JP4554971B2 - ジャイロ装置 - Google Patents

ジャイロ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4554971B2
JP4554971B2 JP2004100762A JP2004100762A JP4554971B2 JP 4554971 B2 JP4554971 B2 JP 4554971B2 JP 2004100762 A JP2004100762 A JP 2004100762A JP 2004100762 A JP2004100762 A JP 2004100762A JP 4554971 B2 JP4554971 B2 JP 4554971B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
piezoelectric vibrator
vibration absorbing
sensor unit
absorbing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004100762A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005283475A (ja
Inventor
新井  勲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Holdings Co Ltd, Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Holdings Co Ltd
Priority to JP2004100762A priority Critical patent/JP4554971B2/ja
Publication of JP2005283475A publication Critical patent/JP2005283475A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4554971B2 publication Critical patent/JP4554971B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)

Description

本発明は、ジャイロ装置に関し、特に、大幅な小型化を可能とし、さらに、小型化された状態において、角速度の検出精度を向上させることを可能としたジャイロ装置に関する。
近年、ジャイロ装置は、主に、車載用ナビゲーション装置に搭載されているが、その他様々な用途にも使用されており、たとえば、撮影時の手ぶれを検出する目的で、ビデオカメラにも搭載されている。
このようなジャイロ装置は、他の電子装置と同様に、小型化・軽量化の要望に応える必要があるとともに、センサとしては、検出精度を向上させる必要がある。
たとえば、特許文献1には、圧電振動子の設けられた第1の基台と、この第1の基台に固着され、かつ圧電振動子を覆うカバーと、第1の基台あるいはカバーを支持する支持板と、この支持板に固着されるとともに、電子部品を有する回路基板と、支持板の側方に設けたゴム体と、第1の基台,カバー,支持板,回路基板及びゴム体を収納する有底筒状のケースと、を備え、ゴム体を支持板および回路基板のいずれか一方、もしくは両方の側面に装着し、この状態でケース内に圧入する角速度センサ(ジャイロ装置)の技術が開示されている。
この角速度センサは、ゴム体の圧縮率が変動するということがないので、出力特性を安定させることができる。
特開2001−264070号公報 (請求項1、図1)
しかしながら、上記特許文献1の角速度センサは、第1の基台及び回路基板が支持板に取り付けられる構造となっており、支持板を設けてある分、さらなる小型化に対応できないといった問題があった。
また、上記角速度センサは、ゴム体を支持板および回路基板のいずれか一方、もしくは両方の側面に装着する構造となっているので、角速度センサをさらに小型化した場合、ゴム体の振動吸収特性バランスに片寄りが現れる危険性がある。すなわち、ゴム体の中心軸と直交する平面において、たとえば、X方向の振動に対する振動吸収特性と、X方向と直行するY方向の振動に対する振動吸収特性が異なってしまい、振動方向によっては、好適に振動を吸収できず、角速度の検出精度が低下するといった問題があった。
さらに、電子部品がセンサユニットの外側表面に露出している場合には、たとえば、露出した部品を利用して振動を吸収しないと、たとえば、正面方向への振動に対する振動吸収特性と、裏面方向への振動に対する振動吸収特性が異なってしまい、振動方向によっては、好適に振動を吸収できず、角速度の検出精度が低下するといった問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべく、大幅な小型化を可能とし、さらに、小型化された状態において、角速度の検出精度を向上させることを可能としたジャイロ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のジャイロ装置は、角速度を検出するための圧電振動子,電子部品,及び,前記圧電振動子と前記電子部品が実装される一又は二以上の実装基材を備えたセンサユニットと、このセンサユニットを覆う金属ケースと、この金属ケースに装入され、前記センサユニットを支持する絶縁性の振動吸収部材と、を備え、前記実装基材に設けられた回路配線又は前記電子部品の少なくとも一方が、前記センサユニットの外側表面に露出しており、かつ、前記振動吸収部材が、前記露出した回路配線又は電子部品の少なくとも一部と接触しており、前記センサユニットの外側表面に露出した回路配線又は電子部品の少なくとも一方に、前記圧電振動子が出力するコリオリ検出信号を増幅する初段増幅器の帰還抵抗,前記コリオリ検出信号を前記電子部品へ送る回路配線,又は,前記圧電振動子を振動させる駆動信号を前記電子部品から供給する回路配線が含まれており、前記帰還抵抗の導体部,前記コリオリ検出信号を前記電子部品へ送る回路配線の導体部,及び,前記圧電振動子を振動させる駆動信号を前記電子部品から供給する回路配線の導体部を、前記振動吸収部材から離して配設した構成としてある。
このようにすると、電子部品を省スペース化した状態で実装することができ、ジャイロ装置を小型化することができる。また、振動吸収部材が、センサユニットの外側表面に露出した回路配線や電子部品と接触してセンサユニットを支持するので、振動吸収特性が低下するといった不具合を防止することができる。
なお、電子部品とは、IC及びチップ部品をいい、配線基板等は含まれないものとする。
また、上述したように、本発明のジャイロ装置は、前記センサユニットの外側表面に露出した回路配線又は電子部品の少なくとも一方に、前記圧電振動子が出力するコリオリ検出信号を増幅する初段増幅器の帰還抵抗,前記コリオリ検出信号を前記電子部品へ送る回路配線,又は,前記圧電振動子を振動させる駆動信号を前記電子部品から供給する回路配線が含まれており、前記帰還抵抗の導体部,前記コリオリ検出信号を前記電子部品へ送る回路配線の導体部,及び,前記圧電振動子を振動させる駆動信号を前記電子部品から供給する回路配線の導体部を、前記振動吸収部材から離して配設してある。
このようにすると、振動吸収部材による浮遊容量の悪影響を受けなくてすみ、ジャイロ装置として精度よく角速度を検出することができる。
なお、帰還抵抗の導体部には、帰還抵抗の電極及び帰還抵抗を実装するためのパッドが含まれ、また、回路配線には、接続電極も含まれる。
また、本発明のジャイロ装置は、前記振動吸収部材が、前記センサユニットの一方の端部が嵌入され、かつ、前記金属ケースに装入される第一の振動吸収部材と、前記センサユニットのもう一方の端部が嵌入され、かつ、前記金属ケースに装入される第二の振動吸収部材とを有する構成としてある。
このようにすると、角速度の検出方向に対する振動吸収特性を向上させることができ、さらに、センサユニットの支持構造を単純化することができる。また、振動吸収部材とセンサユニットの間に、専用の支持部材等を設けなくてもすむので、ジャイロ装置を小型化できるとともに、製造原価のコストダウンを図ることもできる。
また、本発明のジャイロ装置は、前記振動吸収部材に、該振動吸収部材と接触する前記電子部品を収納する凹部を形成した構成としてある。
このようにすると、電子部品にかかる面圧を低下させることができ、電子部品や電子部品の接合箇所が損傷するといった不具合を防止することができる。
また、本発明のジャイロ装置は、前記実装基材が、前記電子部品の実装される電子部品用実装基材と前記圧電振動子の実装される振動子用実装基材とからなり、前記電子部品用実装基材に、前記電子部品が両面実装された構成としてある。
このようにすると、電子部品を実装する工程と圧電振動子を実装する工程を独立した工程として作業できるので、作業効率を向上させることができる。さらに、両面実装することにより、電子部品を高密度実装することができるので、電子部品用実装基材を小型化でき、ジャイロ装置を小型化することができる。
また、本発明のジャイロ装置は、前記電子部品用実装基材又は振動子用実装基材の少なくとも一方に、前記両面実装された電子部品用実装基材と振動子用実装基材とを積層するための突起部を設け、この突起部に両方の実装基材の回路配線どうしを接続するための接続電極を設けた構成としてある。
このようにすると、電子部品用実装基材と振動子用実装基材とを、省スペース化された状態で、かつ、効率よく積層することができる。
また、本発明のジャイロ装置は、前記突起部に設けられる接続電極として、前記圧電振動子からコリオリ検出信号を前記電子部品へ送る検出信号用接続電極と、前記電子部品から駆動信号を前記圧電振動子へ送る駆動信号用接続電極を設け、外部ノイズの影響を受けやすい電極を露出させない構成としてある。
このようにすると、角速度検出精度を向上させることができる。
本発明のジャイロ装置によれば、大幅な小型化が可能となり、たとえば、従来のジャイロ装置の約1/3の容積まで小型化することができる。さらに、このように大幅に小型化した状態においても、角速度の検出方向に対する振動吸収特性を向上させることによって、角速度の検出精度を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態にかかるジャイロ装置の概略分解斜視図を示している。
同図において、ジャイロ装置1は、圧電振動子2,圧電振動子2が実装される振動子用実装基材3,カバー30,電子部品4,及び,電子部品4が実装される電子部品用実装基材5を備えたセンサユニット10と、このセンサユニット10を覆う金属ケース6と、センサユニット10の上端部が嵌入され、かつ、外周部が金属ケース6に圧入される第一の振動吸収部材7aと、センサユニット10の下端部が嵌入され、かつ、外周部が金属ケース6に圧入される第二の振動吸収部材7bと、ケーブル8と、基台9とからなっている。
(圧電振動子)
圧電振動子2は、駆動電極,検出電極及びアース電極(図示せず)が形成された三脚の音叉型水晶振動子としてある。ここで、三脚(三本の脚)は、二本の駆動脚と一本の検出脚とからなっている。
なお、本実施形態では、三脚の音叉型水晶振動子を使用しているが、これに限定されるものではなく、たとえば、二脚の音叉型水晶振動子を使用してもよい。
また、この圧電振動子2は、振動子用実装基材3に実装され、振動の漏れ調整等が行なわれた後、矩形平板状のカバー30によって真空封止される。
(振動子用実装基材)
振動子用実装基材3は、回路配線(図示せず)が形成され、かつ、中央部に圧電振動子2を収納する凹部31の形成された矩形平板状の基材である。
この振動子用実装基材3は、凹部31に形成された回路配線が、裏面の外縁部に配設された八つの外部接続電極32と必要に応じて接続されている(図2参照)。
なお、外縁部の中段部両側に配設された四つの外部接続電極32は、圧電振動子2からコリオリ検出信号を電子部品4へ送る検出信号用接続電極と、電子部品4から駆動信号を圧電振動子2へ送る駆動信号用接続電極である。また、外縁部の上段及び下段に配設された四つの外部接続電極32は、アース電極や、振動子用実装基材3と電子部品用実装基材5を半田で連結するための連結用金属パターンとして使用される。
また、本実施形態では、実装基材として、圧電振動子2の実装される振動子用実装基材3と、電子部品4の実装される電子部品用実装基材5を使用している。このようにすると、電子部品4を実装する工程と圧電振動子2を実装する工程を独立した工程として作業できるので、作業効率を向上させることができる。
なお、本発明は、この振動子用実装基材3と電子部品用実装基材5を用いた構成に限定されるものではなく、たとえば、図示してないが、一つの実装基材のみを備えるジャイロ装置としては、たとえば、チップ部品の機能を内蔵した専用ICが使用され、振動子用実装基材3の正面に圧電振動子が実装され、裏面又はカバー30に専用ICが実装されるジャイロ装置を挙げることができる。
(電子部品)
電子部品4は、IC41及びチップ部品42からなり、圧電振動子2を振動させる駆動回路及び角速度を検出するための回路に使用される。
ここで、好ましくは、電子部品4を電子部品用実装基材5に両面実装するとよく(図2参照)、このようにすると、電子部品4を高密度実装することができるので、電子部品用実装基材5を小型化することができる。
また、IC41は、フリップチップボンディングされており(図1参照)、このようにすることによって、電子部品用実装基材5をさらに小型化することができる。
(駆動検出回路)
次に、ジャイロ装置1の駆動検出回路について、図面を参照して説明する。
図3は、本発明の実施形態にかかるジャイロ装置の概略駆動検出回路図を示している。
同図において、駆動検出回路100は、駆動回路101が、圧電振動子2の駆動脚102(第一及び第二の脚)を駆動させるとともに、駆動信号を同期検波回路103に出力する。
また、ジャイロ装置1が、X方向及びY方向と直交する仮想回転軸(図示せず)の周りを回転すると、圧電振動子2の検出脚(第三の脚(図示せず))から、コリオリ検出信号1,2が出力される。このコリオリ検出信号1,2は、それぞれ初段AMP(増幅器)104に入力され増幅され、さらに、差動AMP(増幅器)105によって増幅される。そして、同期検波回路103に入力され、駆動信号に対して検波された後、ローパスフィルタ106を経て、出力信号として出力される。
(電子部品用実装基材)
電子部品用実装基材5は、両面実装が可能なように回路配線(図示せず)が形成され、かつ、振動子用実装基材3の外形とほぼ一致する外形を有する矩形平板状の基材である(図1参照)。
ここで、好ましくは、電子部品用実装基材5の正面側外縁部に、環状の突起部51を形成し、この突起部51に、上記振動子用実装基材3の外部接続電極32と対応した八つの外部接続電極52を配設してある。このようにすると、対応する外部接続電極32,52どうしを、半田や導電性接着剤等を用いて接続することにより、ケーブル等の接続部材を使用しなくてもすむので、振動子用実装基材3と電子部品用実装基材5を省スペース化された状態で積層することができ、ジャイロ装置1を小型化することができる。また、外部接続電極32と外部接続電極52を電気的に接続することにより、振動子用実装基材3と電子部品用実装基材5を機械的に積層することもできる。
また、突起部51は、上記環状形状に限定されるものではなく、たとえば、外部接続電極52に応じて、部分的に独立した形状としてもよい。
さらに、突起部51は、電子部品用実装基材5に形成してあるが、この構造に限定されるものではなく、たとえば、振動子用実装基材3の裏面に形成し、あるいは、振動子用実装基材3と電子部品用実装基材5の双方に形成する構造としてもよい。
(センサユニット)
上記構成の圧電振動子2,振動子用実装基材3,電子部品4,電子部品用実装基材5及びカバー30からなるセンサユニット10は、肉厚の矩形板状の形状となり、裏面(電子部品用実装基材5の裏面)にチップ部品42が露出している(図2参照)。このようにすると、チップ部品42を省スペース化した状態で実装することができ、ジャイロ装置1を小型化することができる。なお、チップ部品42は、抵抗,コンデンサなどのチップ部品である。
また、上記電子部品4を電子部品用実装基材5に高密度実装し、電子部品用実装基材5を小型化すると、必然的に、電子部品用実装基材5の裏面のほぼ全体に、チップ部品42が配設される構造となる(図2参照)。
(振動吸収部材)
本実施形態の振動吸収部材は、図1に示すように、センサユニット10の上方端部が嵌入される凹部71が形成され、かつ、外周部が金属ケース6に圧入される第一の振動吸収部材7aと、センサユニット10の下方端部が嵌入される凹部71が形成され、かつ、外周部が金属ケース6に圧入される第二の振動吸収部材7bとからなっている。
なお、第一の振動吸収部材7aと第二の振動吸収部材7bは、同一の部品を用いて共用化してあり、これにより、センサユニット10の上部と下部に同じ振動吸収特性を持たせることができ、ジャイロ装置1の検出精度を向上させることができる。また、ジャイロ装置1が小型化された状態で、センサユニット10の支持構造を単純化することができる。さらに、振動吸収部材7a,7bの材料としては、一般的に、絶縁性材料が用いられる。
また、振動吸収部材7a,7bは、図4に示すように、露出した回路配線及び/又は電子部品4の少なくとも一部(同図においては、チップ部品42a)と接触する構成とするとよい。この理由は、上述したように、ジャイロ装置1を小型化すると、必然的に、電子部品用実装基材5の裏面のほぼ全体に、チップ部品42が配設されることとなるため(図2参照)、一部のチップ部品42aと振動吸収部材7a,7bを接触させることにより、正面方向に対する振動吸収特性と、裏面方向に対する振動吸収特性を同じくすることができ、ジャイロ装置1の検出精度を向上させることができるからである。
ここで、本実施形態の最大の特徴は、センサユニット10の外側表面に露出した回路配線又は電子部品4の少なくとも一方に、圧電振動子2が出力するコリオリ検出信号を増幅する初段AMPの帰還抵抗104a,コリオリ検出信号を電子部品4へ送る回路配線,又は,圧電振動子2を振動させる駆動信号を電子部品4から供給する回路配線が含まれており、帰還抵抗104aの導体部,コリオリ検出信号を電子部品4へ送る回路配線の導体部,及び,圧電振動子2を振動させる駆動信号を電子部品4から供給する回路配線の導体部を、振動吸収部材7a,7bと接触しない構成とすることにある。
次に、この理由を、図面を参照して説明する。
図5は、本発明の実施形態にかかるジャイロ装置の、初段AMPにおける帰還抵抗と浮遊容量との関係を説明するための概略回路図を示している。
同図において、OUT電圧(Signal)=IRF(帰還電流)×Rf(帰還抵抗)の関係より、OUT電圧はRfに比例する。したがって、ジャイロ装置1の出力のS/N比を向上させるには、帰還抵抗(Rf)104aを大きくすることが好ましいが、Rf104aが大きくなると、IRFが流れ難くなる。この状態で、浮遊容量(Zc)107が付くと、すなわち、振動吸収部材7a,7bが接触すると、相対的に流れやすいZc側に電流が浮遊電流として流れるため、結果としてIRFが小さくなりOUT電圧が小さくなる(OUT電圧とZcは反比例する。)。すなわち、出力向上の観点からは、Zc107は零若しくは小さい方が好ましい。また、同様に、コリオリ検出信号を電子部品4へ送る回路配線の導体部(接続電極を含む。)や圧電振動子2を振動させる駆動信号を電子部品4から供給する回路配線の導体部(接続電極を含む。)は、振動吸収部材7a,7bから離れていることが好ましい。このようにすると、ジャイロ装置1は、振動吸収部材7a,7bによる浮遊容量の悪影響を受けなくてすみ、精度よく角速度を検出することができる。
また、振動吸収部材7a,7bは、図4に示すように、振動吸収部材7a,7bと接触するチップ部品42aを収納するための凹部75を形成するとよく、このようにすると、チップ部品42aにかかる面圧を低下させることができ、チップ部品42aやチップ部品42aの接合箇所が損傷するといった不具合を防止することができる。
さらに、振動子用実装基材3と電子部品用実装基材5の外縁部の中段部両側に配設された外部接続電極32,52は、圧電振動子2からコリオリ検出信号を電子部品4へ送る検出信号用接続電極と、電子部品4から駆動信号を圧電振動子2へ送る駆動信号用接続電極であるが、これらの電極は、振動吸収部材7a,7bと高さ方向の位置が異なっており、接触しない構造となっている。これにより、振動吸収部材7a,7bによる浮遊容量の悪影響を受けない状態で、振動子用実装基材3と電子部品用実装基材5とを効率よく積層することができる。なお、上記検出信号用接続電極は、コリオリ検出信号を電子部品4へ送る回路配線の導体部の一部であり、また、駆動信号用接続電極は、圧電振動子2を振動させる駆動信号を電子部品4から供給する回路配線の導体部の一部である。
(金属ケース)
金属ケース6は、有底箱状の構造としてあり、ジャイロ装置1を半田付けする際、実装強度を向上させるための補強パッド61と、基台9に搭載するためのノッチ62を備えた構成としてある(図1参照)。
(ケーブル)
ケーブル8は、フレキシブルケーブルであり、基台9の内部接続電極91と電子部品用実装基材5の裏面の接続電極(図示せず)とを接続する。
(基台)
基台9は、上面に四つの内部接続端子91と、この内部接続端子91と接続してある四本の外部接続端子92とを備えた、矩形状の樹脂板であり、ジャイロ装置1が実装される基板(図示せず)に表面実装される構成としてある。
また、振動吸収部材7a,7bは、図4に示すように、ジャイロ装置1が小型化された状態において、チップ部品42aと接触した状態としてあり、裏面方向への振動吸収性能が、正面方向への振動吸収性能より低下するといった不具合を防止することができる。
ここで、チップ部品42aは、Rf104aとは異なるチップ部品としてあるので、浮遊容量の悪影響を受けなくてもすみ、ジャイロ装置1は、精度よく角速度を検出することができる。
また、振動子用実装基材3と電子部品用実装基材5の外縁部の中段部両側に配設された外部接続電極32,52は、圧電振動子2からコリオリ検出信号を電子部品4へ送る検出信号用接続電極と、電子部品4から駆動信号を圧電振動子2へ送る駆動信号用接続電極であり、これらの電極は、振動吸収部材7a,7bと高さ方向の位置が異なっており、振動吸収部材7a,7bと接触しない構造となっている。これにより、振動吸収部材7a,7bによる浮遊容量の悪影響を受けない状態で、振動子用実装基材3と電子部品用実装基材5を効率よく積層することができる。
このように、本実施形態にかかるジャイロ装置1は、電子部品4を省スペース化した状態で実装することによって、ジャイロ装置1を大幅に小型化することができ、たとえば、従来のジャイロ装置の約1/3の容積まで小型化することができる。
さらに、ジャイロ装置1を小型する際、振動吸収部材7a,7bを設けて、振動吸収特性を向上させることによって、角速度の検出精度を向上させることができる。また、ジャイロ装置1は、振動吸収部材7a,7bによる浮遊容量の悪影響を受けなくてもすむので、角速度の検出精度をさらに向上させることができる。
以上、本発明のジャイロ装置について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係るジャイロ装置は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
たとえば、ジャイロ装置は、ケーブル8を正面側から裏面側に引き回しているが、ケーブル8を裏面側から単に上方向に引き回す構成としてもよく、作業性を向上させることができる。
本発明のジャイロ装置は、たとえば、所定の方向に対する高性能の振動吸収部材を備え、かつ、小型化されたセンサ構造としても適用することが可能である。
本発明の実施形態にかかるジャイロ装置の概略分解斜視図を示している。 本発明の実施形態にかかるジャイロ装置における、振動子用実装基材及び電子部品用実装基材の概略斜視図を示している。 本発明の実施形態にかかるジャイロ装置の概略駆動検出回路図を示している。 本発明の実施形態にかかるジャイロ装置のX方向概略拡大断面図を示している。 本発明の実施形態にかかるジャイロ装置の、初段AMPにおける帰還抵抗と浮遊容量との関係を説明するための概略回路図を示している。
符号の説明
1 ジャイロ装置
2 圧電振動子
3 振動子用実装基材
4 電子部品
5 電子部品用実装基材
6 金属ケース
7a 第一の振動吸収部材
7b 第二の振動吸収部材
8 ケーブル
9 基台
10 センサユニット
30 カバー
31 凹部
32 外部接続電極
41 IC
42,42a チップ部品
51 突起部
52 外部接続電極
61 補強パッド
62 ノッチ
71 凹部
75 凹部
91 内部接続端子
92 外部接続端子
100 駆動検出回路
101 駆動回路
102 駆動脚
103 同期検波回路
104 初段AMP(増幅器)
104a 帰還抵抗(Rf)
105 差動AMP(増幅器)
106 ローパスフィルタ
107 浮遊容量(Zc)

Claims (6)

  1. 角速度を検出するための圧電振動子,電子部品,及び,前記圧電振動子と前記電子部品が実装される一又は二以上の実装基材を備えたセンサユニットと、
    このセンサユニットを覆う金属ケースと、
    この金属ケースに装入され、前記センサユニットを支持する絶縁性の振動吸収部材と、
    を備え、
    前記実装基材に設けられた回路配線又は前記電子部品の少なくとも一方が、前記センサユニットの外側表面に露出しており、かつ、前記振動吸収部材が、前記露出した回路配線又は電子部品の少なくとも一部と接触しており、
    前記センサユニットの外側表面に露出した回路配線又は電子部品の少なくとも一方に、前記圧電振動子が出力するコリオリ検出信号を増幅する初段増幅器の帰還抵抗,前記コリオリ検出信号を前記電子部品へ送る回路配線,又は,前記圧電振動子を振動させる駆動信号を前記電子部品から供給する回路配線が含まれており、前記帰還抵抗の導体部,前記コリオリ検出信号を前記電子部品へ送る回路配線の導体部,及び,前記圧電振動子を振動させる駆動信号を前記電子部品から供給する回路配線の導体部を、前記振動吸収部材から離して配設したことを特徴とするジャイロ装置。
  2. 前記振動吸収部材が、
    前記センサユニットの一方の端部が嵌入され、かつ、前記金属ケースに装入される第一の振動吸収部材と、
    前記センサユニットのもう一方の端部が嵌入され、かつ、前記金属ケースに装入される第二の振動吸収部材と
    を有することを特徴とする請求項1に記載のジャイロ装置。
  3. 前記振動吸収部材に、該振動吸収部材と接触する前記電子部品を収納する凹部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のジャイロ装置。
  4. 前記実装基材が、前記電子部品の実装される電子部品用実装基材と前記圧電振動子の実装される振動子用実装基材とからなり、前記電子部品用実装基材に、前記電子部品が両面実装されたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のジャイロ装置。
  5. 前記電子部品用実装基材又は振動子用実装基材の少なくとも一方に、前記両面実装された電子部品用実装基材と振動子用実装基材とを積層するための突起部を設け、この突起部に両方の実装基材の回路配線どうしを接続するための接続電極を設けたことを特徴とする請求項4に記載のジャイロ装置。
  6. 前記突起部に設けられる接続電極として、前記圧電振動子からコリオリ検出信号を前記電子部品へ送る検出信号用接続電極と、前記電子部品から駆動信号を前記圧電振動子へ送る駆動信号用接続電極を設けたことを特徴とする請求項5に記載のジャイロ装置。
JP2004100762A 2004-03-30 2004-03-30 ジャイロ装置 Expired - Fee Related JP4554971B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004100762A JP4554971B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 ジャイロ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004100762A JP4554971B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 ジャイロ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005283475A JP2005283475A (ja) 2005-10-13
JP4554971B2 true JP4554971B2 (ja) 2010-09-29

Family

ID=35182006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004100762A Expired - Fee Related JP4554971B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 ジャイロ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4554971B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014178163A1 (ja) * 2013-05-01 2014-11-06 ソニー株式会社 センサデバイス及び電子機器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0478513U (ja) * 1990-11-21 1992-07-08
WO2001020258A1 (fr) * 1999-09-10 2001-03-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Detecteur de vitesse angulaire
JP2002257552A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Murata Mfg Co Ltd 物理量センサ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0478513U (ja) * 1990-11-21 1992-07-08
WO2001020258A1 (fr) * 1999-09-10 2001-03-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Detecteur de vitesse angulaire
JP2002257552A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Murata Mfg Co Ltd 物理量センサ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005283475A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5339681B2 (ja) 表面実装用の水晶振動子
JP4701505B2 (ja) 慣性トランスデューサ
US20090175477A1 (en) Vibration transducer
JP2006308543A (ja) 角速度センサ
WO2008001908A1 (fr) Gyro-capteur d'oscillations
JP5935244B2 (ja) モジュールおよび電子機器
US7096733B2 (en) Angular velocity sensor
JP2006229121A (ja) 圧電デバイス及び圧電装置並びに電子機器
JP3427032B2 (ja) エレクトレットコンデンサマイクロホン
JP4554971B2 (ja) ジャイロ装置
CN112729268B (zh) 惯性测量装置、电子设备以及移动体
JP2008185385A (ja) 角速度センサ及び電子機器
JP2005045679A (ja) 表面実装型の水晶発振器
JP2017173074A (ja) センサーデバイス、電子機器及び移動体
JP2008185369A (ja) 角速度センサ、角速度センサの製造方法、電子機器、及び回路基板
US20070062281A1 (en) Angular velocity sensor
JP2008039576A (ja) 振動型ジャイロセンサ
JP2002022761A (ja) 圧電型加速度センサ
JP2007067135A (ja) ランドパターン形状を有する基板とそこに実装する圧電部品
JP4645393B2 (ja) 表面実装型圧電発振器、及び電子部品ユニット
JP2005221437A (ja) 振動ジャイロ
JP4429034B2 (ja) 圧電発振器
JP2006266888A (ja) 振動体装置、角速度センサー、及び発振装置
JP2003110396A (ja) 振動素子ユニット
JP4328226B2 (ja) 圧電発振器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100713

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100715

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees