JPH08101683A - 演奏情報出力装置及びその装置を備えた自動演奏装置 - Google Patents

演奏情報出力装置及びその装置を備えた自動演奏装置

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JPH08101683A
JPH08101683A JP6239015A JP23901594A JPH08101683A JP H08101683 A JPH08101683 A JP H08101683A JP 6239015 A JP6239015 A JP 6239015A JP 23901594 A JP23901594 A JP 23901594A JP H08101683 A JPH08101683 A JP H08101683A
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Yoshihisa Shimada
義久 島田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演奏データをMIDI信号として外部音源等
にシリアル転送したとき、その外部音源等による演奏が
本来の演奏から遅れることのない演奏情報出力装置及び
その装置を備えた自動演奏装置を提供することを目的と
する。 【構成】 S44にて読み出されたデータがコントロー
ルデータであって、MIDI出力モードが出力非制限モ
ード(即ち「1」)である場合(S52で「YE
S」)、コントロールデータをMIDI信号に変換した
上で外部に出力する(S53)。一方、出力禁止モード
か又は出力制限モードならば(S52で「NO」)、コ
ントロールデータについてMIDI出力処理を行わず、
S54に進む。このように、出力制限モードにおいては
外部にシリアル転送するMIDI信号の量を規制するた
め、転送時間が短縮化され、外部音源による演奏の遅れ
を解消することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、演奏データをMIDI
信号に変換して外部音源や外部シーケンサ等にシリアル
転送する演奏情報出力装置及びその装置を備えた自動演
奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電子キーボード等の電子鍵
盤楽器において、自動リズム伴奏、自動コード伴奏など
の自動伴奏機能を有するものが広く知られている。この
ような電子鍵盤楽器では、ロックやワルツ等といったリ
ズム毎に数小節の自動伴奏パターンデータが予めROM
等に記憶されており、この自動伴奏パターンデータを読
み出して繰り返し演奏することができる。
【0003】また、このような電子鍵盤楽器において、
MIDI端子を装備して鍵盤や自動伴奏の演奏情報を送
受信できるようなものも知られている。尚、MIDI(M
usical Instrument Digital Interface)は、電子楽器の
通信手順の統一規格である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近の自動伴奏パター
ンデータは、以前に比べてとてもリアルなものとなって
きているが、これは音源のコントロールに関する情報等
の多様化により、演奏に使う情報量を膨大にしたために
可能となったものである。ここで、コントロールに関す
る情報とは、定まった音色を鍵盤以外の操作子によって
モディファイするときに使う情報であって、具体的に
は、音の位置を左右に変化させるパンに関する情報、音
量バランスを左右に変化させるバランスに関する情報、
プログラムされたボリュームに対して音量などのアクセ
ントを付けるエクスプレッションに関する情報などがあ
る。
【0005】このように演奏に使う情報量が膨大になっ
た結果、例えば自動伴奏パターンデータをMIDI信号
に変換した上でシリアル転送して外部音源を鳴らしたり
外部シーケンサに録音したりする場合に、自動伴奏パタ
ーンデータから直接楽音信号を導出して演奏する場合に
比べて、転送速度等の問題から外部音源による演奏に遅
れが生じることがある。
【0006】即ち、MIDI信号のキャラクタは8ビッ
トで構成され、また各ビットの転送速度は31.25k
baudと定義されているため、演奏に使う情報量が増
加すればMIDI信号のキャラクタが増加し、これによ
り自動伴奏パターンデータをシリアル転送するのに時間
がかかることになり、外部音源による演奏に遅れが生じ
ることになるのである。
【0007】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、演奏データをMIDI信号として外部音源等にシリ
アル転送したとき、その外部音源等による演奏が本来の
演奏から遅れることのない演奏情報出力装置及びその装
置を備えた自動演奏装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は図1に例示するように、少な
くとも発音に関する情報とコントロールに関する情報と
から構成される演奏データM1をMIDI信号M2に変
換して外部音源や外部シーケンサ等にシリアル転送する
演奏情報出力装置において、出力制限モードを含む複数
のモードの中から任意のモードを設定する出力モード設
定手段M3と、前記出力モード設定手段M3により出力
制限モードに設定された場合、前記演奏データM1を規
制して外部にシリアル転送する出力制御手段M4と、を
備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は請求項1記載の演奏
情報出力装置であって、前記出力制御手段は、前記演奏
データのうちコントロールに関する情報について規制し
て外部にシリアル転送することを特徴とする。請求項3
記載の発明は請求項1又は2記載の演奏情報出力装置で
あって、前記出力モード設定手段M3は、出力制限モー
ドのほか出力非制限モードを含む複数のモードの中から
任意のモードを設定し、前記出力制御手段M4は、前記
モード設定手段M3により出力非制限モードに設定され
た場合、前記演奏データM1のすべてについて外部にシ
リアル転送することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の自動演奏装置は、請求項1
〜3いずれか記載の演奏情報出力装置と、前記演奏デー
タを記憶する記憶手段と、前記記憶手段から前記演奏デ
ータを読み出し該演奏データに基づいて直接楽音信号を
導出し内部音源から発音させる楽音発生手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0011】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の演奏情報出力装
置は、少なくとも発音に関する情報とコントロールに関
する情報とから構成される演奏データM1をMIDI信
号M2に変換して外部音源や外部シーケンサ等にシリア
ル転送することができる。ここで、出力モード設定手段
M3により出力制限モードに設定されている場合、出力
制御手段M4は、前記演奏データM1を規制して外部に
シリアル転送する。かかる演奏情報装置によれば、演奏
データM1を規制しシリアル転送すべきMIDI信号の
量を削減することにより転送時間を短縮化することが可
能となり、そのため、演奏データから直接楽音信号を導
出して演奏する場合に比べて、外部音源のMIDI信号
による演奏に遅れが生じることがない。
【0012】また、前記出力制御手段M4は、請求項2
に記載したように、出力制限モードの場合前記演奏デー
タM1のうちコントロールに関する情報について規制し
て外部にシリアル転送してもよい。具体的には、出力制
御手段M4は、演奏データM1のうちコントロールに関
する情報のすべてについて出力しない構成としてもよい
が、例えば、あるコントロール機能が外部音源等自身で
設定できる場合には外部音源等自身で設定すればよいた
め、そのコントロールに関する情報については出力しな
いように構成してもよく、また、外部音源等があるコン
トロール機能を備えていない場合にはその機能に関する
情報を出力しても無駄なため、そのコントロールに関す
る情報については出力しないように構成してもよい。
尚、コントロールに関する情報とは、定まった音色を鍵
盤以外の操作子によってモディファイするときに使う情
報であり、外部音源等が発音する上において必要不可欠
な情報ではない。
【0013】更に、出力制御手段M4は、請求項3に記
載したように、出力非制限モードに設定された場合、演
奏データM1のすべてについて外部に出力するように構
成してもよい。かかる演奏情報装置では、オペレータは
まず出力非制限モードに設定して外部音源等にMIDI
信号を出力させ、このとき外部音源等の演奏に遅れがな
いときには当該モードのまま設定を切り換える必要はな
く、一方、外部音源等の演奏に遅れが生じている場合に
は出力モード設定手段M3により出力制限モードに切り
換え演奏の遅れを解消させることができる。従って、出
力非制限モードに設定すれば外部音源等にリアルな演奏
を行わせることができ、一方、外部音源等の演奏に遅れ
が生じている場合には出力制限モードに設定すればリア
ルな演奏を行わせるよりもその遅れを解消することを優
先させることができる。
【0014】請求項4記載の自動演奏装置は、前記演奏
情報装置を備えているため、上述の作用効果を奏する。
更に、この場合、同じ演奏データM1に基づき、自動演
奏装置の内部音源にて再生させた場合と外部音源等にて
再生させた場合、両者の間で演奏のズレが生じないとい
う効果が得られる。
【0015】
【実施例】本発明の好適な実施例について図面に基づい
て以下に説明する。図2は電子キーボードの外観図、図
3は電子キーボードの電気的構成を表すブロック図であ
る。本実施例の電子キーボード1は、予めROMに記憶
されている自動伴奏データ(演奏データ)に基づいて自
動伴奏を行うものであり、自動演奏装置の一種である。
【0016】この電子キーボード1は、図2に示すよう
に、多数の白鍵及び黒鍵が配置された鍵盤3と、自動伴
奏のための各種設定を行う多数のパネル操作子が配列さ
れたパネル操作部4を備えている。このパネル操作部4
には、電源のオン・オフを行う図示しない電源スイッ
チ、ロック・ワルツ等の伴奏のリズムやボリューム・音
色を設定するためのテンキー5、テンキー5によって入
力された数値を表示するディスプレイ6、自動伴奏を開
始するスタートキー7、自動伴奏を終了するストップキ
ー8、MIDI信号の出力モードを設定する際などに使
用するシステムモードキー9などを備えている。
【0017】次に、この電子キーボード1の電気的構成
を、図3のブロック図に基づいて説明する。図3に示す
ように、電子キーボード1の主な制御部分は、各種演算
を行うCPU12、各種のデータ等を一時記憶するRA
M13、制御プログラム等を記憶するプログラムメモリ
14、自動伴奏データを記憶した自動伴奏データメモリ
15、鍵盤3が接続される鍵盤インタフェース20、各
パネル操作子5〜9が接続されるパネルインタフェース
21、外部音源や外部シーケンサにMIDIケーブルを
介して接続可能なMIDIインタフェース24、楽音波
形メモリ17、楽音信号発生回路22等からなり、これ
らがデータバス23を介して相互に接続されている。
【0018】ここで、前記鍵盤インタフェース20は、
鍵盤3の各鍵の押鍵及び離鍵を検出する回路であり、パ
ネルインタフェース21は、各パネル操作子5〜9のオ
ン・オフ状態を検出する回路である。また、楽音信号発
生回路22は、鍵盤3の各鍵の動作又は自動伴奏データ
に応じて楽音波形メモリ17から読み出される発音波形
データに基づいて楽音信号を導出する回路であり、この
楽音信号がアンプ25に出力されてスピーカ26から発
音される。また、MIDIインタフェース24は、自動
伴奏データをMIDI信号のフォーマットに変換した
後、そのMIDI信号を外部に出力するための回路であ
る。
【0019】次に、自動伴奏データメモリ15に記憶さ
れている自動伴奏データの構成について詳細に説明す
る。自動伴奏データは、ロック、ワルツ等の各リズム毎
に、基本パターンの演奏データ(基本パターンデー
タ)、曲の頭で演奏されるイントロパターンの演奏デー
タ(イントロデータ)、曲の途中に挿入されるフィルイ
ンパターンの演奏データ(フィルインデータ)、曲の最
後に演奏されるエンディングパターンの演奏データ(エ
ンディングデータ)、更に、コントロールに関する演奏
データ(コントロールデータ)を備えている。そして、
これらのデータは、各々ピアノ、ストリングス、ベース
等といったパート毎に備えられている。
【0020】ここで、基本パターンデータについて詳細
なデータ構成を説明する。1パート(例えば4小節分)
のデータは、1音毎の発音を指定する発音に関する情報
(以下「発音データ」という)が、各発音毎に順次記憶
されている。この発音データは、発音の高さ(音高)の
基本設定であるキーナンバー、発音のタイミングを示す
ステップタイム、発音の長さを示すゲートタイム、発音
の強さ(音量)を示すベロシティの計4バイトから構成
されている。
【0021】また、あるチャンネルについて定まった音
色をモディファイするコントロールデータが、基本パタ
ーンデータに適宜記憶されている。コントロールデータ
は、例えば、音の位置を左右に変化させるパン、音量バ
ランスを左右に変化させるバランス、プログラムされた
ボリュームに対して音量などのアクセントを付けるエク
スプレッションなどに関する情報であり、コントロール
ナンバー、ステップタイム等、計4バイトから構成され
ている。
【0022】1パートのデータの終わりには、そのデー
タの終了を示すエンドマークが配置される。エンドマー
クはステップタイムを含む2バイトから構成されてい
る。尚、イントロデータ,フィルインデータ,エンディ
ングデータについても、上記基本パターンデータとほぼ
同様な構成である。
【0023】次に、外部音源等にシリアル転送されるM
IDI信号について説明する。MIDI信号は8ビット
のキャラクタデータであるが、1バイトのキャラクタを
いくつか組み合わせたMIDIメッセージによって演奏
情報が表現される。MIDIメッセージは、通常表1に
示すように、1バイトのステータスバイト(第1バイ
ト)及び2バイトのデータバイト(第2、第3バイト)
からなる3バイトを1単位とデータとして構成される。
このうちステータスバイトには、ノートオン、ノートオ
フ、コントロールチェンジ、プログラムチェンジ等を示
すステータスと、個々のイベントデータがどの楽器のイ
ベントデータかを示すチャンネルコードとから構成され
る。また、データバイトには、ステータスバイトがノー
トオン・オフの場合には鍵の種類を示すノートナンバー
や鍵の打鍵スピードを示すベロシティ等が設定され、ス
テータスバイトがコントロールチェンジの場合にはコン
トロールナンバー等が設定されている。
【0024】
【表1】
【0025】次に、上記構成を備えた本実施例の電子キ
ーボードにて行われる制御処理について、フローチャー
トに基づいて説明する。図4はメインルーチンのフロー
チャート、図5はパネル処理のフローチャート、図6は
自動伴奏スタート処理のフローチャート、図7は自動伴
奏処理のフローチャートである。
【0026】図4のメインルーチンは、電子キーボード
1の図示しない電源スイッチをオンした場合に開始され
て常時実行されるものであり、まずRAM13をクリア
する等の初期設定を行い(S11)、以後の処理に備え
る。続いて、パネル処理(S12)、鍵盤処理(S1
3)、自動伴奏処理(S14)を順次実行した後、再び
パネル処理以下の処理を繰り返し行う。
【0027】次に、パネル処理について図5に基づいて
説明する。パネル処理が開始されると、パネル操作子5
〜9のオン・オフ状態を検出するためのパネルスキャン
を行い(S21)、続いてシステムモードキー9がオン
か否かをチェックする(S22)。システムモードキー
9がオンの場合、システムモードのうちのMIDI設定
モードか否かを判断し(S23)、MIDI設定モード
でなければ処理を終え、MIDI設定モードならば10
キーにより数値が入力されたか否かを判断する(S2
4)。そして、数値が入力されなければ処理を終え、数
値が入力されたならば「0」「1」「2」のいずれが入
力されたかを確認し(S25)、「0」ならば出力禁止
モード、「1」ならば出力非制限モード、「2」ならば
出力制限モードを設定し(S26)、処理を終える。
【0028】一方、S22においてシステムモードキー
9がオフの場合、自動伴奏のスタートキー7がオンか否
かを判断し(S27)、オンならば後述の自動伴奏スタ
ート処理(S28)が実行され、オフならば自動伴奏の
ストップキー8がオンか否かを判断し(S29)、オン
ならば自動伴奏フラグをクリアし(S30)、オフなら
ばそのまま処理を終える。
【0029】次に、自動伴奏スタート処理について図6
に基づいて説明する。この処理が開始されると、自動伴
奏データメモリ15に記憶されている自動伴奏データの
先頭のアドレスをセットする(S31)。自動伴奏デー
タは、既述した通り、一音につき4バイトから構成され
る発音データと、あるチャンネルにつき4バイトから構
成されるコントロールデータと、2バイトから構成され
るエンドマークが含まれる。先頭アドレスをセットした
後、ステップデータを読み出し(S32)、ステップタ
イム即ち発音時間をセットする。続いて自動伴奏フラグ
をセットし(S33)、カウンタのカウントをクリアす
る(S34)。
【0030】次に、自動伴奏処理について図7に基づい
て説明する。この処理が開始されると、まず読み出しタ
イミングであるか否かを判断する(S41)。ここで、
読み出しタイミングとは、タイマにより4分音符の1/
24の時間経過した時点を意味する。読み出しタイミン
グでなければ処理を終え、読み出しタイミングであれば
自動伴奏フラグがセットされているか否かを判断する
(S42)。セットされていなければ処理を終え、セッ
トされていればステップタイムとカウンタのカウントと
を比較する(S43)。両者が不一致であればカウンタ
をカウントアップし(S51)、処理を終える。両者が
一致していれば自動伴奏データを読み出し(S44)、
その自動伴奏データがコントロールデータか否かを判断
する(S45)。この判断は、自動伴奏データのうち1
バイト目をチェックすることにより行う。
【0031】読み出したデータのうち1バイト目を判断
した結果コントロールデータでなかった場合、そのデー
タがエンドマークか否かを確認する(S46)。エンド
マークであれば、4小節分のすべての演奏データを処理
したことになるので、再び4小節分の先頭に戻るために
自動伴奏スタート処理(S28)を行い、その後S43
以下の処理を繰り返し行う。エンドマークでなければ、
読み出したデータは発音データであるため、この場合M
IDI出力モードが「0」(即ち出力禁止モード)か否
かを判断し(S47)、「0」ならばMIDI出力処理
を行わず、S49に進む。「0」でなければ即ち出力非
制限モード又は出力制限モードならば、発音データをM
IDI信号のフォーマットに変換した上でMIDIイン
タフェースを介して外部にシリアル転送するMIDI出
力処理を行う(S48)。
【0032】その後、電子キーボード1のスピーカ26
から出力するための発音データ処理を行う(S49)。
この発音データ処理は、発音データに応じて楽音波形メ
モリ17から読み出される発音波形データに基づいて、
楽音発生回路22にて楽音信号が導出され、この楽音信
号がアンプ25に出力されスピーカ26から発音する処
理である。
【0033】一方、S44で読み出したデータのうち1
バイト目を判定した結果コントロールデータならば、M
IDI出力モードが「1」(即ち出力非制限モード)か
否かを判断する(S52)。MIDI出力モードが
「1」ならば、コントロールデータをMIDI信号のフ
ォーマットに変換した上でMIDIインタフェースを介
して外部に出力するMIDI出力処理を行う(S5
3)。一方、MIDI出力モードが「1」でないなら
ば、即ち出力禁止モードか又は出力制限モードならば、
コントロールデータについてMIDI出力処理を行わ
ず、S54に進む。続いて、電子キーボード1のスピー
カ26から出力するためのコントロールデータ処理を行
う(S54)。かかる処理は、外部音源のMIDI信号
による演奏に比べて迅速に処理することができ、従って
電子キーボード1のスピーカ26から出力される演奏は
コントロールデータを含むすべての自動伴奏データに基
づいて行われる。
【0034】上記発音データ処理(S49)又はコント
ロールデータ処理(S54)を終えた後、次のステップ
データをセットして、再びS43以下の処理を行う。こ
のように、本実施例の電子キーボード1によれば、出力
禁止モード(即ち「0」)に設定されている場合には、
S47で「YES」、S52で「NO」であり、発音デ
ータ及びコントロールデータのいずれについてもMID
I出力処理は行われず、このため外部音源には出力され
ず電子キーボード1の内部のスピーカ26から発音され
るのみである。
【0035】出力非制限モード(即ち「1」)に設定さ
れている場合には、S47で「NO」、S52で「YE
S」であり、発音データ及びコントロールデータのいず
れについてもMIDI出力処理が行われ、このため外部
音源と電子キーボード1の内部のスピーカ26の両方か
ら発音される。但し、演奏をリアルにすべくコントロー
ルデータが膨大に記憶されている場合には、外部音源に
よる演奏の遅れが生じる。
【0036】出力制限モード(即ち「2」)に設定され
ている場合には、S47で「NO」、S52で「NO」
であり、発音データのみについてMIDI出力処理が行
われ、外部音源と電子キーボード1の内部のスピーカ2
6の両方から発音される。この場合、演奏をリアルにす
べくコントロールデータが膨大に記憶されていたとして
も、外部にシリアル転送するMIDI信号の量を規制し
ているため、外部音源による演奏の遅れは生じない。
【0037】以上詳述したように、本実施例の電子キー
ボード1によれば、MIDI出力モードが出力制限モー
ドの場合、読み出された自動伴奏データがコントロール
データであればこれをMIDI信号に変換して外部に出
力するというMIDI出力処理を行わない。このため、
外部にシリアル転送すべきMIDI信号の量が減少し、
転送時間が短縮化され、外部音源による演奏の遅れを解
消することができる。特に、自動伴奏データがリアルな
演奏を目的として非常に多くのコントロールデータを持
つ場合にこの効果は顕著に現れる。
【0038】また、オペレータは、まずMIDI出力モ
ードを出力非制限モード即ち「1」に設定し、外部音源
にMIDI信号を出力させ、このとき外部音源等による
演奏に遅れが生じているかどうかをチェックし、遅れが
生じていない場合には出力非制限モードのままに設定す
ることにより、外部音源にリアルな自動伴奏を行わせる
ことができる。一方、演奏に遅れが生じている場合に
は、MIDI出力モードを出力制限モード即ち「2」に
切り換えることにより、外部音源の演奏の遅れを解消さ
せることができる。即ち、外部音源の演奏に遅れが生じ
ている場合にはリアルな演奏を行わせるよりもその遅れ
を解消することを優先させることができる。
【0039】更に、電子キーボード1では、内部のスピ
ーカ26からの演奏と外部音源の演奏との間で時間的な
ズレが生じることも解消される。尚、本発明は上記実施
例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲から
逸脱しない限り、種々の態様で実施できることはいうま
でもない。
【0040】例えば、自動伴奏データのコントロールデ
ータを規制するに当り、上記実施例ではコントロールデ
ータのすべてについて出力しない構成としたが、パン、
バランス、エクスプレッション等のコントロールデータ
のうち、出力する必要のないデータを選択できる構成と
してもよい。例えば、あるコントロール機能が外部音源
等自身で設定できる場合には外部音源等自身で設定すれ
ばよいため、そのデータについては出力しないように設
定してもよい。また、外部音源等があるコントロール機
能を備えていない場合にはその機能に関する情報を出力
しても無駄なため、そのコントロールに関する情報につ
いては出力しないように設定してもよい。ここで、設定
を行うのはオペレータ自身が行ってもよいが、CPUが
外部音源等について診断しその診断結果に基づいて設定
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の演奏情報装置の基本的構成の
例示図である。
【図2】 実施例の電子キーボードの外観図である。
【図3】 電子キーボードの電気的構成を表すブロック
図である。
【図4】 メインルーチンのフローチャートである。
【図5】 パネル処理のフローチャートである。
【図6】 自動伴奏スタート処理のフローチャートであ
る。
【図7】 自動伴奏処理のフローチャートである。
【符号の説明】
M1・・・演奏データ、 M2・・・
MIDI信号、M3・・・出力モード設定手段、
M4・・・出力制御手段、1・・・電子キーボー
ド、 3・・・鍵盤、4・・・パネル操
作部、 5・・・テンキー、6・・・
ディスプレイ、 7・・・スタートキ
ー、8・・・ストップキー、 9・・
・システムモードキー、14・・・プログラムメモリ、
15・・・自動伴奏データメモリ、24・
・・MIDIインタフェース、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも発音に関する情報とコントロ
    ールに関する情報とから構成される演奏データをMID
    I信号に変換して外部音源や外部シーケンサ等にシリア
    ル転送する演奏情報出力装置において、 出力制限モードを含む複数のモードの中から任意のモー
    ドを設定する出力モード設定手段と、 前記出力モード設定手段により出力制限モードに設定さ
    れた場合、前記演奏データを規制して外部にシリアル転
    送する出力制御手段と、 を備えたことを特徴とする演奏情報出力装置。
  2. 【請求項2】 前記出力制御手段は、前記演奏データの
    うちコントロールに関する情報について規制して外部に
    シリアル転送することを特徴とする請求項1記載の演奏
    情報出力装置。
  3. 【請求項3】 前記出力モード設定手段は、出力制限モ
    ードのほか出力非制限モードを含む複数のモードの中か
    ら任意のモードを設定し、 前記出力制御手段は、前記モード設定手段により出力非
    制限モードに設定された場合、前記演奏データのすべて
    について外部にシリアル転送することを特徴とする請求
    項1又は2記載の演奏情報出力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の演奏情報出
    力装置と、 前記演奏データを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段から前記演奏データを読み出し該演奏デー
    タに基づいて直接楽音信号を導出し内部音源から発音さ
    せる楽音発生手段と、 を備えたことを特徴とする自動演奏装置。
JP6239015A 1994-10-03 1994-10-03 演奏情報出力装置及びその装置を備えた自動演奏装置 Expired - Fee Related JP2941667B2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH08101683A true JPH08101683A (ja) 1996-04-16
JP2941667B2 JP2941667B2 (ja) 1999-08-25

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002258860A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Roland Corp 電子楽器

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