JP2002257552A - 物理量センサ装置 - Google Patents

物理量センサ装置

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JP2002257552A
JP2002257552A JP2001060377A JP2001060377A JP2002257552A JP 2002257552 A JP2002257552 A JP 2002257552A JP 2001060377 A JP2001060377 A JP 2001060377A JP 2001060377 A JP2001060377 A JP 2001060377A JP 2002257552 A JP2002257552 A JP 2002257552A
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elastic member
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quantity sensor
base
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JP2001060377A
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Kazufumi Moriya
和文 森屋
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物理量センサを確実に水平保持すると共に物
理量センサに伝わる有害振動を著しく減衰させる。 【解決手段】 物理量センサを実装した回路基板40を
キャップ30とベース25からなるケース内に垂直に立
てる。回路基板40には、弾性部材41を装着し、しか
も弾性部材41に設けた弾接部43,44,45により
回路基板40を対向方向から局部的に支持する。この結
果、回路基板40は柔軟に支持され、回路基板40に外
部から伝わる振動が著しく減衰される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物理量センサ装
置、特に、内部に振動体を備える角速度センサ及び加速
度センサ等の物理量センサを用いた物理量センサ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平8−271257号公報
には、車両等への搭載を目的とした物理量センサ装置が
記載されている。この物理量センサ装置は、物理量セン
サを実装した回路基板をベースに設けた支柱を用いて垂
直に立て、回路基板とベースの間に弾性部材を挟み、キ
ャップを被せて気密封止した構成である。この従来例で
は、物理量センサとして、水晶振動型角速度センサ及び
圧電振動型角速度センサが用いられているが、これらの
センサの支持構造及び電極配置から、その検知軸の方位
が限定される。
【0003】上述の物理量センサの他に、例えば、図2
1及び図22に示すように、直交する3軸の何れかの軸
方向に振動可能に設定できる機械振動型物理量センサ1
が知られている。この物理量センサ1の概略構成を述べ
る。重りとして機能する振動体2は、4本の梁3で支持
部4に結合されており、機械振動可能である。
【0004】振動体2には、図面の左右方向(X軸)の
位置には可動櫛歯電極5,6が、図面の上下方向(Y
軸)の位置には可動櫛歯電極7,8が設けられている。
また、これら可動櫛歯電極5,6,7,8には、微少空
間を介して、固定電極13,14,15.16により支
持された固定櫛歯電極9,10,11,12が対向配設
されている。
【0005】上述の支持部4及び固定電極13,14,
15.16は、図22に示すように、ガラス等からなる
基板17の表面に固定されている。基板17に設けた凹
部18の底面には、振動体2の真下に微少空間を介して
平面電極19が設けられている。振動体等の上には、凹
部20を備えた蓋21が被せられ、基板17と蓋21は
気密に接合されている。なお、22は、ビアホールで、
物理量センサ1の入出力端子部となり、外部との電気的
接続に利用される。
【0006】上述の構成に於いて、例えば、可動櫛歯電
極5,6と固定櫛歯電極9,10の間に駆動信号を印加
して振動体2をX軸方向に振動させた状態で図面に垂直
な方向(Z軸)の周りに角速度が加わると、コリオリ力
により振動体2はY軸方向に変位する。この結果、可動
櫛歯電極7と固定櫛歯電極11の間、及び可動櫛歯電極
8と固定櫛歯電極12の間の静電容量値が変化する。こ
の静電容量値の変化は、固定電極15,16から、物理
量変化を示す信号として取出される。
【0007】また、同様に、振動体2をX軸方向に振動
させた状態で、Y軸の周りに角速度が加わると、振動体
2にはZ軸方向のコリオリ力が作用し、振動体2と平面
電極19の間の静電容量値が変化し、平面電極19から
出力信号として取出される。更に、X軸の周りに角速度
が加わると、振動体2はY軸方向のコリオリ力が作用
し、振動体2と平面電極19の間の静電容量値が変化
し、平面電極19から出力信号が取出される。このよう
な構造の機械振動型物理量センサ1では、用途に応じて
3軸の何れでも検知軸とすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】所で、上述の従来例で
は、外部から物理量センサ装置に加わる振動や衝撃から
保護するため、物理量センサを固定した回路基板は、弾
性部材を介してベースとキャップからなるケース内部に
保持される。しかしながら、弾性部材を単に挟み込んだ
だけでは、外部から伝わる振動エネルギーを十分に減衰
することができない。
【0009】また、ベースに支柱を設けて回路基板を支
持する構成では、キャップ自身も大きくなり、物理量セ
ンサ装置を小型化することができない。しかし、支柱を
用いることなく回路基板をベースに垂直に立てようとす
ると、物理量センサの検知軸が傾き物理量センサの検出
特性が悪化する。また、キャップは不透明な素材で構成
されるので、組立作業のとき、キャップ内部に於ける回
路基板の姿勢を確認することが困難であった。特に、上
述した3方向の検知軸を有する物理量センサを実装した
物理量センサ装置の場合には、3方向の検知軸を所定の
方向に一致させることが難しいという課題があった。
【0010】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、物理量センサの検知軸を確
実に保持すると共に物理量センサに伝わる有害振動を著
しく減衰させた物理量センサ装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次に示す構成をもって課題を解決する手段
としている。即ち、第1の発明の物理量センサ装置は、
キャップと接続端子を有するベースとからなるケースを
備え、このケースの内部に弾性部材を介して物理量セン
サが実装された回路基板を保持すると共に、回路基板に
設けた端子パターンと接続端子を電気的に接続した構成
である。その特徴として、弾性部材には、先端を細く形
成した複数の弾接部を設け、この弾接部の先端で回路基
板を支持する構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0012】上述の発明に於いて、弾性部材は、ケース
内部に於いて、先端を細く形成した弾接部を用いて回路
基板を柔軟に支持する。これにより、回路基板は弾性部
材により必要最小限の面積で支持される。ここに、回路
基板に対し、外部からケースを介して振動や衝撃等の振
動エネルギーが加わっても、これらの振動エネルギーは
弾接部により著しく減衰される。
【0013】この結果、回路基板に伝わる振動周波数、
換言すれば、回路基板自身が振動する振動周波数は、物
理量センサに於ける振動体の動作に悪影響を及ぼすこと
のない周波数レベルに低下し、物理量センサが疑似信号
を発生したり、実際の物理量の変化と相違する出力信号
を発生することがなくなる。
【0014】上述の構成に於いて、回路基板は、ベース
に対し垂直に立てても平行に配置しても良く、何れの場
合にも物理量センサの検知軸をベースに対して平行に設
定することができる。また、回路基板を支持する弾接部
は、回路基板を平面方向及び厚み方向の何れの方向から
支持しても良い。更に、弾接部を設けた弾性部材は、一
体構成でも、分割された形態に構成しても良い。
【0015】第2の発明の物理量センサ装置では、上述
の発明に於いて、キャップは、ベースが嵌合される第一
胴部と、この第一胴部と連続して形成されと共に、第一
胴部よりも細く絞られた第二胴部とを備え、この第二胴
部の内部に弾性部材の上側部分を挿入して係止し、ベー
スと所定の角度を保って回路基板をキャップ内に保持す
ることを特徴として構成されている。
【0016】この構成により、回路基板を垂直又は一定
の傾斜角度で立てるとき、回路基板を支持している弾性
部材の一部分、換言すれば、回路基板を支えている弾性
部材が上下に連続する場合には、その上側部分、又は回
路基板を支えている弾性部材が上下に分れている場合に
は、その上側の弾性部材を第二胴部に挿入する。これに
より、回路基板はベースに対し垂直又は一定の角度に保
持され、外部から衝撃が加わっても、回路基板に固定し
た物理量センサの検知軸の方位を安定に保つことができ
る。
【0017】第3の発明の物理量センサ装置は、上述の
何れかの発明に於いて、弾性部材には、キャップに挿入
する部位の外形を丸めて曲面部を設けたことを特徴とし
て構成されている。
【0018】この構成の採用により、弾性部材を装着し
た回路基板を載せたベースにキャップを被せるとき、回
路基板が所定の角度よりも少し傾いていても、曲面部が
ガイド面として働き、弾性部材はキャップの第二胴部内
に円滑に案内され、回路基板の傾きが修正される。ま
た、弾性部材は第二胴部の中に容易に進入するので、ペ
ースとキャップによる封止作業が容易となる。
【0019】第4の発明の物理量センサ装置は、上述の
何れかの発明に於いて、端子パターンと接続端子の間を
可撓性のリード部材で接続したことを特徴として構成さ
れている。
【0020】この発明では、ケース内に於いて、リード
部材には、弾力が殆どないリード線又はフレキシブル配
線板が用いられる。このため、回路基板に対しケースか
らリード部材を介して振動が伝わることはない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る実施形態例
を図面に基いて説明する。図1、図3及び図4は本発明
に係る物理量センサ装置の第1実施形態例を示し、図2
は物理量センサ装置に用いる弾性部材を示す。
【0022】25はベースで、金属材料、例えば、コバ
ールを用いて上面26及び下面27が平坦な長方形の板
状に構成されている。ベース25には、長手方向に延び
る夫々の端縁に沿って複数の貫通孔が設けられ、ベース
25に対しガラス等で電気的に絶縁された端子ピン28
が植設されている。端子ピン28の先端は、ベース25
の上面26から突出して上面26に2列の端子ピン列を
形成している。また、ベース25には、下面27と面一
に端縁の周りに鍔29が形成されている。
【0023】30はキャップで、ベース25と同じ金属
材料の薄板で箱状に構成され、開口部31の外側の周り
には鍔32が形成されている。また、キャップ30の天
井39側は、対向する一方の側壁35,36方向から同
じ割合に縮小されて第二胴部33に構成されている。換
言すれば、キャップ30は、開口部31を有する第一胴
部34の上に第二胴部33を載せて内壁が連続するよう
に一体に形成した構成である。第二胴部33のもう一方
の対向する側壁37,38方向は、第一胴部34と同じ
寸法である。
【0024】ベース25とキャップ30は、物理量セン
サ装置製作の最終工程に於いて、キャップ30の開口部
31にベース30を嵌めて両方の鍔29,32が熔接さ
れ、ベース25とキャップ30は気密封止される。この
結果、電磁シールドの機能を有する。なお、キャップ3
0の内部が窒素ガスで置換された場合には、キャップ3
0内部の水分量が少なくなるので、ケース内部の結露を
防ぐことができる。
【0025】40は回路基板で、例えば、ガラス繊維入
りエポキシ樹脂を用いて長方形に構成される。回路基板
40の表面には、物理量センサ1が固定され、この物理
量センサ1の入出力端子部22は、回路基板40に設け
た図示しない導体パターンに電気的に接続されている。
また、この回路基板40には、必要に応じて物理量セン
サ1から引出した物理量の変化を示す信号を処理する処
理回路を構成することができ、信号処理回路は、導体パ
ターンを利用して回路基板40にIC等の電子部品を搭
載することにより構成される。
【0026】41は弾性部材で、回路基板40の長手方
向の両端縁側に装着される。この弾性部材41は、自立
可能な厚みを有しており、直方体状に構成され、その面
中に長手方向に伸びる開口42aを有し、底部の中央に
窓42bを有する凹室部42が設けられている。この弾
性部材41は、凹室部42に回路基板40の端縁側を矢
印50の方向から挿入することにより回路基板40に装
着される。弾性部材41には、弾力に富んだゴム材、例
えば、シリコンゴムが用いられる。なお、窓42bは塞
いでも良い。
【0027】弾性部材41は、長手方向の下側が平坦面
46であり、上側は曲面部47として構成されている。
この曲面部47は、弾性部材41の短手方向に円弧状に
形成されると共に、厚み方向にも回路基板40の挿入側
(矢印50方向)から円弧状に丸めた外面を持つ構成で
ある。弾性部材41の短手方向の寸法は、キャップ30
の第二胴部33の内寸法よりも小さく、キャップ30を
被せたとき、弾性部材41の上側は第二胴部33の内側
面33a,33bに緩やかに接触する。
【0028】凹室部42の開口42aの横幅w1は、回
路基板40の厚味よりも広く、開口42aの縦幅w2
(w2>w1)は、回路基板40の短手方向の幅よりも
長く形成されている。凹室部42の内側には、その上下
方向の内壁面から突出した楔状の弾接部43が設けら
れ、また、弾接部43に近い凹室部42の底壁面には、
先端を開口42a側に向けて突出した楔状の弾接部44
が設けられている。
【0029】更に、凹室部42の上下方向に延びる両側
の内壁面には、弾接部43に近い位置に、相互に対向す
る方向に突出した先細の弾接部45が設けられている。
弾接部43の先端は、図4に示すように、回路基板40
の長手端縁(上下端縁)40a,40bに当接し、弾接
部44の先端は、回路基板40の短手端縁(左右端縁)
40c,40dに当接し、また、弾接部45の先端は、
回路基板40の表裏面を支持している。
【0030】即ち、回路基板40の上下端縁40a,4
0bは弾接部43,44と線接触し、また、回路基板4
0の表裏面は弾接部45と点接触した状態で弾性部材4
1に支持されているので、両者の接触面積はごく僅かと
なる。このため、物理量センサ1を固定した回路基板4
0は、先端先細の弾接部43,44,45により柔軟に
支持される。
【0031】2個の弾性部材41が装着された回路基板
40は、ベース25の上に突出した2つの端子ピン列の
間に載せられている。この場合、回路基板40は、その
表面がベース25の上面26に対し直角になる如く起立
した配置となる。ベース25の上面26に接触するのは
弾性部材41であり、回路基板40はベース25から離
間している。
【0032】回路基板40に設けた端子パターン49
は、可撓性のリード線48により端子ピン28に接続さ
れている。このリード線48の弾力は弾性部材41の弾
力に比べて極端に小さいので、リード線48を介してベ
ース25の側から回路基板40に振動や衝撃が伝わるこ
とはない。
【0033】また、回路基板40は、図3及び図4に示
すように、キャップ30の内部に収容され、上述した如
く気密封止される。このとき、弾性部材41は、ベース
25の上面26とキャップ30の第二胴部33の内天面
39aとの間に挟まれ、且つ第二胴部33の内側面33
a,33bにより倒れることなく保持される。これによ
り、回路基板40は、外部から振動や衝撃を受けても、
その直立姿勢を維持することができる。
【0034】上述のように、回路基板40を弾接部4
3,44,45の柔軟な支持構造で支持することによ
り、物理量センサ1に於ける振動体2の機械共振周波数
fo付近よりも高い周波波数成分は、考慮する必要のな
いレベルに減衰される。この結果、物理量センサ装置の
内部及び外部から回路基板40に伝わる振動周波数は、
振動体2の機械共振周波数foよりも低い周波数f1と
なる。
【0035】ここに、回路基板40が低周波の振動周波
数f1で振動し、この周波数f1の振動が物理量センサ
1に加わっても、物理量センサ1の振動体2の振動には
殆ど影響を及ぼすことはない。上述した弾接部43,4
4,45の合計した弾力は、不等式f1√2<foを満
足する構成とするのが好ましい。このように構成するこ
とにより、振動体2の機械共振周波数foと回路基板4
0の振動周波数f1との間の周波数差(fo−f1)が
大きくなり、物理量センサ1が外部からの振動等により
疑似信号を発生するような不都合は殆どなくなる。
【0036】例えば、外部から加わる振動や衝撃に物理
量センサ1が持っている振動体の共振周波数である15
kHz付近の周波数が含まれていても、弾接部43,4
4,45の合計した弾力により低周波の周波数、例え
ば、2kHz程度の周波数に減衰される。
【0037】また、弾性部材41を装着した回路基板4
0を載置したベース25の上面26に、キャップ30を
被せる組立工程に於いて、回路基板40が多少傾いて弾
性部材41の上側部分が第二胴部33の入口部分に突当
ったとしても、弾性部材41の上側部分が円弧状に丸め
て形成されているため、弾性部材41は曲面部47をガ
イド面として第二胴部33の内部にスムースに導かれ
る。
【0038】更にまた、キャップ30をベース25に被
せた場合、第二胴部12の内側面33a,33bは、ベ
ース25の上面26に対して垂直に形成されているた
め、内側面33a,33bを保持面として位置決めされ
た弾性部材41、換言すれば、回路基板40はベース2
5の上面26と垂直に設置される。なお、弾性部材41
による回路基板40の支持形態によって、回路基板40
はベース25の上面26に対して所定の傾きで設置する
ことができる。
【0039】上述した第1実施形態例に於いて、物理量
センサ1は、Z軸の周りに角速度が加わる検知軸として
おり、この検知軸は回路基板40の表面と直角になって
いる。換言すれば、物理量センサ1の検知軸は、ベース
25の表面と平行になる。従って、物理量センサ1を搭
載した利用機器の回路基板を地面と水平に設置すれば、
物理量センサ1の検知軸は地面と水平になる。
【0040】図5乃至図7を用いて物理量センサ装置の
第2実施形態例を説明する。なお、図1に示す第1実施
形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部
分の重複説明は省略する。この実施形態例は、回路基板
40を支持する弾性部材を一体に構成にした点に特徴が
ある。
【0041】ベース25の上には、2つの端子ピン列の
間に、回路基板40を挟持するシリコンゴムからなる弾
性部材51が起立して配置されている。弾性部材51の
起立により回路基板40はベース25の上面26に対し
垂直に設置される。ベース25の上面26に弾性部材5
1を載せた形態でキャップ30を被せると、弾性部材5
1は、キャップ30の内天面39aとベース25の上面
26に挟まれ、回路基板40の垂直姿勢を保持する。
【0042】回路基板40には、物理量センサ1が固定
されており、その入出力端子部22は、回路基板40に
設けた所定の導体パターンに接続されている。回路基板
40の端子パターン49とキャップ30の内側に突出し
た端子ピン28の間は、可撓性のフレキシブル配線板5
6を用いて電気的に接続されている。
【0043】上述の構成に於いて、弾性部材51は、上
弾性部52と、下弾性部53と、上弾性部52と下弾性
部53とを連結する連結弾性部54から構成されてい
る。上弾性部52の外形は、図1の弾性部材41と同様
に、上弾性部52の短手方向が断面円弧状に丸められ且
つ長手方向の両端部分が立体的に丸められた外面の曲面
部55に構成されている。
【0044】また、下弾性部53の下面は、図1の弾性
部材41と同様に平坦面に構成されている。上弾性部5
2と下弾性部53の向い合った内側部分には、基板挿入
溝56が設けられ、この溝56の中には、回路基板40
の4つの角部分を支持する円錐状や円錐台状の弾接部5
7,58,59が設けられている。
【0045】即ち、回路基板40は、4つの角部分を、
平面方向からは、上下端縁40a,40bを上下弾接部
57により、また、左右端縁40c,40dを左右弾接
部58により、更に、表裏面方向からは表裏弾接部59
により、夫々最小限の接触面積で支持されている。従っ
て、弾性部材51は、回路基板40を包み込むように支
持するが、回路基板40とは4つの角部部分で弾接部5
7,58,59の先端部分と当接するのみであり、基板
収容溝56の壁面等、その他の部分には接触しない構成
である。
【0046】上述したフレキシブル配線板61には、図
示しない多数の配線が埋設されており、1つの端子パタ
ーン49は、1本の配線を介して1本の端子ピン28に
接続されている。このフレキシブル配線板61の構成に
ついて、図8を用いて詳述すると、フレキシブル配線板
61は、絶縁性の樹脂材、例えば、ポリエステル等で作
られた可撓性のあるフイルム状の配線板である。フレキ
シブル配線板61のパターン接続部62には、露出した
端子電極63が設けられ、回路基板40の端子パターン
49に半田付けされる。
【0047】また、フレキシブル配線板61のピン接続
部64には、端子ピン28の夫々の位置に合致して切欠
部65が設けられ、その周りには、端子電極66が設け
られている。この端子電極66は露出しており、切欠部
65に端子ピン28を挿入した状態で半田付けされる。
パターン接続部62とピン接続部64を繋ぐ連結部67
は、パターン接続部62の両端部分とピン接続部64を
連結し、また、2つに分けたことにより、極端に幅狭く
なっている。この連結部67には、端子電極63と端子
電極66を連結する配線が分けて埋設されている。連結
部67の配線は極めて細く、それらの合計の弾力は、極
めて小さい。
【0048】従って、ベース25側から振動が加わって
も、その振動周波数は、例えば、数100Hz程度とな
り、特に、連結部67を2つに分けた幅狭な構成によ
り、ピン接続部64の側からパターン接続部62の側に
伝達される振動周波数は、殆ど無視することができる。
【0049】図9乃至図13を用いて物理量センサ装置
の第3実施形態例を説明する。なお、図1に示す第1実
施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通
部分の重複説明は省略する。この実施形態例は、弾性部
材を回路基板40の上下に分けて配置した点に特徴があ
る。
【0050】ベース25の上には、上弾性部材70と下
弾性部材71に挟まれた回路基板40が起立して配置さ
れている。回路基板40の端子パターン49は、回路基
板40の片面に集中して設けられており、この端子パタ
ーン49は、1枚のフレキシブル配線板78で端子ピン
28に電気的に接続されている。ピン接続部79は、ベ
ース25の面積よりも若干小さい程度の広さを持ってお
り、ベース25と下弾性部材71の間に挟み込んで配設
される。
【0051】フレキシブル配線板78をベース25に載
せたとき、ピン接続部79に設けた接続孔80に端子ピ
ン28を貫通して端子電極81が半田付される。また、
パターン接続部82に設けた端子電極83は、ピン接続
部79とパターン接続部82の中央部を連結する連結部
84に設けた配線を介してピン接続部79の端子電極8
1に接続されている。
【0052】上述した上弾性部材70及び下弾性部材7
1は、回路基板40に当接する部分が同じ支持構造を持
っており、回路基板40の角部分を小さな面積で支持す
る。下弾性部材71の下面は平坦面であり、また、上弾
性部材70は、図5の上弾性部52と同様に、丸められ
た外形の曲面部72に構成されており、第1実施形態例
同様に、キャップ30の第二胴部33への挿入を容易に
する。
【0053】上弾性部材70及び下弾性部材71の支持
構造を図10及び図11を用いて詳述する。下弾性部材
71には、回路基板40の下端縁40b側を挿入する基
板挿入溝73が設けられている。回路基板40の厚み方
向の溝幅は、回路基板40の厚みよりも少し広く構成さ
れ、基板挿入溝73の溝側面77が回路基板40の表裏
面と緩やかに接触し、表裏面方向からの衝撃に対し面で
支持する。
【0054】下弾性部材71の溝底面76には、回路基
板40の角部分を支持する弾接部74,75が設けられ
ている。この弾接部74,75は、回路基板40の表裏
面方向に延びて基板挿入溝73を横断す楔形をしてお
り、断面鋭角の先端部分で回路基板40の下端縁40b
及び左右端縁40c,40dに当接して回路基板40を
直角2方向から支持している。
【0055】上弾性部材70も基板挿入溝の構造は、下
弾性部材71と同じ構成である。即ち、回路基板40
は、その上下端縁40a,40bが、上弾性部材70及
び下弾性部材71により、上下方向からは弾接部74の
先端部分で支持され、左右方向からは弾接部75の先端
部分で支持される。回路基板40を支持する弾接部7
4,75の面積が小さいので、回路基板40を支持する
弾力を小さく構成することができ、回路基板40が振動
する場合にも、その振動周波数を低い周波数に抑制する
ことができる。
【0056】上述の実施形態例に於ける上弾性部材70
は、図14に示すように、左右の上弾性部材85,86
に2分割して構成しても良く、また、フレキシブル配線
板87は、図8に示すフレキシブル配線板61に於い
て、片方の連結部67を取除いた形態としても良い。2
分割にした上弾性部材85,86を回路基板40の角部
分に装着したとき、その上端縁40aは、例えば、2/
3程度の長さに亘って露出した状態になる。
【0057】また、下弾性部材88は、図15に示すよ
うに、回路基板40の左右の幅よりも狭い間隔で相対向
した2つの支持台89と、この支持台89を起立保持す
る台座90とから構成することができる。支持台89に
は、直角に切込んだ嵌合溝91が設けられ、2つの支持
台89は、嵌合溝91を向い合せて垂直に起立した構成
である。この嵌合溝91は、図10及び図11と同様に
構成されており、溝底面には弾接部92,93が設けら
れている。回路基板40を支持する形態は、図11と同
じである。
【0058】また、台座90は、支持台89の下部に、
2つの支持台89を挟む如く一体に形成されている。台
座90の面中には、ベース25に植設した端子ピン28
の位置に相当する部位に、端子ピン28が挿通自在の貫
通孔94が設けられている。端子ピン28の先端は台座
91,92の上に露出している。
【0059】更に、物理量センサ装置のキャップ96
は、図16に示すように、第二胴部98を山形状に構成
することができる。この第二胴部98は、端子ピン28
の配列と直交する方向が上方に向かって両側から傾斜し
且つベース25を2分する平面で交わる内天面98aを
備えている。第二胴部98に於ける端子ピン28の配列
方向の幅は、第一胴部97と同じ幅である。
【0060】このキャップ96に対して、回路基板40
を支持する上弾性部材99は、その上部を第二胴部98
の内天面98aに適合する如く、山形状の曲面部100
に構成されている。この上弾性部材99は、図9の上弾
性部材70と同様に、1個の弾性部材として構成しても
良く、また、図14に示すように、2つに分離された弾
性部材として構成することもできる。
【0061】この構成により、回路基板40にキャップ
96を被せるとき、回路基板40が多少傾いて挿入され
ても、上弾性部材99が第二胴部98の内天面98aを
滑り、回路基板40を垂直に保持する。なお、回路基板
40を支持する弾接部の構成は、図9の上弾性部材70
と同じ構成である。
【0062】図17は、上述の各実施形態例とは異な
り、物理量センサ装置を縦長に構成した点に特徴があ
る。この実施形態例は、物理量センサ装置を搭載するマ
ザー基板の設置空間が狭いとき等に有効である。なお、
図6に示す第2実施形態例と同一構成部分には同一符号
を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0063】図17に於いて、ベース25は、その幅及
び奥行き共に、図6の場合よりも狭く構成されており、
このベース25に嵌めるキャップ101は、開口部31
から天井39に向かって次第に狭まる構成である。弾性
部材51は、図6の場合よりも連結弾性部54が長く形
成され、長手方向が上下となる如く立てられ回路基板4
0が弾接部57,58,59により支持されている。こ
の構成により、物理量センサ装置は、縦方向は高くなる
ものの、幅及び奥行き方向は、図6に示す第2実施形態
例よりも狭くなる。
【0064】上述の各実施形態例では、ベース25の上
に弾性部材で支持した回路基板40を垂直又は所定の角
度で立て、リード部材を接続した後、キャップを被せる
構成を示したが、この組立手順には限定されない。図1
8は組立手順の他の実施形態例を示す。なお、図9に示
す第1実施形態例及び図13のフレキシブル配線板78
と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重
複説明は省略する。
【0065】図18に於いて、回路基板40の端子パタ
ーン49には、予め、フレキシブル配線板78のパター
ン接続部82が接続されている。キャップ30の第二胴
部33には、図9に示した上弾性部材70が回路基板4
0に装着された状態で挿入されている。この状態では、
通常、回路基板40は、第一胴部34の中で垂直に起立
せず少し傾いている。また、フレキシブル配線板78
は、キャップ30の外にはみ出している。
【0066】次に、回路基板40には、例えば、図15
に示すような下弾性部材88を装着する。このとき、回
路基板40の角部分は、上述した如く、支持部89の嵌
合溝91に挿入されて、弾接部92,93により支持さ
れている。また、フレキシブル配線板78のピン接続部
79は、図12に示すように、下弾性部材88とベース
25の上面26の間に挟み込まれ、端子電極81が端子
ピン28に半田付けされる。この状態で、フレキシブル
配線板78の連結部84が折り畳まれて第一胴部34の
側壁と回路基板40の間に押し込められ、同時に、回路
基板40を垂直に保持しながら、キャップ30の開口部
31にベース25が取付られる。
【0067】なお、本発明の物理量センサ装置は、上述
の各実施形態例に限定されない。例えば、キャップに於
いて、第一胴部と第二胴部の連結部分を丸めて滑らかに
連結する構成としても良く、キャップの天井を外側に断
面円弧状に膨らませて構成しても良い。また、キャップ
は、その天井側で弾性部材の上側部分を保持する構成で
あれば良く、種々に変形が可能である。更に、弾性部材
に付いても、弾接部で回路基板を支持する構成であれば
良く、その形状を種々に変形することができる。このよ
うに、物理量センサ装置は、用途に応じて、キャップの
構成及び弾性部材の形態が選択され組合せ使用される。
【0068】図19及び図20を用いて物理量センサ装
置の第4実施形態例を説明する。なお、図1に示す第1
実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共
通部分の重複説明は省略する。この実施形態例は、上述
した各実施形態例とは異なり、回路基板40を水平にし
て配設した点に特徴がある。
【0069】端子ピン28の配列と直交する方向のベー
ス25の幅は、図1の場合よりも少し広く構成されてお
り、これに伴って、2列に配設された端子ピン列の間隔
も広くなっている。ベース25の上面26には、四角形
の枠状をした枠弾性部材102が載置されている。この
枠弾性部材102は、ゴム材から構成されており、4枚
の長方形の側板103を備え、その面中には長手方向に
伸びる長孔104が形成されている。この長孔104の
短手方向の幅は、回路基板40の厚みよりも少し広く構
成されている。
【0070】枠弾性部材102の一辺の外形寸法は、端
子ピン列間の間隔よりも少し狭く、枠弾性部材102を
端子ピン列の間に載せたとき、端子ピン列と直交する方
向の動きが押さえられる。枠弾性部材102の内側寸法
は、回路基板40の平面方向の外形寸法よりも少し大き
く、内部に回路基板40を収容したとき、回路基板40
の4つの角部分が枠弾性部材102の四隅部分と緩やか
に接触する。長孔104の部分では、側板103と回路
基板40は接触することはない。
【0071】また、枠弾性部材102には、その内側の
四隅部分に円錐形状の弾接部105が設けられている。
詳言すれば、弾接部105は、2枚の側板103が結合
した角部分に断面鋭角の先端を上に向けて設けられてお
り、枠弾性部材102の中に挿入された回路基板40の
角部分を裏面側から支持する。この構成により、回路基
板40はベース25の上面26から浮いた状態でベース
25の表面に平行に配置される。
【0072】回路基板40を収容した枠弾性部材102
の上には、蓋弾性部材106が載せられる。蓋弾性部材
106は板状に構成され、枠弾性部材102の弾接部1
05に相当する位置には、円錐形状の弾接部107が先
端を下に向けて設けられている。蓋弾性部材106を枠
弾性部材102の上に載せたとき、蓋弾性部材106に
設けた弾接部107の先端は、回路基板40の表面に接
触して、回路基板40を表面側から支持する。
【0073】換言すれば、回路基板40は、その角部分
が弾接部102,107により表裏面から支持される。
なお、弾接部102,107は、円錐台形状、角錐形状
等であっても良い。このように、弾接部102,107
の先端部分の面積を小さく構成することにより、回路基
板40を柔軟に支持して回路基板40に伝わる振動周波
数を格段に低くすることができる。
【0074】また回路基板40の端子パターン49にパ
ターン接続部109を接続したフレキシブル配線板10
8は、枠弾性部材102と蓋弾性部材106に挟まれて
引出され、ピン接続部110が端子ピン28に接続され
る。これにより、外部から衝撃が加わってもフレキシブ
ル配線板108の振動は押さえられ、回路基板40を叩
くことはなくなる。
【0075】フレキシブル配線板108を端子ピン28
に接続した後、ベース25の上には、天井の低いキャッ
プ111が被せられ、鍔112がベース25の鍔29と
溶接されて気密封止される。このとき、枠弾性部材10
2と蓋弾性部材106は、ベース25の上面26とキャ
ップ111の内天面111aの間に挟まれた状態にな
る。これにより、回路基板40はベース25の上面26
に対し水平に保持され、また、ベース25の上面26に
対し枠弾性部材102が固定される。
【0076】この構成によれば、物理量センサ装置の高
さを低く構成することができる。また、回路基板40を
ベース25の表面に容易に平行な配置とすることがで
き、物理量センサ1の検知軸を正確に水平保持できると
共に、検知軸の方向は、図21に示した如く、用途に合
わせて、90度検知方向の異なるX軸又はY軸の何れで
も選択することができる。
【0077】また、検知軸の変更ができないときには、
キャップ111を被せる前に回路基板40を支持した枠
弾性部材102をベース25に対して90度回転して設
置することにより、物理量センサ1の電気的条件を変え
ることなく検知軸の向きを変更することができる。この
ときには、フレキシブル配線板として、端子パターン4
9と端子ピン28間の接続が容易なように、直角に折れ
曲る形態が選ばれる。
【0078】上述の実施形態例では、何れも、ベース及
びキャップを金属で構成したが、金属の代わりにプラス
チックで構成しても良い。この場合には、端子ピンの周
りを除き、ベース及びキャップの外表面に金属メッキを
施し、又は、金属箔を貼付して静電シールドをする。ま
た、ベース25には、端子ピン28を貫通し下面から突
出して設けているが、この突出部分を切取り下面と面一
に構成しても良い。これにより、利用機器の回路基板に
対し物理量センサ装置の面実装が可能になる。
【0079】更に、上述の実施形態例に於いて、回路基
板40とベース25の端子ピン28を接続するリード部
材は、可撓性の性質を備えていれば、リード線、フレキ
シブル配線基板の何れでも良く、フレキシブル配線基板
の形態も物理量センサ装置を構成するときの利便性によ
り選択される。
【0080】
【発明の効果】請求項1の物理量センサ装置によれば、
ケース内部に於いて、弾性部材の弾接部により回路基板
を先細の先端部分で支持するので、外部からケースを介
して回路基板に加わる振動や衝撃を著しく減衰すること
ができ、また、外部からパッケージを介して回路基板に
加わる振動や衝撃の周波数を物理量センサに於ける振動
周波数よりも格段に低く押さえることができ、この結
果、物理量センサの出力特性が安定したものとなる。
【0081】請求項2の物理量センサ装置によれば、キ
ャップに第二胴部を設けたので、回路基板を確実に垂直
保持することができ、また、ケース内に回路基板を封止
した後には、外部から衝撃が加わっても、回路基板の垂
直姿勢を維持することができる。これにより、物理量セ
ンサの検知軸の方位を正確に定め且つ検知軸を安定して
維持することができる。
【0082】請求項3の物理量センサ装置によれば、弾
性部材に曲面部を設けたので、ケース内に回路基板を封
入するとき、曲面部がガイド面として働き、弾性部材は
第二胴部の中に容易に進入するので、ベースとキャップ
による封止作業が容易となる。
【0083】請求項4の物理量センサ装置によれば、ベ
ースの端子ピンと回路基板の端子パターン間の接続に可
撓性のリード部材を用いるので、リード部材を介して外
部から回路基板に振動が伝わることは殆どない。従っ
て、回路基板に伝わる振動の減衰は弾性部材に設けた弾
接部の弾力により支配的に決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る物理量センサ装置の第1実施形態
例を示す分解斜視図である。
【図2】図1の物理量センサ装置に用いる弾性部材の実
施形態例を示す一部断面拡大斜視図である。
【図3】本発明に係る物理量センサ装置の正面断面図
で、図4の一点鎖線A−Aで示す位置に於いて矢印方向
を見た拡大断面図である。
【図4】本発明に係る物理量センサ装置の側面断面図
で、図3の一点鎖線B−Bで示す位置に於いて矢印方向
を見た拡大断面図である。
【図5】本発明に係る物理量センサ装置の第2実施形態
例を示す分解斜視図である。
【図6】本発明に係る物理量センサ装置の正面断面図
で、図7の一点鎖線C−Cで示す位置に於いて矢印方向
を見た拡大断面図である。
【図7】本発明に係る物理量センサ装置の側面断面図
で、図6の一点鎖線D−Dで示す位置に於いて矢印方向
を見た拡大断面図である。
【図8】図5及び図6に示すフレキシブル配線板の実施
形態例を示す平面図である。
【図9】本発明に係る物理量センサ装置のキャップを除
いた第3実施形態例を示す斜視図である。
【図10】図9に示す第3実施形態例で用いる弾性部材
の一部断面拡大側面図である。
【図11】図10の一点鎖線E−Eの位置に於いて矢印
方向を見た拡大断面図である。
【図12】本発明に係る物理量センサ装置の第3実施形
態例を示す正面断面図である。
【図13】図9及び図12に示すフレキシブル配線板の
実施形態例を示す平面図である。
【図14】図9に示す第3実施形態例の変形を示す斜視
図である。
【図15】本発明の物理量センサ装置に用いる弾性部材
の他の実施形態例を示す斜視図で、ベースに載置した形
態を示す。
【図16】図12に示す第3実施形態例の変形を示す正
面断面図である。
【図17】図6に示す第2実施形態例の変形を示す正面
拡大断面図である。
【図18】本発明に係る物理量センサ装置の他の組立手
順を示す説明図である。
【図19】本発明に係る物理量センサ装置の第4実施形
態例を示す分解斜視図である。
【図20】本発明に係る物理量センサ装置の第4実施形
態例を示す拡大正面断面図である。
【図21】従来の物理量センサの内部構成を示す平面図
である。
【図22】図21の物理量センサの断面図で、図21の
一点鎖線F−Fの位置に於いて矢印方向を見た断面図で
ある。
【符号の説明】
1 物理量センサ 2 振動体 25 ベース 26 上面 28 端子ピン 29,32,112 鍔 30,96,101,111 キャップ 39a,98a,111a 内天面 33,98 第二胴部 34,97 第一胴部 39 天井 40 回路基板 41,51 弾性部材 42 凹室部 43,44,45,57,58,59,74,75,9
2,93,105,107 弾接部 46 平坦面 47,55,72,100 曲面部 48 リード部材 49 端子パターン 52 上弾性部 53 下弾性部 55 連結部 56,73 基板挿入溝 61,78,87,108 フレキシブル配線板 70,99 上弾性部材 71,88 下弾性部材 85 右弾性部材 86 左弾性部材 89 支持台 90 台座 91 嵌合溝 102 枠弾性部材 104 長孔 106 蓋弾性部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップと、接続端子を有するベースと
    からなるケースを備え、該ケースの内部に弾性部材を介
    して物理量センサが実装された回路基板を保持すると共
    に、前記回路基板に設けた端子パターンと前記接続端子
    を電気的に接続した物理量センサ装置に於いて、前記弾
    性部材には、先端を細く形成した複数の弾接部を設け、
    該弾接部の先端で前記回路基板を支持することを特徴と
    する物理量センサ装置。
  2. 【請求項2】 前記キャップは、前記ベースが嵌合され
    る第一胴部と、該第一胴部と連続して形成されと共に、
    前記第一胴部よりも細く絞られた第二胴部とを備え、該
    第二胴部の内部に前記弾性部材の上側部分を挿入して係
    止し、前記ベースと所定の角度を保って前記回路基板を
    前記キャップ内に保持することを特徴とする請求項1に
    記載の物理量センサ装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材には、前記キャップに挿
    入する部位の外形を丸めて曲面部を設けたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の物理量センサ装置。
  4. 【請求項4】 前記端子パターンと前記接続端子の間を
    可撓性のリード部材で接続したことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3の何れか1つに記載の物理量センサ装
    置。
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