JP2000167762A - キャリア及びcmp装置 - Google Patents
キャリア及びcmp装置Info
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- JP2000167762A JP2000167762A JP34600398A JP34600398A JP2000167762A JP 2000167762 A JP2000167762 A JP 2000167762A JP 34600398 A JP34600398 A JP 34600398A JP 34600398 A JP34600398 A JP 34600398A JP 2000167762 A JP2000167762 A JP 2000167762A
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- Japan
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- carrier
- wafer
- ring
- shaped
- outer peripheral
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワーク裏面のシミの発生を防止し、しかも、
ワーク全面を均一な研磨レートで研磨して、面ダレの発
生を防止することにより、ワークの歩留まりの向上を図
ったキャリア及びCMP装置を提供する。 【解決手段】 キャリア1を、ハウジング10とキャリ
アベース11とリテーナリング12とシートサポータ1
3とゴム部材20と硬質シート18及び軟質バッキング
シート19とで構成した。これにより、キャリア1に下
方の押圧力を加えると、その押圧力に対応して、ゴム部
材20が縮むと共にダイアフラム15が上方に撓んで、
ウエハWの外周部に生じる過大な押圧力を吸収し、ウエ
ハWの全面の研磨レートを均一にする。
ワーク全面を均一な研磨レートで研磨して、面ダレの発
生を防止することにより、ワークの歩留まりの向上を図
ったキャリア及びCMP装置を提供する。 【解決手段】 キャリア1を、ハウジング10とキャリ
アベース11とリテーナリング12とシートサポータ1
3とゴム部材20と硬質シート18及び軟質バッキング
シート19とで構成した。これにより、キャリア1に下
方の押圧力を加えると、その押圧力に対応して、ゴム部
材20が縮むと共にダイアフラム15が上方に撓んで、
ウエハWの外周部に生じる過大な押圧力を吸収し、ウエ
ハWの全面の研磨レートを均一にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウエハ等のワー
クを定盤の研磨パッド上に押圧しながら回転してワーク
の表面を均一に研磨するためのキャリア及びCMP装置
に関するものである。
クを定盤の研磨パッド上に押圧しながら回転してワーク
の表面を均一に研磨するためのキャリア及びCMP装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、CMP(Chemical Mechanical
Polishing)装置に使用されるキャリアには、裏面基準
方式のキャリアと、表面基準方式のキャリアとがある。
図19は、裏面基準方式のキャリアを示す断面図であ
る。このキャリア100は、リテーナリング103で囲
まれたキャリアベース101の下面にバッキングパッド
102を貼り付けて構造になっている。かかる構造によ
り、ウエハをリテーナリング103内に保持した状態
で、キャリア100を回転させながら、ウエハWを回転
している下定盤110の研磨パッド111に押圧するこ
とでウエハWの表面(下面)を研磨する。この際、キャ
リアベース101が硬質材料で形成されているので、ウ
エハWの裏面がほぼ水平に維持される。そして、研磨パ
ッド111がウエハWの表面形状に対応して弾性的に変
形し、ウエハW表面全面を均一に研磨する。
Polishing)装置に使用されるキャリアには、裏面基準
方式のキャリアと、表面基準方式のキャリアとがある。
図19は、裏面基準方式のキャリアを示す断面図であ
る。このキャリア100は、リテーナリング103で囲
まれたキャリアベース101の下面にバッキングパッド
102を貼り付けて構造になっている。かかる構造によ
り、ウエハをリテーナリング103内に保持した状態
で、キャリア100を回転させながら、ウエハWを回転
している下定盤110の研磨パッド111に押圧するこ
とでウエハWの表面(下面)を研磨する。この際、キャ
リアベース101が硬質材料で形成されているので、ウ
エハWの裏面がほぼ水平に維持される。そして、研磨パ
ッド111がウエハWの表面形状に対応して弾性的に変
形し、ウエハW表面全面を均一に研磨する。
【0003】図20は、表面基準方式のキャリアを示す
断面図である。このキャリア300は、キャリアベース
301の下面外周部にリング状の突出部302を設け、
突出部302の下面に両面粘着テープ304を用いて、
バッキングパッド307を貼り付けることにより、圧力
室Rを画成した構造となっている。かかる構造により、
キャリアベース301の通気孔を通ってきた空気を圧力
室Rに導入し、圧力室R内の空気圧によりバッキングパ
ッド307を介してウエハWを加圧する。この際、ウエ
ハWの裏面が研磨パッド111によってほぼ水平に維持
される。そして、バッキングパッド307がウエハWの
裏面の形状に対応して変形し、ウエハW裏面全体が圧力
室R内の空気圧によって均一に押圧されるので、ウエハ
W表面がムラなく均一に研磨されることとなる。
断面図である。このキャリア300は、キャリアベース
301の下面外周部にリング状の突出部302を設け、
突出部302の下面に両面粘着テープ304を用いて、
バッキングパッド307を貼り付けることにより、圧力
室Rを画成した構造となっている。かかる構造により、
キャリアベース301の通気孔を通ってきた空気を圧力
室Rに導入し、圧力室R内の空気圧によりバッキングパ
ッド307を介してウエハWを加圧する。この際、ウエ
ハWの裏面が研磨パッド111によってほぼ水平に維持
される。そして、バッキングパッド307がウエハWの
裏面の形状に対応して変形し、ウエハW裏面全体が圧力
室R内の空気圧によって均一に押圧されるので、ウエハ
W表面がムラなく均一に研磨されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のキャリアでは、次のような問題がある。まず、図19
に示した裏面基準方式のキャリア100では、リテーナ
リング103が研磨パッド111を押圧するため、図2
1に示すように、リテーナリング103の内側部分の研
磨パッド111が部分的に盛り上がってしまう。このた
め、ウエハWの外周部の研磨レートが他の部分に対する
研磨レートよりも高くなり、ウエハWにいわゆる面ダレ
が発生して、歩留まりが悪くなる。そこで、上記面ダレ
を防止すべく、図22に示す裏面基準方式のキャリアが
考案されている。このキャリア100′は、リテーナリ
ング103の内側に位置するキャリアベース101とバ
ッキングパッド102とを切り欠いてリング状の凹部1
06を形成した構造となっている。これにより、図23
に示すように、リテーナリング103の内側部分の研磨
パッド111が部分的に盛り上がると、ウエハWの外周
部が反って凹部106内に逃げ、ウエハW外周部の過研
磨を防止するようにしている。したがって、このキャリ
ア100′では、ウエハWの面ダレという事態の発生を
防止することができる。しかしかながら、研磨作業中
に、スラリが凹部106側に入り込み、このスラリによ
ってウエハW裏面の外周部分にシミが発生するおそれが
ある。
のキャリアでは、次のような問題がある。まず、図19
に示した裏面基準方式のキャリア100では、リテーナ
リング103が研磨パッド111を押圧するため、図2
1に示すように、リテーナリング103の内側部分の研
磨パッド111が部分的に盛り上がってしまう。このた
め、ウエハWの外周部の研磨レートが他の部分に対する
研磨レートよりも高くなり、ウエハWにいわゆる面ダレ
が発生して、歩留まりが悪くなる。そこで、上記面ダレ
を防止すべく、図22に示す裏面基準方式のキャリアが
考案されている。このキャリア100′は、リテーナリ
ング103の内側に位置するキャリアベース101とバ
ッキングパッド102とを切り欠いてリング状の凹部1
06を形成した構造となっている。これにより、図23
に示すように、リテーナリング103の内側部分の研磨
パッド111が部分的に盛り上がると、ウエハWの外周
部が反って凹部106内に逃げ、ウエハW外周部の過研
磨を防止するようにしている。したがって、このキャリ
ア100′では、ウエハWの面ダレという事態の発生を
防止することができる。しかしかながら、研磨作業中
に、スラリが凹部106側に入り込み、このスラリによ
ってウエハW裏面の外周部分にシミが発生するおそれが
ある。
【0005】これに対して、図20に示したキャリア3
00では、キャリアベース301の突出部302に接着
されたバッキングパッド307がウエハWを覆った構造
になっているので、スラリがウエハWの裏面側に侵入す
ることはほとんどない。しかしながら、研磨作業中にキ
ャリア300に下方への押圧力を加えると、図24に示
すように、バッキングパッド307の外周部が突出部3
02によって下方に引張られることになる。このため、
バッキングパッド307の外周部に張力Tが発生し、ウ
エハWの外周部に、空気圧Pの他に張力Tの垂直成分T
1の圧力が付加されることとなる。この結果、ウエハW
の外周部の研磨レートが他の部分の研磨レートに比べて
著しく大きくなって、過研磨による面ダレが外周部に発
生し、ウエハWの歩留りが悪くなる。
00では、キャリアベース301の突出部302に接着
されたバッキングパッド307がウエハWを覆った構造
になっているので、スラリがウエハWの裏面側に侵入す
ることはほとんどない。しかしながら、研磨作業中にキ
ャリア300に下方への押圧力を加えると、図24に示
すように、バッキングパッド307の外周部が突出部3
02によって下方に引張られることになる。このため、
バッキングパッド307の外周部に張力Tが発生し、ウ
エハWの外周部に、空気圧Pの他に張力Tの垂直成分T
1の圧力が付加されることとなる。この結果、ウエハW
の外周部の研磨レートが他の部分の研磨レートに比べて
著しく大きくなって、過研磨による面ダレが外周部に発
生し、ウエハWの歩留りが悪くなる。
【0006】この発明は上述した課題を解決するために
なされたもので、ワーク裏面のシミの発生を防止し、し
かも、ワーク全面を均一な研磨レートで研磨して、面ダ
レの発生を防止することにより、ワークの歩留まりの向
上を図ったキャリア及びCMP装置を提供することを目
的とするものである。
なされたもので、ワーク裏面のシミの発生を防止し、し
かも、ワーク全面を均一な研磨レートで研磨して、面ダ
レの発生を防止することにより、ワークの歩留まりの向
上を図ったキャリア及びCMP装置を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係るキャリアは、流体流通孔を有
した円盤状の本体部と、本体部の外周面から外方に広が
った可撓性を有するリング状のダイアフラム部と、ダイ
アフラム部の外縁部に突設され、ワークの外径以上の内
径を有したリング状のエッジ部と、リング状のエッジ部
の端面に気密に取り付けられ、少なくともエッジ部の端
面方向に弾性変形可能なリング状の弾性部材と、外周部
が弾性部材の端面に気密に固着されて、流体流通孔と連
通した圧力室を画成する可撓性のシートとを具備する構
成とした。かかる構成により、定盤上のワークをキャリ
アの可撓性のシートで覆った状態で本体部を押圧する
と、シートがワークの反り等に従って略全面に接触す
る。この状態で、本体部の流体流通孔から所望圧力の流
体を供給すると、流体が本体部の流体流通孔を通って圧
力室に充満し、ワークの略全面がシートを介して均一な
流体圧を受ける。ところで、キャリアの本体部が押圧さ
れると、エッジ部にも下方への押圧力が伝わり、エッジ
部がシートの外周部を下方に引っ張ろうとする。しか
し、エッジ部が可撓性のダイアフラム部と弾性部材とを
介して本体部と連結されているので、可撓性のダイアフ
ラム部や弾性部材が変形して、エッジ部に加わる押圧力
を逃がすこととなる。このため、シートの外周部に下方
への張力が発生せず、ワーク全面の研磨レートが均一に
なる。また、ワーク全面をシートによって覆うことがで
きるので、研磨作業時の研磨液がワークの裏面に付着す
るおそれはほとんどない。
に、請求項1の発明に係るキャリアは、流体流通孔を有
した円盤状の本体部と、本体部の外周面から外方に広が
った可撓性を有するリング状のダイアフラム部と、ダイ
アフラム部の外縁部に突設され、ワークの外径以上の内
径を有したリング状のエッジ部と、リング状のエッジ部
の端面に気密に取り付けられ、少なくともエッジ部の端
面方向に弾性変形可能なリング状の弾性部材と、外周部
が弾性部材の端面に気密に固着されて、流体流通孔と連
通した圧力室を画成する可撓性のシートとを具備する構
成とした。かかる構成により、定盤上のワークをキャリ
アの可撓性のシートで覆った状態で本体部を押圧する
と、シートがワークの反り等に従って略全面に接触す
る。この状態で、本体部の流体流通孔から所望圧力の流
体を供給すると、流体が本体部の流体流通孔を通って圧
力室に充満し、ワークの略全面がシートを介して均一な
流体圧を受ける。ところで、キャリアの本体部が押圧さ
れると、エッジ部にも下方への押圧力が伝わり、エッジ
部がシートの外周部を下方に引っ張ろうとする。しか
し、エッジ部が可撓性のダイアフラム部と弾性部材とを
介して本体部と連結されているので、可撓性のダイアフ
ラム部や弾性部材が変形して、エッジ部に加わる押圧力
を逃がすこととなる。このため、シートの外周部に下方
への張力が発生せず、ワーク全面の研磨レートが均一に
なる。また、ワーク全面をシートによって覆うことがで
きるので、研磨作業時の研磨液がワークの裏面に付着す
るおそれはほとんどない。
【0008】弾性部材の種類は任意であるが、その具体
例として、請求項2の発明は、請求項1に記載のキャリ
アにおいて、弾性部材は、ゴム部材,ウレタン部材,シ
リコン部材及びバネ部材のいずれかである構成とした。
例として、請求項2の発明は、請求項1に記載のキャリ
アにおいて、弾性部材は、ゴム部材,ウレタン部材,シ
リコン部材及びバネ部材のいずれかである構成とした。
【0009】ところで、上記請求項1及び請求項2のキ
ャリアを利用したCMP装置も発明として成立しうる。
そこで、請求項3の発明は、研磨パッドが表面に貼り付
けられた定盤と、定盤の研磨パッド上のワークを保持し
た状態で回転可能なキャリアと、キャリアに所望圧力の
流体を供給可能な流体供給手段と、キャリアを押圧しな
がら回転させる回転駆動手段とを具備するCMP装置に
おいて、キャリアを、流体流通孔を有した円盤状の本体
部と、本体部の外周面から外方に広がった可撓性を有す
るリング状のダイアフラム部と、ダイアフラム部の外縁
部に突設され、ワークの外径以上の内径を有したリング
状のエッジ部と、リング状のエッジ部の端面に気密に取
り付けられ、少なくともエッジ部の端面方向に弾性変形
可能なリング状の弾性部材と、外周部が弾性部材の端面
に気密に固着されて、流体流通孔と連通した圧力室を画
成する可撓性のシートとで構成した。
ャリアを利用したCMP装置も発明として成立しうる。
そこで、請求項3の発明は、研磨パッドが表面に貼り付
けられた定盤と、定盤の研磨パッド上のワークを保持し
た状態で回転可能なキャリアと、キャリアに所望圧力の
流体を供給可能な流体供給手段と、キャリアを押圧しな
がら回転させる回転駆動手段とを具備するCMP装置に
おいて、キャリアを、流体流通孔を有した円盤状の本体
部と、本体部の外周面から外方に広がった可撓性を有す
るリング状のダイアフラム部と、ダイアフラム部の外縁
部に突設され、ワークの外径以上の内径を有したリング
状のエッジ部と、リング状のエッジ部の端面に気密に取
り付けられ、少なくともエッジ部の端面方向に弾性変形
可能なリング状の弾性部材と、外周部が弾性部材の端面
に気密に固着されて、流体流通孔と連通した圧力室を画
成する可撓性のシートとで構成した。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実
施形態に係るCMP装置を一部破断して示す正面図であ
る。図1に示すように、このCMP装置では、研磨パッ
ド111が表面に張り付けられた定盤110と、キャリ
ア1と、回転駆動手段としての回転駆動機構8と、流体
供給手段としてのエアポンプ9とを具備している。
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実
施形態に係るCMP装置を一部破断して示す正面図であ
る。図1に示すように、このCMP装置では、研磨パッ
ド111が表面に張り付けられた定盤110と、キャリ
ア1と、回転駆動手段としての回転駆動機構8と、流体
供給手段としてのエアポンプ9とを具備している。
【0011】定盤110は、装置筐体内部のメインモー
タ112によって回転駆動されるようになっている。す
なわち、メインモータ112に取り付けられたプーリ1
14と変速機115の入力回転軸116に取り付けられ
たプーリ117とにベルト118が巻き付けられ、変速
機115の出力回転軸119に定盤110が取り付けら
れている。これにより、メインモータ112の回転がプ
ーリ117に伝達され、プーリ117の回転が変速機1
15で変速されて出力回転軸119に伝達され、定盤1
10が所定の速度で回転する。
タ112によって回転駆動されるようになっている。す
なわち、メインモータ112に取り付けられたプーリ1
14と変速機115の入力回転軸116に取り付けられ
たプーリ117とにベルト118が巻き付けられ、変速
機115の出力回転軸119に定盤110が取り付けら
れている。これにより、メインモータ112の回転がプ
ーリ117に伝達され、プーリ117の回転が変速機1
15で変速されて出力回転軸119に伝達され、定盤1
10が所定の速度で回転する。
【0012】回転駆動機構8は、キャリア1を押圧しな
がら回転させるための機構であり、シリンダ80とモー
タ84とを備えている。図2は回転駆動機構8を示す断
面図である。図2に示すように、シリンダ80は、シリ
ンダ本体81を貫通するピストンロッド82と、ピスト
ンロッド82の外側に固着された状態でシリンダ本体8
1内に気密に嵌められたピストン83とで構成されてい
る。これにより、シリンダ本体81内の空気圧を調整す
ることで、ピストンロッド82をピストン83と一体に
上下動させ、キャリア1への押圧力を調整することがで
きる。一方、モータ84はシリンダ80のピストンロッ
ド82に組み付けられている。すなわち、モータ84の
回転軸のギア85が、ピストンロッド82の上部にベア
リング86を介して取り付けられたギア87に噛み合わ
されている。そして、ギア87の上面に固設された支持
部材88に、筒状のインナーロッド89の上端が固着さ
れている。これにより、モータ84を駆動すると、その
回転がギア85,87と支持部材88とを介してインナ
ーロッド89に伝達され、インナーロッド89がピスト
ンロッド82内で所定の速度で回転する。
がら回転させるための機構であり、シリンダ80とモー
タ84とを備えている。図2は回転駆動機構8を示す断
面図である。図2に示すように、シリンダ80は、シリ
ンダ本体81を貫通するピストンロッド82と、ピスト
ンロッド82の外側に固着された状態でシリンダ本体8
1内に気密に嵌められたピストン83とで構成されてい
る。これにより、シリンダ本体81内の空気圧を調整す
ることで、ピストンロッド82をピストン83と一体に
上下動させ、キャリア1への押圧力を調整することがで
きる。一方、モータ84はシリンダ80のピストンロッ
ド82に組み付けられている。すなわち、モータ84の
回転軸のギア85が、ピストンロッド82の上部にベア
リング86を介して取り付けられたギア87に噛み合わ
されている。そして、ギア87の上面に固設された支持
部材88に、筒状のインナーロッド89の上端が固着さ
れている。これにより、モータ84を駆動すると、その
回転がギア85,87と支持部材88とを介してインナ
ーロッド89に伝達され、インナーロッド89がピスト
ンロッド82内で所定の速度で回転する。
【0013】キャリア1は、定盤110の研磨パッド1
11上のウエハWを保持した状態で回転することができ
る構造になっており、上記ピストンロッド82の下端部
に組み付けられている。図3はこのキャリア1の構造を
示す断面図であり、図4はその分解斜視図である。図3
及び図4に示すように、キャリア1は、ハウジング10
と、キャリアベース11と、シートサポータ13と、弾
性部材としてのゴム部材20と、可撓性シートとしての
硬質シート18及び軟質バッキングシート19とを具備
している。
11上のウエハWを保持した状態で回転することができ
る構造になっており、上記ピストンロッド82の下端部
に組み付けられている。図3はこのキャリア1の構造を
示す断面図であり、図4はその分解斜視図である。図3
及び図4に示すように、キャリア1は、ハウジング10
と、キャリアベース11と、シートサポータ13と、弾
性部材としてのゴム部材20と、可撓性シートとしての
硬質シート18及び軟質バッキングシート19とを具備
している。
【0014】ハウジング10は、図3に示すように、中
央部に回転自在の連結部材10aを有し、この連結部材
10aにピストンロッド82の下端部が連結されてい
る。また、このハウジング10は、連結部材10aの下
側に内歯ギア10bを有しており、この内歯ギア10b
が、連結部材10aの中心孔を貫通したインナーロッド
89の下端部に形成された外歯ギア89aに噛み合って
いる。これにより、インナーロッド89が上記モータ8
4の駆動で回転すると、内歯ギア10bと外歯ギア89
aとの噛み合いによってハウジング10にモータ84の
回転力が加わる。
央部に回転自在の連結部材10aを有し、この連結部材
10aにピストンロッド82の下端部が連結されてい
る。また、このハウジング10は、連結部材10aの下
側に内歯ギア10bを有しており、この内歯ギア10b
が、連結部材10aの中心孔を貫通したインナーロッド
89の下端部に形成された外歯ギア89aに噛み合って
いる。これにより、インナーロッド89が上記モータ8
4の駆動で回転すると、内歯ギア10bと外歯ギア89
aとの噛み合いによってハウジング10にモータ84の
回転力が加わる。
【0015】キャリアベース11は、上記ハウジング1
0の下面にネジ1aで固定されており、その下面には複
数の溝11aが形成され、これらの溝11aの交わり部
に、後述するエアポンプ9の空気を出入りさせる空気出
入口11bが穿設されている。また、このキャリアベー
ス11の下面外周には、ガード11hが形成されてい
る。
0の下面にネジ1aで固定されており、その下面には複
数の溝11aが形成され、これらの溝11aの交わり部
に、後述するエアポンプ9の空気を出入りさせる空気出
入口11bが穿設されている。また、このキャリアベー
ス11の下面外周には、ガード11hが形成されてい
る。
【0016】シートサポータ13は、例えばPVC(塩
化ビニール樹脂)を素材としており、図3に示すよう
に、キャリアベース11の下面にネジ1cで固定されて
いる。このシートサポータ13は、サポータ本体14
(本体部)とダイアフラム15(ダイアフラム部)とエ
ッジリング16(エッジ部)とで形成されている。具体
的には、サポータ本体14は円盤状をなし、キャリアベ
ース11の下面にネジ1cで直接固定されている。そし
て、このサポータ本体14に穿設された複数の通気孔1
4a(流体流通孔)が溝11aを介して空気出入口11
bと連通している。また、溝11aの外側にはO−リン
グ11eが装着されており、このO−リング11eによ
ってキャリアベース11とサポータ本体14との間の気
密性が保持され、溝11a内の空気が外部に漏れないよ
うになっている。ダイアフラム15は、サポータ本体1
4の外周面下端から外方に略水平に広がり、全体として
リング状をしている。このダイアフラム15の厚さは例
えば0.5mm〜2.0mmの範囲の値に設定され、ダ
イアフラム15が上下に撓むようになっている。エッジ
リング16は、ダイアフラム15の外縁部に沿ってリン
グ状に形成されていおり、上下方向に突出した上側突出
部16bと下側突出部16aとで構成されている。下側
突出部16aはウエハWの外側に位置する。すなわち、
下側突出部16aの内径がウエハWの外径よりも大きく
設定されている。これに対して、上側突出部16bの内
径はウエハWの外径と略等しく設定されている。また、
上側突出部16bの上面は初期状態でキャリアベース1
1の下面から所定距離だけ下方に位置し、上側突出部1
6bの上面とキャリアベース11の下面との間に間隙A
を形成している。このようなエッジリング16の外径は
キャリアベース11のガード11hの内径よりも小さく
設定され、エッジリング16の外周面とガード11hの
内周面との間に間隙が形成されている。
化ビニール樹脂)を素材としており、図3に示すよう
に、キャリアベース11の下面にネジ1cで固定されて
いる。このシートサポータ13は、サポータ本体14
(本体部)とダイアフラム15(ダイアフラム部)とエ
ッジリング16(エッジ部)とで形成されている。具体
的には、サポータ本体14は円盤状をなし、キャリアベ
ース11の下面にネジ1cで直接固定されている。そし
て、このサポータ本体14に穿設された複数の通気孔1
4a(流体流通孔)が溝11aを介して空気出入口11
bと連通している。また、溝11aの外側にはO−リン
グ11eが装着されており、このO−リング11eによ
ってキャリアベース11とサポータ本体14との間の気
密性が保持され、溝11a内の空気が外部に漏れないよ
うになっている。ダイアフラム15は、サポータ本体1
4の外周面下端から外方に略水平に広がり、全体として
リング状をしている。このダイアフラム15の厚さは例
えば0.5mm〜2.0mmの範囲の値に設定され、ダ
イアフラム15が上下に撓むようになっている。エッジ
リング16は、ダイアフラム15の外縁部に沿ってリン
グ状に形成されていおり、上下方向に突出した上側突出
部16bと下側突出部16aとで構成されている。下側
突出部16aはウエハWの外側に位置する。すなわち、
下側突出部16aの内径がウエハWの外径よりも大きく
設定されている。これに対して、上側突出部16bの内
径はウエハWの外径と略等しく設定されている。また、
上側突出部16bの上面は初期状態でキャリアベース1
1の下面から所定距離だけ下方に位置し、上側突出部1
6bの上面とキャリアベース11の下面との間に間隙A
を形成している。このようなエッジリング16の外径は
キャリアベース11のガード11hの内径よりも小さく
設定され、エッジリング16の外周面とガード11hの
内周面との間に間隙が形成されている。
【0017】ゴム部材20は、厚さが例えば1mmに設
定された硬度40のクロロプレンゴムであり、エッジリ
ング16の下側突出部16aの形状と対応したリング状
の形状に形成されている。このゴム部材20は、下側突
出部16aの下面(端面)に接着剤にて気密に固着され
ており、キャリア1に加わる押圧力に応じて、少なくと
もゴム部材20の厚さ方向即ち下側突出部16aの下面
方向に弾性変形する。
定された硬度40のクロロプレンゴムであり、エッジリ
ング16の下側突出部16aの形状と対応したリング状
の形状に形成されている。このゴム部材20は、下側突
出部16aの下面(端面)に接着剤にて気密に固着され
ており、キャリア1に加わる押圧力に応じて、少なくと
もゴム部材20の厚さ方向即ち下側突出部16aの下面
方向に弾性変形する。
【0018】硬質シート18は、塩化ビニル樹脂,ポリ
エチレン樹脂,アクリル樹脂,及びポリカーボネート樹
脂等、溶着可能な素材で形成されており、軟質バッキン
グシート19は、シリコンゴム,ポリウレタン樹脂発泡
材,フッ素ゴム,及びニトリルゴム等の柔らかい素材で
形成されている。このような硬質シート18及び軟質バ
ッキングシート19は、硬質シート18を上にした状態
で接着されており、その形状は、直径がゴム部材20の
外径と略等しい円形状をなしている。そして、上側の硬
質シート18の外周部がゴム部材20の下面(端面)に
非溶解性の接着剤又は溶解性の溶着剤で気密に固着され
ている。これにより、硬質シート18とシートサポータ
13とゴム部材20との間にサポータ本体14の通気孔
14aと連通した圧力室Rが画成され、軟質バッキング
シート19がウエハWに接触すると、硬質シート18及
び軟質バッキングシート19がウエハWの反りやうねり
等に追従して撓むようになっている。なお、符号17
は、硬質シート18及び軟質バッキングシート19を貫
通したウエハ吸着用孔である。
エチレン樹脂,アクリル樹脂,及びポリカーボネート樹
脂等、溶着可能な素材で形成されており、軟質バッキン
グシート19は、シリコンゴム,ポリウレタン樹脂発泡
材,フッ素ゴム,及びニトリルゴム等の柔らかい素材で
形成されている。このような硬質シート18及び軟質バ
ッキングシート19は、硬質シート18を上にした状態
で接着されており、その形状は、直径がゴム部材20の
外径と略等しい円形状をなしている。そして、上側の硬
質シート18の外周部がゴム部材20の下面(端面)に
非溶解性の接着剤又は溶解性の溶着剤で気密に固着され
ている。これにより、硬質シート18とシートサポータ
13とゴム部材20との間にサポータ本体14の通気孔
14aと連通した圧力室Rが画成され、軟質バッキング
シート19がウエハWに接触すると、硬質シート18及
び軟質バッキングシート19がウエハWの反りやうねり
等に追従して撓むようになっている。なお、符号17
は、硬質シート18及び軟質バッキングシート19を貫
通したウエハ吸着用孔である。
【0019】一方、図1及び図2に示すエアポンプ9
は、キャリア1の上記圧力室R内に所望圧力の空気を供
給して圧力室R内を正圧にし、又は圧力室R内の空気を
吸引して圧力室R内を負圧にするための機器である。具
体的には、エアホース90がインナーロッド89内に挿
通され、図3に示すように、その先端部がキャリアベー
ス11の空気出入口11bに嵌め込まれている。
は、キャリア1の上記圧力室R内に所望圧力の空気を供
給して圧力室R内を正圧にし、又は圧力室R内の空気を
吸引して圧力室R内を負圧にするための機器である。具
体的には、エアホース90がインナーロッド89内に挿
通され、図3に示すように、その先端部がキャリアベー
ス11の空気出入口11bに嵌め込まれている。
【0020】次に、この実施形態のCMP装置が示す動
作について説明する。ウエハWをキャリア1で保持して
定盤110の研磨パッド111上に運ぶには、ウエハW
を軟質バッキングシート19(図3参照)の下面に当接
させた状態でエアポンプ9を吸引駆動させる。すると、
図3に示すキャリア1の圧力室R及び吸着用孔17内の
空気がエアホース90に吸い出され、圧力室R内が負圧
なり、ウエハWが吸着用孔17を介して軟質バッキング
シート19に吸着される。この状態で、シリンダ80を
駆動してウエハWが研磨パッド111に接触するまでピ
ストンロッド82を下降させた後、ウエハWを所定の押
圧力Fで研磨パッド111上に押さえる。
作について説明する。ウエハWをキャリア1で保持して
定盤110の研磨パッド111上に運ぶには、ウエハW
を軟質バッキングシート19(図3参照)の下面に当接
させた状態でエアポンプ9を吸引駆動させる。すると、
図3に示すキャリア1の圧力室R及び吸着用孔17内の
空気がエアホース90に吸い出され、圧力室R内が負圧
なり、ウエハWが吸着用孔17を介して軟質バッキング
シート19に吸着される。この状態で、シリンダ80を
駆動してウエハWが研磨パッド111に接触するまでピ
ストンロッド82を下降させた後、ウエハWを所定の押
圧力Fで研磨パッド111上に押さえる。
【0021】しかる後、エアポンプ9を供給駆動させ、
空気をエアホース90から圧力室R内に送り、圧力室R
内を正圧状態にする。すると、図5に示すように、硬質
シート18及び軟質バッキングシート19と研磨パッド
111とがウエハWの凹凸等に追従して変形し、均一な
空気圧PがウエハWの上面の略全体に加わると共に、研
磨パッド111がウエハW下面の凹凸等に追従する。
空気をエアホース90から圧力室R内に送り、圧力室R
内を正圧状態にする。すると、図5に示すように、硬質
シート18及び軟質バッキングシート19と研磨パッド
111とがウエハWの凹凸等に追従して変形し、均一な
空気圧PがウエハWの上面の略全体に加わると共に、研
磨パッド111がウエハW下面の凹凸等に追従する。
【0022】この状態で図1に示すモータ84,112
を駆動させて、図示しないスラリを供給しながら、キャ
リア1と定盤110とを互いに逆方向に回転させると、
ウエハWの下面が回転する研磨パッド111によって研
磨される。
を駆動させて、図示しないスラリを供給しながら、キャ
リア1と定盤110とを互いに逆方向に回転させると、
ウエハWの下面が回転する研磨パッド111によって研
磨される。
【0023】このような研磨時に、シリンダ80によっ
てキャリア1に加えられている押圧力Fは、シートサポ
ータ13に伝わり、圧力室R内の空気を介して硬質シー
ト18及び軟質バッキングシート19に加わることとな
る。したがって、図20に示した従来のキャリア300
のように、エッジリング16がサポータ本体14と直結
していると、図24に示したように、エッジリング16
が硬質シート18の外周部を下方に引っ張り、ウエハW
の外周部の研磨レートが高くなってしまう。しかし、こ
の実施形態のCMP装置おけるキャリア1では、エッジ
リング16が可撓性を有したダイアフラム15を介して
サポータ本体14に連結され、しかも、ゴム部材20が
エッジリング16と硬質シート18との間に介設されて
いるので、図6に示すように、キャリア1が下方力Fで
押圧されると、硬質シート18からの上方への抗力がゴ
ム部材20とエッジリング16とに加わると同時に、ゴ
ム部材20が厚さ方向に縮むと共にダイアフラム15が
上方に撓む。この結果、硬質シート18の外周部は、上
方に引っ張られることがあっても、下方に引っ張られる
ことはない。このため、硬質シート18の外周部に対し
て下方への張力は発生せず、ウエハWの外周部にも中央
部と同様に均一な空気圧Pと押圧力Fの分圧力fとが加
わる。この結果、ウエハWの外周部も含めたウエハW全
面の研磨レートが均一になる。
てキャリア1に加えられている押圧力Fは、シートサポ
ータ13に伝わり、圧力室R内の空気を介して硬質シー
ト18及び軟質バッキングシート19に加わることとな
る。したがって、図20に示した従来のキャリア300
のように、エッジリング16がサポータ本体14と直結
していると、図24に示したように、エッジリング16
が硬質シート18の外周部を下方に引っ張り、ウエハW
の外周部の研磨レートが高くなってしまう。しかし、こ
の実施形態のCMP装置おけるキャリア1では、エッジ
リング16が可撓性を有したダイアフラム15を介して
サポータ本体14に連結され、しかも、ゴム部材20が
エッジリング16と硬質シート18との間に介設されて
いるので、図6に示すように、キャリア1が下方力Fで
押圧されると、硬質シート18からの上方への抗力がゴ
ム部材20とエッジリング16とに加わると同時に、ゴ
ム部材20が厚さ方向に縮むと共にダイアフラム15が
上方に撓む。この結果、硬質シート18の外周部は、上
方に引っ張られることがあっても、下方に引っ張られる
ことはない。このため、硬質シート18の外周部に対し
て下方への張力は発生せず、ウエハWの外周部にも中央
部と同様に均一な空気圧Pと押圧力Fの分圧力fとが加
わる。この結果、ウエハWの外周部も含めたウエハW全
面の研磨レートが均一になる。
【0024】ところで、ウエハWの研磨作業中には多量
の研磨液としてのスラリを使用する。このため、飛散し
たスラリの一部がウエハWの裏面側(上面側)に向かう
ことがあるが、軟質バッキングシート19が圧力室R内
の空気圧によってウエハWの裏面に圧着しているので、
スラリがウエハWの裏面と軟質バッキングシート19と
の間に侵入することはない。
の研磨液としてのスラリを使用する。このため、飛散し
たスラリの一部がウエハWの裏面側(上面側)に向かう
ことがあるが、軟質バッキングシート19が圧力室R内
の空気圧によってウエハWの裏面に圧着しているので、
スラリがウエハWの裏面と軟質バッキングシート19と
の間に侵入することはない。
【0025】このように、この実施形態のCMP装置に
よれば、ウエハWの外周部も含めたウエハW全面の研磨
レートを均一にすることができるので、ウエハWの外周
部に面ダレが生じることはほとんどなく、歩留まりの良
いウエハWを提供することができる。また、スラリがウ
エハWの裏面と軟質バッキングシート19との間に侵入
することはないので、図22に示した従来のキャリア1
00′のようにウエハWの裏面にシミを発生させるとい
う事態を防止することができ、シミのない高品質のウエ
ハWを提供することができる。
よれば、ウエハWの外周部も含めたウエハW全面の研磨
レートを均一にすることができるので、ウエハWの外周
部に面ダレが生じることはほとんどなく、歩留まりの良
いウエハWを提供することができる。また、スラリがウ
エハWの裏面と軟質バッキングシート19との間に侵入
することはないので、図22に示した従来のキャリア1
00′のようにウエハWの裏面にシミを発生させるとい
う事態を防止することができ、シミのない高品質のウエ
ハWを提供することができる。
【0026】発明者等は、シートサポーター13のダイ
アフラム15とゴム部材20との協働作用によって、ウ
エハWの外周部の面ダレが防止されることを実証すべ
く、下記の第1ないし第3の実験を行った。
アフラム15とゴム部材20との協働作用によって、ウ
エハWの外周部の面ダレが防止されることを実証すべ
く、下記の第1ないし第3の実験を行った。
【0027】第1の実験では、ダイアフラム15が無い
シートサポーター13即ちダイアフラム15の厚さをエ
ッジリング16の上側突出部16bと略同厚さに設定し
た構造にして、ウエハWを研磨した。この際、キャリア
1への下方力Fと圧力室R内の空気圧Pとを変え、最も
好条件の下方力Fと空気圧Pとを選択した。具体的に
は、キャリア1の下方力Fを99kg・f/cm2、圧
力室R内の空気圧Pを0.41kg・f/cm2に設定
して直径200mmのウエハWを5分間研磨した。図7
及び図8は、この第1の実験に用いられた加工前のウエ
ハWの表面情報を示し、図7は、ウエハWの断面厚さを
示す線図であり、図8は各部の平坦度を示す平面図であ
る。図8において、符号Mは仮想メッシュであり、略正
方形の網目Mi(i=1〜52)を有している。各網目M
i内の数値は、各網目Mi内の領域における最大厚さと最
小厚さとの差値(μm)である。したがって、この値が
小さいほど各網目Mi内領域の平坦度は高く、この値が
大きいほど急激な傾斜を有しており、平坦度は低いとい
える。図7に示すように、この加工前のウエハWの外周
部は急激に傾斜しており、面ダレが発生している。詳し
くは、図8に示すように、ウエハWの外周部に対応する
網目M1,M2,・・・,M20内の差値は、0.42μ
m,0.45μm,・・・,0.46μmであり、これ
らの平均値は(以下、「面ダレ度」と記す)は0.49
μmである。かかるウエハWを上記条件下で5分間研磨
したところ、図9及び図10に示す結果を得た。図9に
示すように、研磨加工後のウエハW′の外周部の傾斜は
加工前のウエハWの外周部の傾斜よりも大きくなってい
る。定量的には、図10に示すように、メッシュM′の
網目M′1,M′2,・・・,M′20内の差値が0.70
μm,0.91μm,・・・,0.69μmに変化し、
その面ダレ度は0.72μmであった。したがって、こ
のキャリアで研磨することによって面ダレ度が0.49
μmから0.72μmに変化し、面ダレ度が47%程悪
化したことになる。この結果から、ゴム部材20のみで
はウエハWの面ダレを防止することができないことが判
明した。
シートサポーター13即ちダイアフラム15の厚さをエ
ッジリング16の上側突出部16bと略同厚さに設定し
た構造にして、ウエハWを研磨した。この際、キャリア
1への下方力Fと圧力室R内の空気圧Pとを変え、最も
好条件の下方力Fと空気圧Pとを選択した。具体的に
は、キャリア1の下方力Fを99kg・f/cm2、圧
力室R内の空気圧Pを0.41kg・f/cm2に設定
して直径200mmのウエハWを5分間研磨した。図7
及び図8は、この第1の実験に用いられた加工前のウエ
ハWの表面情報を示し、図7は、ウエハWの断面厚さを
示す線図であり、図8は各部の平坦度を示す平面図であ
る。図8において、符号Mは仮想メッシュであり、略正
方形の網目Mi(i=1〜52)を有している。各網目M
i内の数値は、各網目Mi内の領域における最大厚さと最
小厚さとの差値(μm)である。したがって、この値が
小さいほど各網目Mi内領域の平坦度は高く、この値が
大きいほど急激な傾斜を有しており、平坦度は低いとい
える。図7に示すように、この加工前のウエハWの外周
部は急激に傾斜しており、面ダレが発生している。詳し
くは、図8に示すように、ウエハWの外周部に対応する
網目M1,M2,・・・,M20内の差値は、0.42μ
m,0.45μm,・・・,0.46μmであり、これ
らの平均値は(以下、「面ダレ度」と記す)は0.49
μmである。かかるウエハWを上記条件下で5分間研磨
したところ、図9及び図10に示す結果を得た。図9に
示すように、研磨加工後のウエハW′の外周部の傾斜は
加工前のウエハWの外周部の傾斜よりも大きくなってい
る。定量的には、図10に示すように、メッシュM′の
網目M′1,M′2,・・・,M′20内の差値が0.70
μm,0.91μm,・・・,0.69μmに変化し、
その面ダレ度は0.72μmであった。したがって、こ
のキャリアで研磨することによって面ダレ度が0.49
μmから0.72μmに変化し、面ダレ度が47%程悪
化したことになる。この結果から、ゴム部材20のみで
はウエハWの面ダレを防止することができないことが判
明した。
【0028】第2の実験では、ゴム部材20がないキャ
リア1即ちエッジリング16の下側突出部16aの下面
に硬質シート18を直接固着したキャリア1を用いて、
ウエハWを研磨した。この際、キャリア1の下方力Fを
116kg・f/cm2とし、圧力室R内の空気圧Pを
0.49kg・f/cm2した条件が最良であり、使用
した加工前のウエハWは図11及び図12に示す形状で
あった。即ち、図11に示すように、ウエハWの外周部
の傾斜は第1の実験に用いたウエハWの外周部の傾斜程
大きくなく、その面ダレ度は0.37であった。かかる
ウエハWを上記条件下で5分間研磨したところ、図13
及び図14に示す結果を得た。図13に示すように、研
磨加工時のウエハW′の外周部の傾斜は加工前のウエハ
Wの外周部の傾斜よりも著しく大きくなっている。定量
的には、図14に示すように面ダレ度が1.14μmに
も達し、加工前のウエハWの面ダレ度に対して210%
も悪化した。この結果から、ダイアフラム15のみでは
ウエハWの面ダレ度が著しく大きくなることが判明し
た。
リア1即ちエッジリング16の下側突出部16aの下面
に硬質シート18を直接固着したキャリア1を用いて、
ウエハWを研磨した。この際、キャリア1の下方力Fを
116kg・f/cm2とし、圧力室R内の空気圧Pを
0.49kg・f/cm2した条件が最良であり、使用
した加工前のウエハWは図11及び図12に示す形状で
あった。即ち、図11に示すように、ウエハWの外周部
の傾斜は第1の実験に用いたウエハWの外周部の傾斜程
大きくなく、その面ダレ度は0.37であった。かかる
ウエハWを上記条件下で5分間研磨したところ、図13
及び図14に示す結果を得た。図13に示すように、研
磨加工時のウエハW′の外周部の傾斜は加工前のウエハ
Wの外周部の傾斜よりも著しく大きくなっている。定量
的には、図14に示すように面ダレ度が1.14μmに
も達し、加工前のウエハWの面ダレ度に対して210%
も悪化した。この結果から、ダイアフラム15のみでは
ウエハWの面ダレ度が著しく大きくなることが判明し
た。
【0029】第3の実験では、ダイアフラム15とゴム
部材20との双方設けたキャリア1即ち上記実施形態と
同構造のキャリア1を用いてウエハWを研磨した。この
際、キャリア1の下方力Fを99kg・f/cm2と
し、圧力室R内の空気圧Pを0.31kg・f/cm2
とした条件が最良であり、使用した加工前のウエハWは
図15及び図16に示すような形状であった。即ち、図
15に示すように、ウエハWの外周部に面ダレがあり、
図16に示すように面ダレ度が0.33μmであるシリ
コンウエハWを用い、上記条件下でこのウエハWを5分
間研磨した。すると、図17及び図18に示す結果を得
た。図17に示すように、研磨加工後のウエハW′の外
周部の傾斜は加工前のウエハWの外周部の傾斜に比べて
極めて小さい。定量的には、図18に示すように面ダレ
度が、0.23μmに低減し、加工前のウエハWの面ダ
レ度に対して30%も改善された。この結果から明らか
なように、ゴム部材20とダイアフラム15との協働作
用により、ウエハWの面ダレ度が極めて小さくなり、シ
リコンウエハW全体としての平坦度が向上することが判
った。
部材20との双方設けたキャリア1即ち上記実施形態と
同構造のキャリア1を用いてウエハWを研磨した。この
際、キャリア1の下方力Fを99kg・f/cm2と
し、圧力室R内の空気圧Pを0.31kg・f/cm2
とした条件が最良であり、使用した加工前のウエハWは
図15及び図16に示すような形状であった。即ち、図
15に示すように、ウエハWの外周部に面ダレがあり、
図16に示すように面ダレ度が0.33μmであるシリ
コンウエハWを用い、上記条件下でこのウエハWを5分
間研磨した。すると、図17及び図18に示す結果を得
た。図17に示すように、研磨加工後のウエハW′の外
周部の傾斜は加工前のウエハWの外周部の傾斜に比べて
極めて小さい。定量的には、図18に示すように面ダレ
度が、0.23μmに低減し、加工前のウエハWの面ダ
レ度に対して30%も改善された。この結果から明らか
なように、ゴム部材20とダイアフラム15との協働作
用により、ウエハWの面ダレ度が極めて小さくなり、シ
リコンウエハW全体としての平坦度が向上することが判
った。
【0030】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の
変形や変更が可能である。例えば、上記実施形態では、
流体として空気を適用したが、油等の液体を適用してそ
の油圧等でウエハWを均一に押圧することもできる。ま
た、上記実施形態では、弾性部材としてクロロプレンゴ
ムであるゴム部材20を用いたが、その他のゴム部材,
ウレタン部材,シリコン部材及びバネ部材等を用いても
良い。
れるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の
変形や変更が可能である。例えば、上記実施形態では、
流体として空気を適用したが、油等の液体を適用してそ
の油圧等でウエハWを均一に押圧することもできる。ま
た、上記実施形態では、弾性部材としてクロロプレンゴ
ムであるゴム部材20を用いたが、その他のゴム部材,
ウレタン部材,シリコン部材及びバネ部材等を用いても
良い。
【0031】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、この発明に
よれば、可撓性のダイアフラム部と弾性部材との協働作
用により、ワーク外周部の研磨レートを他の部分の研磨
レートとほぼ等しくするので、ワーク全面の研磨レート
が均一になり、この結果、面ダレのない歩留まりの良い
ワークを提供することができるという優れた効果があ
る。さらに、ワーク全面をシートによって覆うことで、
研磨作業時の研磨液がワークとシートとの間に侵入する
自体を防止することができるので、シミのない高品質の
ワークを提供することができる。
よれば、可撓性のダイアフラム部と弾性部材との協働作
用により、ワーク外周部の研磨レートを他の部分の研磨
レートとほぼ等しくするので、ワーク全面の研磨レート
が均一になり、この結果、面ダレのない歩留まりの良い
ワークを提供することができるという優れた効果があ
る。さらに、ワーク全面をシートによって覆うことで、
研磨作業時の研磨液がワークとシートとの間に侵入する
自体を防止することができるので、シミのない高品質の
ワークを提供することができる。
【0032】
【図1】この発明の一実施形態に係るCMP装置を一部
破断して示す正面図である。
破断して示す正面図である。
【図2】回転駆動機構を示す断面図である。
【図3】キャリアの構造を示す断面図である。
【図4】キャリアの分解斜視図である。
【図5】硬質シート及び軟質バッキングシートがウエハ
の凹凸に追従している状態を示す断面図である。
の凹凸に追従している状態を示す断面図である。
【図6】ゴム部材の縮み状態とダイアフラムの撓み状態
とを示す部分拡大断面図である。
とを示す部分拡大断面図である。
【図7】第1の実験に用いられた加工前のウエハの断面
厚さを示す線図である。
厚さを示す線図である。
【図8】第1の実験に用いられた加工前のウエハの各部
の平坦度を示す平面図である。
の平坦度を示す平面図である。
【図9】第1の実験で研磨されたウエハの断面厚さを示
す線図である。
す線図である。
【図10】第1の実験に研磨されたウエハの各部の平坦
度を示す平面図である。
度を示す平面図である。
【図11】第2の実験に用いられた加工前のウエハの断
面厚さを示す線図である。
面厚さを示す線図である。
【図12】第2の実験に用いられた加工前のウエハの各
部の平坦度を示す平面図である。
部の平坦度を示す平面図である。
【図13】第2の実験で研磨されたウエハの断面厚さを
示す線図である。
示す線図である。
【図14】第2の実験に研磨されたウエハの各部の平坦
度を示す平面図である。
度を示す平面図である。
【図15】第3の実験に用いられた加工前のウエハの断
面厚さを示す線図である。
面厚さを示す線図である。
【図16】第3の実験に用いられた加工前のウエハの各
部の平坦度を示す平面図である。
部の平坦度を示す平面図である。
【図17】第3の実験で研磨されたウエハの断面厚さを
示す線図である。
示す線図である。
【図18】第3の実験に研磨されたウエハの各部の平坦
度を示す平面図である。
度を示す平面図である。
【図19】従来の裏面基準方式のキャリアを示す断面図
である。
である。
【図20】従来の表面基準方式のキャリアを示す断面図
である。
である。
【図21】研磨パッドの盛り上がり状態を示す部分拡大
図である。
図である。
【図22】面ダレを防止した従来のキャリアを示す断面
図である。
図である。
【図23】面ダレ防止作用を示す部分拡大図である。
【図24】バックングパッドによる過研磨状態を示す拡
大断面図である。
大断面図である。
【符号の説明】 1…キャリア、 13…シートサポータ、 14…サポ
ータ本体、 14a…通気孔、 15…ダイアフラム、
16…エッジリング、18…硬質シート、19…軟質
バッキングシート、 20…ゴム部材、 110…定
盤、 111…研磨パッド、 R…圧力室、 W…ウエ
ハ。
ータ本体、 14a…通気孔、 15…ダイアフラム、
16…エッジリング、18…硬質シート、19…軟質
バッキングシート、 20…ゴム部材、 110…定
盤、 111…研磨パッド、 R…圧力室、 W…ウエ
ハ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 敬 神奈川県綾瀬市早川2647 スピードファム 株式会社内 (72)発明者 清水 俊邦 神奈川県綾瀬市早川2647 スピードファム 株式会社内 Fターム(参考) 3C058 AA07 AA12 AB04 CB02 CB05 DA06 DA12
Claims (3)
- 【請求項1】 流体流通孔を有した円盤状の本体部と、 上記本体部の外周面から外方に広がった可撓性を有する
リング状のダイアフラム部と、 上記ダイアフラム部の外縁部に突設され、ワークの外径
以上の内径を有したリング状のエッジ部と、 上記リング状のエッジ部の端面に気密に取り付けられ、
少なくともエッジ部の端面方向に弾性変形可能なリング
状の弾性部材と、 外周部が上記弾性部材の端面に気密に固着されて、上記
流体流通孔と連通した圧力室を画成する可撓性のシート
とを具備することを特徴とするキャリア。 - 【請求項2】 請求項1に記載のキャリアにおいて、 上記弾性部材は、ゴム部材,ウレタン部材,シリコン部
材及びバネ部材のいずれかである、 ことを特徴とするキャリア。 - 【請求項3】 研磨パッドが表面に貼り付けられた定盤
と、上記定盤の研磨パッド上のワークを保持した状態で
回転可能なキャリアと、上記キャリアに所望圧力の流体
を供給可能な流体供給手段と、上記キャリアを押圧しな
がら回転させる回転駆動手段とを具備するCMP装置に
おいて、 上記キャリアを、 流体流通孔を有した円盤状の本体部と、 上記本体部の外周面から外方に広がった可撓性を有する
リング状のダイアフラム部と、 上記ダイアフラム部の外縁部に突設され、ワークの外径
以上の内径を有したリング状のエッジ部と、 上記リング状のエッジ部の端面に気密に取り付けられ、
少なくともエッジ部の端面方向に弾性変形可能なリング
状の弾性部材と、 外周部が上記弾性部材の端面に気密に固着されて、上記
流体流通孔と連通した圧力室を画成する可撓性のシート
とで構成したことを特徴とするCMP装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34600398A JP2000167762A (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | キャリア及びcmp装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34600398A JP2000167762A (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | キャリア及びcmp装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000167762A true JP2000167762A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18380480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34600398A Pending JP2000167762A (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | キャリア及びcmp装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000167762A (ja) |
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-
1998
- 1998-12-04 JP JP34600398A patent/JP2000167762A/ja active Pending
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