JPH09269228A - 音叉型振動ジャイロ - Google Patents
音叉型振動ジャイロInfo
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Abstract
動によるクロストークノイズの発生を抑さえ、なおかつ
ベース部の調整により検出振動の周波数調整も可能とす
ることを課題とする。 【解決手段】 コリオリ力を検出する検出振動によるベ
ース部(16、18)の回転運動中心に位置決めされ、
ベース部を支持する支持部(56)を有し、支持部は前
記検出振動方向において向かい合う前記ベース部の両面
から外側に延びている。
Description
用されるジャイロに関し、より詳細には、音叉型振動ジ
ャイロに関する。近年の車載ナビゲーションやカメラの
手振れ防止等に使用されるジャイロ(ジャイロ素子とも
いう)において、高精度化や高感度化が求められてい
る。このため、振動ジャイロ特に圧電素子を用いた音叉
型振動ジャイロに関する技術開発が活発化している。
である。音叉形振動体1は2つのアーム2、3及びこれ
らを支持するベース4を有する。アーム2、3とベース
4とは、圧電体(例えば圧電単結晶)を加工した一体の
ものである。図16(A)及び図16(B)に示すよう
に、音叉形振動体はfyモード振動(面垂直振動)及び
fxモード振動(面内振動)の2種類の異なる振動があ
る。図16(A)に示すように、fyモード振動はねじ
り振動(点線の矢印)を含むので、記号”×”で示すよ
うに不動点はベース4の底面の一点にある(不動点をベ
ースの回転運動中心ともいう)。一方、図16(B)に
示すように、fxモード振動の不動部分はベース4の底
面上の中央線である。従って、例えばベース4の長さL
を適当に調節することで底面の動きを実質的にゼロに抑
えることができる。
ド)を駆動し、fyモード振動(検出振動モード)を検
出することで、コリオリ力による出力を得る。本出願人
は先の上記の点を考慮し、特願平6−268976号
で、図17(A)及び図(B)に示す構成を提案してい
る。図示するように、音叉型振動体1のベース4に支持
基板(以下、ホールダ)5を結合することで、音叉型振
動体1を支持する構成としている。ベース4にホールダ
5を取り付けると、fyモード振動はホールダ5に対し
てねじれ応力(図17(A)の矢印)を与えるのに対し
て、fxモード振動はホールダ5に圧縮応力(図17
(B)の矢印)を与える。音叉全長に対するホールダ5
の長さを適当に設定すれば、面内振動のホールダ5付近
の振動をほとんど抑圧でき、ホールダ5の影響を実質的
に無視することができる。なお、ベース4とホールダ5
とをあわせてベース部と呼ぶ。
内振動の縦変位に比べて非常に大きい。fyモード振動
においては、ホールダ5も図17(A)の矢印で示すよ
うに、ホールダ5内の回転運動中心(ホールダ5の中心
にあるyz平面)を中心として回転運動(捩じれ運動)
を起こす。すなわち、検出側のfyモード振動は振動体
1とホールダ5とが一体となって振動するので、ホール
ダ5の形状、材質及び重量等で共振周波数及び機械的Q
を変化させることができ、所望のfyモード振動の周波
数帯域を設定できる。
ば、ホールダ5に重りを取り付ける)ことは、ホールダ
5の回転運動を抑制する作用をする。ホールダ5の回転
運動が抑制されたことで、検出周波数は低下する。な
お、ベース4に重量を付加しても同様の効果が得られ
る。
ロは、図18に示すように基板6上に支持される。図1
8は図17におけるホールダ5の底面から基板に実装さ
れたジャイロを見た図である。ホールダ5の中心にピン
8が貫通している。ピン8は弾性部材(例えば、弾性接
着剤)7により基板6上に支持される。この取り付け構
造では、fxモード振動は基板6の面に平行に起こり、
fyモード振動は基板6の面に垂直に起こる。ジャイロ
はホールダ5の中心で支持されるので、上記ホールダ5
の回転運動は抑制されることがない。よって、重りの付
加等の検出周波数の調整は容易である。
に示すような取り付け構造は外部振動の影響を受けやす
いという問題点を有する。外部振動を受けると、ジャイ
ロは図18の矢印で示す方向にピン8の付け根を支点と
して首振り運動を起こす。例えば、図17の(A)で示
す回転運動とは異なる回転運動が外部振動によりベース
部に引き起こされ、ノイズ(特にクロストークノイズと
呼ぶ)となって検出電極に現われる。図18の矢印でし
めす不要運動以外の運動(x、y、z軸方向の全てで発
生する)も発生するが、ノイズとなって顕著に現われる
のは、上記首振り運動である。このようなクロストーク
ノイズは、例えば車載用等、常に振動が発生する環境で
は誤差となり、精度の良い角速度の検出ができないとい
う問題点がある。
り運動を防止できるが、ベース部が運動できなくなるた
め重りの付加等による周波数調整が行えなくなってしま
う。従って、本発明は上記従来技術の問題点を解決し、
外部振動によるクロストークノイズの発生を抑さえ、な
おかつベース部の調整により検出振動の周波数調整も可
能である音叉型振動ジャイロを提供することを目的とす
る。
は、音叉を形成する2つのアームとベース部とを有する
音叉型振動ジャイロにおいて、コリオリ力を検出する検
出振動による前記ベース部の回転運動中心に位置決めさ
れ、前記ベース部を支持する支持部を有する構成であ
る。支持部は、コリオリ力を検出する検出振動によるベ
ース部の回転運動中心に位置決めされているので、この
回転運動を妨げることはない。よって、ベース部の調整
により、検出振動の周波数調整が容易に行える。また、
支持部は前記検出振動方向において向かい合う前記ベー
ス部の両面から外側に延びているので、外部振動に起因
した不要なベース部の運動を抑制でき、クロストークノ
イズ等を軽減させることができる。
において、前記支持部が弾性体を含む構成である。弾性
体を用いることで、外部振動がベース部に伝わり難くな
るので、請求項1に記載の発明の効果がより顕著にな
る。請求項3に記載の発明は、請求項1の記載におい
て、前記ベース部は前記回転運動中心に位置するスリッ
トを有し、前記支持部は、該スリット内に設けられる支
持板と、該支持板と前記ベース部とを固定する接着剤と
を有する構成である。支持板は、ベース部の回転運動を
妨げることなく、ベース部を支持する。また、接着剤は
支持板をベース部に固定する。
において、前記ベース部は前記回転運動中心に位置する
スルーホールを有し、前記支持部は、該スルーホール内
に設けられる支持棒と、該支持棒と前記ベース部とを固
定する接着剤とを有する構成である。支持棒は、ベース
部の回転運動を妨げることなく、ベース部を支持する。
また、接着剤は支持棒をベース部に固定する。
において、前記ベース部は前記回転運動中心に位置する
スルーホールを有し、前記支持部は、該複数のスルーホ
ール内にそれぞれ設けられる複数の支持棒と、該複数の
支持棒と前記ベース部とを固定する接着剤とを有する構
成である。複数の支持棒を用いているので、単一の支持
棒を用いる場合に比べ、より効果的にベース部を支持で
きる。
において、前記複数のスルーホールは、前記回転運動中
心に沿って配列されている構成である。複数のスルーホ
ールは、前記回転運動中心に沿って配列されているの
で、ベース部の回転運動を妨げることはない。
において、前記支持部は、前記回転運動中心部にを中心
として対称な前記ベース部の向かい合う面上に位置決め
される複数の支持板と、該複数の支持板と前記ベース部
とを固定する接着剤とを有する構成である。複数の支持
板は、ベース部の回転運動を妨げることなく、ベース部
を支持する。また、接着剤は複数の支持板をベース部に
固定する。
において、前記支持部は更に、前記ベース部の向かい合
う面にそれぞれ取り付けられ、前記複数の支持板を支持
する支持部材を有する構成である。この支持部材によ
り、確実に複数の支持板を保持することができる。
において、前記支持部は、前記ベース部の向かい合う面
上であって前記回転運動中心に位置決めされる複数の支
持棒と、該複数の支持棒と前記ベース部とを固定する接
着剤とを有する構成である。複数の支持棒は、ベース部
の回転運動を妨げることなく、ベース部を支持する。ま
た、接着剤は複数の支持棒をベース部に固定する。
載において、前記複数の支持棒は向かい合う面のそれぞ
れの側において複数設けられている構成である。この構
成により、確実にベース部を支持することができる。請
求項11に記載の発明は、請求項10の記載において、
前記ベース部の向かい合う面のそれぞれの側において複
数設けられている前記支持棒は、前記回転運行中心に沿
って配列されている構成である。ベース部の回転運動を
妨げることなく、ベース部を確実に支持できる。
し11のいずれか一項の記載において、前記ベース部
は、前記2つのアームと一体に構成されたベースと、該
ベースに取り付けられたホールダとを有し、前記支持部
は該ホールダに対して設けられている構成である。アー
ムとベース部とを有する振動体の一構成例を規定するも
のである。
し12のいずれか一項の記載において、前記接着剤は弾
性接着剤である構成である。弾性接着剤を用いること
で、外部振動がベース部に伝わりにくくなる。
態を示す斜視図である。音叉型振動ジャイロは音叉型振
動体10、ホールダ18及び支持部56を有する。音叉
型振動体10は、2つのアーム12及び14とベース1
6を有する。ベース16の底面にはホールダ18が取り
付けられている。支持部56は、支持板52と弾性接着
剤54とを有する。ベース16とホールダ18とで、音
叉型振動ジャイロのベース部を構成する。
ルダ18にスリット50を設け、このスリット50内に
支持板52を挿入し、弾性接着剤54でホールダ18と
支持板52とを接着した構成にある。この構成は、ベー
ス部の回転運動の自由度を奪うことなく、かつベース部
の首振り運動を抑制することで、外部振動によるクロス
トークノイズの発生を抑さえ、なおかつベース部の調整
により検出側振動の周波数調整も可能とすることを意図
したものである。
中心(ホールダ50の中心に位置するyz平面)を含
み、駆動振動方向(x軸方向)に垂直な方向(y軸方
向)に延びている。すなわち、スリット50は、ホール
ダ50の回転運動中心を通り、検出振動方向(fyモー
ド振動)に延びている。このホールダ50内に、1つの
支持板52が設けられている。支持板52はスリット5
0の深さ(z軸方向)とほぼ等しいか又はそれ以上の幅
を有する。また、スリット50の幅(x軸方向)は、支
持板52の厚みよりも多少大きい。弾性接着剤54をス
リット50の内部及びその周囲に塗布することで、支持
板52とホールダ18とは接着固定されている。
ので、コリオリ力によるアーム12及び14のfyモー
ド振動によるベース部の回転運動が妨げられることはな
い。よって、重り等の付加又は、ホールダ18に切り欠
き等を設けることで検出周波数の調整を容易に行うこと
ができる。また、支持板52はホールダ18の両面から
y軸方向に外側に延びているため、この部分で支持板を
支えることで回転運動等の運動を抑制することができ
る。弾性接着剤54を用いているため、ホールダ18の
回転運動を妨げることなく、かつ外部振動がベース部に
伝わり難くなっている。
を説明する。図2は、ホールダ18が取り付けられた音
叉型振動体10を示す斜視図である。音叉型振動体10
は、圧電体単結晶などの圧電体のバルク又は薄板上に圧
電体を設けたものなどで構成できる。圧電体単結晶とし
ては、タンタル酸リチューム(LiTaO3 )の130
度回転y板などを用いることができる。なお、単結晶は
セラミックスにくらべ内部損失が少なく、ヒステリシス
のなく、音叉振動子として機械的Qの高いものが実現で
きる。矩形状のタンタル酸リチューム(LiTaO3 )
の130度回転y板に、ダイシングソー又はワイヤーソ
ーで音叉としての切れ目を加工した後、側面を含む全面
にスパッタリング等により薄膜(例えば、NiCr/A
u)を形成し、その後、前後面及び側面の電極及び配線
を光露光法により加工する。なお、LiNbO3 等の他
の圧電体単結晶や、その他の圧電素子を用いることがで
きる。また、ホールダ18はアルミナ基板、エポキシプ
リント板及び液晶ポリマ等を用いて形成される。
た電極構成を図3に示す。アーム14を介してfxモー
ド振動を駆動し、アーム12を介してfyモード振動を
検出する。電極30は接地電極として機能し、アーム1
2側の検出側電極のうちの電極28と電気的に接続して
ある。なお、電極22及び24には端子T1及びT2を
介して駆動電圧を印加する。検出側電極は電極26及び
電極28を有する。電極28は接地電極として機能し、
アーム12の3つの側面上に設けられている。残りの側
面に、電極26が設けられている。電極26及び28に
は端子T3及びT4を介して駆動電圧を印加する。電極
30は電極28を介して接地電位に設定され、かつ電極
28はアーム12の3つの側面を覆っているので、電極
22及び24に対するシールド効果が得られる。また、
電極24を接地から浮かして使用することができ、回路
設計的にも有利である。更に、アームの3側面を覆う電
極28の作成は容易であり、電極の位置ずれによる駆動
モードとの結合の割合も減少する。
22と端子T1とを接続し、配線36はアーム14の電
極24(図2では現れない)と端子T2とを接続する。
配線38はアーム12の電極26と端子T3とを接続
し、配線40はアーム12の電極28と電極30及び端
子T4とを接続する。なお、共振に与える影響をできる
だけ少なくするために、音叉型振動体10上に形成され
るパターン及び配線はできるだけ対称になるように形成
することが好ましい。更に、共振に与える影響を軽減す
るために、ホールダ18上に形成されるパターンはでき
るだけ対称になるようにすることが好ましい。図2の例
では、ホールダ18上に端子T11〜T14及び外部接
続用端子T21〜T24、並びにこれらを接続する配線
が設けられている。端子T11〜T14と外部接続用端
子T21〜T24とは、導電性接着剤で電気的に接続さ
れる。
厚みは音叉型振動体10の厚みにほぼ等しい。これは、
fyモード振動でホールダ18も音叉型振動体10と一
緒に共振させるためである。また、厚みが同じである
と、音叉型振動体10のホールダ16の面とベース18
の所定の側面を突き合わせて各々の電極を対向させるこ
とが容易になる。なお、ホールダ18の形状は矩形状に
限定されるものではなく、他の形状を用いてもよい。
中心を含むように形成されている。スリット50は、ホ
ールダ18の向かい合う面を接続するように形成されて
いる。スリット50の幅は、挿入される支持板52の厚
みよりも大きい。図4は、図2に示す構成の変形例であ
る。なお、図4中、図2に示す構成要素と同一のものに
は同一の参照番号を付けてある。図4に示す構成は、後
述する実装形態を考慮した場合に好ましい構成を有す
る。図2では端子T21〜T24は同一面上に形成され
ているが、図4に示す構成では端子T21とT22をホ
ールダ18の裏面に設け、端子T11とT12との接続
をホールダ18に設けられたスルーホール58及び60
を介して実現する。なお、例えば、端子T21とT22
はそれぞれ端子T23とT24に対向する位置に設けら
れる。
板66上に実装した様子を示す斜視図である。なお、図
5は実装状態を主として説明するものであるから、図4
に示す配線パターン等は適宜省略してある。図5に示す
支持板62は断面が略U字状で、その端部に突起部が設
けられている。この突起部が配線基板66に形成された
ホール内に挿入される。支持板62の水平部はホールダ
18内のスリット50内に挿入され、弾性接着剤54で
ホールダ18にフレキシブルに取り付けられている。ホ
ールダ18の向かい合う面に設けられた端子T21〜T
24(T21とT22は図5では現われない)は、導電
性のソフトワイヤ64を介して、配線基板66上の端子
68に接続されている。ホールダ18の下側側面は、ホ
ールダ18の運動を妨げないように、配線基板66に接
触しないように保持する。
(例えばポリエチレン系プリント板やフェノール系高分
子材料の板)で形成できる(前述の支持板52も同様で
ある)。また、弾性接着剤54は例えばシリコーン系又
はウレタン系の接着剤を用いることができる。
5に示す本発明の第1の実施の形態におけるクロストー
ク出力変化を示す図である。図6のグラフの横軸は接着
剤54の量(樹脂量)を示し、縦軸はクロストーク出力
(mV)を示す。図6から、図5に示す構成は従来構造
に比べクロストーク出力が大幅に減少していることが判
る。なお、接着剤54の量がある量を越えると、クロス
トーク出力に大きな変化はないことも判る。
ルダ18の重量による検出側共振周波数の変化を示す図
である。図7のグラフの横軸は密度(ホールダ18の重
量に相当)を示し、縦軸は検出側共振周波数(kHz)
を示す。ホールダ18の重量を増やすと検出側共振周波
数はほぼ逆比例で減少する。これにより、図5に示す実
装構造がベース部(ベース16とホールダ18)の回転
動作を妨げていないことが判る。
斜視図である。なお、図8中、前述した図に示される構
成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてある。
第2の実施の形態は、前述の支持板52、62に代えて
支持棒70を用いていることを特徴とする。支持棒70
は、ホールダ18に設けられたスリット50内に挿入さ
れ、図8中の円で示す部分(ホールダ18の回転運動中
心を含む部分)に弾性接着剤(図示を省略する)を塗布
することで、支持棒70をホールダ18にある弾性をも
って取り付ける。実装に際しては、支持棒70の両側均
等位置を支えるようにする。また、支持棒70を断面が
略U字状になるように折り曲げて、図5に示す方法と同
様な方法で配線基板上に取り付けることもできる。支持
棒70は、前述の支持板52、62と同様に、剛体(例
えば鉄)や弾性体(例えばポリエチレン系プリント板や
フェノール系高分子材料の板)で形成できる。第2の実
施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得
られる。
斜視図である。なお、図9中、前述した図に示される構
成要素と同一のものには同一の参照番号を付けている。
第3の実施の形態は、スリットを設ける代わりに、支持
棒70を通すスルーホール74をホールダ72に設けた
ことを特徴とする。このスルーホール74は、ホールダ
72の回転運動中心を通るように位置決めされている。
スルーホール74内には弾性接着剤が充填され、支持棒
70をホールダ72に取り付ける。実装に際しては、支
持棒70の両側均等位置(図9の2つの円で示す)を支
えるようにする。また、支持棒70を断面が略U字状に
なるように折り曲げて、図5に示す方法と同様な方法で
配線基板上に取り付けることもできる。第3の実施の形
態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られ
る。
す斜視図である。なお、図10中、前述した図に示され
る構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてい
る。第4の実施の形態は、支持棒を複数(図10では、
支持棒70と78の2本)設けたことを特徴とする。ホ
ールダ76には2つのスルーホール80と82が設けら
れている。スルーホール80と82はそれぞれ、ホール
ダ76の回転運動中心を通るように位置決めされてい
る。支持棒70と78はそれぞれスルーホール80と8
2を通り、スルーホール80と82内に充填された弾性
接着剤でホールダ76に接着されている。支持棒70と
78の夫々において、ホールダ76の両側で支持する。
図10の構成は、図9に示す構成に比べ、音叉型振動ジ
ャイロを確実に支持することができる。第4の実施の形
態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られ
る。
す斜視図である。なお、図11において、図10に示す
構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてい
る。図11に示す構成は、音叉型振動ジャイロを立てた
ように配線基板上に実装することを特徴とする。このた
めに、支持棒70と78を図11に示すように折り曲げ
てある。支持棒70はアーム14側に折り曲げられてお
り、支持棒78はアーム12側に折り曲げてある。支持
棒70と78のそれぞれの先端を配線基板に設けられた
ホール内に挿入又は配線基板上に固定することで、音叉
型振動ジャイロの縦方向実装が可能となる。
す斜視図である。なお、図12において、前述した図に
示す構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けて
いる。第5の実施の形態で用いられるホールダ84は、
スリットやスルーホールを持たない。ホールダ84の向
かい合う面上に支持板86A及び86Bを垂直に立て
て、弾性接着剤88でホールダ84に取り付ける。支持
板86A及び86Bを設ける位置は、ホールダ84の回
転運動中心である。第5の実施の形態によれば、第1の
実施の形態と同様の効果が得られる。なお、支持板86
Aと86Bの支持を補強するために、ホールダ84の向
かい合う面に浅い溝を設け、これに支持板86Aと86
Bをはめ込むこととしても良い。
す斜視図である。なお、図13において、前述した図に
示す構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けて
いる。第6の実施の形態では、弾性体のブロック90A
と90Bで支持板86Aを上下方向から挟むように支持
し、同様に弾性体のブロック90Cと90Dで支持板8
6Bを上下方向から挟むように支持する。弾性体のブロ
ック90A〜90Dの取り付けには、弾性接着剤を用い
る。第6の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同
様の効果が得られる。
す斜視図である。なお、図14において、前述した図に
示す構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けて
いる。ホールダ84の向かい合う面上に支持棒92A〜
92Dを垂直に立てて、弾性接着剤94でホールダ84
に取り付ける。支持棒92A〜92Dを設ける位置は、
ホールダ84の回転運動中心である。第7の実施の形態
によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、支持棒92A〜92Dの支持を補強するために、
ホールダ84の向かい合う面に浅い溝を設け、これに支
持棒92A〜92Dをはめ込むこととしても良い。
す斜視図である。なお、図15において、図14に示す
構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてい
る。図15に示す構成は、音叉型振動ジャイロを立てた
ように配線基板上に実装することを特徴とする。このた
めに、支持棒92A〜92Dを図15に示すように折り
曲げてある。支持棒92Aはアーム14側に折り曲げら
れており、支持棒92Bはアーム12側に折り曲げてあ
る。また、支持棒92Cはアーム側に折り曲げられてお
り、支持棒92Dはアーム12側に折り曲げてある。支
持棒92A〜92Dのそれぞれの先端を配線基板に設け
られたホール内に挿入又は配線基板上に固定すること
で、音叉型振動ジャイロの縦方向実装が可能となる。
明した。本発明は、上記構成に限定されるものではな
く、本発明の範囲内で種々の形態が可能である。
3に記載の発明によれば、支持部がコリオリ力を検出す
る検出振動によるベース部の回転運動中心に位置決めさ
れているので、この回転運動を妨げることはない。よっ
て、ベース部の調整により、検出振動の周波数調整が容
易に行える。また、支持部は前記検出振動方向において
向かい合う前記ベース部の両面から外側に延びているの
で、外部振動に起因した不要なベース部の運動を抑制で
き、クロストークノイズ等を軽減させることができる。
支持部や接着剤に弾性体を用いることで、外部振動がベ
ース部に伝わり難くなるので、請求項1に記載の発明の
効果がより顕著になる。
る。
体を示す斜視図である。
ある。
である。
ャイロを配線基板に実装した状態を示す斜視図である。
クロストーク出力変化を示すグラフである。
共振周波数変化を示すグラフである。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
の振動を説明するための図である。
めの図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 音叉を形成する2つのアームとベース部
とを有する音叉型振動ジャイロにおいて、 コリオリ力を検出する検出振動による前記ベース部の回
転運動中心に位置決めされ、前記ベース部を支持する支
持部を有し、 該支持部は前記検出振動方向において向かい合う前記ベ
ース部の両面から外側に延びていることを特徴とする音
叉型振動ジャイロ。 - 【請求項2】 前記支持部は弾性体を含むことを特徴と
する請求項1記載の音叉型振動ジャイロ。 - 【請求項3】 前記ベース部は前記回転運動中心に位置
するスリットを有し、 前記支持部は、該スリット内に設けられる支持板と、該
支持板と前記ベース部とを固定する接着剤とを有するこ
とを特徴とする請求項1記載の音叉型振動ジャイロ。 - 【請求項4】 前記ベース部は前記回転運動中心に位置
するスルーホールを有し、 前記支持部は、該スルーホール内に設けられる支持棒
と、該支持棒と前記ベース部とを固定する接着剤とを有
することを特徴とする請求項1記載の音叉型振動ジャイ
ロ。 - 【請求項5】 前記ベース部は前記回転運動中心に位置
するスルーホールを有し、 前記支持部は、該複数のスルーホール内にそれぞれ設け
られる複数の支持棒と、該複数の支持棒と前記ベース部
とを固定する接着剤とを有することを特徴とする請求項
1記載の音叉型振動ジャイロ。 - 【請求項6】 前記複数のスルーホールは、前記回転運
動中心に沿って配列されていることを特徴とする請求項
5記載の音叉型振動ジャイロ。 - 【請求項7】 前記支持部は、前記回転運動中心部にを
中心として対称な前記ベース部の向かい合う面上に位置
決めされる複数の支持板と、該複数の支持板と前記ベー
ス部とを固定する接着剤とを有することを特徴とする請
求項1記載の音叉型振動ジャイロ。 - 【請求項8】 前記支持部は更に、前記ベース部の向か
い合う面にそれぞれ取り付けられ、前記複数の支持板を
支持する支持部材を有することを特徴とする請求項7記
載の音叉型振動ジャイロ。 - 【請求項9】 前記支持部は、前記ベース部の向かい合
う面上であって前記回転運動中心に位置決めされる複数
の支持棒と、該複数の支持棒と前記ベース部とを固定す
る接着剤とを有することを特徴とする請求項1記載の音
叉型振動ジャイロ。 - 【請求項10】 前記複数の支持棒は向かい合う面のそ
れぞれの側において複数設けられていることを特徴とす
る請求項9記載の音叉型振動ジャイロ。 - 【請求項11】 前記ベース部の向かい合う面のそれぞ
れの側において複数設けられている前記支持棒は、前記
回転運行中心に沿って配列されていることを特徴とする
請求項10記載の音叉型振動ジャイロ。 - 【請求項12】 前記ベース部は、前記2つのアームと
一体に構成されたベースと、該ベースに取り付けられた
ホールダとを有し、前記支持部は該ホールダに対して設
けられていることを特徴とする請求項1ないし11のい
ずれか一項記載の音叉型振動ジャイロ。 - 【請求項13】 前記接着剤は弾性接着剤であることを
特徴とする請求項3ないし12のいずれか一項記載の音
叉型振動ジャイロ。
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