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図及び図に示す研
磨装置を用いてウェーハWに研磨を施す際には、ウェー
ハWの被研磨面が定盤20の研磨面22に対向するよう
に、ウェーハWを保持プレート10の保持面11に真空
吸着した後、ウェーハWと定盤20とを相対的に回転さ
せてウェーハWの被研磨面に研磨を施す。その際に、定
盤20の研磨面22に、ウェーハWの被研磨面が所定の
押圧力で当接するように、シリンダ装置56による押圧
力及び空間部50の圧力を調整する。ところで、ヘッド
部材24の凹部26からの保持プレート10の押出量を
制御し易くすべく、弾性シート38を形成する硬質のゴ
ム板材を軟質のゴム板材に変更したところ、空間部50
の圧力が僅かに上昇しても、弾性シート38の伸長が過
大となった。このため、弾性シート38に力が加えられ
た際に、その伸長の程度を適正範囲に規制すべく、図
(a)に示す様に、布帛状の補強材41によって補強
を施した。しかしながら、布帛状の補強材41は、図
(b)に示す様に、その経糸41a又は緯糸41bに
対して平行な方向から加えられる力F1に対する変形量
は少ないが、経糸41a又は緯糸41bに対して斜め方
向から加えられる力F2に対する変形量が大きくなる。
かかる布帛状の補強材41によって補強された弾性シー
ト38の伸長の程度も、力が加えられる方向によって異
なる。この様に、力が加えられる方向によって伸長の程
度が異なる弾性シート38によって吊持された保持プレ
ート10も、回転中に加えられる力の方向によって移動
方向に相違が発生する。このため、かかる保持プレート
10に吸着され且つ所定の荷重が加えられたウェーハW
を回転させて研磨を施す際に、研磨中にウェーハWの重
心と回転中心とが一致しなくなり、研磨後のウェーハW
の端面がテーパ面に形成され易くなることが判明した。
【0007】一方、布帛状の補強材41の繊維密度を高
密度とする程、弾性シート38の伸長程度の方向性を小
さくできるものの、布帛状の補強材41を用いる限り弾
性シート38の伸長程度の方向性は依然として残る。ま
た、布帛状の補強材41の繊維密度を高密度とする程、
弾性シート38を形成するゴム材と布帛状の補強材41
とが剥離し易くなるおそれがある。また、図及び図
に示すトップリングTでは、保持プレート10の水平方
向の移動を規制すべく、保持プレート10の外周面とヘ
ッド部材の凹部26の内周面との間に形成された間隙
に、ゴム等により成形されたO―リング状の弾性部材3
4と、アセタール樹脂等の樹脂材料によって形成された
リング状の規制部材36とが配設されている。しかし、
弾性部材34及び規制部材36は、いずれも保持プレー
ト10の凹部26の径方向への移動を許容しているもの
である。このため、図及び図に示す研磨装置では、
ウェーハWの研磨中にウェーハWの重心と回転中心とが
不一致状態となり易い。ウェーハWの重心と回転中心と
が不一致状態で研磨が施されると、研磨後のウェーハW
の端面がテーパ面となり易い。更に、弾性部材34及び
規制部材36は、保持プレート10の外周面とヘッド部
材の凹部26の内周面との全周に亘って線状又は面状に
接触しているため、両者の摩擦によって保持プレート1
0の凹部26に対する出入方向の移動をスムーズに行う
ことができない。
【0008】この点、本発明者等は、図11に示すトッ
プリングTを試みた。図11に示すトップリングTは、
図7に示す研磨装置に用いられるものであり、図8に示
すトップリングTと同一部材については同一番号を付し
た。図11に示すトップリングTには、ウェーハWを保
持する保持プレート10の保持面11が定盤の研磨面に
対向するように、保持プレート10が収容される凹部2
6が形成されたヘッド部材24と、ヘッド部材24の凹
部26内に収容する方向に保持プレート10を付勢して
吊持する、布帛状の補強材で補強された弾性シート38
と、弾性シート38と凹部26の底面との間に形成さ
れ、保持プレート10を弾性シート38の付勢力に抗し
て定盤方向に押し出す圧縮空気を貯留する空間部50
と、保持プレート10の外周面10aと凹部26の内周
面24aとの間に、外周面10aと内周面24aとの両
面に同時に点接触するように配設された複数個の球体
9,9・・とを具備する。かかる図11に示すトップリ
ングTによれば、ヘッド部材24の凹部26内に収容す
る方向に保持プレート10を付勢して吊持する弾性シー
ト38として、布帛状の補強材41で補強された弾性シ
ート38を用い、且つ弾性シート38によってヘッド部
材24の凹部26内に収容された保持プレート10の外
周面とヘッド部材24の凹部26の内周面との間に、各
部材の外周面と内周面との両面に同時に点接触する複数
個の球体9,9・・を配設している。このため、弾性シ
ート38の伸長の方向性に起因して発生する保持プレー
ト10等の移動、例えばヘッド部材24の凹部26の径
方向への移動を防止でき、ウェーハの研磨の際に、ウェ
ーハの重心と回転中心との一致状態を保持できる。
【0009】しかしながら、図11に示すトップリング
Tを構成するヘッド部材24の凹部26内には、保持プ
レート10のみが弾性シート38によって吊持されて収
容されている。このため、図11に示すトップリングT
を用い、その保持プレート10に吸着されているウェー
ハWを定盤20の上面に貼着された研磨布21に押し付
けて研磨すると、図12に示す様に、ウェーハWによっ
て押圧された部分の研磨布21が窪み、ウェーハWの端
部が研磨布21の窪みの縁で研磨されてテーパ面となる
おそれがある。そこで、本発明の課題は、ヘッド部材の
凹部内に収容する方向に保持プレート等を付勢して吊持
する弾性シートとして、外部からの力で容易に伸長し得
る程度に布帛状の補強材で補強された弾性シートを使用
し、保持プレートに保持されて所定の荷重が加えられた
ウェーハに研磨を施す際に、ウェーハの重心と回転中心
との一致状態を保持して研磨を施すことができると共
、保持プレート等のヘッド部材の凹部に対する出入方
向の移動をスムーズに行うことのでき、且つウェーハに
よって押圧された部分の研磨布が窪み、ウェーハの端部
が研磨布の窪みの縁で研磨されてテーパ面となるおそれ
を解消し得るウェーハの研磨装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく検討を重ねた結果、ヘッド部材の凹部内に
収容する方向に弾性シートにより、定盤の研磨面を押圧
して平坦化するドレスリングと保持プレートとを付勢し
て吊持し、この保持プレートの外周面とドレスリングの
内周面との間及びドレスリングの外周面とヘッド部材の
凹部の内周面との間の各々に形成された間隙に、各部材
周面に点接触する球体を配設することによって、保持
プレートに保持されて所定の荷重が加えられたウェーハ
を移動させて研磨を施す際に、ウェーハの重心と回転中
心との一致状態を保持できると共に、保持プレートのヘ
ッド部材の凹部に対する出入方向の移動をスムーズに行
うことができ、且つウェーハの端部が研磨布の窪みの縁
で研磨されてテーパ面となるおそれを解消できることを
見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、保持
プレートに保持されたウェーハの被研磨面を、定盤の研
磨面に所定の押圧力で押圧し、前記ウェーハと定盤とを
相対的に運動させてウェーハの被研磨面に研磨を施すウ
ェーハの研磨装置において、該ウェーハを保持する保持
面が定盤の研磨面に対向するように前記保持プレートが
収容されると共に、前記定盤の研磨面を押圧して平坦化
するドレスリングが前記保持プレートを取り囲むよう
収容される凹部が形成されたヘッド部材と、前記ヘッ
ド部材の凹部内に保持プレートとドレスリングとを収容
する方向に、前記保持プレート及びドレスリングを付勢
して吊下する、布帛状の補強材で補強された弾性シート
と、前記弾性シートとヘッド部材の凹部の底面との間に
形成され、前記保持プレートを弾性シートの付勢力に抗
して定盤方向に押し出す圧力流体が貯留される空間部
と、前記保持プレートの外周面とドレスリングの内周面
との間及び前記ドレスリングの外周面とヘッド部材の凹
部の内周面との間の各々に、前記外周面と内周面との両
面に同時に点接触するように配設された複数個の球体と
を具備することを特徴とするウェーハの研磨装置にあ
る。
【0011】かかる本発明において、複数個の球体を、
保持プレートの外周面とドレスリングの内周面との間及
び前記ドレスリングの外周面とヘッド部材の凹部の内周
面との間の各々に、前記外周面及び内周面に沿って互い
に隣接する球体と接触するように配設することによっ
て、保持プレート及びドレスリングの径方向の移動を確
実に阻止でき、保持プレート及びドレスリングのヘッド
部材の凹部に対する出入方向の移動を更にスムーズとす
ることができる。この複数個の球体を、弾性シートより
も定盤の研磨面側に配設することによって、保持プレー
及びドレスリングとヘッド部材の凹部とのガタを可及
的に少なくでき、保持プレート及びドレスリングのヘッ
ド部材の凹部に対する出入方向の移動を更に一層スムー
ズとすることができる。また、複数個の球体を、弾性シ
ートよりもヘッド部材の凹部の底面側に配設することに
よって、定盤の研磨面に滴下される研磨液等に球体が汚
されることを防止できる。更に、保持プレートをヘッド
部材の凹部から押し出す圧力流体が貯留される空間部
と、ドレスリングをヘッド部材の凹部から押し出す圧力
流体が貯留される空間部とを、互いに独立して設けるこ
とにより、保持プレートとドレスリングとの凹部からの
突出高さを互いに独立して制御できる。
【0012】本発明に係るウェーハの研磨装置によれ
ば、ヘッド部材の凹部内に収容する方向に保持プレート
とドレスリングとを付勢して吊持する弾性シートとし
て、布帛状の補強材で補強された弾性シートを用いるた
め、所定の力によって伸長される伸長量を適正範囲内と
することができる。しかも、かかる弾性シートによって
ヘッド部材の凹部内に収容された保持プレートの外周面
とドレスリングの内周面との間及びドレスリングの外周
面とヘッド部材の凹部の内周面との間に配設された、各
部材の外周面と内周面との両面に同時に点接触する複数
個の球体により、弾性シートの伸長の方向性に起因して
発生する保持プレート等の移動、例えばヘッド部材の凹
部の径方向への移動を防止できる。その結果、ウェーハ
の研磨の際に、ウェーハの重心と回転中心との一致状態
を保持できる。更に、間隙を形成する各部材の外周面と
内周面との接触を点接触とする球体によって、保持プレ
ートやドレスリングのヘッド部材の凹部に対する出入方
向の移動をスムーズに行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係るウェーハの研磨装置
に用いるトップリングを図1に示す。図1に示すトップ
リングTは、図に示す研磨装置に用いられるものであ
り、図に示すトップリングTと同一部材については
同一番号を付して詳細な説明を省略する。図1に示すト
ップリングTでは、保持プレート10の外周面を取り囲
むドレスリング27を、保持プレート10を取り囲むよ
うに凹部26内に布帛状の補強材41で補強された弾性
シート38によって吊持して収容することによって、研
磨布21のウェーハWを研磨する研磨面を平坦面にでき
る。つまり、ドレスリング27は、図2に示す様に、ウ
ェーハWを研磨布21の研磨面に所定の力で押圧して研
磨する際に、ドレスリング27の平坦面27aによって
保持プレート10の周縁近傍の布帛布21を押圧して平
坦化し、ウェーハWの端部が研磨布21の窪みの縁で研
磨される事態を防止できる。
【0014】保持プレート10及びドレスリング27
は、一枚のドーナツ状の弾性シート38によって吊持さ
れて凹部26内に収容されている。つまり、布帛状の補
強材41で補強された弾性シート38の一端部は保持プ
レート10の背面に取付リング39aによって取り付け
られ、弾性シート38の他端部はヘッド部材24に取付
リング39bによって取り付けられている。かかる弾性
シート38の中途部は、取付リング39cによってドレ
スリング27の背面に取り付けられ、保持プレート10
及びドレスリング27は、弾性シート38によって凹部
26内に吊持されて収容されている。更に、取付リング
39a,39cの間及び取付リング39c,39bの間
の各弾性シート38の中途部が、取付リング39d,3
9eによって凹部26の底面に取り付けられ、弾性シー
ト38がV字状に折り曲げられて形成された通路状の空
間部43がドレスリング27の背面側に形成される。か
かる通路状の空間部43には、回転軸28に設けられた
連通路32bを経由して圧縮空気の給排がなされ、ドレ
スリング27をヘッド部材24の凹部26に対して出入
方向に移動し、ドレスリング27の平坦面27aの凹部
26からの突出高さを制御できる。また、保持プレート
10の背面側に形成された空間部50にも、圧縮空気の
給排を連通路32bから独立して形成された連通路32
aを介して為され、保持プレート10の保持面11の凹
部26からの突出高さを制御できる。
【0015】この様に、図に示すトップリングTで
は、保持プレート10の保持面11の凹部26からの突
出高さ及びドレスリング27の平坦面27aの凹部26
からの突出高さを、互いに独立して制御できる。ところ
で、保持プレート10及びドレスリング27を吊持して
凹部26内に収容する弾性シート38としては、図10
(a)に示す様に、布帛状の補強材41で補強された弾
性シート38を用いている。かかる布帛状の補強材41
は、図10(b)に示す様に、力の加えられる方向によ
って伸長する程度が異なる伸長の方向性を有する。この
ため、布帛状の補強材41で補強された弾性シート38
は、所定の力が加えられると適正範囲内で容易に伸長す
るものの、力の加えられる方向によって伸長する程度が
異なる伸長の方向性を有する。この点、図1に示すトッ
プリングTでは、保持プレート10の外周面10aとド
レスリング27の内周面27bとの間に、球体9a,9
a・・が、外周面10aと内周面27bとの両面に同時
に点接触しつつ、外周面10a及び内周面27bに沿っ
て、互いに隣接する球体9aと接触する状態で配設され
ている。更に、ドレスリング27の外周面27cとヘッ
ド部材24の内周面24aとの間にも、球体9b,9b
・・が、外周面27cと内周面24aとの両面に同時に
点接触しつつ、外周面27c及び内周面24aに沿っ
て、互いに隣接する球体9bと接触する状態で配設され
ている。この様に、球体9a,9a・・及び球体9b,
9b・・を配設することによって、保持プレート10及
びドレスリング27の凹部26の径方向への移動を阻止
しつつ、保持プレート10及びドレスリング27の凹部
26に対して出入方向の移動をスムーズに行うことがで
きる。また、ウェーハWの研磨中に発生する定盤20の
上下方向の微小なうねり(ローリング)に対しても、保
持プレート10は容易に対応できる。
【0016】図に示すトップリングTでは、ドレスリ
ング27の背面側に弾性シート38がV字状に折り曲げ
て通路状の空間部43を形成しているが、図に示す様
に、取付リング39b,39cの間の弾性シート38を
フラット状としてもよい。また、図に示すトップリン
グTでは、ドレスリング27と保持プレート10との各
凹部26からの突出高さを別々に制御していたが、両者
の凹部26からの突出高さを同一高さとすべく、図
示す様に、ドレスリング27と保持プレート10との背
面が空間部50に臨むように、取付リング39a,39
cの間の弾性シート38をフラット状としてもよい。か
かる図に示すトップリングTでは、回転軸28に設け
られた連通路32を経由して空間部50に圧縮空気の給
排を行うことによって、ドレスリング27の平坦面27
a及び保持プレート10の保持面11の凹部26からの
突出高さを制御できる。
【0017】図に示すトップリングTの弾性シート3
8を、図に示す様に、全面をフラット状にしてドレス
リング27及び保持プレート10を吊持し、ヘッド部材
24の凹部26内に収容してもよい。また、図〜図
に示すトップリングTでは、球体9a,9a・・及び球
体9b,9b・・を、ドレスリング27及び保持プレー
ト10を吊持する弾性シート38よりも凹部26の開口
近傍に配設していたが、図に示す様に、空間部50内
に配設してもよい。この場合、弾性シート38をヘッド
部材24,ドレスリング27及び保持プレート10に取
り付ける取付リング39a,39cの間及び取付リング
39c,39bの間に配設する。図〜図に示す球体
9a,9a・・及び球体9b,9b・・としては、鋼材
から成る球体とすることが好ましく、特に水分の影響を
考慮するとステンレスやチタン等の腐蝕され難い金属で
形成された球体を用いることが好ましい。また、アクリ
ル等の硬く且つ耐薬品性を有する樹脂によって形成され
た球体も使用できる。尚、図1〜図に示すトップリン
グTでは、保持プレート10の保持面11にウェーハW
を真空吸着によって吸着するようにしていたが、水や接
着剤によって保持面11に貼着してもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る研磨装置によれば、保持プ
レートにウェーハを保持して研磨する際に、保持プレー
及びドレスリングの径方向への移動を防止できる。こ
のため、ウェーハの研磨の際に、ウェーハの重心と回転
中心との一致状態を保持して研磨できると共に、ドレス
リングによって定盤の研磨面を押圧して平坦化できる結
、研磨後のウェーハの平坦度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウェーハの研磨装置に用いられる
トップリングの一例を説明する断面図である。
【図2】図1に示すトップリングを構成するドレッサリ
ングの作用効果を説明する説明図である。
【図3】本発明に係るウェーハの研磨装置に用いられる
トップリングの他の例を説明する部分断面図である。
【図4】本発明に係るウェーハの研磨装置に用いられる
トップリングの他の例を説明する断面図である。
【図5】本発明に係るウェーハの研磨装置に用いられる
トップリングの他の例を説明する部分断面図である。
【図6】本発明に係るウェーハの研磨装置に用いられる
トップリングの他の例を説明する部分断面図である。
【図7】ウェーハの研磨に用いられる研磨装置の概略を
説明する部分断面図である。
【図8】図に示す研磨装置の部分拡大断面図である。
【図9】図8に示すトップリングで使用されている弾性
シートの作用効果を説明する断面図である。
【図10】図9に示すトップリングで使用されている弾
性シートの構造及び布帛状の補強材の構造を説明する説
明図である。
【図11】改良されたトップリングを説明する断面図で
ある。
【図12】図11に示すトップリングの課題を説明する
ための説明図である。
【符号の説明】 9 球体 10 保持プレート 10a 保持プレート10の外周面 20 定盤 24 ヘッド部材 24a 凹部26の内周面 26 凹部 27 ドレスリング 32 圧縮空気の連通路 38 弾性シート 41 布帛状の補強材 43,50 空間部 T トップリング W ウェーハ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図10】
【図7】
【図8】
【図12】
【図11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 進 長野県長野市松代町清野1650番地 不二越 機械工業株式会社内 Fターム(参考) 3C058 AA07 AB04 DA17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持プレートに保持されたウェーハの被
    研磨面を、定盤の研磨面に所定の押圧力で押圧し、前記
    ウェーハと定盤とを相対的に運動させてウェーハの被研
    磨面に研磨を施すウェーハの研磨装置において、 該ウェーハを保持する保持面が定盤の研磨面に対向する
    ように、前記保持プレートが収容される凹部が形成され
    たヘッド部材と、 前記ヘッド部材の凹部内に収容する方向に前記保持プレ
    ートを付勢して吊持する、布帛状の補強材で補強された
    弾性シートと、 前記弾性シートと凹部の底面との間に形成され、前記保
    持プレートを弾性シートの付勢力に抗して定盤方向に押
    し出す圧力流体が貯留される空間部と、 前記保持プレートの外周面とヘッド部材の凹部の内周面
    との間に、前記外周面と内周面との両面に同時に点接触
    するように配設された複数個の球体とを具備することを
    特徴とするウェーハの研磨装置。
  2. 【請求項2】 複数個の球体が、保持プレートの外周面
    とヘッド部材の凹部の内周面との間に、互いに隣接する
    球体と接触するように配設されている請求項1記載のウ
    ェーハの研磨装置。
  3. 【請求項3】 複数個の球体が、弾性シートよりも定盤
    の研磨面側に配設されている請求項1又は請求項2記載
    のウェーハの研磨装置。
  4. 【請求項4】 複数個の球体が、弾性シートよりもヘッ
    ド部材の凹部の底面側に配設されている請求項1又は請
    求項2記載のウェーハの研磨装置。
  5. 【請求項5】 保持プレートに保持されたウェーハの被
    研磨面を、定盤の研磨面に所定の押圧力で押圧し、前記
    ウェーハと定盤とを相対的に運動させてウェーハの被研
    磨面に研磨を施すウェーハの研磨装置において、 該ウェーハを保持する保持面が定盤の研磨面に対向する
    ように前記保持プレートが収容されると共に、前記定盤
    の研磨面を押圧して平坦化するドレスリングが、前記保
    持プレートを取り囲むように収容される凹部が形成され
    たヘッド部材と、 前記ヘッド部材の凹部内に保持プレートとドレスリング
    とを収容する方向に、前記保持プレート及びドレスリン
    グを付勢して吊下する、布帛状の補強材で補強された弾
    性シートと、 前記弾性シートとヘッド部材の凹部の底面との間に形成
    され、前記保持プレートを弾性シートの付勢力に抗して
    定盤方向に押し出す圧力流体が貯留される空間部と、 前記保持プレートの外周面とドレスリングの内周面との
    間及び前記ドレスリングの外周面とヘッド部材の凹部の
    内周面との間の各々に、前記外周面と内周面との両面に
    同時に点接触するように配設された複数個の球体とを具
    備することを特徴とするウェーハの研磨装置。
  6. 【請求項6】 複数個の球体が、保持プレートの外周面
    とドレスリングの内周面との間及び前記ドレスリングの
    外周面とヘッド部材の凹部の内周面との間の各々に、互
    いに隣接する球体と接触するように配設されている請求
    項5記載のウェーハの研磨装置。
  7. 【請求項7】 複数個の球体が、弾性シートよりも定盤
    の研磨面側に配設されている請求項5又は請求項6記載
    のウェーハの研磨装置。
  8. 【請求項8】 複数個の球体が、弾性シートよりもヘッ
    ド部材の凹部の底面側に配設されている請求項5又は請
    求項6記載のウェーハの研磨装置。
  9. 【請求項9】 ヘッド部材内には、保持プレートをヘッ
    ド部材の凹部から押し出す圧力流体が貯留される空間部
    と、ドレスリングをヘッド部材の凹部から押し出す圧力
    流体が貯留される空間部とが、互いに独立して設けられ
    ている請求項5〜8のいずれか一項記載のウェーハの研
    磨装置。
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