JP3977037B2 - 四辺形基板の研磨装置 - Google Patents
四辺形基板の研磨装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3977037B2 JP3977037B2 JP2001240046A JP2001240046A JP3977037B2 JP 3977037 B2 JP3977037 B2 JP 3977037B2 JP 2001240046 A JP2001240046 A JP 2001240046A JP 2001240046 A JP2001240046 A JP 2001240046A JP 3977037 B2 JP3977037 B2 JP 3977037B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polishing
- substrate
- guide ring
- quadrilateral
- polishing head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、四辺形の基板を研磨し平坦化する研磨装置に関するものであり、特に半導体製造装置に使用される四辺形のフォトマスク基板を化学的、機械的に研磨し平坦化する研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスに使用される基板は円盤形状であり、当該基板を研磨する研磨装置は、回転する研磨盤と、研磨対象物である基板を下面に保持し研磨盤に押し付ける研磨ヘッドと、研磨中に基板が研磨ヘッドの下面から外れないように基板の研磨盤上の動きを規制するリング形状のガイドリングと、研磨盤に砥液を供給する砥液供給ノズルとを具備する。砥液は、例えばアルカリ溶液に微粒子からなる砥粒を懸濁したものを用い、アルカリによる化学研磨作用と、砥粒による機械的研磨作用との複合作用によって基板を研磨し、基板の表面を平坦に仕上げる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の研磨装置においては、研磨される基板の形状は円盤形状であり、研磨装置は、円盤形状基板の研磨に適し、円盤形状基板の表面の平坦度を向上させるように構成されていた。しかし、半導体デバイスに限らず、フォトマスク基板やディスプレイパネル等の四辺形の基板の表面の平坦度も要求が高まっており、四辺形の基板の表面を化学的、機械的研磨によって平坦度よく仕上げる必要が生じた。
特に、図6に示すように四辺形基板では、四辺形基板の外周形状に内接する円の内側は面の均一性がよいが、角部の過研磨という問題が生じ、仕上げの平坦度はよくなかった。
【0004】
そこで本発明は、四辺形の基板の表面を平坦度よく仕上げることのできる研磨装置、特に基板の角部の過研磨を軽減することのできる化学的、機械的研磨による研磨装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による四辺形基板の研磨装置1は、例えば図1、図2および図3に示すように、外周が四辺形に形成された基板Wを研磨する研磨装置1において;基板Wの被研磨面W3を研磨する研磨面39Aを有する研磨盤38と;基板Wを保持して研磨面39Aに押し付ける研磨ヘッドとを備え;研磨ヘッド21は、基板Wの外周四辺形より僅かに大なる四辺形の開口30が形成され、基板Wとは独立に研磨面39Aに向けて押圧可能に構成されたガイドリング23を有し;さらに、ガイドリング23を研磨面39Aに向けて押圧する圧力流体を供給する第1の圧力流体供給ライン36と;基板Wを研磨面39Aに押し付ける圧力流体を供給する第2の圧力流体供給ライン62とを備え;ガイドリング23は、開口30の四辺形の各辺毎のセグメント24に分割され、各セグメント24は互いに独立して動作可能に構成され、さらにガイドリング23の外周が基板Wの対角線を直径とする円を包含するよう構成される。
【0006】
このように構成すると、研磨ヘッド21が基板Wの外周四辺形より僅かに大なる四辺形の開口30を備えるので、開口30に基板Wを安定して収納し、研磨することができる。さらにガイドリング23が、基板Wとは独立に研磨盤38に向けて押圧可能に構成されているので、過研磨の発生をガイドリングの部分に、より集中させることができ、基板Wの角部の過研磨をさらに緩和することができるので、研磨対象物である基板Wの平坦度を向上させることができる。ガイドリング23を基板Wとは独立に上下動可能であり、研磨盤38の被研磨面W3に直角な方向、すなわち基板Wが研磨されている場合は基板Wの被研磨面W3に直角な方向に移動するようにするとよい。
【0007】
外周が基板Wの対角線を直径とする円を包含するよう構成されたガイドリング23を備えるので、基板Wとガイドリング23とを一枚の基板のように研磨し過研磨を主としてガイドリング23の部分に発生させることができる。よって基板Wの角部の過研磨を緩和することができ、研磨対象物である基板Wの平坦度をさらに向上させることができる。なお、包含するとは、ガイドリング23の外周が全て前記円上かそれよりも外側にあればよい。
【0008】
ガイドリング23は、開口30の四辺形の各辺毎のセグメント24に分割され、各セグメント24は互いに独立して動作可能に構成されているので、各セグメント24は、他のセグメント24の動作の影響が排除されて動作し、研磨による基板Wのうねりの解消度が向上し、また研磨後の平坦度が向上する。すなわち、例えば、基板Wの研磨速度が大きい箇所に隣接するセグメント24と、研磨速度が小さい箇所に隣接するセグメント24と、または基板Wのそり上がっている辺に隣接するセグメント24と、そりが生じていない辺に隣接するセグメント24を互いに影響を受けずに独立に動作させることができるので、研磨による基板Wのうねりの解消度を向上させ、研磨後の平坦度を向上させることができる。
【0009】
四辺形基板の研磨装置1は、例えば図1、図2および図3に示すように、外周が四辺形に形成された基板Wを研磨する研磨装置1において;基板Wの被研磨面W3を研磨する研磨面39Aを有する研磨盤38と;基板Wを保持して研磨面39Aに押し付ける研磨ヘッドとを備え;研磨ヘッド21は、基板Wの外周四辺形より僅かに大なる四辺形の開口が形成され、基板Wとは独立に研磨面39Aに向けて押圧可能に構成されたガイドリング23を有し;さらに、ガイドリング23を研磨面39Aに向けて押圧する圧力流体を供給する第1の圧力流体供給ライン36と;基板Wを研磨面39Aに押し付ける圧力流体を供給する第2の圧力流体供給ライン62とを備え;ガイドリング23が、外周が基板Wの対角線を直径とする円を包含するものであってもよい。
【0011】
請求項2に係る発明による四辺形基板の研磨装置1は、例えば図1、図2および図3に示すように、請求項1に記載の四辺形基板の研磨装置1において、第1の圧力流体供給ライン36が供給する圧力流体が、各セグメント24を各セグメント24毎に独立した押圧力で研磨面39Aに向けて押圧できる。
【0012】
このように構成するとガイドリング23は、複数のセグメント24に分割され、各セグメント24はそれぞれ互いに独立に研磨面39Aに対して押圧可能であるので、各セグメント24は、他のセグメント24の押圧の影響が排除されて押圧され、研磨による基板Wのうねりの解消度が向上し、また研磨後の平坦度が向上する。
四辺形基板の研磨装置1は、例えば図1、図2および図3に示すように、各セグメント24を押圧する押圧力は、各セグメント24毎に独立して変更可能に構成されているようにしてもよい。
各セグメント24を押圧する押圧力は、各セグメント24毎に独立して変更可能に構成されているので、各セグメント24を押圧する押圧力を各セグメント24毎に独立して各セグメント24に適するように変更させることができ、研磨による基板のうねりの解消度を向上させ、また研磨後の平坦度が向上させることができる。例えば、基板Wの研磨速度を大きくしたい箇所に隣接するセグメント24の押圧力を強くするとよい。また、例えば、基板Wのそり上がっている辺に隣接するセグメント24の押圧力を強くし、そりが生じていない辺に隣接するセグメント24の押圧力を弱くするとよい。
【0013】
請求項3に係る発明による四辺形基板の研磨装置1は、例えば図1、図2および図3に示すように、請求項1または請求項2に記載の四辺形基板の研磨装置1において、研磨ヘッド21は、基板Wの裏面W1を保持する保持面29を有し;保持面29は、基板Wを保持するために基板Wの主として外周部のみと接触するように配置された弾性リング50を有する。
【0014】
保持面29は、基板Wを保持し、または基板Wに押付力を与えるために基板Wの主として外周部のみと接触するように配置された弾性リング50を有するので、基板Wの裏面W1の形状の平面からのずれ、水平面からの傾きを弾性リング50により吸収する。よって、弾性リング50、保持面29、基板Wの裏面W1により画成された空間43を確実にシールすることができ、保持面29で確実に基板Wを保持し、基板Wを押し付けることができる。
【0015】
裏面とは、基板の、研磨しようとする被研磨面とは反対側の面をいう。弾性リング50は、断面を凸形状とし、凸形の出っ張った部分が基板Wに接触するように形成するのが好ましい。このようにすると基板Wの裏面W1の形状の平面からのずれ、水平面からの傾きをより確実に吸収し、空間43をより安定してシールすることができる。弾性リング50の内側に形成された空間43は、典型的には真空排気源49と圧縮空気源42とに接続を切り換えることが可能に構成されているので、基板Wの保持、取り外し、押付けが可能である。弾性リング50の材質は典型的にはゴム、但し軟質樹脂であってもよい。主として外周のみ接触とは、実質的に外周で接触していればよく、内側に名目的な接触部がある場合も含む。
【0016】
請求項4に係る発明による四辺形基板の研磨装置1は、例えば図1、図2および図3に示すように、請求項3に記載の四辺形基板の研磨装置1において、弾性リング50の内側に空間43が形成され、該空間43に圧力流体を供給し、あるいは該空間43を真空にするように構成されている。
【0017】
空間43を真空にすることにより、基板Wを保持面29に確実に保持し、空間43に圧力流体を供給することにより、基板Wを研磨盤38に押し付け、あるいは基板Wを保持面29から取り外すことができる。
【0018】
四辺形基板の研磨装置は、例えば図1、図3に示すように、外周が四辺形に形成された基板Wを研磨面39Aに押圧して、基板Wと研磨面39Aとを互いに相対運動させて基板Wを研磨するよう構成された研磨装置1において;基板Wを保持する研磨ヘッド21を備え;研磨ヘッド21が、研磨ヘッド21に対し上下動可能に取り付けられたガイドリング23を有し;ガイドリング23の外周が、基板Wの対角線を直径とする円を包含するようにしてもよい。
【0019】
このように構成すると、研磨ヘッド21が、研磨ヘッド21に対し上下動可能に取り付けられたガイドリング23を有し、ガイドリング23の外周が、基板Wの対角線を直径とする円を包含するので、基板とガイドリング23とを一枚の基板のように研磨することができ、さらに過研磨をガイドリング23の部分に発生させ、基板Wの角部の過研磨を緩和することができるので、研磨対象物である基板Wの平坦度が向上する。
【0020】
四辺形基板の研磨装置1は、例えば図1、図3に示すように、ガイドリング23が研磨面39Aに対して、基板Wの押圧とは独立して押圧可能としてもよい。
【0021】
ガイドリング23が研磨面39Aに対して、基板Wの押圧とは独立して押圧可能であるので、過研磨の発生をガイドリング23の部分に、より集中させるようにガイドリング23を押圧することができる。よって、基板Wの角部の過研磨をさらに緩和することができ、基板Wの平坦度をさらに向上させることができる。
【0022】
四辺形基板の研磨装置1は、例えば図1、図3に示すように、ガイドリング23が複数のセグメント24に分割され、セグメント24はそれぞれ独立に研磨面39Aに対して押圧可能としてもよい。
【0023】
ガイドリング23は、複数のセグメント24に分割され、各セグメント24はそれぞれ互いに独立に研磨面39Aに対して押圧可能であるので、各セグメント24は、他のセグメント24の押圧の影響が排除されて押圧され、研磨による基板Wのうねりの解消度が向上し、また研磨後の平坦度が向上する。
【0024】
上記目的を達成するために、請求項5に係る発明による四辺形基板の研磨装置1は、例えば図1、図3に示すように、外周が四辺形に形成された基板Wを研磨面39Aに押圧して、基板Wと研磨面39Aとを互いに相対運動させて基板Wを研磨するよう構成された研磨装置1において;基板Wを保持する研磨ヘッド21を備え;研磨ヘッド21が、研磨ヘッド21に対し上下動可能に取り付けられたガイドリング23を有し;ガイドリング23が、各基板Wの各辺に対応する4つのセグメント24に分割され、前記各セグメントごとに独立した押圧力で前記研磨面に押圧できる。
【0025】
このように構成すると、研磨ヘッド21が、研磨ヘッド21に対し上下動可能に取り付けられたガイドリング23を有し、ガイドリング23が、複数のセグメント24に分割されているので、各セグメント24は、他のセグメント24の動作の影響が排除されて上下動し、研磨による基板Wのうねりの解消度が向上し、また研磨後の平坦度が向上する。典型的には、分割された各セグメント24全てが研磨ヘッド21に対し上下動可能である。
【0027】
ガイドリング23が、基板Wの各辺に対応する4つのセグメント24に分割されているので、研磨中におけるセグメント24間の影響の分離を、確実に行うことができる。
【0029】
各セグメント24を、互いに独立した押圧力で研磨面39Aに押圧できるので、各セグメント24は、他のセグメント24の押圧の影響が排除され、研磨による基板Wのうねりの解消度が向上し、また研磨後の平坦度が向上する。
【0030】
四辺形基板の研磨装置1は、例えば図1、図3に示すように、外周が四辺形に形成された基板Wを研磨面39Aに押圧して、基板Wと研磨面39Aとを互いに相対運動させて基板Wを研磨するよう構成された研磨装置において;基板Wの裏面W1の主として外周部のみと接触するように配置された弾性リング50を有する、基板Wの裏面W1を保持する保持面29と;弾性リング50の内側の空間43に圧力流体を供給し、空間43内の空気を真空に引く供給ライン62を備えるようにしてもよい。
【0031】
このように構成すると、基板Wの裏面の主として外周部のみと接触するように配置された弾性リング50を有する、基板Wの裏面を保持する保持面29と、弾性リング50の内側の空間43に圧力流体を供給し、空間43内の空気を真空に引く供給ライン62を備えるので、基板Wの裏面W1の形状の平面からのずれ、水平面からの傾きを弾性リング50により吸収し、弾性リング50の内側の空間を、確実にシールすることができる。よって、供給ライン62によって空間43内の空気を真空に引いて、保持面29に基板Wを確実に保持することができ、あるいは供給ライン62によって空間43に圧力流体を供給し、基板Wを研磨面39Aに確実に押圧し、または基板Wを保持面29から取り外すことができる。
【0032】
四辺形基板の研磨装置1は、例えば図1、図3に示すように、弾性リング50が、先端に丸みが形成されたV字の断面形状を有するようにしてもよい。
【0033】
弾性リング50が先端に丸みが形成されたV字の断面形状を有するので、弾性リング50の先端が基板Wに接触したとき、先端が安定して変形し、弾性リング50と基板Wとの接触面積を小さくするので、空間43を確実にシールすることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符号を付し、重複した説明は省略する。
【0035】
図1は、本発明の実施の形態に係る研磨装置1(図3参照)に用いる研磨ヘッド21の断面図、図2は同底面図である。図1、図2を参照して、研磨ヘッド21の構成、その周辺部品の構成を説明する。研磨ヘッド21は、研磨ヘッド本体22、ガイドリング23、外周部材25を具備する。
【0036】
研磨ヘッド本体22の下側外周部には、セグメントとしての4個のガイドリング部材24からなるガイドリング23が配置され、研磨ヘッド本体22の上部外周側面26およびガイドリング部材24のそれぞれの外周側面27に接触して覆う環状の外周部材25が配置されている。外周部材25の外周形状は角の丸い正四辺形である。研磨ヘッド本体22およびガイドリング23は、研磨対象物たる四辺形の基板としての、正四辺形(正方形)のフォトマスク基板W(図1中、2点鎖線にて表示)を後述のように吸着して収納して保持する。この状態で、研磨ヘッド本体22の保持面としての下面29がフォトマスク基板Wの裏面W1に直接対向し、ガイドリング部材24の内周側面28がフォトマスク基板Wの側面W2に直接対向している。
【0037】
なお、フォトマスク基板Wは、シリコン基板、液晶基板であってもよく、そのときは、ガイドリング23の材質は、一般に高分子材料やセラミック材料が用いられ、例えばPPS等の硬化プラスチックとする。フォトマスク基板Wの材質は石英ガラスである。ガイドリング23の材質は、好ましくはフォトマスク基板Wに類似した石英ガラスである。
【0038】
図1中、ガイドリング23の外形は、角が丸い正四辺形としているが、円形としてもよい。こうするとフォトマスク基板Wとガイドリング23とが一枚の基板のように研磨されるのでフォトマスク基板Wの角部の過研磨の軽減がより図れるので好ましい。
【0039】
研磨ヘッド21の図1中、鉛直方向下側には、研磨盤38(図3)が位置し、研磨盤38の上面には研磨布39(図3)が貼り付けられ、研磨布39にフォトマスク基板Wの被研磨面W3が接触するよう構成されている。研磨布39の、フォトマスク基板Wの被研磨面W3と接触する面が、研磨面39A(図3)である。
【0040】
ガイドリング部材24の内周側面28は、正四辺形の開口30のそれぞれの辺を形成し、開口30の正四辺形は、フォトマスク基板Wの外周正四辺形より僅かに大きく形成されている。また、ガイドリング23は、フォトマスク基板Wの対角線(長さD1)を直径とする円63を包含する大きさに形成されている(図4参照)。なお、表現を変えれば、ガイドリング23は開口30の四辺形の各辺毎に4個のガイドリング部材24に分割されているということもできる。フォトマスク基板Wの対角線の長さは、フォトマスク基板Wの外周形状に外接する外接円の直径と言いかえてもよい。すなわち、ここで対角線の長さとは、四辺形のフォトマスク基板Wの角部に面取りが施してあったり丸みを付けてある場合は、相対する面取りの角同士を結ぶ線の長さ、あるいは相対する丸みの頂点同士を結ぶ線の長さを言うものとする。
【0041】
ガイドリング部材24は、図1中、その上部に上部部材31を有し、上部部材31は、研磨ヘッド本体22の下部外周側面53に形成された凹部32に部分的に挿入されている。各ガイドリング部材24は、研磨ヘッド21に対し上下動可能に凹部32に挿入されている。上部部材31の凹部32に挿入した部分に、研磨ヘッド本体22を貫通して打ち込んだガイドリング部材24の回り止め用のピン60が係合している。研磨ヘッド本体22の中間下面33には、円柱形状に凹んだ4個の空間部34が形成され、各空間部34は、各ガイドリング部材24の上部部材31の上側に位置し、かつ上部部材31の長手方向の中央部に位置している。
【0042】
各空間部34は上部に各空気供給ノズル35を有し、各空気供給ノズル35は各空気供給ライン36に接続され、各空気供給ライン36は、締め切り手段である各バルブV1(図3参照)、制御手段である各第1エアレギュレータR1(図3参照)を介して圧力流体としての圧縮空気を供給する圧縮空気源42(図3参照)に接続されている。各空間部34の圧力は、各第1エアレギュレータR1によって独立に制御され、独立に変更可能である。よって、各ガイドリング部材24を、それぞれ独立して、またフォトマスク基板Wとは独立して、研磨面39A(図3参照)に対して押圧可能である。
【0043】
空間部34にはシール部材37が挿入され、空間部34をシールし空間部34の圧力を維持している。シール部材37は空間部34内部で図1中、上下に移動が可能であり、シール部材37は空間部34の圧力により図1中、下側に押されガイドリング部材24の上部部材31を押すので、ガイドリング部材24は、研磨盤38すなわち研磨布39、研磨面39Aに向けて押圧される。
【0044】
研磨ヘッド本体22の下面29は、形状がフォトマスク基板Wとほぼ同じ大きさの正四辺形であり、フォトマスク基板Wを保持する下面29の外周部には環状の溝40が形成され、溝40には弾性リングとしての環状のゴム材50(図2中、2点鎖線にて表示、外周はフォトマスク基板Wの外周と一致するように示されている。)がはめ込まれている。ゴム材50が、溝40にはめ込まれた状態で、下面29からゴム材50の凸部44が突出し、凸部44が研磨対象物であるフォトマスク基板Wの裏面W1に接触する。下面29、ゴム材50の凸部44、フォトマスク基板Wの裏面W1は、空間としての空間部43を画成する。
【0045】
研磨ヘッド本体22には、空間部43に連通する第2空気供給ノズル41が形成され、第2空気供給ノズル41は、供給ラインとしての第2空気供給ライン62に接続されている。第2空気供給ライン62は、第2バルブV2(図3参照)、第2エアレギュレータR2(図3参照)を介して圧縮空気源42(図3参照)に接続され、バルブV0(図3参照)を介して真空排気源49(図3参照)に接続されている。バルブV0を閉と第2バルブV2を開にした状態で空間部43の圧力は、第2エアレギュレータR2によって所定の圧力に制御されるので、この圧力によりフォトマスク基板Wは研磨盤38に向かって押し付けられる。また、第2バルブV2を閉とした状態で、バルブV0を開とすることで、空間部43が真空となりフォトマスク基板Wが、下面29に吸着される。
【0046】
ゴム材50は、シリコンゴム、フッ素ゴム等から形成され、先端に丸みが形成されたV字の断面形状の凸部44を有する。凸部44の断面形状を先端に丸みが形成されたV字型としたので、フォトマスク基板Wが研磨盤38上で完全に水平でなくても、ゴム材50とフォトマスク基板Wの裏面W1との接触面積を最小にし、かつ空間部43を安定してシールし、空間部43内の圧力を保持することができる。
【0047】
研磨ヘッド本体22には、純水供給ライン46に接続された純水供給ノズル45が形成され、各ガイドリング部材24の上部部材31、研磨ヘッド本体22の凹部32に純水を供給し、ガイドリング部材24の周囲の隙間に入り込んだ砥液等を洗い流すことができる。純水供給ライン46は、純水バルブV4(図3参照)、純水レギュレータR4(図3参照)を介して純水供給源47(図3参照)に接続されている。純水レギュレータR4によって純水の供給圧力は、所定の圧力に制御され、または供給量が所定の量に制御される。
【0048】
研磨ヘッド21は、セラミックス製のベアリングボール3を介して研磨ヘッド軸2に接続されている。研磨ヘッド軸2の下部には、外周部に切り欠き54、外周部近傍に貫通孔55を有するフランジ部56が形成され(図1中の部品56の平面図参照)、この切り欠き54に研磨ヘッド本体22に打ち込まれた第1ピン57が係合し、切り欠き54からこの係合する第1ピン57にトルクの伝達が可能なように構成され、研磨ヘッド軸2から研磨ヘッド21にトルクが伝達される。貫通孔55には、研磨ヘッド本体22にねじ込まれた鍔付きの第2ピン58が挿入され、フランジ部56と第2ピン58の鍔の間に圧縮バネ59が掛け渡され、圧縮バネ59のバランスにより研磨ヘッド軸2が鉛直に保たれている。
【0049】
なお、研磨ヘッド本体22の中間下面33に凹んで形成された空間部34は、円柱形状で4個形成され、ガイドリング部材24の上部部材31の上側に位置し、かつ上部部材31の長手方向の中央部に位置しているとして説明した。
しかし、図5に二点差線にて示すように、断面形状が細長い長方形である空間部34Aとしてもよいし、または個数がガイドリング部材24あたり3個、合計12個の空間部34Bとしてもよい。空間部34Bの個数はガイドリング部材24あたり2個(図中、中央部の1個を除く)、合計8個であってもよい。
【0050】
図3は、研磨ヘッド21を用いた研磨装置1の構成を示す概念図である。図3を参照し、適宜図1、図2を参照して、研磨装置1の構成を説明する。研磨装置1は、研磨ヘッド21、ベアリングボール3、研磨ヘッド軸2、研磨盤38、研磨布39、第1空気供給ライン36、第2空気供給ライン62、第1エアレギュレータR1、第2エアレギュレータR2、純水供給ライン46、純水レギュレータR4を備える。研磨装置1は、さらに研磨ヘッド固定部材4、連結軸48、エアシリンダ5、ピストン14、第3空気供給ライン51、第3エアレギュレータR3、回転筒6、タイミングプーリ7、タイミングベルト8、タイミングプーリ10、モータ9、砥液供給ノズル13等を備える。
【0051】
前述のように研磨ヘッド21は、ベアリングボール3を介して研磨ヘッド軸2に係合されている。研磨ヘッド軸2は、研磨ヘッド固定部材4に昇降及び回転自在に図示しない軸受を介して係合され、連結軸48、連結棒61を介してエアシリンダ5内のピストン14に連結されいる。エアシリンダ5は、第3空気供給ライン51に接続されている。第3空気供給ライン51は、第3バルブV3、第3エアレギュレータR3を介して圧縮空気源42に接続される。エアシリンダ5の圧力は、第3エアレギュレータR3によって所定の圧力に制御される。
【0052】
エアシリンダ5の圧力によって、ピストン14は上下動し、ピストン14の上下動により、連結軸48、研磨ヘッド軸2は、連結棒61を介し上下動し、研磨ヘッド21の下面に保持されたフォトマスク基板Wを研磨盤38から離し、あるいは研磨盤38向かって押し付ける。また、研磨ヘッド21の上面と研磨ヘッド軸2の下端面は、ベアリングボール3を収容するボール軸受を形成しており、研磨ヘッド21はベアリングボール3を介して研磨盤38に対してまた研磨布39に対してベアリングボール3を中心に傾動可能になっている。なお、ベアリングボール3は研磨ヘッド軸2の中心に位置する。
【0053】
また、研磨ヘッド軸2には回転筒6が取り付けられており、回転筒6はその外周にタイミングプーリ7を備えている。そして、タイミングプーリ7は、タイミングベルト8を介して、研磨ヘッド固定部材4に固定されたモータ9に設けられたタイミングプーリ10に接続されている。したがって、モータ9を回転駆動することによって、タイミングベルト8およびタイミングプーリ7を介して回転筒6および研磨ヘッド軸2が一体に回転し、研磨ヘッド軸2の回転により研磨ヘッド21が回転する。また、研磨ヘッド固定部材4の一端は、揺動軸64により支持され、揺動自在となっている。なお、連結軸48へは、研磨ヘッド軸2からの回転は伝達されない。
【0054】
次に、図1、図2および図3を参照して、研磨装置1の作用を説明する。上記構成の研磨装置1において、研磨ヘッド21の下面29に形成された開口30にフォトマスク基板Wを収納し、バルブV0を開とし、空間部43の圧力を真空とし、フォトマスク基板Wを下面29に吸着させる。
なお、具体的には、フォトマスク基板Wの裏面W1の外周のみがゴム材50の凸部44に接触する。
【0055】
最初の状態では、研磨ヘッド21は研磨盤38を離れ研磨盤38より上に位置している。次に、バルブV3を閉から開にし、第3エアレギュレータR3により圧縮空気源42から第3空気供給ライン51を通ってエアシリンダ5に供給される空気圧を制御して、所定の圧力とする。エアシリンダ5内の圧力が所定の値になると、ピストン14が下に移動するので、連結軸48を介して研磨ヘッド軸2、研磨ヘッド21が下に移動し、フォトマスク基板Wが研磨布39の研磨面39A上に載置される。回転筒6は、研磨ヘッド軸2に取り付けられ、軸方向に相対的に移動可能であるので、研磨ヘッド軸2が上下動しても、回転筒6は研磨ヘッド固定部材4に対して静止している。
【0056】
フォトマスク基板Wが研磨布39上に載置されたのち、バルブV3は、開の状態を保つのでエアシリンダ5内の圧力に起因するピストン14を押す力により、研磨ヘッド21が、フォトマスク基板Wを研磨布39に向かって押し付けている。なお、フォトマスク基板Wを研磨布39に向かって押し付けるとは、フォトマスク基板Wを研磨盤38に向かって押し付けることも意味している。
【0057】
次に、バルブV0を開から閉にし、さらにバルブV2を閉から開にし、第2エアレギュレータR2により圧縮空気源42から第2空気供給ライン62、第2空気供給ノズル41を通って供給される空間部43の空気圧を制御して、所定の圧力とする。空間部43の空気圧を所定の圧力とすることによりフォトマスク基板Wは、研磨布39に向かって押し付けられる。空間部43を加圧することによりフォトマスク基板Wの中央部を均一な力で押圧することができ、研磨によるフォトマスク基板Wの平坦度が向上する。また、空間部43が構成されているので、フォトマスク基板Wの裏面W1に仮に砥液、研磨屑が回り込んでも、裏面W1に傷が形成されない。
【0058】
なお、フォトマスク基板Wの裏面W1の外周のみにゴム材50の凸部44が接触しているので、フォトマスク基板Wの裏面W1の形状の平面からのずれ、水平面からの傾きをより確実に吸収し、空間部43をより安定してシールすることができ、安定した押し付け力をフォトマスク基板Wに付加することができ、研磨によるフォトマスク基板Wの平坦度がさらに向上する。
【0059】
ゴム材50を備えない装置でシリコン基板を研磨する際には、シリコン基板の裏面全面を研磨ヘッドの下面と直接接触させて研磨している。この場合は、仮に砥液や研磨屑が基板の裏面に回り込みシリコン基板と研磨ヘッドが擦れて基板の裏面に傷を付けてもシリコン基板の場合には、大きな問題にはならない。しかし、使用時に光を透過させるフォトマスク基板Wは裏面に傷ができることは好ましくなく、ゴム材を上記のように設け、空間部43が形成されるようにしたこと、ゴム材に凸部を設けたことにより上記効果が得られるようになった。
【0060】
次に、すべてのバルブV1を閉から開とし、圧縮空気源42から第1空気供給ライン36、第1空気供給ノズル35を通って供給される空間部34の空気圧を第1エアレギュレータR1によりそれぞれ独立に制御して、独立の所定の圧力とする。空間部34の空気圧を所定の圧力とすることにより、シール部材37がガイドリング部材24の上部部材31を所定の押圧力で押し、ガイドリング部材24は、研磨布39(研磨盤38)に向かってそれぞれの押圧力により押圧される。また、ガイドリング23が、フォトマスク基板Wとは独立に研磨盤38に向けて押圧され、フォトマスク基板Wとは独立に上下動するように構成されているので、フォトマスク基板Wの周囲において研磨盤38を押圧し、研磨布39の表面の凹凸に呼応してまたはフォトマスク基板Wの過研磨を予測してフォトマスク基板Wとは独立に上下動させ、フォトマスク基板Wの角部及び各辺近傍の過研磨を緩和することができ、フォトマスク基板Wの平坦度を向上させることができる。
【0061】
ガイドリング23が、開口30の四辺形の各辺毎にガイドリング部材24に4分割され、ガイドリング部材24が互いに独立に動作する。したがって、各ガイドリング部材24は、他のガイドリング部材24の動作の影響を受けずに動作してフォトマスク基板Wの周囲を押すので研磨によるフォトマスク基板Wのうねりの解消度が向上し、また研磨後の平坦度が向上する。
【0062】
ガイドリング部材24を、それぞれ独立に制御された押圧力で押圧することができるので、フォトマスク基板Wの四辺形の各辺に隣接した領域毎に独立した押圧力で押される。したがって、フォトマスク基板Wの研磨速度を大きくしたい箇所に隣接するガイドリング部材24の押圧力を弱くし、研磨速度を小さくしたい箇所に隣接するガイドリング部材24の押圧力を強くすることができる。また、フォトマスク基板Wのそり上がっている辺に隣接するガイドリング部材24の押圧力を強くし、そりが生じていない辺に隣接するガイドリング部材24の押圧力を弱くすることができる。このように押圧力を制御することにより、研磨によるフォトマスク基板Wのうねりの解消度を向上させ、また研磨後の平坦度を向上させることができる。
【0063】
次に、バルブV4を閉から開とし、純水供給源47から純水供給ライン46、純水供給ノズル45を通って研磨ヘッド本体22の凹部32に供給される、純水の供給圧力または供給量は純水レギュレータR4によって所定の圧力、所定の量に制御される。純水の供給によってガイドリング部材24の周囲の隙間に入り込んだ砥液等を洗い流すことができる。
【0064】
次に砥液供給ノズル13から研磨布39上面に研磨液としての砥液Qを流し、モータ9によって回転させる。モータ9が回転すると、タイミングプーリ10が回転し、タイミングベルト8を介してタイミングプーリ7が回転し、回転が研磨ヘッド軸2に伝達される。研磨ヘッド軸2が回転すると、研磨ヘッド21が回転し、研磨ヘッド21によって研磨布39に押し付けられているフォトマスク基板Wが回転する。このときガイドリング23は、フォトマスク基板Wに同期して回転する。一方、研磨盤38も不図示の回転駆動装置によって、研磨ヘッド21の回転方向と同一の方向に回転するのでフォトマスク基板Wと研磨布39の研磨面39Aとの間に相対運動が生じ、フォトマスク基板Wの被研磨面W3の化学的、機械的研磨が行われる。砥液供給ノズル13から研磨布39上面に研磨液としての砥液Qを流しているので、研磨布39に砥液Qが保持され、フォトマスク基板Wはその被研磨面W3と研磨布39の間に砥液Qが残存した状態で研磨される。
【0065】
図7を参照して、ガイドリング23−1の他の実施の形態を説明する。前述のように、本実施の形態では、ガイドリング部材24を4つ設けたが、図に示すようにガイドリング部材24−1を一体とし、研磨ヘッド本体22(図1参照)に形成される空間部34−1(図中破線にて表示)もそれに合わせて1つにしてもよい。この場合も、フォトマスク基板Wの角部およびその近傍の過研磨が抑制され、平坦な面が得られるという同様の効果を有する。
【0066】
図8を参照して、ガイドリング23−2のさらに他の実施の形態を説明する。図に示すようにガイドリング部材24−2A、Bを8つに分割されたものとしてもよく、研磨ヘッド本体22(図1参照)に形成される空間部34−2A、B(図中破線にて表示)もそれに合わせて8つに分割してもよい。なお、図に示すようにフォトマスク基板Wの角部に配置される鉤型のものを、ガイドリング部材24−2Aとし、ガイドリング部材24−2Aに対応して略鉤型の空間部34−2Aが形成されるとした。また、図に示すようにフォトマスク基板Wの辺の中央部に沿って配置される長方形のものをガイドリング部材24−2Bとし、ガイドリング部材24−2Bに対応して略長方形の空間部34−2Bが形成されるとした。この場合、それぞれのガイドリング部材34−2A、Bに対応するフォトマスク基板Wの角部や、辺の中央部近傍の研磨速度を制御し、フォトマスク基板Wの角部およびその近傍の過研磨を抑制することができ、平坦な面が得られる。
【0067】
また、いままで説明してきた実施の形態において、フォトマスク基板は正方形としたが、長方形または多角形の基板の場合にも、ガイドリング部材の形状および/または数を実用上任意に変えて基板の周囲を囲うように構成すれば、これらの前述の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0068】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る研磨装置によれば、基板の外周四辺形より僅かに大なる四辺形の開口を形成し、基板とは独立に研磨盤に向けて押圧可能に構成されているガイドリングを設けたので、過研磨の発生をガイドリングの部分に、より集中させることができ、基板の角部の過研磨をさらに緩和することができるので、研磨対象物である基板の平坦度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る研磨装置の研磨ヘッドの断面図である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る研磨装置を示す概念図である。
【図4】基板の大きさとガイドリングの大きさの関係を説明する図面である。
【図5】研磨ヘッド本体の中間下面に形成された空間部の、他の実施の形態を説明する図面である。
【図6】四辺形の基板を研磨した場合の従来の問題点を説明する図面である。
【図7】ガイドリングの他の実施の形態を説明する、研磨ヘッドの下方から見た概念図である。
【図8】ガイドリングのさらに他の実施の形態を説明する、研磨ヘッドの下方から見た概念図である。
【符号の説明】
1 研磨装置
2 研磨ヘッド軸
3 ベアリングボール
5 エアシリンダ
6 回転筒
14 ピストン
21 研磨ヘッド
22 研磨ヘッド本体
23 ガイドリング
24 ガイドリング部材
25 外周部材
29 下面
30 開口
34 空間部
37 シール部材
38 研磨盤
39 研磨布
39A 研磨面
43 空間部
44 凸部
48 連結軸
50 ゴム材
W フォトマスク基板
W1 裏面
W2 側面
W3 被研磨面
Q 砥液
Claims (5)
- 外周が四辺形に形成された基板を研磨する研磨装置において;
前記基板の被研磨面を研磨する研磨面を有する研磨盤と;
前記基板を保持して前記研磨面に押し付ける研磨ヘッドとを備え;
前記研磨ヘッドは、前記基板の外周四辺形より僅かに大なる四辺形の開口が形成され、前記基板とは独立に前記研磨面に向けて押圧可能に構成されたガイドリングを有し;
さらに、前記ガイドリングを前記研磨面に向けて押圧する圧力流体を供給する第1の圧力流体供給ラインと;
前記基板を前記研磨面に押し付ける圧力流体を供給する第2の圧力流体供給ラインとを備え;
前記ガイドリングは、前記開口の四辺形の各辺毎のセグメントに分割され、各セグメントは互いに独立して動作可能に構成され、さらに前記ガイドリングの外周が前記基板の対角線を直径とする円を包含するよう構成された;
四辺形基板の研磨装置。 - 前記第1の圧力流体供給ラインが供給する圧力流体が、前記各セグメントを前記各セグメント毎に独立した押圧力で前記研磨面に向けて押圧できる、請求項1に記載の四辺形基板の研磨装置。
- 前記研磨ヘッドは、前記基板の裏面を保持する保持面を有し;
前記保持面は、前記基板を保持するために前記基板の主として外周部のみと接触するように配置された弾性リングを有する;
請求項1または請求項2に記載の四辺形基板の研磨装置。 - 前記弾性リングの内側に空間が形成され、前記第2の圧力流体供給ラインは、該空間に前記圧力流体を供給し、あるいは該空間を真空にするように構成された、請求項3に記載の四辺形基板の研磨装置。
- 外周が四辺形に形成された基板を研磨面に押圧して、前記基板と前記研磨面とを互いに相対運動させて前記基板を研磨するよう構成された研磨装置において;
前記基板を保持する研磨ヘッドを備え;
前記研磨ヘッドが、前記研磨ヘッドに対し上下動可能に取り付けられたガイドリングを有し;
前記ガイドリングが、前記各基板の各辺に対応する4つのセグメントに分割され、前記各セグメントごとに独立した押圧力で前記研磨面に押圧できる;
四辺形基板の研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001240046A JP3977037B2 (ja) | 2001-08-08 | 2001-08-08 | 四辺形基板の研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001240046A JP3977037B2 (ja) | 2001-08-08 | 2001-08-08 | 四辺形基板の研磨装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003048149A JP2003048149A (ja) | 2003-02-18 |
JP3977037B2 true JP3977037B2 (ja) | 2007-09-19 |
Family
ID=19070714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001240046A Expired - Lifetime JP3977037B2 (ja) | 2001-08-08 | 2001-08-08 | 四辺形基板の研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3977037B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110545958A (zh) * | 2017-04-24 | 2019-12-06 | 株式会社荏原制作所 | 基板的研磨装置 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4616061B2 (ja) * | 2005-04-19 | 2011-01-19 | 信越化学工業株式会社 | 角型基板研磨用ガイドリング及び研磨ヘッド並びに角型基板の研磨方法 |
JP5199691B2 (ja) * | 2008-02-13 | 2013-05-15 | 株式会社荏原製作所 | 研磨装置 |
JP5138407B2 (ja) * | 2008-02-14 | 2013-02-06 | セイコーインスツル株式会社 | ウエハ及びウエハ研磨方法 |
JP6986930B2 (ja) | 2017-11-07 | 2021-12-22 | 株式会社荏原製作所 | 基板研磨装置および研磨方法 |
JP7074606B2 (ja) | 2018-08-02 | 2022-05-24 | 株式会社荏原製作所 | 基板を保持するためのトップリングおよび基板処理装置 |
JP2020163529A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社荏原製作所 | 基板を保持するための研磨ヘッドおよび基板処理装置 |
JP2022073074A (ja) * | 2020-10-30 | 2022-05-17 | 株式会社荏原製作所 | 基板を保持するためのヘッドおよび基板処理装置 |
-
2001
- 2001-08-08 JP JP2001240046A patent/JP3977037B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110545958A (zh) * | 2017-04-24 | 2019-12-06 | 株式会社荏原制作所 | 基板的研磨装置 |
US11607769B2 (en) | 2017-04-24 | 2023-03-21 | Ebara Corporation | Polishing apparatus of substrate |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003048149A (ja) | 2003-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100876381B1 (ko) | 기판 고정 장치 및 기판 폴리싱 장치 | |
JP2000301450A (ja) | Cmp研磨パッドおよびそれを用いたcmp処理装置 | |
JP2008307674A (ja) | 分割加圧型リテーナリング | |
JP3977037B2 (ja) | 四辺形基板の研磨装置 | |
JP4264289B2 (ja) | ウエーハ研磨装置及びその研磨ヘッド並びにウエーハ研磨方法 | |
KR101411293B1 (ko) | 연마 헤드, 연마 장치 및 워크의 박리 방법 | |
WO2015182316A1 (ja) | 基板処理装置 | |
JP3808236B2 (ja) | 平坦化加工装置 | |
EP1110668B1 (en) | Wafer holding unit for polishing machine | |
JP2004311506A (ja) | ウエーハ研磨装置及びその研磨ヘッド並びにウエーハ研磨方法 | |
JPH09246218A (ja) | 研磨方法および装置 | |
JP2002120150A (ja) | 化学機械ポリッシャ用の改善されたダイヤフラム | |
JP3902715B2 (ja) | ポリッシング装置 | |
JPH11333677A (ja) | 基板の研磨装置 | |
JP4907298B2 (ja) | 研磨ヘッド及び研磨装置並びにワークの剥離方法 | |
TWI826630B (zh) | 晶圓研磨用頭 | |
JPH03173129A (ja) | 研磨装置 | |
KR20140027643A (ko) | 화학 기계적 연마 장치의 캐리어 헤드용 멤브레인 및 이를 구비한 캐리어 헤드 | |
JP2000326212A (ja) | 半導体基板の平坦化研磨装置および平坦化研磨方法 | |
JP2009255184A (ja) | ウェーハ研磨装置 | |
JP2002270551A (ja) | 研磨ヘッドおよびこれを用いた研磨装置 | |
JP2008188767A (ja) | 基板保持装置 | |
JP3500375B2 (ja) | ウェーハの研磨装置 | |
JP2000233360A (ja) | ポリッシング装置 | |
KR20030093725A (ko) | 반도체 웨이퍼 폴리싱장치의 패드콘디셔너 구조 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040205 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060407 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060502 |
|
A256 | Written notification of co-pending application filed on the same date by different applicants |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A2516 Effective date: 20060502 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060622 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070403 |
|
A256 | Written notification of co-pending application filed on the same date by different applicants |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A2516 Effective date: 20070403 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070524 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070619 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070620 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |