JP2002195834A - 物理量検出装置 - Google Patents

物理量検出装置

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JP2002195834A
JP2002195834A JP2000397992A JP2000397992A JP2002195834A JP 2002195834 A JP2002195834 A JP 2002195834A JP 2000397992 A JP2000397992 A JP 2000397992A JP 2000397992 A JP2000397992 A JP 2000397992A JP 2002195834 A JP2002195834 A JP 2002195834A
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vibrating body
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JP2000397992A
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Kazufumi Moriya
和文 森屋
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性体を用いて物理量検出部に加わる振動や
衝撃による影響を改善する。 【解決手段】 物理的な変化を検出する物理量検出部2
0を防振部材23,24で支持すると共にこの防振部材
23,24を保持部5で保持する。防振部材23,24
には、先端を円錐形に形成した当接部23a,24aを
一体に設ける。そして、物理量検出部20を当接部23
a,24aの先端で支持して外部からの振動を減衰す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物理的な変化を検
出する物理量検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】物理量検出装置の中には、外部からの振
動や衝撃が加わると出力特性に悪影響を及ぼすものがあ
る。図9は物理量検出装置の例として、角速度センサ装
置の概略構成を示している。角速度センサ装置には、例
えば、図10に示すような静電駆動型の角速度センサ1
がある。
【0003】角速度センサ1の内部の構成を図10を用
いて説明する。角速度センサ1の内部は、シリコン基板
を、その厚み方向に半導体微細加工することにより作ら
れる。振動体3は、四角形の形状に形成され、重りとし
て機能する。この振動体3の角部は4本の梁2で支持部
7に連結されており、振動体3は支持部7を支点として
振動可能である。
【0004】振動体3の外縁には、図面の横方向(X軸
方向)及び図面の縦方向(Y軸方向)に伸びる板状の可
動櫛歯電極8,9,10,11が設けられている。ま
た、振動体3の外縁と対向する位置には、固定電極1
2,13,14,15が配設されており、この固定電極
12,13,14,15には、可動櫛歯電極8,9,1
0,11と一定の空間を介して対向する固定櫛歯電極1
6,17,18,19が設けられている。
【0005】この構成に於いて、支持部7を接地し、例
えば、固定電極12と固定電極13に位相が180度異
なる駆動信号を印加すると、可動櫛歯電極8と固定櫛歯
電極16の間に静電力が働き、振動体3は、固定電極1
2方向へ移動し、梁3の弾力で元の位置に復帰する。次
に、180度の位相遅れで可動櫛歯電極9と固定櫛歯電
極17の間に静電力が作用すると、今度は、振動体3が
固定電極13方向へ移動する。この場合も、振動体3
は、梁2の弾力で元の位置に復帰する。
【0006】このような繰り返し動作により、振動体3
は、一定の振幅でX軸方向に振動する。振動体3の機械
共振周波数foは、振動体3の重さと梁2の弾力で定ま
る。梁2の弾力を大きくすると振動体3の振動周波数は
高くなる。梁2は、図面を貫く垂直方向(Z軸方向)に
厚みを持っており、梁2の断面積と梁2の長さを調整す
ることにより、梁2の弾力、換言すれば、バネ定数を変
えることができる。
【0007】上述の如く振動体3が振動しているとき、
振動体3に対するZ軸の周りに角速度が加わると、振動
体3にコリオリ力が作用し、振動体3はY軸方向に変位
し、可動櫛歯電極10と固定櫛歯電極18の間及び可動
櫛歯電極11と固定櫛歯電極19の間の静電容量が変化
する。この容量変化が角速度信号となる。
【0008】上述した角速度センサ1は、図9に示すよ
うに、回路基板4に実装される。回路基板4には、角速
度センサ1が出力する角速度信号を処理する信号処理回
路等が設けられる。外部から振動や衝撃が回路基板4に
加わると、角速度センサ1の振動体3が変位する。この
とき、角速度センサ1は、本来はノイズである外部から
の振動や衝撃を角速度として検出し、角速度信号として
出力する。特に、機械共振周波数foに近似の周波数を
有する外力が加わる場合には振動体3が大きく変位する
ため、角速度センサ1の出力特性に大きな悪影響を及ぼ
す。
【0009】このため、従来、角速度センサ1を固定し
た回路基板4を保持部5に固定する場合には、回路基板
4と保持部5の間にゴム等の防振部材6を挟み、角速度
センサ1に伝達される振動エネルギーを緩和することが
行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た回路基板4は、通常、保持部5から加わる振動や衝撃
に耐え得るように、防振部材6により可成り堅固に支持
されている。即ち、角速度センサ1に対する強い振動や
衝撃の印加を想定して、回路基板4と防振部材6の接触
面積を大きくし、回路基板4を堅固に支持している。
【0011】このため、振動や衝撃のエネルギー自体は
防振部材材6により小さくなるものの広範囲の振動周波
数を含んだまま角速度センサ1に伝わり、角速度の変化
がないのに、恰も角速度の変化があるが如く疑似出力を
発生したり、角速度の変化が小さいのに、角速度が恰も
大きく変化した如き出力を発生して、角速度センサ1の
出力特性を悪化させる課題がある。
【0012】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、物理量検出部に振動や衝撃
が加わっても安定した出力特性が得られる物理量検出装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次に示す構成をもって課題を解決する手段
としている。即ち、第1の発明の物理量検出装置は、物
理的な変化を検出する物理量検出部と、この物理量検出
部を支持する防振部材と、この防振部材を保持する保持
部とを備え、防振部材には先端を尖らせた当接部が一体
に設けられ、少なくとも二以上の当接部の先端を物理量
検出部に点接触させて物理量検出部を支持したことを特
徴として課題を解決する手段としている。
【0014】この発明に於いて、物理量検出部は、防振
部材の当接部により点接触の状態に支持されるから、防
振部材の共振周波数を物理量検出部の共振周波数よりも
低く、また、両者の共振周波数の差を大きく設定するこ
とができる。このため、特に、物理量検出部が内包する
振動周波数と同じ又は近似の周波数が外部から保持部に
加わっても、その振動エネルギーは防振部材の当接部で
著しく減衰され、物理量検出部の出力特性に及ぼす悪影
響は極めて小さくなる。
【0015】また、物理量検出部は、駆動信号を印可す
ることにより、内部で発生する振動エネルギーによっ
て、固有の振動周波数で振動する振動状態に保持され
る。このとき、物理量検出部が当接部の先端を介して柔
軟に支持されるため、物理量検出部の振動エネルギーが
保持部に伝達されて振動エネルギーの損失となることが
防止される。この結果、物理量検出部に於ける良好な振
動の継続が確保される。
【0016】第2の発明の物理量検出装置は、上述の発
明に於いて、物理量検出部は、弾力を有する梁部材によ
り振動可能に支持された振動体を有し、当接部に於ける
物理量検出部を支える弾力を、振動体を支える梁部材の
弾力よりも小さく構成したことを特徴としている。
【0017】この構成に於いて、物理量検出部は、防振
部材の当接部を用いた上述同様の柔軟な支持構造で支持
される。当接部の弾力は、振動体を支持している梁部材
の弾力よりも小さいので、保持部から物理量検出部に伝
わる振動や衝撃のエネルギーは当接部の弾力により減衰
される。この結果、保持部が振動しても、振動体の振動
に対する影響は殆ど生じない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る実施形態例
を図面に基いて説明する。図1及び図2を用いて物理量
検出装置の原理的構成を説明する。また、図3は振動周
波数に対する機械共振特性を示す。なお、従来例と同一
構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明
は省略する。
【0019】図1に於いて、物理量検出部20は、物理
量検出センサ21と、この物理量検出センサ21を実装
した回路基板4から構成される。物理量検出部20は、
保持部5に固定されたゴム等の弾性体からなる防振部材
23,24により、図面の横方向(X軸方向)及び図面
の縦方向(Y軸方向)から支持されている。
【0020】防振部材23,24には、回路基板4を点
接触の状態で支持する円錐状の当接部23a,24aが
一体に設けられている。換言すれば、当接部23a,2
4aの先端は、断面鋭角に形成され、その頂点が回路基
板4と点接触している。図1では、防振部材23は当接
部23aだけで構成されており、防振部材24は基体2
4bの上に当接部24aを突出させた構成である。な
お、当接部23a,24aが回路基板4を支持する構成
であれば、基体24bの存否及び基体24bの形状は限
定されない。
【0021】この当接部23a,24aは、長方形の回
路基板4の対向する端縁4a,4b,4c,4dの全体
を支持するのではなく、端縁4a,4b,4c,4dに
当接部23a,24aの先端を点接触の状態で、換言す
れば、可能な限り小さな面積で接触させて、回路基板4
をX軸方向、Y軸方向、図面に垂直な方向(Z軸方向)
に柔軟に保持すると共に、X軸、Y軸及びZ軸の回りに
回転するのを防止している。
【0022】上述した弾力構成を、バネを用いて等価置
換した図2のモデルにより説明する。なお、図2では、
物理量検出部20の物理量検出センサ21を角速度セン
サ1として説明している。バネ25は、防振部材23,
24の弾力に相当し、バネ26は、角速度センサ1の梁
2の弾力に相当する。物理量検出部20の質量は、角速
度センサ1を含む回路基板4の質量であり、物理量検出
部20はバネ25の弾力により振動する。
【0023】また、物理量検出部20の振動部、換言す
れば、角速度センサ1に於ける振動体3は、バネ26の
弾力で振動する。なお、保持部5は不動である。振動体
3の共振周波数foは、振動体3の質量とバネ26のバ
ネ定数で決まり、また、物理量検出部20の共振周波数
f1は、回路基板4の質量とバネ25のバネ定数で決ま
る。図3に振動体3の周波数と振幅との関係を実線aで
示し、また、物理量検出部20の周波数と振幅との関係
を実線bで示す。
【0024】このモデル構造に於いては、不等式f1<
fo/√2を満足させることにより、保持部5側から加
えられる外来の振動や衝撃の振動エネルギーに対する減
衰効果を大きくすることができ、また、物理量検出部2
0に内在する振動エネルギーが保持部5側に漏出するの
を効果的に防止できることが知られている(例えば、
「機械振動学 −動的問題解決の基礎知識− (株)工
業調査会」)。上述した図1の物理量検出装置では、物
理量検出部20を点接触の状態で柔軟に支持することに
より、物理量検出装置は、上記不等式を満足する構成に
近付けることができる。
【0025】更に、物理量検出装置では、点接触の状態
で柔軟に支持したことにより、図3に示した振動体3の
共振周波数foと物理量検出部20の共振周波数f1と
の周波数差(fo−f1)を大きくすることができる。
この結果、共振周波数foで振動する振動体3の振動に
対し悪影響を与える振動周波数成分を低減することがで
きる。従って、振動や衝撃の外力が物理量検出部20に
作用しても、物理量検出センサ21は、その影響を受け
ることなく正常に動作する。
【0026】なお、図示していないが、回路基板4の導
体パターンは、可撓性のリード部材或いはフレキシブル
基板によって外部端子に電気的に接続される。リード部
材の弾力は、当接部23a,24aの弾力(バネ定数)
に比べて極めて小さいので、リード部材を介して保持部
5側から回路基板4に伝わる振動は無視することができ
る。
【0027】上述の周波数条件を実現するには、図1に
示した柔軟支持構造の他に、図4及び図5に示す支持方
法がある。図4は、当接部28が直接接触する回路基板
4のみを示し、回路基板4を起てた状態で支持する支持
方法である。物理量検出部20の仕様により、図4
(A)、図4(B)及び図4(C)に示す何れかの支持方法が
選択される。
【0028】図4(A)では、長方形の回路基板4に於け
る4つの角部を、円錐形の当接部28で対角線の方向か
ら支持している。回路基板4の角部は、当接部28の先
端で点接触の状態に支持される。この柔軟支持構造で
は、回路基板4の対角線方向の振動はもとより、回路基
板4の平面方向(X−Y軸平面)及び回路基板4の平面
に直交する方向(Z軸方向)の何れの方向からの振動を
も当接部28の弾力で減衰することができると共に、X
軸、Y軸及びZ軸の回りの回転を防ぐことができる。
【0029】また、図4(B)は、図1に於いて、回路基
板4の端縁4aを支持する当接部28を1つに減らして
端縁4aの中央を支持する構成である。当接部28の数
が少ないことにより、回路基板4の共振周波数f1は、
図4(A)の場合よりも低くなり、振動体3の共振周波数
foから更に離れた周波数となる。
【0030】更に、図4(C)は、回路基板4の対向する
端縁4a,4bの中央を夫々1つの当接部28で支持し
た構成である。この支持構造は、回路基板4の寸法を可
能な限り小さくしたり、回路基板4に電子部品を搭載し
ない等、回路基板4が軽い場合に有効であり、回路基板
4の振動周波数は更に低下する。
【0031】図5は、上述同様に、当接部28が直接接
触する回路基板4のみを示し、回路基板4を寝かせた状
態で支持する支持方法である。この支持方法では、図4
に比べて支持構造の背が低くなる。回路基板4は、水平
に配置されて、その表裏面側から当接部28により支持
されている。即ち、図5(A)は、回路基板4の4つの角
部付近に、表裏面側から当接部28の先端を向い合せに
点接触させて、回路基板4を支持している。
【0032】この柔軟支持構造に於いても、回路基板4
の表裏面方向からの振動に対して、また、回路基板4の
平面方向に加わるどのような振動に対しても、回路基板
4は、当接部28により柔軟に支持され、回路基板4、
換言すれば、物理量検出部20に外部から加わる振動エ
ネルギーを減衰することができる。
【0033】また、図5(B)は、回路基板4の表裏面を
三角形の頂点位置で支持する支持構造である。図5(A)
に比べて、支持箇所が1つ少なくなる。従って、回路基
板4、即ち、保持部5を介して外部から物理量検出部2
0に伝わる振動周波数は、図5(A)の場合よりも低くな
る。
【0034】図6を用いて物理量検出装置の具体的な第
1実施形態例を説明する。平板状のベース30には、複
数の端子ピン31がベース30を貫通し且つベース30
から電気的に絶縁されて2列植設されている。このベー
ス30には、キャップ32が被せられ、これらベース3
0とキャップ32は、気密に封止される。なお、図6で
は1列の端子ピン31が示されている。
【0035】ベース30の上には、2つの端子ピン31
列の間に、ゴムからなる振動吸収部材33,34に挟ま
れた回路基板35が起立して配置されている。換言すれ
ば、ベース30の上面に対し、回路基板35を、その平
面が直角になる如く起こすと共に、ベース30と回路基
板35の間に、振動吸収部材33を介在させ、また、キ
ャップ32の内天面32aと回路基板35の間に振動吸
収部材34を介設した構成である。キャップ32をベー
ス30に固定したときには、振動吸収部材33,34
は、ベース30とキャップ32の内天面32aから押圧
力を受ける。
【0036】回路基板35には、物理量検出センサ21
が固定されており、その入出力端は、図示しないリード
線、リードフレーム、フレキシブル基板等で回路基板3
5の図示しない導体パターンに接続され、又は、入出力
端は、直接、導体パターンにバンプ接続されている。回
路基板35の端子パターン36とキャップ32の内側に
ある端子ピン31の上端との間は、可撓性のリード線、
即ち、弾力が殆どないリード線で電気的に接続されてい
る。
【0037】上述の構成に於いて、回路基板35は、振
動吸収部材33,34により柔軟に支持される。この振
動吸収部材33,34としては、一般的に弾力に富んだ
ゴムが使用される。高温下で使用される場合には、耐熱
性を有するシリコンゴムが用いられる。振動吸収部材3
3,34は、同じ支持構造を持っており、回路基板35
の対向する部位に於ける特定箇所を点接触の状態で支持
する。
【0038】図7を参照して振動吸収部材33の構成を
詳述すると、振動吸収部材33は、全体としてU字形を
しており、回路基板35に対し回路基板35を掴む如く
装着され、回路基板35の端縁35aに接触するU字形
の内側には溝37が設けられている。回路基板35が挿
入される溝37に於ける、紙面に垂直方向の幅の寸法
は、回路基板35の厚みよりも少し広く構成されてい
る。
【0039】振動吸収部材33の溝37の底面38,3
9には、円錐形の当接部40,41が一体に設けられて
いる。この当接部40,41の先端は、回路基板35の
角部分を直交する2方向から回路基板35を柔軟に支持
している。溝37の底面38,39は、回路基板35の
端縁35aと接触することはない。また、溝37の側面
42は、回路基板35の表裏面に接触するが、回路基板
35を押圧しない構成である。
【0040】振動吸収部材34も溝の構造は、振動吸収
部材33と同じ構成で、回路基板35は、上下からその
角部分を当接部40,41により点接触の形態で支持さ
れている。この構成により、回路基板35を支持する当
接部40,41の面積は極小となるので、回路基板35
を支持する弾力を小さくすることができ、回路基板35
の共振周波数f1を極端に低くすることができる。
【0041】図8を用いて物理量検出装置の具体的な第
2実施形態例を説明する。なお、図6に示す第1実施形
態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分
の重複説明は省略する。ベース30の表面には、振動吸
収部材45が載置されている。この振動吸収部材45
は、箱形の構成であり、内側の形状は、回路基板35と
同じで、その寸法は回路基板35よりも少し大きい。
【0042】また、振動吸収部材45の内側には、その
四隅部分に内底面から突出した円錐形の当接部46が設
けられており、この当接部46の上には回路基板35が
寝かせた状態で載せられている。換言すれば、回路基板
35は、その4つの角部分が当接部46の先端部分に於
いて点接触の状態で支持され、ベース30の表面に平行
に配置されている。これにより、回路基板35の裏面
は、振動吸収部材45の内底面47から浮いた状態にな
る。
【0043】回路基板35を収容した振動吸収部材45
の上には、蓋をする如く振動吸収部材48が載せられて
いる。振動吸収部材48は、板状に構成され、振動吸収
部材45の当接部46に相当する位置には、円錐形をし
た当接部49が下向きに設けられている。この当接部4
9の先端は、回路基板35の表面に点接触して、回路基
板35を表面側から支持している。換言すれば、回路基
板35は、その角部分が当接部46,49により表裏面
から支持された構成となっている。
【0044】この構成に於いて、ベース30にキャップ
50を固定し気密に封止したときには、当接部46,4
9は、対向方向に押圧力を受け、回路基板35を柔軟な
支持構造により支持する。回路基板35の四方の端縁
は、振動吸収部材45の内側面から少し離れているの
で、殆ど押圧力を受けることはない。また、当接部4
6,49の数は、図6の第1実施形態例に比べて2倍と
なるので、回路基板35の重さが同じときには、当接部
46,49の断面積をほぼ半分とすることができる。
【0045】この構成によれば、物理量検出装置の背を
低く構成することができる。また、キャップ50を被せ
てベース30に固定したとき、回路基板35がベース3
0の表面に平行になり、物理量検出センサ21、例え
ば、角速度センサの検知軸を正確に定めることができ
る。
【0046】
【発明の効果】請求項1の物理量検出センサ装置によれ
ば、物理量検出部を当接部の先端で点接触の状態で支持
するので、外部から保持部を介して物理量検出部に加わ
る振動や衝撃等の振動エネルギーを、当接部に於いて著
しく減衰することができ、これにより、物理量検出部に
伝わる共振周波数を画期的に低下させることができる。
また、物理量検出部自身が振動する場合には、その振動
エネルギーが保持部を介して外部に漏出するのを防止で
きる。従って、物理量検出部の出力に対する影響は殆ど
なくなり、物理量検出部の出力を安定させることができ
る。
【0047】請求項2の物理量検出センサ装置によれ
ば、防振部材に於ける当接部の弾力は、物理量検出部に
於ける振動体を支持する梁の弾力よりも小さいので、外
部から保持部を介して物理量検出部に加わる振動や衝撃
等の振動エネルギーを、当接部に於いて確実に減衰さ
せ、振動体の振動に対する影響を最小限に抑えることが
でき、また、振動体の振動エネルギーが物理量検出部全
体を振動させても、その振動は当接部で遮断された状態
になって保持部側に伝達されないので、振動体の振動を
良好に維持することができ、物理量検出部から安定した
出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る物理量検出装置の原理的構成を説
明する概略構成図である。
【図2】図1の原理的構成をバネモデルに置換して示す
説明図である。
【図3】図2のバネモデルの振動体と物理量検出部に於
ける周波数と振幅の関係を示す特性図である。
【図4】図1に於ける回路基板の他の支持概念を示す斜
視図で、(A)は回路基板を4点で支持した実施形態例を
示し、(B)は回路基板を3点で支持した実施形態例を示
し、(C)は回路基板を2点で支持した実施形態例を示
す。
【図5】図1に於ける回路基板の更に他の支持概念を示
す斜視図で、(A)は回路基板を表裏面から4点で支持し
た実施形態例を示し、(B)は回路基板を表裏面から3点
で支持した実施形態例を示す。
【図6】本発明に係る物理量検出装置の具体的な実施形
態例を示す一部断面側面図である。
【図7】図6の物理量検出装置に用いる振動吸収部材の
一部断面側面図である。
【図8】本発明に係る物理量検出装置の具体的な他の実
施形態例を示す一部断面側面図である。
【図9】従来の物理量検出装置の概略を説明する断面図
である。
【図10】物理量検出装置に用いる角速度センサの内部
構成を示す平面図である。
【符号の説明】 2 梁 3 振動体 5 保持部 20 物理量検出部 23,24 防振部材 23a,24a,28 当接部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理的な変化を検出する物理量検出部
    と、該物理量検出部を支持する防振部材と、該防振部材
    を保持する保持部とを備え、前記防振部材には先端を尖
    らせた当接部が一体に設けられ、少なくとも二以上の前
    記当接部の先端を前記物理量検出部に点接触させて前記
    物理量検出部を支持したことを特徴とする物理量検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記物理量検出部は、弾力を有する梁部
    材により振動可能に支持された振動体を有し、前記当接
    部に於ける前記物理量検出部を支える弾力を、前記振動
    体を支える前記梁部材の弾力よりも小さく構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の物理量検出装置。
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