JP2002116761A - 電子楽器および音量表示方法 - Google Patents

電子楽器および音量表示方法

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JP2002116761A
JP2002116761A JP2000307528A JP2000307528A JP2002116761A JP 2002116761 A JP2002116761 A JP 2002116761A JP 2000307528 A JP2000307528 A JP 2000307528A JP 2000307528 A JP2000307528 A JP 2000307528A JP 2002116761 A JP2002116761 A JP 2002116761A
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volume
musical instrument
electronic musical
sound
switch
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JP2000307528A
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English (en)
Inventor
Keiji Konishi
啓志 小西
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音量スイッチにより電子楽器が発音する音量
を制御するときに、数字表示可能なLEDやLCDを用
いることなく、簡単な構成で視覚的に電子楽器が発音す
る音量を確認できるようにする。 【解決手段】 音量スイッチ16が操作されたとき以外
は、音色設定スイッチ33−1〜33−8がそれぞれ備
えるLEDを当該スイッチの選択状態を表示するように
制御し、音量スイッチ16が操作されたときは、音量設
定スイッチ33−1〜33−8のそれぞれが備えるLE
Dにより、音量スイッチ16の操作に応じて制御された
音量を所定の時間だけ表示するように制御することによ
り、電子楽器が発音する音量を簡単な構成で視覚的に確
認することができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器および音
量表示方法に関し、特に、音量を大きくするためのスイ
ッチと音量を小さくするためのスイッチとを用いて音量
を制御することが可能な電子楽器に用いて好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、電子楽器においては、操作ツマミ
を用いて音量を制御するための可変抵抗器を操作した
り、音量を大きくするためのスイッチ(アップスイッ
チ)と小さくするためのスイッチ(ダウンスイッチ)に
より構成される音量スイッチを用いて音量制御の指示を
行ったりして、当該電子楽器が発音する音量の制御を行
ってきた。
【0003】操作ツマミにより制御された電子楽器が発
音する音量は、可変抵抗器としてスライド型の可変抵抗
器を用いた場合には、操作ツマミの位置(所定の位置か
らの操作ツマミの移動量)により表示していた。また、
可変抵抗器として回転型の可変抵抗器を用いた場合に
は、操作ツマミの角度(所定の位置からの操作ツマミの
回転量)により表示していた。
【0004】一方、アップスイッチおよびダウンスイッ
チにより構成される音量スイッチを用いて電子楽器が発
音する音量を制御する場合には、セグメント型の発光ダ
イオード(LED)等の数字表示可能なLEDや、LC
D(Liquid Crystal Display)により当該電子楽器が発
音する音量を表示していた。また、電子楽器が発音する
音量を視覚的には表示せず、当該電子楽器の演奏者、操
作者が実際に発音されたものを聞いて主観的に判断する
ことで音量を確認していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように電子楽器が発音する音量を制御するために可変
抵抗器を用いる場合には、電子楽器の製造工程におい
て、可変抵抗器とスイッチ等の他の部品とを機械送入機
等の機械を使用し同時に組み立てることができなかっ
た。そのため、可変抵抗器だけを取り付ける作業が発生
して製造工数が増加することにより、製造コストが増加
してしまうという問題があった。
【0006】上述のような問題を解決する方法の一つと
して、製造工程において他の部品と同時に組み立てるこ
とができる音量スイッチを電子楽器の音量制御に用いる
方法がある。この場合には、電子楽器の演奏者、操作者
の主観的な判断による確認ではなく、視覚的に電子楽器
が発音する音量を確認できるようにするためには、数字
表示可能なLEDやLCDを電子楽器に備えなければな
らなかった。
【0007】しかしながら、数字表示可能なLEDやL
CDは高価な部品であり、また、数字表示可能なLED
やLCDを電子楽器に備えた場合には、それらを制御す
るための回路等が必要となり、コストアップとハードウ
ェアおよびソフトウェアの構成の複雑化とを招いてしま
うという問題があった。
【0008】本発明は、上述のような問題を解決するた
めに成されたものであり、音量スイッチにより電子楽器
が発音する音量を制御するときに、数字表示可能なLE
DやLCDを用いることなく、電子楽器が発音する音量
を簡単な構成で視覚的に確認できるようにすることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子楽器は、複
数のスイッチの状態をそれぞれ表示する機能を有する表
示手段と、発音する音量を制御するための音量操作手段
と、上記音量操作手段の操作状態に応じて、発音する音
量を制御する音量制御手段とを備え、上記表示手段は、
上記音量操作手段が操作された際に、上記音量制御手段
により制御された音量を所定の時間だけ表示することを
特徴とする。
【0010】本発明の電子楽器の他の特徴とするところ
は、上記表示手段は、上記複数のスイッチにそれぞれ対
応した発光素子を備え、上記発光素子は、1つの直線上
または曲線上に連続して配置されることを特徴とする。
【0011】本発明の電子楽器のその他の特徴とすると
ころは、上記複数のスイッチは、それぞれ音色を選択す
るためのスイッチであり、上記表示手段は、上記音量操
作手段が操作されたとき以外は、上記スイッチにより選
択された音色を表示することを特徴とする。
【0012】本発明の電子楽器のその他の特徴とすると
ころは、複数の色を表示可能な表示手段と、発音する音
量を制御するための音量操作手段と、上記音量操作手段
の操作状態に応じて、発音する音量を制御する音量制御
手段とを備え、上記表示手段は、上記音量制御手段によ
り制御された音量に応じて、所定の色を表示することを
特徴とする。
【0013】本発明の電子楽器のその他の特徴とすると
ころは、上記表示手段は、発光する色が互いに異なる複
数の発光素子と、上記複数の発光素子の光を合成して表
示する光合成表示手段とを備えることを特徴とする。
【0014】本発明の電子楽器のその他の特徴とすると
ころは、上記複数の発光素子は、赤色を発光する発光素
子と、緑色を発光する発光素子と、青色を発光する発光
素子との内、少なくとも何れか2つの発光素子を含むこ
とを特徴とする。
【0015】本発明の電子楽器のその他の特徴とすると
ころは、上記音量操作手段は、発音する音量を大きくす
るためのアップスイッチと発音する音量を小さくするた
めのダウンスイッチとを少なくとも備えることを特徴と
する。
【0016】また、本発明の音量表示方法は、発音する
音量を制御するための音量操作手段が操作された際は、
上記音量操作手段の操作状態に応じて発音する音量を制
御するとともに、制御された音量を所定時間だけ表示手
段に表示し、上記音量操作手段が操作されたとき以外
は、複数のスイッチの状態を表示手段にそれぞれ表示す
ることを特徴とする。
【0017】本発明の音量表示方法の他の特徴とすると
ころは、発音する音量を制御するための音量操作手段の
操作状態に応じて発音する音量を制御するとともに、制
御された音量に応じて所定の色を複数の色が表示可能な
表示手段に表示することを特徴とする。
【0018】上記のように構成した本発明によれば、音
量操作手段が操作されたとき以外は、複数のスイッチの
状態がそれぞれ表示手段に表示され、音量操作手段が操
作されたときは、その操作により制御された音量が操作
後所定の時間だけ表示手段に表示される。これにより、
発音する音量を表示するための数字表示可能なLEDや
LCDを設けることなく、音量操作手段が操作されたと
きのみ、複数のスイッチの状態を表示している表示手段
を音量表示するように制御するだけで発音する音量を表
示できるようになる。
【0019】また、音量操作手段の操作状態に基づいて
制御された音量に応じて、所定の色を複数の色が表示可
能な表示手段に表示するようにしたときには、制御され
た音量に基づいて表示手段が表示する色を変化させるこ
とにより、数字表示可能なLEDやLCDを設けること
なく発音する音量を表示できるようになる。
【0020】また、複数の色が表示可能な表示手段とし
て、発光する色が互いに異なる複数の発光素子と、上記
複数の発光素子の光を合成して表示する光合成表示手段
とを備えたときには、制御された音量に応じて、それぞ
れの発光素子を制御するだけで容易に発音する音量を表
示できるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。 (第1の実施形態)図1は、第1の実施形態に係る電子
楽器の構成を示すブロック図である。図1において、1
1はCPUであり、ROM12(プログラムメモリ)に
記憶されている処理プログラムに従って、当該電子楽器
の動作制御を行う。
【0022】CPU11は、例えば、鍵盤部14の各鍵
スイッチのスキャン処理および操作部15の各操作子の
スキャン処理を行い、鍵盤部14の各鍵の操作状態(押
鍵、離鍵、操作鍵のキーナンバ、鍵の操作スピードに関
するベロシティ等)および操作部15の各操作子の操作
状態を検出し、各鍵または操作子の操作状態に応じて楽
音発生部19等を制御する。また、CPU11は、例え
ば、操作部15の音量スイッチ16が操作された場合に
は、音量スイッチ16の操作状態に応じてスピーカ23
から発音させる音量を設定したり、設定した音量を表示
部17に表示したりする制御を行う。
【0023】13はRAMであり、CPU11の各種処
理の実行過程において各種の情報を一時的に記憶した
り、各種処理の結果得られた情報を記憶したりする記憶
領域を有しており、CPU11のワーク領域として利用
される。鍵盤部14は、複数の鍵とその鍵の各々に対応
して設けられた鍵スイッチとを含む1つまたは複数の鍵
盤から構成される。上記鍵スイッチは、押鍵、離鍵を検
出するとともに、鍵の動作スピードも検出する。
【0024】操作部15は、スピーカ23から発音させ
る音量を設定するための音量スイッチ16を含み構成さ
れ、リズム、音色、効果等を設定するための操作子等を
備えている。音量スイッチ16は、スピーカ23から発
音させる音量を制御するためのスイッチであり、発音さ
せる音量を大きくするためのアップスイッチと発音させ
る音量を小さくするためのダウンスイッチとを少なくと
も備えている。
【0025】表示部17は、CPU11から送られてく
る表示データに基づいて、操作部15が備える各操作子
の操作等により選択されたリズム、音色および音量等を
表示する。
【0026】楽音発生部19は、CPU11から送られ
てくる各鍵を表すキーナンバ情報や、各操作子の操作等
により設定された楽音パラメータ情報等に基づいて、R
OM20(波形メモリ)に予め記憶されているPCM波
形データをROM20から読み出し、その振幅やエンベ
ロープを加工してD/A変換器21に出力する。そし
て、D/A変換器21によりディジタル/アナログ変換
された楽音信号は、アンプ22を介してスピーカ23に
与えられる。
【0027】なお、上記CPU11、ROM12、RA
M13、鍵盤部14、操作部15、表示部17および楽
音発生部19は、それぞれデータバス、アドレスバス等
のバス18により結合され、相互にデータの送受信が行
われるように構成されている。また、本実施形態に係る
電子楽器は、図2に示すような操作パネルに上記操作部
15および上記表示部17の機能を有している。
【0028】図2は、図1に示す電子楽器の操作パネル
の一構成例を示す図である。図2において、31はスピ
ーカ23から発音させる音量、すなわち当該電子楽器が
発音する音量を大きくするためのアップスイッチであ
り、32はスピーカ23から発音させる音量を小さくす
るためのダウンスイッチである。
【0029】上記アップスイッチ31を押下すると、図
1に示したCPU11が上記アップスイッチ31の操作
(押下)を検出し、その操作量(押下時間等)に応じて
スピーカ23から発音させる音量を大きくするように制
御を行う。同様に、上記ダウンスイッチ32を押下する
と、CPU11がダウンスイッチ32の操作(押下)を
検出し、その操作量(押下時間等)に応じてスピーカ2
3から発音させる音量を小さくするように制御する。
【0030】33−1〜33−8は音色を選択するため
の音色設定スイッチであり、操作パネル上に一直線上に
連続に配置されている。また、音色設定スイッチ33−
1〜33−8は、当該スイッチの選択状態、すなわち当
該音色設定スイッチが指定する音色が選択されているか
否かを表示するための発光ダイオード(LED)をそれ
ぞれ内部に備えるとともに、上記LEDの状態を外部か
ら確認するための表示窓をそれぞれ備えている。
【0031】上記LEDは、通常時(音量制御時以外)
は各音色設定スイッチ33−1〜33−8の選択状態を
それぞれ表示する。例えば、音色設定スイッチ33−1
が押下されることにより「ピアノ1」の音色が選択され
た場合には、CPU11は音色設定スイッチ33−1内
部のLEDを点灯し、当該音色が選択されていることを
表示する。
【0032】一方、アップスイッチ31またはダウンス
イッチ32が操作(押下)された場合には、CPU11
は上記操作により制御された音量の大きさに応じて、音
色設定スイッチ33−1〜33−8内部のLEDを所定
の時間だけ点灯し、音量をバー表示する。
【0033】例えば、電子楽器が発音可能な音量を8段
階に分割したとする。このとき、アップスイッチ31ま
たはダウンスイッチ32が操作され、上記操作により制
御された当該電子楽器が発音する音量が2段階目に相当
する音量であった場合には、CPU11は音色設定スイ
ッチ33−1および33−2内部のLEDを所定の時間
だけ点灯する。このとき、音色設定スイッチ33−3〜
33−8内部のLEDは消灯する。
【0034】この状態(2段階目の音量)で通常動作し
ているときに、例えばアップスイッチ31が操作され、
上記操作により制御された当該電子楽器が発音する音量
が3段階目に相当する音量であった場合には、CPU1
1は音色設定スイッチ33−1〜33−3内部のLED
を所定の時間だけ点灯するとともに、音色設定スイッチ
33−4〜33−8内部のLEDを消灯する。一方、ダ
ウンスイッチ32が操作され、上記操作により制御され
た当該電子楽器が発音する音量が1段階目に相当する音
量であった場合には、CPU11は音色設定スイッチ3
3−1内部のLEDのみを所定の時間だけ点灯し、音色
設定スイッチ33−2〜33−8内部のLEDを消灯す
る。
【0035】このように、アップスイッチ31またはダ
ウンスイッチ32が操作された場合には、CPU11は
音色設定スイッチ33−1〜33−8内部のLEDを音
量表示を行うように制御する。これにより、上記操作に
より制御された当該電子楽器が発音する音量に応じて、
音量が大きくなる毎に音色設定スイッチ33−1〜33
−8を順次点灯させ、制御された音量を所定の時間だけ
バー表示する。
【0036】次に、図3および図4に基づいて動作につ
いて説明する。図3は、本実施形態による電子楽器のメ
イン処理の動作を示すフローチャートである。図3にお
いて、まず、電子楽器の電源がONされるとステップS
1において、CPU11は、RAM13の記憶領域の初
期化(クリア)等の初期設定を行う。
【0037】ステップS2において、CPU11は音量
制御以外の発音に関する種々の処理を行う。例えば、C
PU11は操作部15に備えられている各種操作子(リ
ズム、音色、効果等を設定するための操作子やスイッチ
等)の操作を検出し、検出した操作に基づいてリズム、
音色等を変更し設定する処理を行う。また、例えば、C
PU11は鍵盤部14の各鍵スイッチのスキャン処理を
行い、鍵盤部14の各鍵の操作状態(押鍵、離鍵、操作
鍵のキーナンバ、鍵の操作スピードに関するベロシティ
等)に応じて、発音処理、消音処理等を行う。
【0038】次に、ステップS3において、CPU11
は電子楽器が発音する音量を制御するための音量スイッ
チ16(アップスイッチ31またはダウンスイッチ3
2)が操作されたか否かの判断を行う。すなわち、CP
U11は音量制御処理を行うか否かを判断する。この判
断の結果、音量スイッチ16が操作されたと判断した場
合には、ステップS4に進み、CPU11は図4に示す
音量制御処理を行う。そして、ステップS4にて音量制
御処理が完了すると、ステップS2に戻り上述した処理
を繰り返し実行する。
【0039】一方、上記ステップS3において、音量ス
イッチ16が操作されていないと判断した場合には、ス
テップS2に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
【0040】図4は、上記ステップS4にて行う音量制
御処理の動作を示すフローチャートである。図4におい
て、音量制御処理が開始されると、ステップS11にお
いてCPU11はRAM13に記憶されている現在の音
量値を読み出す。
【0041】次に、ステップS12において、CPU1
1は図3のステップS3で操作を検出した音量スイッチ
16がアップスイッチ31であるかダウンスイッチ32
であるかの判断を行う。
【0042】この判断の結果、操作を検出した音量スイ
ッチ16がアップスイッチ31であった場合には、ステ
ップS13に進み、CPU11は、アップスイッチ31
の操作量(押下時間等)に基づいて設定すべき音量値を
求める。すなわち、ステップS13において、CPU1
1は、アップスイッチ31の操作量(押下時間等)に応
じた音量変化分を求め、ステップS11において読み出
した現在の音量値に上記音量変化分を加えた音量値を新
しく設定すべき音量値とする。このとき、新しく設定す
べき音量値が、電子楽器が発音可能な音量の最大値より
大きい場合には、発音可能な音量の最大値を新しく設定
すべき音量値とする。
【0043】一方、ステップS12において、操作を検
出した音量スイッチ16がダウンスイッチ32であった
場合には、ステップS14に進み、CPU11は、ダウ
ンスイッチ32の操作量(押下時間等)に基づいて設定
すべき音量値を求める。すなわち、ステップS14にお
いて、CPU11は、ダウンスイッチ32の操作量(押
下時間等)に応じた音量変化分を求め、ステップS11
において読み出した現在の音量値から上記音量変化分を
減じた音量値を新しく設定すべき音量値とする。このと
き、新しく設定すべき音量値が、電子楽器が発音可能な
音量の最小値より小さい場合には、発音可能な音量の最
小値を新しく設定すべき音量値とする。
【0044】次に、ステップS15において、CPU1
1は上記ステップS13または上記ステップS14にお
いて求めた音量値に従い、音量設定処理を行う。この音
量設定処理には、音量値に関する情報のRAM13への
書き込み処理や楽音発生部19、アンプ22等の出力制
御処理等がある。
【0045】ステップS16において、CPU11は上
記ステップS15において設定した音量値に応じて、表
示部17が備える音色設定スイッチ33−1〜33−8
のLEDを所定の時間だけ点灯させる。例えば、音量ス
イッチ16(アップスイッチ31、ダウンスイッチ3
2)の操作により設定された音量が最大(8段階目)で
ある場合には、CPU11は図2(A)に示すように音
色設定スイッチ33−1〜33−8のLEDの全てを点
灯させる。
【0046】また、例えば音量スイッチ16の操作によ
り設定された音量が4段階目である場合には、CPU1
1は図2(B)に示すように音色選択スイッチ33−1
〜33−4のLEDを点灯させ、設定された音量が最小
(消音状態)である場合には、CPU11は図2(C)
に示すように音色選択スイッチ33−1〜33−8の何
れも点灯させない。
【0047】ステップS16で、CPU11が設定した
音量に応じて音色設定スイッチ33−1〜33−8のL
EDを点灯させてから所定の時間が経過した後に進むス
テップS17において、CPU11は音量スイッチ16
が操作される前に選択されていた音色設定に応じて音色
選択スイッチ33−1〜33−8のLEDの何れかを点
灯し、音量制御処理を終了する。
【0048】以上、詳しく説明したように本実施形態に
よれば、音量スイッチ16(アップスイッチ31、ダウ
ンスイッチ32)が操作されたとき以外は、音色設定ス
イッチ33−1〜33−8は、当該スイッチの選択状
態、すなわち自らが指定する音色が選択されているか否
かをそれぞれが備えるLEDにより表示し、音量スイッ
チ16が操作されたときは、音量設定スイッチ33−1
〜33−8内部のLEDを用いて、その操作により制御
された音量を所定の時間だけ表示する。
【0049】これにより、音量スイッチ16が操作され
たときのみ音量設定スイッチ33−1〜33−8内部の
LEDを制御するだけで電子楽器が発音する音量を表示
することができ、数字表示可能なLEDやLCDを用い
ることなく、電子楽器が発音する音量を簡単な構成で視
覚的に確認することができる。
【0050】なお、本実施形態では、音量スイッチ16
が操作されたときに、制御された音量を表示する音色設
定スイッチ33−1〜33−8は一直線上に連続に配置
されているが、1つの曲線上に連続に配置するようにし
ても良い。また、音色設定スイッチ33−1〜33−8
として、8つのスイッチを示したが、本発明は8つに限
らず任意の複数の数のスイッチに適用できる。
【0051】また、本実施形態では、電子楽器が発音す
る音量を8段階に分割して音量表示する場合について示
したが、本発明は8段階に限定されるものでなく、電子
楽器が発音する音量を任意の大きさで分けて音量表示で
きる。また、本実施形態では、操作パネル上にアップス
イッチ31、ダウンスイッチ32および音色設定スイッ
チ33−1〜33−8のみ示したが、リズムスイッチ、
効果スイッチ等の他のスイッチ(操作子)も操作パネル
上に配置されることは言うまでもない。
【0052】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図面に基づいて説明する。第2の実施形態に
係る電子楽器は、図1に示した第1の実施形態に係る電
子楽器と同じ構成であるが、操作部15および表示部1
7の機能を有する操作パネルに、図5に示すような音量
表示部51を設けたものである。
【0053】図5は、第2の実施形態に係る電子楽器の
操作パネルの一構成例を示す図である。図5において、
31は当該電子楽器が発音する音量を大きくするための
アップスイッチであり、32は発音する音量を小さくす
るためのダウンスイッチである。上記アップスイッチ3
1を押下すると、CPU11によりその操作(押下)が
検出され、その操作量(押下時間等)に応じて当該電子
楽器が発音する音量を大きくするように制御される。同
様に、上記ダウンスイッチ32を押下すると、CPU1
1によりその操作(押下)が検出され、その操作量(押
下時間等)に応じて当該電子楽器が発音する音量を小さ
くするように制御される。
【0054】51は音量表示部であり、図5(B)に示
すように赤色を発光する赤LED52と青色を発光する
青LED53と緑色を発光する緑LED54とを備えて
いる。音量表示部51は、赤LED52、青LED53
および緑LED54がそれぞれ発光した光を合成して表
示する表示窓を備えている。そして、当該電子楽器が発
音する音量に応じて、赤LED52、青LED53およ
び緑LED54の発光状態を制御することにより、表示
窓に表示される色を変化させる。
【0055】例えば、当該電子楽器の音量が最小のとき
には、青LED53のみを発光させて表示窓には青色を
表示し、音量が最大の時には、赤LED52のみを発光
させて表示窓に赤色を表示する。また、例えば、当該電
子楽器の音量が最大と最小の間である場合には、音量に
応じて赤LED52および青LED53の発光状態を制
御して、赤色と青色とを合成した中間色を表示窓に表示
するように制御する。すなわち、当該電子楽器が発音す
る音量が最大と最小とのまさに中間の音量であったなら
ば、赤LED52と青LED53とを同じ光量の発光状
態となるように制御して、表示窓に紫色を表示する。
【0056】なお、上述した説明においては、説明の便
宜上、赤LED52と青LEDとにより電子楽器が発音
する音量を表示する場合について示したが、赤LED5
2、青LED53および緑LED54により電子楽器が
発音する音量を表示するようにしても良いし、赤LED
52、青LED53、緑LED54のうち何れか2つの
LEDにより表示するようにしても良い。赤LED5
2、青LED53および緑LED54により電子楽器が
発音する音量を表示するようにした場合には、それぞれ
のLEDのオン状態(点灯)、オフ状態(消灯)を制御
するだけで、電子楽器が発音する音量を8段階表示する
ことができる。
【0057】次に、動作について説明する。第2の実施
形態に係る電子楽器のメイン処理の動作は、図3に示し
た動作と同じ動作を行うので説明は省略する。図6は、
第2の実施形態に係る電子楽器の音量制御処理の動作を
示すフローチャートである。
【0058】図6において、音量制御処理が開始される
と、CPU11は、ステップS21においてRAM13
に記憶されている現在の音量値を読み出し、ステップS
22において操作された音量スイッチ16がアップスイ
ッチ31であるかダウンスイッチ32であるかの判断を
行う。
【0059】この判断の結果、操作されたスイッチがア
ップスイッチ31であった場合には、ステップS23に
進み、アップスイッチ31の操作量(押下時間等)に応
じた音量変化分を求め、ステップS21において読み出
した現在の音量値に上記音量変化分を加えた音量値を新
しく設定すべき音量値として求める。一方、上記判断の
結果、操作されたスイッチがダウンスイッチ32であっ
た場合には、ステップS24に進み、ダウンスイッチ3
2の操作量(押下時間等)に応じた音量変化分を求め、
ステップS21において読み出した現在の音量値から上
記音量変化分を減じた音量値を新しく設定すべき音量値
として求める。
【0060】次に、ステップS25において、CPU1
1は上記ステップS23または上記ステップS24にお
いて求めた音量値に従い、音量設定処理を行い、ステッ
プS26に進む。ステップS26において、CPUは、
ステップS25において設定した音量値に応じて音量表
示部51が備える赤LED52、青LED53および緑
LED54の発光状態を制御する。これにより、ステッ
プS25において設定した音量に応じた色を表示窓に表
示するようにして、音量制御処理を終了する。
【0061】以上、説明したように第2の実施形態によ
れば、赤LED52、青LED53および緑LED54
とそれらが発光した光を合成して表示する表示窓とを有
する音量表示部51を備え、音量スイッチ16(アップ
スイッチ31、ダウンスイッチ32)の操作により制御
された音量に応じて、赤LED52、青LED53およ
び緑LED54の発光状態をそれぞれ制御して、所定の
色を音量表示部51に表示する。
【0062】これにより、制御された音量に基づいて、
赤LED52、青LED53および緑LED54をそれ
ぞれ制御するだけで音量表示部51に表示する色を変化
させることにより、数字表示可能なLEDやLCDを用
いることなく、電子楽器が発音する音量を簡単な構成で
視覚的に確認することができる。
【0063】なお、本実施形態では、音量表示部51は
3つのLED(赤LED52、青LED53および緑L
ED54)を備えているが、本発明は3つのLEDに限
らず、任意の数のLEDを備えた音量表示部51を用い
るようにしても良い。
【0064】また、上述した第1および第2の実施形態
では、音量スイッチ16(アップスイッチ31、ダウン
スイッチ32)の押下時間に基づいて、電子楽器が発音
する音量を制御するようにしているが、音量スイッチ1
6の押下回数または押下時間と押下回数との積和演算等
により電子楽器が発音する音量を制御するようにしても
良い。
【0065】また、第1および第2の実施形態では、音
量スイッチ16として、アップスイッチ31とダウンス
イッチ32とを備えた場合について示しているが、消音
スイッチ(ミュートスイッチ)等を備えるようにしても
良い。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
音する音量を制御するための音量操作手段が操作された
とき以外は、複数のスイッチの状態を表示手段にそれぞ
れ表示し、上記音量操作手段が操作されたときは、その
操作状態に応じて制御された音量を所定時間だけ表示手
段に表示する。これにより、上記音量操作手段が操作さ
れた場合には、複数のスイッチの状態を表示している表
示手段を音量表示するように制御するだけで発音する音
量を表示することができ、数字表示可能なLEDやLC
Dを用いることなく、電子楽器が発音する音量を簡単な
構成で視覚的に確認することができる。
【0067】また、発音する音量を制御するための音量
操作手段の操作状態に基づいて、制御された音量に応じ
て所定の色を複数の色が表示可能な表示手段に表示する
ようにしたときには、制御された音量に基づいて表示手
段に表示する色を変化させることで、数字表示可能なL
EDやLCDを用いることなく、表示手段に表示された
色により電子楽器が発音する音量を簡単な構成で視覚的
に確認することができる。
【0068】また、複数の色が表示可能な表示手段とし
て、発光する色が互いに異なる複数の発光素子と、上記
複数の発光素子の光を合成して表示する光合成表示手段
とを備えたときには、制御された音量に応じて、それぞ
れの発光素子を制御するだけで発音する音量を容易に表
示することができ、電子楽器が発音する音量を簡単な構
成で視覚的に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る電子楽器の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1に示す電子楽器の操作パネルの一構成例を
示す図である。
【図3】第1の実施形態による電子楽器のメイン処理の
動作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態による電子楽器の音量制御処理
の動作を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施形態に係る電子楽器の操作パネルの
一構成例を示す図である。
【図6】第2の実施形態に係る電子楽器の音量制御処理
の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 鍵盤部 15 操作部 16 音量スイッチ 17 表示部 18 バス 19 楽音発生部 20 ROM 21 D/A変換器 22 アンプ 23 スピーカ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスイッチの状態をそれぞれ表示す
    る機能を有する表示手段と、 発音する音量を制御するための音量操作手段と、 上記音量操作手段の操作状態に応じて、発音する音量を
    制御する音量制御手段とを備え、 上記表示手段は、上記音量操作手段が操作された際に、
    上記音量制御手段により制御された音量を所定の時間だ
    け表示することを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 上記表示手段は、上記複数のスイッチに
    それぞれ対応した発光素子を備え、 上記発光素子は、1つの直線上または曲線上に連続して
    配置されることを特徴とする請求項1に記載の電子楽
    器。
  3. 【請求項3】 上記複数のスイッチは、それぞれ音色を
    選択するためのスイッチであり、 上記表示手段は、上記音量操作手段が操作されたとき以
    外は、上記スイッチにより選択された音色を表示するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の電子楽器。
  4. 【請求項4】 複数の色を表示可能な表示手段と、 発音する音量を制御するための音量操作手段と、 上記音量操作手段の操作状態に応じて、発音する音量を
    制御する音量制御手段とを備え、 上記表示手段は、上記音量制御手段により制御された音
    量に応じて、所定の色を表示することを特徴とする電子
    楽器。
  5. 【請求項5】 上記表示手段は、発光する色が互いに異
    なる複数の発光素子と、 上記複数の発光素子の光を合成して表示する光合成表示
    手段とを備えることを特徴とする請求項4に記載の電子
    楽器。
  6. 【請求項6】 上記複数の発光素子は、赤色を発光する
    発光素子と、緑色を発光する発光素子と、青色を発光す
    る発光素子との内、少なくとも何れか2つの発光素子を
    含むことを特徴とする請求項5に記載の電子楽器。
  7. 【請求項7】 上記音量操作手段は、発音する音量を大
    きくするためのアップスイッチと発音する音量を小さく
    するためのダウンスイッチとを少なくとも備えることを
    特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の電子楽
    器。
  8. 【請求項8】 発音する音量を制御するための音量操作
    手段が操作された際は、上記音量操作手段の操作状態に
    応じて発音する音量を制御するとともに、制御された音
    量を所定時間だけ表示手段に表示し、上記音量操作手段
    が操作されたとき以外は、複数のスイッチの状態を表示
    手段にそれぞれ表示することを特徴とする音量表示方
    法。
  9. 【請求項9】 発音する音量を制御するための音量操作
    手段の操作状態に応じて発音する音量を制御するととも
    に、制御された音量に応じて所定の色を複数の色が表示
    可能な表示手段に表示することを特徴とする音量表示方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8937239B2 (en) 2011-10-21 2015-01-20 Roland Corporation Light emission control device
US9082335B2 (en) 2011-12-21 2015-07-14 Roland Corporation Display control apparatus
US11347468B2 (en) 2018-06-06 2022-05-31 Alphatheta Corporation Sound volume operation device

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