JP3500375B2 - ウェーハの研磨装置 - Google Patents

ウェーハの研磨装置

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JP3500375B2 JP2002008273A JP2002008273A JP3500375B2 JP 3500375 B2 JP3500375 B2 JP 3500375B2 JP 2002008273 A JP2002008273 A JP 2002008273A JP 2002008273 A JP2002008273 A JP 2002008273A JP 3500375 B2 JP3500375 B2 JP 3500375B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェーハの研磨装置
に関し、更に詳細には保持プレートに保持されたウェー
ハの被研磨面を、定盤の研磨面に所定の押圧力で押圧
し、前記ウェーハと定盤とを相対的に運動させてウェー
ハの被研磨面に研磨を施すウェーハの研磨装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置等に使用されるシリコンウェ
ーハを研磨する研磨装置としては、図3及び図4に示す
研磨装置が使用される。図3はウェーハの研磨装置の一
例を説明するための部分断面概略図であり、図4は図3
に示す研磨装置の部分拡大断面図である。図3及び図4
に示す研磨装置では、定盤20の上面に貼着された研磨
布21によって研磨面22が形成されている。かかる研
磨面22に対向して設けられたトップリングTは、駆動
モータ64によってピニオンギア66及び従動ギア68
を介して回転する回転軸28の先端部に設けられてお
り、回転軸28及びトップリングTはシリンダ装置56
によって上下方向に昇降可能に設けられている。更に、
回転軸28内には、貫通孔30が穿設されており、この
貫通孔30には、真空発生源と連通される連結ポート7
4に連結された吸引管18が挿通され、吸引管18と貫
通孔30との間隙は、圧縮空気発生源と連通される連結
ポート76に連結された高圧流体である圧縮空気の連通
路32となっている。
【0003】かかる回転軸28の先端部に設けられたト
ップリングTは、回転軸28に固着されたヘッド部材2
4と、このヘッド部材24に形成された凹部26内に、
一面側が定盤20の研磨面に対向するように収容された
保持プレート10とから成る。この保持プレート10の
下面11は、シリコンウェーハW(以下、単にウェーハ
Wと称する)に当接し、そのウェーハWを吸着して保持
する保持面でもある。かかる保持プレート10には、そ
の下面11(以下、保持面11と称することがある)に
開口する複数の連通孔12が設けられており、連通孔1
2の相互は、図10に示す様に、保持プレート10内部
の連通孔12の上端で水平方向に設けられた連通空間1
4によって連通されている。この連通空間14は、連結
部材16を介して吸引管18に連通されており、真空発
生源を駆動することによって、保持プレート10の保持
面11にウェーハWを真空吸着できる。
【0004】この保持プレート10は、硬質のゴム板材
をドーナツ状に成形した弾性シート38によって、保持
プレート10の保持面11が定盤20の研磨面に対向す
るようにヘッド部材24の凹部26内に吊持されて収容
されている。この際、保持プレート10の凹部26から
の突出高さはhである。この様に、凹部26内に収容さ
れた保持プレート10の外周面10aと凹部26の内周
面24aとの間には、ゴム等により成形されたO―リン
グ状の弾性部材34が、保持プレートの外周面10aと
凹部26の内周面24aとの双方に当接するように配設
されている。このため、保持プレート10の水平方向の
移動を微小範囲内で許容し、ウェーハWが研磨される際
に発生する水平方向の作用力を好適に吸収することがで
きる。更に、この間隙には、保持プレート10に損傷を
与えないようにアセタール樹脂等の樹脂材料によって形
成されたリング状の規制部材36が、凹部26に内嵌し
て挿入されている。この規制部材36によって、保持プ
レート10が凹部26内で所定の範囲内よりも水平方向
に移動しないように、保持プレート10の移動を規制す
る。かかる弾性部材34及び規制部材36によって、保
持プレート10は、水平方向の移動が規制されつつ上下
方向の移動を行うことができる。
【0005】保持プレート10を凹部26内に吊持する
弾性シート38は、その外周縁近傍が凹部26の底面の
内周縁全周に亘って設けられた段部24bの上面に当接
され、ネジ42に固定された固定プレート40によって
挟まれて気密に固定されていると共に、弾性シート38
の内縁全周も、同様にして保持プレート10の上面に気
密に固定されている。このため、弾性シート38と凹部
26の底面との間には、空間部50が形成され、この空
間部50には、圧縮空気の連通路32が接続されてい
る。従って、圧縮空気発生源を駆動して連通路32に圧
縮空気を供給すると、空間部50の圧力が、保持プレー
ト10を凹部26内に収容する方向に付勢する弾性シー
ト38の付勢力よりも高くなると、図5に示す様に、保
持プレート10の凹部26からの突出高さをh(図4)
からh′(図5)と高くできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図3及び図4に示す研
磨装置を用いてウェーハWに研磨を施す際には、ウェー
ハWの被研磨面が定盤20の研磨面22に対向するよう
に、ウェーハWを保持プレート10の保持面11に真空
吸着した後、ウェーハWと定盤20とを相対的に回転さ
せてウェーハWの被研磨面に研磨を施す。その際に、定
盤20の研磨面22に、ウェーハWの被研磨面が所定の
押圧力で当接するように、シリンダ装置56による押圧
力及び空間部50の圧力を調整する。ところで、ヘッド
部材24の凹部26からの保持プレート10の押出量を
制御し易くすべく、弾性シート38を形成する硬質のゴ
ム板材を軟質のゴム板材に変更したところ、空間部50
の圧力が僅かに上昇しても、弾性シート38の伸長が過
大となった。このため、弾性シート38に力が加えられ
た際に、その伸長の程度を適正範囲に規制すべく、図6
(a)に示す様に、布帛状の補強材41によって補強を
施した。しかしながら、布帛状の補強材41は、図6
(b)に示す様に、その経糸41a又は緯糸41bに対
して平行な方向から加えられる力F1 に対する変形量は
少ないが、経糸41a又は緯糸41bに対して斜め方向
から加えられる力F2 に対する変形量が大きくなる。か
かる布帛状の補強材41によって補強された弾性シート
38の伸長の程度も、力が加えられる方向によって異な
る。この様に、力が加えられる方向によって伸長の程度
が異なる弾性シート38によって吊持された保持プレー
ト10も、回転中に加えられる力の方向によって移動方
向に相違が発生する。このため、かかる保持プレート1
0に吸着され且つ所定の荷重が加えられたウェーハWを
回転させて研磨を施す際に、研磨中にウェーハWの重心
と回転中心とが一致しなくなり、研磨後のウェーハWの
端面がテーパ面に形成され易くなることが判明した。
【0007】一方、布帛状の補強材41の繊維密度を高
密度とする程、弾性シート38の伸長程度の方向性を小
さくできるものの、布帛状の補強材41を用いる限り弾
性シート38の伸長程度の方向性は依然として残る。ま
た、布帛状の補強材41の繊維密度を高密度とする程、
弾性シート38を形成するゴム材と布帛状の補強材41
とが剥離し易くなるおそれがある。また、図3及び図4
に示すトップリングTでは、保持プレート10の水平方
向の移動を規制すべく、保持プレート10の外周面とヘ
ッド部材の凹部26の内周面との間に形成された間隙
に、ゴム等により成形されたO―リング状の弾性部材3
4と、アセタール樹脂等の樹脂材料によって形成された
リング状の規制部材36とが配設されている。しかし、
弾性部材34及び規制部材36は、いずれも保持プレー
ト10の凹部26の径方向への移動を許容しているもの
である。このため、図3及び図4に示す研磨装置では、
ウェーハWの研磨中にウェーハWの重心と回転中心とが
不一致状態となり易い。ウェーハWの重心と回転中心と
が不一致状態で研磨が施されると、研磨後のウェーハW
の端面がテーパ面となり易い。更に、弾性部材34及び
規制部材36は、保持プレート10の外周面とヘッド部
材の凹部26の内周面との全周に亘って線状又は面状に
接触しているため、両者の摩擦によって保持プレート1
0の凹部26に対する出入方向の移動をスムーズに行う
ことができない。そこで、本発明の課題は、ヘッド部材
の凹部内に収容する方向に保持プレート等を付勢して吊
持する弾性シートとして、その伸長程度を適性範囲にし
得るように布帛状の補強材で補強された弾性シートを使
用し、保持プレートに保持されて所定の荷重が加えられ
たウェーハに研磨を施す際に、ウェーハの重心と回転中
心との一致状態を保持して研磨を施すことができ、保持
プレート等のヘッド部材の凹部に対する出入方向の移動
をスムーズに行うことのできるウェーハの研磨装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく検討を重ねた結果、ヘッド部材の凹部内に
収容する方向に弾性シートによって付勢されて吊持され
た保持プレートの外周面と凹部の内周面との間に形成さ
れた間隙に、両周面に点接触する球体を配設することに
よって、保持プレートに保持されて所定の荷重が加えら
れたウェーハを移動させて研磨を施す際に、ウェーハの
重心と回転中心との一致状態を保持でき、且つ保持プレ
ートのヘッド部材の凹部に対する出入方向の移動をスム
ーズに行うことができることを見出し、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、保持プレートに保持されたウ
ェーハの被研磨面を、定盤の研磨面に所定の押圧力で押
圧し、前記ウェーハと定盤とを相対的に運動させてウェ
ーハの被研磨面に研磨を施すウェーハの研磨装置におい
て、該ウェーハを保持する保持面が定盤の研磨面に対向
するように、前記保持プレートが収容される凹部が形成
されたヘッド部材と、力の加えられる方向によって伸長
の程度を異にする布帛状の補強材で補強されて伸長の程
度が調整された、前記ヘッド部材の凹部内に収容する方
向に前記保持プレートを付勢して吊持する弾性シート
と、前記弾性シートと前記ヘッド部材の凹部の底面との
間に形成され、前記保持プレートを弾性シートの付勢力
に抗して定盤方向に押し出す圧力流体が貯留される空間
部とを具備し、前記弾性シートが、その布帛状の補強材
が呈する伸長の方向性により、力の加えられる方向によ
って伸長の程度を異にする弾性シートであって、前記ウ
ェーハの研磨の際に、前記弾性シートの伸長の方向性に
起因して発生する保持プレートの前記凹部の径方向への
移動を防止し得るように、前記保持プレートの外周面と
ヘッド部材の凹部の内周面との間に、前記外周面と内周
面との両面に同時に点接触する複数個の球体が、互いに
隣接する球体と接触して前記外周面及び内周面に沿って
配設されていることを特徴とするウェーハの研磨装置に
ある。
【0009】かかる本発明において、複数個の球体を、
弾性シートよりも定盤の研磨面側に配設することによっ
て、保持プレートとヘッド部材の凹部とのガタを可及的
に少なくでき、保持プレートのヘッド部材の凹部に対す
る出入方向の移動を更に一層スムーズとすることができ
る。また、この複数個の球体を、弾性シートよりもヘッ
ド部材の凹部の底面側に配設することによって、定盤の
研磨面に滴下される研磨液等に球体が汚されることを防
止できる。
【0010】本発明に係るウェーハの研磨装置によれ
ば、ヘッド部材の凹部内に収容する方向に保持プレート
を付勢して吊持する弾性シートとして、布帛状の補強材
で補強された弾性シートを用いるため、所定の力によっ
て伸長される伸長量を適正範囲内とすることができる。
しかし、布帛状の補強材は、力の加えられる方向によっ
て伸長の程度を異にする伸長の方向性を呈する。このた
め、かかる布帛状の補強材で補強された弾性シートも、
力の加えられる方向によって伸長の程度を異にする伸長
の方向性を呈する。この様に、伸長の方向性を呈する弾
性シートで吊持されている保持プレートは、ウェーハの
研磨の際に、ヘッド部に形成された凹部の径方向に移動
し、ウェーハの重心と回転中心とが不一致状態となり、
研磨後のウェーハの端面がテーパ面となり易い。この
点、本発明では、弾性シートによってヘッド部材の凹部
内に収容された保持プレートの外周面とヘッド部材の凹
部の内周面との間に、各部材の外周面と内周面との両面
に同時に点接触する複数個の球体が、互いに隣接する球
体と接触して前記外周面及び内周面に沿って配設され
いるため、ウェーハの研磨の際に、弾性シートの伸長の
方向性に起因して発生する保持プレートのヘッド部材に
形成された凹部の径方向への移動を防止できる。その結
果、ウェーハの研磨の際に、ウェーハの重心と回転中心
との一致状態を保持できる。更に、間隙を形成する各部
材の外周面と内周面との接触を点接触とする球体によっ
て、保持プレートのヘッド部材の凹部に対する出入方向
の移動をスムーズに行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係るウェーハの研磨装置
に用いるトップリングを図1に示す。図1に示すトップ
リングTは、図3に示す研磨装置に用いられ、図4に示
すトップリングTと同一部材については同一番号を付し
て詳細な説明を省略する。図1に示すトップリングTで
は、ヘッド部材24の凹部26内に収容する方向に保持
プレート10を付勢して吊持する弾性シート38とし
て、図6(a)に示す様に、布帛状の補強材41で補強
された弾性シート38を用いている。かかる布帛状の補
強材41は、図6(b)に示す様に、力の加えられる方
向によって伸長する程度が異なる伸長の方向性を有す
る。このため、布帛状の補強材41で補強された弾性シ
ート38は、所定の力が加えられると適正範囲内で容易
に伸長するものの、力の加えられる方向によって伸長す
る程度が異なる伸長の方向性を有する。この様に、伸長
の方向性を有する弾性シート38によってヘッド部材2
4の凹部26内に吊持された保持プレート10に、弾性
シート38が伸長し易い方向、例えば凹部26の径方向
から力が加えられたとき、図3及び図4に示すトップリ
ングTの保持プレート10は、弾性シート38が伸長し
た凹部26の径方向に移動する。
【0012】この点、図1に示すトップリングTでは、
保持プレート10の外周面10aとヘッド部材24の凹
部26の内周面24aとの間に、外周面10aと内周面
24aとの両面に同時に点接触するように、鋼材によっ
て形成された複数個の球体9,9・・が配設されてい
る。更に、球体9,9・・は、外周面10a及び内周面
24aに沿って、互いに隣接する球体9が接触する状態
で配設されている。この様に、保持プレート10は、ヘ
ッド部材24の凹部26の内周面24aとの間に配設さ
れた球体9,9・・によって、凹部26の径方向の位置
決めが為されている。このため、保持プレート10に凹
部26の径方向から力が加えられても、保持プレート1
0の凹部26の径方向への移動は球体9,9・・によっ
て阻止される。一方、球体9,9・・と保持プレート1
0の外周面10aとは点接触であるため、保持プレート
10は凹部26に対する出入方向には容易に移動でき
る。このため、空間部50の圧力を調整することによっ
てヘッド部材24から突出する保持プレート10の突出
高さを容易に調整できる。また、ウェーハWの研磨中に
発生する定盤20の上下方向の微小なうねり(ローリン
グ)に対しても、保持プレート10は容易に対応でき
る。更に、球体9,9・・が配設されている位置は、弾
性シート38よりも保持プレート10の保持面11側で
あるため、保持プレート10が凹部26に対して出入方
向に移動する際に、保持プレートは更にスムーズに移動
できる。但し、図1に示すトップリングTでは、球体
9,9・・が弾性シート38よりも保持プレート10の
保持面11側に配設されているため、定盤20の研磨面
22に滴下される研磨液等の影響を受けるおそれがあ
る。この場合、球体9をステンレスやチタン等の腐蝕さ
れ難い金属で形成してもよく、アクリル等の硬く且つ耐
薬品性を有する樹脂によって形成してもよい。
【0013】図1に示すトップリングTでは、球体9,
9・・を弾性シート38よりも保持プレート10の保持
面11側に配設しているが、図2に示す様に、球体9,
9・・を弾性シート38よりも凹部26の底面側に配設
してもよい。この球体9,9・・も、保持プレート10
の外周面10aとヘッド部材24の凹部26の内周面2
4aとの間に、外周面10aと内周面24aとの両面に
同時に点接触するように配設されている。更に、球体
9,9・・は、外周面10a及び内周面24aに沿っ
て、互いに隣接する球体9が接触する状態で配設されて
いる。この様に、球体9,9・・を弾性シート38より
も凹部26の底面側に配設することによって、定盤20
の研磨面22に滴下される研磨液等の影響を回避でき
る。この場合、弾性シート38を凹部26の開口端近傍
とすることによって、保持プレート10の移動をスムー
ズに行うことができる。
【0014】図2に示すトップリングTにおいても、図
3及び図4に示すトップリングTと同一部材について
は、同一番号を付して詳細な説明を省略した。但し、真
空発生源と連通される連結ポート74に連結された吸引
管18は、ヘッド部材24内に形成された管路23に接
続され、管路23は保持プレート10と凹部26の底面
との間に形成された空間部50内に設けられたフレキシ
ブル配管25を介して、保持プレート10内に形成され
た連通空間14に接続されて真空吸引手段を構成する。
かかる真空吸引手段によって、保持プレート10の保持
面11にウェーハWを真空吸着できる。また、圧縮空気
発生源と連通される高圧源連結ポート76に連結された
高圧流体である圧縮空気の連通路32は、吸引管18と
別配管に形成されて回転軸28内に挿通され、ヘッド部
材24の凹部26の底面に開口されて空間部50内に圧
縮空気の供給手段を構成する。この連通路32は、空間
部50に貯留された圧縮空気を外部に排出する排出路で
もある。かかる圧縮空気の供給手段によって、空間部5
0内の圧力を調整することにより、保持プレート10を
ヘッド部材24の凹部26に対して出入方向に移動する
ことができる。図2に示すトップリングTでは、球体
9,9・・が弾性シート38よりも凹部26の底面側に
配設されているため、空間部50に供給される圧縮空気
中の水分の影響を受けるおそれがある。この場合、球体
9をステンレスやチタン等の腐蝕され難い金属で形成し
てもよく、アクリル等の硬く且つ耐薬品性を有する樹脂
によって形成してもよい。
【0015】図1又は図2に示すトップリングTが装着
された図3に示す研磨装置では、ウェーハWの被研磨面
が定盤20の研磨面22に対向するように、真空吸着手
段を駆動してウェーハWを保持プレート10の保持面1
1に真空吸着した後、ウェーハWと定盤20とを相対的
に回転させてウェーハWの被研磨面に研磨を施す。その
際に、定盤20の研磨面22に、ウェーハWの被研磨面
が所定の押圧力で当接するように、シリンダ装置56に
よる押圧力又は空間部50の圧力を調整する。かかる研
磨装置による研磨の際に、トップリングTの保持プレー
ト10には、ヘッド部材24の凹部26の径方向から力
が加えられるが、球体9,9・・によって保持プレート
10の凹部26の径方向への移動を阻止でき、ウェーハ
Wの重心と回転中心との一致状態を保持して研磨でき
る。その結果、ウェーハWに均一研磨を施すことができ
る。尚、図1及び図2に示すトップリングTでは、保持
プレート10の保持面11にウェーハWを真空吸着によ
って吸着するようにしていたが、水や接着剤によって保
持面11に貼着してもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明に係る研磨装置によれば、保持プ
レートにウェーハを保持して研磨する際に、保持プレー
トの径方向への移動を防止できる。このため、ウェーハ
の研磨の際に、ウェーハの重心と回転中心との一致状態
を保持して研磨でき、研磨後のウェーハの平坦度を向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウェーハの研磨装置に使用される
トップリングの一例を説明する断面図である。
【図2】本発明に係るウェーハの研磨装置に使用される
トップリングの他の例を説明する断面図である。
【図3】ウェーハの研磨に使用される研磨装置の概略を
説明する部分断面図である。
【図4】図3に示す研磨装置に使用されるトップリング
を説明する拡大断面図である。
【図5】図4に示すトップリングで使用される弾性シー
トの作用効果を説明する断面図である。
【図6】弾性シートの構造及び布帛状の補強材の構造を
説明する説明図である。
【符号の説明】
9 球体 10 保持プレート 10a 保持プレート10の外周面 20 定盤 24 ヘッド部材 24a 凹部26の内周面 26 凹部 32 圧縮空気の連通路 38 弾性シート 41 布帛状の補強材 43,50 空間部 T トップリング W ウェーハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−9712(JP,A) 特開2000−127024(JP,A) 特開2000−299301(JP,A) 特開 平10−44029(JP,A) 特開 平11−333710(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 37/04 H01L 21/304

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持プレートに保持されたウェーハの被
    研磨面を、定盤の研磨面に所定の押圧力で押圧し、前記
    ウェーハと定盤とを相対的に運動させてウェーハの被研
    磨面に研磨を施すウェーハの研磨装置において、 該ウェーハを保持する保持面が定盤の研磨面に対向する
    ように、前記保持プレートが収容される凹部が形成され
    たヘッド部材と、 力の加えられる方向によって伸長の程度を異にする布帛
    状の補強材で補強されて伸長の程度が調整された、前記
    ヘッド部材の凹部内に収容する方向に前記保持プレート
    を付勢して吊持する弾性シートと、 前記弾性シートと前記ヘッド部材の凹部の底面との間に
    形成され、前記保持プレートを弾性シートの付勢力に抗
    して定盤方向に押し出す圧力流体が貯留される空間部と
    を具備し、 前記弾性シートが、その布帛状の補強材が呈する伸長の
    方向性により、力の加えられる方向によって伸長の程度
    を異にする弾性シートであって、 前記ウェーハの研磨の際に、前記弾性シートの伸長の方
    向性に起因して発生する保持プレートの前記凹部の径方
    向への移動を防止し得るように、前記保持プレートの外
    周面とヘッド部材の凹部の内周面との間に、前記外周面
    と内周面との両面に同時に点接触する複数個の球体が、
    互いに隣接する球体と接触して前記外周面及び内周面に
    沿って配設されていることを特徴とするウェーハの研磨
    装置。
  2. 【請求項2】 複数個の球体が、弾性シートよりも定盤
    の研磨面側に配設されている請求項1記載のウェーハの
    研磨装置。
  3. 【請求項3】 複数個の球体が、弾性シートよりもヘッ
    ド部材の凹部の底面側に配設されている請求項1又は請
    求項2記載のウェーハの研磨装置。
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