JP2002258860A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2002258860A
JP2002258860A JP2001060553A JP2001060553A JP2002258860A JP 2002258860 A JP2002258860 A JP 2002258860A JP 2001060553 A JP2001060553 A JP 2001060553A JP 2001060553 A JP2001060553 A JP 2001060553A JP 2002258860 A JP2002258860 A JP 2002258860A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内蔵音源と、音源を所定の楽音生成状態に設定
する設定情報や、音源に対し楽音の発音を指示する発音
指示情報等を外部に出力する出力端子とを備えた電子楽
器に関し、出力端子に接続された外部機器の種類や状態
に適合した処理を行うことができる電子楽器を提供す
る。 【解決手段】音源を各所定の楽音生成状態に設定する第
1の設定情報および第2の設定情報が格納される設定情
報格納部131,132と、第1または第2の設定情報
を外部に出力する出力端子151と、第1の設定情報を
内蔵音源17に送るとともに第2の設定情報を出力端子
151に送るモードと、第1の設定情報を内蔵音源17
と出力端子151との双方に送るモードとの間でモード
を切り替えるモード切替部121とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内蔵音源と、音源
を所定の楽音生成状態に設定する設定情報や、音源に対
し楽音の発音を指示する発音指示情報等を外部に出力す
る出力端子とを備えた電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】MIDI規格の制定によって、電子楽器
と、シーケンサやコンピュータ等の外部機器との接続が
容易になり、近年の電子楽器では、外部機器とのMID
Iデータの入出力のための、MIDI IN端子やMI
DI OUT端子を備えたものが主流になっている。こ
のMIDIデータの中には、音源に対して発音を指示す
る発音指示情報や、音源を所定の楽音生成状態に設定す
る設定情報等が含まれている。
【0003】また、電子楽器の中には内蔵音源を備えた
ものがあり、このような電子楽器では、この内蔵音源
に、発音指示情報と、その内蔵音源用の設定情報とを含
む演奏情報(以下、内部設定情報に基づく演奏情報と称
する)を送り、MIDI OUT端子にも内蔵音源に送
る演奏情報と同じ演奏情報を送るものがある。
【0004】ところで、この電子楽器に、音源を備えた
外部機器を接続した場合、MIDIOUT端子から出力
される設定情報が、内蔵音源用の設定情報である場合に
は、折角の外部機器の音源も内蔵音源と同じ楽音生成状
態になり、演奏の自由度を向上させることができない。
【0005】そこで、最近では、内蔵音源には、内部設
定情報に基づく演奏情報を送る一方、MIDI OUT
端子には、内蔵音源用の設定情報とは異なる設定情報
と、発音指示情報とを含む演奏情報を送る電子楽器が市
場に登場してきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな最近登場してきた電子楽器にシーケンサを接続し
て、MIDI OUT端子から出力される演奏情報を記
録しようとしても、出力端子から出力される演奏情報に
含まれる設定情報は、内蔵音源用の設定情報とは異なる
設定情報であるため、内蔵音源に送られている演奏情報
を記録することができない。
【0007】また、MIDI OUT端子から送られて
きた演奏情報をシーケンサで記録しながら、この演奏情
報をMIDI IN端子に戻して内蔵音源でこの演奏情
報に基づく楽音を生成させようとすると、内蔵音源に
は、内蔵音源に向けて出力された演奏情報とMIDI
IN端子から入力された演奏情報とが二重に送られてし
まい、ユーザが意図した楽音とは異なる楽音が生成され
てしまう。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、出力端子に接
続された外部機器の種類や状態に適合した処理を行うこ
とができる電子楽器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の電子楽器は、内蔵音源を有する電子楽器にお
いて、音源を各所定の楽音生成状態に設定する第1の設
定情報および第2の設定情報が格納される設定情報格納
部と、上記第1または第2の設定情報を外部に出力する
出力端子と、上記第1の設定情報を上記内蔵音源に送る
とともに上記第2の設定情報を上記出力端子に送るモー
ドと、上記第1の設定情報を上記内蔵音源と上記出力端
子との双方に送るモードとの間でモードを切り替えるモ
ード切替部とを備えたものであることを特徴とする。
【0010】本発明の第1の電子楽器は、上記モード切
替部を備えたものであるため、例えば、上記出力端子に
シーケンサを接続して、上記第1の設定情報をシーケン
サに記録させる場合と、上記出力端子に音源を備えた外
部機器を接続して、その外部機器に備えられた音源を上
記第2の設定情報によって所定の楽音生成状態に設定す
る場合との双方に対応することができる。
【0011】また、上記目的を達成する本発明の第2の
電子楽器は、内蔵音源を備え、その内蔵音源に楽音を生
成させるための演奏情報を送ることにより楽音を生成す
る電子楽器において、演奏情報を外部に出力する出力端
子と演奏情報を外部から受け取る入力端子と、上記出力
端子から演奏情報をテスト用に出力させその出力端子か
ら出力させた演奏情報と同一の演奏情報が上記入力端子
から入力されるか否かをモニタして、その出力端子から
演奏情報を出力してから所定の時間以内にその入力端子
から同一の演奏情報が戻ってくるか否かに応じて、それ
ぞれ、演奏情報を上記出力端子から出力させるとともに
上記入力端子で受け取った演奏情報を上記内蔵音源に送
るモードと、演奏情報をこの電子楽器内部のみを経由し
て上記内蔵音源に送るモードとを背反的に切り替えるモ
ード切替部とを備えたものであることを特徴とする。
【0012】本発明の第2の電子楽器は、上記モード切
替部を備えたものであるため、例えば、上記出力端子に
シーケンサの入力端子を接続するとともに、この電子楽
器の上記入力端子にそのシーケンサの出力端子を接続し
て、演奏情報をシーケンサに記録させながら、シーケン
サから演奏情報をこの電子楽器に戻すときに、上記内蔵
音源に2つの演奏情報が送られることを防止することが
でき、上記内蔵音源でユーザの意図する楽音を生成させ
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0014】図1は、本発明の電子楽器の一実施形態の
ハードウェア構成図である。
【0015】この図1に示す電子楽器1は、演奏操作を
行うための鍵盤である演奏操作子11を備えており、こ
の演奏操作子11は、演奏操作を受けて発音指示情報を
生成する。発音指示情報とは、音源に対し個々の楽音の
発音を指示する情報である。
【0016】また、この図1に示す電子楽器1は、各種
のプログラムを実行するCPU12、CPU12で実行
されるプログラムで参照されるデータの格納領域やその
プログラムの作業領域として使用されるRAM13、お
よび各種のプログラムやデータが格納されたROM14
を備えている。
【0017】また、この図1に示す電子楽器1は、イン
ターフェース15を備えている。このインターフェース
15は、外部から供給されるMIDIデータを受け取
り、あるいは外部にMIDIデータを送り出すためのユ
ニットである。
【0018】さらに、この図1に示す電子楽器1は、設
定パネル16を備えている。この設定パネル16の詳細
については後述するが、設定パネル16には、設定情報
を入力する操作子が備えられている。設定情報とは、後
述する音源17や不図示の外部機器の音源を所定の楽音
生成状態に設定する情報であって、以下の説明におい
て、後述する音源17を所定の楽音生成状態に設定する
情報を内部設定情報と称し、後述する音源17に限定さ
れない、不図示の外部機器等の音源を所定の楽音生成状
態に設定する情報を外部設定情報と称する。また、設定
パネル16には、インターフェース15に接続された外
部機器(図示せず)を制御するための操作子も備えられ
ている。
【0019】またさらに、この図1に示す電子楽器1
は、音源17を備えている。音源17は、演奏情報に基
づいた楽音信号を生成する。演奏情報とは、発音指示情
報と設定情報とを含む情報であって、以下の説明におい
て、このような演奏情報が含む設定情報を内部設定情報
と外部設定情報とで区別する必要がある場合には、内部
設定情報を含むものを‘内部設定情報に基づく演奏情
報’と称し、外部設定情報を含むものを‘外部設定情報
に基づく演奏情報’と称する。音源17から出力された
楽音信号はスピーカ20に入力されて空間に実際の音と
して放出される。
【0020】この図1に示す電子楽器1を構成する演奏
操作子11,CPU12,RAM13,ROM14,イ
ンターフェース15,設定パネル16,および音源17
は、バス18により互いに接続されている。
【0021】次に、このようなハードウェア構成を有す
る本実施形態の電子楽器1のインターフェース15に、
シーケンサが接続された場合について、図2を用いて説
明する。
【0022】図2は、本実施形態の電子楽器の、シーケ
ンサが接続された場合の機能ブロック図である。
【0023】本実施形態の電子楽器1は、RAM13に
設けられた内部設定情報格納部131および外部設定情
報格納部132と、CPU12とROM13とからなる
制御部121とを有する。また、音源17に接続された
内部パス190には、ローカルスイッチ1901が設け
られている。さらに、図1に示すインターフェース部1
5には、図2に示すMIDI OUT端子151と、M
IDI IN端子152が設けられている。このMID
I OUT端子151からは演奏情報が出力され、MI
DI IN端子152には演奏情報が入力される。また
さらに、MIDI OUT端子151と内部設定情報格
納部131との間には、第1スイッチ191が配備され
るとともに、MIDI OUT端子151と外部設定情
報格納部132との間には、第2スイッチ192が配備
されている。また、このMIDIIN端子152は音源
17に接続されている。
【0024】内部設定情報格納部131には、設定パネ
ル16に設けられた操作子の操作に応じて入力された内
部設定情報が格納される。また、外部設定情報格納部1
32には、設定パネル16に設けられた操作子の操作に
応じて入力された外部設定情報が格納される。
【0025】また、この電子楽器1は2組のモードを有
する。一つのモードの組は、内部設定情報を音源17に
送るとともに外部設定情報をMIDI OUT端子15
1に送るモードと、内部設定情報を音源17とMIDI
OUT端子151との双方に送るモードの組である。
なお、この組のモードのいずれにおいても、MIDIO
UT端子151には、演奏操作子11で生成された発音
指示情報が送られる。したがって、MIDI OUT端
子151には、内部設定情報に基づく演奏情報、あるい
は外部設定情報に基づく演奏情報が送られる。制御部1
21には、この組のモードを切替える第1モード切替部
1211が設けられている。また、もう一つのモードの
組は、内部設定情報に基づく演奏情報をMIDI OU
T端子151から出力させるとともにMIDI IN端
子152で受け取った演奏情報を音源17に送るモード
と、内部設定情報に基づく演奏情報を内部パス190を
通して音源17に送るモードの組である。制御部121
には、この組のモードを切替える第2モード切替部12
12が設けられている。またさらに、この電子楽器1は
録音モードを有する。この録音モードは、MIDI O
UT端子151に接続された外部機器に演奏情報を録音
させるときに、この電子楽器1自身に設定されるモード
である。
【0026】このような電子楽器1に接続されたシーケ
ンサ3は、演奏情報等が入力されるMIDI IN端子
31、演奏情報を記録する演奏情報記憶手段32、スル
ースイッチ331を有する第1パス33、演奏情報を外
部に出力するMIDI OUT端子34、第2パス3
4、および、押下されることにより演奏情報記憶手段3
2に演奏情報の記録を指示する不図示のRECボタンを
備えている。MIDIIN端子31には、演奏情報や、
スルースイッチ331をオン/オフさせる制御信号が送
られてくる。このシーケンサ3では、スルースイッチ3
31がオン状態にされたりオフ状態にされることによっ
て、このシーケンサ3のMIDI IN端子31に入力
された演奏情報をMIDI OUT端子34から出力し
たり、出力しなかったりする。すなわち、MIDI I
N端子31に送られてくる演奏情報を演奏情報記録手段
32に記録するにあたって、このシーケンサ3は、スル
ースイッチ331がオン状態であると、送られてきた演
奏情報を演奏情報記録手段32に記録しながらその送ら
れてきた演奏情報を第1パス33を経由してMIDI
OUT端子34から外部に出力し、反対に、スルースイ
ッチ331がオフ状態であると、演奏情報を演奏情報記
録手段32に記録するに留まり、送られてきた演奏情報
を外部に出力しない。なお、このシーケンサ3は、演奏
情報記録手段32に記録されている演奏情報を第2パス
35を経由してMIDI OUT端子34から外部に出
力することもできる。
【0027】次に、内部設定情報格納部131と外部設
定情報格納部132とについてさらに説明する。この電
子楽器1のRAM13には、内部設定情報格納部131
および外部設定情報格納部132として設定情報テーブ
ルが記憶されている。
【0028】図3は、本実施形態の電子楽器に備えられ
たRAMに記憶された設定情報テーブルを示す図であ
る。
【0029】この図3に示す設定情報テーブルTでは、
内部設定情報と外部設定情報とが、演奏操作子11であ
る鍵盤のロアー部とアッパー部とに対応して分けられて
いる。設定情報テーブルTには、ロアー部の内部設定情
報(Int Lower)、アッパー部の内部設定情報
(Int Upper)、ロアー部の外部設定情報(T
x Lower)、およびアッパー部の外部設定情報
(Tx Upper)それぞれについて、複数の設定項
目が用意され、各設定情報ごと、横一列に各設定項目の
設定値が入力されている。設定項目には、音色である
「Tone」,音量である「Volume」,音の左右
のバランスを定める「Pan」,どの鍵からどの鍵まで
をロアー部若しくはアッパー部とするかを定める「Ke
y Range」,この電子楽器1が有する不図示のピ
ッチ・ベンダーの効き具合を定める「Bend」,同じ
く、この電子楽器1が有する不図示のダンパーペダルを
効かせるか否かを定める「Damper Switc
h」が用意されている。
【0030】続いて、図4を用いて、この電子楽器1に
備えられた設定パネル16について説明する。
【0031】図4は、本実施形態の電子楽器に備えられ
た設定パネルの正面図である。
【0032】この図4に示す設定パネル16には、録音
モードスイッチ161、パラメータ選択操作子群16
2、編集ボタン163、値変更ボタン164、ページボ
タン165、および液晶表示パネル166が配備されて
いる。
【0033】録音モードスイッチ161は、押下する度
にオン/オフが切替わる操作子であって、録音モードス
イッチ161がオンされると、この電子楽器1は録音モ
ードに設定され、オフされると、録音モードの設定は解
除される。
【0034】パラメータ選択操作子群162は、複数の
操作子からなるものであって、これら複数の操作子は、
液晶表示パネル166の横に、縦一列に配列されてい
る。
【0035】編集ボタン163は、内部設定情報や外部
設定情報を設定するときに押下される操作子であって、
この編集ボタン163が押下されると、液晶表示パネル
166には設定情報入力画面が表示される。この設定情
報入力画面は複数ページからなるものであり、この図4
は、編集ボタン163が押下されて、液晶表示パネル1
66に設定情報入力画面の1ページ目が表示されている
状態を示す図である。この設定情報入力画面の1ページ
目には、複数の設定項目名が、パラメータ選択操作子群
162の各操作子が配置された位置に対応して縦一列に
表示され、それぞれの横には現在の設定値が表示されて
いる。この図4に示された設定情報入力画面では、アッ
パー部の内部設定情報が選択されて、アッパー部の内部
設定情報に関する各設定項目の設定値が表示されてい
る。
【0036】値変更ボタン164は、設定値の値を変更
する操作子である。また、ページボタン165は、設定
情報入力画面のページ数を変更させる操作子である。
【0037】各設定値の入力にあたっては、パラメータ
選択操作子群162の操作子を押下することで設定項目
を選択して、値変更ボタン164を操作することで、選
択された設定項目に入力されていた設定値を変更し、新
たな設定値とする。
【0038】続いて、この電子楽器1に、図2に示すよ
うにシーケンサ3を接続し、この電子楽器1を操作した
ときの、制御部121における処理ルーチンを中心に説
明する。
【0039】録音モードスイッチ161がオンされる
と、液晶表示パネル166には録音モード画面が表示さ
れるとともに、この電子楽器1の制御部121に備えら
れた第1のモード切替部1211と第2モード切替部1
212とは、図5に示す処理ルーチンを実行する。
【0040】図5は、本実施形態の電子楽器に備えられ
た録音モードスイッチがオンされたときの第1のモード
切替部と第2モード切替部との処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【0041】録音モードスイッチ161がオンされる
と、まず、第1モード切替部1222が、ステップS5
1において、第1のスイッチ191をオン状態にすると
ともに第2のスイッチ192をオフ状態にして、内部設
定情報格納部131に格納されている内部設定情報をM
IDI OUT端子151に送るように設定する。この
結果、この電子楽器1は、内部設定情報を音源17とM
IDI OUT端子151との双方に送るモードに設定
される。
【0042】続いて、ステップS52において、第2モ
ード切替部1222が、テスト用の演奏情報をMIDI
OUT端子151に向けて出力する。この結果、この
テスト用の演奏情報がシーケンサ3に送り込まれる。
【0043】そして、ステップS53で、第2モード切
替部1222が、テスト用の演奏情報が所定時間内にM
IDI IN端子152に戻ってきたか否かを判定す
る。戻ってきた場合には、シーケンサ3のスルースイッ
チ331がオン状態にあると認識して、ステップS54
において、第2モード切替部1222が、ローカルスイ
ッチ1901をオフにして、処理ルーチンを終了する。
この結果、この電子楽器1は、内部設定情報に基づく演
奏情報をMIDI OUT端子151から出力させると
ともにMIDI IN端子152で受け取った演奏情報
を音源17に送るモードに設定される。反対に、演奏情
報が戻ってこなかった場合には、シーケンサ3のスルー
スイッチ331がオフ状態にあると認識して、ステップ
S55において、第2モード切替部1222が、ローカ
ルスイッチ1901をオンにして、処理ルーチンを終了
する。この結果、この電子楽器1は、内部設定情報に基
づく演奏情報を内部パス190を通して音源17に送る
モードに設定される。第2モード切替部1212が、こ
のような処理ルーチンを実行することによって、この電
子楽器1は録音待機状態になる。
【0044】以上の説明のごとく、本実施形態の電子楽
器1においては、テスト用の演奏情報が戻ってくるか否
かをモニタすることで、シーケンサ3のスルースイッチ
331がオン状態にあるか否かを認識し、音源17に2
つの演奏情報が送られることを防止している。
【0045】なお、これらステップS54やステップS
55においてオン又はオフされたローカルスイッチ19
01の状態は、録音モード画面に表示される。
【0046】図6は、本実施形態の電子楽器の設定パネ
ルに配備された録音モードスイッチが押下されたとき
の、液晶表示パネルとパラメータ選択操作子群を示す図
である。
【0047】この図6に示されたの液晶表示パネル16
6に表示された録音モード画面には、図5を用いて説明
した、ステップS54やステップS55においてオン又
はオフされたローカルスイッチ1901の状態が示され
ている。また、録音モードスイッチ161が押下される
と、パラメータ選択操作子群162のうちの下の二つの
操作子が、録音開始操作子1621と、録音停止操作子
1622とに割り当てられる。この録音開始操作子16
21は、押下されることにより、シーケンサに向けて演
奏情報を出力する操作子である。また、録音停止操作子
1622は、押下されることにより、シーケンサへの演
奏情報の出力を停止する操作子である。
【0048】続いて、シーケンサ3のRECボタン(図
示せず)が押下される。そして、この電子楽器1が、図
5を用いて説明した処理ルーチンが実行されたことによ
り録音待機状態になっているところで、図6に示す録音
開始操作子1621が押下されると、液晶表示パネル1
66には録音開始画面が表示されるとともに、この電子
楽器1に備えられた制御部121は、図7に示す処理ル
ーチンを実行する。
【0049】図7は、録音開始時における本実施形態の
電子楽器に備えられた制御部の処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【0050】録音開始操作子1621が押下されると、
制御部121は、まず、ステップS71において、カウ
ントインを開始する。すなわち、予め定められたカウン
ト数をCPU12自身がカウントしていく。ここで、予
め定められたカウント数とは、演奏情報記録手段32
に、初期設定情報として送るべき内部設定情報を送り終
わるまでの時間に対応したカウント数である。このカウ
ントインの結果は、録音開始画面内でユーザに報知され
るが、その表示態様については後述する。
【0051】ステップS71に続いて、ステップS72
では、演奏操作子11で生成される発音指示情報を、こ
の電子楽器1のMIDI OUT端子151に送ること
を禁止し、ステップS73において、シーケンサ3の演
奏情報記録手段32に、初期設定情報として送るべき内
部設定情報を送り始める。シーケンサ3の演奏情報記録
手段32は、RECボタンが押下されたことにより、送
られてきた内部設定情報を記録する。
【0052】次に、ステップS74において、予め定め
られたカウント数がカウントされたか否かを判定し、予
め定められたカウント数のカウントが終了するまでは、
このステップS74における判定を繰り返し実行する。
そして、予め定められたカウント数をカウントした時点
で、ステップS72において禁止していた、MIDIO
UT端子151へ発音指示情報を送ることをステップS
75で許可して、処理ルーチンを終了する。
【0053】このように、本実施形態の電子楽器1で
は、シーケンサ3の演奏情報記録手段32に初期設定情
報が送り終わるまで、演奏操作子11で生成された発音
指示情報の出力を禁止するため、このシーケンサ3を用
いた自動演奏時には、音色等の初期設定情報を反映させ
た楽音が生成される。
【0054】ここで、録音開始操作子1621が押下さ
れたことにより液晶表示パネル166に表示される録音
開始画面について、図8を用いて説明する。
【0055】図8は、本実施形態の電子楽器の録音開始
操作子が押下されたときの、液晶表示パネルとパラメー
タ選択操作子群を示す図である。
【0056】この図8に示された液晶表示パネル166
に表示された録音開始画面には、「−3」というカウン
トイン(Count)の結果が示されている。また、こ
の録音開始画面には、ローカルスイッチ1901の状態
が図5を用いて説明した録音モード画面から引き続いて
表示されるとともに、パラメータ選択操作子群162の
一番下の操作子は、録音停止操作子1622に割り当て
られたままである。なお、カウントインの結果は、この
ように画面上で表示することに限らず、カウント音を生
じさせてユーザに報知させてもよい。
【0057】一方、録音モードスイッチ161がオフさ
れると、この電子楽器1の制御部121に備えられた第
1モード切替部1211は、図9に示す処理ルーチンを
実行する。
【0058】図9は、本実施形態の電子楽器に備えられ
た録音モードスイッチがオフされたときの第1モード切
替部の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0059】録音モードスイッチ161がオフされる
と、第1モード切替部1211は、ステップS91にお
いて、第1のスイッチ191をオフ状態にするとともに
第2のスイッチ192をオン状態にして、外部設定情報
格納部132に格納されている外部設定情報をMIDI
OUT端子151に送るように設定し、処理ルーチン
を終了する。この結果、この電子楽器1は、内部設定情
報を音源17に送るとともに外部設定情報をMIDI
OUT端子151に送るモードに設定される。
【0060】次に、図10を用いて、演奏操作子11が
操作されたきの、この電子楽器1に備えられた制御部1
21の処理ルーチンについて説明する。
【0061】図10は、本実施形態の電子楽器に備えら
れた演奏操作子が操作されたきの制御部の処理ルーチン
を示すフローチャートである。
【0062】演奏操作子11が操作されると、制御部1
21は、まず、ステップS101において、録音モード
スイッチ161がオフ状態にあるか否かを判定する。
【0063】録音モードスイッチ161がオフ状態であ
る場合には、ステップS102で、内部設定情報に基づ
く演奏情報を音源17に送り、続いてステップS103
で、外部設定情報に基づく演奏情報をMIDI OUT
端子151に送り、処理ルーチンを終了する。
【0064】一方、録音モードスイッチ161がオン状
態である場合には、ステップS104において、ローカ
ルスイッチ1901がオフ状態であるか否かを判定す
る。ローカルスイッチ1901がオン状態である場合、
すなわち、先の図5を用いて説明したステップS55
で、シーケンサ3のスルースイッチ331がオフ状態に
あると認識してローカルスイッチ1901をオン状態に
している場合には、ステップS105において、内部設
定情報に基づく演奏情報を内部パス190を通して音源
17に送り、ステップS106に進む。一方、ローカル
スイッチ1901がオフ状態である場合、すなわち、先
の図5を用いて説明したステップS54で、シーケンサ
3のスルースイッチ331がオン状態にあると認識して
ローカルスイッチ1901をオフ状態にしている場合に
は、ステップS105を経ずにステップS106に進
む。
【0065】ステップS106では、録音開始操作子1
621が押下されてカウントインが行われているか否か
を判定する。カウントインが行われている場合には、図
7を用いて説明したステップS72において、演奏操作
子11で生成される発音指示情報を、この電子楽器1の
MIDI OUT端子151に送ることを禁止するため
処理ルーチンは終了となり、この時、生成されていた発
音指示情報は無効となる。一方、カウントインが終了し
ている場合には、ステップS107において、内部設定
情報に基づく演奏情報をMIDI OUT端子151に
出力して、処理ルーチンを終了する。
【0066】このように、本実施形態の電子楽器1で
は、演奏情報が録音される状態にあるか否かを判定し
て、MIDI OUT端子151に出力する設定情報を
内部設定情報と外部設定情報との間で切替えるため、外
部機器による演奏情報の録音にも、外部機器による演奏
情報に基づく楽音の生成にも対応することができる。
【0067】なお、本実施形態の電子楽器1に備えられ
た第2モード切替部1212によって切替えられるモー
ドは、音源17への演奏情報の送り方が異なる、内部設
定情報に基づく演奏情報を対象としたモードであった
が、本発明の第2の電子楽器では、このような演奏情報
に限らず、発音指示情報のみを対象とするものであって
もよい。
【0068】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の電子楽
器によれば、出力端子に接続された外部機器の種類や状
態に適合した処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子楽器の一実施形態のハードウェア
構成図である。
【図2】本実施形態の電子楽器の、シーケンサが接続さ
れた場合の機能ブロック図である。
【図3】本実施形態の電子楽器に備えられたRAMに記
憶された設定情報テーブルを示す図である。
【図4】本実施形態の電子楽器に備えられた設定パネル
の正面図である。
【図5】本実施形態の電子楽器に備えられた録音モード
スイッチがオンされたときの第1のモード切替部と第2
モード切替部との処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図6】本実施形態の電子楽器の設定パネルに配備され
た録音モードスイッチが押下されたときの、液晶表示パ
ネルとパラメータ選択操作子群を示す図である。
【図7】録音開始時における本実施形態の電子楽器に備
えられた制御部の処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図8】本実施形態の電子楽器の録音開始操作子が押下
されたときの、液晶表示パネルとパラメータ選択操作子
群を示す図である。
【図9】本実施形態の電子楽器に備えられた録音モード
スイッチがオフされたときの第1モード切替部の処理ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図10】本実施形態の電子楽器に備えられた演奏操作
子が操作されたきの制御部の処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 電子楽器 11 演奏操作子 12 CPU 121 制御部 1211 第1モード切替部 1212 第2モード切替部 13 RAM 131 内部設定情報格納部 132 外部設定情報格納部 14 ROM 15 インターフェース 151 MIDI OUT端子 152 MIDI IN端子 16 設定パネル 161 録音モードスイッチ 162 パラメータ選択操作子群 1621 録音開始操作子 1622 録音停止操作子 163 編集ボタン 164 値変更ボタン 165 ページボタン 166 液晶表示パネル 17 音源 18 バス 190 内部パス 1901 ローカルスイッチ 191 第1のスイッチ 192 第2のスイッチ 20 スピーカ 3 シーケンサ 31 MIDI IN端子 32 演奏情報記憶手段 33 第1パス 331 スルースイッチ 34 MIDI OUT端子 35 第2パス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内蔵音源を有する電子楽器において、 音源を各所定の楽音生成状態に設定する第1の設定情報
    および第2の設定情報が格納される設定情報格納部と、 前記第1または第2の設定情報を外部に出力する出力端
    子と、 前記第1の設定情報を前記内蔵音源に送るとともに前記
    第2の設定情報を前記出力端子に送るモードと、前記第
    1の設定情報を前記内蔵音源と前記出力端子との双方に
    送るモードとの間でモードを切り替えるモード切替部と
    を備えたものであることを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 内蔵音源を備え、該内蔵音源に楽音を生
    成させるための演奏情報を送ることにより楽音を生成す
    る電子楽器において、 演奏情報を外部に出力する出力端子と演奏情報を外部か
    ら受け取る入力端子と、 前記出力端子から演奏情報をテスト用に出力させ該出力
    端子から出力させた演奏情報と同一の演奏情報が前記入
    力端子から入力されるか否かをモニタして、該出力端子
    から演奏情報を出力してから所定の時間以内に該入力端
    子から同一の演奏情報が戻ってくるか否かに応じて、そ
    れぞれ、演奏情報を前記出力端子から出力させるととも
    に前記入力端子で受け取った演奏情報を前記内蔵音源に
    送るモードと、演奏情報をこの電子楽器内部のみを経由
    して前記内蔵音源に送るモードとを背反的に切り替える
    モード切替部とを備えたものであることを特徴とする電
    子楽器。
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