JP2002258759A - 電磁波シールド材料の製造方法、及びこの製造方法により製造された電磁波シールド材料 - Google Patents

電磁波シールド材料の製造方法、及びこの製造方法により製造された電磁波シールド材料

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JP2002258759A
JP2002258759A JP2001058175A JP2001058175A JP2002258759A JP 2002258759 A JP2002258759 A JP 2002258759A JP 2001058175 A JP2001058175 A JP 2001058175A JP 2001058175 A JP2001058175 A JP 2001058175A JP 2002258759 A JP2002258759 A JP 2002258759A
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electromagnetic wave
shielding material
wave shielding
transfer roll
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Application number
JP2001058175A
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English (en)
Inventor
Junichi Kato
順一 加藤
Masayoshi Minagawa
政義 皆川
Atsushi Kawabata
篤 川端
Junichi Imaizumi
純一 今泉
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁波シールド性,透明性が高く更に非視認
性が良好な電磁波シールド材料1を簡単かつ容易に量産
する。 【解決手段】 透明基材7の一側に透明性樹脂9を塗
布する樹脂塗布工程と、外周面に多数の凸部29を有す
る転写ロール27を回転させつつ、前記転写ロール27
より前記透明性樹脂9を圧着することにより、前記透明
性樹脂9に多数の凹部11を転写成形する凹部成形工程
と、前記多数の凹部11に導電性ペースト13を充填す
るペースト充填工程とを備えてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CRTディスプレ
イ、PDP(プラズマ)ディスプレイ、液晶ディスプレ
イ、ELディスプレイ等のディスプレイの前面から発生
する電磁波をシールドする電磁波シールド材料の製造方
法、及びこの製造方法により製造された電磁波シールド
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年各種の電気設備や電子応用設備の利
用が増加するのに伴い、電磁気的なノイズ障害も増加の
一途をたどっている。前記ノイズ障害の対策として電気
設備等から発生する電磁波をシールドするために、筐体
を金属体又は高導電体にするとか、複数の回路基板の間
に金属板を挿入するとか、ケーブルを金属箔で巻き付け
る等の方法が採られていいる。しかし、金属体、高速導
体、金属板等が不透明であるため、CRTディスプレ
イ、PDPディスプレイ等のディスプレイの前面より発
生する電磁波をシールドするために上記の方法を用いる
ことはできなかった。
【0003】そのため、電磁波シールド材料の透明性を
確保しようとして、透明基材の一側に金属又は金属酸化
物を蒸着して薄膜導電層を形成した電磁波シールド材料
(特開平1−278800号公報、特開平5−3231
01号公報参照)、又は良導電性繊維を透明基材に埋め
込んだ電磁波シールド材(特開平5−269912号公
報、特開平5−327274号公報参照)が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平1−2
78800号公報、特開平5−323101号公報に示
されている電磁波シールド材料では、その透明性が確保
できる程度の膜厚(金属の場合数10A、金属酸化物で1,00
0〜2,000A)にすると、導電層の表面抵抗が大きくなり、
30MHz〜1GHzで要求される30dB以上の電磁波シールド効
果に対して、20dB以下なって、電磁波シールド性が低か
った。
【0005】また、特開平5−269912号公報、特
開平5−327274号公報に示される電磁波シールド
材料では、30MHz〜1GHzの電磁波シールド効果は40〜50d
Bと十分大きいが、導電性繊維を規則配置させるために
必要な繊維径が30μm以上と太すぎるため、導電性繊維
が見えてしまい、換言すれば非視認性が不良になって、
ディスプレイに適したものではなかった。
【0006】そこで、本発明の出願人は、上述の問題点
を解決するためにディスプレイに適した電磁波シールド
材料についての出願(特願2000−89933)を既
にしており、今回は、更にディスプレイに適した電磁波
シールド材料の製造方法、及びこの製造方法により製造
された電磁波シールド材料を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
あっては、透明基材の一側に透明性樹脂を塗布する樹脂
塗布工程と、外周面に多数の凸部を有する転写ロールを
回転させつつ、前記転写ロールより前記透明性樹脂を圧
着することにより、前記透明性樹脂に多数の凹部を転写
成形する凹部成形工程と、前記多数の凹部に導電性ペー
ストを充填するペースト充填工程とを備えてなることを
特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明にあっては、請求項
1に記載の発明特定事項の他に、前記透明性樹脂が放射
線硬化型樹脂、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のうち少な
くともいずれかをを含むことを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明にあっては、請求項
1に記載の発明特定事項の他に、前記透明性樹脂が放射
線硬化樹脂のうちの紫外線硬化型樹脂であって、前記凹
部が転写成形された前記紫外線硬化型樹脂に赤外線を照
射して硬化する樹脂硬化工程とを備えてなることを特徴
とする。
【0010】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
に記載の発明特定事項の他に、前記透明性樹脂が熱可塑
性樹脂であって、前記凹部が転写成形された前記熱可塑
性樹脂を冷却して硬化する樹脂硬化工程とを備えてなる
ことを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明にあっては、請求項
1に記載の発明特定事項の他に、前記透明性樹脂が熱硬
化性樹脂であって、前記凹部が転写成形された前記熱硬
化樹脂を加熱して硬化する樹脂硬化工程とを備えてなる
ことを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の発明にあっては、請求項
1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載の発明
特定事項の他に、前記ペースト充填工程は、前記透明性
樹脂に前記導電性ペーストを塗布して、ブレードを前記
透明性樹脂に押し付けつつ、前記透明基材を前記ブレー
ドに対して相対的に搬送させることにより、前記多数の
凹部に前記導電性ペーストを充填すると共に、前記凹部
以外に塗布させた導電性ペーストを除去する工程である
ことを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の発明にあっては、請求項
1から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の発明
特定事項の他に、前記凹部に導電性ペーストを充填した
直後に研磨手段により前記透明性樹脂を研磨することに
より、前記凹部以外に塗布された導電性ペーストを除去
する研磨除去工程とを備えてなることを特徴とする。
【0014】請求項8に記載の発明にあっては、請求項
1から請求項7のうちのいずれかの請求項に記載の発明
特定事項の他に、前記凹部に充填された導電性ペースト
を硬化せせるペースト硬化工程とを備えてなることを特
徴とする。
【0015】請求項9に記載の発明にあっては、請求項
1から請求項8のうちのいずれかの請求項に記載の発明
特定事項の他に、前記転写ロールのロール本体が機械加
工により製作されたことを特徴とする。
【0016】請求項10に記載の発明にあっては、請求
項1から請求項9のうちのいずれかの請求項に記載の発
明特定事項の他に、前記転写ロールの多数の凸部が電子
彫刻法により製作されたことを特徴とする。
【0017】請求項11に記載の発明にあっては、請求
項1から請求項9のうちのいずれかの請求項に記載の発
明特定事項の他に、前記転写ロールの多数の凸部がレー
ザ彫刻法により製作されたことを特徴とする。
【0018】請求項12に記載の発明にあっては、請求
項1から請求項9のうちのいずれかの請求項に記載の発
明特定事項の他に、前記転写ロールの多数の凸部が雌型
の押し付けによる塑性加工により製作されたことを特徴
とする。
【0019】請求項13に記載の発明にあっては、請求
項1から請求項9農地のいずれかの請求項に記載の発明
特定事項の他に、前記転写ロールの多数の凸部がエッチ
ング加工により製作されたことを特徴とする。
【0020】請求項14に記載の発明にあっては、請求
項1から請求項9のうちのいずれかの請求項に記載の発
明特定事項の他に、前記転写ロールの外周面に前記多数
の凹部を有する凸部フィルムが貼り付けられたことを特
徴とする。
【0021】請求項15に記載の発明にあっては、請求
項14に記載の発明特定事項の他に、前記凸部フィルム
が電鋳加工により製作されたことを特徴とする。
【0022】請求項16に記載の発明にあっては、請求
項14に記載の発明特定事項の他に、前記凸部フィルム
がエッチング加工により製作されたことを特徴とする。
【0023】請求項17に記載の発明にあっては、請求
項1から請求項16のうちのいずれかの請求項に記載の
発明特定事項に他に、前記転写ロールの凸部が、高さ0.
1μm、幅0.1〜50μm、ピッチ10μm以上であること
を特徴とする。
【0024】請求項15に記載の発明にあっては、請求
項1から請求項14のうちのいずれかの請求項に記載の
電磁波シールド材料の製造方法により製造されたことを
特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、本発
明の実施の形態に係わる電磁波シールド材料1の製造方
法は、図4に示すような第1製造システム3、及び図5
に示すような第2製造システム5を使用している。ここ
で、第1製造システム3は、透明基材7の一側に透明性
樹脂9を塗布して、透明性樹脂9に多数の凹部11を転
写成形するシステムであって、第2製造システム5は、
多数の凹部11に導電性ペースト13を充填するシステ
ムである。
【0026】前記透明基材7、前記透明性樹脂9、前記
導電性ペースト13について、詳細に説明すると、以下
のようになる。
【0027】即ち、前記透明基材7は、全可視光透過率
が70%以上のものが好ましい。材質としては、プラス
チック板、ガラス板等であってもよいが、可透性のある
プラスチックフィルムが好ましい。プラスチックフィル
ムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、EVA等のポリオレフィン
類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系
樹脂、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリカー
ボネート、ポリアミド、ポリイミド、アクリル樹脂、ポ
リアセチルセルロース等のプラスチックの1種または2
種以上の混合物を用いることができる。これらのフィル
ムのうち透明性、耐熱性、取り扱い易さ、価格の点から
ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネー
トフィルムが好ましい。
【0028】なお、透明基材7の厚みは、5〜500μ
mを用いることができるが、可視光の透過率から10〜
200μmが好ましい。
【0029】前記透明性樹脂9としては、エポキシアク
リレート、ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリ
レート、ポリエーテルアクリレートなどの紫外線硬化型
樹脂を用いることができる。これらは透明フィルムに対
する密着性が優れており、特に、エポキシアクリレート
等のように分子内に極性基を有するポリマーは密着性向
上に有効である。エポキシアクリレートとしては、1,
6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペン
チルグリコールジグリシジルエーテル、アリルアルコー
ルジグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジル
エーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、フタル酸
ジグリシジルエステル、ポリエチレングリコールジグリ
シジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジ
ルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、ペン
タエリスリトールテトラグリシジルエーテル、ソルビト
ールテトラグリシジルエーテル等の(メタ)アクリル酸
付加物が挙げられ、必要に応じ2種以上併用することが
できる。
【0030】また、前記透明性樹脂9としては、天然ゴ
ム、ポリイソプレン、ポリ−1,2ブタジエン、ポリイ
ソブテン、ポリ−2−ヘプチル−1,3−ブタジエン、
ポリ−2−t−ブチル−1,3−ブタジエン、ポリ−
1,3−ブタジエン等の(ジ)エン類、ポリオキシエチ
レン、ポリオキシプロピレン、ポリビニルエチルエーテ
ル、ポリビニルヘキシルエーテル、ポリビニルブチルエ
ーテル等のポリエーテル類、ポリビニルアセテート、ポ
リビニルプロピオネート等のポリエステル類、ポリウレ
タン、エチルセルロース、ポリ塩化ビニル、ポリアクリ
ロニトリル、ポリメタクリロニトリル、ポリスルホン、
ポリスルフィド、フェノキシ樹脂、ポリエチルアクリレ
ート、ポリブチルアクリレート、ポリ−2−エチルヘキ
シルアクリレート、ポリ−t−ブチルアクリレート、ポ
リ−3―エトキシプロピルアクリレート、ポリオキシカ
ルボニルテトラメチレン、ポリメチルアクリレート、ポ
リイソプロピルメタクリレート、ポリドデシルメタクリ
レート、ポリテトラデシルメタクリレート、ポリ−n−
プロピルメタクリレート、ポリ−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキシルメタクリレート、ポリエチルメタクリ
レート、ポリ−2−ニトロ−2−メチルプロピルメタク
リレート、ポリ−1,1−ジエチルプロピルメタクリレ
ート、ポリメチルメタクリレート等の(メタ)アクリル
酸エステル等の熱可塑性樹脂が使用可能であり、必要に
応じ2種以上共重合またはブレンドしてもよい。
【0031】更に、前記透明性樹脂9としては、前記紫
外線硬化型樹脂、前記熱可塑性樹脂の他に、熱硬化性樹
脂を使用してもよい。
【0032】なお、前記透明性樹脂9に必要に応じて希
釈剤、可塑剤、酸化防止剤、充填剤、界面活性剤、紫外
線吸収剤、粘着付与剤等の添加剤を配合してもよい。ま
た、前記透明性樹脂9の塗布厚みは、1〜1,000μmが
可能であるが、透明性、凹部形成性から5〜100μm
が好ましい。
【0033】前記導電性ペースト13は、導電性金属を
樹脂中に分散させたものであり、前記導電性金属の比抵
抗値が0.5×10- 5Ω・cm以下になるようにすることが好
ましい。
【0034】前記導電性金属としては、銀、銅、ニッケ
ル、アルミニウム、金ステンレス、タングステン、クロ
ム、チタン等の金属あるいはこれらの2種以上を組み合
わせた合金等を使用できるが、導電性や樹脂分散の容易
性、価格の点から、銀、銅、ニッケルが適している。
【0035】前記導電性金属を分散させる前記樹脂とし
ては、ゴム系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系樹脂または共
重合体の熱可塑性樹脂を使用することができる。これら
の他に、アクリルモノマー、エポキシアクリレート、ウ
レタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリ
エステルアクリレート等の重合性モノマーも使用でき
る。これらの重合性モノマーは前記熱可塑性樹脂と組み
合わせて使うことができる。更に、これらの樹脂を汎用
溶剤に溶解させるか、又は無溶剤のまま金属分散剤等と
共に攪拌・混合して使用することができる。
【0036】なお、これらの重合性モノマーに、フェノ
ール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂
等の熱硬化性樹脂を添加することも可能である。これら
のポリマーは必要に応じて2種以上共重合してもよい
し、ブレンドして使用することも可能である。これらは
通常汎用溶剤に溶解させるか、または無溶剤のまま金属
分散剤等と共に攪拌・混合して使用することができる。
【0037】前記第1製造システム3の構成の詳細につ
いて説明すると、以下のようになる。
【0038】即ち、図4に示すように、第1製造システ
ム3は、透明基材7を送り出す送り出し装置15と、透
明性樹脂9を有した透明基材7を巻き取る巻き取り装置
17とを左右(図4において左右)に離隔して備えてあ
る。前記送り出し装置15は、透明基材7を巻かれたド
ラムDを回転可能に備えており、前記巻き取り装置17
は、ドラムDを回転可能に備えてある。ここで、送り出
し装置15のドラムDと巻き取り装置17のドラムDは
同期して回転するものである。
【0039】また、前記送り出し装置15と前記巻き取
り装置17の間には透明性樹脂9の他側を案内支持する
一対のガイドロール19,21が回転可能に設けてあ
る。前記ガイドロール19の近傍には透明基材7の一側
面に透明性樹脂9を塗布する樹脂コータ23が設けてあ
り、該樹脂コータ23は樹脂タンク25に接続してあ
る。
【0040】透明基材7の一側面に塗布された透明性樹
脂9に多数の凹部11を転写成形するために、一対のガ
イドロール19,21の間には塗布された透明性樹脂9
を圧着可能な転写ロール27が回転可能に設けてあり、
該転写ロール27の外周面には多数の凸部29が有して
ある。転写ロール27による圧着動作を安定させるた
め、転写ロール27の下側(図4において下側)には透
明基材7の他側面を支持する一対のバックアップロール
31,33が回転可能に設けてある。
【0041】前記転写ロール27の具体的な構成につい
て詳細に説明すると、転写ロール27のロール本体は機
械加工により製作されてあって、転写ロール27のロー
ル本体の材質は鉄等の金属である。転写ロール27のロ
ール本体の内部には水又は油を循環させて、転写ロール
27を温調することが好ましい。
【0042】多数の凸部29は、電子彫刻法により製作
することができ、この場合には、所望のピッチ及び深さ
に合わせたスタイラスバイトを用いることにより、図6
に示すような多数の凸部29を得ることができる。な
お、凸部29の製作容易性から転写ロール27の外周面
に銅めっきを施すことが好ましい。
【0043】また、多数の凸部29は、前記電子彫刻法
の他に、レーザ彫刻法により製作することができ、この
場合には、転写ロール27の外周面に所望のピッチ及び
深さに合わせてレーザーを照射することにより、図7に
示すような多数の凸部29を得ることができる。
【0044】更に、多数の凸部29は、前記電子彫刻法
等の他に、雌型の押し付けによる塑性加工により製作す
ることができ、この場合には、図8に示すような多数の
凸部29を得ることができる。
【0045】また、多数の凸部29は、前記電子彫刻法
等の他に、酸またはアルカリ系エッチング液でエッチン
グ加工により製作することができる。この場合には、エ
ッチング加工の前に、転写ロール(又は外周面に銅等の
めっきを施した転写ロール)27にフォトレジスト材を
塗布し、所定の形状のネガフィルムを用いて露光・現像
を行い、エッチング加工後に、水洗によりフォトレジス
ト材を除去する。
【0046】なお、転写ロール27の外周面にニッケル
めっき、銅めっきを順次施して、アルカリ系のエッチン
グ液によりエッチング加工を行うことが望ましい。これ
は、凹部11を転写した後、転写ロール27の外周面に
対する透明性樹脂9の剥離性の向上、及び転写後の凹部
11以外の透明性樹脂9の平坦性の向上を図るためであ
る。
【0047】更に、多数の凹部11は、前記電子彫刻法
等の他に、より精細でかつ種々の形状を得るために、転
写ロール27の外周面に図9に示すように多数の凸部2
9を有する凸部フィルム33をに貼り付けることにより
製作することができる。
【0048】ここで、凸部フィルム33は電鋳法により
製作される。この場合には、まず、ガラス板にフォトレ
ジスト材を凸部29の高さに合わせて塗布し、所定の形
状のネガフィルムを用いて露光・現像を行い、原版を作
成する。次に、この原版上に銀をイオンプレーティング
により付着させて、ニッケル電鋳浴に入れることにより
ニッケルめっきを施す。そして、原版からニッケルを剥
離し、脱銀処理を行うことにより凸部フィルム33を得
ることができる。なお、ニッケルめっきの厚みは、転写
ロール27の外周面への巻付け、貼付け性から0.05
〜0.3mmが好ましい。
【0049】また、凸部フィルム33は、前記電鋳法の
他に、エッチング加工により製作される。この場合に
は、厚みが12μmから100μmの金属箔にニッケル
めっきを0.1〜5μm行い、続いて銅めっきを凸部2
9の必要高さに見合った厚み分施した3層の金属箔を作
成する。次に、3層の金属箔にフォトレジスト材を塗布
し、所定の形状のネガフィルムを用いて露光・現像を行
い、アルカリ系のエッチング液にてエッチング加工する
ことにより凸部29を有する金属箔の凸部フィルム33
を得ることができる。なお、凸部29の高さが高いとき
には、銅めっきでは時間がかかるため、前記金属箔とし
て厚み12μm以上の銅箔を使用して、この銅箔にフォ
トレジスト材を塗布し、所定の形状のネガフィルムを用
いて露光・現像を行い、アルカリ系のエッチング液にて
エッチング加工する。
【0050】なお、金属箔の取り扱い性、転写ロール2
7への貼付け性を向上するため、転写ロール27の外周
面と凸部フィルム33の間には接着剤によりプラスチッ
クフィルムを貼り付けることが好ましい。また、プラス
チックフィルムを銅箔に接着剤により貼り付け、このプ
ラスチックフィルム付きの銅箔を上述のと同様に、エッ
チング加工することにより、凸部フィルム33を得るこ
ともできる。
【0051】更に、凸部フィルム33を転写ロール27
の外周面に貼り付けは、接着剤又は両面テープ、接着剤
と両面テープの両方により行う。特に、接着剤、両面テ
ープは、80℃以上の耐熱性があることが好ましい。
【0052】また、転写ロール27の凸部29(又は凸
部フィルム33の凸部29を含む)の平面形状は、正三
角形,2等辺三角形,直角三角形等の三角形、正方形,
長方形,ひし形,平行四辺形台形等の四角形、正多角
形、円、楕円、星形等であり、これら形状のうちの1
つ、或いは2種以上の組合せた形状を用いるができき
る。また、転写ロール27の凸部は、高さ0.1μm以
上、幅0.1〜50μm、ピッチ10μm以上になるようにす
ることが好ましい。更に、転写ロール27の凸部29の
断面形状は、正方形又は長方形でもよいが、転写後にお
ける透明性樹脂9の剥離性を考慮し、図6〜図8に示す
ように上部が下部よりも短い台形なるようにすることが
好ましい。
【0053】図4に示すように、転写ロール27の下方
には、凹部11が転写成形された透明性樹脂9を硬化す
る樹脂硬化装置37が設けてある。ここで、透明性樹脂
9が紫外線硬化型樹脂の場合にあっては、樹脂硬化装置
37は紫外線照射装置であり、透明性樹脂9が熱可塑性
樹脂の場合にあっては、樹脂硬化装置37は冷却装置で
あり、透明性樹脂9が熱硬化性樹脂の場合にあっては、
樹脂硬化装置37は加熱装置である。なお、前記紫外線
照射装置の光源としては、メタルハライドランプ、キセ
ノンランプ、超高圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ等が適
している。
【0054】前記第2製造システム5の構成の詳細につ
いて説明すると、以下のようになる。
【0055】即ち、図5に示すように、第2製造システ
ム5は、透明性樹脂9を有した透明基材7を送り出す送
り出し装置39と、前記電磁波シールド材料1を所定の
長さに切断する切断装置41を左右(図5において左
右)に離隔して備えてある。前記送り出し装置39は、
前記巻き取り装置17の前記ドラムDが回転可能にセッ
トされるものであって、前記切断装置41の右側には切
断された電磁波シールド材料1を集積する集積装置43
が配置してある。
【0056】前記送り出し装置39と前記切断装置41
の間には導電性ペースト13が充填された透明基材7を
搬送するベルトコンベア45が設けてあって、該ベルト
コンベア45と前記送り出し装置39の間は透明基材7
の他側面を支持するガイドロール47及びバックアップ
ロール49が回転可能に設けてあり、ガイドロール47
とバックアップロール49の間には透明基材7を支持す
る中間ロール51が回転可能に設けてある。ここで、前
記バックアップロール49は、金属製ロールでもよい
が、導電製ペースト9の埋め込み性及び除去性から、ゴ
ム硬度70°〜95°のゴム製ロールが好ましい。
【0057】前記ガイドロール47の近傍には透明性樹
脂9に導電性ペースト13を塗布するペーストコータ5
3が設けてあり、該ペーストコータ53はペーストタン
ク55に接続してある。
【0058】前記バックアップロール49の近傍には支
持プレート57が設けてあり、この支持プレート57に
はブレード59を保持するブレードホルダ61が設けて
ある。ここで、前記ブレード59を透明性樹脂9に押し
付けつつ、前記ベルトコンベア45の駆動により透明基
材7を搬送することにより、前記多数の凹部11に導電
性ペースト13が充填されると共に、前記凹部11以外
に塗布された導電性ペースト13を除去することができ
るものである。
【0059】前記ブレード59は、金属製、プラスチッ
ク製、ゴム製、セラミック製いずれでも良い。また、ブ
レード59の刃先の形状、ブレード59の厚みも特に規
定しないが、導電製ペースト13の埋め込み性及び除去
性からブレード59の厚みは50μm〜300μmが好
ましい。ブレード59の透明性樹脂9に対する押し付け
角度は、30°〜150°であることが好ましい。な
お、前記ブレード59は、1本でも、複数本でもよい。
【0060】前記ベルトコンベア45の上方(図5にお
いて上方)には透明性樹脂9の一側面を研磨する研磨ロ
ール63が回転可能に設けてあり、研磨ロール63の下
方には前記ベルトコンベア45のベルトBを介して透明
基材7の他側面を支持するバックアップ板65が設けて
ある。ここで、研磨ロール63の外周面にはサンドペー
パ、バフ、ブラシ等が備えてあって、研磨ロール63の
目の粗さ(サンドペーパ、バフ、ブラシの粗さ)は、サ
ンドペーパにあっては#1200以上、バフ又はブラシ
にあっては#600以上が好ましい。なお、研磨ロール
63は複数使用してもよく、研磨ロール63は揺動(オ
シレーション)させると効果的である。
【0061】前記バックアップロール47と前記切断装
置41の間には水洗乾燥炉67が設けてあり、該水洗乾
燥炉67はベルトコンベア45に近接又は一体化してあ
る。前記水洗乾燥炉67は、前記研磨ロール63により
研磨を行うときに透明性樹脂9の一側面を水洗すると共
に、水洗された透明性樹脂9(透明基材7を含む)を乾
燥させるものである。
【0062】前記水洗乾燥炉67と前記切断装置41の
間にはペースト硬化炉69が設けてあり、該ペースト硬
化炉69は凹部11に充填された導電性ペースト13を
加熱して硬化するものである。
【0063】次に、本発明にの実施の形態に係わる電磁
波シールド材料の製造方法についてまとめると、該製造
方法は以下の樹脂塗布工程、凹部成形工程、樹脂
硬化工程、ペースト充填工程、研磨工程、ペース
ト硬化工程を備えている。ここで、樹脂塗布工程、
凹部成形工程、樹脂硬化工程は、第1製造システム3
により連続して行われ、ペースト充填工程、研磨工
程、ペースト硬化工程は、第2製造システム5により
連続して行われる。
【0064】 樹脂塗布工程 送り出し装置15によりドラムDを回転させて透明基材
7を所定方向へ搬送し、樹脂コータ23により透明基材
7の一側に透明性樹脂9を連続して塗布する。
【0065】 凹部成形工程 透明基材7の搬送に連動して転写ロール27を回転させ
て、転写ロール27により透明性樹脂9を圧着すること
により、透明性樹脂9に多数の凹部11を連続して転写
成形する。
【0066】 樹脂硬化工程 樹脂硬化装置37により多数の凹部11が転写成形され
た透明性樹脂9を連続して硬化させる。硬化後、巻き取
り装置17により透明性樹脂9を有する透明基材7が連
続して巻き取られる。
【0067】 ペースト充填工程 送り出し装置15によりドラムDを回転させて透明基材
7を所定方向へ搬送し、ペーストコータ53により透明
性樹脂9の一側に導電性ペースト13を連続して塗布す
る。そして、ブレード59を透明性樹脂9に押し付ける
ことにより、前記多数の凹部11に導電性ペースト13
を連続して充填すると共に、前記凹部11以外に塗布さ
れた導電性ペースト13を連続して除去する。
【0068】 研磨工程 前記凹部11に導電性ペースト13を充填した直後に、
研磨ロール27を透明性樹脂9に接触させつつ回転させ
て、透明性樹脂9を研磨することににより、前記凹部1
1以外に塗布された導電性ペースト13を連続して除去
する。また、研磨ロール27により研磨を行うときに水
洗乾燥炉67により透明性樹脂9の一側面を連続して水
洗すると共に、水洗乾燥炉67により水洗された透明性
樹脂9(透明基材7を含む)を連続して乾燥する。
【0069】 ペースト硬化工程 透明性樹脂9を乾燥した後に、ペースト硬化炉69によ
り凹部11に充填された導電性ペースト13を連続して
硬化する。これによって、電磁波シールド材料1が連続
して完成される。硬化後、切断装置41により電磁波シ
ールド材料1を所定の長さに連続して切断して、集積装
置43により所定の長さの電磁波シールド材料1を連続
して集積する。
【0070】以上のごとき、本発明の実施の形態によれ
ば、電磁波シールド性,透明性が高く更に非視認性が良
好な電磁波シールド材料1を簡単かつ容易に量産するこ
とができる。
【0071】なお、第1製造システム3、第2製造シス
テム7は、一般に粘着フィルムや接着フィルムを製造す
るシステムと同様のもので、フィルム蛇行修正機構、フ
ィルム走行速度調節機構、フィルム張力検出機構、フィ
ルム耳切断機構、切断耳巻取り機構等を設置してもよ
い。
【0072】以下、本発明の実施例について説明する。
【0073】(実施例1)透明基材7として厚み100μ
m、幅430mmのポリエチレンテレフタレート(以下
PETという)フィルムを用い、透明性樹脂9として下
記に示す紫外線硬化型(UV)樹脂を用いる。そして、
1m/分の速度でPETフィルムを搬送し、30μm厚
みのUV樹脂を塗布した。
【0074】 紫外線硬化型樹脂: アクリル酸・ブチルアクリレート・ビニルアセテート共重合体 5重量部 ブチルアセテート(モノマー) 8重量部 ビニルアセテート(モノマー) 2重量部 アクリル酸(モノマー) 0.3重量部 ヘキサンジオールアクリレート(モノマー) 0.2重量部 ベンゾインイソブチルエーテル(開始剤) 2.5重量% また、外径φ130mmの鉄ロールの外周面に厚み30
0μmの銅めっきを施し、鉄ロールの外周面に電子彫刻
法により図6に示すような高さ20μm、幅2μm、ピ
ッチ60μmの凸部パターンを形成し、更に鉄ロールの
外周面に厚み10μmのニッケルめっきを施して、凸部
29を有する転写ロール27を製作した。そして、転写
ロール27内に温水を循環させて転写ロール27を45
℃とし、バックアップロール31とのニップ圧力は10
KPaとし、転写直後に樹脂硬化装置37により1.2
J/cm2の紫外線を照射してUV樹脂を硬化する。これ
によって、連続的に凹部11を有するPETフィルムを
製造することができる。ここで、UV樹脂の厚みは25
μm、凹部11の深さは18μmである。
【0075】導電性ペースト13として銀ペーストを用
い、凹部11を有するPETフィルムを製造した後に、
速度1.2m/分でPETフィルムを搬送し、厚み約15
μの銀ペーストをUV樹脂に塗布し、刃先厚み70μm
のブレード59を45°の角度で押し当てることによ
り、多数の凹部11に銀ペーストを連続して充填すると
共に、前記凹部11以外に塗布された銀ペーストを連続
して除去する。そして、UV樹脂の水洗をしながら、#
2500のバフを備えた外径φ200mmの2本の研磨
ロール27により研磨回転数1800rpm、揺動範囲
10mmもとでUV樹脂の研磨を行い、水洗されたUV
樹脂(PETフィルムを含む)を80℃で乾燥した。更
に、ペースト硬化炉67により150℃で15分の加熱
することにより銀ペーストを硬化させて、切断装置41
により長さ600mmに切断する。これによって、電磁
波シールド材料1を製造することができる。ここで、U
V樹脂の厚みは20μm、凹部の深さは13μm、導電
性ペーストの厚みは6μmであり、その断面形状を図3
に示す。
【0076】(実施例2)電鋳法により高さ15μm、幅
25μm、ピッチ250μmの凸部パターンを形成し
て、厚み0.15mm、大きさ430mm×410mm
のニッケル製の凸部フィルム33を作製し、凸部フィル
ム33を耐熱性接着剤と両面テープにより外径φ130
mmの金属製の転写ロール27の外周面に張り付け、凸
部29を有する転写ロール27を製作する。そして、実
施例1と同様にして、凹部11を有するPETフィルム
を作製した。ここで、UV樹脂の厚みは25μm、凹部
11の深さは15μmである。
【0077】凹部11を有するPETフィルムを製造し
た後に、ブレード59として0.3mm厚みの真鍮板を
用い、研磨ロール27を1本にする以外は実施例1と同
様にして、電磁波シールド材料1を製造した。ここで、
電磁波シールド材料1の長さは380mmとし、UV樹
脂の厚みは24μm、凹部11の深さは14μm、導電
性ペースト13の厚みは10μmであり、その断面形状
を図2(a)に示す。
【0078】(実施例3)実施例1のPETフィルムに
厚み50μのアクリル系の接着剤を塗布し、120℃で
加熱し、厚み18μmの銅箔を130℃でプレスにより
貼り合わせ、銅箔付PETフィルムを得る。次に、この
銅箔付PETフィルムの銅箔をエッチング加工すること
により、高さ18μm、幅25μm、ピッチ250μm
の凸部パターンを形成して、厚み0.15mm、大きさ
430mm×410mmのニッケル製の凸部フィルム3
3を作製する。このニッケル製の凸部フィルム33を耐
熱性接着剤と両面テープにより外径φ130mmの金属
製の転写ロール27の外周面に張り付け、凸部29を有
する転写ロール27を製作する。そして、実施例1と同
様にして、凹部11を有するPETフィルムを作製し
た。ここで、UV樹脂の厚みは25μm、凹部11の深
さは18μmである。
【0079】凹部11を有するPETフィルムを製造し
た後に、実施例2と同様にして、電磁波シールド材料1
を製造した。ここで、UV樹脂の厚みは24μm、凹部
11の深さは17μm、導電性ペーストの厚みは11μ
mである。
【0080】(実施例の効果)下記の表1に示すよう
に、本実施例に係わる発明によれば、電磁波シールド
性,透明性が高く更に非視認性が良好な電磁波シールド
材料1を簡単かつ容易に量産することができる。
【0081】
【表1】 ここで、電磁波シールド性の測定は、同軸導波管変換器
のフランジ間に電磁波シールド材料を挿入シ、スペクト
ラムアナライザーを用い、周波数30MHz〜1GHz
で測定する。また、可視光透過率(透明性)の測定は、
ダブルビーム分光光度計を用いて、400〜700nm
の透過率の平均値を用いる。更に、非視認性は、アクリ
ル板に電磁波シールド材料を貼り付けた電磁波遮蔽構成
体を0.5m離れた場所から肉眼観察して、導電性ペー
ストで形成された形状が認識できるかどうかを評価し、
認識できないものを良好とした。
【0082】
【発明の効果】以上のごとき、本発明によれば、電磁波
シールド性,透明性が高く更に非視認性が良好な電磁波
シールド材料を簡単かつ容易に量産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁波シールド材料の製造方法を説明するため
の説明図である。
【図2】電磁波シールド材料の製造方法を説明するため
の説明図である。
【図3】電磁波シールド材料の1態様を示す断面図であ
る。
【図4】第1製造システムを示す図である。
【図5】第2製造システムを示す図である。
【図6】(a)は、転写ロールの凸部パターンを示す図
であり、(b)は、転写ロールの断面図である。
【図7】(a)は、転写ロールの凸部パターンを示す図
であり、(b)は、転写ロールの断面図である。
【図8】(a)は、転写ロールの凸部パターンを示す図
であり、(b)は、転写ロールの断面図である。
【図9】凸部フィルムの断面図である。
【符号の説明】
1 電磁波シールド材料 7 透明基材 9 透明性樹脂 11 凹部 13 導電性ペースト 27 転写ロール 29 凸部 33 凸部フィルム 59 ブレード
フロントページの続き (72)発明者 川端 篤 茨城県下館市大字五所宮1150番地 日立化 成工業株式会社五所宮事業所内 (72)発明者 今泉 純一 茨城県下館市大字五所宮1150番地 日立化 成工業株式会社五所宮事業所内 Fターム(参考) 4D075 AC02 AC53 AC72 AC80 AC93 AE04 AE17 BB02Z BB18Y BB20Z BB26Y BB26Z BB42Y BB46Y CA22 CA25 CA47 CB06 DA04 DA06 DB13 DB33 DB36 DB38 DB40 DB43 DB48 DB53 DB55 DC24 EA14 EA17 EA19 EA21 EB07 EB10 EB12 EB15 EB19 EB22 EB24 EB32 EB33 EB35 EB37 EB38 EB44 EC10 5E321 BB01 BB23 GG05 GH01 5G435 BB02 BB05 BB06 BB12 GG33

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材の一側に透明性樹脂を塗布する
    樹脂塗布工程と、外周面に多数の凸部を有する転写ロー
    ルを回転させつつ、前記転写ロールより前記透明性樹脂
    を圧着することにより、前記透明性樹脂に多数の凹部を
    転写成形する凹部成形工程と、 前記多数の凹部に導電性ペーストを充填するペースト充
    填工程とを備えてなることを特徴とする電磁波シールド
    材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記透明性樹脂が放射線硬化型樹脂、熱
    可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のうち少なくともいずれかを
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の電磁波シール
    ド材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記透明性樹脂が放射線硬化樹脂のうち
    の紫外線硬化型樹脂であって、前記凹部が転写成形され
    た前記紫外線硬化型樹脂に赤外線を照射して硬化する樹
    脂硬化工程とを備えてなることを特徴とする請求項1に
    記載の電磁波シールド材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記透明性樹脂が熱可塑性樹脂であっ
    て、前記凹部が転写成形された前記熱可塑性樹脂を冷却
    して硬化する樹脂硬化工程とを備えてなることを特徴と
    する請求項1に記載の電磁波シールド材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記透明性樹脂が熱硬化性樹脂であっ
    て、前記凹部が転写成形された前記熱硬化樹脂を加熱し
    て硬化する樹脂硬化工程とを備えてなることを特徴とす
    る請求項1に記載の電磁波シールド材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ペースト充填工程は、前記透明性樹
    脂に前記導電性ペーストを塗布して、ブレードを前記透
    明性樹脂に押し付けつつ、前記透明基材を前記ブレード
    に対して相対的に搬送させることにより、前記多数の凹
    部に前記導電性ペーストを充填すると共に、前記凹部以
    外に塗布させた導電性ペーストを除去する工程であるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか
    の請求項に記載の電磁波シールド材料の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記凹部に導電性ペーストを充填した直
    後に研磨手段により前記透明性樹脂を研磨することによ
    り、前記凹部以外に塗布された導電性ペーストを除去す
    る研磨除去工程とを備えてなることを特徴とする請求項
    1から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の電磁
    波シールド材料の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記凹部に充填された導電性ペーストを
    硬化せせるペースト硬化工程とを備えてなることを特徴
    とする請求項1から請求項7のうちのいずれかの請求項
    に記載の電磁波シールド材料の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記転写ロールのロール本体が機械加工
    により製作されたことを特徴とする請求項1から請求項
    8のうちのいずれかの請求項に記載の電磁波シールド材
    料の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記転写ロールの多数の凸部が電子彫
    刻法により製作されたことを特徴とする請求項1から請
    求項9のうちのいずれかの請求項に記載の電磁波シール
    ド材料の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記転写ロールの多数の凸部がレーザ
    彫刻法により製作されたことを特徴とする請求項1から
    請求項9のうちのいずれかの請求項に記載の電磁波シー
    ルド材料の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記転写ロールの多数の凸部が雌型の
    押し付けによる塑性加工により製作されたことを特徴と
    する請求項1から請求項9のうちのいずれかの請求項に
    記載の電磁波シールド材料の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記転写ロールの多数の凸部がエッチ
    ング加工により製作されたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項9のうちのいずれかの請求項に記載の電磁波シ
    ールド材料の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記転写ロールの外周面に前記多数の
    凹部を有する凸部フィルムが貼り付けられたことを特徴
    とする請求項1から請求項9のうちのいずれかの請求項
    に記載の電磁波シールド材料の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記凸部フィルムが電鋳加工により製
    作されたことを特徴とする請求項14に記載の電磁波シ
    ールド材料の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記凸部フィルムがエッチング加工に
    より製作されたことを特徴とする請求項14に記載の電
    磁波シールド材料の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記転写ロールの凸部が、高さ0.1μ
    m、幅0.1〜50μm、ピッチ10μm以上であることを特
    徴とする請求項1から請求項16のうちのいずれかの請
    求項に記載の電磁波シールド材料の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項1から請求項17のうちのいず
    れかの請求項に記載の電磁波シールド材料の製造方法に
    より製造されたことを特徴とする電磁波シールド材料。
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