JP2002258316A - 液晶表示装置の製造方法、液晶表示装置用基板及び液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法、液晶表示装置用基板及び液晶表示装置

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JP2002258316A
JP2002258316A JP2001058833A JP2001058833A JP2002258316A JP 2002258316 A JP2002258316 A JP 2002258316A JP 2001058833 A JP2001058833 A JP 2001058833A JP 2001058833 A JP2001058833 A JP 2001058833A JP 2002258316 A JP2002258316 A JP 2002258316A
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crystal display
electrodes
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JP2001058833A
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Makoto Nakahara
真 中原
Takatoshi Kira
隆敏 吉良
Daisuke Ikesugi
大輔 池杉
Kazuya Yoshimura
和也 吉村
Masahiko Tateno
舘野  晶彦
Masaki Ban
昌樹 伴
Hiroshi Murata
博 村田
Masaaki Kubo
正明 久保
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Nisshin Engineering Co Ltd
Sharp Corp
Sekisui Chemical Co Ltd
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Nisshin Engineering Co Ltd
Sharp Corp
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペーサをムラなく基板上に配置し、セル厚
を基板全体で均一にすることを可能とする、コントラス
トが高く表示均一性の高い液晶表示装置の製造方法、液
晶表示装置用基板及びそれを用いた液晶表示装置を提供
する。 【解決手段】 一方の基板上に形成された表示電極、ダ
ミー電極及び機能性電極に電圧を印加して、前記基板上
にスペーサを選択配置させた後、対向する基板を貼り合
わせてなる液晶表示装置の製造方法であって、前記機能
性電極は、その周辺の他の電極の線幅及び線間とほぼ同
じになるようなパターンで形成され、かつ、電気的接続
手段が施されている液晶表示装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極に電位を印加
することによりスペーサを選択配置させる液晶表示装
置、液晶表示装置用基板及び液晶表示装置の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】電極に電圧を印加することによりスペー
サを選択配置させる液晶表示装置の製造方法(定点配置
法)において、電気的に浮いた状態で存在する電極(機
能性電極)領域では、スペーサに対して斥力は働かず、
表示電極領域との斥力のバランスが崩れ、そこにスペー
サが集中的に配置され、凝集してしまう。
【0003】それを解決するための手段として、WO0
0/31580には「表示電極以外のダミー電極にも電
圧を印加し、表示領域内と同じ電場を形成することで均
一なスペーサの配置を可能にする」ことと、「絶縁性基
板上の少なくとも表示電極領域近傍に設けられた機能性
電極にも表示電極と同極性の電圧を与えることにより、
例えば、TCP接続用アライメントマーク、分断用アラ
イメントマーク、識別用マーク、露光用アライメントマ
ーク、貼合わせ用アライメントマーク等の機能性電極上
にも斥力場を形成することが可能となり均一なスペーサ
の配置が可能となる。この時、アライメントマーク内部
が中空であればその部分にもダミー電極を形成すること
が好ましい」こととが開示されている。
【0004】しかしながら、ベタ状に形成された機能性
電極(ベタ電極)では、機能性電極が占める割合が多
く、逆に、その部分の斥力が大きくなり、散布スペーサ
が飛ばされ均一なセル厚が得られないという問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、スペーサをムラなく基板上に配置し、セル厚を基
板全体で均一にすることを可能とする、コントラストが
高く表示均一性の高い液晶表示装置の製造方法、液晶表
示装置用基板及びそれを用いた液晶表示装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の基板上
に形成された表示電極、ダミー電極及び機能性電極に電
圧を印加して、上記基板上にスペーサを選択配置させた
後、対向する基板を貼り合わせてなる液晶表示装置の製
造方法であって、上記機能性電極は、その周辺の他の電
極の線幅及び線間とほぼ同じになるようなパターンで形
成され、かつ、電気的接続手段が施されている液晶表示
装置の製造方法である。以下に本発明を詳述する。
【0007】本発明の液晶表示装置の製造方法は、一方
の基板上に形成された表示電極、ダミー電極及び機能性
電極に電圧を印加して、基板上にスペーサを選択配置さ
せた後、対向する基板を貼り合わせることよりなる。
【0008】本発明で用いられる基板としては特に限定
されず、例えば、その表面に複数の電極を有する、ガラ
ス製基板、樹脂製基板、金属製基板等が挙げられる。た
だし、金属製基板を用いる場合は、表面に形成された電
極がショートしないように、金属製基板上に絶縁層を設
ける必要がある。
【0009】本発明で用いられる電極としては特に限定
されず、例えば、透明電極等が挙げられ、透明電極を線
状にしたもの等を用いることができる。また、線状透明
電極が平行に並べられて構成されたストライプ状電極を
基板上に形成してもよい。ストライプ状電極は、液晶表
示装置において、いわゆる表示電極として用いられてい
るものである。
【0010】本発明で用いられる機能性電極としては、
TCP接続用アライメントマーク、分断用アライメント
マーク、識別用マーク、露光用アライメントマーク、貼
合せ用アライメントマークが挙げられる。
【0011】本発明において、上記機能性電極は、その
周辺の他の電極の線幅及び線間とほぼ同じになるような
パターンで形成され、かつ、電気的接続手段が施されて
いる。これにより、機能性電極近傍の電場を周囲の他の
電極からなる電場と略均一にすることができ、スペーサ
を均一に散布することが可能となり、セル厚の均一性に
優れた液晶表示装置を製造することができる。
【0012】ここで、機能性電極を含めた周辺の電極の
線幅及び線間は、そこで形成される電場の均一性が一様
になり、仕様に合わせたセル厚の均一性が保てるように
適宜その値を決定すればよく、また、形成される電場
は、斥力場であっても、引力場であっても、それらの合
成場であってもよい。
【0013】上記電極の線幅及び線間は、スペーサの選
択配置性の点からは、1:10〜10:1程度の割合で
形成するのが好ましく、また、機能性電極のパターン
は、機能性電極近傍及びその周辺にスペーサが存在する
ように決定されればよく、単位面積当たりのスペーサの
存在数が同じになるように決定するのがより好ましい。
【0014】上記機能性電極は、その内部に機能性電極
と同形状の内部電極が複数形成されており、それぞれに
電気的接続手段が施されていることが好ましい。このよ
うな構成であると、機能性電極と周辺の他の電極との見
分けがつきやすく、生産性を落とすことなく表示均一性
を向上させることができる。
【0015】更に、この場合、内部電極は、機能性電極
周辺の他の電極の線幅及び線間とほぼ同じになるような
パターンで形成されていることが好ましい。このような
構成であると、機能性電極及び他の電極により形成され
る電場が均一なものとなり、表示均一性を向上させるこ
とができる。
【0016】本発明においては、更に、機能性電極の外
側に、機能性電極周辺の他の電極の線幅及び線間とほぼ
同じになるようなパターンで、機能性電極と同形状の機
能性電極を形成し、それぞれに電気的接続手段を施すこ
とが好ましい。このような構成であると、機能性電極と
周辺の電極との見分けがつきやすく、生産性を落とすこ
とがない。かつ、機能性電極の周辺にも同形状の電極を
形成することで、その周辺電極が作る電場と均一な電場
を形成することができ、表示均一性を向上させることが
できる。
【0017】本発明で用いられるスペーサとしては特に
限定されず、例えば、金属微粒子;合成樹脂微粒子;無
機微粒子;合成樹脂に顔料が分散された遮光性微粒子;
染料により着色された微粒子;加熱・光等により接着性
を発揮する微粒子;金属微粒子、合成樹脂微粒子、無機
微粒子等の表面を金属によりメッキした微粒子等が挙げ
られる。上記スペーサは、液晶表示装置において、セル
厚調整をするためのものである。
【0018】上記スペーサの選択配置は、基板上に形成
された複数の電極にスペーサの帯電極性と同極性の電圧
を印加し、スペーサに働く斥力を利用してスペーサを散
布することによるのが好ましい。このような構成である
と、スペーサの配置精度が高く好ましい。
【0019】上記スペーサの散布は、乾式、湿式のいず
れであってもよい。上記湿式散布では、水、アルコール
等の混合溶媒中にスペーサを分散させて散布するが、こ
の場合であってもスペーサは帯電するため、本発明の効
果を損なうことはない。しかしながら、スペーサの帯電
量は大きい方が配置精度が向上するため、乾式散布が好
ましい。
【0020】本発明においては、少なくとも機能性電極
及びダミー電極に印加する電圧を同一にすることが好ま
しい。電圧が同一であると、均一な電場を形成すること
が可能になり、また、生産性も向上する。
【0021】本発明においては、更に、機能性電極が周
辺の電極と電気的に接続されるように、基板上に、複数
の電極と同じ材料で形成された共通導通線を設けること
が好ましい。共通導通線を設けると、コスト性、作業性
よく液晶表示装置を製造することが可能になる。
【0022】本発明の液晶表示装置の製造方法によって
製造されてなる液晶表示装置用基板もまた、本発明の1
つである。本発明の液晶表示装置の製造方法によって製
造されてなる液晶表示装置もまた、本発明の1つであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜6を用いて具体的に説明する。図1は、本発明の実
施の形態で用いられるスペーサ散布装置を示す概略図で
ある。密閉又はそれに近い状態のクリーンな容器10の
上端部に、帯電させたスペーサ8を吹き付け散布するノ
ズル11aが設けられている。ノズル11aには、スペ
ーサ8と窒素ガスとを供給する供給器(図示せず)が配
管17を介して接続されている。容器10の下方には、
表示電極3が形成されているガラス等からなる絶縁性基
板1が配置され、表示電極3に電圧を印加して電場を形
成するための導線18が設けられている。なお、表示電
極3に電圧を印加して電場を形成しなくても、スペーサ
散布装置内に設けられた電極15によって電場を形成す
るようにしてもよい。
【0024】スペーサ8を帯電させる方法としては、散
布装置内に設けられた帯電器(図示せず)によってスペ
ーサ8に電圧を印加して帯電させる方法、又は、スペー
サ8をステンレス等の金属管内を通過させて摩擦によっ
て帯電させる方法等が公知であり、これらいずれの方法
を用いてもよい。
【0025】図2〜5は、本発明の実施の形態で用いら
れる絶縁性基板の電極パターンを示す概略図である。図
2〜5に示すように、絶縁性基板1上に、取り囲むよう
に形成された共通導通線26から電圧が印加されるよう
に接続されたストライプ状の表示電極3、ダミー電極2
1a、ダミー電極21b、機能性電極27a、機能性電
極27b及び機能性電極27cが形成されている。ここ
では、それぞれの電極に電圧を印加する手段として共通
導通線26を設けているが、例えば、それぞれの電極に
プローブピンを用いて直接電圧を印加する方法、静電気
をチャージする方法等のその他の方法を用いてもよい。
【0026】また、ダミー電極21a及び21bは、表
示電極3以外の領域の電場を形成するために隙間なく設
けられた電極であり、特に、ダミー電極21bは、表示
電極3領域の電場を連続的に形成するために表示電極3
と同様なパターンで表示電極3と平行して設けられてい
る。また、機能性電極27aは、TCP接続用アライメ
ントマーク、機能性電極27bは、露光及び貼合わせ用
のアライメントマーク、機能性電極27cは、分断用ア
ライメントマークである。この場合、これらのダミー電
極及び機能性電極は、表示電極3の露光エッチング工程
の際に同時に作製されている。
【0027】ここで図2及び図3に示すように、絶縁性
基板1上の表示電極3領域近傍は、共通導通線26が囲
む領域とされており、機能性電極27cを充分に含む範
囲になるよう設計されている。そして、この表示電極3
領域近傍では、この内部で斥力場が均一になるように、
1)表示電極3と同極性の電圧を印加したダミー電極21
aが隙間なく設けられ、2)ダミー電極21aは、表示電
極3に直交するように形成され、3)機能性電極27a、
27b及び27cにも表示電極3と同極性の電圧が印加
されるように設計され、4)表示電極3の外側には表示電
極3と平行したダミー電極21bを設け、ダミー電極2
1bは、表示電極3と同極性の電圧が印加されるように
形成され、5)表示電極3領域及び表示電極3領域近傍内
の電極の電極間幅を略同一にし、6)共通導通線26によ
り、表示電極3及びそれ以外の種々の電極に印加する電
圧が同一となるように設計され、7)共通導通線26は、
表示電極3と同じ材料で形成され、8)共通導通線26と
表示電極3との接続は、表示電極3の外部回路との接続
部側とし、他方はシール樹脂内側までとなっている。
【0028】更に、機能性電極27a、27b及び27
cは、1)その周辺の電極の線幅及び線間とほぼ同じにな
るようなパターンで形成され、かつ、機能性電極27
a、27b及び27cには電気的接続手段が施され、2)
スペーサの選択配置性の点からは、その線幅及び線間の
割合は1:10〜10:1程度であり、3)更に、機能性
電極27a、27b及び27cの内部に、機能性電極2
7a、27b及び27cと同形状の内部電極が複数形成
され、4)かつ、機能性電極27a、27b及び27c周
辺の電極の線幅及び線間とほぼ同じになるように形成さ
れる。
【0029】5)又は、機能性電極の外側に、機能性電極
27a、27b及び27cと同形状の機能性電極が形成
され、それぞれに電気的接続手段が施され、6)かつ、機
能性電極27a、27b及び27c周辺の電極の線幅及
び線間とほぼ同じになるように形成される。
【0030】7)更に、機能性電極27a、27b及び2
7c及びダミー電極21a、21bに印加する電圧が同
一電圧であり、8)機能性電極27a、27b及び27c
が周辺の電極に電気的に接続されるように、共通導通線
26が複数の電極と同じ材料で形成されている。
【0031】そして、図6に示すように、帯電したスペ
ーサが斥力の谷間に移動して配置され、更に、本発明で
は、上述のように絶縁性基板1上の少なくとも表示電極
3領域近傍では、同様な電場が形成されるようになって
いるので、均等にスペーサ8を配置することが可能とな
る。なお、図6中の実線は、スペーサ8にかかる斥力の
大きさを模式的に示したもので、スペーサ8に働く斥力
の大きさを「上に凸」の半円形状で示してある。
【0032】更に、本発明の実施の形態における絶縁性
基板上の他の機能性電極を示す平面拡大図を図15及び
図16に示す。なお、上記実施の形態では、単純マトリ
クス型液晶表示装置を用いているが、本発明は単純マト
リクス型液晶表示装置に限定されるものではなく、強誘
電性液晶表示装置又はTFT型液晶表示装置等の液晶表
示装置でも当然利用できるものである。
【0033】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0034】(実施例1)外形寸法が370×480m
mで厚さが0.7mmのソーダガラスからなる一対の絶
縁性基板として、一方の絶縁性基板1には、遮光膜であ
るブラックマトリックス5を形成したRGBからなるカ
ラーフィルタ4、及び、カラーフィルタ4を保護するオ
ーバーコート6を形成した。オーバーコート6上には、
厚さ300nmのITOからなるストライプ状の表示電
極3を形成し、更にポリイミド樹脂からなる配向膜9を
形成し、配向処理を施した。
【0035】他方の絶縁性基板1には、厚さ300nm
のITOからなる電極パターンを形成し、絶縁膜23を
形成した。なお、絶縁膜23は、形成しなくても差し支
えない場合もある。更にポリイミド樹脂からなる配向膜
9を形成し、配向処理を施した。ここで、電極パターン
としては、図3〜5に示すように、ストライプ状の表示
電極3を有効表示領域内で幅270μm、間隔30μm
で形成し、ダミー電極21aを線幅30μm、線間30
μmで隙間なく形成し、ダミー電極21bを表示電極3
に連続して、同一サイズのものを6本配置し、機能性電
極27a、27b及び27cの周囲についても可能な限
りダミー電極21aを配置した。更に、機能性電極27
bの周囲にも環状のダミー電極21aを配置した。
【0036】そして、この他方の絶縁性基板1上には、
スペーサ8として、合成樹脂微粒子であるBBS−60
510−PH(積水化学工業社製)を用いて、負極性に
帯電させて散布を行った。このとき、図2において、共
通導通線26に−2kVを印加した。その結果、電場が
均一となるように設定した表示電極3領域近傍(ここで
は共通導通線26内側)内において、スペーサ8は、凝
集して配置されることなく、表示電極3部、ダミー電極
21a及び21b部、機能性電極27a、27b及び2
7c部に均等に配置されていた。
【0037】一方、カラーフィルタ4を形成している方
の絶縁性基板1に、シール材24をスクリーン印刷法に
よって塗布した。このシール材24には、シール内スペ
ーサ25となるガラスビーズを混入した。
【0038】次に、これらの一対の絶縁性基板1を貼り
合わせ、180℃、0.8kg/cm 2 で加熱加圧し、
150℃でアフターベーク処理を行った後、不要な部分
を切り離すために分断ラインに沿って分断を行った。そ
の後、液晶7を注入して、一対の絶縁性基板1が貼り合
わされた液晶表示装置(図7及び8に示す)を作製し
た。
【0039】作製した液晶表示装置は、液晶表示装置面
内に均一にスペーサ8が散布配置され、均一なセル厚を
有し、かつ、表示電極3上にはスペーサ8が配置されて
いないため、高コントラストで高品位な表示特性を有し
ていた。
【0040】(比較例1)図9〜14に示す液晶表示装
置用基板を用いた以外は実施例1と同様にして、液晶表
示装置を作製した。この比較例1で、機能性電極27
a、27b及び27cは、周辺のダミー電極21a及び
21bと同じ電圧が印加されるようにダミー電極と電気
的に接続されているものの、それらの機能性電極27
a、27b及び27cは周辺のダミー電極21a及び2
1bに比べ面積が広く、いわゆる“ベタ状”に形成され
ている。
【0041】その結果、スペーサは、機能性電極27
a、27b及び27cから大きな斥力を受け、電場のバ
ランスを崩し、図13に示すようなスペーサが配置され
ない領域が存在していた。作製した液晶表示装置を観察
したところ、セル厚の均一性が悪く、図14に示すよう
なセル厚ムラによる色ムラが見られた。色ムラは、特
に、セル厚均一性が要求されるSTN型液晶や強誘電液
晶に顕著に現れる減少である。これは、一対の絶縁性基
板1を貼合せる際、スペーサが存在しない機能性電極2
7a、27b及び27c周辺のセル厚が薄くなり、シー
ル材を挟んだ反対側のセル厚が厚く仕上がってしまった
ものと考えられる。
【0042】(比較例2)機能性電極27a、27b及
び27cの面積が、周辺のダミー電極21a及び21b
の面積に比べ小さい液晶表示装置用基板(図示せず)を
用いた以外は実施例1と同様にして、液晶表示装置を作
製した。機能性電極が周辺のダミー電極に比べ面積が小
さいと、スペーサは、電場のバランスを崩し、機能性電
極周辺に凝集してしまい。セル厚の均一性を乱すといっ
た結果になった。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、電極間にスペーサを配
置することができ、開口率を犠牲にすることなく、液晶
表示装置を製造することが可能となり、更に、液晶表示
装置の表示電極外の領域にも表示電極領域と同様なスペ
ーサ配置が可能となり、液晶表示装置面内で均一なセル
厚をもつ液晶表示装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で用いられるスペーサ散布
装置の概略図である。
【図2】本発明の実施の形態で用いられる絶縁性基板の
概略図である。
【図3】図2における絶縁性基板上の左下部の電極を示
す平面拡大図である。
【図4】図3における絶縁性基板上の機能性電極27a
を示す平面拡大図である。
【図5】図3における絶縁性基板上の機能性電極27c
を示す平面拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるスペーサの電場に
よる配置方法を説明する概念図である。
【図7】本発明の実施の形態における液晶表示装置を示
す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態における液晶表示装置の概
略構成図である。
【図9】従来の絶縁性基板を示す平面図である。
【図10】図9における従来の絶縁性基板上の左下部の
電極を示す平面拡大図である。
【図11】図10における従来の絶縁性基板上の機能性
電極27aを示す平面拡大図である。
【図12】図10における従来の絶縁性基板上の機能性
電極27aを示す平面拡大図である。
【図13】図11における機能性電極27a周辺のスペ
ーサの存在割合を示す概念図である。
【図14】図9における領域A部分の色ムラの発生状況
を示す模式図である。
【図15】本発明の実施の形態における絶縁性基板上の
他の機能性電極を示す平面拡大図である。
【図16】本発明の実施の形態における絶縁性基板上の
他の機能性電極を示す平面拡大図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 3 表示電極 4 カラーフィルタ 5 ブラックマトリックス 6 オーバーコート 7 液晶 8 スペーサ 9 配向膜 10 容器 11a ノズル 15 電極 17 配管 18 導線 21a、21b ダミー電極 22 表示電極領域 23 絶縁膜 24 シール材 25 シール内スペーサ 26 共通導通線 27a、27b、27c 機能性電極 28 静電対策用電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 真 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 吉良 隆敏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 池杉 大輔 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 吉村 和也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 舘野 晶彦 大阪府三島郡島本町百山2−1 積水化学 工業株式会社内 (72)発明者 伴 昌樹 埼玉県入間郡大井町鶴ケ岡5丁目3番1号 日清製粉株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 村田 博 東京都中央区日本橋小網町14番1号 日清 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 久保 正明 東京都中央区日本橋小網町14番1号 日清 エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2H089 LA03 MA04X NA06 NA11 NA38 NA41 QA12 QA14 QA16 TA01 TA02 2H092 GA13 GA33 NA01 NA12 NA27 NA29 PA01 PA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の基板上に形成された表示電極、ダ
    ミー電極及び機能性電極に電圧を印加して、前記基板上
    にスペーサを選択配置させた後、対向する基板を貼り合
    わせてなる液晶表示装置の製造方法であって、前記機能
    性電極は、その周辺の他の電極の線幅及び線間とほぼ同
    じになるようなパターンで形成され、かつ、電気的接続
    手段が施されていることを特徴とする液晶表示装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 機能性電極は、その内部に前記機能性電
    極と同形状の内部電極が複数形成されており、それぞれ
    に電気的接続手段が施されていることを特徴とする請求
    項1記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 内部電極は、機能性電極周辺の他の電極
    の線幅及び線間とほぼ同じになるようなパターンで形成
    されていることを特徴とする請求項2記載の液晶表示装
    置の製造方法。
  4. 【請求項4】 更に、機能性電極の外側に、前記機能性
    電極周辺の他の電極の線幅及び線間とほぼ同じになるよ
    うなパターンで、前記機能性電極と同形状の機能性電極
    を形成し、それぞれに電気的接続手段を施すことを特徴
    とする請求項1、2又は3記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 スペーサの選択配置は、基板上に形成さ
    れた複数の電極に前記スペーサの帯電極性と同極性の電
    圧を印加し、前記スペーサに働く斥力を利用して前記ス
    ペーサを散布することによることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載の液晶表示装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも機能性電極及びダミー電極に
    印加する電圧を同一にすることを特徴とする請求項1、
    2、3、4又は5記載の液晶表示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 更に、機能性電極が周辺の電極と電気的
    に接続されるように、基板上に、複数の電極と同じ材料
    で形成された共通導通線を設けることを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5又は6記載の液晶表示装置の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 機能性電極は、TCP接続用アライメン
    トマーク、分断用アライメントマーク、識別用マーク、
    露光用アライメントマーク、及び、貼合せ用アライメン
    トマークからなる群より選ばれる少なくとも1種である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7
    記載の液晶表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6、7又は
    8記載の液晶表示装置の製造方法によって製造されてな
    ることを特徴とする液晶表示装置用基板。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7又
    は8記載の液晶表示装置の製造方法によって製造されて
    なることを特徴とする液晶表示装置。
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