JP2002255797A - 鋳型錠 - Google Patents
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Abstract
ても崩壊時間が延長しないモールド錠を提供する。 【解決手段】薬物、香料および結晶セルロースを含み口
腔内で溶解することを特徴とするモールド錠によって、
上記の課題を解決できた。
Description
モールド錠およびその製造方法に関する。さらに詳しく
は、口腔内で30秒以内に崩壊するモールド錠およびそ
の製造方法に関する。
かに崩壊する錠剤である。原料を鋳型に入れて打錠する
ためモールド錠という。水やエタノール等で湿潤した紛
体を鋳型に充填して成型し、鋳型から取り出した後に乾
燥して得られる錠剤であり、極めて崩壊時間が短いとい
う特徴を有する。
年特に注目され、嚥下力の低下した老齢者でも容易に服
用することができる固形剤や、甘味剤を配合して幼児が
服用しやすい製剤へ応用されている。
用されており、例えばビタミンKを結晶セルロースに吸
着させ、この吸着粉体に糖類および結合剤を混合し、成
型したモールド錠が報告されている(特開2000-344664
号公報)。また、特開平10-182436号公報には、製剤100
重量部に対して3〜50重量%の結晶セルロースを配合し
た固形医薬製剤が報告されている。
が速い錠剤であるが、含有する薬剤成分によっては、崩
壊時間が遅延する場合がある。モールド錠は口腔内で崩
壊し薬物や賦形剤が溶解、分散するため、服用しやすい
ように甘味剤や矯味剤を配合する場合が多い。ある特定
の薬物に、矯味剤としてl−メントールおよび/または
オレンジミクロンを配合し、モールド錠を成型すると、
崩壊時間が著しく延長してしまう。
は、崩壊剤として作用する結晶セルロースを配合すれば
よいが、配合量が多すぎると磨耗しやすくなり、また、
服用した際に、ざらつき感を感じてしまう点で問題があ
った。
に鑑みて鋭意研究した結果、薬物に結晶セルロースを特
定の範囲で配合することによって、上記課題を既決でき
ることを見出し、本発明を完成させた。
セルロースを含み口腔内で崩壊することを特徴とするモ
ールド錠である。このモールド錠は口腔内で30秒以内
に崩壊することを特徴とする。さらに本発明は、薬物が
鎮暈薬である上記モールド錠であり、該鎮暈薬としては
ジフェンヒドラミン、ジプロフィリン、スコポラミン、
ジメンヒドリナート、メクリジン等から選択される。ま
た、上記香料はオイゲノール、オレンジ、ゲラニオー
ル、シトロネラール、シンナモン、バニリン、ボルネオ
ール、l−メントールまたはこれらを成分として含む香
料である。また、上記結晶セルロース量が0.5〜2重
量%であるモールド錠である。
スおよび賦形剤を含む湿潤粉体を鋳型に充填し、フィル
ムを介して圧縮成型することを特徴とする上記のいずれ
かに記載のモールド錠である。さらに、本発明には樹脂
フィルムを成形して容器を作り、該容器内に薬物、香
料、結晶セルロースおよび賦形剤を含む湿潤粉体を過分
に加圧充填して、前記加圧充填された湿潤粉体の表面を
擦り切ることを含む方法によって製造した上記モールド
錠も含まれる。
と、複数のモールド穴を備えて前記第1テーブルに部分
的に接触して相対移動する第2テーブルとを使用し、前
記第1テーブルの充填穴に、薬物、香料、結晶セルロー
スおよび賦形剤を含む湿潤粉体を過分に供給し、前記充
填穴に供給された湿潤粉体を第1テーブルの充填穴と第
2テーブルのモールド穴が重なる位置で充填ピンにより
第2テーブルのモールド穴に加圧充填し、次いで両テー
ブルを相対移動させることにより、前記モールド穴内の
湿潤粉体を擦り切ることを含む方法によって製造したモ
ールド錠、および薬物、香料、結晶セルロースおよび賦
形剤を含む湿潤粉体を錠剤成形用の穴に充填し、前記穴
の中の湿潤粉体の少なくとも一方の面を、湿潤粉体に接
触する側の面に離型剤を塗布した張り付き防止フィルム
を介して成形用金型により錠剤の形に成形することを含
む方法によって製造したモールド錠も本発明の一態様で
ある。
ールド錠の製造方法である。
は、経口投与が可能なものであればよく、特に限定はさ
れない。配合可能な薬物としては、例えば、催眠鎮静
剤、抗不安薬、強心剤、解熱鎮痛消炎剤、鎮痙薬、鎮咳
去痰剤、抗ヒスタミン剤、抗喘息薬、降圧剤、鎮暈剤、
抗不整脈剤、高脂血症用剤、中枢神経興奮剤、抗生物
質、胃腸薬、ホルモン剤、生薬、ビタミン剤等を挙げる
ことができる。
エスタゾラム、フルニトラゼパム、ニトラゼパム、フェ
ノバルビタール、ブロムワッリル尿素、トリクロホスナ
トリウム、塩酸フルラゼパム、ミダゾラム、ロルメタゼ
パム、ニメタゼパム等を挙げることができる。
ラム、メキサゾラム、タンドスピロン、エチゾラム、ク
ロラゼプ酸二カリウム、ブロマゼパム等を挙げることが
できる。
リノン、塩酸コルホルシンダロパート、塩酸ドブタミ
ン、ジギトキシン、ジゴキシン、デノパミン、ドカルパ
ミン、ブクラデシンナトリウム、ベスナリノン、ミルリ
ノン、ラナトシドC等を挙げることができる。
セトアミノフェン、イブプロフェン、インドメタシン、
アミノピリン、エテンザミド、ケトプロフェン、ジクロ
フェナック、フェノプロフェンカルシウム、ロペンザリ
ット二ナトリウム等を挙げることができる。
素酸スコポラミン、臭化ブチルスコポラミン、塩酸パパ
ベリン、塩酸イソクスプリン、エトミドリン、臭化メチ
ルオクタタトロピン等を挙げることができる。
ロメトルファン、塩酸クロペラスチン、塩酸エフェドリ
ン、リン酸ジヒドロコデイン、リン酸ベンプロペリン、
リン酸ジメモルファン等を挙げることができる。
ドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸アゼラ
スチン、ジメンヒドリナート、フマル酸クレマスチン、
酒石酸アリメマジン等をあげることができる。
塩酸マブテロール、ジプロフィリン、臭化イプラトロピ
ウム、フマル酸ホルモテロール、硫酸サルブタモール等
を挙げることができる。
酸イミダプリル、塩酸エホニジピン、塩酸キナプリル、
塩酸グアンファシン、塩酸クロニジン、塩酸テモカプリ
ル、塩酸デラプリル、塩酸バルニジピン、塩酸ベタキソ
ロール、塩酸ベナゼプリル、塩酸マニジピン、カルベジ
ロール、カプトプリル、カンデサルタンシレキセチル、
酢酸グアナベンズ、シラザプリル、トランドプリル、ニ
ルバジピン、ブドララジン、エナラプリル、リシノプリ
ル、ロサルタンカリウム等を挙げることができる。
酸ジフェニルピラリン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸
プロメタジン、サリチル酸ジフェンヒドラミン、タンニ
ン酸ジフェンヒドラミン、タンニン酸フェネタジン、臭
化水素酸スコポラミン、ブチルスコポラミン、塩酸オキ
シフェンサイクリミン、塩酸ジザイクロミン、塩酸メチ
キセン、塩酸メチルアトロピン、塩酸パパベリン、ジプ
ロフィリン、ジメンヒドリナート、塩酸メクリジン、メ
シル酸ベタヒスチン、プロメタジンメチレンジサリチル
酸塩等を挙げることができる。好ましくはジ塩酸フェン
フドラミン、ジプロフィリン、臭化水素酸スコポラミ
ン、ジメンヒドリナートまたは塩酸メクリジンである。
塩酸インデノロール、塩酸ブクモロール、塩酸ベプリジ
ル、マレイン酸チモロール、コハク酸シベンゾリン、塩
酸ソタロール、塩酸ピルジカイニド、塩酸ピルメノー
ル、フレカイニド等を挙げることができる。
トアルミニウム、コレスチミド、シンバスタチン、フェ
ノフィブラート、フルバスタチンナトリウム、セリバス
タチン、ニセリトロール、プラバスタチンナトリウム、
メリナミド等を挙げることができる。
水カフェイン等を挙げることができる。
ラマイシン、セフスロジンナトリウム、イミペネム、セ
フメノキシム、フロモキセルナトリウム、エリスロマイ
シン、アズトレオナム等が挙げられる。
クロロフィリンナトリウム、シメチジン、ファモチジ
ン、ラニチジン、テプレノン、レバミピド、スクラルフ
ァート等を挙げることができる。
ドニゾロン、エストラジオール、グルカゴン、インスリ
ン等を挙げることができる。
ョウ、アセンヤク、アマチャ、ウイキョウ、ウイキョウ
油、ウコン、エンメイソウ、オウギ、オウゴン、オウ
ヒ、オウレン、ガイヨウ、ガシワ、カッコン、カンゾ
ウ、キキョウ、キジツ、ケイガイ、ケイヒ、ゲンチア
ナ、ゲンノショウコ、コウジン、コウボク、ザクロヒ、
サフラン、サンサシ、サンショウ、ジオウ、シコン、シ
ャクヤク、ショウキョウ、センナ、センブリ、ソウジュ
ツ、ソヨウ、チョウジ、チョウジ油、チンピ、トウヒ、
トラガント、ニンジン、ハッカ油、ビャクジュツ、ボウ
フウ、ホップ、マオウ、1-メントール、リュウコツ、リ
ュウキョウ、レンギョウ、ワキョウカツ等を挙げること
ができる。これらはエキス剤として添加してもよく、ま
た、抽出物、粉末として添加してもよい。
ミンA群やカロチン類、チアミン、リボフラビン、ビオ
チン等のビタミンB群、アスコルビン等のビタミンC
群、コレカルシフェロール、エルゴカルシフェロール等
のビタミンD群、αートコフェロール等のビタミンE
群、フィトナジオン、メナテトレノン等のビタミンK
群、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸等、およびこれら
の誘導体もしくはそれらの塩を挙げることができる。
能なものであればよく、特に限定はされない。例えば、
ウイキョウ、オイゲノール、オレンジ、カミツレ油、カ
ンフル、ケイヒ、ゲラニオール、シトロネラール、シン
ナモン、スペアミント、チョウジ、トウヒ、ハッカ、バ
ニリン、ビター、ペパーミント、ベルガモット、ボルネ
オール、ミント、メントール、レモン、ローズおよびこ
れらを成分として含む香料等を挙げることができる。好
ましくは、オレンジミクロン、オレンジエキス、オレン
ジエッセンス、オレンジ油等のオレンジ系香料、l−メ
ントール、ハッカ油、ハッカ水、スペアミント油であ
る。さらに好ましくは、オレンジミクロンおよびl−メ
ントールである。オレンジミクロンは、オレンジ香料10
%をデキストリン90%に吸着させたものであり、オレン
ジミクロンTMD-10の商品名で高砂香料工業(株)から市販
されている。
は、結晶セルロース単独のもの、カルメロースナトリウ
ムと混合したもの等いずれも使用することができる。ま
た、粉末状、粒状、微粒子のいずれも使用することがで
きる。また、アビセル、セオラス、セルフィアの商品名
で市販(旭化成工業(株))されているものも使用するこ
とができる。
は、モールド錠を成形できる量であればよく、特に限定
されない。好ましくは、全重量に対して0.1〜2重量
%、さらに好ましくは0.5〜2重量%である。
品に用いられる全ての添加剤を配合することができる。
添加剤としては例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢
剤、流動化剤、コーティング剤、懸濁化剤、乳化剤、安
定化剤、矯味剤等を挙げることができる。
は、乳糖、無水乳糖、白糖、D−マンニトール、トウモ
ロコシデンプン、コムギデンプン、タルク、精製ゼラチ
ン、ヒドキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリドン
等が挙げられる。
ロース、ヒドロキシメチルプロピルセルロース、ポリビ
ニルピロリドン、部分アルファー化デンプン、酸化デン
プン、ミツロウ等を例示することができる。
カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウ
ム、メチルセルロース、カルボキシメチルスターチナト
リウム等を挙げることができる。
ネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、サラシミ
ツロウ、カルナウバロウ等を挙げることができる。
ク、含水二酸化ケイ素、水酸化アルミナマグネシウム等
を挙げることができる。
ピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースフタレート、セラック、エチルセルロース、魚鱗
箔等を挙げることができる。
ム、カルメロースナトリウム、メチルセルロースが挙げ
られる。
リン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油、ソルビタン脂肪酸エステル等を例示すること
ができる。
ール、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。
ル、キシリトール、果糖ブドウ糖液糖、グリチルリチン
酸二カリウム等を挙げることができる。
製剤化方法で製造することができる。すなわち、主薬お
よび結晶セルロース、香料等の賦形剤を、ミキサー等を
使用して攪拌混合し、水やエタノール、またはこれらの
混合液を投入して練合する。この際得られるものは湿潤
混合物、湿潤錬合物、湿潤粉体、湿潤顆粒等であるが、
本発明中ではこれらを湿潤粉体と表記する。得られた湿
潤粉体を、打錠機の鋳型に入れ、圧縮成型すればよい。
この際フィルムを介して圧縮成型してもよい。
た、薬効成分と糖類と前記糖類の粒子表面が湿る程度の
水分とを含む混合物を打錠する方法でもよい。また、例
えば特開平6-218028号公報、特開平8-19588号公報、特
開平8-19589号公報、特開平8-19590号公報に記載された
装置で製造することもできる。
に説明するが、本発明はこれらに限定される訳ではな
い。
D−マンニトール 2611.6g、ステビア 3g、l-メントー
ル 1g、オレンジミクロン 2.6g、および結晶セルロース
28g(商品名:セオラスKG-801、旭化成工業(株))を、
スーパーミキサーを使用して780rpmで5分間混合した。
ポリビニルピロリドン 28gを水・エタノール混合液
(水:エタノール=1:1)280gに溶解し、この溶液を前
記粉体に加え、780rpmで90秒間練合した。得られた湿潤
顆粒を、湿製錠打錠機EMT-18(商品名、三共製作所(株)
製)を使用して成型後、乾燥して1錠280mgの錠剤を製
造した。
ルロースをそれぞれ2、3および4%含む1錠280mgの
錠剤を製造した。
剤(比較例1)、結晶セルロースの代わりにコーンスタ
ーチをそれぞれ5および10%添加した錠剤(比較例2、
3)を製造した。
剤について、それぞれの硬度、乾燥減量、摩損度、口中
崩壊時間、日本薬局方崩壊試験法による崩壊時間を測定
した。各20錠ずつを無作為に選択し、木屋式デジタル硬
度計((株)藤原製作所)を使用して硬度を測定した。ま
た、同様に各20錠ずつを抽出し、錠剤摩損度測定器(萱
垣医理科工業(株))を使用して、1枚羽根、4分間の条
件で錠剤の摩損度を測定した。乾燥減量の測定には、赤
外線水分計((株)ケッテ科学研究所)を使用し、モード
95、設定温度80℃、試料13gの条件で測定を実施した。
また、錠剤を舌上の載せて口を閉じ、唾液によって錠剤
を溶解させ、錠剤が形状を失うまでの時間を測定して、
口中崩壊時間とした。本人が錠剤の形状を失ったと感じ
たときに口を開かせ、第三者が目視で確認した。もし、
第三者が崩壊していないと判断した場合には、新しい錠
剤を舌上の乗せるところから再度繰り返した。以上の操
作を3回繰り返して、各実施例、比較例錠剤の口中崩壊
時間を評価した。また、日本薬局方崩壊試験法による崩
壊時間を、各6錠について測定した。測定には崩壊時間
自動終点測定装置 Distopper(商品名、富山産業(株))
を使用した。以上の結果を表3および4に示した。
ロースを配合した錠剤は、口中崩壊時間および日本薬局
方崩壊試験法による崩壊時間が短く、また、摩損度が小
さく、優れた製剤であることが明らかになった。一方、
コーンスターチを配合したものでは、摩損度が大きく保
存に適さない製剤であった。また、結晶セルロース、コ
ーンスターチのいずれも配合しない処方では、口中崩壊
時間、日本薬局方崩壊試験法による崩壊時間が長く、口
腔内溶解型の製剤としては不適切であった。
錠剤(1錠280mg)を製造した。ただし、結晶セルロー
スとしては、アビセル101、アビセル301、セオラス(各
商品名、旭化成工業(株))を使用した。
配合しない比較例錠剤を製造した。
様の試験を実施した。その結果を表8および9に示し
た。
ロースを配合した錠剤は、口中崩壊時間および日本薬局
方崩壊試験法による崩壊時間が短く、また、摩損度も小
さく、優れた製剤であることが明らかになった。一方、
結晶セルロースを配合しなかったものは、日本薬局方崩
壊試験法による崩壊時間が長く、口腔内溶解型の製剤と
しては不適切であった。
討した結果を以下に示す。
錠剤を製造した。
い比較例の錠剤を製造した。
様の試験を実施した。その結果を表12および13に示し
た。
ースを1または2%配合した錠剤は、崩壊時間が短く、
また摩損度の低い優れた製剤であった。しかし結晶セル
ロースを3または4%以上配合した処方では、崩壊時間
は短いものの、摩損度が高く保存に適さない製剤である
ことが明らかになった。
の香料を配合しても崩壊時間が遅延しない、優れたモー
ルド錠を得ることができるようになった。本発明のモー
ルド錠は、高齢者や幼児にも服用しやすい製剤である。
Claims (19)
- 【請求項1】薬物、香料および結晶セルロースを含み口
腔内で崩壊することを特徴とするモールド錠。 - 【請求項2】口腔内で30秒以内に崩壊することを特徴
とする請求項1記載のモールド錠。 - 【請求項3】薬物が鎮暈剤である請求項1または2に記
載のモールド錠。 - 【請求項4】鎮暈剤がジフェンヒドラミン、ジプロフィ
リン、スコポラミン、ジメンヒドリナートおよびメクリ
ジンから選ばれる1種以上である請求項3記載のモール
ド錠。 - 【請求項5】香料がオイゲノール、オレンジ、ゲラニオ
ール、シトロネラール、シンナモン、バニリン、ボルネ
オール、l−メントールおよびこれらを成分として含む
香料からなる群から選ばれる1種以上である請求項1か
ら4のいずれかに記載のモールド錠。 - 【請求項6】結晶セルロースを0.5〜2重量%含有す
ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のモ
ールド錠。 - 【請求項7】薬物、香料、結晶セルロースおよび賦形剤
を含む湿潤粉体を鋳型に充填し、フィルムを介して圧縮
成型することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
載のモールド錠。 - 【請求項8】樹脂フィルムを成形して容器を作り、該容
器内に薬物、香料、結晶セルロースおよび賦形剤を含む
湿潤粉体を過分に加圧充填して、前記加圧充填された湿
潤粉体の表面を擦り切ることを含む方法によって製造し
た請求項1〜6のいずれかに記載のモールド錠。 - 【請求項9】複数の充填穴を備えた第1テーブルと、複
数のモールド穴を備えて前記第1テーブルに部分的に接
触して相対移動する第2テーブルとを使用し、前記第1
テーブルの充填穴に、薬物、香料、結晶セルロースおよ
び賦形剤を含む湿潤粉体を過分に供給し、前記充填穴に
供給された湿潤粉体を第1テーブルの充填穴と第2テー
ブルのモールド穴が重なる位置で充填ピンにより第2テ
ーブルのモールド穴に加圧充填し、次いで両テーブルを
相対移動させることにより、前記モールド穴内の湿潤粉
体を擦り切ることを含む方法によって製造した請求項1
〜6のいずれかに記載のモールド錠。 - 【請求項10】薬物、香料、結晶セルロースおよび賦形
剤を含む湿潤粉体を錠剤成形用の穴に充填し、前記穴の
中の湿潤粉体の少なくとも一方の面を、湿潤粉体に接触
する側の面に離型剤を塗布した張り付き防止フィルムを
介して成形用金型により錠剤の形に成形することを含む
方法によって製造した請求項1〜6のいずれかに記載の
モールド錠。 - 【請求項11】薬物、香料、結晶セルロースおよび賦形
剤を含み、口腔内で30秒以内に崩壊するモールド錠を
製造する際に、結晶セルロースを混合および/または練
合することを特徴とするモールド錠の製造方法。 - 【請求項12】薬物が鎮暈剤である請求項11に記載の
モールド錠の製造方法。 - 【請求項13】鎮暈剤がジフェンヒドラミン、ジプロフ
ィリン、スコポラミン、ジメンヒドリナートおよびメク
リジンから選ばれる1種以上である請求項12に記載の
モールド錠の製造方法。 - 【請求項14】香料がオイゲノール、オレンジ、ゲラニ
オール、シトロネラール、シンナモン、バニリン、ボル
ネオール、l−メントールおよびこれらを成分として含
む香料からなる群から選ばれる1種以上である請求項1
1〜13のいずれかに記載のモールド錠の製造方法。 - 【請求項15】結晶セルロースを0.5〜2重量%含有
させることを特徴とする請求項11〜14のいずれかに
記載のモールド錠の製造方法。 - 【請求項16】薬物、香料、結晶セルロースおよび賦形
剤を含む湿潤粉体を鋳型に充填し、フィルムを介して圧
縮成型することを特徴とする請求項11〜15のいずれ
かに記載のモールド錠の製造方法。 - 【請求項17】樹脂フィルムを成形して容器を作り、薬
物、香料、結晶セルロースおよび賦形剤を含む湿潤粉体
を過分に充填して、打錠することを特徴とする請求項1
1〜15のいずれかに記載のモールド錠の製造方法。 - 【請求項18】複数の充填穴を備えた第1テーブルと、
複数のモールド穴を備えて前記第1テーブルに部分的に
接触して相対移動する第2テーブルとを使用し、前記第
1テーブルの充填穴に、薬物、香料、結晶セルロースお
よび賦形剤を含む湿潤粉体を過分に供給し、前記充填穴
に供給された湿潤粉体を第1テーブルの充填穴と第2テ
ーブルのモールド穴が重なる位置で充填ピンにより第2
テーブルのモールド穴に加圧充填し、次いで両テーブル
を相対移動させることにより、前記モールド穴内の湿潤
粉体を擦り切ることを含むことを特徴とする請求項11
〜15のいずれかにかに記載のモールド錠の製造方法。 - 【請求項19】薬物、香料、結晶セルロースおよび賦形
剤を含む湿潤粉体を錠剤成形用の穴に充填し、前記穴の
中の湿潤粉体の少なくとも一方の面を、湿潤粉体に接触
する側の面に離型剤を塗布した張り付き防止フィルムを
介して成形用金型により錠剤の形に成形することを特徴
とする請求項11〜15のいずれかに記載のモールド錠
の製造方法。
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