JP2002258837A - 楽譜表示制御装置及び方法並びに記憶媒体 - Google Patents

楽譜表示制御装置及び方法並びに記憶媒体

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JP2002258837A JP2001054923A JP2001054923A JP2002258837A JP 2002258837 A JP2002258837 A JP 2002258837A JP 2001054923 A JP2001054923 A JP 2001054923A JP 2001054923 A JP2001054923 A JP 2001054923A JP 2002258837 A JP2002258837 A JP 2002258837A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザに対して視認性のよい楽譜表示を行
う。 【解決手段】 表示手段は、演奏曲の楽譜を表示する。
分析手段は、供給手段から供給された演奏曲に関する楽
曲データを分析し、演奏曲の所定範囲毎に該範囲内に含
まれる楽譜記号を検出する。制御手段は1つの所定範囲
内に含まれる楽譜記号を1又は複数の基本表示ブロック
内に配置することで、各所定範囲内に含まれる楽譜記号
を所定範囲毎に可変する表示幅に表示する。こうする
と、1つの所定範囲内に含まれる楽譜記号を1つの基本
表示ブロック内に配置しきれないようなことが生じた場
合であっても、楽譜記号を重複あるいは近接させること
なく表示手段に表示することができることから、ユーザ
は常に視認性のよい楽譜を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定の楽曲デー
タに基づいて演奏される楽曲の進行にあわせて該楽曲の
楽譜を表示する楽譜表示制御装置及び方法並びに記憶媒
体に関し、特に高度な曲構成をした楽曲の楽譜を表示す
る場合にユーザに対して最も視認性のよい楽譜表示を行
う楽譜表示制御装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られているように、電子楽器
やパーソナルコンピュータ等を用いてユーザ所望の楽曲
データに基づいて自動演奏(つまり、楽曲データの再
生)を行う際には、所定の画面上に当該演奏曲の楽譜を
自動的に表示することが行われている。すなわち、自動
演奏される演奏曲にあわせて同時にピアノやギター等の
楽器演奏を楽しみたい、あるいは楽器演奏の練習をした
いといったようなユーザのために、現在演奏進行中の曲
部分に対応する楽譜を所定区間ずつ所定の表示態様で
(例えば、4小節分の楽譜を1段に表示するものを1画
面につき2段ずつ表示するなど)演奏曲の進行にあわせ
て順次に表示することが行われている。このようにする
と、ユーザ自身がわざわざ曲毎に楽譜を用意しなくても
よいことから便利である。さらに、デモ曲などのオリジ
ナルのアレンジなどがなされた場合には対応する楽譜が
そもそも存在しないことから、こうした場合にも曲に対
応する楽譜を表示することから非常に便利である。ま
た、所定の表示形態のカーソルを演奏曲の進行にあわせ
て楽譜上を移動するように表示することで、ユーザに対
してそのカーソルが移動した先の楽譜にあわせてピアノ
やギター等の楽器を操作するように指示することも、演
奏曲の楽譜表示に加えて行われている。以上のようにす
ることで、ユーザはすぐにでも演奏曲にあわせて楽器演
奏などの練習を一人で始めることができるようになって
いる。こうした楽譜やカーソル等の表示制御は、楽譜表
示制御装置を用いることによって行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の楽譜
表示制御装置によって行われている楽譜表示は、子供や
初心者向けの簡単な曲構成である楽曲の楽譜を表示する
ことを想定した楽譜表示である場合が多いことから、所
定の画面上において固定的な表示幅を持つ基本表示ブロ
ック内に1小節分の楽曲に対応する楽譜の全てを表示す
るものであった(これにより、各小節を区切るための小
節線は各小節毎に予め固定された所定の表示位置に表示
される)。そのために、1小節内に音部記号や拍子記号
や調号あるいは音符や休符といった楽譜記号が数多く存
在し、該1小節内の全ての楽譜記号を表示するのに必要
な表示幅が基本表示ブロックの持つ表示幅よりも大きく
なってしまうような場合(例えば、音楽レベルの高いユ
ーザ向けである高度な曲構成である楽曲の楽譜を表示す
るような場合)には、該基本表示ブロック内に表示しき
れない楽譜記号が生じてしまうことがある、という問題
点があった。このような問題点を解決する1つの方法と
して、高度な曲構成である楽曲の楽譜を表示する場合に
は、表示が前後する楽譜記号を無理やりに重ねて表示す
ることによって、該基本表示ブロック内に1小節分の全
ての楽譜記号を表示しようとする方法が従来から知られ
ている。しかし、このように一部の楽譜記号を重ねるよ
うにして楽譜表示を行う方法によると、ユーザにとって
非常に見にくい楽譜が表示されることになる。すなわ
ち、ユーザの楽譜の視認性という点において非常に不都
合な楽譜表示が行われる、という問題点があった。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、演奏曲の進行にあわせて該曲の楽譜を適宜に見やす
い表示態様で所定の画面上に順次に表示していくことに
よって、1小節中に著しく多数の楽譜記号が存在する高
度な曲構成をした楽曲であっても、ユーザが演奏の進行
にあわせて確実に楽譜記号を視認することのできる楽譜
表示制御装置及び方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る楽譜表示制
御装置は、表示手段と、演奏曲に関する楽曲データを供
給する供給手段と、前記供給された楽曲データを分析
し、演奏曲の所定範囲毎に該範囲内に含まれる楽譜記号
を検出する分析手段と、前記表示手段において所定の基
本表示ブロックを単位として楽譜を表示させる制御を行
うものであって、1つの前記所定範囲内に含まれる楽譜
記号を1又は複数の前記各基本表示ブロック内に配置す
ることで、前記各所定範囲内に含まれる楽譜記号を所定
範囲毎に可変する表示幅に表示する制御手段とを具備す
る。
【0006】表示手段は、演奏曲の楽譜を表示すること
のできるものである。制御手段は、前記表示手段におい
て所定の基本表示ブロックを単位として楽譜を表示させ
る制御を行うものである。すなわち、前記基本表示ブロ
ックは演奏曲を構成する所定の楽譜記号を複数表示する
ことが可能となっている。分析手段は、供給手段から供
給された演奏曲に関する楽曲データを分析し、演奏曲の
所定範囲毎に該範囲内に含まれる楽譜記号を検出する。
こうして検出された前記所定範囲内に含まれる楽譜記号
を制御手段によって前記各基本表示ブロック内に配置す
ることにより、前記表示手段に演奏曲の楽譜を表示する
ことができる。制御手段は1つの前記所定範囲内に含ま
れる楽譜記号を1又は複数の前記各基本表示ブロック内
に配置することで、前記各所定範囲内に含まれる楽譜記
号を所定範囲毎に可変の表示幅を用いて表示する。すな
わち、1つの前記所定範囲内に含まれる楽譜記号を1つ
の基本表示ブロック内に配置しきれないようなことが生
じた場合には、検出した楽譜記号を1又は複数の前記各
基本表示ブロック内に配置する。これにより、楽譜記号
を重複表示あるいは近接表示しなければならなかった演
奏曲の楽譜を、重複表示あるいは近接表示することなく
楽譜を表示することができることから、ユーザにとって
視認性のよい楽譜表示を表示手段上で実現することがで
きるようになる。
【0007】また、本発明に係る楽譜表示制御装置は、
表示手段と、演奏曲に関する楽曲データを供給する供給
手段と、前記供給された楽曲データを分析し、演奏曲の
所定範囲毎に該範囲内に含まれる楽譜記号を検出する分
析手段と、前記表示手段において所定の基本表示ブロッ
クを単位として楽譜を表示させる制御を行うものであっ
て、1つの前記所定範囲内に含まれる楽譜記号を1又は
複数の前記各基本表示ブロック内に配置することで、前
記各所定範囲内に含まれる楽譜記号を所定範囲毎に可変
の表示幅を用いて表示する制御手段と、演奏曲の演奏進
行にあわせて演奏タイミングを前記楽譜記号の表示に対
応するように表示する演奏タイミング表示制御手段とを
具備する。これによると、楽譜表示と共に該楽譜表示の
表示形態に応じて演奏タイミングを表示することから、
ユーザに対して適切な演奏補助を行える点で有利であ
る。
【0008】本発明は、装置の発明として構成し、実施
することができるのみならず、方法の発明として構成
し、実施することができる。また、本発明は、コンピュ
ータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で
実施することができるし、そのようなプログラムを記憶
した記憶媒体の形態で実施することもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に従って詳細に説明する。
【0010】図1は、この発明に係る楽譜表示制御装置
を内蔵した電子楽器の実施の形態を示すハード構成ブロ
ック図である。この実施形態に示す電子楽器は、マイク
ロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモ
リ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3
からなるマイクロコンピュータの制御の下に各種の処理
が実行されるようになっている。この実施の形態では、
1つのCPU1によって楽曲データに基づいて楽曲を自
動的に演奏する自動演奏処理や自動演奏される楽曲の楽
譜を演奏の進行にあわせて表示する楽譜表示処理等の各
種処理を行う電子楽器を例に説明する。CPU1は、こ
の電子楽器全体の動作を制御するものである。このCP
U1に対して、データ及びアドレスバス1Dを介してリ
ードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモ
リ(RAM)3、点灯制御回路4、検出回路5、スイッ
チ検出回路6、表示回路7、音源回路8、外部記憶装置
9、MIDIインタフェース(I/F)10、通信イン
タフェース(I/F)11がそれぞれ接続されている。
更に、CPU1には、タイマ割込み処理(インタラプト
処理)における割込み時間や各種時間を計時するタイマ
1Aが接続されている。すなわち、タイマ1Aは時間間
隔を計数したり、自動演奏のテンポを設定したりするた
めのテンポクロックパルスを発生するものである。タイ
マ1AからのテンポクロックパルスはCPU1に対して
インタラプト命令として与えられ、CPU1はタイマ割
込み処理(インタラプト処理)により自動演奏処理を実
行する。
【0011】ROM2は、CPU1により実行あるいは
参照される各種プログラムや各種データ等を格納するも
のである。RAM3は、自動演奏に関する各種演奏情報
やCPU1がプログラムを実行する際に発生する各種パ
ラメータなどを一時的に記憶するワーキングメモリとし
て、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連する
データを記憶するメモリ等として使用される。RAM3
の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てら
れ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利
用される。発光ダイオード(LED)4Aは後述の演奏
操作子5Aに対応するようにして配置されており、自動
演奏実行の際に楽曲の進行に従って点灯・消灯すること
によって、ユーザに対してユーザが次に演奏操作すべき
演奏操作子5Aを指示するためのものである。点灯制御
回路4は、CPU1の制御のもと、演奏操作子5Aに対
応するようにして配置された発光ダイオード(LED)
4A毎に、連続的またはパルス的に電圧を印加して所定
の発光ダイオード(LED)4Aを点灯・消灯させるこ
とができ、かつ、印加する電圧の大きさを調節してその
発光ダイオード(LED)4Aの輝度を任意に設定する
ことが可能な回路である。つまり、この実施例に示した
電子楽器では、ユーザに対する演奏補助を発光ダイオー
ド(LED)4Aの点灯・消灯によって行う。
【0012】演奏操作子5Aは楽音の音高を選択するた
めの複数の鍵を備えた、例えば鍵盤等のようなものであ
り、各鍵に対応してキースイッチを有しており、この演
奏操作子5A(鍵盤等)は楽音演奏のために使用できる
のは勿論のこと、自動演奏を行う際に用いるメロディの
ピッチやリズムを入力するための入力手段として使用す
ることもできる。検出回路5は、演奏操作子5Aの各鍵
の押圧及び離鍵を検出することによって検出出力を生じ
る。パネル操作子(スイッチ等)6Aは自動演奏の対象
となる楽曲データの選択、楽譜表示モードの選択、演奏
ガイドモードの選択、自動演奏モードの選択などを行っ
たり、あるいは楽曲データに基づく自動演奏を行う際に
用いる各種演奏条件等を入力するための各種のスイッチ
等を含んで構成される。勿論、演奏操作子5Aは、音
高、音色、効果等を選択・設定・制御するために用いる
数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキー
ボードなどの各種操作子を含んでいてよい。スイッチ検
出回路6は、パネル操作子6Aの各スイッチの操作状態
を検出し、その操作状態に応じたスイッチ情報をデータ
及びアドレスバス1Dを介してCPU1に出力する。表
示回路7は自動演奏中の楽曲に関する楽譜等の各種情報
を、例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構
成されるディスプレイ7Aに表示するのは勿論のこと、
自動演奏を行う際における各種演奏条件あるいはCPU
1の制御状態などをディスプレイ7Aに表示する。この
実施例に示す電子楽器においては、ディスプレイ7A上
に演奏曲の進行に応じた楽譜が適宜に表示される。
【0013】音源回路8は、複数のチャンネルで楽音信
号の同時発生が可能であり、データ及びアドレスバス1
Dを経由して与えられた楽曲データを入力し、このデー
タに基づいて楽音信号を発生する。音源回路8から発生
された楽音信号は、アンプやスピーカなどを含むサウン
ドシステム8Aから発音される。音源回路8から発生さ
れた楽音信号に対して、効果回路など(図示せず)を用
いて所定の効果を付与するようにしてもよい。楽曲デー
タの形式はMIDI形式のようなディジタル符号化され
たものであってもよいし、PCM、DPCM、ADPC
Mのような波形サンプルデータ方式からなるものであっ
てもよい。この音源回路8と効果回路(図示せず)とサ
ウンドシステム8Aの構成には、従来のいかなる構成を
用いてもよい。
【0014】外部記憶装置9は、楽曲データなどの制御
情報やCPU1が実行する各種プログラム等の制御に関
するデータ等を記憶するものである。前記ROM2に制
御プログラムが記憶されていない場合、この外部記憶装
置9(例えばハードディスク)に制御プログラムを記憶
させておき、それを前記RAM3に読み込むことによ
り、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同
様の動作をCPU1にさせることができる。このように
すると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が
容易に行える。なお、外部記憶装置9はハードディスク
(HD)に限られず、フロッピィーディスク(FD)、
コンパクトディスク(CD−ROM・CD−RAM)、
光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digit
al Versatile Diskの略)等の着脱自
在な様々な形態の外部記憶媒体を利用する記憶装置であ
ってもよい。あるいは、半導体メモリなどであってもよ
い。
【0015】MIDIインタフェース(I/F)10
は、他のMIDI機器10A等からMIDI規格の楽曲
データ(MIDIデータ)などを当該電子楽器へ入力し
たり、あるいは当該電子楽器からMIDI規格の楽曲デ
ータ(MIDIデータ)などを他のMIDI機器10A
等へ出力するためのインタフェースである。通信インタ
フェース11は、例えばLANやインターネット、電話
回線等の通信ネットワークXに接続されており、概通信
ネットワークXを介して、サーバコンピュータ11Aと
接続され、当該サーバコンピュータ11Aから制御プロ
グラムや楽曲データなどの各種データを電子楽器側に取
り込むためのインタフェースである。すなわち、ROM
2や外部記憶装置9(例えばハードディスクなど)に制
御プログラムや各種データが記憶されていない場合に、
サーバコンピュータ11Aから制御プログラムや各種デ
ータをダウンロードするために用いられる。クライアン
トとなる電子楽器は、通信インターフェース11及び通
信ネットワークXを介してサーバコンピュータ11Aへ
と制御プログラムや各種データのダウンロードを要求す
るコマンドを送信する。サーバコンピュータ11Aは、
このコマンドを受け、要求された制御プログラムや各種
データを、通信ネットワークXを介して本電子楽器へと
配信し、本電子楽器が通信インタフェース11を介し
て、これら制御プログラムや各種データを受信して外部
記憶装置9(例えばハードディスクなど)に蓄積するこ
とにより、ダウンロードが完了する。
【0016】なお、MIDIインタフェース10は専用
のMIDIインタフェースを用いるものに限らず、RS
−232C、USB(ユニバーサル・シリアル・バ
ス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)
等の汎用のインタフェースを用いてMIDIインタフェ
ース10を構成するようにしてもよい。この場合、MI
DIイベントデータ以外のデータをも同時に送受信する
ようにしてもよい。MIDIインタフェース10として
上記したような汎用のインタフェースを用いる場合に
は、他のMIDI機器10AはMIDIイベントデータ
以外のデータも送受信できるようにしてよい。勿論、音
楽情報に関するデータフォーマットはMIDI形式のデ
ータに限らず、他の形式であってもよく、その場合はM
IDIインタフェース10と他のMIDI機器10Aは
それにあった構成とする。
【0017】ここで、図1に示した電子楽器において自
動演奏を実行する際に用いられる楽曲データの構造につ
いて、図2を用いて説明する。図2は、図1に示した電
子楽器で用いられる楽曲データのデータ構造の一実施例
を示した概略図である。ただし、この実施例において
は、楽曲データ構造として複数の異なる曲の楽曲データ
1〜楽曲データnを連続的に記憶したものを図示した。
【0018】個々の楽曲データ(楽曲データ1〜n)は
自動演奏や楽譜表示の際に用いられる楽音発生あるいは
楽譜表示のための制御情報として用いられるデータであ
って、該楽曲データは内容別に初期設定のためのイベン
トデータとノートイベントデータ(ノートイベント1
…)とデュレーションデータ(デュレーション1…)及
びエンドコードとに分けることができる。初期設定のた
めのイベントデータは、音色やテンポ、あるいは調号や
拍子などの該楽曲データを再生する際に用いられる各種
音楽情報に関するイベントデータである。楽譜表示の際
における調号の表示は、調号が初期設定のためのイベン
トデータに定義されている場合には該データに従って調
号を表示する。調号が初期設定のためのイベントデータ
に定義されていない場合には、楽曲データ全体から調号
を自動的に検出し、該検出した調号を表示する。あるい
は、予め定義された所定の調(例えば、「へ長調」な
ど)に従って調号を表示する。楽譜表示の際における拍
子記号の表示も上記調号の場合と同様であって、初期設
定のためのイベントデータに拍子が定義されている場合
には該データに従って拍子記号を表示するし、初期設定
のためのイベントデータに拍子が定義されていない場合
には楽曲データ全体から自動的に検出した拍子に従う拍
子記号を表示する。
【0019】ノートイベントデータ(ノートイベント1
…)は、ノートオンやノートオフなどのノート(つまり
音符)に関するイベントを表す演奏イベントデータであ
る。該ノートイベントデータは、ノート番号とゲートタ
イムとベロシティなどのデータから構成される。ノート
番号は音程を表すために半音単位に便宜的に付けられて
いる番号(例えば、C2に対して「48」、C3に対し
て「60」など)であり、これにより楽譜表示の際には
適切な音高位置を示す表示位置に音符記号が配置され
る。ゲートタイムは該ノートの発音時間長さを表すデー
タであり、これにより楽譜表示の際に適切な音符種類の
音符記号(例えば、4分音符や16分音符など)が前記
音高位置に配置されることになる。ベロシティは、音の
強弱を表すデータである。デュレーションデータ(デュ
レーション1…)は、ノートイベントデータの発生タイ
ミングを曲の先頭や各小節の先頭からの絶対時間、ある
いは1つ前のノートイベントデータからの相対時間で示
すためのデータである。これにより楽譜表示の際には、
曲の先頭や小節線からの絶対的な表示位置、あるいは隣
り合う音符記号との間における相対的な表示位置が決定
され、該表示位置に基づいて音符記号が配置される。ま
た、このような場合にゲートタイムとの関係から音符記
号のほかに自動的に休符記号を追加して配置するように
してもよい。勿論、休符に関するノートイベントデータ
を予め楽曲データ内に記憶してある場合には、こうした
休符記号の自動的な追加は行わなくてよい。エンドコー
ドは、1つの楽曲データの終了を示すデータである。す
なわち、この実施例では異なる曲の楽曲データが連続し
て多数記憶されていることから、該エンドコードによっ
て個々の楽曲データの終了を示すようにしている。
【0020】なお、上記楽曲データには複数チャンネル
のデータが混在しており、各チャンネルはそれぞれ異な
る演奏パート(例えば、左手で演奏するパート、右手で
演奏するパート等)に対応する。そこで、楽譜表示を行
う際には、各パート別に楽譜を表示するようにしてもよ
い。なお、楽曲データに定義されない音部記号(つま
り、ト音記号やヘ音記号など)については、楽譜を表示
するパート毎のノートイベントデータ(詳しくは音高)
に従って自動的に選択した音部記号を表示する。
【0021】上述した電子楽器においては、CPU1に
よって楽曲データに基づいて自動演奏される楽曲の楽譜
を表示するために各種処理が行われる。すなわち、楽譜
表示などの各種処理は、CPU1が所定のプログラム
(ソフトウエア)を実行することにより実施される。勿
論、コンピュータソフトウエアの形態に限らず、DSP
(ディジタル・シグナル・プロセッサ)によって処理さ
れるマイクロプログラムの形態でも実施可能であり、ま
た、この種のプログラムの形態に限らず、ディスクリー
ト回路又は集積回路若しくは大規模集積回路あるいはゲ
ートアレイ等を含んで構成された専用ハードウエア装置
の形態で実施してもよい。
【0022】そこで、まず楽譜表示や演奏ガイドあるい
は自動演奏などの各種処理を含む「メイン処理」につい
て、図3を用いて説明する。図3は、該電子楽器におけ
るCPU1で実行する「メイン処理」の一実施例を示し
たフローチャートである。該「メイン処理」は、電子楽
器の電源オンと同時に開始し、電子楽器の電源オフと同
時に終了する処理である。
【0023】ステップS1では、初期設定を行う。すな
わち、電子楽器への電源投入により所定のプログラムの
実行を開始して、RAM3の内容をクリアするなどの各
種の初期設定(つまり初期化)を行う。この実施例で行
われる初期設定としては、例えばRAM3のレジスタや
フラグ、テーブル、メモリあるいはパラメータ等の内容
をクリアする(あるいは予め設定された初期値に戻
す)、MIDIインタフェース10や通信インタフェー
ス11やタイマ1A等をクリアする、さらにはディスプ
レイ7Aに所定の初期画面を表示するなどがある。ステ
ップS2では、「パネルスイッチ処理」を行う。この
「パネルスイッチ処理」は、ユーザ選択に従って外部記
憶装置9などから楽曲データを読み出す処理、楽曲の楽
譜を表示するか否かを選択する処理、演奏ガイドを行う
か否かを選択する処理、あるいは自動演奏の開始及び終
了を指示する処理、さらには自動演奏時に用いる演奏条
件を入力するなどのその他の設定処理等、該電子楽器で
実行する各種処理をパネル操作子5Aを用いて設定指示
する処理である(詳しくは、後述する図4で説明す
る)。
【0024】ステップS3では、「楽譜表示処理」を行
う。この「楽譜表示処理」は、ユーザにより選択された
楽曲データに基づいて予め生成される頁毎の楽譜を、楽
曲の進行に応じて順次にディスプレイ7Aに表示する処
理である(詳しくは、後述する図8で説明する)。また
演奏ガイドを行う選択がなされている場合には、楽曲の
進行に応じて演奏がなされている楽譜上の現在位置を指
し示すように、所定の表示態様のカーソルを移動表示す
る。カーソルが表示中の楽譜の最後まで達した場合に
は、現在表示中の頁の楽譜を次の頁の楽譜とを入れ替え
て表示し、カーソルを入れ替えに表示した楽譜の先頭位
置に戻す。後述するように1小節内に含まれる楽譜記号
が複数の基本表示ブロックに分割されて表示された場合
であっても、このカーソルを1小節毎の表示長さに応じ
て移動速さを変化させながら表示することによって、該
カーソルは常に自動演奏が行われている現在の正確な楽
譜上の位置を指し示す。これにより、楽譜表示態様に関
わらずユーザに対して正確に演奏タイミングを指示する
ことができる。このように、この実施例では、ユーザに
対する演奏補助をディスプレイ7Aに表示された楽譜上
のカーソルを移動することによって行う。
【0025】ステップS4では、演奏ガイド・自動演奏
処理を行う。演奏ガイド処理は、ユーザ選択された楽曲
データに基づき、選択された演奏ガイドモード(例えば
片手ガイド、両手ガイド、ガイドなしの各モード)に応
じた演奏ガイドを行う。例えば、「片手ガイドモード」
として左手ガイド(あるいは右手ガイド)が選択されて
いる場合には、楽曲データ中の左手パート(あるいは右
手パート)の楽曲データに従って演奏操作子5Aに対応
して配置されている発光ダイオード(LED)4Aを点
灯・消灯することによって、左手(あるいは右手)で操
作する演奏操作子5Aの演奏指示をユーザに対して行う
ことができるようになっている。すなわち、この実施例
では、ディスプレイ7Aに表示された楽譜上をカーソル
が移動することによってユーザに対する演奏補助を行う
ようにすると共に、演奏操作子5Aに対応して配置され
た発光ダイオード(LED)4Aを点灯・消灯すること
によってもユーザに対する演奏補助を行うことができる
ようになっている。上記した演奏ガイド処理と共に実行
される自動演奏処理は、ユーザにより選択された楽曲デ
ータに基づき、演奏ガイドモードに応じた演奏態様で自
動演奏を行う。例えば、「片手ガイドモード」として左
手ガイド(あるいは右手ガイド)が選択されている場合
には左手パート(あるいは右手パート)の演奏のみをミ
ュートする(つまり楽曲データの再生は行うが発音は行
われない)、「両手ガイドモード」が選択されている場
合には左手パート及び右手パートの両方の演奏をミュー
トする、「ガイドなしモード」が選択されている場合に
は全てのパートの演奏を行う。ステップS5では、「そ
の他の処理」を行う。すなわち、上記した以外の各種処
理を行う。これらステップS1〜S5までの各処理は、
当該電子楽器の電源がオフされるまで繰り返し実行され
る。
【0026】次に、上述した「メイン処理」において実
行する「パネルスイッチ処理」(図3のステップS2参
照)の詳細な動作について、図4を用いて説明する。図
4は、「パネルスイッチ処理」の一実施例を示したフロ
ーチャートである。以下、図4のフローチャートに従っ
て、当該処理における処理動作を説明する。
【0027】ステップS11では、楽譜表示や演奏ガイ
ド及び/又は自動演奏の対象となる楽曲データの選択を
行う。該楽曲データの選択においては、楽譜表示や演奏
ガイド及び/又は自動演奏の対象とする楽曲データとし
て、外部記憶手段9(例えば、ハードディスクなど)に
記憶されている既存の楽曲データの中からいずれかの楽
曲データを選択して使用するか、あるいは新たに楽曲デ
ータをダウンロードして使用するかを指定する。新たに
楽曲データをダウンロードする場合には、ダウンロード
先(例えば、他のMIDI機器10Aやサーバコンピュ
ータ11Aなど)を選択し、該ダウンロード先に記憶さ
れている楽曲データの一覧からユーザ所望の楽曲データ
を選択する。楽曲データを選択すると、該楽曲データの
ダウンロードをスタートし、ダウンロード先から該電子
楽器の外部記憶手段9(例えば、ハードディスクなど)
などに楽曲データが送信されて記憶される。ステップS
12では、楽譜表示モードの選択を行う。すなわち、ユ
ーザが演奏される楽曲の進行に応じた楽譜の表示を行う
か否かのどちらを選択したかの判定を行う。楽譜表示モ
ードが選択されている場合(つまり、ユーザが楽譜表示
を行うと選択した場合)には、さらに楽譜の表示サイズ
の選択が行われる。この楽譜の表示サイズの選択におい
ては、例えば2小節分の楽譜を1段として4段分を同時
に表示することのできる表示サイズで(つまり8小節分
の楽譜が1頁分として表示される)表示するか、4小節
分の楽譜を1段として4段分を同時に表示することので
きる表示サイズで(つまり16小節分の楽譜が1頁分と
して表示される)表示するかのいずれかを選択すること
ができる。
【0028】ステップS13では、演奏ガイドモードの
選択を行う。すなわち、ユーザが演奏ガイドを行うか否
かのどちらを選択したかの判定を行う。演奏ガイドモー
ドが選択されている場合(つまりユーザが演奏ガイドを
行うと選択した場合)には、さらに演奏ガイドモードの
種類の選択が行われる。この演奏ガイドモードの種類に
は、上述したように「片手ガイドモード」、「両手ガイ
ドモード」などがある。演奏ガイドモードの種類として
「片手ガイドモード」が選択された場合には、左手ある
いは右手(つまり左手パート又は右手パートのいずれか
1パート)のみに対する演奏ガイドが楽曲の進行に応じ
て行われる。演奏ガイドモードの種類として「両手ガイ
ドモード」が選択された場合には、左手と右手の両手
(つまり左手パート及び右手パートの2パート)に対す
る演奏ガイドが楽曲の進行に応じて行われる。ステップ
S14では、自動演奏モードの選択を行う。すなわち、
ユーザが自動演奏を行うか否かのどちらを選択したかの
判定を行う。自動演奏モードが選択されている場合(つ
まりユーザが自動演奏を行うと選択した場合)には、自
動演奏スタートスイッチを押下すると自動演奏が開始さ
れるし、自動演奏ストップスイッチを押下すると自動演
奏が停止される。ステップS15では、その他の設定処
理が行われる。該その他の設定処理としては、楽譜表示
や演奏ガイドあるいは自動演奏のためのテンポ設定ある
いは自動演奏の際に用いる各種演奏条件の設定などの、
パネル操作子6Aの操作状態の検出に従って行われる各
種設定処理などがある。
【0029】ステップS16では、自動演奏が行われて
いない場合に(つまり自動演奏停止中に)、自動演奏ス
タートスイッチが押下操作されたか否かの判定を行う。
すなわち、自動演奏の開始が指示されたか否かを判定す
る。自動演奏スタートスイッチが押下された場合には
(ステップS16のYES)、「表示楽譜データ作成処
理」を行う(ステップS17)。該「表示楽譜データ作
成処理」では、自動演奏される楽曲の進行にあわせてデ
ィスプレイ7A上に楽譜を頁単位に表示するための表示
楽譜データを生成する。この「表示楽譜データ作成処
理」の詳しい説明については、後述する(後述の図5参
照)。ステップS18では、楽曲データに基づいた自動
演奏を開始すると共に、楽譜表示モードが選択されてい
る場合には(ステップS12参照)、楽譜表示を開始す
る。演奏ガイドモードが選択されている場合には(ステ
ップS13参照)、演奏ガイドを開始する。すなわち、
楽譜表示モードが選択されている場合には、生成した表
示楽譜データに基づいて最初の頁の楽譜を表示する。演
奏ガイドモードが選択されている場合には、楽曲データ
に基づいて演奏ガイドを開始する。一方、ステップS1
6において自動演奏スタートスイッチが押下されていな
い場合には(ステップS16のNO)、ステップS19
の処理へ飛ぶ。すなわち、自動演奏の開始が指示されて
いない場合には、自動演奏や演奏ガイドは勿論行われな
いし、またこうした場合には楽譜表示を行う必要もない
ことから表示楽譜データを生成しなくてよい。そこで、
上述のステップS17及びステップS18の処理を実行
することなく、ステップS19の処理へ飛ぶ。ステップ
S19では、楽曲データの再生中(つまり自動演奏中)
に自動演奏ストップスイッチが押下されたか否かを判定
する。自動演奏ストップスイッチが押下されている場合
には(ステップS19のYES)、現在行われている自
動演奏を停止すると共に、該自動演奏と共に行われてい
る楽譜表示や演奏ガイドなどを同時に停止する(ステッ
プS20)。自動演奏ストップスイッチが押下されてい
ない場合には(ステップS19のNO)、上記ステップ
S20の処理は行わない。すなわち、自動演奏が行われ
ている場合には、自動演奏、演奏ガイド、楽譜表示を引
き続き実行する。
【0030】次に、上述した「パネルスイッチ処理」に
おいて実行する「表示楽譜データ作成処理」(図4のス
テップS17参照)の詳細な動作について、図5を用い
て説明する。図5は、「表示楽譜データ作成処理」の一
実施例を示したフローチャートである。以下、図5のフ
ローチャートに従って、当該処理における処理動作を説
明する。
【0031】ステップS21では、楽曲データに含まれ
る初期設定イベントデータに記載されている(あるいは
自動検出された)拍子や調号を取得することで、1小節
分の楽曲データに対応する調号及び拍子記号を検出す
る。また、該取得した拍子に基づいて1小節分に対応す
る楽曲データに含まれるノートイベントデータを取得し
て音符記号や休符記号等を検出する。例えば、初期設定
イベントデータに記憶された拍子記号の値が4/4拍子
であるとすると、ノートイベントデータのゲートタイム
及びデュレーションデータとに基づいて4/4拍分の長
さに対応する楽曲データのノートイベントデータから音
符を検出したり、該検出した音符とデュレーションデー
タとに基づいて休符を検出したりする。これにより、1
小節分の曲構成がどのようなものであるかを得ることが
できる。次に、こうして得られた1小節分の曲構成か
ら、各拍毎に含まれる楽譜記号(つまり、調号、拍子記
号、音符記号、休符記号など)を全て表示するのに必要
とされる表示幅(例えばドット数)を求める(ステップ
S22)。
【0032】ステップS23では、「1小節楽譜表示の
分析処理」を行う。すなわち、楽譜表示を行う場合、通
常は1つの基本表示ブロックに1小節分の楽譜記号の全
てを表示するのであるが、1小節内にあまりにもたくさ
んの楽譜記号が入っている場合には、こうした全ての楽
譜記号を該基本表示ブロック内に重ねることなく収めて
表示することが困難である。このような場合、1小節分
の楽曲データに含まれる楽譜記号を1つの基本表示ブロ
ックだけに配置して表示するのではなく、複数の基本表
示ブロックに分割配置して表示する。この際に考慮すべ
き楽譜記号は、五線譜上に表示する音部記号、拍子記
号、調号、音符記号(符尾情報や符頭情報などを含
む)、休符記号である。そこで、これらの各記号を表示
するのに必要な表示幅を各記号毎に求め、各記号の表示
幅の合計が基本表示ブロック幅に収まっているかを確認
し、収まっていなければ複数の基本表示ブロックに分割
して配置するように、1小節分の楽譜記号を分割する。
該「1小節楽譜表示の分析処理」の具体的な処理につい
ての詳細な説明は後述する(後述の図6参照)ことか
ら、ここでの詳細な説明を省略する。
【0033】ステップS24では、現在分析処理中の小
節番号(CMN)に1を加算する。ステップS25で
は、現在分析処理中の小節番号(CMN)が楽曲データ
全体の総小節数(SSN)以下であるか否かの判定を行
う。現在の小節番号(CMN)が総小節数(SSN)以
下である場合(ステップS25のYES)、上記ステッ
プS23の処理で行った分析結果に基づいて1小節分の
表示楽譜データを作成し、RAM3の所定の記憶エリア
に書き込む(ステップS26)。このRAM3への表示
楽譜データの書き込みが終了すると、次の小節分の表示
楽譜データを作成するためにステップS21の処理に戻
る。一方、ステップS25において、現在分析処理中の
小節番号(CMN)が総小節数(SSN)より大きい場
合には(ステップS25のNO)、楽曲データ全体にわ
たる全小節についての表示楽譜データの作成が終了して
いることから該「表示楽譜データ作成処理」を終了す
る。こうすることによって、1小節分毎に楽曲データに
基づいて楽譜表示を行う際に用いられる表示楽譜データ
が生成されてRAM3に記憶される。この際に、所定単
位毎に頁数が付与されて表示楽譜データは記憶される。
また、その際に総頁数(PN)も同時に表示楽譜データ
に記憶される。後述する「楽譜表示処理」(後述の図8
参照)では、楽曲の進行に応じてRAM3に記憶された
表示楽譜データを1頁ずつ順次に読み出すことによって
楽譜表示を行っている。
【0034】ここで、上述した「表示楽譜データ作成処
理」において実行する「1小節楽節表示の分析処理」
(図5のステップS23参照)の詳細な動作について、
図6及び図7を用いて説明する。図6は、「1小節楽譜
表示の分析処理」の一実施例を示したフローチャートで
ある。図7は、図6に示した「1小節楽譜表示の分析処
理」で使用するパラメータ等を説明するための概念図で
ある。ただし、この図7に示した概念図は、1小節分の
楽譜記号の全てが第1基本表示ブロックに収まる場合を
例示的に図示したものである。以下、図6のフローチャ
ート及び図7の概念図に従って、当該「1小節楽譜表示
の分析処理」の処理動作について簡単に説明する。
【0035】まず、ステップS31では、上述した「表
示楽譜データ作成処理」で求められた(図5のステップ
S22参照)音部記号と調号と拍子記号とを表示するた
めに必要な表示幅及び各拍の表示に必要な幅を各々記憶
しておく。図7から理解できるように、この実施例では
音部記号(図7ではト音記号)と調号(図7では記載な
し)と拍子記号(図7では4/4拍子)とを表示するた
めに必要な表示幅をヘッダー表示幅Head1(つまり、He
ad1=音部記号の幅+調号の幅+拍子記号の幅)とし
て、各拍内に含まれる全ての楽譜記号を表示するのに必
要な幅を拍表示幅d[n](nは拍数)(図7ではd
[1]〜d[4])として各々記憶する。また、この他に
も、1小節を表示するのに最大限確保することのできる
表示幅を基本表示ブロック幅Widthとして記憶する。こ
の他にも、表示先頭拍Startとして「1」拍を、表示終
了拍Endとして1小節中における最終拍(図7では
「4」拍)をそれぞれセットしておく。ステップS32
では、ヘッダー表示幅Head1と表示先頭拍Startから表
示終了拍Endまでの全ての拍表示幅d[1]〜d[n]と
を合計した結果と基本表示ブロック幅Widthとを比較し
て、ヘッダー表示幅Head1と表示先頭拍Startから表示
終了拍Endまでの全ての拍表示幅d[1]〜d[n]とを
合計した結果が基本表示ブロック幅Width以下であるか
否かを判定する。又は、表示先頭拍Startと表示終了拍E
ndとが等しいか否かを判定する。
【0036】ヘッダー表示幅Head1と表示先頭拍Start
から表示終了拍Endまでの全ての拍表示幅d[1]〜d
[n]とを合計した結果が基本表示ブロック幅Width以下
であると判定された場合には(ステップS32のYE
S)、該基本表示ブロックに表示先頭拍Startから表示
終了拍Endまでの全ての楽譜記号を表示することができ
るものと判定されることから、表示先頭拍Startから表
示終了拍Endまでの全ての楽譜記号を該基本表示ブロッ
クに入れる(ステップS33)。又は、表示先頭拍Star
tと表示終了拍Endとが等しいと判定された場合(ステッ
プS32のYES)、この場合には全ての拍の分析処理
が終了したものとして、残りの最後の拍(すなわち、表
示先頭拍Startと表示終了拍Endとが等しくなるため)に
含まれる楽譜のみを該基本表示ブロックに入れる(ステ
ップS33)。
【0037】他方、ステップS32において、ヘッダー
表示幅Head1と表示先頭拍Startから表示終了拍Endまで
の全ての拍表示幅d[1]〜d[n]とを合計した結果が
基本表示ブロック幅Width以下であると判定された場
合、又は、表示先頭拍Startと表示終了拍Endとが等しく
ないと判定された場合(ステップS32のNO)、以下
に示した(式2−1)〜(式2−5)の各式に従って各
値を設定する(ステップS34)。すなわち、 Idx=Idx1=Start…(式2−1) Diff=∞…(式2−2) Head2=0または(音部記号の幅と調号の幅の和)…(式2−3) Width1=Width−Head1…(式2−4) Width2=Width−Head2…(式2−5) 小節途中で該小節を分割して表示するために表示段が変
わってしまう場合には、新たに音部記号や調号などを次
段の先頭位置に表示しなければならない。そこで、Head
2(式2−3参照)を予め算出しておく。上記式2−3
で示すように、Head2に対しては0または(音部記号の
幅と調号の幅の和)のいずれかがセットされる。すなわ
ち、分配を行った際に、同じ段の基本表示ブロックに分
配が行われる場合には音部記号や調号を挿入して表示す
る必要がないので該Head2に0をセットする。一方、異
なる段の基本表示ブロックに分配が行われる場合には次
段の基本表示ブロックの初めには音部記号や調号などを
自動的に挿入する必要があることから、該Head2に音部
記号の幅と調号の幅の和をセットする。このように予め
セットしておくことで、分配が多段にわたる場合におい
ても、各段の先頭位置に音部記号や調号などを自動的に
表示することができ、楽譜表記のルールに従った楽譜表
示を行うことができるようになっている。あるいは、楽
曲の途中で拍子などが変わる場合(この場合には楽曲デ
ータに該当する拍子イベントデータが記憶されている)
にはそうした調号や拍子記号などを楽譜に表記しなけれ
ばならないことから、こうした場合においてもHead2に
音部記号の幅と調号の幅の和をセットしておく。ただ
し、カデンツァ(すなわち、主として曲のエンディング
部分に使われる無伴奏のソロ)と判断される場合には、
楽曲データに拍子イベントデータが記憶されていたとし
ても、楽譜表記のルールに従うように調号や拍子記号な
どを楽譜に表記しなくてよいことから、こうした場合に
はHead2に0をセットする。このカデンツァの判断は、
例えば4/4拍子の曲である場合には9/4拍子以上の
拍子イベントデータが現れた場合、8/8拍子の曲であ
る場合には17/8拍子以上の拍子イベントデータが現
れた場合などにカデンツァと判断する。
【0038】さらに、表示先頭拍Startから拍Idxまでの
拍を表示するのに必要な表示幅(これを幅D1とする)
及び拍Idxの次の拍(つまりIdx+1)から表示終了拍En
dまでの拍を表示するのに必要な表示幅(これを幅D2
とする)を求める(ステップS35)。すなわち、表示
先頭拍Startから表示終了拍Endまでを表示するのに必要
な表示幅を拍Idxを区切りとして分割幅D1と分割幅D
2とに分割する。ステップS36では、算出した分割幅
D1と表示残幅Width1とを比較する。分割幅D1が表
示残幅Width1よりも大きい場合には(ステップS36
のYES)、表示先頭拍Startから拍Idx1までの拍が今
の基本表示ブロックに入るように設定される(ステップ
S37)。それと共に、表示開始拍Startに(Idx+1)
を、ヘッダー表示幅Head1にHead2をそれぞれ再設定す
る。このステップS37の処理を終了すると、ステップ
S32の処理へ戻る。例えば、表示先頭拍Startから拍I
dx1までの拍が第1の基本表示ブロックに入るように設
定された場合には、この第1の基本表示ブロックに続く
第2の基本表示ブロックを新たに第1の基本表示ブロッ
クとして、上記処理を続ける。
【0039】上述したステップS36において、分割幅
D1が表示残幅Width1よりも大きくない場合には(ス
テップS36のNO)、分割幅D2と表示残幅Width2
との比較を行う(ステップS38)。分割幅D2が表示
残幅Width2よりも大きくない場合には(ステップS3
8のNO)、分割幅D1と分割幅D2との幅の差が変数
Diff以上であるか否かが判定される(ステップS3
9)。分割幅D1と分割幅D2との幅の差が変数Diff以
上である場合には(ステップS39のYES)、上記し
たステップS37の処理へ行き、表示先頭拍Startから
拍Idx1までの拍が今の表示ブロックに入るように設定
されると共に、表示開始拍Startに(Idx+1)を、ヘッ
ダー表示幅Head1にHead2をそれぞれ再設定する。そし
て、ステップS32の処理へ戻る。分割幅D1と分割幅
D2との幅の差が変数Diff以上でない場合には(ステッ
プS39のNO)、変数Diffに分割幅D1と分割幅D2
との幅の差(すなわち、差異)を設定する(ステップS
41)。該ステップS41の処理終了後、あるいは分割
幅D2が表示残幅Width2よりも大きい場合には(ステ
ップS38のYES)、新たに拍Idx1に対して拍Idxの
値を、拍Idxに対して「Idx+1」を、それぞれ再設定
(ステップS40)してからステップS35の処理へ戻
る。
【0040】ここで、上述したステップS32からステ
ップS41までの各処理に関する基本的な考え方を説明
する。小節を構成する複数の拍に対応する楽譜表示を、
拍単位で複数の基本表示ブロックに分配するときには、
隣り合う2つの基本表示ブロックの楽譜表示がなるべく
均等な配置密度となるように、複数通りの分配組み合わ
せ毎に分割幅D1と分割幅D2の幅の差(つまり、|D
1−D2|)を求める。そして、この求めた幅の差が最
も小さくなる組み合わせを選択し、選択された組み合わ
せに基づく分割幅D1に対応する(単数又は複数の)拍
の楽譜表示を1つ目の基本表示ブロックに行うように決
定する。例えば、4/4拍子のときには、分割幅D1に
対応する拍と分割幅D2に対応する拍との組み合わせ
は、以下に示すような3つの組み合わせとなる。すなわ
ち、第1の組み合わせは、分割幅D1に1拍目(d
[1])、分割幅D2に2〜4拍目まで(d[2]+d[3]+
d[4])である。第2の組み合わせは、分割幅D1に1
拍目と2拍目(d[1]+d[2])、分割幅D2に3拍目
と4拍目まで(d[3]+d[4])である。第3の組み合
わせは、分割幅D1に1〜3拍目(d[1]+d[2]+d
[3])、分割幅D2に4拍目(d[4])である。図6に
示した「1小節楽節表示の分析処理」におけるステップ
S35、S36、S38、S39、S41、S40、S
35の各処理またはステップS35、S36、S38、
S40、S35の各処理を繰り返し処理することによっ
て、各組み合わせ毎に分割幅D1と分割幅D2との差を
求め、最少の差異となる組み合わせを選択する。
【0041】例えば、上記第1の組み合わせにおける分
割幅D1がWidth1よりも大きくない場合(ステップS
36のNO)であり、かつ、分割幅D2がWidth2より
も大きい場合(ステップS38のYES)に、ステップ
S35が実行されると、分割幅D1には1拍目と2拍目
の楽譜記号の合計幅(つまり、拍表示幅d[1]+d
[2])が、分割幅D2には3拍目と4拍目の楽譜記号の
合計幅(つまり、拍表示幅d[3]+d[4])がそれぞれ
設定される。ステップS36にて「YES」である場合
(つまり、分割幅D1がWidth1より大きい場合)に
は、上記第2の組み合わせにおける分割幅D1が基本表
示ブロックに入らないことになり、上記第1の組み合わ
せにおける分割幅D1(この場合、Start=Idx1=1)
が選択されるべきものとなり、ステップS37に進み、
Start〜Idx1の拍(この場合、1拍目(d[1])のみ)
を1つ目の基本表示ブロックに入れることを決定する。
その後、ステップS32に戻って、次の基本表示ブロッ
ク、次の拍(この場合、d[2])から再び同様のステッ
プに基づいて処理を始める。他方、ステップS36にて
「NO」である場合(つまり、分割幅D1がWidth1よ
り小さいか等しい場合)には、ステップS38に進む。
ステップS38にて「NO」である場合(つまり、分割
幅D2がWidth2より小さいか等しい場合)には、ステ
ップS39に進む。ステップS39にて「YES」であ
る場合(つまり、分割幅D1と分割幅D2との差が差異
Diffの方が小さい場合)には、前回(つまり、Start=I
dx1=1)の差異Diffが一番小さいということになり、
第1拍(d[1])を1つ目の基本表示ブロックに入れる
ことを決定し、ステップS32に戻って、次の基本表示
ブロック、次の拍(d[2])から再び同様のステップを
始める。
【0042】一方、ステップS39にて「NO」である
場合(つまり、今回の差異|D1−D2|の方が前回の
差異Diffよりも小さい場合)には、ステップS41に進
み、今回の差異を最小の差異Diffとする。ステップS4
1の処理の後、またはステップS38にて「YES」で
ある場合(つまり、分割幅D2がWidth2より大きい場
合)には、再度ステップS40を実行して、上記第3の
組み合わせにおける差異|D1−D2|を求めるため
に、再度ステップS35に進み、同様にして処理する。
このようにして、ステップS33を除いてステップS3
2〜ステップS41までの各処理を繰り返し実行するこ
とにより、1小節を構成する複数拍の楽譜表示を、拍単
位で、基本表示ブロックに入れていく。そして、ステッ
プS32において、残りの全拍の楽譜表示が1つの基本
表示ブロックに入るか、または最後の拍に達した場合に
は、残りの全拍または最後の拍の楽譜表示を現在の基本
表示ブロックに入れることを決定して、1小節分の分析
処理を終了する。
【0043】以上のようにすることによって、1小節内
に含まれる全ての楽譜記号が1つの基本表示ブロック内
に入りきらないような場合には、1小節内に含まれる楽
譜記号を複数の基本表示ブロックに表示するように拍毎
に楽譜記号を分割して複数の基本表示ブロックに配置す
る。また、単に楽譜記号を拍毎に分割して複数の基本表
示ブロックに配置するようにしただけでなく、各基本表
示ブロックにおける楽譜記号の表示密度を調整しながら
表示することが行われる。
【0044】ここで、上述した「1小節楽譜表示の分析
処理」について図7を用いて具体的に説明する。例え
ば、基本の音符記号(例えば、全音符、2分音符、4分
音符)や休符記号を表示するために必要なドット数を1
記号あたり4ドット、基本の音符記号に付加する旗(例
えば、8分音符や16分音符などで用いる旗表示)を表
示するために必要なドット数を3ドット、基本の音符記
号に付加する付点(例えば、付点4分音符や付点8分音
符などで用いる付点表示)を表示するために必要なドッ
ト数を2ドット、臨時記号(例えば調号以外につけられ
る♯や♭などの、楽曲の途中で特定の音の高さを一時的
に半音上または下に変化させる記号)を表示するために
必要なドット数を5ドットとする。こうした場合に、図
7に示した楽譜の各拍を表示するのに必要な表示幅を求
めると、第1拍目(つまりd[1])は21ドット(つま
り、5(臨時記号)×2+4(音符記号)+3(旗:付点の
2ドットは旗の表示内に含まれる))、第2拍目(つま
りd[2])及び第3拍目(つまりd[3])は共に16ドッ
ト(つまり、4(音符記号)×4)、第4拍目(つまりd
[4])は11ドット(つまり、4(音符記号)+3(旗)
+4(休符記号))となる。したがって、図7に示した
ような第1小節分の楽譜を表示するのに必要な表示幅は
全部で64ドット(つまり、21+16+16+11)である。
上述したように、こうして算出された1小節分を表示す
るのに必要な表示幅が、第1基本表示ブロック幅Width
からヘッダー表示部Head1を減算した表示残幅Width1よ
りも小さければ、第1基本表示ブロック内に全ての楽譜
記号を表示することができる。例えば、表示残幅Width1
として80ドットあるような場合には、第1小節を表示
するのに必要な表示幅64ドットが全て第1基本表示ブ
ロック内に収まることから、こうした場合には楽譜記号
を分割して表示する必要がなく全ての楽譜記号を第1基
本表示ブロックに表示することができる。
【0045】他方、算出された1小節分を表示するのに
必要な表示幅が、第1基本表示ブロック幅Widthからヘ
ッダー表示部Head1を弾いた表示残幅Width1よりも大き
ければ、第1基本表示ブロック内に全ての楽譜記号を表
示することができないことから、こうした場合には1小
節内の楽譜記号を分割して、複数の基本表示ブロックWi
dthに分配する必要がある。例えば、表示残幅Width1と
して50ドットしかない場合には、第1小節を表示する
のに必要な表示幅64ドットが全て収まらないために、
この場合には楽譜記号を分割して表示する必要がある。
こうした場合における分割としては、1拍及び2拍目の
37ドット(つまり、21+16)を第1基本表示ブロック
に分配し、3拍及び4拍目の27(つまり、16+11)ド
ットを第2基本表示ブロックに分配する。あるいは第1
拍目の21ドットを第1基本表示ブロックに、第2〜第
4拍目までの43ドット(つまり、16+16+11)を第2
基本表示ブロックに分配してもよいが、こうした場合に
は第1基本表示ブロックと第2基本表示ブロックに表示
される楽譜記号が偏って表示されることになり、ユーザ
にとって非常に見にくくなることから、こうした分配は
行われない。なお、1拍〜3拍目までの52ドット(つ
まり、21+16+16)を第1基本表示ブロックに分配し、
4拍目の11ドットのみを第2基本表示ブロックに分配
することは、1拍〜3拍目までが表示残幅Width1の5
0ドットを超えてしまうことから、こうした分配はでき
ない。
【0046】表示残幅Width1が50ドット、各拍の楽
譜記号を表示するのに必要なドット数がそれぞれ60、
15、15、15ドットであるような場合にも、第1小
節内の全ての楽譜記号を表示するのに必要な表示幅10
5ドット(つまり、60+15+15+15)が第1基本表示ブ
ロック内に全て収まらないために分割して表示する必要
がある。しかし、この場合に1拍目の60ドットを第1
基本表示ブロックに分配し、2拍〜4拍目までの45ド
ット(つまり、15+15+15)を第2基本表示ブロックに
分配することは、1拍目のみで表示残幅Width1の50
ドットを超えてしまうことから、こうした分配はできな
い。かといって、1拍及び2拍目(つまり、60+15の7
5ドット)と3拍及び4拍目(つまり、15+1の30ド
ット)、あるいは1拍〜3拍目まで(つまり、60+15+
15の90ドット)と4拍目のみ(15ドット)のように
分割しても初めの分割側のみで表示残幅Width1の50
ドットを超えてしまうことから、こうした分配もできな
い。このように1拍でも第1基本表示ブロックに入りき
らないことが生じたような場合には、1拍分をそれ以上
分割することができないことから、1拍目の全ての楽音
記号を第1基本表示ブロックに割り当てて表示するよう
にする。こうした場合、1拍目の楽譜記号を表示するの
に必要な表示幅は60ドットであり、これは第1基本表
示ブロックの表示残幅Width1の50ドットを超えてし
まうことから、一部分の楽譜記号は重ねて表示されるこ
とになる。
【0047】また、第1基本表示ブロック及び第2基本
表示ブロックの表示残幅が共に50ドットで、5/4拍
子における各拍の楽譜記号を表示するのに必要なドット
数がそれぞれ20、25、40、20、10ドットであ
るような場合にも、第1小節を表示するのに必要な表示
幅115ドット(つまり、20+25+40+20+10)が全て
第1基本表示ブロックに収まらないために分割して表示
する必要がある。しかし、この場合に1拍目の20ドッ
トを第1基本表示ブロックに分配し、2拍〜5拍目の9
5ドット(つまり、25+40+20+10)を第2基本表示ブ
ロックに分配することは、2拍〜5拍目が第2基本表示
ブロックの表示残幅Width2の50ドットを超えてしま
うことから、こうした分配はできない。1拍及び2拍目
の45ドット(つまり、20+25)を第1基本表示ブロッ
クに分配し、3拍〜5拍目の70ドット(つまり、40+
20+10)を第2基本表示ブロックに分配することは、3
拍〜5拍目が第2基本表示ブロックの表示残幅Width2
の50ドットを超えてしまうことから、こうした分配も
できない。さらに1拍〜3拍目の85ドット(つまり、
20+25+40)を第1基本表示ブロックに分配し、4拍及
び5拍目の30ドット(つまり、20+10)を第2基本表
示ブロックに分配することは、1拍〜3拍目が第1基本
表示ブロックの表示残幅Width1の50ドットを超えて
しまうことから、こうした分配もできない。したがっ
て、こうした場合には、第1基本表示ブロックに最大限
入りきる拍までを第1基本表示ブロックに、残りの拍を
さらに分割してその他の基本表示ブロックに分配する。
すなわち、この例では、1拍及び2拍目(つまり、20+
25の45ドット)を第1基本表示ブロックに割り当て
る。残りの3拍〜5拍目(つまり、40+20+10の70ド
ット)をさらに分割して処理すると、結果として1拍及
び2拍目(つまり、20+25の45ドット)が第1基本表
示ブロックに、3拍目(40ドット)が第2基本表示ブ
ロックに、4拍及び5拍目(つまり、20+10の30ドッ
ト)が第3基本表示ブロックにそれぞれ割り当てられる
ことになる。
【0048】次に、上述した「メイン処理」において実
行する「楽譜表示処理」(図2のステップS4参照)の
詳細な動作について、図8を用いて説明する。図8は、
「楽譜表示処理」の一実施例を示したフローチャートで
ある。以下、図8のフローチャートに従って、当該処理
における処理動作を説明する。
【0049】まず、ステップS51では、ユーザ選択さ
れた楽曲データを現在再生中であるか否か、つまり自動
演奏スタートスイッチが押下されて選択された楽曲デー
タに基づく自動演奏が行われている最中であるか否かの
判定を行う。楽曲データを現在再生中でない場合には
(ステップS51のNO)、楽曲の進行にあわせて楽譜
表示する必要がないことから以下に示すステップS52
以降の処理を行わずに、該楽譜表示処理を終了する。楽
曲データを現在再生中である場合には(ステップS51
のYES)、楽譜表示を行うようユーザ選択が行われて
いるか否か(図3のステップS12参照)を判定する
(ステップS52)。楽譜表示を行うよう選択されてい
ない場合には(ステップS52のNO)、楽譜表示する
必要がないことから以下に示すステップS52以降の処
理を行わずに、該楽譜表示処理を終了する。楽譜表示を
行うよう選択されている場合には(ステップS52のY
ES)、所定時間が経過したか否かを判定する(ステッ
プS53)。所定時間が経過していない場合には(ステ
ップS53のNO)、現在の楽譜表示を変更するタイミ
ングでないと判断して該楽譜表示処理を終了する。すな
わち、この場合にはカーソルを含めて現在表示されてい
る状態の楽譜がそのまま表示され続ける。所定時間が経
過している場合には(ステップS53のYES)、表示
されている楽譜上のカーソル表示位置を所定時間分だけ
移動して、現在自動演奏中の楽譜における現在位置を示
すようにする(ステップS54)。
【0050】ステップS55では、カーソルが表示楽譜
の最後まで達したか否かを判定する。カーソルが表示楽
譜の最後まで達していない場合には(ステップS55の
NO)、該表示楽譜を次の楽譜に変更する必要がないこ
とから、該楽譜表示処理を終了する。カーソルが表示楽
譜の最後まで達した場合には(ステップS55のYE
S)、該楽曲データが終了していないか否かを判定する
(ステップS56)。楽曲データが終了している場合に
は(ステップS56のNO)、自動演奏の終了にあわせ
て楽譜表示を終了する(ステップS61)。楽曲データ
が終了していない場合には(ステップS56のYE
S)、現在楽譜表示中のページ数に「1」を加算する
(ステップS57)。すなわち、次の楽譜ページに進
む。ステップS57では、現在楽譜表示中のページ数が
総ページ以下でない場合には(ステップS57のN
O)、自動演奏の終了にあわせて楽譜表示を終了する
(ステップS59)。現在楽譜表示中のページ数が総ペ
ージ以下である場合には(ステップS57のYES)、
次のページの楽譜を表示して、それと同時にカーソルを
該楽譜の先頭位置に戻して表示する(ステップS6
0)。こうすることによって、上述した「表示楽譜デー
タ作成処理」(図5参照)で作成されるページ毎の楽譜
表示に従って楽譜表示が行われる。
【0051】なお、拍毎に分割を行う際において、連符
に関してはなるべく分割を行わないで表示するほうがユ
ーザの見やすさの点から望ましい。なお、上述の実施例
においては、自動演奏開始指示に従って曲全体の楽譜を
頁単位に作成するようにしたがこれに限らず、自動演奏
処理を行う前に楽曲データを所定区間ずつ先読みし、該
先読みした楽曲データに従って曲の所定区間ずつの楽譜
を生成するようにしてもよい。また、自動演奏開始指示
に従って楽譜を生成するようにしたがこれに限らず、パ
ネル操作子として楽譜表示に使用する頁単位の表示楽譜
データを生成するための専用のスイッチを設けておき、
該スイッチの操作に応じて予め表示楽譜データのみを生
成するようにしてもよい。なお、上述の実施例において
は、1つの基本表示ブロックに1小節分の楽譜記号の全
てを表示するものについて説明したがこれに限らない。
例えば、1つの基本表示ブロックに1/2小節分の楽譜
記号(すなわち、1小節分の楽譜記号は2つの基本表示
ブロックを使用して表示される)を表示するといったよ
うに、複数の基本表示ブロックを用いて1小節分の楽譜
記号を表示するようにしてもよい。こうすると、例えば
1小節分の楽譜記号が多いときには3又は4つの基本表
示ブロックを用いて表示を行うようにすればよいし、1
小節分の楽譜記号が少ないときには1つの基本表示ブロ
ックを用いて表示を行う、といったように適宜に1小節
内に含まれる楽譜記号の全てを表示するのに必要な表示
幅を可変することが簡単にできるようになることから、
非常に便利である。
【0052】なお、上述の実施例では片手パートのみを
楽譜表示した場合についてのみ説明したがこれに限ら
ず、両手パートを楽譜表示する際にも上述した処理によ
り楽譜表示するようにしてよい。また、こうした場合に
おいて、各拍を表示する際に必要な表示幅は大きな表示
幅を必要とするものにあわせる。すなわち、大譜表を表
示する場合には、上下で同じタイミングに音符がある場
合には、同じ横位置に音符を配置しなければならないの
で、上下で拍毎の表示幅を統一する必要がある。そこ
で、異なる演奏パート間で同じ演奏タイミングの音符が
複数ある場合には、最も大きい表示幅を必要とする音符
をその時間の代表とする。例えば、右手パートが60ド
ット必要であり、左手パートが25ドット必要であると
した場合、上述の「1小節楽譜表示の分析処理」におい
て用いる表示幅は右手パートの60ドットになる。こう
することによって、左手パートと右手パートを演奏する
際の演奏タイミングを異ならせることなく楽譜表示する
ことができる。
【0053】なお、本実施例に係る楽譜表示制御装置を
電子楽器に適用した場合、電子楽器は鍵盤楽器の形態に
限らず、弦楽器や管楽器、あるいは打楽器等どのような
タイプの形態でもよい。また、そのような場合に、音源
装置、自動演奏装置等を1つの電子楽器本体に内蔵した
ものに限らず、それぞれが別々に構成され、MIDIイ
ンタフェースや各種ネットワーク等の通信手段を用いて
各装置を接続するように構成されたものにも同様に適用
できることはいうまでもない。また、パソコンとアプリ
ケーションソフトウェアという構成であってもよく、こ
の場合処理プログラムを磁気ディスク、光ディスクある
いは半導体メモリ等の記憶メディアから供給したり、ネ
ットワークを介して供給するものであってもよい。さら
に、カラオケ装置やゲーム装置、あるいは携帯電話等の
携帯型通信端末、自動演奏ピアノ等に適用してもよい。
【0054】なお、楽曲データのフォーマットは上述し
た図2に示したようなデータ形式のものに限らず、他の
どのようなデータ形式のものであってもよい。すなわ
ち、イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間
で表した『イベント+絶対時間』形式のもの、イベント
の発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表した『イ
ベント+相対時間』形式のもの、音符の音高と符長ある
いは休符と休符長で楽曲データを表した『音高(休符)
+符長』形式のもの、演奏の最小分解能毎にメモリの領
域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメ
モリ領域にイベントを記憶した『ベタ方式』形式のもの
など、どのような形式のものであってもよい。また、複
数チャンネル分の楽曲データが存在する場合は、複数の
チャンネルのデータが混在した形式であってもよいし、
各チャンネルのデータがトラック毎に別れているような
形式であってもよい。さらに、楽曲データの処理方法
は、設定されたテンポに応じて処理周期を変更する方
法、処理周期は一定で自動演奏中のタイミングデータの
値を設定されたテンポに応じて変更する方法、処理周期
は一定で1回の処理において楽曲データ中のタイミング
データの計数の仕方をテンポに応じて変更する方法等、
どのようなものであってもよい。また、メモリ上におい
て、時系列の楽曲データが連続する領域に記憶されてい
てもよいし、飛び飛びの領域に散在して記憶されている
楽曲データを、連続するデータとして別途管理するよう
にしてもよい。すなわち、時系列的に連続する楽曲デー
タとして管理することができればよく、メモリ上で連続
して記憶されているか否かは問題ではない。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、分割して楽譜表示する
ようにし、また隣り合う基本表示ブロックに表示する楽
譜記号の表示を均等な密度となるようにしたことから、
たとえ1小節中に著しくたくさんの楽譜記号がある楽曲
であっても、ユーザは確実に楽譜を視認することができ
るようになる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る楽譜表示制御装置を内蔵した
電子楽器の実施の形態を示すハード構成ブロック図であ
る。
【図2】 図1に示した電子楽器で用いられる楽曲デー
タのデータ構造の一実施例を示した概略図である。
【図3】 図1に示した電子楽器におけるCPUで実行
する「メイン処理」の一実施例を示したフローチャート
である。
【図4】 図3に示した「メイン処理」において実行す
る「パネルスイッチ処理」の一実施例を示したフローチ
ャートである。
【図5】 図4に示した上述した「パネルスイッチ処
理」において実行する「表示楽譜データ作成処理」の一
実施例を示したフローチャートである。
【図6】 図5に示した上述した「表示楽譜データ作成
処理」において実行する「1小節楽節表示の分析処理」
の一実施例を示したフローチャートである。
【図7】 図6に示した「1小節楽譜表示の分析処理」
で使用するパラメータ等を説明するための概念図であ
る。
【図8】 図3に示した「メイン処理」において実行す
る「楽譜表示処理」の一実施例を示したフローチャート
である。
【符号の説明】
1…CPU、1A…タイマ、2…ROM、3…RAM、
4…点灯制御回路、4A…LED、5…検出回路、5A
…演奏操作子(鍵盤等)、6…スイッチ検出回路、6A
…パネル操作子(スイッチ等)、7…表示回路、7A…
ディスプレイ、8…音源回路、8A…サウンドシステ
ム、9…外部記憶装置、10…MIDIインタフェー
ス、10A…他のMIDI機器、11…通信インタフェ
ース、11A…サーバコンピュータ、X…通信ネットワ
ーク、1D…データ及びアドレスバス

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示手段と、 演奏曲に関する楽曲データを供給する供給手段と、 前記供給された楽曲データを分析し、演奏曲の所定範囲
    毎に該範囲内に含まれる楽譜記号を検出する分析手段
    と、 前記表示手段において所定の基本表示ブロックを単位と
    して楽譜を表示させる制御を行うものであって、1つの
    前記所定範囲内に含まれる楽譜記号を1又は複数の前記
    各基本表示ブロック内に配置することで、前記各所定範
    囲内に含まれる楽譜記号を所定範囲毎に可変の表示幅を
    用いて表示する制御手段とを具えた楽譜表示制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、1小節内に含まれる楽
    譜記号を表示するために必要な表示幅と前記基本表示ブ
    ロックの表示幅との比較結果に応じて1小節内に含まれ
    る楽譜記号を拍毎に分割し、該分割した楽譜記号を各々
    の基本表示ブロックに配置することを特徴とする請求項
    1に記載の楽譜表示制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、隣り合う基本表示ブロ
    ックに各々表示する楽譜記号の表示密度がより均等にな
    るように楽譜記号を配置することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の楽譜表示制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、1つの前記所定範囲内
    に含まれる楽譜記号のうちの一部の楽譜記号を異なる段
    の基本表示ブロックに配置する場合には、該異なる段の
    基本表示ブロックの始めに所定の楽譜記号を追加するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の楽譜
    表示制御装置。
  5. 【請求項5】 表示手段と、 演奏曲に関する楽曲データを供給する供給手段と、 前記供給された楽曲データを分析し、演奏曲の所定範囲
    毎に該範囲内に含まれる楽譜記号を検出する分析手段
    と、 前記表示手段において所定の基本表示ブロックを単位と
    して楽譜を表示させる制御を行うものであって、1つの
    前記所定範囲内に含まれる楽譜記号を1又は複数の前記
    各基本表示ブロック内に配置することで、前記各所定範
    囲内に含まれる楽譜記号を所定範囲毎に可変の表示幅を
    用いて表示する制御手段と、 演奏曲の演奏進行にあわせて演奏タイミングを前記楽譜
    記号の表示に対応するように表示する演奏タイミング表
    示制御手段とを具えた楽譜表示制御装置。
  6. 【請求項6】 前記演奏タイミング表示制御手段は、演
    奏タイミングの表示移動速さを基本表示ブロックに配置
    された楽譜記号の数に応じて変化させることを特徴とす
    る請求項5に記載の楽譜表示制御装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、検出した楽譜記号に所
    定の拍子記号が含まれる場合に該拍子記号を基本表示ブ
    ロックに配置しないことにより、前記表示手段に該拍子
    記号を表示しないことを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれかに記載の楽譜表示制御装置。
  8. 【請求項8】 演奏曲に関する楽曲データを供給するス
    テップと、 前記供給された楽曲データを分析し、演奏曲の所定範囲
    毎に該範囲内に含まれる楽譜記号を検出するステップ
    と、 1つの前記所定範囲内に含まれる楽譜記号を1又は複数
    の所定の基本表示ブロック内に配置することで、前記各
    所定範囲内に含まれる楽譜記号を所定範囲毎に可変の表
    示幅を用いて表示するステップとを具える楽譜表示制御
    方法。
  9. 【請求項9】 演奏曲に関する楽曲データを供給するス
    テップと、 前記供給された楽曲データを分析し、演奏曲の所定範囲
    毎に該範囲内に含まれる楽譜記号を検出するステップ
    と、 1つの前記所定範囲内に含まれる楽譜記号を1又は複数
    の所定の基本表示ブロック内に配置することで、前記各
    所定範囲内に含まれる楽譜記号を所定範囲毎に可変の表
    示幅を用いて表示するステップと、 演奏曲の演奏進行にあわせて演奏タイミングを前記楽譜
    記号の表示に対応するように表示するステップとを具え
    る楽譜表示制御方法。
  10. 【請求項10】 機械読取り可能な記憶媒体であって、
    演奏曲の楽譜を表示する方法をプロセッサに実行させる
    ためのプログラムを記憶してなり、前記楽譜表示制御方
    法は、 演奏曲に関する楽曲データを供給するステップと、 前記供給された楽曲データを分析し、演奏曲の所定範囲
    毎に該範囲内に含まれる楽譜記号を検出するステップ
    と、 1つの前記所定範囲内に含まれる楽譜記号を1又は複数
    の所定の基本表示ブロック内に配置することで、前記各
    所定範囲内に含まれる楽譜記号を所定範囲毎に可変の表
    示幅を用いて表示するステップとを具備する。
  11. 【請求項11】 機械読取り可能な記憶媒体であって、
    演奏曲の楽譜を表示する方法をプロセッサに実行させる
    ためのプログラムを記憶してなり、前記楽譜表示制御方
    法は、 演奏曲に関する楽曲データを供給するステップと、 前記供給された楽曲データを分析し、演奏曲の所定範囲
    毎に該範囲内に含まれる楽譜記号を検出するステップ
    と、 1つの前記所定範囲内に含まれる楽譜記号を1又は複数
    の所定の基本表示ブロック内に配置することで、前記各
    所定範囲内に含まれる楽譜記号を所定範囲毎に可変の表
    示幅を用いて表示するステップと、 演奏曲の演奏進行にあわせて演奏タイミングを前記楽譜
    記号の表示に対応するように表示するステップとを具備
    する。
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